JP5476914B2 - 指向性制御照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載され、指向性を制御することができる指向性制御照明装置に関する。
指向性を制御することができる照明装置が知られている。たとえば、特許文献1の装置では、車両が走行する道路形状に応じて照射方向を変更することができるようになっている。このようにすることで、曲線道路でも進行方向をより的確に照射することができるようになることから、安全性が向上する。
特開2005−88631号公報
しかし、特許文献1のものは、路面に対して光を照射する装置であり、自車両の周辺に存在する移動体が、自車両の照明によって自車両の存在に気づくという可能性は十分には高くない。そのため、移動体が自車両の存在に気づかない可能性もあった。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、自車両の周辺の移動体が自車両の存在に気づきやすくなる照明を行うことができる指向性制御照明装置を提供することにある。
その目的を達成するための請求項1、2記載の発明によれば、移動体相対位置検出手段により、自車両の周辺の移動体の自車両に対する相対位置を検出し、照明位置設定手段により、検出した相対位置に基づいて照明位置を設定する。そして、指向性ライト制御手段により、照明位置設定手段が設定した照明位置に指向性ライトの照明位置を制御して、指向性ライトから光を照射させる。これによって、指向性ライトからの光が移動体に照射されることになるので、その移動体は自車両の存在に気づきやすくなる。そのため、自車両と自車両周辺の移動体との衝突可能性を低減させることができる。
また、請求項1、2記載の発明は、自車両の走行状況を逐次検出する自車走行状況検出手段と、移動体相対位置検出手段が逐次検出した移動体の相対位置に基づいて移動体の今後の相対位置を予測する移動***置予測手段と、その移動***置予測手段が予測した移動体の今後の相対位置と、自車走行状況検出手段が検出した自車両の走行状況とに基づいて、移動体の危険度を判定する移動体危険度判定手段とを備え、照明位置設定手段は、移動体危険度判定手段が判定した危険度に基づいて照明を行う移動体を決定し、照明を行うと決定した移動体に対して照明位置を設定する。
このように、移動体の今後の相対位置と自車両の走行状況とに基づいて移動体の危険度を判定し、その危険度に基づいて照明を行う移動体を決定しているので、衝突の危険性の低い移動体に対しては照明を行わないことになる。そのため、不要な照明を行うことを抑制できる。
さらに、請求項1記載の発明では、照明位置設定手段は、危険度が所定の高い危険度である場合には、指向性ライトからの光が移動体を周期的に通過するように照明位置を設定する。指向性ライトからの光が移動体を周期的に通過するように照明位置を設定する場合、所定の照明範囲で照明位置を走査することになり、このように照明位置を走査すると、照明位置が動くことによりその照明に気づき易くなる。
一方、請求項2記載の発明では、移動体危険度判定手段は、移動体が自車両を認識していることが判定できた場合には、移動***置予測手段が予測した移動体の今後の相対位置と、自車走行状況検出手段が検出した自車両の走行状況とから判定した危険度を下げる。このように、移動体が自車両を認識していることが判定できた場合に危険度を下げることにより、不要な照明を抑制することができる。
請求項記載の発明では、照明位置設定手段は、相対位置を検出した移動体に指向性ライトからの光が照射されるように照明位置を設定し、指向性ライト制御手段は、自車両から照明位置設定手段が設定した照明位置まで、照明位置を順次移動させる。
このように自車両から移動体まで照明位置が移動すると、移動体にとって、この光がどこから来たのかが分かりやすい。そのため、この照明によって移動体が自車両を認識できる可能性が向上する。
請求項4記載の発明では、照明位置設定手段は、移動体危険度判定手段が判定した危険度に基づいて照明を行うと決定した移動体に対して、危険度が高いほど、その移動体が照明に気づき易い位置に照明位置を設定する。
このようにすれば、危険度が高いほど、照明に気づき易い位置に照明がされることにより、危険度が高い移動体が迅速に自車両の存在に気づく可能性が高まる。また、危険度が低いほど、移動体にとって煩わしくない位置に照明が行われることになることから、移動体に与える煩わしさを軽減することもできる。
請求項記載の発明では、指向性ライトは、複数の色を照射可能に構成されており、移動体危険度判定手段が判定した危険度に基づいて、照明位置設定手段が照明位置を設定した移動体に対して照明を行う色を決定する照明色決定手段を備え、指向性ライト制御手段は、その照明色決定手段が決定した色で照明を行う。このように、危険度に基づいて色を変えて照明を行うことにより、危険の程度を容易に認識することが可能となる。
請求項記載の発明では、移動体危険度判定手段が判定した危険度を自車両の運転者に対して報知する移動体危険度報知手段をさらに備える。このようにすれば、自車両の運転者も、移動体危険度判定手段が判定した危険度を知ることができる。
請求項記載の発明では、自車両の車速を制御するアクチュエータを制御する走行制御手段を備え、移動体危険度報知手段は、危険度を判定した移動体についての情報を走行制御手段へ報知する処理も行ない、走行制御手段は、移動体危険度報知手段から報知された情報に基づいて、衝突防止のための加減速制御を行う。このようにすれば、走行制御手段が衝突防止のための加減速制御を行うので、自車両と自車両周辺の移動体との衝突可能性をより低減させることができる。
請求項記載の発明では、移動体相対位置検出手段は、移動体を検出する範囲である監視エリアを設定し、且つ、自車両の右左折が予測できる場合、この監視エリアを自車両が右左折する方向に拡大する。このように、監視エリアを右左折する方向に拡大すれば、右左折する方向に存在する移動体を検出できる可能性が向上することから、右左折する方向に存在する移動体との衝突可能性をより低減させることができる。
請求項記載の発明では、指向性ライト制御手段は、自車両と移動体との間に存在する他車両が、その移動体に指向性ライトによる照明を行っている場合、その移動体に対しては照明を行わない。このようにすれば、自車両が光を照射してしまうことで、自車両から光が照射された移動体が、自車両よりもその移動体の近くに存在する他車両に注意がいかなくなることを防止できる。
請求項10記載の発明では、指向性ライトは、照射方向を自車両の前後方向に制御できる照射方向前後可変ライトを複数備え、且つ、それら複数の照射方向前後可変ライトの水平面内における照射方向が互いに異なっている。
このようにすれば、指向性ライトは、全体として、前後方向および左右方向の広い範囲に渡って指向性のある光を照射することができる。また、一つの光源からの光を前後および左右方向に可変にする構成と比較して、一つの照射方向前後可変ライトによる照射可能範囲を狭くすることができる。そのため、照射方向前後可変ライトを所定の方向へ光を照射する姿勢とするための時間を短くすることができる。その結果、移動体に対して迅速に照明を行うことが可能となる。
請求項11記載の発明では、複数の照射方向前後可変ライトのうちの少なくとも一部は、自車両の異なる幅方向位置に配置されており、且つ、それら異なる幅方向位置に配置されている複数の照射方向前後可変ライトは、車両の幅方向中心に近い側ほど、光の到達距離が長くなるように設定されている。
このように設定するのは、自車両の正面に近い物体ほど自車両と接触する危険性が高いので、自車両の正面に近いほど遠距離の物体までライトを照射して合図する必要があるからである。また、このようにすれば、異なる幅方向位置に配置されている複数の照射方向前後可変ライトは、車両幅方向端に近い側ほど少ない光量の光源で済むことから、低コスト化が可能である。
