JP5473446B2 - エレベータ - Google Patents

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本発明は、エレベータ及びエレベータの制御方法に関する。
近年、エレベータの利用に当たって、許可された特定の人のみが特定階へ行くことができる、ということが求められることがある。例えば、機密に触れる内容を扱う部署が設けられている階床には、セキュリティ確保の観点から、不特定多数の人が立ち入ることができないようにエレベータがその階床に止まらない、といったエレベータの制御方法が採用される。これは、いわばエレベータが止まる階床を複数のゾーンに分けて、それぞれのゾーンに立ち入ることのできる乗客のみがそのゾーン内の階床にて乗降できるようにしたものである。
この制御方法を採用するエレベータの制御装置の一例として、以下の特許文献1を挙げることができる。この特許文献1には、特定階で登録された乗場呼びに応答するかごを、空かごの中から選択して割り当て、この割当かごが特定階の乗場呼びに応答するまで、一般階の乗場呼びの割り当てを制限するようにしたエレベータの制御装置が開示されている。この発明によれば、制御装置がこのようなエレベータの制御を行うため、乗客の乗ったかごが特定階に到着することはない、とされる。
特開平05−17083号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたエレベータの制御装置は、以下の点について考慮されていない。
すなわち、特許文献1に開示された発明における制御装置は、ある建物に設置された複数基のエレベータを制御するために用いられる。そのため、複数基設けられたエレベータの制御であれば上述した効果も発揮できると思われるが、エレベータが1基しか設置されない建物においては採用することができない。
実際には複数基のエレベータを設置することができない建物も多く、そのような建物におけるエレベータを利用したセキュリティの確保も当然求められるものである。これまでは、例えば、キースイッチや暗証番号登録等を用いたセキュリティの確保が行われてきているが、例えば、既にエレベータ(乗りかご)に乗っている乗客に対するセキュリティの管理に不安が残る場合が考えられた。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、エレベータが1基しか設置されない状況下において、階床を複数のゾーンに分けて各ゾーンごとの運転を行うことで許可された乗客のみをそのゾーン内の階床に移動させるとともに、乗りかご内に乗客が存在しない場合にのみ運転対象ゾーンを変更することで十分なセキュリティを確保することのできるエレベータ及びエレベータの制御方法を提供することである。
本発明の実施に係る第1の特徴は、エレベータにおいて、乗客が乗り降り可能な乗りかごと、乗りかご内に設置され、乗りかご内に存在する前記乗客の有無を把握する検出手段と、検出手段からの情報を基にして乗りかご内に乗客が存在しないことを確認し、乗りかご内が無人である場合に乗場呼びがなされた階床が属する運転対象ゾーンを選択する判断・選択手段と、運転対象ゾーンが選択されると、選択された運転対象ゾーン以外のゾーンに属する階床に対して、運転対象ゾーンにおける運転がされる旨の報知を行う報知手段と、を備える。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、エレベータの制御方法において、乗りかごに乗客が乗っていない場合に、乗場呼びがなされた階床が属する運転対象ゾーンを確認するステップと、運転対象ゾーン以外のゾーンに属する階床に運転対象ゾーンにおける運転がされる旨の報知を行うステップと、乗場呼びがなされた階床に前記乗りかごが移動するステップと、乗りかごが乗場呼びがなされた階床に到着後、乗りかご内における呼び登録を受け付けるステップと、乗りかご内における呼び登録がなされた階床に乗りかごが移動するステップと、乗りかごが乗りかご内における呼び登録がなされた階床に到着後、乗りかご内における乗客の有無を検出するステップと、乗りかご内に乗客が存在する場合には、乗客による呼び登録に従って目的の階床へ乗りかごが移動するステップと、乗りかご内に乗客が存在しない場合に、運転対象ゾーンと同一のゾーンからの他の乗場呼び登録の有無を確認するステップと、他の乗場呼び登録がなく、運転対象ゾーン以外のゾーンに属する階床における乗場呼びを確認した場合に、運転対象ゾーンの変更を行い、新たな運転対象ゾーンにおいて乗りかごの運転制御を行うステップとを備える。
