JP3776814B2 - ルータ及びルータの部分故障時の通信断時間最小化方法 - Google Patents

ルータ及びルータの部分故障時の通信断時間最小化方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IPネットワークの高信頼化・接続性の確保・可用性に関するものであり、さらに詳しく云えば、ルータの故障による通信断を、ルーティングプロトコルを用いた迂回経路により自動的に通信を回復させる機能に関するもので、ルータの故障による通信断・パケット損失の時間を最小限に抑える技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
IPにおけるルーティングプロトコルは、ネットワークにおける自動的な経路情報の配布と冗長経路における迂回制御に用いられている。従来、ネットワークシステムにおける接続機器の接続障害を回避するシステムとして、ルータを二重化したシステムの一例が持開平11−261561号公報に開示されている。図11に示すように、この従来のシステムにおいては、それぞれに一台以上の端末3,4,…が接続された一つ以上のネットワーク10,20,…n0を介して端末間の通信を接続するために、ネットワークシステムに二重化されたルータ1,2を設け、これらルータのそれぞれが、IPアドレス101;201と、MACアドレス102;202と、Dipスイッチ103;203と、二重化制御機能104;204と、送信処理部105;205と、受信処理部106;206と、ルーティング処理部107;207と、各要素を制御する制御部109;209と、ルータの二重化システムを制御するプログラムを記録した記録媒体110;210と、各ネットワークと接続するポート11,12,…1n;21,22,…2nを含む全く同じ構成を有しており、また、双方の二重化制御部104;204もヘルスチェック要求送信処理機能1041;2041と、ヘルスチェック要求受信処理機能1042;2042と、ポート障害処理機能1043,2043を含む同じ構成を有しており、この従来のシステムは、IPアドレスや物理アドレスの同じ2つのルータの切り替えによってネットワークの可用性を向上させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ルーティングプロトコルと冗長化経路による迂回制御においては、ルータ間の経路断及びルータの故障を検知し、それを基に経路の再計算を行うのであって、経路が変更されるまでの時間は、通信断状態になり、パケット損失が発生してしまう。また、OSPFやBGPなど一般のルーティングプロトコルの多くは、ルーティングプロトコル処理の状態を持つために、切替時にその状態を引き継がない場合には、ルータが同じアドレスで切り替わったとしても、経路情報はゼロからの交換となるため、ルーティングプロトコル処理が安定するまで、通信断が必然的に発生してしまう。
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑み、ルータの故障時における、ルーティングプロトコルを用いた自動的な経路変更による迂回制御において、パケット損失・通信断時間を最小限に抑えることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、IPなどを運用するネットワークに2組以上設置され、前記ネットワークに接続するユーザネットワークとの間に冗長経路を確保し、ルーティングプロトコルにより経路の自動切換えが可能となるように接続されるルータにおいて、
該ルータが、他の動作停止を伴なわずにそれぞれが物理的に交換可能で、且つ他の故障に影響を受けずに動作継続可能なルーティングプロトコル処理装置及び二重化されたパケット転送装置を具え、前記ルーティングプロトコル処理装置及びパケット転送装置はそれぞれ独立した装置としそれぞれがお互いに接続するためのインターフェースを有し、
前記ルーティングプロトコル処理装置が、ルーティング変更時に前記二重化されたパケット転送装置のルーティング情報を同時に変更する機能と、故障したパケット転送装置の二重化復帰時にルーティング情報の同期を取る機能と、故障したルーティングプロトコル処理装置の復旧時にルーティングテーブルを最新の状態に更新する機能と、独立したルーティングプロトコル処理を複数行い、独立したネットワークを識別して、適切な独立したルーティングプロトコル処理装置にて経路計算処理を行うと共に、該経路計算結果を適切なパケット転送装置の適切なルーティングテーブルに設定する機能を有し、
前記パケット転送装置が、故障の自動検知機能と自動切換え機能と、独立した複数のルーティングテーブルを扱うと共に、独立したネットワークを識別して、ルーティングプロトコルを適切なルーティングプロトコル処理装置に振り分ける機能を有することを特徴とするルータである
【0006】
本発明の好適例では、前記ルーティングプロトコル処理装置ソフトウェアで実現するようにする。
【0009】
