JP5436396B2 - 電力制御装置、電力制御システム、電力制御プログラム、及び電力制御方法 - Google Patents

電力制御装置、電力制御システム、電力制御プログラム、及び電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、家電機器等の電気機器において使用される電力を制御する電力制御装置、電力制御システム、電力制御プログラム、及び電力制御方法に関する。
この種の技術として、例えば、特許文献1には、複数の電気機器の供給電流をブレーカの定格電流値を超えないように制御する電力供給システムの制御装置であって、制御装置に接続されている電気機器が新たな動作を開始した場合、供給電流が制限値を超えないように電流制限制御を行う制御装置が開示されている。
例えば、特許文献2には、複数の機器のそれぞれを、ネットワークを介して制御する制御方法であって、新たに電力消費が必要な場合であっても、複数の機器の動作を再スケジュールすることで、該複数の機器における消費予定電力の合計が所定の値を下回るように該複数の機器を制御する制御方法が開示されている。
例えば、特許文献3には、有線または無線による通信を介して宅内の家電機器と接続する電力制御装置であって、家電機器のうち特定の家電機器である特定家電機器の使用電力量と特定家電機器以外の家電機器の使用電力量との総和が電力上限値設定手段により設定された上限値以上となると、特定家電機器以外の家電機器に対して使用電力量を所定分削減するための電力制御信号を電力制御手段から出力させる電力制御装置が開示されている。
特開2009−273262号公報 特開2007−028036号公報 特開2010−161888号公報
しかしながら、上記特許文献1乃至3の技術では、所定の電気機器が使用された後に消費電力の制限を行うために、例えば、使用された電気機器の消費電力が予想以上に大きかった場合には、消費電力が大きくなってからでしか電力消費を抑制できないという不都合が生じた。
本発明は、上記背景技術の問題点を解決するためになされたものであり、複数の電気機器の総消費電力が大きくなる前に電力消費を抑制できる電力制御装置、電力制御システム、電力制御プログラム、及び電力制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る電力制御装置は、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御装置であって、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
前記記憶部から、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けられた前記総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得手段と、
前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得手段と、
前記現在値取得手段が取得した前記現在値と前記予測値取得手段が取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記特定手段が特定した前記期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、消費電力の抑制を試行するように指示する抑制指示を、前記複数の電気機器のうちの1つの電気機器又は複数の電気機器毎に送信する電力制御手段と、
前記抑制指示に基づく消費電力の抑制態様を前記電気機器から受信する受信手段と、を備え、
前記電力制御手段は、前記受信手段が受信した前記抑制態様に応じた処理をさらに行う。
また、本発明の第2の観点に係る電力制御装置は、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御装置であって、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間における発電装置の発電量を予測するとともに、車両に搭載された蓄電池の蓄電量を表す情報に基づいて、前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間において前記蓄電池が充電又は放電する充放電電力を予測する予測手段と、
前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
前記予測手段が予測した前記発電量の予測値と、前記総消費電力についての予測電力と、に基づいて前記車両に搭載された蓄電池に対する充放電を制御するとともに、前記算出手段が算出した前記予測電力と、前記充放電電力の予測値と、前記発電量の予測値と、に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行う電力制御手段と、を備える。
さらに、本発明の第3の観点に係る電力制御装置は、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御装置であって、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行うことで、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って前記複数の電気機器のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御する電力制御手段と、を備える。
またさらに、本発明の第4の観点に係る電力制御装置は、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御装置であって、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の生活シーンの特徴それぞれに対応付けられた、前記複数種の生活シーンそれぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記特徴に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて、前記複数の電気機器の少なくともつにし、該複数の電気機器の少なくとも1つが決定する消費電力を抑制させる範囲において消費電力の抑制を試行する指示を送る電力制御手段と、を備える。
本発明の第5の観点に係る電力制御システムは、
消費電力の異なる複数種の運転モードを有する複数の電気機器と、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
前記記憶部から、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けられた前記総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得手段と、
前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得手段と、
前記現在値取得手段が取得した前記現在値と前記予測値取得手段が取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記特定手段が特定した前記期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、運転モードの変更により消費電力の抑制を試行するように指示する抑制指示を、前記複数の電気機器のうちの1つの電気機器又は複数の電気機器毎に送信する電力制御手段と、
前記抑制指示に基づく消費電力の抑制態様を前記電気機器から受信する受信手段と、を備え、
前記電力制御手段は、前記受信手段が受信した前記抑制態様に応じた処理をさらに行う。
また、本発明の第6の観点に係る電力制御システムは、
消費電力の異なる複数種の運転モードを有する複数の電気機器と、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間における発電装置の発電量を予測するとともに、車両に搭載された蓄電池の蓄電量を表す情報に基づいて、前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間において前記蓄電池が充電又は放電する充放電電力を予測する予測手段と、
前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
前記予測手段が予測した前記発電量の予測値と、前記総消費電力についての予測電力と、に基づいて前記車両に搭載された蓄電池に対する充放電を制御するとともに、前記算出手段が算出した前記予測電力と、前記充放電電力の予測値と、前記発電量の予測値と、に基づいて、運転モードの変更により消費電力の抑制を試行するように指示を行う電力制御手段と、を備える。
さらに、本発明の第7の観点に係る電力制御システムは、
消費電力の異なる複数種の運転モードを有する複数の電気機器と、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて、運転モードの変更により消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行うことで、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って前記複数の電気機器のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御する電力制御手段と、を備える。
また、本発明の第8の観点に係る電力制御システムは、
消費電力の異なる複数種の運転モードを有する複数の電気機器と、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の生活シーンの特徴それぞれに対応付けられた、前記複数種の生活シーンそれぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記特徴に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて、前記複数の電気機器の少なくともつにし、該複数の電気機器の少なくとも1つが決定する消費電力を抑制させる範囲において消費電力の抑制を試行する指示を送る電力制御手段と、を備える。
本発明の第9の観点に係る電力制御プログラムは、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御プログラムであって、
コンピュータを、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段、
前記記憶部から、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けられた前記総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得手段、
前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得手段、
前記現在値取得手段が取得した前記現在値と前記予測値取得手段が取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段、
前記算出手段が算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記特定手段が特定した前記期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、消費電力の抑制を試行するように指示する抑制指示を、前記複数の電気機器のうちの1つの電気機器又は複数の電気機器毎に送信する電力制御手段、
前記抑制指示に基づく消費電力の抑制態様を前記電気機器から受信する受信手段、として機能させ、
前記電力制御手段は、前記受信手段が受信した前記抑制態様に応じた処理をさらに行う。
また、本発明の第10の観点に係る電力制御プログラムは、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御プログラムであって、
コンピュータを、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段、
前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間における発電装置の発電量を予測するとともに、車両に搭載された蓄電池の蓄電量を表す情報に基づいて、前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間において前記蓄電池が充電又は放電する充放電電力を予測する予測手段、
前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段、
前記予測手段が予測した前記発電量の予測値と、前記総消費電力についての予測電力と、に基づいて前記車両に搭載された蓄電池に対する充放電を制御するとともに、前記算出手段が算出した前記予測電力と、前記充放電電力の予測値と、前記発電量の予測値と、に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行う電力制御手段、として機能させる。
さらに、本発明の第11の観点に係る電力制御プログラムは、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御プログラムであって、
コンピュータを、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段、
前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段、
前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行うことで、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って前記複数の電気機器のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御する電力制御手段、として機能させる。
また、本発明の第12の観点に係る電力制御プログラムは、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御プログラムであって、
コンピュータを、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の生活シーンの特徴それぞれに対応付けられた、前記複数種の生活シーンそれぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部、
前記複数種の生活シーンの特徴のうち、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段、
前記特定手段が特定した前記特徴に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段、
前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて、前記複数の電気機器の少なくともつにし、該複数の電気機器の少なくとも1つが決定する消費電力を抑制させる範囲において消費電力の抑制を試行する指示を送る電力制御手段、として機能させる。
本発明の第13の観点に係る電力制御方法は、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御方法であって、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶部に記憶された前記期間における総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得ステップと、
前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得ステップと、
前記現在値取得ステップで取得した前記現在値と前記予測値取得ステップで取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出する算出ステップと、
前記算出ステップで算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記特定ステップで特定した前記期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、消費電力の抑制を試行するように指示する抑制指示を、前記複数の電気機器のうちの1つの電気機器又は複数の電気機器毎に送信する電力制御ステップと、
前記抑制指示に基づく消費電力の抑制態様を前記電気機器から受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した前記抑制態様に応じた処理をさらに行うステップと、を有する。
また、本発明の第14の観点に係る電力制御方法は、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御方法であって、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された前記特徴に含まれる期間における発電装置の発電量を予測するとともに、車両に搭載された蓄電池の蓄電量を表す情報に基づいて、前記特定ステップで特定された前記特徴に含まれる期間において前記蓄電池が充電又は放電する充放電電力を予測する予測ステップと、
前記特定ステップで特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶部に記憶された、前記特徴を有する生活シーンにおける総消費電力のパタンに基づいて、前記生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出ステップと、
前記予測ステップで予測した前記発電量の予測値と、前記総消費電力についての予測電力と、に基づいて前記車両に搭載された蓄電池に対する充放電を制御するとともに、前記算出ステップで算出した前記予測電力と、前記充放電電力の予測値と、前記発電量の予測値と、に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行う電力制御ステップと、を有する。
さらに、本発明の第15の観点に係る電力制御方法は、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御方法であって、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶部に記憶された、前記特徴を有する生活シーンにおける総消費電力のパタンに基づいて、前記生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出ステップと、
前記算出ステップで算出した前記予測電力に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行うことで、前記特定ステップが特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って前記複数の電気機器のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御する電力制御ステップと、を有する。
また、本発明の第16の観点に係る電力制御方法は、
複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御方法であって、
