JP5498303B2 - 棒状化粧料繰出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は、棒状の口紅、アイブロウ、アイシャドウ等を収容し、必要な長さだけ繰り出して使用する棒状化粧料繰出し容器(以下、繰出し容器)に関する。
なお、この発明における棒状化粧料は、常温時又は冷却時には成形された形状を維持し、成形前(容器内への充填前)等は流動性がある状態である。
特許文献1に記載された従来の棒状部材繰出装置(繰出し容器の一つ)は、螺旋溝を設けた軸筒(1)と、軸筒(1)内に回動自在に設けた内筒(2)と、内筒(2)に内蔵したスライダー(3)とを備える。また、内筒(2)に長手方向に沿った後溝(2E)及び回転操作するための操作部材(4)を設け、スライダー(3)に***部(3B)を形成すると共に、***部(3B)の外周に突起(3C)を形成し、内筒(2)の後溝(2E)にスライダー(3)の***部(3B)を係合してスライダー(3)を内筒に対して長手方向へ摺動自在、かつ、回動不能に装着し、軸筒(1)の螺旋溝(1A)とスライダー(3)の突起を係合してある。
そして、操作部材(4)を操作して内筒(2)を回転させることにより、軸筒(1)に螺合したスライダー(3)を繰出し容器の前後方向に摺動させてスライダー(3)が保持する棒状部材(この場合、クレヨン5)を繰り出し、スライダー(3)が前進限度位置に達すると、スライダー(3)の***部(3B)が後溝(2E)の前端部に当接してスライダー(3)の前進が停止するようになっている。
特開2009−45836号公報
しかし、特許文献1に記載のものは、スライダー(3)が後溝(2E)の前端部に当接してその前進が停止されているにも拘わらず、さらに操作部(4)を回転すると、前進が抑えられているために回転ができないスライダー(3)に対して内筒が無理に回転されることになる。すると、内筒(2)はその後溝(2E)に係合しているスライダー(3)の***部(3B)によって捻られるような作用を受け、内筒(2)のスリット状に長い後溝(2E)が押し広げられる。そして、ついには負荷のために内筒(2)が破損してしまうことがあった。このようになると、繰出容器は棒状部材(5)を交換して使用できるはずであるのに放棄せざるを得なくなって、消費者の信頼を裏切ることになる。また、特許文献1に記載の構造ではないが、構造上、使い切り状態で残量があるものでは、繰出し容器が壊れたため最後まで使い切れなかったとの誤解を与えてしまう心配がある。
さらに、特許文献1に記載のものにおける内筒(2)は操作部材(4)の回転をスライダー(3)に伝達するための部材であって容器ではなく、スライダー(3)の***部(3B)を移動させるための比較的に幅の広い後溝(2E)が対向して2条形成されるので、内筒(2)に配置できるのは成形後の棒状部材であって、軟質あるいは流動可能な状態の材料を内筒(2)へ充填することによって棒状部材とできるものではない。
本発明は、繰出し操作の最後になっても繰出し容器に破損がなく、また、繰出し容器に棒状化粧料を、その材料を充填によって配置することが可能な棒状化粧料繰出し容器の提供を目的とする。
本発明の棒状化粧料繰出し容器は次の特徴を備えた構成とする。
棒状化粧料を収容したパイプ部材と、外筒および外筒の先端に前記外筒に対して相対回動可能に取付けた先筒と、パイプ部材に外嵌され前後に移動が可能であって棒状化粧料をパイプ部材から押出す押出し部を備えたスライダーとを備え、先筒と外筒の内部にわたり前記のパイプ部材を、その先端の開口を先筒先端の開口に連通させ、且つ、先端部を先筒に固定して配置し、スライダーを先筒と外筒の相対回動による動力で前進させて棒状化粧料を繰出す。
