JP5485116B2 - 光コネクタおよびその製法 - Google Patents

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Description

本発明は、光信号を伝達する光導波路の端部に光接続用のフェルールが設けられた光コネクタ、およびその製法に関するものである。
近年、従来の電気配線に代わり、電子機器間や機器内のボード間等の接続に、フレキシブルな高分子光導波路を用いた光配線(光インターコネクション)技術が使用されるようになってきている。
上記光配線の連結に用いられる光コネクタの例を図16に示す。
この光コネクタは、帯状の光導波路(光導波路部)104の長手方向端部に取り付けられた、フェルール100と呼ばれる所定形状の光接続用端子を用いている。この光接続用フェルール100には、光導波路固定用の貫通穴あるいは凹状溝等が設けられており、これら貫通穴等の一方の挿入口から挿入された帯状光導波路104は、図16のように、その長手方向の一端面(光接続面)104aを、上記フェルールの先端側端面(連結面)100aにある貫通穴等の他方の出口から覗かせ、これら帯状光導波路104の端面104aと上記フェルールの端面100aとが面一となった状態で固定される(特許文献1〜3参照)。
このような光コネクタにおいては、上記フェルールの先端側端面(連結面)100aの所定位置に、調芯用ガイドピン101を挿入するためのガイド穴100b等(調芯手段)が設けられており、これを利用して、光コネクタ間の接続が行われる。すなわち、上記先端側端面100aが対面(対峙)するように配置された各フェルール100のガイド穴100bに、上記ガイドピン101の両端をそれぞれ挿入し、上記先端側端面100a同士を突き合わせて連結する。これにより、各フェルール100の上記貫通穴等に固定された帯状光導波路104の長手方向の一端面(光接続面)104a同士が当接し、これら光導波路間が光接続される。なお、このようにして連結された光コネクタは、別途用意したクランプばね102やロック部材等の締結部材を用いて抜け止めが施される。
特開2002−40298号公報 特開2006−39282号公報 特開2008−191187号公報
ところで、光コネクタを用いた光配線は、機器のボード内のCPU周りやチップ周り等へも利用が始まっており、このようなチップ周り等は、スペースが少なくかつ光コネクタを大量に使用することから、上記のような光コネクタも、さらなる小形化と低コスト化が検討されている。
しかしながら、従来は、上記特許文献に記載されているように、帯状の光導波路の接続は、フェルールを用いた光コネクタで行うことが技術常識であり、小形化には限界がある。そして、無理に小形化すると、光接続の精度が落ちることが考えられる。
また、従来の光コネクタは、フェルールを光導波路の端部に組み付ける際に、上記フェルール内での帯状光導波路の位置を適正位置に位置合わせすることが難しく、それによってずれが生じ、光導波路同士の接続に際し、かなりの結合損失が生じるという不具合が起こることがある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、小形で、しかも光導波路同士の接続に際し、光の結合損失を低減することができる光コネクタおよびその製法の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、光を伝達するコアと、その上下に設けられるアンダークラッド層およびオーバークラッド層とからなる光導波路と、この光導波路の端部の光接続用フェルールとからなる光コネクタであって、上記光導波路の端部に対応する部位のオーバークラッド層が型押し成形によって厚肉に形成され、光接続用のフェルール部となっていることを特徴とする光コネクタを第1の要旨とする。
また、本発明は、表面に所定パターンのコアが形成されたアンダークラッド層と、このアンダークラッド層およびコアを被覆するオーバークラッド層とからなる光導波路と、この光導波路の端部に設けられた光接続用フェルールとからなる光コネクタの製法であって、上記コアが形成されたアンダークラッド層上にオーバークラッド層の形成材料を塗布しこの形成材料が半硬化または未硬化の状態で、その上から上記フェルール部の表面形状に対応する内型面を有する成形型を被せて型押しし、この成形型内側の成形空間内に上記形成材料を満たした後、この形成材料を硬化させることにより、上記光導波路の端部に対応する部位のオーバークラッド層を厚肉にして、光接続用のフェルール部に形成する工程を含む光コネクタの製法を第2の要旨とする。
すなわち、本発明者らは、光コネクタには、光導波路とは別体のフェルールが必要であるという技術常識を打破し、光導波路の端部自体をフェルールに形成することを着想し、本発明に到達した。
本発明の光コネクタでは、光導波路の端部に対応する部位のオーバークラッド層が型押し成形によって厚肉に形成され、この厚肉部位がフェルール部に形成されている。そのため、この光コネクタは、別途フェルールとしての部品等を必要とせず、光コネクタを小形にすることができる。また、光導波路のオーバークラッド層の端部をフェルール部にしているため、フェルール部に対するコアの位置が自動的に適正になっている。このため、同様の構造のフェルール部同士を対面させ、その先端側端面同士を突き合わせる際に、上面から見て、目視等によりこれらフェルール部の幅方向位置を互いに合わせると、フェルール部内のコアの光軸同士が自然と一致する。
また、上記フェルール部に、他の光コネクタのフェルール部と結合させるための連結手段が形成されているものは、この連結手段に対するコアの位置も自動的に適正になっている。そのため、フェルール部同士を対面させ、上記連結手段を用いてフェルール部の先端側端面同士を接続する連結作業を行う際は、これら連結手段を利用することにより、各フェルール部のコアの調芯が自然と行われ、低結合損失の光接続をより簡単に実現することができる。
そして、上記フェルール部が型押し成形体からなり、同じく型押し成形体からなるオーバークラッド層と一体に形成されているものは、上記光導波路端部の厚肉状フェルール部を、この端部以外の領域の光導波路コアを覆う(薄肉の)クラッド層と同時に形成することが可能となる。このことにより、光コネクタのさらなる低コスト化を進めることができる。
つぎに、本発明の光コネクタの製法は、クラッド層の形成の際に、上記コアが形成されたアンダークラッド層上にオーバークラッド層の形成材料を塗布し、この形成材料が半硬化または未硬化の状態で、その上から上記フェルール部の表面形状に対応する内型面を有する成形型を被せて型押しし、この成形型内側の成形空間内に上記形成材料を満たした後、この形成材料を硬化させることにより、上記コアの上記端部に対応する部位のオーバークラッド層を厚肉にして、光接続用のフェルール部を形成している。そのため、この製法は、フェルールとしての部品等を別途必要とせず、クラッド層と同じ構成材料で、このフェルール部を小形にかつ安価に形成できる。また、従来のように光導波路を、別体のフェルールに組み込まないため、組み込み作業に伴う誤差が生じず、このフェルール部に対するコアの相対位置がずれることもない。このことにより、本発明の光コネクタの製法は、コアの位置精度が高い光コネクタを安価に製造することができる。
