JP5472025B2 - 車両の締結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のキャビンとシャーシフレームとを締結する車両の締結構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、シャーシフレームから入力される外力に対するボディの強度を高め、またシャーシフレームから入力される振動エネルギーを分散させることによりフロアパネルの振動および車室内のこもり音を抑えることを目的として、シャーシフレームに対してボディのピラー近くのフロアクロスメンバがボディマウントを介して支持された車両用ボディマウント構造において、上記フロアクロスメンバにおけるピラーの直下位置に、ボディマウントにおけるマウントボルトの一端部を固定することが行われている。
特開2001−239955号公報
上記特許文献1に開示された車両用ボディマウント構造では、ピラー直下位置のフロアクロスメンバに溶接されたボディマウント用のナットに、マウントボルトをキャビン(ボディ)の下方から締め付けて結合することにより、キャビンのフロアパネルに作業用開口部を形成することなく、シャーシフレームに対するキャビンの締結作業を容易に行い得るように構成している。しかし、上記車両に前突事故等が発生してシャーシフレームを後退させる方向の衝撃荷重が入力された場合には、上記ナットによる支持部を基点としてマウントボルトに大きな剪断力が付与され、そのねじ溝部に応力が集中して該マウントボルトが破断し易いという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車両のキャビンとシャーシフレームとの締結強度を簡単な構成で効果的に向上させることができる車両の締結構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車両のキャビンとシャーシフレームとを締結する車両の締結構造であって、上記キャビンおよびシャーシフレームの一方に設けられたマウントブラケットと、その他方に設けられた被締結部材と、該被締結部材に止着される締結部材と、上記マウントブラケットと上記被締結部材との間に配設される緩衝部材とを有し、上記被締結部材には、締結部材が止着される止着部と、該止着部に上記締結部材を案内する案内部とが設けられるとともに、該案内部の基端部には、車両の衝突時に上記シャーシフレームに入力された衝撃荷重に応じて変形した締結部材に当接して該締結部材を支持する支持部が設けられたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両の締結構造において、上記締結部材の軸径よりも大径の挿通孔と、その先端部に設けられた先窄まりのガイド部とが上記案内部に設けられるとともに、上記挿通孔の基端部により締結部材の支持部が構成されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の車両の締結構造において、挿通孔の全長がその口径よりも大きな値に設定されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項3に記載の車両の締結構造において、挿通孔の全長が上記締結部材の直径の1.5〜2.0倍に設定されるとともに、挿通孔の口径が上記締結部材の軸径の1.2〜1.5倍に設定されたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の締結構造において、締結部材の先端部に形成されたセルフタッピングねじ部が上記被締結部材の止着部にねじ込まれることにより、上記締結部材が被締結部材に螺着されるように構成されたものである。
請求項1に係る発明では、車両のキャビンとシャーシフレームとを締結する車両の締結構造において、上記キャビンおよびシャーシフレームの一方に設けられたマウントブラケットと、その他方に設けられた被締結部材と、該被締結部材に止着される締結部材と、上記マウントブラケットと上記被締結部材との間に配設される緩衝部材とを有し、上記被締結部材に、締結部材が止着される止着部と、該止着部に上記締結部材を案内する案内部とを設けるとともに、該案内部の基端部に、車両の衝突時に上記シャーシフレームに入力された衝撃荷重に応じて変形した締結部材に当接して該締結部材を支持する支持部を設けため、上記衝撃荷重を締結部材の長さ方向に分散させて支持することができ、該締結部材の特定部に上記衝撃荷重に対応した剪断荷重が集中的に作用して締結部材が破断されるという事態の発生を効果的に防止し、該締結部材により締結された車両のキャビンとシャーシフレームとの締結強度を安定して維持できるという利点がある。