前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンの特徴のうち、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記特徴に対応付けて記憶部に記憶された、前記特徴を有する生活シーンにおける総消費電力のパタンに基づいて、前記生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出ステップと、
前記算出ステップで算出した前記予測電力に基づいて、前記複数の電気機器の少なくともつにし、該複数の電気機器の少なくとも1つが決定する消費電力を抑制させる範囲において消費電力の抑制を試行する指示を送る電力制御ステップと、を有する。
本発明の電力制御装置、電力制御システム、電力制御プログラム、及び電力制御方法によれば、複数の電気機器の総消費電力が大きくなる前に電力消費を抑制できる。
本発明の実施形態1に係る電力制御システムの構成を示す概略図である。 図1の電力制御システムの電力制御装置の主な構成を示す構成図である。 図1の電力制御システムの電気機器の主な構成を示す構成図である。 本発明の実施形態1における総消費電力の履歴の一例を示す図である。 本発明の実施形態1におけるデータテーブル1の一例を示す図である。 本発明の実施形態1におけるデータテーブル2の一例を示す図である。 本発明の実施形態1における予測値の求め方を説明するための総消費電力の推移を示す図である。 本発明の実施形態1におけるデータテーブル3の一例を示す図である。 本発明の実施形態1における電力制御処理のフローチャートである。 本発明の実施形態1における予測電力と閾値との関係を説明するための総消費電力の推移を示す図である。 本発明の実施形態1における予測電力と閾値との関係を説明するための総消費電力の推移を示す図である。 図9のフローチャートにおいて電力制御装置が開始する抑制指示送信処理の一例を表す詳細なフローチャートと、電気機器が実行する抑制指示応答処理の一例を表すフローチャートとを表す図である。 本発明の実施形態1における予測電力と抑制電力との関係を説明するための総消費電力の推移を示す図である。 本発明の実施形態1におけるデータテーブル5の一例を示す図である。 発電装置で発電される発電電力の時間推移と複数の電気機器で消費される総消費電力の時間推移との関係の一例を示す図である。 (A)は、本発明の実施形態2における発電シーンテーブルの一例を示す図である。(B)は、本発明の実施形態2における発電パタンテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態2における生活シーンテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態2におけるEV利用パタンテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態2におけるEV利用予定テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態2における電気機器利用パタンテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態2における制御パタンテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態2において電力制御装置が実行する電力制御処理の一例を表すフローチャートである。 本発明の実施形態2において電力制御装置が実行するEV接続時電力制御処理の一例を表すフローチャートである。 本発明の実施形態2において電力制御装置が実行する過充電解消処理の一例を表すフローチャートである。 本発明の実施形態2において電力制御装置が実行する過放電解消処理の一例を表すフローチャートである。 本発明の実施形態2において電力制御装置が実行する通常蓄電時処理の一例を表すフローチャートである。 本発明の実施形態2において電力制御装置が実行する通常蓄電時処理の他部を表すフローチャートである。 本発明の実施形態2において電力制御装置が実行するEV非接続時電力制御処理の一例を表すフローチャートである。 本発明の実施形態2におけるEVに搭載された蓄電池の蓄電率の時間推移の一例を表す図である。
以下、本発明の実施形態に係る電力制御システムについて図面を参照して説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1に係る電力制御システム1は、所定の住居に構築されているシステムであり、図1のように、電力制御装置10と、食器洗浄機21と、IHクッキングヒータ22と、電子レンジ23と、空調機24と、換気扇25と、電気給湯器26と、テレビ27と、HGW(Home Gateway)30と、電力センサ40と、パワーコンディショナ50と、分電装置60と、を備える。
食器洗浄機21と、IHクッキングヒータ22と、電子レンジ23と、空調機24と、テレビ27とはそれぞれ家電機器である。換気扇25と、電気給湯器26とは、住居に設置されている設備機器である。本実施形態では、これら家電機器それぞれ及びこれら設備機器それぞれを適宜電気機器20と呼ぶ。つまり、電力制御システム1は、電力制御装置10及び複数の電気機器20などを備える。
電力制御システム1は、蓄電池96、発電装置97、EV(Electric Vehicle:電気自動車)98に搭載された蓄電池98a、及び電力系統99から電力を供給され、これら複数の電力源から供給された電力を分電装置60において複数の電気機器20に配分する。
電力系統99から分電装置60へ電力を供給する電力線Ds1の途中には、電力センサ40が接続されている。分電装置60とパワーコンディショナ50とを接続する電力線Dは、発電装置97で発電された電力又は蓄電池96若しくはEV98の蓄電池98aから供給された電力をパワーコンディショナ50から分電装置60へ供給する電力線Ds2と、分電装置60に供給された電力の内で、パワーコンディショナ50に対して配分された電力を供給する電力線Dm1とで構成されている。このため、パワーコンディショナ50は、コンセント等を介して電力線Dm1に接続され、接続された電力線Dm1からパワーコンディショナ50の動作に必要な電力を供給される。
分電装置60から電力制御装置10、各電気機器20、及びHGW30のそれぞれに延びる電力線Dm2は、分電装置60で電力制御装置10などそれぞれに配分された電力を電力制御装置10などそれぞれに供給する。このため、電力制御装置10と、各電気機器20と、HGW30とは、コンセント等を介して電力線Dm2にそれぞれ接続し、接続された電力線Dm2からそれぞれの動作に必要な電力を供給される。
電力制御装置10と各電気機器20とは、有線又は無線の機器制御ネットワークN1にそれぞれ接続される。電力制御装置10は、各電気機器20と、この機器制御ネットワークN1を介して通信し、各電気機器20を制御する。
電力制御装置10とHGW(Home Gateway)30と電力センサ40とパワーコンディショナ50と分電装置60とは、有線又は無線の宅内通信ネットワークN2にそれぞれ接続されている。電力制御装置10は、HGW30、電力センサ40、パワーコンディショナ50、及び、分電装置60と、宅内通信ネットワークN2を介して通信し、これらを制御する。尚、機器制御ネットワークN1と、宅内通信ネットワークN2とが1つのネットワークで構成されても良い。
HGW30は、インターネット等の外部ネットワークN3に接続されており、外部ネットワークN3と宅内通信ネットワークN2とのネットワークの違いを吸収する等の機能を有する装置である。インターネット等から供給される情報は、このHGW30及び外部ネットワークN3を介して、電力制御装置10に供給される。
電力センサ40は、例えば、スマートメータを含んで構成される。電力センサ40は、電力線Ds1に流れる電気についての電力(つまり、電力系統99から供給される電力についての、電力制御システム1における総消費電力)を所定の間隔で計測するとともに、計測した総消費電力を表す情報を、宅内通信ネットワークN2を介して電力制御装置10に供給する。これによって、総消費電力を表す情報が、所定の間隔で電力制御装置10に順次供給される。計測される消費電力は、本実施形態では、例えば、計測時における瞬時電力であるが、消費電力は、前回の計測から今回の計測までの消費電力の累計等(消費電力量)であってもよい。また、所定の間隔は、本実施形態では、10分にしているが、この間隔も当然これに限られない。
パワーコンディショナ50は、分電装置60、蓄電池96、発電装置(例えば、太陽電池)97、EV(Electric Vehicle;電気自動車)98等に電力線で接続される。パワーコンディショナ50は、電力制御装置10の制御に従って、発電装置97から蓄電池96及びEV98にそれぞれに供給される電力量(つまり、発電電力量の内で蓄電池96及び蓄電池98aに充電される電力量)、電力線Dm1を介して分電装置60から蓄電池96又はEV98に供給される電力量(つまり、電力系統99から供給される電力量の内で蓄電池96及び蓄電池98aに充電される電力量)、及び電力線Ds2を介して発電装置97、蓄電池96、又はEV98から分電装置60に供給される電力量を制御する。
具体的には、パワーコンディショナ50には、電力制御装置10の制御のもと、発電装置97が発電した電力が供給される。例えば、パワーコンディショナ50は、電力制御装置10の制御のもと、発電装置97が発電した電力を適宜変換(昇圧、交流変換等)し、電力線Ds2を介して分電装置60に供給する。また、例えば、総消費電力が発電装置97の発電電力より高い場合などにおいて、パワーコンディショナ50は、電力制御装置10の制御のもと、発電装置97が発電した電力だけでなく、蓄電池96又はEV98の蓄電池98aから供給された電力を適宜変換(昇圧、交流変換等)し、電力線Ds2を介して分電装置60に供給する。これに対して、例えば、総消費電力が発電装置97の発電電力より低い場合であって、蓄電池96及び蓄電池98aが蓄電可能な場合などにおいて、パワーコンディショナ50は、発電装置97から供給される電力を、適宜変換(昇圧等)して、蓄電池96に供給して蓄電池96を充電するか、EV98に供給してEV98の蓄電池98aを充電する。尚、パワーコンディショナ50は、電力制御装置10の制御のもと、発電装置97の発電量、蓄電池96の蓄電量を計測して、これらの計測値を表す情報を電力装置10に供給する。
分電装置60は、分電盤を含んで構成され、制御部101の制御のもと、電力線Ds1によって供給される電力を調整すると共に、パワーコンディショナ50及び電力系統99からそれぞれ供給される電力を、電力制御装置10、電気機器20、HGW30、及びパワーコンディショナ50に配分する。
図2のように、電力制御装置10は、制御部101と、記憶部102と、表示部103と、第1通信部104と、第2通信部105と、カレンダ部106と、操作部107と、を備える。電力制御装置10は、例えば、HEMS(Home Energy Management System)コントローラである。
制御部101は、電力制御装置10全体を制御する。また、制御部101は、特定部101aと、予測値取得部101bと、現在値取得部101cと、算出部101dと、電力制御部101eと、受信部101fと、予測部101gと、記録部101kと、受付部101lと、閾値変更部101mと、を備える。制御部101は、これらによって後述の処理を行う。
制御部101(上記各部101a〜101m)は、例えば、記憶部102に記録されているプログラムに従って、制御部101が行う後述の処理を実際に行うCPU(Central Processing Unit)、CPUのメインメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)等によって構成される。制御部101は、少なくとも一部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路によって構成されてもよい。
記憶部102は、プログラム及びデータ等を記憶しているROM(Read Only Memory)と、制御部101に参照されるデータテーブル等を記憶する不揮発性メモリ(フラッシュメモリ等)等との適宜の組み合わせによって構成される。記憶部102が記憶するデータ等については、後述する。
表示部103は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の各種ディスプレイによって構成され、制御部101の制御のもと、所定の画像を表示する。
第1通信部104は、機器制御ネットワークN1と接続され、制御部101が各電気機器20と通信する仲立ちを行う。つまり、制御部101は、各電気機器20と、第1通信部104を介して通信する。第1通信部104は、コネクタ等を含む通信装置によって構成される。
第2通信部105は、宅内通信ネットワークN2と接続され、制御部101がHGW30、電力センサ40、及びパワーコンディショナ50と通信する仲立ちを行う。つまり、制御部101は、これらと、第2通信部105を介して通信する。第1通信部104は、コネクタ等を含む通信装置によって構成される。
カレンダ部106は、日付(曜日も含む)及び時刻を計時し、計時した日付及び時刻の情報を制御部101に供給する。カレンダ部106は、例えば、RTC(Real-Time Crock)等の装置によって構成される。
操作部107は、各種の操作ボタン等を含んで構成され、ユーザからの操作に応じた操作情報を生成して、制御部101に供給する。
図3のように、各電気機器20は、それぞれ、制御部201と、記憶部202と、各種要素203と、通信部204とを備える。
制御部201は、電気機器20を制御し、特に後述の処理を行う。制御部201は、例えば、記憶部202に記録されているプログラムに従って、制御部201が行う後述の処理を実際に行うCPUと、CPUのメインメモリとして機能するRAM等とによって構成される。制御部201は、少なくとも一部がASIC等の専用回路によって構成されてもよい。
記憶部202は、プログラム及びデータ等を記憶しているROMと、制御部201に参照されるデータテーブル等を記憶する不揮発性メモリ(フラッシュメモリ等)等との適宜の組み合わせによって構成される。
各種要素203は制御部201の制御のもとで動作するものであり、電気機器20が何であるかによってその具体的内容は異なる。例えば、電気機器20が食器洗浄機21であれば、各種要素203は食器を洗浄する洗浄部を含み、電気機器20がIHクッキングヒータ22であれば、各種要素203は鍋等に渦電流を発生させることで加熱するコイルなどのヒータ部を含む。
制御部201が各種要素203を制御して動作させることによって、その電気機器20は、家電機器としての動作を行う。また、制御部201は、後述の処理を行う。
通信部204は、機器制御ネットワークN1に接続され、制御部201が電力制御装置10と通信する仲立ちを行う。つまり、制御部201は、通信部204を介して電力制御装置10と通信する。
次に、電力制御装置10の制御部101や、電気機器20の制御部201が行う処理、電力制御装置10の記憶部102や電気機器20の記憶部202が記憶するデータテーブル等について説明する。
ここで、本実施形態においては、期間が設定される。この期間は、ユーザの生活リズム又は生活シーン等を想定して予め設定されているものであってもよいし、ユーザが電力制御装置10の操作部107を操作して設定する(下記のデータテーブルに記録する)ものであってもよい。
本実施形態では、前記期間として、ユーザの生活シーンを特徴付ける冬(11月から2月)の平日(祝祭日以外の月曜日から金曜日のいずれか)の朝(6時から10時)、夏(7月から9月)の休日(土曜日も含む)の昼(11時から14時)、夏の休日の晩(18時から22時)が設定されている。このように期間は、複数種設定されている。前記の期間の区分け及び数等は、その実施態様によって適宜変更される。
また、本実施形態では、電力センサ40から順次供給される総消費電力を表す情報が記憶部102に蓄積される(例えば、過去一ヶ月分が蓄積される)。これは、記録部101kによって行われる。記録部101kは、第2通信部105を介して前記総消費電力を表す情報を記録部101kに、総消費電力の履歴として、そのときの日付及び時刻を表す情報とともに、順次記録していく(図4参照)。尚、そのときの日付及び時刻とは、総消費電力が計測された日時(以下、計測日時という)をいい、記録部101kは、記録部101kが総消費電力を表す情報を取得すると、カレンダ部106から日時を表す情報を取得し、取得された情報の計測日時を表す情報とする。
また、記憶部102は、データテーブル1乃至データテーブル3を記憶する。
データテーブル1は、前記の複数種の期間を表す情報と、各期間の条件を表す情報とが互いに対応付けられて記録されたテーブルである(図5参照)。
データテーブル2は、前記の複数種の期間を表す情報と、各期間の予測値を表す情報とが対応付けられて記録されたテーブルである(図6参照)。予測値は、各期間における電力制御システム1の総消費電力についての予測値であり、ここでは、その期間における消費電力の最大の変化量(増加分を含む)のパタンである。つまり、この予測値は、その期間における最大総消費電力から、その期間以前における総消費電力を引いた値になっている(図7も参照)。この予測値は、経験則や平均的な家庭の期間毎の消費電力を考慮して予め設定されているか、過去の同じ期間における総消費電力から算出(つまり、過去の同じ種類の期間において計測された総消費電力を表す情報に基づいて学習)されたものであってもよい。
過去の同じ期間における総消費電力から予測値を算出する場合、例えば、記録部101kは、所定のタイミングで、記憶部102に記録された総消費電力の履歴を参照し、過去の同じ期間P1における最大の総消費電力Aから、この期間P1の始期から一定期間遡った範囲P2内のタイミングにおける総消費電力の平均値Bを引いた消費電力の変化量を、その期間の予測値Cとして算出し(図7参照)、データテーブル1に記録する。また、例えば、記録部101kは、前記算出した予測値を複数の期間について算出し、算出した予測値の平均を取って、この平均値をその期間予測値としてデータテーブル1に記録してもよい。
データテーブル3は、前記の複数種の期間を表す情報と、各期間内に動作している可能性が高い電気機器20(想定される動作機器)を表す情報と、各期間における制御内容を表す情報とが対応付けて記録されたテーブルである。制御内容は、各期間に応じて、予め決定されており、制御内容を表す情報は予めデータテーブル3に記録されている。制御内容は、各期間において、どのような電気機器20が使用されるかを予め想定して決定される1以上の制御対象と制御タイミングとを示すものである。つまり、制御内容は、各期間においてユーザによって使用されると予想された1又は複数の電気機器20の内から電力消費を抑制すると決定された電気機器20と、電気機器20の電力消費を抑制するタイミングとを1又は複数示すものである。換言すれば、制御内容は、消費電力を抑制したい電気機器20と抑制のタイミング等とを1以上指定する。つまり、この制御内容で指定される電気機器20について、指定されるタイミングで消費電力の抑制が試みられる。図8にデータテーブル3の一例を示す。なお、通常ユーザの生活パタンは決まっているので、同じ種の期間であれば、ユーザは、同じような行動、つまり、同じような電気機器20を同じような使用方法で使用することが多い。本実施形態では、このような点に着目し、各種の期間について制御内容を決定している。
例えば、期間が「冬の平日の朝」である場合、ユーザは、この期間内に、空調機24によって部屋を暖め、電子レンジ23やIHクッキングヒータ22によって朝食を作ることが想定される。このため、空調機24とIHクッキングヒータ22とを同時に使用すると、各電気機器20の総消費電力が大きくなってしまう。よって、この期間における所定の時刻(ここでは、6時半)より前に、まず、IHクッキングヒータ22の消費電力を抑制し、所定の時刻の後に空調機24の消費電力を抑制することで、両者の消費電力のピークをずらし、或る時刻においての総消費電力が大きくなってしまうことを防止する。このような制御を行うため、ここでの制御内容では、6時半以前である抑制タイミングには、消費電力を抑制したい電気機器20としてIHクッキングヒータ22を指定し、6時半以降である抑制タイミングには、消費電力を抑制したい電気機器20として空調機24を指定している。
