JP5323369B2 - 被削性と結晶粒粗大化防止特性に優れた肌焼鋼 - Google Patents

被削性と結晶粒粗大化防止特性に優れた肌焼鋼 Download PDF

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Description

本発明は、自動車、建築機械、その他産業機械などの分野において、表面硬化熱処理される部品(例えば、歯車、シャフト類、軸受、ミクロネジなど)を製造するのに有用な鋼材に関するものである。
自動車、建築機械、その他産業機械において高強度が要求される部品は、従来、浸炭処理、窒化処理、浸炭窒化処理などの表面硬化熱処理が施されている。このような用途には、通常、SCr鋼、SCM鋼、SNCM鋼などのJISで定められた肌焼鋼が使用され、鍛造や切削などの機械加工によって所定の部品形状に成形した後、表面硬化熱処理を施し、次いで研磨などを行って製品(部品)となる。
近年、これら部品の製造原価の低減、リードタイムの短縮などが望まれてきており、浸炭や浸炭窒化処理を高温化することによって熱処理時間の短縮が進められている。しかし高温化すると、素材の結晶粒の粗大化が進行し、熱処理歪量が増大する。
素材の結晶粒の粗大化を防止するため、鋼材中に、Al、Nb、Tiなどの元素を添加し、これらの炭化物、窒化物、又は炭窒化物によるピンニング効果によって結晶粒の粗大化を抑制する技術が開発されてきた(例えば、特許文献1〜2を参照)。しかしTi添加鋼は、結晶粒の粗大化防止特性に優れているものの、鋼材の硬度が上昇し、加工性(特に、冷間鍛造性)が低下するために実用化された例が少ない。
そこで本発明者らは、Tiを添加する際にCaを複合添加して鋼中に形成される硫化物を軟質なMn・Ca系硫化物とすることで、Ti含有肌焼鋼の冷間鍛造性を向上させる技術を先に提案した(特許文献3を参照)。
一方、Ti含有肌焼鋼は、鋼材の硬度が上昇するため、冷間鍛造性の他に、被削性(特に、工具寿命)も低下していた。ところが本発明者らが先に特許文献3で提案したTi含有肌焼鋼では、冷間鍛造性は改善できているものの、工具寿命の改善については注目していなかった。
これに対し、特許文献4には、鋼の成分組成と有効Ca濃度指数を適切に制御することによって、自動加工ラインで要求される切り屑分断性と、超硬工具を用いた切削加工での工具寿命を改善した機械構造用鋼が提案されている。しかし特許文献4には、結晶粒の粗大化防止特性を改善する点については考慮されていない。実際のところ、実施例レベルでは、Tiの含有量の上限は0.027%であり、結晶粒の粗大化防止特性について改善の余地が残されている。
特開平10−81938号公報 特開2000−63983号公報 特開2005−220423号公報 特開2003−183770号公報
本発明は、この様な状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、Tiを含有させることによる結晶粒粗大化防止特性を損なうことなく、被削性(特に、工具寿命)を改善した肌焼鋼を提供することにある。
上記課題を解決することができた本発明に係る肌焼鋼は、C:0.05〜0.3%(質量%の意味。以下化学成分について同じ。)、Si:2%以下(0%を含まない)、Mn:2%以下(0%を含まない)、P:0.03%以下(0%を含まない)、S:0.005〜0.05%、Cr:2%以下(0%を含まない)、Al:0.01%以下(0%を含まない)、N:0.03%以下(0%を含まない)、Ti:0.04〜0.2%、O:0.003%以下(0%を含まない)、Ca:0.0001〜0.02%、およびNb:0.05〜0.1%を含有し、残部は鉄および不可避不純物からなる肌焼鋼であり、該肌焼鋼は、酸化物系介在物を含有し、該酸化物系介在物は、CaOとTiO2を含有する複合介在物が主体であり、この複合介在物のうち、TiO2を60質量%以上含有する複合介在物の個数分率が75%以上である点に要旨を有する。
本発明の肌焼鋼は、更に、他の元素として、
(1)Ni:3%以下(0%を含まない)、および/またはCu:0.5%以下(0%を含まない)、
(2)Mo:1%以下(0%を含まない)、および/またはB:0.005%以下(0%を含まない)
等の元素を含有してもよい。
