JP5485389B2 - 中継通信装置および多段中継通信システム - Google Patents

中継通信装置および多段中継通信システム Download PDF

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Description

本発明は、データを発信する端末とそのデータを受信する端末との間で多段に接続され、当該データを中継する中継通信装置および多段中継通信システムに関する。
マルチホップ通信方式は、データを発信する端末とそのデータを受信する端末との間に中継通信装置(以降、単に通信装置とも称す。)を多段に接続して、通信装置を経由してデータを伝達する。通信装置は、無線通信インタフェースまたは有線通信インタフェースを備え、無線または有線にてデータを転送する。そして、マルチホップ通信方式は、生産制御システム等の産業分野において、無線を用いることによって通信配線コストを低減させる技術として有望視されている。
特許文献1に記載のマルチホップ通信方式では、データの宛先となる端末に至る通信経路を、電波干渉の少ないものから複数選択することが開示されている。通信経路を構成する通信装置は、他の通信装置との間で、ネットワークトポロジに関する情報や受信電波強度情報を相互に送受信し、電波干渉の少ない通信経路を複数決定する。その作用効果は、通信スループットを高くすること、および回線品質の劣化を低減することである。
特許文献2に記載のマルチホップ通信方式では、データの宛先となる端末に至る通信経路を、主および副の通信経路によって構築し、主の通信経路に通信障害が生じたとき、副の通信経路に切り換えることが開示されている。そして、主の通信経路の通信障害発生後には、宛先へ伝達するデータは、副の通信経路を用いて、再送される。その作用効果は、データの欠落を防ぐこと、すなわち、データ到達率を向上することである。
特開2005−236632号公報 特開2005−354626号公報
生産制御システム等の産業分野において用いられる通信システムでは、リアルタイム性(設計した所定の時間内にデータが届くこと)およびデータ到達率が重要な要因である。当該通信システムは、製造装置の稼働状況や材料の残存量状況等の情報を収集し、その収集した情報を即時に制御にフィードバックするために用いられる。また、その通信システムは、構築してから、10年以上の長期に亘って使い続けられる場合も少なくない。そのため、通信システムを取り巻く通信環境が変化して、リアルタイム性およびデータ到達率が低下するという問題がある。
無線通信インタフェースを備えた通信装置を用いた無線通信システムを導入する場合、当該通信装置は、導入当初には最適な配置となるように設置される。しかし、年月を経過するにつれて、壁、構造物、什器等が増改築されたりして、無線の通信環境が変化する。また、新たな通信装置が追加されたり、性能の異なる通信装置に置き換えられたりすることが少なくない。その結果、電波の遮断および他の通信装置からの電波干渉によって、無線通信が途絶する。そして、リアルタイム性およびデータ到達率が低下するといった問題が起きる。
このような問題を解決しようとした場合、特許文献1に開示の方法では、電波干渉の少ない通信経路を選択しているため、通信システム全体としてリアルタイム性を確保できないという問題がある。また、特許文献2に開示の方法では、主の通信経路の障害を検知してから副の通信経路を用いてデータの再送を行うため、リアルタイム性を確保できないという問題がある。
そこで、本発明では、リアルタイム性およびデータ到達率を高く維持する中継通信装置および多段中継通信システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、多段中継通信システムは、受信した通信フレームに格納されているアドレスに基づいて、当該通信フレームを転送する、アドレスを付された中継通信装置を多段に接続する多段中継通信システムであって、前記中継通信装置が、前記通信フレームの送信元のアドレスおよび送信先のアドレスと、前記通信フレームの通信経路上の転送先のアドレスとを関連付けて格納している通信路情報、および前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに自身が属するか否かを示す動作モード情報を、記憶している記憶部と、前記通信フレームを送受信する通信部と、受信した前記通信フレームから、前記送信先のアドレスと、前記通信路情報および前記動作モード情報のいずれかまたは双方の変更を指示する設定変更通知と、を取得するフレーム解析部と、取得した前記送信先のアドレスを用いて前記通信路情報を参照して、前記送信先のアドレスに関連付けられた、2以上の異なる前記通信経路上の転送先のアドレスを取得した場合、当該転送先のアドレスごとに、その転送先のアドレスおよび冗長化したことを示すシーケンス情報を格納した前記通信フレームを生成して、前記通信フレームの冗長化を実行する冗長化処理部と前記フレーム解析部によって取得された前記設定変更通知に基づいて、前記通信路情報および前記動作モード情報のいずれかまたは双方を変更する設定変更部とを備え、前記中継通信装置が、前記通信フレームの送信に成功したか否かを判定し、失敗したと判定した場合、前記記憶部の前記動作モードを参照し、前記動作モードが前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに属することを示すとき、前記通信フレームを再送せず、前記動作モードが前記通信フレームを冗長化しないネットワークに属することを示すとき、前記通信フレームを再送する、または、自律的に通信経路を再構築して前記通信フレームを再送して、他の前記中継通信装置との間で、前記通信フレームを送受信することを特徴とする。
本発明によれば、リアルタイム性およびデータ到達率を高く維持する中継通信装置および多段中継通信システムを提供することができる。
第1実施形態における通信システムの構成例を示す図である。 通信障害のある経路が発生したときの通信システムの再構築の例を示す図である。 通信装置の構成例を示す図である。 通信フレームの形式例を示す図である。 通信フレームのアドレスフィールドの遷移例を示す図であり、(a)発側の支線ネットワークの通信フレームのアドレスフィールド、(b),(c)基幹ネットワークの通信フレームのアドレスフィールド、(d)着側の支線ネットワークの通信フレームのアドレスフィールド、をそれぞれ表す。 基幹ネットワークに配置された通信装置の経路テーブルの一例を示す図である。 通信装置の動作フローを示す図である。 冗長化処理部の動作フローの例を示す図である。 設定変更部へ通知する指示情報の一例を示す図である。 通信経路の初期化時および再構築時における経路構築部の動作フローを示す図である。 第2実施形態における通信システムの構成例を示す図である。 第2実施形態における基幹ネットワークに配置された通信装置の経路テーブルの一例を示す図である。 第3実施形態における支線ネットワークに配置された通信装置の経路テーブルの一例を示す図である。
次に、発明を実施するための形態(以降、「実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
<通信システムの構成>