請求項1記載の発明では、自車両の表面に設けられる蓄光部をさらに有している。このように蓄光部を備えれば、指向性ライトにより移動体に照明を行った際に、その移動体にとって、照明がどこから照射されたのかが分かり易くなる。
本発明が適用された指向性制御照明装置10の構成を示すブロック図である。 自車両20を車両前方から見た状態を示す概略図である。 ヘッドライト30の概略斜視図である。 照射方向前後可変ライト18を拡大して示す斜視図である。 ヘッドライト30R、30Lに配置された複数の照射方向前後可変ライト18の指向性および光到達距離を説明する図である。 自車両20を車両後方から見た状態を示す概略図である。 テールライト50の概略斜視図である。 制御部15の機能を示す機能ブロック図である。 監視エリア160の一例を示す図である。 左折する場合の変更前後の監視エリア160を例示する図である。 相対位置の計測例を説明する図である。 相対位置の計測例を説明する図である。 予測移動エリアの演算において設定する投影長方形を説明する図である。 危険度の具体例を説明する図である。 危険度の具体例を説明する図である。 照明を上下方向に走査している例を示す図である。 移動体危険度報知手段157によって表示部14に表示される表示例を示す図である。 実施形態の制御処理を示すフローチャートである。 図18のステップ10の報知処理の詳細を示すフローチャートである。 監視エリアの形状の別例を示す図である。 照射方向前後可変ライト230の別例を示す図である。 指向性ライトにより移動体に対して案内を行っている状態を示す図である。 太陽光を光源に用いる例を示す図である。 太陽光を光源に用いる例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用された指向性制御照明装置10の構成を示すブロック図である。この指向性制御照明装置10は車両に搭載されており、図1に示すように、自車位置検出部11、車載カメラ12、指向性ライト13、表示部14、制御部15、通信部16、レーダ17を備えている。
自車位置検出部11は、この指向性制御照明装置10が搭載されている車両(以下、自車両)の現在位置を逐次検出するものであり、GPS受信機など周知の位置検出器を備えている。
車載カメラ12は、自車両に搭載され、車両の周辺を撮像するものであり、1台のみでもよいし、また、互いに撮像方向が異なる複数台の車載カメラ12を備えていてもよい。なお、車載カメラ12として、車室内に備えられ、フロントウィンドシールドを通して車両前方を撮像するカメラを備えていることが好ましい。この場合、撮像された画像を解析することでフロントウィンドシールドの曇り具合を判定することが可能となる。
指向性ライト13は、指向性を有する光を照射し、照射方向を車両前後方向および左右方向に制御可能なライトであり、本実施形態では、複数の後述する照射方向前後可変ライト18によって指向性ライト13が構成される。
表示部14は、車室内の運転者に視認可能な場所に配置されて種々の情報を表示する。この表示部14には、自車両周辺の移動体の存在や、その移動体の危険度を示す情報などが表示される。
制御部15は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータであり、自車位置検出部11、車載カメラ12、指向性ライト13、表示部14、通信部16、レーダ17の制御を行う。また、この制御部15には、車速を示す信号、加速度を示す信号、アクセル開度を示す信号、ブレーキペダルのオンオフを示す信号などの走行関連信号が供給されるとともに、車内LANなどによって、自車両20の種々の機構、たとえば、自動制動機構などとも接続されている。
通信部16は、自車両20の外部との間で車車間通信や路車間通信などの無線通信を行う。レーダ17は、ミリ波やマイクロ波を利用するレーダであり、車両周囲の所定範囲を検出範囲とし、その検出範囲に存在する物体(移動物体、静止物体)を検出する。
次に指向性ライト13の構成を説明する。図2は、自車両20を車両前方から見た状態を示す概略図である。この図2に示すように自車両20は左右一対のヘッドライト30R、30Lを備えている。この一対のヘッドライト30R、30Lは、いずれも、2つのハイビーム用光源31と、3つのロービーム用光源32を備えている。そして、それら5つの光源31、32の周囲に、楕円状の蓄光部33が配置されている。この蓄光部33は、ヘッドライト30R、30Lの光により蓄光される。また、自車両20には、上記蓄光部33の他に、自車両20の外郭線を示すように配置された蓄光部40も備えている。この蓄光部40は、自車両20の周囲の光や太陽光によって蓄光される。
指向性ライト13は、この蓄光部33に複数個(図2では9個)設けられた照射方向前後可変ライト18によって構成される。また、ヘッドライト30の概略斜視図である図3に示すように、各光源31、32は、レンズ部31a、32aと筒部31b、32bとを備えており、筒部31b、32bは、図示しない内部に光源(ハロゲンランプ、ディスチャージランプ、高輝度LEDなど)を備えている。
図4は照射方向前後可変ライト18を拡大して示す斜視図である。照射方向前後可変ライト18は、光源としての高輝度LED(以下、単にLED)18aと、反射筒18bとを備えるとともに、図示しないアクチュエータを備える。LED18aは、一つでもよいし、所定の輝度を得るために複数のLEDを用いてもよい。また、複数のLEDを備える場合には、複数の色を発光できるようにしてもよい。
反射筒18bは、軸方向両端が開口する円筒形状であり、LED18aは反射筒18bの一方の端に配置されている。また、反射筒18bの内周面は光を反射する材料によって構成されている。この反射筒18bの筒形状は、より詳しくは、照射方向前後可変ライト18から出力される光が線状となるように、LED18aからの光を収束させる形状である。前述のアクチュエータは反射筒18bをLED18aが配置されている部分を回転中心として、上下方向に所定角度範囲だけ回転する。従って、図4にも矢印で示すように、照射方向前後可変ライト18からの光は、上下方向(路面に光が照射される場合にはすなわち前後方向)に指向性が制御可能である。
図5は、ヘッドライト30R、30Lに配置された複数の照射方向前後可変ライト18の指向性および光到達距離を説明する図である。この図5に示すように、複数の照射方向前後可変ライト18の指向性は互いに異なる方向となっており、車両外側に配置された照射方向前後可変ライト18ほど指向性が車両側方となり、車両中心側に配置された照射方向前後可変ライト18ほど指向性が車両前方となっている。従って、複数の照射方向前後可変ライト18から構成される指向性ライト13は、全体として、自車両20の前方の比較的広い範囲に光を照射できるようになっている。また、各照射方向前後可変ライト18の指向性は、隣接する照射方向前後可変ライト18の指向性と一部重複するようになっている。従って、指向性ライト13の全体の照射可能範囲は、自車両20の前方の比較的広い範囲にわたり、且つ、その範囲内では隙間がない。
さらに、各照射方向前後可変ライト18の光到達距離は、車両中心側に配置された照射方向前後可変ライト18ほど遠方となるように設定されている。このように光到達距離を設定するのは、自車両20の正面に近い物体ほど、自車両20と接触する危険性が高いので、自車両20の正面に近いほど遠距離の物体までライトを照射して合図する必要があるからである。なお、光到達距離とは、所定の測定環境において指向性ライト13から所定の光量が到達する上限の距離を意味する。
