JP5454898B2 - パッドクリーニング装置及びパッド印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パッド印刷用のパッドの転写面に残留した印刷液を除去するパッドクリーニ
ング装置と、そのパッドクリーニング装置を備えるパッド印刷装置に関する。
この種のパッドクリーニング装置として、従来、例えば下記特許文献1に記載されているような、表面に粘着面を有するクリーニングテープを使ってパッドの転写面をクリーニングする装置(転写体拭い手段)が提供されている。このパッドクリーニング装置には、クリーニングテープを繰り出す繰出部と、その繰出部から繰り出されたクリーニングテープを回収する回収部と、繰出部と回収部との間に架け渡されたクリーニングテープの裏面に当接する裏当て部と、が備えられている。
上記した構成からなるパッドクリーニング装置によれば、上記したクリーニングテープは、繰出部から回収部へ移送される。そして、そのクリーニングテープのうちの裏当て部が当てられた部分の粘着面にパッドの転写面を押し付け、その後、パッドを裏当て部から離間する方向に移動させて粘着面から引き剥がすことで、パッドの転写面に残留する印刷液が粘着面に転写されて除去される。
特開平1−283146号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、クリーニングテープの粘着面に貼り付きやすい材料でパッドを形成したりクリーニングテープの粘着面の粘着強度を強力にしたりすると、パッドの転写面をクリーニングする際にクリーニングテープが裏当て部を叩く打音(異音)が発生し、また、パッドの転写面が劣化し易くなるという問題が生じる。
例えば、接着剤(印刷液)をパッド印刷で塗布する際には、一般的なシリコーンゴム製のパッドでは接着剤を弾くため、ブチルゴム製のパッドが使用される。ブチルゴム製のパッドは、クリーニングテープの粘着面に貼り付きやすいため、パッドをクリーニングテープの粘着面から引き剥がす際に、クリーニングテープが粘着面の粘着力によりパッドの転写面に貼り付いてパッドと共に引き上げられて裏当て部から離間する。その後、そのクリーニングテープがパッドの転写面から一気に剥がれる。このとき、クリーニングテープが裏当て部に勢いよく衝突して大きな打音が発生する。また、上述したようにパッドの転写面からクリーニングテープが一気に剥がされるため、パッドの転写面へのダメージが大きく、パッドの転写面が劣化しやすくなる。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、パッドをクリーニングテープの粘着面から引き剥がす際に生じる異音を抑制すると共に、パッドの転写面へのダメージを抑えてパッドの長寿命化を図ることを目的としている。
本発明に係るパッドクリーニング装置は、表面に粘着面を有するクリーニングテープを繰り出す繰出部と、該繰出部から繰り出された前記クリーニングテープを回収する回収部と、前記繰出部と前記回収部との間に張設された前記クリーニングテープの裏面に当接する裏当て部と、を備え、前記クリーニングテープのうちの前記裏当て部が当てられた部分の前記粘着面にパッド印刷用のパッドの転写面が押し付けられることで前記転写面に残留する印刷液を除去するパッドクリーニング装置において、前記繰出部と前記回収部との間に架け渡された前記クリーニングテープを粘着面側から押さえる押さえ部材が備えられ、前記粘着面に沿って延在すると共に前記クリーニングテープの長手方向に対して直交する仮想線を基準線として、前記押さえ部材が前記基準線に対して斜めに延設されていることを特徴としている。
このような特徴により、クリーニングテープのうちの裏当て部が当てられた部分の粘着面にパッドの転写面を押し付け、その後、パッドを裏当て部から離間する方向に移動させて粘着面から引き剥がすことで、パッドの転写面に残留する印刷液が粘着面に転写されて除去される。
また、パッドを粘着面から引き剥がす際、クリーニングテープが粘着面の粘着力によりパッドの転写面に貼り付いても、押さえ部材によってクリーニングテープが粘着面側から押さえられているので、クリーニングテープがパッドの転写面から直ぐに剥がされ、クリーニングテープが引き上げられる量が小さく抑えられる。
また、パッドを粘着面から引き剥がす際、パッドの転写面に貼り付いたクリーニングテープは、基準線に対して斜めに延設する押さえ部材によってクリーニングテープの幅方向の片側から順次剥がされていく。
