JP5480714B2 - 半導体記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メモリカードなどの半導体記録装置に関し、特に複数のフラッシュメモリ(不揮発性メモリ)に対して並列に書きこみを行うことにより、書きこみ速度を保証する半導体記録装置に関する。
従来、フラッシュメモリが内蔵されたカード型の記録媒体であるSD(Secure Digital)カード等の半導体記録装置は、超小型、超薄型であり、その取り扱い易さから、ディジタルカメラ、携帯機器等において画像等のデータを記録するために広く利用されている。
SDカードにおいては、特に動画を記録する場合を対象にSpeed_Classが定義されている。例えばClass4では、定義された使用形態において、4MB/s以上のライト性能保証することができる。
前述の定義した使用形態について、図2を参照しながら説明する。図2はSDカードにおけるデータ記録領域のアライメントの説明図である。同図に示すように、SDカードにおいては、ユーザデータをAU(Allocation Unit)の集合として定義し、さらに1AUを連続するN個(Nは自然数)のRU(Recording Unit)として定義する。したがって、1AUはRU[0]〜RU[N−1]のN個のRUで構成されることになる。
例えば、RU=64KBとし、AUが16個のRUで構成される場合、AUの大きさは1MBとなる。そして、AUに対してRU[0]から順番にRU[15]までをライトした場合の速度の保証値をPwとしている。(SD Specifications Part1参照)
ところで、放送用・業務用の分野においては、フラッシュメモリを搭載したカメラレコーダにより映像を記録する場合がある。そして、記録映像の高画質化の要求が高いが、これを実現するには記録レートを高速化する必要がある。このような高速記録は、半導体記録装置内に複数のフラッシュメモリを設け、これらのフラッシュメモリに対して並列に書きこみを実施することにより実現することができるが、複数のフラッシュメモリに対して並列に書きこみを行うと、書きこみ時の消費電流が増大するという問題がある。
このような問題に対処可能な技術として、特許文献1に記載の半導体記録装置がある。すなわち、この特許文献1に記載の半導体記録装置では、複数のフラッシュメモリに書きこみを行う際、各フラッシュメモリに対する書きこみが重ならないように開始タイミングをシフトするように構成し、これにより、消費電力が増大するのを防止している。
特開平6−259320号公報
ところで、昨今、書きこみページサイズや書きこみページ数の更なる増大に伴って半導体記録装置の大容量化が要求されており、これに対応して、1セルで2ビット以上のデータを蓄積可能な多値フラッシュメモリが商品化されている。
図3に、このような多値フラッシュメモリのフローティングゲートに蓄積する電子の数と閾値電圧(Vth)との関係の一例を示す。この図3に示すように、4値のフラッシュメモリでは、フローティングゲートの電子の蓄積状態を閾値電圧(Vth)に基づいて4状態で管理する。閾値電圧は、消去状態が一番低く、これを(1,1)に対応させる。そして電子が蓄積していくにつれて閾値電圧は離散的に上昇し、その状態をそれぞれ(1,0)(0,0)(0,1)に対応させる。このように、蓄積する電子の数に比例して閾値電圧が上昇するので、所定の閾値電圧に収まるように制御することによって、1つのメモリセルに2ビットのデータを記録することができる。
図4に4値のフラッシュメモリの1つの消去ブロックの模式図を示す。図4に示す消去ブロックは、2×K個(Kは自然数)のページによって構成されている。そして、書きこみ処理は、ページ番号0から昇順に実施される。ここで、偶数ページ番号(2×m:mは0≦m≦(K−1)の整数)のページと奇数ページ番号(2×m+1)のページは1つのメモリセルを共有している関係(以下、セル共有関係という)にあるとする。セル共有関係にあるページにおいて、最初に書き込むページを1st記録ページ、次に書き込むページを2nd記録ページと呼ぶ。つまり、ページ番号(2×m)への書きこみ(1st記録ページへの書きこみ)と、ページ番号(2×m+1)への書きこみ(2nd記録ページへの書きこみ)は、同一のセルに電子をチャージしていることになる。図5のフラッシュメモリセルの状態遷移図を参照して説明すると、1st記録ページへの書きこみでは、閾値電圧が途中までしか上昇しないように制御し、次の2nd記録ページへの書きこみでは、閾値電圧が最大まで上昇するように制御する。つまり、フラッシュメモリの物理ブロックの1つのメモリセルの状態は、以下のように遷移する。
(a)データを消去した後は、メモリセルの状態は(1,1)
(b)1st記録ページの書きこみ後は、セルの状態は(1,1)又は(1,0)
(c)2nd記録ページの書きこみ後は、セルの状態は(1,1),(1,0),(0,0)又は(0,1)
よって、2nd記録ページへの書きこみは、
(c−1)書きこみ直前のセルの状態(電子のチャージ状態)が(1,0)か否か判別
(c−2)判別したセルの状態(電子のチャージ状態)が(1,0)のとき:(1,0)⇒(0,0)への電子のチャージ
(c−3)セルの状態(電子のチャージ状態)が(1,1)か否か判別
(c−4)判別したセルの状態(電子のチャージ状態)が(1,1)のとき:(1,1)⇒(0,1)への電子のチャージ
の4工程によって実施される。上記において、(c−1)、(c−3)は読み出し処理であり、(c−2)、(c−4)は書きこみ処理にあたる。
このように、2nd記録ページへの書きこみにおいては、読み出し処理及び書きこみ処理が複数回行われる可能性があり、書きこみ時間が、1st記録ページへの書きこみ時間よりも長くなる。そのため、2nd記録ページへの書きこみ開始タイミングを、1st記録ページの場合と同じだけ単純にシフトしただけでは、他のフラッシュメモリと書きこみが重なる時間が発生し、その結果、複数のフラッシュメモリの書きこみのための電力が必要となる。すなわち、高速記録可能なように複数の多値フラッシュメモリを備えた場合、従来の技術では十分に低消費電力化できないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するものであり、複数の多値フラッシュメモリを備えた半導体記録装置において、低消費電力化を図りつつ、できるだけ高速な記録を可能とすることを課題とする。
この課題を解決するために、第1の態様の半導体記録装置は、複数のフラッシュメモリと、前記フラッシュメモリの制御手段とを備え、前記フラッシュメモリは、書きこみ時に少なくとも1記録ページ分のデータを待機しておくデータキャッシュを備え、前記フラッシュメモリは、複数の記録ページを有する消去ブロックを複数有し、前記記録ページは、第1の記録ページと、書きこみ時間が第1の記録ベージ(1st記録ページ)よりも長い第2の記録ページ(2nd記録ページ)とに分類され、前記フラッシュメモリの制御手段は、前記複数のフラッシュメモリを少なくとも2つのグループに分割し、各グループに対して1記録ページずつインターリーブして書きこみ制御を行い、書きこみ対象の記録ページが前記第1記録ページか第2記録ページかを判定し、第1記録ページの書きこみと判定した場合は、書きこみ開始から第1所定時間(T1)経過した後に別グループの書きこみを開始し、第2記録ページの書きこみと判定した場合は、第1所定時間よりも長い書きこみ開始から第2所定時間(T2)経過した後に別グループの書きこみを開始することを特徴とする。
また、前記グループの数が2である場合に、前記第1所定時間T1は、前記フラッシュメモリにおける1st記録ページへの書きこみ時間の最大値Tw1の半分以下に設定され、前記第2所定時間T2は、前記フラッシュメモリにおける2nd記録ページへの書きこみ時間の最大値Tw1の半分以下に設定されていることを特徴とする。
さらに、前記グループの数が2である場合に、前記第1所定時間T1は、前記フラッシュメモリにおける1st記録ページへの書きこみ時間の標準値Ta1よりも長く設定され、前記第2所定時間T2は、前記フラッシュメモリにおける2nd記録ページへの書きこみ時間の標準値Ta2よりも長く設定されていることを特徴とする。
また、第2の態様の半導体記録装置は、複数のフラッシュメモリと、前記フラッシュメモリの制御手段とを備え、前記フラッシュメモリは、書きこみ時に少なくとも1記録ページ分のデータを待機しておくデータキャッシュを備え、前記フラッシュメモリは、複数の記録ページを有する消去ブロックを複数有し、前記複数の記録ページは、書き込み時間が異なっており、前記フラッシュメモリの制御手段は、前記複数のフラッシュメモリを少なくとも2つのグループに分割し、前記複数の記録ページを所定のルールでグループ化し、前記フラッシュメモリの各グループに対して、前記複数の記録ページをグループ化したページずつインターリーブして書きこみ制御を行い、書きこみ対象の記録ページのグループに対する書き込み時間が経過した後に前記フラッシュメモリの別グループの書きこみを開始することを特徴とする。
上記第1の態様の半導体記録装置によれば、フラッシュメモリの制御手段が、1st記録ページの書きこみと判定した場合は書きこみ開始から第1所定時間T1(以下、第1オフセット時間T1という)経過した後に別グループへの書きこみを開始し、2nd記録ページの書きこみと判定した場合は書きこみ開始から第1所定時間T1より長い第2所定時間T2(以下、第2オフセット時間T2という)経過した後に別グループの書きこみを開始する。これにより、書きこみ開始の前記第1オフセット時間T1を1st記録ページの書きこみに要する標準値以上に設定し、書きこみ開始の前記第2オフセット時間T2を2nd記録ページの書きこみに要する標準値以上に設定すれば、フラッシュメモリの書きこみ時間が標準値以下の場合には、2個のグループのフラッシュメモリが同時に書きこまれることがなく、消費電力を抑制できる。すなわち、低消費電力化を図りつつ、複数の多値フラッシュメモリを利用することによりできるだけ高速な記録を可能とすることができる。ここで、書きこみ時間の標準値とは、書きこみに対して障害となる条件が存在していない場合に期待できる書きこみ時間である。
また、前記書きこみ開始時間のオフセット値T1を1st記録ページの書きこみ時間の最大値の1/2以下、前記書きこみ開始時間のオフセット値T2を2nd記録ページの書きこみ時間の最大値の半分以下に設定すれば、フラッシュメモリの書きこみ時間が最大値にばらついたとしても、書きこみ開始時間のオフセット値T1およびT2はフラッシュメモリの書きこみ時間と相殺されるので、半導体記録装置の書きこみ速度が、前記書きこみ開始時間のオフセット値によって保証値以下に劣化することはない。