例えば、期間が「夏の休日の昼」である場合、ユーザは、この期間内に、空調機24によって部屋を冷房するとともに、昼食の用意のために、例えば、電子レンジ23等を使用し、テレビを視聴することが想定される。この場合、空調機24の消費電力を抑制するために、冷房の設定温度を上げたりすると、ユーザが不快に感じる場合もあるので、制御内容で電子レンジ23を指定し、電子レンジ23の消費電力を抑制することで、電子レンジ23の調理の時間が多少長くなっても、冷房の設定温度を維持する。これによって、各電気機器20の総消費電力を抑制する。
例えば、期間が「夏の休日の晩」である場合、ユーザは、この期間内に、空調機24によって部屋を冷房するとともに、夕食の準備に、IHクッキングヒータ22を使用し、風呂等のために電気給湯器26を使用し、テレビを視聴することが想定される。この場合、夏の晩は、気温も低くなってきていると考えられるので、空調機24の消費電力を抑制するために、冷房の設定温度を上げることで、消費電力を抑制しても、それほどユーザが不快に感じることもないと考えられる。また、夏の晩は、入浴等に利用される湯量が比較的少ないので、制御内容で消費電力を抑制するように制御する対象として電気給湯器26を指定する。つまり、これら空調機24及び電気給湯器26の消費電力を抑制することで、各電気機器20の総消費電力を抑制する。
なお、このデータテーブル2の内容については、ユーザが操作部107を操作等することで操作部107から入力された情報に適宜変更可能である。特に、前記の制御内容については、ユーザが設定することで、その利便性を高めることができる。例えば、期間「夏の休日の晩」において、寝付きを良くするため、空調機24に設定された設定温度を下げたくないと考える場合を例に挙げて説明する。この場合、ユーザは、操作部107を操作することで、期間「夏の休日の晩」を表す情報と、消費電力を抑制される対象として空調機24が指定されていない制御内容を表す情報とを電力制御装置10に入力する。その後、電力制御装置10は、入力された期間を表す情報と制御内容を表す情報とを対応付けてデータテーブル2に記録する。この構成によれば、電力制御装置10は、ユーザが消費電力の抑制対象から除外した空調機24に対して消費電力の抑制制御を行わないが、ユーザが消費電力の抑制対象から除外していない電気機器20に対して消費電力の抑制制御を実行するので、ユーザによる電気機器20の利便性を低下させることを防止しながら電力制御システム1の総消費電力を抑制できる。
図2に示す電力制御装置10の制御部101は、特定部101a等によって電力制御処理を行う。また、図3に示す電気機器20の制御部201は、制御部101による電力制御処理の実行に伴って送信される消費電力の抑制指示に応答する処理を行う。これらの処理は、電力制御装置10や各電気機器20の動作開始と同時に開始され、電力制御装置10や各電気機器20が動作中に常に行われる。なお、図2に示す制御部101の記録部101kによる消費電力の履歴の記録は、この処理と並行して行われているものとする。
図9に示す電力制御処理の実行が開始されると、特定部101aは、ステップS101において、図2のカレンダ部106を参照し、図5のデータテーブル1に記録されている期間が到来するかを判別する(ステップS101)。
例えば、特定部101aは、カレンダ部106から供給される、現在の日付及び時刻の情報を取得し、取得した現在の日付及び時刻から所定時間経過後(例えば、10分後)の時刻が、図5のデータテーブル1内の条件のいずれかに当てはまっているかについての検索を行う。当てはまっている条件があれば、その条件に対応付けられている期間を、これから到来する期間として特定する。前記期間が特定されると、前記所定時間経過後にその期間が到来することになるので、特定部101aは、データテーブル1に記録されている期間が到来すると判別する(ステップS101;YES)。本実施形態では、このようにして、特定部101aは、カレンダ部106から供給される現在の日付及び時刻の情報に基づいて、設定されている複数種の期間のうちから、これから到来する期間を特定する。例えば、現在の時刻が11月16日の水曜日で、時刻が午前5時50分であれば、特定部101aは、期間として「冬の平日の朝」を特定して、データテーブル1に記録されている期間が到来すると判別する。
一方、もし、前記期間が特定されないと、特定部101aは、前記期間が到来していないと判別し(ステップS101;NO)、ステップS101の処理を再び行う。つまり、制御部101は、データテーブル1に記録されている期間が近い将来到来するまで待機することになる。
特定部101aがステップS101でYESと判別すると、予測値取得部101bは、図6のデータテーブル2を参照し、特定部101aが特定した、前記これから到来する期間をキーにして、この期間に対応する総消費電力の変化量の予測値を記憶部102から取得する(ステップS102)。例えば、特定部101aによって、「冬の平日の朝」が特定されたとすると、予測値取得部101bは、図6のデータテーブル2において、これに対応付けられている予測値としてX[kW]を取得する。本実施形態では、このようにして、予測値取得部101bは、記憶部102から、特定部101aが特定した前記の期間に対応付けられたパタンを、これから到来する期間の総消費電力の変化量の予測値として取得する。
予測値取得部101bが予測値を取得すると、現在値取得部101cは、電力系統99から供給される電力についての、電力制御システム1における総消費電力の現在値を取得する(ステップS103)。例えば、現在値取得部101cは、カレンダ部106から供給される時刻等から前記所定時間の経過を待ち(つまり、前記で特定された期間が開始するのを待ち)、そのとき(例えば、前記の開始直前)において、記憶部102に記録された総消費電力の履歴を参照し、前記で特定された期間(図10及び図11のP3参照)の始期から一定期間(例えば、30分)遡った範囲(図10及び図11のP4参照)内のタイミングにおける総消費電力の平均値を、総消費電力の現在値として算出することによって、総消費電力の現在値を取得する。なお、総消費電力の現在値は、例えば、その時点、又は、前記所定時間の経過を待ったときの最新の総消費電力であってもよい。この場合、現在値取得部101cは、この最新の総消費電力を記憶部102又は第2通信部105から現在値として取得する。
現在値取得部101cが総消費電力の現在値を取得すると、算出部101dは、現在値取得部101cが取得した総消費電力の現在値と予測値取得部101bが取得した総消費電力の変化量の予測値とに基づいて、前記で特定された期間における総消費電力についての予測電力(例えば、総消費電力の予測値)を算出する(ステップS104)。
例えば、予測電力は、総消費電力の現在値と総消費電力の変化量の予測値の和である(図10及び図11参照)。なお、図10及び図11は、今回到来する期間(前記で特定された期間)P3前後における、電力系統99から供給される電力についての、電力制御システム1における総消費電力の推移の例を示す図である。以下、到来する期間を、単に、期間P3と呼ぶ。また、一点鎖線は、予測値のみに基づいて、予想された総消費電力の推移を表す線であり、実際にはどのように消費電力が推移するかは分からない。算出部101dは、現在値と予測値とを足し合わせて予測電力を算出する。予測値は、その期間における最大増加分の量であるので、総消費電力の現在値と予測値を足し合わせた値は、この期間P3での最大消費電力になると予測される値になる。つまり、本実施形態での予測電力とは、この期間P3での最大の総消費電力になるであろうと予測される値である。
上記のように、通常ユーザの生活パタンは決まっているので、同じ期間であれば、ユーザは、同じような電気機器20を同じような使用方法で使用することが多い。このため、総消費電力の増加分も同じ期間で同様になる可能性が高い。本実施形態では、このような点に着目し、総消費電力の変化量の予測値を設定するので、期間P3での最大消費電力を精度良く予測出来る。
図9のステップS104において、算出部101dが予測電力を算出すると、電力制御部101eは、算出部101dが算出した予測電力が、電力系統99から供給される電力について予め定められた、電力制御システム1における総消費電力についての閾値を超えるか否かを判別する(ステップS105)。この閾値は、電力系統99についての総消費電力がこの値を超えると、分電装置60のブレーカが落ちる、消費電力が大きくなりすぎる等の不都合が生じるような値、又はこの値から所定の余裕を考慮した値等であり、この判断の時点では、予め設定されている(例えば、記憶部102に記録されている)。
電力制御部101eは、予測電力が閾値を超えない(図10の場合)と判別した場合(ステップS105;NO)、ステップS108の処理を行う。この場合、期間P4における総消費電力が小さいので、期間P3(特定部101aが特定した期間)において、前記のように想定した電気機器20の使用の仕方がなされても、総消費電力が閾値を超えないので、問題無いと予測されるからである。
一方、電力制御部101eは、予測電力が閾値を超える(図11の場合)と判別した場合(ステップS105;YES)、図8のデータテーブル3を参照して、特定部101aが特定した期間をキーとして、この期間に対応する制御内容を表す情報を記憶部102から取得する(ステップS106)。例えば、特定部101aが期間「冬の平日の朝」を特定している場合、「6時半以前;IHクッキングヒータ、6時半以降;空調機」という制御内容を表す情報を取得する。
電力制御部101eは、制御内容を表す情報を取得すると、この情報で表される制御内容に従って、電気機器20の消費電力を抑制するように、電気機器20に対する制御を開始する(ステップS107)。この場合、期間P4における、電力系統99から供給される電力についての、電力制御システム1における総消費電力が大きく、期間P3において、前記のように想定した電気機器20の使用の仕方がなされると、総消費電力が閾値を超えるので、分電装置60のブレーカが落ちる、総消費電力が大きくなりすぎる等の不都合が生じる可能性が高く、これを抑制するためである。
ここで、ステップS107で開始される電気機器20に対する制御処理(以下、抑制指示送信処理という)、及び、この制御に応じて電気機器20の制御部201が行う処理(以下、抑制指示応答処理という)について、図12等を参照して説明する。なお、電気機器20は、この処理を電源のONから開始するものとする。
図12の抑制指示送信処理を開始すると、電力制御装置10の電力制御部101eは、抑制指示送信処理の終了であるかを判別する(ステップS201)。例えば、電力制御部101eは、図9のステップS106で取得された制御内容が指定する制御が全て終了している場合(一度行われた制御は、再度行われないものとする)、現在到来している期間P3において再度抑制指示を出すことはないので、抑制指示を終了すると判別して(ステップS201;YES)、この処理を終了する。
一方、電力制御部101eは、制御内容が指定する制御が全て終了していない場合、抑制指示のタイミングであるかを判別する(ステップS202)。例えば、電力制御部101eは、カレンダ部106から供給される情報で表される現在の時刻が、制御内容が指定する制御であって、未だ行われていない制御における抑制タイミングと合致しているかを判別し、全ての制御に対して抑制タイミングと合致していなければ、未だ抑制指示のタイミングでないと判別し(ステップS202;NO)、ステップS201の処理を再び行う。このようにして、電力制御部101eは、次の抑制指示のタイミングまで待機する。
一方、電力制御部101eは、例えば、カレンダ部106から供給される情報で表される現在の時刻が、制御内容が指定する制御であって、未だ行われていない制御における抑制タイミングと合致している場合、抑制指示のタイミングであると判別し(ステップS202;YES)、その合致している抑制タイミングに対応する電気機器20に、消費電力の抑制指示を出す(ステップS203)。
例えば、制御内容が、図8のデータテーブル3の、「6時半以前;IHクッキングヒータ、6時半以降;空調機」であり、現在の時刻が6時である場合、現在の時刻は、6時半以前という抑制タイミングに合致しているので、電力制御部101eは、これに対応する電気機器20であるIHクッキングヒータ22を特定する。なお、抑制タイミングの指定が無い電気機器20については(例えば、図8のデータテーブル3の「電子レンジ」等)、最初に特定される(つまり、当該電気機器20の抑制タイミングを、図9のステップS101で到来すると判別された期間の開始時刻とする)。また、合致する抑制タイミングが複数ある場合には、それぞれの合致する抑制タイミングに対応した複数の電気機器20が特定される(例えば、図8のデータテーブル3の「空調機、電気給湯器」等)。電力制御部101eは、特定した電気機器20に消費電力の抑制値を表す情報を供給(送信)する。
電力制御部101eは、算出部101dが算出した予測電力から閾値を引いた値、又は、余裕を取るためにその値に所定値を加えた値等を消費電力の抑制値として算出する。電力制御部101eは、この抑制値を前記で特定した電気機器20に供給する。抑制値を表す情報は、第1通信部104及び機器制御ネットワークN1を介して電気機器20に供給される。これによって、抑制値を表す情報が電気機器20に供給されたことになる。
なお、電気機器20が複数特定された場合には、抑制値をその数で割った値を第1の抑制指示としてそれぞれ電気機器20に供給するか、例えば、予め設定された重み付け(例えば、データテーブル3の制御内容に含まれているものとする)に従って、抑制値を各電気機器20に振り分けて、各抑制値を各第1の抑制指示として各電気機器20に供給する。
一方、図12の抑制指示応答処理を開始した電気機器20の制御部201は、通信部204を介して、電力制御装置10から抑制値を表す情報を受け取ったか否かを判別する(ステップS301)。抑制値を表す情報を受け取っていない場合(ステップS301;NO)、制御部201は、再びステップS301の処理を行う。制御部201は、抑制値を表す情報を受け取るまで待機することになる。
制御部201は、抑制値を表す情報を受け取った場合(ステップS301;YES)、この情報で表される抑制値に従って、図3の各種要素203を制御し、消費電力の抑制を試みる(ステップS302)。
ここで、記憶部202には、この制御で参照されるデータテーブルが記録されている。このデータテーブルは、抑制できる消費電力の値の範囲(例えば、0.1kW〜0.2kW等)と、この抑制できる消費電力を得るための各種要素203の制御方法と、が対応付けられたテーブルである。制御方法は、電気機器20が何であるかによって異なる。制御方法は、例えば、電気機器20がIHクッキングヒータ22であれば、省エネモードへの移行、最大消費電力の抑制(2.5kWから2.0kWへの抑制)等がある。制御方法は、空調機24では、設定温度を暖房であれば1℃下げ、冷房であれば1℃上げる、省エネモードの移行、冷房又は暖房能力の変更等がある。
このデータテーブル4の消費電力の値の範囲は、記憶部202に予め記録して固定とするか、制御部201が、各種要素203をデータテーブル4の各制御方法で動作させたときに消費電力を測定し、測定した消費電力を履歴として記憶部202に記録しておき、この消費電力の履歴に基づいて前記の範囲を算出してもよい。例えば、同じ制御方法における最大消費電力の平均値±所定値を前記の範囲としてもよいし、同じ制御方法における最大消費電力の中の、最大値及び最小値の範囲を前記の範囲としてもよい。また、一度、前記の範囲を算出した後は、各制御方法を行うたびに加重平均等によって前記の範囲を修正してもよい。
制御部201は、データテーブル4を参照し、抑制値をキーにして、この抑制値が入る範囲に対応する制御方法を特定して記憶部202から取得し、取得した制御方法で各種要素203を制御する(例えば、設定温度を1℃上げる等)。なお、制御部201は、複数の制御方法を特定した場合には、そのうちの前記範囲の最大値がもっとも大きい制御方法を特定する(もし最大値が同じであれば、例えば、ランダムに選択する。)。
図12のステップS302の後に、制御部201は、前記の制御方法で各種要素203を制御した後、制御の前後で実際に抑制できた消費電力(以下、抑制電力という)を算出し、通信部204及び機器制御ネットワークN1を介して電力制御装置10に供給(返信)し(ステップS303)、ステップS301の処理から上記処理を繰り返す。
なお、各種要素203の動作態様によっては、前記の制御方法で各種要素203を制御出来ない場合がある(例えば、IHクッキングヒータ22において加熱調理中)。この場合、制御部201は、抑制電力を0として、この抑制電力を電力制御装置10に供給する。なお、制御部201は、前記の制御方法で各種要素203を制御出来るようになってから(つまり、制御できるようになるまで待ってから)、前記の制御方法で各種要素203を制御してもよい。
上記のような制御部201の動作は、抑制値を表す情報が供給された電気機器20全てについて行われる。
電力制御装置10に供給された、抑制電力を表す情報は、第1通信部104を介して受信部101fで受信される。電力制御部101eは、図12のステップS203の後に、受信部101fが抑制電力を表す情報(複数の電気機器20に抑制値を供給した場合には、全ての電気機器20からの抑制電力を表す情報)を受信すると、この情報で表される抑制電力(複数の電気機器20から抑制電力を表す情報が供給された場合にはそれらの情報で表される抑制電力の合算値)が、前記抑制値以上になっているか判別する(ステップS204)。抑制電力が抑制値以上になっている場合、期間P3における最大消費電力は、閾値以下になる可能性が高い(図13参照)。これによって、分電装置60のブレーカが落ちる、消費電力が大きくなりすぎる等の不都合が生じることを防ぐことが可能になる。
電力制御部101eは、抑制電力が抑制値以上になっている場合(ステップS204;YES)、ステップS201に戻り上記処理を繰り返す。この後、制御内容が指定する制御がまだ残っていれば、残っている制御が再び行われる。
一方、電力制御部101eは、抑制電力が抑制値未満の場合(ステップS204;NO)、抑制値から抑制電力を引いた値を新たな抑制値として算出し、算出した新たな抑制値を表す情報を他の電気機器20(ステップS108で抑制値を表す情報を供給していない電気機器20)に供給する(ステップS205)。新たな抑制値を表す情報を供給する電気機器20は、電力制御部101eによって、所定の規則に基づいて1以上選別されるか(例えば、データテーブル3において利用が想定されている主な機器を選択するか)、ランダムに1以上選別される。
ステップS205の処理についての説明は、ステップS203と同様である。また、新たな抑制値を表す情報が供給された他の電気機器20が備える制御部201の動作についてもステップS301乃至ステップS303の処理と同様であるので詳細な説明を省略する。これによって、他の電気機器20から新たな抑制電力を表す情報が供給される。
電力制御装置10に供給された、新たな抑制電力を表す情報は、第1通信部104を介して受信部101fで受信される。電力制御部101eは、新たな抑制電力を表す情報(全ての新たな抑制電力を表す情報)を受信すると、受信された情報で表される抑制電力(受信された複数の情報でそれぞれ表される全て抑制電力の合算値)が、前記抑制値以上になっているか判別する(ステップS206)。この合算値が抑制値以上になっている場合、上記同様、期間P3における最大消費電力は、閾値以下になる可能性が高い。これによって、分電装置60のブレーカが落ちる、消費電力が大きくなりすぎる等の不都合が生じることを防ぐことが可能になる。