また、本発明に係るパッドクリーニング装置は、前記押さえ部材が、前記パッドが押し付けられる押付位置よりも前記クリーニングテープの移送方向の上流側に配設されていることが好ましい。
これにより、押さえ部材に印刷液が付着することが防止される。すなわち、仮に、押さえ部材が押付位置よりもクリーニングテープの移送方向の下流側に配設されていると、印刷液が付着したクリーニングテープを押さえ部材が押さえることになるので、押さえ部材に印刷液が付着するおそれがあるが、押さえ部材を押付位置よりも上流側に配設することで、印刷液が付着していないクリーニングテープを押さえ部材が押さえることになり、押さえ部材に印刷液が付着しない。
また、本発明に係るパッドクリーニング装置は、前記押さえ部材が丸棒状の部材からなり、該押さえ部材が軸回転可能に設けられていることが好ましい。
これにより、クリーニングテープの粘着面を押さえる押さえ部材が粘着面から剥がれやすくなり、クリーニングテープが押さえ部材に貼り付くことが防止される。
本発明に係るパッド印刷装置は、印刷液が塗布された印版上にパッド先端の転写面を押し付けて該転写面に印刷パターンを転写し、前記転写面を被印刷物の被印刷面に押し付けて前記印刷パターンを前記被印刷面に転写し、前記転写面に残留する印刷液を除去するパッド印刷装置において、上記したパッドクリーニング装置を備えることを特徴としている。
このような特徴により、パッドをクリーニングする際に、クリーニングテープが粘着面の粘着力によりパッドの転写面に貼り付いても直ぐに剥がされ、クリーニングテープが引き上げられる量が小さく抑えられ、裏当て部に衝突するクリーニングテープの勢いが抑えられる。
本発明に係るパッドクリーニング装置、パッド印刷装置及びパッドクリーニング方法によれば、パッドを粘着面から引き剥がす際にクリーニングテープが引き上げられる量が小さく抑えられるので、裏当て部に衝突するクリーニングテープの勢いが抑えられて異音を抑制することができると共に、パッドの転写面へのダメージを抑えてパッドの長寿命化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置を模式的に表した側面図である。 本発明の実施の形態に係るパッドクリーニング装置の側面図である。 図2に示すA−A間の断面図である。 本発明の実施の形態に係るパッドクリーニング装置の平面図である。 本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置の動作を説明するためのパッド印刷装置の模式的な側面図である。 本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置の動作を説明するためのパッド印刷装置の模式的な側面図である。 本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置の動作を説明するためのパッド印刷装置の模式的な側面図である。 本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置の動作を説明するためのパッド印刷装置の模式的な側面図である。 本発明の実施の形態に係るパッド印刷装置の動作を説明するためのパッド印刷装置の模式的な側面図である。 図9に示すB−B間の断面図である。 本発明の変形例を説明するためのパッドクリーニング装置の断面図である。
以下、本発明に係るパッドクリーニング装置、パッド印刷装置及びパッドクリーニング方法の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1に示すパッド印刷装置1は、接着剤やインク等の印刷液が塗布された印版2上にパッド3先端の転写面30を押し付けて転写面30に印刷パターンを転写し、その転写面30をワークX(被印刷物)の被印刷面Yに押し付けて印刷パターンを被印刷面Yに転写し、その転写面30に残留する印刷液を除去する装置である。
詳しく説明すると、パッド印刷装置1には、例えば文字や記号、図形、模様等が刻印された印版2と、印版2から転写された印刷パターンを一時的に保持する転写面30を有するパッド3と、印版2上に塗布する印刷液を貯留する印刷液リザーバー5と、印版2上の余剰な印刷液を掻き出すスキージ6と、印版2が載置される印版台7と、ワークXが載置されるワーク台8と、パッド3からワークXに印刷パターンを転写した後にパッド3の転写面30に残留する印刷液を除去するパッドクリーニング装置4と、パッド3を印版2上とワークX上とパッドクリーニング装置4上との間で移動させるパッド移動手段9と、パッド3を支持するパッド支持部材10と、が備えられている。また、パッド印刷装置1には、印版2上に印刷液を塗布する図示せぬ印刷液塗布手段と、スキージ6を印版2の上面に沿って往復移動させる図示せぬスキージ移動手段と、が備えられている。
