JP5470707B2 - 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パターンを介して感光基板等の物体を露光する露光技術、及びこの露光技術を用いてデバイスを製造するデバイス製造技術に関する。
例えば半導体素子又は液晶表示素子等のデバイス(電子デバイス、マイクロデバイス)を製造する際に、マスク(レチクル、フォトマスク等)のパターンを投影光学系を介してレジストが塗布されたプレート(ガラスプレート又は半導体ウエハ等)上に投影する投影露光装置が使用されている。例えば液晶表示素子製造用のプレートは益々大型化し、近年では、2m角を越えるプレートが使用されるようになってきている。このようなプレートに対して例えば等倍の投影光学系を使用するものとすると、マスクも大型化する。一般に、投影露光装置に用いるマスクは、マスク基板の平面度やマスクのパターンの描画精度を高精度に維持する必要があり、また、大面積になるほど製造工程が複雑化するため、大型化するほど製造が困難になるばかりか製造コストが高くなる。さらに、例えば液晶表示素子の薄膜トランジスタ部を形成するためには、通常4〜5層分のマスクが必要とされており多大なコストを要していた。
そこで、例えば走査方向に2列に分けて配置された複数の拡大倍率の部分投影光学系よりなる拡大系マルチレンズを用いることによって、マスクのパターンを小さくした走査型の投影露光装置(走査型露光装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−265848号公報
従来の拡大系マルチレンズを備えた走査型露光装置においては、等倍の投影光学系を用いる方式に比べればマスクのパターンを小型化できる。しかしながら、それでもマスクのパターンの走査方向の長さは、少なくともプレート上の一つのパターン転写領域(ショット領域)の長さを拡大倍率で割った長さ分は必要であり、十分な小型化が達成されているものではなかった。このため、マスク製造の困難性と製造コストとは依然高いままであるとともに、そのマスクを用いるデバイス製造ではマスクのパターンの描画誤差の影響を受ける恐れがあった。
また、液晶表示素子等のパターンのなかには、所定の基本的なパターンを所定周期で繰り返す周期的なパターンがある。このような場合でも、従来のマスクには、ほぼプレート上の一つのパターン転写領域の長さを投影倍率で割った長さ分のパターンが形成されていた。
本発明はこのような事情に鑑み、転写用のパターンをいっそう小型化できる露光技術、及びその露光技術を用いるデバイス製造技術を提供することを目的とする。
本発明による露光方法は、所定方向に周期性を有するパターンに対して露光光を周期的にパルス照射し、そのパターンを介したその露光光によって物体を露光する照明工程と、その露光光のパルス照射の各周期に、その所定方向におけるそのパターンのパターン周期に応じて、その物体をその所定方向に対応する移動方向へ移動させる移動工程と、を含むものである。
さらに、その移動工程では、その露光光のパルス照射の各周期に、その物体がその移動方向へ、その照明工程によってその物体上に形成される転写パターンのその移動方向における周期の整数倍又は整数分の一倍に等しい移動量だけ移動するように、その物体はその移動方向へ連続的に移動される。
また、本発明による露光装置は、所定方向に周期性を有するパターンに対して露光光を
周期的にパルス照射して、そのパターンを介したその露光光によってその物体を露光する照明光学系と、その露光光のパルス照射の各周期に、その所定方向におけるそのパターンのパターン周期に応じて、その物体をその所定方向に対応する移動方向へ移動させるステージ機構と、を備えるものである。
さらに、そのステージ機構は、その露光光のパルス照射の各周期に、その物体がその移動方向へ、その照明光学系を用いてその物体上に形成される転写パターンのその移動方向における周期の整数倍又は整数分の一倍に等しい移動量だけ移動するように、その物体をその移動方向へ連続的に移動させるものである。
本発明によれば、周期性を有する転写用のパターンをいっそう小型化できる。
以下、本発明の好ましい実施形態の一例につき図面を参照して説明する。
図2は、本実施形態の走査型の投影露光装置よりなる露光装置100の構成を示す斜視図、図1は、その露光装置100の照明装置及びマスクステージの構成を示す斜視図である。図1及び図2において、露光装置100は、光源からの露光用の照明光でマスクMAのパターンを照明する照明装置IUと、マスクMAを保持するマスクステージMSTと、そのマスクMAのパターンの拡大像をプレート(基板)PT上に投影する投影光学装置PLと、プレートPTを保持して移動する基板ステージPSTと、マスクステージMST及び基板ステージPSTを駆動するリニアモータ等を含む駆動機構(不図示)と、この駆動機構等の動作を統括的に制御する主制御系23等とを備えている。なお、本実施形態の露光装置100は、プレートPTの走査露光時にマスクMAをほぼ静止させている第1露光モード(マスク静止・プレート走査モード)と、マスクMAをプレートPTに同期して移動(走査)する第2露光モード(マスク及びプレートの同期走査モード)とを切り替え可能に使用する。照明装置IU、マスクステージMST及び基板ステージPSTのベース部材(不図示)、並びに投影光学装置PL等は不図示のフレーム機構に支持されている。
本実施形態のプレートPTは、一例として液晶表示素子製造用のフォトレジスト(感光材料)が塗布された1.9×2.2m角、2.2×2.4m角、2.4×2.8m角、又は2.8×3.2m角程度の矩形の平板状のガラスプレートである。また、一例として、図2に示すように、プレートPTの表面は、それぞれマスクMAのパターンが転写される2つのパターン転写領域EP1,EP2に区分して主制御系23に認識されている。
以下、図1及び図2において、基板ステージPSTのガイド面(不図示)に垂直にZ軸を取り、そのガイド面に平行な面内で走査露光時のプレートPTの走査方向に沿ってX軸を取り、X軸に直交する非走査方向に沿ってY軸を取って説明する。本実施形態では、マスクステージMSTの載置面(不図示)は、基板ステージPSTのガイド面に平行であり、第2露光モードでプレートPTと同期してマスクMAを走査する際のマスクMAの走査方向はX軸に平行である。また、Z軸に平行な軸の周りの回転方向をθZ方向とも呼ぶ。
図1の照明装置IUにおいて、光源部10の4つの送光部10a,10b,10c,10dから射出された露光光としての照明光ILは、マスクMAを部分的に照明する4つの同一構成の部分照明光学系ILS1,ILS2,ILS3,ILS4にそれぞれ入射する。露光用の照明光ILとしては、YAGレーザの3倍高調波(波長355nm)よりなるパルス光が使用されている。照明光ILは、一例として周波数が1〜15kHz程度で発振するときに発光効率が高く、パルス幅は100〜10ns程度である。照明光ILの周波数は例えば1〜5kHz程度に設定される。なお、露光用の照明光としては、他の固体レーザ(半導体レーザ等)の高調波、又はKrF(波長248nm)若しくはArF(波長193nm)等のエキシマレーザ光等のパルス光も使用できる。