本発明によれば、エレベータが1基しか設置されない状況下において、階床を複数のゾーンに分けて各ゾーンごとの運転を行うことで許可された乗客のみをそのゾーン内の階床に移動させるとともに、乗りかご内に乗客が存在しない場合にのみ運転対象ゾーンを変更することで十分なセキュリティを確保することのできるエレベータ及びエレベータの制御方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るエレベータの全体構成を示す全体図である。 本発明の実施の形態に係る制御手段の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るエレベータの制御方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るエレベータの制御方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るエレベータの制御方法の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるエレベータEの全体構成を示す全体図である。エレベータEは、乗客が乗る乗りかご1と、この乗りかご1にその一端が連結され図示しない他端に釣り合い重りが連結されるロープRとから構成される。なお、図示されてはいないが、ロープRが巻き掛けられ乗りかご1を昇降路H内において昇降させるための巻上機や調速機等、通常エレベータEを構成する各要素は当然設けられている。
乗りかご1内には、かご内呼び登録ボタン2が設けられており、乗りかご1に乗り込んだ乗客が目的とする階床を登録するために使用する。また、乗りかご1内には、乗りかご1内の乗客の有無を検出するための検出手段3が設置されている。
検出手段3は、乗りかご1内に乗客が存在するか否かを検出するための手段であることから、乗客が検出できればどのような装置であっても良い。ここでは、例えば、人感センサーや実際に乗りかご1内を撮影することができるカメラ等が好適に用いられる。
乗りかご1の運転制御は、制御手段4によって行われる。図1においては、昇降路Hの横に示されているが、エレベータEのどの場所に設けられていても良い。また、図1における制御手段4には、この制御手段4に向かう破線で示される矢印と、制御手段4から外に向かう破線の矢印とが表わされているが、これは、前者が制御手段4に送信される各種信号の流れを示し、後者は、制御手段4からエレベータEの各要素に対して出される制御信号の流れを示すものである。
図2は、制御手段4の内部構成を示すブロック図である。制御手段4は、受信手段4aと、判断・選択手段4bと、計時手段4cと、送信手段4dとから構成される。なお、図2で示す受信手段4aに向かう矢印、及び送信手段4dから制御手段4の外で向かう矢印がそれぞれ上述した図1における制御手段4の前者、後者の破線の矢印に該当する。
判断・選択手段4bは、エレベータEの各要素から送信された信号を基に必要な判断及び制御内容を選択し、送信手段4dを介して各要素へと制御信号として送信する。また、計時手段4cは、各要素の制御に当たって必要となる時間を計測する手段である。
図1に示すように、本発明の実施の形態におけるエレベータEは、4階建ての建物に設置されている。また、設置されているエレベータEの数は1基である。4つの階床は便宜上、奇数階が「Aゾーン」と、偶数階が「Bゾーン」とゾーンが分かれており、ゾーンごとに乗りかご1の運転制御が行われる。
なお、このように本発明の実施の形態においては、「Aゾーン」と「Bゾーン」との2つのゾーンが設けられていることを前提として以下説明するが、設けられるゾーンの数はいくつであっても良い。
すなわち、1,3階がAゾーンに、2,4階がBゾーンに分けられる。エレベータE(乗りかご1)は、Aゾーン、或いはBゾーンのいずれかの階床にのみ止まるように運転制御される。例えば、Aゾーンが運転対象ゾーンであるとした場合、乗りかご1が止まる階床は、Aゾーンの1階、3階のみである。反対にBゾーンが運転対象ゾーンである場合には、2階、4階にのみ乗りかご1が停止する。従って、ゾーンを跨ぐような、例えば、2階に止まって3階にも止まる、といった運転制御は行われない。
また、各階床には、乗りかご1を呼ぶための乗場呼びボタン5が設置されている。乗場呼びボタン5は各階床に設けられており(1階から4階に向けて乗場呼びボタン5aないし5d)、エレベータEを利用する者は、いずれかの階床においてこの乗場呼びボタン5を押して乗りかご1を呼ぶ。なお、各階の乗場呼びボタン5aないし5dは、以下、適宜まとめて「乗場呼びボタン5」と表わす。
各階床の乗場には、さらに、その階床を含むゾーン以外の運転対象ゾーンにおいて乗りかご1が運転されていること、或いは、その階床を含むゾーンが運転対象ゾーンであることを示す報知手段6が設けられている。なお、本発明の実施の形態においては、報知手段6はその階床を含むゾーン以外の運転対象ゾーンにおいて乗りかご1が運転されていることを示している。