図1に示すように、第1実施形態における多段中継通信システム100(以降、単に通信システムとも称す。)は、基幹ネットワーク1と、支線ネットワーク2(2a,2b)とによって構成される。また、基幹ネットワーク1および支線ネットワーク2は、それぞれ1以上の通信装置4によって構成される。通信端末6a(PC1)および通信端末6b(PC2)は、それぞれデータの発信元および送信先であって、それぞれ各支線ネットワーク2a,2bに接続される。通信装置4は、自身がデータを送受信する通信相手のアドレスを格納した経路テーブル(通信路情報)に基づいて、データを中継する。また、管理端末8(NM1)は、基幹ネットワーク1に配置されている1以上の通信装置4と通信可能に接続される。管理端末8は、通信システム100における経路情報を収集して維持管理し、経路テーブルに設定する経路情報を通信装置4ごとに生成して、該当する通信装置4に送信する。
基幹ネットワーク1では、リアルタイム性およびデータ到達率を満足するために、通信システム100の設計時点において、通信経路の固定化およびデータの冗長化を可能なように、通信装置4の配置が決定される。
また、支線ネットワーク2は、基幹ネットワーク1を構築するエリアに比較して、通信環境の変化が大きいと想定されるエリア、または、基幹ネットワーク1を構築後に通信装置4を設置することに決まったエリアに設定される。例えば、通信環境の変化は、壁、構造物の増改築や什器の設置等にともなって引き起こされる。したがって、支線ネットワーク2は、許容できる範囲内でリアルタイム性が損なわれたとしても、少なくとも、データ到達率は確保されるように設計される。また、支線ネットワーク2に配置されている通信装置4は、通信障害時に、自律的に接続可能な経路を探索し、通信経路を柔軟に構築する。なお、通信装置4は、後記するように、動作モードに基づいて作動し、基幹ネットワーク1では基幹モード、支線ネットワーク2では支線モードに設定されている。また、その動作モードは、管理端末8からの指示に基づいて変更される。
図1において、各通信装置4には、識別記号(B1〜B6,M1〜M7)が付されている。そして、特定の通信装置4を示す場合、識別記号によって表すこととする。例えば、識別記号「B1」を有する通信装置4は、通信装置B1と記載する。また、通信端末6aは、識別記号「PC1」を用いて、通信端末PC1と表す。同様に、通信端末6bは、識別記号「PC2」を用いて、通信端末PC2と表す。また、通信装置4は、無線通信のためのインタフェースおよび有線通信のためのインタフェースを備えている。点線の矢印は、無線通信による接続関係を表し、実線の矢印は、有線通信による接続関係を表す。なお、通信装置4が備える無線通信および有線通信のためのインタフェースの数は、それぞれ1つに限られない。
有線通信として用いられる方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.3仕様ネットワークのEthernet(登録商標)や、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)、EIA(Electronic Industries Alliance)−232/422/485、CAN(Controller Area Network)等を採用することが可能である。
また、無線通信として用いられる方式は、IEEE802.11仕様準拠の無線LAN(Local Area Network)、IEEE802.15.4仕様準拠のセンサネットワーク、IEEE802.16仕様準拠のWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)、微弱無線、携帯電話パケット網仕様準拠の方式等を採用することが可能である。
なお、第1実施形態では、有線通信としてEthernetを用い、無線通信としてIEEE802.11仕様準拠の無線LANを用いるケースで説明する。
図1に示すように、通信装置B1は、支線ネットワーク2aから基幹ネットワーク1に乗り入れる端点である。同様に、通信装置B4は、支線ネットワーク2bから基幹ネットワーク1に乗り入れる端点である。そして、基幹ネットワーク1に配置された通信装置4は、相互にデータを送受信して、リアルタイム性およびデータ到達率を満足する通信を実現する。なお、通信装置4(B1〜B6)は、経路テーブルを参照して、データを送信すべき宛先を決定する。
支線ネットワーク2aの通信装置M2は、通信端末PC1と有線で接続される。同様に、支線ネットワーク2bの通信装置M6は、通信端末PC2と有線で接続される。なお、各通信装置M2,M6に有線で接続される通信端末6の台数は、それぞれ1台ずつに限定されない。例えば、有線通信としてEthernetを採用する場合、ハブ装置を介して複数の通信端末6を各通信装置M2,M6に接続することが可能である。なお、通信装置4(M1〜M7)は、各支線ネットワーク2a,2b内のそれぞれの通信経路については、プロアクティブ方式等を用いて自律的に経路探索を行って、経路テーブルを生成および更新する。
管理端末8は、通信システム100の運用開始前に、少なくとも、基幹ネットワーク1内に設置された通信装置4の経路情報を記憶している。その経路情報は、ネットワーク構築者等によって予め設定される。また、管理端末8は、当該経路情報に基づいて生成された経路テーブルに設定する経路情報を記憶している。また、管理端末8は、支線ネットワーク2については、支線ネットワーク2の端点となる通信装置4(M1,M5)と、その端点を経由して通信可能な通信端末6とを、記憶している。そして、管理端末8は、各通信装置4がデータを転送するときに参照する経路テーブルに設定する経路情報を、通信装置4ごとに生成し、該当する通信装置4に送信する。
また、通信システム100の運用時には、管理端末8は、基幹ネットワーク1に配置されている通信装置4から、経路テーブルに設定する経路情報の要求を受け付け、その通信装置4に該当する経路情報を送信する。また、管理端末8は、基幹ネットワーク1に配置されている通信装置4から通信障害の情報を受信した場合、当該情報に基づいて、再構築すべき通信経路を反映した経路テーブルに設定する経路情報を生成し、再構築に該当する通信装置4に送信する。
<通信システムの再構築>
次に、無線通信環境が変化して、通信システム100の再構築を行う場合について、図2を用いて説明する。例えば、図1に示す通信システム100の通信装置B4と通信装置M5との間に遮蔽物が出現して通信障害となった場合で説明する。ただし、通信装置M5と通信装置B3との間で通信が可能であるものとする。
まず、通信装置B4は、通信装置M5への送信に対応して、所定の時間内に通信装置M5から応答(ACK)が届かないことによって、通信障害が発生したと判定する。そして、通信装置B4は、管理端末8に、通信装置M5との間で通信障害がある旨の通知を送信する。次に、管理端末8は、記憶している経路情報に基づいて、各通信装置B3,B4を、基幹ネットワーク1から支線ネットワーク2c(2)へ組み替える制御を行う。具体的には、管理端末8は、再構築に関係する通信装置4に対して、経路テーブルの書き換え、および動作モードの変更を実行する。
その結果、新たに、図2に示す通信システム100a(100)が再構築される。新たな基幹ネットワーク1aは、元の基幹ネットワーク1(図1参照)から縮退し、基幹ネットワーク1aの端点が各通信装置B1,B6になるよう経路テーブルが更新される。また、各通信装置B3,B4は、支線ネットワーク2cの一部として動作するよう動作モードが支線モードに変更され、経路テーブルが更新される。そして、各通信装置B3,B4は、支線ネットワーク2cの通信装置4として動作するようになる。
再構築後のデータの送信処理は、基幹ネットワーク1aの端点が通信装置B6に、支線ネットワーク2cへ送信する際の端点が通信装置B3に変更され、通信端末PC1と通信端末PC2との間の通信が継続される。