さらに、前記書きこみ開始時間のオフセット値T1が1st記録ページの書きこみに要する標準値に所定のマージンを加算した値以上であり、前記書きこみ開始時間のオフセット値T2が2nd記録ページの書きこみに要する標準時間に所定のマージンを加算した値以上であれば、2個のグループのフラッシュメモリが同時に書きこまれることがほとんど発生することがない。すなわち、半導体記録装置の書きこみ速度が保証値以下となるのを抑制しつつ、消費電力を抑制することができる。
上記第2の態様の半導体記録装置によれば、フラッシュメモリの制御手段が、前記複数のフラッシュメモリを少なくとも2つのグループに分割し、前記複数の記録ページを所定のルールでグループ化し、前記フラッシュメモリの各グループに対して、前記複数の記録ページをグループ化したページずつインターリーブして書きこみ制御を行い、書きこみ対象の記録ページのグループに対する書き込み時間が経過した後に前記フラッシュメモリの別グループの書きこみを開始する。これにより、異なるグループのフラッシュメモリが同時に書きこまれることがなく、消費電力を抑制できる。すなわち、低消費電力化を図りつつ、複数の多値フラッシュメモリを利用することによりできるだけ高速な記録を可能とすることができる。
本実施の形態における半導体記録装置の構成図 本半導体記録装置のAUとRUの関係を示す図 多値フラッシュメモリセルの電子蓄積状態を示す図 多値フラッシュメモリの物理ブロックのセル共有を示す図 多値フラッシュメモリのセルの状態遷移図 本実施の形態におけるAUの構成図 実施の形態1における主要部のタイミング図(標準書きこみ速度) 実施の形態1における主要部のタイミング図(標準書きこみ速度の半分) 実施の形態1における主要部のタイミング図(標準書きこみ速度の1/3) 多値フラッシュメモリの物理ブロックのセル共有を示す図 実施の形態2における主要部のタイミング図(標準書きこみ速度) 実施の形態3における主要部のタイミング図(標準書きこみ速度) 3ビット/セルのフラッシュメモリの電子蓄積状態を示す図 3ビット/セルのフラッシュメモリの物理ブロックのセル共有を示す図 実施の形態4における主要部のタイミング図(標準書きこみ速度) 実施の形態5における主要部のタイミング図(標準書きこみ速度)
(実施の形態1)
図1に本実施の形態に係る半導体記録装置の構成図を示す。同図において、外部インターフェイス手段1は、ホスト機器からのコマンドやデータを受信し、データの転送を行うインターフェイスである。コマンド解析手段2は外部インターフェイス手段1を介して受信したコマンドを解析する。書きこみ制御手段3は、後述するフラッシュメモリ6a、6bの消去ブロック内の記録ページ位置を計数するページ計数手段3aと、後述するフラッシュメモリ6a、6bの消去ブロックを構成している各ページのアライメント情報を登録しておくページ情報登録手段3bと、前記ページ計数手段3aとページ情報登録手段3bとに従い後述する2個のフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を起動するシーケンサ起動タイマー3cとを有する。データメモリ4は、外部インターフェイス手段1を介して入力されるデータを一時記録しておくメモリで、少なくとも4ページ分の記録容量(4×4KB=16KB)を有する。フラッシュ制御シーケンサ7a,7bは、前記シーケンサ起動タイマー3cに従ってデータメモリ4からデータを読み出すと共に、フラッシュメモリ6a、6bへの書きこみを制御する。フラッシュメモリ6a,6bは、データキャッシュ61a,61b、ページバッファー62a,62b、及びフラッシュセルアレイ63a,63bにより構成されている。
以上のように構成された半導体記録装置の書きこみ動作について、以下、詳細に説明する。まず、フラッシュメモリ6a、6bについて説明する。本実施の形態では、フラッシュメモリ6a、6bとして4値のフラッシュメモリを使用している。4値のフラッシュメモリは図3に示したような閾値電圧Vthの電子分布を持つ。詳細な説明は従来例で説明したので割愛する。
消去ブロックは、図4で示した構造で、1記録ページの容量は4KBである。また、消去ブロックは、1st記録ページを64ページ、2nd記録ページを64ページ有し、全128記録ページで構成されている。データキャッシュ61a(61b)、ページバッファー62a(62b)は共に記録ページ容量である4KB分実装されている。このようにフラッシュセルアレイ63a(63b)に繋がっているページバッファー62a(62b)の前段にデータキャッシュ61a(61b)を実装することにより、フラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみ中にデータキャッシュ61a(61b)のデータを転送することができる。
これにより、(フラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみ時間)>(データキャッシュ61a(61b)への転送時間)が成立すれば、消去ブロックへの書きこみ時間は、1ページ分の転送時間+128ページ分のフラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみ時間となり、フラッシュメモリ6a(6b)への書きこみ時間を高速化できる。フラッシュメモリ6a、6bの書きこみが実施できるかどうかの判定はBusy/Ready信号によって検出される。本実施の形態のようにデータキャッシュ61a(61b)が実装されているフラッシュメモリ6a(6b)では、データキャッシュ61a(61b)にデータが転送できる状態ではReadyであるので、Busyになる条件は、1ページがページバッファー62a(62b)からフラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみ中であり、1ページがデータキャッシュ61a(61b)にあり、フラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみを待機している状態である。
図6は、本実施の形態に係るフラッシュメモリ6a、6bのデータアライメントの概略図であり、同図に示すように、ページ0〜127は、それぞれ2つに分割され、グループAとグループBの2個のフラッシュメモリ6a、6bに対してそれぞれインターリーブ配置されている。その結果、書きこみ済みのフラッシュメモリ6a、6bに上書きする場合は、2個の消去ブロック(1MB)の消去後、消去した2個の消去ブロックに対して、それぞれ4KBずつ同時書きこみを実施(つまり合計8KB単位で書きこみを実施)した場合が最速になる。これをSDカードの速度保証規格に適用すると、AU=1MB、RU=8KBとなり、1MBのAUをRU単位でページ順に128回ライトした場合の最大値が速度保証値となる。消去ブロックの消去にかかる時間の最大値をTew、フラッシュメモリの1st記録ページの書きこみにかかる時間の最大値をT1w、フラッシュメモリの2nd記録ページの書きこみにかかる時間の最大値をT2wとすると、1AU(=1MB)の書きこみにかかる時間の保証値は下記(1)〜(5)の総和となる。
(1)全64ページの1st記録ページの書きこみにかかる時間=64×T1w
(2)全64ページの2nd記録ページの書きこみにかかる時間=64×T2w
(3)消去時間=Tew
(4)最初のページのデータキャッシュにかかる時間
(5)ファームウェア等の処理時間
前述した記録ページの書きこみにかかる時間の最大値は、データキャッシュ61a(61b)への書きこみにかかる時間よりも長いことが前提である。そうでない場合は、データキャッシュ61a(61b)への転送時間は無視できない。
以下、本実施形態の半導体記録装置における書きこみ動作について説明する。
(書きこみ動作例1)
図7は本実施の形態における書きこみ動作時の各部のタイミング図であり、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間が標準値である場合を示している。ここで、書きこみ時間の標準値とは、書きこみに対して障害となる条件が存在していない場合に期待できる書きこみ時間である。また、外部インターフェイス手段1を介して受信されたコマンドは、AUのアライメントに合致したライトコマンドであった場合の動作である。このフラッシュメモリ6a(6b)では、偶数ページを1st記録ページ、奇数ページを2nd記録ページに対応させてある。また、このフラッシュメモリ6a(6b)では、1st記録ページの書きこみ時間の標準値はT1、2nd記録ページの書きこみ時間の標準値はT2(T2>T1)になっている。2nd記録ページの書きこみ時間が1st記録ページの書きこみ時間より長くかかる理由については従来例で説明したため、説明を省略する。
図7の(7−1)はデータメモリ4への書きこみタイミングを、(7−2)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aへの転送タイミングを、(7−3)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bへの転送タイミングを、(7−4)はフラッシュメモリ6aのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみタイミングを、(7−5)はフラッシュメモリ6bのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみタイミングをそれぞれ示す。データ転送量は記録ページサイズに等しく4KBである。
外部インターフェイス手段1を介して受信されたコマンドは、コマンド解析手段2によりその内容が解析される。そして当該コマンドがAUのアライメントに合致したライトコマンドである場合、(7−1)に示すように、ホスト機器から順次データがデータメモリ4に書き込まれる。(7−1)におけるデータ0aはグループAのフラッシュメモリ6aにおけるページ0に書き込まれるデータと対応し、同(7−1)のデータ0bはグループBのフラッシュメモリ6bにおけるページ0に書き込まれるデータと対応している。同(7−1)におけるデータ1a、2a、3aは同様にフラッシュメモリ6aにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。同(7−1)におけるデータ1b、2b、3bは同様にフラッシュメモリ6bにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。そして、データメモリ4に予め合計4ページ分のデータ0a,0b,1a,1bを書き込んだ(メモリフル状態)後、2ページ分のデータをフラッシュメモリ6a,6bに転送し、その転送完了後、次の2ページ分のデータを逐次書き込む。