本発明によれば、鋼中にCaOとTiO2を含有する複合介在物(以下、CaO−TiO2複合介在物と呼ぶことがある)を含有させると共に、特に、TiO2含有量の多いTiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物を含有させることで、肌焼鋼の被削性、特に、工具寿命を改善できる。また、本発明の肌焼鋼は、鋼中にTiとNbを併用添加しているため、TiとNbの炭化物、或いは炭窒化物が鋼中に形成され、これらの化合物のピンニング効果によって結晶粒粗大化防止特性を確保できる。
本発明者らは、肌焼鋼の被削性、特に当該肌焼鋼を切削加工に供したときの工具寿命を改善しつつ、熱処理したときに結晶粒の粗大化を防止すべく鋭意検討を重ねてきた。その結果、肌焼鋼の工具寿命を改善するには、鋼中にCaOとTiO2を含有するCaO−TiO2複合介在物を含有させると共に、特に、TiO2含有量の多いTiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物を生成させればよいこと、一方、結晶粒粗大化防止特性を確保するには、鋼中にTiの他、Nbを併用添加すればよいことを見出し、本発明を完成した。以下、本発明について詳しく説明する。
本発明の肌焼鋼は、酸化物系介在物として、CaOとTiO2を含有するCaO−TiO2複合介在物を含有させると共に、特に、TiO2含有量の多いTiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物を含有させることで、被削性、特に工具寿命を改善することができる。
切削加工時には、切削に用いる工具と、切削対象となる肌焼鋼の間で摩擦熱が発生し、摩擦面の温度は800℃程度にまで上昇する。一方、CaOとTiO2を含有するCaO−TiO2複合介在物の融点は、おおよそ、1450〜1800℃程度であり、一般に、介在物は融点の1/2程度の温度(例えば、700〜900℃程度)から軟化を始める。そのため、融点の比較的低い上記CaO−TiO2複合介在物は切削加工時の摩擦熱で軟化し、軟化したCaO−TiO2複合介在物が切削時に用いる工具の表面をコーティングして保護膜を形成することによって、工具寿命が長寿命化され、被削性を改善することができる。即ち、単独酸化物であるCaOの融点は2572℃程度で、TiO2の融点は1838℃程度であるため、軟化を始める温度もCaO:1250℃程度、TiO2:900℃程度と高く、切削加工時に発生する摩擦熱(800℃程度)ではこれらの酸化物は軟化しない。一方、CaOとTiO2を含有するCaO−TiO2複合介在物を形成することで融点が降下するため、切削加工時の摩擦熱でCaO−TiO2複合介在物が軟化して工具寿命が改善されるのである。
本発明の肌焼鋼は、酸化物系介在物を含有させ、該酸化物系介在物を、CaOとTiO2を含有するCaO−TiO2複合介在物を主体とすることで、工具寿命改善効果が発揮される。
ここで、CaOとTiO2を含有するCaO−TiO2複合介在物とは、鋼材に含まれる酸化物系介在物の組成分析を行い、CaO、TiO2、Al23およびSiO2の質量の合計を100%としたとき、CaOとTiO2の質量の合計が80%以上を満足する酸化物系介在物を意味する。
〔([CaO]+[TiO2])/([CaO]+[TiO2]+[Al23]+[SiO2])〕×100≧80(%)
式中、[ ]は、各酸化物系介在物の質量%を意味する。
主体とは、鋼材に含まれる酸化物系介在物を観察したときに、観察視野内に認められる酸化物系介在物の総数に対して、上記CaOとTiO2を含有するCaO−TiO2複合介在物の個数が60%以上であることを意味する。
但し、上記CaO−TiO2複合介在物は、TiO2含有量が多く、TiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物を多く含んでいる必要がある。TiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物とは、CaO−TiO2複合介在物のうち、CaOとTiO2の合計質量に対するTiO2の質量が60%以上を満足しているCaO−TiO2複合介在物を意味する。
〔[TiO2]/([CaO]+[TiO2])〕×100≧60(%)
式中、[ ]は、各酸化物系介在物の質量%を意味する。
