JP5465986B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワーク搬送装置に関する。
従来、ワークを吊り下げるハンガーと、吊り下げられたワークの側方から微細な粒体(投射材)をワークに向けて投射する投射機と、ハンガーに連結された回転軸を回転駆動させる駆動モータとを備えるハンガー式のショットブラスト装置があった(例えば、特許文献1)。そして、特許文献1のショットブラスト装置では、駆動モータを駆動させてハンガーに吊り下げられたワークを回転させつつ投射材を投射することで、ワークにおけるバリ取り、研磨又は梨地仕上げなどの表面処理を行っていた。
特開2005−66729号公報
ところで、特許文献1においては、ワークを吊り下げたり取り外したりする作業を手作業で行う必要があるため、処理を施す面を変更するためにワークの被保持姿勢を変化させようとすると、多大な時間と手間がかかってしまうという問題があった。なお、このようなショットブラスト装置に限らず、例えば表面加工装置や検査装置など、立体的なワークを扱う各種装置においては、ワークの被保持姿勢を効率よく変化させる必要があった。
この発明は、このような課題に着目してなされたものである。その目的は、ワークの被保持姿勢を効率よく変化させることができるワーク搬送装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、第1位置から第2位置にワークを搬送する搬送機構を複数備え、搬送機構は、平面視において前記第1位置と前記第2位置との間に両位置を区分するように配置された回動軸を有するとともに、該回動軸は、前記第1位置において前記ワークを保持可能に支持された保持部を有し、前記各搬送機構における前記回動軸の軸線は、隣接する他の搬送機構における前記回動軸の軸線と平面視において交差するように配置され、該保持部は、前記回動軸の回動に伴って、前記第1位置において保持していた前記ワークを、前記第1位置での被保持姿勢とは異なる姿勢への姿勢変化を伴わせて前記第2位置に搬送することを特徴とする。
この構成によれば、回動軸は平面視において第1位置と第2位置との間に両位置を区分するように配置されるので、支持した保持部を回動軸の回動に伴って回動させることにより、ワークを第1位置から第2位置に搬送することができる。また、保持部は、第1位置において保持していたワークを第1位置から第2位置に搬送する際に姿勢変化を伴わせるので、ワークの被保持姿勢を異ならせることができる。すなわち、ワークの被保持姿勢を効率よく変化させつつ、ワークを搬送することができる。
また、搬送機構を複数備え、各搬送機構における回動軸の軸線は、隣接する他の搬送機構における回動軸の軸線と平面視において交差するように配置されるので、搬送に伴ってワークの被保持姿勢を変化させる方向を任意に変更することができる。
また、この発明において、前記第1位置と前記第2位置は、上下方向に離間していることを特徴とする。
この構成によれば、第1位置と第2位置は上下方向に離間しているので、水平方向にスペースを確保できない場合にも、上下方向に搬送機構を配置することができる。
さらに、この発明において、前記各搬送機構は、その搬送機構における前記第1位置が隣接する他の搬送機構における前記第1位置と上下方向で離間するとともに螺旋状に連なるように配置されることを特徴とする。
この構成によれば、保持部が螺旋状に配置されるので、水平方向のサイズを抑制しつつ、搬送機構の数を増加させることができる。
本発明によれば、ワークの被保持姿勢を効率よく変化させつつ、ワークを搬送することができるワーク搬送装置を提供することができる。
第1実施形態におけるワーク搬送装置の概略構成を一部断面で示す正面図。 第2実施形態におけるワーク搬送装置の概略構成を示す平面図。 第2実施形態におけるワークの処理工程を説明するための平面図。 第3実施形態におけるワーク搬送機構の配置を説明するための平面図。 第3実施形態におけるワークの処理工程を説明するための斜視図。 第4実施形態におけるワーク搬送装置の概略構成を示す斜視図。 第4実施形態におけるワーク搬送機構の配置を説明するための平断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明のワーク搬送装置をショットブラスト装置の搬送装置として具体化した第1実施形態について、図1に基づいて説明する。