書きこみ制御手段3におけるページ計数手段3aはAUの最初の書きこみ時にリセットされ、AU単位で8KB毎に書き込むページ数をカウントアップしていく。ページ情報登録手段3bには、フラッシュメモリ6a(6b)の消去ブロックを構成している各ページのアライメント情報が登録されており、本実施の形態では偶数ページが1st記録ページ、奇数ページが2nd記録ページとして登録されている。
シーケンサ起動タイマー3cは、各フラッシュメモリ6a(6b)に接続されているフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を動作させると同時に、タイマー値を所定の値にセットしカウントダウンしていく。タイマー値は、書きこみ対象の記録ページが1st記録ページの場合はT1(第1所定時間)、書きこみ対象の記録ページが2nd記録ページの場合はT2(第2所定時間)にセットされる。また、シーケンサ起動タイマー3cは、各記録ページへの書きこみを開始する都度、開始と同時にタイマー3cを起動させ、これにより、2個のフラッシュメモリ6a(6b)において、時間軸オフセットをつけて交互に書きこみ動作が行われる。
AUの最初の記録ページ0へのデータ0aのライトでは、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページにあたるので、タイマー値をT1にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aに最初のページのデータを転送していく((7−2)のデータ0a)。
前記タイマー値が0になると、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページにあたるので、タイマー値をT1にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bに最初のページのデータを転送していく((7−3)のデータ0b)。
つぎに、前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6aがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは2nd記録ページにあたるので、タイマー値をT2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aにページ1のデータを転送していく((7−2)の1a)。
前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6bがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは2nd記録ページにあたるので、タイマー値をT2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bにページ1のデータを転送していく((7−3)の1b)。
このように、シーケンサ起動タイマー3cは、フラッシュ制御シーケンサ7aおよび7bを起動する毎に、書きこみ対象の記録ページが1st記録ページか2nd記録ページかに応じてタイマー値を第1所定時間T1または第2所定時間T2にセットし、タイマー値をカウントダウンしていく。タイマー値のセットはフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)の起動と同時に実施されるため、各フラッシュ制御シーケンサ7a(7b)に繋がっているフラッシュメモリ6a(6b)が、ビジー状態(データキャッシュに転送不可状態)であれば、タイマー値のセットは待機状態となる。
シーケンサ起動タイマー3c及びフラッシュメモリ6a(6b)へのデータ転送のルールを以下にまとめる。
(ルール0)フラッシュメモリ6a(6b)がレディ状態であり、シーケンサ起動タイマー3cの値が0の場合に、フラッシュメモリ6a(6b)のデータキャッシュ61a(61b)にデータ転送する。
(ルール1)シーケンサ起動タイマー3cのセット値は、データ転送対象の記録ページの種類(1st記録ページ/2nd記録ページ)に応じて変更する。
(ルール2)シーケンサ起動タイマー3cは、1個のフラッシュメモリ6a(6b)を対象に起動し、同時に2個のフラッシュ制御シーケンサを起動しない。
次に、図7の(7−4)、(7−5)について説明する。(7−4)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみのタイミング図であり、0a,1a,2a,3aの符号はフラッシュメモリのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63aへの書きこみを示す。ページ0とページ2は1st記録ページなので,書きこみ時間が速く、T1時間で書きこみが終了している。ページ1とページ3は2nd記録ページであるため、書きこみ時間が遅く、書きこみ終了までにT2時間を要する。
(7−5)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみのタイミング図であり、0b,1b,2b,3bの符号はフラッシュメモリ6bのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63bへの書きこみを示す。ページ0とページ2は1st記録ページなので,書きこみ時間が速く、T1時間で書きこみが終了している。一方、ページ1とページ3は2nd記録ページであるため、書きこみ時間が遅く、書きこみ終了までにT2時間を要する。
以上、説明したように、本実施の形態では、フラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を、書き込むべきページに書きこみ時間の標準値に対応してシーケンサ起動タイマー3cを駆動し、タイマー3cの動作時には一方のフラッシュメモリ6a(6b)のみしかプログラム中(データ書きこみ中)にならないように制御することにより、消費電力を抑制することができる。
また、本制御を実施した場合のAU当たりの書きこみ時間は下記(1)〜(5)の総和になる。
(1)全64ページの1st記録ページのフラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみにかかる時間=2×64×T1
(2)全64ページの2nd記録ページのフラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみにかかる時間=2×64×T2
(3)消去時間=Tew
(4)最初のページのデータキャッシュ61aへの転送終了までの時間((7−2)のデータ0aの右端)
(5)ファームウェア等の処理時間
上記において、シーケンサ起動タイマー3cが動作している時間(タイマーセットから0になるまでにかかる時間)の総和は(1)+(2)に要する時間と等しくなるため、タイマー3cが動作している時間は無視できる。
(書きこみ動作例2)
図8は本実施の形態における書きこみ動作時の各部のタイミング図であり、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間が標準値の2倍の長さになった場合を示している。同図において、(8−1)はデータメモリ4の書きこみ時のタイミングを、(8−2)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aへの転送タイミングを、(8−3)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bへの転送タイミングを、(8−4)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみタイミングを、(8−5)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみタイミングをそれぞれ示す。0a〜5a、0b〜5bの符号は、図7と同様にフラッシュメモリ6a、フラッシュメモリ6bにおける各記録ページのデータを示す。なお、(8−1)、(8−2)、(8−3)では、図7と同一タイミングでデータの書きこみが実施されるので説明を割愛する。
(8−4)、(8−5)では、それぞれの記録ページへの書きこみ時間が2倍長くなっているため、各ページの書きこみが待ち時間なく連続して発生する。その結果、2個のフラッシュセルアレイ63a,63bに対して同時に書きこみが発生し、フラッシュセルアレイ63a,63bに対する書きこみに関する消費電流値が倍増する。フラッシュセルアレイ63a(63b)に対する書きこみ時間が標準値の2倍の長さになった場合のAU当たりの書きこみ時間は下記(1)〜(6)の総和になる。
(1)全64ページの1st記録ページのフラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみにかかる時間=2×64×T1
(2)全64ページの2nd記録ページのフラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみにかかる時間=2×64×T2
(3)消去時間=Tew
(4)最初のページのデータキャッシュ61aへの転送終了までの時間((7−2)のデータ0aの右端)
(5)ファームウェア等の処理時間
(6)最後の2nd記録ページの書きこみ時間−T2=T2
図7と図8を比較すると、フラッシュメモリ6a(6b)の各記録ページの書きこみ時間は、図8では図7の2倍となっているが、1AUへの書きこみ時間の差分は上記の(6)に対応する項目のみ(T2)になる。
また、フラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bに、ページ2にかかるデータ(2b)を転送完了した時点では、ページバッファー62bからフラッシュセルアレイ63bにデータ書きこみ中であり、フラッシュメモリ6bがBusy状態となるが、ベージ3にかかるデータ(3b)をデータキャッシュ61bに転送するのは、フラッシュセルアレイ63bへのデータ1bの書きこみが完了した後、つまりBusyが解除された後でよい。したがって、フラッシュメモリへの書きこみ速度はフラッシュメモリのBusy状態に関係なく、制御における時間によって決定することができる。
(書きこみ動作例3)
