JP5486058B2 - 2つのヒゲゼンマイを有するテンプばね - Google Patents

2つのヒゲゼンマイを有するテンプばね Download PDF

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Description

本発明は、テンプ型振動体のテンプばねに関し、より具体的には、2つのヒゲゼンマイを有するテンプばねに関するものである。
特許文献1では、終端カーブ持上げデバイスにより接続された2つのヒゲゼンマイを用いてテンプばねを形成することが知られている。このテンプばねは、時計の等時性に関して良好な結果を示すが、コレットにピンアップされる端部と反対の、テンプばねの自由端がテン真に近すぎる場合は、時計ムーブメントへの取り付けが問題となることがある。
欧州特許出願公開第2405312号
本発明の目的は、ヒゲ持ちにピンアップされる点をシフトさせるためのデバイスを備えた、2つのヒゲゼンマイを有するテンプばねを提供することにより、上記欠点の一部またはすべてを克服することである。
本発明は、テンプばねに関し、これは、テン真に取り付けられるように構成されたコレットをその内側コイルに有する第1のヒゲゼンマイと、終端カーブ持上げデバイスにより第1のヒゲゼンマイの外側コイルに接続された第2のヒゲゼンマイと、を有しており、第2のヒゲゼンマイの内側コイルは、該第2のヒゲゼンマイの平面内でヒゲ持ちに固定されるように構成された自由端を含む固定点を、シフトさせるためのデバイスを備えることを特徴としている。
これにより、テンプばねは、そのコイルの2つの間でヒゲ持ちにピンアップされるが、展開中、すなわち収縮フェーズと伸張フェーズの両方の際にそれらのコイルに触れることなくピンアップされることは明らかである。
本発明の他の効果的な特徴によれば、
‐ シフトデバイスは、第2のヒゲゼンマイの内側コイルから延出するピースを含んでおり、該ピースは、弾性トルクを与えることを回避するため、第2のヒゲゼンマイよりも高い剛性を有している。
‐ 延出ピースは、略U字形状の屈曲部を介して内側コイルに接続されている。
‐ 延出ピースは、第2のヒゲゼンマイと一体である。
‐ 延出ピースは、第2のヒゲゼンマイの厚さに比べて少なくとも3倍の厚みであることにより、剛性がより高くなっている。
本発明は、さらに、地板とテンプ受との間に取り付けられたテン真に回転可能に嵌められたテン輪を有するテンプ型振動体を備えたムーブメントに関し、前述の様々な態様のいずれかによるテンプばねの上記自由端と、テンプばねをテンプ受に接続しているヒゲ持ちを介して協働する、ヒゲ持ちにピンアップするシステムを備えることを特徴とする。
本発明の他の効果的な特徴によれば、
‐ テンプばねをヒゲ持ちにピンアップするシステムは、ヒゲ持ちの位置を調整可能にするように、ヒゲ持ちとテンプ受との間に配置された、ヒゲ持ちを調整するためのデバイスを有している。
‐ 第1の態様によれば、ヒゲ持ち調整デバイスは、ヒゲ持ちをクランプする手段と、テンプ受への取付手段とを有している。
‐ クランプ手段は、ヒゲ持ちを選択的にクランプするために、カムによって制御される弾性クランプを有している。
‐ 取付手段は、ヒゲ持ちの位置をテンプ受に対して調整することができるように、テンプ受との摩擦による締り嵌めにより協働するアタッチメントを有している。
‐ アタッチメントは、ヒゲ持ちの位置をテン真と同心円状に変更するために、テンプ受の環状部分の環状体に取り付けられるための2つの略環状のアームを形成している。
‐ 第2の態様によれば、ヒゲ持ち調整デバイスは、ヒゲ持ちを係止する手段と、テンプ受への取付手段とを有している。
‐ 係止手段は、ヒゲ持ちをクランプするため、テンプ受への取付手段に対してヒゲ持ちの一端を保持する部分を有している。
‐ 取付手段は、ヒゲ持ちの位置をテンプ受に対して選択的に調整することができるように、テンプ受に対してネジ止めされるアタッチメントを有している。
‐ アタッチメントは、ヒゲ持ちの位置をテン真と同心円状に変更するために、テンプ受の環状部分の環状体に対してスライドする凹部を有している。
その他の特徴および効果は、限定するものではない例として、添付の図面を参照して提示される以下の説明から、明らかになるであろう。