図1に示すように、ショットブラスト装置は、処理槽11(11A)と、ワーク搬送装置としての搬送装置12(12A)とを備えている。処理槽11の左右各壁部には搬入口13と搬出口14が設けられているとともに、処理槽11A内にはワークWに表面処理を施すために、図示しない投射機により所定の方向(図1では上方向)から投射材が投射されるようになっている。搬送装置12Aは、処理槽11Aの搬入口13に搬送方向Xの下流端が導入される搬入コンベア15と、処理槽11Aの搬出口14に搬送方向Xの上流端が導入される搬出コンベア16と、処理槽11A内でワークWを搬送方向Xに沿って搬送するための複数の搬送機構17とを備えている。
各搬送機構17は、平面視において第n処理位置Pn(nは1以上の整数、例えば、第1処理位置P1)と第n+1処理位置Pn+1(例えば、第2処理位置P2)との間に両処理位置Pを区分するように配置された回動軸18と、回動軸18を回動させるための正逆両方向に回転駆動可能なモータM(第1実施形態では図示略)とを有している。回動軸18は、第n処理位置PnにおいてワークWを保持可能に支持された保持部としてのカゴ19と、カゴ19を回動軸18に片持ち支持状態で固定する固定部20とを備えている。また、カゴ19は、第n処理位置Pnにおいて上方に向く開口部19aと、環状をなす側壁19bと、開口部19aと同形状の底面部19cとを有する。なお、カゴ19は投射された投射材が溜まることなく側壁19b及び底面部19cを通過可能な網カゴとすることが好ましい。
そして、モータMが正方向へ回転駆動されると、カゴ19は、回動軸18の正方向(図1においては時計回り方向)への180度未満の回動に伴って、第n処理位置Pnにおいて保持していたワークWを、第n処理位置Pnでの被保持姿勢とは異なる姿勢への姿勢変化を伴わせて第n+1処理位置Pn+1に搬送する。すなわち、開口部19aが上方に向く保持位置(図1において実線で示す)から開口部19aが側方を向く搬送位置(図1において二点鎖線で示す)にカゴ19が移動することにより、カゴ19の底面部19cに載置されたワークWが自重によって転動することで姿勢変化するようになっている。その後、モータMが逆方向へ回転駆動されて回動軸18が逆方向(図1においては反時計回り方向)に回動すると、カゴ19が搬送位置から保持位置に復帰する。
処理槽11A内には、搬入口13側から搬出口14側に向かう搬送方向Xに沿って複数(本実施形態においては4つ)の搬送機構17(以下、「第1〜第4搬送機構17」という)が並設されている。そして、搬送方向Xにおける最も上流側に配置された第1搬送機構17は、搬入コンベア15によって搬送され、その下流端に至って落下したワークWを保持位置に配置されたカゴ19内に受容するように、搬入コンベア15の下流端の下方に配置される。
また、第2搬送機構17のカゴ19は、第1搬送機構17のカゴ19が保持位置から搬送位置に移動して転動したワークWを保持位置で受容するように、搬送方向Xに沿う第1搬送機構17の下流側に隣接配置される。同様に、第3搬送機構17のカゴ19は、第2搬送機構17のカゴ19が保持位置から搬送位置に移動して転動したワークWを保持位置で受容するように、搬送方向Xに沿う第2搬送機構17の下流側に隣接配置される。また、第4搬送機構17のカゴ19は、第3搬送機構17のカゴ19が保持位置から搬送位置に移動して転動したワークWを保持位置で受容するように、搬送方向Xに沿う第3搬送機構17の下流側に隣接配置される。そして、この搬送方向Xにおける最も下流側に配置された第4搬送機構17は、そのカゴ19が保持位置から搬送位置に移動して転動したワークWが搬出コンベア16の上流側に載置されるように、搬出コンベア16の上流端の上方に配置されている。そして、ワークWは、第4搬送機構17の搬送位置に移動したカゴ19から転動して搬出コンベア16上に落下すると、その搬出コンベア16によって処理槽11A外に搬出されるようになっている。
次に、搬送装置12Aの作用について説明する。
処理槽11A内においては、第1〜第4搬送機構17の上方から投射材が投射されるため、第1〜第4搬送機構17のカゴ19に保持されたワークWの上面側には、表面処理(すなわち、ショットブラスト処理)が施される。なお、図1では、正面視四角形状をなすワークWの各表面のうち未処理の表面を直線で示し、処理が施された表面を波線で示している。したがって、第n搬送機構17(n=1〜4)において、各カゴ19の保持位置がそれぞれ第1位置としての第n処理位置Pnとなり、搬送方向Xの下流側に隣接する第n+1処理位置Pn+1及び搬出コンベア16の上流端側の位置が第2位置となる。
そして、第1処理位置P1で第1面F1(上面)が処理されたワークWは、第1搬送機構17の回動軸18の回動に伴って転動し、図1においては時計回り方向に略90度回転する態様で姿勢変化しつつ、第2位置としての第2処理位置P2に搬送される。第2処理位置P2において、ワークWは第1処理位置P1で処理された第1面F1が右側面となり、上面となった第2面F2が処理される。同様に、第3処理位置P3においてワークWは上面となった第3面F3が処理され、第4処理位置P4においてワークWは上面となった第4面F4が処理される。そして次に、搬出コンベア16に載置されたワークWは複数面に表面処理が施された状態で、処理槽11A外に搬出される。
