JP5462110B2 - 鉄道車両の制振用ダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の車体振動に対する制振を行うものであって、特に制振制御に伴う衝撃を緩和して乗心地をより向上させた鉄道車両の制振用ダンパに関する。
鉄道車両では、台車からの振動を空気バネが緩和して乗り心地を良くしているが、空気バネは振動を減衰させることができないため、台車と車体との間には制振装置としてダンパが設けられている。制振用ダンパには種々のものが提案されており、その一例として下記特許文献1に記載されたものを挙げることができる。図14は、同文献に開示された鉄道車両の制振用ダンパを示した回路図である。
この制振用ダンパ100は、減衰力制御回路150を有し、ノーマルオープンの比例バルブ151を絞り開度ゼロから最大まで連続的に変化させることにより、第1及び第2の固定絞り153,154を通してオイルタンク130に作動油を流し、高圧リリーフバルブ140と共働しつつ制振荷重(減衰力)を最大から最小まで連続的に変化させるものである。ノーマルクローズの開閉バルブ152は、それを開くことによって制振荷重が第1の固定絞り153と比例バルブ151による圧損のみとなり、比例バルブ151の操作によって更に低い範囲で制振荷重を変化させることができる。
一方、制振用ダンパ100は、ストロークセンシングシリンダ120の圧縮動作時に作用するアンロードバルブ111と、ストロークセンシングシリンダ120が伸長動作時に作用するアンロードバルブ112が設けられている。アンロードバルブ111は、ヘッド側室121からオイルタンク130に向う作動油の流れを、通常はチェックバルブ115によって阻止し、その切り換え制御によって連通させてアンロード状態にする。一方、アンロードバルブ112は、ロッド側室122からヘッド側室121に向う作動油の流れを、通常はチェックバルブ116によって阻止し、切り換え制御によって連通させてアンロード状態とする。
特許第3505581号公報
ここで、図15は、ダンパの伸縮方向と伸縮速度を一定にした場合の荷重指令(a)とダンパ荷重(b)を示したグラフである。制振用ダンパ100では、図15(a)の荷重指令に従った比例バルブ151の開度調整によってオンロード制御が行われ、指令値が負となるT1〜T2の間ではアンロードバルブ111又は112によってアンロードが構成される。従って、T1,T2時には異なるバルブの切り換えが行われ、図15(b)に示すように、比例バルブ151の最小荷重P2とアンロードバルブ111又は112の圧損である荷重P1の値が異なる。そのため、制振用ダンパ100は、アンロードとオンロードとの切り換え時に大きな荷重変化(衝撃加速度)が生じてしまい、乗心地を悪くするという問題があった。
ところで、アンロード制御は、車体と台車との関係が絶縁状態になることを目的として行われるので、アンロード時のダンパ荷重は小さい値であることが好ましい。しかし、アンロードバルブ111,112は、その荷重調整をすることができないため、鉄道車両が分岐や曲線路を通過する時の車体−台車間変位が大きければ、車体が勢いよくストッパに当たってしまい、衝撃によって乗心地を悪くすることになる。また、開閉弁であるアンロードバルブ111,112は、開閉動作が瞬時に行われるため、高周波で切り換えた場合の切換音が騒音になる問題もあった。更に開閉弁は、全開状態と全閉状態との切り換えに一定の時間遅れを生じ、しかもそれが瞬時に行われるため、荷重変化が大きく乗心地を悪くしてしまう。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、制振制御に伴う衝撃を緩和して乗心地をより向上させた鉄道車両の制振用ダンパを提供することを目的とする。
本発明に係る鉄道車両の制振用ダンパは、ピストンロッドと一体のピストンにチェック弁を備えた流路が形成され、ヘッド側室からロッド側室へ作動油が流れるようにしたシリンダと、前記ヘッド側室に対してチェック弁を介して接続されたオイルタンクと、前記シリンダの伸縮に伴って流れる作動油の抵抗を大きくするオンロード制御および該作動油の抵抗を小さくするアンロード制御の切り換えが可能な油圧回路とを有し、前記油圧回路は、前記シリンダの伸長作動に対し弁の開度調整によりオンロード制御を行う第1比例リリーフ弁と、前記シリンダの収縮作動に対し弁の開度調整によりオンロード制御を行う第2比例リリーフ弁とを備えたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る鉄道車両の制振用ダンパは、前記油圧回路が、ノーマルクローズの前記第1比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁が、前記ロッド側室から前記オイルタンクへの流路上に直列に設けられ、前記第1比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁との間で前記流路から分岐した流路が前記ヘッド側室に接続されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両の制振用ダンパは、前記油圧回路が、前記ロッド側室とヘッド側室を連通する流路にノーマルオープンの前記第1比