JP5477637B2 - 砂地における植物の育成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、砂地における植物の育成方法に関する。
砂漠地帯や砂丘、海岸などの広く地表面が砂で覆われている地帯には、その砂が風力などにより激しく移動する場所も多い。その典型的な例として、中国内蒙古地区には強風によって移動、拡大する流動砂丘地帯がある。この地帯での砂漠化は、カシミヤ山羊や羊の過放牧および流砂が植物を埋もれさせることで拡大すると言われている。
同地区は、砂漠地としては降水量が多く地下水位も高いため、強風による地面表層付近の砂流動を抑制して砂を定着させることで緑化が可能であると考えられており、それを実現する手法として、例えば特許文献1に記載された工法がある。
この工法では、柱状砂嚢を格子状に載置し、その囲われた区画間での砂移動を防止することで、種子や苗が地に根を張り定着することを狙っている。しかしながら、砂丘全体の動きや地形の変化を抑えることは可能であっても格子区画内での微視的な砂の飛散は無視できないため、種を蒔いたり苗を植えるなど積極的に緑化する場合の定着率に課題があった。さらに、砂地特有の強い紫外線に暴露され植物の育成が抑制される等の問題もある。
また、特許文献2では、筒状生地に植物の種子を混合した培養土を詰め、これを地面に隙間無く載置した栽培方法が提案されている。しかしながら、種子を筒状生地の中に存在させるため筒状生地を突き破って発芽しなければならず、筒状生地の繊維が植物の生長を阻害する等の問題がある。そもそも、当該方法は屋上緑化を目的したものであって、砂地の緑化を想定したものではない。
特開2008−291636号公報 特開2005−110590号公報
砂嚢と砂嚢の載置によって形成される養生部を示す模式図(断面図)である。 養生部の幅を超えて生長した植物と砂嚢を示す模式図(断面図)である。 養生部の幅が0cmの場合を示す模式図(断面図)である。 1本の砂嚢を屈曲させて載置する形状の例を示す模式図(平面図)である(斜線部は養生部)である。 円形に載置する場合の養生部の幅を示す模式図(平面図)である。 砂嚢を複数本配列させて載置する態様の例を示す模式図(平面図)である(斜線部は養生部)。 養生部を間に形成し2本並列にした砂嚢を格子状に載置をした場合の模式図(平面図)である。 養生部付近の砂の堆積を示す模式図(断面図)である。
本発明は、前記背景技術の課題に鑑みてなされたものであって、養生部を形成する砂嚢が防風壁、防砂壁としての役割を担い、種子および苗の飛散を防止し、且つ砂漠地帯特有の強い日差しを抑制することを可能とした砂地において植物を確実に育成する方法を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために、次の(1)に記載した手段を採用するものである。
(1)砂面上に筒状編地で形成される筒状内部に少なくとも砂が充填された円柱状砂嚢を複数本に配列させるか、もしくは1本を屈曲させて載置して、幅10cm以下の養生部を形成し、育成を所望する植物の種もしくは苗を該養生部に播種もしくは移植し、植物を育成することを特徴とする砂地における植物の育成方法。
かかる本発明の砂地における植物の育成方法において、好ましくは、以下の(2)〜(5)のいずれかの構成を有することである。
(2)前記円柱状砂嚢の断面積が20〜500cm2であることを特徴とする前記(1)記載の砂地における植物の育成方法。
(3)前記養生部によって1辺0.3〜3.3mの略方形の区画を形成するように前記円柱状砂嚢を配列させ、該養生部に植物が育成することを特徴とする前記(1)もしくは(2)に記載の砂地における植物の育成方法。
(4)前記円柱状砂嚢がポリ乳酸繊維を使った編地であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の砂地における植物の育成方法。
(5)前記養生部を砂もしくは養土で埋めることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の砂地における植物の育成方法。