図1は、本発明に係るムーブメントの第1の実施形態の斜視図である。 図2は、本発明に係るムーブメントの第1の実施形態の斜視図である。 図3は、本発明に係るムーブメントの第2の実施形態の斜視図である。 図4は、本発明に係るムーブメントの第2の実施形態の斜視図である。 図5は、本発明に使用するクランプ手段の平面図である。 図6は、本発明に係るムーブメントの第2の実施形態の斜視図である。
本発明に係るムーブメント1の第1の実施形態を、図1および2に示している。本発明に係るムーブメント1は、好ましくは、時計(図示せず)に装着されるためのものである。
好ましくは時計ムーブメントであるムーブメント1は、図1および2に示すように、テンプ型7、5の振動体3を備えている。本発明によれば、ムーブメント1は、地板(図示せず)とテンプ受4との間に取り付けられたテン真2に回転可能に嵌められたテン輪5を有している。図2の例では、テン輪5は、可変慣性タイプのものである。他のタイプのテン輪を用いることもできることは明らかである。
本発明によれば、効果的に、ムーブメント1はピニング・システム9をさらに有しており、これは、テンプばね7をテンプ受4に接続しているヒゲ持ち8を介して、テンプばね7の自由端6と、協働するためのものである。
本発明によれば、好ましくは、テンプばね7は、テン真2に取り付けられるように構成されたコレット10をその内側コイルに有する第1のヒゲゼンマイ11と、終端カーブ持上げデバイス15により第1のヒゲゼンマイ11の外側コイルに接続された第2のヒゲゼンマイ13と、を有している。ヒゲゼンマイ11と13の間の終端カーブ持上げデバイス15は、好ましくは、本出願人の名義によるスイス国特許出願第0795/10号に開示されているデバイスである。また、テンプばね7は、好ましくは、同じく本出願人の名義によるスイス国特許出願第1144/10号の教示に従ったものであり、よって、好ましくは、シリコンベースで形成されたものである。スイス国特許出願第0795/10号および第1144/10号は、本発明を理解する上で有効である。
さらに、第2のヒゲゼンマイ13の内側コイルは、好ましくは、第2のヒゲゼンマイ13の平面内でヒゲ持ち8にピンアップされるように構成された自由端6の固定点をシフトさせるためのデバイス17を備えている。特定の形状のテンプばね7が、その自由端6がテン真2に近いことによって、そのテンプばねの組み付けが不可能になることを回避するために、シフトデバイス17は特に有用である。
図2に示すように、シフトデバイス17は、第2のヒゲゼンマイ13の内側コイルから延出するピース12を含んでいる。ピース12は、好ましくは、振動体3に弾性トルクを与えることを回避するため、第2のヒゲゼンマイ13よりも高い剛性を有している。図2でより明確に分かるように、ピース12は、好ましくは、第2のヒゲゼンマイ13の厚さすなわちブレード幅に比べて、例えば少なくとも3倍の厚みであるなど、より厚みがあることにより、剛性がより高くなっている。この場合、ピース12の形状は、接触が生じないように、第2のヒゲゼンマイ13のコイルのカーブに部分的に適合していることは明らかである。
さらに、具体的な代替例によれば、ピース12は、第2のヒゲゼンマイ13と一体であることが好ましく、また、そのヒゲゼンマイの高さはピース12の高さとほぼ等しい、つまり同一平面内にあることが好ましい。
弾性トルクの供与をさらに制限するため、延出ピース12は、より好ましくは、略U字形状の屈曲部14を介して第2のヒゲゼンマイ13の内側コイルに接続されている。テンプ受4によってテンプばね7の自由端6に形成される固定点を、延出ピース12と屈曲部14によって、より近づけ得ることは明らかである。
そして、図1および2の第1の実施形態では、ピース12は、止まり穴または貫通穴とすることができる略矩形断面の凹部16を有しており、これは、ピニング・システム9と、より正確にはヒゲ持ち8と、協働するためのものである。
ピニング・システム9は、好ましくは、ヒゲ持ち8を調整するためのデバイス19を有しており、これは、その位置を調整可能にするように、ヒゲ持ちとテンプ受4との間に取り付けられている。調整デバイス19は、好ましくは、ヒゲ持ち8を係止する手段18と、テンプ受4への取付手段20とを有している。
本発明によれば、好ましくは、係止手段18は、ヒゲ持ち8の一端を上記取付手段20(図1の例では、アタッチメント21)に対して保持する部分22を備えており、これにより、ヒゲ持ち8をクランプしている。図1に示す例では、ヒゲ持ち8の端部は、L字形状であって、アタッチメント21に対してネジ止めされているオーバラップ部分22によって、アタッチメント21の溝内に係止されている。