そして、上記フェルール部の形成工程が、成形型を使用した型押し成形法を用いて、オーバークラッド層を厚肉に形成することにより行われているため、このフェルール部以外の領域に比べ厚肉のフェルール部を、容易にかつ寸法精度よく形成することができる。
また、上記フェルール部の形成工程によれば、上記コアの端部が、フェルール部内における当初の設計どおりの所定位置に正確に位置決めされ、製品間のばらつきも低減される。さらに、同じ寸法基準で形成されたフェルール部を備える光コネクタ同士を、対面させて光接続すれば、光コネクタ間の光結合損失がさらに低減され、高品質で信頼性の高い光配線を構築することができる。
(a)〜(d)は、本発明の光コネクタの第1実施形態の構成を模式的に示す説明図である。 第1実施形態の光コネクタ同士を接続する方法を説明する図である。 同じく、第1実施形態の光コネクタ同士を接続する方法を説明する図である。 (a1)〜(a6)および(b1)〜(b6)は、本発明の光コネクタの製法を説明する図である。 本発明の光コネクタの第2実施形態の構造と、その接続方法を説明する図である。 本発明の光コネクタの第3実施形態の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の光コネクタの第4実施形態の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の光コネクタの第5実施形態の構造を模式的に示す説明図である。 (a),(b)は、本発明の光コネクタの第6実施形態の構造と、その接続方法を説明する図である。 本発明の光コネクタの第7実施形態の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の光コネクタの第8実施形態の構成を模式的に示す説明図である。 (a)〜(c)は、本発明の光コネクタの第9実施形態の構造と、その接続方法を説明する図である。 (a),(b)は、本発明の光コネクタの第10実施形態の構造と、その接続方法を説明する図である。 本発明の光コネクタの第11実施形態の構造と、その接続方法を説明する図である。 (a),(b)は、本発明の光コネクタの第12実施形態の構造と、その接続方法を説明する図である。 従来の光コネクタの構造と、その接続方法を説明する図である。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて詳しく説明する。
図1(a)〜(d)は、本発明の第1実施形態における光コネクタの構造を示す図であり、(a)はこの光コネクタを上から見た平面図、(b)は(a)のX−X端面図、(c),(d)はそれぞれ(a)のY−Y断面図,Z−Z断面図である。なお、図中の符号1は光導波路のコアを、符号2は光導波路のアンダークラッド層を、符号3は光導波路のオーバークラッド層を、符号4は光導波路の帯状部位全体(光導波路部)を示す。
この第1実施形態における光コネクタ10は、その全体像を図1(a)に示すように、帯状の光導波路部4と、その長手方向端部に設けられた光接続用の端子部(フェルール部5,5)とからなる。各フェルール部5は、光導波路部4〔断面:図1(d)〕のオーバークラッド層3を、その長手方向端部において図1(c)のように厚肉に形成したもので、後述する成形型を用いた型押し成形(図4参照)により、上記光導波路部4と一体に形成されている。また、そのフェルール部5の上面(図示表側)には、他の光コネクタとの調芯に用いるための調芯用溝5c(調芯手段)が形成されている。
そして、図1(b)のように、各フェルール部5の先端側端面(連結面)5aには、コア1の一端面(光接続面)1aが露出しており、図2,図3のように、他の光コネクタ10’のフェルール部5’と接続する際は、これらフェルール部5,5’を対面させた状態で、各調芯用溝5c,5c’に、調芯用ガイドピン15,15(調芯部材)の両端をそれぞれ嵌め入れた状態で、各フェルール部5,5’の先端側端面5a,5a’(連結面)同士を接近・当接させることにより、これらフェルール部5,5’内のコア1の光軸同士が自然と一致する。その後、クランプばね14等の締結部材を用いて、フェルール部5,5’同士(すなわち光コネクタ10,10’同士)を連結固定する。なお、各フェルール部5,5’とそれに対応する光導波路部4,4’との間は、これらの厚みの差を埋める斜面状(テーパー部4a,4a’)となっている。
上記光コネクタ10の構成について、より詳しく説明すると、その基本的な構成は、従来のフィルム状光導波路と同様のポリマー系光導波路であり、図1のように、長手方向に連続する断面略正方形状の複数(本実施形態においては6本)のコア1と、このコア1の下側に設けられた断面方形状のアンダークラッド層2と、これらコア1およびアンダークラッド層2を被覆するオーバークラッド層3とから形成されている。
そして、長手方向端部のオーバークラッド層3部分が、後述する型押し成形により形成され、図1(c)のように、上記各コア1と上記アンダークラッド層2の幅方向の端面2aとを被覆し、厚肉のフェルール部5になっている。そのため、このフェルール部5は、別途フェルールとしての部品等を必要とせず、このフェルール部5を小形に形成することができる。また、上記フェルール部5は、光導波路部4の端部に一体に形成されているため、フェルール部5の外形に対する各コア1の位置が正確に位置決めされ、自動的に適正な位置になっている。
なお、本実施形態においては、フェルール部5が光導波路部4の端部に一体に形成され、このフェルール部5の外形に対する各コア1の位置が正確に位置決めされているため、必要であれば、上記したような調芯用ガイドピン15等の調芯部材を用いることなく、これら各光コネクタ10,10間の調芯作業を行うことも可能である(第2実施形態である図5を参照)。
つぎに、上記第1実施形態の光コネクタ10を連結する方法について説明する。
図2,図3は、第1実施形態の光コネクタ10同士(10と10’)を接続する方法を説明する図である。これらの光コネクタ10,10’を接続する際は、前記のように、光コネクタ10,10’の各フェルール部5,5’同士を正対するように向かい合わせ、これらの先端側端面5a,5a’同士を位置合わせしながら当接させる。
このとき、本実施形態においては、より簡単に低結合損失の光接続を実現するために、調芯用溝5c,5c’と、調芯用ガイドピン15,15とを使用する。上記調芯用溝5cは、上記フェルール部5の先端側端面5aに向けて開口(連通)する断面が矩形の溝であり、各コア1の端部(光接続面1a)に対応して決められた所定の位置に形成されている。また、この調芯用溝5cの幅と長さおよび深さは、使用する調芯用ガイドピン15のサイズに合わせて形成されており、このガイドピン15を、隙間なく嵌め入れることができるようになっている。
また、上記調芯用ガイドピン15は、金属,樹脂等、弾性を有さない比較的硬質の材料から形成されており、その断面は、円形,四角状等の上記調芯用溝5c内で揺動しない(ガタつかない)寸法に形成されている。そして、各調芯用溝5c,5c’に、これら調芯用ガイドピン15,15の両端をそれぞれ嵌め入れ、各フェルール部5,5’同士を接近・当接させることにより、これらフェルール部5,5’内のコア1の光軸同士が一致する。なお、各フェルール部5,5’同士を先に接近・当接させ、各調芯用溝5c,5c’同士で形成される長形の溝に、上記調芯用ガイドピン15を後から嵌め入れてもよい。