電力制御部101eは、抑制電力の合算値が抑制値以上になっている場合(ステップS206;YES)、ステップS201に戻り上記処理を繰り返す。この後、制御内容が指定する制御がまだ残っていれば、残っている制御が再び行われる。
一方、電力制御部101eは、抑制電力の合算値が抑制値未満の場合(ステップS206;NO)、期間P3における最大の総消費電力は、閾値を超える可能性が高い旨(つまり、電力系統99からの電力の消費量が大きい旨)を表示部103等に表示して(ステップS207)、ユーザにこのことを報知又は警告する。なお、電力制御部101eは、表示部103以外の他の図示しない報知部、又は、例えば、スピーカを含んで構成される音声出力部によって、このことを報知してもよい。これらによって、ユーザに注意喚起が出来、消費電力の抑制が促される。なお、上記ステップS205及びステップS206の処理は省略されてもよい。この場合には、意図しない電気機器20の消費電力の抑制が防止される。
ステップS207の処理の後、電力制御部101eは、ステップS201に戻り上記処理を繰り返す。この後、制御内容が指定する制御がまだ残っていれば、残っている制御が再び行われる。
なお、電力制御部101eは、適宜のタイミングで、現在の時刻が過去に制御したものについての抑制タイミングに初めて該当していない時刻になっているかも判別する(つまり、時刻が、現在行われている消費電力の抑制制御における実行終了時刻を超えたか否かを判別する)。もし、該当していない(つまり、時刻が実行終了時刻を超えた)と判別した場合には、その制御対象になっている電気機器20に対して電力の抑制の解除の指示を供給する。この解除の指示も、第1通信部104及び機器制御ネットワークN1を介して電気機器20に供給される。例えば、制御内容が、図8のデータテーブル3の、「6時半以前;IHクッキングヒータ、6時半以降;空調機」であり、現在の時刻が6時半よりも後である場合、現在の時刻は6時半以前という抑制タイミングに合致しなくなっているので、電力制御部101eは、これに対応する電気機器20であるIHクッキングヒータ22を特定し、これに前記の解除の指示を供給する。
電気機器20の制御部201は、通信部204を介して前記解除の指示を受信すると、前記の制御方法で制御する前の状態になるように、各種要素203を制御する。例えば、制御方法が設定温度を1℃上げるであった場合には、制御部201は設定温度を1℃下げる。このようにすることで、図8のデータテーブル3の、「6時半以前;IHクッキングヒータ、6時半以降;空調機」が制御内容である場合、両者の消費電力のピークをずらすことが出来、総消費電力の最大値を抑制できる。
図9のステップS107の後に、電力制御部101eは、期間P3が経過するまで待機する(ステップS108)。そして、期間P3が経過すると、期間P3の終了を各電気機器20に通知する(ステップS109)。そして、ステップS101に戻り上記処理が特定部101aによって繰り返される。尚、前記通知は、第1通信部104及び機器制御ネットワークN1を介して行われる。電気機器20の制御部201は、通信部204を介して前記通知を受信すると、前記の制御方法で制御する前の状態になるように、各種要素203を制御する。例えば、制御方法が設定温度を1℃上げるであった場合には、制御部201は設定温度を1℃下げる。これによって、期間P3における総消費電力の抑制が解除されることになる。
本実施形態では、上記のように、通常ユーザの生活パタンは決まっているので、同じ種類の期間であれば、ユーザは、同じような電気機器20を同じような使用方法で使用することが多い。このため、総消費電力の増加分も同じ種類の期間で同様になる可能性が高い。本実施形態では、このような点に着目し、総消費電力についての予測値が前記期間に応じて設定されているので、総消費電力の現在値と期間P3における総消費電力の変化量の予測値とに基づく期間P3での最大消費電力(予測電力)を精度良く予測出来る。そして、期間P3が到来する前の総消費電力(つまり現在値)が高いことによって、この最大消費電力の予測値が閾値を超える場合に、総消費電力を抑制するように電気機器20が制御されるので、複数の電気機器20の総消費電力が大きくなる前に電力消費を抑制できる。特に、分電装置60のブレーカが落ちる、総消費電力が大きくなりすぎる等の不都合が生じることが精度良く防止される。そして、総消費電力が大きくなりすぎることを防止することで、省エネ効果も期待出来る。
また、本実施形態では、上記の処理によって、電力制御部101eは、特定部101aが特定した期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、消費電力を抑制する指示である抑制指示(抑制値)を、複数の電気機器20のうちの1つの電気機器20又は複数の電気機器20毎に送信する。そして、電気機器20は、抑制指示を受信すると、指示に基づく消費電力の抑制態様(抑制電力)を自身の動作状況に基づいて特定し、特定した前記抑制態様を前記電力制御装置に送信する。そして、電力制御部101eは、受信部101fが受信した前記抑制態様に応じた(例えば、抑制態様と抑制指示との比較結果に応じた)、処理(新たな抑制指示及び又は報知)を行う。
これによって、例えば、消費電力の抑制がうまくいかなかった場合でも、適切な処理が行われることになる。そして、電気機器20側は、消費電力の抑制を必ず行う必要がないため、電気機器20はその動作態様によって、消費電力の抑制を行わなくてもよい。このため、ユーザが、電気機器20を使用しているときに、消費電力が抑制されることによる不便さ(例えば、空調機24の設定温度が上がるか下がってしまう。IHクッキングヒータ22の調理温度が下がる等)が抑制される。つまり、上記構成によって、省電力によって生じうる不便さを抑制しながら省エネを試みることが出来ることになる。特に、上記では、電気機器20は、消費電力の抑制が出来なかった場合に、その旨の情報(上記では、抑制電力が0である情報)を電力制御装置10に供給することができるので、前記の不便さが抑制される。また、新たな抑制指示(抑制値)を送信する場合、最初の総消費電力の抑制に失敗したときでも、他の電気機器20によって、総消費電力を抑制できるので、総消費電力を適切に制御することが出来る。
また、上記のように、予測値は、過去の前記総消費電力に基づいたものであれば、この予測値はユーザの行動パタン等により合致したものになるので、予測電力を精度良く予測出来、総消費電力を適切に制御することが出来る。
また、本実施形態では、上記のような処理によって、電力制御部101eは、特定部101aが特定した期間に応じて予め設定されている制御内容に従って複数の電気機器20のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御することにより総消費電力を制御する。これによって、制御内容を前記の期間に応じたユーザの行動に沿ったものにすることができ(データテーブル3の説明参照)、上記同様、省電力によって生じうる不便さを抑制しながら省エネを試みることが出来ることになる。
また、記憶部102は、データテーブル5を記憶している。このデータテーブル5は、図14に示すように、前記の期間ごとに、天気と、発電量の予測値と、が対応付けて記録されたテーブルである。なお、発電量の予測値は、消費電力と同じ扱いで、本実施形態では瞬時値であるが、前記消費電力と同じ期間における累積値であってもよい。発電量の予測値は、その期間及びその天気において予測される発電量である。
なお、発電量の予測値は、記録部101kによって記録されたものであってもよい。例えば、記録部101kは、パワーコンディショナ50から発電装置97の発電量を表す情報をリアルタイムで供給させるとともに、HGW30を介してインターネット等から現在の気候情報をリアルタイムで供給させる。記録部101kは、宅内通信ネットワークN2及び第2通信部105を介して、パワーコンディショナ50から発電量を表す情報を取得し、HGW30から気候情報を取得する。これとともに、記録部101kは、カレンダ部106から供給される日付及び時刻の情報を取得する。記録部101kは、取得したこれら情報に基づいて、前記の期間における時間帯毎、かつ、気候情報で特定される気候毎に、例えば、発電量の平均値を取り、この平均値を予測値とするデータテーブル5を作成してもよい。また、これ以降も、記録部101kは、発電量を加重平均等して、発電量の予測値を適宜更新してもよい。
予測部101gは、カレンダ部106を参照し、特定部101aが特定した期間が到来する際に、HGW30を介して外部ネットワークN3から現在の気候情報を取得する。この気候情報は、宅内通信ネットワークN2及び第2通信部105を介して取得される。
そして、予測部101gは、前記の気候情報及び前記期間をキーとして、これらに対応付けられた発電量の予測値を記憶部102から取得する。予測部101gが発電量の予測値を取得すると、電力制御部101eは、この発電量の予測値に基づいて、例えば、図9のステップS105の処理を行う前等に、前記の閾値を増加させたり(例えば、閾値に対して発電量の予測値を加える)、抑制値を減少させたりすることによって(例えば、抑制値から発電量の予測値を減じる)、総消費電力をさらに制御する。発電装置97が発電した電力を各電気機器20等で使用する事が出来る場合には、電力系統99からの電力の消費量が抑えられる。従って、このような場合には、不必要に電気機器20に消費電力を抑制させる必要がない。そして、前記の制御によって、消費電力の抑制量は低減されるので、不必要に電気機器20に消費電力を抑制させることがなくなる。
また、電力制御部101eは、パワーコンディショナ50から電力を供給させるとともに、分電装置60を制御し、パワーコンディショナ50からの電力を各電気機器20に優先的に供給させる。これによって、電力系統99からの電力の消費量が抑えられる。また、電力制御部101eは、例えば、前記の予測値が所定基準よりも大きく、ユーザが操作部107を操作し、この操作に応じた操作信号が供給された等の所定の条件を満たしたときに、上記総消費電力の制御処理等を停止し、パワーコンディショナ50からの電力を各電気機器20に優先的に供給させてもよい。
また、例えば、電力系統99から電力を供給する電力会社等の外部から、外部ネットワークN3を介して消費電力量を指示する情報が送信されることによって、消費電力量が指定されることがある。この情報は、HGW30及び宅内通信ネットワークN2を介して、電力制御装置10に供給される。電力制御装置10の受付部101fは、第2通信部105を介して前記情報を受信する(つまり、前記の指定を受け付ける)。閾値変更部101mは、受付部101fが受け付けた指定の消費電力量に応じて閾値を変更する。ここでは、この消費電力量を、閾値に置き換える。これによって、電力会社等の外部の要求に応答して、総消費電力の抑制量を変更出来ることになる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、前記の期間は、気候によっても区分けされても良い。例えば、同じ夏の休日の昼間でも、気温によって、暑い(例えば27℃以上)の夏の休日の昼間と、涼しい(例えば27℃未満)の夏の休日の昼間と、を設定してもよい。ユーザは、暑い日と涼しい日で行動が異なる可能性があるので、これによってデータテーブル3の制御内容を異ならせてもよい。このように、気候によって、より的確な総消費電力の制御が可能になる。
前記の期間として、ユーザが外出したときを期間としてもよい。この場合、特定部101aは、図示しない人感センサ等(例えば電子制御装置10が備えるものとする)を用いて、一定期間以上、人間の存在を検出できないときに、これから到来する期間が、ユーザが外出した期間であると特定する。これによって、ユーザの外出用の制御内容を用意でき、的確な総消費電力の制御が可能になる。
また、総消費電力は、コンセントや電気機器20毎の消費電力の合算値として扱われても良い。この場合には、予測値と現在値とによって予測電力を算出するときに、コンセントや電気機器毎の消費電力について計算して、前記予測電力を算出してもよい。また、この場合、制御部101は、各電気機器20か電力センサ40と通信することによって、コンセントや電気機器20毎の消費電力を取得する。
また、総消費電力は、複数の電気機器20のみの総消費電力であってもよい。この場合、電力センサ40は、これらの総消費電力を計測等できるものとする。
また、総消費電力は、部屋毎の総消費電力であってもよい。この場合、電力制御装置10の機能の一部(例えば、第1通信部104等)が子機として、各部屋に設置される場合があるが、この場合でも、子機を含めて全体として、電力制御装置10になる。
なお、前記の複数種の期間は、時間帯と、日付と、気候と、ユーザの外出の有無と、のうちのいずれかを含む情報によって区分けされている期間であればよい。基本的に、これらの情報で区分けされている期間においては、ユーザは同じ行動をする可能が高いので、制御内容を的確に設定できる。特に、これは、時間帯と日付とを含む情報によって、期間が区分けされているときに言える。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係る電力制御システムについて説明する。実施形態2に係る電力制御システムは、実施形態1に係る電力制御システム1と同様の構成及び機能を有する。このため、実施形態2に係る電力制御システム、このシステムを構成する各装置、並びに各装置の構成及び機能の説明に用いる符号は、実施形態1で使用した符号と同一又は類似の符号を用いる。また、実施形態1と重複した説明は、適宜省略する。
実施形態2に係る電力制御システム1を備える住居は、実施形態1と同様に、太陽電池である発電装置97と、複数の電気機器20とを備える。実施形態2に係る電力制御システム1で発電される発電電力は、図15に示すような正午に最大値となる曲線を描き、複数の電気機器20で消費される総消費電力は、図15に示すような朝の時間帯と、晩の時間帯の時間帯とでそれぞれピークを有する曲線を描く。これは、実施形態2に係る住居の居住者(つまり、電力制御システム1のユーザ)が昼の時間帯に家を留守にする生活パタンで生活しているからである。
ここで、実施形態2に係る電力制御システム1を備える住居は、例えば、1日といった所定期間において、発電装置97が太陽光発電した電力量と、電力制御システム1で消費される総消費電力量との差異が、電力制御システム1を備えていない住居よりも少ない。このため、電力制御システム1を備える住居において消費される電力を発電するために、例えば、化石燃料を燃焼させることで電力会社などから排出される二酸化炭素の量は、電力制御システム1を備えていない住居よりも少ない。よって、本発明に係る電力制御システム1を備える住居は、低CO住宅と称される。特に、電力制御システム1の発電電力量と、電力制御システム1の総消費電力量との差異が所定期間において値「0」(つまり、発電電力量と総消費電力量とが等しい)住居は、ゼロエミッション住宅と称される。
本実施形態に係る電力制御システム1は、EV(Electric Vehicle:電気自動車)98の蓄電池98aを、発電装置97が発電した電力を蓄積する蓄積手段として使用すると共に、蓄積した電力を電気機器20へ供給する電力源として使用する。このため、低CO住宅を実現するためには、発電装置97が発電した電力が消費されない場合には、蓄電池98aが蓄電可能である限り蓄電する必要がある。
ここで、EV98の蓄電池98aは、例えば、リチウム二次電池で構成される。このため、蓄電池98aは、例えば、過充電によって所定電圧よりも高い電圧を印加されると、蓄電池98aの内部に蓄積された電解液が分解されてしまう。このため、蓄電池98aの蓄電可能な電力量が低下してしまう(つまり、劣化してしまう)。また、蓄電池98aは、例えば、充電量が所定値よりも多くなることで、蓄電池98aの内部電圧が所定電圧よりも高い状態を所定時間以上維持させられた場合にも劣化してしまう。特に、蓄電池98aは、満充電の状態で長時間放置されると、激しく劣化してしまう。
蓄電池98aが劣化すると、劣化していない蓄電池98aよりも蓄電池98aのリセールバリュー(つまり、再販価格)が低下してしまう。また、EV98が充電を行わずに走行可能な距離(つまり、蓄電池98aに蓄積された電力のみで走行可能な航続距離)が、劣化前よりも短くなる。さらに、EV98は、蓄電池98aに蓄積された電力を、エアーコンディションよりもEV98の走行のために優先的に使用するため、ユーザの利便性が低下してしまう。
そこで、以下、所定期間における発電電力量と総消費電力量との差異を減少させながら、発電電力を蓄積する車両の利便性の低下を抑制できる電力制御システム1について説明を行う。
図1のパワーコンディショナ50は、例えば、EV98の蓄電池98aに接続される充電ケーブルと、充放電ケーブルの正極端子と負極端子との電圧差を定周期で測定する電圧測定部と、電圧測定部が測定した電圧差に基づいてEV98と充放電ケーブルとが接続されているか否か定周期で検出する接続検出部と、EV98と充放電ケーブルとの接続状態を表す情報を電力制御装置10へ定周期で送信する送信部とを備えている。尚、接続検出部は、例えば、EV98が備えるECU(Engine Control Unit)に対して定周期で応答を求める信号を送信し、EV98から所定時間以上に渡って応答信号が送信されない場合に、EV98とパワーコンディショナ50との接続が解除されたことを検出するとしても良い。
また、パワーコンディショナ50は、EV98の蓄電池98aに蓄電された電力量を定周期で検出する検出部をさらに備え、検出部で検出された蓄電量を、蓄電池98aが蓄電可能な電力量の最大値(以下、最大蓄積電力量という)に対する割合(以下、蓄電率という)で表す蓄電率情報を、定周期で電力制御装置10へ送信する。尚、パワーコンディショナ50は、図1を参照して説明した電力線の他に、発電装置97で発電された電力を電力会社へ売却するために用いられる電力線とも接続している。
さらに、パワーコンディショナ50は、発電装置97で発電された電力を所定周期で計測する発電電力計測部をさらに備え、計測された電力を表す情報を所定周期で電力制御装置10へ送信する。
ここで、発電装置97は、太陽光をエネルギー源として電力を発電するため、発電装置97が発電する電力は、例えば、時間帯、季節、及び天気で区分けされた期間によって特徴付けられる場面(以下、発電シーンという)毎に、複数種の発電パタンに類型化できる。
例えば、朝の時間帯(午前6時から10時59分まで)の発電シーンにおいては、図15に示すように、発電電力の時間推移は上昇曲線を描く。これに対して、昼の時間帯(午前11時から14時59分まで)においては、発電電力の時間推移は正午をピークとする曲線を描く。さらに、夕方の時間帯(午前15時から17時59分まで)においては、発電電力の時間推移は下昇曲線を描く。さらに、夜(晩)の時間帯(午前18時から22時59分まで)及び深夜・早朝の時間帯(午前23時から午前5時59分まで)などにおいては、発電電力は値「0」となる。
さらに、同じ時間帯で特徴付けられる発電シーンであれば、「夏」の季節で特徴付けられる発電シーンにおける発電量の方が、「冬」の季節で特徴付けられる発電シーンにおける発電量よりも多い。またさらに、同じ時間帯及び季節で特徴付けられる発電シーンであれば、「晴れの日」の発電シーンにおける発電量の方が、「雨の日」の発電シーンにおける発電量よりも多い。
このため、図2の記憶部102は、図16(A)に示すような発電シーンテーブルを記憶する。図16(A)の発電シーンテーブルは、発電シーンを表す情報と、発電シーンを特徴づける期間(季節、時間帯、及び天気)を表す情報、発電シーンを特徴づける期間に判別対象とする時刻又は期間が含まれる条件を表す情報、及び発電シーンにおける発電装置97の発電パタンを識別する情報(以下、発電パタンIDという)とを対応付けて記憶している。