取付手段20は、好ましくは、ヒゲ持ち8の位置をテンプ受4に対して選択的に調整することができるように、テンプ受4に対してネジ止めおよび係止されるためのアタッチメント21を含んでいる。これは、アタッチメント21に形成されて、ネジ24の軸を受け取る長円穴23によって可能となり、これによってテンプ受4と協働する。この場合、ネジ24の軸をねじ込む前に穴23にスライドさせることにより、アタッチメント21をいくつかの位置で係止することができることは明らかである。
そして、アタッチメント21は、ヒゲ持ち8の位置をテン真2と同心円状に変更するように、テンプ受4の環状部分の環状体26に対してスライドするための凹部25を有している。図1に示す例では、環状体26は、ムーブメント1の耐振軸受の一部であることが分かる。本発明によれば、好ましくは、耐振軸受は、本出願人の名義によるスイス国特許出願第0720/05号に開示されているものであり、この文献は、本願発明を理解する上で有用である。
注目されるのは、図1に示すように、アタッチメント21を上記耐振軸受にフィットさせるため、弾性アームが適切に機能するように凹部が形成されていることである。この場合、シフトデバイス17またはピニング・システム9に必要な変更を加えて、ムーブメント1の他の構成要素にフィットさせることができることは明らかである。
このように、第1の実施形態によるムーブメント1は、好ましくはテン真2に対するヒゲ持ち8の位置の同心円状の調整を可能にするピニング・システム9によりテンプ受4に固定された、二重テンプばね7を備えている。
本発明に係るムーブメント31の第2の実施形態を図3〜6に示している。本発明に係るムーブメント31は、好ましくは、時計(図示せず)に装着されるためのものである。
好ましくは時計ムーブメントであるムーブメント31は、図3および6に示すように、テンプ型37、35の振動体33を備えている。本発明によれば、ムーブメント31は、地板34’とテンプ受34との間に取り付けられたテン真32に回転可能に嵌められたテン輪35を有している。図3および6の例では、テン輪35は、可変慣性タイプのものである。他のタイプのテン輪を用いることもできることは明らかである。
本発明によれば、効果的に、ムーブメント31はピニング・システム39をさらに有しており、これは、テンプばね37をテンプ受34に接続しているヒゲ持ち38を介して、テンプばね37の自由端36と、協働するためのものである。
本発明によれば、好ましくは、テンプばね37は、テン真32に取り付けられるように構成されたコレット40をその内側コイルに有する第1のヒゲゼンマイ41と、終端カーブ持上げデバイス45により第1のヒゲゼンマイ41の外側コイルに接続された第2のヒゲゼンマイ43と、を有している。ヒゲゼンマイ41と43の間の終端カーブ持上げデバイス45は、好ましくは、本出願人の名義によるスイス国特許出願第0795/10号に開示されているデバイスである。また、テンプばね37は、好ましくは、同じく本出願人の名義によるスイス国特許出願第1144/10号の教示に従ったものであり、よって、好ましくは、シリコンベースで形成されたものである。スイス国特許出願第0795/10号および第1144/10号は、本願発明を理解する上で有用な先行文献である。
さらに、第2のヒゲゼンマイ43の内側コイルは、好ましくは、第2のヒゲゼンマイ43の平面内でヒゲ持ち38にピンアップされるように構成された自由端36の固定点をシフトさせるためのデバイス47を備えており、これは、第1の実施形態のそれに相当するものである。特定の形状のテンプばね37が、その自由端36がテン真32に近いことによって、そのテンプばねの組み付けが不可能になることを回避するために、シフトデバイス47は特に有用である。
図4に示すように、シフトデバイス47は、第2のヒゲゼンマイ43の内側コイルから延出するピース42を含んでいる。ピース42は、好ましくは、振動体33に弾性トルクを与えることを回避するため、第2のヒゲゼンマイ43よりも高い剛性を有している。図4でより明確に分かるように、ピース42は、好ましくは、第2のヒゲゼンマイ43の厚さすなわちブレード幅に比べて、例えば少なくとも3倍の大きさの厚さであるなど、より厚みがあることにより、剛性がより高くなっている。この場合、ピース42の形状は、接触が生じないように、第2のヒゲゼンマイ43のコイルのカーブに部分的に適合していることは明らかである。
