JP5461240B2 - 弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具 - Google Patents

弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具 Download PDF

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Description

本発明は、弁付管継手及びこの弁付管継手に用いられる弁支持具に関するものである。
従来、圧力損失が低減され、十分な強度を有し、製造コストが削減されている弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具は、筒体の流路に、頭部及び軸部を有する弁と、筒体に固定されて軸部を軸方向に移動可能に支持する弁支持具と、頭部の付勢部材とを備えており、嵌入が外れた状態では頭部が付勢され縮径部と当接して流路が塞がれ、嵌入状態では両頭部の押し合いにより両頭部が縮径部から離れて両流路が連通するようになっている。また、弁支持具は、軸部の周面に沿い軸部を囲い込む軸通部と、軸通部の両端部から内周面まで延出する架渡し部と、この先端部と繋がり弁付管継手本体の内周面に沿う基部とを有する。しかも、軸通部、架渡し部及び基部が流路の断面方向が肉薄となる板状となっている。
特開2009−2483号公報
しかしながら、特許文献1の弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具では、弁支持具が掛止リングによって弁付管継手本体の内周面に支持されている。このため、掛止リングが必要となり部品点数が増加し、コストアップの要因となる。
本発明は上記事実を考慮し、部品点数を少なくでき、コストダウンが可能な弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具を得ることを目的としている。
請求項1に記載の発明の弁付管継手は、内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、前記両流路のそれぞれに設けられ、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記筒体の内周部に形成した溝部に固定され、前記軸部を軸方向に移動可能に支持すると共に、前記軸部の周面に沿い、かつ複数で前記軸部を囲い込む軸通部と、これら軸通部の両端部からそれぞれ前記内周面まで延出する架渡し部と、相互に隣接する前記軸通部から延出する相互に隣接する前記架渡し部の両先端部と繋がり、かつ前記内周面に沿う基部と、該基部の中間部において前記軸通部側へ屈曲された折り曲げ部と、を備え、弾性変形することで外径が拡縮可能とされた弁支持具と、この弁支持具及び前記頭部の間に介在されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、を有し、前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する。
請求項1記載の弁付管継手では、弁支持具における基部の中間部が軸通部側へ屈曲された折り曲げ部となっており、弁支持具は弾性変形することで外径が拡縮する。このため、従来、使用していた掛止リングが必要なく、外径が拡大した弁支持具を、筒体の内周部に形成した溝部に取り付けることができる。この結果、部品点数を少なくでき、コストダウンが可能になる。
請求項2記載の発明の弁付管継手の弁支持具は、内周面が流路を形成する雄筒体と、内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、前記両流路のそれぞれに設けられ、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、前記頭部の前記他方の筒体とは反対側に配置されて前記頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、を有し、前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手に用いられ、前記頭部との間に前記付勢部材が介在された状態で前記筒体の内周部に形成した溝部に固定され、前記弁を前記軸部の軸方向に移動可能に支持する弁支持具であって、
前記軸部の周面に沿い、かつ複数で前記軸部を囲い込む軸通部と、これら軸通部の両端部からそれぞれ前記内周面まで延出する架渡し部と、相互に隣接する前記軸通部から延出する相互に隣接する架渡し部の両先端部と繋がり、かつ前記内周面に沿う基部と、該基部の中間部において前記軸通部側へ屈曲された折り曲げ部と、を備え、弾性変形することで外径が拡縮可能とされている。