そして、このようにして調芯・接続された光コネクタ10,10’は、別途用意したクランプばね14やロック部材等の締結部材を用いて、フェルール部5,5’同士の連結と抜け止めがなされ、低結合損失を維持した状態で、これらの相対位置が固定される。
なお、上記調芯用溝5c,5c’(調芯手段)に、予め接着剤等を注入しておくと、より強固に接続することが可能である。また、上記調芯用溝5c,5c’の断面形状は、上記矩形の他、V字状,U字状等としてもよい。
また、本実施形態においては、フェルール部5が光導波路部4の端部に一体に形成され、このフェルール部5の外形に対する各コア1の位置が正確に位置決めされているため、必要であれば、図5に示す第2実施形態のように、調芯用ガイドピン15等の調芯部材を用いることなく、各光コネクタ20,20’間の調芯作業を行うこともできる。具体的には、調芯用溝5c,5c’が形成されていない光コネクタ20,20’同士でも、各フェルール部5,5’の先端側端面5a,5a’同士を突き合わせ、目視等によりこれらフェルール部5,5の幅方向側面5b,5b’の位置を互いに合わせることにより、フェルール部5,5’内のコア1の光軸同士を一致させることができる。
つぎに、上記第1実施形態の光コネクタ10の製法を説明する。
図4は、第1実施形態の光コネクタ10の製法を説明する図であり、(a1)〜(a6)は光コネクタのフェルール部の長手方向の断面図、(b1)〜(b5)は光コネクタのフェルール部の幅方向の断面図、(b6)は光コネクタのフェルール部の長手方向の端面図である。なお、各図は、1から6の番号順に、図中左の矢印のように工程が進む様子を示している。
本発明の第1実施形態における光コネクタの製法は、まず、ガラス板,樹脂板,金属板等の基板11の上に、所定幅のアンダークラッド層2をフォトリソグラフィ法,塗布等により形成する。
このアンダークラッド層2の形成は、つぎのようにして行われる。すなわち、まず、樹脂からなるワニスを、スピンコート法,ディッピング法,ダイ塗工,ロール塗工等により基板11上に塗布する。ついで、これを紫外線等の照射や、加熱処理等により硬化させ、図4(a1),図4(b1)のような、所定パターンのアンダークラッド層2を作製する。
つぎに、感光性樹脂等を用いたフォトリソグラフィ法により、アンダークラッド層2の上にコア1を形成する。コア1の形成は、まず、図4(a2),図4(b2)に示すように、コアの形成材料〔感光性樹脂(1)〕を塗布する。ついで、コアパターンに対応する開口を有するフォトマスクM(破線で示す)を用いて、白抜き矢印Lで示す紫外線を照射し、コア1形成用感光樹脂層を所定パターンに露光した後、感光性樹脂のタイプに応じて、光反応を完結させるための加熱処理を行う。その後、現像液を用いて浸漬法等により現像を行い、感光性樹脂層における未露光部分を溶解させて除去する。これにより、図4(a3),図4(b3)に示すようなストレート状のコア1を作製する。
つぎに、上記コア1の形成の後に、図4(a4),図4(b4)に示すようにして、オーバークラッド層3を型成形法により形成する。すなわち、オーバークラッド層3を形成する際には、まず、上記コア1が設けられたアンダークラッド層2上に、後記のフェルール部5と光導波路部4とを形成するのに必要な量以上の、オーバークラッド層3の形成材料(液状の感光性樹脂)を、多めにかつ上記コア1およびアンダークラッド層2を覆って盛り上がる程度に塗布する。そして、このオーバークラッド層3の形成材料に、熱を加えるか、あるいは紫外線を照射する等の任意の方法により、上記形成材料を半硬化または未硬化の状態とする。
ついで、上記フェルール部5と光導波路部4とを型押し(インプリント)するための成形型12を準備し、この成形型12を上記半硬化または未硬化状態のオーバークラッド層3の形成材料の上に被せ、成形型12を基板11側に押し付けて、図4(a4),図4(b4)のように、この成形型12内側の成形空間内を上記形成材料で満たす。
より詳しく説明すると、上記型成形法に用いられる成形型12には、図4(a4)のように、上記フェルール部5の厚肉状の表面形状に対応する内型面12aと、上記光導波路部4の薄肉状の表面形状に対応する内型面12bとが形成されており、その間は、光コネクタのテーパー部4aに対応する斜面状となっている。また、上記成形型12には、図4(b4)のように、調芯用溝5c,5cの形状に対応する凸部12d,12dが設けられている。
そして、その下部の開口面を基板11に密着させることにより、上記成形型12の内型面と基板11の表面とで囲まれる空間が、成形空間(キャビティ)となる。この成形空間は、両端のフェルール部5,5と、その間の光導波路部4とが連通しているため、フェルール部5のオーバークラッド層3と、光導波路部4のオーバークラッド層3とが、一回の成形で同時にかつ一体的に形成される。
なお、この実施の形態では、オーバークラッド層3形成用の形成材料(液状樹脂)に感光性樹脂を用いるため、上記成形型12としては、照射線を透過する材料からなるもの(例えば石英製のもの)が用いられる。また、樹脂の硬化は、その樹脂の種類によって処理が異なるため、加熱処理により硬化させるポリイミド樹脂等を使用する場合、上記成形型12には、例えば、石英製,ポリメチルメタクリレート等の樹脂製,金属製の成形型が用いられることもある。
上記成形型12の位置決め方法としては、(1)アンダークラッド層2上に形成したコア1(コアパターン)そのものを基準として位置決めする方法と、(2)アンダークラッド層2上に、上記コア1と同時に形成したアライメントマークを基準に位置決めする方法等がある。
上記成形型12の位置決め方法についてさらに詳しく説明すると、光導波路に用いられる材料は、一般的に、可視光において透明性を有しており、成形型12の位置合わせ方法には、従来のフォトリソプロセス(フォトマスクの位置合わせ等)で用いられる画像処理方法が適用できる。例えば、上記(1)の方法の場合、コア1の材料が、アンダークラッド層2およびオーバークラッド層3の材料よりも、使用波長において通常0.01以上屈折率が高いため、この屈折率差を利用してコアパターンを認識し、画像処理等によって2値化することで、高精度なアライメントが可能となる。もちろん、作業者の目視によって位置合わせすることも可能である。
そして、光コネクタ作製工程における上記基板11が透明である場合、上記コアパターンのエッジ(輪郭)が検出できるように、基板11裏面から光照射を行うことで、コアパターンを正確に認識することもできる。上記基板11が透明でない場合は、コアパターンの上方から光を照射し、パターンのエッジを浮かび上がらせて認識し、位置合わせすることもできる。なお、コアパターンを基準とする場合、コアパターンの中央部(端部以外の領域)でなく、終端部を確認する方が、位置ずれのリスクが少なく好ましい。
また、上記コア1の形成と同時に、アンダークラッド層2上に予め形成された、位置決め用アライメントマークを基準に位置決めする方法(2)の場合も、上記画像処理によってこのアライメントマークを認識し、成形型12の位置合わせを行う。このアライメントマークは、上記フォトマスクM上に、コアパターンとは別に形成されているもので、上記コア1の形成時に、フォトリソグラフィ法によってコア1と同時に形成されるため、これらの相対的な寸法位置精度は、通常0.1μm程度の正確なものとなる。そのため、このアライメントマークを基準に上記成形型12の位置合わせを行っても、上記コア1そのもののパターンを基準とする場合と同等の位置精度を維持できる。なお、アライメントマークを利用する場合も同様に、フォトマスクMの中央付近でなく、周辺部にアライメントマークを設置する方が好ましい。上記アライメントマークの形状としては、十字マークや円形等の対称性を有する形状が、画像認識時の方向性による影響が少ないので、好ましい。
