JP5482389B2 - 加硫ゴム材 - Google Patents

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Description

本発明は、過酸化物で加硫された加硫ゴム材に関するものである。
ウォータホース等の自動車用のホースには、剛性を確保しつつ薄肉軽量化を図るため、ポリアミド等の糸を編成した補強糸層を有するゴムホースが用いられている。そして、製造するためには、補強糸層を編成するための工程が必要となり、煩雑になっている。そのため、ゴム層だけで剛性が確保できるゴム材が望まれている。
ところで、ゴム材の高剛性化には、カーボンブラック等の補強材の増量、樹脂(熱硬化性及び熱可塑性)や短繊維の添加等が一般的に行われている。
それ以外として、加硫系にメタクリル酸亜鉛等の金属塩の共架橋剤と過酸化物の加硫剤とを併用することが特許文献1〜4に記載されている。
しかしながら、特許文献1〜4に記載のゴム材は、常温では高剛性を発現するものの、高温においては剛性が低下するため、高温で使用される製品の材料としては適さないと考えられる。そこで、高温での剛性の低下を見越し、高温における剛性を確保しようと、1)カーボンブラック等の補強剤を増量すると、粘度が高くなり過ぎて押出性等の未加硫状態での加工性が悪くなる、2)熱可塑性や熱硬化性の樹脂を増量すると、このゴム材からなるゴムホース等の製品は、常温においては硬くなり過ぎて、組付作業等を行うときのハンドリング性が悪くなる、3)金属塩の共架橋剤を増量すると、成形時に金型等に貼りつきやすくなり脱型しにくくなる等の問題が生じると考えられる。
特開昭63−22846号公報 特開平5−17635号公報 特開平5−271475号公報 特開平9−111045号公報
そこで、本発明は、高温(例えば125℃)における剛性を確保しつつ、未加硫状態での押出性及び加硫加工性並びにこのゴム材を用いた製品の組付作業等を行うときのハンドリング性に優れた加硫ゴム材を提供することを目的とする。
上記のような問題が生じないよう、金属塩の共架橋剤と過酸化物の加硫剤とを併用する加硫系について検討したところ、金属塩及び過酸化物の配合量をそれぞれ所定量とすることにより、高温(125℃)における剛性が、常温(23±2℃)における剛性とそれほど差がないか又はそれ以上になることを見出した。
そこで、本発明の加硫ゴム材は、ゴム100質量部と、ジアクリル酸金属塩又はジメタクリル酸金属塩の共架橋剤1質量部〜9質量部と、過酸化物の加硫剤2質量部〜10質量部と、オイルの軟化剤30質量部〜45質量部とを含み、80℃におけるムーニー粘度が50〜140であり、且つ145℃におけるムーニースコーチ時間が2分〜6分である未加硫ゴム材を加硫し、常温における10%伸び時の常温引張応力が1MPa〜2MPaであり、常温における硬さが70〜85であり、125℃の高温における10%伸び時の高温引張応力が、前記常温引張応力より0.1MPa低い値乃至0.3MPa高い値の範囲内にあることを特徴とする。
本明細書におけて常温とは、23±2℃の温度、すなわち、21℃〜25℃の範囲の温度である。
本発明における各要素の態様を以下に例示する。
1.未加硫ゴム材
未加硫ゴム材は、80℃におけるムーニー粘度(ML(1+4)80℃)が50〜140になることにより、良好な加工性(特に押出性)等を確保することができる。この値が50未満では、混練等がしにくくなる。一方、140を超えると、押出性が悪くなる。好ましくは、100〜140であり、より好ましくは、120〜140である。
ここで、80℃におけるムーニー粘度は、80℃の試験温度において、JIS K 6300−1「未加硫ゴム−物理特性−第1部:ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求め方」に準拠して、L形のロータを用い、1分間予熱し、ロータを4分間回転させてムーニー粘度試験を行って測定した値である。
また、未加硫ゴム材は、145℃におけるムーニースコーチ時間(t)が2分〜6分になることにより、良好に加硫加工することができる。ムーニースコーチ時間が2分未満では、加硫速度が速すぎて、加工中に加硫してしまう。一方、6分を超えると、加硫速度が遅すぎて、生産性が悪くなる。好ましくは、2分〜4分であり、より好ましくは、2分〜3分である。
ここで、ムーニースコーチ時間は、145℃の試験温度において、JIS K 6300−1「未加硫ゴム−物理特性−第1部:ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求め方」に準拠して、ムーニースコーチ試験を行って測定した値である。
未加硫ゴム材中に100質量部のゴムを含むときの、未加硫ゴム全体の質量としては、特に限定はされないが、250質量部〜350質量部であることが好ましい。この値が250質量部未満では、混練加工がしにくくなる。一方、350質量部を超えると、剛性が低下する。
