JP5474615B2 - 鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼棒線 - Google Patents

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本発明は、鍛造性と被削性に優れるマルテンサイト系ステンレス鋼に関するものであり、例えば、これまで切削加工のみで製造している複雑な形状を有した精密部品の製造を、鍛造加工でニアネットシェイプ化を行い、仕上げ加工として切削加工を行うことにより、材料歩留よく加工することが可能なマルテンサイト系ステンレス鋼に関するものである。
マルテンサイト系ステンレス鋼は部品加工後の熱処理(焼入れ)により高強度を有することから、強度の求められる分野において使用されている。ネジ、ボルトなどの各種機器部品は一般に鍛造によって成形加工して製造されることが多い。この鍛造による加工方法は能率、歩留が高い利点を有するが、精密な加工精度に劣る。一方、複雑な形状を有する精密部品では、すべて切削加工で製造されている。切削加工による方法では複雑な形状への加工が可能であり、非常に精密な寸法精度を満足することができる利点があるものの、太い線径の材料から加工されるため材料歩留が悪いという欠点がある。
従来、鍛造加工により製造される部品にはSUS410(11%Cr−0.1%C)が、切削加工により製造される部品にはSUS416(12%Cr−0.1%C−0.2%S)などが用いられてきた。
鍛造性に優れたSUS410は被削性が悪く、被削性の優れたSUS416は鍛造性が悪いという相反する特徴を有している。従って、複雑な形状を有する部品では材料歩留が悪くても被削性の高い鋼を使用し、切削加工にて製造しているのが通常であった。
そこで、複雑な形状を有する部品を歩留・生産性よく製造するために、下記特許文献1、2に記載されているように、冷間加工性、被削性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼が提案され、また、下記特許文献3に記載されているように、自動車用燃料ポンプ系など高圧化で使用されるシリンダー及びピストンなどの部品に用いられる鋼として、冷間加工、温間鍛造性がよく、かつ優れた被削性を有し、高周波焼入れによって表面硬さがHV630以上の硬さとさせた鋼も提案されている。
特許文献1にはSとBiを複合添加し、その量をコントロールすることで、冷鍛性と被削性を併せ持つことを特徴とした鋼が記載されている。しかし、Biは、希少元素であるため、安価で安定的な供給は難しいという問題点があった。
特許文献2に記載された発明は、Pbなどの有害元素を含有させず、耐食性、冷間鍛造性、切削性に優れたマルテンサイト系快削鋼ステンレス鋼である。被削性の向上のためSn添加を行い、更なる被削性向上のため、O、Al、Caなどのコントロールを行うことを特徴としているものの、O、Al、Caのコントロールにより、どのような制御を行い、その結果冷間鍛造性にどのような影響を及ぼしているかという点については検討されていなかった。
特許文献3に記載された発明は、自動車用燃料ポンプ系など高圧化で使用されるシリンダー及びピストンなどの部品に用いられる鋼として、冷間加工、温間鍛造性がよく、かつ優れた被削性を有し、高周波焼入れによって表面硬さがHV630以上の硬さとさせた鋼も提案されており、硫化物の組成及びサイズも規定されている。しかし、硫化物の形態及び組成をどのように制御するかについては、記載されておらず、その結果、どのように冷間加工に影響を及ぼすかという点については記載されていなかった。
以上のように、これまで、Pbなどの重金属を使用しないで、Ca、Al、Oの成分バランスによりコストアップさせることなく、介在物の形態を制御し、鍛造性と被削性の両特性をバランスよく付与したマルテンサイト系ステンレス快削鋼は提案されていなかった。
特開2004−256875号公報 特開2002−212680号公報 特開2000−282185号公報
本発明は、環境に悪影響を与える重金属(Pb、Bi、Se、Te)を使用しないで、介在物の制御により、鍛造性にすぐれたマルテンサイト系ステンレス快削鋼を提供することで、これまで切削加工のみで行われてきた部品加工の歩留を鍛造加工との組み合わせにより向上させることを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、酸化物系介在物の組成をコントロールすることにより、酸化物と硫化物の複合介在物を形成、微細分散させることによって、鍛造性を向上させようとした結果、極微量のAl、Ca、Oの量、比率を制御することで、鍛造性を劣化させることなく、被削性を確保できることを見出したものである。
すなわち、本発明の要旨とするところは特許請求の範囲の記載した通りの下記内容である。