送光部10a〜10dから射出された照明光ILは、それぞれ部分照明光学系ILS1〜ILS4に入射し、コリメータレンズ4により平行光束にされて、フライアイレンズ6に入射する。部分照明光学系ILS1〜ILS4のフライアイレンズ6の後側焦点面に形成された多数の二次光源からの照明光は、それぞれ集光レンズ7を介して第1ブラインド8及び第2ブラインド11(詳細後述)を照明する。ブラインド8及び11を通過した照明光ILは、リレー光学系9を介してマスクMA上のY方向に長い平行四辺形状の照明領域(照野領域)IF1,IF2,IF3,IF4をほぼ均一に照明する。照明領域IF1〜IF4は、Y方向に沿って一列に配置されている。ブラインド8及び11には、これらの部材をX方向に移動するための駆動部24及び25が連結されており、駆動部24及び25は主制御系23によって制御される。なお、部分照明光学系ILS1〜ILS4の第1ブラインド8を共通の1枚のブラインドとして、これを1つの駆動部24でX方向に駆動し、部分照明光学系ILS1〜ILS4の第2ブラインド11を共通の1枚のブラインドとして、これを1つの駆動部25でX方向に駆動してもよい。
図2において、マスクMAの照明領域IF1〜IF4からの光は、それぞれ対応する第1、第2、第3、及び第4の投影光学系PL1,PL2,PL3,PL4を介して、プレートPT上の露光領域(像野領域又はイメージフィールド)EF1,EF2,EF3,EF4を露光する。投影光学系PL1〜PL4は、それぞれマスクMA側及びプレートPT側にテレセントリックであり、マスクMA側からプレートPT側へ拡大倍率を有している。露光領域EF1〜EF4の形状は、照明領域IF1〜IF4の形状を投影光学系PL1〜PL4の投影倍率で拡大した形状である。投影光学系PL1〜PL4及びこれらに対応する露光領域EF1〜EF4はY方向に一列に配置されている。Y方向における照明領域IF1〜IF4の配列周期と露光領域EF1〜EF4の配列周期とは等しい。
なお、上記の照明領域IF1〜IF4及び露光領域EF1〜EF4は、第1露光モードで使用される照明領域である。第2露光モードでは、Y方向に長い台形状の照明領域IG1〜IG4(図9(A)参照)及びこれと共役な台形状の露光領域EG1〜EG4(図10(A)参照)が使用される。なお、第2露光モードにおいて、第1露光モードと同じ形状の照明領域を用いても良い。
本実施形態では4つの投影光学系(部分投影光学系)PL1〜PL4を含んで投影光学装置PLが構成され、各投影光学系PL1〜PL4は、それぞれマスクMA上の照明領域IF1〜IF4内のパターンを共通の拡大倍率M(絶対値)で拡大した投影像をプレートPTの表面上の露光領域EF1〜EF4に形成する。投影光学系PL1〜PL4は、マスクMAのパターンのX方向(プレートPTの走査方向)に正立でY方向(非走査方向)に倒立の像をプレートPT上に形成する。その拡大倍率Mは、好ましくは2倍以上であり、本実施形態では一例として2.5倍である。
図1において、マスクMAはマスクホルダ(不図示)を介してマスクステージMST上に吸着保持されている。マスクステージMST上にX軸、Y軸の移動鏡50X及び50Yが固定され、これらに対向するようにX軸のレーザ干渉計22XA,22XB及びY軸のレーザ干渉計22Yよりなるマスク側レーザ干渉計が配置されている。マスク側レーザ干渉計は、マスクステージMSTのX方向、Y方向の位置、及びマスクステージMSTのθZ方向の回転角を計測し、計測結果を主制御系23に供給する。主制御系23はその計測値に基づいてリニアモータ等のステージ駆動系(不図示)を介してマスクステージMSTのX方向、Y方向の位置及び速度、並びにθZ方向の回転角を制御する。
図2において、プレートPTは基板ホルダ(不図示)を介して基板ステージPST上に吸着保持されている。基板ステージPSTにはX軸、Y軸の移動鏡51X及び51Yが固定され、これらに対向するようにX軸のレーザ干渉計21XA,21XB及びY軸のレーザ干渉計21Yよりなるプレート側レーザ干渉計が配置されている。プレート側レーザ干渉計は、基板ステージPSTのX方向及びY方向の位置、並びに基板ステージPSTのθZ方向の回転角を計測し、計測値を主制御系23に供給する。主制御系23はその計測値に基づいてリニアモータ等のステージ駆動系(不図示)を介して基板ステージPSTのX方向、Y方向の位置及び速度、並びにθZ方向の回転角を制御する。
プレートPTの露光を第1露光モードで行うときには、マスクMAはほぼ静止しており、基板ステージPSTを介してプレートPTがX方向に所定速度Vで移動される。そして、一例としてプレートPTのX方向、Y方向の位置の目標位置からの誤差と、θZ方向の回転角の誤差との少なくとも一方を補正するように、マスクステージMSTを介してマスクMAの位置及び回転角が補正される。
一方、プレートPTの露光を第2露光モードで行うときには、マスクステージMST(マスクMA)をX方向に速度V/M(Mは拡大倍率)で走査するのに同期して、基板ステージPST(プレートPT)がX方向に所定速度Vで走査される。投影光学系PL1〜PL4の像はX方向に正立であるため、マスクステージMSTの走査方向と基板ステージPSTの走査方向とはX軸に沿った同じ向きとなる。
図2において、投影光学系PL1〜PL4の近傍には、プレートPTのアライメントマークの位置を計測するためのプレートアライメント系(不図示)、並びにマスクMA及びプレートPTのZ方向の位置を計測するためのオートフォーカスセンサ(不図示)が設置されている。オートフォーカスセンサの計測結果に基づいて、マスクMAのパターンの像にプレートPTの表面を合わせるように、例えばマスクステージMSTのZ駆動部(不図示)を介してマスクMAのZ方向の位置が制御される。また、基板ステージPSTにはマスクMAのアライメントマークの像を検出するためのマスクアライメント系(不図示)が設置されている。プレートアライメント系及びマスクアライメント系によって、プレートPT及びマスクMAのアライメントが行われる。
次に、本実施形態の部分照明光学系ILS1〜ILS4及び投影光学装置PLを構成する投影光学系PL1〜PL4の構成につき説明する。代表的に図3を参照して、部分照明光学系ILS1及び投影光学系PL1の構成につき説明する。
図3は、図1の光源部10の一部、部分照明光学系ILS1、及び投影光学系PL1の構成を示す。図3において、レーザ光をパルス発生するレーザ光源1と、そのレーザ光を集光するレンズ系2と、集光されたレーザ光を伝送する光ガイド3とが、図1の光源部10内に収納されている。そして、光ガイド3から射出されるレーザ光よりなる照明光が、部分照明光学系ILS1内のコリメータレンズ4、ミラー5、及びフライアイレンズ6からリレー光学系9までの光学部材を介してマスクMAを照明する。なお、図3のミラー5は図1では省略されている。
一例として、レーザ光源1は、第1露光モードでは主制御系23から供給される発光トリガーパルスTC(例えば基板ステージPSTがX方向に所定ステップ量だけ移動する毎に生成されるパルス)に同期して、指定されたパルスエネルギーでパルス発光(同期発光)を行う。一方、第2露光モードでは、レーザ光源1は、主制御系23から供給される可変範囲内の所定周波数の発光トリガーパルスに同期して、又は所定周波数で発光を行うことを指示する発光コマンドに応じて、その所定周波数でかつ指定されたパルスエネルギーでパルス発光(同期又は非同期発光)を行う。
図3において、リレー光学系9は、一例として、光路を折り曲げるプリズム型ミラー部材9aと、折り曲げられた照明光を集光する集光レンズ9bと、集光された照明光を反射集光する凹面鏡9cとを含んで構成されている。リレー光学系9は、可変視野絞り8の開口絞りの走査方向に倒立した像(照明領域)をマスクMA上に形成する。なお、説明の便宜上、以下ではリレー光学系9による像は、X方向及びY方向に正立であるものとする。
また、第1ブラインド8及び第2ブラインド11は、マスクMAのパターン面(マスク面)とほぼ共役な面上にX方向に移動可能に配置されている。
