JP5431530B2 - ツインクラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ツインクラッチ装置、特に、エンジンからトランスミッションの第1入力軸及び第2入力軸に動力を伝達するためのツインクラッチ装置に関する。
車両の変速を自動的に行う手段として自動変速機(AT)が知られている。近年のATは、例えばトルクコンバータ、複数の遊星ギヤ及びクラッチを組み合わせたものが主流となっている。トルクコンバータの無段変速作用及び複数のクラッチの自動切換により、ATは手動変速機(MT)で必要とされている発進時、停止時及び変速時のドライバーによるクラッチ操作が不要になる。
しかし、トルクコンバータは流体を介して動力を伝達するので、入力側と出力側とを機械的に直接連結しトルクを伝達するMTに比べて、ATは動力伝達効率が低下する。したがって、ATは、ドライバーの労力が軽減されるという利点を有している反面、車両の燃費が低下するという欠点を有している。
そこで、MTの伝達効率を確保しつつクラッチ操作を不要とすることを目的として、MTの構造をベースとした自動変速機(AMT)が提案されている。この自動変速機では、MTのクラッチ操作及びトランスミッションの変速操作が自動化されているため、従来のMTと同様の伝達効率を確保しつつ、クラッチ操作を不要とすることができる。
しかし、変速操作をする間はMTと同様にクラッチの連結を解除するので、トルク伝達が一時的に遮断される。トルク伝達が遮断される間は、車両が加速することなく慣性のみで走行する。このようなトルク切れは、車両の加速性能に大きく影響するとともに、ドライバーに不快感を与えやすい。
そこで、このトルク切れの問題を解決するため、ツインクラッチ装置を採用した自動変速機が提案されている。そして、特許文献1には、クラッチディスクの摩耗を補償する機構を有するツインクラッチ装置が示されている。この特許文献1に示されたツインクラッチ装置では、2つのクラッチに対して摩耗追従機構が設けられており、各クラッチのクラッチディスクが摩耗しても、対応するダイヤフラムスプリングの姿勢を初期状態に維持できる。
特開2011−220410号公報
特許文献1のツインクラッチ装置では、摩耗追従機構が、フライホイールに固定された部材、プレッシャプレートに装着持された部材等で構成されており、各部材を組み付けるのが非常に困難である。また、特許文献1の摩耗追従機構では、摩耗量に応じてアジャストボルトを移動させるためにアジャストスプリングが設けられているが、アジャストスプリングの端部を固定するためにアジャストボルトにスリットが形成されている。このため、アジャストボルトの強度が低下するという問題がある。
本発明の課題は、ツインクラッチ装置において、摩耗追従機構の組み付け性を良好にすることにある。
本発明の別の課題は、ツインクラッチ装置の摩耗追従機構を構成する部材の強度低下を抑えることにある。
本発明の第1側面に係るツインクラッチ装置は、エンジンからトランスミッションの第1入力軸及び第2入力軸に動力を伝達するための装置であって、それぞれエンジンから動力が入力される第1フライホイール及び第2フライホイールと、第1プレッシャプレートと、第2プレッシャプレートと、第1クラッチディスク組立体と、第2クラッチディスク組立体と、第1押圧機構と、第2押圧機構と、第1摩耗追従機構と、を備えている。第1プレッシャプレートは第1フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。第2プレッシャプレートは第2フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。第1クラッチディスク組立体は、第1摩擦部材を有し、第1フライホイールと第1プレッシャプレートとの間に配置され第1入力軸に連結可能に設けられている。第2クラッチディスク組立体は、第2摩擦部材を有し、第2フライホイールと第2プレッシャプレートとの間に配置され第2入力軸に連結可能に設けられている。第1押圧機構は第1プレッシャプレートを第1フライホイール側に押圧する。第2押圧機構は第2プレッシャプレートを第2フライホイール側に押圧する。第1摩耗追従機構は、第1プレッシャプレートに設けられ、第1摩擦部材の摩耗にかかわらず第1プレッシャプレートと前記第1摩擦部材との間の距離を初期状態に維持する。
また、第1摩耗追従機構は、第1調整部材と、第1摩耗量検出機構と、第1駆動部材と、を有している。第1調整部材は、第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持されるとともに、第1押圧機構の押圧力を受けて第1プレッシャプレートを第1フライホイール側に移動させる。第1摩耗量検出機構は、第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持され、第1プレッシャプレートが第1フライホイール側に押圧されたときに、第1フライホイールに当接することによって第1摩擦部材の摩耗量を検出する。第1駆動部材は、第1押圧機構の押圧力が解除されたときに、第1摩耗量検出機構によって検出された摩耗量だけ第1調整部材を押圧機構側に移動させる。
第1摩耗量検出機構は、第1摩擦部材の摩耗に応じて第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に第1プレッシャプレートに支持されるとともに、第1押圧機構の押圧力が解除されたときに、第2フライホイールに当接することによって第1プレッシャプレートの移動を規制する。
ここでは、第1摩耗追従機構が第1プレッシャプレートに設けられているので、従来装置のように、フライホイールに固定された部材や、プレッシャプレートに装着された部材によって構成されている場合に比較して、組み付け性が良好になる。
発明の第側面に係るツインクラッチ装置は、第側面の装置において、第1調整部材は第1プレッシャプレートに螺合しており、第1駆動部材は第1調整部材に回転力を付与する捩りコイルばねである。
本発明の第側面に係るツインクラッチ装置は、エンジンからトランスミッションの第1入力軸及び第2入力軸に動力を伝達するための装置であって、それぞれエンジンから動力が入力される第1フライホイール及び第2フライホイールと、第1プレッシャプレートと、第2プレッシャプレートと、第1クラッチディスク組立体と、第2クラッチディスク組立体と、第1押圧機構と、第2押圧機構と、第1摩耗追従機構と、を備えている。第1プレッシャプレートは第1フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。第2プレッシャプレートは第2フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。第1クラッチディスク組立体は、第1摩擦部材を有し、第1フライホイールと第1プレッシャプレートとの間に配置され第1入力軸に連結可能に設けられている。第2クラッチディスク組立体は、第2摩擦部材を有し、第2フライホイールと第2プレッシャプレートとの間に配置され第2入力軸に連結可能に設けられている。第1押圧機構は第1プレッシャプレートを第1フライホイール側に押圧する。第2押圧機構は第2プレッシャプレートを第2フライホイール側に押圧する。第1摩耗追従機構は、第1プレッシャプレートに設けられ、第1摩擦部材の摩耗にかかわらず第1プレッシャプレートと前記第1摩擦部材との間の距離を初期状態に維持する。