さらに本発明は、IPなどを運用するネットワークに2組以上設置され、前記ネットワークに接続するユーザネットワークとの間に冗長経路を確保し、ルーティングプロトコルにより経路の自動切換えが可能となるように接続したルータの部分故障時の通信断時間最小化方法において、
前記ルータにおけるルーティングプロトコル処理とパケット転送処理を独立させて行い、且つ前記パケット転送処理を二重化し、
前記ルーティングプロトコル処理が、ルーティング変更時に前記二重化した転送処理によるルーティング情報を同時に変更するステップと、故障したパケット転送処理の二重化復帰時にルーティング情報の同期を取るステップと、故障したルーティングプロトコル処理の復旧時にルーティングテーブルを最新の状態に更新するステップと、独立したルーティングプロトコル処理を複数行い、独立したネットワークを識別して、適切な独立したルーティングプロトコル処理にて経路計算処理を行うと共に、該経路計算結果を適切なルーティングテーブルに設定するステップを有し、
前記パケット転送処理が、故障の自動検知ステップと自動切換えステップと、独立した複数のルーティングテーブルを扱うと共に、独立したネットワークを識別して、ルーティングプロトコルを適切なルーティングプロトコル処理に振り分けるステップを有することを特徴とするルータの部分故障時の通信断時間最小化方法である
【0011】
上述したように、本発明によれば、一台のルータを、独立性を持たせたパケット転送部及びルーティングプロトコル処理部に分割すること、さらにパケット転送部を二重化することにより、ルータの部分故障におけるパケット転送機能を維持すると共に、そのルータを2つ以上配置することによる冗長経路を確保することで、ルーティングプロトコルによる経路切り替えまでの時間の通信断・パケット損失を最小限に抑えるようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従って本発明の実施例につき説明する。なお、図面中、同じものには同じ参照番号を付して示してある。
【0013】
〔実施例1〕
図1は、ISPネットワーク1100とユーザネットワーク1101とを融合させたネットワークシステムに適用した本発明によるルータの実施例1の構成と配置を示した図である。ここに、101;…191は、ISPネットワーク1100の境界にある本発明によるルータであり、109;…199は、ユーザネットワーク1101の境界にあるユーザルータである。本発明によるルータ101;…191は、ルーティングプロトコル処理部102;…192と、二重化構成のパケット転送部を成す現用系パケット転送部103;…193及び待機系パケット転送部105;…195と、ISPネットワーク1100側のインタフェース1071,1072,…107n;…1971,1972,…197nと、ユーザネットワーク1101側のインタフェース1081,1082,…108m;…1981,1982,…198mとをそれぞれ具えている。
【0014】
本発明によるルータ101;…191、例えばルータ101は、パケット転送部103及び105とルーティングプロトコル処理部102とを独立させ、これらの各部を、他の動作停止を伴わずに物理的に交換可能で、且つ他の故障に影響を受けずに動作継続可能とし、さらに、パケット転送部を前述したように、現用系パケット転送部103と待機系パケット転送部105とに二重化し、これら両系のパケット転送部が故障の自動検知機能及びそれに伴う自動切換え機能を持つようにする。
【0015】
このようなルータ101,191をISPなど運用するネットワーク側の境界に2組以上設置して、接続するユーザネットワーク1101との間に冗長経路を確保し、ルーティングプロトコルにより、経路の自動切換えが可能となるように接続する。
【0016】
通常は、接続されたユーザネットワーク1101のルータ109,…199と本発明によるルータ101;…191におけるルーティングプロトコル処理部102;…192との間で、ルーティングプロトコルによる経路情報の交換を行っており、経路計算の結果としてのルーティングテーブルもしくはルーティング情報の差分を現用系および待機系の両系のパケット転送部におけるルーティングテーブル104,106;…194,196にその都度同時に設定を行っている。現用系パケット転送部103;…193では、その設定に基づいてパケット転送を行っている。この際、待機系パケット転送部105;…195では、パケット転送は行われていないが、現用系パケット転送部の故障によりパケット転送部の切り替えが発生した際に、即座にパケット転送が開始できる状態にて待機している。
【0017】
上述したような構成の本発明のルータを2組以上ISPネットワーク1100に設置することで、接続されたユーザネットワーク1101との間に冗長化された経路が設定されるが、すべての経路が使用されているか否か、つまり、すべての経路にパケットが流れているか否かに関しては、ユーザネットワーク1101との関係により異なり、具体的には、ロードバランシングとして常すべての経路が使用されているか、優先度や距離によって部分的なトラヒックがそれぞれに流れているか、もしくは、最優先の経路のみが使用されているかなどの状態は異なってくるが、以下では、トラヒック・パケット転送がある経路に注目して、図2を参照して動作を説明する。