報知の方法としては、例えば、ランプが点灯する、モニタによって乗りかご1内の様子が映し出される、音声によって乗客に知らせる、という、いずれの方法が採用されても良い。報知の方法に合わせて報知手段6も適宜選択される。報知手段6が例えばランプであり、その階床を含むゾーン以外のゾーンにおいて乗りかご1が運転されているとした場合、Aゾーンが運転対象ゾーンである場合には、Bゾーンに含まれる2階、4階の乗場において点灯して、乗客に注意を促す。
次に、図3及び図4のフローチャートを利用して本発明の実施の形態におけるエレベータの制御方法の流れを説明する。
まず、制御手段4が乗りかご1の運転制御を行う場合、判断・選択手段4bは、検出手段3に対して乗りかご1内に乗客が存在するか否か検出するよう指示する(ST1)。検出手段3からの信号により、判断・選択手段4bが乗りかご1内に乗客が存在すると判断した場合には(ST1のNO)、その乗りかご1は、例えば、特定のゾーンを運転対象ゾーンとして運転制御されていると判断できるので、そのまま引き続き運転制御される。
一方、乗りかご1内に乗客が存在しないと判断できる場合には(ST1のYES)、Aゾーンに含まれる階床から乗場呼び登録の信号が送信されたか否かが判断される(ST2)。
Aゾーンに含まれる階床から乗場呼び登録がなされていない場合(ST2のNO)、さらに他のゾーンに含まれる階床からの乗場呼びであるか否かが判断される(ST3)。本発明の実施の形態においては、Aゾーンの他にはBゾーンのみが設定されているので、ここではBゾーンに含まれる階床からの乗場呼び登録の有無が判断される。Bゾーンからの乗場呼び登録もない場合には、いずれの階床からも乗場呼び登録がないことになるので、乗りかご1はこのまま待機する。
一方、Aゾーン、或いはBゾーンに含まれる階床から乗場呼び登録がなされた場合(ST2のYES、或いは、ST3のYES)には、以下の通り乗りかご1に対する運転制御が行われる。なお、以下では、Aゾーンに含まれる階床から乗場呼び登録がなされた場合(ST2のYES)を例に挙げて説明を行う。すなわち、Aゾーンが運転対象ゾーンである。但し、Bゾーンに含まれる階床から乗場呼び登録がなされた場合(ST3のYES)もほぼ同じ運転制御がなされる。
Aゾーンに含まれる階床から乗場呼び登録がなされた場合、まず、判断・選択手段4bは、Bゾーンに含まれる階床の乗場に設置されている報知手段6b,6dを介して、その階床にいる乗客に対してAゾーンが運転対象ゾーンであることを報知して注意を喚起する(ST4)。この報知によって、Bゾーンに含まれる階床の乗場にいる乗客は、Aゾーンにおける乗りかご1の運転が終了しなければ、エレベータEに乗ることができないことを理解することができる。
Bゾーンに含まれる階床の乗場に報知するとともに、制御手段4は巻上機等に指示し、乗りかご1をAゾーン内の乗場呼び登録階へ移動させる(ST5)。乗場呼び登録階に到着した乗りかご1は、エレベータドアを開く(ST6)。
次に、検出手段3は、エレベータドアが開いた乗りかご1に乗客が乗り込んだか否かを検出する(ST7)。エレベータドアはその開動作を指示されるのと同時に、判断・選択手段4bから計時手段4cに対して計時指示が出され、エレベータドアは予め定められた所定の時間開いている。
この所定時間が経過しても検出手段3が乗りかご1内の乗客を検出できない場合には(ST8のYES)、判断・選択手段4bはエレベータドアを閉める指示を出すとともに(ST9)、Bゾーンに含まれる階床の乗場に設置されている報知手段6b,6dに対して、その乗場にいる乗客に対する報知を終了する(ST10)。この報知が終了(例えば、報知手段6がランプである場合に、ランプが消灯)すると、Bゾーンに含まれる階床の乗場にいる乗客は乗場呼びボタンを押して乗場呼び登録を行うことができる。
乗りかご1内に乗客が乗り込んだことが検出手段3によって検出されると(ST7のYES)、判断・選択手段4bはエレベータドアを閉めるように指示する(ST11)。エレベータE(乗りかご1)に乗り込んだ乗客は、自分が目的とする階床に行くために、乗りかご1内に設置されているかご内呼び登録ボタン2を押し下げる。そこで、判断・選択手段4bは乗りかご1内から呼び登録があるか否かを判断し(ST12)、呼び登録があるまで待機する。