また、第1摩耗追従機構は、第1調整部材と、第1摩耗量検出機構と、第1駆動部材と、を有している。第1調整部材は、第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持されるとともに、第1押圧機構の押圧力を受けて第1プレッシャプレートを第1フライホイール側に移動させる。第1摩耗量検出機構は、第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持され、第1プレッシャプレートが第1フライホイール側に押圧されたときに、第1フライホイールに当接することによって第1摩擦部材の摩耗量を検出する。第1駆動部材は、第1押圧機構の押圧力が解除されたときに、第1摩耗量検出機構によって検出された摩耗量だけ第1調整部材を押圧機構側に移動させる。
第1調整部材は第1プレッシャプレートに螺合しており、第1駆動部材は第1調整部材に回転力を付与する捩りコイルばねである。
1プレッシャプレートは、外周部に円周方向に所定の間隔で配置された複数のブロック部を有し、ブロック部には軸方向に延びる貫通孔が形成されている。また、第1摩擦量検出機構は、複数のブロック部のそれぞれに設けられ、第1スプリングホルダと、ブッシュと、第2スプリングホルダと、を有している。第1スプリングホルダは貫通孔に軸方向移動自在に配置されている。ブッシュは、第1スプリングホルダの一端側の外周に相対回転不能に嵌合されるとともに、ブロック部の貫通孔に圧入され、所定の押圧力以上で貫通孔に対して第1スプリングホルダとともに摺動可能である。第2スプリングホルダは第1スプリングホルダの他端側の外周に嵌合されている。そして、捩りコイルばねは、第1スプリングホルダの少なくとも一部の外周と第2スプリングホルダの外周に配置され、捩りコイルばねの一端が第1スプリングホルダに形成された径方向穴に係合し、他端が第2スプリングホルダに形成された径方向穴に係合している。
ここでは、第1及び第2スプリングホルダによって捩りコイルばねが支持されており、捩りコイルばねの両端は、それぞれ第1,第2スプリングホルダに形成された径方向穴に係合している。このため、従来装置のように、アジャストボルトにスリットを形成する構成に比較して、部材の強度低下を抑えることができる。
本発明の第側面に係るツインクラッチ装置は、第側面の装置において、第1調整部材は筒状に形成され、第1調整部材の内部に、第1スプリングホルダの少なくとも一部と、第2スプリングホルダと、捩りコイルばねと、が収容されている。
本発明の第側面に係るツインクラッチ装置は、第側面の装置において、第1調整部材と第2スプリングホルダとは相対回転不能に係合している。
本発明の第側面に係るツインクラッチ装置は、第側面の装置において、第1スプリングホルダの外周面と第2スプリングホルダの内周面には、第1及び第2スプリングホルダに捩りコイルばねを組み付けた状態で第1及び第2スプリングホルダが相対回転するのを禁止するための仮組み付け用セットピンが挿入可能な溝が形成されている。
本発明の第側面に係るツインクラッチ装置は、エンジンからトランスミッションの第1入力軸及び第2入力軸に動力を伝達するための装置であって、それぞれエンジンから動力が入力される第1フライホイール及び第2フライホイールと、第1プレッシャプレートと、第2プレッシャプレートと、第1クラッチディスク組立体と、第2クラッチディスク組立体と、第1押圧機構と、第2押圧機構と、第1摩耗追従機構と、を備えている。第1プレッシャプレートは第1フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。第2プレッシャプレートは第2フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。第1クラッチディスク組立体は、第1摩擦部材を有し、第1フライホイールと第1プレッシャプレートとの間に配置され第1入力軸に連結可能に設けられている。第2クラッチディスク組立体は、第2摩擦部材を有し、第2フライホイールと第2プレッシャプレートとの間に配置され第2入力軸に連結可能に設けられている。第1押圧機構は第1プレッシャプレートを第1フライホイール側に押圧する。第2押圧機構は第2プレッシャプレートを第2フライホイール側に押圧する。第1摩耗追従機構は、第1プレッシャプレートに設けられ、第1摩擦部材の摩耗にかかわらず第1プレッシャプレートと前記第1摩擦部材との間の距離を初期状態に維持する。
また、第1摩耗追従機構は、第1調整部材と、第1摩耗量検出機構と、第1駆動部材と、を有している。第1調整部材は、第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持されるとともに、第1押圧機構の押圧力を受けて第1プレッシャプレートを第1フライホイール側に移動させる。第1摩耗量検出機構は、第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持され、第1プレッシャプレートが第1フライホイール側に押圧されたときに、第1フライホイールに当接することによって第1摩擦部材の摩耗量を検出する。第1駆動部材は、第1押圧機構の押圧力が解除されたときに、第1摩耗量検出機構によって検出された摩耗量だけ第1調整部材を押圧機構側に移動させる。
1押圧機構は、第1プレッシャプレートを第1フライホイール側に押圧するための第1押圧部材を有している。また、第2押圧機構は、第2プレッシャプレートを第2フライホイール側に押圧する第2押圧部材を有している。そして、このツインクラッチ装置は、第1押圧部材と第2押圧部材との間に配置され、第1押圧部材を第1プレッシャプレートから離し、第2押圧部材を第2プレッシャプレートから離す方向に付勢するリターンスプリングをさらに備えている。
本発明の第側面に係るツインクラッチ装置は、第1から第側面のいずれかの装置において、第2プレッシャプレートに設けられ、第2クラッチディスク組立体の第2摩擦部材の摩耗にかかわらず第2プレッシャプレートと第2摩擦部材との間の距離を初期状態に維持するための第2摩耗追従機構をさらに備えている。第2摩耗追従機構は、第2調整部材と、第2摩耗量検出機構と、第2駆動部材と、を有している。第2調整部材は、第2プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持されるとともに、第2押圧機構の押圧力を受けて第2プレッシャプレートを第2フライホイール側に移動させる。第2摩耗量検出機構は、第2プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持され、第2プレッシャプレートが第2フライホイール側に押圧されたときに、第2フライホイールに当接することによって第2摩擦部材の摩耗量を検出する。第2駆動部材は、第2押圧機構の押圧力が解除されたときに、第2摩耗量検出部材によって検出された摩耗量だけ第2調整部材を第2押圧機構側に移動させる。