スライダーの前進限度位置において、先筒と外筒の相対回動によるスライダーへの動力伝達がクラッチ動作(クラッチ回転ともいう)により遮断される構成とすることがある。
すなわち、内側に雌螺旋溝が形成された円筒状の外筒と、先端に棒状化粧料が挿通可能な開口部を有する先筒と、内側に棒状化粧料を収容可能であり、軸方向に摺動用スリットが形成されているパイプ部材と、外周面に前記外筒の雌螺旋溝と螺合する雄螺旋条が形成された環状部と環状部から内側へ半径方向に突出させた押出し部を有するスライダーとを備え、前記外筒の先端部分に先筒が、該外筒に対して周方向回転可能且つ軸線方向移動不能に装着され、先筒と外筒にわたりこれらの内部に前記パイプ部材が配置されてパイプ部材の先端開口を先筒の開口部と連通させると共にパイプ部材の先端部が先筒の内部に回転不能、且つ、軸線方向移動不能に取付けられ、前記スライダーが、環状部で前記パイプ部材の外周を覆うようにして、また、前記押出し部が摺動用スリットからパイプ部材内部に突出するようにして、パイプ部材に装着されるとともに、環状部の前記雄螺旋条を外筒の雌螺旋溝に螺合させてあり、スライダーの前進限において前記雌螺旋溝と雄螺旋条の螺合が一時的に解除されるものであり、前記外筒と前記先筒とを相対回転させることによって前記スライダーが該外筒内を前進し、該スライダーの前進限において前記相対回転によるスライダーへの動力伝達が遮断されることを特徴とした構成とすることもできる。
前記において、スライダーの構成を、外周面に前記外筒の雌螺旋溝と螺合する雄螺旋条が形成された環状部と環状部から内側へ半径方向に突出させた連絡部とその先端に一体に設けられパイプ部材の内部において棒状化粧料の後端部を支持する押出し部を有する構成とすることができる。スライダーは、環状部で前記パイプ部材の外周を覆うようにして、また、連絡部を摺動用スリットに位置させ、その先端の前記押出し部をパイプ部材内部に挿入してこのパイプ部材に外嵌させる。
この場合、押出し部は、環状部と同心で軸方向に延び、環状部よりも長い筒体としてもよい。
スライダーにおける環状部材は、パイプ部材の外周に沿って前後に移動可能であると共に、環状部の内径がパイプ部材の外径よりもわずかに大きい程度で、前記の押出し部兼用ガイド部材とともにパイプ部材をその内外から保持する構成とすることができる。
スライダーの前進限において前記雌螺旋溝と雄螺旋条の螺合が一時的に解除される前記のクラッチ動作のための構造を、スライダーが先筒の後端面に当接して前進できないことにより雄螺旋条に対して雌螺旋溝の壁が乗り上げて雌螺旋溝と雄螺旋条の螺合が解除されるものとすることができる。
請求項1に係る発明によれば、棒状化粧料を繰出す押出し部を備えたスライダーがパイプ部材に沿って移動することにより棒状化粧料が繰出されるので、パイプ部材のほぼ全長に棒状化粧料を配置することができ、同じ規模であるがパイプ部材の後端にこれと直列の定位置に化粧料押出し部を配置した構成に比べて、繰出し容器に装填できる化粧料の量をより多くすることができる。
請求項2に係る発明によれば、スライダーが前進限度位置となったとき、先筒と外筒の相対回動によるスライダーへの動力が押出し部を介してパイプ部材へ伝わることがなく、パイプ部材が破損してしまう事態を防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、スライダーの移動が外筒の螺旋溝とスライダーの螺旋条との螺合によって行われるのでスライダーの移動が確実であり、また、微量移動も行いやすい。パイプ部材に摺動用スリットを設け、これにスライダーの押出し部を嵌入させて棒状化粧料を押出す簡単な構造なので、組み立てやすく製品のコストを低減することができる。
請求項4に係る発明によれば、スライダーを前後へ移動させることにより、押出し部で支持した棒状化粧料を確実に繰り出したり引き込んだりできる。