ここで、本発明の実施の形態においては、乗りかご1は複数設定される運転対象ゾーンごとに昇降路H内を昇降するが、乗りかご1のかご内呼び登録ボタン2は、通常のエレベータE(乗りかご1)と同様、全ての運転対象ゾーンに含まれる全ての階床について設けられている。従って、例えば、運転対象ゾーンがAゾーンである場合であっても乗客がBゾーンの階床についてのかご内呼び登録ボタン2を押し下げる可能性もある。そこで、現在運転制御されている運転対象ゾーン以外のゾーンに含まれる階床のかご内呼び登録ボタン2を押し下げた場合には(ST13のYES)、判断・選択手段4bは適切な階床(運転対象ゾーンに含まれる階床)を表わすかご内呼び登録ボタン2が押し下げられたとは判断せず、そのまま呼びがあるまで待機する。
なお、かご内呼び登録ボタン2において、運転対象ゾーンに含まれる階床とそれ以外の階床とをどのように乗客に報知するかについては、任意の方法を採用することができる。例えば、図1に示す乗りかご1内におけるかご内呼び登録ボタン2の場合、運転対象ゾーンに含まれない階床のボタンについては非アクティブに表わされ、運転対象ゾーンに含まれる階床のボタンのみがアクティブとなるように表わされる。また、かご内呼び登録ボタン2とは別に運転対象ゾーンの階床のみ、或いは、運転対象ゾーンに含まれない階床のみを示すライトを点灯させる表示灯等を設けるといった方法を採用することもできる。
運転対象ゾーン(Aゾーン)に含まれる階床のかご内呼び登録ボタン2が押し下げられたと判断・選択手段4bが判断した場合には(ST14のYES)、かご内呼び登録ボタン2によって呼び登録がされたAゾーン内の登録階へと乗りかご1を昇降させる(ST15)。
登録階へと到着すると、判断・選択手段4bはエレベータドアを開くことを指示するとともに(ST16)、計時手段4cに対してエレベータドアの開放時間について、計時するよう指示する。このように制御されるため、所定の時間が経過するまでは(ST17のNO)、エレベータドアは開放されたままである。この所定の時間は乗りかご1内における乗客の乗降にかかる時間であるが、その時間は任意に設定することができる。所定の時間が経過すると、判断・選択手段4bはエレベータドアを閉めるよう指示する(ST18)。
さらに、検出手段3に対して乗りかご1内に乗客が存在するか否か、検出するよう指示する(ST19)。検出手段3による検出の結果、乗りかご1内に未だ乗客が存在する場合には、ステップ15に戻り再度別のかご呼び登録された階床へと移動する。
一方、検出の結果、乗りかご1内に乗客がいないと判断できる場合には(ST19のNO)、現在運転対象ゾーンであるAゾーンの他の階床からの乗場呼び登録があるか否か判断される(ST20)。他の階床からの乗りが呼び登録がある場合には、以上述べた流れに沿って乗りかご1がAゾーン内を移動するよう運転制御される(ST5以下)。
運転対象ゾーン内から乗場呼び登録がない場合には(ST20のNO)、今度は運転対象ゾーンではないBゾーンに含まれる階床の乗場からの乗場呼び登録の有無が判断される(ST21)。運転対象ゾーンではないゾーン(Bゾーン)に含まれる階床の乗場からの乗場呼び登録がある場合には(ST21のYES)、新たに運転対象ゾーンではなくなるゾーン(Aゾーン)に含まれる階床の乗場に報知して(ST4)、以上述べた流れに沿って乗りかご1が運転対象ゾーン内を昇降する(ST5)。
運転対象ゾーンではないゾーン(Bゾーン)に含まれる階床の乗場からの乗場呼び登録もなかった場合には(ST21のNO)、ステップ4にて点灯された運転対象ゾーンではないBゾーンに含まれる階床の乗場における報知を終了させて(ST22)、上述した一連のエレベータの制御が終了する。
次に、運転対象ゾーンの変更の一例について、図5を利用して説明する。セキュリティを確保するべく乗りかご1内に乗客が存在しないときに限って変更することができるのは上述した通りである。
まず、現在運転対象ゾーンとなっているゾーン内において乗りかご1が運転制御されている際に、運転対象ゾーンではないゾーンに含まれる階床の乗場から乗場呼びがあるか否かが判断される(ST31)。判断・選択手段4bは、運転対象ゾーン内における乗りかご1の運転制御を行いつつ、このような乗場呼びを受信するかチェックを行っている。他のゾーンからの乗場呼びがあったと判断した場合には(ST31のYES)、まず、計時手段4cに所定の設定時間を経過したか否かを確認する(ST32)。
ここで判断・選択手段4bが所定の設定時間を確認するのは、1基のエレベータを複数のゾーンに分けてそれぞれのゾーンに交わることのないように運転制御する以上、他のゾーンの使用者との関係でいずれかのゾーンにおいてのみ運転させるわけにはいかない。そこで、運転対象ゾーンに含まれる階床からの乗場呼び登録が初めて行われた時点を基準として、そこから所定の時間経過したか否かを判断するものである。いわば、時間を区切って運転対象ゾーンの変更を行う方法であるといえる。なお、この所定の設定時間は、例えば、ゾーンごとのエレベータEの使用頻度等を勘案して任意に設定することができる。