また、記憶部102は、図16(A)の発電シーンテーブルに記憶された発電パタンID毎に、発電パタンIDで識別される発電パタンを表す情報を記憶した、図16(B)に示すような発電パタンテーブルを記憶する。図16(B)の発電パタンテーブルは、発電パタンで発電が行われる時刻を表す情報と、当該時刻における発電電力を表す情報とを対応付けて複数記憶している。
ところで、通常、ユーザが営む日々の生活は、例えば、時間帯及び季節だけでなく曜日と、天気とによって特徴付けられる場面(以下、生活シーンという)毎に、複数種の生活パタンに類型化できる。このため、ユーザの生活パタンが異なると、ユーザによって利用されるEV98の利用パタン及び電気機器20の利用パタンが異なる。利用パタンが異なると、EV98の利用により消費される蓄電池98aの蓄電電力量のパタン、及び電気機器20で消費される消費電力のパタンが異なる。
例えば、多くのユーザは、通常、深夜・早朝の時間帯に睡眠し、朝の時間帯に起床して電気機器20を利用した後にバスや電車などを利用して出勤する。また、多くのユーザは、夏の季節よりも冬の季節の方が遅く起床する。さらに、多くのユーザは、平日に会社へ出勤するので、EV98を利用しないし、電気機器20の利用機会も減少する。これに対して、多くのユーザは、休日には出勤しないので、電気機器20の利用機会が増加し、EV98の利用機会も増加する。また、多くのユーザは、冬の雨の日には、冬の晴れの日よりも、空調機24の設定温度を高く設定したり、EV98を高頻度で利用したりする。
このため、図2の記憶部102は、図17に示すような生活シーンテーブルを記憶する。この生活シーンテーブルは、生活シーンを表す情報と、生活シーンを特徴付ける(季節、時間帯、曜日、及び天気で区切られた)期間を表す情報と、生活シーンを特徴づける期間に判別対象とする期間又は時刻が含まれる条件を表す情報と、生活シーンにおけるユーザの生活パタンを識別する情報(以下、生活パタンIDという)とを対応付けて記憶している。
尚、生活シーンは、ユーザの行動によって特徴付けられても良い。例えば、生活シーンは、ユーザが不在であることを特徴とする生活シーン「留守」、及び複数のユーザがリビングなどに集まっていることを特徴とする生活シーン「だんらん」であっても良い。この生活シーン「留守」は、例えば、「晩」の期間において照明などの電気機器が所定数以上点灯していないことを表す情報が受信部101fで受信された場合に、特定部101aによって特定される。また、生活シーン「だんらん」は、例えば、「晩」の期間においてリビングの照明が点灯していることを表す情報が受信部101fで受信され、子供部屋の照明が点灯していないことを表す情報、寝室の照明が点灯していないことを表す情報、及び浴室の照明が点灯していないことを表す情報などが受信された場合に、特定部101aによって特定される。この生活シーン「留守」及び「だんらん」は、これらのシーンが開始してから所定の時間以上継続するという特徴がある。例えば、生活シーン「だんらん」は、複数のユーザが会話などを楽しむため、生活シーンが「だんらん」であると特定された後に所定の時間以上に亘って電気機器20の利用状況が変化しないことが予測される。同様に、例えば、生活シーン「留守」は、ユーザが目的地へ出かけた後に帰宅するまでユーザが電力制御システム1を利用することがないので、生活シーンが「留守」であると特定された後に所定の時間以上に亘って電気機器20の利用状況が変化しないことが予測される。
図2の記憶部102は、図18に示すようなEV利用パタンテーブルを記憶する。このEV利用パタンテーブルは、生活パタンを識別する生活パタンIDと、生活パタンに分類される生活においてEV98の利用が開始される時刻を表す情報及び利用が終了される時刻を表す情報と、EV98の利用により消費される電力量を、EV98が備える蓄電池98aの最大蓄積電力量に対する割合で表す消費電力率情報とを対応付けて記憶している。
さらに、図2の記憶部102は、EV98の利用スケジュール(利用開始日と利用終了日と)を表す情報が保存された、図19に示すようなEV利用予定テーブルを記憶している。このEV利用予定テーブルに記憶された情報は、図2の操作部107からユーザに操作に応じて入力された情報であって、記録部101kによって保存された情報である。
記憶部102は、図17の生活シーンテーブルに記憶された生活パタンID毎に、生活パタンIDで識別される生活パタンにおいて利用される電気機器20の利用パタンを表す情報が保存された、図20に示すような電気機器利用パタンテーブルを記憶する。図20の利用パタンテーブルは、電気機器20の利用時刻を表す情報と、各電気機器20の消費電力を表す情報と、各消費電力の総和(つまり、総消費電力)を表す情報とを対応付けて記憶している。
ここで、ある種の電気機器20は、同じ運転モードで動作しても、運転を開始してから所定時間経過するまでの初期段階と、動作を開始してから所定時間経過した後の後期段階とでは、消費電力が異なる。例えば、空調機24が運転を開始してから所定の時間を経過するまでの初期段階において、冷えた部屋を暖めるために要する消費電力は時間と共に増加する。その後、所定時間が経過して後期段階になると、部屋が設定温度付近まで暖まるので、空調機24で消費される消費電力がピークを迎えた後に逓減し続け、やがて略一定値に収束する。同様のことが、IHクッキングヒータ22にも当てはまり、鍋などを加熱する際にIHクッキングヒータ22で消費される電力の推移にはピークがある。このため、本実施形態に係る電力制御装置10は、瞬間的な総消費電力(各電気機器20で消費される電力の総和)を低下させるために、空調機24などの電気機器20の利用時間帯をずらすことにより、各電器機器で消費される電力がピークとなる時間帯を分散させ(いわゆる、ピークシフト)、総消費電力のピークを低下させる。
ここで、電気機器20の利用時間帯をシフトさせることでユーザが被る利便性の低下は、電気機器20の種類及び生活シーン毎に異なる。例えば、「冬の平日の朝」の期間における生活シーンにおいて空調機24の動作時刻が起床時よりも早くなることによってユーザの利便性は低下し難いが、空調機24の動作時刻が起床時よりも遅くなると、ユーザは、体温で温まった布団から冷えた部屋へ出ることになるので利便性が低下し易い。
また、ある種の電気機器20は、運転モード毎に消費電力が異なる。例えば、空調機24やIHクッキングヒータ22は、通常の運転モードよりも消費電力の少ない運転モード(省電力モードなど)を有する。このため、本実施形態に係る電力制御装置10は、瞬間的な総消費電力を低下させるために、空調機24などの電気機器20の運転モードを変更させる。
ここで、電気機器20の運転モードを変更させることでユーザが被る利便性の低下は、電気機器20の種類及び生活シーン毎に異なる。例えば、生活シーン「春の平日の朝」において空調機24の動作モードが省電力モードとなることによってユーザの利便性は低下し難いが、IHクッキングヒータ22の動作モードが変化すると、朝食の調理を失敗したり、調理時間が延びるなどしてユーザの利便性が低下する。
よって、図2の記憶部102は、図21に示すような制御パタンテーブルを記憶する。この制御パタンテーブルは、生活シーンを識別する生活シーンIDと、生活シーンに分類される生活において利用が想定されている動作機器を表す情報と、総消費電力を低下させるために行われるピークシフト制御又は動作モード制御の内容を表す情報とを対応付けて記憶する。ここで、ピークシフト制御又は動作モード制御の内容を表す情報は、利用が想定されている動作機器の内で、ピークシフト制御又は動作モード制御を実行する優先順位を表す情報と、制御対象とされる機器を表す情報と、どのようにピークシフトさせるか、どのような動作モードに変更させるかといった制御方法を表す情報とを含む。
尚、本実施形態における電力制御システム1は、電気機器20毎に、電気機器20で消費される消費電力を所定周期で計測するセンサを複数備える。各センサは、それぞれのセンサで計測された消費電力を表す情報を、図1の機器制御ネットワークN1を介して電力制御装置10へ送信し、図2に示した電力制御装置10の記録部101kは、受信された消費電力を表す情報それぞれと、それぞれの受信時刻を表す情報と、それぞれの消費電力の和である総消費電力を表す情報とを対応付けて記憶部102に履歴として記録する。
また、電力制御装置10でパワーコンディショナ50から受信された蓄電率で蓄電量を表す情報(つまり、EV98に搭載された蓄電池98aの蓄電率を表す情報)は、記録部101kによって、受信時刻を表す情報と対応付けられて記憶部102に履歴として記録される。また、記録部101kは、蓄電率を表す情報が所定時間以上受信されない場合に、EV98の利用が開始されたと判別し、カレンダ部106から提供された現在時刻を表す情報をEV98の利用開始時刻を表す情報として記憶部102に履歴として記録する。その後、記録部101kは、蓄電率を表す情報が受信されると、EV98の利用が終了したと判別し、カレンダ部106から提供された現在時刻を表す情報をEV98の利用終了時刻を表す情報として記憶部102に履歴として記録する。さらに、記録部101kは、利用開始時刻に受信された情報で表される蓄電率から、利用終了時刻に受信された情報で表される蓄電率を減算することで、EV98の利用により消費された電力量に対応する消費電力率を算出し、算出された消費電力率を表す情報と、利用開始時刻を表す情報と、利用終了時刻を表す情報とを対応付けて記憶部102に履歴として記録する。
尚、記録部101kが履歴として記録する利用開始時刻を表す情報と、利用終了時刻を表す情報と、消費電力率を表す情報とのいずれか1つ以上は、EV98の備えるECUからパワーコンディショナ50を介して受信された情報であっても良い。
さらに、電力制御装置10でパワーコンディショナ50から受信された発電電力を表す情報は、記録部101kによって、受信時刻を表す情報と対応付けられて記憶部102に履歴として記録される。
図16から図21に示したそれぞれのテーブルの内容は、記憶部102に履歴として記憶された情報に基づいて所定周期で更新(つまり、学習)される。具体的には、制御部102は、同じシーンを特徴付ける期間に含まれる時刻を表す情報毎に、それぞれの時刻を表す情報と対応付けられた情報で表される発電電力の平均値を算出することで、図16(B)に示すような発電電力のパタンを学習する。同様に、制御部102は、図18に示すようなEV98の利用パタンや、図20に示すような電気機器20の利用パタンを学習する。尚、図16から図21に示したそれぞれのテーブルの内容は、予め工場出荷の段階などにおいてそれぞれのテーブルに記憶されたものでも良いし、図2の操作部107がユーザの操作に応じて入力した情報であって、記録部101kによって記録されたものであっても良い。
図2の制御部101は、本実施形態において、図22に示すような電力制御処理を実行する。尚、電力制御処理の説明において説明を簡単にするために、図1の蓄電池96の放電及び蓄電池96への充電については考慮しないものとする。
図22の電力制御処理を開始すると、制御部101は、図2の受信部101fでパワーコンディショナ50から受信された接続状況を表す情報に基づいて、EV98がパワーコンディショナ50に接続しているか否かを判別する(ステップS401)。このとき、EV98がパワーコンディショナ50に接続していると判別すると(ステップS401;YES)、制御部101は、図23に示すようなEV接続時電力制御処理を実行する(ステップS402)。
図23のEV接続時電力制御処理を開始すると、図2に示した制御部101の特定部101aは、現在の生活シーン及び発電シーンを特定する現在シーン特定処理を実行する(ステップS411)。具体的には、特定部101aは、図1のHGW30から受信された最新の気候情報に基づいて現在の天気を特定する。また、特定部101aは、特定された天気と、カレンダ部106から供給された情報で表される現在時刻とが満足する、図16(A)に示す発電シーンテーブルの期間条件を特定する。その後、特定部101aは、特定した期間条件を表す情報と対応付けられた情報で表される発電シーンを現在の発電シーンと特定する。また同様に、特定部101aは、現在の時間帯、季節、曜日、及び天気で表される期間に基づいて、図17の生活シーンテーブルから生活シーンを特定する。尚、本実施形態において、特定部101aは、現在の生活シーン及び発電シーンを特定するとして説明したが、これに限定される訳ではなく、実施形態1のように、現在から所定時間後の(つまり、これから到来する)生活シーン及び発電シーンを特定しても良い。
図23のステップS411の後に、予測部101gは、特定されたシーンにおけるEV98の利用状況を予測するEV利用状況予測処理を実行する(ステップS412)。具体的には、予測部101gは、EV98の利用時間帯及びEV98の利用により消費される蓄電電力を予測する。このために、予測部101gは、図17の生活シーンテーブルから、ステップS411で特定された現在の生活シーンにおけるユーザの生活パタンを識別する生活パタンIDを検索する。その後、予測部101gは、図18のEV利用パタンテーブルから、検索された生活パタンIDで識別される生活パタンにおいて、ユーザがEV98を利用する時間帯及びEV98によって消費される蓄電電力量に対応した消費電力率を取得する(つまり、予測部101gは、生活パタンIDに対応付けられた利用開始時刻を表す情報及び利用終了時刻を表す情報、並びに消費電力率を表す情報を検索する)。
また、予測部101gは、図19のEV利用予定テーブルから、現在日時から所定時間後まで期間における利用予定期間を表す情報(利用開始日を表す情報及び利用終了日を表す情報)を検索する。その後、予測部101gは、検索された利用予定期間を表す情報に基づいて、EV98の利用予定がない期間(以下、不使用期間という)であって、現在の時刻を含む期間を予測する。なお、本実施形態では、予測部101gは、図19の利用予定テーブルに保存された利用予定に基づいてEV98の不使用期間を特定するとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、予測部101gは、図18の利用パタンテーブルに保存されたEV98の利用状況を表す情報に基づいてEV98の不使用期間を特定しても良い。
図23のステップS412の後に、閾値変更部101mは、ステップS412で検索されたEV98の利用状況に基づいてEV98が備える蓄電池98aの好適な蓄電率を定める蓄電率設定処理を実行する(ステップS413)。蓄電率設定処理においては、例えば、予め記憶部102に記憶された設定ファイルに保存されたデータなどに基づいて、長期不使用時好適蓄電率、使用予定時最低蓄電率、定常時好適蓄電率、電力余剰時好適蓄電率、及び電力不足時好適蓄電率の値が設定される。
ここで、長期不使用時好適蓄電率とは、EV98が長期間に渡って使用されないためにEV98の蓄電池98aが長期間に渡って放電しない場合において、蓄電池98aの劣化を防止できる好適な蓄電率をいう。本実施形態において、長期不使用時好適蓄電率は、20%であるとして説明する。ここで、長期不使用時好適蓄電率は、長期間に渡って(つまり、所定期間を超えて)放電が行われない場合であってもEV98の蓄電池98aが過充電により劣化しない又は所定期間における蓄電池98aの劣化の程度が所定の程度より低くなる程に蓄電池98aの内部電圧が低く(つまり、蓄電率が低く)、かつ当該長期間に渡って充電が行われない場合であってもEV98の蓄電池98aが過放電により劣化しない又は所定期間における蓄電池98aの劣化の程度が所定の程度より低くなる程に蓄電池98aの蓄電率が高い蓄電率の一例であるため、長期不使用時好適蓄電率は20%に限定される訳ではない。このため、当業者はより好適な長期不使用時好適蓄電率を実験により定めることができる。尚、本実施形態において過放電とは、蓄電池98aの蓄電率が長期不使用時好適蓄電率より低くなることをいう。また、所定期間における蓄電池98aの劣化の程度は、例えば、所定期間の開始時における蓄電池98aの最大蓄積電力量から、当該所定期間の終了時における蓄電池98aの最大蓄積電力量を減算した値で表すことができる。
使用予定時最低蓄電率とは、予定されたEV98の使用を妨げず、かつ実際にEV98が予定通り利用された場合でも、過放電により蓄電池98aが劣化しない又は所定期間における蓄電池98aの劣化の程度が所定の程度より低くなる程に高いと予想される蓄電率の内で最低の蓄電率をいう。本実施形態において、使用予定時最低蓄電率は、長期不使用時好適蓄電率に対して、ステップS412で予測された消費電力率を加算した値であるとして説明する。
定常時好適蓄電率とは、電力制御システム1において生じる不足電力が所定の閾値(以下、不足電力閾値という)よりも小さく、かつ余剰電力が所定の閾値(以下、余剰電力閾値という)よりも小さい定常時(つまり、電力の過不足が無い又は所定よりも少ない時)において好適な蓄電率であって、EV98の利便性を確保しながら蓄電池98aの劣化を防止できる蓄電率をいう。本実施形態において、定常時好適蓄電率は、70%であるとして説明する。しかし、定常時好適蓄電率は、EV98が利用パタンと異なる態様で利用された場合であってもEV98の利便性の低下を防止できる程度に蓄電率が高く(つまり、使用予定時最低蓄電率よりも蓄電率が高く)、かつ過充電によるEV98の蓄電池98aが劣化しない又は所定期間における蓄電池98aの劣化の程度が所定の程度より低くなる程に蓄電率が低い蓄電率の一例であるため、定常時好適蓄電率は70%に限定される訳ではない。このため、当業者はより好適な定常時好適蓄電率を実験により定めることができる。また、当業者はより好適な不足電力閾値及び余剰電力閾値を実験によりそれぞれ定めることができる。尚、本実施形態において過充電とは、蓄電池98aの蓄電率が定常時好適蓄電率より高くなることをいう。
電力余剰時好適蓄電率とは、電力制御システム1において生じる余剰電力が余剰電力閾値よりも大きい電力余剰時(このとき、電力制御システム1は電力余剰状態にあるという)において好適な蓄電率であって、予め定められた時間内(以下、過充電制限時間内という)において蓄電池98aの劣化などを防止できる、定常時好適蓄電率よりも高い蓄電率をいう。本実施形態において、電力余剰時好適蓄電率は、80%であるとして説明する。しかし、電力余剰時好適蓄電率は、定常時好適蓄電率よりも高く、かつ過充電制限時間内であれば過充電によるEV98に搭載された蓄電池98aが劣化しない又は所定期間における蓄電池98aの劣化の程度が所定の程度より低くなる程に蓄電率が低い蓄電率の一例であるため、電力余剰時好適蓄電率は80%に限定される訳ではない。このため、当業者はより好適な電力余剰時好適蓄電率と過充電制限時間とを実験により定めることができる。
電力不足時好適蓄電率とは、電力制御システム1において、過充電制限時間よりも短い所定時間内(以下、電力不足に対する準備時間内という)に生じる不足電力が不足電力閾値よりも大きくなる(不足電力が不足電力閾値よりも大きくなる時を電力不足時といい、電力制御システム1は電力不足状態にあるという)ことが予測されている場合において、当該不足電力を解消又は緩和できると予測される好適な蓄電率であって、電力不足に対する準備時間内であれば蓄電池98aの劣化などを防止できる蓄電率をいう。本実施形態において、電力不足に対する準備時間が十分に短いため電力不足時好適蓄電率は100%であるとして説明する。しかし、電力不足時好適蓄電率は、電力不足に対する準備時間内であれば過充電によるEV98の蓄電池98aが劣化しない又は所定期間における蓄電池98aの劣化の程度が所定の程度より低くなる程に蓄電率が低い蓄電率の一例であるため、電力不足時好適蓄電率は100%に限定される訳ではなく、99%であっても良い。つまり、当業者はより好適な電力不足時好適蓄電率と電力不足に対する準備時間とを実験により定めることができる。