請求項5に係る発明によれば、スライダーの移動がパイプ部材に誘導され、前後方向に対して側方へ揺らぐ動きが抑制されるので、先筒と外筒を相対回動させることによる棒状化粧料の繰出し操作が滑らかになる。
請求項6に係る発明によれば、パイプ部材の壁面が内外から規制されてパイプが変形しにくく、また、パイプ部材によってスライダーが直線的にガイドされやすい。
請求項7に係る発明によれば、外筒側あるいはスライダー側に形態又は素材によって多少の弾力を持たせることでクラッチ動作のための構造を安価に採用することができる。
実施例1を示す棒状化粧料繰出し容器の棒状化粧料引き込み時における側断面図である。 実施例1を示す棒状化粧料繰出し容器の棒状化粧料繰り出し時における平断面図である。 棒状化粧料引き込み時における棒状化粧料繰出し容器の先端部側断面図である。 棒状化粧料引き込み時における棒状化粧料繰出し容器の後端部側断面図である。 棒状化粧料繰り出し時における棒状化粧料繰出し容器の先端部平断面図である。 棒状化粧料繰出し容器の要部拡大断面図である。 パイプ部材及び外筒の後端部平断面図である。 パイプ部材の斜視図である。 パイプ部材及び外筒の横断面図である。 キャップを外した棒状化粧料繰出し容器の全体を示した斜視図である。 スライダーの斜視図である。 スライダーの断面図である。 キャップの断面図である。 実施例2に係るスライダーの斜視図である。 実施例2を示すスライダーの側断面図である。
図1〜図13は、本発明の実施例1を示す。説明の都合上、外筒の中心軸に沿った方向を前後方向とし端部を先端・後端とする。また、回転はすべて前記中心軸周りの回転を意味する。
図1及び図2に示すように、本発明の棒状化粧料繰出し容器1は、棒状化粧料2を収容したパイプ部材3と、外筒4と、外筒4の先端に取り付けた先筒5と、パイプ部材3に外嵌したスライダー6と、先筒5の外面を覆う着脱可能なキャップ7とを備える。
棒状化粧料2は、リップライナー、アイライナー、コンシーラー、アイブロウ等であって、常温時又は冷却時には成形された形状を維持し、成形前(容器内への充填前)の加温された状態では流動性を有する。
また、棒状化粧料繰出し容器1の寸法は、棒状化粧料2の種類によって異なるが、リップライナーやアイライナーであれば細めに形成し、コンシーラー等ではこれより太く形成する。
パイプ部材3は、両端が開口した丸パイプであって、先筒5と外筒4の内部にわたり配置してある。
図8及び図9に示すように、パイプ部材3の先端部外面は、断面多角形(本実施例では八角形)の内部回り止め部8となっている。また、パイプ部材3の周壁には、後端から内部回り止め8のやや後方に亘って、スライダー6をガイドする摺動用スリット9を軸方向に沿って形成してある。摺動用スリット9の後端部には、スライダー6の安易な脱出を防ぐために幅の狭いストッパ部10を形成してある。
外筒4は、合成樹脂等を素材とし、両端が開口した円筒形をなす。
外筒4の前端部内面には周方向に沿って環状溝11を形成し(図3及び図5)、後端部は蓋体12で閉鎖してある(図4及び図7)。蓋体12はパイプ部材3の後端面に当接して、パイプ部材3の後方への移動を規制している。
また、外筒4の内面には、先端部及び後端部を除いて雌螺旋溝13を形成してある(図1及び図2)。
なお、細長く、内面に雌螺旋溝13を有する外筒4は、一体に押し出し成型するのが難しいため、図10に示すように、断面半円形の2部材4a,4bをそれぞれ成形した後にこれらを接合して円筒状に形成するのであるが、外筒4の前端部外面には先筒5との嵌合に支障となる継ぎ目4cができてしまうので、2部材4a,4bの継ぎ目4cを削り取るように周方向に沿って帯状の平坦部14を形成してある。