TiO2を60質量%以上含有することで、CaO−TiO2複合介在物の融点が1450〜1800℃程度にまで低下するからである。TiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物に含まれるTiO2は65質量%以上であることが好ましく、より好ましくは70質量%以上である。TiO2含有量の上限は特に限定しないが、CaOとTiO2の複合介在物を構成するには、TiO2は100質量%未満である。TiO2は95質量%以下であることが好ましく、より好ましくは90質量%以下、更に好ましくは85質量%以下である。
鋼に含まれる酸化物系介在物の成分組成、およびCaO−TiO2複合介在物に占めるTiO2量は、次の手順で算出すればよい。鋼材の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて10mm×10mmの視野で観察し、視野内に認められる酸化物系介在物の成分組成をSEMに付属しているEDS(エネルギー分散型蛍光X線分析装置)で分析する。成分組成は、CaO、TiO2、Al23およびSiO2について分析し、質量の合計を100%とする。酸化物系介在物の観察個数は、例えば、20個以上とすればよい。分析結果から、CaOとTiO2の質量が80%以上のCaO−TiO2複合介在物を選び、当該CaO−TiO2複合介在物に占めるTiO2の割合を算出し、平均値を算出すればよい。詳細は下記実施例の項に記載する。
なお、TiO2を60質量%以上含有するTiリッチなCaO−TiO2複合介在物の個数分率は、CaO−TiO2複合介在物の総数に対して75%以上とする。鋼材中にTiO2が60質量%未満で、CaOが多いCaOリッチなCaO−TiO2複合介在物を多少含んでいても、TiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物を主体として含有することで、融点の低い複合介在物が多くなり、工具寿命が改善されるからである。TiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物の個数分率は、80%以上であることが好ましく、より好ましくは85%以上である。
本発明の肌焼鋼は、酸化物系介在物として、TiO2とCaOを含有するCaO−TiO2複合介在物を主体として含有するものであるが、CaO−TiO2複合介在物以外の酸化物系介在物として、例えば、Al23、TiO2、CaO、SiO2などの単独酸化物や、CaOとTiO2の複合酸化物、CaOとSiO2の複合酸化物、CaOとAl23と2SiO2の複合酸化物(アノーサイト)などを含有していてもよい。
ところで肌焼鋼には、強度を高めるために、浸炭処理、窒化処理、浸炭窒化処理などの表面硬化熱処理が施されるが、表面硬化熱処理時に素材の結晶粒が粗大化すると、熱処理歪量が増大する。そこで本発明者らは、上述したように、特許文献3に、肌焼鋼にTiを含有させることによって、結晶粒の粗大化を防止する技術を先に提案している。Tiは、鋼材中のNやCと結びついて、炭化物や窒化物、或いは炭窒化物を生成し、これらの化合物がピンニングの起点となり、表面硬化熱処理時に加熱されたときに結晶粒が成長するのを抑制するのに作用する。
本発明の肌焼鋼においても、Tiを含有させることで、こうしたピンニング効果による結晶粒の粗大化防止特性が発揮されるのであるが、本発明の肌焼鋼では、上述したように、Tiを鋼中にCaO−TiO2複合介在物として生成させているため、Tiの炭化物や窒化物、または炭窒化物量が少なくなり、結晶粒粗大化防止効果が充分に発揮されないことが判明した。
そこで本発明では、Tiの他に、Nbを併せて含有させることが重要である。Nbを含有させることで、Nbの炭化物や窒化物、或いは炭窒化物が生成し、これらの化合物がピンニングの起点となり、表面硬化熱処理時に加熱されたときに結晶粒が成長するのを抑制するのに作用するからである。こうしたピンニング作用は、一般的な鋼材では、AlNがその役目を果たすが、本発明の肌焼鋼では、後述するように、CaO−TiO2複合介在物を積極的に生成させるために、Tiよりも脱酸能が高いAl含有量を少なくする必要がある。従って本発明の肌焼鋼では、AlNによるピンニング効果は期待できない。また、単純にTi量を増大させると、過剰なTiがTiNやTiS、Ti422等のTi系介在物を形成し、冷間鍛造性が悪くなる。
こうしたことから本発明では、Tiを0.04〜0.2%、Nbを0.05〜0.1%の範囲で含有する。