印刷液リザーバー5は、印刷液が収容された壷体であり、上面が開放された容器である。この印刷液リザーバー5の上には、印版台7が配設されており、この印版台7によって印刷液リザーバー5の上面が閉塞されている。なお、印刷液リザーバー5は、上面が印版台7で閉塞されたクローズ式の容器に限らず、上面が開放されたオープン式の容器であってもよい。
印版台7は、印版2を支持する台座であり、印刷液リザーバー5上に固定されている。この印版台7の上面には、平面視矩形の凹部70が形成されており、その凹部70には、矩形板状の印版2が着脱可能に嵌合されている。印版2は、上面に印刷パターンの溝20が刻まれた凹版であり、印版台7の凹部70の内側に嵌め込むことで保持されている。この印版2の上面は、印版台7の上面と面一になっており、これら印版2及び印版台7の上方には、スキージ6が配置されている。
スキージ6は、印版2及び印版台7の上面に対して傾けて配置された板状のブレードであり、このスキージ6の幅は、少なくとも印版2の幅よりも大きくなっている。このスキージ6の下端面は、スキージ6の表面に対して斜めに傾斜されており、印版台7の上面に摺接されている。また、スキージ6は、図示せぬスキージ移動手段によって印版2の上面に沿って傾斜側に往復動する。
ワーク台8は、ワークXを支持する台座であり、印版台7の側方に配設されている。このワーク台8には、その上に載せられたワークXを保持する図示せぬ保持手段が設けられている。
パッド移動手段9は、パッド3を水平方向に移動させる水平移動機構90と、パッド3を鉛直方向に移動させる鉛直移動機構91と、を備えている。水平移動機構90は、印版2(印版台7)、ワークX(ワーク台8)及びパッドクリーニング装置4の上方に水平に配設されたガイドレール92と、ガイドレール92に走行可能に取り付けられたスライダー93と、スライダー93をガイドレール92に沿って往復動させる図示せぬ駆動機構と、を備えている。鉛直移動機構91は、スライダー93に取り付けられていると共にパッド支持部材10を鉛直方向に往復動させる駆動機構からなる。上記した水平移動機構90及び鉛直移動機構91の駆動機構としては、公知の駆動機構を用いることが可能であり、例えば、シリンダとピストンからなる駆動機構や、モータとボールネジからなる駆動機構、モータとラック‐ピニオンからなる駆動機構、モータとギアとベルトとからなる駆動機構などがある。
パッド支持部材10は、鉛直移動機構91の可動部96に連結された支持軸11と、支持軸11の下端に設けられたベースプレート12と、を備えている。支持軸11は鉛直方向に延在する棒部材であり、支持軸11の上端は鉛直移動機構91の可動部96に着脱可能に連結されている。ベースプレート12は、支持軸11の下端に垂直に接合された板材であり、パッド押し付け方向(鉛直方向)に直交する方向に延設されている。
パッド3は、転写面30を印刷液が塗布された印版2に押し付けて当該転写面30に印刷パターンを転写し、その転写面30をワークXの被印刷面Yに押し付けて印刷パターンを被印刷面Yに転写するパッド印刷用の転写体であり、例えばブチルゴムやシリコーンゴム、ニトリルゴム等からなる弾性変形可能な弾性部材である。このパッド3は、パッド押し付け方向(鉛直方向)に直交する方向に延在された条材(棒状部材)であり、上記したベースプレート12に接着されたかまぼこ形状のゴム体であって、ベースプレート12の反対の下面が印刷パターンを一時的に保持する転写面30となっている。
図2から図4に示すように、パッドクリーニング装置4は、クリーニングテープ15にパッド3の転写面30を押し付けることでその転写面30に残留した印刷液をクリーニングテープ15に転写させて転写面30に残留した印刷液を除去する装置である。このパッドクリーニング装置4の概略構成としては、クリーニングテープ15を繰り出す繰出部40と、繰出部40から繰り出されたクリーニングテープ15を回収する回収部41と、繰出部40と回収部41との間に張設されたクリーニングテープ15の裏面に当接する裏当て部42と、繰出部40と回収部41との間に架け渡されたクリーニングテープ15を表面側から押さえる押さえ部材43と、を備えている。