上記説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)回動軸18は平面視において第1処理位置P1と第2処理位置P2との間に両位置を区分するように配置されるので、支持したカゴ19を回動軸18の回動に伴って回動させることにより、ワークWを第1処理位置P1から第2処理位置P2に搬送することができる。また、カゴ19は、回動軸18の回動に伴って、第1処理位置P1において保持していたワークWを第1処理位置P1から第2処理位置P2に搬送する際に姿勢変化を伴わせるので、ワークWの被保持姿勢を異ならせることができる。すなわち、投射材の投射を受けて表面処理を施されることになる被処理面が第1面F1→第2面F2→第3面F3→第4面F4へと次々に入れ替わるように、ワークWの被保持姿勢を効率よく変化させつつ、ワークWを搬送することができる。
(2)例えば、エプロン(タンブラー)式のショットブラスト装置では、ワークWが互いに何度もぶつかりあって不要な打斑が生じてしまう虞がある。その点、本実施形態の搬送装置12では、各回動軸18の回動を180度未満にする一方、ワークWの被保持姿勢を複数の搬送機構17で順次変化させるようにしているので、打斑の発生を抑制することができる。
(3)搬送装置12においては、搬入コンベア15、搬送機構17及び搬出コンベア16を用いて自動的にワークWを搬送するので、ワークWを手作業で処理位置にセットしたり取り出したりする手間を省略することができる。
(4)投射材が投射される方向が1方向であっても多面的な表面処理を施すことができるので、複数方向から投射材を投射する必要がない。
(5)カゴ19は広い開口部19aを有するので、任意の形状のワークWを保持することができる。また、カゴ19は側壁19bを有するので、ワークWの落下や過度の転動を抑制することができる。
(6)搬送装置12は搬送機構17を複数備えるので、処理位置P毎にワークWにおける異なる面側に処理を施すことができる。したがって、ワークWを搬送しつつ、多面的な表面処理を効率よく行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明のワーク搬送装置を第1実施形態と同様にショットブラスト装置の搬送装置として具体化した第2実施形態について、図2及び図3に基づいて説明する。なお、第2実施形態の搬送装置12(12B)も第1実施形態と同様の搬送機構17を備えているので、以下に、第1実施形態との相違点について主に説明する。
図2に示すように、搬送装置12Bは第1〜第6搬送機構17を備えている。そして、各搬送機構17における回動軸18の軸線S(例えば、S1)は、隣接する他の搬送機構17における回動軸の軸線S(例えば、S2)と平面視において交差するように配置されている。なお、図2においては簡略化のため、処理槽11の図示を省略している。
具体的には、隣接する搬送機構17の回動軸18は互いの軸線Sが60度の角度をなすように交差しているとともに、干渉を避けるために上下に重なるように配置されている。また、第1,3,5搬送機構17の回動軸18の軸線S1,S3,S5は平行をなすとともに、第2,4,6搬送機構17の回動軸18の軸線S2,S4,S6は平行をなす。なお、隣接する搬送機構17のモータMが干渉しないように、搬送機構17の回動軸18の長さを調整することが好ましい。あるいは、カム機構等を用いて、モータMの配置をずらすようにしてもよい。また、搬送機構17のカゴ19は底面部19cが略正三角形状に構成されている。また、第2実施形態のショットブラスト装置においては、後方から前方に向けて(図2及び図3では上方から下方に向けて)投射材が投射される。
そして、投射材が投射されると、第1処理位置P1で背面側が処理されたワークWは、第1搬送機構17の回動軸18の回動に伴って転動し、第2処理位置P2に搬送される。このとき、第1処理位置P1から第2処理位置P2に向かう転動方向(ワークWの姿勢を変化させるための搬送方向)T1は、第1搬送機構17の回動軸18の軸線S1と直交するとともに、搬入コンベア15及び搬出コンベア16の搬送方向X(左右方向)と略30度の角度をなすように交差している。