TiとNbは、鋼材中のNやCと結びついて、TiまたはNbの単独炭化物や単独窒化物、または単独炭窒化物、或いはTiとNbの複合炭化物、複合窒化物、複合炭窒化物を生成し、これらの化合物が、表面硬化熱処理時に加熱されたときに結晶粒が成長するのを抑制するのに作用する。
またTiは、CaO−TiO2複合介在物を生成し、工具寿命を改善するのに作用する。従ってTiは0.04%以上、好ましくは0.05%以上、より好ましくは0.055%以上とする。しかしTiが過剰になると、単独のTiO2介在物が生成し、被削性が劣化する他、粗大なTiN、TiS、Ti422等のTi系介在物が生成しやすくなり、冷間鍛造性が劣化する。従ってTiは0.2%以下、好ましくは0.10%以下、より好ましくは0.09%以下とする。
Nbが0.05%を下回ると、Nbの炭化物や窒化物、または炭窒化物等の化合物量が少なくなり、表面硬化熱処理時に加熱されたときに結晶粒が成長するのを抑制することができない。従ってNbは0.05%以上、好ましくは0.055%以上、より好ましくは0.06%以上とする。しかしNbが過剰になると、Nbの炭化物、窒化物、または炭窒化物が粗大化し、被削性が劣化する。従ってNbは0.1%以下、好ましくは0.09%以下、より好ましくは0.08%以下とする。
本発明の肌焼鋼は、上記範囲でTiとNbを含有する他、C:0.05〜0.3%、Si:2%以下(0%を含まない)、Mn:2%以下(0%を含まない)、P:0.03%以下(0%を含まない)、S:0.005〜0.05%、Cr:2%以下(0%を含まない)、Al:0.01%以下(0%を含まない)、N:0.03%以下(0%を含まない)、O:0.003%以下(0%を含まない)、およびCa:0.0001〜0.02%、を含有するものである。
Cは、本発明の肌焼鋼を表面硬化熱処理して部品としたときに必要な芯部硬さを確保する上で重要な元素である。Cが0.05%未満では硬さ不足となり、部品としての静的強度が不足する。従ってCは0.05%以上、好ましくは0.10%以上、より好ましくは0.15%以上、特に0.17%以上とする。しかしCが過剰になると、部品としたときの硬さが過度に高くなり過ぎて冷間鍛造性や被削性が低下する。従ってCは0.3%以下、好ましくは0.25%以下、より好ましくは0.23%以下とする。
Siは、脱酸剤として使用される元素である。特に本発明では、Alキルド鋼とするために、Si脱酸を行う必要があり、鋼材中に必ず残存する元素である。しかしSiが過剰になると硬くなり過ぎて被削性や冷間鍛造性が低下する。従ってSiは2%以下、好ましくは1.5%以下、より好ましくは1.0%以下、特に0.5%以下とする。一方、Siは焼戻し処理時の硬さ低下を抑制する作用を有しているため、本発明の肌焼鋼を表面硬化熱処理したときの表層硬さを確保するのに有効に作用する元素である。こうした効果はSi量が多くなるにつれて顕著となるが、好ましくは0.05%以上、より好ましくは0.1%以上、特に0.2%以上とすることが推奨される。
Mnも脱酸剤として使用される元素であり、鋼材中に必ず残存する元素である。しかしMnが2%を超えて過剰になると、中心偏析が顕著となって逆に内部品質が劣化すると共に、縞状組織が形成され、材質のバラツキが大きくなる結果、衝撃特性が低下する。従ってMnは、2%以下、好ましくは1.5%以下、より好ましくは1.0%以下とする。一方、Mnは表面硬化熱処理における焼入れ(例えば、浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れなど)時の焼入れ性を向上させる作用を有している。こうした効果はMn量が多くなるにつれて顕著となるが、好ましくは0.1%以上、より好ましくは0.3%以上、特に0.4%以上とすることが推奨される。
Pは、鋼材に不可避的に含まれる元素であり、結晶粒界に偏析して部品の耐衝撃特性を低下させる元素である。従ってPは0.03%以下、好ましくは0.02%以下、より好ましくは0.015%以下とする。Pはできるだけ低減することが好ましい。
Sは、鋼材に不可避的に含まれる元素であるが、Mnと結合してMnS系介在物を生成し、鋼の被削性を改善するために有用に作用する。従ってSは0.005%以上、好ましくは0.010%以上、より好ましくは0.012%以上とする。しかしSが過剰になると、鋼材中にTi系硫化物(例えば、TiS、Ti422など)が生成して被削性や冷間鍛造性が低下する。従ってSは0.05%以下、好ましくは0.03%以下、より好ましくは0.025%以下とする。