本発明は、養生部を形成する砂嚢が防風壁、防砂壁としての役割を担い、種子および苗の飛散を防止し、且つ砂漠地帯特有の強い日差しを抑制することを可能とした、砂地において植物を確実に育成する方法を得ることが出来る。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明において、砂面とは砂漠地帯や砂丘、海岸などの広く地表面が砂で覆われている場所である。
本発明において、筒状編地とは繊維を編んで筒状にしたものであり、砂を詰めた後その両端を砂が漏れないように加工し、いわゆる砂嚢袋として使用する。筒状編地とすることにより、縫い合わせ部分や縫い目から細かい砂が漏れ出したり、砂嚢が破れたりするのを防ぐことができる。また、筒状編地は細長い形状の円柱状砂嚢を効率よく形成することが可能で、設置作業性にも優れる。砂が漏れないように両端を閉じる方法は縫製や接着、融着、結び目をつくる、別途用意した紐で縛る等の種々の方法を採ることができるが、なかでも結び目をつくる方法が安価、容易で確実に閉じることができるため、より好ましい。上記の砂嚢の形成は、現地すなわち施工する砂地で行うことができ、その現地までは砂の入っていない連続した筒状の編地として、適宜の巻き体に形成して運搬をすることができる。そして現地で、適宜の長さに切断したのち、一端を閉じて、砂を充填・封入して他端を閉じるのである。また、両端以外の中央部における任意の位置にいずれかの方法にて封鎖する加工を行うことは、施工時の取り扱い性や施工後の環境変化に対し、内容物である砂の不要な移動を抑制できるため、好ましく用いられる。なお、織物は筒状の形状とするために縫製が必要となるか、袋織を行うために特殊な織機が必要となるため、本発明には適さない。また、織物は一般には編地よりも伸び縮みしにくいものであり、特に、地面の凹凸等にフィットして載置されることが難しく、砂嚢として、砂地面に安定して設置しにくい。不織布も同様に縫製が必要となり、また、砂が充填されるような丈夫な不織布は、一般に柔軟性が乏しく、やはり、地面の凹凸等にフィットして載置されることができないことから本発明には好ましくない。また、ブロー成形等の手法によるプラスチック製のフィルムやシート状物は一般に軽量であるが、引張、引裂強度や耐摩耗性、耐久性に劣るため、やはり本発明には適さない。
本発明において、砂嚢は、筒状編地に砂を詰める方法により形成されるため円柱に似た形状となるが、設置時に内容物である砂の自重により変形しても構わない。編地は、伸び縮み性が良好であり、内部の砂の自重により、また地面の凹凸状態に応じても、容易に変形することができるので、地面に隙間を生ずることなくフィットして載置されることになるので、流動砂丘地帯において適している。特に、載置されてから後も、時が経つにつれて砂地面の凹凸状態が変化していくときでも、該凹凸状態に追従してフィットしていくことができる点で、筒状編地で形成されることが重要なものである。
本発明において、砂を充填した砂嚢を載置することにより砂嚢に囲まれた養生部を形成するが、該養生部の幅Aは10cm以下とするものである。該養生部に育成を所望する植物の種子を播種もしくは苗を移植し、植物の育成を可能とする。図1に養生部の概要を示す。養生部を形成する砂嚢自体が風から種子や苗を守る防風壁、防砂壁の役割をし、また砂漠特有の強い日差しを抑制したり、雨水を貯めたりする働きがあり、より効率的、確実に植物を育成することを可能とする。本発明における養生部の幅Aとは、図1に示すように隣接する砂嚢と砂嚢との距離である。養生部の幅Aは種子もしくは苗の大きさ及び砂嚢の断面積により決定すればよいが、一般的な種子では養生部の幅Aは10cm以下であることが重要である。幅が狭いことでより風を防ぐ効果や日差しを弱める効果を高め、また種子や苗を固定する役割を果たす。10cmよりも大きい、例えば30cmを超えて載置すると養生部内の風を防ぐ効果や日差しを弱める効果が弱まることから好ましくない。1cm以上とすることで、一般に植物の芽は生長を阻害されない。植物が養生部の幅を超えて幹および茎が生長した場合でも、図2のように砂嚢が出てくる植物に追従して容易に変形するため問題ない。砂嚢が隣接する場合、つまり幅が0cmの場合でも図3のように養生部を形成することは可能である。この場合種子は埋まるが、前記理由から芽は砂嚢間から出てくる。また、地形が変化しても、砂嚢と砂嚢の載置によって形成される養生部は一体となって追従するため、深さは維持される。