このようにして成形型12の位置決めが完了し、成形型12内側の成形空間内(12a,12b)にオーバークラッド層3の形成材料が満たされた後、上記オーバークラッド層3を型押しし、ついで、この形成材料を硬化させて、オーバークラッド層3を形成する。上記形成材料が感光性樹脂である場合は、図4(a4),図4(b4)のように、上記成形型12を通して紫外線等の照射線Lで露光した後に加熱処理を行い、樹脂のタイプに応じて加熱処理を行う。これにより、上記半硬化または未硬化の樹脂が硬化し、オーバークラッド層3が形成される。そして、上記成形型12を脱型することにより、図4(a5),図4(b5)のような、長手方向端部(先端部)に対応する部分が厚肉のフェルール部5に形成され、かつ、これらの間が薄肉の光導波路部4に一体形成された光コネクタ10を得る。
なお、上記フェルール部5間の光導波路部4の厚さは、通常50〜500μm、好ましくは70〜300μmである。また、フェルール部5の厚さは、通常、上記光導波路部4より厚肉の200〜4000μm、好ましくは500〜3000μmである。
つぎに、図4(a5)→図4(a6)のように、切刃13を用いたダイシングにより、フェルール部5の長手方向端部を切断して、その長手方向の一端面5a(連結面)に、各コア1の長手方向端面1a(光接続面)が露出する光コネクタ10が製造される〔図4(a6),図4(b6)参照〕。なお、フェルール部5の長手方向端面に、アンダークラッド層2,コア1,オーバークラッド層3の端面が面一になるように形成すれば、上記ダイシング等を用いた切断加工を施すことなく、使用することが可能になる。
この製法において、上記オーバークラッド層3の形成の際に、上記コア1の端部に対応するオーバークラッド層3の部分を厚肉にした成形型12を用いて、光導波路部4のオーバークラッド層3と一体に、光接続用のフェルール部5が型押し形成されている。そのため、この光コネクタ10の製法によれば、従来品のようなフェルールとしての部品等を別途必要とせず、光導波路のオーバークラッド層3と同じ構成材料で、このフェルール部5を、小形にかつ低コストで形成することができる。また、従来品のように、光導波路をフェルールに組み込まないため、組み込み作業に伴う誤差が生じず、上記フェルール部5に対するコア1の相対位置がずれることもない。
しかも、この光コネクタ10の製法は、上記成形型12が、コア1の位置または位置決め用アライメントマークを基準として位置決めされていることから、上記コア1の端部が、フェルール部5内における当初の設計どおりの所定位置に正確に位置決めされ、さらに、このフェルール部5の外形形状と、その外面に設けられた調芯用溝5c,5cも、このコア1に対して正確な寸法および位置に形成されている。そのため、製品間のばらつきが少なく、上記光コネクタ10は、結合損失が低く、高品質で信頼性の高い光配線を、再現性よく構築することが可能になる。
なお、上記光導波路部4のオーバークラッド層3は、上記のように型押し成形によりフェルール部5のオーバークラッド層3と同時に形成するか、あるいは、上記フェルール部5の型押し成形前に、フェルール部5となる端部領域を除く中央寄りの部位を、上記アンダークラッド層2と同様の塗布法,フォトリソグラフィ法等により、予め形成しておいてもよい。このように光導波路部4を予め形成しておく場合でも、フェルール部5のオーバークラッド層3と同じ樹脂材料、あるいは少なくとも、フェルール部5のオーバークラッド層3と同じ屈折率で、このフェルール部5の樹脂材料と相溶性・密着性の高い形成材料が用いられる。
なお、オーバークラッド層3を型押し形成する際には、上記成形型12を、コア1の位置またはアライメントマークを基準として基板11上に先に載置して位置決めし、その状態で、オーバークラッド層3の形成材料(液状樹脂)で満たされた、上記成形型12の内型面と基板11の表面とで囲まれる成形空間に、コア1が形成されたアンダークラッド層2を押し付けて硬化させる方法を用いてもよい
つぎに、本発明の第3実施形態について説明する。図6は、第3実施形態の光コネクタの構造とその接続方法を説明する図である。
この第3実施形態の光コネクタ30,30’が、上記第1実施形態における光コネクタと異なる点は、各フェルール部6,6’の上面に、光コネクタ間の調芯作業と連結作業とを簡単にするための連結手段が形成されている点である。また、この構成により、調芯作業の手間を省き、より簡単に素早く低結合損失の光接続を行うことができるとともに、前記のようなクランプばね(14)やロック部材等の締結部材を不要としている。それ以外は、製法も含めて、第1実施形態と実質的に同様である。
すなわち、第3実施形態の光コネクタ30,30’においては、図6のように、オーバークラッド層3を厚肉にして形成したフェルール部6,6’の上面の所定位置に、このフェルール部6,6’の先端縁まで連通する断面凹字状の調芯用溝6d,6d’(調芯手段)が設けられているとともに、この調芯用溝6d,6d’の終端閉塞側の底部に、上下方向の連結用穴6e,6e’(連結手段)が形成されている。
また、これらフェルール部6,6’を連結するために用いられる連結ピン16,16(連結部材)は、長手方向に沿ったストレート部16a(調芯機能部)と、その両端に設けられた上下方向のフランジ部16b,16b(締結機能部)とからなる略コの字状またはかすがい状に形成されている。
そして、光コネクタ30,30’同士を連結する際は、上記第1実施形態と同様、各フェルール部6,6’の先端側端面6a,6a’同士を当接させ、上記連結ピン16の両端のフランジ部16b,16bをそれぞれの連結用穴6e,6e’に挿入して、連結ピン16のストレート部16aを上記調芯用溝6d,6d’に嵌め入れることにより、各光コネクタ30,30’の光導波路コア1間の光軸が調芯されるとともに、これら光コネクタ間が連結・固定される。
なお、図中の符号6b,6b’は、フェルール部6,6’の幅方向側面であり、第1,第2実施形態とは異なり、光導波路部4の側面と面一に(すなわち、光導波路4と同幅に)形成されている。この構造により、上記フェルール部6,6’を、よりスリムに構成することができる。また、上記連結用穴6eを有するフェルール部6の作製は、上記第1実施形態における光コネクタの製法において、オーバークラッド層3の型成形に用いる成形型12の型面形状を変更することにより、簡単に行うことができる。
つぎに、上記第3実施形態の変形例に相当する、本発明の第4および第5実施形態について説明する。図7は、第4実施形態の光コネクタの構造とその接続方法を説明する図であり、図8は、第5実施形態の光コネクタの構造とその接続方法を説明する図である。
これら第4実施形態の光コネクタ40,40’および第5実施形態の光コネクタ41,41’が、上記第3実施形態の光コネクタ30,30’と異なる点は、フェルール部同士の連結手段として、平面視U字状(略馬蹄形)の連結用溝6f,6f’が形成されている点である。