図9は本実施の形態における書きこみ動作時の各部のタイミング図であり、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間が標準値の3倍の長さになった場合を示している。同図において、(9−1)は、データメモリ4の書きこみ時のタイミングを、(9−2)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aへの転送タイミングを、(9−3)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bへの転送タイミングを、(9−4)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみタイミングを、(9−5)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみタイミングをそれぞれ示す。0a〜5a、0b〜5bの符号は、図7と同様にフラッシュメモリ6a、フラッシュメモリ6bにおける各記録ページのデータを示す。なお、(9−1)、(9−2)、(9−3)では、図7、図8で示した場合と異なり、書きこみタイミングは、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間により決定されるタイミングとなる。すなわち、タイマー設定値にしたがって、フラッシュ制御シーケンサ7a(7b)がフラッシュメモリ6a(6b)のデータキャッシュ61a(61b)にデータを転送しようとしても、図9に示すように、フラッシュメモリ6a(6b)では1ページのデータ(1a,1b)が書きこみ中で、かつ次の1ページのデータ2a,2bがデータキャッシュ61a(61b)に待機中であるときが生じ、新たなデータをデータキャッシュ61a(61b)に転送することができない場合がある。つまり、フラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみ時間により、データメモリ4の制御タイミングが規制される。
(9−4)、(9−5)では、それぞれの記録ページへの書きこみ時間が3倍長くなっているため、各ページの書きこみが待ち時間なく連続して発生する。その結果、2個のフラッシュセルアレイ63a,63bに対して同時に書きこみが発生し、フラッシュセルアレイ63a,63bに対する書きこみに関する消費電流値が倍増する。フラッシュセルアレイ63a(63b)に対する書きこみ時間が標準値の3倍の長さになった場合のAU当たりの書きこみ時間は下記(1)〜(6)の総和になる。
(1)全64ページの1st記録ページのフラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみにかかる時間=3×64×T1
(2)全64ページの2nd記録ページのフラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみにかかる時間=3×64×T2
(3)消去時間=Tew
(4)最初のページのデータキャッシュ61aへの転送終了までの時間((7−2)のデータ0aの右端)
(5)ファームウェア等の処理時間
(6)最後の2nd記録ページの書きこみ時間−T2=2×T2
図7と図9を比較すると、フラッシュメモリ6a(6b)の各記録ページの書きこみにおいて、1AUへの書きこみ時間の差分は
64×(T1+T2)+2×T2 (式1)
となる。
ここで、タイマーをカウントダウンしている時間の総和をTrefとすると、Tref=2×64×(T1+T2)である。また、1st記録ページの書きこみ時間の最大値をT1w(T1w=3×T1)とし、2nd記録ページの書きこみ時間の最大値をT2w(T2w=3×T2)とする。そして(式1)を次の(式2)のように変形する。
(64×(T1w+T2w)−Tref)+(T2w−T2) (式2)
ここで、タイマー値を前記最大値T1w,T2wの1/2に設定すれば、(式2)のTrefは、Tref=2×64×(T1+T2)=2×64×(T1w/2+T2w/2)となる。また、(式2)の第1項(64×(T1w+T2w)−Tref)は0となる。これは、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間のばらつきに関係なく、書きこみを所定のタイミングで制御可能であることを示している。また、図7のように、タイマー値をフラッシュセルアレイ63a(63b)に対する書きこみ時間の標準値Tav以上に設定すれば、フラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみにかかる消費電流は半分になる。

図7〜図9で説明した内容を検討すると、本実施の形態の構成の半導体記録装置において、以下のことが理解できる。
[A]シーケンサ起動タイマー3cのタイマー値を(フラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみ時間の最大値T1w(T2w)/2に設定すれば、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間のばらつきに関係なく、書きこみを所定のタイミングで制御可能であり、フラッシュメモリ6a(6b)の並列書きこみ数分の書きこみ速度を保証できる。
[B]タイマー値がフラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみ時間の標準値より長ければ、2個のフラッシュメモリ6a(6b)において、各フラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみが同時発生することが稀なため、消費電流を抑制できる。
[A][B]より、フラッシュセルアレイ63a(63b)への記録ページの書きこみ時間の標準値をTave、最大値をTwとし、
Tave < タイマー値 ≦ Tw/2 (式3)
を満たすようにシーケンサ軌道タイマー3cのタイマー値を設定すれば、フラッシュセルアレイ63a(63b)への書きこみ時間がタイマー値以下の場合は、消費電流を抑制でき、並列書きこみ同等の書きこみ速度も保証可能となる。
(まとめ)
以上説明したように、本実施の形態によれば、ページ判定手段で1st記録ページの書きこみと判定された場合は書きこみ開始よりT1時間経過した後に別グループへの書きこみを開始し、ページ判定手段で2nd記録ページの書きこみと判定された場合は書きこみ開始よりT2時間経過した後に別グループの書きこみを開始するので、前記書きこみ開始時間のオフセット値T1を1st記録ページの書きこみに要する標準時間以上に設定し、前記書きこみ開始時間のオフセット値T2を2nd記録ページの書きこみに要する標準時間以上に設定すれば、フラッシュメモリにおける書きこみ時間が概ね標準値程度である場合、2個のグループのフラッシュメモリが同時に書きこまれることがないため、消費電力を抑制できる。すなわち、低消費電力化を図りつつ、複数の多値フラッシュメモリを利用することによりできるだけ高速な記録を可能とすることができる。
また、前記書きこみ開始時間のオフセット値T1を1st記録ページの書きこみ時間の最大値の1/2以下、前記書きこみ開始時間のオフセット値T2を2nd記録ページの書きこみ時間の最大値の1/2以下に設定すれば、フラッシュメモリの書きこみ時間が最大値にばらついた場合、前記書きこみ開始時間のオフセット値T1およびT2がフラッシュメモリの書きこみ時間と相殺されるため、半導体記録装置の書きこみ速度の保証値は、前記書きこみ開始時間のオフセット値によって劣化することはない。
さらに、前記書きこみ開始時間のオフセット値T1が1st記録ページの書きこみに要する標準値に所定のマージンを加算した値以上であり、前記書きこみ開始時間のオフセット値T2が2nd記録ページの書きこみに要する標準値に所定のマージンを加算した値以上であれば、2個のグループのフラッシュメモリが同時に書きこまれることがほとんど発生することがないため、半導体記録装置の書きこみ速度の保証値を劣化させることなく、消費電力を抑制した半導体記録装置の提供が可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、2個のグループに1記録ページ単位でインターリーブする方式について説明したが、本実施の形態では2個のグループに2記録ページ単位でインターリーブして記録する方式について説明する。
図10は、本実施の形態におけるフラッシュメモリのブロックのセル共有の関係を示す図である。図4との差異は、図4が1ページ単位で1st記録ページと2nd記録ページが交互にレイアウトされているのに対して、図10では2ページ単位で1st記録ページと2nd記録ページがレイアウトされている点である。これにより、セルを共有するページは番号が隣接するページではなくなり、ページ番号Xの1st記録ページとセル共有する2nd記録ページのページ番号はX+2となる。
本実施の形態に係る半導体記録装置の構成は、図1に示す実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
上記のようなセル構造を有するフラッシュメモリにおける書き込みの動作について図11を参照しながら説明する。
図11は本実施の形態における書きこみ動作時の各部のタイミング図であり、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間が標準値である場合を示している。ここで、書きこみ時間の標準値とは、書きこみに対して障害となる条件が存在していない場合に期待できる書きこみ時間である。また、外部インターフェイス手段1を介して受信されたコマンドは、AUのアライメントに合致したライトコマンドであった場合の動作である。このフラッシュメモリ6a(6b)では、4*Nと4*N+1ページ(Nは0以上の整数)を1st記録ページ、4*N+2と4*N+3ページを2nd記録ページに対応させてある。また、このフラッシュメモリ6a(6b)では、1st記録ページの書きこみ時間の標準値はT1、2nd記録ページの書きこみ時間の標準値はT2(T2>T1)になっている。2nd記録ページの書きこみ時間が1st記録ページの書きこみ時間より長くかかる理由については従来例で説明したとおりである。
図11の(11−1)はデータメモリ4への書きこみタイミングを、(11−2)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aへの転送タイミングを、(11−3)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bへの転送タイミングを、(11−4)はフラッシュメモリ6aのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみタイミングを、(11−5)はフラッシュメモリ6bのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみタイミングをそれぞれ示す。データ転送量は記録ページサイズに等しく4KBである。