さらに、図6に示す具体的な代替例によれば、ピース42は、第2のヒゲゼンマイ43と一体であることが好ましく、また、そのヒゲゼンマイの高さはピース42の高さとほぼ等しい、つまり同一平面内にあることが好ましい。また、注目されるのは、延出ピース42には、効果的に、その剛性を低下させることなく質量を低減するための穴が開けられていることである。
第1の実施形態と同様の効果を伴って、弾性トルクの供与をさらに制限するため、延出ピース42は、より好ましくは、略U字形状の屈曲部44を介して第2のヒゲゼンマイ43の内側コイルに接続されている。
そして、図3〜6の第2の実施形態では、ピース42は、止まり穴または貫通穴とすることができる略矩形断面の凹部16を有しており、これは、ピニング・システム39と、より正確にはヒゲ持ち38と、協働するためのものである。
ピニング・システム39は、好ましくは、ヒゲ持ち38を調整するためのデバイス49を有しており、これは、ヒゲ持ち38の位置を調整可能にするように、ヒゲ持ちとテンプ受34との間に取り付けられている。調整デバイス49は、好ましくは、ヒゲ持ち38をクランプする手段48と、テンプ受34への取付手段50とを有している。
本発明によれば、好ましくは、クランプ手段48は、ヒゲ持ち38を選択的にクランプするために、カム53によって制御される弾性クランプ52を有している。図4および5に示す例では、クランプ52は、取付手段50に対する、より具体的にはアタッチメント51に対する固定部54によって形成されており、テン真32を非接触で受け取るための穴59を備えている。
クランプ52は、さらに、固定部54に弾性的に接続されて、カム53により制御される可動部56を有している。この場合、図5の表示では、クランプ手段48は、カム53が最大の力を引き起こすことで、クランプ手段48に対してヒゲ持ちを相対移動させないように、摩擦による締り嵌めにより手段48がヒゲ持ち38をクランプする状態にあることは明らかである。当然のことながら、クランプ手段48とヒゲ持ち38との間の接触面は、上記相対移動をさらに制限するため、例えば溝付きおよび/またはひだ付きに変更することもできる。
取付手段50は、好ましくは、ヒゲ持ち38の位置をテンプ受34に対して調整することができるように、テンプ受34との摩擦による締り嵌めにより協働するためのアタッチメント51を含んでいる。この目的のため、アタッチメント51は、ヒゲ持ち38の位置をテン真32と同心円状に変更するために、テンプ受34の環状部分の環状体58に対して取り付けられるための2つの略環状のアーム55、57を形成している。この場合、環状体58に対して各アーム55,57を動かすことにより、アタッチメント51をいくつかの位置で係止することができることは明らかである。
図3に示す例では、環状体56は、ムーブメント31の耐振軸受の一部であることが分かる。本発明によれば、好ましくは、耐振軸受は、本出願人の名義によるスイス国特許出願第0720/05号に開示されているものである。
第1の実施形態と同様に、シフトデバイス47またはピニング・システム39に必要な変更を加えて、ムーブメント31の他の構成要素にフィットさせることができることは、もちろん明らかである。
このように、第2の実施形態によるムーブメント31は、好ましくはテン真32に対するヒゲ持ち38の位置の同心円状の調整を可能にするピニング・システム39によりテンプ受34に固定された、二重テンプばね37を備えている。第2の実施形態によると、第1の実施形態に比較して、振動体33を、よりアクセスしやすく、より見えるようにすることが可能であることは明らかである。
当然のことながら、本発明は、図示の例に限定されるものではなく、当業者が想到するであろう様々な変形および変更が可能である。特に、ピース42の場合と同様に、質量を低減するために部分的に穴が開けられたピース12を想定することができる。また、テンプばね7,37の展開を最適化するため、ピース12、42の場合と同様に、コレット10、40と第1のヒゲゼンマイ11,41との間に、より剛性の高い部分が存在することを想定することができる。

Claims (14)

  1. テン真(2,32)に取り付けられるように構成されたコレット(10,40)をその内側コイルに有する第1のヒゲゼンマイ(11,41)と、終端カーブ持上げデバイス(15,45)により前記第1のヒゲゼンマイ(11,41)の外側コイルに接続された第2のヒゲゼンマイ(13,43)と、を有するテンプばね(7,37)であって、