図6は、自車両20を車両後方から見た状態を示す概略図である。この図6に示すように自車両20は後端に一対のテールライト50R、50Lを備えている。テールライト50は、ブレーキペダルが踏まれたとき、および、車幅灯が点灯しているときに点灯する赤色光源51を複数備えている。この赤色光源51には、たとえば、赤色LEDを用いる。また、赤色光源51は、上段に配置されている近距離用赤色光源51aと下段に配置されている遠距離用赤色光源51bとからなり、遠距離用赤色光源51bは、近距離用赤色光源51aよりも長波長の光を発光する。そのため、相対的に遠方まで光が到達する。
また、テールライト50の概略斜視図である図7にも示すように、赤色光源51の周囲に、矩形状の蓄光部52が配置されている。この蓄光部52上にも、ヘッドライト30に備えられているものと同じ照射方向前後可変ライト18が複数個(図6では、各テールライト50に11個)配置されている。
次に、制御部15について説明する。図8は、制御部15の機能を示す機能ブロック図である。制御部15は、CPUが、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、図8に示す種々の手段として機能する。すなわち、制御部15は、図8に示すように、自車走行状況検出手段150、移動体相対位置検出手段151、移動***置予測手段152、移動体危険度判定手段153、照明位置設定手段154、指向性ライト制御手段155、照明位置検出手段156、移動体危険度報知手段157、走行制御手段158を備えている。以下、各手段について説明する。
自車走行状況検出手段150は、自車両20の走行状況(走行位置、車速、路面抵抗μなど)を逐次検出する。詳しくは、自車位置検出部11が検出した自車両20の現在位置を逐次取得し、この取得した現在位置と地図データとから走行中の道路や進行方向などを検出する。また、ナビゲーション装置(図示せず)によって経路案内されている場合、今後の予測経路も取得する。また、車載カメラ12から前方画像を撮像した信号を取得し、その前方画像を解析することで白線を検出して、自車両20がどの車線を走行しているか、自車両20と道路中央線との間の距離、歩道、歩行者レーンと自車両20との距離も検出する。さらに、自車両20の速度、加速度、アクセル開度、ブレーキのオンオフも取得する。また、天候に応じて作動する車載機器(たとえばワイパー)の動作状況も取得する。また、車室内に設置された車載カメラ12が撮像した前方画像を解析することで、フロントウィンドシールドの曇り具合を検出してもよい。
移動体相対位置検出手段151は、レーダ17を用いて周辺の物体の自車両20に対する相対位置を逐次検出する。また、レーダ17に代えて、或いは、レーダ17とともに車載カメラ12を用い、車載カメラ12によって撮像された画像を解析することで周辺の物体の自車両20に対する相対位置を逐次検出してもよい。そして、その相対位置の変化から、検出した物体が移動体であるか静止物体であるかを判断する。
なお、移動体相対位置検出手段151は、監視エリア160を設定し、その監視エリア160内の物体を検出する。この監視エリア160の一例を図9に示す。図9に示す監視エリア160は、前後方向の一端を自車両20として自車両20の進行方向(すなわち図9では前方)に設定され、自車両20側の端の幅方向長さは自車両20の幅方向長さに基づいて定まっている。また、この監視エリア160の左右方向の長さは、自車両20から遠いほど長くなっている。なお、この監視エリア160は、自車両20の車高を考慮して高さ方向範囲が設定されている立体的なエリアである。
監視エリア160の前後方向の長さおよび左右方向の長さ(角度範囲)は、自車両20の車速に応じて変化するようになっている。詳しくは、車速が速いほど前後方向の長さが長くなる一方、角度範囲は狭くなるようになっている。なお、この監視エリア160は、自車両20の車速が基準車速であるときに、標準的な制動操作によって停止できる距離の2倍を前後方向長さとし、左右方向長さを道路幅(あるいは車線幅)の1.5倍とする。
この基準車速における監視エリア160を基準として、実際の監視エリア160は基準車速における監視エリア160を車速に応じて変更する。ただし、歩行者が歩く速度程度の極めて遅い速度の場合には、監視エリア160の前後方向長さを標準的な制動操作によって停止できる距離とし、同エリア160の左右方向長さを、左右のドアが開状態となったときの一方のドア端から他方のドア端までの幅程度としてもよい。
また、図9において、162は危険エリアである。この危険エリア162は監視エリア160内に設定されるエリアであり、この危険エリア162内に物体が存在している場合には、自車両20との接触の可能性が高いと考えられるエリアである。危険エリア162の自車両側の端の幅方向長さは自車両20が走行する車線幅とし、車線がない道路を走行している場合には、一般的な車線幅を危険エリア162の幅方向長さとする。また、危険エリア162の前後方向長さは、注意エリア160の前後方向長さ以下とする。なお、この危険エリア162も監視エリア160と同様、自車両20の車高を考慮して高さ方向範囲が設定されている立体的なエリアである。移動体相対位置検出手段151は、レーダ17等によって検出した物体がこの危険エリア162内に位置しているか、危険エリア162の外に位置しているかも判断する。
図9には物体A、B、Cが示されている。物体Aは監視エリア160の外に位置しているので、本実施形態においては検出されない。物体Bは上述の危険エリア162に存在している。物体Cは監視エリア160内の危険エリア162ではない部分に存在している。
また、移動体相対位置検出手段151は、自車走行状況検出手段150から今後の予測経路が取得でき、その予測経路に基づき、右左折が予測できる場合、右左折すると予測される地点の手前の所定地点(たとえば100m手前)から、上述の監視エリア160を右左折する方向に応じて変更する。図10は、左折する場合の変更前後の監視エリア160を例示する図である。
図10においては、変更前の監視エリアを破線で示し、変更後の監視エリア160を実線で示している。この図10に示すように、変更前の監視エリア160は歩道164を部分的にしか含んでいないが、変更後の監視エリア160は歩道164をほぼ全部含んでいる。そのため、左折する交差点の手前から監視エリア160を広げることで、図10に示すように、交差点方向に移動している移動体(歩行者)Dを左折前に検出することができる。そして、移動体Dが検出できれば、後述するように、移動体Dに対して照明による信号を送ることができるので、交差点を左折時に移動体Dを巻き込んでしまう事態を回避できる可能性が向上する。
なお、図10の例では、右側、すなわち、曲がる側とは反対側にも監視エリア160を拡大している。このようにすることにより、交差点において自車両20が走行する道路を渡ってくる移動体Eを早期に検出することも可能となるから、安全性がより向上する。
さらに、交差点手前においては、右側方から右後方にかけて監視エリア166を設定することが好ましい。このようにすることにより、交差点付近において、左折のために左車線に無理やり入ろうとする他車両168を検知し、この他車両168に危険である旨の信号(照明等)を送信することが可能となる。
監視エリア160は、前述のように自車両20の車速が低速である場合には狭いエリアとなるが、車速とは別に、監視する物体数が所定数以下となるように、エリアを制限してもよい。このようにすることで、演算処理負荷を軽減できる。
さらに、移動体相対位置検出手段151は、上記監視エリア160、166内に物体を検出した場合、検出した物体ごとに認識用ID(以下、単にIDという)を設定する。そして、ID別に自車両20との相対位置の変化を監視することで、移動体であるか静止物体であるかを判断する。この判断において静止物体と判断した場合であって、前述の危険エリアに存在しない物体については、IDの設定を解除してもよい。なお、異なる時間において検出した物体が互いに同一の物体かどうかは形状の特徴点を抽出することで判断する。
