JP5499125B2 - 筐体及びその筐体の組立方法 - Google Patents

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Description

この発明は、回路基板が収納され防水性が要求される例えば車載電子制御装置などの用途に好ましく用いることができる筐体及びその筐体の組立方法に関する。
発熱部品を搭載した回路基板を、ケースとカバーによって構成された筐体内に密閉収納して、発熱部品の発生熱をケースに対して伝熱材を介して接触伝熱させると共に、当該ケースには外部接続用のコネクタハウジングを設けた電子制御装置がある。
例えば下記特許文献1の図2、図10によれば、天面が開口され、回路基板1を収容するケース2と、前記ケース開口を覆い、当該ケースに装着されるカバー3と、前記ケース2と前記カバー3のうちのいずれか一方に設けられる溝部(シール溝)22と、他方に設けられ、前記溝部22に挿入される突起部31と、を備え、前記突起部31をシール材30を介して前記溝部22に挿入することで、前記カバー3を前記ケース2に装着する電子制御装置であって、前記突起部31の両側面は、前記カバー3を前記ケース2に装着した状態で、当該突起部31の側面に対向する前記溝部22の内側面との距離が、当該溝部22の底部に向かうにつれて大きくなるように傾斜して構成されている。
これによれば、溝部22の内側面に対して突起部31の側面を溝部22の底部に向かって内側に傾斜させることで、シール材として高粘度の接着剤30を用いた場合でも、突起部31の側面によって接着剤30を押圧しながら当該突起部31を溝部22に挿入することができるため、接着剤30にかかる圧力を高めることができ、突起部31の側面に接着剤30を十分に馴染ませることができて、突起部31の側面における接着剤30の濡れ性が向上して接着力が高められるため、ケース2とカバー3とのシール性を向上させることができるとされている。また、ケース2の固定部20とシール溝22との間には、当該シール溝から溢れ出たシール材30を収容する収容部26が設けられている。
また、下記特許文献2の図1、図2によれば、一方の被接着部材2に形成した凹部(溝)6に、他方の被接着部材3に形成した凸部(突条)7と樹脂接着剤5とを配置し、該樹脂接着剤5の硬化により前記両被接着部材2・3を接着させた樹脂ケースの接着構造において、前記凹部6の開口部における前記凹部6の側壁6aと前記凸部7の側壁7aとの間隔を、前記凹部6の内方部よりも大きくし、且つ前記凹部6には前記凸部7を凹部6の所定位置に案内するための案内部を設けるようになっている。これによれば、凹部6の開口部における凹部の側壁6aと凸部7の側壁との間隔を凹部6の内方部よりも大きくしたことにより、毛細管現象による樹脂接着剤5の外部へのはみ出しを防止して良好な接着状態を得ることができ、更に、凸部7と凹部6との位置ずれが確実に防止され、毛細管現象による悪影響をさらに低減できる旨示されている。また、特許文献2の図7によれば、凹部の開口部には段差状の接着剤流入室16が形成され、開口部から外部への樹脂接着剤5のはみ出しが防止されるようになっている。
特許第4892527号公報(段落0032〜0035、図2、図10) 特許第3355761号公報(段落0016、0017、0030、0031、図1、図2、図7)
前記特許文献1のような技術では、ケースの輪郭外周に設けられたシール溝に対して、カバーの外周部に設けられた環状突条部(突起部)を嵌入し、嵌入間隙は溝の深部で広く、溝の開口部で狭くなるようなテーパを有している。しかし、各部寸法のバラツキを想定すると、たとえカバーの位置決め片20a・20bが設けられていても、溝の開口部においてシール溝と環状突条部の根本との間隙をゼロにすることは困難であり、各部の寸法精度を考慮して最低限度の間隙を確保しておく必要がある。溝幅に対する間隙寸法の相対的なバラツキの変動率は、ケースの対辺距離が長い大型ケースの場合に特に問題となり、若しも間隙寸法がゼロになるとシール材の厚さが部分的にゼロになって、防水性能の悪化をまねくと共に、過剰となってケースの外面に流出しようとするシール材の収容部を大きくしておくためにケースの外形寸法が大きくなる問題がある。また、ケース2とカバー3を固定する固定ねじ28がシール溝22の外側位置に設けられているので、固定ねじ28による締め付け部分からケース2内へ浸水することはないが、安価な板金製のカバーでは突起部の外側に締め付け平面部を設けることが困難となる問題がある。
前記特許文献2のような技術では、シール溝の開口部の幅が底部よりも広くなるテーパを設け(特許文献1の場合とは逆方向のテーパとなっている)、シール溝(凹部)6に嵌入する突条(凸部)7の嵌入位置がシール溝6の中央に位置するように誘導するようになっている。しかし、各部寸法のバラツキを想定すると、たとえテーパによる嵌入位置の誘導が行われていても、突条7の先端部とシール溝の奥部における間隙をゼロにすることは困難であり、各部の寸法精度を考慮して最低限度の間隙を確保しておく必要がある。溝幅に対する間隙寸法のバラツキによる相対的な変動率は、ケースの対辺距離が長い大型ケースの場合に特に問題となり、若しも間隙寸法がゼロになるとシール材(接着剤)の厚さが部分的にゼロになって、防水性能の悪化をまねくと共に、過剰となってケースの外面に流出しようとするシール材の流入室16を大きくしておくためにケースの外形寸法が大きくなる。
この発明は上記のような従来技術の課題を解消するためになされたもので、各部寸法のバラツキがあっても確実にシール間隙が確保されてシール材による密封が図られ、ケース内への防水性能が向上された筐体を提供することを第一の目的としている。
また、組立時にシール材が外周溝の外部に見苦しく流出するのが防止され、しかもこれを隠蔽する必要もない、均質な組み立てを行うことができる筐体の組立方法を提供することをこの発明の第二の目的としている。
本発明による筐体は、回路部品が搭載された回路基板を密封収容し、少なくとも2対の対辺を有する略矩形状のケースとカバーからなり、該ケースとカバー双方の外周部における合わせ部にシール材を用いた密封手段が設けられた筐体であって、
前記密封手段は、前記ケースの合わせ部に沿って形成された外周溝及びこの外周溝の内側の内壁上縁部から前記筐体の内側方向に連なるように形成された前記カバーとの対向面部と、前記カバー側の合わせ部に沿って形成され前記対向面部に対して所定の棚段間隙G2を介して延在する平面状の棚段部及びこの棚段部の外側端部から前記外周溝の中に遊嵌状に進入するように折曲形成された外周突起部と、前記外周溝から前記棚段間隙G2の部分にわたって充填された前記シール材からなり、
前記外周溝の溝幅W、前記外周突起部の厚さB、前記外周溝の外側の内壁面と前記外周突起部の外壁面との隙間である外側間隙A、及び前記外周溝の内側の内壁面と前記外周突起部の内壁面との隙間である内側間隙Cは、溝幅W=外側間隙A+厚さB+内側間隙Cとなっており、
前記ケースと前記カバーとの相互の中心位置が合致しているときの前記外側間隙をA0、前記内側間隙をC0としたときには、各部の寸法のバラツキがあっても必ずA0>C0の関係となるように各部の親寸法が定められていて、