本発明の第側面に係るツインクラッチ装置は、第側面の装置において、第2摩耗量検出機構は、第2摩擦部材の摩耗に応じて第2プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に第2プレッシャプレートに支持されるとともに、第2押圧機構の押圧力が解除されたときに、第2プレッシャプレートの移動を規制する。
本発明の第10側面に係るツインクラッチ装置は、第側面の装置において、第2摩耗量検出機構は、第2押圧機構の押圧力が解除されたときに、第1フライホイールに当接することによって第2プレッシャプレートの移動を規制する。
以上のような本発明では、ツインクラッチ装置における摩耗追従機構の組み付け性が良好になる。また、本発明の別の態様では、ツインクラッチ装置の摩耗追従機構を構成する部材の強度低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態によるツインクラッチ装置の断面構成図。 押圧機構の構成を示す図。 第1摩耗追従機構の構成及び押圧機構の構成を示す図。 第2摩耗追従機構の構成を示す図。 第1摩耗追従機構の構成を示す図。 第1摩耗追従機構の動作を説明するための図。
[全体構成]
図1に本発明の一実施形態によるツインクラッチ装置1を示す。図1において、O−Oが回転中心線である。このツインクラッチ装置1は、エンジン(図1において右側に配置されている)からトランスミッション(図1において左側に配置されている)の第1入力軸S1及び第2入力軸S2に動力を伝達するための装置である。ツインクラッチ装置1は、第1及び第2フライホイール2,3と、第1及び第2プレッシャプレート4,5と、第1及び第2クラッチディスク組立体6,7と、第1及び第2押圧機構8,9と、それぞれ3つの第1及び第2摩耗追従機構10,11と、を備えている。ここでは、例えば第1クラッチディスク組立体6が第1速、第3速、及び第5速において動力を伝達する際に使用され、第2クラッチディスク組立体7が第2速及び第4速において動力を伝達する際に使用される。
[第1及び第2フライホイール2,3]
第1及び第2フライホイール2,3は、ともにエンジンから動力が入力される部材であり、軸方向に対向して配置されている。また、第1及び第2フライホイール2,3は互いに連結されている。そして、第1フライホイール2と第2フライホイール3との軸方向間の距離は固定されている。
<第1フライホイール2>
第1フライホイール2は、環状かつ円板状の部材であり、外周部において第2フライホイール3と対向する側に摩擦面2aが形成されている。また、詳細は後述するが、第1フライホイール2の外周部には、外周側に突出するそれぞれ3つの第1突起2b及び第2突起2c(図1及び図2参照)が形成されている。3つの第1突起2b及び3つの第2突起2cは、それぞれ円周方向に等角度間隔で配置されている。
<第2フライホイール3>
第2フライホイール3は、環状かつ円板状の部材であり、内周部が軸受15を介して第2入力軸S2の外周面に支持されている。また、第2フライホイール3の外周部には、第1フライホイール2と対向する側に摩擦面3aが形成されている。また、詳細は後述するが、第2フライホイール3の外周部には、外周側に突出するそれぞれ3つの第1突起3b及び第2突起3c(図1、図2、図3(b)参照)が形成されている。3つの第1突起3b及び3つの第2突起3cは、それぞれ円周方向に等角度間隔で配置されている。
[第1及び第2プレッシャプレート4,5]
第1及び第2プレッシャプレート4,5は、第1フライホイール2と第2フライホイール3との間に配置され、第1プレッシャプレート4は第1フライホイール2側に、第2プレッシャプレート5は第2フライホイール3側に位置している。
<第1プレッシャプレート4>
第1プレッシャプレート4は、ストラッププレート(図示せず)によって第1フライホイール2に連結されており、第1フライホイール2に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。第1プレッシャプレート4は、環状かつ円板状に形成されており、第1フライホイール2の摩擦面2aに対向している。第1プレッシャプレート4の外周部には、第2フライホイール3側に突出する3つのブロック部4aが形成されている。3つのブロック部4aは円周方向に等角度間隔で配置されている。なお、第1プレッシャプレート4はストラッププレートによって第1フライホイール2から離れる側に付勢されている。
<第2プレッシャプレート5>
第2プレッシャプレート5は、ストラッププレート(図示せず)によって第2フライホイール3に連結されており、第2フライホイール3に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。第2プレッシャプレート5は、環状かつ円板状に形成されており、第2フライホイール3の摩擦面3aに対向している。第2プレッシャプレート5の外周部には、第1フライホイール2側に突出する3つのブロック部5aが形成されている。3つのブロック部5aは円周方向に等角度間隔で配置されている。なお、第2プレッシャプレート5はストラッププレートによって第2フライホイール3から離れる側に付勢されている。
[第1及び第2クラッチディスク組立体6,7]
<第1クラッチディスク組立体6>
第1クラッチディスク組立体(以下、単に「第1クラッチ」と記す)6は、第1フライホイール2から第1入力軸S1に動力を伝達するものであり、第1フライホイール2と第1プレッシャプレート4との間に配置されている。第1クラッチ6は、第1摩擦部材17と、第1連結リング18と、第1スプラインハブ19と、を有している。
第1摩擦部材17は、1対の摩擦フェーシング及びクッショニングプレートを有しており、クッショニングプレートの内周部がリベット20を介して第1連結リング18に固定されている。第1連結リング18は内周部に複数の歯が形成されている。第1スプラインハブ19は、内周部に形成されたハブ19aと、ハブ19aの外周面から外周に延びる円板状のフランジ19bと、を有している。ハブ19aの内周面にはスプラインが形成されており、このスプラインが第1入力軸S1にスプライン係合している。また、フランジ19bの外周部には複数の歯が形成されており、この歯が第1連結リング18の歯と噛み合っている。
<第2クラッチディスク組立体7>
第2クラッチディスク組立体(以下、単に「第2クラッチ」と記す)7は、第2フライホイール3から第2入力軸S2に動力を伝達するものであり、第2フライホイール3と第2プレッシャプレート5との間に配置されている。第2クラッチ7は、第2摩擦部材22と、第2連結リング23と、第2スプラインハブ24と、を有している。
第2摩擦部材22は、1対の摩擦フェーシング及びクッショニングプレートを有しており、クッショニングプレートの内周部がリベット25を介して第2連結リング23に固定されている。第2連結リング23は内周部に複数の歯が形成されている。第2スプラインハブ24は、内周部に形成されたハブ24aと、ハブ24aの外周面から外周に延びる円板状のフランジ24bと、を有している。ハブ24aの内周面にはスプラインが形成されており、このスプラインが第2入力軸S2にスプライン係合している。また、前述のように、ハブ24aの外周面には軸受15を介して第2フライホイール3が回転自在に支持されている。フランジ24bの外周部には第2フライホイール3側に延びる筒状部24cが形成されており、この筒状部24cの外周面に複数の歯が形成されている。そして、この歯が第2連結リング23の歯と噛み合っている。