また、IDを設定した物体については、物体と自車両20との距離も逐次測定する。この距離の測定においては、自車両20の先端中央点(進行方向側の端部において幅方向および上下方向中心)を基準とする(以下、自車両20の中心点を一方の基準とした物体までの距離を通常測定距離という)。ただし、通常測定距離が所定の近接判定距離以下となった場合には、自車両20において周辺の物体に最も近い部分からその物体までの距離、すなわち、その物体までの最短距離を測定する。この最短距離を測定する状況としては、たとえば、渋滞しており、自車両20に近接する他車両が多数存在する場合が考えられる。
次に相対位置の計測例を図11、12を用いて説明する。まず、図11を説明する。図11(A)の例は、自車両20の右前方に歩行者170が存在する例である。前述のように、自車両20の先端中央点を原点としており、図11(A)においてはこの原点をOで示している。図11(A)に示す歩行者170の通常測定距離は、原点Oを基準として172で示す線分の距離である。たとえば、この通常測定距離172は、(X、Y、Z)=(10.4±0.2、3.5±0.2、1.6±0.1)と計測する。なお、±の付いた数字は計測誤差である。ちなみに、最短距離は、図11(A)では、線分174で示す距離である。
また、移動体相対位置検出手段151は、この歩行者(物体)の大きさも認識する。物体の大きさは直方体として認識するようになっており、たとえば、図11(A)に示す歩行者170の大きさは、(ΔX、ΔY、ΔZ)=(0.6±0.2,0.5±0.2, 1.6±0.1)のサイズをもつ直方体として認識する(±の付いた数字は計測誤差である)。図11(B)に、このΔX、ΔZを示す。
次に、図12を説明する。図12は、自車両20の側方に隣接して歩行者176が存在する例である。移動体相対位置検出手段151は、通常、前述の図9に示すように、自車両20の前方に監視エリア160を設定するが、この監視エリア160内に物体を検出し、その後、自車両20が直進して、上記物体が自車両20の側方に存在すると判断できる場合には、その物体が存在する側方に監視エリアを設定してもよい。図12は、このように側方に監視エリアを設定した場合の計測例を示す図であり、図12の例では、隙間Pを算出する。
隙間Pは、自車両20の歩行者176側の幅方向端面から歩行者176までの横方向(車幅方向)の距離である。この隙間Pは、次の式1によって算出する。式1において、Xは自車両20の基準点(前述の先端中央点)から歩行者176の幅方向中心線までの横方向(車幅方向)距離、ΔX0は自車両20の幅方向長さ、ΔXは歩行者176の幅方向長さΔXである。なお、歩行者176の幅方向長さΔXは、歩行者176の横方向の両端の位置から算出する。また、距離Xを算出する際の歩行者の幅方向中心線は、上記ΔXの1/2を歩行者176の横方向の一方の端の位置に加えることにより算出する。
(式1) P=X−ΔX0/2−ΔX/2
さらに、移動体相対位置検出手段151は、前述のように、移動体に限らず、静止物体も検出する。この静止物体として道路区画線を検出してもよい。図12に示すように、自車両20の走行車線を区画する左右の道路区画線178、180を検出する場合、それら道路区画線178、180間の距離から道路幅(車線幅)Lを算出することができる。また、道路区画線(たとえば180)と自車両20の基準点との間の距離Xrを算出することもできる。この距離Xrは、車線内における自車両20の横方向位置を示しているので、この距離Xrから、自車両20が車線内の適切な幅方向位置を走行しているかが判断できる。なお、この適切な幅方向位置は周辺の障害物の存在によって変化し、たとえば、片側一車線の道路において、路側に他車両が駐車していればセンターライン寄りが適切な幅方向位置となり、対向車がセンターライン寄りを走行していれば、反対に、路側寄りが適切な幅方向位置となる。
図8に戻り、次に、移動***置予測手段152を説明する。移動***置予測手段152は、移動体相対位置検出手段151が検出した移動体の相対位置および大きさの情報を逐次取得する。そして、これら逐次取得した情報から、移動体の今後の相対位置、速度を予測する。移動体の今後の相対位置は、将来のある時間範囲(たとえば現時点から数秒後まで)に渡って予測する。従って、その時間範囲において移動体が移動する移動エリアを予測することになる(以下、この予測した移動エリアを予測移動エリアという)。
移動体は立体物であるが、上記予測移動エリアの演算においては処理の簡略化のため、図13に示すように、移動体190をxz平面(進行方向に垂直な平面)192に投影し、その横幅の最大値と高さの最大値を長辺、短辺とする投影長方形194を設定する。そして、この投影長方形194が移動するとして上記予測移動エリアを予測する。従って、予測移動エリアは断面長方形の立体的エリアである。なお、自車走行状況検出手段150から、自車両20の走行状況(位置、速度、加速度など)や、道路形状、道路種別も取得し、これらも移動体の相対位置、速度の予測に用いてもよい。
上記相対位置は、移動体相対位置検出手段151にて説明した通常測定距離の場合と同様の点を基準とする。従って、通常は、通常測定距離を予測することになる。しかし、今後の相対位置を予測した結果、移動体が自車両20の近傍を通過すると判断した場合には最短距離(側方の場合には、図5の隙間P)を予測する。
移動体危険度判定手段153は、移動***置予測手段152が予測した移動体の今後の位置、および、自車走行状況検出手段150が検出した自車両20の車速に基づいて、各移動体の危険度を判定する。ここで、危険度は衝突回避操作の切迫性を示すものであり、切迫性が高いほど危険度は高くなる。また、通常のブレーキ操作やステアリング操作(運転者が危険と感じていない状態において行うブレーキ操作やステアリング操作)で衝突の危険性を回避できると判断する場合を、危険度の下限値、すなわち0%とする。
そして、上記ブレーキ操作、ステアリング操作を迅速に行う必要があるほど高い危険度であると判定する。なお、危険度は、衝突回避操作の切迫性に応じて連続的に変化するものでもよいし、段階的に変化するものでもよい。危険度の目安としては、たとえば、通常よりも少し強めのブレーキが必要な場合には危険度30%、急ブレーキが必要な場合は危険度50%以上となるように設定する。
また、この危険度は、前述のように、移動体の今後の位置および自車両20の車速に基づいて判定するが、これら移動体の今後の位置および自車両20の車速に加えて、路面抵抗μを考慮して判定してもよい。また、移動体の相対位置の変化から、移動体がふらついている場合や、上下動している場合には、このことを考慮して危険度を高くしてもよい。また、移動体が自車両20を認識していると判断できる場合、このことを考慮して危険度を下げてもよい。移動体が自車両20を認識しているかどうかは、たとえば、移動体が他車両である場合には、車車間通信による情報交換によって判断する。また、移動体が人である場合には、顔の向きによって判断する。
さらに、移動体危険度判定手段153は、上記のようにして判定した危険度(%)が10から30%である場合には、「注意」状態であると判定し、30%以上で「危険」状態であると判定する。
ここで、上記危険度について、図14、15に基づいて具体例を説明する。図14の例では、自車両20の監視エリア160に、3つの移動体F、G、Hが存在する。また、図14において、200、202、204は、それぞれ、移動体F、G、Hについての予測移動エリアを示している(なお、前述のように予測移動エリアは実際には立体である)。