例リリーフ弁が設けられ、前記ヘッド側室と前記オイルタンクを連通する流路にノーマルオープンの前記第2比例リリーフ弁が設けられ、前記ヘッド側室側で前記各流路の開閉を切り換える切換弁が設けられたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両の制振用ダンパは、前記油圧回路が、ノーマルオープンの前記第1比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁が、ノーマルクローズのパッシブ用比例リリーフ弁を挟んで前記ロッド側室から前記オイルタンクへの流路上に直列に設けられ、前記第1比例リリーフ弁と前記パッシブ用比例リリーフ弁との間で前記流路から分岐した流路が、前記ヘッド側室側への流れを制限するチェック弁を備えて前記ヘッド側室に接続され、前記パッシブ用比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁との間で前記流路から分岐した流路が、前記ヘッド側室側からの流れを制限するチェック弁を備えて前記ヘッド側室に接続されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両の制振用ダンパは、前記油圧回路が、ノーマルオープンの前記第1比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁が、パッシブ用リリーフ弁を挟んで前記ロッド側室から前記オイルタンクへの流路上に直列に設けられ、前記第1比例リリーフ弁と前記パッシブ用リリーフ弁との間で前記流路から分岐して前記ヘッド側室側に接続された流路に、開弁状態と前記ヘッド側室側への流れを遮断する閉弁状態とを切り換える開閉弁が設けられ、前記パッシブ用リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁との間で前記流路から分岐して前記ヘッド側室側に接続された流路に、開弁状態と前記タンク側への流れを遮断する閉弁状態とを切り換える開閉弁が設けられたものであることが好ましい。
本発明によれば、第1比例リリーフ弁と第2比例リリーフ弁が、それぞれ一の弁でオンロード制御とアンロード制御を切り換えるため、従来のような切り換え時の荷重変化(衝撃加速度)がなくなり、制振装置による乗心地を更に向上させることが可能になる。
鉄道車両に設けられた制振装置を概念的に示した図である。 制振用ダンパの第1実施形態を示した回路図である。 第1実施形態の制振用ダンパについて、(a)伸長時のオンロード制御状態を示した回路図であり、(b)収縮時のアンロード制御状態を示した回路図である。 第1実施形態の制振用ダンパについて、(a)収縮時のオンロード制御状態を示した回路図であり、(b)伸長時のアンロード制御状態を示した回路図である。 制振用ダンパの第2実施形態を示した回路図である。 第2実施形態の制振用ダンパについて、(a)伸長時のオンロード制御状態を示した回路図であり、(b)収縮時のアンロード制御状態を示した回路図である。 第2実施形態の制振用ダンパについて、(a)収縮時のオンロード制御状態を示した回路図であり、(b)伸長時のアンロード制御状態を示した回路図である。 制振用ダンパの第3実施形態を示した回路図である。 第3実施形態の制振用ダンパについて、(a)伸長時のオンロード制御状態を示した回路図であり、(b)収縮時のアンロード制御状態を示した回路図である。 第3実施形態の制振用ダンパについて、(a)収縮時のオンロード制御状態を示した回路図であり、(b)伸長時のアンロード制御状態を示した回路図である。 制振用ダンパの第4実施形態を示した回路図である。 第4実施形態の制振用ダンパについて、(a)伸長時のオンロード制御状態を示した回路図であり、(b)収縮時のアンロード制御状態を示した回路図である。 第4実施形態の制振用ダンパについて、(a)収縮時のオンロード制御状態を示した回路図であり、(b)伸長時のアンロード制御状態を示した回路図である。 従来の鉄道車両の制振用ダンパを示した回路図である。 従来の制振用ダンパにおける荷重指令(a)とダンパ荷重(b)を示したグラフである。 実施形態の制振用ダンパにおける荷重指令(a)とダンパ荷重(b)を示したグラフである。
次に、本発明に係る鉄道車両の制振用ダンパについて、実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、鉄道車両に設けられた制振装置を概念的に示した図であり、車体長手方向に見た図である。
鉄道車両1は、前後2台の台車3に空気バネ4を介して車体2が載せられ、車体2の横揺れを防止するための制振装置8が設けられている。制振装置8には、車体2と台車3との間に制振用ダンパ5が設けられ、車体2の横方向に生じる振動の程度に応じて制振用ダンパ5の制振荷重を変化させ、制振度合いの調節を可能にしている。
制振用ダンパ5は、シリンダ10の作動油を制御する比例リリーフ弁等を備えた油圧回路によって構成され、制振装置8には、その比例リリーフ弁等の作動を制御する制振コントローラ6が設けられている。また、鉄道車両1には、車体2の左右横方向の振動を検出する加速度センサ7が設けられ、それに制振コントローラ6が接続されている。ここでは、そうした制振装置8を構成する制振用ダンパ5の実施形態について具体的に説明する。