Crは、表面硬化熱処理における焼入れ(例えば、浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れなど)時の焼入れ性を向上させる作用を有している。Crは0.2%以上であることが好ましく、より好ましくは0.3%以上、特に0.6%以上とする。しかしCrが過剰になると、鋼材が硬くなり過ぎて被削性が低下する。従ってCrは2%以下、好ましくは1.8%以下、より好ましくは1.5%以下とする。
Alは、通常、脱酸剤として添加される元素であるが、Alが0.01%を超えるとAl23が生成し、CaO−TiO2複合介在物が生成しないため、本発明では、Alを0.01%以下とする。好ましくは0.008以下、より好ましくは0.007%以下とする。Alはできるだけ低減することが推奨される。
Nは、鋼材に不可避的に含まれる元素であるが、Nが過剰になると粗大なTiN介在物が生成し、冷間鍛造性が低下する。従ってNは0.03%以下、好ましくは0.015%以下、より好ましくは0.008%以下とする。
O(酸素)は鋼材に不可避的に含まれる元素であるが、TiやCaと結合してCaO−TiO2複合介在物を生成し、工具寿命を改善するのに作用する。しかしOが過剰になると、酸化物系介在物が粗大化して冷間鍛造性や衝撃特性が低下する。従ってOは0.003%以下、好ましくは0.0025%以下、より好ましくは0.0020%以下とする。
Caは、Oと結合してCaOを生成し、更にTiO2と結合してCaO−TiO2複合介在物を生成して工具寿命を改善するのに必要な元素である。従ってCaは0.0001%以上、好ましくは0.0003%以上、より好ましくは0.0005%以上とする。しかしCaが過剰になると、単独のCaO介在物が生成し、工具寿命を改善することができない。従ってCaは0.02%以下、好ましくは0.015%以下、より好ましくは0.006%以下、更に好ましくは0.003%以下、特に0.0015%以下とする。
本発明の肌焼鋼は、上記元素を含有するものであり、残部は、鉄および不可避不純物である。
本発明の肌焼鋼は、必要に応じて、更に他の元素として、
(1)NiやCuなどの耐食性向上元素、
(2)MoやBなどの焼入れ性向上元素、
等を含有してもよい。なお、耐食性向上元素と焼入れ性向上元素は、単独で、または適宜組み合わせて用いることができる。
[(1)Ni:3%以下(0%を含まない)および/またはCu:0.5%以下(0%を含まない)]
NiとCuは、鋼材の耐食性を向上させる元素であり、これらの元素量が多くなるにつれてその耐食性向上効果は顕著となる。特にNiは、鋼材の耐衝撃性を向上させる作用も有している。従ってNiは、例えば、0.3%以上とすることが好ましく、より好ましくは0.5%以上である。Cuは、例えば、0.05%以上とすることが好ましく、より好ましくは0.1%以上である。しかしNiが過剰になるとコスト高となる。従ってNiは3%以下、好ましくは2%以下、より好ましくは1.5%以下とする。一方、Cuが過剰になると熱間延性が劣化する。従ってCuは0.5%以下、好ましくは0.3%以下、より好ましくは0.2%以下とする。NiとCuは、単独で、または組み合わせて用いることができる。
[(2)Mo:1%以下(0%を含まない)および/またはB:0.005%以下(0%を含まない)]
MoとBは、表面硬化熱処理における焼入れ(例えば、浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れなど)時の焼入れ性を向上させる作用を有している元素であり、これらの元素量が多くなるにつれてその耐食性向上効果は顕著となる。
特にMoは、表面硬化熱処理時に不完全焼入れ層が生成するのを防止し、部品の表面硬さを確保するのに作用する元素である。従ってMoは、例えば、0.1%以上とすることが好ましく、より好ましくは0.13%以上である。しかしMoを過剰に含有してもその効果は飽和し、コスト高となる。また、素材が硬くなり過ぎるため被削性が低下する。従ってMoは1%以下、好ましくは0.8%以下、より好ましくは0.5%以下、更に好ましくは0.45%以下とする。
一方、Bは結晶粒界を強化し衝撃強度を高める作用も有している元素である。従ってBは、例えば、0.0005%以上とすることが好ましく、より好ましくは0.0008%以上、更に好ましくは0.0010%以上である。しかしBが過剰になると、熱間圧延性が劣化し、製造するのが困難となる。従ってBは0.005%以下、好ましくは0.003%以下、より好ましくは0.002%以下とする。MoとBは、単独で、または組み合わせて用いることができる。