尚、蓄電池98aの蓄電率が、それぞれ長期不使用時好適蓄電率、使用予定時最低蓄電率、定常時好適蓄電率、電力余剰時好適蓄電率、及び電力不足時好適蓄電率である場合に蓄電池98aに蓄電される電力量を、それぞれ第1蓄電量、第2蓄電量、第3蓄電量、第4蓄電量、及び第5蓄電量という。
図23のステップS413の後に、電力制御部101eは、ステップS412で予測された現在継続中の不使用期間が長期間(所定期間以上)であるか否かを判別する(ステップS414)。本実施形態において、長期間とは、例えば、1ヶ月以上の期間であるとして説明するがこれに限定される訳ではなく、当業者はより好適な期間を実験により定めることができる。
ステップS414において、EV98の不使用期間が長期間であると判別した場合に(ステップS414;YES)、電力制御部101eは、パワーコンディショナ50から受信された情報で表される蓄電率が、長期不使用時好適蓄電率(本実施形態においては20%)より大きいか否かを判別する(ステップS415)。
ステップS415において、EV98が備える蓄電池98aの蓄電率が20%以下であると判別された場合には(ステップS415;NO)、ステップS411から上記処理を繰り返す。尚、EV98が備える蓄電池98aの蓄電率が20%以下であると判別された場合に(ステップS415;NO)、電力制御部101eは、蓄電池98aの蓄電率と20%との差異が所定値以下であるか否かを判別し、当該差異が所定値より大きいと判別すると、図25を参照して後述する過放電解消処理を実行した後に、ステップS411から上記処理を繰り返すとしても良い。これに対して、EV98が備える蓄電池98aの蓄電率が20%よりも大きいと判別された場合には(ステップS415;YES)、電力制御部101eは、図24に示すような過充電解消処理を実行した後に(ステップS416)、ステップS411から上記処理を繰り返す。
図24の過充電解消処理を開始すると、電力制御部101eは、EV98が備える蓄電池98aを放電させるように命じる命令をパワーコンディショナ50に送信する(ステップS501)。次に、予測部101gは、EV98が備える蓄電池98aの蓄電率に基づいて、図23のステップS411で特定された生活シーンにおいて蓄電池98aが放電する放電電力の推移を予測する放電電力予測処理を実行する(ステップS502)。
次に、算出部101dは、特定された生活シーンに基づいて総消費電力の当該生活シーンにおいて推移する予測値を算出する(つまり、総消費電力についての予測電力を複数の時刻について算出する)総消費電力予測処理を実行する(ステップS503)。具体的には、算出部101dは、図17の生活シーンテーブルから、図23のステップS411で特定された現在の生活シーンを表す情報に対応付けられた生活パタンIDを検索し、検索された生活パタンIDに対応した図20の電気機器利用パタンテーブルから、総消費電力の推移パタンを表す情報を取得する。次に、算出部101dは、図2の記憶部102に履歴として記憶された、現在時刻から所定時間前の時刻までの期間(以下、所定時間前までの期間という)における総消費電力を表す情報を検索し、所定時間前までの期間における総消費電力の実際の推移を特定する。次に、算出部101dは、履歴から特定された総消費電力の実際の推移と略一致するように、取得された情報で表される総消費電力の推移パタンの所定時間前までの期間に対応する部分を補正し、当該部分に対する補正と同様の補正を推移パタンの残りの部分に行う。例えば、推移パタンの所定時間前までの期間に対応する部分を「2」倍する補正を行うと、補正後の部分が総消費電力の実際の推移と略一致する場合には、算出部101dは、推移パタンの残りの部分も「2」倍する。例えば、単身世帯の住宅に友人が遊びに来ている場合などが考えられる。また、例えば、推移パタンの所定時間前までの期間に対応する部分を時間軸の負方向に「30分」シフトする補正を行うと、補正後の部分が総消費電力の実際の推移と略一致する場合には、算出部101dは、推移パタンの残りの部分も時間軸の負方向に「30分」シフトする補正を行う。例えば、ユーザが「30分」早起きした場合が考えられる。
ステップS503の後に、予測部101gは、図23のステップS411で特定された発電シーンに基づいて、発電装置97の発電電力を予測する発電電力予測処理を実行する(ステップS504)。具体的には、予測部101gは、図16(A)の発電シーンテーブルから、現在の発電シーンを表す情報に対応付けられた発電パタンIDを検索し、検索された発電パタンIDに対応した図16(B)の発電パタンテーブルから、発電電力の推移パタンを表す情報を取得し、ステップS502と同様に、発電電力の推移パタンに対して補正を行う。
次に、予測部101gは、ステップS502で予測された放電電力と、ステップS503で予測された総消費電力と、ステップS504で予測された発電電力と、図1の電力系統99から供給される電力に対して設定された閾値(以下、電力系統99の閾値という)とを、以下の式(1)に代入することで、現在時刻から所定時間後の期間においてEV98の蓄電池98aが放電した場合に電気機器20で消費されずに余る余剰電力を予測する余剰電力予測処理を実行する(ステップS505)。
余剰電力 = 放電電力 + 発電電力 + 電力系統99の閾値 − 総消費電力・・・(1)
尚、電力系統99の閾値は、図1に示した分電装置60のブレーカに応じて予め定められても良いし、図2の操作部107から入力されたユーザの操作に応じた情報に基づいて定められても良い。特に、電力系統99の閾値が値「0」の場合には、電力制御システム1を備える住宅は、「ゼロエミッション住宅」と称される。
ステップS505の後に、予測部101gは、現在時刻から所定時間後の期間における余剰電力の予測値のいずれかが負の値であるか否かを判別する(ステップS506)。このとき、余剰電力の予測値のいずれかが負の値である(つまり、現在時刻から所定時間後の期間において、不足電力が発生する)と判別されると(ステップS506;YES)、電力制御部101eは、電力の消費を抑制する電力消費抑制処理を実行する(ステップS507)。具体的には、電力制御部101eは、図21の制御パタンテーブルから、図23のステップS411で特定された生活シーンを表す情報に対応付けられた制御内容(つまり、優先順位、制御対象、及び制御方法)を表す情報を取得し、取得された制御内容に従って電気機器20の電力消費を抑制する。具体的には、優先順位が高い制御対象から順に、動作開始時刻を早めるように命じる指示、又は動作モードを変更するように命じる指示などを送信する。
ステップS507の後に、受信部101fは、指示を送信した電気機器20から指示に応じたか否かを表す情報や抑制電力を表す情報を受信し、電力制御部101eは、受信された情報に基づいて不足電力の発生が回避されるか否かを判別する。その後、電力制御部101eは、受信された情報や不足電力の発生が回避されたことを表す情報又は不足電力の発生が回避されないことを警告する情報などを消費電力の抑制結果を表す情報とする。その後、電力制御部101eは、図2の表示部103に抑制結果を表す情報表示させる抑制結果通知処理を実行した後に(ステップS508)、過充電解消処理の実行を終了する。
ステップS506において、余剰電力の予測値の全てが正の値である(つまり、電力不足が予測されない)と判別されると(ステップS506;NO)、電力制御部101eは、余剰電力を電力会社に売却するようにパワーコンディショナ50を制御した後に、過充電解消処理の実行を終了する。
図23のステップS414において、EV98の不使用期間が長期間ではないと判別された場合に(ステップS414;NO)、電力制御部101eは、パワーコンディショナ50から受信された情報で表される蓄電率が、通常時好適蓄電率(本実施形態においては70%)よりも高いか否かを判別する(ステップS417)。このとき、蓄電率が70%よりも高いと判別すると(ステップS417;YES)、電力制御部101eは、通常時好適蓄電率を超えた時間をカウントする時間カウンタの値を値「1」だけインクリメントする(ステップS418)。尚、時間カウンタは、初期状態において値「0」に初期化されている。
ステップS418の後に、電力制御部101eは、蓄電池98aの蓄電率が電力余剰時好適蓄電率(本実施形態では80%)よりも高いか否かを判別する(ステップS419)。このとき、蓄電率が80%よりも高いと判別すると(ステップS419;YES)、電力制御部101eは、時間カウンタの値が電力不足に対する準備時間以上であるか否かを判別する(ステップS420)。このとき、電力制御部101eは、時間カウンタの値が電力不足に対する準備時間以上であると判別すると(ステップS420;YES)、蓄電池98aの劣化を防止するため、ステップS416と同様に過充電解消処理を実行した後に(ステップS422)、ステップS411に戻り上記処理を繰り返す。
ステップS418において、蓄電率が80%以下であると判別されると(ステップS419;NO)、電力制御部101eは、時間カウンタの値が時間カウンタの値が過充電制限時間以上であるか否かを判別する(ステップS421)。このとき、電力制御部101eは、時間カウンタの値が過充電制限時間以上であると判別すると(ステップS421;YES)、過充電解消処理を実行した後に(ステップS422)、ステップS411に戻り上記処理を繰り返す。
ステップS417において、蓄電率が70%以下であると判別されると(ステップS417;NO)、電力制御部101eは、時間カウンタの値「0」に初期化する(ステップS423)。その後、電力制御部101eは、蓄電率が長期不使用時好適蓄電率(本実施形態においては20%)より低いか否かを判別する(ステップS424)。このとき、蓄電率が長期不使用時好適蓄電率より低いと判別されると(ステップS424;YES)、電力制御部101eは、図25に示すような過放電解消処理を実行した後に(ステップS425)、ステップS411に戻り上記処理を繰り返す。
図25の過放電解消処理を開始すると、電力制御部101eは、EV98が備える蓄電池98aを充電するように命じる命令をパワーコンディショナ50に送信する(ステップS601)。次に、予測部101gは、EV98が備える蓄電池98aの蓄電率に基づいて、図23のステップS411で特定された生活シーンにおいて蓄電池98aに充電される電力の推移を予測する充電電力予測処理を実行する(ステップS602)。その後、算出部101d及び予測部101gは、図24のステップS503及びステップS504と同様の処理をそれぞれ実行する(ステップS603及びステップS604)。
次に、予測部101gは、ステップS602で予測された充電電力と、ステップS603で予測された総消費電力と、ステップS604で予測された発電電力と、電力系統99の閾値とを、以下の式(2)に代入することで、現在時刻から所定時間後の期間において、EV98の蓄電池98aを充電した場合に電気機器20で消費されずに余る余剰電力を予測する余剰電力予測処理を実行する(ステップS605)。
余剰電力 = 発電電力 + 電力系統99の閾値 − 充電電力 − 総消費電力・・・(2)
その後、電力制御部101eは、図24のステップS506からステップS508と同様の処理を実行した後に(ステップS606からステップS608)、過放電解消処理の実行を終了する。
図20のステップS420において、時間カウンタの値が電力不足に対する準備時間より小さいと判別された場合(ステップS420;NO)、ステップS421において、時間カウンタの値が過充電制限時間より小さいと判別された場合(ステップS421;NO)、又はステップS424において、蓄電率が長期不使用時好適蓄電率以上であると判別された場合(ステップS424;NO)、電力制御部101eは、図26に示すような通常蓄電時処理を実行した後に(ステップS426)、ステップS411に戻り上記処理を繰り返す。
図26の通常蓄電時処理を開始すると、算出部101d及び予測部101gは、図24のステップS503及びS504と同様の処理をそれぞれ実行する(ステップS701及びS702)。次に、予測部101gは、ステップS701で予測された総消費電力と、ステップS702で予測された発電電力と、電力系統99の閾値とを、以下の式(3)に代入することで、現在時刻から電力不足に対する準備時間後までの期間(以下、電力不足準備期間という)において、EV98が備える蓄電池98aの充電及び放電のいずれもがない場合に電気機器20で消費されずに余る余剰電力を予測する余剰電力予測処理を実行する(ステップS703)。
余剰電力 = 発電電力 + 電力系統99の閾値 − 総消費電力・・・(3)
次に、予測部101gは、現在時刻において余剰電力が正の値であるか否かを判別する(ステップS704)。このとき、余剰電力が正の値であると判別されると(ステップS704;YES)、電力制御部101eは、蓄電池98aが放電中であれば放電を終了させるように命じる命令をパワーコンディショナ50へ送信する。次に、予測部101gは、電力不足準備期間において、不足電力のピークが到来するか否かを判別する(ステップS705)。具体的には、予測部101gは、電力不足準備期間における余剰電力の符号を逆転させた値を電力不足準備期間の不足電力とし、不足電力が正の値であれば、電力不足準備期間において電力不足が生じると判別する。また、予測部101gは、電力不足準備期間において不足電力が不足電力閾値を超える場合に、不足電力のピークが到来する(つまり、電力制御システム1が電力不足状態に陥る)と判別する。
ステップS705において、電力不足準備期間に不足電力のピークが到来すると判別されると(ステップS705;YES)、電力制御部101eは、EV98が備える蓄電池98aの蓄電率の上限を電力不足時好適蓄電率(本実施形態では100%)とする(ステップS706)。これに対して、電力不足準備期間に不足電力のピークが到来しないと判別されると(ステップS705;NO)、予測部101gは、現在、発電装置97で発電された電力が余剰な状態(つまり、電力余剰状態)であるか否かを判別する(ステップS707)。具体的には、以下の式(4)を用いて、予測部101gは、現在時刻における発電装置97で発電された電力の内で電気機器20において消費されずに余るPV余剰電力を算出し、算出されたPV余剰電力が余剰電力閾値を超えると判別する場合に電力制御システム1が電力余剰状態にあると判別する。
PV余剰電力 = 発電電力 − 総消費電力・・・(4)
ステップS707において、電力制御システム1が電力余剰状態であると判別されると(ステップS707;YES)、電力制御部101eは、蓄電池98aの蓄電率の上限を電力余剰時好適蓄電率(本実施形態では80%)とする(ステップS708)。これに対して、電力制御システム1が電力余剰状態でないと判別されると(ステップS707;NO)、電力制御部101eは、蓄電池98aの蓄電率の上限を定常時好適蓄電率(本実施形態では70%)とする(ステップS709)。
ステップS706、ステップS708、又はステップS709の後に、電力制御部101eは、パワーコンディショナ50から受信した情報で表されるEV98の蓄電率がステップS706、ステップS708、又はステップS709で設定された蓄電率の上限よりも低いか否かを判別する(ステップS710)。このとき、EV98の蓄電率が蓄電率の上限よりも低いと判別されると(ステップS710;YES)、電力制御部101eは、PV余剰電力をEV98が備える蓄電池98aに充電するように命じる命令をパワーコンディショナ50に送信した後に(ステップS711)、通常蓄積時制御処理の実行を終了する。これに対して、蓄電率が蓄電率の上限以上であると判別されると(ステップS710;NO)、電力制御部101eは、蓄電池98aが充電中であれば充電を終了させるように命じる命令をパワーコンディショナ50へ送信した後に(ステップS712)、必要に応じてPV余剰電力を電力会社へ販売するように命じる命令をパワーコンディショナ50へ送信してから、通常蓄積時制御処理の実行を終了する。
ステップS704において、余剰電力が値「0」以下である(つまり、電力不足が生じるおそれがある)と判別されると(ステップS704;NO)、電力制御部101eは、蓄電池98aが充電中であれば充電を終了させるように命じる命令をパワーコンディショナ50へ送信する。次に、電力制御部101eは、EV98が備える蓄電池98aの蓄電率の下限を使用予定時最低蓄電率(本実施形態では、20% + 図23のステップS412で取得した消費電力率)に設定する(ステップS721)。その後、電力制御部101eは、EV98が備える蓄電池98aの蓄電率が、ステップS721で設定された蓄電量下限よりも大きいか否かを判別する(ステップS722)。
ステップS722において、電力制御部101eは、蓄電率が蓄電量下限よりも大きいと判別すると(ステップS722;YES)、電力制御部101eは、図24のステップS501及びS502と同様の処理を実行することでEV98の蓄電池98aを放電させる制御などを行う(ステップS723及びS724)。その後、予測部101gは、上記の式(1)を用いて不足電力(つまり、余剰電力の符号を逆転させた値)を再算出する(ステップS725)。その後、予測部101gは、再算出された不足電力の値が正の値であるか(つまり、電力不足が生じているか)否かを判別する(ステップS726)。このとき、不足電力の値が正の値であると判別されると(ステップS726;YES)、電力制御部101eは、図24のステップS507及びステップS508の処理を実行することで必要に応じて電気機器20の消費電力を削減などした後に(ステップS727及びステップS728)、通常蓄電時処理の実行を終了する。これに対して、電力制御部101eは、再算出された不足電力の値が値「0」以下である(つまり、電力不足が生じていない)と判別した場合に(ステップS726;NO)、電力会社から購入する電力又は蓄電池98aから放電させる電力を余剰電力(つまり、不足電力の符号を逆転させた値)だけ減少させるように命じる命令を必要に応じてパワーコンディショナ50へ送信した後に、通常蓄電時処理の実行を終了する。
ステップS722において、電力制御部101eは、蓄電率が蓄電量下限以下であると判別すると(ステップS722;NO)、電力制御部101eは、必要に応じてEV98の蓄電池98aの放電を中止させる制御を行った後に(ステップS729)、通常蓄電時処理の実行を終了する。
具体例として、制御部101は、図29に示すような時刻t1からt3において、電力が不足したと判別する(図26のステップS704;NO参照)。次に、制御部101は、時刻t1からt2までEV98の蓄電池98aを放電させることで、各電気機器20へ電力を突発的に供給する(図27のステップS723参照)。その後、制御部101は、時刻t2において、蓄電池98aの蓄電率が使用予定時最低蓄電率(70%)に等しくなったため、これ以上放電させると予定されたEV98の使用を妨げると判別し放電を中止させる(ステップS722;NO参照)。
その後、制御部101は、時刻t3において、発電電力の方が総消費電力よりも多いが、電力余剰状態には達していない定常時であると判別し(図26のステップS707;NO参照)、蓄電池98aの蓄電率が時刻t4において定常時好適蓄電率に等しくなるまで蓄電池98aを充電させる(ステップS709及びS711参照)。
その後、制御部101は、時刻t5において、時刻t7からt9までの期間に電力ピークが到来する(電力不足状態に陥る)と予測する(ステップS705;YES参照)。次に、制御部101は、電力不足のピークの到来に備えて、蓄電池98aの蓄電率が時刻t4において電力不足時好適蓄電率(100%)と等しくなるまで充電させる(ステップS706及びステップS711など参照)。時刻t7において、制御部101は、電力が不足したと判別し(ステップS704;NO参照)、時刻t7からt8まで蓄電池98aを放電させる(図27のステップS723参照)。その後、時刻t8において、蓄電池98aの蓄電率が使用予定時最低蓄電率に等しくなったと判別し放電を中止させる(ステップS722;NO及びステップS729参照)。