前記ケースと前記カバーとの中心位置が偏倚して、前記密封手段Sの周方向の何れかの位置における前記内側間隙がC=0、当該位置の前記外側間隙がA=A0+C0となっているときには、当該位置に対して周方向の対辺位置における、前記内側間隙がC=2×C0、前記外側間隙がA=A0−C0となり、
前記カバーの取付け位置のバラツキによる前記外側間隙Aの変動幅はA=A0±C0であって、常に外側間隙はA>0が確保されるようにしたものであって、
前記カバーの前記外周突起部の先端面と、前記ケースの前記外周溝底面との間には所定の先端間隙G1が設けられるとともに、
前記ケースの前記対向面部は、所定の前記棚段間隙G2を介して前記棚段部の内壁と対向し、カバー厚さがBである前記先端間隙G1の値と前記棚段間隙G2の値は、前記棚段長さをE2としたときにG1/B>G2/E2の関係となるように構成されているものである。
また、この発明による前記筐体の組立方法は、前記ケースは放熱フィンが一体成形された熱伝導性部材で構成され、当該ケースには樹脂成型加工されたコネクタハウジングを一体組付けするか、若しくは、前記ケースはコネクタハウジングと一体化された樹脂成型品であって、当該ケースには熱伝導性部材による放熱フィンが一体成型されるか、又は一体化組付けされているとともに、
前記ケースに設けられた前記外周溝の外周壁の高さHは、前記カバーに設けられた前記棚段部の外表面位置よりも高く、かつ、前記ケースに設置される前記回路基板の固定部が、
前記棚断部に対する対向面部よりも段状に突出された高い位置に設けられていて、
前記コネクタハウジングに対し、接続ピンを圧入する接続ピン圧入工程と、
前記ケースの一部をなす前記放熱フィンの内面で、前記回路基板に搭載された回路部品の一部である発熱部品と対向する面に熱伝導材を塗布する伝熱材塗布工程と、
前記回路部品が実装された前記回路基板を、前記ケースの開口内面に対して取付け固定する回路基板組付工程と、
前記接続ピンを前記回路基板に半田接続する接続ピン半田工程と、
前記ケースの前記外周溝に防水用のシール材を充填するシール材充填工程とが、順次実行されてから、
カバー組付工程によって前記カバーが前記ケースに取付け固定され、
前記外周溝の外側の内壁面と前記カバーに設けられた前記外周突起部の外壁面との隙間である外側間隙Aから押出された前記シール材は、外壁高さHを有する前記ケースの外壁を溢出しないようにシール材の充填量が管理されていることを特徴としたものである。
この発明に係る筐体においては、回路基板が収納されたケースの合わせ部に防水用のシール材が充填される外周溝が設けられ、当該外周溝に嵌入する外周突起部を有するカバーによって回路基板が密閉されるようになっており、ケースとカバーとの相互の中心位置が合致しているときに、外周溝の外側の内壁面と外周突起部の外壁面との外側間隙をA0とし、外周溝の内側の内壁面と外周突起部の内壁面との内側間隙をC0としたときに、A0>C0の関係となるように各部の親寸法が定められている。
従って、カバーの取付け位置のバラツキ変動による外側間隙の変動幅はA=A0±C0であって、常にA>0が確保されるので、カバーの外面から外周溝内への浸水が防止され、カバーの固定位置の組立て精度管理が不要となって、安価で高品質な基板収納筐体が得られる効果がある。
また、外側間隙が確保されていることによって、カバーは従来技術のようにケースの外周溝の外壁端面と対向する延長平面部がなくても防水シール性が確保され、外周溝の外壁厚さを低減して筐体を小型化することができる効果がある。
そして、外周突起部の端面と外周溝の底面との間の先端間隙G1と、外周突起部と直交する輪郭棚段部とケースの内壁との間の棚段間隙G2との関係は、G1/カバー厚さB>G2/棚段長さE2となっていることによって、外側間隙と内側間隙とのシール材は容易に流動して、均一寸法となるようにカバーが移動する一方で、棚段部からシール材がケース内に流出するのを抑制することができる効果がある。
また、この発明に係る筐体の組立方法においては、接続ピン圧入工程と伝熱材塗布工程と回路基板組付工程と接続ピン半田工程とシール材充填工程とカバー組付工程を備え、熱伝導性部材又は合成樹脂による成形品であるケースを媒体として回路基板とコネクタハウジングとが一体化され、発熱部品の発生熱は回路基板を経由しないでケースと一体化されている放熱フィンに伝熱放散するようになっていて、カバーの取付け位置のバラツキ変動があっても回路基板と接続ピンとの相対位置や、発熱部品と放熱フィンとの相対位置に何等の影響を与えることがない手順で組立てが行われるようになっている。
従って、ケースが成形加工されているので、ケースの外周溝とカバーの外周突起部との寸法関係を精確に実現することができ、カバーの取付け位置のバラツキ変動に対してカバーとケース間の防水シール性を向上することができる効果がある。
また、外周溝の外壁高さを十分高くすることによって、外側間隙から溢れ出たシール材がケースの外に流出することがないので見苦しくなく、むしろ流出シール材が隠蔽されることなくカバーの棚段部の外壁に付着し、この付着面積を目視観察又は画像判定することによって、完成品としての品質の安定性を評価することができる効果がある。
特に、外周溝と外周突起部間の外側間隙Aに充填されているシール材が全周において確実に充填されているかどうかは、外側間隙Aが常にA>0でなければ目視検査や画像比較では判定できないので、確実に外側間隙が確保されるという寸法関係が重要な構造要件となっているものである。
この発明の実施の形態1に係る筐体を車載電子制御装置に用いた場合の外観を示す斜視図である。 図1のII−II線を含む面における矢視断面図である。 図2の矢視III方向に見た背面図である。 図1に示す筐体のケースとカバー双方の外周部における合わせ部に構成された密封手段とその近傍を示す拡大断面図である。 この発明の実施の形態1に係る筐体の組立方法による組立手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る筐体の断面図である。 図6に示す矢視VII方向に見た背面図である。 図6に示す筐体のケースとカバー双方の外周部における合わせ部に構成された密封手段の拡大断面図である。 この発明の実施の形態2に係る筐体の組立方法による組立手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による筐体を車載電子制御装置に用いた場合について図1〜図4を参照して説明する。なお、図1はこの発明の実施の形態1に係る筐体を車載電子制御装置に用いた場合の外観を示す斜視図、図2は図1のII−II線を含む面における矢視断面図、図3は図2の矢視III方向に見た背面図、図4は図1に示す筐体のケースとカバー双方の外周部における合わせ部に構成された密封手段とその近傍を示す拡大断面図である。なお、各図において同一符号は同一部分を示している。
まず、図1において、基板を収納する筐体10Aは、例えば熱伝導性部材であるアルミダイキャスト製のケース20Aと、ケース20Aの背面にねじ止め固定される板金製のカバー30Aによって構成されている。図2において後述する回路基板40Aはケース20A内に搭載され、ケース20Aとカバー30Aの合わせ部F(図2、図4に図示)に構成された密封手段S(図4に図示)によって筐体10Aの内部空間に密閉されるようになっている。
