JP5451099B2 - 放射線撮影システム及び放射線源の焦点位置からの位置ずれ量の検出方法 - Google Patents

放射線撮影システム及び放射線源の焦点位置からの位置ずれ量の検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射線源から照射された放射線を放射線検出器で放射線画像に変換する放射線撮影システムと、前記放射線検出器に対する前記放射線源の焦点位置からの位置ずれ量を検出するための検出方法とに関する。
放射線撮影システムを構成する放射線撮影装置、例えば、マンモグラフィ装置は、放射線源から被写体の***を介して照射された放射線を放射線検出器で放射線画像に変換することにより該放射線画像を取得する。
このマンモグラフィ装置において、例えば、***の上部から放射線を照射する頭尾方向(CC)撮影を行う場合、放射線検出器に対する放射線源の正しい焦点位置は、平面視で、被写体の左右方向では前記放射線検出器の左右方向の中心、且つ、該被写体の前後方向では前記放射線検出器における前記被写体の胸壁側の端部の位置である。すなわち、CC撮影を行うときに、前記放射線源は、前記放射線検出器の左右方向の中心且つ前記放射線検出器における前記胸壁側の端部の上方の前記焦点位置に調整される。
特許文献1には、放射線検出器に対して放射線源を円弧状に移動させてトモシンセシス撮影を行うマンモグラフィ装置が提案されている。
特開2003−305031号公報
特許文献1のマンモグラフィ装置では、放射線源が架台を介して円弧型軌道に移動自在に取り付けられ、前記円弧型軌道に沿って前記架台を移動させることにより、放射線検出器に対して前記放射線源を円弧状に移動させるか、あるいは、放射線源をアーム(架台)の一端部に取り付け、該アームの中心を軸として回転させることにより、放射線検出器に対して前記放射線源を円弧状に移動させる。
この場合、トモシンセシス撮影後にCC撮影(通常撮影)を行う場合には、放射線源を上述した焦点位置に戻す必要がある。しかしながら、前記焦点位置の位置決めは、前記円弧型軌道に沿って前記放射線源を前記焦点位置にまで移動させることにより行われるか、あるいは、前記アームを回転させて前記放射線源を前記焦点位置に移動させることにより行われる。従って、このような機械的な位置精度に基づく位置決めでは、前記放射線源を前記焦点位置に正確に位置決めすることが困難である。
また、マンモグラフィ装置において、側面から放射線を照射して撮影を行う側面方向(ML)撮影では、放射線検出器に対して放射線源をCC撮影の焦点位置から90°回転させ、一方で、斜め方向から放射線を照射して撮影を行う内外側斜位(MLO)撮影では、前記放射線検出器に対して前記放射線源を前記CC撮影の焦点位置から前記斜め方向の角度まで回転させる必要がある。この場合、前記放射線検出器に対する前記放射線源の焦点位置を、機械的な位置精度に基づいて正確に位置決めしても、前記放射線源の重量により架台が変形し、前記放射線源の位置が前記焦点位置からずれるおそれがある。
本発明は、前記の課題に鑑みなされたものであり、放射線検出器に対する放射線源の正しい焦点位置からの位置ずれ量を正確に検出することが可能となる検出方法、及び、検出した位置ずれ量に基づいて前記放射線源の位置を前記焦点位置に正確に調整することが可能となる放射線撮影システムを提供することを目的とする。
本発明では、
放射線源が放射線検出器に放射線を照射し、
前記放射線検出器が前記放射線を放射線画像に変換し、
前記放射線の照射領域内に配置されたマーカが、前記放射線の照射により前記放射線画像にマーカ像として投影された場合に、
演算手段が、前記放射線画像中の前記マーカ像の位置に基づいて、前記放射線検出器に対する前記放射線源の正しい焦点位置からの位置ずれ量を演算する。
本発明によれば、実際に放射線を照射して得られた放射線画像中のマーカ像の位置に基づいて、放射線検出器に対する放射線源の正しい焦点位置からの位置ずれ量を演算するので、該位置ずれ量を正確に検出することが可能となる。
