JP5500466B2 - 臀部サポートパンツ - Google Patents

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Description

本発明は、着座時の坐骨ならびに坐骨周辺の痛みや刺激を緩和し、体圧負荷や摩擦が原因で発生する、坐骨周辺の皮膚の黒ずみや角質化を緩和し、薄肉の臀部を補い尻の厚みを自然につけ、装着者がズボンやスカートを履いた時、整った曲線を出す臀部サポートパンツに関するものである。
従来、スポーツ用として身体に与える衝撃や傷の発生を防止する目的で、衣服の各部位に保護具を直接取り付けた衣服類が知られている。老齢者用として転倒による大腿骨頚部骨折を防止する衣服は増加している傾向にある。
女性の下垂した臀部を補って高いヒップを形成し、使用者がズボンやスカートを履いた時、綺麗な曲線を出すためのショーツ類も知られている。
老齢者用の転倒による大腿骨頚部骨折などを防止するための破れにくく可撓性を有するシートを広面に沿って一面に埋め込んで一体に形成された弾性を有するプレート状の合成樹脂からなる第1構成部と、該第1構成部の一方の広面側に一体に積層されて、該第1構成部よりも軟性を有し低反発性を備えた合成樹脂からなる第2構成部からなっており、衣類の内側に設けた収納ポケットに出入自在に挿入して身体を保護することができ、不使用時には収納ポケットから外してメンテナンスすることができる衝撃吸収パッドが知られている (特許文献1参照)
特開2001−123311号公報
痩せ型で全身が薄肉の人や臀部坐骨周辺を覆う脂肪が薄い体型の人は、着座の姿勢を取った際、坐骨が床、椅子、足などに当たり、年齢・性別を問わず坐骨ならびに坐骨周辺が痛むという悩みを持っている。その解決策として適した座布団やクッション類を使用していることが考えられるが、それらを使用できない場合は、代用できる物がないのが現状である。
特に女性の場合、体圧負荷や摩擦が原因で発生する、坐骨ならびに坐骨周辺の皮膚の黒ずみ、角質肥厚に美観面において悩まされている。
現在スキー、スノーボード、自転車などのスポーツ用として身体に与える衝撃や傷の発生を防止する目的で、衣服の各部位に保護具を設けた衣服類が知られている。しかし、衣服の各部位に保護具を直接取り付けたものは、スポーツ用としては良いが通常の衣類用としては着心地、厚さ、美観面において適当でない。また、最近は女性や老齢者の間でヨガが人気であるが、床に直接座ることが多いヨガをする際に、坐骨ならびに坐骨周辺が痛むという悩みを持つ人も多い。
老齢者用として転倒による大腿骨頚部骨折を防止する衣服は増加しているが、老齢者以外の足腰に不具合がない人物の場合は、大腿骨頚部骨折を防止する衣服は必要がない。
着座時の坐骨ならびに坐骨周辺の痛みや刺激の緩和、保護することのみを目的とすると、保護具が分厚くなり装着していることが一目瞭然となり、外観を整えたいと思う女性には不向きな物になる。
保護具を衣類と一体に縫いつける構造では、衣類から保護具を外すのが困難であり、簡便に衣類を洗濯することができない。また衣類を買い換える場合も保護具と共に買い換える必要があり、コスト高となる欠点がある。
女性の下垂した臀部を補って高いヒップを形成し、使用者がズボンやスカートを履いた時、整った曲線を出すためのショーツ類は知られている。しかしこのような衣服は臀部の形成のみに目的が限られ、着座時の坐骨ならびに坐骨周辺の痛みや刺激の緩和、体圧負荷や摩擦が原因で発生する、坐骨ならびに坐骨周辺の皮膚の黒ずみ、角質化を緩和するものではない。
そこで本発明は以上の問題点を解決するものであり、通常の衣類として着用した場合であっても、着心地、厚さ、美観面において違和感を生じさせることなく、坐骨ならびに坐骨周辺を保護し、坐骨周辺の皮膚の黒ずみ、角質肥厚を阻止できるようにしたパンツを提供する事を第一の課題とする。
また、坐骨ならびに坐骨周辺を保護し、坐骨周辺の皮膚の黒ずみ、角質肥厚を阻止できるようにしながらも、着衣から簡易に取り外すことができ、簡便に衣類を洗濯することができるようにしたパンツを提供する事を第二の課題とする。
上記課題の少なくとも何れかを解決する為、本発明では、着用時において、装着者の少なくとも臀部を覆う領域に、外側布帛と内側布帛とによって2層に構成されたポケット部が形成されており、当該ポケット部の上端及び下端の少なくとも何れかは開放状に形成されている臀部サポートパンツを提供する。