上記したクリーニングテープ15は、表面に粘着面16を有する粘着テープである。このクリーニングテープ15は、円筒形状の芯材18に巻き付けられており、これにより、ロール状のクリーニングテープロール17が形成されている。
繰出部40は、クリーニングテープロール17を保持しつつ当該クリーニングテープロール17を軸回転させてクリーニングテープ15を順次繰り出す機構であり、その概略構成としては、クリーニングテープロール17を軸支する回転軸44と、その回転軸44を繰り出し回転方向(クリーニングテープ15を繰り出させる回転方向)の反対側に向けて付勢する図示せぬ付勢部材と、を備えている。この付勢部材により上記した回転軸44が付勢されることで、繰出部40と回収部41との間に架設されるクリーニングテープ15が引張される。
回収部41は、繰出部40から繰り出されたクリーニングテープ15を巻き取る機構であり、その概略構成としては、クリーニングテープ15が巻き付けられる芯材19を軸支する回転軸45と、その回転軸45を間欠的に軸回転駆動させる図示せぬ駆動機構と、を備えている。この駆動機構によって上記した回転軸45が軸回転することで芯材19にクリーニングテープ15が巻き付けられると共にクリーニングテープ15が引っ張られて繰出部40(クリーニングテープロール17)からクリーニングテープ15が引っ張り出される。
裏当て部42は、裏面側(粘着面16の裏側)からクリーニングテープ15に当接する下敷き台であり、上記した繰出部40と回収部41との間に配設されている。この裏当て部42の上面に、上記した繰出部40と回収部41との間で移送されるクリーニングテープ15が摺動する。
押さえ部材43は、繰出部40と回収部41との間に架設されたクリーニングテープ15を粘着面16側から押さえる丸棒状の部材であり、軸回転可能に設置されている。この押さえ部材43は、パッド3が押し付けられる押付位置よりもクリーニングテープ15の移送方向の上流側(図2における右側)に配設されている。また、裏当て部42上のクリーニングテープ15の粘着面16に沿ってクリーニングテープ15のテープ幅方向に延在する仮想線を基準線Lとして、押さえ部材43は前記基準線Lに対して斜めに延設されている。前記した基準線Lは、裏当て部42上のクリーニングテープ15の粘着面16に沿って延在されていると共にクリーニングテープ15の長手方向に対して直交しており、押さえ部材43は、平面視において前記基準線Lに対して傾斜されている。つまり、押さえ部材43は、裏当て部42の上面(クリーニングテープ15の粘着面16)に沿って延在されていると共に、平面視においてクリーニングテープ15の長手方向に対して斜めに配置されている。
次に、上記したパッドクリーニング装置4を備えるパッド印刷装置1の使用方法について説明する。
まず、図1に示すように、印版台7の凹部70内に印版2を嵌合させて印版2をセットする。また、ワーク台8の上にワークXを載置して所定位置に配置させると共に図示せぬ保持手段によってワークXを保持し、ワークXを所定位置に固定する。
次に、図5に示すように、図示せぬ印刷液塗布手段によって印版2の上面に印刷液を塗布した後、図示せぬスキージ移動手段によってスキージ6を印版2の上面に沿って摺動させる。これにより、印版2の溝20内に印刷液が隙間無く充填されると共に、印版2上の余剰な印刷液が掻き出される。
次に、図6に示すように、パッド移動手段9によってパッド3の転写面30を印版2の上面に押し付ける。具体的に説明すると、パッド3を印版2の鉛直上方に配置させた状態で、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を下降させ、パッド支持部10に支持されたパッド3の転写面30を印版2の上面に押し付ける。これにより、印版2の溝20内の印刷液がパッド3の転写面30に付着し、パッド3の転写面30に印刷パターンが転写される。
次に、図7に示すように、パッド移動手段9によってパッド3をワークXの位置まで移動させ、パッド3の転写面30をワークXの被印刷面Yに押し付ける。具体的に説明すると、まず、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を上昇させ、パッド支持部10に支持されたパッド3を引き上げる。続いて、水平移動機構90の図示せぬ駆動機構を駆動させてスライダー93をガイドレール92に沿って走行させ、パッド3をワークXの鉛直上方の位置まで移動させる。その後、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を下降させ、パッド支持部10に支持されたパッド3の転写面30をワークXの被印刷面Yに押し付ける。これにより、パッド3の転写面30に保持された印刷液が被印刷面Yに付着し、被印刷面Yに印刷パターンが印写される。