本実施形態に係る放射線撮影システムを構成するマンモグラフィ装置の斜視図である。 図1のマンモグラフィ装置における撮像台の内部構成図である。 本実施形態に係る放射線撮影システムの構成ブロック図である。 図3の放射線撮影システムの動作のフローチャートである。 図5A〜図5Cは、表示部での表示内容を示す説明図である。 図6A〜図6Cは、表示部での表示内容を示す説明図である。 図7A〜図7Cは、表示部での他の表示内容を示す説明図である。 図8A〜図8Cは、表示部での他の表示内容を示す説明図である。 異なる高さにマーカを配設した場合での撮像台の内部構成図である。 図10A及び図10Bは、表示部での表示内容を示す説明図である。
本発明に係る放射線撮影システムについて、放射線源の焦点位置からの位置ずれ量の検出方法との関連で、好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る放射線撮影システム50(図3参照)に適用されるマンモグラフィ装置(放射線撮影装置)10は、図1に示すように、立設状態に設置される基台12と、基台12の略中央部に配設される旋回軸14に固定されるアーム部材16と、被写体18の撮影部位である***20(図2参照)に対して放射線Xを照射する放射線源22を収納し、アーム部材16の一端部に固定される放射線源収納部(架台)24と、***20を透過した放射線Xを検出して放射線画像に変換する放射線検出器26が収納され、アーム部材16の他端部に固定される撮影台28と、撮影台28に対して***20を圧迫して保持する圧迫板30とを備える。
放射線源収納部24及び撮影台28を連結するアーム部材16は、旋回軸14を中心として矢印A方向に旋回することで、被写体18の***20に対する撮影方向が調整可能に構成される。また、図示しない放射線源移動手段(例えば、特開2008−104673号公報参照)により、旋回軸14を中心として矢印A方向にアーム部材16を旋回させることで、撮影台28とは独立して放射線源収納部24を旋回させることも可能である。圧迫板30は、支持部材34を介してアーム部材16に連結された状態で放射線源収納部24及び撮影台28間に配設されており、矢印B方向に変位可能である。なお、旋回軸14の先端側に連結されたアーム部材16、放射線源収納部24、撮影台28及び圧迫板30は、旋回軸14が図示しない駆動手段の作用下に基台12に沿って矢印C方向に移動することにより、該矢印C方向に一体的に移動可能である。
また、基台12には、被写体18の撮影部位、撮影方向等の撮影情報、被写体18のID情報等を表示するとともに、必要に応じてこれらの情報を設定可能な表示操作部38が配設される。
図2は、撮影台28及び圧迫板30間に被写体18の撮影部位である***20を配置した状態を示す。なお、参照符号40は、被写体18の胸壁を示す。
放射線検出器26は、放射線源22側に配置されたグリッド42と、グリッド42の背面(底面)に配設された固体検出器44とを有する。グリッド42は、***20内で発生した放射線Xの散乱線を除去し、例えば、放射線Xが透過するアルミニウム等からなる放射線透過体と、鉛等を含む放射線不透過体とを交互に配列して構成される。固体検出器44は、例えば、***20及びグリッド42を介して入射した放射線Xを感知して電荷を発生させるアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる光電変換層を行列状の薄膜トランジスタのアレイの上に配置した構造を有し、発生した電荷を蓄積容量に蓄積した後、各行毎に薄膜トランジスタを順次オンすることにより、蓄積された電荷を画像信号(放射線画像)として読み出す。
なお、図1及び図2は、一例として、***20の上部から放射線Xを照射する頭尾方向(CC)撮影を行う場合を図示したものであり、CC撮影における固体検出器44に対する放射線源22の正しい焦点位置は、平面視で、被写体18の左右方向では固体検出器44の左右方向の中心、且つ、該被写体18の前後方向では固体検出器44における被写体18の胸壁40側の端部の位置である。すなわち、CC撮影を行うときに、放射線源22は、固体検出器44の左右方向の中心且つ固体検出器44における胸壁40側の端部の上方の前記焦点位置(図2に示す放射線源22の位置)に調整される。一方、グリッド42の収束点は、図2に示す放射線源22の焦点位置に設定される。