ケース20Aの四隅部には取付足が突出するように設けられていて、筐体10Aはこの取付足に設けられた取付穴21a〜21dを介して図示しない被取付け面にねじ止め固定されるようになっている。ケース20Aの取付足には取付穴21a〜21dの近傍にねじ穴22a〜22d(22dは図示せず)が設けられていて、このねじ穴22a〜22dには図2・図3で後述するカバー30Aの固定ねじ31a〜31dが図1の背面側から螺入されるようになっている。ケース20Aには複数の放熱フィン23Aが一体成型されていると共に、樹脂成型品であるコネクタハウジング24Aa・24Abが天井面から露出しており、その詳細は図2において後述する。
次に、回路基板40Aの組み付け状態を示す図2において、ケース20Aの内面に複数の基板固定ねじ41によってねじ止め固定される回路基板40Aには、回路部品である発熱部品42、電子部品44、背高部品45などが両面実装され、発熱部品42とケース20Aの内壁間には柔軟性の熱伝導材43が塗布されている。また、コンデンサや電磁部品などの背高部品45は一対のコネクタハウジング24Aa・24Abの中間位置にあって、ケース20Aの天井面が高くなっている部分に配置されており、表面実装部品などのその他の電子部品44は回路基板40Aの両面の各所に配置されている。
一対のコネクタハウジング24Aa・24Abは、ケース20Aの天井面に設けられた環状壁46a・46bが嵌入する環状凹部24x・24yを備え、図示しないシール材を介して接着固定されるようになっている。一対のコネクタハウジング24Aa・24Abには、ケース20Aに装着する前段階、又は後段階において圧入された接続ピン25a・25bが設けられており、この接続ピン25a・25bは回路基板40Aに設けられたスルーホールメッキ穴(図示省略)を貫通してその背面に突出し、噴流半田装置によって回路基板40Aに半田接続されるようになっている。
カバー30Aは固定ねじ31a〜31d(31a・31dは図示せず)がケース20Aのねじ穴22a〜22d(22a・22dは図示せず)にねじ込まれることによってケース20Aの開口面の合わせ部に固定されるようになっているが、カバー30Aの外周には外周突起部32Aが設けられていると共に、ケース20Aの外周には図4で後述するシール材28が充填される外周溝27Aが設けられており、外周突起部32Aは外周溝27Aに対して所定の間隙を介して遊嵌状に挿入されるようになっている。
次に、筐体10Aの背面図である図3において、ケース20Aに設けられた外周溝27Aはケース20Aの外周部に構成された合わせ部Fを循環する如く形成された環状溝となっていて、外周溝27Aの内部領域にカバー30Aをねじ止め固定するための固定ねじ31a〜31dが螺入されるねじ穴22a〜22d(図1・図2参照)が設けられている。なお、外周溝27Aは、ねじ穴22a〜22dの外側を迂回するように形成され、内側溝26はそのねじ穴22a〜22dの内側に外周溝27Aの迂回部分をバイパスする如く設けられ、ねじ穴22a〜22dの周囲を外周溝27Aと内側溝26が協働して包囲する。
また、外周溝27Aと内側溝26には後述のシール材28が充填され、内側溝26に充填されたシール材28は、カバー30Aのねじ穴22a〜22dに対応する部分の棚段部35を外側に拡張した領域からなる扁平部33の内面に当接するようになっている。従って、万一固定ねじ31b〜31dの頭部分から浸水しても内側溝26によってケース20A内部への浸水は防御されるようになっている。なお、外周溝27Aの迂回部分に対応して外周突起部32Aもねじ穴22a〜22dの外側を迂回する如く形成されている。また、カバー30Aの四隅部には図4で後述するカバー本体の所定部を内側に凹ませた内部側から見て庇状の係止部34が設けられており、回路基板40Aを固定している基板固定ねじ41(図2・図4参照)が万一弛んでもそのねじ頭部が係止部34に干渉して基板固定ねじ41が筐体10Aの内部に脱落しないようになっている。
次に、ケース20Aとカバー30Aとの間の防水シール部分の拡大図である図4において、ケース20Aの合わせ部Fの内側に設けられた開口面を形成する段部上に設けられたねじ穴29には、回路基板40Aを固定するための基板固定ねじ41がねじ込まれて両者が一体化されている。シール材28が充填されたケース20Aの外周溝27Aには、カバー30Aの外周突起部32Aが遊嵌状に挿入され、カバー30Aには開口端面を構成する環状ないしは鍔状の棚段部35が設けられ、外周突起部32Aは棚段部35の外周位置に直交して絞り出し加工されている。なお、図4は組立時の姿勢とは上下が逆に図示されている。また、扁平部33は棚段部35を延長する如く互いに同一平面に形成されている。
ここで、外周溝27Aの溝幅をWとし、外周突起部32Aの厚さをBとし、外周溝27Aの外側の内壁面と外周突起部32Aの外壁面との隙間である外側間隙をAとし、外周溝27Aの内側の内壁面と外周突起部32Aの内壁面との隙間である内側間隙をCとしたときに、溝幅W=外側間隙A+厚さB+内側間隙Cとなっている。
また、ケース20Aとカバー30Aとの相互の中心位置が合致しているときの外側間隙をA0、内側間隙をC0としたときには、各部寸法のバラツキがあっても必ずA0>C0の関係となるように各部の親寸法が定められている。従って、ケース20Aとカバー30Aとの中心位置が偏倚して、一対の対辺位置の一方における内側間隙がC=0となり、外側間隙がA=A0+C0となっているときには、他方の対辺位置における内側間隙はC=2×C0、外側間隙はA=A0−C0となり、カバー30Aの取付け位置のバラツキ変動による外側間隙の変動幅はA=A0±C0であって、常に外側間隙AはA>0が確保されるように構成されている。
また、カバー30Aの外周突起部32Aの先端面と、ケース20Aの外周溝27Aの底面との間には所定の先端間隙G1が設けられると共に、ケース20Aの対向面部37は所定の棚段間隙G2を介して棚段部35の内壁と対向し、カバー厚さがBである先端間隙G1の値と棚段間隙G2の値は、棚段部35とケース20Aとの重なり部分の長さである棚段長さをE2としたときに、G1/B>G2/E2の関係となっている。また、前記棚段長さE2は、ケース20Aの外周溝27Aの外壁厚さE1より大きな寸法となっており、外周溝27Aの外壁厚さE1は外周溝27Aの溝幅Wより小さな寸法であり、カバー30Aの外周突起部32Aと外周溝27Aとの重合深さDは、外周溝27Aの溝幅W以上の寸法となっている。更に、ケース20Aの外周溝27Aを構成する外壁高さHは、カバー30Aの棚段部35の外壁よりも高くなっていて、外側間隙Aから押出されたシール材28は、外壁高さHを有するケース20Aの外壁を溢出しないようになっている。
以上の説明では、コネクタハウジング24Aa・24Abはケース20Aの天井面から突出し、接続ピン25a・25bは回路基板40Aと直交するストレートピンが使用されているが、これに代わってコネクタハウジングはケースの側面方向に突出し、接続ピンは回路基板と直交する部分と平行する部分を有するライトアングル型の接続ピンを使用することもできる。また、図3において、取付穴21a・21bを有する一対の上側の取付足の間と、取付穴21d・21cを有する一対の下側の取付足の間のスペースを有効活用したい場合には、図7で後述するとおりケースの外周溝とこれに挿入されるカバーの外周突起部とは、取付穴21a〜21dを迂回するようにして拡張されたケース部分の外周に沿って循環するように構成することができる。この場合には、筐体10Aとしては一層矩形形状に近いものとなり、取付穴21a〜21dが矩形状の筐体に食い込む形となり、拡張されてケース部分には回路基板の拡張部分を配置することができる。