時刻t9からt10まで、制御部101は、それぞれ時刻t3からt5における処理と同様の処理を実行する。時刻t10において、制御部101は、電力制御システム1が電力余剰状態であると判別し(図26のステップS707;YES)、蓄電池98aを電力余剰時好適蓄電率(80%)まで充電させる(図26のステップS708など参照)。
時刻t11において、制御部101は、EV98が長期間に渡って使用されないと判別し(図23のステップS414;YES参照)、長期不使用時好適蓄電率(20%)まで放電させる(ステップS416参照)。
図22のステップS401において、EV98がパワーコンディショナ50に接続していないと判別すると(ステップS401;NO)、制御部101は、図28に示すようなEV非接続時電力制御処理を実行する。
図28のEV非接続時電力制御処理を開始すると、算出部101d及び予測部101gは、図24のステップS502及びS503と同様の処理をそれぞれ実行する(ステップS731及びS732)。次に、予測部101gは、以下の式(5)を用いて、EV98から電力供給が無い場合における現在時刻から所定時間後の期間における余剰電力を予測する余剰電力予測処理を実行する(ステップS733)。
余剰電力 = 発電電力 + 電力系統99の閾値 − 総消費電力・・・(5)
その後、電力制御部101eは、図24のステップS506からS508の処理と同様の処理を実行することで(ステップS734からS736)、必要に応じて電力機器20の電力消費を抑制した後に、EV非接続時電力制御処理の実行を終了する。
これらの構成によれば、特定された生活シーンにおける総消費電力のパタンを用いて予測された予測電力に基づいて消費電力の抑制を試行するように複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行うため、複数の電気機器の総消費電力が大きくなる前に電力消費を抑制できる。
またこれらの構成によれば、電力制御部101eは、特定部101aで特定された期間における発電電力の予測値と総消費電力についての予測電力とに基づいてEV98に搭載された蓄電池98aに対する充放電を制御するとともに、充放電電力の予測値と、発電電力の予測値とに基づいて総消費電力を抑制する指示を行う。このため、所定の期間において発電される電力量と総消費電力量との差異をより軽減できる。つまり、電力制御システム1で消費される電力を発電するために排出されるCO量をより削減できるので、低CO住宅を実現し、ゼロエミッションの達成に寄与できる。
さらにこれらの構成によれば、電力制御部101eは、EV98における消費電力量についての予測値に基づいて、EV98に搭載された蓄電池98aが劣化しない又は蓄電池98aが劣化する程度が所定の程度より小さくなるように蓄電池98aに対して充放電させる。このため、EV98に搭載された蓄電池98aの劣化などを防止できるので、EV98の利便性の低下を抑制しながら、所定の期間において発電される電力量と総消費電力量との差異を軽減できる(つまり、低CO住宅を実現できる)
さらにこれらの構成によれば、電力制御部101eは、EV98に搭載された蓄電池98aが過放電により劣化しない又は過放電による劣化の程度が所定の程度より小さくなる第1蓄電量(長期不使用時好適蓄電率)に対して、EV98の消費電力量についての予測値を加えた第2蓄電量(使用予定時最低蓄電率)と、蓄電池98aの蓄電量(蓄電率)が同じになる又は第2蓄電量(使用予定時最低蓄電率)よりも少なくなると蓄電池98aの放電を中止させる。このため、蓄電池98aは予測されたEV98の消費電力量よりも多い電力を蓄積するので、所定の期間において発電される電力量と総消費電力量との差異を軽減する(つまり、低CO住宅を実現する)ためにEV98が備える蓄電池98aを放電させた場合であっても、EV98の利用を阻害するなどして利便性を低下させることを防止できる。また、予測された通りにEV98が実際に利用されれば、EV98に搭載された蓄電池98aの蓄電量(蓄電率)は第1蓄電量(長期不使用時好適蓄電率)を下回らないので蓄電池98aの劣化などを防止できる。
またこれらの構成によれば、電力制御部101eは、第2蓄電量(使用予定時最低蓄電率)よりも多く、過充電制限時間を超えて蓄電池98aの放電が行われなくとも劣化しない又は過充電による劣化の程度が所定の程度より小さくなる第3蓄電量(定常時好適蓄電率)と、蓄電池98aの蓄電量(蓄電率)が同じになる又は第3蓄電量(定常時好適蓄電率)よりも少なくなると蓄電池の充電を中止させる。このため、予測された通りにEV98が利用されない場合や、過充電制限時間を超えて蓄電池98aの放電が行われない場合であっても、EV98に搭載された蓄電池98aが劣化することを防止できる。
さらにこれらの構成によれば、電力制御部101eは、電力余剰状態が生じると予測される場合に、第3蓄電量(定常時好適蓄電率)より多く、かつ過充電制限時間内であれば蓄電池98aが劣化しない又は劣化の程度が所定の程度より小さくなる第4蓄電量(電力余剰時好適蓄電率)と、蓄電池98aの蓄電量が同じになる又は第4蓄電量(電力余剰時好適蓄電率)よりも多くなると、蓄電池98aの充電を中止させ、蓄電池98aの蓄電量(蓄電率)が第4蓄電量(電力余剰時好適蓄電率)と同一の蓄電量(蓄電率)又は第4蓄電量(電力余剰時好適蓄電率)より多い蓄電量(蓄電率)に維持された時間が過充電制限時間を超える前に蓄電池98aを放電させる。このため、EV98の蓄電池98aに蓄積された余剰電力によって、低CO住宅を実現しつつ、蓄電池98aの劣化を防止できる。
またさらにこれらの構成によれば、電力制御部101eは、電力不足状態が生じると予測される場合に、第3蓄電量(定常時好適蓄電率)より多く、かつ電力不足に対する準備時間であれば蓄電池98aが劣化しない又は劣化の程度が所定の程度より小さくなる第5蓄電量(電力不足時好適蓄電率)と、蓄電池98aの蓄電量(蓄電率)が同じになる又は第5蓄電量(電力不足時好適蓄電率)よりも多くなると蓄電池98aの充電を中止させ、蓄電池98aの蓄電量(蓄電率)が第5蓄電量(電力不足時好適蓄電率)と同一の蓄電量(蓄電率)又は第5蓄電量(電力不足時好適蓄電率)より多い蓄電量(蓄電率)に維持された時間が電力不足に対する準備時間を超える前に蓄電池98aを放電させる。このため、EV98の蓄電池98aに蓄積された電力によって電力不足を解消することで、低CO住宅を実現しつつ、蓄電池98aの劣化を防止できる。
またこれらの構成によれば、電力制御部101eは、不使用期間においてEV98に搭載された蓄電池98aの放電が行われなかった場合でも蓄電池98aが劣化しない又は劣化の程度が所定の程度より小さくなる程に少ない蓄電量(蓄電率)であって、かつ不使用期間において蓄電池の充電が行われなかった場合でも蓄電池98aが劣化しない程度に多い蓄電量(蓄電率)に達するまで、蓄電池98aを充電又は放電させ、不使用期間において蓄電池98aの充放電を制御しない。このため、不使用期間に亘ってEV98が使用されないため蓄電池98aが放電しない場合であっても、蓄電池の劣化を確実に防止できる。
<実施形態2の変形例>
なお、電力制御部101eは、図26のステップS704において、余剰電力が正の値であると判別されると(ステップS704;YES)、蓄電池98aが放電中であれば放電を終了させるように命じる命令をパワーコンディショナ50へ送信した後に、不足電力のピークが到来するか否か、及び電力制御システム1が発電電力余剰状態であるか否かに関わらず、蓄電池98aの蓄電率の上限を100%(又は、例えば、98%のように、100%から所定値を減算した値)とし、ステップS711において、蓄電池98aの蓄電率が100%(又は98%)となるまで(つまり、蓄電池98aがフル充電されるまで)充電を行う構成を採用できる。
つまり、電力制御部101eは、電力が余剰している場合に(ステップS704;YES参照)蓄電池98aのフル充電を開始し、蓄電池98aがフル充電されてから所定時間経過すると(正確には、蓄電率が70%を超えてから過充電制限時間を経過する時刻又は蓄電率が80%を超えてから電力不足に対する準備時間を経過する時刻のいずれか早い時刻を経過すると)(ステップS420;YES及びステップS421;YES参照)、過充電解消処理が実行される(ステップS422参照)としても良い。換言すれば、制御部101は、蓄電池98aのフル充電と放電とを、蓄電池98aの劣化が生じない又は生じる劣化の程度が所定の程度よりも少ない所定時間間隔で繰り返しても良い。
これらの構成によれば、電力制御部101eは、EV98に搭載された蓄電池98aの蓄電量を、満充電量まで又満充電量よりも所定の電力量だけ少ない蓄電量まで充電させ、蓄電池98aが満充電量又は満充電量よりも所定の電力量だけ少ない蓄電量を維持されても劣化しない又は劣化の程度が所定の程度より少ない所定時間を超える前に蓄電池98aを放電させる。このため、蓄電池の劣化を確実に防止しながら、蓄電量の低下によりEV98の利用を妨げることを確実に防止できるので、EV98の利便性が確実に向上する。さらに、蓄積される発電電力量の低下による低CO住宅の実現の阻害を確実に防止できる。
当業者は、上記実施形態1及び2を組み合わせることができる。上記実施形態1及び2では、プログラムが、ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に予め記憶されているものとして説明した。しかし、コンピュータを、上記電力制御装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これをコンピュータにインストールし、そのコンピュータに上述の処理を実行させてもよい。
さらに、プログラムは、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等に格納され、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等されるものとしてもよい。尚、本発明の電力制御方法は、実施形態1又は実施形態2の電力制御装置10を用いて実施できる。
また、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
1 電力制御システム
10 電力制御装置
101a 特定部
101b 予測値取得部
101c 現在値取得部
101d 算出部
101e 電力制御部
101f 受信部
101g 予測部
101k 記録部
101l 受付部
101m 閾値変更部
20 電気機器
21 食器洗浄機
22 IHクッキングヒータ
23 電子レンジ
24 空調機
25 換気扇
26 電気給湯器
27 テレビ
30 HGW
40 電力センサ
50 パワーコンディショナ
60 分電装置
99 電力系統

Claims (33)

  1. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御装置であって、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
    前記記憶部から、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けられた前記総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得手段と、
    前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得手段と、
    前記現在値取得手段が取得した前記現在値と前記予測値取得手段が取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記特定手段が特定した前記期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、消費電力の抑制を試行するように指示する抑制指示を、前記複数の電気機器のうちの1つの電気機器又は複数の電気機器毎に送信する電力制御手段と、
    前記抑制指示に基づく消費電力の抑制態様を前記電気機器から受信する受信手段と、を備え、
    前記電力制御手段は、前記受信手段が受信した前記抑制態様に応じた処理をさらに行う、
    ことを特徴とする電力制御装置。
  2. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御装置であって、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間における発電装置の発電量を予測するとともに、車両に搭載された蓄電池の蓄電量を表す情報に基づいて、前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間において前記蓄電池が充電又は放電する充放電電力を予測する予測手段と、
    前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
    前記予測手段が予測した前記発電量の予測値と、前記総消費電力についての予測電力と、に基づいて前記車両に搭載された蓄電池に対する充放電を制御するとともに、前記算出手段が算出した前記予測電力と、前記充放電電力の予測値と、前記発電量の予測値と、に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行う電力制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする電力制御装置。
  3. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御装置であって、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行うことで、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って前記複数の電気機器のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御する電力制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする電力制御装置。
  4. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御装置であって、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の生活シーンの特徴それぞれに対応付けられた、前記複数種の生活シーンそれぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記特徴に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて、前記複数の電気機器の少なくともつにし、該複数の電気機器の少なくとも1つが決定する消費電力を抑制させる範囲において消費電力の抑制を試行する指示を送る電力制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする電力制御装置。
  5. 前記記憶部から、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けられた前記総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得手段と、
    前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得手段と、をさらに備え、
    前記算出手段は、前記現在値取得手段が取得した前記現在値と前記予測値取得手段が取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出し、
    前記電力制御手段は、前記算出手段が算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に前記指示を行う、
    ことを特徴とする請求項2及び3に記載の電力制御装置。
  6. 前記生活シーンの特徴は、前記生活シーンを特徴付ける期間を含み、
    前記記憶部は、前記複数種の生活シーンを特徴付ける期間と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける前記総消費電力のパタンと、を記憶し、
    前記特定手段は、前記1以上の所定の装置から供給される情報に基づいて、前記複数種の期間のうち、これから到来する期間を特定し、
    前記記憶部から、前記特定手段が特定した前記期間に対応付けられた前記総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得手段と、
    前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得手段と、をさらに備え、
    前記算出手段は、前記現在値取得手段が取得した前記現在値と前記予測値取得手段が取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出し、
    前記電力制御手段は、前記算出手段が算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に前記指示を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力制御装置。
  7. 前記電力制御手段は、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、消費電力の抑制を試行するように指示する抑制指示を、前記複数の電気機器のうちの1つの電気機器又は複数の電気機器毎に送信し、
    前記抑制指示に基づく消費電力の抑制態様を前記電気機器から受信する受信手段をさらに備え、
    前記電力制御手段は、前記受信手段が受信した前記抑制態様に応じた処理をさらに行う、
    ことを特徴とする請求項2、3、5、及び6のいずれか1項に記載の電力制御装置。
  8. 前記特定手段で特定された特徴に含まれる期間における、発電装置の発電量を予測する予測手段をさらに備え、
    前記電力制御手段は、さらに、前記予測手段が予測した前記発電量の予測値に基づいて前記総消費電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項1、3、及び6のいずれか1項に記載の電力制御装置。
  9. 前記電力制御手段は、前記発電装置が発電した電力を前記複数の電気機器に優先的に使用させる、
    ことを特徴とする請求項8に記載の電力制御装置。
  10. 前記予測手段は、車両に搭載された蓄電池の蓄電量を表す情報に基づいて、前記特定手段で特定された特徴に含まれる期間において、前記蓄電池が充電又は放電する充放電電力をさらに予測し、
    前記電力制御手段は、前記予測手段が予測した前記発電量の予測値と、前記総消費電力についての予測電力と、に基づいて前記車両に搭載された蓄電池に対する充放電を制御するとともに、前記総消費電力についての予測電力と、前記充放電電力の予測値と、前記発電量の予測値と、に基づいて前記総消費電力を抑制する指示を行う、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の電力制御装置。
  11. 前記記憶部は、前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の生活シーンの特徴それぞれに対応付けられた、前記複数種の生活シーンそれぞれにおける前記車両の利用パタンと、をさらに記憶し、
    前記予測手段は、前記特定手段が特定した前記特徴に対応付けて記憶された前記車両の利用パタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおいて前記車両の利用により消費される消費電力量を予測し、