危険エリア162は、自車両20の車速に基づいて定まっており、この危険エリア162と予測移動エリアとの位置関係により危険度を判定する。たとえば、危険エリア162との重複が所定値以上である予測移動エリア200は、危険度50%と判定する。また、予測移動エリア204は、危険エリア162と重複しておらず、且つ、移動体Hの進行方向は監視エリア162に向かう方向ではない。このような場合には危険度は0%と判定する。予測移動エリア202は、危険エリア162とは重複していないが、監視エリア160内に位置しており、かつ、移動体Gの進行方向が危険エリア162に向いている。このような場合には、50%〜0%の間において、移動体Gの移動速度も考慮して危険度を設定し、たとえば、危険度20%とする。移動体Gの移動速度も考慮するため、この移動体Gの速度が非常に速い場合(急に移動体が現れた場合)には、移動体Fと同程度の危険度、すなわち、危険度50%とすることもある。また、見通しが悪い道路では、移動体が急に現れる場合があり、この場合には、移動体を最初に検知した時点で、その移動体が危険エリア162に入っている場合がある。このような場合、車速が遅くても高い危険度であると判定することになる。
次に図15の例を説明する。図15では、危険エリア162の幅方向長さは、自車両20の車幅と同じ長さで一定となっている。このように、危険エリア162の幅方向長さを一定としてもよい。また、図15では、移動体を図13で説明した投影長方形194として示し、自車両20も簡略化して示している。
図15(A)に示す時刻1の時点では、予測移動エリア206と危険エリア162の重複はごくわずかであり、この時点では「注意」状態であると判定する。一方、時刻1よりも後の時点である時刻2の状態を示す図15(B)では、予測移動エリア206と危険エリア162との重複が大きくなっている。この時点では「危険」状態と判定する。なお、時刻1における自車両20の時速は30km/hであり、時刻2では、時刻1から自車両20が減速して時速は15km/hである。この時速の違いによって危険エリア162は時刻2のほうが短くなっている。
また、図15(C)は、時刻2からさらに自車両20が減速し、自車両20が停止した状態を示している。この状態では、危険エリア162が極めて短くなる結果、危険エリア162と予測移動エリア206との重複がなくなっている。そのため、「注意」状態に戻る。
照明位置設定手段154は、指向性ライト13によって照明を行う位置を設定する。指向性ライト13によって照明を行う対象は、前述の移動体危険度判定手段153で「危険」または「注意」と判定した移動体である。ただし、「注意」と判定した場合と、「危険」と判定した場合とでは設定する位置が異なる。
「注意」と判定した場合には、移動体の下部を照明位置として設定する。より具体的には、移動体が人である場合には、指向性ライト13からの光がその人に煩わしさを与えないようにするため、その人の下半身(たとえば足元)を照明位置として設定する。また、移動体が乗り物である場合にはその乗り物に乗っている人に煩わしさを与えないようにするため、その乗り物の下部を照明位置として設定する。なお、その乗り物が車両である場合、その車両が光を用いて周辺物体を検出するセンサ(以下、光センサ)を備えている場合がある。車載カメラ12によって撮像された画像を解析することなどにより、この光センサを備えていることを検知できた場合であって、その光センサが車両下部に位置している場合には、照明位置を光センサ設置位置とする。
「危険」と判定した場合には、「注意」と判定した場合よりも、相手(移動体)が指向性ライト13からの照明に気づきやすい場所を照明位置とする。たとえば、移動体が人である場合には、顔よりも下の上半身を照明位置とする。顔よりも下とするのは、顔にライトを照射してしまうと、眩しすぎて不快感を与える恐れがあるからである。また、移動体が乗り物である場合には、その乗り物において人が搭乗している部分のうちの顔よりも下の上半身と推定できる部分を照明位置とする。
また、「危険」と判定した場合には、照明位置をその移動体の幅方向に走査してもよい。照明を走査することで、よりその照明に気づき易くなる。照明を幅方向に走査する場合、走査幅は、移動体の幅あるいはその移動体に載っている人の幅に基づいて設定する。図14の移動体Fの近傍に示す両方向矢印はこの走査幅の一例である。また、走査周期は、人がライトの動きを認知しやすい周期、たとえば、パトロールカーが備えている回転灯と同程度とする。
なお、照明を移動体の上下方向に走査してもよい。図16は、照明を上下方向に走査している例を示す図である。図16に示す例では、人210、212と、他車両214とが移動体として検出され、これらに対して自車両20からライトが照射されている。この図16において、上下の両方向矢印が走査方向を示している。また、片方向矢印は移動方向を示している。なお、図16の例では、人210、212に対しては足元にライトが照射されている。
照明を走査する場合、指向性ライト13からの光が、移動体(人)または移動体(乗り物)に乗っている人の目に直接入る時間が一定時間以上とならないように設定した上で、照明位置を一時的に顔に向けても良い。
また、「注意」であっても、所定時間ライトを照射したにもかかわらず、移動体が自車両20を認知しない場合には、「危険」と同じ照明位置に変更してもよい。移動体が自車両20を認知したか否かは、たとえば、移動体としての人や移動体に載っている人が自車両20を見たか否かを画像解析から判断する。また、移動体が自車両20との衝突を回避する方向に移動方向を変更した場合に認知したと判断してもよい。また、移動体が他車両であって、自車両20と上記他車両との間で車車間通信が成立し、自車両20からの問いかけに対して、応答があった場合に認知したと判断してもよい。
なお、反射ミラーがある場所では、反射ミラーに設定距離近づいたタイミングで指向性ライト13の照明位置を反射ミラーに設定してもよい。そして、反射ミラーに向けて照明を点滅させれば、死角に他車両が存在した場合に、他車両に自車両20の接近を知らせることができる。
指向性ライト制御手段155は、照明位置設定手段154が設定した照明位置に向けて指向性ライト13から光を照射する。ただし、指向性ライト13の点灯時から上記照明位置に向けて照明するのではなく、照明位置を自車両20から上記照明位置まで路面上を順次移動させる。従って、照明位置が路面を走って移動体まで到達するように照明位置を移動させることになる。このようにすることで、移動体(人)や移動体(乗り物)に乗っている人にとって、照明がどこから来たかが分かり易くなる。なお、照明位置が移動体に到達するまでは、照明位置の照度が移動体に到達した後よりも小さくなるように指向性ライト13の輝度を低くする。そして、照明位置が移動体に到達した後は、危険度に応じた照度(危険度が高いほど照度も高くなる)となるように指向性ライト13の輝度を調整する。従って、見通しの悪い道路において急に移動体が危険エリア162内に現れた場合には、危険度が高いと判定するので、高い照度になるようにすることになる。
また、指向性ライト制御手段155は、自車両20と同様に指向性ライト13を搭載している他車両が、自車両20からライトを照射しようとしている移動体と自車両20との間に位置し、その他車両からその移動体に対して指向性ライトによる照明を行っている場合、自車両20はその移動体に対して照射を行なわない。このようにすることで、自車両20がその移動体に対してライトを照射してしまうことで、その移動体が、自車両20よりもその移動体の近くに存在する他車両に注意がいかなくなることを防止できる。他車両から移動体に対してライトを照射しているか否かは、車載カメラ12によって撮像された画像を解析することで判断する。なお、当然、その他車両が移動体を通過して、自車両20と移動体との間に存在しなくなった場合には、自車両20からの照射を開始する。