(第1実施形態)
先ず、図2は、制振用ダンパ5の第1実施形態(5A)を示した回路図である。制振用ダンパ5Aは、シリンダ10によって構成されている。シリンダ10は、シリンダチューブ11をヘッド側室13とロッド側室14に仕切るピストン15に、両側を連通する流路が形成され、そこにヘッド側室13からロッド側室14の方向にのみ作動油が流れるようにチェック弁16が設けられている。ヘッド側室13の断面積はピストンロッド12の断面積の2倍に設定され、ピストンロッド12が伸縮する両方のストロークに対し、制振用ダンパ5Aから吐出される作動油の量が同じになるように構成されている。
シリンダ10のヘッド側室13には、流路17を介してオイルタンク18が接続され、この流路17上にヘッド側室13からオイルタンク18への流れを止めるチェック弁19が設けられている。一方、ロッド側室14に接続された流路21には、フィルタ22を介して第1比例リリーフ弁23と第2比例リリーフ弁24が直列に設けられ、オイルタンク18に接続されている。また、流路21は、第1比例リリーフ弁23と第2比例リリーフ弁24との間で流路25が分岐し、その流路25がヘッド側室13に接続されている。第1比例リリーフ弁23及び第2比例リリーフ弁24は、ノーマルクローズタイプの電磁比例リリーフ弁であって、コントローラ6からの荷重制御信号に従いリリーフ圧を開度調整によって変化させたオンロード制御が行われ、全開状態にすることでアンロードを構成するようにしている。
制振用ダンパ5Aには更に、無通電状態などのフェイル時に作動油をロッド側室14とオイルタンク18とを連通するパッシブ回路が構成されている。流路21から流路26が分岐してオイルタンク18へ接続され、そこにフェイルセーフ弁27とオリフィス28が設けられ、更にオリフィス28と並列にリリーフ弁29が接続されている。フェイルセーフ弁27は、ノーマルオープンの電磁開閉弁であって、フェイル時にはオリフィス28を介してシリンダ10のロッド側室14とオイルタンク18とが連通するようになっている。そして、その際、ロッド側室14からの吐出流量が大きい場合には、リリーフ弁29が作動することとなる。
こうした本実施形態の制振用ダンパ5Aでは、車体2の制振制御が行われる鉄道車両の走行時にはフェイルセーフ弁27が閉じられ、加速度センサ7からの検出信号に基づいて制御コントローラ6が左右横方向の振動を判断し、第1比例リリーフ弁23及び第2比例リリーフ弁24の制御が行われる。ここで、図3及び図4は、制振用ダンパ5Aによる制振時における作動油の流れを示した図であり、図3(a)は、車体が例えば左側に揺れてシリンダ10が伸長する場合を示し、図4(a)は、車体が右側に揺れてシリンダ10が収縮する場合を示している。
シリンダ10を伸長させる車体2左側への揺れを防止する場合(図3)、第1比例リリーフ弁23の開度調整によって得られる制振荷重のオンロード制御が行われ、第2比例リリーフ弁24は全開状態に制御されてアンロードを構成している。従って、シリンダ10のピストンロッド12が伸びれば、図3(a)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ロッド側室14内の作動油がピストン15によって流路21へ送り出され、第1比例リリーフ弁23を通り、更に抵抗の小さい流路25からシリンダ10のヘッド側室13へと戻る。このとき、コントローラ6からの荷重制御指令によって第1比例リリーフ弁23のリリーフ圧が制御され、シリンダ10に発生する制振荷重が調整される。
ところで、車体2が左側へ振れている場合に、例えば軌道狂いなどによって台車3が同方向に車体2よりも速い速度で振れることがある。その際、制振用ダンパ5Aが、台車2から荷重をオンロード状態で受けたのでは、車体2の揺れを大きくしてしまう。この点、制振用ダンパ5Aでは、シリンダ10の収縮に対してアンロードを構成しており、図3(b)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ヘッド側室13内の作動油がピストン15によって流路25に押し出され、また負圧になったロッド側室14へと一部が流れる。流路25に押し出された作動油は、全開の第2比例リリーフ弁24を通ってオイルタンク18へと流れる。
続いて、シリンダ10を収縮させる車体2右側の揺れを防止する場合(図4)には、第2比例リリーフ弁24の開度調整によって得られる制振荷重のオンロード制御が行われ、第1比例リリーフ弁23は全開状態に制御されアンロードを構成している。従って、シリンダ10のピストンロッド12が収縮すれば、図4(a)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ヘッド側室13内の作動油がピストン15によって流路25に押し出され、また負圧になったロッド側室14へと一部が流れる。このとき、第1比例リリーフ弁23が全開の流路21と流路25とが連通して等圧になっているため、流路25に流れた作動油は、第2比例リリーフ弁24を通ってオイルタンク18へと流れる。第2比例リリーフ弁24は、コントローラ6からの荷重制御指令によってリリーフ圧が制御され、シリンダ10に発生する制振荷重が調整される。