請求項2記載の弁付管継手の弁支持具は、弁支持具における基部の中間部が軸通部側へ屈曲された折り曲げ部となっており、弁支持具は弾性変形することで外径が拡縮する。このため、従来、使用していた掛止リングが必要なく、外径が拡大した弁支持具を、筒体の内周部に形成した溝部に取り付けることができる。この結果、部品点数を少なくでき、コストダウンが可能になる。
以上説明したように請求項1に記載の本発明の弁付管継手は、部品点数を少なくでき、コストダウンが可能になる。
請求項2記載の弁付管継手の弁支持具は、部品点数を少なくでき、コストダウンが可能になる。
本発明の一実施形態に係る弁支持具を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る弁支持具を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る弁支持具の変形状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る弁付管継手を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る弁支持具が変形状態にある弁付管継手を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る弁付管継手の連結後の状態を示す半断面図である。
以下、図1〜図6を参照して、本発明の実施形態に係る弁付管継手及び弁付管継手の弁支持具について説明する。
(弁付管継手)
図6に示すように、本実施形態の弁付管継手10は、ノーズなどといわれる筒状の雄継手12と、ボディーなどといわれる筒状の雌継手14との組合せで構成されている。この雄継手12はノーズ本体などといわれる筒状の雄筒体16を有し、雄筒体16の内周面16Aが流路L1を形成している。同様に、雌継手14はボディー本体などといわれる筒状の雌筒体18を有し、この雌筒体18の内周面18Aが流路L2を形成している。このようにしてなる雄筒体16及び雌筒体18は、雄筒体16の先端部16Bを雌筒体18の先端部内周面18Bで形成された開口部に嵌入しつつ、例えば、螺合し、あるいは図示例のような連結機構20を利用するなどの適宜の方法で固定して、連結することができるようになっている。
また、雄継手12及び雌継手14は、流路L1、L2に、それぞれポペットバルブなどといわれる弁26が備えられている。これらの弁26は、ポペットなどといわれるテーパー状(円錐状)の頭部26Aと、この頭部26Aから他方の筒体16、18とは反対側、つまり基端側に延出する頭部26Aよりも小径の軸部26Bとを有する。
なお、他方の筒体16、18とは、流路L1に備えられた弁26においては雌筒体18を、流路L2に備えられた弁26においては雄筒体16を意味する。また、雄継手12と雌継手14との連結方法は、特に限定されず、例えば、雄継手12と雌継手14とを螺合するなどして固定し、連結することもできる。
ただし、本実施形態では、連結容易性という観点から、連結機構20を利用して固定し、連結する方法を採用している。この連結機構20は、雌筒体18の先端部に、同軸的に、かつ外接するように備えられたカラーなどといわれる連結筒体32を有する。この連結筒体32は、先端側が肉厚、基端側が肉薄とされ、この肉薄部の内周面と雌筒体18の外周面との間にコイル状のスプリングなどからなる付勢部材34が介在されている。この付勢部材34は、連結筒体32の肉厚部と肉薄部との段差部分に掛合しており、連結筒体32を先端側に付勢している。ただし、雌筒体18の先端部外周面には、この外周面から突出するように環状のリングや、複数のボール部材等で構成された突部材36が嵌め込まれている。従って、連結筒体32の肉厚部が当該突部材36と掛合することによって、当該付勢による連結筒体32の先端側への移動が制限されている。
一方、連結機構20はボール部材40を有しており、このボール部材40は雌筒体18の先端部に形成された孔42内に配置されている。ボール部材40は、通常、連結筒体32の肉厚部内周面によって覆われ、外方への移動が阻止されている。また、孔42の内方側の径はボール部材40の径よりも小さくなっており、ボール部材40は雌筒体18の先端内周面18Bの開口部から突出した状態で移動不能となっている。なお、本実施形態のボール部材40及び孔42は、雌筒体18の周方向に適宜の間隔をおいて複数設けられている。
