JP5482685B2 - 圧入装置 - Google Patents
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圧入ワークを支持して、上記パンチによる加圧力を受けて下降可能なテーブルと、
該テーブルを貫通し、上記パンチの直下位置において該パンチによる加圧力を受けるバックアップと、を備えており、
上記圧入ワークと上記バックアップとの間に隙間を形成しておき、上記圧入部品を上記圧入ワークに形成した圧入穴に圧入する際には、上記パンチによって上記圧入部品を介して上記圧入ワーク及び上記テーブルを上記バックアップに対して下降させ、上記圧入ワークにおける上記圧入穴の形成位置の下方を上記バックアップに接触させるときに、上記テーブルに対する上記圧入ワークの支持状態が変化して、上記圧入部品の圧入方向に対して上記圧入穴の軸方向を一致させることができるよう構成してあることを特徴とする圧入装置にある(請求項1)。
そして、パンチによって圧入部品を圧入ワークに形成された圧入穴へ圧入する際には、圧入ワークをテーブルに支持し、圧入部品をパンチの把持部に把持する。また、テーブルに支持した圧入ワークとバックアップとの間には、隙間を形成しておく。
このとき、圧入部品の圧入方向に対して圧入穴の軸方向が若干傾いている場合には、圧入ワークが下降する過程において、圧入ワークがバックアップに接触することにより、テーブルに対する圧入ワークの支持状態が変化する。これにより、圧入部品の全周が圧入穴に接触し、圧入部品の圧入方向に対して圧入穴の軸方向を一致させた状態で、パンチによる加圧力をパンチの直下位置にあるバックアップによって受け止めて、圧入部品を圧入穴に圧入することができる。
本発明において、上記圧入ワークは、該圧入ワークを支持する支持部を設けたパレットに載置して搬送可能であり、上記テーブル及び上記パンチは、架台に対して配設してあり、上記テーブルは、上記パレットを下方から支持するとともに、上記パンチによって下方に押されるときには該パンチの加圧力よりも小さな上方への対抗力を生じさせるよう構成してあり、上記パンチは、上記架台において上記テーブルに対する上方に設けた架台上部に対して配設してあり、上記バックアップは、上記パレットに形成した貫通穴を通って該パレットの上方に突出させるよう構成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、テーブルとバックアップとをセットにして管理することができる。また、バックアップと土台との間に隙間を形成しておくことにより、これらを架台に対して容易に配置することができる。
また、バックアップに加わる荷重をテーブルによって受けるのではなく、土台によって受けることにより、テーブルに加わる負荷を低減することができる。そのため、テーブルを昇降させる昇降駆動源の出力容量を小さくすることができる。
この場合には、圧入ワークにおける各圧入穴に対して、かじりが生じないようにして垂直に圧入することができる。
本例の圧入装置1は、図1〜図3に示すごとく、圧入部品82を把持する把持部21を有して、パンチ駆動源22によって把持部21から圧入部品82を押し出すよう構成したパンチ2と、圧入ワーク8を支持して、パンチ2による加圧力を受けて下降可能な回転テーブル(テーブル)4と、回転テーブル4を貫通して、パンチ2の直下位置においてパンチ2による加圧力を受けるバックアップ5と、を備えている。圧入装置1は、図9〜図11に示すごとく、圧入ワーク8とバックアップ5との間に隙間C1を形成しておき、圧入部品82を圧入ワーク8に形成した圧入穴81に圧入する際には、パンチ2によって圧入部品82を介して圧入ワーク8及び回転テーブル4をバックアップ5に対して下降させ、圧入ワーク8における圧入穴81の形成位置の下方をバックアップ5に接触させるときに、回転テーブル4に対する圧入ワーク8の支持状態が変化して、圧入部品82の圧入方向D2に対して圧入穴81の軸方向D1を一致させることができるよう構成してある。