第4実施形態の光コネクタ40,40’は、図のように、各フェルール部6,6’の上面の所定位置に、調芯手段と連結手段と兼用する連結用溝6f,6f’が設けられており、この溝6f,6f’は、フェルール部6,6’の先端同士を当接させた場合、これらフェルール部6,6’の上面で楕円状に連続する溝を形成するように構成されている。
そして、光コネクタを連結するために用いられる連結リング17(連結部材)は、弾性を有するゴムまたは樹脂、もしくは金属等からなる環体であり、これら光コネクタ40,40’間を連結する際は、各フェルール部6,6’の先端側端面同士を当接させ、上記連結リング17をそれぞれの連結用溝6f,6f’に嵌め入れることにより、各光コネクタ40,40’の光導波路コア1間の光軸が調芯されながら、これらが連結・固定される。すなわち、上記連結リング17も、調芯機能と締結機能とを兼ね備える。
また、第5実施形態の光コネクタ41,41’は、図8に示すように、フェルール部6,6’の上面の所定位置に、上記連結用溝6f,6f’に加えて、第1実施形態と同様の調芯用溝6c,6c’が形成されている。この構成により、上記第1から第3実施形態と同様に、調芯作業の手間を省き、簡単に素早く低結合損失の光接続を行うことができる。
なお、前記第1実施形態と同様、第3〜第5実施形態においても調芯用溝6c,6c’,6d,6d’、連結用穴6e,6e’、連結用溝6f,6f’等に、予め接着剤等を注入しておくと、より強固に接続することが可能である。また、上記各溝または穴の断面形状は、矩形の他、V字状,U字状等としてもよい。
つぎに、前記第1,第2実施形態のフェルール部5の外形形状を変更して、上記各実施形態で光コネクタの連結に必要であった、調芯部材(ガイドピン15)、連結部材(連結ピン16,連結リング17)や、締結部材(クランプばね14,102)等を不要にした光コネクタの構成例について述べる。
図9は、第6実施形態の光コネクタの構造とその接続方法を説明する図であり、図10,図11,図12はそれぞれ、第7実施形態,第8実施形態,第9実施形態の光コネクタの構造とその接続方法を説明する図である。
これら第6〜第9実施形態における光コネクタ50,51,52,60が、第1〜5実施形態の光コネクタ10,20,30,40,41と構造的に異なる点は、フェルール部7自身に、他の光コネクタのフェルール部(またはフェルール)と係合することのできる係合部(7a,7c,7e,7g)および被係合部(7b,7d,7f,7h)が形成されている点である。
すなわち、第6実施形態における光コネクタ50は、図9(a)に示すように、各フェルール部7の幅方向の側部に、他の光コネクタ50’のフェルール部7’の対応する部位と係合することのできるL字状の係合片7a(係合部)と、逆L字状の係合用凹部7b(被係合部)が形成されている。そのため、上記光コネクタ50,50’同士を接続する際は、図9(a)のように、一方のフェルール部50を、他方のフェルール部50’に嵌め合わせるだけで、図9(b)のように、係合片7a,7a’の凸部が係合用凹部7b’,7bに嵌り込み、係合する。これにより、各光コネクタ50,50’の光導波路コア1間の光軸が調芯されるとともに、これら光コネクタ50,50’が、調芯された状態で連結・固定される。また、位置合わせ等の手間がなく、素早く簡単に低結合損失の光接続を実現することができる。
図10に示す第7実施形態の光コネクタ51,51’と、図11に示す第8実施形態の光コネクタ52,52’とは、上記第6実施形態における光コネクタ50,50の変形例であり、上記L字状の係合片(7a,7a’)の先端部に、これら係合片の抜け止め(外れ止め)となる「かえし」部位が形成されている。これらの構成によっても、一方のフェルール部51,52を、他方のフェルール部51’,52’に嵌め合わせるだけで、係合片7c,7c’,7e,7e’の先端かえし部が、係合用凹部7d’,7d,7f’7fに嵌り込み、しっかりと係合する。これにより、各光コネクタ51,51’または52,52’の光導波路コア1間の光軸が調芯され、その状態で連結・固定される。
つぎに、図12(a)〜(c)に示す第9実施形態は、各フェルール部7,7’同士を対向した状態で突き当てるだけで、光コネクタ60,60’同士を連結できるように構成したものであって、その係合片7g,7g’の先端部は、略三角状に形成されている。
上記光コネクタ60,60’同士を接続する際は、図12(a)のように、各フェルール部7,7’の先端側端面(連結面)同士を向かい合わせ、図12(b)のように、これらを対向した状態のまま接近,当接させると、図12(c)のように、一方のフェルール部7,7の係合片7g,7g’の凸部が、他方のフェルール部7’,7の係合用凹部7h’,7hに嵌り込み係合する。これにより、各光コネクタ60,60’の光導波路コア1間の光軸が調芯されるとともに、これら光コネクタ60,60’が、調芯された状態で連結・固定される。また、位置合わせの手間がなく、素早く簡単に低結合損失の光接続を行うことが可能となる。
つぎに、前記第1,第2実施形態のフェルール部5の外形形状を変更して、図16に記載の汎用フェルール(光ファイバ接続用のMTフェルール、または、光導波路接続用のPMTフェルール)との接続を可能にした光コネクタの構成例について述べる。
図13は、第10実施形態の光コネクタの構造とその接続方法を説明する図であり、図14,図15はそれぞれ、第11実施形態,第12実施形態の光コネクタの構造とその接続方法を説明する図である。
まず、図13(a),(b)に示す第10実施形態における光コネクタ70は、市販の汎用光コネクタMTとの接続を行うものであり、そのフェルール部8の内側面8aの形状は、上記汎用光コネクタMTの外形に沿った形状となっている。そして、上記光コネクタ70を、光ファイバ用の汎用光コネクタMTに接続する場合は、図13(a)のように、上記フェルール部8を、上下方向から汎用光コネクタMTの外側に嵌め入れる。これにより、図13(b)のように、各光コネクタの光導波路コア1間の光軸が調芯され、連結される。
なお、上記汎用光コネクタMTの外形に沿った内側面8aを有するフェルール部8の作製は、前記第1実施形態同様、光コネクタの製法に用いる成形型12の内型面形状を変更することにより行うことができる。また、上記フェルール部8の内側面8aの形状は、上記汎用光コネクタMTの外形に隙間なく嵌る形状が好ましく、より好ましくは、印籠(インロー)嵌合状とすることが望ましい。
つぎに、第11実施形態における光コネクタ71は、ガイド穴(図示省略)にガイドピン101(図16参照)が挿入された状態の汎用光コネクタMTとの接続を可能とするものであり、図14に示すように、汎用光コネクタMTの外形に沿った形状の内側面8aに、上記ガイドピン101の突出部位に対応する溝8b,8bが設けられている。これらの溝8b,8bは、上記ガイドピン101を上下方向どちらからでも挿入できるように、フェルール部8の上下に貫通するスリット状に形成されており、その幅および長さ(奥行き)も、ガイドピン101の突出部位の外形より若干大きめに形成されている。
この構成により、上記光コネクタ71は、ガイドピン101が挿入された状態の汎用光コネクタMTでも、上下方向からこの汎用光コネクタMTの外側に嵌め入れることにより、コアの光軸が調芯された状態で連結・固定することができる。また、位置合わせの手間がなく、素早く簡単に低結合損失の光接続を行うことが可能となる。