続いて、第2処理位置P2で背面側が処理されたワークWは、第2搬送機構17の回動軸18の回動に伴って転動し、第3処理位置P3に搬送される。このとき、第2処理位置P2から第3処理位置P3に向かう転動方向T2は、第2搬送機構17の回動軸18の軸線S2と直交するとともに、搬送方向Xと略30度の角度をなすように交差している。また、第1処理位置P1から第2処理位置P2への転動方向T1と、第3処理位置P3から第4処理位置P4への転動方向T3と、第5処理位置P5から第6処理位置P6への転動方向T5は右斜め後方へ向かうように平行をなしている。一方、第2処理位置P2から第3処理位置P3への転動方向T2と、第4処理位置P4から第5処理位置P5への転動方向T4と、第6処理位置P6から搬出コンベア16への転動方向T6は右斜め前方へ向かうように平行をなしている。
したがって、ワークWは、転動方向T1〜T5に搬送される度に姿勢が変更され、各処理位置P1〜P6での被保持姿勢が変化するので、図3に示すように異なる6方向からショットを受け、多面的に表面処理が施されることになる。
上記説明した実施形態によれば、上記(1)〜(6)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(7)搬送装置12Bは搬送機構17を複数備え、各搬送機構17における回動軸18の軸線Sは、隣接する他の搬送機構17における回動軸18の軸線Sと平面視において交差するように配置されるので、搬送に伴ってワークWの被保持姿勢を変化させる方向を任意に変更することができる。これにより、ワークWの任意の面側に表面処理を施すことができる。
(8)例えば、ターンテーブルなどにワークWを載置した場合にはその底面側に表面処理を施すことができないが、本実施形態では異なる6方向から表面処理を施すことができるので、ワークWの底面側にも表面処理を施すことができる。すなわち、多面体形状のワークWにおける全ての面に対して表面処理を施すことができる。
(9)底面部19cは平面視において略正三角形状をなすので、水平方向におけるカゴ19の配置スペースを効率的に利用することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明のワーク搬送装置を第1,2実施形態と同様にショットブラスト装置の搬送装置として具体化した第3実施形態について、図4及び図5に基づいて説明する。なお、第3実施形態の搬送装置12(12C)も第1,2実施形態と同様の搬送機構17を備えているので、以下に、第1,2実施形態との相違点について主に説明する。
図4に示すように、搬送装置12Cは第1〜第6搬送機構17を備え、隣接する搬送機構17の回動軸18が平面視において互いに直交している点と、搬送機構17のカゴ19の底面部19cが略正方形状をなしている点が第2実施形態と異なっている。なお、図4においては簡略化のため、処理槽11、搬入コンベア15、搬出コンベア16、固定部20及びモータMの図示を省略している。
そして、投射材が上側から下側に向けて投射されると、第1処理位置P1で第1面F1(上面)が処理されたワークWは、第1搬送機構17の回動軸18の回動に伴って転動し、第2処理位置P2に搬送される。このとき、隣接する回動軸18は互いに直交しているので、第1処理位置P1から第2処理位置P2に向かう転動方向T1は、第1搬送機構17の回動軸18の軸線と平面視において直交する。同様に、第2処理位置P2で第2面F2が処理されたワークWは、第2搬送機構17の回動軸18の回動に伴って転動し、第3処理位置P3に搬送される。このとき、第2処理位置P2から第3処理位置P3に向かう転動方向T2は、第2搬送機構17の回動軸18の軸線と平面視において直交する。
このように、ワークWが第n処理位置から第n+1処理位置に搬送されると、図5に示すように、転動に伴って未処理の面が順次上面側となって表面処理が施される。したがって、例えばワークWが直方体形状であれば、各搬送機構17で略90度回転する態様で姿勢変化しつつ、全6面に表面処理を施すことができる。なお、図5においては、未処理の面は面符号を括弧付きの番号で記載している。
上記説明した実施形態によれば、上記(1)〜(8)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(10)転動方向T(T1〜T6)が回動軸18の軸線Sと平面視において直交するので、特に略直方体形状のワークWの被保持姿勢をより正確に変化させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明のワーク搬送装置をショットブラスト装置の搬送装置として具体化した第4実施形態について、図6及び図7に基づいて説明する。なお、第4実施形態の搬送装置12(12D)も第1〜3実施形態と同様の搬送機構17を備えているので、以下に、第1〜3実施形態との相違点について主に説明する。