【0018】
図2は、ISPネットワーク1100の境界にあるルータ、例えばルータ101における現用系パケット転送部103の故障による予備系への切り替えを説明するための図を示す。この図2に示すように、現用系のパケット転送部103が故障した場合には、この現用系パケット転送部103及び待機系パケット転送部105における故障の自動検知及び自動切換え機能によって、待機系パケット転送部105が新現用系のパケット転送部として切り替えられて(図3)、パケット転送を継続する。ただし、各パケット転送部103;…193,105;…195での故障検知のための周期は少なくともルーティングプロトコルによる故障検知の時間よりも短く設定しておく必要がある。これにより、ルーティングプロトコル処理部102はパケット転送部の切り替え中もそのまま動作を続けており、ルーティングプロトコルによる故障検知前にパケット転送部は復旧しているため、ユーザネットワーク1101側のルータ109;…199においても、ルーティングプロトコルによる切り替えは行われない。
【0019】
パケット転送部の二重化への復旧のため、図4に示すように、故障した旧現用系のパケット転送部103を新待機系パケット転送部1031と物理的に交換する。
【0020】
ルーティングプロトコル処理部102では、パケット転送部103が故障した時点、もしくは、パケット転送部103が取り外された時点で、このパケット転送部の故障を検出するが、ルーティングプロトコル処理部102は、新しいパケット転送部1031に交換された時点にて、現在のルーティングテーブル104を新しいパケット転送部1031に設定することにより、ルーティング情報の同期をとり、この交換されたパケット転送部1031を新待機系として復旧させる。これにより、ルータ101は完全に通常状態に復旧する。
【0021】
図5に示すように、ルータ101におけるルーティングプロトコル処理部102が故障した場合には、現用系パケット転送部103及び待機系パケット転送部105はそのまま動作を続けており、ルーティングプロトコル処理部102が故障した時点でのルーティングテーブル104にて、パケット転送が行われるため、パケットの損失は発生しない。
【0022】
その後、ルーティングプロトコルによって、ルータ101の故障の検知が、ユーザネットワーク側のルータ109,…199を含むユーザネットワーク1101及びISP側のルータネットワーク1100にて行われ、経路の再計算の結果、図6に示すように、冗長化された他の経路へとルーティングが変更される。
【0023】
図7に示すように、故障したルーティングプロトコル処理部102の交換により、再びユーザネットワーク側のルータ109及びISP側のルータ101と新しいルーティングプロトコル処理部1021との間にて経路情報の交換が行われ、新しくルーティングテーブルが生成されるが、パケット転送部においては、古いルーティングテーブル104,106にて転送を行っているため、これらの古いルーティングテーブルの情報を削除し、新しいルーティングテーブルを現用系及び待機系の両パケット転送部103及び105にそれぞれ設定する。
【0024】
また、ルータ101のルーティングプロトコル処理部1021の復旧により、ユーザルータネットワーク1101及びISP側ネットワーク1100の全体にわたる経路の再計算が行われ、必要に応じて経路変更が行われて、完全に通常状態に復旧する。
【0025】
〔実施例2〕
図8は、ネットワークシステムに適用した本発明の実施例2によるルータの構成と配置を示した図である。この例における本発明によるルータは、ルーティングプロトコル処理装置201;…291と、ISPネットワーク2100の境界に位置付けられるパケット転送装置202;…292とで構成する。パケット転送処理装置202;…292は、実施例1と同様に、ルーティングテーブル204;…294を有する現用系パケット転送部203;…293及びルーティングテーブル206;…296を有する待機系パケット転送部205;…295を具えている。パケット転送処理装置202;…292はさらに、対応するルーティングプロトコル処理装置側のインタフェース2072;…2972に接続するインタフェース2071;…2971、ISP内の他のルータ等に接続するISPネットワーク2100側のインタフェース2073,…207n;…2971,…297n、ユーザネットワーク2101の境界にあるユーザルータ209,…299に接続するユーザネットワーク側のインタフェース2081,2082,…208n;…2981,2982,…298nもそれぞれ具えている。
【0026】
図8に示すように、この例の本発明によるルータは、ルーティングプロトコル処理装置201とパケット転送装置202という物理的に互いに独立した装置構成とすることで、他の動作停止を伴わずに物理的に交換可能としたものである。
【0027】