また、雄継手12及び雌継手14は、流路L1、L2に、コイル状のスプリングなどからなる付勢部材52が備えられている。これらの付勢部材52は、弁支持具30と弁26の頭部26Aの底面(基端側面)との間に介在されており、軸部26Bに外接している。従って、弁26の頭部26Aは、付勢部材52によって他方の筒体側に付勢されている。そして、この付勢により、雄筒体16の先端部16Cが雌筒体18の先端部内周面18Bの開口部に嵌入されていない状態(嵌入が外れた状態)においては、流路L1、L2が塞がれた状態となる。より詳細には、これらの流路L1、L2を形成する雄筒体16、雌筒体18の内周面16A、18Aには、軸心側(内方)に突出する縮径部16C、18Cが設けられている。そして、弁26の頭部26Aが他方の筒体側に付勢されて先端側に移動すると、縮径部16C、18Cの内周面と頭部26Aのテーパー面とが当接し、この当接によって流路L1、L2が塞がれるようになっている。
また、連結機構20を用いて雄継手12と雌継手14とを連結するにあたっては、まず、連結筒体32を基端側に移動(スライド)し、ボール部材40を外方へ移動可能とする。次に、この状態において、雄筒体16の先端部16Bを雌筒体18の先端部内周面18Bで形成された開口部に嵌入する。この嵌入時において、ボール部材40は外方へ移動可能とされているため、ボール部材40が嵌入の妨げとなることはない。この嵌入によって、雄継手12の内周面12Aに形成された縮径部16Cの先端面と雌筒体18の内周面18Aに形成された縮径部18Cの先端面とが突き当たった状態になると、ボール部材40は、雄筒体16の先端部16Bに形成された凹部43内に嵌入する。そして、この状態において、連結筒体32を基端側へ移動するのを中止すれば、連結筒体32は付勢部材34によって先端側に移動され、ボール部材40を覆い、ボール部材40の外方への移動を不能とする。このようにして、ボール部材40と凹部43とが掛合状態となり、雄継手12と雌継手14とが固定され、連結が完了する。
また、雌筒体18の先端部内周面18Bに周方向に沿う環状溝44が形成されており、この環状溝44内に、O−リング等からなるシール材46が埋め込まれている。これにより、嵌入状態においては、シール材46の内周面と雄筒体16の先端部16Bの外周面とが当接し、当該雄筒体16の先端部16Bの外周面と雌筒体18の先端部内周面18Bとの間から流体が漏れるのが防止されている。
なお、雄筒体16の先端部16Bが雌筒体18の先端部内周面18Bの開口部に嵌入された状態においては、両流路L1、L2が連通した状態となる。より詳細には、両頭部弁26、26が相互に押し合い、この押し合いにより両頭部26A、26Aが縮径部16C、18Cから離れ、もって両流路L1、L2が連通するようになっている。
他方、雄筒体16の先端部16Bの雌筒体18の先端部内周面18Bの開口部への嵌入が外された状態においては、付勢部材52によって縮径部16C、18Cの内周面と頭部26Aのテーパー面とが当接し、この当接によって流路L1、L2が塞がれるようになっている。
なお、本実施形態においては、流路L1、L2の閉塞をより完全なものとするために、頭部26Aのテーパー面に周方向に沿う環状溝が形成されており、この環状溝内にシール材48が埋め込まれている。このシール材48は、例えば、O−リングによって形成することや、特開2006‐105285号公報に開示されているようなゴム材の焼付けによって形成することなどができる。
また、本実施形態では、頭部26Aの基端側に整流リング50を備えている。この整流リング50は、底面が頭部26Aの底面とほぼ同じ径の円錐状とされており、軸心部には貫通孔が形成されている。この整流リング50を、例えば、流路L2に配置するにあたっては、底面が頭部26Aの底面と対面する向きとし、かつ軸心部に形成された貫通孔内を弁26の軸部26Bび付勢部材52が通るようにする。この整流リング50の配置により、頭部26Aの基端側において乱流等が生じなくなるため、圧力損失が低減されている。この整流リング50を配置するにあたっては、例えば、特開平8‐320092号公報などを参考にすることもできる。
また、本実施形態では、雄継手12及び雌継手14の流路L1、L2に、ポペットガイドなどといわれる弁支持具30が備えられており、弁支持具30が弁26を支持している。
(弁支持具)
次に、本実施形態の弁支持具30について、説明する。なお、弁支持具30は、流路L1にも流路L2にも同じ形態のものを備えることができ、以下では、流路L1に備える場合を例に説明する。