外部インターフェイス手段1を介して受信されたコマンドは、コマンド解析手段2によりその内容が解析される。そして当該コマンドがAUのアライメントに合致したライトコマンドである場合、(11−1)に示すように、ホスト機器から順次データがデータメモリ4に書き込まれる。(11−1)におけるデータ0aはグループAのフラッシュメモリ6aにおけるページ0に書き込まれるデータと対応し、同(11−1)のデータ0bはグループBのフラッシュメモリ6bにおけるページ0に書き込まれるデータと対応している。同(11−1)におけるデータ1a、2a、3aは同様にフラッシュメモリ6aにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。同(11−1)におけるデータ1b、2b、3bは同様にフラッシュメモリ6bにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。そして、データメモリ4に予め合計4ページ分のデータ0a,1a,0b,1bを書き込んだ(メモリフル状態)後、2ページ分のデータ0aと1aをフラッシュメモリ6aに転送し、その転送完了後、次の2ページ分のデータ0bと1bをフラッシュメモリ6bに転送して逐次書き込む。実施の形態1との差異は、実施の形態1が1ページ単位で2個のフラッシュメモリに交互に転送しているのに対して、本実施の形態では2ページ単位で2個のフラッシュメモリに交互に転送している点である。フラッシュメモリ6a(6b)は、データキャッシュ61a(61b)とページバッファー62a(62b)の2面構成になっており、データキャッシュ61a(61b)に外部から転送されたデータをライトし、ページバッファー62a(62b)からフラッシュセルアレイ63a(63b)へのデータの書き込みを行う。そして、データキャッシュ61a(61b)からページバッファー62a(62b)への転送は、ページバッファー62a(62b)のデータがフラッシュセルアレイ63a(63b)に書き込まれた時点で高速に実施される。よって、本実施の形態のように、2ページ分を連続してフラッシュメモリ6a(6b)に転送するように制御しても特に問題はない。
シーケンサ起動タイマー3cは、各フラッシュメモリ6a(6b)に接続されているフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を動作させると同時に、タイマー値を所定の値にセットしカウントダウンしていく。タイマー値は、書きこみ対象の記録ページが4*Nページ及び4*N+1ページの場合は2*T1(第1所定時間)、書きこみ対象の記録ページが4*N+2ページ及び4*N+3ページの場合は2*T2(第2所定時間)にセットされる。また、シーケンサ起動タイマー3cは、4*Nページまたは4*N+2ページへの書きこみを開始する都度、開始と同時にタイマー3cを起動させ、これにより、2個のフラッシュメモリ6a(6b)において、時間軸オフセットをつけて交互に書きこみ動作が行われる。
AUの最初の記録ページ0へのデータ0aのライトでは、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページにあたり、かつ2ページを連続して記録するので、タイマー値を2*T1にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aに最初のページのデータを転送していく((11−2)のデータ0a,1a)。
前記タイマー値が0になると、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページにあたり、かつ2ページを連続して記録するので、タイマー値を2*T1にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bに最初のページのデータを転送していく((11−3)のデータ0b,1b)。
つぎに、前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6aがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは2nd記録ページにあたり、かつ2ページ連続して記録するので、タイマー値を2*T2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aにページ1のデータを転送していく((11−2)のデータ2a,3a)。
前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6bがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは2nd記録ページにあたり、かつ2ページ連続して記録するので、タイマー値を2*T2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bにページ1のデータを転送していく((11−3)のデータ2b,3b)。
このように、シーケンサ起動タイマー3cは、フラッシュ制御シーケンサ7aおよび7bを起動する毎に、書きこみ対象の記録ページが1st記録ページか2nd記録ページかに応じてタイマー値を第1所定時間2*T1または第2所定時間2*T2にセットし、タイマー値をカウントダウンしていく。タイマー値のセットはフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)の起動と同時に実施されるため、各フラッシュ制御シーケンサ7a(7b)に繋がっているフラッシュメモリ6a(6b)が、ビジー状態(データキャッシュに転送不可状態)であれば、タイマー値のセットは待機状態となる。
次に、図11の(11−4)、(11−5)について説明する。(11−4)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみのタイミング図である。0a,1a,2a,3aの符号はフラッシュメモリのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63aへの書きこみを示す。ページ0とページ1は1st記録ページなので,書きこみ時間が速く、2*T1時間で連続する2ページの書きこみが終了している。ページ2とページ3は2nd記録ページであるため、書きこみ時間が遅く、2ページ分の書き込み終了までに2*T2時間を要する。
(11−5)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみのタイミング図である。0b,1b,2b,3bの符号はフラッシュメモリ6bのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63bへの書きこみを示す。ページ0とページ1は1st記録ページなので、書きこみ時間が速く、2*T1時間で連続する2ページの書きこみが終了している。ページ2とページ3は2nd記録ページであるため、書きこみ時間が遅く、2ページ分の書き込み終了までに2*T2時間を要する。
以上、説明したように、本実施の形態では、フラッシュメモリの連続する2記録ページ単位で、2個のグループにインターリーブしてデータ転送し、2個のフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を、連続する2つの記録ページの書きこみ時間の標準値の和に対応してシーケンサ起動タイマー3cを駆動し、タイマー3cの動作時には一方のフラッシュメモリ6a(6b)のみしかプログラム中(データ書きこみ中)にならないように制御する。これにより、消費電力を抑制することができる。
このように、インターリーブの単位をフラッシュメモリのページレイアウトに対応して実施し、シーケンサの起動タイマーをインターリーブするページ単位の書き込み時間の標準値の和に設定すれば、フラッシュメモリのページレイアウトに制約されることなく本発明の思想を適用することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態1では、1ページ単位で2個のフラッシュメモリのグループに対してインターリーブを行い、1st記録ページの書き込み開始時にT1のタイマー、2nd記録ページの書き込み開始時にT2のタイマーをセットしてシーケンサを制御した。
実施の形態2では、1st記録ページおよび2nd記録ページがそれぞれ2ページずつ連続するようなフラッシュメモリにおいて、2ページ単位で2個のフラッシュメモリのグループに対してインターリーブを行い、1st記録ページの書き込み開始時に2*T1のタイマー、2nd記録ページの書き込み開始時に2*T2のタイマーをセットしてシーケンサを制御した。
これらに対して、本実施の形態では、図4に示したフラッシュメモリにおいて、1st記録ページと2nd記録ページとの2ページ単位で2個のフラッシュメモリのグループに対してインターリーブを行い、インターリーブした2記録ページの書き込み開始時にT1+T2のタイマーをセットしてシーケンサを制御する。
本実施の形態に係る半導体記録装置の構成は、図1に示す実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
本実施の形態に係る書き込みの動作について図12を参照しながら説明する。
図12は本実施の形態における書きこみ動作時の各部のタイミング図であり、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間が標準値である場合を示している。ここで、書きこみ時間の標準値とは、書きこみに対して障害となる条件が存在していない場合に期待できる書きこみ時間である。また、外部インターフェイス手段1を介して受信されたコマンドが、AUのアライメントに合致したライトコマンドであった場合の動作である。このフラッシュメモリ6a(6b)では、偶数ページを1st記録ページ、奇数ページを2nd記録ページに対応させてある。また、このフラッシュメモリ6a(6b)では、1st記録ページの書きこみ時間の標準値はT1、2nd記録ページの書きこみ時間の標準値はT2(T2>T1)になっている。2nd記録ページの書きこみ時間が1st記録ページの書きこみ時間より長くかかる理由については従来例で説明したとおりである。