図5に示すように、先筒5は先細状の円筒であり、先筒5の先端には、パイプ部材3の先端の開口と連通し、棒状化粧料2を挿通可能な開口部15が形成されている。
開口部15の周縁には内向きのリブ16が形成され、このリブ16にパイプ部材3の先端面が当接して、パイプ部材3の前方への移動が規制されている。
先筒5の外面には外筒4の先端面を突き当てる段部17が形成され、段部17より後方の部分を外筒4の先端部(雌螺旋溝13が形成されていない部分)内に嵌合してある。なお、先筒5の後端面は、雌螺旋溝13の前端からやや間隔をおいて前方に位置する。
また、先筒5の後端部外面には周方向に沿って環状突起18を形成してあり、環状突起18を外筒4の環状溝11と係合することにより、先筒5を外筒4に対して周方向へ回転可能に、かつ、軸方向へ移動不能に装着する。
さらに、環状突起18と段部17との間において先筒5の外周囲には、外筒4の内面に密着するOリング19を装着してある。
先筒5の内面は断面多角形(本実施例では八角形)の外部回り止め部20となっており(図9)、外部回り止め部20はパイプ部材3の内部回り止め部8と嵌合している。これによりパイプ部材3の先端部と先筒5は回転不能、且つ、前記のリブ16と後部の蓋体12とにより軸線方向移動不能に取り付けられ、外筒4を先筒5に対して回転させると、外筒4とパイプ部材3とが相対回転する。
スライダー6は、図11及び図12に示すように、パイプ部材3の外周を覆う環状部21、環状部21から内側へ半径方向に突出した連絡部22、及び連絡部22の先端に一体に設けた押出し部23を有する。
環状部21の前後方向の寸法は、先筒5の後端面から雌螺旋溝13の前端までの距離よりやや大きく、環状部21の外面には外筒4の雌螺旋溝13と螺合する雄螺旋条24を形成してある。
連絡部22は、環状部21と押出し部23とを一体に連結しているものであり、その連絡部22の先端部は環状部21の先端から前方へ突出している。
押出し部23は、環状部21と同軸であって軸方向に延び、環状部21よりも長い筒体で構成されている。押出し部23の内面中間部は、先端側が径大なテーパー部25となっている。テーパー部25の肉厚は、テーパー部25より後方部分の肉厚に比べて薄くなっている。
スライダー6は、環状部21をパイプ部材3に外嵌し、また、連絡部22を摺動用スリット9に位置させ、押出し部23をパイプ部材3の内部に挿入してパイプ部材3に装着される。したがって、スライダー6は、パイプ部材3に対して回転不能、且つ、摺動用スリット9に沿って移動可能に組みつけられることになる。
また、環状部21の雄螺旋条24を外筒4の雌螺旋溝13に螺合させ、押出し部23の先端部で棒状化粧料2の後端部を支持する。
なお、スライダー6は、パイプ部材3を先筒5と外筒4の内部に組み付ける前に、パイプ部材3に装着し、この状態でパイプ部材3の内部に棒状化粧料2を充填しておく。
なお、棒状化粧料2の後端は、押出し部23の先端側におけるテーパー部25により捕捉される。
キャップ7は、図13に示すように、先端面が閉鎖した円筒より成り、後端部内面には軸方向に沿う複数の突条26を形成し、突条26の先端側に周方向に沿って封止突起27を形成してある。
キャップ7を先筒5の先端に被せると、突条26が外筒4の外面に接触し、封止突起27が先筒5の平坦部14に隙間なく密着する(図3)。突条26はキャップ7を着脱する際のガイドとなる。また、封止突起27と平坦部14が密着することにより、先筒5の開口部15から突出する棒状化粧料2が外界に対して密封され、揮発性の成分を含む棒状化粧料2であっても保管時に変質しにくい。
棒状化粧料2を使用しないときは、スライダー6を後退させ、環状部21の雄螺旋条24を外筒4の雌螺旋溝13の後端部に螺合させると共に、連絡部22を摺動用スリット9の後端に位置させる(図1及び図4)。