以上説明したように、基幹ネットワーク1を縮退させ、支線ネットワーク2を拡大させることによって、通信システム100における通信路を柔軟に変更できるため、通信システム100を長期間にわたって継続的に利用することが可能となる。また、管理端末8から、動作モードや経路テーブルに設定する経路情報を送信することによって、遠隔で通信装置4の動作を変更できる。そのため、通信障害に対処するために直ちに現場に入って通信装置4の修理復旧作業を行う必要がなくなる。
なお、修理復旧作業によって通信障害が復旧した場合には、管理端末8に記憶している経路テーブルおよび動作モードを元に戻すことによって、図1に示す、元の通信システム100の構成に戻すことが可能である。
<通信装置の構成>
次に、通信装置4の構成例について、図3を用いて説明する。
通信装置4は、1以上の無線通信部20と無線アンテナ10、1以上の有線通信部25、フレーム解析部30、冗長化処理部31、経路制御部32、設定変更部33、装置モード情報34、経路テーブル35、および内部伝送路40を備える。なお、符号11は、有線伝送路である。また、無線通信部20ごとにアンテナ10を備えている理由は、異なる無線周波数を用いて同時に複数の通信を可能にするためである。
無線通信部20、有線通信部25、フレーム解析部30、および経路制御部32は、それぞれ内部伝送路40を介して接続され、相互に情報を送受信することができる。
なお、無線通信部20、有線通信部25、フレーム解析部30、および経路制御部32は、図示しない1チップマイコン、または、図示しないCPU(Central Processing Unit)および主記憶装置において、プログラムを実行することによって、具現化される。また、装置モード情報34および経路テーブル35は、図示しない記憶部に記憶されている。
無線通信部20は、増幅部21、変復調部22、およびメディアアクセス制御を行うMAC(Media Access Control)部23を備える。増幅部21は、アンテナ10から受信した電波を増幅した電気信号にする。変復調部22は、増幅部21から受信した電気信号を復調してMAC部23に送信し、また、MAC部23から受信したデータを電気信号に変調する。MAC部23は、無線方式に応じて、送信すべきデータの形式を整え、送受信処理、再送処理、および誤り訂正処理を実行する。
有線通信部25は、増幅部26、変復調部27、およびメディアアクセス制御を行うMAC部28を備える。増幅部26は、有線伝送路11から受信した信号を増幅した電気信号にする。変復調部27は、増幅部21から受信した電気信号を復調してMAC部28に送信し、また、MAC部28から受信したデータを電気信号に変調する。MAC部28は、有線伝送路11の通信方式に応じて、送信すべきデータの形式を整え、送受信処理、再送処理、および誤り訂正処理を実行する。
内部伝送路40は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスやメモリバス等のパラレルバスのほか、PCI Express(登録商標)やLVDS(Low Voltage Differential Signaling)等のシリアル通信、EthernetやUltra Wide Band等の有線通信あるいは無線通信を用いることが可能である。
フレーム解析部30は、装置モード情報34に基づいて、受信したデータを解析し、冗長化処理部31、経路制御部32、および設定変更部33へ解析した情報を送信する。
設定変更部33は、フレーム解析部30から受信した情報を解析し、装置モード情報34や経路テーブル35を変更する。また、設定変更部33は、経路構築部36を備える。
経路構築部36は、装置モード情報34の動作モードが基幹モードの場合には、管理端末8から経路テーブルに設定する経路情報を受信して、経路テーブル35を更新する。また、経路構築部36は、装置モード情報34の動作モードが支線モードの場合には、支線ネットワーク2内の接続可能な経路を自律的に探索し、経路テーブル35を更新する。
冗長化処理部31は、経路テーブル35を参照して、受信したデータを2以上の通信経路で送信するために冗長化を行うとともに、2以上の通信経路から受信した冗長化されたデータを単一化する。単一化は、受信した同じデータの一方を残し、他方を廃棄することを意味する。また、冗長化処理部31は、冗長化時において、データの冗長化を識別するために、シーケンス番号(シーケンス情報)の付加処理を実行する。
経路制御部32は、受信したデータを次の転送先となる通信装置4に送信するために、装置モード情報34および経路テーブル35を参照し、データの次の転送先のアドレスを変更して、無線通信部20または有線通信部25を介して、データを送信する。
装置モード情報34は、通信装置4の動作モード情報や自身のアドレス情報を格納している。動作モード情報の例として、基幹ネットワーク1において動作する基幹モード、または、支線ネットワーク2において動作する支線モードがある。基幹モードでは、端点となる通信装置4において、冗長化または単一化が実行される。また、支線モードでは、自律的に通信経路の再構築が実行される。アドレス情報の例として、無線通信部20および有線通信部25を識別するMACアドレスが挙げられる。
経路テーブル35は、データの最終的な送信先に応じて、データの転送先を決定するための情報が記された情報である。経路テーブル35の具体例については、後記する。
<通信フレーム>
ここで、図1に示す通信システム100において、通信端末PC1から通信端末PC2へデータを送信する際に用いられる通信フレーム50の形式について、無線通信の際に使用するMACフレームの形式を例として、図4を用いて説明する。
通信フレーム50は、IEEE802.11無線通信方式に準拠し、複数のフィールドを備えている。通信フレーム50は、MACヘッダ66、Meshヘッダ67、ペイロード64、およびFCS(フレームチェックシーケンス)65によって構成される。MACヘッダ66およびMeshヘッダ67は、それぞれ複数のフィールドによって構成される。これらのフィールドは、すべてのフィールドを常に含むのではなく、通信フレーム50の用途に依存して必要なフィールドを含む。また、特に断りのない限り、通信フレーム50は、図4の符号51のフィールド側から通信路に送信されるものとする。
MACヘッダ66は、フレーム制御51、デュレーション/ID52、ADR1(RA)53(アドレス1)、ADR2(TA)54(アドレス2)、ADR3(MDA)55(アドレス3)、シーケンス制御56、ADR4(MSA)57(アドレス4)、およびQoS制御58の各フィールドから構成される。
Meshヘッダ67は、メッシュフラグ59、メッシュ端点シーケンス番号60、TTL(Time To Live ;生存時間)61、ADR5(DA)62(アドレス5)、およびADR6(SA)63(アドレス6)の各フィールドから構成される。
ADR1(RA)53は、受信者アドレス(Receiver Address ;RA)であり、通信フレーム50を次に受信する通信装置4のアドレスを示す。
ADR2(TA)54は、送信者アドレス(Transmitter Address ;TA)であり、通信フレーム50を送信する自身の通信装置4のアドレスを示す。
ADR3(MDA)55は、メッシュ端点宛先アドレス(Mesh Destination Address ;MDA)であり、基幹ネットワーク1の出口や支線ネットワーク2の出口となる通信装置4のアドレスを示す。
ADR4(MSA)57は、メッシュ端点送付元アドレス(Mesh Source Address ;MSA)であり、基幹ネットワーク1の入口や支線ネットワーク2の入口となる通信装置4のアドレスを示す。
ADR5(DA)62は、宛先アドレス(Destination Address ;DA)であり、通信フレーム50の最終的な宛先となる通信端末6のアドレスを示す。