養生部の形成は、砂嚢を砂面上に複数本配列させるか、もしくは1本を屈曲させて載置することで可能である。1本を屈曲させて載置する場合、形状は図4のようにU字型、S字型、三角、四角や円形等が挙げられるが、筒状編地の砂嚢は自在に屈曲できることから様々な形状をなすことが可能であり特には限定されない。ここで円形に載置する場合、該養生部の幅は図5に示すように直径を指す。他形状の場合でも、最も狭い部分の幅、すなわち養生部内に内接円を描いた場合のその直径を該養生部の幅とする。また砂嚢を屈曲させる場合、1本のみに限らず、複数本を本発明で規定している養生部を形成する幅に載置して円形に屈曲することも可能である。図6は、砂嚢を複数本配列させた場合の態様の例を示しており、ただ平行に載置してもよいし、屈曲させてもよい。
種子や苗は、種類は特には限定されないが、砂漠における乾燥・極寒・猛暑といった過酷な気候に耐えうる植物が好ましい。例えば、ポプラ、沙柳、沙棘、沙米、羊柴である。
本発明において、砂嚢の砂を詰めた状態における砂嚢袋の長手方向に直行する面における断面積は20〜500cmであることが好ましい。20cmより小さいと重量が小さいために育成する種子が根付いても風で倒されることや、砂嚢自体の風を遮る効果が小さくなることから不適である。一方、500cmより大きいと重量が大きくなるため、作業性が悪くなるため効率的でなく、編地に使われる資源の増大や編地運搬量の増大の観点から不適である。より好ましくは50〜200cmである。砂嚢の長さは任意であり、特には限定されない。養生部に育成を所望する種子や苗の種類に併せてここで規定した範囲で断面積及び長さを決めればよい。
砂嚢を載置する場合は、複数の砂嚢を交差させてもよい。交差点を設けることで交差部分の重みが増大して砂嚢のずれや移動を効果的に防止することができる。交差することにより、段差を生ずるが、本発明では、筒状編地で砂嚢を形成しているため、編地の持つ伸縮性によってその段差部分でも良くフィットして地面との隙間がないように載置することが容易に可能である。
本発明においては、養生部によって1辺0.3〜3.3mの略方形の区画を形成するよう前記円柱状砂嚢を配列させ、養生部に植物を育成するのも好ましい。格子状(略方形)に載置して、養生部に植物を生長させ、その植物によって草方格のようなものを形成するものである。草方格の効果により格子内は飛来してくる種子等によって緑化し、最終的に全体を緑化することができる。格子状に載置するにおいて並列させる本数の組み合わせは自由に選択できる。タテとヨコとで並列させる本数を変えてもかまわない。一辺の幅が0.3mよりも短いと、単位面積あたりに設置する砂嚢の設置面積の割合が大きく、施行作業負荷およびコストの面からも一般には適さない。3.3mを超えると区画内の砂の飛散や流動が大きく、好ましくない。より好ましくは、図7のように養生部を間に形成させてタテ、ヨコ共に2本並列にした砂嚢を前記規定の長さで格子状(略方形)に載置したものである。さらに好ましくは、養生部によって1辺0.8〜2.0mの幅で前記手法2本並列に載置して略方形の区画を形成することである。
なお、草方格とは、中国内蒙古地区において、砂流動を抑制し砂を定着させる緑化手法として古くから用いられている緑化手法である。この草方格と呼ばれる緑化手法は、麦わらを利用した治砂手法であり、砂地表面に1m間隔などで格子状の線を引き、該格子の線に沿ってスコップを使って溝を掘り、その溝に麦わら等を立てて全体として砂が移動しにくい状態を形成するとともに、格子線内の裸地に種子を蒔き、牧草の育成を図っていくというものである。