図4(A)は、図3の部分照明光学系ILS1中のブラインド8及び11をX方向に離して配置した状態を示す。図4(A)において、第1ブラインド8は、遮光板内にX方向に所定間隔でY方向に長い矩形の第1開口8B及びY方向に長い平行四辺形状の第1視野絞り8Aを形成したものである。また、第2ブラインド11は、遮光板内にX方向に所定間隔でY方向に長い台形状の第2視野絞り11A及びX方向に長い矩形の第2開口11Bを形成したものである。この場合、第2ブラインド11の第2開口11Bは、Y方向の幅が第1視野絞り8Aよりも広く、X方向の長さが第1視野絞り8Aよりもかなり広く形成されている。リレー光学系9による第1視野絞り8Aの像が図1の照明領域IF1である。第1露光モードでは、第1視野絞り8A及び第2開口11Bを通過した照明光でマスクMAが照明されるとともに、走査露光の開始時及び終了時にそれぞれ第2開口11Bの周囲の遮光板によって第1視野絞り8Aが次第に開放及び閉鎖される(詳細後述)。
一方、第1ブラインド8の第1開口8Bは第2ブラインド11の第2視野絞り11Aよりも大きく形成されている。第2視野絞り11Aの像が図9(A)の照明領域1G1である。第2露光モードでは、第1ブラインド8と第2ブラインド11とをX方向に相対移動して、図4(B)に示すように、第1開口8B内に第2視野絞り11Aが収まるようにして、かつ第2視野絞り11Aの中心を図3の投影光学系PL1の物体側の視野の中心PL1aに合わせた状態で露光が行われる。
図3において、投影光学系PL1は、Z軸に平行な光軸AX21に対して同軸に配置された凹面反射鏡CCMc、第1レンズ群G1cおよび第2レンズ群G2cと、X軸に平行な光軸AX22に沿って配置された第1偏向部材FM1cおよび第2偏向部材FM2cと、光軸AX21と平行な光軸AX23を有する第3レンズ群G3cとを備えている。マスクMAを透過した照明光ILは、第1レンズ群G1cおよび第2レンズ群G2cを介して凹面反射鏡CCMcで反射された後、第1偏向部材FM1cおよび第2偏向部材FM2cで偏向され、第3レンズ群G3cを介してプレートPTを露光する。
また、第1レンズ群G1cとマスクMAとの間に相互間隔が変更可能な平行平板状の複数のレンズを含む倍率補正機構AD11が配置され、第3レンズ群G3cとプレートPTとの間に2枚の傾斜角可変の平行平板を含むX方向、Y方向の像シフト補正機構AD12、及び例えば2枚の楔型プリズムを含むフォーカス補正機構AD13が配置されている。
他の投影光学系PL2〜PL4も同様に構成され、投影光学系PL1〜PL4の倍率補正機構AD11、像シフト補正機構AD12、及びフォーカス補正機構AD13(結像特性補正機構)はそれぞれ駆動部(不図示)によって互いに独立に制御可能である。なお、投影光学系PL1〜PL4の構成は、図3には限定されるものではない。
一方、図1に示すように、マスクMAのパターン面には、第1露光モードで使用されるX方向に狭い幅の第1のデバイスパターン領域MA1と、第2露光モードで使用されるX方向に長い幅の第2のデバイスパターン領域MA2とが設けられている。第1デバイスパターン領域MA1には、Y方向に沿って所定間隔でY方向に長い小さい矩形のパターン領域A1,A2,A3,A4が形成されている。そして、第2デバイスパターン領域MA2には、Y方向にパターン領域A1〜A4と同じ配置で、X方向に長い矩形のパターン領域B1,B2,B3,B4が形成されている。なお、パターン領域A1〜A4,B1〜B4の個数は、投影光学系PL1〜PL4の個数に対応して設定される。
図5(A)は、マスクMAを示す平面図である。図5(A)において、マスクMAの第1のデバイスパターン領域MA1のパターン領域A1〜A4のX方向の幅DX1は、例えば照明領域IF1〜IF4のX方向の幅Wmxの1.5〜2倍程度である。そして、パターン領域A1〜A4に形成されるパターンは、それぞれ図5(B)に示すパターン35を含む基本パターンをX方向に周期(ピッチ)Ptで繰り返すX方向に周期性を持つパターンである。また、パターン領域A1〜A4に形成されるパターンは、プレートPT上に形成すべき所定のデバイスパターンからX方向に所定幅で抽出した部分デバイスパターンを、Y方向に重複部を挟んで4つの部分パターンに分割し、その4つの部分パターンを拡大倍率Mの逆数を乗じて縮小した後、各部分パターンをY方向に倒立したものである。また、パターン領域A1〜A4のパターンはY方向に倒立し、かつ端部が重なるように継ぎ合わせてプレートPT上に転写されるため、パターン領域A1〜A4の端部には、それぞれ同じパターンが形成されている重複部33A,33B,33Cが設けられている。
また、図5(A)のパターン領域A1〜A4のY方向の幅は、照明領域IF1〜IF4のY方向の幅DY(図5(C)参照)のほぼ2倍である。そして、パターン領域A1〜A4は、図5(A)のように照明領域IF1〜IF4を設置して露光される第1の部分パターン領域A11,A21,A31,A41と、図5(A)の状態からマスクMAに対して相対的に照明領域IF1〜IF4を幅DYだけ+Y方向に移動した状態で露光される第2の部分パターン領域A12,A22,A32,A42とに重複部34A,34B,34C,34Dを挟んでY方向に分かれている。
また、図5(A)のマスクMAの第2のデバイスパターン領域MA2の4つのパターン領域B1〜B4に形成されているパターンは、プレートPT上に形成すべき別のデバイスパターンの全部をY方向に重複部を挟んで4つの部分パターンに分割し、その4つの部分パターンを拡大倍率Mの逆数を乗じて縮小した後、各部分パターンをY方向に倒立したものである。また、パターン領域A1〜A4と同様に、パターン領域B1〜B4も第1の部分パターン領域B11〜B41と第2の部分パターン領域B12〜B42とにY方向に分かれるとともに、パターン領域B1〜B4の端部及び中央部にはそれぞれ重複部43A〜43C及び44A〜44Dが設けられている。
さらに、パターン領域A1及びB1を露光する際の照明領域IF1及びIG1の間には、図5(C)に示すように、照明領域IG1(図4(A)の第2視野絞り11Aの像11AM)の中に照明領域IF1(図4(A)の第1視野絞り8Aの像8AP)が収まり、かつ照明領域IF1のY方向の幅DYが、照明領域IG1のX方向の中間の高さにおけるY方向の幅DYに等しくなるという関係がある。これによって、照明領域IF1,IG1内のパターンの像を同じ投影光学系PL1を介してプレートPT上に露光できるとともに、パターン領域A1〜A4のY方向の幅とパターン領域B1〜A4のY方向の幅とを重複部の幅の差を除いて等しくできる。
次に、図6(A)は、マスクMAのパターンの拡大像が転写されるプレートPTを示す。図6(A)において、プレートPTの表面は、Y方向に2面のパターン転写領域EP1,EP2に区分されている。なお、通常は、パターン転写領域EP1,EP2には同一のデバイスパターンの像が露光されるが、以下では説明の便宜上、パターン転写領域EP1にはパターン領域B1〜B4のパターンの拡大像が転写され、パターン転写領域EP2にはパターン領域A1〜A4のパターンの拡大像が転写されるものとして説明する。
この場合、図6(A)のパターン転写領域EP2は、Y方向にそれぞれ図5(A)のマスクMAのパターン領域A1〜A4のパターンの拡大像が継ぎ部33PA,33PB,33PCを挟んで継ぎ合わせてY方向に倒立して露光される幅Ppの転写領域PA1,PA2,PA3,PA4に区分されている。継ぎ部33PA〜33PCにはそれぞれ図5(A)のマスクMAの重複部33A〜33Cのパターンの像が重ねて露光される。
