JP4975847B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンからトランスミッションへ動力を伝達するためのクラッチ装置に関する。
車両の変速を自動的に行う手段として自動変速機(AT)が知られている。近年のATは、例えばトルクコンバータ、複数の遊星ギヤおよびクラッチを組み合わせたものが主流となっている。トルクコンバータの無段変速作用および複数のクラッチの自動切換により、ATは手動変速機(MT)で必要とされている発進時、停止時および変速時のドライバーによるクラッチ操作が不要になる。
しかし、トルクコンバータは流体を介して動力を伝達するので、入力側と出力側とを機械的に直接連結しトルクを伝達するMTに比べて、ATは動力伝達効率が低下する。したがって、ATは、ドライバーの労力が軽減されるという利点を有している反面、車両の燃費が低下するという欠点を有している。
そこで、MTの伝達効率を確保しつつクラッチ操作を不要とすることを目的として、MTの構造をベースとした自動変速機(AMT)が提案されている。この自動変速機では、MTのクラッチ操作およびトランスミッションの変速操作が自動化されている。この自動変速機により、従来のMTと同様の伝達効率を確保しつつ、クラッチ操作を不要とすることができる。
しかし、変速操作をする間はMTと同様にクラッチの連結を解除するので、トルク伝達が一時的に遮断される。トルク伝達が遮断される間は、車両が加速することなく慣性のみで走行する。このようなトルク切れは、車両の加速性能に大きく影響するとともに、ドライバーに不快感を与えやすい。
そこで、このトルク切れの問題を解決するため、ツインクラッチ装置を採用した自動変速機が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−174262号公報
この種のクラッチ装置として、クラッチディスクの摩耗を考慮して湿式の装置が提案されている。
しかし、湿式の場合、シール構造を実現する必要があるので、構造が複雑になる。
そこで、乾式のクラッチ装置が提案されている。
しかし、乾式の場合、湿式に比べて構造の簡素化が可能となるが、クラッチディスクの摩耗によりクラッチ装置の性能が変動するおそれがある。
本発明の課題は、摩耗による性能の変動を抑制可能なクラッチ装置を提供することにある。
本発明に係るクラッチ装置は、エンジンからトランスミッションの第1入力軸および第2入力軸に動力を伝達するための装置であって、入力回転体と、第1プレッシャプレートと、第2プレッシャプレートと、第1クラッチディスク組立体と、第2クラッチディスク組立体と、第1駆動部材と、第2駆動部材と、第1調整部材と、第1弾性部材と、第1検出部材と、を備えている。入力回転体はエンジンから動力が伝達される。第1プレッシャプレートは入力回転体と一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。第2プレッシャプレートは入力回転体と一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられている。第1クラッチディスク組立体は、入力回転体と第1プレッシャプレートとの間に配置されており、第1入力軸に連結可能に設けられている。第2クラッチディスク組立体は、入力回転体と第2プレッシャプレートとの間に配置されており、第2入力軸に連結可能に設けられている。第1駆動部材は第1プレッシャプレートを軸方向に押圧可能に設けられている。第2駆動部材は第2プレッシャプレートを軸方向に押圧可能に設けられている。第1調整部材は、第1駆動部材の押圧力を第1プレッシャプレートに伝達するように配置されており、第1プレッシャプレートに対して回転すると第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動する。第1弾性部材は第1調整部材に回転力を付与する。第1検出部材は、第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に第1プレッシャプレートにより支持されており、第1プレッシャプレートに対する第1調整部材の移動を規制可能に配置されている。第1調整部材は外周部に形成された第1ネジ部を有している。第1プレッシャプレートは第1調整部材の第1ネジ部が螺合する第1ネジ孔を有している。