本発明の肌焼鋼は、上記要件を満足するものであり、その製造方法については特に限定されるものではないが、例えば、次の方法を採用すれば上記肌焼鋼を製造できる。
本発明の肌焼鋼を製造するには、
(a)溶鋼にSiを添加して脱酸した後、
(b)TiとCa以外の成分組成を調整し、
(c)溶存酸素を30〜50ppm(質量基準。以下同じ。)に調整した溶鋼に、TiとCaをこの順で添加すると共に、
(d)Tiを添加してからCaを添加するまでの時間を5分以内とすればよい。
以下、(a)〜(d)の順を追って説明する。
(a) CaO−TiO2複合介在物を形成するために、本発明では、溶鋼にSiを添加して脱酸する必要がある。Alを添加して脱酸すると、溶鋼中にAlが多く残存し、このAlはTiよりも脱酸能力が高いため、溶鋼中の酸素を消費してしまう。従って溶鋼中の酸素量不足となり、CaO−TiO2複合介在物を形成することが難しくなる。
(b) Si脱酸した後は、TiとCa以外の成分組成を調整する。後述するように、TiとCaの添加を出鋼直前とすることで、CaO−TiO2複合介在物を形成することができるからである。
(c) TiとCa以外の成分組成を調整した後は、必要に応じて更にSiを添加して脱酸し、溶鋼の溶存酸素を30〜50ppmに調整したうえで、TiとCaをこの順で添加する。
Tiを添加する直前における溶鋼の溶存酸素量が30ppm未満では、酸素量不足となり、CaO−TiO2複合介在物の生成量が少なくなるため、工具寿命を改善することができない。溶存酸素量は30ppm以上、好ましくは32ppm以上、より好ましくは34ppm以上とする。しかしTiを添加する直前における溶鋼の溶存酸素量が50ppmを超えると、酸素量過多となり、Tiを添加したときに粗大なTiO2が生成して鋼の疲労強度が低下する。従って溶存酸素量は50ppm以下、好ましくは48ppm以下、より好ましくは46ppm以下とする。
本発明では、溶存酸素量を上記範囲に調整した溶鋼に、TiとCaをこの順で添加することが重要である。TiとCaをこの順で添加することで、鋼材中にCaO−TiO2複合介在物を形成することができ、工具寿命を延長することができる。なお、Caを添加した後でTiを添加すると、Caが鋼中に充分に留まらず、CaO−TiO2複合介在物を形成させることができない。
(d) Tiを添加してからCaを添加するまでの時間は、5分以内とする。溶鋼にTiを添加した後、時間が経過するにつれて溶鋼中の酸素量が消費されてTiO2が粗大化し、CaOが形成されないため、CaO−TiO2複合介在物が形成されない。従ってTiを添加してからCaを添加するまでの時間は5分以外とし、好ましくは4分以内、より好ましくは3分以内とする。
なお、Caを添加してから出鋼を開始するまでの時間は極力短くすることが望ましい。Caは溶鋼に溶解し難いため、Caを添加してから出鋼を開始するまでの時間が長くなると、Caが蒸発して鋼材における歩留まりが悪くなるため、CaO−TiO2複合介在物が形成されないからである。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更して実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
小型の真空高周波誘導溶解炉(VIF溶製炉)を用いて下記表1に示す成分組成の鋼塊(鋼種A〜O)を約100kg作製した。
各鋼塊の成分組成は、溶鋼にSiを添加して脱酸し、溶存酸素量を調整しながらTiとCa以外の合金元素を添加して成分調整を行った。次いで、更にSiを添加して溶存酸素量を下記表2に調整した後、TiとCaをこの順で添加し、Caを添加した後、出鋼して鋳造を開始した。このときTiを添加する直前の溶存酸素量と、Tiを添加してからCaを添加するまでの時間を調整することで、酸化物系介在物の組成を制御した。下記表2に、Tiを添加する直前の溶存酸素量(ppm)と、Tiを添加してからCaを添加するまでの時間(分)を示す。なお、下記表2のNo.2,3,5,6,9,11,13,15については、Caを添加してからTiを添加したため、Tiを添加する直前の溶存酸素量と、Tiを添加してからCaを添加するまでの時間は測定していない。