つぎに、図15(a),(b)に示す第12実施形態における光コネクタ72は、上記汎用光コネクタMTがガイドピン(101)嵌合用に備えているガイド穴100b(図16参照)を調芯および結合に利用しようとするものであり、フェルール部8の内側面8aには、上記汎用光コネクタMTのガイド穴100b,100bに対応する位置に、2本のピン状凸部8c,8cが設けられている。これらのピン状凸部8c,8cは、フェルール部8のオーバークラッド層形成(型成形)時に、このオーバークラッド層の形成材料を用いて一体に形成されているもので、断面半円状の棒形(いわゆるカマボコ形)に形成されている。
この構成により、上記光コネクタ72は、第9実施形態における光コネクタ60(図12参照)のように、フェルール部8と汎用光コネクタMTのフェルールを対向させた状態で、この汎用光コネクタMTを上記フェルール部8の内側に押し込むことにより、このフェルール部8の係合片8d,8dが汎用光コネクタMTの基端側に嵌り込み、これら汎用光コネクタMTと光コネクタ72との間が、調芯された状態で連結・固定される。また、位置合わせの手間がなく、素早く簡単に低結合損失の光接続を行うことができる。
なお、このピン状凸部8cは、図15(a),(b)のように、上記汎用光コネクタMTのガイド穴100bの位置に対応して、フェルール部8の内側面8aの奥側端面(図示右側)の厚さ(高さ)方向略中央付近に突設されている。また、上記ピン状凸部8cの形状は、ガイド穴100bに挿入できる形状であれば、上記断面半円状の棒形以外にも、角柱状や円柱状等とすることができる。
上記実施形態における本発明の光コネクタ(および光導波路)の作製に使用する形成材料としては、クラッド層およびコアともに、エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂,アクリル樹脂,メタクリル樹脂の他、オキセタン,シリコーン樹脂等の感光性樹脂(光重合性樹脂)があげられる。これらの光重合性樹脂は、光酸発生剤,光塩基発生剤,光ラジカル重合開始剤等の光触媒とともに光重合性樹脂組成物を構成し、他の成分として、反応性オリゴマー,希釈剤,カップリング剤等を含んでいてもよい。
光酸発生剤としては、例えば、オニウム塩やメタロセン錯体等の化合物を用いることができる。オニウム塩としては、ジアゾニウム塩,スルホニウム塩,ヨードニウム塩,ホスホニウム塩およびセレニウム塩等が用いられ、これらの対イオンとしては、CF3SO3 -,BF4 -,PF6 -,AsF6 -,およびSbF6 -等のアニオンが用いられる。具体例としては、トリフェニルスルホニウムトリフレート,4−クロロベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロホスフェート,トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート,トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート,(4−フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート,(4−フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート,ビス[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネート,ビス[4−(ジフェニルスルホニオ)フェニル]スルフィド−ビス−ヘキサフルオロホスフェート,(4−メトキシフェニル)ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート,(4−メトキシフェニル)フェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート,ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート,ベンジルトリフェニルホスホニウムヘキサフルオロアンチモネート,トリフェニルセレニウムヘキサフルオロホスフェート等があげられる。これらの化合物は、単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
反応性オリゴマーとしては、例えば、フルオレン誘導体型エポキシや、その他多くのエポキシ,エポキシ(メタ)アクリレート,ウレタンアクリレート,ブタジエンアクリレート,オキセタン等が用いられる。特に、オキセタン類は、少量添加するだけで重合性混合物の硬化を促進させる効果を有するため、好ましい。例として、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン,3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタン,ジ(1−エチル(3−オキセタニル))メチルエーテル,3−エチル−3−(2−エチルヘキシロメチル)オキセタン等があげられる。これら反応性オリゴマーは、単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
希釈剤としては、例えば、ブチルグリシジルエーテル,2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等の炭素数2から25のアルキルモノグリシジルエーテル,ブタンジオールジグリシジルエーテル,1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル,ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル,ドデカンジオールジグリシジルエーテル,ペンタエリトリトールポリグリシジルエーテル,トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル,グリセロールポリグリシジルエーテル,フェニルグリシジルエーテル,レゾルシングリシジルエーテル,p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテル,アリルグリシジルエーテル,テトラフルオロプロピルグリシジルエーテル,オクタフルオロプロピルグリシジルエーテル,ドデカフルオロペンチルグリシジルエーテル,スチレンオキシド,1,7−オクタジエンジエポキシド,リモネンジエポキシド,リモネンモノオキシド,α―ピネンエポキシド,β−ピネンエポキシド,シクロヘキセンエポキシド,シクロオクテンエポキシド,ビニルシクロヘキセンオキシド等をあげることができる。
さらに、耐熱性,透明性の観点から、好ましい希釈剤として、分子内に脂環式構造を有するエポキシである3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート,3,4−エポキシシクロヘキセニルエチル−8,4−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート,ビニルシクロヘキセンジオキシド,アリルシクロヘキセンジオキシド,8,4−エポキシ−4−メチルシクロヘキシル−2−プロピレンオキシド,ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)エーテル等をあげることができる。主剤となるエポキシ樹脂に、これらの希釈剤を適量混合することにより、エポキシ基の反応率を上昇させ、結果として、得られる硬化物の耐熱性やフィルムとしての柔軟性を向上させることができる。