また、図1及び図2において、圧迫板30の上面における放射線Xの照射範囲(図2においてXで示される照射領域中、圧迫板30上面の箇所)内には、放射線Xに対して非透過性又は半透過性の鉛等の金属からなる円柱状のマーカ46が配置されている。従って、放射線Xの照射により、マーカ46は、放射線画像にマーカ像116として投影される。
図3は、マンモグラフィ装置10を有する放射線撮影システム50のブロック図である。
放射線撮影システム50は、前述したマンモグラフィ装置10と、病院内の医療事務処理を管理する医事情報システム(HIS)56と、HIS56の管理下において、放射線科での放射線画像の撮影処理を管理する放射線科情報システム(RIS)58と、医師による読影診断を行うためのビューア54と、放射線科の撮影室に隣接する処理室に設置され、マンモグラフィ装置10を管理制御するコンソール51とを備え、コンソール51は、院内ネットワーク52を介してビューア54、HIS56及びRIS58と相互に接続されている。院内ネットワーク52には、必要に応じてさらに他のコンソール、撮影装置等を接続することができる。
マンモグラフィ装置10は、図1及び図2に示す各構成に加え、放射線源22を制御する放射線源制御部60と、圧迫板30を矢印B方向(図1参照)に変位させる圧迫板駆動制御部62と、撮影台28に対する圧迫板30の高さを検知するために圧迫板駆動制御部62に設けられたエンコーダ又はポテンショメータ等の圧迫板高さ検知部48と、放射線検出器26を制御し且つ該放射線検出器26によって検出された放射線画像をコンソール51及び表示操作部38に送信する検出器制御部64と、コンソール51との間で信号の送受信を行う送受信部66とをさらに備える。
コンソール51は、マンモグラフィ装置10との間で信号の送受信を行うと共に、院内ネットワーク52を介してビューア54、HIS56及びRIS58と信号の送受信を行う送受信部70と、技師によって必要な操作を行うための操作部72と、コンソール51及びマンモグラフィ装置10を制御する制御部74と、技師による操作部72の操作により設定された撮影条件を記憶する撮影条件メモリ80と、マンモグラフィ装置10から取得した放射線画像を記憶する画像メモリ82と、放射線画像を処理する情報処理部76と、処理された放射線画像を表示する表示部78と、固体検出器44に対する放射線源22の正しい焦点位置に対応する、放射線画像中のマーカ像の正規位置を記憶するマーカ像メモリ86とを備える。
なお、撮影条件とは、***20に照射する放射線Xの線量を規定する管電圧、管電流、照射時間等の条件であり、撮影の際には、これらの撮影条件がマンモグラフィ装置10の放射線源制御部60に設定される。
また、固体検出器44に対する放射線源22の正しい焦点位置とは、例えば、CC撮影の場合には、前述したように、固体検出器44の左右方向の中心且つ固体検出器44における胸壁40側の端部の上方の所定位置(図1及び図2中の放射線源22の焦点位置)をいう。さらに、前記正しい焦点位置に対応する、放射線画像中のマーカ像116の正規位置とは、該正しい焦点位置に配置された放射線源22から***20に放射線Xを照射したときに、前記放射線画像に投影されたマーカ像116の位置情報をいう。
なお、側面から放射線Xを照射して撮影を行う側面方向(ML)撮影における焦点位置や、斜め方向から放射線Xを照射して撮影を行う内外側斜位(MLO)撮影における焦点位置は、基本的には、CC撮影での焦点位置と同様に、固体検出器44の左右方向の中心からの垂直線上の所定位置にある。マーカ像メモリ86は、これらの焦点位置に応じたマーカ像116の正規位置も記憶可能である。
本実施形態に係る放射線撮影システム50は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作(放射線源22の焦点位置からの位置ずれ量の検出方法)につき、図4のフローチャート及び図5A〜図6Cの説明図に従って説明する。ここでは、CC撮影を行う場合について説明する。
先ず、技師は、コンソール51の操作部72(図3参照)を操作して、被写体18のID情報、***20に対する撮影方法及び撮影条件の設定を行う(ステップS1)。なお、ID情報とは、被写体18の氏名、年齢等、被写体18を特定するための情報である。撮影方法には、CC撮影、ML撮影、MLO撮影があり、この場合、技師は、該撮影方法としてCC撮影を指定する。