次に、この発明の実施の形態1による筐体の組立方法について、図5に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。図5において、工程500は図1〜図4に示された筐体10Aの組立開始ステップであり、続く工程501はケース20Aを組立てラインに搬入するステップである。続く工程502は別工程において予めコネクタハウジング24Aa・24Abに接続ピン25a・25bが圧入されているかどうかによって後処理が変化する判定ステップであり、接続ピン25a・25bが既に圧入されておればYESの判定を行って工程502bへ移行し、接続ピン25a・25bがまだ圧入されていない場合はNOの判定を行って工程503aへ移行するようになっている。
工程502bは前述した別工程502aにおいて接続ピン25a・25bが圧入されているコネクタハウジング24Aa・24Abをケース20Aに装着するステップであり、コネクタハウジング24Aa・24Abをケース20Aに装着するに当たっては、図示しない防水用のシール材がコネクタハウジング24Aa・24Abの環状溝24x・24yに塗布され、ここにケース20Aの天井面に設けられた環状壁46a・46bが嵌入するようになっている。
工程503aはまだ接続ピン25a・25bが圧入されていないコネクタハウジング24Aa・24Abを工程502bと同様にケース20Aに装着するステップであり、続く工程503bは既にケース20Aに装着されているコネクタハウジング24Aa・24Abに対して接続ピン25a・25bを圧入するステップである。なお、接続ピン25a・25bの圧入作業は防錆の観点から、なるべく後述の工程506の直近時刻で行うのが望ましい。工程502b又は工程503bに続く工程504は、ケース20Aの内面であって発熱部品42と対向する位置に柔軟性熱伝導材である熱伝導材43を塗布するステップである。
なお、基板固定ねじ41の回り止めを、例えば酸素がなくても接着が可能な熱硬化性の接着材を使用する場合には、回路基板40Aをねじ止め固定するためにケース20Aに設けられたねじ穴29(図4参照)に回り止め用の接着材を工程504において塗布しておくとよい。続く工程505bは別工程505aにおいて予め回路部品42・44・45が半田付け実装されている回路基板40Aを搬入して、基板固定ねじ41(図2・図4参照)によってねじ穴29に締め付け固定するステップである。続く工程506は回路基板40Aのスルーホールメッキ穴(図示省略)を貫通した接続ピン25a・25bに対して半田付けを行うステップである。
続く工程507はケース20Aの外周溝27Aと内側溝26に防水用のシール材28を充填すると共に、基板固定ねじ41の頭部周辺に回り止め用の接着材を塗布するステップである。シール材28の充填量は必要かつ十分量で、しかも後述する工程508でケース20Aとカバー30Aを合体させたときに外周溝27Aから外周壁を超えて外側に溢れ出ない適正な値に調整され、管理されている。なお、基板固定ねじ41の回り止めとしては防水用のシール材28をそのまま利用することができる。
続く工程508は別工程でプレス加工されたカバー30Aを搬入し、固定ねじ31a〜31dをねじ穴22a〜22dに螺入することによってケース20Aに取付け固定するステップである。なお、カバー30Aとケース20Aが共に金属材である場合には、両者を一体化する固定ねじ31a〜31dに対する回り止め処理は不要であるが、ケース20Aの肉厚が薄くて念のために回り止め処理を行いたいときには、工程507においてねじ穴22a〜22dに接着材を塗布するか、工程508で固定ねじ31a〜31dによる固定が終わってから、そのねじ頭周辺に接着材を塗布する。
続く工程509は筐体10Aの外観検査と電気的性能検査を行って、組立終了工程510へ移行するステップである。なお、検査工程では外周溝27Aに充填されたシール材28が適量だけ外側間隙Aから流れ出て、カバー30Aの棚段部35の外面に図4の矢印Iで示す如く付着していることを目視検査又は電子カメラによる画像診断によって判定するようになっている。以上の各工程(ステップ)は、ケース搬入工程501、接続ピン圧入工程502a・503b、回路基板組付工程505b、伝熱材塗布工程504、接続ピン半田工程506、シール材充填工程507、カバー組付工程508、外観・性能検査工程509となっている。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る筐体は、回路部品42・44・45が搭載された回路基板40Aを密封収容し、少なくとも2対の対辺を有する略矩形状のケース20Aとカバー30Aからなり、該ケースとカバー双方の外周部における合わせ部Fにシール材28を用いた密封手段Sが設けられた筐体10Aであって、
前記密封手段Sは、前記ケース20Aの合わせ部Fに沿って形成された外周溝27A及びこの外周溝の内側の内壁上縁部から前記筐体10Aの内側方向に連なるように形成された前記カバー30Aとの対向面部37と、前記カバー30A側の合わせ部Fに沿って形成され対向面部37に対して所定の棚段間隙G2を介して延在する平面状の棚段部35及びこの棚段部35の外側端部から前記外周溝27Aの中に遊嵌状に進入するように折曲形成された外周突起部32Aと、前記外周溝27Aから前記棚段間隙G2の部分にわたって充填された前記シール材28からなり、
前記外周溝27Aの溝幅W、前記外周突起部32Aの厚さB、前記外周溝27Aの外側の内壁面と前記外周突起部32Aの外壁面との隙間である外側間隙A、及び前記外周溝27Aの内側の内壁面と前記外周突起部32Aの内壁面との隙間である内側間隙Cは、溝幅W=外側間隙A+厚さB+内側間隙Cとなっており、
前記ケース20Aと前記カバー30Aの相互の中心位置が合致しているときの前記外側間隙をA0、前記内側間隙をC0としたときには、各部の寸法のバラツキがあっても必ずA0>C0の関係となるように各部の親寸法が定められていて、
前記ケース20Aと前記カバー30Aとの中心位置が偏倚して、前記密封手段Sの周方向の何れかの位置における前記内側間隙がC=0、当該位置の前記外側間隙がA=A0+C0となっているときには、当該位置に対して周方向の対辺位置における、前記内側間隙がC=2×C0、前記外側間隙がA=A0−C0となり、
前記カバー30Aの取付け位置のバラツキによる前記外側間隙Aの変動幅はA=A0±C0であって、常に外側間隙はA>0が確保されるようになっている
そして、前記カバー30Aの前記外周突起部32Aの先端面と、前記ケース20Aの前記外周溝27Aの底面との間には所定の先端間隙G1が設けられるとともに、
前記ケース20Aの前記対向面部37は、所定の前記棚段間隙G2を介して前記棚段部35の内壁と対向し、カバー厚さがBである前記先端間隙G1の値と前記棚段間隙G2の値は、前記棚段長さをE2としたときにG1/B>G2/E2の関係となるように構成されていることを特徴としている。