このクラッチ装置であれば、摩耗による性能の変動を抑制することができる。
クラッチ装置の断面図 クラッチ装置の断面図(図1の上半分) クラッチ装置の断面図(図1の下半分) 第1摩耗追従機構周辺の部分断面図 第1摩耗追従機構周辺の拡大断面図 第2摩耗追従機構周辺の部分断面図 第2摩耗追従機構周辺の拡大断面図 第1摩耗追従機構の動作説明図(第1クラッチ連結時) 第1摩耗追従機構の動作説明図(第1クラッチ連結解除時) 第2摩耗追従機構の動作説明図(第2クラッチ連結時) 第2摩耗追従機構の動作説明図(第2クラッチ連結解除時)
<クラッチ装置の全体構成>
図1〜図3に示すように、クラッチ装置1は、エンジンからトランスミッションの第1入力軸91および第2入力軸92に動力を伝達するための装置であって、入力回転体10と、第1プレッシャプレート39と、第2プレッシャプレート49と、第1クラッチディスク組立体5と、第2クラッチディスク組立体6と、駆動機構7と、複数の第1摩耗追従機構100と、複数の第2摩耗追従機構200と、を備えている。入力回転体10、第1プレッシャプレート39、第1クラッチディスク組立体5および駆動機構7の第1駆動機構7Aにより第1クラッチC1が構成されている。入力回転体10、第2プレッシャプレート49、第2クラッチディスク組立体6および駆動機構7の第2駆動機構7Bにより第2クラッチC2が構成されている。第1クラッチC1および第2クラッチC2は、いわゆるノーマルオープンタイプのクラッチである。第1クラッチC1が第1速、第3速および第5速において動力を伝達し、第2クラッチC2が第2速および第4速において動力を伝達する。
<入力回転体10>
図1〜図3に示すように、入力回転体10は、エンジンから動力が伝達される部材であり、フレキシブルプレート93を介してクランクシャフト99に連結されている。フレキシブルプレート93の内周部はボルト99aによりクランクシャフト99に固定されており、フレキシブルプレート93の外周部はボルト(図示せず)により入力回転体10に固定されている。クランクシャフト99の端部にはベアリング98が固定されており、ベアリング98により第1入力軸91の先端が回転可能に支持されている。
入力回転体10は主に、第1フライホイール3と、第2フライホイール4と、中間プレート38と、を有している。
(1)第1フライホイール3
図1〜図3に示すように、第1フライホイール3は、環状の第1円板部33と、複数の第1固定部31と、複数の第1通気孔31eと、を有している。第1固定部31は、円弧状の部分であり、第1円板部33の外周部から第2フライホイール4側に突出している。第1固定部31は円周方向に等ピッチで配置されている。
(2)第2フライホイール4
図1〜図3に示すように、第2フライホイール4は、第2円板部43と、複数の第2固定部41と、複数の突出部42と、複数の第1貫通孔41cと、複数の第2貫通孔41dと、を有している。
第2円板部43は第1円板部33と軸方向に空間を隔てて配置されている。第2固定部41は、円弧状の部分であり、第2円板部43の外周部から第1フライホイール3側に突出している。第2固定部41は円周方向に等ピッチで配置されている。突出部42は、第2固定部41において円周方向に等ピッチで配置されており、第2円板部43の外周部からトランスミッション側(第1フライホイール3と反対側)に突出している。また、第2円板部43にはトランスミッション側に突出する支持突出部43aが形成されている。支持突出部43aは第2ダイヤフラムスプリング72と当接している。図4に示すように、第1貫通孔41cには中間部材78が挿入されている。図6に示すように、第2貫通孔41dには第2スライドブッシュ252が挿入されている。
(3)中間プレート38