図12の(12−1)はデータメモリ4への書きこみタイミングを、(12−2)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aへの転送タイミングを、(12−3)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bへの転送タイミングを、(12−4)はフラッシュメモリ6aのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみタイミングを、(12−5)はフラッシュメモリ6bのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみタイミングをそれぞれ示す。データ転送量は記録ページサイズに等しく4KBである。
外部インターフェイス手段1を介して受信されたコマンドは、コマンド解析手段2によりその内容が解析される。そして当該コマンドがAUのアライメントに合致したライトコマンドである場合、(12−1)に示すように、ホスト機器から順次データがデータメモリ4に書き込まれる。(12−1)におけるデータ0aはグループAのフラッシュメモリ6aにおけるページ0に書き込まれるデータと対応し、同(12−1)のデータ0bはグループBのフラッシュメモリ6bにおけるページ0に書き込まれるデータと対応している。同(11−1)におけるデータ1a、2a、3aは同様にフラッシュメモリ6aにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。同(12−1)におけるデータ1b、2b、3bは同様にフラッシュメモリ6bにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。そして、データメモリ4に予め合計4ページ分のデータ0a,1a,0b,1bを書き込んだ(メモリフル状態)後、2ページ分のデータ0aと1aをフラッシュメモリ6aに転送し、その転送完了後、次の2ページ分のデータ0bと1bをフラッシュメモリ6bに転送して逐次書き込む。
シーケンサ起動タイマー3cは、各フラッシュメモリ6a(6b)に接続されているフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を動作させると同時に、タイマー値を所定の値にセットしカウントダウンしていく。タイマー値は、実施の形態1および実施の形態2とは異なり常時T1+T2に設定される。これは、書き込み速度が異なる1st記録ページと2nd記録ページを一括して扱っているため、タイマー値のセット時に予測される書き込み速度が一定となるからである。
AUの最初の記録ページ0へのデータ0aのライトでは、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページと2nd記録ページの両方で、かつ1st記録ページと2nd記録ページを連続して記録するので、タイマー値をT1+T2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aに最初のページのデータを転送していく((12−2)のデータ0a,1a)。
前記タイマー値が0になると、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページと2nd記録ページの両方で、かつ1st記録ページと2nd記録ページを連続して記録するので、タイマー値をT1+T2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bに最初のページのデータを転送していく((12−3)のデータ0b,1b)。
つぎに、前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6aがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページと2nd記録ページの両方で、かつ1st記録ページと2nd記録ページを連続して記録するので、タイマー値をT1+T2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aにページ1のデータを転送していく((12−2)のデータ2a,3a)。
前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6bがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページと2nd記録ページの両方で、かつ1st記録ページと2nd記録ページを連続して記録するので、タイマー値をT1+T2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bにページ1のデータを転送していく((12−3)のデータ2b,3b)。
このように、シーケンサ起動タイマー3cは、フラッシュ制御シーケンサ7aおよび7bを起動する毎に、タイマー値を第1所定時間と第2所定時間の和(T1+T2)にセットし、タイマー値をカウントダウンしていく。タイマー値のセットはフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)の起動と同時に実施されるため、各フラッシュ制御シーケンサ7a(7b)に繋がっているフラッシュメモリ6a(6b)が、ビジー状態(データキャッシュに転送不可状態)であれば、タイマー値のセットは待機状態となる。
次に、図12の(12−4)、(12−5)について説明する。(12−4)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみのタイミング図であり、0a,1a,2a,3aの符号はフラッシュメモリのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63aへの書きこみを示す。図示するように書き込み時間が速い1stページと書き込み時間が遅い2ndページを一括して扱うので、T1+T2時間で連続する2ページの書きこみが終了する。
(12−5)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみのタイミング図であり、0b,1b,2b,3bの符号はフラッシュメモリ6bのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63bへの書きこみを示す。図示するように書き込み時間が速い1stページと書き込み時間が遅い2ndページを一括して扱うので、T1+T2時間で連続する2ページの書きこみが終了する。
以上、説明したように、本実施の形態では、フラッシュメモリの連続する2記録ページ単位で、2個のグループにインターリーブしてデータ転送し、2個のフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を、連続する2記録ページの書きこみ時間の標準値の和に対応してシーケンサ起動タイマー3cを駆動し、タイマー3cの動作時には一方のフラッシュメモリ6a(6b)のみしかプログラム中(データ書きこみ中)にならないように制御することにより、消費電力を抑制することができる。
さらに、書き込みが速い1st記録ページと書き込みの遅い2nd記録ページを一括した2ページ単位でインターリーブして各フラッシュグループに書き込むため、タイマー値を書き込みページ番号によって設定し直す必要がない。
(実施の形態4)
実施の形態1〜実施の形態3では、2ビット/セルのフラッシュメモリにおいて本発明を適用した例を示した。これに対して、本実施の形態では3ビット/セルのフラッシュメモリにおいて本発明を適用した例について説明する。まず、3ビット/セルの多値フラッシュメモリの構成について説明し、その後、フラッシュメモリへのデータ書き込み方法について説明する。
図13に、3ビット/セルの多値フラッシュメモリのフローティングゲートに蓄積する電子の数と閾値電圧(Vth)との関係の一例を示す。同図に示すように、3ビット/セルを適応した8値のフラッシュメモリでは、フローティングゲートの電子の蓄積状態を閾値電圧(Vth)に基づいて8状態で管理する。閾値電圧は、消去状態が一番低く、これを(1,1,1)に対応させる。そして電子が蓄積していくにつれて閾値電圧は離散的に上昇し、その状態をそれぞれ(1,1,0)(1,0,1)(1,0,0)(0,0,1)(0,0,0)(0,1,1)(0,1,0)に対応させる。このように、蓄積する電子の数に比例して閾値電圧が上昇するので、所定の閾値電圧に収まるように制御することによって、1つのメモリセルに3ビットのデータを記録することができる。
図14に3ビット/セルのフラッシュメモリの1つの消去ブロックの模式図を示す。同図に示す消去ブロックは、3×K個(Kは自然数)のページによって構成されている。そして、書きこみ処理は、ページ番号0から昇順に実施される。ここで、3m(mは0≦m≦(K−1)の整数)のページと3×m+1のページと3×m+2のページは1つのメモリセルを共有している関係(以下、セル共有関係という)にあるとする。セル共有関係にあるページにおいて、最初に書き込むページを1st記録ページ、次に書き込むページを2nd記録ページ、その次に書き込むページを3rd記録ページと定義する。つまり、ページ番号(3×m)への書きこみ(1st記録ページへの書きこみ)と、ページ番号(3×m+1)への書きこみ(2nd記録ページへの書きこみ)と、ページ番号(3×m+2)への書きこみ(3rd記録ページへの書きこみ)は、同一のセルに電子をチャージして行うことになる。
そして、各ビットを1st記録ページ、2nd記録ページ、3rd記録ページに対応づける。1st記録ページの書き込みにおいて1状態から2状態に遷移し、2nd記録ページの書き込みにおいて2状態から4状態に遷移し、そして3rd記録ページの書き込みにおいて4状態から8状態に遷移する。よって、1stページの書き込みは1回の電子注入、2ndページの書き込みは2回の電子注入、3rdページの書き込みは4回の電子注入が発生するので、書き込み速度は順次遅くなっていく。
実施の形態4では、上述のようなフラッシュメモリにおいて、1ページ単位で2個のフラッシュメモリのグループに対してインターリーブを行い、1st記録ページの書き込み開始時にT1のタイマー、2nd記録ページの書き込み開始時にT2のタイマー、3rd記録ページの書き込み開始時にT3のタイマーをセットしてシーケンサを制御する。
本実施の形態に係る半導体記録装置の構成は、図1に示す実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
本実施の形態に係る書き込みの動作について図15を参照にしながら説明する。
図15は本実施の形態における書きこみ動作時の各部のタイミング図であり、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間が標準値である場合を示している。ここで、書きこみ時間の標準値とは、書きこみに対して障害となる条件が存在していない場合に期待できる書きこみ時間である。また、このフラッシュメモリ6a(6b)では、1st記録ページの書きこみ時間の標準値はT1、2nd記録ページの書きこみ時間の標準値はT2、3rd記録ページの書き込み時間の標準値はT3(T3>T2>T1)になっている。