そして、やはりこの場合でも軌道狂いなどによって、台車3が同方向に車体2よりも速い速度で振れることがある。しかし、この場合でも制振用ダンパ5Aは、伸長に対してはアンロードを構成しており、図4(b)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ロッド側室14内の作動油がピストン15によって流路21へ送り出され、第1比例リリーフ弁23を通った作動油は、抵抗の小さい流路25からヘッド側室13へと流れる。また、容積の大きいヘッド側室13には、負圧によってオイルタンク18からの作動油も流れ込む。
ところで、本実施形態の制振用ダンパ5Aでは、シリンダ10が伸縮のいずれか一方の作動途中でオンロードとアンロードとを変化させる場合には、第1比例リリーフ弁23又は第2比例リリーフ弁24の一方を流れる作動油に作用する抵抗によって切り換えられる。シリンダ10が伸長作動の場合には、図3(a)と図4(b)に示すように、第1比例リリーフ弁23を通る作動油の流れによってオンロードとアンロードとの制御が行われる。一方、シリンダ10が収縮作動の場合には、図4(a)と図3(b)に示すように、第2比例リリーフ弁24を通る作動油の流れによってオンロードとアンロードとの制御が行われる。
(第2実施形態)
次に、図5は、図1に示す制振用ダンパ5の第2実施形態(5B)を示した回路図である。前記第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。この制振用ダンパ5Bもシリンダ10によって構成され、ヘッド側室13にオイルタンク18が接続されている。ロッド側室14に接続された流路31には、フィルタ32を介して第1比例リリーフ弁33が設けられている。流路31からは流路34が分岐してオイルタンク18へと接続され、その流路上には低圧リリーフ弁35と第2比例リリーフ弁36が直列に設けられている。シリンダ10のヘッド側室13には流路37が接続され、流路31及び低圧リリーフ弁35と第2比例リリーフ弁36との間に接続された流路38が、切換弁39によって接続されている。
本実施形態では、第1比例リリーフ弁33及び第2比例リリーフ弁36がノーマルオープンタイプの電磁比例リリーフ弁であって、コントローラ6からの荷重制御信号に従いリリーフ圧を開度調整によって変化させたオンロード制御が行われ、通常の全開状態でアンロードを構成するようになっている。また、切換弁39は、4ポート電磁弁であって、流路37と流路31,38との間の遮断と連通の切り換えを行うものであり、非通電時は図示するように遮断した状態になっている。制振用ダンパ5Bには更に、各弁による作動油の流れが遮断されたフェイル時にでもオイルを還流させることができるようにするため、ロッド側室14とオイルタンク18とを連通する流路41にオリフィス42が設けられている。
こうした本実施形態の制振用ダンパ5Bでは、車体2の制振制御が行われる鉄道車両の走行時には切換弁39が切り換えられ、流路37と流路31,38とが連通状態になる。そして、加速度センサ7からの検出信号に基づき制御コントローラ6が左右横方向の振動を判断し、第1比例リリーフ弁33及び第2比例リリーフ弁36の制御が行われる。ここで、図6及び図7は、制振用ダンパ5Bによる制振時における作動油の流れを示した図であり、図6(a)は、車体が例えば左側に揺れてシリンダ10が伸長する場合を示し、図7(a)は、車体が右側に揺れてシリンダ10が収縮する場合を示している。
シリンダ10を伸長させる車体2左側への揺れを防止する場合(図6)、第1比例リリーフ弁33の開度調整によって得られる制振荷重のオンロード制御が行われ、第2比例リリーフ弁36はオフのまま全開のアンロードを構成している。従って、シリンダ10のピストンロッド12が伸びれば、図6(a)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ロッド側室14内の作動油がピストン15によって流路31へ送り出され、第1比例リリーフ弁33から切換弁39を介して流路37へ流れヘッド側室13へと戻る。このとき、コントローラ6からの荷重制御指令によって第1比例リリーフ弁33のリリーフ圧が制御され、シリンダ10に発生する制振荷重が調整される。
そして、軌道狂いなどによって、台車3が同方向に車体2よりも速い速度で振れるような場合には、制振用ダンパ5Bは、収縮に対してアンロードが構成されており、図6(b)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ヘッド側室13内の作動油がピストン15によって流路37に押し出され、また負圧になったロッド側室14へと一部が流れる。流路37に押し出された作動油は、切換弁39から流路38へと流れ、アンロードを構成する第2比例リリーフ弁36を通ってオイルタンク18へと流れる。