図1〜図3に示すように、中間プレート38は、第1フライホイール3と第2フライホイール4との間に挟み込まれており、第1フライホイール3および第2フライホイール4と一体回転可能に設けられている。中間プレート38には、第1ストラッププレート(図示せず)および第2ストラッププレート(図示せず)が固定されている。第1ストラッププレートは第1プレッシャプレート39を中間プレート38に一体回転可能にかつ軸方向に弾性的に連結する。第2ストラッププレートは第2プレッシャプレート49を中間プレート38に一体回転可能にかつ軸方向に弾性的に連結する。第1ストラッププレートにより第1プレッシャプレート39は図1〜図3に示す位置に保持されている。第2ストラッププレートにより第2プレッシャプレート49は図1〜図3に示す位置に保持されている。
<回転支持機構11>
回転支持機構11は、第1入力軸91と入力回転体10との間、および第2入力軸92と入力回転体10との間に設けられており、入力回転体10を第1入力軸91および第2入力軸92に対して回転可能に支持する。
具体的には図1〜図3に示すように、回転支持機構11は、第1ベアリング34と、第2ベアリング44と、支持部材35と、を有している。第1ベアリング34は、第1円板部33と第1入力軸91との間に配置されており、第1円板部33を第1入力軸91に対して回転可能に支持している。第1ベアリング34は、支持部材35と第1円板部33との間に配置されており、スナップリング34aにより第1円板部33に対する軸方向の移動が規制されている。
第2ベアリング44は、第2円板部43と第2入力軸92との間に配置されており、第2円板部43を第2入力軸92に対して回転可能に支持している。第2ベアリング44は、第2入力軸92によりトランスミッション側への移動を規制されている。
支持部材35は、第1入力軸91に装着されており、第1フライホイール3および第1クラッチディスク組立体5を支持している。支持部材35は、第1円筒部35bと、第1円筒部35bの端部に形成された第2円筒部35aと、位置決め部35cと、を有している。第1円筒部35bは第1入力軸91のスプラインに嵌め込まれている。第1円筒部35bの外周部にはスプラインが形成されており、第1円筒部35bは第1クラッチディスク組立体5の第1ハブ51に嵌め込まれている。第1円筒部35bはリング36aおよび固定部材36bにより第1入力軸91に対するエンジン側への移動が規制されている。第1円筒部35bの外径は第2入力軸92の外径と概ね同じであるので、第1ハブ51および第2ハブ61の部品の共通化が可能となる。
第2円筒部35aは第1ベアリング34の内周側に嵌め込まれている。第2円筒部35aの外径は第1円筒部35bの外径よりも大きく、第2円筒部35aの内径は第1円筒部35bの内径よりも大きい。第2円筒部35aの内周側にリング36aおよび固定部材36bが配置されている。
位置決め部35cは第2円筒部35aから半径方向外側に突出した環状の部分であり、第2円筒部35aのエンジン側の縁に配置されている。第2円筒部35aにより第1ベアリング34の軸方向の位置決めが行われている。
<第1プレッシャプレート39>
図1〜図3に示すように、第1プレッシャプレート39は、入力回転体10内に配置されており、第1円板部33に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。具体的には、第1プレッシャプレート39は、概ね円板状の第1本体部39bと、複数の第1支持部39dと、を有している。
第1本体部39bは第1円板部33と軸方向に対向して配置されている。複数の第1支持部39dは、第1本体部39bから半径方向外側に突出しており、円周方向に等ピッチで配置されている。第1支持部39dには、第1支持孔163bおよび第1ネジ孔163aが形成されており、第1摩耗追従機構100が設けられている。
<第2プレッシャプレート49>
図1〜図3に示すように、第2プレッシャプレート49は、入力回転体10内に配置されており、第2円板部43に対して一体回転可能かつ軸方向に移動可能に配置されている。具体的には、第2プレッシャプレート49は、概ね円板状の第2本体部49bと、複数の第2支持部49dと、を有している。
第2本体部49bは第2円板部43と軸方向に対向して配置されている。複数の第2支持部49dは、第2本体部49bから半径方向外側に突出しており、円周方向に等ピッチで配置されている。第2支持部49dには、第2支持孔263bおよび第2ネジ孔263aが形成されており、第2摩耗追従機構200が設けられている。