かかる臀部サポートパンツは、臀部、特に臀部全体を覆う領域に、外側布帛と内側布帛とによって2層に構成されたポケット部が形成されている事から、当該ポケット部にクッション性のある部材を挿入することで臀部を保護することができ、着座時に於いて坐骨が座面に強く当たってしまうといった事態を解消する事ができる。
上記臀部サポートパンツは、下着としてのショーツ、ブリーフ、トランクスの他、ズボン、スラックス等の洋服も含まれる。但し、ポケット部にクッション性のある部材を収容して坐骨をサポートする為には、股下部を有する事が望ましく、特に3cm以上の股下部を有する事が望ましい。
前記ポケット部は、装着者の腰部又は臀部から、内腿及び恥骨までを覆う領域に形成されている事が望ましい。着座姿勢と云っても、椅子に座るか、床に座るかなどの姿勢によって坐骨の当たる位置が異なることもあり、如何なる姿勢であっても坐骨と座面との間に、ポケット部内に挿入したクッション性のある部材が存在し得るようにする為である。
そして本発明に係る臀部サポートパンツでは、前記ポケット部に、弾性を有する材料で形成されたクッションパッドを収容する事が望ましい。当該クッションパッドが、坐骨と座面との間に介在してクッションとなり、坐骨周辺の皮膚の黒ずみ、角質肥厚を阻止できる為である。
かかるクッションパッドは、軽量で復元弾性をもつ材料、例えば不織布、低反発ウレタンフォーム、その他のスポンジ、天然ゴム、ゲルシート等のエラストマー、綿布、綿など弾力性を有する様々な材料を用いて形成する事ができる。但し、着用時の着け心地、臀部をサポートする弾力性、洗濯等における耐久性、変色を考慮すれば、不織布を用いて形成する事が望ましい。
また当該クッションパッドは、ポケット部に収容された状態で外側に向かう縁部分の全体又は少なくとも上方寄りに、湾曲して突起する波型部を備えた輪郭形状に形成されている事が望ましい。波型部を形成する事により、当該クッションパッドの輪郭を外側から目立たせなくすることができる。
またクッションパッドは、臀部サポートパンツの内側に設けたポケット部に、使用者にとって衝撃を受けやすい適宜の部位に自由自在に挿入して、坐骨やその周辺の痛みや刺激を緩和することができる。ここで、当該クッションパッドは、後述する外側布帛と内側布帛で構成されるポケット内に保持され、望ましくは外側布帛と内側布帛との間に挟み込まれて、両布帛間を自由に移動できるように、両布帛間に保持されている事が望ましい。即ち、当該クッションパッドは、外側布帛や内側布帛に対して、縫合等により固定されていない事が望ましい。その結果、当該クッションパッドと、外側布帛又は内側布帛は、それぞれ自由に伸縮及び変形できる事から、伸縮率の違い等に起因する皺等の発生を抑えることができる。よって、体の動きに伴ってクッションパッド、外側布帛及び内側布帛の何れかが不自然に変形し、皺が生じてしまうといった事態を解消する事ができる。
またクッションパッドは、その縁部分の全体または一部の領域に、湾曲しながら突起する波型部が形成されている事が望ましい。当該縁部分の一部の領域に波型部を形成する場合、当該クッションパッドをポケット部に収容した状態に於いて、上部からから50%以上75%以下を占める範囲内に設置するのが望ましい。また当該波型部は、その端部が漸次薄肉となるよう形成されている事が望ましい。その効果で使用者がクッションパッドを装着した際、クッションパッドの輪郭がぼやけ、目立たなくなり、装着者がクッションパッドを使用していることが外観から判別しにくくなっている。
臀部サポートパンツの内側に設けられているポケット部は、臀部全体を覆うだけでなく、前方大腿部の内股から恥骨付近までの広範囲を覆っている。その結果、着用者が如何なる姿勢を取ったとしても坐骨部分をサポートする事ができ、坐骨周辺の皮膚の黒ずみ、角質肥厚を阻止することができる。
また前記ポケット部を構成する外側布帛と内側布帛は、その幅方向の中央が上下方向に縫合されており、前記ポケット部を、幅方向に第1ポケット部と第2ポケット部とに区画している事が望ましい。前記クッションパッドを臀部の中央付近に存在させる為である。なお、このポケット部は、伸縮性を有し、身体にフィットする材料で形成する事が望ましい。また当該ポケット部を構成する外側布帛と内側布帛とは、異なる材質の布帛で形成する他、同じ材質の布帛で形成する事もできる。これらは、クッションパッドとの摩擦抵抗を考慮した上で、適宜選択する事ができる。