図15の(15−1)はデータメモリ4への書きこみタイミングを、(15−2)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aへの転送タイミングを、(15−3)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bへの転送タイミングを、(15−4)はフラッシュメモリ6aのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみタイミングを、(15−5)はフラッシュメモリ6bのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみタイミングをそれぞれ示す。データ転送量は記録ページサイズに等しく4KBである。
外部インターフェイス手段1を介して受信されたコマンドは、コマンド解析手段2によりその内容が解析される。そして当該コマンドがAUのアライメントに合致したライトコマンドである場合、(15−1)に示すように、ホスト機器から順次データがデータメモリ4に書き込まれる。(15−1)におけるデータ0aはグループAのフラッシュメモリ6aにおけるページ0に書き込まれるデータと対応し、同(15−1)のデータ0bはグループBのフラッシュメモリ6bにおけるページ0に書き込まれるデータと対応している。同(15−1)におけるデータ1a、2a、3aは同様にフラッシュメモリ6aにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。同(15−1)におけるデータ1b、2b、3bは同様にフラッシュメモリ6bにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。そして、データメモリ4に予め合計4ページ分のデータ0a,0b,1a,1bを書き込んだ(メモリフル状態)後、1ページ分のデータ0aをフラッシュメモリ6aに転送し、その転送完了後、次の1ページ分のデータ0bをフラッシュメモリ6bに転送して逐次書き込む。
シーケンサ起動タイマー3cは、各フラッシュメモリ6a(6b)に接続されているフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を動作させると同時に、タイマー値を所定の値にセットしカウントダウンしていく。タイマー値は、書きこみ対象の記録ページが1st記録ページの場合はT1(第1所定時間)、書きこみ対象の記録ページが2nd記録ページの場合はT2(第2所定時間)、書きこみ対象の記録ページが3rd記録ページの場合はT3(第3所定時間)にセットされる。また、シーケンサ起動タイマー3cは、各記録ページへの書きこみを開始する都度、開始と同時にタイマー3cを起動させ、これにより、2個のフラッシュメモリ6a(6b)において、時間軸オフセットをつけて交互に書きこみ動作が行われる。
AUの最初の記録ページ0へのデータ0aのライトでは、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページにあたるので、タイマー値をT1にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aに最初のページのデータを転送していく((15−2)のデータ0a)。
前記タイマー値が0になると、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、同様にライトページは1st記録ページにあたるので、タイマー値をT1にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bに最初のページのデータを転送していく((15−3)のデータ0b)。
つぎに、前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6aがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは2nd記録ページにあたるので、タイマー値をT2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aにページ1のデータを転送していく((15−2)のデータ1a)。
つぎに、前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6bがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは2nd記録ページにあたるので、タイマー値をT2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bにページ1のデータを転送していく((15−3)のデータ1b)。
つぎに、前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6aがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは3rd記録ページにあたるので、タイマー値をT3にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aにページ2のデータを転送していく((15−2)のデータ2a)。
つぎに、前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6bがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは3rd記録ページにあたるので、タイマー値をT3にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bにページ2のデータを転送していく((15−3)のデータ2b)。
このように、シーケンサ起動タイマー3cは、フラッシュ制御シーケンサ7aおよび7bを起動する毎に、書き込みを実施する記録ページの書き込み速度に対応して、タイマー値を第1所定時間(T1)、第2所定時間(T2)、第3所定時間(T3)にセットし、タイマー値をカウントダウンしていく。タイマー値のセットはフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)の起動と同時に実施されるため、各フラッシュ制御シーケンサ7a(7b)に繋がっているフラッシュメモリ6a(6b)が、ビジー状態(データキャッシュに転送不可状態)であれば、タイマー値のセットは待機状態となる。
次に、図15の(15−4)、(15−5)について説明する。(15−4)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみのタイミング図であり、0a,1a,2a,3aの符号はフラッシュメモリのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63aへの書きこみを示す。(15−5)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみのタイミング図であり、0b,1b,2b,3bの符号はフラッシュメモリ6bのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63bへの書きこみを示す。
このように、本実施の形態では、フラッシュメモリの連続する記録ページ単位で、2個のグループにインターリーブしてデータ転送し、2個のフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を、各記録ページの書きこみ時間の3個の標準値に対応して、シーケンサ起動タイマー3cを駆動し、タイマー3cの動作時には一方のフラッシュメモリ6a(6b)のみしかプログラム中(データ書きこみ中)にならないように制御することにより、消費電力を抑制することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、実施の形態4同様の3ビット/セルのフラッシュメモリへの適用例について説明する。
実施の形態4では、1ページ単位で2個のフラッシュメモリのグループに対してインターリーブを行い、1st記録ページの書き込み開始時にT1のタイマー、2nd記録ページの書き込み開始時にT2のタイマー、3rd記録ページの書き込み開始時にT3のタイマーをセットしてシーケンサを制御した。
これに対し、本実施の形態では、1st記録ページと2nd記録ページとの2ページ単位または3rd記録ページの1ページ単位で2個のフラッシュメモリのグループに対してインターリーブを行う。具体的には、1st記録ページと2nd記録ページとの2ページ単位でインターリーブを行った後、3rd記録ページの1ページ単位でインターリーブを行い、その後、1st記録ページと2nd記録ページとの2ページ単位でインターリーブを行うというように、2ページ単位、1ページ単位、2ページ単位、1ページ単位で交互にインターリーブを行う。また、1st記録ページ及び2nd記録ページの書き込み開始時にT1+T2のタイマー、3rd記録ページの書き込み開始時にT3のタイマーをセットしてシーケンサを制御する。
ここで、本実施の形態のフラッシュメモリの内部バッファーの容量は、T1+T2+T3の3記録ページを連続して記録可能なだけの容量を有していない。そこで、1個のフラッシュメモリに連続して記録するページ数は2ページとし、1st記録ページと2nd記録ページを一括して扱い、これに対応するタイマー値を(T1+T2)とし、3rd記録ページに対応するタイマー値をT3としている。
本実施の形態に係る半導体記録装置の構成は、図1に示す実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
本実施の形態に係る書き込みの動作について図16を参照しながら説明する。
図16は本実施の形態における書きこみ動作時の各部のタイミング図であり、フラッシュメモリ6a(6b)の書きこみ時間が標準値である場合を示している。ここで、書きこみ時間の標準値とは、書きこみに対して障害となる条件が存在していない場合に期待できる書きこみ時間である。また、このフラッシュメモリ6a(6b)では、1st記録ページの書きこみ時間の標準値はT1、2nd記録ページの書きこみ時間の標準値はT2、3rd記録ページの書き込み時間の標準値T3(T3>T2>T1)になっている。