<第1クラッチディスク組立体5>
図1〜図3に示すように、第1クラッチディスク組立体5は、入力回転体10から第1入力軸91へ動力を伝達するためのアッセンブリであり、支持部材35を介して第1入力軸91に連結されている。第1クラッチディスク組立体5は、第1摩擦部57と、第1入力部材52と、第1ハブ51と、複数の第1スプリング55と、を有している。
第1摩擦部57は第1円板部33と第1プレッシャプレート39との軸方向間に配置されている。第1摩擦部57は入力回転体10および第1プレッシャプレート39と摺動可能に設けられている。第1入力部材52は、第1摩擦部57から動力が伝達される部材であり、第1摩擦部57と連結されている。第1ハブ51は支持部材35を介して第1入力軸91に連結されている。第1スプリング55は、第1入力部材52により弾性変形可能に支持されており、第1入力部材52と第1ハブ51とを回転方向に弾性的に連結している。
<第2クラッチディスク組立体6>
図1〜図3に示すように、第2クラッチディスク組立体6は、入力回転体10から第2入力軸92へ動力を伝達するためのアッセンブリであり、第2入力軸92に連結されている。第2クラッチディスク組立体6は、第2摩擦部67と、第2入力部材62と、第2ハブ61と、複数の第2スプリング65と、を有している。
第2摩擦部67は第2円板部43と第2プレッシャプレート49との軸方向間に配置されている。第2摩擦部67は入力回転体10および第2プレッシャプレート49と摺動可能に設けられている。第2入力部材62は、第2摩擦部67から動力が伝達される部材であり、第2摩擦部67と連結されている。第2ハブ61は第2入力軸92に連結されている。第2スプリング65は、第2入力部材62により弾性変形可能に支持されており、第2入力部材62と第2ハブ61とを回転方向に弾性的に連結している。
<駆動機構7>
(1)第1駆動機構7A
第1駆動機構7Aは、第1クラッチC1の動力伝達を操作するための機構であって、第1プレッシャプレート39に軸方向の押し付け力を伝達する。図1〜図3に示すように、第1駆動機構7Aは、第1ダイヤフラムスプリング71と、環状の第1支持プレート75と、環状の第2支持プレート73と、複数の中間部材78と、を有している。
第1ダイヤフラムスプリング71は、環状の第1連結部71aと、第1連結部71aから半径方向内側に延び円周方向に間隔を空けて配置された複数の第1レバー部71bと、を有している。
第1支持プレート75は突出部42に固定されている。第1支持プレート75は第1突起75aを有している。第1突起75aは第1ダイヤフラムスプリング71の外周部と当接している。第2支持プレート73は、環状の第2本体部73cと、トランスミッション側に突出する突起部73aと、第2本体部73cから半径方向外側に突出する複数の第2駆動突出部73bと、を有している。第2駆動突出部73bには1つの中間部材78が固定されている。第2駆動突出部73bは隣り合う突出部42の間に配置されている。第2固定部41により第2支持プレート73は第2フライホイール4と一体回転可能かつ軸方向に移動可能に支持されている。
(2)第2駆動機構7B
第2駆動機構7Bは、第2クラッチC2の動力伝達を操作するための機構であって、第2プレッシャプレート49に軸方向の押し付け力を伝達する。図1〜図3に示すように、第2駆動機構7Bは、第2ダイヤフラムスプリング72(第2駆動部材の一例)と、環状の第3支持プレート74と、複数の連結ロッド79と、複数の固定部材70と、を有している。
第2ダイヤフラムスプリング72は、環状の第2連結部72aと、第2連結部72aから半径方向に延び円周方向に間隔を空けて配置された複数の第2レバー部72bと、を有している。
第3支持プレート74は、環状の第3本体部74cと、エンジン側に突出する第3突起部74aと、第3本体部74cから半径方向外側に突出する複数の第3駆動突出部74bと、を有している。第3駆動突出部74bは隣り合う突出部42同士の間に配置されている。第2固定部41により第3支持プレート74は第2フライホイール4と一体回転可能かつ軸方向に移動可能に支持されている。