本発明では、図7のような場合においては、播種は養生部だけに限らず略方形の区画内にも行ってよいが、防風壁、防砂壁の効果を発揮する養生部に播種するだけでも緑化の効果は望め、また種子にかかるコストの低減、および播種作業の効率化の面からも養生部にのみ播種する方が好ましい。
本発明において、砂嚢内に詰める砂は任意のものでよいが、施工対象現場の砂を用いることが、輸送効率を高めるため好ましい。
本発明において、筒状編地に用いられる繊維材料としては天然繊維、再生繊維、合成繊維等のいずれの繊維でも可能であり、またそのいずれかの繊維を複数種類、混紡、混繊、交編等の手段により混用することも可能である。
天然繊維、再生繊維はいずれも生物由来の原料を使用しており生分解性を有し、本発明に用いた際には所期の目的を達し、最終的に砂嚢が不要になった場合でも回収する必要はないため、好ましく用いられる。
合成繊維は品質が安定した長繊維が安価に得られるため、編地を製造するまでの加工性に優れ、一般に天然繊維、再生繊維に比して耐久性に優れるため、施工後の維持管理が容易であり、好ましく用いられる。
本発明においては、筒状編地の素材として最も好ましくはポリ乳酸繊維が用いられるものである。
ポリ乳酸繊維は植物由来のバイオマスを原料とし、生分解性を持つ上に、合成繊維の良さである安定した品質の長繊維が安価に得られ、適度な強度、耐熱性を有するため加工が容易である。さらに耐光性に優れ、適度な耐久性を併せ持つため、施工した後、植物が生長して砂嚢が不要になるまでの期間である2年〜5年以上の耐久性、耐光、耐候性を有しつつ、最終的には二酸化炭素と水に分解するため、後処理が不要で環境にやさしい繊維であるという大きな利点を有するためである。
本発明において、ポリ乳酸繊維とはポリ乳酸系樹脂を公知の技術である溶融紡糸法によって繊維化したものである。ここで乳酸系樹脂とは、ポリ乳酸ホモポリマーの他、乳酸コポリマー、ブレンドポリマーを含むものである。乳酸系ポリマーの重量平均分子量は、一般に5〜50万である。また、乳酸系ポリマーにおけるL−乳酸単位、D−乳酸単位の構成モル比L/Dは、100/0〜0/100のいずれであっても良いが、高い融点を得るにはL乳酸あるいはD乳酸いずれかの単位を75モル%以上、さらに高い融点を得るにはL乳酸あるいはD乳酸のいずれかの単位を90モル%以上含むことが好ましい。
乳酸コポリマーは、乳酸モノマーまたはラクチドと共重合可能な他の成分とが共重合されたものである。このような他の成分としては、2個以上のエステル結合形成性の官能基を持つジカルボン酸、多価アルコール、ヒドロキシカルボン酸、ラクトン等、及びこれらの種々の構成成分よりなる各種ポリエステル、各種ポリエーテル、各種ポリカーボネート等が挙げられる。
また、分子量増大を目的として、少量の鎖延長剤、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどのジイソシアネート化合物を使用して高分子量化する方法、あるいはカーボネート化合物を用いて脂肪族ポリエステルカーボネートを得る方法を使用しても良い。
さらに、乳酸系ポリマーの性質を損なわない範囲で、酸化防止剤等の添加剤や粒子を含有しても良い。
本発明では、ポリ乳酸繊維のカルボキシル末端量が10当量/t以下とすることも好ましい。該カルボキシル末端量が10当量/t以下であると、ポリ乳酸繊維の加水分解を抑制できる。ポリ乳酸繊維のカルボキシル末端量を10当量/t以下にする方法としては、原料樹脂の段階で、例えば脂肪族アルコールやアミド化合物などの縮合反応型化合物や、カルボジイミド化合物、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、オキサジン化合物、アジリジン化合物などの付加反応型の化合物などをポリ乳酸のカルボキシル末端に反応させて封鎖すれば良い。後者の付加反応型の化合物を用いれば、例えば、アルコールとカルボキシル基の脱水縮合反応による末端封鎖のように余分な副生成物を反応系外に排出する必要がないため、ポリ乳酸を溶融紡糸する際に付加反応型の化合物を添加・混合・反応させることができるため、実用的に十分高い分子量や耐熱性および耐加水分解性を兼ね備えた反応形成物を得るにあたり有利である。