図3に示すごとく、本例の圧入装置1は、複数種類の圧入ワーク8の圧入穴81に対して圧入部品82の圧入ができるようにしている。圧入ワーク8には、複数箇所に圧入穴81が形成してあり、本例の圧入装置1は、複数箇所の圧入穴81に対して順次圧入部品82を圧入するよう構成してある。圧入装置1は、パンチテーブル25によって直線状にスライドするパンチ2の直線軌跡(スライド軌跡)Lと、回転テーブル4によって回転する圧入ワーク8における圧入穴81の回転軌跡Rとが交わることを利用して、圧入ワーク8の2次元平面の任意の位置に形成された圧入穴81に対して、パンチ2に把持する圧入部品82を圧入するよう構成したものである。
本例の圧入ワーク8は、圧入ワーク8を支持する支持部72を設けたパレット7に載置して搬送可能である。パレット7は、ベースプレート71に対して、支持部72を設けてなる。支持部72は、ベースプレート71の複数箇所から上方に突出して、圧入ワーク8の各部を支持するよう構成されている。圧入ワーク8は、複数の支持部72の上に載置される。
搬送台45は、回転テーブル4によって持ち上げることができるよう、架台11に位置決めを行って載置されている。
本例のテーブル4は、回転駆動源41によって回転可能に構成した回転テーブル4である。回転テーブル4は、パレット7を下方から支持するとともに、パンチ2によって下方に押されるときにはパンチ2の加圧力よりも小さな上方への対抗力を生じさせるよう構成してある。
図1に示すごとく、回転テーブル4は、昇降駆動源33によって昇降可能である。回転テーブル4の上記対抗力は、昇降駆動源33による推力によって発生させる。昇降駆動源33は、回転テーブル4及び回転駆動源41の全体を昇降させるよう構成してある。回転テーブル4は、鉛直方向に配される回転軸線Oの回りに回転可能であり、パンチ2は、鉛直方向に昇降可能である。
回転テーブル4は、昇降駆動源33におけるモータの位置制御を行って昇降し、昇降駆動源33におけるモータのトルク制御を行って上記対抗力を発生させるよう構成されている。
昇降ベース3には、リング状の回転ガイド31が配設してあり、回転テーブル4には、回転ガイド31に沿って転がり接触する転がり部材42が配設してある。また、回転駆動源41はモータによって構成されており、このモータの出力軸に設けたギヤは、回転テーブル4に設けたギヤに噛合している。
本例の昇降駆動源33は、昇降ベース3及び回転テーブル4を上昇させることにより、架台11に載置した搬送台45及びパレット7を持ち上げるよう構成してある。
図1、図2に示すごとく、本例のバックアップ5は、回転テーブル4に対して上下に摺動可能に保持してある。バックアップ5は、パレット7に形成した貫通穴を通ってパレット7の上方に突出させるよう構成してある。
バックアップ5は、圧入ワーク8の下面を受ける荷重受け部51と、荷重受け部51の下方に設けた摺動部52とによって構成してある。回転テーブル4には、その上下に貫通して軸受部44が配設してあり、バックアップ5の摺動部52は、軸受部44の摺動穴441に挿通して上下に摺動可能である。
図1に示すごとく、パンチ2は、回転テーブル4に対する上方に設けた架台上部12に対して配設してある。パンチ2及びパンチ駆動源22は、架台上部12に配設したパンチテーブル25に配設してある。本例のパンチ2は、パンチテーブル25に設けたパンチ着脱部24に対して着脱可能であり、架台上部12には、複数種類のパンチ2がパンチホルダ27に保持してある。そして、パンチホルダ27に保持した各パンチ2は、パンチ着脱部24に対して1つずつ付け替え可能になっている。
架台上部12は、パンチテーブル25のスライド方向Sの両側において架台11に支持してある。本例の架台上部12は、架台下部13から立設した4本の支柱14によって支持してある。また、架台上部12には、パンチテーブル25のスライド方向Sに沿った長穴121が形成してある。
パンチテーブル25は、架台上部12の上方位置において、長穴121に対してスライド方向Sに直交する両側に配設したリニヤガイド26によって案内されてスライドするよう構成してある。パンチ2は、長穴121を通して下方に垂下する状態で、パンチテーブル25から下方に突出して配設してある。
図1、図2に示すごとく、架台11において回転テーブル4に対する下方に設けた架台下部13には、圧入部品82を圧入穴81に圧入する際にバックアップ5の下方に位置してバックアップ5に加わる荷重を受ける土台6が配設してある。土台6は、土台駆動源61によって、回転テーブル4の昇降方向に対して直交する方向にスライド可能である。土台6は、土台駆動源61によって、パンチ2の直下位置において、パンチテーブル25のスライド方向Sと平行な方向にスライドする。土台6は、バックアップ5の下方においてパンチ2から加わる荷重を受けるものである。