制御部74は、設定されたID情報、撮影方法及び撮影条件を表示部78に表示させると共に、撮影条件を撮影条件メモリ80に一旦記憶させる。なお、技師は、表示部78に表示された情報を確認し、必要に応じて、操作部72を用いて情報の追加、変更等を行うことができる。決定された撮影条件は、コンソール51からマンモグラフィ装置10に送信され、放射線源制御部60に設定される。
撮影条件が設定された後、マンモグラフィ装置10を用いた撮影を開始する。この場合、技師は、指定された撮影方法(CC撮影)に従い、マンモグラフィ装置10のアーム部材16を旋回軸14を中心に旋回させ、所望の撮影姿勢に設定する(ステップS2)。なお、撮影方法に係る情報をコンソール51からマンモグラフィ装置10の表示操作部38に送信して表示させることにより、技師は、表示内容を確認しながらマンモグラフィ装置10の調整を行うことができる。
次に、マンモグラフィ装置10に対して被写体18の***20のポジショニングを行う(ステップS3)。すなわち、***20を撮影台28に載置した後、圧迫板30を撮影台28に指向して徐々に近接させることにより、撮影台28及び圧迫板30間の所定位置に***20を位置決め保持させる。
次に、撮影台28及び圧迫板30間に固定された***20の位置に従い、放射線源収納部24を矢印A方向に移動させ、平面視で、放射線源22が固体検出器44の左右方向の中心且つ固体検出器44における胸壁40側に位置するように調整する(ステップS4)。
次に、放射線源制御部60は、ステップS1で設定された撮影条件に従って管電圧、管電流、照射時間を制御し、放射線源22を駆動して放射線Xを***20にプレ照射する(ステップS5)。なお、プレ照射とは、***20に対して短時間だけ放射線Xを照射することにより、後述するステップS7の判定処理で用いられる放射線画像を得るための処理である。
圧迫板30、***20及びグリッド42を透過した放射線Xは、固体検出器44に照射され、該固体検出器44は、放射線Xを放射線画像に変換して出力する(ステップS6)。この場合、圧迫板30の上面にマーカ46が配置されているので、マーカ46は、放射線Xの照射によりマーカ像116として放射線画像に投影される。放射線画像は、検出器制御部64から送受信部66を介してコンソール51に送信される。
コンソール51の情報処理部76は、放射線画像中のマーカ像116の位置が、固体検出器44に対する放射線源22の正しい焦点位置に応じた正規位置からずれているか否か、すなわち、前記正規位置に対してマーカ像116の位置ずれが発生しているか否かを判定する(ステップS7)。
図5A〜図6Cは、ステップS7の判定処理において、表示部78の画面100に表示される表示内容を図示したものである。
図5A〜図5Cは、位置ずれが発生していない場合を図示し、一方で、図6A〜図6Cは、位置ずれが発生している場合を図示している。
ここで、図5A及び図6Aは、マーカ像メモリ86に記憶されたマーカ像106の正規位置を画面100上に表示した場合であり、図5B及び図6Bは、マンモグラフィ装置10からの放射線画像を画面100上に表示した場合である。
また、図5Cは、情報処理部76において図5A及び図5Bの画像を重畳して得られた新たな画像を画面100に表示した場合を示し、図6Cは、情報処理部76において図6A及び図6Bの画像を重畳して得られた新たな画像を画面100に表示した場合を示す。
ステップS7において、情報処理部76は、マーカ像メモリ86から読み出した正規位置に基づき生成したマーカ像106(図5A及び図6A参照)を、マンモグラフィ装置10からのプレ照射により得られた放射線画像(図5B及び図6B参照)に重畳し、重畳して得られた新たな放射線画像(図5C及び図6C参照)中、マーカ像106の正規位置と、実際に得られたマーカ像116の位置との間隔(差)dが所定の閾値以内であるか否かを判定する。