請求項2に係る発明では、上記締結部材の軸径よりも大径の挿通孔と、その先端部に設けられた先窄まりのガイド部とを上記案内部に設け、上記挿通孔の基端部により締結部材の支持部を構成したため、上記締結部材の先端部を上記案内部の端部から止着部に挿入する際に、その挿入位置を目視することなく上記挿入作業を容易に行うことができるとともに、上記締結部材に形成されたねじ溝等の端部を上記挿通孔の端部からなる支持部から離間した位置に配設することにより、上記ねじ溝部を基点とした破断が上記締結部材に生じるのを効果的に防止できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、挿通孔の全長をその口径よりも大きな値に設定したため、車両の前突時等に、上記締結部材が弾性変形するのに応じ、該締結部材の下方部を案内部の下端部に対して確実に当接させることができる。
請求項4に係る発明では、挿通孔の全長を上記締結部材の直径の1.5〜2.0倍に設定するとともに、挿通孔の口径を上記締結部材の軸径の1.2〜1.5倍に設定したため、簡単かつコンパクトな構成で車両の前突時等に上記案内部の下端部に締結部材の下方部を当接させて、これを適正に支持できるという利点がある。
請求項5に係る発明では、締結部材の先端部に形成されたセルフタッピングねじ部を上記被締結部材の止着部にねじ込むことにより、上記締結部材が被締結部材に螺着されるように構成したため、該締結部材の締結作業と同時に上記止着部の周面にねじ溝を形成することができ、上記締結部材の止着作業を容易に行うことができるとともに、該締結部材により車両のキャビンとシャーシフレームとを適正に締結できるという利点がある。
本発明に係る締結構造を備えた車両の全体構成を示す斜視図である。 上記車両のシャーシフレームの構造を示す側面図である。 上記車両のシャーシフレームの構造を示す斜視図である。 上記車両のシャーシフレームの構造を示す平面図である。 本発明に係る締結構造の実施形態を示す正面断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 締結部材を被締結部材に締結する前の状態を示す図6相当図である。 締結部材が変形した状態を示す図6相当図である。 従来例の締結構造を示す図6相当図である。 締結部に作用する荷重に応じて締結部の変位状態を示すグラフである。
図1〜図4は、本発明の実施形態に係る車両のサスペンション支持構造を備えた小型トラックからなる車両1の全体構成を示している。該車両1は、エンジンルーム2および車室3を有するキャビン4と、その後方に配設された荷台5とを有し、これらがシャーシフレーム6上に支持されている。該シャーシフレーム6は、車両1の前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム7,7と、該左右のサイドフレーム7,7を連結するように車幅方向に延びる複数本のクロスメンバ8〜14とにより平面視で梯子状に形成されている。
上記シャーシフレーム6のサイドフレーム7は、エンジンルーム2の左右両側辺部を支持する細幅部15と、その後端部に連設されるとともに後方側に至るに従って幅寸法が大きくなるように変化する拡幅部16と、その後端部に連設された広幅部17とを有し、該広幅部17により上記キャビン4および荷台5の左右両側辺部が支持されている。また、上記サイドフレーム7の拡幅部16と広幅部17との境界部および該広幅部17の前後方向中間部には、上記キャビン4を支持するマウントブラケット18が設けられている。
上記キャビン4には、図5〜図7に示すように、その床面部を構成するフロアパネル19の下面に溶接されるフランジ部20と、上記フロアパネル19と所定距離を置いてその下方に配設された底面部21とを有する断面ハット型のアッパプレート22が取り付けられている。該アッパプレート22の下方には、そのフランジ部20とともに、フロアパネル19の下面に一体的に溶接されるフランジ部23と、上記アッパプレート22の底面部21と所定距離を置いてその下方に配設された底面部24とを有する断面ハット型のロアプレート25が取り付けられている。
上記アッパプレート22の底面部21とロアプレート25との間には、上記キャビン4とシャーシフレーム6とを締結する締結部材26が止着される被締結部材27が設置され、該被締結部材27の上端部が取付ボルト28によりアッパプレート22の底面部21に固着されている。上記被締結部材27は、断面円形の棒状体からなり、その上部には上記取付ボルト28が螺着されるねじ孔29が形成されるとともに、その下方には上記締結部材26が止着される止着部30が形成されている。
上記止着部30は、締結部材26に先端部に形成されたセルフタッピングねじ部31の直径よりもやや小さい内径を有する開口部からなっている。そして、上記締結部材26によりキャビン4とシャーシフレーム6とを締結する際に、上記セルフタッピングねじ部31を被締結部材27の止着部30にねじ込むことにより、該セルフタッピングねじ部31に対応したねじ溝を止着部30の周面に形成しつつ、該止着部30に上記締結部材26の先端部を螺着するように構成されている。