[第1及び第2押圧機構8,9]
図2に第1及び第2押圧機構8,9及びこれらの機構8,9と関連する構成とを抽出して示している。第1及び第2押圧機構8,9は第2フライホイール3の外側(トランスミッション側で図1において左側)に配置されている。
<第1押圧機構8>
第1押圧機構8は、第1プレッシャプレート4を第1フライホイール2側に押圧して、第1クラッチ6を第1プレッシャプレート4と第1フライホイール2との間に挟持するための機構である。第1押圧機構8は、第1ダイヤフラムスプリング28と、支持プレート29と、プッシュリング30と、を有している。
第1ダイヤフラムスプリング28は、環状に形成された押圧部28aと、押圧部28aから内周側に延びて形成された複数の複数のレバー部28bと、を有している。
支持プレート29は、環状かつ円板状に形成されており、第1ダイヤフラムスプリング28のさらにトランスミッション側に配置されている。支持プレート29の外周部には、第1ダイヤフラムスプリング28側に突出する環状の突起29aが形成されている。この突起29aに、第1ダイヤフラムスプリング28の外周側面が支持されている。また、支持プレート29の内周部には、第1ダイヤフラムスプリング28側に折り曲げて形成された複数の係合部29bが設けられている。この複数の係合部29bは第1ダイヤフラムスプリング28の内周部に形成された切欠き部28cに係合している。
プッシュリング30は、環状かつ円板状に形成されており、第1ダイヤフラムスプリング28のエンジン側に配置されている。すなわち、このプッシュリング30と支持プレート29によって第1ダイヤフラムスプリング28が挟まれている。プッシュリング30の内周部には第1ダイヤフラムスプリング28側に突出する環状の突起30aが形成されている。この突起30aに第1ダイヤフラムスプリング28の径方向中間部側面が支持されている。
また、プッシュリング30の外周部には、エンジン側に折り曲げて形成された複数の押圧用突起30aが設けられている。押圧用突起30aは、図3(a)に示すように、二股形状に形成されている。押圧用突起30aの先端は、概略第2フライホイール3の第2突起部3cのエンジン側の端面まで延びている。そして、押圧用突起30aの凹部に第2フライホイール3の第2突起部3cが位置している。
なお、図3(a)は第1プレッシャプレート4のブロック部4aを断面して径方向外方から視た図である。また、図3(b)は、プッシュリング30と、第2フライホイール3の第2突起3cと、後述する第1摩耗追従機構の位置関係を示したものであり、図3(a)の側面視である。
以上のような構成により、プッシュリング30がエンジン側に移動すると、押圧用突起30aが後述する第1摩耗追従機構10に当接する。そして、この第1摩耗追従機構10を介して第1プレッシャプレート4がエンジン側に移動される。
<第2押圧機構9>
第2押圧機構9は、第2プレッシャプレート5を第2フライホイール3側に押圧して、第2クラッチ7を第2プレッシャプレート5と第2フライホイール3との間に挟持するための機構である。第2押圧機構9は、図2及び図4に示すように、第2ダイヤフラムスプリング32と、プルリング33と、複数の引き上げピン34と、連結ピン35と、を有している。
なお、図4(a)は第2プレッシャプレート5のブロック部5aを断面して径方向外方から視た図である。また、図4(b)は引き上げピン34と、第1フライホイール2の第2突起2cと、後述する第2摩耗追従機構11の位置関係を示したものであり、図4(a)の側面図である。
第2ダイヤフラムスプリング32は、環状に形成された押圧部32aと、押圧部32aから内周側に延びて形成された複数の複数のレバー部32bと、を有している。第2フライホイール3の外側の側面において、径方向中間部には、第2ダイヤフラムスプリング32側に突出する環状の突起3dが形成されている。この突起3dに、第2ダイヤフラムスプリング32の第2フライホイール側の側面が支持されている。
プルリング33は、環状かつ円板状に形成されており、第2ダイヤフラムスプリング32のトランスミッション側に配置されている。プルリング33の内周部には、第2ダイヤフラムスプリング32側に突出する環状の突起33aが形成されている。この突起33aに、第2ダイヤフラムスプリング32の外周部の側面が支持されている。
図4に示すように、2本の引き上げピン34が、第2プレッシャプレート5に設けられた3つのブロック部5aのそれぞれに設けられている。
2本の引き上げピン34は同様の構成であり、円周方向に所定の間隔をあけて、かつ軸方向に延びるように配置されている。引き上げピン34のエンジン側の一端には大径の頭部34aが形成されている。また、引き上げピン34は、第2フライホイール5のブロック部5aに形成された貫通孔5bを軸方向に貫通し、さらにプルリング33を貫通して、トランスミッション側に延びている。
連結ピン35は、2本の引き上げピン34の他端部に形成された貫通孔34bを円周方向に貫通して配置されている。また、プルリング33のトランスミッション側の面には、断面半円状の溝33bが形成されており、連結ピン35はこの溝35bに係合している。
以上のような構成により、プルリング33がトランスミッション側に移動すると、連結ピン35を介して2本の引き上げピン34がトランスミッション側に移動する。これにより、引き上げピン34の頭部34aが後述する第2摩耗追従機構11に当接し、この第2摩耗追従機構11を介して第2プレッシャプレート5がトランスミッション側に移動される。
なお、図2に示すように、プッシュリング30とプルリング33との軸方向間には、互いを離す方向に付勢するリターンスプリング37が設けられている。このリターンスプリング37は、弾性部材としてのプレートをU字形状に曲げて形成されたものである。リターンスプリング37の一端は、引き上げピン34を貫通して係合しており、他端はプッシュリング30の外周部に形成された折り曲げ部の内周面に係合している。このリターンスプリング37によって、プッシュリング30はトランスミッション側(第1プレッシャプレート4から離れる方向)に付勢され、プルリング33はエンジン側(第2プレッシャプレート5から離れる方向)に付勢される。このため、各リング30,33への押圧力が解除された際には、各リング30,33は対応するプレッシャプレート4,5から離れる方向に移動する。
[第1及び第2摩耗追従機構10,11]
<第1摩耗追従機構10>
3つの第1摩耗追従機構10は第1プレッシャプレート4のブロック部4aに設けられている。第1摩耗追従機構10は、第1クラッチ6の第1摩擦部材17の摩耗にかかわらず第1プレッシャプレート4の荷重受圧点であるアジャストボルト39の高さ(第1プレッシャプレート4からの突出量)を初期状態に維持するための機構である。この第1摩耗追従機構10によって、第1摩擦部材17の摩耗にかかわらず、第1プレッシャプレート4と第1摩擦部材17との軸方向間の距離が初期状態に維持される。