また、前記クッションパッドは弾性を有する材料で形成された半円形状とする事ができ、当該半円形状のクッションパッドを、前記第1ポケット部と第2ポケット部のそれぞれに、円弧部を外側に向けて収容する事ができる。そして、かかる半円形状のクッションパッドの円弧部の縁部分の全部または一部の領域には、湾曲して突起する波型部を備えた輪郭形状に形成されている事が望ましい。特に半円形状のクッションパッドを2つ使用する場合には、使用者の痛みを感じる場所に合わせて、好みの場所にそれぞれのクッションパッドを自由な姿勢で当てて使用する事ができる。
更に、前記第1ポケット部と第2ポケット部とは、股部寄りの下方に於いて繋がっている事も望ましい。この場合、クッションパッドは円形であって、直径方向に切り込みを形成した形状とする事ができる。また当該クッションパッドは、長楕円形状であって、短径方向に切り込みを形成した形状とする事もできる。この様にクッションパッドを形成した場合には、ポケット部内に収容したクッションパッドを股部近傍に固定する事ができる。特にポケット部を構成する材料との関係に於いて、クッションパッドが滑りやすい場合に有効である。
上記クッションパッドは、必ずしも円形、又は半円形に制限されるものではなく、長楕円形状、三角形、四角形等の多角形や、扇形、ハート型、ひょうたん型、月型及びこれらを2等分した形状であっても良い。そして、これら形状に於いて中心部分が厚く形成され、外側に向かって薄くなるように形成する事が望ましい。また最も膨らんだ部分の厚さは、当該クッションパッドを構成する材質にもよるが、2〜4.5cm程度である事が望ましい。坐骨は尖ってることから、着座位において十分な緩衝作用を果たし得るようにする為である。また綿や不織布等の詰め物により膨らんだ部分を構成する場合には、当該詰め物は着用時に於いて内側に向く面に縫合されている事が望ましい。詰め物が縁部分に移動する事が無いようにする為と外観に縫い目が出ないようにする為である。
クッションパッドを臀部サポートパンツのポケット部の適宜の部位に挿入し装着することにより、硬い椅子や床に着座した場合でも坐骨ならびに坐骨周辺の痛み、刺激を緩和することができる。
体圧負荷や摩擦が原因で発生する、坐骨ならびに坐骨周辺の皮膚の黒ずみ、角質化を緩和する。
臀部サポートパンツのポケット部にクッションパッドを収納し装着すると、クッションパッドは臀部と臀部サポートパンツに挟まれ薄く圧縮され、外観から装着していることが判断しにくい形状になるとともに、薄肉の臀部を補い尻の厚みを自然につけ、装着者がズボンやスカートを履いた時、整ったヒップラインを作る。
クッションパッドは臀部サポートパンツから簡単に取り出すことができ、クッションパッドと臀部サポートパンツを別々に洗濯やメンテナンスをすることができる。
クッションパッドだけ、臀部サポートパンツだけを交換したり新規に購入することができ、無駄が無く経済的と言える。勿論、クッションパッドを使用せず臀部サポートパンツだけを使用することもできTPO(時、場所、場合)に合わせた使い方もできる。
臀部サポートパンツにクッションパッドを装着し、身体を激しく動かすスポーツやサイクリングなどに使用しても、坐骨付近にフィットさせたクッションパッドは、ずれたり移動してしまうことはない。
本実施形態の臀部サポートパンツとクッションパッドの正面斜視図である。 本実施形態の臀部サポートパンツにクッションパッドを装着した背面図である。 本実施形態の臀部サポートパンツにクッションパッドを装着した側面図である。 本実施形態の臀部サポートパンツの裏側の背面図である。 本実施形態の臀部サポートパンツの裏側の正面図である。 本実施形態のクッションパッドの正面図である。 本実施形態のクッションパッドの背面図である。 本実施形態のクッションパッドの側面図である。 他の実施形態に係る(A)クッションパッドの正面図、(B)装着状態を示す背面図である。 更に他の実施形態に係るクッションパッドの(A)臀部に対向する面、(B)外側の面、(C)C−C矢視断面図である。 (A)は図11に示したクッションパッドの設置状態を示す正面斜視図、(B)背面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は臀部サポートパンツ(5)と内蔵するクッションパッド(1)の正面を示す図である。