次に、パッド移動手段9によってパッド3をパッドクリーニング装置4の位置まで移動させ、パッド3の転写面30に残留した印刷液をパッドクリーニング装置4によって除去してパッド3の転写面30をクリーニングする。
詳しく説明すると、まず、図8に示すように、クリーニングテープ15のうちの裏当て部42が当てられた部分の粘着面16にパッド3の転写面30を押し付ける(押付ステップ)。具体的には、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を上昇させ、パッド支持部10に支持されたパッド3を引き上げる。続いて、水平移動機構90の図示せぬ駆動機構を駆動させてスライダー93をガイドレール92に沿って走行させ、パッド3をパッドクリーニング装置4の鉛直上方の位置まで移動させる。その後、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を下降させ、パッド支持部10に支持されたパッド3の転写面30を、繰出部40と回収部41との間に架設されたクリーニングテープ15のうちの裏当て部42で下方から押圧された部分の粘着面16に押し付ける。これにより、パッド3の転写面30に残留した印刷液がクリーニングテープ15の粘着面16に転写され、パッド3の転写面30から印刷液が除去される。
次に、図9に示すように、パッド3を裏当て部42から離間する方向(上方)に移動させた後に当該パッド3を一時静止させ、パッド3に貼り付いたクリーニングテープ15をパッド3から剥離させる(剥離ステップ)。具体的には、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を小幅に上昇させ、パッド3を引き上げて一時静止させる。このとき、クリーニングテープ15の粘着面16がパッド3の転写面30に貼着され、クリーニングテープ15がパッド3と共に持ち上げられるが、パッド3が一時静止している間にクリーニングテープ15がパッド3の転写面30からゆっくりと静かに剥がされる。このとき、押さえ部材43によってクリーニングテープ15が粘着面16側から押さえられているので、クリーニングテープ15がパッド3の転写面30から直ぐに剥がされる。したがって、パッド3を一時静止させる高さ位置が低く設定され、クリーニングテープ15が引き上げられる量が小さく抑えられる。また、上記した押さえ部材43が基準線Lに対して斜めに延設されているので、図10に示すように、パッド3の転写面30に貼り付いたクリーニングテープ15が幅方向の片側から順次剥がされていく。また、上記した丸棒状の押さえ部材43が軸回転可能に設けられているので、押さえ部材43が粘着面16から剥がれやすく、クリーニングテープ15が押さえ部材43に貼り付くことが防止される。さらに、上記した押さえ部材43が、パッド3の押付位置よりもクリーニングテープ15の移送方向の上流側に配設されているので、印刷液が付着していないクリーニングテープ15を押さえ部材43が押さえることになり、押さえ部材43に印刷液が付着しない。
なお、パッド3を一時静止させる高さ位置は、パッド3の転写面30に貼着したクリーニングテープ15が徐々に剥がれていく程度の高さ位置であり、パッド3の転写面30とクリーニングテープ15の粘着面16との接着力に応じて適宜設定される。
次に、図9に示すように、パッド3を印版2の鉛直上方の元の位置に戻す。具体的には、鉛直移動機構91によってパッド支持部10を上昇させ、パッド支持部10に支持されたパッド3を一時静止位置から更に引き上げる。続いて、水平移動機構90の図示せぬ駆動機構を駆動させてスライダー93をガイドレール92に沿って走行させ、パッド3を印版2の鉛直上方の位置まで移動させる。
また、クリーニングテープ15を繰出部40側から回収部41側に向けて間欠的に移送させる。具体的に説明すると、回収部41の図示せぬ駆動機構を駆動させ、回収部41の回転軸45を回転駆動させることで、クリーニングテープ15を巻き取ると共に、繰出部40のクリーニングテープロール17を軸回転させながらクリーニングテープロール17からクリーニングテープ15を繰り出す。これにより、クリーニングテープ15のうち、印刷液が付着した部分が回収部41に回収され、新しい部分が裏当て部42上に配置される。