ADR6(SA)63は、送付元アドレス(Source Address ;SA)であり、通信フレーム50を最初に発信した通信端末6のアドレスを示す。
<通信フレームのアドレスフィールドの遷移>
次に、通信端末PC1から通信端末PC2へ送信されるデータが、図1に示すように、PC1→M2→M1→B1→[B2およびB5]→[B3およびB6]→B4→M5→M6→PC2の経路で送信される際に、通信装置4を経由する度に更新される通信フレーム50のアドレスフィールドADR1〜ADR6の遷移について、図5を用いて説明する。
図5(a)は、発側の支線ネットワーク2aにおける通信フレーム50のアドレスフィールド、(b),(c)は、基幹ネットワーク1における通信フレーム50のアドレスフィールド、(d)は、着側の支線ネットワーク2bにおける通信フレーム50のアドレスフィールドを表している。図5では、通信フレーム50を送信する側を送信装置70、通信フレーム50を受信する側を受信装置71と表示している。アドレスフィールドは、図4に示したADR1〜ADR6である。なお、符号80〜符号91は、行を表している。また、行80および行91は、Ethernetによる伝送を表している。すなわち、行80および行91に示されるADR5(DA)62およびADR6(SA)63は、EthernetのMACヘッダに含まれるDestination Address(DA)およびSource Address(SA)を意味する。また、「N/A」は、「適用無し」(Not Applicable)を示しており、値を参照しないことを意味する。N/Pは、「存在しない」(Not Presented)を示しており、該当フィールドが存在しないことを意味する。
図5(a)は、通信端末PC1から通信装置B1へ至る通信フレーム50のアドレス変化を示している。
行80は、通信端末PC1から通信端末PC2に向けて通信フレーム50が発信された時のアドレスを示す。なお、通信端末PC1は、事前に通信端末PC2のアドレスをARP(Address Resolution Protocol)により把握しているものとする。行80は、前記した通り、Ethernetによる形式でのアドレスを示している。したがって、ADR5(DA)62およびADR6(SA)63のフィールドのみが存在し、ADR5(DA)62には「PC2」、ADR6(SA)63には「PC1」が格納される。
行81は、通信装置M2から通信装置M1へ通信フレーム50を送信する際のアドレスを示す。ここで、ADR1(RA)53には次に受信する通信装置M1のアドレス、ADR2(TA)54には送信した通信装置M2のアドレスが格納される。また、ADR3(MDA)55には支線ネットワーク2aの出口である通信装置M1のアドレス、ADR4(MSA)57には支線ネットワーク2aの入口である通信装置M2のアドレスが格納される。
行82は、通信装置M1から通信装置B1へ通信フレーム50を送信する際のアドレスを示す。通信装置M1は支線ネットワーク2aの出口であるので、ADR3(MDA)55、ADR4(MSA)57のフィールドはN/Aとなる。
次に、図5(b),(c)は、基幹ネットワーク1において、通信フレーム50の冗長化が行われた場合のアドレスフィールドを示している。なお、基幹ネットワーク1の入口である通信装置B1は、通信装置M1から通信フレーム50を受信すると、通信フレーム50の冗長化を行う。
図5(b)の行83は、通信装置B1から通信装置B2へ、冗長化された通信フレーム50を送信する際のアドレスを示す。そして、行84では、冗長化された通信フレーム50は、通信装置B2から通信装置B3へ送信され、行85では通信装置B3から通信装置B4へ送信される。
同様に、図5(c)の行86は、通信装置B1から通信装置B5へ、冗長化された通信フレーム50を送信する際のアドレスを示す。そして、行87では、冗長化された通信フレーム50は、通信装置B5から通信装置B6へ送信され、行88では通信装置B6から通信装置B4へ送信される。
次に、図5(d)は、基幹ネットワーク1の出口である通信装置B4において、通信フレーム50の単一化が行われた後のアドレスフィールドを示す。
図5(d)の行89は、通信装置B4から通信装置M5へ単一化された通信フレーム50を送信する際のアドレスを示す。この際、基幹ネットワーク1から支線ネットワーク2bへとネットワークが切り替わるため、ADR3(MDA)55とADR4(MSA)57はN/Aとなっている。そして、行90では、通信装置M5から通信装置M6へと通信フレーム50が送信される。次に、行91では、通信装置M6は、有線通信路11を介して通信端末PC2へ通信フレーム50を送信する。
<経路テーブル>
次に、通信装置4の経路テーブル35の一例について、図6を用いて説明する。なお、図6は、図1に示した、基幹ネットワーク1の入口である通信装置B1の経路テーブル35aを表している。
経路テーブル35aは、DA(宛先アドレス)200、MDA(メッシュ端点宛先アドレス)201、RA(受信者アドレス)202、端点フラグ203、通信フレーム50を送受信するI/F(インタフェース)204の各列から構成される。なお、I/F204は、図3に示した無線通信部20および有線通信部25のいずれかを表している。また、各行210〜215は、複数のタプルデータ(tuple data)で構成される。
行210は、通信端末PC2へ送信する通信フレーム50が、基幹ネットワーク1の出口である通信装置B4を経由して送信されることを表す。
行211は、通信端末PC1へ送信する通信フレーム50が、支線ネットワーク2aの入口である通信装置M1を経由して送信されることを表す。また、I/F204は、wlan0を用いることを表す。
行212は、端点フラグ203が「Yes」となっていることから、通信装置B4が、基幹ネットワーク1の端点であることを表す。また、通信装置B4へ送信する通信フレーム50が、通信装置B2を経由して送信されることを表す。また、I/F204は、wlan1を用いることを表す。
行213は、端点フラグ203が「Yes」となっていることから、通信装置B4が、基幹ネットワーク1の端点であることを表す。また、通信装置B4へ送信する通信フレーム50が、通信装置B5を経由して送信されることを表す。また、I/F204は、wlan2を用いることを表す。
行214は、通信装置B3へ送信する通信フレーム50が、通信装置B2を経由して送信されることを表す。また、I/F204は、wlan1を用いることを表す。
行215は、通信装置B6へ送信する通信フレーム50が、通信装置B5を経由して送信されることを表す。また、I/F204は、wlan2を用いることを表す。
すなわち、通信装置B1は、支線ネットワーク2aから受信した通信フレーム50のアドレスフィールドに格納されている最終的な宛先ADR5(DA)(62)のアドレス「PC2」を抽出する。そして、通信装置B1は、経路テーブル35aの行210を参照して、DA200が「PC2」のときのMDA201の値が「B4」であることを抽出する。次に、通信装置B1は、行212および行213を参照して、「B4」を宛先とする受信者アドレスRA202が2つあることを認識して、自身が通信フレーム50の冗長化を行うと判定する。そして、通信装置B1は、通信フレーム50を複製して、通信装置B2および通信装置B5に向けて送信する。
<通信装置の動作フロー>
次に、通信装置4の動作フローについて、図7を用いて説明する(適宜、図3参照)。
まず、通信装置4の無線通信部20または有線通信部25は、通信フレーム50を受信する(ステップS101)。そして、受信した通信フレーム50は、内部伝送路40を介してフレーム解析部30に送信される。