図5に示すごとく、圧入穴81への圧入部品82の圧入を行う際には、土台6は、土台駆動源61によってスライドさせて、パンチテーブル25によるパンチ2のスライド位置の直下位置に常に位置させる。つまり、圧入装置1は、回転テーブル4を回転させて決定される圧入穴81及びバックアップ5の回転位置に対し、パンチ2のスライド位置及び土台6のスライド位置を合わせて、圧入を行う。
本例の圧入装置1は、図5に示すごとく、圧入ワーク8に形成された圧入穴81、及びその下方に位置するバックアップ5の回転位置を、回転テーブル4を回転させて変更する一方、パンチ2に把持した圧入部品82のスライド位置を、パンチテーブル25をスライドさせて変更するとともに、土台6のスライド位置を、土台ベース62をスライドさせて変更し、回転位置とスライド位置とを一致させて、パンチ2によって圧入部品82を圧入穴81へ圧入するよう構成してある。
また、圧入装置1は、圧入穴81及びバックアップ5の回転位置と、土台6のスライド位置と、パンチ2に把持した圧入部品82のスライド位置とを、回転駆動源41、土台駆動源61及びスライド駆動源23を駆動して、各圧入穴81について順次一致させて、パンチ2によって圧入部品82を各圧入穴81へ順次圧入するよう構成してある。
また、圧入装置1は、図5〜図7に示すごとく、圧入部品82を圧入穴81に圧入する際には、バックアップ5と土台6との間に隙間C2を形成しておき、パンチ2による加圧力を受けて、圧入ワーク8、パレット7、バックアップ5及び回転テーブル4が下降する際に、土台6に対してバックアップ5が接触した後、バックアップ5に対して圧入ワーク8が接触して、圧入を行うよう構成してある。
まず、図1に示すごとく、圧入を行う圧入ワーク8及びパレット7に対応する回転テーブル4を、架台11の昇降ベース3に取り付ける。また、パンチ2の把持部21に、圧入部品82を把持させておく。また、土台駆動源61によって土台6を回転テーブル4の下方から横に退避させるとともに、昇降駆動源33によって回転テーブル4を下降させておく。
そして、圧入ワーク8を支持したパレット7を搬送台45に搬入する。このとき、回転テーブル4を下降させていることにより、搬送台45の上方に、回転テーブル4に配設したバックアップ5が突出しないようにし、バックアップ5と、搬送台45に搬送するパレット7とに干渉が生じないようにすることができる。また、圧入装置1における限られたスペースを有効に使用することができる。
次いで、回転駆動源41によって、回転テーブル4と、搬送台45と、圧入ワーク8を載置したパレット7とを、一体的に回転させ、圧入ワーク8における圧入穴81を、パンチ2のスライド軌跡Lの直下位置に位置させる。
こうして、圧入穴81の形成位置の上方にはパンチ2が配置され、圧入ワーク8における圧入穴81の形成位置の下方には、バックアップ5及び土台6が配置される。
次いで、図7に示すごとく、圧入ワーク8、パレット7及び回転テーブル4がさらに下方に押される。このとき、圧入穴81の下方に位置するバックアップ5は、土台6によって受け止められることによって下降しない一方、圧入ワーク8、パレット7、回転テーブル4及び他のバックアップ5が下方に押される。そして、圧入ワーク8における圧入穴81の形成位置の下面にバックアップ5の上面が接触し、これらの間の隙間C1がなくなる。
そして、図8に示すごとく、圧入穴81に対して圧入部品82が圧入される。
そのため、本例の圧入装置1によれば、圧入穴81と圧入部品82とにかじりが生じないようにして、圧入穴81に対して圧入部品82を垂直に圧入することができる。
以降、圧入穴81の数に応じて、上記と同様に順次圧入部品82の圧入を行うことができる。
そのため、本例の圧入装置1によれば、パンチテーブル25及び土台ベース62のスライド方向Sに直交する方向の幅寸法を縮小することができる。
11 架台
12 架台上部
121 長穴
13 架台下部
2 パンチ
21 把持部
22 パンチ駆動源
23 スライド駆動源
25 パンチテーブル
3 昇降ベース
33 昇降駆動源
4 回転テーブル
41 回転駆動源
45 搬送台
5 バックアップ
6 土台
61 土台駆動源
7 パレット
72 支持部