さらに、転写領域PA1〜PA4は、それぞれマスクMAの第1の部分パターン領域A11〜A41の拡大像が露光される+Y方向側の幅Wpの第1の分割転写領域PA11,PA21,PA31,PA41と、それぞれマスクMAの第2の部分パターン領域A12〜A42の拡大像が露光される−Y方向側の幅Wpの第2の分割転写領域PA12,PA22,PA32,PA42とに区分されている。また、第1の分割転写領域PA11〜PA41と第2の分割転写領域PA12〜PA42との間には、それぞれ図5(A)のパターン領域A1〜A4内の重複部34A〜34Dの像が重複して露光される継ぎ部34PA,34PB,34PC,34PDが形成される。
同様に、図6(A)の第1のパターン転写領域EP1は、Y方向にそれぞれ図5(A)のマスクMAのパターン領域B1〜B4のパターンの拡大像が継ぎ部43PA〜43PCを挟んで継ぎ合わせてY方向に倒立して露光される幅Ppの転写領域PB1〜PB4に区分されている。さらに、転写領域PB1〜PB4は、それぞれマスクMAの第1の部分パターン領域B11〜B41の拡大像が露光される+Y方向側の幅Wpの第1の分割転写領域PB11〜PB41と、それぞれマスクMAの第2の部分パターン領域B12〜B42の拡大像が露光される−Y方向側の幅Wpの第2の分割転写領域PB12〜PB42とに区分されている。また、第1の分割転写領域PB11〜PB41と第2の分割転写領域PB12〜PB42との間には、それぞれ図5(A)のパターン領域B1〜B4内の重複部44A〜44Dの像が重複して露光される継ぎ部44PA〜44PDが形成される。
このとき、マスクMA側のパターン領域A1〜A4,B1〜B4のY方向の配列周期をPm、パターン領域A1〜A4,B1〜B4のY方向の幅をWmyとすると、拡大倍率M、プレートPTの分割転写領域PA11,PB11等のY方向の幅Wp、及び転写領域PA1,PB1等のY方向の幅Ppを用いて次の関係が成立する。
Wmy=(Wp×2)/M …(1)
Pm=Pp=Wp×2 …(2)
また、プレートPTの各転写領域PA1〜PA4の分割転写領域PA11〜PA41,PA12〜PA42のY方向の幅は、投影光学系PL1〜PL4の露光領域EF1〜EF4のY方向の幅(露光幅)と同じであり、プレートPTの各転写領域PB1〜PB4の分割転写領域PB11〜PB41,PB12〜PB42のY方向の幅は、図9(A)の投影光学系PL1〜PL4の露光領域EG1〜EG4のY方向の幅(露光幅)と同じである。
例えば第1露光モードによる露光時には、アライメントの結果より、露光領域EF1〜EF4(マスクMAのパターンの像)がプレートPTのパターン転写領域EP2に対して正確に重ね合わされるように、各投影光学系PL1〜PL4の図3の像シフト補正機構AD12による像シフト量、倍率補正機構AD11による倍率の補正量、及び偏向部材FM1c,FM2cの回転角が補正される。
以下、露光装置100の露光動作の一例につき説明する。以下の露光動作は主制御系23によって制御される。先ず、図1に示すように、照明領域IF1〜IF4(この状態では、第2ブラインド11によって遮光されている)にマスクMAの第1のデバイスパターン領域MA1のパターン領域A1〜A4を設定して、マスクステージMSTをほぼ静止させて、第1露光モードでプレートPTの第2のパターン転写領域EP2を露光する場合につき、1回目の露光、Y方向へのステップ移動、及び2回目の露光に分けて説明する。
[第1露光モードの1回目の露光]
先ず、図1の部分照明光学系ILS1の第1ブラインド8の第1視野絞り8Aのマスク面の像の中心を、図7(A)に示すように、投影光学系PL1の視野の中心PL1aに合わせる。他の部分照明光学系ILS2〜ILS4のブラインド8も同様に配置される。露光中には第1視野絞り8Aは静止している。図7(A)では、第1視野絞り8Aは第2ブラインド11によって遮光されている。この状態で、図5(A)に示すように、照明領域IF1〜IF4(第1視野絞り8Aの像)がマスクMAのパターン領域A1〜A4の部分パターン領域A11〜A41上に設置されるように、マスクステージMSTの位置決めを行う。そして、図6(A)に示すように、プレートPT上で転写領域PA1〜PA4の第1の分割転写領域PA11〜PA41に対して相対的に−X方向の手前の位置C7Aに露光領域EF1〜EF4が配置されるように、基板ステージPSTを位置決めする。
次に、図7(A)の第2ブラインド11の−X方向への移動を開始し、図2の基板ステージPSTを介してプレートPTの−X方向への移動を開始する。これによって、図6(A)において、露光領域EF1〜EF4は、プレートPTに対して相対的に次第に+X方向の位置C7B等に移動する。また、露光領域EF1内の投影像は、図6(B)に示すように、パターン像35PがX方向に周期(パターン周期)Ptp(=Pt×M)で繰り返される基本パターン像となる。一例として、プレートPT上で周期Ptpは0.1mm程度、露光領域EF1〜EF4のX方向の幅は10〜30mm程度である。
そこで、主制御系23は、基板ステージPST(プレートPT)がその周期Ptpと同じステップ量ΔXだけX方向に移動する毎に、図3のレーザ光源1にパルス発光を行わせるための発光トリガーパルスTCをレーザ光源1に出力する。これによって、レーザ光源1の周期的なパルス発光とプレートPTのX方向への移動とが同期して行われる。このとき、次式が成立する。
Ptp=ΔX …(3)
この場合、基板ステージPSTを次第に加速して、基板ステージPSTがほぼ一定速度VでX方向に移動している状態では、レーザ光源1からのパルス光の発光間隔(パルス照射周期)を図3のTdとすると、プレートPTのステップ量ΔXはV×Tdとなる。従って、式(3)は次のようになる。また、発光間隔Tdの逆数をレーザ光源1の周波数f(Hz)とみなす場合には、式(4)は式(5)のようになる。
Td=Ptp/V …(4)
Ptp・f=V …(5)
次に、図7(A)の状態から第2ブラインド11を−X方向に駆動して、図7(B)のように第2開口11Bの−X方向のエッジ部が第1視野絞り8Aに接するときに、図6(A)において、露光領域EF1〜EF4が第1の分割転写領域PA11〜PA41に接する位置C7Bに到達し、プレートPTの走査速度は目標値である速度Vに達している。同様に、第1視野絞り8AからプレートPT上への投影倍率をβとすると、図7(B)の第2ブラインド11の移動速度も、目標値であるV/βに達している。従って、図7(A)における第1視野絞り8Aと第2開口11BとのX方向の間隔は、第2ブラインド11を速度V/βまで加速できるだけの距離だけあればよい。
次に、図7(B)からさらに第2ブラインド11を−X方向に駆動すると、露光領域EF1〜EF4が次第に開放されることでプレートPTの露光が開始される。そして、図7(C)に示すように、第2ブラインド11の−X方向のエッジ部が第1視野絞り8Aを通り過ぎると、図6(A)に示すように、露光領域EF1〜EF4は位置C7Cに達して全開となる。次に、図7(D)に示すように、第2ブラインド11が減速を開始して第1視野絞り8Aが第2開口11Bの中間位置に達したときに、露光領域EF1〜EF4は図6(A)の位置C7Dに達して第2ブラインド11は停止する。しかしながら、プレートPTはそのまま速度Vで−X方向に移動して、露光領域EF1〜EF4は、第1の分割転写領域PA11〜PA41に沿って相対的に位置C5から位置C8Aに移動する。
このように露光領域EF1〜EF4がプレートPTに対して+X方向に相対的に移動する際に、図6(B)に示すように、露光領域EF1(他の露光領域EF2〜EF4も同様)に照明光がパルス照射される間、すなわちパルス照射の1周期の間に、露光領域EF1がX方向に移動するステップ量ΔXは、露光領域EF1内の投影像の周期Ptpに等しい。従って、図6(A)の分割転写領域PA11〜PA41にはそれぞれ図6(B)のパターン像35PがX方向に周期Ptpで繰り返されるパターン像が転写される。