図3に、第1プレッシャプレート4のブロック部4aと、このブロック部4aに設けられた第1摩耗追従機構10と、プッシュリング30と、第1フライホイール2の第1突起2bと、第2フライホイール3の第2突起3cと、の関係を示している。
第1プレッシャプレート4のブロック部4aには、軸方向に延びるねじ穴4bがトランスミッション側に形成され、さらにねじ穴4bの下孔より小径の貫通孔4cエンジン側にが形成されている。ねじ穴4bと貫通孔4cとは同軸で形成されている。また、ねじ穴4b及び貫通孔4cの中心軸線上には、第1フライホイール2の第1突起2bび第2フライホイール3の第2突起3cが対向して配置されている。
第1摩耗追従機構10は、アジャストボルト(第1調整部材)39と、アジャストスプリング(第1駆動部材)40と、第1スプリングホルダ41と、第2スプリングホルダ42と、ブッシュ43と、を有している。第1及び第2スプリングホルダ41,42とブッシュ43とによって、第1プレッシャプレート4が第1フライホイール2側に押圧されたときに、第1フライホイール2に当接することによって第1摩擦部材17の摩耗量を検出する第1摩耗量検出機構が構成されている。
アジャストボルト39は、筒状の部材であり、外周面にねじ部39aが形成されている。そして、この外周面のねじ部39aが、第1プレッシャプレート4のねじ穴4bに螺合されている。したがって、アジャストボルト39を回転させることによって、アジャストボルト39のプッシュリング30側の端面39bは軸方向に移動する。アジャストボルト39のエンジン側の第1端部には、内周側に突出する環状の突出部39cが形成されている。また、アジャストボルト39トランスミッション側の第2端部は、外周側に拡がる当接部39dが形成されている。当接部39dの端面39bはプッシュリング30の二股の押圧用突起30aによって押圧される部分である。また、当接部39dの内周部には、複数の溝39eが形成されている。
アジャストスプリング40、第1スプリングホルダ41の一部及び第2スプリングホルダ42はアジャストボルト39の内周部に配置されている。
図5に、アジャストスプリング40、第1スプリングホルダ41、第2スプリングホルダ42、を抽出して示している。図5(a)は以上の部材の正面図であり、図5(b)(c)はそれぞれ図5(a)の側面図である。
第1スプリングホルダ41は、軸方向に延びており、エンジン側から順に、第1軸部41a、フランジ部41b、スプリング支持部41c、第2軸部41dが形成されている。
図5に示すように、第1軸部41aの外周面には、軸方向に延びる突起41eが形成されている。また、ブッシュ43は軸方向に延びるスリットを有するスプリングピンである。そして、ブッシュ43は、スリットに第1軸部41dの突起41eが嵌り込むようにして第1軸部41dの外周に装着されている。そして、この状態で、図3に示すように、第1プレッシャプレート4のブロック部4aの貫通孔4cに挿入されている。ブッシュ43は縮径された状態で貫通孔4cに圧入されており、したがって、軸方向に所定の力以上(第1フライホイール2による反発力)が作用すれば軸方向に移動するが、所定の力より小さい力では軸方向に移動しない。
図3に示すように、ブッシュ43は、トランスミッション側の端部に、外周に拡がるように形成された係合部43aを有している。この係合部43aは第1スプリングホルダ41のフランジ部41bに当接するとともに、アジャストボルト39の環状突出部39cに係合可能である。
図5に示すように、第2スプリングホルダ42は、筒状に形成されて、第1スプリングホルダ41の第2軸部41dに嵌め込まれている。第2スプリングホルダ42のトランスミッション側の端部には、外周側に突出する複数の突起42aが形成されており、図3(b)に示すように、この複数の突起42aがアジャストボルト39の39e溝に係合している。したがって、アジャストボルト39と第2スプリングホルダ42とは同期して回転する。
アジャストスプリング40は、捩りコイルばねであり、第1スプリングホルダ41のスプリング支持部41cと第2スプリングホルダ42とによって支持されている。そして、アジャストスプリング40の一端40aはスプリング支持部41cに形成された径方向穴41fに係合し、他端40bは第2スプリングホルダ42に形成された径方向穴42bに係合している。アジャストスプリング40は捩られた状態で第1スプリングホルダ41及び第2スプリングホルダ42に支持されている。したがって、第2スプリングホルダ42及びアジャストボルト39は、このアジャストスプリング40によって、第1スプリングホルダ41に対して常に回転力が付与されている。
なお、図5(a)(b)に示すように、第1スプリングホルダ41の第2軸部41dの外周面には断面半円状の溝41gが形成され、かつ第2スプリングホルダ42の内周面には、同様の断面半円状の溝42cが形成されている。これらの2つの溝41g,42cにより断面円形の溝が形成されており、この溝には仮組み付け用のセットピン45が挿入可能である。これは、第1スプリングホルダ41及び第2スプリングホルダ42にアジャストスプリング40を装着する際に、アジャストスプリング40を所定角度だけ捩った状態で装着し、これらのサブアッセンブリを装置に装着するまで、その状態を維持するための構成である。
<第2摩耗追従機構11>
3つの第2摩耗追従機構11は第2プレッシャプレート5の外周に形成されたブロック部5aに設けられている。第2摩耗追従機構11は、第2クラッチ7の第2摩擦部材22の摩耗にかかわらず第2プレッシャプレート5の荷重受圧点であるアジャストボルト39の高さ(第2プレッシャプレート5からの突出量)を初期状態に維持するための機構である。この第2摩耗追従機構11によって、第2摩擦部材22の摩耗にかかわらず、第2プレッシャプレート5と第2摩擦部材22との軸方向間の距離が初期状態に維持される。
図4に示すように、第2プレッシャプレート5のブロック部5aには、エンジン側に軸方向に延びるねじ穴5cが形成され、さらにトランスミッション側にねじ穴5cの下孔より小径の貫通孔5dが形成されている。ねじ穴5cと貫通孔5dとは同軸で形成されている。また、ねじ穴5c及び貫通孔5dの中心線を延長した部分には、第1フライホイール2の第2突起2c及び第2フライホイール3の第1突起3bが対向して配置されている。
第2摩耗追従機構11は、基本的な構成は第1摩耗追従機構10と同様であり、アジャストボルト39と、アジャストスプリング40と、第1スプリングホルダ41と、第2スプリングホルダ42と、ブッシュ43と、を有している。
各構成部材の構成は第1摩耗追従機構10の構成と同様であり、押圧機構との関係のみが異なっている。具体的には、第1摩耗追従機構10では、プッシュリング30がアジャストボルト39の端面を第1フライホイール2側に押圧し、第1プレッシャプレート4を第1フライホイール2側に押し付けている。一方、第2摩耗追従機構11では、プルリング33によって引き上げピン34が第2フライホイール5側に移動され、この引き上げピン34と当接するアジャストリング39を介して第2プレッシャプレート5が第2フライホイール側3に押し付けられる。
[ツインクラッチ装置1の基本動作]