カップリング剤としては、エポキシ系のカップリング剤を使用することができる。例えば、2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン,3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン,3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン,3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等をあげることができる。また、アミノ系の3−アミノプロピルトリメトキシシランや、3−アミノプロピルトリエトキシシラン等も使用できる。
なお、成形後の寸法伸縮等を考慮して、クラッド層の形成材料となる光重合性樹脂組成物は、粘度調整用の溶媒(主剤である感光性樹脂と反応せず、樹脂を膨潤・可塑化させる作用のみの有機溶剤)を含まない方が好ましい。例えば、エポキシ樹脂を使用する場合、上記溶媒に代えて、液状のエポキシモノマーを使用することにより、オーバークラッド層の形成材料を無溶媒化できる。液状のエポキシモノマーとしては、例えば、ダイセル化学工業社製 セロキサイド2021P,ダイセル化学工業社製 セロキサイド2081,ADEKA社製 アデカレジンEP4080E等があげられ、これらを用いて、固体状もしくは粘ちょう液体状のエポキシ樹脂を溶解させ、無溶媒化することができる。
つぎに、実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
まず、実施例に先立って、使用材料を調製した。
〔アンダークラッド層の形成材料〕
成分A:脂環骨格を含むエポキシ樹脂〈ダイセル化学工業社製:EHPE3150〉 100重量部
成分B:(光酸発生剤)トリアリールスルホニウム塩の50%プロピオンカーボネイト溶液〈サンアプロ社製:CPI−200K〉 2重量部
これらをシクロヘキサノン〈和光純薬工業社製〉100重量部に撹拌溶解させ、アンダークラッド層の形成材料(光重合性樹脂組成物)を調製した。
〔コアの形成材料〕
成分C:フルオレン骨格を含むエポキシ樹脂〈大阪ガスケミカル社製:オグゾールEG〉
40重量部
成分D:フルオレン骨格を含むエポキシ樹脂〈ナガセケムテックス社製:EX−1040〉 30重量部
成分E:オキセタン樹脂〈日東電工社製:1,3,3−トリス(4−(2−(3−オキセタニル)ブトキシフェニル)ブタン)〉 30重量部
これらを乳酸エチル〈武蔵野化学研究所社製〉40重量部に撹拌溶解させ、コアの形成材料(光重合性樹脂組成物)を調製した。
〔オーバークラッド層の形成材料〕
成分F:脂環骨格を含むエポキシ樹脂〈ADEKA社製:EP4080E〉 50重量部
成分G:オキセタン樹脂〈東亞合成社製:OXT−221〉 10重量部
成分H:脂環骨格を含むエポキシ樹脂〈ADEKA社製:EP4080S〉 20重量部
成分I:シリコーン樹脂である<信越化学工業社製:信越シリコーン X−22−163> 20重量部
これらを撹拌溶解させ、オーバークラッドの形成材料(光重合性樹脂組成物)を調製した。
[実施例1]
この実施例では、光導波路部の端部に、前記第1実施形態と同様の、ストレート状の調芯用溝(5c)を有するフェルール部を形成し、実施例1の光コネクタとした(図1〜図4を参照)。
〔アンダークラッド層の作製〕
まず、ガラス基板〈セントラル硝子社製:厚さ1.1mm,140mm角〉の表面に上記アンダークラッド層の形成材料をスピンコート装置〈ミカサ社製:1X−DX2〉を用いて塗布し、100℃×5分間の乾燥処理を行った。そして、アンダークラッド層に対応する方形状パターンの開口を有し、この方形状開口の長手(長辺)方向と平行な線上の互いに離れた2カ所に、環状アライメントマークA(直径1mm,幅50μm)に対応するパターンの開口が形成された石英フォトマスクM1を介して、2000mJ/cm2の混線照射〈露光機(ミカサ社製:MA−60F),超高圧水銀灯(ウシオ電機社製:USH−250D)〉による露光を行った。つづいて、100℃×5分間の加熱処理を行った。つぎに、γ―ブチロラクトン〈三菱化学社製〉を用いて、3分間のディップ現像することにより、未露光部分を溶解除去した後、120℃×10分間の加熱処理を行うことにより、基板上に、アンダークラッド層と2個の環状アライメントマークAを形成した。得られたアンダークラッド層の断面寸法は、デジタルマイクロスコープ〈キーエンス社製:VHX−200〉で測定したところ、厚さ25μmであった。
〔コアの作製〕
つぎに、上記アンダークラッド層の表面に、上記コアの形成材料をスピンコート装置〈ミカサ社製:1X−DX2〉を用いて塗布した後、130℃×10分間の乾燥処理を行った。ついで、長手方向に沿って互いに平行なストレート状コアに対応するパターン(12条,各コアの長さ101mm,L/S=50μm/200μm)の開口を有し、これらコアパターンの開口の長手方向と平行な線上の互いに離れた2カ所に、十字型アライメントマークB(長さ1mm,幅50μm)に対応するパターンの開口が形成された石英フォトマスクM2を、上記アンダークラッド層の上方に配置し、上記各十字型アライメントマークBに対応するパターンが、前記環状アライメントマークAの枠内に納まるように、この石英フォトマスクM2を位置決めした。
ついで、上記石英フォトマスクM2を介して、その上から4000mJ/cm2の365nm線照射〈露光機(ミカサ社製:MA−60F),超高圧水銀灯(ウシオ電機社製:USH−250D)〉による露光を行った。つづいて、130℃×10分間の加熱処理を行った。つぎに、γ―ブチロラクトン〈三菱化学社製〉を用いて3分間のディップ現像することにより、未露光部分を溶解除去した後、150℃×10分間の加熱処理を行うことにより、複数条のコアと、2個の十字型アライメントマークB(環状アライメントマークAの枠内)とを形成した。得られた各コアの断面寸法は、デジタルマイクロスコープ〈キーエンス社製:VHX−200〉で測定したところ、幅50μm×高さ50μmであった。
〔オーバークラッド層の作製〕
ついで、その内型面にフェルール部および光導波路部に対応する凹部(成形キャビティ)が形成され、その周囲の所定位置にアライメントマークCが設けられけた、オーバークラッド層形成用の石英製成形型を準備した。そして、その成形型を、凹部を上にした状態で、オーバークラッド層の形成材料を上記凹部内に塗布・充填した。アンダークラッド層およびコアを形成したガラス基板を、パターンが下に来るように成形型の上に乗せ、カメラにより成形型に設けられている上記アライメントマークCの位置を画像認識し、このマークC上に、十字型アライメントマークBを合わせて、上記成形型の水平位置を正確に位置決めした。そして、この成形型とガラス基板とを密着させて押し付け、型押し(インプリント)成形した。なお、この状態では、上記コアおよびアンダークラッド層は、その全体が凹部(成形空間)内に充填されたオーバークラッド層の形成材料の中に埋没している。