上記付加反応型化合物の中でもポリ乳酸にカルボジイミド化合物を添加する方法が好ましい。ポリ乳酸ポリマーまたはそれに含まれるオリゴマーの反応活性末端をカルボジイミド化合物で封鎖することにより、ポリマー中の反応活性末端を不活性化しポリ乳酸の加水分解を抑制するものである。ここで言うカルボジイミド化合物は、例えば特開平11−80522号公報に記載のようにジイソシアネート化合物を重合したものが好適に用いられるが、中でも4,4’−ジシクロヘキシルメタンカルボジイミドの重合体やテトラメチルキシリレンカルボジイミドの重合体やその末端をポリエチレングリコール等で封鎖したものが好ましい。
カルボジイミド化合物はポリ乳酸ポリマーおよびそれに含まれるオリゴマーの反応活性末端をカルボジイミド化合物で封鎖することにより、ポリマー中の反応活性末端を不活性化しポリ乳酸の加水分解を抑制するものである。この反応活性末端は水酸基、カルボキシル基があるが、カルボジイミド化合物はカルボキシル基の封鎖性に優れている。カルボジイミド化合物の添加量はカルボキシル末端量に対して決める。さらにラクチド等の残存オリゴマーも加水分解によりカルボキシル末端を生じることから、ポリマーのカルボキシル末端だけでなく、残存オリゴマーやモノマー由来のものも併せたトータルカルボキシル末端量の2倍当量以下とすることが好ましい。末端封鎖によりトータルカルボキシル末端濃度はポリ乳酸全体に対し、10当量/t以下であると耐加水分解性を飛躍的に向上することができ好ましい。
筒状編地の製編方法としては各種編機、編組織を採用することが可能であるが、筒状の編地を製編できる丸編機で平編組織とすることが生産性に優れ、好適に用いられる。
本発明において、砂嚢の載置によって形成される養生部には、砂もしくは養土を埋めることが好ましい。養生部の上部は吹き付ける風が一番強くなることから、砂嚢の高さ以上に砂はたまらず、砂が降っても図8のように堆積する。養生部に埋めるものを養土とすることで、種子もしくは苗の生長を促進させることができ、より早い砂漠緑化を可能とする。また、種子によっては砂地が植生地に適さないものがあるが、養土を用いることで砂地でも育成を可能とする。養土には保水材、肥料、及び土壌改良材等を含めることが可能である。肥料は、例えばピートモス、バーク堆肥等を混合してもよいが、家畜の糞を現地の砂に混ぜることで容易に作成可能である。
砂嚢袋内に砂を詰める方法は限定されないが、例えば特開2005−110590号公報に開示されているような筒型アダプターを使用し、該筒型アダプターに砂もしくは養土を入れ、これを筒状生地に移す方法、さらに筒型アダプターにホッパーを取り付けた装置を使用することで作業性に優れ好ましい。より好ましくは、該装置の脚に柔らかい砂地への埋没防止を考慮した幅広の車輪を取り付け、砂を詰めると同時に該装置を載置方向に移動させることで、砂嚢袋の作成と同時に設置することができ、砂嚢を運搬する作業を簡略化できる。
本発明における筒状編地のJIS L 1018 8.10(1999)に基づいて測定するカバーファクターは5〜20であることが好ましい。カバーファクターがこの範囲内であれば、施工作業中および設置後の環境中における編目からの砂の漏出を少なくすることができる。目付は特に限定されないが、砂の漏出に耐えることができる耐久性、強度などの点から、好ましい目付としては50〜500g/mの範囲内、好ましい編糸の太さは50〜500デシテックスの範囲内である。
以下に、実施例によって本発明を更に詳細に説明する。なお、物性の測定には以下の方法を用いた。
A.カバーファクター
JIS L 1018 8.10(1999)に基づいて測定した。恒重式番手で表示される繊維は繊度(テックス)に換算して求めた。
B.砂嚢の断面積
平坦な面に直線上に置かれた砂嚢の長手方向に直交する断面について、両端部からそれぞれ15cmの部位および中央部3点(封鎖する加工を行った部分を除く)の合計5点について、紐によって円周を測定し、その平均値を算出して円周L(cm)とした。その円周Lを真円の円周と仮定して、以下の式によりその真円の半径r(cm)を算出した。
L=2πr
ここにπ:円周率