続いて、シリンダ10を収縮させる車体2右側の揺れを防止する場合(図7)には、第2比例リリーフ弁36の開度調整によって得られる制振荷重のオンロード制御が行われ、第1比例リリーフ弁33はオフのまま全開のアンロードを構成している。従って、シリンダ10のピストンロッド12が収縮すれば、図7(a)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ヘッド側室13内の作動油がピストン15によって流路37に押し出され、また負圧になったロッド側室14へと一部が流れる。このとき、第1比例リリーフ弁33が全開であり切換弁39も開状態であるため、流路31と流路37が連通して等圧になっている。そこで、流路37に流れた作動油は切換弁39から流路38へと流れ、第2比例リリーフ弁36を通ってオイルタンク18へと流れる。第2比例リリーフ弁36は、コントローラ6からの荷重制御指令によってリリーフ圧が制御され、シリンダ10に発生する制振荷重が調整される。
そして、この場合でも軌道狂いなどによって、台車3が同方向に車体2よりも速い速度で振れることがあるが、制振用ダンパ5Bは、伸長に対してはアンロードが構成されており、図7(b)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ロッド側室14内の作動油がピストン15によって流路31へ送り出され、全開状態の第1比例リリーフ弁33と開状態の切換弁39とを通った作動油は抵抗の小さい流路37からヘッド側室13へと流れる。また、容積の大きいヘッド側室13には、負圧によってオイルタンク18からの作動油も流れ込む。
ところで、本実施形態の制振用ダンパ5Bでも、シリンダ10が伸縮のいずれか一方の作動途中でオンロードとアンロードとを変化させる場合には、第1比例リリーフ弁33又は第2比例リリーフ弁36の一方を流れる作動油に作用する抵抗によって切り換えられる。シリンダ10が伸長作動の場合には、図6(a)と図7(b)に示すように、第1比例リリーフ弁33を通る作動油の流れによってオンロードとアンロードとの制御が行われる。一方、シリンダ10が収縮作動の場合には、図7(a)と図6(b)に示すように、第2比例リリーフ弁36を通る作動油の流れによってオンロードとアンロードとの制御が行われる。
(第3実施形態)
次に、図8は、図1に示す制振用ダンパ5の第3実施形態(5C)を示した回路図である。前記第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。この制振用ダンパ5Cもシリンダ10によって構成され、ヘッド側室13にオイルタンク18が接続されている。ロッド側室14に接続された流路51には、フィルタ52を介して第1比例リリーフ弁53が設けられ、ヘッド側室13に接続された流路54と接続されている。そうした流路54から分岐してオイルタンク18へ接続された流路55には、パッシブ用比例リリーフ弁56と第2比例リリーフ弁57が直列に設けられている。パッシブ用比例リリーフ弁56と第2比例リリーフ弁57との間には、流路54から分岐した流路58が接続され、流路54上のチェック弁61と流路58上のチェック弁62がヘッド側室13に対して逆向きに取り付けられている。
第1比例リリーフ弁53及び第2比例リリーフ弁57は、ノーマルオープンタイプの電磁比例リリーフ弁であって、コントローラ6からの荷重制御信号に従いリリーフ圧を開度調整によって変化させたオンロード制御が行われ、通常の全開状態でアンロードを構成するようにしたものである。また、パッシブ用比例リリーフ弁56は、ノーマルクローズタイプの電磁比例リリーフ弁である。制振用ダンパ5Cには更に、各弁による作動油の流れが遮断したフェイル時にでもオイルを還流させることができるようにするため、ロッド側室14とオイルタンク18とを連通する流路63にオリフィス64が設けられている。
こうした本実施形態の制振用ダンパ5Cでは、車体2の制振制御が行われる鉄道車両の走行時にはパッシブ用比例リリーフ弁56が所定のリリーフ圧になるように開度調整が行われて連通状態になる。そして、加速度センサ7からの検出信号に基づき制御コントローラ6が左右横方向の振動を判断し、第1比例リリーフ弁53及び第2比例リリーフ弁57の制御が行われる。ここで、図9及び図10は、制振用ダンパ5Cによる制振時における作動油の流れを示した図であり、図9(a)は、車体が例えば左側に揺れてシリンダ10が伸長する場合を示し、図10(a)は、車体が右側に揺れてシリンダ10が収縮する場合を示している。
シリンダ10を伸長させる車体2左側への揺れを防止する場合(図9)、第1比例リリーフ弁53の開度調整によって得られる制振荷重のオンロード制御が行われ、第2比例リリーフ弁57は全開状態に制御されアンロードを構成する。従って、シリンダ10のピストンロッド12が伸びれば、図9(a)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ロッド側室14内の作動油がピストン15によって流路51へ送り出され、第1比例リリーフ弁53を通り、更に流路55のパッシブ用比例リリーフ弁56を通り、抵抗の小さい流路58へ流れてヘッド側室13へと戻る。このとき、コントローラ6からの荷重制御指令によって第1比例リリーフ弁53のリリーフ圧が制御され、シリンダ10に発生する制振荷重が調整される。
そして、軌道狂いなどによって台車3が同方向に車体2よりも速い速度で振れるような場合には、制振用ダンパ5Cは、収縮に対してアンロードが構成されており、図9(b)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ヘッド側室13内の作動油がピストン15によって流路54に押し出され、また一部は負圧になったロッド側室14へと一部が流れる。流路54に押し出された作動油は、チェック弁61を通って流路55へ流れ、開弁状態のパッシブ用比例リリーフ弁56及びアンロードを構成する第2比例リリーフ弁57を通ってオイルタンク18へと流れる。