2.ゴム
ゴムとしては、特に限定はされないが、NR(天然ゴム)、IR(イソプレンゴム)、SBR(スチレン−ブタジエンゴム)、NBR(ニトリルゴム)等のジエン系ゴム、EPDM(エチレン−プロピレン−共役ジエンゴム)、EPM(エチレン−プロピレンゴム)、フッ素ゴム、シリコーンゴム等が例示できる。
EPDMとしては、特に限定はされないが、100℃におけるムーニー粘度(ML(1+4)100℃)が10〜200であるものが良好な製品を得られて好ましい。また、ジエン量が2質量%〜11質量%であるものが良好な製品を得られて好ましい。また、エチレン量が20質量%〜90質量%であるものが良好な製品を得られて好ましい。
3.共架橋剤
ゴム100質量部に対する共架橋剤の配合量を1質量部〜9質量部にすることにより、硬くなりすぎず、且つ125℃における剛性の低下が少ない又はない加硫ゴム材を得ることができる。過酸化物等の他のものの配合量等にもよるが、共架橋剤の配合量が1質量部未満では、熱老化性が悪くなる。一方、9質量部を超えると、成形時に金型からの離型性が悪くなる。好ましくは2質量部〜8質量部であり、より好ましくは2質量部〜5質量部である。
また、共架橋剤は、ジアクリル酸金属塩又はジメタクリル酸金属塩の一種のみでもよいし、二種以上でもよい。二種以上の場合には、ジアクリル酸金属塩が二種以上でもよいし、ジメタクリル酸金属塩が二種以上でもよいし、ジアクリル酸金属塩が一種又は二種以上とジメタクリル酸金属塩が一種又は二種以上との併用であってもよい。
また、ジアクリル酸金属塩としては、特に限定はされないが、アクリル酸亜鉛、アクリル酸カルシウム、アクリル酸マグネシウム等が例示できる。
また、ジメタクリル酸金属塩としては、特に限定はされないが、メタクリル酸亜鉛、メタクリル酸カルシウム、メタクリル酸マグネシウム等が例示できる。
4.加硫剤
ゴム100質量部に対する加硫剤の配合量を3質量部〜10質量部にすることにより、硬くなりすぎず、且つ125℃における剛性の低下がない加硫ゴム材を得ることができる。共架橋剤等の他のものの配合量等にもよるが、この配合量が3質量部未満では、125℃における剛性が低下する。一方、10質量部を超えると、硬くなりすぎる。好ましくは、4質量部〜7質量部である。
また、加硫剤は、一種の過酸化物でもよいし、二種以上の過酸化物でもよい。
また、過酸化物としては、特に限定はされないが、ジベンゾイルペルオキシド、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、4,4−ビス(tert-ブチルペルオキシ)ペンタン酸ブチル、ジクミルペルオキシド、tert−ブチルベンゾイルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、1,4−ビス[1−(tert−ブチルペルオキシ)−1−メチルエチル]ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−3−ヘキシン、tert−ブチル(1−メチル−1−フェニルエチル)ペルオキシド等の有機過酸化物が例示できる。
5.他の配合物
軟化剤としてのオイルの配合量は、前記のとおり、ゴム100質量部に対し、30質量部〜45質量部である。30質量部未満では、未加硫ゴム材の粘度が高くなりすぎ、加工性が低下する。一方、45質量部を超えると、剛性が低下する。より好ましくは、31質量部〜43質量部である。
未加硫ゴム材は、上記の配合物以外の他の配合物を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
他の配合物としては、特に限定はされないが、カーボンブラックやクレイや亜鉛華等の補強剤、加工助剤、老化防止剤、着色剤等が例示できる。
6.加硫ゴム材
加硫ゴム材は、常温における10%伸び時の常温引張応力(M10)が1MPa〜2MPaとなることで、剛性が高くなり、ホース等の製品に用いたときに、その製品の薄肉化等を図ることができる。好ましくは、1MPa〜1.5MPaであり、より好ましくは、1MPa〜1.2MPaである。
ここで、常温引張応力は、JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準拠して、常温で引張試験を行って測定した値である。
また、常温における硬さが、70〜85となることで、剛性を確保しつつ、且つ硬すぎることがなくて、ホース等の製品に用いたときに、その製品のハンドリング性が良好となる。好ましくは、75〜85であり、より好ましくは、80〜85である。
ここで、硬さは、常温の試験温度において、JIS K 6253「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方」に準拠し、タイプAデュロメータを用いて、硬さ試験を行って測定した値である。