フレーム解析部30は、装置モード情報34を参照して、自身の動作モード情報とアドレスとを取得する。フレーム解析部30は、受信した通信フレーム50の最終的な宛先と自身のアドレスとを比較し、自身宛の通信フレーム50か否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102において、自身宛の通信フレーム50であると判定した場合(ステップS102でYes)、フレーム解析部30は、さらに、その通信フレーム50に格納されている情報が設定変更部33に関わる設定変更か否かを判定する(ステップS113)。当該情報が設定変更であると判定した場合(ステップS113でYes)、フレーム解析部30は、当該情報を設定変更部33へ通知し(ステップS114の「設定変更通知」)、設定変更でないと判定した場合(ステップS113でNo)には、図示しない保守部へ通知し(ステップS115の「保守通知」)、通信処理を終了する。ステップS114で行われる設定変更通知は、例えば、経路テーブル35および装置モード情報34(特に、動作モード情報)のいずれかまたは双方の変更を指示するものである。設定変更通知によって通知される情報の内容は、ペイロード64に格納されている情報である。ステップS115における保守通知は、例えば、図示しない保守部へ、通信装置4の動作状態を監視して保守するために、現在の動作情報や保守履歴等の保守情報を管理端末8に送信することを指示するものである。
ステップS102で、通信フレーム50が自身宛でないと判定した場合(ステップS102でNo)、フレーム解析部30は、経路テーブル35を参照して、自身がネットワークの端点であるか否かを判定する(ステップS103)。
自身がネットワークの端点であると判定した場合(ステップS103でYes)、フレーム解析部30は、経路テーブル35を参照して、自身がネットワークの入口であるか否かを判定する(ステップS104)。
自身がネットワークの入口であると判定した場合(ステップS104でYes)、フレーム解析部30は通信フレーム50の冗長化を冗長化処理部31に指示(実行通知を送信)し、冗長化処理部31は冗長化処理を実行する(ステップS105)。自身がネットワークの入口でない(すなわち出口)と判定した場合(ステップS104でNo)、フレーム解析部30は単一化を冗長化処理部31に指示し、冗長化処理部31は単一化処理を実行する(ステップS106)。
ステップS103で、自身がネットワークの端点でないと判定した場合(ステップS103でNo)、すなわち、通信経路の途中の通信装置4であった場合、経路制御部32は、フレーム解析部30から受信した通信フレーム50の受信者アドレスRA53や送信者アドレスTA54等を、経路テーブル35を参照して更新する(ステップS107)。
そして、ステップS105,S106,S107の処理の後、経路制御部32は、経路テーブル35を参照して、宛先に通信フレーム50を送信するために用いる無線通信部20および有線通信部25の中のいずれか(通信インタフェース)を選択し、内部伝送路40を介して通信フレーム50を当該通信インタフェースに送信する。通信フレーム50を受信した通信インタフェースは、伝送路へ通信フレーム50を送信する(ステップS108)。
通信フレーム50が送信された後、フレーム解析部30は、通信フレーム50の送信先から応答情報(ACK)を受信したか否か(送信が成功したか否か)を判定する(ステップS109)。送信が成功したと判定した場合(ステップS109でYes)、フレーム解析部30は、通信処理を終了する。
送信が失敗したと判定した場合(ステップS109でNo)、フレーム解析部30は、装置モード情報34を参照して、自身が支線モードか否かを判定する(ステップS110)。自身が支線モードでない(基幹モードである)と判定した場合(ステップS110でNo)、フレーム解析部30は、通信処理を終了する。すなわち、基幹ネットワーク1に配置された通信装置4(B1〜B6)は、リアルタイム性を重視するために、通信遅延時間のばらつきとなる再送処理を極力排除する。ただし、基幹ネットワーク1は、通信経路を冗長化しているので、一方の通信経路において通信フレーム50が送達できなくても、他方の通信経路によって通信フレーム50を伝達可能である。
ステップS110において、支線モードであると判定した場合(ステップS110でYes)、フレーム解析部30は、再送条件を満足しているか否かを確認する(ステップS111)。再送条件とは、例えば、TTL以下、再送回数以下、および所定の時間以内のいずれか一つまたは組み合わせである。再送条件を満足していると判定した場合(ステップS111でYes)、処理はステップS108へ戻って、経路制御部32は通信フレーム50を再送する。
再送条件を満足していないと判定した場合(ステップS111でNo)、経路構築部36は、自律的に支線ネットワーク2内の通信経路を再構築する(ステップS112)。通信経路を再構築した後に、処理はステップS108へ戻って、経路制御部32は通信フレーム50を再送する。
以上説明したように、通信装置4の動作モードが基幹モードの場合には、リアルタイム性およびデータ到達率を維持するために、通信経路が経路テーブル35によって冗長化される。また、通信装置4の動作モードが支線モードの場合、通信経路に障害が発生しても、通信経路の再構築を実行して、データ到達率を維持することが可能となる。また、通信装置4の動作モードは、管理端末8からの指示に従って、基幹モードと支線モードとを切り替え可能となっているため、例えば、図1に示す通信システム100から図2に示す通信システム100aに変更することを、容易に実現することができる。
<冗長化処理部の動作フロー>
次に、冗長化処理部31の動作フローについて、図8を用いて説明する(適宜、図6参照)。
ここでは、通信装置B1の冗長化処理部31が、図6の経路テーブル35aを用いて、冗長化処理を実行する場合を例として説明する。なお、図6の経路テーブル35aは、通信端末PC1から通信端末PC2へ通信フレーム50を送信する場合に用いられる。
冗長化処理部31は、フレーム解析部30によって抽出された、通信フレーム50の宛先アドレスDAの値を取得し(ステップS120)、「PC2」宛であることを認識する。次に、冗長処理部31は、経路テーブル35aを参照して、DA欄の値が「PC2」の場合のメッシュ端点宛先アドレスMDA欄を検索し、「PC2」に関連付けられたMDA欄に格納されている「B4」を取得する(ステップS121)。
次に、冗長処理部31は、経路テーブル35aの行を順に検索していき、「B4」が格納されている宛先アドレスDA欄を調べる処理において、未処理のDA欄に前記MDAの値「B4」があるか否かを判定する(ステップS122)。未処理のDA欄に前記MDAの値がない場合(ステップS122でNo)、冗長化処理は終了する。
ステップS122において、未処理のDA欄に前記MDAの値がある場合(ステップS122でYes)、冗長処理部31は、前記MDAに関連付けられたRA欄の値を取得する(ステップS123)。
そして、冗長処理部31は、RAの値とMDAの値とを、それぞれ通信フレーム50のADR1(RA)53とADR3(MDA)55とに格納する(ステップS124)。次に、冗長処理部31は、通信フレーム50が冗長化されていることを識別するシーケンス番号を、図4に示すメッシュ端点シーケンス番号60に格納して(ステップS125)、経路制御部35に送信する。なお、図8では、ステップS125の次の処理をステップS122に戻るように記載しているが、これは、行の検索を繰り返す処理を表したものである。