続いて、シリンダ10を収縮させる車体2右側の揺れを防止する場合(図10)には、第2比例リリーフ弁57の開度調整によって得られる制振荷重のオンロード制御が行われ、第1比例リリーフ弁53は全開状態に制御されアンロードを構成している。従って、シリンダ10のピストンロッド12が収縮すれば、図10(a)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ヘッド側室13内の作動油がピストン15によって流路54に押し出され、また負圧になったロッド側室14へと一部が流れる。このとき、第1比例リリーフ弁53が全開のアンロードを構成しているため、流路51と流路54が連通して等圧になっている。従って、流路54の作動油は流路55へと流れ、パッシブ用比例リリーフ弁56及びリリーフ圧の調整された第2比例リリーフ弁57を通ってオイルタンク18へと流れる。第2比例リリーフ弁57は、コントローラ6からの荷重制御指令によってリリーフ圧が制御され、シリンダ10に発生する制振荷重が調整される。
そして、軌道狂いなどによって台車3が同方向に車体2よりも速い速度で振れるような場合には、制振用ダンパ5Cは、伸長に対してはアンロードを構成しており、図10(b)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ロッド側室14内の作動油がピストン15によって流路51へ送り出され、全開状態の第1比例リリーフ弁53を通り、更に流路55のパッシブ用比例リリーフ弁56を通り、抵抗の小さい流路58へ流れてヘッド側室13へと戻る。また、容積の大きいヘッド側室13には、負圧によってオイルタンク18からの作動油も流れ込む。
ところで、本実施形態の制振用ダンパ5Cでも、シリンダ10が伸縮のいずれか一方の作動途中でオンロードとアンロードとを変化させる場合には、第1比例リリーフ弁53又は第2比例リリーフ弁57の一方を流れる作動油に作用する抵抗によって切り換えられる。シリンダ10が伸長作動の場合には、図9(a)と図10(b)に示すように、第1比例リリーフ弁53を通る作動油の流れによってオンロードとアンロードとの制御が行われる。一方、シリンダ10が収縮作動の場合には、図10(a)と図9(b)に示すように、第2比例リリーフ弁57を通る作動油の流れによってオンロードとアンロードとの制御が行われる。
(第4実施形態)
次に、図11は、図1に示す制振用ダンパ5の第4実施形態(5D)を示した回路図である。前記第1実施形態と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。この制振用ダンパ5Dもシリンダ10によって構成され、ヘッド側室13にオイルタンク18が接続されている。ロッド側室14に接続された流路71には、フィルタ72を介して第1比例リリーフ弁73が設けられている。第1比例リリーフ弁73の二次側では、流路71から分岐した流路74がオイルタンク18へ接続されている。その流路74には、パッシブ用の低圧リリーフ弁75と第2比例リリーフ弁76が直列に設けられている。
第1比例リリーフ弁73及び第2比例リリーフ弁76は、ノーマルオープンタイプの電磁比例リリーフ弁であって、コントローラ6からの荷重制御信号に従いリリーフ圧を開度調整によって変化させたオンロード制御が行われ、通常の全開状態でアンロードを構成するようにしたものである。制振用ダンパ5Dには更に、各弁による作動油の流れが遮断したフェイル時にでもオイルを還流させることができるようにするため、ロッド側室14とオイルタンク18との間に、オリフィス77とリリーフ弁78とが設けられている。
シリンダ10のヘッド側室13に接続された流路81は、パッシブ用の低圧リリーフ弁75と第2比例リリーフ弁76との間で流路74に連通し、その流路81から分岐した流路82がロッド側室14側の流路71に接続されている。流路81,82には、それぞれ開閉弁83,84が設けられている。開閉弁83,84は、両方向への作動油の流れを可能とする開弁状態と、一方向の流れのみを遮断する閉弁状態とが切り換えられるものである。しかし、開閉弁83,84は、閉弁状態での作動油の遮断方向がヘッド側室13に対して逆向きになるように構成されている。
本実施形態の制振用ダンパ5Dでは、加速度センサ7からの検出信号に基づき制御コントローラ6が左右横方向の振動を判断し、第1比例リリーフ弁73及び第2比例リリーフ弁76の制御が行われる。開閉弁83,84は、両方に作動油が流れる開弁状態になっている。ここで、図12及び図13は、制振用ダンパ5Dによる制振時における作動油の流れを示した図であり、図12(a)は、車体が例えば左側に揺れてシリンダ10が伸長する場合を示し、図13(a)は、車体が右側に揺れてシリンダ10が収縮する場合を示している。