図16の(16−1)はデータメモリ4への書きこみタイミングを、(16−2)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aへの転送タイミングを、(16−3)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bへの転送タイミングを、(16−4)はフラッシュメモリ6aのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみタイミングを、(16−5)はフラッシュメモリ6bのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみタイミングをそれぞれ示す。データ転送量は記録ページサイズに等しく4KBである。
外部インターフェイス手段1を介して受信されたコマンドは、コマンド解析手段2によりその内容が解析される。そして当該コマンドがAUのアライメントに合致したライトコマンドである場合、(16−1)に示すように、ホスト機器から順次データがデータメモリ4に書き込まれる。(16−1)におけるデータ0aはグループAのフラッシュメモリ6aにおけるページ0に書き込まれるデータと対応し、同(16−1)のデータ0bはグループBのフラッシュメモリ6bにおけるページ0に書き込まれるデータと対応している。同(16−1)におけるデータ1a、2a、3aは同様にフラッシュメモリ6aにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。同(16−1)におけるデータ1b、2b、3bは同様にフラッシュメモリ6bにおけるページ1、ページ2、ページ3に書き込まれるデータと対応する。そして、データメモリ4に予め合計4ページ分のデータ0a,1a,0b,1bを書き込んだ(メモリフル状態)後、2ページ分のデータ0aと1aをフラッシュメモリ6aに転送し、その転送完了後、次の2ページ分のデータ0bと1bをフラッシュメモリ6bに転送して逐次書き込む。
シーケンサ起動タイマー3cは、各フラッシュメモリ6a(6b)に接続されているフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を動作させると同時に、タイマー値を所定の値にセットしカウントダウンしていく。タイマー値は、書きこみ対象の記録ページが1st記録ページと2nd記録ページを連続して同一のフラッシュメモリに書き込む場合はT1+T2、書きこみ対象の記録ページが3rd記録ページの場合はT3(第3所定時間)にセットされる。また、シーケンサ起動タイマー3cは、各記録ページへの書きこみを開始する都度、開始と同時にタイマー3cを起動させ、これにより、2個のフラッシュメモリ6a(6b)において、時間軸オフセットをつけて交互に書きこみ動作が行われる。
AUの最初の記録ページ0へのデータ0aのライトでは、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページと2nd記録ページの両方で、かつ1st記録ページと2nd記録ページを連続して記録するので、タイマー値をT1+T2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aに最初のページと次のページのデータ(1st記録ページと2nd記録ページに相当する)を転送していく((16−2)のデータ0a,1a)。
前記タイマー値が0になると、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは1st記録ページと2nd記録ページの両方で、かつ1st記録ページと2nd記録ページを連続して記録するので、タイマー値をT1+T2にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bに最初のページと次のページのデータ(1st記録ページと2nd記録ページに相当する)のデータを転送していく((16−3)のデータ0b,1b)。
つぎに、前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6aがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7aを起動すると同時に、ライトページは3rd記録ページにあたるので、タイマー値をT3にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7aは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aにページ1のデータを転送していく((16−2)のデータ2a)。
前記タイマー値が0になり、フラッシュメモリ6bがレディ(データキャッシュに転送可状態)であれば、フラッシュ制御シーケンサ7bを起動すると同時に、ライトページは3rd記録ページにあたるので、タイマー値をT3にセットし、シーケンサ起動タイマー3cを動作させカウントダウンしていく。そして、フラッシュ制御シーケンサ7bは、データメモリ4からデータをリードしフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bにページ1のデータを転送していく((16−3)のデータ2b)。
このように、シーケンサ起動タイマー3cは、フラッシュ制御シーケンサ7aおよび7bを起動する毎に、1記録ページまたは2記録ページの書き込み時間の標準値に対応して、タイマー値を第1所定時間と第2所定時間の和(T1+T2)または第3所定時間(T3)にセットし、タイマー値をカウントダウンしていく。タイマー値のセットはフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)の起動と同時に実施されるため、各フラッシュ制御シーケンサ7a(7b)に繋がっているフラッシュメモリ6a(6b)が、ビジー状態(データキャッシュに転送不可状態)であれば、タイマー値のセットは待機状態となる。
次に、図16の(16−4)、(16−5)について説明する。(16−4)はフラッシュメモリ6aのデータキャッシュ61aから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63aへの書きこみのタイミング図であり、0a,1a,2a,3aの符号はフラッシュメモリのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63aにへの書きこみを示す。(16−5)はフラッシュメモリ6bのデータキャッシュ61bから転送されたデータのフラッシュセルアレイ63bへの書きこみのタイミング図であり、0b,1b,2b,3bの符号はフラッシュメモリ6bのページ0、ページ1、ページ2,ページ3のフラッシュセルアレイ63bへの書きこみを示す。
このように、本実施の形態では、フラッシュメモリの1個または連続する2個の記録ページ単位で、2個のグループにインターリーブしてデータ転送し、2個のフラッシュ制御シーケンサ7a(7b)を、インターリーブされた1個の記録ページまたは2個の記録ページの書きこみ時間の標準値に対応して、シーケンサ起動タイマー3cを駆動し、タイマー3cの動作時には一方のフラッシュメモリ6a(6b)のみしかプログラム中(データ書きこみ中)にならないように制御することにより、消費電力を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、タイマー値をT1+T2とT3の2個のタイマー値で設定したが、T1+T2の時間とT3の時間がほぼ同一になる場合は、1個のタイマーで代用可能であることはいうまでもない。
以上、本実施の形態では4値のフラッシュメモリまたは8値のフラッシュメモリで説明したが、これに限定されるものではなく、2値のフラッシュメモリ、さらに多値のフラッシュメモリでも適応可能なことはいうまでもない。
また、記録ページの書きこみにかかる時間を1st記録ページと2nd記録ページと3rd記録ページの3種類にわけて説明したが、それ以上の種類に分類してもよいことはいうまでもない。
さらに、本実施の形態では、2個のグループのフラッシュメモリの構成で説明したが、3個以上のグループのフラッシュメモリにも適応できることはいうまでもない。
本実施の形態に係る半導体記録装置は、メモリカードなどの半導体記録装置に関し、高速記録速度を保証し、さらに消費電力を抑制可能であることから、高レートの動画記録が必要となる業務用分野で使用される可能性が大きい。
1 外部インターフェイス手段
2 コマンド解析手段
3 書きこみ制御手段
3a ページ計数手段
3b ページ情報登録手段
3c シーケンサ起動タイマー
4 データメモリ
5a〜5b フラッシュ制御シーケンサ
6a〜6b フラッシュメモリ
61a〜61b データキャッシュ
62a〜62b ページバッファー
63a〜63b フラッシュセルアレイ

Claims (2)

  1. 複数のフラッシュメモリと、前記フラッシュメモリの制御手段とを備え、
    前記フラッシュメモリは、書きこみ時に少なくとも1記録ページ分のデータを待機しておくデータキャッシュを備え、
    前記フラッシュメモリは、複数の記録ページを有する消去ブロックを複数有し、
    前記記録ページは、第1の記録ページと、書きこみ時間が第1の記録ページよりも長い第2の記録ページとに分類され、
    前記フラッシュメモリの制御手段は、
    前記複数のフラッシュメモリを2つのグループに分割し、
    各グループに対して1記録ページずつインターリーブして書きこみ制御を行い、
    書きこみ対象の記録ページが前記第1記録ページか第2記録ページかを判定し、
    第1記録ページの書きこみと判定した場合は書きこみ開始から第1所定時間経過した後に別グループの書きこみを開始し、第2記録ページの書きこみと判定した場合は書きこみ開始から第1所定時間よりも長い第2所定時間経過した後に別グループの書きこみを開始し、
    前記第1所定時間は、前記フラッシュメモリにおける第1記録ページへの書きこみ時間の標準値よりも長く設定され、
    前記第2所定時間は、前記フラッシュメモリにおける第2記録ページへの書きこみ時間の標準値よりも長く設定されていることを特徴とする半導体記録装置。
  2. 記第1所定時間は、前記フラッシュメモリにおける第1記録ページへの書きこみ時間の最大値の半分以下に設定され、
    前記第2所定時間は、前記フラッシュメモリにおける第2記録ページへの書きこみ時間の最大値の半分以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体記録装置。
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