得られた鋼塊を1200℃に加熱した後、鍛造し、φ80mmの棒状に成形した。
次に、金属組織を均質化するために、1250℃で30分の溶体化熱処理を行った後、放冷し、実機圧延を模擬するために900℃で1時間保持した後、放冷して室温まで冷却した。
得られたφ80mmの棒材を長さ350mmに切断したものを介在物観察用試験片、被削性評価用試験片として用いた。介在物の観察と被削性の評価は下記手順で行った。
また、得られたφ80mmの棒材を球状化焼鈍した後、D/4位置(Dは棒材の直径)からφ8mm×長さ12mmの円柱状の試験片を切り出し、これを結晶粒粗大化防止特性評価用試験片として用いて下記手順で結晶粒粗大化防止特性を評価した。
<介在物の観察方法>
上記介在物観察用試験片のD/4位置(Dは試験片の直径)を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて10mm×10mmの視野で観察した。視野内に認められる酸化物系介在物のうち、円相当直径が約2μm以上の酸化物系介在物を任意に20個を選択し、選択した酸化物系介在物の成分組成をSEMに付属しているEDS(エネルギー分散型蛍光X線分析装置)で分析した。
酸化物系介在物と酸化物系以外の介在物(例えば、硫化物系介在物や窒化物系介在物)は、目視で区別した。酸化物系介在物は円形に近いが、窒化物系介在物は角張った形状であり、目視で区別できた。また、光学顕微鏡で観察すると、酸化物系介在物は薄い灰色であったが、窒化物系介在物は薄いピンク色として観察されたため目視で区別できた。硫化物系介在物は伸展していたため、酸化物系介在物とは目視によって区別できた。但し、目視によって硫化物系介在物と酸化物系介在物が区別し難い場合は、介在物をSEMに付属しているEDSで硫黄の有無を分析し、硫黄の含有量が5質量%以上の介在物を硫化物系介在物として酸化物系介在物と区別した。また、酸化物と硫化物が複合している場合や、酸化物と窒化物が複合している場合は、酸化物の部分のみを分析した。
分析結果から、CaOとTiO2を含有するCaO−TiO2複合介在物が鋼中に存在している場合を「有」、存在していない場合を「無」と判定し、判定結果を下記表2に示す。なお、CaOとTiO2を含有するCaO−TiO2複合介在物とは、鋼材に含まれる酸化物系介在物の組成分析を行い、CaO、TiO2、Al23およびSiO2の質量の合計を100%としたとき、CaOとTiO2の質量の合計が80%以上を満足する酸化物系介在物を意味する。
分析結果から、主体となっていた酸化物系介在物の種類を下記表2に示す。主体とは、成分組成を分析した酸化物系介在物の個数(20個)に対して、最も多い酸化物系介在物の個数が60%以上であることを意味する。下記表2において、Al23、TiO2、CaO、SiO2は、夫々単独介在物として観察されたことを意味し、CaO−TiO2、CaO−SiO2は、夫々複合介在物として観察されたことを意味する。アノーサイトとは、CaO−Al23−2SiO2の複合介在物が観察されたことを意味する。
また、成分組成を分析した酸化物系介在物の個数(20個)に対するCaO−TiO2複合介在物の個数分率を算出した。算出結果を下記表2に示す。
また、CaO−TiO2複合介在物が存在している場合は、CaO−TiO2複合介在物のうち、CaOとTiO2の合計質量に対するTiO2の質量が60%以上を満足しているTiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物の個数分率を算出した。算出した結果を下記表2に示す。
また、TiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物の個数分率に基づいて、次の基準で判定を行った。判定結果を下記表2に示す。
《判定基準》
○(合格) :TiO2を60質量%以上含有するTiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物の個数分率が75%以上である。
×(不合格):TiO2を60質量%以上含有するTiO2リッチなCaO−TiO2複合介在物の個数分率が75%未満である。
<被削性の評価>
被削性は、被削試験によって評価した。被削試験は、試験機としてNC旋盤を用い、上記被削性評価用試験片(φ80mm×長さ350mmの試験片)を旋盤加工して行った。このとき用いた工具の逃げ面における摩耗量(VB)の経時変化を測定し、VB=0.2mmとなるまでの切削時間を測定し、測定結果を下記表3に示す。被削試験の詳細な条件は次の通りである。被削性は、下記基準で評価し、評価結果を下記表3に示す。