この時、スライダー6の押出し部23で支持した棒状化粧料2は、その先端が開口部15からわずかに突出する程度に外筒4及び先筒5内に引き込まれる(図3)。また、先筒5の先端にはキャップ7を装着する。
棒状化粧料2を使用する際には、キャップ7を外し、外筒4を先筒5に対して回転させる。外筒4とスライダー6の環状部21が螺合し、スライダー6は先筒5に固定されたパイプ部材3に対して回転不能、且つ、摺動用スリット9に沿って移動可能に組み付けられているので、外筒4と先筒5とを相対回転させることによってスライダー6が外筒4内を前進する。この結果、スライダー6の押出し部23で支持された棒状化粧料2は先筒5の開口部15から繰り出される(図2)。
棒状化粧料2を必要な長さだけ繰出したら外筒4の回転を停止する。棒状化粧料2を使い終わったら、外筒4を逆回転させてスライダー6を後退させ、棒状化粧料2を引き込む。
棒状化粧料2が短くなると、十分に繰出すためにはスライダー6をより前方へ進めなければならない。しかし、スライダー6の前進限度位置では、環状部21が先筒5の後端面28に当たってそれ以上前進できない。それでも、強引に外筒4を繰出し方向へ回転させると、次には雄螺旋条24に対して雌螺旋溝13の壁が乗り上げて、雌螺旋溝13と雄螺旋条24の螺合がクラッチ動作により一時的に解除される(図5、図6)。この時、この実施例にでは、雄螺旋条24の後部1/3程度のみが外筒4の雌螺旋溝13と螺合した状態である。
したがって、スライダー6が前進限度位置に達した後で外筒4を繰出し方向へ回転させても、先筒5と外筒4の相対回転による過剰な動力がスライダー6に伝達されることはなく、スライダー6の回転によってパイプ部材3等が破損するのを防ぐことができる。
なお、この状態から外筒4を逆回転させると、雄螺旋条24の後部は雌螺旋溝13を形成した範囲にあるので、雌螺旋溝13と雄螺旋条24を螺合状態に復帰させてスライダー6を後退させることができる。
図14及び図15は本発明の実施例2を示す。
本実施例では、スライダー6に、棒状化粧料2を支持する筒状の押出し部23を設けず、環状部21から内側へ半径方向に延び、摺動用スリット9を通してパイプ部材3の内部に突出したフィンを押出し部23’としてある。押出し部23’は棒状化粧料2の後端に臨んで配置される。
スライダー6を前進させると、押出し部23’が棒状化粧料2を前方へ押して先筒5の開口部15から繰出すことができる。
しかし、押出し部23’は棒状化粧料2を支持していないので、スライダー6と共に棒状化粧料2を後退させることはできず、棒状化粧料2を引き込むには指先等で棒状化粧料2を押し込む必要がある。
なお、棒状化粧料2がパイプ部材3への充填時には軟質で、充填と同時に後端部が押出し部23´のフック部29に係合できる場合には、外筒4をまわすことで固化後の棒状化粧料2を押出したり、引き戻したりすることができる。この場合は、手で棒状化粧料2の先端を押し込むなどの操作を必要としない。
1 棒状化粧料繰出し容器
2 棒状化粧料
3 パイプ部材
4 外筒
5 先筒
6 スライダー
7 キャップ
8 内部回り止め部
9 摺動用スリット
10 ストッパ部
11 環状溝
12 蓋体
13 雌螺旋溝
14 平坦部
15 開口部
16 リブ
17 段部
18 環状突起
19 Oリング
20 外部回り止め部
21 環状部
22 連絡部
23、23’ 押出し部
24 雄螺旋条
25 テーパー部
26 突条
27 封止突起
28 後端面
29 フック部

Claims (7)

  1. 内側に雌螺旋溝が形成された円筒状の外筒と、
    先端に棒状化粧料が挿通可能な開口部を有する先筒と、
    内側に棒状化粧料を収容可能であり、軸方向に摺動用スリットが形成されているパイプ部材と、