これを基に以下の式
A=πr
により砂嚢の断面積A(cm)を算出した。
C.相対粘度
0.01g/mLの98%硫酸溶液を調整し25℃で測定した。
D.溶融粘度
東洋精機(株)社製キャピログラフ1Bを用い、チッソ雰囲気下において測定温度を240℃に設定し、せん断速度1216sec−1で3回測定し、平均値を溶融粘度とした。
E.植生度
植生度は、下記の基準に従い評価した。なお、植生している割合は目視によって測定した。
5:植生している割合が調査面積の3/4以上を占めているもの
4:植生している割合が調査面積の1/2〜3/4以上を占めているもの
3:植生している割合が調査面積の1/4〜1/2以上を占めているもの
2:植生している割合が調査面積の1/10〜1/4以上を占めているもの
1:植生している割合が調査面積の1/10以下で草木の個体数が少ないもの。
実施例1(参考例1)
ポリ乳酸(PLA)樹脂(相対粘度3.42、溶融粘度200Pa・sec-1、融点168℃)を溶融紡糸し、106デシテックス、26フィラメントの半延伸糸を得た。これを2本混繊して延伸−仮撚加工を行い、84デシテックス、26フィラメント双糸の仮撚加工糸を得た。これを釜径3.5インチ、22ゲージの丸編み機を用いて平編し、カバーファクター12.3の筒状編地を得た。この筒状編地を約11mの長さに切断して、一端に結び目を作って閉じ、他方より砂をいっぱいに詰めながら長さ11mの砂嚢を16本作成した。このとき砂嚢の断面積は52.8cm2であった。
春初頭、中国蒙古自治区にある流動砂漠の一画にあるほぼ平面な砂地面に、幅30cmの養生部を形成するよう砂嚢を2本並列にし、この形成される養生部によって1辺3mの区画が9つ形成するよう直交させて載置した。その後1ヶ月間放置し、砂地が安定したところで養生部内に羊柴の種を30cm間隔で播種した。その後更に11ヶ月放置し、養生部および区画内の植生状況を観察した。なお、その間に灌水、追肥の処理は行っていない。
比較例1
実施例1(参考例1)と同じ実験場の砂地面100m2にて、何も載置せず、また種子も播かずに、1年間放置し、植生状況を観察した。なお、その間に灌水、追肥の処理は行っていない。
比較例2
実施例1(参考例1)と同様の筒状編地を約10mの長さに切断して、一端に結び目を作って閉じ、他方より砂をいっぱいに詰めながら長さ10mの砂嚢を8本作成した。砂丘のほぼ平面な砂地面に、養生部は形成せず、1本の砂嚢を1辺3mの区画が9つ形成するよう直交させて載置した。播種は行っていない。その後1年間放置し、区画内の植生状況を観察した。なお、その間に灌水、追肥の処理は行っていない。
実施例1(参考例1)、比較例1及び2の結果を表1に示す。
Figure 0005477637
この結果から、実施例1(参考例1)は比較例1及び2に比べ明らかに植生度が優れていることが確認された。比較例1では、砂が風力で移動することでたとえ飛来した種から芽が出ても埋もれて植物が地につかない。また、比較例2では砂の移動を防止することは可能であっても、飛来する種による植生だけでは植生度が劣る。
実施例2(本発明例)
実施例1(参考例1)の試験内容のうち、養生部の幅を10cmに変更して、同様の試験を実施した。
実施例3(参考例2)
実施例1(参考例1)の試験内容のうち、養生部の幅を15cmに変更して、同様の試験を実施した。
比較例3
実施例1(参考例1)の試験内容のうち、養生部の幅を40cmに変更して、同様の試験を実施した。
比較例4
実施例1(参考例1)の試験内容のうち、養生部の幅を50cmに変更して、同様の試験を実施した。
実施例2(本発明例)、同3(参考例2)、比較例3及び4の結果を表2に示す。
Figure 0005477637
この結果から、実施例2(本発明例)及び同3(参考例2)の植生度は実施例1(参考例1)より優れていることが確認され、また、比較例3及び4の植生度は実施例1(参考例1)より劣っていることが確認された。
実施例4(参考例3)