シリンダ10を伸長させる車体2左側への揺れを防止する場合(図12)、第1比例リリーフ弁73の開度調整によって得られる制振荷重のオンロード制御が行われ、第2比例リリーフ弁76は全開状態に制御されアンロードを構成する。従って、シリンダ10のピストンロッド12が伸びれば、図12(a)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ロッド側室14内の作動油がピストン15によって流路71へ送り出され、第1比例リリーフ弁73を通り、開閉弁84の配管された流路82から流路81を流れてヘッド側室13へと戻る。このとき、コントローラ6からの荷重制御指令によって第1比例リリーフ弁73のリリーフ圧が制御され、シリンダ10に発生する制振荷重が調整される。
そして、軌道狂いなどによって台車3が同方向に車体2よりも速い速度で振れるような場合には、制振用ダンパ5Dは、収縮に対してアンロードが構成されており、図12(b)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ヘッド側室13内の作動油がピストン15によって流路81に押し出され、また一部は負圧になったロッド側室14へと一部が流れる。流路81に押し出された作動油は、開閉弁83を通って流路74へ流れ、全開状態の第2比例リリーフ弁76を通ってオイルタンク18へと流れる。
続いて、シリンダ10を収縮させる車体2右側の揺れを防止する場合(図13)には、第2比例リリーフ弁76の開度調整によって得られる制振荷重のオンロード制御が行われ、第1比例リリーフ弁73は全開状態に制御されアンロードを構成している。従って、シリンダ10のピストンロッド12が収縮すれば、図13(a)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ヘッド側室13内の作動油がピストン15によって流路81に押し出され、また負圧になったロッド側室14へと一部が流れる。このとき、第1比例リリーフ弁73が全開のアンロードを構成しているため、流路71と流路81,82が連通して等圧になっている。従って、流路81の作動油は流路74へと流れ、リリーフ圧が調整された第2比例リリーフ弁76を通ってオイルタンク18へと流れる。第2比例リリーフ弁76は、コントローラ6からの荷重制御指令によってリリーフ圧が制御され、シリンダ10に発生する制振荷重が調整される。
そして、軌道狂いなどによって台車3が同方向に車体2よりも速い速度で振れるような場合には、制振用ダンパ5Dは、伸長に対してはアンロードを構成しており、図13(b)の太線で示すように作動油が流れる。すなわち、ロッド側室14内の作動油がピストン15によって流路71へ送り出され、全開状態の第1比例リリーフ弁73を通り、更に流路82の開閉弁84を通り、流路81へ流れてヘッド側室13へと戻る。また、容積の大きいヘッド側室13には、負圧によってオイルタンク18からの作動油も流れ込む。
ところで、本実施形態の制振用ダンパ5Dでも、シリンダ10が伸縮のいずれか一方の作動途中でオンロードとアンロードとを変化させる場合には、第1比例リリーフ弁73又は第2比例リリーフ弁76の一方を流れる作動油に作用する抵抗によって切り換えられる。シリンダ10が伸長作動の場合には、図12(a)と図13(b)に示すように、第1比例リリーフ弁73を通る作動油の流れによってオンロードとアンロードとの制御が行われる。一方、シリンダ10が収縮作動の場合には、図13(a)と図12(b)に示すように、第2比例リリーフ弁76を通る作動油の流れによってオンロードとアンロードとの制御が行われる。
以上、実施形態の制振用ダンパ5A(5B,5C,5D)によれば、第1比例リリーフ弁23(33,53,73)及び第2比例リリーフ弁24(36,57,76)などを使用して、シリンダ10が伸長又は収縮方向に変化する場合のオンロード制御を行うとともに、伸縮を逆にしたアンロード制御を実行することができる。そのため、アンロードバルブ111,112や比例バルブ151、第1及び第2の固定絞り153,154などの複雑な回路構成からなる従来の制振用ダンパ100に比べ、第1比例リリーフ弁23(33,53,73)及び第2比例リリーフ弁24(36,57,76)によってオンロード制御とアンロード制御をともに実行する簡易な構成にしたことで、部品点数の低減によって制振用ダンパ5A(5B,5C,5D)の設置スペースを小さくすることができ、コストの低下やメンテナンス作業の軽減が図られた。
図16は、制振用ダンパ5A(5B,5C,5D)の伸縮方向と伸縮速度を一定にした場合の荷重指令(a)とダンパ荷重(b)を示したグラフである。実施形態の制振用ダンパ5A(5B,5C,5D)では、第1比例リリーフ弁23(33,53,73)及び第2比例リリーフ弁24(36,57,76)がそれぞれ一の弁でオンロード制御とアンロード制御を切り換えるため、図16(b)に示すT1,T2時でのオンロード制御とアンロード制御との切り換えに、従来のような荷重変化(衝撃加速度)がなくなり、制振装置による乗心地を更に向上させることが可能になった。
図16(b)では、オンロード制御とアンロード制御との切り換えになるT1,T2時の前後でダンパ荷重が最小値P3となっている。これは、前述したように第1比例リリーフ弁23(33,53,73)や第2比例リリーフ弁24(36,57,76)の全開状態によってアンロードを構成しているからである。従って、実施形態の制振用ダンパ5(5A〜5D)によれば、従来の制振用ダンパ100とは異なり、アンロード荷重も制御可能であるので、横揺れが大きくストッパ当りが懸念される場合には敢えてアンロード荷重を高くし、ストッパに勢いよく当たらないようにして衝撃による乗心地悪化を防止することができる。