そして、間隔dが閾値を越えている場合(d>閾値)には、情報処理部76は、マーカ像106の正規位置と、実際に得られたマーカ像116の位置との間で位置ずれが発生しているものと判断し(ステップS7:YES)、次に、その間隔dに基づいて、放射線源22の正しい焦点位置と現在の放射線源22の位置との間隔(位置ずれ量)、すなわち、矢印A方向に沿った角度のずれ量を演算する。情報処理部76は、演算した位置ずれ量(角度のずれ量)をマンモグラフィ装置10の放射線源制御部60及び表示操作部38に送信すると共に、表示部78にも出力する。これにより、放射線源制御部60は、情報処理部76からの前記角度だけ矢印A方向に放射線源22を移動させて、該放射線源22を正しい焦点位置に調整する(ステップS8)。
一方、ステップS7において、情報処理部76は、重畳して得られた新たな放射線画像中、マーカ像106の正規位置と、実際に得られたマーカ像116の位置との間隔dが所定の閾値以内である場合(d≦閾値)には、マーカ像106の正規位置と、実際に得られたマーカ像116の位置との間で位置ずれが発生していない、すなわち、放射線源22が正しい焦点位置に位置しているとみなす(ステップS7:NO)。
ところで、上記した位置ずれが発生する要因は、アーム部材16の停止精度、放射線源収納部24に対する放射線源22の取付精度、グリッド42の傾き、アーム部材16の変形等であり、このステップS7においては、これらの要因を考慮して、例えば、放射線源22の正しい焦点位置と固体検出器44との間の距離(焦点−検出器間距離、SID)が650mmである場合、位置ずれ量の許容値は5.7mm程度まで(角度のずれ量の許容値は0.5°程度まで)とし、この許容値に応じた、マーカ像106とマーカ像116との間隔を前記閾値として設定している。
次に、放射線源制御部60は、放射線源22が正しい焦点位置に位置している状態で、ステップS1で設定された撮像条件に従って管電圧、管電流、照射時間を制御し、放射線源22を駆動して放射線Xを***20に照射することで放射線画像の本撮影を行う(ステップS9)。
圧迫板30、***20及びグリッド42を透過した放射線Xは、固体検出器44に照射され、該固体検出器44は、放射線Xを放射線画像に変換して出力する(ステップS10)。前記放射線画像は、検出器制御部64から送受信部66を介してコンソール51に送信され、コンソール51の情報処理部76は、放射線画像に対して所定の画像処理を行い、画像処理後の放射線画像を表示部78に表示させる。また、マンモグラフィ装置10からの放射線画像は、画像メモリ82にも記憶される。
なお、マーカ46は、放射線Xの照射によりマーカ像116として放射線画像に投影されるが、図5B及び図6Bに示すように、マーカ像116は、***画像118に重畳しない箇所に投影されるので、コンソール51から院内ネットワーク52を介してビューア54に前記画像処理後の放射線画像を送信した際に、該マーカ像116の存在がビューア54での医師による読影診断の妨げにはならない。
以上説明したように、本実施形態に係る放射線撮影システム50によれば、実際に放射線Xを照射して得られた放射線画像中のマーカ像116の位置に基づいて、固体検出器44に対する放射線源22の正しい焦点位置からの位置ずれ量(矢印A方向に沿った角度のずれ量)を演算するので、該位置ずれ量を正確に検出することが可能となる。
また、特許文献1の技術では、撮影(CC撮影、ML撮影、MLO撮影)の際に、固体検出器44に対する放射線源22の焦点位置を、機械的な位置精度に頼って位置合わせがされていたので、放射線源22を焦点位置に正確に位置決めすることが困難であると共に、例え、正確に位置決めができたとしても、放射線源22の重量により、架台としての放射線源収納部24が変形し、放射線源22の位置が焦点位置からずれるおそれがあった。
これに対して、本実施形態では、正確に検出した前記位置ずれ量に基づいて放射線源22の位置を正しい焦点位置に正確に調整することが可能となるので、放射線源22を前記焦点位置に正確に位置決めすることができる。
また、コンソール51の情報処理部76は、マーカ像メモリ86から正しい焦点位置に対応する正規位置を読み出し、読み出した正規位置のマーカ像106と、マンモグラフィ装置10からの放射線画像とを重畳して新たな放射線画像を生成し、生成した新たな放射線画像中、マーカ像106の正規位置と、実際に得られたマーカ像116の位置との間隔dを算出し、算出した間隔dに基づいて、前記位置ずれ量を演算する。これにより、前記位置ずれ量を精度よく演算することができる。