この際に、図5(A)のマスクMAの重複部33A〜33C,34A〜34Dには照明領域IF1〜IF4の斜辺部が設置される。なお、部分パターン領域A11の−Y方向のエッジ部は継ぎ部ではないため、そのエッジ部に接する照明領域IF1の端部を、図9(B)に示すように、X軸に平行にしてもよい。このような照明領域の形状の切り替えは、例えば別の遮光板等を用いて行うことができる。
また、図6(A)の露光領域EF1〜EF4のX方向の幅(スリット幅)をWf(mm)、プレート面での照明光の照度(=周波数×パルスエネルギー)をE(mW/cm2)、フォトレジストの感度(露光量)をDose(mJ/cm2)とすると、フォトレジストを適正露光量で露光するために、照明光の照度Eは次のように設定される。なお、VはプレートPTの走査速度である。
E=(Dose・V)/Wf …(6)
次に、露光領域EF1〜EF4が図6(A)の位置C8Aに達すると、図8(A)に示すように、第2ブラインド11が再び−X方向への移動を開始し、露光領域EF1〜EF4が位置C8Bに達すると、図8(B)に示すように、第2ブラインド11の第2開口11Bの+X方向のエッジ部が第1視野絞り8Aに接して、第2ブラインド11の移動速度は目標速度V/βに達する。そして、第2ブラインド11がさらに−X方向に移動して露光領域EF1〜EF4が次第に遮蔽される。その後、図8(C)に示すように、第2ブラインド11の+X方向のエッジ部が第1視野絞り8Aを通り過ぎたときに、露光領域EF1〜EF4が図6(A)の位置C8Cに達してプレートPTの露光が終了する。そして、基板ステージPST(プレートPT)及び第2ブラインド11の減速が開始されて、第2ブラインド11が図8(D)の位置に達して、露光領域EF1〜EF4が図6(A)の位置C8Dに達したときに、基板ステージPST及び第2ブラインド11が停止する。このように第2ブラインド11を用いて露光領域EF1〜EF4を漸次開放または遮蔽することによって、プレートPT上のパターン転写領域EP2以外の領域の露光が防止できる。
この1回目の露光におけるプレートPTの移動速度、第2ブラインド11の移動速度、及びマスクMAの移動速度の絶対値は、それぞれ図11(A)の折れ線60P,60B,60Mで示すように時間tに対して変化する。なお、折れ線60Mで示すマスクMAの移動速度はほぼ0であるが、マスクMAは図1のマスクステージMSTによって、基板ステージPST(プレートPT)のX方向、Y方向の位置誤差、及びθZ方向の回転誤差の少なくとも一方を補正するように微小範囲で駆動される。
[Y方向へのステップ移動]
次に、図9(A)に示すように、マスクステージMSTを介してマスクMAを−Y方向(STM方向)に距離Wp/M(Wpは図6(A)のプレートPT上の分割転写領域PA11〜PA41,PA12〜PA14の幅)だけステップ移動し、これとほぼ並行に基板ステージPSTを介してプレートPTを逆方向である+Y方向(図10(A)のSTP方向)に距離Wpだけステップ移動する。これによって、照明領域IF1〜IF4は、図9(A)のマスクMAの第2の部分パターン領域A12〜A42上に移動する。そして、露光領域EF1〜EF4は、相対的な軌跡TRP2に沿って、プレートPTの第2の分割転写領域PA12〜PA42に対して+X方向側の走査開始位置に移動する。
[第1露光モードの2回目の露光]
次に、マスクMAをほぼ静止させた状態で、1回目の露光とは逆方向にプレートPT及び図8(D)の第2ブラインド11の移動を行って、プレートPTの移動に同期して照明光をパルス照射させる。これによって、図10(A)に示すように、プレートPTの第2の分割転写領域PA12〜PA42に対して相対的に露光領域EF1〜EF4が−X方向に走査されて、分割転写領域PA12〜PA42にはそれぞれ図6(B)のパターン像35PがX方向に周期Ptpで繰り返されるパターン像が転写される。この際に、パターン転写領域EP2の継ぎ部33PA〜33PC,34PA〜34PDにはそれぞれ同じパターンの像が重ねて露光されて継ぎ誤差が殆ど生じない。
この際に、図9(A)のマスクMAの重複部33A〜33C,34A〜34Dには照明領域IF1〜IF4の斜辺部が設置される。なお、部分パターン領域A42の+Y方向のエッジ部は継ぎ部ではないため、そのエッジ部に接する照明領域IF4の端部を、図9(C)に示すように、X軸に平行にしてもよい。このように重複部33A〜33C,34A〜34Dに照明領域IF1〜IF4の斜辺部を設置して、図10(A)に示すように、プレートPTの継ぎ部33PA〜33PC及び34PA〜34PDを露光領域EF1〜EF4の斜辺部で走査することによって、2回の走査露光によって重複して露光されるプレートPTの継ぎ部33PA〜33PC及び34PA〜34PDの露光量が、その他の部分の露光量と等しくなる。従って、プレートPTのパターン転写領域EP2の全面に、所望のデバイスパターンの像が継ぎ合わされて均一な露光量分布で露光される。
また、本実施形態では、照明領域IF1〜IF4及び露光領域EF1〜EF4の形状は平行四辺形状である。この場合、図10(B)に示すように、プレートPTの第1の分割転写領域PA11及び第2の分割転写領域PA12を順次走査する露光領域EF1のY方向に対向する端部を合わせた形状(斜辺部を結合した図形)は、隙間のない矩形領域となる。また、露光領域EF1の一方の端部に投影されるパターン像を矩形のパターン像35Pの一部の像36A〜36Eであるとすると、露光領域EF1の他方の端部に投影されるパターン像は、パターン像35Pのうち像36A〜36Eに対して相補的な部分の像37A〜37Eとなる。また、マスクMAはほぼ静止しているため、それらの像36A〜36E,37A〜37Eは静止しており、これらの像に対してプレートPT上の或る領域38がX方向に走査される。従って、領域38には、像36A〜36E,37A〜37Eと同じ形状の領域で均一な露光量分布で露光が行われるため、継ぎ部において所望のパターンの像を正確に継ぎ合わせて露光できる。
これに対して、この第1露光モードにおいて、照明領域IF1〜IF4、ひいては露光領域EF1〜EF4の形状を台形状に設定した場合には、図10(C)に示すように、プレートPTの第1の分割転写領域PA11及び第2の分割転写領域PA12を順次走査する露光領域(露光領域39とする)のY方向に対向する端部を合わせた形状は、X方向に非対称な領域となる。この場合、露光領域39の一方の端部に投影されるパターン像を矩形のパターン像35Pの一部の像36A〜36Eであるとすると、露光領域39の他方の端部に投影されるパターン像は、パターン像35Pのうち像36A〜36Eに対して一部が重なるか、像36A〜36EからY方向に離れた像40A〜40Eとなる。そして、像36A〜36E,40A〜40Eは静止しており、これらの像に対してプレートPT上の或る領域41がX方向に走査される。このとき、領域41では、中央の台形状の領域41aの露光量がそれ以外の領域41bでの露光量よりも多くなるため、露光量むらが生じる。その結果、最終的に形成されるデバイスパターンの形状に誤差が生じる恐れがある。
[第2露光モードの露光]
次に、図4(B)に示すように、第2ブラインド11の第2視野絞り11Aと第1ブラインド8の第1開口8Bとを重ねて、図9(A)に示すように、マスクMA上に台形状の照明領域IG1〜IG4(この段階では照明光は照射されていない)を設定する。そして、マスクステージMSTを駆動して、照明領域IG1〜IG4を第2のデバイスパターン領域の第1の部分パターン領域B11〜B41の+X方向の手前に移動した後、基板ステージPSTを駆動して図10(A)において、露光領域EG1〜EG4をパターン転写領域EP1の転写領域PB1〜PB4の第1の分割転写領域PB11〜PB41の+X方向の手前に移動する。