パケット転送装置202内では、パケット転送部が現用系パケット転送部203と待機系パケット転送部205とに二重化されており、実施例1と同様に、現用系と待機系において、現用系故障の自動検知とそれに伴う自動切換え機能を有している。
【0028】
ルーティングプロトコル処理装置201とパケット転送装置202を一組とするルータを、ISPなどを運用するネットワーク2100側の境界に2組以上設置して、接続するユーザネットワーク2101との間に冗長経路を確保し、ルーティングプロトコルにより、経路の自動切換えが可能となるように接続する。この例の動作については、前述した実施例1と同様である。
【0029】
〔実施例3〕
図9は、ネットワークシステムに適用した本発明の実施例3によるルータの構成と配置を示した図である。ISPネットワーク3100は、それぞれのパケット装置302;…392間及びそれぞれのパケット転送装置対応のルーティングプロトコル処理装置301;…391との間を接続しており、ユーザネットワーク3101,3102,…310jは、それぞれユーザルータ3091,3092,…309j;3991,3992;…399jを接続している。この例における本発明によるルータは、各々が複数のルーティングプロトコル処理部3011,3012,…301j;…3911,3912,…391jを有するルーティングプロトコル処理装置301;…391と、ISPネットワーク3100の境界にあるパケット転送装置302;…;392とで構成する。各ルーティングプロトコル処理装置301;…391は、対応するパケット転送装置302;…;392に接続するインタフェース3072;…3972も具えている。パケット転送装置302;…;392は、ルーティングプロトコル処理装置における複数のルーティングプロトコル処理部に対応する複数の現用系ルーティングテーブル3041,3042,…304j;…3941,3942,…394jを有する現用系パケット転送部303;…;393及び同じく複数のルーティングテーブル3061,3062,…306j;…;3961,3962,…396jを有する待機系パケット転送部305;…;395を具えている。パケット転送装置302;…;392はさらに、対応するルーティングプロトコル処理装置側のインタフェース3072;…3972に接続するインタフェース3071;…3971、ISP内の他のルータ等に接続するISPネットワーク3100側のインタフェース3073,…307n;…3971,…397n、複数のユーザネットワーク3101,3102,…310jの境界にあるユーザルータ3091,3092,…309j;3991,3992,…399jに接続するユーザネットワーク側のインタフェース3081,3082,…308m;…;3981,3982,…398m、もそれぞれ具えている。
【0030】
図9に示すように、この例の本発明によるルータは、実施例2の装置分割に加えて、VPNなど、複数の独立したネットワーク3101,3102,…310jを接続しつつ、独立した転送およびルーティングを行うことにより、装置を共用することで、ISP等で経済的に運用をすることを可能とした構成であり、パケット転送装置302,…;392とルーティグプロトコル転送装置301,…;391において、例えば、後に図10につき説明するように、任意の組み合わせにより自由で効率的な収容及びスケーラビリティのある構成が可能となる。
【0031】
図9のパケット転送装置302は、現用系及び待機系の双方のパケット転送部303及び305がそれぞれ独立した複数のルーティングテーブル3041,3042,…304j;3061,3062,…306jを保持し、それに伴うパケット転送を行うと共に、独立したネットワークを識別し、適切なルーティングプロトコル処理部3011,3012,‥301jに振り分ける機能を有している。
【0032】
プロトコル処理装置301においては、複数のルーティングプロトコル処理部3011,3012,…301jにてそれぞれ独立したルーティングプロトコル処理を複数行い、また、独立したネットワークを識別し、適切な独立したルーティングプロトコル処理部3011,3012,‥301jにて処理を行うと共に、その経路計算結果を適切なパケット転送装置302の適切なルーティングテーブル3041,3042,‥304j;3061,3062,‥306jに設定する。
【0033】
ここでのルーティングプロトコル処理部3011,3012,‥301jはソフトウェアであってもよく、その場合、論理的に生成・消滅を行うことが可能とすることで、柔軟な収容が行える。ただし、その場合、一部のルーティングプロトコル処理部3011,3012,…301jの不具合であっても、ソフトウェアとしての再起動等で対処できない場合、ルーティングプロトコル処理装置単位(301)の交換となる。
【0034】
それぞれのルーティングプロトコル処理部3011,3012,‥301jを独立したハードウェアで構成する場合には、収容の柔軟性は失われるが、上記と同様に部分的な交換により復旧が可能である。
【0035】