前記棚段部35と前記ケース20Aの対向面部37との重なり部分の長さ(棚段長さ)E2は、前記ケース20Aの前記外周溝27Aの外壁厚さE1より大きな寸法となっており、
前記外周溝27Aの外壁厚さE1は前記外周溝27Aの溝幅Wより小さな寸法であり、
前記カバー30Aの前記外周突起部32Aと前記外周溝27Aとの重合深さDは、当該
外周溝の溝幅W以上の寸法となっている。
以上のとおり、この発明の請求項2に関連し、棚段長さE2>外壁厚さE1、外周溝の溝幅W>外壁厚さE1、重合深さD≧外周溝の溝幅Wの寸法関係となっている。
従って、防水シール面の漏水最短距離は外周溝の重合深さDと内部の棚段長さE2によって確保するようになっており、外壁厚さE1を極力小さな寸法として筐体の外形寸法を更に小さくすることができる特徴がある。
前記筐体10Aを固定する取付穴21a〜21dは前記ケース20Aの外周部に設けられた取付足における前記外周溝27Aの外側に設け、
前記カバー30Aを前記ケース20Aに固定するためのねじ穴22a〜22dは、前記取付穴21a〜21dの近傍における前記外周溝27Aの内側に設けるとともに、前記外周溝27Aをバイパスする内側溝26を設けて前記ねじ穴22a〜22dの周囲が包囲されていて、
前記棚段部35の所定部を内側方向に拡大した領域である扁平部33には、前記固定ねじ31a〜31dが挿通されるバカ穴が設けられ、
前記扁平部33は前記内側溝26に充填されている防水用のシール材28と当接する
ようになっている。
以上のとおり、この発明の請求項4に関連し、カバーをケースに固定するためのねじ穴は、ケースの外周溝と内側溝によって包囲されていて、外周溝と内側溝には防水用のシール材が充填され、内側溝に塗布されたシール材はカバーの扁平部と当接するようになっている。
従って、カバーとケースを固定する固定ねじを、ケースの外周溝の外側に設けていないので、カバーの外周突起部を生成するのが容易となるとともに、固定ねじの先端部分、及びねじ頭部分からの浸水は外周溝と内側溝に充填された防水用のシール材によって手軽に回避することができる特徴がある。
これは実施の形態2における筐体10Bの場合についても同様である。
前記回路基板40Aは前記ケース20Aに対して基板固定ねじ41によって取付け固定されるとともに、
前記カバー30Aは前記ケース20Aに対して固定ねじ31a〜31dによって固定され、
前記カバー30Aが組付けられると、当該カバーに設けられた係止部34が前記基板固定ねじ41のねじ頭部と間隙を置いて対向して、当該基板固定ねじがたとえ弛んでもその脱落を防止するようになっている。
以上のとおり、この発明の請求項5に関連し、カバーの内面には係止部が設けられ、基板固定ねじの脱落を防止するようになっている。
従って、基板固定ねじが弛んで筐体内に脱落すると、回路基板に搭載された回路部品の短絡・焼損を伴う重大故障が発生する恐れがあるが、万一にも使用中に基板固定ねじが弛むことがあっても、カバーの内面方向に突出された係止部が邪魔をして、基板固定ねじの脱落が防止され、重大事故に至るのを未然に防止することができる特徴がある。
これは、実施の形態2における回路基板40B、カバー30A、ケース20Bの場合についても同様である。
また、この発明の実施の形態1に係る筐体の組立方法は、
前記ケース20Aは放熱フィン23Aが一体成形された熱伝導性部材で構成され、当該ケースには樹脂成型加工されたコネクタハウジング24Aa・24Abを一体組付けし、
前記ケース20Aに設けられた前記外周溝27Aの外周壁の高さHは、前記カバー30Aに設けられた前記棚段部35の外表面位置よりも高く、かつ、前記ケース20Aに設置される前記回路基板40Aの固定部が、前記棚断部35に対する対向面部37よりも段状に突出された高い位置に設けられていて、
前記コネクタハウジング24Aa・24Abに対し、接続ピン25a・25bを圧入する接続ピン圧入工程502a・503bと、
前記ケース20Aの一部をなす前記放熱フィン23Aの内面で、前記回路基板40Aに搭載された回路部品42・44・45の一部である発熱部品42と対向する面に熱伝導材43を塗布する伝熱材塗布工程504と、
前記回路部品42・44・45が実装された前記回路基板40Aを、前記ケース20Aの開口内面に対して取付け固定する回路基板組付工程505bと、
前記接続ピン25a・25bを前記回路基板40Aに半田接続する接続ピン半田工程506と、
前記ケース20Aの前記外周溝27Aに防水用のシール材28を充填するシール材充填工程507とが、順次実行されてから、
カバー組付工程508によって前記カバー30Aが前記ケース20Aに取付け固定され、前記外周溝27Aの外側の内壁面と前記カバー30Aに設けられた前記外周突起部32Aの外壁面との隙間である外側間隙Aから押出された前記シール材28は、外壁高さHを有する前記ケース20Aの外壁を溢出しないように、シール材28の充填量が管理されている。
前記回路基板組付工程505bでは、前記回路基板40Aを前記ケース20Aに対して基板固定ねじ41によって取付け固定し、
前記シール材充填工程507では、前記基板固定ねじ41の頭部周辺に回り止め用の接着材としてシール材28を塗布し、
前記カバー組付工程508において前記カバー30Aが組付けられると、当該カバーに設けられた係止部34が前記基板固定ねじ41のねじ頭部と間隙を置いて対向して、当該基板固定ねじがたとえ弛んでもその脱落を防止するようになっている。
以上のとおり、この発明の請求項7に関連し、回路基板は固定ねじによってケースに固定され、回り止め処理が施されてから、カバーによって密閉されるようになっている。
従って、固定ねじが露出していないので、ねじ締め部分の防水処理を施す必要がない特徴がある反面で、もしも固定ねじが弛んでケース内に脱落すると、回路基板に搭載された回路部品の短絡・焼損を伴う重大故障が発生する危険性がある。
しかし、シール材充填工程において手間をかけずに固定ねじの回り止め処理が同時に行われるとともに、万一にも使用中において固定ねじが弛むことがあっても、カバーに設けられた係止部34が邪魔をして、固定ねじの脱落が防止され、重大事故に至るのを未然に防止することができる特徴がある。
これは、実施の形態2における基板固定ねじの脱落についても同様である。
前記ケース20Aに設けられた前記外周溝27Aは、前記カバー30Aを固定するための固定ねじ31a〜31dが螺入されるねじ穴22a〜22dの外側位置に設けるとともに、
前記ねじ穴22a〜22dを包囲するように前記外周溝27Aの迂回部分をバイパスする内側溝26が設けられ、
前記カバー30Aは板金材をプレス加工したものであって、前記外周突起部32Aに直交する前記棚段部35と、当該棚段部の一部を拡大形成した領域において前記固定ねじ31a〜31dを挿通するためのバカ穴が設けられた扁平部33を備え、
前記シール材充填工程507では前記外周溝27Aと前記内側溝26に防水用のシール材28が充填され、
前記カバー組付工程508において前記カバー30Aと前記ケース20Aとが前記固定ねじ31a〜31dによってねじ止め固定されると、前記扁平部33は前記内側溝26に充填されている防水用のシール材28に当接するようになっている。