照明位置検出手段156は、指向性ライト制御手段155によって制御されることにより、指向性ライト13が照明を照射しているときに、その照明位置を検出する。この検出は、車載カメラ12によって撮像された画像を解析することで行う。より具体的には、指向性ライト13から光を照射する前(たとえば直前)の画像と、指向性ライト13から光を照射しているときの画像とを比較して、明るさの異なる部分を検出することで照明位置を検出する。そして、検出した照明位置を前述の照明位置設定手段154に出力する。照明位置設定手段154は、この照明位置検出手段156から供給された照明位置に基づいて、設定する照明位置の調整を行う。なお、昼間の明るいときなどは、照明位置検出手段156により照明位置が検出できない可能性がある。この場合、照明位置設定手段154は、移動体が自車両20を認知したか否かにより照明位置を変更することにしてもよい。なお、移動体が自車両20を認知したか否かの判定手法については前述の通りである。
移動体危険度報知手段157は、移動体危険度判定手段153で判定した危険度を表示部14に表示することにより、自車両20の運転者に対して危険度を報知する。なお、音によって危険度を報知してもよい。
図17は移動体危険度報知手段157によって表示部14に表示される表示例を示している。図17に示す例は、図14の例と同じ状況において表示部14に表示される表示例を示している。従って、監視エリア160、危険エリア162は図14と同じ範囲である。また、監視エリア160内に、3つの移動体F、G、Hが検出されており、それら移動体F、G、Hは、それぞれ、図14にて説明した方向に移動している。これらの移動方向が図17においても矢印で示されている。また、移動体F、G,Hの予測移動エリア200、202、204は図17にも示されている。
さらに、図14にて説明したように、移動体Fの危険度は50%、移動体Gの危険度は20%、移動体Hの危険度は0%である。図17では、この危険度の大きさを、移動体を囲む「○」の数によって図形的に示している。このように危険度を図形によって示すことで、運転者は、危険度を瞬時に把握することが可能となる。また、自車両20の周辺の移動体の存在を一層確実に運転者に認知させるために、移動体を示す図形の表示態様を順番に点滅、色の変更等、周期的に変化させてもよい。この場合、危険度の高い移動体から順に点滅等を行うようにすることが好ましい。また、音による報知の場合にも、危険度の高い移動体から順に報知を行なうことが好ましい。
また、移動体危険度報知手段157は、表示部14やスピーカを通じて自車両20の運転者に報知を行なうだけでなく、危険状態と判定した他車両や、注意状態と判定した他車両に向けて、通信部16から危険や注意であることを示す情報を送信する。この送信は、周辺車両との間で情報を交換し合う公知の車車間通信手法を用いて行う。また、危険状態や注意状態と判定したか否かによらず、たとえば、後続車両など、周辺の他車両へも同様の情報を送信してもよい。自車両20が危険や注意と判定した移動体を後続車両が認識していない場合には、このように、後続車両に情報を送信することは安全上有用である。
さらに、移動体危険度報知手段157は、自車両20と同様の装置を搭載した他車両から危険状態や注意状態であることを示す情報を受信した場合には、それらの情報も表示部14やスピーカから報知する。
また、移動体危険度報知手段157は、次に説明する走行制御手段158へも、移動体危険度判定手段153が危険度を判定した移動体についての情報を送信する。この情報は、たとえば、前述の危険度、危険の種類(危険状態、注意状態など)、移動体ID、移動体の位置、速度、進行方向である。なお、位置、速度、進行方向は、これら位置、速度、進行方向をまとめて示す前述の予測移動エリアでもよい。以下、この移動体危険度報知手段157が走行制御手段158へ送信する情報を危険情報という。この危険情報は、データを分割し、分割した各データにタグデータを付与して順次送信してもよい。データを分割する場合、移動体別にデータを構成し、且つ、危険度が高い移動体についての分割データを、どの移動体かを識別可能なタグデータを付与した上で、優先して送信するとよい。このようにすることで、危険情報を受ける走行制御手段158は危険度が高い移動体に対する制御を迅速に行うことができる。
走行制御手段158は、自車両20の車速を制御するアクチュエータを制御することによって、自車両20の車速を自動的に加減速制御(特に減速制御)する手段であり、移動体危険度報知手段157から送信される危険情報に基づいて、衝突防止のための加減速制御を行う。また、走行制御手段158は、車速制御のみでなく、操舵制御を行い、進行方向を制御することで衝突回避を行ってもよい。
次に、本実施形態の制御処理を図18に示すフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートに示す処理は車両走行中に所定周期で繰り返し実行する。
ステップS1、S2は、移動体相対位置検出手段151が実行する処理であり、S1では、自車両20の車幅、車速、進行方向に基づいて監視エリア160を設定する。続くステップS2では、ステップS1で設定した監視エリア160および自車両20が走行する道路の車線幅に基づいて、危険エリア162を設定する。
続くステップS3〜S6は、移動体相対位置検出手段151が実行する処理である。ステップS3では、自車両20の周辺の移動体を検知する処理を行なう。続くステップS4では、移動体を検知したか否かを判断する。この判断が否定判断である場合には、前述のステップS1に戻り、そのときの走行状態に応じた監視エリアを設定して、S2以下を再度実行する。
ステップS4の判断が肯定判断の場合にはステップS5へ進む。ステップS5では、検知した移動体に認識用IDを設定する。続くステップS6では、ステップS5で認識用IDを設定した移動体の相対位置および移動体の大きさを計測する。
続くステップS7は照明位置設定手段154が実行する処理であり、移動体に対する照明位置を設定するための計測を行う。詳しくは、移動体が光センサを備えているか否かを判定し、光センサを備えていることが検出できた場合には、この光センサの装着位置を計測する。移動体が光センサを備えていない場合には、移動体の下部部分の範囲を計測する。移動体が人である場合には、下半身の範囲、顔よりも下の上半身の範囲を計測する。
続くステップS8、S9は移動***置予測手段152および危険度判定手段153に対応する処理である。ステップS8では、今後、移動体は自車両20に接近するか否かを判断する。この判断は、検知した移動体毎に実行する。このステップS8の判断が否定判断の場合には、図示しないステップにおいて移動体が遠ざかることを考慮した危険度(たとえば0%)を設定して、前記ステップS1に戻る。一方、ステップS8が肯定判断の場合には、ステップS9へ進み、移動体に対して指向性ライト13による報知が必要か否かを判断する。具体的には、移動体の危険度をそれぞれ判定し、さらにその危険度から「注意」状態、「危険」状態にある移動体が存在するかを判定する。なお、ステップS8の判断において、自車両20から遠ざかると判断した移動体に対しても、このステップS9の判断を行ってもよい。
ステップS9の判断が否定判断である場合にはステップS1へ戻る。一方、ステップS9が肯定判断の場合にはステップS10へ進む。ステップS10では、指向性ライト13によって移動体を照射することで、自車両20の存在を移動体に報知する報知処理を実行する。
この報知処理の詳細を図19に示す。まず、ステップS11では報知手段(表示部14や音出力回路)をオンにする。この処理は移動体危険度報知手段157が行う。続くステップS12では、報知対象物(すなわち、図18のステップS9で報知要と判断した移動体)の位置の確認を行う。この処理は、移動体相対位置検出手段151が行う。
続くステップS13では、照明位置(足元など)の設定を行う。この処理は照明位置設定手段154が行なう。そして、ステップS14では、ステップS13で設定した報知位置に対して照明可能な照射方向前後可変ライト18をオンにする。この処理は指向性ライト制御手段155が行う。なお、ライトをオンにした当初の輝度は、照明位置が移動体に到達した後の輝度として設定されている輝度よりも低くする。そのため、ライトをオンにした当初は照明位置の照度は低くなる。