さらに、マンモグラフィ装置10の放射線源制御部60は、前記位置ずれ量に基づいて、放射線源22の位置を正しい焦点位置に自動的に調整するので、該焦点位置の調整を効率よく行うことができる。
さらにまた、マーカ46は、圧迫板30における放射線Xの照射箇所に配置されているので、放射線画像に対してマーカ46をマーカ像116として確実に投影することができる。
さらにまた、マーカ46は、放射線画像中、***画像118に重畳しない領域にマーカ像116として投影されているので、医師による読影診断の妨げになることはない。
なお、上述した説明では、放射線源制御部60により放射線源22を正しい焦点位置に自動的に調整する場合について説明したが、表示操作部38及び表示部78に前記位置ずれ量を表示させるか、あるいは、図5C及び図6Cの画面表示を行わせ、表示操作部38及び表示部78の表示内容を視認した技師が放射線源22を正しい焦点位置に調整してもよい。この場合でも、放射線源22を前記焦点位置に正確に位置決めすることができる。
また、上述した説明では、プレ照射の場合について説明したが、本実施形態は、これに限定されることはなく、マンモグラフィ装置10のメンテナンス時、起動時、あるいは、撮影中において、撮影台28に対して圧迫板30を所定の高さに設定した状態で、放射線源22から圧迫板30を介して放射線Xを照射した場合にも適用できる。この場合、圧迫板高さ検知部48が撮影台28に対する圧迫板30の高さを検知してコンソール51に送信するので、情報処理部76は、検知された前記高さに基づいてマーカ像106の正規位置を算出し、算出した正規位置と、マーカ像116の位置との間隔dに基づいて上述した判定処理を行ってもよい。これにより、圧迫板30を任意の高さに設定しても、放射線源22の正しい焦点位置からの位置ずれ量を演算することができる。
さらに、本実施形態では、画像領域102にマーカ像106、116が投影された場合について説明したが、図7A〜図8Cに示すように、非画像領域104にマーカ像106、116が投影されていてもよい。非画像領域104は、医師による読影診断が行われない領域であるため、マーカ像106、116が前記読影診断の妨げになることを確実に防止することができる。
また、本実施形態では、圧迫板30の上面にマーカ46を配置した場合について説明したが、図9に示すように、圧迫板30において異なる高さに2つのマーカ46、130を配設してもよい。
この場合、正しい焦点位置に放射線源22が配置されていれば、マーカ46、130の投影像が放射線画像中、同一位置にマーカ像116、132として投影される(図10A参照)。一方、放射線源22が正しい焦点位置から位置ずれしている場合には、図10Bに示すように、2つのマーカ像116、132は、間隔dで異なる位置に投影される。
従って、情報処理部76は、間隔dに基づいて、正しい焦点位置からの位置ずれ量を演算すればよい。すなわち、2つのマーカ46、130(2つのマーカ像116、132)の位置が、正しい焦点位置からの位置ずれ量を示す情報として機能するので、マーカ像メモリ86が不要となる。また、異なる高さの2つのマーカ46、130のマーカ像116、132を撮影できればよいので、***撮影と同時にマーカ像の撮影を行う必要はない。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…マンモグラフィ装置
18…被写体
20…***
22…放射線源
24…放射線源収納部
26…放射線検出器
28…撮影台
30…圧迫板
38…表示操作部
40…胸壁
44…固体検出器
46、130…マーカ
48…圧迫板高さ検知部
50…放射線撮影システム
51…コンソール
60…放射線源制御部
76…情報処理部
78…表示部
86…マーカ像メモリ
100…画面
102…画像領域
104…非画像領域
106、116…マーカ像

Claims (7)

  1. ***を透過した放射線を検出して放射線画像に変換する放射線検出器、前記放射線検出器を収納し且つ前記***を保持する撮影台、前記撮影台に指向して変位することにより前記***を圧迫する圧迫板、及び、前記放射線検出器に照射される前記放射線を出力し且つ前記放射線検出器に対して移動可能な放射線源を備えた放射線撮影装置と、