8 圧入ワーク
81 圧入穴
82 圧入部品
S スライド方向
Claims (6)
- 圧入部品を把持する把持部を有し、パンチ駆動源によって上記把持部から上記圧入部品を押し出すよう構成したパンチと、
圧入ワークを支持して、上記パンチによる加圧力を受けて下降可能なテーブルと、
該テーブルを貫通し、上記パンチの直下位置において該パンチによる加圧力を受けるバックアップと、を備えており、
上記圧入ワークと上記バックアップとの間に隙間を形成しておき、上記圧入部品を上記圧入ワークに形成した圧入穴に圧入する際には、上記パンチによって上記圧入部品を介して上記圧入ワーク及び上記テーブルを上記バックアップに対して下降させ、上記圧入ワークにおける上記圧入穴の形成位置の下方を上記バックアップに接触させるときに、上記テーブルに対する上記圧入ワークの支持状態が変化して、上記圧入部品の圧入方向に対して上記圧入穴の軸方向を一致させることができるよう構成してあることを特徴とする圧入装置。 - 請求項1に記載の圧入装置において、上記圧入ワークは、該圧入ワークを支持する支持部を設けたパレットに載置して搬送可能であり、
上記テーブル及び上記パンチは、架台に対して配設してあり、
上記テーブルは、上記パレットを下方から支持するとともに、上記パンチによって下方に押されるときには該パンチの加圧力よりも小さな上方への対抗力を生じさせるよう構成してあり、
上記パンチは、上記架台において上記テーブルに対する上方に設けた架台上部に対して配設してあり、
上記バックアップは、上記パレットに形成した貫通穴を通って該パレットの上方に突出させるよう構成してあることを特徴とする圧入装置。 - 請求項2に記載の圧入装置において、上記バックアップは、上記テーブルに対して上下に摺動可能に保持してあり、
上記架台において上記テーブルに対する下方に設けた架台下部には、上記圧入部品を上記圧入穴に圧入する際に上記バックアップの下方に位置して該バックアップに加わる荷重を受ける土台が配設してあり、
上記圧入部品を上記圧入穴に圧入する際には、上記バックアップと上記土台との間に隙間を形成しておき、
上記パンチによる加圧力を受けて、上記圧入ワーク、上記パレット、上記バックアップ及び上記テーブルが下降する際に、上記土台に対して上記バックアップが接触した後、上記バックアップに対して上記圧入ワークが接触して、上記圧入を行うよう構成してあることを特徴とする圧入装置。 - 請求項3に記載の圧入装置において、上記架台には、上記パレットを載置する搬送台が設けてあり、
上記テーブルは、昇降駆動源によって昇降可能であり、
上記土台は、土台駆動源によって上記テーブルの昇降方向に対して直交する方向へスライド可能であり、
上記圧入ワークを載置した上記パレットを上記搬送台に搬送する際には、上記土台駆動源によって上記土台を上記テーブルの下方から退避させるとともに、上記昇降駆動源によって上記テーブルを下降させておき、
上記圧入部品を上記圧入穴に圧入する際には、上記昇降駆動源によって上昇する上記テーブルによって上記搬送台及び上記パレットを上記架台から持ち上げるとともに、上記土台駆動源によって上記土台を上記テーブルにおける上記バックアップの下方にスライドさせるよう構成してあることを特徴とする圧入装置。 - 請求項4に記載の圧入装置において、上記テーブルは、回転駆動源によって回転可能であり、
上記パンチ及び上記パンチ駆動源は、パンチテーブルに配設してあり、
該パンチテーブルは、スライド駆動源によって上記テーブルの回転平面方向に対して平行な方向へスライド可能であり、
上記土台は、上記パンチの直下位置において上記土台駆動源によって上記パンチテーブルのスライド方向と平行な方向にスライドするよう構成してあることを特徴とする圧入装置。 - 請求項5に記載の圧入装置において、上記圧入穴は、上記圧入ワークにおける複数箇所に形成してあり、
上記圧入穴及び上記バックアップの回転位置と、上記土台のスライド位置と、上記パンチに把持した上記圧入部品のスライド位置とを、上記回転駆動源、上記土台駆動源及び上記スライド駆動源を駆動して、上記各圧入穴について順次一致させて、上記パンチによって上記圧入部品を上記各圧入穴へ順次圧入するよう構成してあることを特徴とする圧入装置。
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