以上のとおり、この発明の請求項8に関連し、カバーは固定ねじによってケースに固定され、ケースに設けられたねじ穴部分はケースに設けられた外周溝と内側溝に包囲されていて、内側溝に充填されたシール材はカバーの扁平部と当接するようになっている。
従って、カバーとケースを固定する固定ねじを、ケースの外周溝の外側に設けていないので、板金加工によってカバーの外周突起部を生成するのが容易となるとともに、固定ねじの先端部分、及びねじ頭部分からの浸水は外周溝に防水用のシール材を充填するときに同時に内側溝にも同じシール材を充填することによって手軽に防止される特徴がある。
これは、実施の形態2における固定ねじの防水についても同様である。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2による筐体について図6〜図8を参照して説明する。なお、図6はこの発明の実施の形態2による筐体の断面図、図7は図6に示す矢視VII方向に見た背面図、図8は図6に示す筐体のケースとカバー双方の外周部における合わせ部に構成された密封手段とその近傍の拡大断面図である。なお、図1のものとの相違点を中心に説明する。また、実施の形態1の部材に相当する部材については、数字に続けて示す大文字のAとB(Aが実施の形態1、Bが実施の形態2)で区別されている。まず、図6・図7において、筐体10Bは樹脂成型品であるケース20Bと、ケース20Bの合わせ部Fの開口面内部に固定された回路基板40Bを密閉する板金製のカバー30Bによって構成されている。
樹脂製のケース20Bには、一対のコネクタハウジング24Ba・24Bb(24Baは図示されていない)が紙面の裏表方向に並んで一体成型されていると共に、熱伝導性の複数の放熱フィン23Bが一体組付け又は一体成型されている。ケース20Bの四隅部には図7で示すとおり取付足が設けられていて、筐体10Bはこの取付足における外周溝27Bの外側に設けられた取付穴21a〜21dを介して図示しない被取付け面にねじ止め固定されるようになっている。また、ケース20Bの取付足における取付穴21a〜21dの近傍には、外周溝27Bの内側に図示しないねじ穴(22a〜22d)が設けられており、このねじ穴にはカバー30Bの固定ねじ31a〜31dが螺入される。
ケース20Bの内面側に複数の基板固定ねじ41によってねじ止め固定される回路基板40Bには、発熱部品42、電子部品44、背高部品45などの回路部品が両面実装され、発熱部品42と放熱フィン23Bの内壁間には柔軟性の熱伝導材43が塗布されている。また、コンデンサや電磁部品などの背高部品45は一対のコネクタハウジング24Ba・24Bbの中間位置にあって、ケース20Bの天井面が高くなっている部分に配置されており、表面実装部品などのその他の電子部品44は回路基板40Bの両面の各所に配置されている。一対のコネクタハウジング24Ba・24Bbは、ケース20Bの一部をなす一体のものであり、このコネクタハウジング24Ba・24Bbには、接続ピン25a・25b(25aは図示されていない)が圧入されており、この接続ピン25a・25bは回路基板40Bに設けられたスルーホールメッキ穴を貫通してその背面に突出し、噴流半田装置によって回路基板40Bに半田接続されるようになっている。
カバー30Bは図7に示すとおり、固定ねじ31a〜31dがケース20Bのねじ穴22a〜22d(符号のみ図示)にねじ込まれることによってケース20Bと固定されるようになっているが、カバー30Bの外周には図8で後述する外周突起部32Bが設けられていると共に、ケース20Bの外周には図8で後述するシール材28が充填される外周溝27Bが設けられており、外周突起部32Bは実施の形態1と同様に外周溝27Bに遊嵌状に挿入されるようになっている。
次に、ケース20Bとカバー30Bとの間に構成された密封手段Sの拡大断面図である図8において、ケース20Bに設けられた外周溝27Bやカバー30Bに設けられた外周突起部32Bの寸法関係は図4の場合と同様に構成されている。但し、外周溝27Bの内側の内壁面には斜面部36が設けられていて、この斜面部36は外周溝27Bの底面から先端間隙G1を越えた深さ位置から外周突起部32Bの内壁面との間隙が拡大するように形成されている。そして、斜面部36は外周溝27Bの一部を構成していると共に、対向面部37の一部も兼ねるように構成されている。
なお、上記説明では、コネクタハウジング24Ba・24Bbはケース20Bの天井面から突出し、接続ピン25a・25bは回路基板40Bと直交するストレートピンが使用されているが、これに代わってコネクタハウジングはケースの側面方向に突出し、接続ピンは回路基板と直交する部分と平行する部分を有するライトアングル型の接続ピンを使用することもできる。また、取付足は熱伝導性部材である放熱フィン23Bと一体化し、発熱部品42の発生熱を放熱フィン23Bから輻射・対流放散するだけでなく、取付足を介して被取付面に伝熱放散することも可能である。
以下、この発明の実施の形態2による筐体の組立方法について、図9に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、図9において図5の場合と同じ工程には同じ500番台の符号が付けられており、ここでは、図5の場合と相違する900番台の符号を付した工程について説明する。図9において、組立開始工程500に続く工程900は、樹脂製のケース20Bに対して熱伝導性の放熱フィン23Bが一体成型されているかどうかを判定するステップであり、一体成型されておればYESの判定を行って工程501へ移行し、一体成型されていなければNOの判定を行って工程901へ移行するようになっている。
工程901では放熱フィン23Bの無いケース23Bが搬入され、続く工程902において放熱フィン23Bがケース23Bに対して図示しない防水シール材を介してねじ止め固定されるようになっている。
以下の工程は図5の場合と同じであり、接続ピン圧入工程502a、伝熱材塗布工程504、回路基板組付工程505b、接続ピン半田工程506、シール材充填工程507、カバー組付工程508、外観・性能検査工程509を経て組立終了工程510へ移行するようになっている。
但し、ケース20Bの取付足部分が樹脂成型品である場合にはケース20Bとカバー30Bを一体化するための固定ねじ31a〜31dには回り止め処理をしておくことが望ましく、工程508においてカバー30Bとケース20Bが一体化されてから、固定ねじ31a〜31dの頭部周辺に接着材を塗布することになる。但し、ケース20B側のねじ穴22a〜22dの先端が閉鎖された袋穴になっている場合には、工程507において酸素がなくても接着が可能な熱硬化性の接着材をねじ穴22a〜22dに封入しておくことも可能である。
以上のように、この発明の実施の形態2による筐体10Bは、回路部品42・44・45が搭載された回路基板40Bを密封収容し、少なくとも2対の対辺を有する略矩形状のケース20Bとカバー30Bからなり、該ケースとカバー双方の外周部における合わせ部Fにシール材28を用いた密封手段Sが設けられた筐体10Bであって、