また、上記被締結部材27の下端部には、締結部材26のセルフタッピングねじ部31を上記止着部30に案内する案内部32が形成されている。該案内部32は、上記締結部材26の軸径、具体的にはセルフタッピングねじ部31の直径よりも大径の挿通孔33と、その先端部(上端部)に設けられた先窄まりのテーパ面からなるガイド部34とを有している。上記挿通孔33の全長Lは、その口径Dよりも大きな値に設定されることにより、後述するように車両1の衝突時に、上記シャーシフレーム6に入力された衝撃荷重に応じて変形した締結部材26を支持する支持部が、上記挿通孔33の基端部により構成されている。
上記ロアプレート25の底面部24には、締結部材26のセルフタッピングねじ部31が挿通される開口部が上記挿通孔33に対応した位置に形成されている。また、上記締結部材26の先端部に形成されたセルフタッピングねじ部31の全長Nは、該セルフタッピングねじ部31を上記被締結部材27の止着部30に螺着した状態で、該止着部30のやや下方に上記セルフタッピングねじ部31の下端部が位置するように、上記止着部30の全長よりも所定距離だけ長く形成されている。
上記マウントブラケット18は、基端部がシャーシフレーム6の外面に溶接されるとともに、先端部が車幅方向外方側に向けて突出する上面板37と、その周縁部を囲繞するように設けられた側面板38とを有している。上記マウントブラケット18の上面板37には、ゴムブッシュ等からなる緩衝部材39の設置孔40が形成されるとともに、該緩衝部材39を保持する保持部材41が取付ボルト42により固定されるようになっている。なお、図5において、符号36は、キャビン4の側辺部に設けられたサイドシルである。
上記マウントブラケット18は、上下一対のワッシャプレート43,44と、両ワッシャプレート43,44間に配設されたパイプ材からなるスペーサ45と、上記上面板37の下方に配設される取付プレート46と、該取付プレート46の下面に配設されたナット47とを有している。また、上記保持部材41には、マウントブラケット18の上面板37に取付ボルト42を介して固定される固定板50と、上記緩衝部材39の下方部を抱持する抱持部51とが設けられている。
そして、上記緩衝部材39をスペーサ45に外嵌して固定するとともに、上記緩衝部材39を保持部材41の抱持部51に抱持させ、かつ上記スペーサ45上下にワッシャプレート43,44をそれぞれ配設した状態で、上記保持部材41を、マウントブラケット18の上面板37に形成された設置孔40の上方から該設置孔40内に挿入して上記保持部材41をマウントブラケット18の上面板37に固定することにより、該マウントブラケット18に緩衝部材39が支持されるようになっている。
上記締結部材26および緩衝部材39等を用いて車両1のキャビン4をシャーシフレーム6に締結するには、上記保持部材41の固定板50および上記取付プレート46とによってマウントブラケット18の上面板37を上下から挟持した状態で、上記取付ボルト42をナット47に螺着することにより、上記保持部材41を介してマウンドブラケット18に緩衝部材39を固定する。また、マウントブラケット18の下方から下部ワッシャプレート44、スペーサ45および上部ワッシャプレート43の上方に挿通するように設置された締結部材26のセルフタッピングねじ部31を、上記シャーシフレーム6に固定された被締結部材27の下方から上記案内部32内に挿入する。
次に、上記締結部材26の先端部に設けられたセルフタッピングねじ部31を上記案内部32の挿通孔33内に導入した後、上記ガイド部34を介してセルフタッピングねじ部31の先端部を案内することにより、該セルフタッピングねじ部31を被締結部材27の止着部30内に導入する。そして、上記締結部材26を図外の回動工具で回転駆動しつつ、上記セルフタッピングねじ部31を被締結部材27の止着部30にねじ込んで、該被締結部材27に上記締結部材26の先端部を螺着することにより、マウントブラケット18の上部ワッシャプレート43をキャビン4に取り付けられたロアプレート25の底面部24に圧接させて、上記マウントブラケット18にキャビン4に固定する。
このようにしてシャーシフレーム6のサイドフレーム7に設けられたマウントブラケット18を、キャビン4の側面部下面に取り付けられたロアプレート25に固定することにより、該キャビン4と上記シャーシフレーム6との間に上記緩衝部材39を配設した状態で、上記マウントブラケット18および締結部材26等を介して車両1のキャビン4とシャーシフレーム6とを締結することができる。
上記構成を有する車両1の前端部が障害物に衝突する等により上記シャーシフレーム6を後退させる方向の衝撃荷重が入力された場合には、上記マウントブラケット18を介して緩衝部材39およびスペーサ45が後方に付勢される。この結果、図8に示すように、上記締結部材26の上方部が被締結部材27に保持された状態で、締結部材26の下方部が後方に押圧されて締結部材26が傾斜するように弾性変形することにより、上記被締結部材27に設けられた案内部32の下端部に当接して支持されることになる。