各押圧機構8,9が作動していない状態では、第1プレッシャプレート4は第1フライホイール2側に押し付けられず、また第2プレッシャプレート5は第2フライホイール3側に押し付けられない。したがって、各プレッシャプレート4,5はストラッププレートによって対応するフライホイール2,3から離された状態に維持されている。この場合は、エンジンから第1及び第2フライホイール2,3に動力が入力されると、第1及び第2フライホイール2,3と、第1及び第2プレッシャプレート4,5と、第1及び第2押圧機構8,9と、は一体回転する。
例えば、車両が第1速で発進する場合は、トランスミッションの第1入力軸S1側が第1速に切り替えられ、第1押圧機構8の第1ダイヤフラムスプリング28の内周端部が図示しない第1アクチュエータによってエンジン側に押される。この結果、支持プレート29の突起29aを支点として第1ダイヤフラムスプリング28が弾性変形し、プッシュリング30がエンジン側に押される。プッシュリング30の押圧用突起30aは第1摩耗追従機構10のアジャストリング39の端面39bに当接し、プッシュリング30がエンジン側に押されると、アジャストリング39を介して第1プレッシャプレート4がエンジン側に押される。これにより、第1クラッチ6の第1摩擦部材17が第1プレッシャプレート4と第1フライホイール2との間で挟持され、第1クラッチ6を介して第1入力軸S1に動力が伝達される。これらの動作により、車両は第1速で発進を開始する。
第1速から第2速への変速時には、トランスミッションの第2入力軸S2側が第2速に切り替えられる。トランスミッションが第2速の状態で、第1クラッチ6の連結解除とほぼ同時に第2クラッチ7が連結状態に切り替えられる。
具体的には、第1押圧機構8に付与されていた押し付け荷重が解放されると、リターンスプリング37の付勢力によってプッシュリング30がトランスミッション側に戻る。この結果、第1ダイヤフラムスプリング28の姿勢が図1に示す状態に戻り、第1クラッチ6を介した動力伝達が解除される。
一方で、第2押圧機構9の第2ダイヤフラムスプリング32の内周端部が図示しない第2アクチュエータによってエンジン側に押される。この結果、第2フライホイール3の突起3aを支点として第2ダイヤフラムスプリング32が弾性変形し、プルリング33がトランスミッション側に引っ張られる。これにより、連結ピン35及び引き上げピン34がトランスミッション側に移動する。すると、引き上げピン34の頭部34aは第2摩耗追従機構11のアジャストボルト39の端面39bに当接し、結局、アジャストボルト39を介して第2プレッシャプレート5がトランスミッション側に移動する。このため、第2クラッチ7の第2摩擦部材22が第2プレッシャプレート5と第2フライホイール3との間に挟持され、第2クラッチ7を介して第2入力軸S2に動力が伝達される。以上の動作により、変速段が第1速から第2速に切り替えられる。
[第1摩耗追従機構10の動作]
第1クラッチ6が連結されていない状態では、図6(a)に示すように、第1摩耗追従機構10の第1スプリングホルダ41の第2軸部41dの端面は、第2フライホイール3の第2突起3cに当接している。このとき、プッシュリング30とアジャストボルト39との間にはクリアランスが形成され、さらにブッシュ43の端面と第1フライホイール2の第1突起2bとの間には、第1クラッチ6(第1プレッシャプレート4)の切れ代に相当するクリアランスが形成されている。なお、前述のように、図6(a)において、第1フライホイール2の第1突起2bと第2フライホイール3の第2突起3cとの間の軸方向間距離Lは常に一定である。
次に、第1クラッチ6の連結時において、図6(b)に示すように、第1押圧機構8によって第1プレッシャプレート4がエンジン側に押されると、ブッシュ43の端面が第1フライホイール2の第1突起2bに当接する。このとき、第1摩擦部材17が摩耗している場合、ブッシュ43が第1フライホイール2の第1突起2bに当接した後、さらに第1プレッシャプレート4が第1押圧機構8によりエンジン側に押し込まれる。このとき、ブッシュ43と第1プレッシャプレート4(ブロック部4a)との間に生じる摺動抵抗は第1押圧機構8から第1プレッシャプレート4に付与される押し付け荷重よりも大幅に小さいので、ブッシュ43が第1プレッシャプレート4と摺動し、第1プレッシャプレート4がブッシュ43に対してエンジン側に移動する。そして、第1摩擦部材17が第1プレッシャプレート4と第1フライホイール2との間に完全に挟み込まれると、第1プレッシャプレート4の移動が停止する。この状態では、第1摩擦部材17の摩耗量に応じて、すなわちブッシュ43が第1プレッシャプレート4に対して移動した移動量に応じて、アジャストボルト39の環状突起部39cとブッシュ43の係合部43aとの間に隙間(摩耗分のクリアランス)が生じる。
さらに、第1クラッチ6の連結を解除するために第1押圧機構8による押し付け荷重の付与が解除されると、第1プレッシャプレート4はストラッププレートの荷重によってトランスミッション側に移動する。しかし、第1スプリングホルダ41の第2軸部41dが第2フライホイール3の第2突起3cに当接すると、第1プレッシャプレート4のトランスミッション側への移動は停止する。その後、リターンスプリング37の付勢力でプッシュリング30はさらにトランスミッション側に移動するので、プッシュリング30とアジャストボルト39とが離れ、プッシュリング30のアジャストボルト39に対する押し付け荷重は「0」になる。このとき、第1ダイヤフラムスプリング28は支持プレート29に当たって止まるので、第1ダイヤフラムスプリング28の姿勢は常に一定になる。
以上のような状態では、アジャストボルト39にはアジャストスプリング40による回転力が常に作用しているので、アジャストボルト39の環状突出部39cとブッシュ43の係合部43aとの隙間がなくなるまでアジャストボルト39が回転する。したがって、アジャストボルト39とプッシュリング30との間のクリアランス及びクラッチの切れ代は、第1摩擦部材17の摩耗にもかかわらず、初期のクリアランス及び切れ代と同じになる。
なお、アジャストスプリング39の回転力は、ブッシュ43と第1プレッシャプレート4との間に生じる摺動抵抗よりもはるかに小さく設定されているので、ブッシュ43がすべりを生ずることはない。
以上のように、第1摩擦部材17の摩耗に応じてブッシュ43及びアジャストボルト39が第1プレッシャプレート4に対してトランスミッション側へ移動する。このため、第1クラッチ6が連結されるまでの第1押圧機構8のストロークが、第1摩擦部材17が摩耗していない初期状態と同じになる。このような動作は、第1クラッチ6の連結解除時に繰り返される。
このように、第1摩耗追従機構10によって、第1摩擦部材17の摩耗量にかかわらず、第1プレッシャプレート4の荷重受圧点であるアジャストボルト39の高さを一定にすることができる。したがって、第1摩擦部材17の摩耗に起因するクラッチ装置の性能の変動を抑制することができる。
[第2摩耗追従機構11の動作]
第2摩耗追従機構11の動作は、アジャストボルト39を押圧する機構が、プルリング33、連結ピン35、及び引き上げピン34から構成されている点が第1摩耗追従機構10と異なる。しかし、他の動作は第1摩耗追従機構10と同様である。
[特徴]