その後、マスクステージMST及び基板ステージPSTの+X方向への同期移動を開始して、マスクMAの移動速度がV/M、プレートPTの移動速度がVになったときに、照明光の照射を開始する。この際に、図3のレーザ光源1は、例えば照度E(=周波数×パルスエネルギー)が所定の値になるように非同期でパルス発光する。このとき、プレートPTの走査速度Vは、フォトレジストの感度Dose、露光領域EG1〜EG4のX方向の幅Wg、及び照度Eを用いて次のように設定される。
V=(E・Wg)/Dose …(7)
その後、照明領域IG1〜IG4が図9(A)の相対的な軌跡TRBに沿って第1の部分パターン領域B11〜B41を走査するのに同期して、露光領域EG1〜EG4が図10(A)の相対的な軌跡TRP3に沿って第1の分割転写領域PB11〜PB41を走査した後、照明光の照射を停止し、マスクMAを−Y方向にWp/M(Wpは図6(A)参照)だけステップ移動させて、プレートPTを+Y方向にWpだけステップ移動させる。
その1回目の走査露光時の基板ステージPST、マスクステージMST、及び図4(B)の第2ブラインド11のX方向の移動速度の絶対値は、図11(B)の折れ線61P,61M,61Bに示すように変化する。なお、第2ブラインド11は静止している。
その後、マスクステージMST及び基板ステージPSTの−X方向への同期移動を開始して、マスクMAの移動速度がV/M、プレートPTの移動速度がVになったときに、照明光の照射を開始する。その後、照明領域IG1〜IG4が図9(A)の相対的な軌跡TRBに沿って第2の部分パターン領域B12〜B42を走査するのに同期して、露光領域EG1〜EG4が図10(A)の相対的な軌跡TRP3に沿って第2の分割転写領域PB12〜PB42を走査した後、照明光の照射を停止して、マスクMA及びプレートPTを停止する。これによって、パターン転写領域EP1に、図9(A)のパターン領域B1〜B4のパターンの拡大像を継ぎ合わせた像が露光される。
このようにして、1枚のマスクMAを用いて2つのデバイスパターン用のパターンの像を順次プレート上に転写できる。
本実施形態の作用効果等は以下の通りである。
(1)露光装置100による露光方法は、マスクMA上のX方向に周期性を有するパターン領域A1〜A4のパターンに対して照明光ILを周期的にパルス照射し、そのパターンを介した照明光ILによってプレートPTを露光する第1工程(照明工程)と、照明光ILのパルス照射の各周期に、X方向におけるそのパターンの周期Ptに応じて、プレートPTをX方向に移動させる第2工程(移動工程)とを含むものである。
本実施形態によれば、照明光ILのパルス照射の各周期にプレートPT側をマスクMAのパターンの周期方向に対応するX方向に、そのパターンの周期Ptに応じて移動しているため、プレートPT上にはマスクMAのパターン領域A1〜A4のパターンのX方向の大きさよりもかなり大きいパターンが転写できる。従って、周期性を有する転写用のパターンを小型化できる。このため、マスクMAをいっそう小型化でき、マスク製造の容易化と製造コストの低減とを実現できるとともに、そのマスクを用いるデバイス製造においてマスクパターンの描画誤差の影響を低減できる。また、マスクMA上にX方向に多数のそれぞれ周期性を持つデバイスパターン用のマスクパターンを並べて描画することによって、1枚のマスクMAを用いて多数のデバイスパターンの転写を行うことができる。
さらに、マスクステージMSTの走査を行う必要がないため、マスクステージMSTの駆動に伴う振動及び同期誤差等の影響も低減される。
(2)また、その第2工程は、照明光ILのパルス照射の各周期にプレートPTをX方向へ、その第1工程によってプレートPT上に形成される転写パターン(マスクMAのパターンに基づいてプレートPT上に転写されるパターン)のX方向における周期Ptp(図6(B)のパターン像35Pの周期)に基づいて、式(3)によるステップ量ΔXに等しい移動量だけ移動させるものでもある。
この場合には、プレートPT上に、照明光ILのパルス照射の各周期に転写される基本パターン像をX方向に周期Ptpで繰り返すパターンを転写できる。なお、式(3)の代わりに、パルス照射間のプレートPTのステップ量ΔXを、以下のように周期Ptpの整数倍又は整数分の一倍としてもよい。
ΔX=k・Ptp …(8A) 又は ΔX=Ptp/j …(8B)
なお、k及びjはそれぞれ2以上の整数である。式(8A)の場合には、プレートPT上に基本パターン像をX方向に繰り返すパターンをより高いスループットで転写できる。一方、式(8B)の場合には、プレートPT上に基本パターン像をX方向に周期Ptp/jで繰り返すパターン、つまり基本パターン像より周期が小さいパターンを転写できる。
(3)また、上記の実施形態では、パルス発光するレーザ光源1を使用しているが、例えば水銀ランプのような連続光を発生する光源を使用し、その光源から発生する連続光を周期的に遮断もしくは偏向等させる機構(例えば、回転羽根等のシャッタ機構)を用いてパルス光に変換した光を照明光ILとして用いてもよい。
(4)また、上記の実施形態では、基板ステージPSTを介してプレートPTをX方向に等速移動させ、基板ステージPSTが所定のステップ量移動する毎に照明光ILをパルス発光させている。従って、制御が容易である。
なお、照明光ILのパルス発光時間は、発光の周期に比べて例えば1/10以下等の短い時間であるため、その発光時間におけるマスクMAのパターンの像とプレートPTとのずれ量は極めて小さく、プレートPT上にはマスクMAのパターンをX方向に周期的に繰り返すパターンの像が高解像度に露光される。
(5)また、上記の実施形態では、マスクMAのパターン領域A1〜A4の周期的なパターンの露光時には、マスクMAをほぼ静止している。その代わりに、例えば照明光ILのパルス照射の各周期にマスクMAをパターン領域A1〜A4のパターンの周期Pt(図5(B)参照)の整数分の一倍に等しい移動量だけX方向へ移動させる第3工程(パターン移動工程)を含むことができる。これによって、プレートPT上にパターン領域A1〜A4のパターンの像よりも周期の小さいパターンを露光できる。
(6)また、その第2工程によるプレートPTのX方向への移動の開始時及び終了時に、又はその第1工程によってプレートPTを露光する露光期間(例えばプレートPT上の転写領域PA1〜PA4のX方向の長さをプレートPTの速度Vで割った時間)の開始時及び終了時に、図7(A)〜図8(D)に示すように、第2ブラインド11を用いてマスクMA上の照明領域IF1〜IF4をX方向に漸次開放または遮蔽する第4工程(開閉工程)を有する。従って、マスクMAが静止していても、プレートPT上の不要な領域の露光を防止できる。
(7)また、上記の実施形態は、第1ブラインド8の第1視野絞り8Aを用いて、照明光ILによるマスクMAのパターン領域A1〜A4上の照明領域IF1〜IF4を、X方向と直交する方向の2辺がX方向に対して等しく傾斜した四辺形状に成形する第5工程(成形工程)と、その第2工程によってX方向へ移動されたプレートPTをX方向と直交するY方向へ、照明領域IF1〜IF4のY方向の幅に対応して移動させる第6工程(補助移動工程)と、を含み、その第1工程及び第2工程は、第6工程を挟んで複数回(例えば2回)行われる。このように、プレートPTをY方向に移動してプレートPTの走査露光を繰り返すことによって、プレートPT上に照明領域IF1〜IF4のY方向の幅よりも広いパターンの像を継ぎ合わせながら露光できる。