《被削試験の条件》
工具 :P10
切削速度 :200m/minで、周速一定
切削油 :なし(乾式)
切り込み量 :1.5mm
送り量 :0.25mm/rev
工具寿命判定:VB=0.2mm
《被削性の評価基準》
下記表3のうち、No.1〜9(鋼種A〜I)については、No.2(鋼種B)における切削時間を基準として、切削時間が長くなった場合を工具寿命が延長されており被削性良好(評価○)、切削時間が短くなった場合を工具寿命が短くなっており被削性不良(評価×)として評価した。
No.10とNo.11(鋼種JとK)、No.12とNo.13(鋼種LとM)、No.14とNo.15(鋼種NとO)、については、夫々、No.11(鋼種K)、No.13(鋼種M)、No.15(鋼種O)を基準として、上記基準で被削性を評価した。
<結晶粒粗大化防止特性の評価>
上記結晶粒粗大化防止特性評価用試験片(φ8mm×長さ12mmの円柱状の試験片)を圧縮率70%で冷間圧縮加工した後、温度950℃、975℃、1000℃、1025℃または1050℃の各温度で3時間保持し、水冷後の結晶粒度を調べた。結晶粒度の観察は圧縮加工された試験片の断面で行い、結晶粒が粗大(JISで規定される粒度番号が4番以下)とならなかった最高の温度を求めた。この温度が高い程、結晶粒の粗大化防止特性に優れており、この温度が1000℃以上の場合を結晶粒粗大化防止特性に優れている(評価○)、975℃以下の場合を結晶粒粗大化防止特性が劣っている(評価×)として評価した。なお、975℃は、通常の浸炭処理の最高温度程度である。
表1〜表3から次のように考察できる。No.1、10、12、14は、いずれも本発明で規定する要件を満足する例であり、工具寿命を延長することができ、被削性を改善できている。また、結晶粒の粗大化防止特性にも優れている。
一方、No.2〜9、11、13、15は、いずれも本発明で規定する要件を満足しない例であり、工具寿命を改善できていないか、結晶粒粗大化防止特性を向上させることができていない。
Figure 0005323369
Figure 0005323369
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Claims (3)

  1. 質量%で、
    C :0.05〜0.3%、
    Si:2%以下(0%を含まない)、
    Mn:2%以下(0%を含まない)、
    P :0.03%以下(0%を含まない)、
    S :0.005〜0.05%、
    Cr:2%以下(0%を含まない)、
    Al:0.01%以下(0%を含まない)、
    N :0.03%以下(0%を含まない)、
    Ti:0.04〜0.2%、
    O :0.003%以下(0%を含まない)、
    Ca:0.0001〜0.02%、および
    Nb:0.05〜0.1%を含有し、
    残部は鉄および不可避不純物からなる肌焼鋼であり、
    該肌焼鋼は、酸化物系介在物を含有し、
    該酸化物系介在物は、酸化物系介在物の組成分析を行い、CaO、TiO 2 、Al 2 3 およびSiO 2 の質量の合計を100%としたとき、CaOとTiO 2 の質量の合計が80%以上を満足するCaO−TiO 2 複合介在物を含んでおり、
    前記CaO−TiO 2 複合介在物の個数は、観察視野内に認められる酸化物系介在物の総数に対して60%以上であり、且つ
    このCaO−TiO 2 複合介在物のうち、CaOとTiO 2 の合計質量に対してTiO2を60質量%以上含有するCaO−TiO 2 複合介在物の個数分率が75%以上であることを特徴とする被削性と結晶粒粗大化防止特性に優れた肌焼鋼。
  2. 更に、他の元素として、
    Ni:3%以下(0%を含まない)、および/または
    Cu:0.5%以下(0%を含まない)
    を含有する請求項1に記載の肌焼鋼。
  3. 更に、他の元素として、
    Mo:1%以下(0%を含まない)、および/または
    B :0.005%以下(0%を含まない)
    を含有する請求項1または2に記載の肌焼鋼。
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