つぎに、上記成形型を通して1000mJ/cm2の365nm線照射〈露光機(ミカサ社製:MA−60F),超高圧水銀灯(ウシオ電機社製:USH−250D)〉による露光を行った後、130℃×10分間の加熱処理を行うことにより、オーバークラッド層の硬化を完了させた。その後、上記成形型を脱型して、光導波路構造の長手方向端部に、厚肉状のオーバークラッド層からなるフェルール部が一体に成形された光コネクタを得た。得られた光コネクタのフェルール部の寸法は、高さ(厚さ)1mmであった。
〔フェルール部の端面加工〕
上記作製した光コネクタを、ガラス基板より剥離し、フェルール部一体型光導波路をダイシングテープ〈日東電工社製:UE−111AJ〉に貼り付けた。オーバークラッド層長手方向端部(フェルール部端部)近傍を、ダイシング〈ダイシング装置(ディスコ社製:DAD522),ディスコ社製ブレード(NBS−ZB1110S3 53.0×0.200×40mm),カット速度0.3mm/sec〉により、コアおよびアンダークラッド層ごと切断して、光コネクタの長さ(全長)を所要長さに調節するとともに、上記各コアの長手方向端面(光接続面)を露出させ、実施例1の光コネクタを得た。
[実施例2]
この実施例では、オーバークラッド層形成用の成形型(成形空間の形状)を変更し、光導波路部の端部に、前記第3実施形態と同様の、調芯用溝(6d)と連結用穴(6e)とを有するフェルール部を形成したこと以外、上記実施例1と同様の方法および材料を用いて、実施例2の光コネクタを形成した(図6を参照)。
[実施例3]
この実施例では、オーバークラッド層形成用の成形型(成形空間の形状)を変更し、光導波路部の端部に、前記第4実施形態と同様の、平面視U字状の連結用溝(6f)を有するフェルール部を形成したこと以外、上記実施例1と同様の方法および材料を用いて、実施例3の光コネクタを形成した(図7を参照)。
[実施例4]
この実施例では、オーバークラッド層形成用の成形型(成形空間の形状)を変更し、光導波路部の端部に、前記第6実施形態と同様の、係合部(7a)および被係合部(7b)を有するフェルール部を形成し、その端部に切断加工(ダイシング)を施さなかったこと以外、上記実施例1と同様の方法および材料を用いて、実施例4の光コネクタを形成した(図9を参照)。
[実施例5]
この実施例では、オーバークラッド層形成用の成形型(成形空間の形状)を変更し、光導波路部の端部に、前記第7実施形態と同様の、係合部(7c)および被係合部(7d)を有するフェルール部を形成し、その端部に切断加工(ダイシング)を施さなかったこと以外、上記実施例1と同様の方法および材料を用いて、実施例5の光コネクタを形成した(図10を参照)。
[実施例6]
この実施例では、オーバークラッド層形成用の成形型(成形空間の形状)を変更し、光導波路部の端部に、前記第8実施形態と同様の、係合部(7e)および被係合部(7f)を有するフェルール部を形成し、その端部に切断加工(ダイシング)を施さなかったこと以外、上記実施例1と同様の方法および材料を用いて、実施例6の光コネクタを形成した(図11を参照)。
[実施例7]
この実施例では、オーバークラッド層形成用の成形型(成形空間の形状)を変更し、光導波路部の端部に、前記第11実施形態と同様の、汎用光コネクタMTの外形に沿った形状の内側面(8a)形状と、ガイドピンの突出部位に対応する溝(8b)とを有するフェルール部を形成し、フェルール部に切断加工(ダイシング)を施さなかったこと以外、上記実施例1と同様の方法および材料を用いて、実施例7の光コネクタを形成した(図14を参照)。
[実施例8]
この実施例では、オーバークラッド層形成用の成形型(成形空間の形状)を変更し、光導波路部の端部に、前記第12実施形態と同様の、汎用光コネクタMTの外形に沿った形状の内側面(8a)形状と、汎用光コネクタMTのガイド穴に対応する位置にピン状凸部(8c)と、汎用光コネクタMTの基端側に係合する係合片(8d)とを有するフェルール部を形成し、フェルール部に切断加工(ダイシング)を施さなかったこと以外、上記実施例1と同様の方法および材料を用いて、実施例8の光コネクタを形成した(図15を参照)。
〔光コネクタの性能評価〕
つぎに、得られた実施例1〜8の光コネクタを用いて、光接続の確立を確認する実験を行った。なお、実施例1〜6の光コネクタは、これら光コネクタ同士を、前記実施形態で説明した方法により連結・固定して行った。また、実施例7,8の光コネクタは、前記汎用光コネクタ(MT)のフェルールと連結・固定し、光接続の確立を確認する実験を行った。
光コネクタ間の光接続の確立は、以下のような方法により行った。すなわち、光源としてVCSEL(850nm)を準備し、これから放射された光(発光)をモードスクランブラを介して、一方の光コネクタ(実施例7,8においては汎用光コネクタMT)の光導波路コアまたは光ファイバコアに入射させ、上記光接続により他方の光コネクタの光導波路コア(端部)から出射する光を、オプティカルマルチパワーメータ〈アドバンテスト社製:Q822〉を使用して測定した。なお、光コネクタと一体の光導波路以外の部分(経路)で光を導くのに、光ファイバ〈GI−MMF φ50μm〉を用いた。また、測定側の上記他方の光コネクタの出射側端部とオプティカルマルチパワーメータとの間は、集光用のレンズを介在させて接続した。
上記実験の結果、全ての実施例(1〜8)において、他方側の光コネクタから出射した光が測定され、正常な光接続が確立されていることが確認された。
本発明の光コネクタは、小形かつ安価であるため、機器のボード内のCPU周りやチップ周り等、スペースが少なく、コネクタを大量に用いる部位での使用に適する。また、本発明の光コネクタの製法は、低結合損失で小形の光コネクタを効率良く安価に製造できる。
1 コア
2 アンダークラッド層
3 オーバークラッド層
4 光導波路部
5 フェルール部

Claims (4)

  1. 光を伝達するコアと、その上下に設けられるアンダークラッド層およびオーバークラッド層とからなる光導波路と、この光導波路の端部の光接続用フェルールとからなる光コネクタであって、上記光導波路の端部に対応する部位のオーバークラッド層が型押し成形によって厚肉に形成され、光接続用のフェルール部となっていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 上記フェルール部に、他の光コネクタのフェルール部と結合させるための連結手段が形成されている請求項1記載の光コネクタ。
  3. 上記フェルール部が型押し成形体からなり、同じく型押し成形体からなるオーバークラッド層と一体に形成されている請求項1または2記載の光コネクタ。
  4. 表面に所定パターンのコアが形成されたアンダークラッド層と、このアンダークラッド層およびコアを被覆するオーバークラッド層とからなる光導波路と、この光導波路の端部に設けられた光接続用フェルールとからなる光コネクタの製法であって、上記コアが形成されたアンダークラッド層上にオーバークラッド層の形成材料を塗布しこの形成材料が半硬化または未硬化の状態で、その上から上記フェルール部の表面形状に対応する内型面を有する成形型を被せて型押しし、この成形型内側の成形空間内に上記形成材料を満たした後、この形成材料を硬化させることにより、上記光導波路の端部に対応する部位のオーバークラッド層を厚肉にして、光接続用のフェルール部に形成する工程を含むことを特徴とする光コネクタの製法。
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