図10は、本発明の実施例3におけるルーティングプロトコル処理装置とパケット転送装置との2つの装置をVPN等独立したユーザネットワーク単位に一組となるように組み合わせたルータシステムをISPなど運用するネットワーク4100側の境界に2組以上設置して、接続するユーザネットワーク4101;4102;4103;…との間に冗長経路を確保し、ルーティングプロトコルにより、経路の自動切換えが可能となるように接続したネットワークシステムの構成の一例を示し、動作は、実施例1と同様である。
【0036】
なお、図10おいて、401,411,421,431,441は、本発明によるルータにおける複数のルーティングプロトコル処理部4011,4012;4111,4112;4211,4212;4311,4312,4313;4411,4412,4413を有しているルーティングプロトコル処理装置、402,412,422,432,442は、ISPネットワーク4100側にある本発明によるルータにおけるパケット転送装置である。パケット転送装置は現用系パケット転送部4031,4032,4033;4131,4132,4133;4231,4232;4331,4332;4431,4432と、待機系パケット転送部4051,4052,4053;4151,4152,4153;4251,4252;4351,4352;4451,4452とを有している。4091,4191;4092,4192;4093,4193;4094,4194;4095,4195;4096,4196は、それぞれユーザネットワーク4101;4102;4103;4104;4105;4106の境界にあるユーザルータである。ISPネットワーク4100は、パケット転送装置402,412,422,432,442間及びこれらのパケット装置と対応関係にあるルーティングプロトコル処理装置401,411,421,431,441との間を接続しており、ユーザネットワーク4101;4102;4103;4104;4105;4106は、ユーザルータ4091と4191、ユーザルータ4092と4192、ユーザルータ4093と4193、・…をそれぞれ接続している。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ルータの部分故障が発生したとしても、パケット転送部の自動切換えによって、ルーティングが変更されずに、そのまま通信が継続されることや、ルーティングが変更されたとしても、その変更完了までの間においても、パケット転送を継続することによって、通信断・パケット損失を最小限に抑え、エンドユーザに対して、通信断を感じさせないという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ネットワークシステムにおける本発明の実施例1によるルータの構成と配置を示す図である。
【図2】 現用系パケット転送部の故障による予備系への切り替えを説明するための図である。
【図3】 現用系パケット転送部の故障による予備系への切り替え後の転送パケットの流れを示す図である。
【図4】 故障したパケット転送部の交換による復旧後の転送パケットの流れを示す図である。
【図5】 ルーティングプロトコル処理部の故障時における転送パケットの流れを示す図である。
【図6】 ルーティングプロトコル処理部の故障による経路変更時の転送パケットの流れを示す図である。
【図7】 故障したルーティングプロトコル処理部の交換による復旧後の転送パケットの流れを示す図である。
【図8】 ネットワークシステムにおける本発明の実施例2によるルータの構成と配置を示す図である。
【図9】 本発明による実施例3のルータの構成と配置を示す図である。
【図10】 本発明による実施例3の構成の一例を示す図である。
【図11】 従来技術を示す図である。
【符号の説明】
101,…191 ルータ
102,…192 ルーティングプロトコル処理部
1021 交換した新しいルーティングプロトコル処理部
103,…193 現用系パケット転送部
1031 交換した新しいパケット転送部
104,…194 現用系ルーティングテーブル
105,…195 待機系パケット転送部
106,…196 待機系ルーティングテーブル
1071,1072,…107n;…1971,1972,…197n ISPネットワーク側インタフェース
1081,1082,…108m;…1981,1982,…198m ユーザネットワーク側インタフェース
109,…199 ユーザルータ
1100 ISPネットワーク
1101 ユーザネットワーク
201,…291 ルーティングプロトコル処理装置
202,…292 パケット処理装置
203,…293 現用系パケット転送部
204,…294 現用系ルーティングテーブル
205,…295 待機系パケット転送部
206,…296 待機系ルーティングテーブル
2071,…2971 インタフェース
2072,…2972 インタフェース
2073,…207n;…2973,…297n ISPネットワーク側のインタフェース
2081,2082,…208m;…2981,2982,…298m ユーザネットワーク側のインタフェース
209,…299 ユーザルータ