連結ロッド79は、第2プレッシャプレート49に押し付け荷重を伝達するように設けられており、ロッド部79aと、キャップ部79bと、を有している。ロッド部79aの端部は固定部材70により第3支持プレート74に固定されている。キャップ部79bはロッド部79aのエンジン側の端部に設けられている。
<第1摩耗追従機構100>
複数の第1摩耗追従機構100は、第1クラッチC1の第1摩擦部57の摩耗によるクラッチ装置1の性能の低下を抑制するための機構であり、円周方向に等間隔に配置されている。具体的には図4または図5に示すように、各第1摩耗追従機構100は、第1アジャストボルト153(第1調整部材または第2調整部材の一例)と、第1アジャストスプリング154(第1弾性部材または第2弾性部材の一例)と、第1スライドブッシュ152(第1検出部材または第2検出部材の一例)と、第1ストッパ151(第1ストッパ部または第2ストッパ部の一例)と、を有している。
第1アジャストボルト153は、第1ダイヤフラムスプリング71の押圧力を第1プレッシャプレート39に伝達するように配置されており、第1プレッシャプレート39に装着されている。具体的には、第1アジャストボルト153は、第1ネジ部153cを有する概ね筒状の第1ボルト本体153aと、第1ボルト本体153aから半径方向内側に突出した環状の第1当接部153bと、を有している。
第1ボルト本体153aが第1ネジ孔163aにねじ込まれているので、第1ボルト本体153aは第1プレッシャプレート39に対して回転すると第1プレッシャプレート39に対して軸方向に移動する。第1ボルト本体153aには第1アジャストスプリング154により回転力が常に付与されている。より詳細には、第1アジャストボルト153が第1プレッシャプレート39に対してトランスミッション側に移動するように、第1アジャストボルト153には第1アジャストスプリング154により回転力が付与されている。
また、第1ボルト本体153aには、中間部材78の端部が挿入されている。第1ボルト本体153aは第1テーパ面153fを有しており、第1テーパ面153fは中間部材78の端部と当接している。
第1当接部153bは、環状の部分であり、第1スライドブッシュ152の第1規制部152b(後述)と軸方向に当接している。第1当接部153bには第1スライドブッシュ152が挿入されている。
第1スライドブッシュ152は、第1アジャストボルト153のエンジン側への移動を規制するための部材であり、第1プレッシャプレート39に対して軸方向に移動可能に第1プレッシャプレート39により支持されている。第1スライドブッシュ152は第1プレッシャプレート39からエンジン側に突出している。第1スライドブッシュ152のトランスミッション側の端部は第1アジャストボルト153の第1ボルト本体153aに挿入されている。第1スライドブッシュ152は第1アジャストボルト153と同心円状に配置されている。
第1スライドブッシュ152は、概ね筒状の第1スライドブッシュ本体152aと、第1スライドブッシュ本体152aから半径方向外側に突出した概ね環状の第1規制部152bと、第1引っ掛け部152dと、を有している。第1スライドブッシュ本体152aは外径が小さくなった状態で第1支持孔163bに挿入されている。具体的には、第1スライドブッシュ本体152aには軸方向に細長く延びる第1スリット152cが形成されている。第1スリット152cが形成されているので、第1スライドブッシュ本体152aは径方向に弾性変形可能となっている。第1スライドブッシュ本体152aは第1プレッシャプレート39の第1支持孔163bに締まり嵌めされているので、第1スライドブッシュ152が第1プレッシャプレート39に対して軸方向に移動したり、あるいは回転したりすると、第1スライドブッシュ152と第1プレッシャプレート39との間には比較的大きな摺動抵抗が発生する。したがって、基本的には、第1スライドブッシュ152は第1プレッシャプレート39と一体となって軸方向に移動するが、第1スライドブッシュ152に比較的大きな軸方向の力が作用すると、第1プレッシャプレート39に対して第1スライドブッシュ152が軸方向に移動する。