続くステップS15では、照明位置を移動体へ向けて順次変更する。この処理も指向性ライト制御手段155が実行する。続くステップS16では、報知対象物の位置を確認するとともに、照明位置の確認(移動体の設定された位置に照明が当たっているか)を行なう。この処理は、移動体相対位置検出手段151および照明位置検出手段156が行う。
続くステップS17では、現時点での移動体および自車両20の状況に基づいて、移動体の危険度を再度判定し、その危険度に基づいて照明位置を設定する。この処理は移動体危険度判定手段153、照明位置設定手段154が行う。
続くステップS18では、ステップS16で確認した照明位置がステップS17で設定した照明位置に適合しているかを判断する。この判断が肯定判断である場合には、ステップS19へ進む。ステップS19では、危険度に応じた態様での照明を移動体に対して行う。この処理は照明位置設定手段154、指向性ライト制御手段155が行う。この危険度に応じた輝度にて照明を行う。また、危険度が高い場合には照明を走査してもよい。このステップS19を実行した後は、ステップS17へ戻る。
ステップS18が否定判断となった場合にはステップS20へ進む。ステップS20では、指針の危険度と、その前に判定した危険度とに基づき、危険度が変化したか否かを判断する。この判断が否定判断である場合にはステップS13へ戻る。
ステップS20が肯定判断である場合、引き続き照明が必要である場合にはステップS19へ進む。一方、ステップS20が肯定判断であって、照明が不要となった場合には、ステップS1へ戻る。
以上、説明した本実施形態によれば、自車両の周辺の移動体を検出して、その移動体の危険度に応じた態様にて移動体へ指向性ライト13から光を照射する。これにより、移動体は自車両20の存在に気づきやすくなる。そのため、自車両20と自車両周辺の移動体との衝突可能性を低減させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
たとえば、前述の実施形態では、監視エリア160が車両前方に設けられている例を説明しているが、車両後方に監視エリアを設定してもよいし、前方および後方の両方に同時に監視エリアを設定してもよい。また、移動物体のみならず、静止物体(固定物体)に対しても照明を行ってもよい。
また、前述の実施形態において、注意状態と危険状態とでは移動体に向けた照明の強度を異ならせることを説明したが、危険の程度に応じて照明の色を異ならせる照明色決定手段をさらに備えても良い。一例としては、危険状態では赤とし、注意状態では黄色とする。また、注意状態でもない場合、すなわち、安全と判定したときに緑色の光を照射してもよい。また、このように色の変化により危険の程度を示す場合、前述の隙間Pに応じて色を変えることで、自車両20の運転者の車幅感覚を補助することが可能である。
また、前述の実施形態では、指向性ライト13の構成要素である照射方向前後可変ライト18は、照射方向が上下方向にのみ可変となっていたが、左右方向にも照射方向を可変としてもよい。この場合には、一つのライトにより広い範囲に指向性のある光を照射することができる。従って、前述の実施形態よりも指向性ライト13を構成するライトの数を少なくする(たとえば、一つのみとする)ことができる。
また、前述の実施形態では、監視エリア160は自車両20から遠い側ほど幅方向長さが長くなっていたが、図20に示すように、監視エリア220の幅方向長さは一定でもよい。なお、図20の例では、自車両20の前方に本発明の指向性制御照明装置を搭載した他車両222が存在している。224はこの他車両222の監視エリアを示す。また、226は自車両20の危険エリア、228は他車両222の危険エリアである。この図20に示すように、移動体Iは、自車両20の危険エリア226に入っているとともに、他車両222の危険エリア228にも入っている。また、矢印229は、指向性ライトによって照明を行っていることを示しており、この矢印229で示すように、他車両222は移動体Iに対して照明を行っているが、自車両20は移動体Iに対して照明を行っていない。このように、自車両20の危険エリア226に入っている移動体Iが存在していても、先行して走行する他車両222がその移動体Iに対して照明を行っている場合には自車両20は照明を行なわない。ただし、この移動体Iの危険度が極めて高いと判定した場合には、危険が極めて高いことを報知するために、自車両20からも同時に移動体Iに対して照明を行ってもよい。
また、前述の実施形態の反射筒18bは円筒形状であったが、この反射筒18bを角筒形状やキューブ形状としても良い。また、この反射筒18bは光源(LED18a)を収容するように配置されていたが、図21に示すように、反射部230bが光源230aに対して対向配置され、光源230aを収容しない構成の照射方向前後可変ライト230としてもよい。なお、反射部230bは車幅方向に平行な軸231を備えており、この軸231を回転中心として反射部230bが回転することにより、光源230aからの光の照射方向が上下方向に制御可能となっている。
また、前述の実施形態では、移動体に光が当たるように指向性ライト13からの照明を行っており、また、「注意」状態、「危険」状態と判定した移動体に対して照明を行なっていたが、移動体に光を当てるのではなく、移動体に対して案内を行なうように指向性ライト13からの光を制御してもよい。また、このように案内を行う場合には、「注意」や「危険」と判定していない移動体を対象としてもよい。図22はこの例を示す図である。図22において、(A)は直進時、(B)は左折時、(C)は右折時を示している。(A)〜(C)のいずれにおいても、自車両20のすぐ近くに自車両20の前を横切る歩行者(移動体)232が存在している。この図22において、L1〜L5は、指向性ライト13からの光を意味しており、また、L1、L2、L3、L4、L5の順に、順次、照射方向を切り替えて照明している。すなわち、(A)〜(C)のいずれにおいても、歩行者232の付近から歩行者232の進行方向前側に、順次、光を照射していくことになる。これによって、歩行者232は自車両20の前を横断してよいことを認識できる。
また、前述の実施形態では、光源としてLEDを用いていたが、日中は太陽光を光源に用いてもよい。図23、24は太陽光を光源に用いる例を示す図である。図23では、太陽光を集光する集光手段として凹面鏡240を備え、この凹面鏡240で集光した太陽光を導光手段としての光ファイバ242によって、車両の前端、後端に設けられた送出手段244まで導光する。そして、送出手段244にて指向性のある光とした上で移動体246に向けて照射位置(スポット)248を制御する。送出手段244には、たとえば、ロッドレンズを用いる。また、送出する光は、導光経路のいずれかの部位に、ルーバー、フィルタ、液晶シャッターなどを設けることで調整可能である。
図24は、集光手段として集光レンズ250を備えている点以外は、図23の構成と同様である。なお、図23、24ともに、車両の前端および後端から光を照射できるようになっているが、もちろん、いずれか一方のみでもよい。