以上により、ワークXの被印刷面Yへの印刷が完了する。
上記したパッドクリーニング装置4及びパッド印刷装置1によれば、パッド3をクリーニングテープ15の粘着面16から引き剥がす際、クリーニングテープ15が引き上げられる量が小さく抑えられるので、裏当て部42に衝突するクリーニングテープ15の勢いが抑えられて異音を抑制することができると共に、パッド3の転写面30へのダメージを抑えてパッド3の長寿命化を図ることができる。
特に、上記したパッドクリーニング装置4及びパッド印刷装置1では、クリーニングテープ15がその幅方向の片側からゆっくりと剥がされるので、クリーニングテープ15がゆっくりと静かに裏当て部42に接地する。このため、異音を非常に小さく抑えることができると共に、パッド3へのダメージが非常に小さくなり、パッド3の長寿命化を図ることができる。
また、上記したパッドクリーニング装置4によるパッド3のクリーニング方法によれば、パッド3を少しだけ引き上げた位置で一時静止させ、その後、パッド3を印版2の上方の位置まで移動させるので、クリーニングテープ15の粘着面16の粘着力が強力な場合であっても、クリーニングテープ15がパッド3の転写面30からゆっくりと静かに剥がされる。これにより、異音を確実に小さく抑えることができると共に、パッド3へのダメージが確実に小さくなり、パッド3を確実に長寿命化させることができる。
また、上記したパッドクリーニング装置4及びパッド印刷装置1によれば、押さえ部材43に印刷液が付着しないので、例えば押さえ部材43に付着した印刷液によってクリーニングテープ15の移送が阻害されるなどの、押さえ部材43に印刷液が付着することによる不具合を防止することができる。
また、上記したパッドクリーニング装置4及びパッド印刷装置1によれば、クリーニングテープ15の粘着面16を押さえる押さえ部材43が粘着面16から剥がれやすく、クリーニングテープ15が押さえ部材43に貼り付くことが防止されるので、クリーニングテープ15を繰出部40から回収部41へスムーズに移送させることができる。
以上、本発明に係るパッドクリーニング装置、パッド印刷装置及びパッドクリーニング方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、裏当て部42の直上に押さえ部材43が配設されているが、本発明は、平面視において裏当て部42から離れた位置に押さえ部材43が配設されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、繰出部40と回収部41との間に架設されたクリーニングテープ15に張力を付与するために繰出部40の回転軸44が図示せぬ付勢部材によって繰り出し回転方向の反対側に向けて付勢され、回収部41の回転軸45が図示せぬ駆動機構によって回転駆動する機構になっているが、本発明は、回収部41の回転軸45が図示せぬ付勢部材によって付勢され、繰出部40の回転軸44が図示せぬ駆動機構によって回転駆動する機構にすることも可能である。また、回転軸44を付勢する付勢部材に換えてクリーニングテープ15を引っ張るテンションローラを設けることも可能である。
また、上記した実施の形態では、ロール状のクリーニングテープロール17からクリーニングテープ15を繰り出す繰出部40が備えられているが、本発明は、ロール状に巻かれていないクリーニングテープ15を繰り出す繰出部であってもよい。
また、上記した実施の形態では、繰出部40から繰り出されたクリーニングテープ15を回収部41で巻き取る機構になっているが、本発明は、クリーニングテープ15を巻き取らずに回収する回収部であってもよい。例えば、繰出部40から繰り出されたクリーニングテープ15を駆動ローラとニップローラとで挟み込み、駆動ローラを回転駆動させることでクリーニングテープ15を引き出しながら回収する機構であってもよい。