(1)各摩耗追従機構10,11が対応するプレッシャプレート4,5に設けられているので、従来装置のように、フライホイールに固定された部材や、プレッシャプレートに装着された部材によって構成されている場合に比較して、組み付け性が良好になる。
(2)第1及び第2スプリングホルダ41,42によってアジャストスプリング40が支持されており、アジャストスプリング40の両端は、それぞれ第1,第2スプリングホルダ41,42に係合して固定されている。このため、従来装置のように、アジャストボルトにスリットを形成する構成に比較して、部材の強度低下を抑えることができる。
(3)第1スプリングホルダ41の外周面と第2スプリングホルダ42の内周面には、第1及び第2スプリングホルダ41,42にアジャストスプリング40を組み付けた状態で第1及び第2スプリングホルダ41,42が相対回転するのを禁止するための仮組み付け用セットピン45が挿入可能な溝が形成されている。このため、摩耗追従機構をサブアッセンブリ状態にして、装置に組み付けることができ、組み付け性がさらに容易になる。
(4)プッシュリング30及びプルリング33を、それぞれ対応するプレッシャプレート4,5から引き離すためのリターンスプリング37を設けているために、各プレッシャプレート4,5の動きが停止した後、アジャストボルト39に作用する確実にゼロにすることができる。
(5)各ダイヤフラムスプリング28,32の姿勢が一定に維持され、かつ各プレッシャプレート4,5の荷重受圧点であるアジャストボルト39の高さを常に一定に維持できるので、クラッチのエンゲージ特性を初期状態に維持することができる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
前記実施形態では、第1及第2クラッチ6,7の両方に摩耗追従機構を設けたが、いずれか一方のみに摩耗追従機構を設けてもよい。
1 ツインクラッチ装置
2 第1フライホイール
3 第2フライホイール
4 第1プレッシャプレート
4a ブロック部
5 第2プレッシャプレート
5a ブロック部
6 第1クラッチディスク組立体
7 第2クラッチディスク組立体
8 第1押圧機構
9 第2押圧機構
10 第1摩耗追従機構
11 第2摩耗追従機構
17 第1摩擦部材
22 第2摩擦部材
30 プッシュリング
30と、を有している。
33 プルリング
37 リターンスプリング
39 アジャストボルト(調整部材)
40 アジャストスプリング(駆動部材)
41 第1スプリングホルダ
42 第2スプリングホルダ
43 ブッシュ43
45 仮組み付け用のセットピン

Claims (10)

  1. エンジンからトランスミッションの第1入力軸及び第2入力軸に動力を伝達するためのツインクラッチ装置であって、
    それぞれ前記エンジンから動力が入力される第1フライホイール及び第2フライホイールと、
    前記第1フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられた第1プレッシャプレートと、
    前記第2フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられた第2プレッシャプレートと、
    第1摩擦部材を有し、前記第1フライホイールと前記第1プレッシャプレートとの間に配置され前記第1入力軸に連結可能に設けられた第1クラッチディスク組立体と、
    第2摩擦部材を有し、前記第2フライホイールと前記第2プレッシャプレートとの間に配置され前記第2入力軸に連結可能に設けられた第2クラッチディスク組立体と、
    前記第1プレッシャプレートを前記第1フライホイール側に押圧するための第1押圧機構と、
    前記第2プレッシャプレートを前記第2フライホイール側に押圧するための第2押圧機構と、
    前記第1プレッシャプレートに設けられ、前記第1摩擦部材の摩耗にかかわらず前記第1プレッシャプレートと前記第1摩擦部材との間の距離を初期状態に維持するための第1摩耗追従機構と、
    を備え、
    前記第1摩耗追従機構は、
    前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持されるとともに、前記第1押圧機構の押圧力を受けて前記第1プレッシャプレートを前記第1フライホイール側に移動させる第1調整部材と、
    前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持され、前記第1プレッシャプレートが前記第1フライホイール側に押圧されたときに、前記第1フライホイールに当接することによって前記第1摩擦部材の摩耗量を検出する第1摩耗量検出機構と、
    前記第1押圧機構の押圧力が解除されたときに、前記第1摩耗量検出機構によって検出された摩耗量だけ前記第1調整部材を前記押圧機構側に移動させる第1駆動部材と、
    を有し、
    前記第1摩耗量検出機構は、前記第1摩擦部材の摩耗に応じて前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記第1プレッシャプレートに支持されるとともに、前記第1押圧機構の押圧力が解除されたときに、前記第2フライホイールに当接することによって前記第1プレッシャプレートの移動を規制する、
    ツインクラッチ装置。
  2. 前記第1調整部材は前記第1プレッシャプレートに螺合しており、
    前記第1駆動部材は前記第1調整部材に回転力を付与する捩りコイルばねである、
    請求項に記載のツインクラッチ装置。
  3. エンジンからトランスミッションの第1入力軸及び第2入力軸に動力を伝達するためのツインクラッチ装置であって、
    それぞれ前記エンジンから動力が入力される第1フライホイール及び第2フライホイールと、
    前記第1フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられた第1プレッシャプレートと、
    前記第2フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられた第2プレッシャプレートと、
    第1摩擦部材を有し、前記第1フライホイールと前記第1プレッシャプレートとの間に配置され前記第1入力軸に連結可能に設けられた第1クラッチディスク組立体と、
    第2摩擦部材を有し、前記第2フライホイールと前記第2プレッシャプレートとの間に配置され前記第2入力軸に連結可能に設けられた第2クラッチディスク組立体と、
    前記第1プレッシャプレートを前記第1フライホイール側に押圧するための第1押圧機構と、
    前記第2プレッシャプレートを前記第2フライホイール側に押圧するための第2押圧機構と、
    前記第1プレッシャプレートに設けられ、前記第1摩擦部材の摩耗にかかわらず前記第1プレッシャプレートと前記第1摩擦部材との間の距離を初期状態に維持するための第1摩耗追従機構と、
    を備え、
    前記第1摩耗追従機構は、
    前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持されるとともに、前記第1押圧機構の押圧力を受けて前記第1プレッシャプレートを前記第1フライホイール側に移動させる第1調整部材と、