実施例1(参考例1)と同様の筒状編地を約14mの長さに切断して、一端に結び目を作って閉じ、他方より砂をいっぱいに詰めながら長さ14mの砂嚢を16本作成した。砂丘のほぼ平面な砂地面に、幅30cmの養生部を形成するよう砂嚢を2本並列にし、この形成される養生部によって1辺4mの区画が9つ形成するよう直交させて載置した。その後1ヶ月間放置し、砂地が安定したところで養生部内に羊柴の種を30cm間隔で播種した。その後更に11ヶ月放置し、養生部および区画内の植生状況を観察した。なお、その間に灌水、追肥の処理は行っていない。
実施例5(参考例4)
実施例4(参考例3)の試験内容のうち、砂嚢の長さを17mに変更して、養生部によって形成される1辺の長さを5mとし、区画が9つ形成するよう変更して、同様の試験を実施した。
実施例4(参考例3)及び同5(参考例4)の結果を表3に示す。
Figure 0005477637
この結果から、実施例4(参考例3)及び同5(参考例4)の植生度は実施例1(参考例1)より劣っていることが確認された。区画面積が大きくなればなるほど、砂移動防止効果が弱まり、砂移動の影響によって種や芽が埋もれたり飛ばされたりする可能性が大きくなり植生度が低下したと推測できる。
実施例6(参考例5)
東レ株式会社製ポリエチレンテレフタレート(PET)仮撚り加工糸(167デシテックス、48フィラメント、B20Z)を用いて実施例1(参考例1)と同様に平編し、カバーファクターが10.3の筒状編地を得た。この筒状編地を約11mの長さに切断して、一端に結び目を作って閉じ、他方より砂をいっぱいに詰めながら長さ11mの砂嚢を作成した。このとき砂嚢の断面積は56.6cm2であった。
この砂嚢を用いて実施例1(参考例1)と同様の試験を実施した。
なお、この実施例6(参考例5)の砂嚢は、実施後に撤去した。PET繊維は、紫外線劣化により分子量が低下し崩壊することが予想されるが、崩壊物は飛散しても自然環境中で分解されず半永久的に残るため、実施後に撤去したものである。
実施例7(参考例6)
綿糸を用い、実施例1(参考例1)と同様に平編し、カバーファクター13.1の筒状編地を得た。この筒状編地を約11mの長さに切断して、一端に結び目を作って閉じ、他方より砂をいっぱいに詰めながら長さ11mの砂嚢を作成した。このとき砂嚢の断面積は57.6cm2であった。
この砂嚢を用いて実施例1(参考例1)と同様の試験を実施した。
実施例6(参考例5)及び同7(参考例6)の結果を表4に示す。
Figure 0005477637
この結果から、実施例6(参考例5)及び実施例7(参考例6)植生度は実施例1(参考例1)と同等の効果であることが確認された。
本発明の植物の育成方法は、砂漠地帯や砂丘地帯における効率的かつ確実な植生方法として採用することができる。
1:円柱状砂嚢
2:養生部
3:種子
4:生育した苗もしくは樹木
5:堆積した砂
6:養生部を埋めた砂もしくは養土
7:略方形の区画
A:養生部の幅

Claims (5)

  1. 砂面上に筒状編地で形成される筒状内部に少なくとも砂が充填された円柱状砂嚢を複数本に配列させるか、もしくは1本を屈曲させて載置して、幅10cm以下の養生部を形成し、育成を所望する植物の種もしくは苗を該養生部に播種もしくは移植し、植物を育成することを特徴とする砂地における植物の育成方法。
  2. 前記円柱状砂嚢の断面積が20〜500cm2であることを特徴とする請求項1記載の砂地における植物の育成方法。
  3. 前記養生部によって1辺0.3〜3.3mの略方形の区画を形成するように前記円柱状砂嚢を配列させ、該養生部に植物が育成することを特徴とする請求項1もしくは2に記載の砂地における植物の育成方法。
  4. 前記円柱状砂嚢がポリ乳酸繊維からなる編地であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の砂地における植物の育成方法。
  5. 前記養生部を砂もしくは養土で埋めることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の砂地における植物の育成方法。
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