また、125℃の高温における10%伸び時の高温引張応力が、前記常温引張応力より0.1MPa低い値乃至0.3MPa高い値の範囲内にある、すなわち、125℃における10%伸び時の高温引張応力(Mh)の値から常温引張応力の値を引いた値が−0.1MPa〜0.3MPaであることが好ましい。この値が−0.1MPa未満では、高温時の剛性が低く、ホース等の製品に用いたときに、その製品の使用温度における剛性を発現することができない。一方、0.3MPaを超えると使用時と常温時との剛性の差が大きすぎて、用いた製品の保管等がしにくくなる。より好ましくは、0.05MPa低い値乃至0.3MPa高い値の範囲内であり、さらに好ましくは、0.04MPa低い値乃至0.26MPa高い値の範囲内である。
ここで、125℃における10%伸び時の高温引張応力は、125℃の試験温度(試料及び雰囲気を125℃にした)において、JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて引張試験を行って測定した値である。
また、常温における切断時伸び(E)としては、特に限定はされないが、100%〜300%であることで、弾性材としての性質を確保することができ、且つ用いた製品も取扱いしやすくなって好ましい。より好ましくは、100%〜200%であり、さらに好ましくは、110%〜180%である。
ここで、切断時伸びは、JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準拠して、常温で引張試験を行って測定した値である。
7.用途
加硫ゴム材の用途としては、特に限定はされないが、ウォータホース、ブレーキホース等のように、使用時に高温となる自動車用のホース等のゴム材が例示できる。
本発明によれば、高温(125℃)における剛性を確保しつつ、未加硫状態での押出性及び加硫加工性並びにこのゴム材を用いた製品の組付作業等を行うときのハンドリング性に優れた加硫ゴム材を提供することができる。
加硫ゴム材の測定温度と引張応力との関係のグラフである。
加硫系の違いによる剛性等への影響を調べるため、表1に配合を示す2種類の実施例と2種類の比較例とを作製した。そして、それぞれの試料について、80℃におけるムーニー粘度、145℃におけるムーニースコーチ時間、常温における引張強さ、常温における切断時伸び、常温における10%伸び時の常温引張応力、常温における硬さ、60℃における10%伸び時の中温引張応力及び125℃おける10%伸び時の高温引張応力を測定し、その値を表1に示す。なお、表1の配合欄の単位は質量部である。また、引張応力の差は、高温引張応力の測定値から常温引張応力の測定値を引いた値である。また、各試料の測定温度と10%伸び時の引張応力との関係のグラフを図1に示す。
Figure 0005482389
この実施例及び比較例には、次の原料を使用した。
EPDM1として、100℃におけるムーニー粘度が105、エチレン含有率が54質量%、ジエンとしてENB(エチリデンノルボルネン)の含有率が4.5質量%であるEPDM(エチレン−プロピレン−共役ジエンゴム)を使用した。
EPDM2として、100℃におけるムーニー粘度が45、エチレン含有率が54質量%、ジエンとしてENBの含有率が8.1質量%であるEPDMを使用した。
カーボンブラック1として、SRF−HSを使用した。
カーボンブラック2として、HAF−HSを使用した。
カーボンブラック3として、HAFを使用した。
軟化剤として、パラフィン系オイルを使用した。
加工助剤として、脂肪酸亜鉛を使用した。
白色フィラー1として、焼成クレーを使用した。
白色フィラー2として、炭酸カルシウムを使用した。
希釈過酸化物として、1,4−ビス[1−(tert−ブチルペルオキシ)−1−メチルエチル]ベンゼンを40質量%に希釈したものを使用した。従って、過酸化物の量は配合した希釈過酸化物の40質量%である。
加硫促進剤1として、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤を使用した。
加硫促進剤2として、チアゾール系加硫促進剤を使用した。
硫黄系加硫剤1として、粉末硫黄を使用した。
硫黄系加硫剤2として、4,4’−ジチオジモルホリンを使用した。
この各実施例及び比較例について説明する。
各実施例及び比較例は、それぞれ表1の配合比になるように秤量した各原料を均一になるよう1.3Lインターミックスと8インチロールとを用いて混練した後、170℃、15分間の条件で加硫を行い、加硫ゴム材を得た。
各試料の測定法について説明する。
(1)ムーニー粘度試験
80℃の試験温度において、JIS K 6300−1に準拠し、L形のロータを用い、1分間予熱し、ロータを4分間回転させてムーニー粘度試験を行い、ムーニー粘度(ML(1+4)80℃)を測定した。
(2)ムーニースコーチ試験