図1に示すように、弁支持具30は弾性変形可能な材質、例えば、ばね鋼で構成されており、軸通部30Aと、架渡し部30Bと、基部30Cと、折り曲げ部30Fとで主に構成されている。軸通部30Aは、流路L1の断面方向に関して、弁26を構成する軸部26Bの周面に沿う形状、例えば、軸部26Bが断面略真円形状とされており、本実施形態においては円弧状とされている。また、本実施形態の軸通部30Aは、相互に対向するように2つ備えられており、この2つで軸部26Bを囲い込む状態になっている。これにより、弁26の軸部26Bは、弁支持具30の軸通部30Aに軸方向へ移動可能に支持されている。一方、架渡し部30Bは軸通部30Aの両端部30Dからそれぞれ筒体16の内周面16Aまで延出しており、本実施形態では、特に直線状とされている。また、基部30Cは相互に隣接する軸通部30Aから延出する相互に隣接する架渡し部30Bの先端部30Eと繋がり、筒体16の内周面16Aに沿う形状、つまり内周面16Aが断面略真円形状とされている本実施形態においては、円弧状とされている。このように架渡し部30Bが軸通部30Aと基部30Cとに繋がることによって、軸通部30Aが軸部26Bから受けた力は、軸通部30A、更には筒体16の内周面16Aに伝わるようになっている。従って、この軸部26Bからの力がよりダイレクトに内周面16Aに伝わるようになっている。なお、力がダイレクトに伝わらないと、軸部26Bの移動方向が軸方向に対して傾いても内周面16Aには伝わらず、傾いた状態での移動が解消されない可能性がある。
また、架渡し部30Bは、流路L1の径方向に延出し、特に直線状に延出するのが好ましい。これは、架渡し部30Bが直線状であると、材料費が削減されているとの効果や、圧力損失がより低減されているとの効果もある。また、弁支持具30の安定性という観点からは、基部30Cの長さが長い方が好ましい。この基部30Cの長さは、一つの基部30Cと繋がる架渡し部30Bの開き角θ1と比例する。従って、この開き角θ1が大きくなると弁支持具30は安定するが、他方、材料費や圧力損失も増加してしまう。そこで、これらのバランスという観点から、例えば、開き角θ1を15〜180°とするのが好ましく、図示例のように90°とするのがより好ましい。
また、折り曲げ部30Fは、弁支持具30における基部30Cの中間部に、軸通部30A側へ屈曲されており、V字状に折り曲げられている。従って、図3に示すように、弁支持具30に外周側から内周方向(図3の矢印A方向)へ力が作用した場合には、ばね鋼で構成された弁支持具30が弾性変形し、二点鎖線の状態から実線で示すように、折り曲げ部30Fが伸び、弁支持具30の外径がD1からD2へ縮径するようになっている。
一方、弁支持具30に作用する外周側から内周方向(図3の矢印A方向)へ力が解除された場合には、弁支持具30は図3に実線で示す変形形状から二点鎖線で示すもとの形状に戻り、弁支持具30の外径がD2からD1へ拡径するようになっている。
従って、図5に示すように、弁支持具30は縮径することで筒体16の内周面16Aに沿って筒体16の軸方向へ移動可能となる。また、図4に示すように、弁支持具30は拡径することで、筒体16の内周面16Aに周方向に沿って形成されたリング状の溝部としての掛止溝56に掛止される。
以上の掛止によって弁支持具30は、筒体16、18に対して、軸方向へ移動不能に固定されている。他方、弁支持具30の軸通部30Aには、弁26の軸部26Bが挿通されており、弁26は、弁支持具30によって軸方向へは移動可能に支持された状態となっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、ばね鋼で構成された弁支持具30における基部30Cの中間部に、軸通部30A側へ屈曲された折り曲げ部30Fが形成されており、折り曲げ部30FはV字状に折り曲げられている。従って、図3に示すように、外周側から内周方向(図3の矢印A方向)へ力が作用した場合には、ばね鋼で構成された弁支持具30が弾性変形し、二点鎖線の状態から実線で示すように、折り曲げ部30Fが伸びることで、弁支持具30の外径がD1からD2へ縮径する。一方、弁支持具30に作用する外周側から内周方向(図3の矢印A方向)へ力が解除された場合には、弁支持具30は図3に実線で示す変形形状から二点鎖線で示すもとの形状に戻り、弁支持具30の外径がD2からD1へ拡径する。
従って、弁支持具30は図5に示すように、縮径することで筒体16の内周面16Aに沿って筒体16の軸方向へ移動可能となると共に、図4に示すように、拡径することで掛止溝56に掛止可能となる。
このため、従来、使用していた掛止リングが必要なく、弁支持具30を筒体16の内周面16Aに設けた掛止溝56に取り付けることができる。この結果、部品点数を少なくでき、コストダウンが可能になる。また、従来、使用していた掛止リングによる流体の流れの阻害が無くなるため、圧力損失も低減できる。また、弁支持具30の弁付管継手10への組付けや取り外しも容易になる。
なお、掛止溝56から弁支持具30を取外す際には、スナップリングプライヤー等の工具を、一対の折り曲げ部30Fに係止し、一対の折り曲げ部30Fに内周方向(図3の矢印A方向)への力を作用させ、弁支持具30の外径をD1からD2に縮径することで、掛止溝56から弁支持具30を容易に取外すことができる。