10:指向性制御照明装置 11:自車位置検出部 12:車載カメラ 13:指向性ライト 14:表示部 15:制御部 16:通信部 17:レーダ 18:照射方向前後可変ライト 18a:LED 18b:反射筒 20:自車両 30:ヘッドライト 31:ハイビーム用光源 31a:レンズ部 31b:筒部 32:ロービーム用光源 32a:レンズ部 32b:筒部 33:蓄光部 40:蓄光部 50:テールライト 51:赤色光源 51a:近距離用赤色光源 51b:遠距離用赤色光源 150:自車走行状況検出手段 151:移動体相対位置検出手段 152:移動***置予測手段 153:移動体危険度判定手段 154:照明位置設定手段 155:指向性ライト制御手段 156:照明位置検出手段 157:移動体危険度報知手段 158:走行制御手段 160:監視エリア 162:危険エリア 164:歩道 166:監視エリア 168:他車両 170:歩行者 172:通常測定距離 174:最短距離 176:歩行者 178:道路区画線 180:道路区画線 190:移動体 192:xz平面 194:投影長方形 200:予測移動エリア 202:予測移動エリア 204:予測移動エリア 206:予測移動エリア 210:人(移動体) 212:人(移動体) 214:他車両 220:監視エリア 222:他車両 224:(他車両の)監視エリア 226:(自車両の)危険エリア 228:(他車両の)危険エリア 230:照射方向前後可変ライト 230a:光源 230b:反射部 232:歩行者 240:凹面鏡 242:光ファイバ 244:送出手段 246:移動体 248:照射位置(スポット) 250:集光レンズ

Claims (12)

  1. 自車両に搭載されて、照射方向を制御して指向性のある照明を車外へ照射する指向性制御照明装置であって、
    指向性を有する光を照射し、照射方向を前後方向および左右方向に制御できる指向性ライトと、
    自車両の周辺の移動体の自車両に対する相対位置を逐次検出する移動体相対位置検出手段と、
    その移動体相対位置検出手段が検出した相対位置に基づいて、照明位置を設定する照明位置設定手段と、
    その照明位置設定手段が設定した照明位置に前記指向性ライトの照明位置を制御して前記指向性ライトから光を照射させる指向性ライト制御手段と
    自車両の走行状況を逐次検出する自車走行状況検出手段と、
    前記移動体相対位置検出手段が逐次検出した移動体の相対位置に基づいて移動体の今後の相対位置を予測する移動***置予測手段と、
    その移動***置予測手段が予測した移動体の今後の相対位置と、前記自車走行状況検出手段が検出した自車両の走行状況とに基づいて、前記移動体の危険度を判定する移動体危険度判定手段とを備え、
    前記照明位置設定手段は、前記移動体危険度判定手段が判定した危険度に基づいて照明を行う移動体を決定し、照明を行うと決定した移動体に対して照明位置を設定するようになっており、前記危険度が所定の高い危険度である場合には、前記指向性ライトからの光が前記移動体を周期的に通過するように照明位置を設定することを特徴とする指向性制御照明装置。
  2. 自車両に搭載されて、照射方向を制御して指向性のある照明を車外へ照射する指向性制御照明装置であって、
    指向性を有する光を照射し、照射方向を前後方向および左右方向に制御できる指向性ライトと、
    自車両の周辺の移動体の自車両に対する相対位置を逐次検出する移動体相対位置検出手段と、
    その移動体相対位置検出手段が検出した相対位置に基づいて、照明位置を設定する照明位置設定手段と、
    その照明位置設定手段が設定した照明位置に前記指向性ライトの照明位置を制御して前記指向性ライトから光を照射させる指向性ライト制御手段と、
    自車両の走行状況を逐次検出する自車走行状況検出手段と、
    前記移動体相対位置検出手段が逐次検出した移動体の相対位置に基づいて移動体の今後の相対位置を予測する移動***置予測手段と、
    その移動***置予測手段が予測した移動体の今後の相対位置と、前記自車走行状況検出手段が検出した自車両の走行状況とに基づいて、前記移動体の危険度を判定する移動体危険度判定手段とを備え、
    前記照明位置設定手段は、前記移動体危険度判定手段が判定した危険度に基づいて照明を行う移動体を決定し、照明を行うと決定した移動体に対して照明位置を設定し、
    前記移動体危険度判定手段は、移動体が自車両を認識していることが判定できた場合には、前記移動***置予測手段が予測した移動体の今後の相対位置と、前記自車走行状況検出手段が検出した自車両の走行状況とから判定した危険度を下げることを特徴とする指向性制御照明装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記照明位置設定手段は、前記移動体相対位置検出手段が相対位置を検出した移動体に前記指向性ライトからの光が照射されるように照明位置を設定し、
    前記指向性ライト制御手段は、自車両から前記照明位置設定手段が設定した照明位置まで、照明位置を順次移動させることを特徴とする指向性制御照明装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記照明位置設定手段は、前記移動体危険度判定手段が判定した危険度に基づいて照明を行うと決定した移動体に対して、危険度が高いほど、その移動体が照明に気づき易い位置に照明位置を設定することを特徴とする指向性制御照明装置。
  5. 請求項のいずれか1項において、
    前記指向性ライトは、複数の色を照射可能に構成されており、
    前記移動体危険度判定手段が判定した危険度に基づいて、前記照明位置設定手段が照明位置を設定した移動体に対して照明を行う色を決定する照明色決定手段を備え、
    前記指向性ライト制御手段は、その照明色決定手段が決定した色で照明を行うことを特徴とする指向性制御照明装置。
  6. 請求項のいずれか1項において、
    前記移動体危険度判定手段が判定した危険度を自車両の運転者に対して報知する移動体危険度報知手段をさらに備えていることを特徴とする指向性制御照明装置。
  7. 請求項において、
    自車両の車速を制御するアクチュエータを制御する走行制御手段を備え、
    前記移動体危険度報知手段は、危険度を判定した移動体についての情報を前記走行制御手段へ報知する処理も行ない、
    前記走行制御手段は、移動体危険度報知手段から報知された情報に基づいて、衝突防止のための加減速制御を行うことを特徴とする指向性制御照明装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記移動体相対位置検出手段は、前記移動体を検出する範囲である監視エリアを設定し、且つ、自車両の右左折が予測できる場合、この監視エリアを自車両が右左折する方向に拡大することを特徴とする指向性制御照明装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記指向性ライト制御手段は、自車両と移動体との間に存在する他車両が、その移動体に指向性ライトによる照明を行っている場合、その移動体に対しては照明を行わないことを特徴とする指向性制御照明装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記指向性ライトは、照射方向を自車両の前後方向に制御できる照射方向前後可変ライトを複数備え、且つ、それら複数の照射方向前後可変ライトの水平面内における照射方向が互いに異なっていることを特徴とする指向性制御照明装置。
  11. 請求項10において、
    前記複数の照射方向前後可変ライトのうちの少なくとも一部は、自車両の異なる幅方向位置に配置されており、且つ、それら異なる幅方向位置に配置されている複数の照射方向前後可変ライトは、車両の幅方向中心に近い側ほど、光の到達距離が長くなるように設定されていることを特徴とする指向性制御照明装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項において、
    自車両の表面に設けられる蓄光部をさらに有していることを特徴とする指向性制御照明装置。
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