    前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持され、前記第1プレッシャプレートが前記第1フライホイール側に押圧されたときに、前記第1フライホイールに当接することによって前記第1摩擦部材の摩耗量を検出する第1摩耗量検出機構と、
    前記第1押圧機構の押圧力が解除されたときに、前記第1摩耗量検出機構によって検出された摩耗量だけ前記第1調整部材を前記押圧機構側に移動させる第1駆動部材と、
    を有し、
    前記第1調整部材は前記第1プレッシャプレートに螺合しており、
    前記第1駆動部材は前記第1調整部材に回転力を付与する捩りコイルばねであり、
    前記第1プレッシャプレートは、外周部に円周方向に所定の間隔で配置された複数のブロック部を有し、前記ブロック部には軸方向に延びる貫通孔が形成されており、
    前記第1摩擦量検出機構は、前記複数のブロック部のそれぞれに設けられ、
    前記貫通孔に軸方向移動自在に配置された第1スプリングホルダと、
    前記第1スプリングホルダの一端側の外周に相対回転不能に嵌合されるとともに、前記ブロック部の貫通孔に圧入され、所定の押圧力以上で前記貫通孔に対して前記第1スプリングホルダとともに摺動可能なブッシュと、
    前記第1スプリングホルダの他端側の外周に嵌合された第2スプリングホルダと、
    を有し、
    前記捩りコイルばねは、前記第1スプリングホルダの少なくとも一部の外周と前記第2スプリングホルダの外周に配置され、前記捩りコイルばねの一端が前記第1スプリングホルダに形成された径方向穴に係合し、他端が前記第2スプリングホルダに形成された径方向穴に係合している、
    インクラッチ装置。
  4. 前記第1調整部材は筒状に形成され、前記第1調整部材の内部に、前記第1スプリングホルダの少なくとも一部と、前記第2スプリングホルダと、前記捩りコイルばねと、が収容されている、請求項に記載のツインクラッチ装置。
  5. 前記第1調整部材と前記第2スプリングホルダとは相対回転不能に係合している、請求項に記載のツインクラッチ装置。
  6. 前記第1スプリングホルダの外周面と前記第2スプリングホルダの内周面には、前記第1及び第2スプリングホルダに前記捩りコイルばねを組み付けた状態で前記第1及び第2スプリングホルダが相対回転するのを禁止するための仮組み付け用セットピンが挿入可能な溝が形成されている、請求項に記載のツインクラッチ装置。
  7. エンジンからトランスミッションの第1入力軸及び第2入力軸に動力を伝達するためのツインクラッチ装置であって、
    それぞれ前記エンジンから動力が入力される第1フライホイール及び第2フライホイールと、
    前記第1フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられた第1プレッシャプレートと、
    前記第2フライホイールと一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられた第2プレッシャプレートと、
    第1摩擦部材を有し、前記第1フライホイールと前記第1プレッシャプレートとの間に配置され前記第1入力軸に連結可能に設けられた第1クラッチディスク組立体と、
    第2摩擦部材を有し、前記第2フライホイールと前記第2プレッシャプレートとの間に配置され前記第2入力軸に連結可能に設けられた第2クラッチディスク組立体と、
    前記第1プレッシャプレートを前記第1フライホイール側に押圧するための第1押圧機構と、
    前記第2プレッシャプレートを前記第2フライホイール側に押圧するための第2押圧機構と、
    前記第1プレッシャプレートに設けられ、前記第1摩擦部材の摩耗にかかわらず前記第1プレッシャプレートと前記第1摩擦部材との間の距離を初期状態に維持するための第1摩耗追従機構と、
    を備え、
    前記第1摩耗追従機構は、
    前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持されるとともに、前記第1押圧機構の押圧力を受けて前記第1プレッシャプレートを前記第1フライホイール側に移動させる第1調整部材と、
    前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持され、前記第1プレッシャプレートが前記第1フライホイール側に押圧されたときに、前記第1フライホイールに当接することによって前記第1摩擦部材の摩耗量を検出する第1摩耗量検出機構と、
    前記第1押圧機構の押圧力が解除されたときに、前記第1摩耗量検出機構によって検出された摩耗量だけ前記第1調整部材を前記押圧機構側に移動させる第1駆動部材と、
    を有し、
    前記第1押圧機構は、前記第1プレッシャプレートを前記第1フライホイール側に押圧するための第1押圧部材を有し、
    前記第2押圧機構は、前記第2プレッシャプレートを前記第2フライホイール側に押圧する第2押圧部材を有し、
    前記第1押圧部材と前記第2押圧部材との間に配置され、前記第1押圧部材を前記第1プレッシャプレートから離し、前記第2押圧部材を前記第2プレッシャプレートから離す方向に付勢するリターンスプリングをさらに備えた、
    インクラッチ装置。
  8. 前記第2プレッシャプレートに設けられ、前記第2クラッチディスク組立体の第2摩擦部材の摩耗にかかわらず前記第2プレッシャプレートと前記第2摩擦部材との間の距離を初期状態に維持するための第2摩耗追従機構をさらに備え、
    前記第2摩耗追従機構は、
    前記第2プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持されるとともに、前記第2押圧機構の押圧力を受けて前記第2プレッシャプレートを前記第2フライホイール側に移動させる第2調整部材と、
    前記第2プレッシャプレートに対して軸方向に移動自在に支持され、前記第2プレッシャプレートが前記第2フライホイール側に押圧されたときに、前記第2フライホイールに当接することによって前記第2摩擦部材の摩耗量を検出する第2摩耗量検出部材と、
    前記第2押圧機構の押圧力が解除されたときに、前記第2摩耗量検出部材によって検出された摩耗量だけ前記第2調整部材を前記第2押圧機構側に移動させる第2駆動部材と、
    を有している、
    請求項1からのいずれかに記載のツインクラッチ装置。
  9. 前記第2摩耗量検出機構は、前記第2摩擦部材の摩耗に応じて前記第2プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記第2プレッシャプレートに支持されるとともに、前記第2押圧機構の押圧力が解除されたときに、前記第2プレッシャプレートの移動を規制する、請求項に記載のツインクラッチ装置。
  10. 前記第2摩耗量検出機構は、前記第2押圧機構の押圧力が解除されたときに、前記第1フライホイールに当接することによって前記第2プレッシャプレートの移動を規制する、請求項に記載のツインクラッチ装置。
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