臀部サポートパンツ(5)の臀部側裏側全体と正面側裏面の内股から恥骨までを覆うように、ポケット部を構成する布(7)を設けポケット部(6)を構成し、ポケット部上部開口部(6a)から、またはポケット部下部開口部(6b)からクッションパッド(1)がポケット部(6)に出入自在に挿入される。クッションパッド(1)は左右の臀部に一つずつ入れて使用する。なお、図1では、ポケット部を構成する布(7)をパンツ(5)の内側に設けているが、臀部サポートパンツ(5)における臀部の外側を覆うように設けても良い。即ち、ポケット部を構成する外側布帛及び内側布帛の何れか一方は、臀部サポートパンツにおける臀部を覆う布部分を使用する事ができる。
図2は臀部サポートパンツ(5)にクッションパッド(1)を装着した際の背面を示す図である。臀部サポートパンツ(5)を履いた後、ポケット部上部開口部(6a) または、ポケット部下部開口部(6b)からポケット部(6)の中にクッションパッド(1)を入れ、坐骨周辺の痛みや刺激を感じる部分に当てる。ポケット部上部開口部(6a)やポケット部下部開口部(6b)からクッションパッド(1)を安易に出し入れすることができる。
図3は臀部サポートパンツ(5)のポケット部(6)にクッションパッド(1)を装着した際の側面を示す図である。クッションパッド(1)を装着するのが臀部の坐骨周辺と大腿部の境目付近であるので、自然に出来ている身体の窪みにクッションパッド(1)がはまり込み、伸縮性が優れた臀部サポートパンツ(5)がクッションパッド(1)を身体へフィットさせ、押さえている構造なので、スナップボタンや面ファスナーなどを臀部サポートパンツ(5)やクッションパッド(1)に縫うなどの手段を使わなくとも、クッションパッド(1)は坐骨周辺からずれることは認められない。この実施の形態に示すクッションパッド(1)は薄肉の臀部を補い、尻の厚みを自然に作り、装着者がズボンやスカートを履いた際整ったヒップラインを作ることができる。クッションパッド(1)は、装着前と装着中の厚さは変化する。即ち、低反発ウレタンフォームを材料としているクッションパッド(1)は臀部サポートパンツ(5)に内蔵されると、臀部サポートパンツ(5)と臀部に挟まれることで圧縮され薄くなり、外観から装着していることが判断しにくい形状になる。
図4は臀部サポートパンツ(5)の裏面の背面を示す図である。臀部サポートパンツ(5)はポリエステル75%、ポリウレタン25%の繊維からなり、伸縮性が優れ、身体へのフィット感が高い布地であり、クッションパッド(1)の身体への密着度を高くしている。臀部サポートパンツ(5)の素材は伸縮性が優れ身体へのフィット感が高い布地であれば他の素材を用いることができる。ポケット部を構成する布(7)が臀部全体を覆うように縫われ、ポケット部(6)が構成される。ポケット部(6)にはポケット部上部開口部(6a)とポケット部下部開口部(6b)がある。ポケット部下部開口部(6b)を存在させ、穴あきポケットのような形にしている理由は、使用者が臀部サポートパンツ(5)の中にクッションパッド(1)を装着した後、履き心地の微調整をするのにポケット部下部開口部(6b)から手を入れて、クッションパッド(1)の位置を調整するのに便利という点と、ポケット部下部開口部(6b)を作らず、ポケット部(6)を袋状にするためにその位置を縫うと、外観から縫い目が見えてしまうため、という2点がある。
図5は臀部サポートパンツ(5)の裏面の正面を示す図である。ポケット部を構成する布(7)が前方大腿部の内股から恥骨付近までの広範囲を覆うように縫われている。そのため、ポケット部の前方には縫合部(8)が存在することになる。ポケット部を構成する布(7)は臀部全体だけでなく、前方大腿部や恥骨付近までも設置されポケット部(6)を構成している。この理由として、使用者の体格などによって坐骨の位置、痛みや黒ずみが発生する位置は千差万別であり、尚且つ同一人物であっても、着座の時や自転車に乗る時など、姿勢によって痛みや刺激される位置が移動する。これらのことを鑑みてポケット部を構成する布(7)は、左右臀部全体と、前方大腿部の内股から恥骨付近まで設置し、クッションパッド(1)をフィットできる位置を広範囲にし、多様な体格や姿勢に対応できるよう構成した。