145℃の試験温度において、JIS K 6300−1に準拠してムーニースコーチ試験を行い、ムーニースコーチ時間(t)を測定した。
(3)引張試験
JIS K 6251に準拠して常温での引張試験を行い、引張強さ(T)、切断時伸び(E)及び10%伸び時の常温引張応力(M10)を測定した。
(4)硬さ試験
常温の試験温度において、JIS K 6253に準拠し、タイプAデュロメータを用いて、硬さ試験を行い、硬さを測定した。
(5)中温・高温引張試験
試料及び雰囲気の温度を60℃又は125℃にして、JIS K 6251に準じて引張試験を行い、中温引張応力(Mm)及び高温引張応力(Mh)を測定した。
表1及び図1に示すように、加硫系にメタクリル酸亜鉛と過酸化物とを併用した実施例1、2のうち、実施例1は温度が高くなるにつれ10%伸び時の引張応力が高くなり、実施例2は略同じであった。一方、加硫系に硫黄を用いた比較例1及び加硫系に過酸化物を用いた比較例2は共に、温度が高くなるにつれ10%伸び時の引張応力が低くなった。
従って、加硫系にメタクリル酸亜鉛と過酸化物とを併用した実施例1、2は、高温においても剛性が低下しない又は低下が少ない加硫ゴム材となった。
次に、メタクリル酸亜鉛と過酸化物との配合量の違いによる影響を調べるため、表2にメタクリル酸亜鉛及び過酸化物以外の原料の配合を示し、表3、4にメタクリル酸亜鉛及び過酸化物の配合を示す14種類の実施例と25種類の比較例とを作製した。そして、それぞれの試料について、80℃におけるムーニー粘度、145℃におけるムーニースコーチ時間、常温における切断時伸び、常温における10%伸び時の常温引張応力、常温における硬さ及び125℃おける10%伸び時の高温引張応力を測定し、その値を表3、4に示す。なお、表2〜4の配合欄の単位は質量部である。また、表3に配合を示すものと、表4に配合を示すものとは、軟化剤の配合量(表3のものは43質量部であり、表4のものは31質量部である)が異なるのみである。また、引張応力の差は、高温引張応力の測定値から常温引張応力の測定値を引いた値である。
Figure 0005482389
Figure 0005482389
Figure 0005482389
この各実施例及び比較例に用いた原料は、表1の実施例に用いたもと同じものを使用するとともに、同じように作製した。また、試料の測定も同じように行った。
表3に示すように、EPDM100質量部に対し43質量部のオイルを配合するときは、メタクリル酸亜鉛が配合されていないと常温引張応力が1未満となった。一方、20質量部のメタクリル酸亜鉛が配合されていると、特に常温引張応力が大きくなる。そのため、高温引張応力との差が大きくなり、製品が使用される温度、例えば125℃での剛性が発現しにくくなった。
表4に示すように、EPDM100質量部に対し31質量部のオイルを配合するときは、メタクリル酸亜鉛が配合されていなくても、剛性等の物性を確保することはできるものの、熱老化性が悪くなり好ましくない。
以上より、EPDM100質量部に対し、メタクリル酸亜鉛2〜8質量部と、過酸化物3.2〜9.6質量部と、オイル31〜43質量部とを含んでいる全ての実施例は、80℃におけるムーニー粘度が119.7〜136.6、145℃におけるムーニースコーチ時間が2.04〜2.81分、常温における切断時伸びが110〜180%、常温における10%伸び時の常温引張応力が1〜1.2MPa、常温における硬さが80〜85、125℃における10%伸び時の高温引張応力が1.03〜1.36MPa、高温引張応力の値から常温引張応力の値を引いた値が−0.04〜0.26MPaとなり、125℃での剛性を確保しつつ、未加硫状態での押出性及び加硫加工性に優れ、また、このゴム材を用いたときにその製品の組付作業等を行うときのハンドリング性に優れた加硫ゴム材となった。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。

Claims (2)

  1. ゴム100質量部と、ジアクリル酸金属塩又はジメタクリル酸金属塩の共架橋剤1質量部〜9質量部と、過酸化物の加硫剤2質量部〜10質量部と、オイルの軟化剤30質量部〜45質量部とを含み、80℃におけるムーニー粘度が50〜140であり、且つ145℃におけるムーニースコーチ時間が2分〜6分である未加硫ゴム材を加硫し、
    常温における10%伸び時の常温引張応力が1MPa〜2MPaであり、常温における硬さが70〜85であり、125℃の高温における10%伸び時の高温引張応力が、前記常温引張応力より0.1MPa低い値乃至0.3MPa高い値の範囲内にあることを特徴とする加硫ゴム材。
  2. 前記加硫ゴム材は、常温における切断時伸びが100%〜300%である請求項1記載の加硫ゴム材。
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