図6に示すように、搬送装置12Dはハンガー式のショットブラスト装置に備えられる処理槽11(11B)に適用される。すなわち、処理槽11Bは略円筒形状に形成されるとともに、側方から投射材が投射されるようになっている。
搬送装置12Dは第1〜第7搬送機構17を備え、図7に示すように隣接する搬送機構17の回動軸18の軸線が平面視において互いに交差しているとともに、図6に示すようにカゴ19が螺旋階段状に配置されることで、各処理位置Pは上下方向に離間している。なお、図6においては簡略化のため、固定部20及びモータMの図示を省略している。
図6に示すように、処理槽11B内には第1〜第7搬送機構17に対応する7つの処理位置P1〜P7が配置されている。また、第7搬送機構17は表面処理が施されたワークWを搬出コンベア16上に載置するために、回動軸18の軸線が搬出方向Xoutと交差(直交)するように配置されている。なお、図6では搬入コンベア15による搬入方向Xinと搬出コンベア16による搬出方向Xoutが平行をなすように配置されているが、搬入方向Xinと搬出方向Xoutは任意に設定することができる。
そして、処理槽11B内において投射材が側方から投射されると、第1処理位置P1(Pn)で側面が処理されたワークWは、第1搬送機構17の回動軸18の回動に伴って転動し、第2処理位置P2(Pn+1)に搬送される。このとき、第1処理位置P1(Pn)におけるワークWの底面及び上面が第2処理位置P2(Pn+1)においてワークWの側面となるように、ワークWの姿勢が変化する。このように、側方から処理を施すことのできない上面側及び底面側が転動に伴って側面となるように被保持姿勢が変更されるので、ワークWに多面的な表面処理を施すことができる。
上記説明した実施形態によれば、上記(1)〜(9)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(11)第1処理位置P1と第2処理位置P2は上下方向に離間しているので、水平方向にスペースを確保できない場合にも、上下方向に複数の処理位置Pを設定して多面的な表面処理を行うことができる。
(12)搬入コンベア15による搬入方向Xinと搬出コンベア16による搬出方向Xoutが平行をなすように配置されているので、搬入コンベア15と搬出コンベア16を上下方向に重なるように配置することで、水平方向への大型化を抑制することができる。
(13)処理位置Pを増やしても水平方向のサイズが大きくならないので、ワークWの各面が載置した場合の姿勢を安定的に保持可能な底面とならなくても、転動回数を重ねることで、全面的な表面処理を行うことができる。
(14)従来からあるハンガー式のショットブラスト装置の処理槽11Bをそのまま利用することができるので、既存設備を有効に活用することができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・第1〜3実施形態において、各処理位置Pを上下方向に離間させてもよい。
・複数の搬送機構17を有する搬送装置12において、複数の回動軸18を同時に回動させるようにしてもよい。例えば、第2n−1搬送機構17(nは1以上の整数)の各カゴ19にワークWを保持させて第2n−1処理位置でワークWの表面処理を行った後、同時に回動軸18を回動させて隣接する次の第2n搬送機構17の保持位置にあるカゴ19にそれぞれワークWを転動させる。次に、第2n−1搬送機構17のカゴ19を搬送位置から保持位置に復帰させるとともに第2n処理位置でワークWの表面処理を行う。その後、第2n搬送機構17のカゴ19を保持位置から搬送位置に移動させて隣接する次の第2n+1搬送機構17の第2n+1処理位置にそれぞれワークWを転動させる。このように同時に複数のワークWを搬送しつつ処理すれば、処理効率を向上させることができる。
・搬送機構17の数や配置は任意に設定することができる。また、搬送方向Xや転動方向T、投射材の投射方向も任意に設定することができる。特に、多角形の展開図のように各処理位置Pを配置すると、全面的な表面処理を効果的に行うことができる。
・ワークWを略90度転動させるためには回動軸18の回動量は90度以上180度未満であるのが好ましいが、ワークWの重心が移動して転動すれば、回動軸18の回動量は任意に設定することができる。
・カゴ19に複数のワークWを入れてもよい。この場合にも、カゴ19は回動軸18の回動に伴って転動されるので、互いにぶつかりあうことで生じる打斑の発生を抑制することができる。
・複数方向から投射材を投射するショットブラスト装置に適用してもよい。