前記密封手段Sは、前記ケース20Bの合わせ部Fに沿って形成された外周溝27B及びこの外周溝の内側の内壁上縁部から前記筐体10Bの内側方向に連なるように形成された前記カバー30Bとの対向面部37と、前記カバー30B側の合わせ部Fに沿って形成され対向面部37に対して所定の棚段間隙G2を介して延在する平面状の棚段部35及びこの棚段部35の外側端部から前記外周溝27Bの中に遊嵌状に進入するように折曲形成された外周突起部32Bと、前記外周溝27Bから前記棚段間隙G2の部分にわたって充填された前記シール材28からなり、
前記外周溝27Bの溝幅W、前記外周突起部32Bの厚さB、前記外周溝27Bの外側の内壁面と前記外周突起部32Bの外壁面との隙間である外側間隙A、及び前記外周溝27Bの内側の内壁面と前記外周突起部32Bの内壁面との隙間である内側間隙Cは、溝幅W=外側間隙A+厚さB+内側間隙Cとなっており、
前記ケース20Bと前記カバー30Bとの相互の中心位置が合致しているときの前記外側間隙をA0、前記内側間隙をC0としたときには、各部の寸法のバラツキがあっても必ずA0>C0の関係となるように各部の親寸法が定められていて、
前記ケース20Bと前記カバー30Bとの中心位置が偏倚して、前記密封手段Sの周方向の何れかの位置における前記内側間隙がC=0、当該位置の前記外側間隙がA=A0+C0となっているときには、当該位置に対して周方向の対辺位置における、前記内側間隙がC=2×C0、前記外側間隙がA=A0−C0となり、
前記カバー30Bの取付け位置のバラツキによる前記外側間隙Aの変動幅はA=A0±C0であって、常に外側間隙はA>0が確保されるようになっている。
そして、前記カバー30Bの前記外周突起部32Bの先端面と、前記ケース20Bの前記外周溝27Bの底面との間には所定の先端間隙G1が設けられるとともに、
前記ケース20Bの前記対向面部37は、所定の前記棚段間隙G2を介して前記棚段部35の内壁と対向し、カバー厚さがBである前記先端間隙G1の値と前記棚段間隙G2の値は、前記棚段長さをE2としたときにG1/B>G2/E2の関係となるように構成されていることを特徴とするものである。
前記外周突起部32Bの内壁面と対向する前記外周溝27Bの内壁面には、前記外周溝27Bの底面から該外周溝の上縁部に向けて先端間隙G1を越えた深さ位置より前記外周突起部32Bの内壁面との間隙が拡大する方向の斜面部36が設けられ、
前記棚段部35と前記斜面部36を含む対向面部37との重なり部分の長さである棚段長さE2は、前記ケース20Bの前記外周溝27Bの外壁厚さE1より大きな寸法と
なっており、
前記外周溝27Bの外壁厚さE1は外周溝27Bの溝幅Wより小さな寸法であり、
前記カバー30Bの前記外周突起部32Bと前記外周溝27Bとの重合深さDは、当該外周溝の溝幅W以上の寸法となっている。
以上のとおり、この発明の請求項3に関連し、棚段長さE2>外壁厚さE1、外周溝の溝幅W>外壁厚さE1、重合深さD≧外周溝の溝幅Wの寸法関係となっている。
従って、防水シール面の漏水最短距離は外周溝の重合深さDと斜面部を含む棚段長さE2によって確保するようになっており、外壁厚さE1を極力小さな寸法として筐体の外形寸法を更に小さくすることができる特徴がある。
また、外周溝の内壁面に斜面部を設けたので、カバーの取付け位置のバラツキによって内側間隙Cがゼロになっても、斜面部を含む棚段長さによってシール面が確保される特徴がある。

また、実施の形態2による筐体の組立て方法は、
前記ケース20Bはコネクタハウジング24Ba・24Bbと一体化された樹脂成型品であって、当該ケースには熱伝導性部材による放熱フィン23Bが一体成型されるか、又は一体化組付けされているとともに、
前記ケース20Bに設けられた前記外周溝27Bの外周壁の高さHは、前記カバー30Bに設けられた前記棚段部35の外表面位置よりも高く、かつ、前記ケース20Bに設置される前記回路基板40Bの固定部が、前記棚断部35に対する対向面部37よりも段状に突出された高い位置に設けられていて、
前記コネクタハウジング24Ba・24Bbに対し、接続ピン25a・25bを圧入する接続ピン圧入工程502a・503bと、
前記ケース20Bの一部をなす前記放熱フィン23Bの内面で、前記回路基板40Bに搭載された回路部品42・44・45の一部である発熱部品42と対向する面に熱伝導材43を塗布する伝熱材塗布工程504と、
前記回路部品42・44・45が実装された前記回路基板40Bを、前記ケース20Bの開口内面に対して取付け固定する回路基板組付工程505bと、
前記接続ピン25a・25bを前記回路基板40Bに半田接続する接続ピン半田工程506と、
前記ケース20Bの前記外周溝27Bに防水用のシール材28を充填するシール材充填工程507とが、順次実行されてから、
カバー組付工程508によって前記カバー30Bが前記ケース20Bに取付け固定され、前記外周溝27Bの外側の内壁面と前記カバー30Bに設けられた前記外周突起部32Bの外壁面との隙間である外側間隙Aから押出された前記シール材28は、外壁高さHを有する前記ケース20Bの外壁を溢出しないようにシール材28の充填量が管理されていることを特徴とするものである。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の一部または全部を自由に組合せたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
10A;10B 筐体、 20A;20B ケース、 21a〜21d 取付穴、 22a〜22c ねじ穴(カバー用)、 23A;23B 放熱フィン、 24Aa・24Ab コネクタハウジング、 24Ba・24Bb コネクタハウジング、 24x・24y 環状溝、 25a・25b 接続ピン、 26 内側溝、 27A;27B 外周溝(シール溝)、 28 シール材、 29 ねじ穴(基板用)、 30A;30B カバー、 31a〜31d 固定ねじ(カバー)、 32A;32B 外周突起部、 33 扁平部、 34 係止部、 35 棚段部、 36 斜面部、 37 対向面部、 40A;40B 回路基板、 41 基板固定ねじ、 42 発熱部品(回路部品)、 43 熱伝導材、 44 電子部品(回路部品)、 45 背高部品(回路部品)、 46a・46b 環状壁、 A 外側間隙、 B カバー厚さ、 C 内側間隙、 D 重合深さ、 E1 外壁厚さ、 E2 棚段長さ、 F 合わせ部、 G1 先端間隙、 G2 棚段間隙、 H 外壁高さ、 S シール部、 W 溝幅(W=A+B+C)、 501・901 ケース搬入工程、 502a・503b 接続ピン圧入工程、 505b 回路基板組付工程、 504 伝熱材塗布工程、 506 接続ピン半田工程、 507 シール材充填工程、 508 カバー組付工程、 509 外観・性能検査工程。

Claims (8)

  1. 回路部品が搭載された回路基板を密封収容し、少なくとも2対の対辺を有する略矩形状のケースとカバーからなり、該ケースとカバー双方の外周部における合わせ部にシール材を用いた密封手段が設けられた筐体であって、
    前記密封手段は、前記ケースの合わせ部に沿って形成された外周溝及びこの外周溝の内側の内壁上縁部から前記筐体の内側方向に連なるように形成された前記カバーとの対向面部と、前記カバー側の合わせ部に沿って形成され前記対向面部に対して所定の棚段間隙G2を介して延在する平面状の棚段部及びこの棚段部の外側端部から前記外周溝の中に遊嵌状に進入するように折曲形成された外周突起部と、前記外周溝から前記棚段間隙G2の部分にわたって充填された前記シール材からなり、