図6はクッションパッド(1)の左側臀部用の正面を示す図であり、臀部に当たる側から見た図面である。右側臀部用はこの対称に作成する。この面が臀部に当たる側である。本実施例でクッションパッド(1)は、感触が柔らかく体圧が全体に分散され、血流阻害や床ずれ防止に効果的な低反発ウレタンフォームで構成されている。略楕円形と複数の波型部分(2)から成る。このクッションパッドに形成される波型部分は、図6に示すように花弁状に円弧部が突出する形状である他、湾曲する輪郭形状にする事もできる。波型に形成しているのは、研究過程で直線で形成したものはクッションパッド(1)の輪郭のラインが見えやすく、波型に形成したものは輪郭のラインが見えにくく、外観から装着していることを判断しにくかったという結果が出たためである(表1参照)。また波型部の突出幅は適宜調整する事ができるが、大凡0.5〜5cm程度の範囲で調整するのが望ましい。波型部分(2)は外周の範囲Zの全体に形成する他、当該範囲Zの上部T地点から50%以上75%以下を占める領域、即ち上部のT地点を基準として、当該T地点から内角90〜135°の範囲内に複数に設置することができる。丸み部分(3)に坐骨周辺の痛みや黒ずみが発生している部分を当てるようにする。
図7はクッションパッド(1)の背面を示す図である。この面は臀部に当たらない側であり、外側になる。平らに形成してあり、装着者がズボンやスカートを履いた時、整ったヒップラインを作る。
図8はクッションパッド(1)の側面を示す図であり、ポケット部(6)の中に装着された図である。クッションパッド波型部分(2)の先端は漸次薄肉となるよう形成されている。坐骨の痛みを感じる部分に接触する、クッションパッド丸み部分(3)の中心は厚みが約2〜4.5cm程度で端になるにしたがいなだらかに薄くなっている。
また、上記クッションパッドは、図9(A)に示すように、上側縁部分に波型部を形成した円形状に形成すると共に、上端から下方に向かって切れ目(12)を形成したものであっても良い。この様に形成したクッションパッドは、図9(B)に示すように、臀部サポートパンツ(5)における臀部を覆う領域に縦に設けられた縫合部(10)の下方に設けられた連通部(11)を通すように設けられる。この様にクッションパッドを設ける事により、当該クッションパッドは股部に於いて保持され、意図しない部分に移動してしまう事を阻止する事ができる。
なお、この実施の形態に示すクッションパッド(1)は、例えば図7等に示した半円形状のクッションパッド同士の直線部分を向かい合わせて、その下方を縫合等により連結する事によっても形成する事ができる。この2つのクッションパッド同士を連結する場合、当該連結部分は3〜4cm程度の長さである事が望ましい。この長さであれば、クッションパッド(1)は、臀部サポートパンツ(5)の連通部(11)内を前後方向に移動させる事ができ、装着者の好みでクッションパッド(1)を前方寄り、尻寄りなど、前後に移動できる範囲が広がり、また切れ目(12)を広げて、当該クッションパッド(1)を横に広げたりすぼめたりすることができる。
更に前記クッションパッド(1)は、その縁部分全体に波型部を形成する事もできる。図10は他の実施の形態に係るクッションパッド(1)を示しており、図10(A)は、装着時に於いて臀部側に存在する面を示しており、図10(B)は装着時に於いて外側となる面を示しており、図10(C)は図10(B)における矢視断面図を示している。この実施の形態に示すように、クッションパッド(1)は、縁部分全体が湾曲して凹凸する波型部とした長楕円形状に形成する事もできる。
この実施の形態に於いて、クッションパッド(1)の中心部分には不織布を積層させた詰め物を充填しており、当該詰め物の弾力性によって、坐骨を保護する様に形成されている。そして、当該詰め物が縁側に移動する事の無いように、クッションパッド(1)における臀部に対向する側の面に、縫い目(3a)によって縫合している。かかる縫い目(3a)を設ける事により、坐骨を保護する詰め物によって形作られた中央の丸み部分(3)の厚みを維持することができ、当該詰め物がクッションパッド内でずれないようにすることができる。クッションパッド(1)における臀部に対向する側の面のみに縫い目(3a)を形成しているのは、外観に縫い目が出ないようにする為である。