・各処理位置Pで処理時間を変化させてもよい。すなわち、搬送装置12においては表面処理を施す面を処理位置P毎に設定することができるので、処理時間を変化させることで、例えばワークWの強度が弱い部分に対しては処理時間を短くするなど、面毎の処理状態を変化させることができる。
・転動に伴うワークWの回転角度を制限するための押さえ具を備えてもよい。
・搬入コンベア15及び搬出コンベア16を備えなくてもよい。例えば、搬入コンベア15及び搬出コンベア16に換えて、ワークWをアームでつかんでカゴ19内に投入したり、カゴ19内にワークWを押し入れたりしてもよい。
・保持部はカゴ19に限らない。例えば、ワークWを把持する把持部や、磁力で吸着する吸着部や、吸引して保持する吸引部として具体化してもよい。また、カゴ19の形状はワークWの形状に併せて例えば円形や台形など、任意に変更することができる。さらに、隣接する搬送機構17毎に、異なる形状の保持部を備えるようにしてもよい。特に、保持部の構成によりワークWが転動する際の回転角度を規定すれば、各面をムラなく処理することができる。
・回動軸18の駆動源はモータMに限らない。例えば、保持部をピストンで押し上げるなど、任意の駆動源で回動させることができる。また、モータMなどの駆動源は回動軸18毎に備えなくてもよく、共通の駆動源で複数の回動軸18を回動させるようにしてもよい。さらに、固定部20を備えず、回動軸18と保持部を一体的に形成してもよい。
・回動軸18の回動に伴いカゴ19を保持位置から搬送位置に移動させた後、そのカゴ19を振動させて、効果的にワークWが次の位置に転動するようにしてもよい。
・隣接する異なる工程のための搬送機構17の間に、搬送コンベアを挿入するようにしてもよい。例えば、ショットブラスト装置による表面処理を行って処理槽11の外のワークWを搬出した後の工程に同様の搬送機構17を配置することで、ワークWに付着した投射材を振るい落とす工程を連続的に設定することができる。これにより、自動的にワークWを搬送しつつ、多様な処置を行うことができる。
・本発明のワーク搬送装置はショットブラスト装置に限らず、ワークWの表面を洗浄する洗浄装置や、ワークWの表面に付着した投射材等を振るい落としたり吹き飛ばしたりする除去装置、レーザーによる表面加工装置など、様々な表面加工装置に適用することができる。また、本発明のワーク搬送装置は、ワークWの表面状態を検査する検査装置などにも適用することが可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する
(イ)前記保持部は前記ワークを載置可能な底面部を有し、前記回動軸の180度未満の回動に伴って、前記第1位置に保持していた前記ワークを前記第2位置に転動させることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載のワーク搬送装置。
この構成によれば、保持部はワークを載置可能な底面部を有するので、回動軸の180度未満の回動に伴って、第1位置に保持していたワークを第2位置に転動させることができる。したがって、簡易な構成でワークの被保持姿勢を変化させることができる。
P1…第1位置としての第1処理位置、P2…第2位置としての第2処理位置、S1〜S6…軸線、W…ワーク、12,12A,12B,12C,12D…ワーク搬送装置としての搬送装置、17…搬送機構、18…回動軸、19…保持部としてのカゴ。

Claims (3)

  1. 第1位置から第2位置にワークを搬送する搬送機構を複数備え、
    搬送機構は、平面視において前記第1位置と前記第2位置との間に両位置を区分するように配置された回動軸を有するとともに、
    該回動軸は、前記第1位置において前記ワークを保持可能に支持された保持部を有し、
    前記各搬送機構における前記回動軸の軸線は、隣接する他の搬送機構における前記回動軸の軸線と平面視において交差するように配置され、
    該保持部は、前記回動軸の回動に伴って、前記第1位置において保持していた前記ワークを、前記第1位置での被保持姿勢とは異なる姿勢への姿勢変化を伴わせて前記第2位置に搬送することを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 前記第1位置と前記第2位置は、上下方向に離間していることを特徴とする請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 前記各搬送機構は、その搬送機構における前記第1位置が隣接する他の搬送機構における前記第1位置と上下方向で離間するとともに螺旋状に連なるように配置されることを特徴とする請求項2に記載のワーク搬送装置。
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