そして、アンロードを第1比例リリーフ弁23(33,53,73)や第2比例リリーフ弁24(36,57,76)によって構成するようにしたため、アンロード時の制振荷重も調整することができるようになった。
また、制振用ダンパ5A(5B,5C,5D)では、第1比例リリーフ弁23(33,53,73)や第2比例リリーフ弁24(36,57,76)切換音による騒音を発生させないものとすることができた。
更に、第2実施形態の制御用ダンパ5Bでは、第1比例リリーフ弁33及び第2比例リリーフ弁36をノーマルオープンタイプの電磁弁で構成したため、アンロードを構成する場合に通電する必要がなく消費電力を抑えることができる。
本発明に係る鉄道車両の制振用ダンパについて実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、油圧回路として制振用ダンパ5A〜5Dの3パターンを示したが、第1比例リリーフ弁及び第2比例リリーフ弁を使用した他の異なる油圧回路を構成したものであってもよい。
1 鉄道車両
2 車体
3 台車
5(5A,5B,5C,5D) 制振用ダンパ
10 シリンダ
11 シリンダチューブ
13 ヘッド側室
14 ロッド側室
18 オイルタンク
23 第1比例リリーフ弁
24 第2比例リリーフ弁

Claims (5)

  1. ピストンロッドと一体のピストンにチェック弁を備えた流路が形成され、ヘッド側室からロッド側室へ作動油が流れるようにしたシリンダと、前記ヘッド側室に対してチェック弁を介して接続されたオイルタンクと、前記シリンダの伸縮に伴って流れる作動油の抵抗を大きくするオンロード制御および該作動油の抵抗を小さくするアンロード制御の切り換えが可能な油圧回路とを有し、
    前記油圧回路は、前記シリンダの伸長作動に対し弁の開度調整によりオンロード制御を行う第1比例リリーフ弁と、前記シリンダの収縮作動に対し弁の開度調整によりオンロード制御を行う第2比例リリーフ弁とを備えたものであることを特徴とする鉄道車両の制振用ダンパ。
  2. 請求項1に記載する鉄道車両の制振用ダンパにおいて、
    前記油圧回路は、ノーマルクローズの前記第1比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁が、前記ロッド側室から前記オイルタンクへの流路上に直列に設けられ、
    前記第1比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁との間で前記流路から分岐した流路が前記ヘッド側室に接続されたものであることを特徴とする鉄道車両の制振用ダンパ。
  3. 請求項1に記載する鉄道車両の制振用ダンパにおいて、
    前記油圧回路は、前記ロッド側室とヘッド側室を連通する流路にノーマルオープンの前記第1比例リリーフ弁が設けられ、
    前記ヘッド側室と前記オイルタンクを連通する流路にノーマルオープンの前記第2比例リリーフ弁が設けられ、
    前記ヘッド側室側で前記各流路の開閉を切り換える切換弁が設けられたものであることを特徴とする鉄道車両の制振用ダンパ。
  4. 請求項1に記載する鉄道車両の制振用ダンパにおいて、
    前記油圧回路は、ノーマルオープンの前記第1比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁が、ノーマルクローズのパッシブ用比例リリーフ弁を挟んで前記ロッド側室から前記オイルタンクへの流路上に直列に設けられ、
    前記第1比例リリーフ弁と前記パッシブ用比例リリーフ弁との間で前記流路から分岐した流路が、前記ヘッド側室側への流れを制限するチェック弁を備えて前記ヘッド側室に接続され、
    前記パッシブ用比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁との間で前記流路から分岐した流路が、前記ヘッド側室側からの流れを制限するチェック弁を備えて前記ヘッド側室に接続されたものであることを特徴とする鉄道車両の制振用ダンパ。
  5. 請求項1に記載する鉄道車両の制振用ダンパにおいて、
    前記油圧回路は、ノーマルオープンの前記第1比例リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁が、パッシブ用リリーフ弁を挟んで前記ロッド側室から前記オイルタンクへの流路上に直列に設けられ、
    前記第1比例リリーフ弁と前記パッシブ用リリーフ弁との間で前記流路から分岐して前記ヘッド側室側に接続された流路に、開弁状態と前記ヘッド側室側への流れを遮断する閉弁状態とを切り換える開閉弁が設けられ、
    前記パッシブ用リリーフ弁と前記第2比例リリーフ弁との間で前記流路から分岐して前記ヘッド側室側に接続された流路に、開弁状態と前記タンク側への流れを遮断する閉弁状態とを切り換える開閉弁が設けられたものであることを特徴とする鉄道車両の制振用ダンパ。
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