なお、冗長化処理部31は、図7のステップS106に示す単一化処理を行う際には、メッシュ端点シーケンス番号60に基づいて、冗長化された通信フレーム50であることを判別し、単一化する。具体的には、冗長化処理部31は、所定のアルゴリズムを用いて、冗長化された通信フレーム50のデータを単一化する。ここで、所定のアルゴリズムは、例えば、先着した通信フレーム50の正当なデータを採用する方式、または、冗長化された通信フレーム50の中から多数決で選ぶ方式等である。
<装置モード情報および経路テーブルの更新>
次に、装置モード情報34および経路テーブル35を更新するために、管理端末8から設定変更部33へ通知する指示情報の一例について、図9を用いて説明する。
設定変更部33へ通知する情報(図7のステップS114参照)は、通信フレーム50のペイロード64(図4参照)に、図9に示すように、コマンド220と構成制御データ221の形式で格納される。
コマンド220は、設定変更の対象と、その対象に対して実行する操作とを格納する。設定変更の対象は、装置モード情報34および経路テーブル35である。また、設定変更の対象に対して実行する操作は、消去、変更、追記、読み出し等である。
構成制御データ221は、設定変更の対象に設定する情報を表す。例えば、装置モード情報34に対しては、基幹ネットワーク1として動作することを示す「基幹モード」、または、支線ネットワーク2として動作することを示す「支線モード」を表す情報が格納される。また、経路テーブル35に対しては、通信経路の情報が格納される。
フレーム解析部30は、設定変更部33への通知を格納した通信フレーム50を受信して、設定変更部33へ当該通信フレーム50のペイロード64の内容を通知する。設定変更部33は、ペイロード64の内容を解釈して、設定変更対象に対して、操作を実行する。
したがって、管理端末8は、設定変更部33を介して、装置モード情報34および経路テーブル35を遠隔から変更することが可能となる。すなわち、通信装置4の装置モード情報34(特に、動作モード情報)および経路テーブル35は、運用後からでも変更することができる。
以上説明したように、第1実施形態における通信システム100(図1参照)は、導入時に設定した動作モード(基幹モードまたは支線モード)を遠隔から適宜変更することによって、通信障害に柔軟に対応できるため、通信システム100の可用性を維持することが可能となる。
<経路構築部の動作フロー>
次に、通信経路の初期化時および再構築時における経路構築部36の動作フローについて、図10を用いて説明する。
経路構築部36は、通信装置4の初期化時および再構築時に、経路テーブル35を更新する処理を実行する。初期化時は、図1に示すように通信装置4を配置して、各通信装置4の電源をONしたときである。また、再構築時は、図2に示すように、いずれかの経路において通信障害が発生し、通信経路が変更されるときである。
まず、経路構築部36は、装置モード情報34から、自身の動作モードが基幹モードか否かを判定する(ステップS140)。なお、基幹モードでない場合は、支線モードを意味する。
ステップS140において、自身が基幹モードであると判定した場合(ステップS140でYes)、経路構築部36は、管理端末8へ経路テーブル35に設定する経路情報を要求する(ステップS141)。具体的には、経路構築部36は、経路要求コマンドをコマンド220(図9参照)に格納し、通信フレーム50を管理端末8宛に送付するよう経路制御部32に指示する。経路制御部32は、管理端末8を宛先として、予め接続が認証されている通信装置4へ経路要求コマンドを格納した通信フレーム50を送信する。そして、経路構築部36は、管理端末8から経路テーブル35に設定する経路情報を、コマンド220と共に構成制御データ221(図9参照)として受信する(ステップS142)。次に、経路構築部36は、記憶している経路テーブル35を、受信した経路テーブル35に設定する経路情報で更新する(ステップS147)。そして、処理は終了する。
ステップS140において、自身の動作モードが基幹モードでない(支線モードである)と判定した場合(ステップS140でNo)、経路構築部36は、支線ネットワーク2における接続可能な経路を自律的に探索する(ステップS143)。自立的に経路を探索するアルゴリズムとして、アドホックネットワーク向け経路制御プロトコルが採用可能である。例えば、プロアクティブ方式では、OLSR(Optimized Link State Routing)プロトコルがある。また、リアクティブ方式では、AODV(Ad-hoc On-demand Distance Vector)プロトコルがある。また、両者を組合せた例として、IEEE802.11sにて規格化が進められているHWMP(Hybrid Wireless Mesh Protocol)がある。このように、支線モードの通信装置4は、データ到達率を確保するために、無線環境の変化に柔軟に対応して通信経路を変化させる。
経路構築部36は、ステップS143の結果に基づいて、経路テーブル35を構築する(ステップS144)。次に、経路構築部36は、支線ネットワーク2の端点に変更がある場合、変更のある端点を経由する経路の情報を管理端末8に送信する(ステップS145)。具体的には、経路構築部36は、経路を変更する経路変更コマンドをコマンド220(図9参照)に格納し、通信フレーム50を管理端末8宛に送付するよう経路制御部32に指示する。経路制御部32は、管理端末8を宛先として、予め接続が認証されている通信装置4へ経路要求コマンドを格納した通信フレーム50を送信する。
そして、経路構築部36は、管理端末8から基幹ネットワーク1の端点に関する経路情報を受信する(ステップS146)。次に、経路構築部36は、記憶している経路テーブル35を、受信した経路情報で更新する(ステップS147)。そして、処理は終了する。
以上、第1実施形態では、図1に示す基幹ネットワーク1に配置される通信装置4は、リアルタイム性およびデータ到達率を高く維持するようにするために、通信経路を冗長化して通信する基幹モードで動作する。また、支線ネットワーク2に配置される通信装置4は、データ到達率を高く維持できるように、通信障害に応じて通信経路を柔軟に変更可能な支線モードで動作する。したがって、第1実施形態では、リアルタイム性およびデータ到達率を高く維持する通信装置および通信システムを提供することが可能となる。
(第2実施形態)
図11に示すように、第2実施形態で示す多段中継通信システム100b(100)(以降、単に通信システムと称す。)は、2つの基幹ネットワーク1(1b,1c)が有線通信路240によって接続されている。例えば、ビル内部のネットワークインフラ設備として、上下階を貫くネットワークに無線通信路を用いるためには、天井や床面で電波を透過させなくてはならず、通信の安定性に問題がある。そこで、図11に示す通信システム100bは、上下階を貫くネットワークとして有線通信路240を採用し、フロア内を各基幹ネットワーク1b,1cで構築することで、リアルタイム性およびデータ到達率を維持することが可能となる。有線通信路240は、例えば、Ethernetを用いる場合について説明する。なお、有線通信路240に接続される基幹ネットワーク1の数は、2に限られず、3以上であっても構わない。また、図11中の符号が、図1中の符号と同じ場合には、同じものを表しており、説明を省略する。
図11中に示す、各基幹ネットワーク1b,1cは、それぞれ1以上の通信装置4によって構成される点は、図1に示す基幹ネットワーク1の場合と同様である。また、各基幹ネットワーク1b,1cに配置される通信装置4は、基幹モードで動作する。