なお、マスクMAのパターン領域A1〜A4上の照明領域IF1〜IF4の形状は、上記のような四辺形状(例えば平行四辺形)には限られず、パターン領域A1〜A4内のパターンの周期方向(X方向)に直交するY方向の両端のエッジ部の形状が平行移動に関して対称な並進対称形状(Y方向に平行移動することによってその移動前後でY方向に対向するエッジ部が隙間なく接続される形状)であればよい。この場合、図10(B)を参照して説明したように、隣接する2つの部分パターン領域上の照明領域を仮想的に同時に表示すると、それらの2つの照明領域を合わせた領域はY方向に隙間のない一様な領域となる。従って、上記の実施形態のように、マスクMAを静止させて、マスクMAのパターン周期に応じてプレートPTを移動する露光方式で重複部を挟んで2回露光したときに、プレートPT上の露光量むらが生じない。
また、その並進対称形状の他の使用可能な形状としては、図9(D)の拡大した照明領域IF1Aで示すように、Y方向の両端が凸及び凹の山型のエッジ部E1,E2である形状、又は図9(F)の拡大した照明領域IF1Bで示すように、Y方向の両端が凸及び凹の階段状のエッジ部E4,E5である形状等がある。図9(D)の照明領域IF1Aを、図9(E)で示すように−Y方向に位置E3まで平行移動すると、移動前の−Y方向のエッジ部E2と、移動後の+Y方向のエッジ部E1とが隙間なく接続されるため、図10(B)の場合と同様に、重複部を挟んで2回露光した後の露光量むらが生じない。これは図9(F)の照明領域IF1Bを用いる場合も同様である。
(8)また、プレートPTを2回の走査露光で露光する場合、第1及び第2の第2工程でのプレートPTの移動方向をX方向に沿った逆向きにしているため、プレートPTを高スループットで露光できる。
(9)また、プレートPTのXY平面内の姿勢に対応して、Y方向におけるマスクMA(パターン領域A1〜A4)の位置と、X方向に対するマスクMA(パターン領域A1〜A4)の回転角との少なくとも一方を補正する第7工程(補正工程)を有する。従って、重ね合わせ誤差を低減できる。
この場合、その第7工程は、前記第2工程と並行して行われるため、その第7工程を加えてもスループットが低下しない。
(10)また、上記の実施形態は、マスクMAのパターンをプレートPT上に転写する拡大倍率の投影光学系PL1〜PL4を備えている。従って、マスクMAのパターンをさらに小型化できる。
なお、投影光学系PL1〜PL4の倍率は等倍でも、縮小倍率でもよい。
また、本発明は、投影光学系を使用しないプロキシミティ方式の露光装置で露光を行う場合にも適用可能である。
(11)また、上記の実施形態の露光装置100は、上記のマスクをほぼ静止させて、プレートを走査する露光モードである第1露光モードの他に、マスクMAのパターン領域B1〜B4のパターンに対して照明光ILを照射するとともに、マスクMA及びプレートPTをX方向(所定の走査方向)に同期して移動させ、マスクMAを介した照明光ILによってプレートPTを露光する第2露光モードとを備えている。
従って、周期性の無いパターンも露光することが可能である。
なお、上述した実施形態では、マスクMAおよびプレートPTの走査方向がXYZ座標系に対して同一方向(X方向)であるものとして説明したが、投影光学系を介して光学的に対応する方向(光学的に同じ方向)へ移動させるものであればよい。
次に、上記の露光装置100を用いて、感光基板(ガラスプレート)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、デバイスとしての液晶表示素子を製造する方法について、図12のフローチャートを参照して説明する。
図12のステップS401(パターン形成工程)では、先ず、露光対象の基板上にフォトレジストを塗布して感光基板を準備する塗布工程、上記の走査型の露光装置を用いて液晶表示素子用のマスクのパターンをその感光基板上に転写露光する露光工程、及びその感光基板を現像する現像工程が実行される。この塗布工程、露光工程、及び現像工程を含むリソグラフィ工程によって、その基板上に所定のレジストパターンが形成される。このリソグラフィ工程に続いて、そのレジストパターンを加工用のマスクとしたエッチング工程、及びレジスト剥離工程等を経て、その基板上に多数の電極等を含む所定パターンが形成される。そのリソグラフィ工程等は、その基板上のレイヤ数に応じて複数回実行される。
その次のステップS402(カラーフィルタ形成工程)では、赤R、緑G、青Bに対応した3つの微細なフィルタの組をマトリックス状に多数配列するか、又は赤R、緑G、青Bの3本のストライプ状の複数のフィルタの組を水平走査線方向に配列することによってカラーフィルタを形成する。その次のステップS403(セル組立工程)では、例えばステップS401にて得られた所定パターンを有する基板とステップS402にて得られたカラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
その後のステップS404(モジュール組立工程)では、そのようにして組み立てられた液晶パネル(液晶セル)に表示動作を行わせるための電気回路、及びバックライト等の部品を取り付けて、液晶表示素子として完成させる。
このように上記の液晶表示素子の製造方法は、上記の露光装置100を用いて、マスクに設けられたパターンを感光基板に転写する露光工程と、そのパターンが転写された感光基板を現像し、そのパターンに対応する形状の転写パターン層をプレート上に形成する現像工程と、その転写パターン層を介してプレートPTを加工する加工工程と、を含む。
上述の液晶表示素子の製造方法によれば、マスクパターンの描画誤差の影響が軽減されているため、高精度に液晶表示素子の製造を行うことができる。
また、上記の実施形態の露光装置を用いて、プラズマディスプレイ装置、薄膜磁気ヘッド、半導体素子等の他の電子デバイス(マイクロデバイス)も製造できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
本発明の露光装置の照明装置及びマスクステージを示す斜視図である。 本発明の露光装置の概略構成を示す斜視図である。 図2中の投影光学系及び部分照明光学系の構成を示す図である。 図3に示した2つのブラインドの対応関係を示す平面図である。 (A)は図1のマスクを示す平面図、(B)はマスクのパターン領域の一部のパターンを示す拡大図、(C)は、照明領域と照明領域との関係を示す図である。 (A)は図5(A)に対応するプレートPTを示す平面図、(B)はプレートPTに露光領域EF1によって露光されるパターンの像の一例を示す図である。 走査露光中の2つのブラインドの位置関係の変化を示す図である。 走査露光中の2つのブラインドの位置関係の変化を示す図である。 (A)は2回目の露光中のマスクMAを示す平面図、(B)は照明領域IF1の変形例を示す図、(C)は照明領域IF4の変形例を示す図、(D)は照明領域の別の変形例を示す拡大図、(E)は照明領域を平行移動した状態を示す図、(F)は照明領域のさらに別の変形例を示す拡大図である。 (A)は2回の露光中のプレートを示す平面図、(B)は平行四辺形状の露光領域を用いた継ぎ部の図、(C)は台形状の露光領域を用いた継ぎ部の図である。 (A)は第1の露光モード時の基板ステージPST等の速度の変化を示す図、(B)は第2の露光モード時の基板ステージPST等の速度の変化を示す図である。 本発明のデバイス製造方法の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