(1)質量%で、C≦0.40%、Si:0.1〜2.0%、Mn:0.1〜3.0%、P≦0.05%、S:0.01%〜0.20%、Cr:10.5〜20.0%、N≦0.250%、Al:0.002〜0.010%、Ca:0.001〜0.010%、O:0.001%〜0.025%、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼で、かつ質量比で0.25≦Ca/Al≦2.50および0.10≦Ca/O≦0.30の条件を満たすことにより、低軟化点を有するCaO−SiO2−Al23系の酸化物と(Mn,Cr)Sの硫化物との複合介在物を形成することを特徴とする鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
(2)前記鋼は、質量%で、B≦0.010%を含有することを特徴とする(1)に記載の鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
(3)前記鋼は、質量%で、Cu:1.0〜4.0%を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
(4)前記鋼は、質量%で、Sn≦0.50%を含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか一項に記載の鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
(5)前記鋼は、質量%で、Mo≦1.50%を含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一項に記載の鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
本発明による鍛造性に優れたマルテンサイト系ステンレス快削鋼によれば鍛造加工と切削加工で効率よく部品を加工することが可能となり、部品加工の低コスト化の効果を発揮するなど産業上有用な著しい効果を奏する。
介在物制御を行った鋼と行っていない鋼のS量と鍛造性(限界据込率)の関係を示す図である。 Ca/Al比とCa/O比の値と鍛造性(限界据込率)の関係を示す図である。
以下に、先ず、本発明の(1)に記載の限定理由について説明する。
C≦0.40%
Cは多量に含有させると耐食性、鍛造性、耐工具磨耗性が劣化するため上限を0.40%とした。好ましくは0.150%以下である。
Si:0.1〜2.0%
Siは脱酸剤として作用し、耐酸化性を向上させるにも有効な元素であるので0.1%以上含有させるが、必要以上の含有は鍛造性、耐工具磨耗性を劣化させるため2.0%を上限とした。好ましくは0.1〜0.4%である。
Mn:0.1〜3.0%
MnはMnSとして被削性を向上させる効果があるため、0.1%以上含有させるが、過剰な含有は耐食性や靭性を低下させるためその上限を3.0%とした。好ましくは1.0〜2.5%である。
P≦0.05%
Pは含有量が多いと熱間加工性を低下させるため0.05%を上限とした。好ましくは0.04%以下である。
S:0.01〜0.20%
Sは被削性を改善する元素であるため0.01%以上含有させるが、大量に含有させると硫化物を中心とした介在物が粗大化し、鍛造性が劣化する。そのため微量Al、Caを添加(制御)して、低融点酸化物と硫化物の複合介在物とさせ、被削性と鍛造性を兼備させるため0.01〜0.20%の範囲とした。好ましくは0.01%〜0.05%である。
図1に12%Cr−0.1%C−0.01%Nの成分系でS量を変化させ、低融点酸化物と硫化物の複合介在物となるようにAl、Ca、O量を制御した本発明鋼と比較鋼の限界据込率に及ぼすS量の影響を示す。限界据込率の測定方法は実施例の項で述べる。一般に限界据込率が70%以上あればヘッダー加工など鍛造において良好な作業性・生産性を示すことが知られている。図1から被削性を向上させる元素であるS量の増加によって鍛造性が低下していることが分かる。また、0.20%S量材に介在物制御を行うと70%の限界据込率を示した。しかし、0.20%を超えるS量の材料では、介在物制御を実施しても70%以上の限界据込率にはならなかった。この試験結果より、鍛造性を高く保つためにはS量を制限する必要がある。従ってSの上限を0.20%とした。
Cr:10.5〜20.0%
Crはマトリックスに固溶し、耐食性向上にさせる元素である。10.5%以下では耐食性が悪くなり、多いと熱間でスケール生成を抑制し、熱間圧延疵の原因となることから、上限を20.0%とした。好ましくは11.0%〜15.0%である。
N≦0.250%
Nの過度な添加は固溶強化により材料を硬質化させ、鍛造性劣化、工具寿命を低下させる。そのため上限を0.250%とした。好ましくは0.010%〜0.030%である。
Al:0.002〜0.010%