なお、図11では、各支線ネットワーク2d,2eは、簡略化して一点鎖線で示しているが、必要に応じて設ければ良く、1以上の通信装置4によって構成されていても、無くても構わない。
また、第2実施形態における有線通信路240の通信区間は有線通信に限定されるものではなく、例えば、別の基幹ネットワーク1や別の支線ネットワーク2によって接続しても構わない。
次に、第2実施形態における経路テーブル35bの一例について、図12を用いて説明する。図12は、有線通信路240に接続される通信装置B21の経路テーブル35bの一例である。有線通信路240を介する基幹ネットワーク1bと基幹ネットワーク1cとの間の通信であっても、経路テーブル35bを参照することにより、通信経路を確立することができる。
経路テーブル35bの列要素は図6の場合と同様であるので、説明を省略する。また、各行260〜268は、図11に適合するよう構成される。
例えば、通信装置B21から通信端末PC2へ通信フレーム50を送信するためには、行260を参照して、「B24」をメッシュ端点宛先アドレスMDAとして送信すれば良いことが分かる。さらに、通信装置B24宛に送るためには、行262および行263を参照し、「B22」および「B25」を受信者アドレスRAとして、それぞれwlan1,wlan2(無線LANインタフェースの1番,2番)のI/F204を介して送信すれば良いことが分かる。
また、通信装置B21から通信端末PC1へ通信フレーム50を送信するためには、行261を参照して、I/F204としてeth0(Ethernetインタフェースの0番の意味)を介して、「B11」を受信者アドレスRAとして送信すれば良いことが分かる。
以上説明したように、各基幹ネットワーク1b,1c同士の連携が可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態と比較して、支線ネットワーク2の内部で冗長化を行う場合である。ここで、例示する支線ネットワーク2における通信装置4の配置は、図1の場合と同様であるので図示を省略する。ただし、第1実施形態では、図1の支線ネットワーク2において、通信装置M1と通信装置M2は直接通信するものとしていた。それに対して、第3実施形態では、通信装置M1と通信装置M2との間で遮蔽物等により通信が途絶しないための対策として、冗長化が行われる。支線ネットワーク2においても、2以上の通信経路を用いて通信フレーム50を送信できることは、通信システム100の可用性向上の観点から望ましい。
そこで、第3実施形態では、通信装置M1と通信装置M2との間で、通信装置M3または通信装置M4を介して通信する通信経路を経路テーブル35に定義し、冗長化した通信経路の設定が可能であることを説明する。
図13は、図1に示す支線ネットワーク2a内の通信装置M1における経路テーブル35cの一例を示す。
通信装置M1から通信端末PC1へ通信フレーム50を送信するためには、行280を参照して、「M2」をメッシュ端点アドレスMDAとして送信すれば良いことが分かる。次に、通信装置M2に通信フレーム50を送信するためには、行282と行283とを参照して、冗長化された二つの経路である通信装置M3および通信装置M4を介して送信すれば良いことが分かる。さらに、行282と行283とには、端点フラグ203に「Yes」が表示され、通信装置M2が端点であることが分かる。
したがって、図13に示す経路テーブル35cを用いれば、図7の動作フローにおけるステップS103,S104,S105の処理を順に実行することによって、支線ネットワーク2内で通信フレーム50を冗長化して通信することが可能である。
具体的には、図1の支線ネットワーク2aにおいて、通信装置B1から通信装置M1へ、通信端末PC1宛の通信フレーム50が到来した場合には、通信装置M1から通信装置M3を介して通信装置M2に至る通信経路と、通信装置M1から通信装置M4を介して通信装置M2に至る通信経路の2つが、図13の経路テーブル35cによって実現できる。
以上、第1実施形態では、図1に示す基幹ネットワーク1に配置される通信装置4は、リアルタイム性およびデータ到達率を高く維持するようにするために、通信経路を冗長化して通信する基幹モードで動作する。また、支線ネットワーク2に配置される通信装置4は、データ到達率を高く維持できるように、通信障害に応じて通信経路を柔軟に変更可能な支線モードで動作する。したがって、第1実施形態では、リアルタイム性およびデータ到達率を高く維持する通信装置および通信システムを提供することが可能となる。
また、第1および第3実施形態で説明したように、経路テーブル35に基づいて、通信経路の冗長化を実現することが可能である。
また、第2実施形態では、基幹ネットワーク1が分割された場合にも、経路テーブル35に基づいて、単一の基幹ネットワークとして動作可能である。
さらに、第1実施形態で説明したように、通信装置4の動作モード(基幹モードまたは支線モード)の変更や経路テーブル35の変更は、管理端末8によって遠隔で実行可能である。したがって、通信システム100における通信経路は、管理端末8から指示に基づいて、リアルタイム性およびデータ到達率を維持しつつ、無線環境の変化に柔軟に対応可能である。
1 基幹ネットワーク
2 支線ネットワーク
4 通信装置(中継通信装置)
6 通信端末
8 管理端末
20 無線通信部
25 有線通信部
30 フレーム解析部
31 冗長化処理部
32 経路制御部
33 設定変更部
34 装置モード情報
35 経路テーブル(通信路情報)
40 内部伝送路
50 通信フレーム
64 ペイロード
100 多段中継通信システム
220 コマンド
221 構成制御データ
240 有線通信路

Claims (10)

  1. 多段中継に用いられ、受信した通信フレームに格納されているアドレスに基づいて、当該通信フレームを転送する、アドレスを付された中継通信装置であって、
    前記通信フレームの送信元のアドレスおよび送信先のアドレスと、前記通信フレームの通信経路上の転送先のアドレスとを関連付けて格納している通信路情報および前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに自身が属するか否かを示す動作モード情報を記憶している記憶部と、
    前記通信フレームを送受信する通信部と、
    受信した前記通信フレームから、前記送信先のアドレスを取得するフレーム解析部と、
    取得した前記送信先のアドレスを用いて前記通信路情報を参照し、前記送信先のアドレスに関連付けられた、2以上の異なる前記通信経路上の転送先のアドレスを取得した場合、当該転送先のアドレスごとに、その転送先のアドレスおよび冗長化したことを示すシーケンス情報を格納した前記通信フレームを生成して、前記通信フレームの冗長化を実行する冗長化処理部と
    を備え
    前記フレーム解析部は、前記通信フレームの送信に成功したか否かを判定し、失敗したと判定した場合、前記記憶部の前記動作モードを参照し、前記動作モードが前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに属することを示すとき、前記通信フレームを再送せず、前記動作モードが前記通信フレームを冗長化しないネットワークに属することを示すとき、前記通信フレームを再送する、または、自律的に通信経路を再構築して前記通信フレームを再送する
    ことを特徴とする中継通信装置。
  2. 記フレーム解析部は、前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに自身が属することを示す動作モード情報が記憶されている場合、前記冗長化処理部に前記通信フレームの冗長化を実行させる実行通知を送信し、