    前記第2のヒゲゼンマイ(13,43)の内側コイルは、該第2のヒゲゼンマイの平面内でヒゲ持ち(8,38)に固定されるように構成された自由端(6,36)を含む固定点を、シフトさせるためのシフトデバイス(17,47)を備え、該シフトデバイス(17,47)は、弾性トルクを与えることを回避するために前記第2のヒゲゼンマイ(13,43)の前記内側コイルから延出する略U字形状の屈曲部(14)を介して該内側コイルに接続された、延出ピース(12,42)を含むことを特徴とする、テンプばね。
  2. 前記延出ピース(12,42)は、弾性トルクを与えることを回避するため、前記第2のヒゲゼンマイよりも高い剛性を有することを特徴とする、請求項1に記載のテンプばね(7,37)。
  3. 前記延出ピース(12,42)は、前記第2のヒゲゼンマイ(13,43)と一体であることを特徴とする、請求項1または2に記載のテンプばね(7,37)。
  4. 前記延出ピース(12,42)は、前記第2のヒゲゼンマイの厚さに比べて少なくとも3倍の厚みがあることにより、剛性がより高くなっていることを特徴とする、請求項3に記載のテンプばね(7、37)。
  5. 地板(34’)とテンプ受(4,34)との間に取り付けられたテン真(2,32)に回転可能に嵌められたテン輪(5,35)を有するテンプ(5,35;7,37)型の振動体(3,33)を備えるムーブメント(1,31)であって、
    請求項1ないし4のいずれかに記載のテンプばね(7,37)の前記自由端と、該テンプばねを前記テンプ受に接続しているヒゲ持ち(8,38)を介して協働する、前記ヒゲ持ちにピンアップするシステム(9,39)を備えることを特徴とする、ムーブメント。
  6. 前記ピニング・システム(9,39)は、前記ヒゲ持ちの位置を調整可能にするように、前記ヒゲ持ちと前記テンプ受との間に取り付けられた、前記ヒゲ持ち(8,38)を調整するためのデバイス(19,49)を有していることを特徴とする、請求項5に記載のムーブメント(1,31)。
  7. 前記ヒゲ持ち(38)を調整するための前記デバイス(49)は、前記ヒゲ持ちをクランプする手段(48)と、前記テンプ受への取付手段(50)とを有していることを特徴とする、請求項6に記載のムーブメント(31)。
  8. 前記クランプ手段(48)は、前記ヒゲ持ちを選択的にクランプするために、カム(53)によって制御される弾性クランプ(52)を有していることを特徴とする、請求項7に記載のムーブメント(31)。
  9. 前記取付手段(50)は、前記ヒゲ持ち(38)の位置を前記テンプ受(34)に対して調整することができるように、前記テンプ受との摩擦による締り嵌めにより協働するためのアタッチメント(51)を有していることを特徴とする、請求項7または8に記載のムーブメント(31)。
  10. 前記アタッチメント(51)は、前記ヒゲ持ち(38)の位置を前記テン真と同心円状に変更するために、前記テンプ受の環状部分の環状体(58)に取り付けられるための2つの略環状のアーム(55、57)を形成していることを特徴とする、請求項9に記載のムーブメント(31)。
  11. 前記ヒゲ持ち調整デバイス(19)は、前記ヒゲ持ちを係止する手段(18)と、前記テンプ受(4)への取付手段(20)とを有していることを特徴とする、請求項6に記載のムーブメント(1)。
  12. 前記係止手段(18)は、前記ヒゲ持ちをクランプするため、前記テンプ受(4)への前記取付手段に対して前記ヒゲ持ち(8)の一端を保持する部分(22)を有していることを特徴とする、請求項11に記載のムーブメント(1)。
  13. 前記取付手段(20)は、前記ヒゲ持ち(8)の位置を前記テンプ受(4)に対して選択的に調整することができるように、前記テンプ受に対してネジ止めされるためのアタッチメント(21)を有していることを特徴とする、請求項11または12に記載のムーブメント(1)。
  14. 前記アタッチメント(21)は、前記ヒゲ持ち(8)の位置を前記テン真と同心円状に変更するために、前記テンプ受の環状部分の環状体(26)に対してスライドするための凹部(25)を有していることを特徴とする、請求項13に記載のムーブメント(1)。
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