MA…マスク、PL1〜PL4…投影光学系、PT…プレート、PST…基板ステージ、IF1〜IF4…照明領域、EF1〜EF4…露光領域、A1〜A4…パターン領域、A11〜A41…第1の部分パターン領域、A12〜A42…第2の部分パターン領域、EP1,EP2…パターン転写領域、PA1〜PA4…転写領域、PA11〜PA41…第1の分割転写領域、PA12〜PA42…第2の分割転写領域、8…第1ブラインド、8A…第1視野絞り、11…第2ブラインド、11A…第2視野絞り

Claims (18)

  1. 所定方向に周期性を有するパターンに対して露光光を周期的にパルス照射し、前記パターンを介した前記露光光によって物体を露光する照明工程と、
    前記露光光のパルス照射の各周期に、前記物体が前記所定方向に対応する移動方向へ、前記照明工程によって前記物体上に形成される転写パターンの前記移動方向における周期の整数倍または整数分の一倍に等しい移動量だけ移動するように、前記物体を前記移動方向へ連続的に移動させる移動工程と、
    を含むことを特徴とする露光方法。
  2. 前記パターンは、前記所定方向に直交する方向に分離して配置されて前記所定方向に互いに同じ周期を持つ第1および第2の部分パターンを有し、
    前記第1および第2の部分パターンのそれぞれの一部に互いに同一の継ぎ合わせ用パターンが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記移動工程は、前記物体を前記移動方向へ等速移動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の露光方法。
  4. 前記物体の前記移動方向への移動の開始後または終了前に、それぞれ前記物体の前記移動方向への移動に同期して、前記露光光による前記パターン上の照明領域を前記所定方向に漸次開放または遮蔽する開閉工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の露光方法。
  5. 前記露光光による前記パターン上の照明領域を前記所定方向に直交する方向の両端部の形状が平行移動に関して対称な並進対称形状に成形する成形工程と、
    前記移動方向へ移動された前記物体を、前記移動方向と直交する直交方向へ前記照明領域の該直交方向の幅に対応して移動させる補助移動工程と、を含み、
    前記照明工程および前記移動工程は、前記補助移動工程を挟んで複数回行われることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の露光方法。
  6. 前記並進対称形状は、前記直交方向に対向する2辺が前記所定方向に対して等しく傾斜した四辺形状であることを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 複数の前記移動工程のうち、前記補助移動工程を挟む第1および第2の前記移動工程は、前記物体を前記移動方向へ互いに逆向きに移動させることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の露光方法。
  8. 前記物体の姿勢に対応して、前記所定方向と直交する方向における前記パターンの位置と、前記所定方向に対する前記パターンの回転角との少なくとも一方を補正する補正工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の露光方法。
  9. 前記照明工程は、前記パターンと投影光学系とを介した前記露光光によって前記物体を露光することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の露光方法。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の露光方法によって前記物体を露光する第1モードと、
    前記パターンに対して前記露光光を照射するとともに、前記パターンおよび前記物体を同期して移動させながら、前記パターンを介した前記露光光によって前記物体を露光する第2モードと、
    を含むことを特徴とする露光方法。
  11. 所定方向に周期性を有するパターンに対して露光光を周期的にパルス照射して、前記パターンを介した前記露光光によって前記物体を露光する照明光学系と、
    前記露光光のパルス照射の各周期に、前記物体が前記所定方向に対応する移動方向へ、前記照明光学系を用いて前記物体上に形成される転写パターンの前記移動方向における周期の整数倍または整数分の一倍に等しい移動量だけ移動するように、前記物体を前記移動方向へ連続的に移動させるステージ機構と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  12. 前記パターンは、前記所定方向に直交する方向に分離して配置されて前記所定方向に互いに同じ周期を持つ第1および第2の部分パターンを有し、
    前記照明光学系は、互いに独立に前記第1および第2の部分パターンを前記露光光でパルス照射する第1及び第2の部分照明光学系を有することを特徴とする請求項11に記載の露光装置。
  13. 前記物体の前記移動方向への移動に同期して、前記露光光による前記パターン上の照明領域を前記所定方向に漸次開放または遮蔽するブラインド機構を備えることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の露光装置。
  14. 前記ブラインド機構は、前記露光光による前記パターン上の照明領域を前記所定方向に直交する方向の両端部の形状が平行移動に関して対称な並進対称形状に成形し、
    前記ステージ機構は、前記物体を前記移動方向と直交する直交方向に、前記照明領域の該直交方向の幅に対応して移動させることを特徴とする請求項13に記載の露光装置。
  15. 前記物体の姿勢に対応して、前記所定方向における前記パターンの位置と、前記所定方向に対する前記パターンの回転角との少なくとも一方を補正する補正機構を備えることを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか一項に記載の露光装置。
  16. 前記パターンの投影像を前記物体上に形成する投影光学系を備え、
    前記照明光学系は、前記パターンと前記投影光学系とを介した前記露光光によって前記物体を露光することを特徴とする請求項11から請求項15のいずれか一項に記載の露光装置。
  17. 前記ステージ機構による前記物体の移動方向に対応する方向に前記パターンを移動するパターン駆動機構と、
    前記照明光学系によって前記パターンに前記露光光を照射しながら、前記パターン駆動機構および前記ステージ機構を介して前記パターンと前記物体とを同期して移動する制御装置と、
    を備えることを特徴とする請求項11から請求項16にいずれか一項に記載の露光装置。
  18. 請求項11から請求項17のいずれか一項に記載の露光装置を用いて、前記パターンを感光基板に転写する露光工程と、
    前記パターンが転写された前記感光基板を現像し、前記パターンに対応する形状の転写パターン層を前記感光基板上に形成する現像工程と、
    前記転写パターン層を介して前記感光基板を加工する加工工程と、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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