上記のように車両1のシャーシフレーム6に設けられたマウントブラケット18と、上記キャビン4に設けられた被締結部材27との間に緩衝部材39を配設した状態で、締結部材26によりキャビン4とシャーシフレーム6とを締結するように構成した車両の締結構造において、上記被締結部材27に、締結部材26が止着される止着部30と、該止着部30に上記締結部材26を案内する案内部32とを設けるとともに、車両1の衝突時に上記シャーシフレーム6に入力された衝撃荷重に応じて変形した締結部材26に当接して該締結部材26を支持する支持部を上記案内部32の端部に設けたため、車両1のキャビン4とシャーシフレーム6との締結強度を簡単な構成で効果的に向上できるという利点がある。
すなわち、上記案内部32を設けることなく、例えば図9に示す従来構造のように、フロアパネル19の下方に設けられた被締結部材61の下部略全域に亘り、締結部材64の雄ねじ部62が螺着される雌ねじ部63を設けた構造とした場合には、車両1の前突時にシャーシフレーム6を後退させる方向の衝撃荷重Kに応じ、上記被締結部材61の雌ねじ部63に螺着された雄ねじ部62の下端部近傍62aに大きな剪断力および曲げ荷重が集中して作用するため、該雄ねじ部62の下端部近傍に形成されたねじ溝部を基点として締結部材64が破断し易い傾向がある。
これに対して、図6および図7に示すように、上記締結部材26の軸径より大径の挿通孔33と、その先端部に設けられた先窄まりのガイド部34とを有する案内部32上記被締結部材27に設けるとともに、上記挿通孔33の全長Lをその口径Dよりも大きな値に設定した本発明に係る実施形態では、車両1の前突時にシャーシフレーム6を後退させる方向の衝撃荷重Kが上記マウントブラケット18を介して緩衝部材39およびスペーサ45が作用するのに応じ、図8に示すように、上記締結部材26の下方部が後方に押圧されることにより締結部材26が弾性変形して傾斜状態となった場合に、上記被締結部材27に設けられた案内部32の下端部に上記締結部材26の下方部が当接して支持されることになる。
したがって、上記衝撃荷重を締結部材26の長さ方向に分散させて支持することができ、該締結部材26の特定部に上記衝撃荷重に対応した剪断荷重が集中的に作用して締結部材26が破断されるという事態の発生を効果的に防止し、該締結部材26により締結された車両1のキャビン4とシャーシフレーム6との締結強度を安定して維持できるという利点がある。しかも、上記案内部32の下端部からなる支持部と、上記締結部材26に端部に形成されたセルフタッピングねじ部31の下端部とを離間させた状態で上記締結部材26のセルフタッピングねじ部31を被締結部材27の止着部30に止着することができるため、上記セルフタッピングねじ部31のねじ溝部を基点として締結部材26が破断するという事態の発生を効果的に防止することができる。
例えば、図9に示す従来例おいて、13mmの直径を有する締結ボルトからなる締結部材64を用いた締結部に作用する荷重を徐々に増大させて締結部の変位量を測定し、かつ図6および図7に示す本発明例において、13mmの直径を有するセルフタッピングボルトからなる締結部材26を用いた締結部に作用する荷重を徐々に増大させて締結部の変位量を測定する試験を行ったところ、図10に示すようなデータが得られた。なお、図6および図7に示す本発明例では、被締結部材27に形成された挿通孔33の口径Dを18.0mmに設定するとともに、その全長Lを23.2mmに設定した。
図10に示すデータから、上記従来例では、上記締結部材64による締結部に33.3kNの荷重が作用して締結部の変位量が約35mmとなった時点で、上記締結部材64が降伏点に達し、上記変位量が約55mmとなった時点で、上記締結部材64に破断が生じた。これに対して上記本発明例では、上記締結部材26による締結部に66.3kNの荷重が作用して締結部の変位量が約70mmとなった時点で、上記締結部材26が降伏点に達し、かつ上記変位量が約115mmを超えるまで、上記締結部材26が破断することがなく、上記従来例に比べて、車両1のキャビン4とシャーシフレーム6との締結強度を格段に向上できることが確認された。
また、上記実施形態に示すように、締結部材26の軸径よりも大径の挿通孔33と、その先端部(上端部)に設けられた先窄まりのガイド部34とを上記案内部32に設け、上記挿通孔33の基端部(下端部)により締結部材26の支持部を構成した場合には、上記締結部材26の先端部を上記案内部32の下方から止着部30に挿入する際に、その挿入位置を目視することなく上記挿入作業を容易に行うことができる。