Alは脱酸剤として作用するとともに、後述の低軟化点を有するCaO−SiO2−Al23系の酸化物を生成し、硫化物との複合介在物とさせ、硫化物の微細分散に重要な元素であるが、多量に含有すると硬質な粗大非金属酸化物として存在するために鍛造性を低下させる。そこで、その範囲を0.002%以上0.010%以下とした。好ましくは0.002〜0.008%である。
Ca:0.001〜0.010%
Caは低軟化点のCaO−SiO2−Al23系の酸化物を生成させるのに重要な元素である。Al、Siなどの脱酸元素とOの微妙なコントロールにより後述する低融点のCaO−SiO2−Al23系酸化物を生成し、硫化物との複合介在物として、硫化物を微細に分散させる。これらの効果を得るためには少なくとも0.001%以上の添加が必要である。しかし、多量に含有させると、これらの効果が得られなくなることに加え、製造性も低下することから、その上限を0.010%とした。好ましくは0.001〜0.007%である。
O:0.001%〜0.025%
OはAl、Caと同じく、CaO−SiO2−Al23系酸化物となり、硫化物との複合介在物として、微細に分散させるため、Oの含有は必須である。0.001%以下ではその効果は小さく、0.025%を超えると硬質のCr23が増大して鍛造性及び被削性を低下させるので、その範囲を0.001%以上0.025%以下とした。好ましくは0.005〜0.020%である。
質量比で0.25≦Ca/Al≦2.50
CaO−SiO2−Al23系の酸化物を生成させ、(Mn,Cr)Sの硫化物と複合介在物にするためにはCa/Al比をコントロールすることが必要である。Ca/Al比が0.25未満であると、CaO量が少なくなり、SiO2−Al23系の酸化物が多く存在し、複合介在物になりにくくなるとともに、硬質な酸化物が多くなることから鍛造性、被削性が劣化する。また、Ca/Al比が2.50を超えると、2CaO・SiO2が多く生成され、複合介在物になりにくくなり、複合介在物の微細化による鍛造性の向上代が低下することに加え、鋳造時にノズルが溶損し、製造性に問題が発生するため、質量比で0.25≦Ca/Al≦2.5とした。
重量比で0.10≦Ca/O≦0.30
Ca/OについてもCaO−SiO2−Al23系の酸化物を生成させ、(Mn,Cr)Sの硫化物と複合介在物にするためにはCa/O比をコントロールすることが重要である。Ca/O比が0.10未満であると、SiO2−MnO−Cr23系の酸化物が多くなり、CaO−SiO2−Al23系の酸化物が少なるため、複合介在物が生成しにくくなり鍛造性が劣化する。また0.30を超えると、MnO量が減少し、複合介在物を生成しにくくなり鍛造性が劣化し、また鋳造時にノズルが溶損し、製造性に問題が発生するため、質量比で0.10≦Ca/O≦0.30とした。
CaO−SiO2−Al23系酸化物
極微量のAl、O、Caをコントロールすることにより、(Mn,Cr)S系の硫化物の接種核として働き、複合介在物として、硫化物を微細に分散させる低融点のCaO−SiO2−Al23系の酸化物となり、その結果、鍛造性、被削性が向上することを見出した。
図2に12%Cr−0.1%C−0.01%N−0.1%S鋼のCa/AlとCa/Oの値と鍛造性(限界据込率)の関係を示す。Ca/Al、Ca/Oの値により鍛造性が変化しており、0.25≦Ca/Al≦2.50かつ0.10≦Ca/O≦0.30の値では70%以上の限界据込率を示している。
本発明の(2)記載の限定理由について述べる。
B≦0.010%
Bは熱間加工性や軟質化を改善するために添加される元素であり、0.002%以上の添加により安定した効果が得られる。しかし過剰に添加するとBの化合物が析出し、熱間加工性を劣化させるので、その上限を0.010%とした。好ましくは0.002〜0.004%である。
本発明の(3)記載の限定理由について述べる。
Cu:1.0〜4.0%
Cuは鍛造性を改善させる重要な元素である。鍛造性を得るためには少なくとも1.0%以上の添加が必要であるが、4.0%を超えて含有すると熱間加工性が悪化することから上限を4.0%とした。好ましくは2.0〜4.0%である。
本発明の(4)記載の限定理由について述べる。
Sn≦0.50%
Snは、粒界偏析し、切削加工時の材料延性低下や潤滑性効果により切削抵抗を低減させ、切削性(表面粗度,切屑処理性,工具寿命)を向上させるのに有効な上、耐食性を劣化させる硫化物と共存させることで耐食性劣化を抑制する効果を発揮する。0.50%を超えて添加するとその効果は飽和するばかりか、製造性を劣化させるため上限を0.50%とする。好ましくは、0.03〜0.30%である。
本発明の(5)記載の限定理由について述べる。
Mo≦1.50%
MoはCrと同様に耐食性を向上させるのに有効な元素であり0.1%以上の添加により安定した効果が得られる。しかし、多量に添加すると熱間加工性が低下するために上限を1.50%とした。好ましくは0.10〜1.40%である。