この実施の形態に示すクッションパッド(1)は、切れ目(12)を中心に、その下方に於いて左右が連結している。そしてかかるクッションパッド(1)を臀部サポートパンツ(5)のポケット部(6)に配置する場合には、当該臀部サポートパンツ(5)の股部近傍はトンネル状に形成されている必要がある。即ち、臀部サポートパンツ(5)の臀部側において、ポケット部(6)を上下方向に縫合した縫合部(10)の下方をトンネル状に形成し、当該縫合部(10)における左右が連通する様にしている。この様に形成した臀部サポートパンツ(5)に対して、左右が下方で連結しているクッションパッド(1)を設置するには、例えば、図11(A)に示すように、左右何れかのポケット部にクッションパッド(1)を入れて、股部分のトンネルにくぐらせて他方のポケット部に通し、クッションパッドを左の臀部に当てることにより、設置する事ができる。この様にして臀部サポートパンツ(5)とクッションパッド(1)を形成する事により、図11(B)に示すように、クッションパッド(1)は縫合部(10)に支持されてズレる事が無くなり、着用者が立ったり座ったりしてもクッションパッド(1)が、ポケット部内で移動してしまう事が無くなる。よって、かかる臀部サポートパンツ(5)の股部近傍に形成される連通部は、少なくとも前記左右のクッションパッド同士における下方の連結部分よりも大きく、使用するクッションパッドの高さ(切れ目に沿う向きの高さ)よりも小さい事が望ましい。
臀部サポートパンツ(5)とクッションパッド(1)は着座時の坐骨周辺の痛みや刺激を緩和することができ、体圧負荷や摩擦が原因で発生する、坐骨ならびに坐骨周辺の皮膚の黒ずみや角質化を緩和し、薄肉の臀部を補い尻の厚みを自然につけ、装着者がズボンやスカートを履いた時、整ったヒップラインを作ることが可能な素材であれば、この発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
1 クッションパッド
2 クッションパッド波型部分
3 クッションパッド丸み部分
3a 縫い目
4 クッションパッド背面側
5 臀部サポートパンツ
6 ポケット部
6a ポケット部上部開口部
6b ポケット部下部開口部
7 ポケット部を構成する布
8 ポケット部前方縫合部
Z クッションパッドの外周の範囲
T クッションパッドの外周の上部地点
10 縫合部
11 連通部
12 切れ目

Claims (6)

  1. 着用時において、装着者の少なくとも臀部を覆う領域に、外側布帛と内側布帛とによって2層に構成されたポケット部が形成されており、
    当該ポケット部の上端及び下端の少なくとも何れかは開放状であって、装着者の腰部又は臀部から、内腿及び恥骨までを覆う領域に形成されており、
    前記ポケット部を構成する外側布帛と内側布帛は、その幅方向の中央が上下方向に縫合されて前記ポケット部を、幅方向に第1ポケット部と第2ポケット部とに区画しており、
    当該第1ポケット部と第2ポケット部とは股部近傍に於ける連通部で連通しており、
    前記ポケット部には、弾性を有する材料で形成されたクッションパッドが収容されていることを特徴とする、臀部サポートパンツ。

  2. 前記クッションパッドは、ポケット部に収容された状態で外側に向かう縁部分の全部または少なくとも上方寄りに、湾曲して突起する波型部を備えた輪郭形状に形成されている、請求項1に記載の臀部サポートパンツ。
  3. 前記クッションパッドは、外側布帛と内側布帛との間に挟み込まれ、外側布帛や内側布帛に対して固定されずに、当該両布帛間を自由に移動できるように、両布帛間に保持されている、請求項1又は2に記載の臀部サポートパンツ。
  4. 前記湾曲して突起する複数の波型部は、前記クッションパッドの上部地点から内角90〜135°の範囲内に設置している、請求項3に記載の臀部サポートパンツ。
  5. 前記第1ポケット部と第2ポケット部のそれぞれには、弾性を有する材料で形成された半円形状のクッションパッドが、円弧部を外側に向けて収容されており、
    当該クッションパッドの円弧部の縁部分の全体又は上方の領域には、湾曲して突起する波型部を備えた輪郭形状に形成されている、請求項4に記載の臀部サポートパンツ。
  6. 前記クッションパッドには、その直径方向に切れ目が形成されると共に、下方に於いて繋がっており、
    当該クッションパッドは、前記連通部を通ると共に、その切れ目が前記ポケット部を構成する外側布帛と内側布帛の幅方向の中央における上下方向の縫合部分を挟むようにして設けられる、請求項4に記載の臀部サポートパンツ。
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