また、本実施形態では、図1に示すように、弁支持具30の全体が流路L1の断面方向が肉薄となる板状とされている。これにより、流路L1を通る流体の圧力損失が著しく低減する。しかも、平らな板材やパイプなどの折り曲げ加工や、切り抜き加工などによって、弁支持具30を製造することができ、製造コストが削減されている。
なお、本発明において板状とは、平らに広がっている状態、つまり平板状であることに限定されているものではなく、例えば、途中で折れたり曲がったりしている状態をも含む。
また、本実施形態では、弁支持具30の長さK1(図2参照)と掛止溝56の長さ(軸部26Bの軸方向を基準とする長さ、つまり流路L1の流れ方向を基準とする長さを意味する。)を長くするのみで、弁支持具30の強度(この強度には、例えば、軸通部30A、架渡し部30B及び基部30Cの一体化強度なども含まれる。)や安定性(例えば、内周面16Aに対する安定性や、軸部26Bを安定的に支持できる点など。)を適宜向上させることもできる。
[その他の実施形態]
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されているものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、弁支持具30における架渡し部30Bの数は、上記実施形態の4本に限定されず6本等の他の本数としてもよい。また、弁支持具30の材質もばね鋼に限定されず、弾性変形可能な他の材質としてもよい。また、弁支持具30を適用する弁付管継手も上記実施形態の弁付管継手10に限定されない。
10 弁付管継手
12 雄継手
14 雌継手
16 雄筒体
16A 雄筒体の内周面
16B 雄筒体の先端部
16C 雄筒体の縮径部
18 雌筒体
18A 雌筒体の内周面
18B 雌筒体の先端部内周面
18C 雌筒体の縮径部
20 連結機構
26 弁
26A 弁の頭部
26B 弁の軸部
30 弁支持具
30A 弁支持具の軸通部
30B 弁支持具の架渡し部
30C 弁支持具の基部
30F 弁支持具の折り曲げ部
32 連結筒体
52 付勢部材
56 掛止溝(溝部)

Claims (2)

  1. 内周面が流路を形成する雄筒体と、
    内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、
    前記両流路のそれぞれに設けられ、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、
    前記筒体の内周部に形成した溝部に固定され、前記軸部を軸方向に移動可能に支持すると共に、前記軸部の周面に沿い、かつ複数で前記軸部を囲い込む軸通部と、これら軸通部の両端部からそれぞれ前記内周面まで延出する架渡し部と、相互に隣接する前記軸通部から延出する相互に隣接する前記架渡し部の両先端部と繋がり、かつ前記内周面に沿う基部と、該基部の中間部において前記軸通部側へ屈曲された折り曲げ部と、を備え、弾性変形することで外径が拡縮可能とされた弁支持具と、
    この弁支持具及び前記頭部の間に介在されてこの頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、
    を有し、前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する弁付管継手。
  2. 内周面が流路を形成する雄筒体と、
    内周面が流路を形成し、かつ前記雄筒体の先端部が嵌入される雌筒体と、
    前記両流路のそれぞれに設けられ、頭部及びこの頭部から他方の筒体とは反対側に延出する前記頭部より小径の軸部を有する弁と、
    前記頭部の前記他方の筒体とは反対側に配置されて前記頭部を前記他方の筒体側に付勢する付勢部材と、
    を有し、前記嵌入が外れた状態においては、前記頭部が前記他方の筒体側に付勢されて前記内周面に設けられた縮径部と当接し、この当接によって前記流路が塞がれ、前記嵌入の状態においては、前記両頭部が相互に押し合い、この押し合いにより前記両頭部が前記縮径部から離れて前記両流路が連通する、構成とされた弁付管継手に用いられ、前記頭部との間に前記付勢部材が介在された状態で前記筒体の内周部に形成した溝部に固定され、前記弁を前記軸部の軸方向に移動可能に支持する弁支持具であって、
    前記軸部の周面に沿い、かつ複数で前記軸部を囲い込む軸通部と、これら軸通部の両端部からそれぞれ前記内周面まで延出する架渡し部と、相互に隣接する前記軸通部から延出する相互に隣接する架渡し部の両先端部と繋がり、かつ前記内周面に沿う基部と、該基部の中間部において前記軸通部側へ屈曲された折り曲げ部と、を備え、弾性変形することで外径が拡縮可能とされている弁付管継手の弁支持具。
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