以下に本発明の実施例について説明する。
表1、2に本発明の実施例の化学成分と鍛造性、被削性(切屑処理性、耐工具磨耗性)の評価結果を示す。
Figure 0005474615
Figure 0005474615
これら化学成分の鋼は100kg真空溶解炉にてφ180mm角の鋳片に鋳込み、その後、21mmφへ熱間圧延を行い棒鋼にした。その後850℃で焼鈍を行い、ピーリング加工およびセンタレスかこうにより20mmφの棒鋼に仕上げた。その後、鍛造性、被削性(切屑処理性、耐工具磨耗性)を調査した。
鍛造性は圧縮試験によって得られる限界据込率によって評価した。圧縮試験は直径11mmの線材から高さ12mm、直径8mmの円柱状の試験片を作製して供試材とし、同心円状の溝をもつ拘束型ダイスでの圧縮試験により評価した。試験片の初期の高さをH0、割れが発生した圧縮後の高さをHとし以下の式で求めた値を限界据込率とした。
(1−H/H0)×100(%)
圧縮試験機によって歪み速度10/sの一定速度で試験片を圧縮し、試験片側面の割れの有無を目視で判定し、限界据込率によって大小で評価した。
本発明鋼No.1〜24は限界据込率が70%以上であった。
切削試験は直径20mmに加工した棒鋼を供試材として、超硬工具(P20種)を用いて、切削速度(50〜200m/min)、切込み(0.1〜1.0mm)、送り速度(0.01〜0.1mm/rev)で外周切削をおこなった。被削性の評価は切屑処理性、耐工具磨耗性にて評価した。
切屑処理性の評価は短く破損しているものおよび規則的ならせん状のものを○、無規則で長く繋がったものを×とした。これは、短く破損した切屑を排出するものは切削中に表面に疵をつける可能性が低いが、無規則で長く繋がった切屑は表面に疵をつけたり、工具に絡まったりするためである。本発明鋼は短く破損したものと規則的ならせん状の切屑が観察された。
耐工具磨耗は約4000m切削時の工具を観察して評価した。工具磨耗がないものは○、局所的に大きな工具磨耗が観察されるものを×とした。本発明鋼は一部微量の工具磨耗が観察されるものもあるが、大きな工具磨耗は観察されなかった。
製造性は熱間圧延後の表面疵の有無で評価した。本発明鋼については表面疵は確認されなかった。
引張強度はJIS9号A(G.L100mm)を用いて試験を行い引張強度を測定した。
一方、比較例No.25〜45は本発明に比べ、鍛造性、被削性(切屑処理性、耐工具磨耗性)製造性、コストのいずれかが劣っていた。
以上実施例から分かるように本発明例に優位性は明らかである。
以上の実施例から明らかなように、本発明により鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼の提供が可能であり、これまで切削加工のみで複雑な形状を製造していた部品を鍛造加工と切削加工によって、材料歩留まり、生産性よく製造する上で極めて有用である。

Claims (5)

  1. 質量%で、
    C≦0.40%、
    Si:0.1〜2.0%、
    Mn0.1〜3.0%、
    P≦0.05%、
    S:0.01〜0.20%、
    Cr:10.5〜20.0%、
    N≦0.250%、
    Al:0.002〜0.010%、
    Ca:0.001〜0.010%、
    O:0.001%〜0.025%、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼で、かつ質量比で0.25≦Ca/Al≦2.50および0.10≦Ca/O≦0.30の条件を満たすことにより、低軟化点を有するCaO−SiO2−Al23系の酸化物と(Mn,Cr)Sの硫化物との複合介在物を形成することを特徴とする鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
  2. 前記鋼は、質量%で、B≦0.010%を含有することを特徴とする請求項1に記載の鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
  3. 前記鋼は、質量%で、Cu:1.0〜4.0%を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
  4. 前記鋼は、質量%で、Sn≦0.50%を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
  5. 前記鋼は、質量%で、Mo≦1.50%を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の鍛造性に優れるマルテンサイト系ステンレス快削鋼線材。
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