所定の設定時間が経過していないと判断される場合(ST32のNO)、次に乗場呼び登録が予め設定された登録回数を超過したか否か判断される(ST33)。これは登録回数の多寡を基準に運転対象ゾーンの変更を行う方法であるといえる。登録回数は予め判断・選択手段4b内に記憶されている。登録回数が超過していない場合には(ST33のNO)、改めて所定の設定時間が経過したか否かの判断へと戻る(ST32)。
所定の設定時間を超過した場合(ST32のYES)、或いは、乗場呼び登録が予め設定された登録回数を超過した場合(ST33のYES)には、現在運転対象ゾーンとされているゾーン内の階床における乗場呼び登録を禁止する(ST34)。ここで乗場呼び登録を禁止することによって、禁止されるまでに登録された全ての乗場呼びに応答した後、運転対象ゾーンを変更することになる。
但し、乗りかご1内に乗客が存在しているとセキュリティを確保することができないため、検出手段3によって乗りかご1内における乗客の有無が検出され(ST35)、乗りかご1内に乗客が乗っている場合には、その運転対象ゾーンにおける全ての乗場呼び登録、かご内呼び登録に応答するまで運転が継続される(ST36)。
全ての呼び登録に応答し、乗りかご1内に乗客がいないと確認できた場合には(ST35のYES)、これまでの運転対象ゾーンから新たな運転対象ゾーンへと変更され、その新たな運転対象ゾーンの乗場呼びに対応する(ST37)。
なお、以上説明した運転対象ゾーンの変更の方法は、制御手段4において自動的に行われる方法であるが、運転対象ゾーン以外のゾーンの階床からの乗場呼びがあった場合に、乗りかご1内における乗客に注意を喚起し、運転対象ゾーンの変更を自主的に促す方法も考えられる。
この場合、乗りかご1内にかご内呼び登録ボタン2以外に、運転対象ゾーン以外のゾーンからの乗場呼びがなされていることを示す乗場呼び報知手段が設けられている(図1において図示せず)。この場合に、乗場呼び報知手段が乗客に報知することによって、乗りかご1内における乗客に運転対象ゾーン以外のゾーンからの乗場呼びがなされていることを認識させることができる。
この乗場呼び報知手段による注意喚起が有効なのは、例えば、現時点で乗りかご1に乗っている乗客が降りれば、現在の運転対象ゾーンを変更して他のゾーンに含まれる階床からの乗場呼びに対応することができる、という場合である。乗りかご1内にこのような乗場呼び報知手段を設けることによって、セキュリティを確保しつつ、ゾーンごとの運転制御が行われることによる発生しうるエレベータEの不便さを解消することができる。
なお、さらに、上述した状況下において、例えば、作業を行うために「開延長ボタン」を押して乗りかご1を特定の階床に止めておくといった使用を防止するために「延長登録の無効」といった運転制御を併せて行うことでより効率の良い運転制御を行うことが可能となる。
以上説明したような構成や運転制御の方法を採用することによって、エレベータが1基しか設置されない状況下において、階床を複数のゾーンに分けて各ゾーンごとの運転を行うことで許可された乗客のみをそのゾーン内の階床に移動させるとともに、乗りかご内に乗客が存在しない場合にのみ運転対象ゾーンを変更することで十分なセキュリティを確保することのできるエレベータ及びエレベータの制御方法を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 乗りかご
2 かご内呼び登録ボタン
3 検出手段
4 制御手段
5 乗場呼びボタン
6 報知手段
H 昇降路
R ロープ

Claims (2)

  1. 乗客が乗り降り可能な乗りかごと、
    前記乗りかご内に設置され、前記乗りかご内に存在する前記乗客の有無を把握する検出手段と、
    前記検出手段からの情報を基にして前記乗りかご内に前記乗客が存在しないことを確認し、前記乗りかご内が無人である場合に乗場呼びがなされた階床が属する運転対象ゾーンを選択する判断・選択手段と、
    運転対象ゾーンが選択されると、選択された運転対象ゾーン以外のゾーンに属する階床に対して、前記運転対象ゾーンにおける運転がされる旨の報知を行う報知手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータ。
  2. 前記乗りかご内には、前記乗りかごが到着可能な階床を示す表示手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
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