    前記撮影台に対する前記圧迫板の高さを検出する高さ検出手段と、
    前記放射線の照射領域内における前記圧迫板の所定箇所に配置され、前記放射線の照射により前記放射線画像にマーカ像として投影されるマーカと、
    検知された前記圧迫板の高さに基づいて、CC撮影での前記放射線源の位置からの前記放射線の照射により得られる前記マーカ像の正規位置を演算し、演算した前記正規位置と、前記CC撮影での前記放射線源の位置からの前記放射線の照射により得られた前記放射線画像中の前記マーカ像の位置に基づいて、前記放射線検出器に対する前記放射線源の正しい焦点位置からの位置ずれ量に応じた、前記正規位置と前記マーカ像の位置との間隔を求め、求めた前記間隔が所定の閾値以内であるか否かを判定する演算手段と、
    を有することを特徴とする放射線撮影システム。
  2. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記演算手段は、前記間隔が前記閾値を越えていると判断した場合に、前記間隔に基づいて前記位置ずれ量を演算することを特徴とする放射線撮影システム。
  3. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記放射線撮影装置は、前記位置ずれ量に基づいて、前記放射線源の位置を前記CC撮影における前記正しい焦点位置に調整する位置調整手段をさらに備え
    前記演算手段は、前記間隔が前記閾値を越えていると判断した場合に、前記間隔に基づいて、前記CC撮影での前記放射線源の位置に対する該放射線源の回転方向に沿った角度ずれ量を演算し、
    前記位置調整手段は、演算された前記角度ずれ量を前記位置ずれ量として、前記CC撮影での前記放射線源の角度を前記正しい焦点位置に応じた角度に調整することを特徴とする放射線撮影システム。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記位置ずれ量及び/又は前記放射線画像を外部に出力する出力手段をさらに有することを特徴とする放射線撮影システム。
  5. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記出力手段は、前記位置ずれ量及び/又は前記放射線画像を表示する表示手段であることを特徴とする放射線撮影システム。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記マーカは、前記放射線画像中、被写体を示す被写体画像に重畳しない領域、又は、医師による読影診断が行われない領域に、前記マーカ像として投影されることを特徴とする放射線撮影システム。
  7. 放射線検出器を収納する撮影台で***を保持した状態で、前記撮影台に指向して圧迫板を変位させることにより前記***を圧迫し、
    放射線源から前記***を介して前記放射線検出器に放射線を照射することによりCC撮影を行い
    前記放射線検出器で前記放射線を放射線画像に変換し、
    前記放射線の照射領域内における前記圧迫板の所定箇所に配置されたマーカが、前記CC撮影での前記放射線源の位置からの前記放射線の照射により前記放射線画像にマーカ像として投影された場合に、
    高さ検出手段により検出された前記撮影台に対する前記圧迫板の高さに基づいて、前記CC撮影での前記放射線源の位置からの前記放射線の照射により得られる前記マーカ像の正規位置を演算し、
    演算した前記正規位置と、前記CC撮影での前記放射線源の位置からの前記放射線の照射により得られた前記放射線画像中の前記マーカ像の位置に基づいて、前記放射線検出器に対する前記放射線源の正しい焦点位置からの位置ずれ量に応じた、前記正規位置と前記マーカ像の位置との間隔を求め、
    求めた前記間隔が所定の閾値以内であるか否かを判定する
    ことを特徴とする放射線源の焦点位置からの位置ずれ量の検出方法。
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