    前記冗長化処理部は、前記フレーム解析部から前記実行通知を受信して、前記通信フレームの冗長化を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の中継通信装置。
  3. 前記通信部は、
    前記通信フレームを無線で送受信する無線通信部と、
    前記通信フレームを有線で送受信する有線通信部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の中継通信装置。
  4. 記フレーム解析部は、前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに自身が属することを示す動作モード情報が記憶されている場合、前記冗長化処理部に前記通信フレームの冗長化を実行させる実行通知を送信し、
    前記冗長化処理部は、前記フレーム解析部から前記実行通知を受信して、前記通信フレームの冗長化を実行する
    ことを特徴とする請求項3に記載の中継通信装置。
  5. 多段中継に用いられ、受信した通信フレームに格納されているアドレスに基づいて、当該通信フレームを転送する、アドレスを付された中継通信装置であって、
    前記通信フレームの送信元のアドレスおよび送信先のアドレスと、前記通信フレームの通信経路上の転送先のアドレスとを関連付けて格納している通信路情報、および前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに自身が属するか否かを示す動作モード情報を、記憶している記憶部と、
    前記通信フレームを送受信する通信部と、
    受信した前記通信フレームから、前記送信先のアドレスと、前記通信路情報および前記動作モード情報のいずれかまたは双方の変更を指示する設定変更通知と、を取得するフレーム解析部と、
    取得した前記送信先のアドレスを用いて前記通信路情報を参照し、前記送信先のアドレスに関連付けられた、2以上の異なる前記通信経路上の転送先のアドレスを取得した場合、当該転送先のアドレスごとに、その転送先のアドレスおよび冗長化したことを示すシーケンス情報を格納した前記通信フレームを生成して、前記通信フレームの冗長化を実行する冗長化処理部と
    前記フレーム解析部によって取得された前記設定変更通知に基づいて、前記通信路情報および前記動作モード情報のいずれかまたは双方を変更する設定変更部と
    を備え
    前記フレーム解析部は、前記通信フレームの送信に成功したか否かを判定し、失敗したと判定した場合、前記記憶部の前記動作モードを参照し、前記動作モードが前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに属することを示すとき、前記通信フレームを再送せず、前記動作モードが前記通信フレームを冗長化しないネットワークに属することを示すとき、前記通信フレームを再送する、または、自律的に通信経路を再構築して前記通信フレームを再送する
    ことを特徴とする中継通信装置。
  6. 前記フレーム解析部は、
    前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに自身が属することを示す動作モード情報が記憶されている場合、前記通信フレームを受信したとき、前記冗長化処理部に前記通信フレームの冗長化を実行させる実行通知を送信し、
    前記冗長化処理部は、前記フレーム解析部から前記実行通知を受信して、前記通信フレームの冗長化を実行する
    ことを特徴とする請求項5に記載の中継通信装置。
  7. 前記中継通信装置は、
    前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに自身が属することを示す動作モード情報が記憶されている場合、
    前記通信路情報に設定する経路情報を保持している管理装置と通信可能に接続され、
    前記管理装置から前記通信路情報に設定する経路情報を受信し、前記通信路情報を更新する経路構築部
    を備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の中継通信装置。
  8. 前記中継通信装置は、
    前記通信フレームの送信に対する応答情報を受信していないと判定した場合、かつ、前記通信フレームの冗長化を行なわないネットワークに自身が属することを示す動作モード情報が記憶されている場合、
    前記通信フレームの冗長化を行わないネットワークに属している他の前記中継通信装置との間で接続状態に関する情報を交換し、その交換した情報に基づいて、前記通信路情報を更新する経路構築部
    を備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の中継通信装置。
  9. 受信した通信フレームに格納されているアドレスに基づいて、当該通信フレームを転送する、アドレスを付された中継通信装置を多段に接続する多段中継通信システムであって、
    前記中継通信装置は、
    前記通信フレームの送信元のアドレスおよび送信先のアドレスと、前記通信フレームの通信経路上の転送先のアドレスとを関連付けて格納している通信路情報、および前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに自身が属するか否かを示す動作モード情報を、記憶している記憶部と、
    前記通信フレームを送受信する通信部と、
    受信した前記通信フレームから、前記送信先のアドレスと、前記通信路情報および前記動作モード情報のいずれかまたは双方の変更を指示する設定変更通知と、を取得するフレーム解析部と、
    取得した前記送信先のアドレスを用いて前記通信路情報を参照して、前記送信先のアドレスに関連付けられた、2以上の異なる前記通信経路上の転送先のアドレスを取得した場合、当該転送先のアドレスごとに、その転送先のアドレスおよび冗長化したことを示すシーケンス情報を格納した前記通信フレームを生成して、前記通信フレームの冗長化を実行する冗長化処理部と
    前記フレーム解析部によって取得された前記設定変更通知に基づいて、前記通信路情報および前記動作モード情報のいずれかまたは双方を変更する設定変更部と
    を備え、
    前記中継通信装置は、前記通信フレームの送信に成功したか否かを判定し、失敗したと判定した場合、前記記憶部の前記動作モードを参照し、前記動作モードが前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに属することを示すとき、前記通信フレームを再送せず、前記動作モードが前記通信フレームを冗長化しないネットワークに属することを示すとき、前記通信フレームを再送する、または、自律的に通信経路を再構築して前記通信フレームを再送して、他の前記中継通信装置との間で、前記通信フレームを送受信する
    ことを特徴とする多段中継通信システム。
  10. 前記中継通信装置は、
    前記通信フレームの冗長化を行うネットワークに自身が属することを示す動作モード情報が記憶されている場合、
    前記通信路情報に設定する経路情報を保持している管理装置と通信可能に接続され、
    前記管理装置から前記通信路情報に設定する経路情報を受信し、前記通信路情報を生成する経路構築部
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の多段中継通信システム。
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