また、上記した実施の形態では、パッド3が昇降することでクリーニングテープ15の粘着面16にパッド3が押し付けられる構成になっているが、本発明は、クリーニングテープ15を昇降させたりパッド3及びクリーニングテープ15をそれぞれ昇降させたりすることでクリーニングテープ15の粘着面16にパッド3を押し付ける構成にすることも可能である。例えば、繰出部40及び回収部41を固定した状態で裏当て部42を昇降させてクリーニングテープ15の粘着面16をパッド3に押し付ける構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、繰出部40と回収部41とが横方向に並設され、それらの間にクリーニングテープ15が略水平方向に架設されており、パッド3がクリーニングテープ15の粘着面16に上方から押し付けられる構成になっているが、本発明は、パッドクリーニング装置4の設置向きは適宜変更可能である。例えば、繰出部40と回収部41とが縦方向に並設され、それらの間にクリーニングテープ15が略鉛直方向に架設されており、パッド3がクリーニングテープ15の粘着面16に側方から押し付けられる構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、押さえ部材43がクリーニングテープ15の粘着面16に沿って配設され、平面視において基準線Lに対して傾斜して配設されているが、本発明は、図11に示すように、押さえ部材43がクリーニングテープ15の粘着面16に対して斜めに配設されていてもよい。つまり、押さえ部材43が縦断面視において基準線Lに対して傾斜していてもよい。この場合、平面視において基準線Lに対して傾斜していてもよく、或いは、押さえ部材43は平面視において基準線Lに沿って延在していてもよい。さらに、本発明は、押さえ部材43が基準線Lに対して傾斜していない構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、押さえ部材43が、パッド3が押し付けられる押付位置よりもクリーニングテープ15の移送方向上流側に配設されているが、本発明は、押付位置よりもクリーニングテープ15の移送方向下流側に押さえ部材が配設されていてもよい。例えば、押付位置の上流側及び下流側にそれぞれ押さえ部材43が配設され、クリーニングテープ15のうちの2本の押さえ部材43の間の部分にパッド3の転写面30を押し付ける構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、軸回転可能な丸棒状の押さえ部材43が備えられているが、本発明は、他の形状の押さえ部材を用いることも可能であり、押さえ部材が軸回転しないように固定されていてもよい。例えば、角棒状の押さえ部材であってもよく、平板状の押さえ部材であってもよい。また、押さえ部材43は、裏当て部42と一体に形成されていてもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 パッド印刷装置
2 印版
3 パッド
4 パッドクリーニング装置
15 クリーニングテープ
16 粘着面
30 転写面
40 繰出部
41 回収部
42 裏当て部
43 押さえ部材
L 基準線
X ワーク(被印刷物)
Y 被印刷面

Claims (4)

  1. 表面に粘着面を有するクリーニングテープを繰り出す繰出部と、該繰出部から繰り出された前記クリーニングテープを回収する回収部と、前記繰出部と前記回収部との間に張設された前記クリーニングテープの裏面に当接する裏当て部と、を備え、
    前記クリーニングテープのうちの前記裏当て部が当てられた部分の前記粘着面にパッド印刷用のパッドの転写面が押し付けられることで前記転写面に残留する印刷液を除去するパッドクリーニング装置において、
    前記繰出部と前記回収部との間に架け渡された前記クリーニングテープを粘着面側から押さえる押さえ部材が備えられ
    前記粘着面に沿って延在すると共に前記クリーニングテープの長手方向に対して直交する仮想線を基準線として、前記押さえ部材が前記基準線に対して斜めに延設されていることを特徴とするパッドクリーニング装置。
  2. 請求項1に記載のパッドクリーニング装置において、
    前記押さえ部材が、前記パッドが押し付けられる押付位置よりも前記クリーニングテープの移送方向の上流側に配設されていることを特徴とするパッドクリーニング装置。
  3. 請求項1または2に記載のパッドクリーニング装置において、
    前記押さえ部材が丸棒状の部材からなり、
    該押さえ部材が軸回転可能に設けられていることを特徴とするパッドクリーニング装置。
  4. 印刷液が塗布された印版上にパッド先端の転写面を押し付けて該転写面に印刷パターンを転写し、前記転写面を被印刷物の被印刷面に押し付けて前記印刷パターンを前記被印刷面に転写し、前記転写面に残留する印刷液を除去するパッド印刷装置において、
    請求項1から3の何れか一項に記載のパッドクリーニング装置を備えることを特徴とするパッド印刷装置。
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