    前記電力制御手段は、前記予測手段が予測した前記車両の消費電力量の予測値にさらに基づいて、前記車両に搭載された蓄電池が劣化しない又は前記蓄電池が劣化する程度が所定の程度より小さくなるように前記蓄電池を充放電させる、
    ことを特徴とする請求項2又は10に記載の電力制御装置。
  12. 前記予測手段は、前記総消費電力についての予測電力と前記発電量の予測値とに基づいて不足電力閾値以上の電力が不足する電力不足状態の発生を予測し、
    前記電力制御手段は、前記予測手段で電力不足状態の発生が予測された場合に、前記車両に搭載された蓄電池の放電を開始させ、前記蓄電池が過放電により劣化しない又は過放電による劣化の程度が前記所定の程度より小さくなる第1蓄電量に対して、前記車両の消費電力量の予測値を加えた第2蓄電量と、前記蓄電池の蓄電量が同じになる又は当該第2蓄電量よりも少なくなると前記蓄電池の放電を中止させる、
    ことを特徴とする請求項11に記載の電力制御装置。
  13. 前記予測手段は、前記総消費電力についての予測電力と前記発電量の予測値とに基づいて余剰電力閾値以上の電力が余剰する電力余剰状態の発生を予測し、
    前記電力制御手段は、電力不足状態も電力余剰状態も生じないと予測される場合に、前記車両に搭載された蓄電池の充電を開始させ、前記第1蓄電量よりも多く、かつ所定の制限時間を超えて前記蓄電池の放電が行われなくとも劣化しない又は過充電による劣化の程度が前記所定の程度より小さくなる第3蓄電量と、前記蓄電池の蓄電量が同じになる又は当該第3蓄電量よりも多くなると前記蓄電池の充電を中止させる、
    ことを特徴とする請求項12に記載の電力制御装置。
  14. 前記電力制御手段は、前記電力余剰状態が生じると予測される場合に、前記第3蓄電量より多く、かつ前記制限時間内であれば前記蓄電池が劣化しない又は劣化の程度が前記所定の程度より小さくなる第4蓄電量と、前記蓄電池の蓄電量が同じになる又は当該第4蓄電量よりも多くなると前記蓄電池の充電を中止させ、前記蓄電池の蓄電量が前記第4蓄電量と同一の蓄電量又は当該第4蓄電量より多い蓄電量に維持された時間が前記制限時間を超える前に前記蓄電池を放電させる、
    ことを特徴とする請求項13に記載の電力制御装置。
  15. 前記電力制御手段は、前記電力不足状態が生じると予測される場合に、前記第3蓄電量より多く、かつ前記電力不足状態に対する準備期間であれば前記蓄電池が劣化しない又は劣化の程度が前記所定の程度より小さくなる第5蓄電量と、前記蓄電池の蓄電量が同じになる又は当該第5蓄電量よりも多くなると前記蓄電池の充電を中止させ、前記蓄電池の蓄電量が前記第5蓄電量と同一の蓄電量又は前記第5蓄電量より多い蓄電量に維持された時間が前記準備期間を超える前に前記蓄電池を放電させる、
    ことを特徴とする請求項13に記載の電力制御装置。
  16. 前記予測手段は、前記車両の利用パタン又は前記車両の利用スケジュールに基づいて、前記車両が使用されない不使用期間を予測し、
    前記電力制御手段は、前記予測手段で予測された不使用期間において前記車両に搭載された蓄電池の放電が行われなかった場合でも蓄電池が劣化しない又は劣化の程度が前記所定の程度より小さくなる程に少ない蓄電量であって、かつ前記不使用期間において蓄電池の充電が行われなかった場合でも蓄電池が劣化しない程度に多い蓄電量に達するまで、前記蓄電池を充電又は放電させた後に、前記不使用期間において前記蓄電池の充放電を制御しない、
    ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載の電力制御装置。
  17. 前記電力制御手段は、前記車両に搭載された蓄電池の蓄電量を、満充電量まで又満充電量よりも所定の電力量だけ少ない蓄電量まで充電させ、前記蓄電池が満充電量又は満充電量よりも所定の電力量だけ少ない蓄電量を維持されても劣化しない又は劣化の程度が所定の程度より少ない時間を超える前に前記蓄電池を放電させる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の電力制御装置。
  18. 外部から、消費電力量の指定を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた指定に基づいて、前記閾値を変更する閾値変更手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1、5、及び6のいずれか1項に記載の電力制御装置。
  19. 前記複数種の期間は、時間帯と、日付と、前記日付又は前記時間帯における曜日と、前記日付又は前記時間帯における気候と、前記日付又は前記時間帯におけるユーザの外出の有無と、のうちのいずれか少なくとも1つ以上によって区分けされている期間である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3及び5乃至18のいずれか1項に記載の電力制御装置。
  20. 前記総消費電力についての予測値とされる前記総消費電力のパタンは、過去の前記総消費電力に基づいたものである、
    ことを特徴とする請求項1、5、及び6のいずれか1項に記載の電力制御装置。
  21. 前記電力制御手段は、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って前記複数の電気機器のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御することにより、前記総消費電力を制御する、
    ことを特徴とする請求項1、2、及び6のいずれか1項に記載の電力制御装置。
  22. 消費電力の異なる複数種の運転モードを有する複数の電気機器と、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
    前記記憶部から、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けられた前記総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得手段と、
    前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得手段と、
    前記現在値取得手段が取得した前記現在値と前記予測値取得手段が取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記特定手段が特定した前記期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、運転モードの変更により消費電力の抑制を試行するように指示する抑制指示を、前記複数の電気機器のうちの1つの電気機器又は複数の電気機器毎に送信する電力制御手段と、
    前記抑制指示に基づく消費電力の抑制態様を前記電気機器から受信する受信手段と、を備え、
    前記電力制御手段は、前記受信手段が受信した前記抑制態様に応じた処理をさらに行う、
    ことを特徴とする電力制御システム。
  23. 消費電力の異なる複数種の運転モードを有する複数の電気機器と、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間における発電装置の発電量を予測するとともに、車両に搭載された蓄電池の蓄電量を表す情報に基づいて、前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間において前記蓄電池が充電又は放電する充放電電力を予測する予測手段と、
    前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
    前記予測手段が予測した前記発電量の予測値と、前記総消費電力についての予測電力と、に基づいて前記車両に搭載された蓄電池に対する充放電を制御するとともに、前記算出手段が算出した前記予測電力と、前記充放電電力の予測値と、前記発電量の予測値と、に基づいて、運転モードの変更により消費電力の抑制を試行するように指示を行う電力制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする電力制御システム。
  24. 消費電力の異なる複数種の運転モードを有する複数の電気機器と、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて、運転モードの変更により消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行うことで、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って前記複数の電気機器のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御する電力制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする電力制御システム。
  25. 消費電力の異なる複数種の運転モードを有する複数の電気機器と、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の生活シーンの特徴それぞれに対応付けられた、前記複数種の生活シーンそれぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部と、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記特徴に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて、前記複数の電気機器の少なくともつにし、該複数の電気機器の少なくとも1つが決定する消費電力を抑制させる範囲において消費電力の抑制を試行する指示を送る電力制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする電力制御システム。
  26. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段、
    前記記憶部から、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けられた前記総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得手段、
    前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得手段、
    前記現在値取得手段が取得した前記現在値と前記予測値取得手段が取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段、
    前記算出手段が算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記特定手段が特定した前記期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、消費電力の抑制を試行するように指示する抑制指示を、前記複数の電気機器のうちの1つの電気機器又は複数の電気機器毎に送信する電力制御手段、
    前記抑制指示に基づく消費電力の抑制態様を前記電気機器から受信する受信手段、として機能させ、
    前記電力制御手段は、前記受信手段が受信した前記抑制態様に応じた処理をさらに行う、
    ことを特徴とする電力制御プログラム。
  27. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段、
    前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間における発電装置の発電量を予測するとともに、車両に搭載された蓄電池の蓄電量を表す情報に基づいて、前記特定手段で特定された前記特徴に含まれる期間において前記蓄電池が充電又は放電する充放電電力を予測する予測手段、
    前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段、
    前記予測手段が予測した前記発電量の予測値と、前記総消費電力についての予測電力と、に基づいて前記車両に搭載された蓄電池に対する充放電を制御するとともに、前記算出手段が算出した前記予測電力と、前記充放電電力の予測値と、前記発電量の予測値と、に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行う電力制御手段、として機能させる、
    ことを特徴とする電力制御プログラム。
  28. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の期間それぞれに対応付けられた、前記複数種の期間それぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段、
    前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段、
    前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行うことで、前記特定手段が特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って前記複数の電気機器のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御する電力制御手段、として機能させる、
    ことを特徴とする電力制御プログラム。
  29. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンの特徴と、前記複数種の生活シーンの特徴それぞれに対応付けられた、前記複数種の生活シーンそれぞれにおける総消費電力のパタンと、を記憶する記憶部、
    前記複数種の生活シーンの特徴のうち、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定手段、
    前記特定手段が特定した前記特徴に対応付けて記憶された総消費電力のパタンに基づいて、前記特徴を有する生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出手段、
    前記算出手段が算出した前記予測電力に基づいて、前記複数の電気機器の少なくともつにし、該複数の電気機器の少なくとも1つが決定する消費電力を抑制させる範囲において消費電力の抑制を試行する指示を送る電力制御手段、として機能させる、
    ことを特徴とする電力制御プログラム。
  30. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御方法であって、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶部に記憶された前記期間における総消費電力のパタンを、前記これから到来する期間の前記総消費電力についての予測値として取得する予測値取得ステップと、
    前記総消費電力の現在値を取得する現在値取得ステップと、
    前記現在値取得ステップで取得した前記現在値と前記予測値取得ステップで取得した前記予測値とに基づいて、前記これから到来する期間における前記総消費電力についての予測電力を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出した前記予測電力が閾値を超える場合、前記特定ステップで特定した前記期間に応じて予め設定されている制御内容に従って、消費電力の抑制を試行するように指示する抑制指示を、前記複数の電気機器のうちの1つの電気機器又は複数の電気機器毎に送信する電力制御ステップと、
    前記抑制指示に基づく消費電力の抑制態様を前記電気機器から受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信した前記抑制態様に応じた処理をさらに行うステップと、を有する、
    ことを特徴とする電力制御方法。
  31. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御方法であって、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定された前記特徴に含まれる期間における発電装置の発電量を予測するとともに、車両に搭載された蓄電池の蓄電量を表す情報に基づいて、前記特定ステップで特定された前記特徴に含まれる期間において前記蓄電池が充電又は放電する充放電電力を予測する予測ステップと、
    前記特定ステップで特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶部に記憶された、前記特徴を有する生活シーンにおける総消費電力のパタンに基づいて、前記生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出ステップと、
    前記予測ステップで予測した前記発電量の予測値と、前記総消費電力についての予測電力と、に基づいて前記車両に搭載された蓄電池に対する充放電を制御するとともに、前記算出ステップで算出した前記予測電力と、前記充放電電力の予測値と、前記発電量の予測値と、に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行う電力制御ステップと、を有する、
    ことを特徴とする電力制御方法。
  32. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御方法であって、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンをそれぞれ特徴付ける期間を含む前記複数種の生活シーンの特徴のうち、これから到来する期間を含み、かつ、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定した前記特徴に含まれる期間に対応付けて記憶部に記憶された、前記特徴を有する生活シーンにおける総消費電力のパタンに基づいて、前記生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出した前記予測電力に基づいて消費電力の抑制を試行するように前記複数の電気機器のいずれか1つ以上に対して指示を行うことで、前記特定ステップで特定した前記特徴に含まれる期間に応じて予め設定されている制御内容に従って前記複数の電気機器のうちの1以上の電気機器の消費電力を制御する電力制御ステップと、を有する、
    ことを特徴とする電力制御方法。
  33. 複数の電気機器を含む所定のシステムで消費される総消費電力を制御する電力制御方法であって、
    前記複数の電気機器を利用するユーザの複数種の生活シーンの特徴のうち、1以上の所定の装置から供給される情報で表される特徴を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定した前記特徴に対応付けて記憶部に記憶された、前記特徴を有する生活シーンにおける総消費電力のパタンに基づいて、前記生活シーンにおける前記総消費電力についての予測電力を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出した前記予測電力に基づいて、前記複数の電気機器の少なくともつにし、該複数の電気機器の少なくとも1つが決定する消費電力を抑制させる範囲において消費電力の抑制を試行する指示を送る電力制御ステップと、を有する、
    ことを特徴とする電力制御方法。
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