しかも、上記シャーシフレーム6を後退させる衝撃荷重の入力時には、上記挿通孔33の下端部からなる支持部により上記衝撃荷重を支持することにより、該締結部材26が上記衝撃荷重に応じて破断されるという事態の発生を効果的に防止し、上記締結部材26により締結された車両1のキャビン4とシャーシフレーム6との締結強度を安定して維持することができる。さらには、上記締結部材26に形成されたセルフタッピングねじ部31の下端部を上記挿通孔33の下端部からなる支持部から離間した位置に配設することができるため、上記セルフタッピングねじ部31のねじ溝部を基点とした破断が生じるのを効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記シャーシフレーム6を後退させる衝撃荷重の入力時に、上記挿通孔33の下端部からなる支持部により上記衝撃荷重を効果的に支持するために必要とされる挿通孔33の全長Lおよびその口径Dの適正値は、上記締結部材26の直径および材質等により様々に変化するために一律に規定することはできない。しかし、上記挿通孔33の全長Lがその口径Dよりも小さいと、車両1の前突時に、上記案内部32の下端部に締結部材26の下方部を当接させて支持することが困難であるため、少なくとも上記挿通孔33の全長Lをその口径Dよりも大きな値に設定することが望ましい。
上記挿通孔33の全長Lおよびその口径Dを締結部材26の軸径に応じて種々変化させ、締結部材26による締結部の変位状態を測定する実験を行ったところ、上記挿通孔33の全長Lを上記締結部材の直径の1.5〜2.0倍に設定するとともに、挿通孔33の口径Dを上記締結部材の軸径の1.2〜1.5倍に設定することにより、簡単かつコンパクトな構成で車両1の前突時等に上記案内部32の下端部に締結部材26の下方部を当接させて適正に支持できることが確認された。
また、上記実施形態に示すように、締結部材26の先端部に形成されたセルフタッピングねじ部31を上記被締結部材27の止着部30にねじ込むことにより、上記締結部材26を被締結部材27に螺着するように構成した場合には、該締結部材26の締結作業と同時に上記被締結部材27の止着部30の周面にねじ溝を形成できるため、上記締結部材26の止着作業を容易に行うことができるとともに、該締結部材26により車両1のキャビン4とシャーシフレーム6とを適正に締結することができる。
なお、上記実施形態では、車両1のキャビン4に被締結部材27を設けるとともに、上記シャーシフレーム6にマウントブラケット18を設け、該マウントブラケット18の下方から上記被締結部材27に対して締結部材26を止着するように構成した例にいて説明したが、上記被締結部材27およびマウントブラケット18を上下逆向きに配置してもよい。すなわち、車両1のキャビン4にマウントブラケット18を設けるとともに、上記シャーシフレーム6に被締結部材27を設け、上記マウントブラケット18の上方から上記被締結部材27に対して締結部材26を止着するように構成してもよい。
1 車両
4 キャビン
6 シャーシフレーム
18 マウントブラケット
26 締結部材
27 被締結部材
30 止着部
31 セルフタッピングねじ部
32 案内部
33 挿通孔
34 ガイド部
39 緩衝材

Claims (5)

  1. 車両のキャビンとシャーシフレームとを締結する車両の締結構造であって、上記キャビンおよびシャーシフレームの一方に設けられたマウントブラケットと、その他方に設けられた被締結部材と、該被締結部材に止着される締結部材と、上記マウントブラケットと上記被締結部材との間に配設される緩衝部材とを有し、上記被締結部材には、締結部材が止着される止着部と、該止着部に上記締結部材を案内する案内部とが設けられるとともに、該案内部の基端部には、車両の衝突時に上記シャーシフレームに入力された衝撃荷重に応じて変形した締結部材に当接して該締結部材を支持する支持部が設けられたことを特徴とする車両の締結構造。
  2. 案内部は、上記締結部材の軸径よりも大径の挿通孔と、その先端部に設けられた先窄まりのガイド部とを有し、上記挿通孔の基端部により締結部材の支持部が構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の締結構造。
  3. 挿通孔の全長がその口径よりも大きな値に設定されたことを特徴とする請求項2に記載の車両の締結構造。
  4. 挿通孔の全長が上記締結部材の直径の1.5〜2.0倍に設定されるとともに、挿通孔の口径が上記締結部材の軸径の1.2〜1.5倍に設定されたことを特徴とする請求項3に記載の車両の締結構造。
  5. 締結部材の先端部に形成されたセルフタッピングねじ部が上記被締結部材の止着部にねじ込まれることにより、上記締結部材が被締結部材に螺着されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の締結構造。
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