第1規制部152bは、第1ボルト本体153aの内側に配置されており、第1当接部153bのトランスミッション側に配置されている。第1規制部152bは第1当接部153bと軸方向に当接している。第1スリット152cは第1規制部152bまで延びているので、第1規制部152bはC字状となっている。第1スリット152cには第1アジャストスプリング154の第2端154c(後述)が挿入されている。
第1引っ掛け部152dは、第1スライドブッシュ152の第1円板部33側の端部に形成されており、第1スライドブッシュ本体152aから半径方向内側に突出する概ね環状の部分である。第1引っ掛け部152dは第1ストッパ151のストッパ部151bと当接可能に設けられている。第1ストッパ151は第1引っ掛け部152d内に挿入されている。
第1アジャストスプリング154は、捩じりコイルバネであり、第1アジャストボルト153に回転力を付与している。第1アジャストスプリング154は、第1アジャストボルト153が第1プレッシャプレート39に対してトランスミッション側に移動するように、第1アジャストボルト153に回転力を付与している。
具体的には、第1アジャストスプリング154は、第1スプリング本体154aと、第1端154bと、第2端154cと、を有している。第1スプリング本体154aは、回転力を発生する部分であり、第1アジャストボルト153の内周側に配置されている。第1端154bは、第1スプリング本体154aのエンジン側の端部から突出しており、第1アジャストボルト153に引っ掛けられている。
例えば、第1端154bは第1アジャストボルト153の第1引っ掛け孔153dに挿入されている。第2端154cは、第1スプリング本体154aの第1スライドブッシュ152側の端部から突出しており、第1スライドブッシュ152に引っ掛けられている。例えば、第2端154cは第1スライドブッシュ152の第1スリット152cに挿入されている。第1スライドブッシュ152は第1支持孔163bに締まり嵌めされているので、第1スライドブッシュ152が第1プレッシャプレート39に対して軸方向に移動したり、あるいは回転したりすると、第1スライドブッシュ152と第1プレッシャプレート39との間には比較的大きな摺動抵抗が発生する。第1アジャストスプリング154が第1アジャストボルト153に付与する回転力は第1スライドブッシュ152を回転させるほど大きくはないので、第1スライドブッシュ152は第1プレッシャプレート39に対する第1アジャストスプリング154の回転を規制することができる。
第1ストッパ151は、第1フライホイール3の第1円板部33に固定されており、第1フライホイール3に対する第1プレッシャプレート39の軸方向の移動を規制する。具体的には、第1ストッパ151は、第1スライドブッシュ152に挿入されており、第1スライドブッシュ152と軸方向に当接可能に配置されている。動力伝達時において、第1ストッパ151と第1スライドブッシュ152との間には隙間G1が形成されている。この隙間G1はレリーズ時の第1プレッシャプレート39のリフト量に相当している。したがって、第1摩擦部57が摩耗しても、第1スライドブッシュ152および第1ストッパ151により第1プレッシャプレート39のリフト量が一定に保たれる。
第1ストッパ151は、第1スライドブッシュ152および第1プレッシャプレート39のトランスミッション側への移動を規制するために設けられており、第1円板部33にねじ込まれたストッパ本体151aと、ストッパ本体151aの端部に形成されたストッパ部151bと、を有している。ストッパ部151bはストッパ本体151aから半径方向外側に突出した環状の部分である。ストッパ部151bは前述の第1スライドブッシュ152の第1引っ掛け部152dと当接可能となっている。第1ストッパ151は第1アジャストボルト153および第1スライドブッシュ152と同心円状に配置されている。具体的には図3に示すように、第1ストッパ151、第1アジャストボルト153および第1スライドブッシュ152の中心軸はラインB1となっている。
<第2摩耗追従機構200>