    外周面に前記外筒の雌螺旋溝と螺合する雄螺旋条が形成された環状部と環状部から内側へ半径方向に突出させた押出し部を有するスライダーと、
    を備える棒状化粧料繰出し容器であって、
    前記外筒の先端部分に先筒が、該外筒に対して周方向回転可能且つ軸線方向移動不能に装着され、
    先筒と外筒にわたりこれらの内部に前記パイプ部材が配置されてパイプ部材の先端開口を先筒の開口部と連通させると共にパイプ部材の先端部が先筒の内部に回転不能、且つ、軸線方向移動不能に取付けられ、
    前記スライダーが、環状部で前記パイプ部材の外周を覆うようにして、また、前記押出し部が摺動用スリットからパイプ部材内部に突出するようにして、パイプ部材に装着されるとともに、環状部の前記雄螺旋条を外筒の雌螺旋溝に螺合させてあることを特徴とする棒状化粧料繰出し容器。
  2. スライダーの前進限において前記雌螺旋溝と雄螺旋条の螺合が一時的に解除されるものであり、
    前記外筒と前記先筒とを相対回転させることによって前記スライダーが該外筒内を前進し、該スライダーの前進限において前記相対回転によるスライダーへの動力伝達が遮断されることを特徴とする請求項1に記載の棒状化粧料繰出し容器。
  3. 内側に雌螺旋溝が形成された円筒状の外筒と、
    先端に棒状化粧料が挿通可能な開口部を有する先筒と、
    内側に棒状化粧料を収容可能であり、軸方向に摺動用スリットが形成されているパイプ部材と、
    外周面に前記外筒の雌螺旋溝と螺合する雄螺旋条が形成された環状部と環状部から内側へ半径方向に突出させた連絡部とその先端に一体に設けられパイプ部材内部において棒状化粧料の後端部を支持する押出し部を有するスライダーと、
    を備える棒状化粧料繰出し容器であって、
    前記外筒の先端部分に先筒が、該外筒に対して周方向回転可能且つ軸線方向移動不能に装着され、
    先筒と外筒にわたりこれらの内部に前記パイプ部材が配置されてパイプ部材の先端開口を先筒の開口部と連通させると共にパイプ部材の先端部が先筒の内部に回転不能、且つ、軸線方向移動不能に取付けられ、
    前記スライダーが、環状部で前記パイプ部材の外周を覆うようにして、また、連絡部を摺動用スリットに位置させ、前記押出し部をパイプ部材内部に挿入してパイプ部材に装着されるとともに、環状部の前記雄螺旋条を外筒の雌螺旋溝に螺合させてあることを特徴とする棒状化粧料繰出し容器。
  4. スライダーの前進限において前記雌螺旋溝と雄螺旋条の螺合が一時的に解除されるものであり、
    前記外筒と前記先筒とを相対回転させることによって前記スライダーが該外筒内を前進し、該スライダーの前進限において前記相対回転によるスライダーへの動力伝達が遮断されることを特徴とする請求項3に記載の棒状化粧料繰出し容器。
  5. 押出し部は、環状部と同心で軸方向に延び、環状部よりも長い筒体より成る請求項3又は4に記載の棒状化粧料繰出し容器。
  6. 環状部はパイプ部材の外周に沿って前後に移動可能であると共に、環状部の内径がパイプ部材の外径よりもわずかに大きい程度で、ガイド部材兼用の前記押出し部とともにパイプ部材をその内外から保持するものであることを特徴とした請求項3〜5のいずれか一つに記載の棒状化粧料繰出し容器。
  7. スライダーの前進限において前記雌螺旋溝と雄螺旋条の螺合が一時的に解除される構造は、スライダーが先筒の後端面に当接して前進できないことにより雄螺旋条に対して雌螺旋溝の壁が乗り上げて雌螺旋溝と雄螺旋条の螺合が解除されるものであることを特徴とした請求項1〜6のいずれか一つに記載の棒状化粧料繰出し容器。
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