    前記外周溝の溝幅W、前記外周突起部の厚さB、前記外周溝の外側の内壁面と前記外周突起部の外壁面との隙間である外側間隙A、及び前記外周溝の内側の内壁面と前記外周突起部の内壁面との隙間である内側間隙Cは、溝幅W=外側間隙A+厚さB+内側間隙Cとなっており、
    前記ケースと前記カバーとの相互の中心位置が合致しているときの前記外側間隙をA0、前記内側間隙をC0としたときには、各部の寸法のバラツキがあっても必ずA0>C0の関係となるように各部の親寸法が定められていて、
    前記ケースと前記カバーとの中心位置が偏倚して、前記密封手段Sの周方向の何れかの位置における前記内側間隙がC=0、当該位置の前記外側間隙がA=A0+C0となっているときには、当該位置に対して周方向の対辺位置における、前記内側間隙がC=2×C0、前記外側間隙がA=A0−C0となり、
    前記カバーの取付け位置のバラツキによる前記外側間隙Aの変動幅はA=A0±C0であって、常に外側間隙はA>0が確保されるようにしたものであって、
    前記カバーの前記外周突起部の先端面と、前記ケースの前記外周溝底面との間には所定の先端間隙G1が設けられるとともに、
    前記ケースの前記対向面部は、所定の前記棚段間隙G2を介して前記棚段部の内壁と対向し、カバー厚さがBである前記先端間隙G1の値と前記棚段間隙G2の値は、前記棚段長さをE2としたときにG1/B>G2/E2の関係となるように構成されている
    ことを特徴とする筐体。
  2. 前記棚段部と前記ケースの対向面部との重なり部分の長さ(棚段長さ)E2は、前記ケースの前記外周溝の外壁厚さE1より大きな寸法となっており、
    前記外周溝の外壁厚さE1は前記外周溝の溝幅Wより小さな寸法であり、
    前記カバーの前記外周突起部と前記外周溝との重合深さDは、当該外周溝の溝幅W以上の寸法となっている
    ことを特徴とする請求項に記載の筐体。
  3. 前記外周突起部の内壁面と対向する前記外周溝の内壁面には、前記外周溝の底面から該外周溝の上縁部に向けて先端間隙G1を越えた深さ位置より前記外周突起部の内壁面との間隙が拡大する方向の斜面部が設けられ、
    前記棚段部と前記斜面部を含む対向面部との重なり部分の長さである棚段長さE2は、前記ケースの前記外周溝の外壁厚さE1より大きな寸法となっており、
    前記外周溝の外壁厚さE1は外周溝の溝幅Wより小さな寸法であり、
    前記カバーの前記外周突起部と前記外周溝との重合深さDは、当該外周溝の溝幅W以上の寸法となっている
    ことを特徴とする請求項に記載の筐体。
  4. 前記筐体を固定する取付穴は、前記ケースの外周部に設けられた取付足における前記外周溝の外側に設け、
    前記カバーを前記ケースに固定するためのねじ穴は、前記取付穴の近傍における前記外周溝の内側に設けるとともに、前記外周溝をバイパスする内側溝を設けて前記ねじ穴の周囲が包囲されていて、
    前記棚段部の所定部を内側方向に拡大した領域である扁平部には、前記固定ねじが挿通されるバカ穴が設けられ、
    前記扁平部は前記内側溝に充填されている防水用のシール材と当接する
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の筐体。
  5. 前記回路基板は前記ケースに対して基板固定ねじによって取付け固定されるとともに、
    前記カバーは前記ケースに対して固定ねじによって固定され、
    前記カバーが組付けられると、当該カバーに設けられた係止部が前記基板固定ねじのねじ頭部と間隙を置いて対向して、当該基板固定ねじがたとえ弛んでもその脱落を防止する
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の筐体。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載された筐体の組立方法であって、
    前記ケースは放熱フィンが一体成形された熱伝導性部材で構成され、当該ケースには樹脂成型加工されたコネクタハウジングを一体組付けするか、若しくは、
    前記ケースはコネクタハウジングと一体化された樹脂成型品であって、当該ケースには熱伝導性部材による放熱フィンが一体成型されるか、又は一体化組付けされているとともに、
    前記ケースに設けられた前記外周溝の外周壁の高さHは、前記カバーに設けられた前記棚段部の外表面位置よりも高く、かつ、前記ケースに設置される前記回路基板の固定部が、
    前記棚段部に対する対向面部よりも段状に突出された高い位置に設けられていて、
    前記コネクタハウジングに対し、接続ピンを圧入する接続ピン圧入工程と、
    前記ケースの一部をなす前記放熱フィンの内面で、前記回路基板に搭載された回路部品の一部である発熱部品と対向する面に熱伝導材を塗布する伝熱材塗布工程と、
    前記回路部品が実装された前記回路基板を、前記ケースの開口内面に対して取付け固定する回路基板組付工程と、
    前記接続ピンを前記回路基板に半田接続する接続ピン半田工程と、
    前記ケースの前記外周溝に防水用のシール材を充填するシール材充填工程とが、順次実行されてから、
    カバー組付工程によって前記カバーが前記ケースに取付け固定され、
    前記外周溝の外側の内壁面と前記カバーに設けられた前記外周突起部の外壁面との隙間である外側間隙Aから押出された前記シール材は、外壁高さHを有する前記ケースの外壁を溢出しないようにシール材の充填量が管理されている
    ことを特徴とする筐体の組立方法。
  7. 前記回路基板組付工程では、前記回路基板を前記ケースに対して基板固定ねじによって取付け固定し、
    前記シール材充填工程では、前記基板固定ねじの頭部周辺に回り止め用の接着材としてシール材を塗布し、
    前記カバー組付工程において前記カバーが組付けられると、当該カバーに設けられた係止部が前記基板固定ねじのねじ頭部と間隙を置いて対向して、当該基板固定ねじがたとえ弛んでもその脱落を防止する
    ことを特徴とする請求項に記載の筐体の組立方法。
  8. 前記ケースに設けられた前記外周溝は、前記カバーを固定するための固定ねじが螺入されるねじ穴の外側位置に設けるとともに、
    前記ねじ穴を包囲するように前記外周溝の迂回部分をバイパスする内側溝が設けられ、
    前記カバーは板金材をプレス加工したものであって、前記外周突起部に直交する前記棚段部と、当該棚段部の一部を拡大形成した領域において前記固定ねじを挿通するためのバカ穴が設けられた扁平部を備え、
    前記シール材充填工程では前記外周溝と前記内側溝に防水用のシール材が充填され、
    前記カバー組付工程において前記カバーと前記ケースとが前記固定ねじによってねじ止め固定されると、前記扁平部は前記内側溝に充填されている防水用のシール材に当接する
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載の筐体の組立方法。
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