2100 ISPネットワーク
2101 ユーザネットワーク
301,…391 ルーティングプロトコル処理装置
3011,3012,…301j;…3911,3912,…391j ルーティングプロトコル処理部
302,…392 パケット転送装置
303,…393 現用系パケット転送部
3041,3042,…304j;…3941,3942,…394j 現用系ルーティングテーブル
305,…395 待機系パケット転送部
3061,3062,…306j;…3961,3962,…396j 待機系ルーティングテーブル
3071,…3971 インタフェース
3072,…3972 インタフェース
3073,…307n;…3973,…397n インタフェース
3081,3082,…308m;…3981,3982,…398m インタフェース
3091,3092,…309j;…3991,3992,…399j ユーザルータ
3100 IPSネットワーク
3101,3102,…31j ユーザネットワーク
401,411,421,431,441 ルーティングプロトコル処理装置
4011,4012,4111,4112,4211,4212,4311,4312,4313,4411,4412 ルーティングプロトコル処理部
402,412,422,432,442 パケット転送装置
4031,4032,4131,4132,4231,4232,4331,4332,4431,4432 現用系パケット転送部
4051,4052,4151,4152,4251,4252,4351,4352,4451,4452 待機系パケット転送部
4091,4191,4092,4192,40931,4193,4094,4194,4096,4196 ユーザネットワーク
4100 ISPネットワーク
4101,4102,4103,4104,4105,4106j ユーザネットワーク

Claims (3)

  1. IPなどを運用するネットワークに2組以上設置され、前記ネットワークに接続するユーザネットワークとの間に冗長経路を確保し、ルーティングプロトコルにより経路の自動切換えが可能となるように接続されるルータにおいて、
    該ルータが、他の動作停止を伴なわずにそれぞれが物理的に交換可能で、且つ他の故障に影響を受けずに動作継続可能なルーティングプロトコル処理装置及び二重化されたパケット転送装置を具え、前記ルーティングプロトコル処理装置及びパケット転送装置はそれぞれ独立した装置としそれぞれがお互いに接続するためのインターフェースを有し、
    前記ルーティングプロトコル処理装置が、ルーティング変更時に前記二重化されたパケット転送装置のルーティング情報を同時に変更する機能と、故障したパケット転送装置の二重化復帰時にルーティング情報の同期を取る機能と、故障したルーティングプロトコル処理装置の復旧時にルーティングテーブルを最新の状態に更新する機能と、独立したルーティングプロトコル処理を複数行い、独立したネットワークを識別して、適切な独立したルーティングプロトコル処理装置にて経路計算処理を行うと共に、該経路計算結果を適切なパケット転送装置の適切なルーティングテーブルに設定する機能を有し、
    前記パケット転送装置が、故障の自動検知機能と自動切換え機能と、独立した複数のルーティングテーブルを扱うと共に、独立したネットワークを識別して、ルーティングプロトコルを適切なルーティングプロトコル処理装置に振り分ける機能を有することを特徴とするルータ。
  2. 前記ルーティングプロトコル処理装置ソフトウェアで実現したことを特徴とする請求項1に記載のルータ。
  3. IPなどを運用するネットワークに2組以上設置され、前記ネットワークに接続するユーザネットワークとの間に冗長経路を確保し、ルーティングプロトコルにより経路の自動切換えが可能となるように接続したルータの部分故障時の通信断時間最小化方法において、
    前記ルータにおけるルーティングプロトコル処理とパケット転送処理を独立させて行い、且つ前記パケット転送処理を二重化し、
    前記ルーティングプロトコル処理が、ルーティング変更時に前記二重化した転送処理によるルーティング情報を同時に変更するステップと、故障したパケット転送処理の二重化復帰時にルーティング情報の同期を取るステップと、故障したルーティングプロトコル処理の復旧時にルーティングテーブルを最新の状態に更新するステップと、独立したルーティングプロトコル処理を複数行い、独立したネットワークを識別して、適切な独立したルーティングプロトコル処理にて経路計算処理を行うと共に、該経路計算結果を適切なルーティングテーブルに設定するステップを有し、
    前記パケット転送処理が、故障の自動検知ステップと自動切換えステップと、独立した複数のルーティングテーブルを扱うと共に、独立したネットワークを識別して、ルーティングプロトコルを適切なルーティングプロトコル処理に振り分けるステップを有することを特徴とするルータの部分故障時の通信断時間最小化方法。
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