複数の第2摩耗追従機構200は、第2クラッチC2の第2摩擦部67の摩耗によるクラッチ装置1の性能の低下を抑制するための機構であり、円周方向に等間隔に配置されている。第2摩耗追従機構200は第1摩耗追従機構100同士の間に配置されている。具体的には図6および図7に示すように、各第2摩耗追従機構200は、第2アジャストボルト253(第1調整部材または第2調整部材の一例)と、第2アジャストスプリング254(第1弾性部材または第2弾性部材の一例)と、第2スライドブッシュ252(第1検出部材または第2検出部材の一例)と、第2ストッパ251(第1ストッパ部または第2ストッパ部の一例)と、を有している。
第2アジャストボルト253は、第2ダイヤフラムスプリング72の押圧力を第2プレッシャプレート49に伝達するように配置されており、第2プレッシャプレート49に装着されている。具体的には、第2アジャストボルト253は、第2ネジ部253cを有する概ね筒状の第2ボルト本体253aと、第2ボルト本体253aから半径方向内側に突出した環状の第2当接部253bと、を有している。
第2ボルト本体253aが第2ネジ孔263aにねじ込まれているので、第2ボルト本体253aは第2プレッシャプレート49に対して回転すると第2プレッシャプレート49に対して軸方向に移動する。第2ボルト本体253aには第2アジャストスプリング254により回転力が常に付与されている。より詳細には、第2アジャストスプリング254が第2プレッシャプレート49に対して第1円板部33側に移動するように、第2ボルト本体253aには第2アジャストスプリング254により回転力が常に付与されている。さらに、第2ボルト本体253aは第2テーパ面253fを有しており、第2テーパ面253fは連結ロッド79のキャップ部79bと当接している。
第2当接部253bは、環状の部分であり、第2スライドブッシュ252の第2規制部252b(後述)と軸方向に当接している。第2当接部253bには第2スライドブッシュ252が挿入されている。
第2スライドブッシュ252は、第2アジャストボルト253のエンジン側への移動を規制するための部材であり、第2プレッシャプレート49に対して軸方向に移動可能に第2プレッシャプレート49により支持されている。第2スライドブッシュ252は第2プレッシャプレート49からエンジン側に突出している。第2スライドブッシュ252のトランスミッション側の端部は第2アジャストボルト253の第2ボルト本体253aに挿入されている。第2スライドブッシュ252は第2アジャストボルト253と同心円状に配置されている。
第2スライドブッシュ252は、概ね筒状の第2スライドブッシュ本体252aと、第2スライドブッシュ本体252aから半径方向外側に突出した概ね環状の第2規制部252bと、を有している。第2スライドブッシュ本体252aは外径が小さくなった状態で第2支持孔263bに挿入されている。具体的には、第2スライドブッシュ本体252aには軸方向に細長く延びる第2スリット252cが形成されている。第2スリット252cが形成されているので、第2スライドブッシュ本体252aは径方向に弾性変形可能となっている。第2スライドブッシュ本体252aは第2プレッシャプレート49の第2支持孔263bに締まり嵌めされているので、第2スライドブッシュ252が第2プレッシャプレート49に対して軸方向に移動したり、あるいは回転したりすると、第2スライドブッシュ252と第2プレッシャプレート49との間には比較的大きな摺動抵抗が発生する。したがって、基本的には、第2スライドブッシュ252は第2プレッシャプレート49と一体となって軸方向に移動するが、第2スライドブッシュ252に比較的大きな軸方向の力が作用すると、第2プレッシャプレート49に対して第2スライドブッシュ252が軸方向に移動する。
第2規制部252bは、第2ボルト本体253aの内側に配置されており、第2当接部253bの第1円板部33側に配置されている。第2規制部252bは第2当接部253bと軸方向に当接している。第2スリット252cは第2規制部252bまで延びているので、第2規制部252bはC字状となっている。第2スリット252cには第2アジャストスプリング254の第2端254c(後述)が挿入されている。
第2アジャストスプリング254は、捩じりコイルバネであり、第2アジャストボルト253に回転力を付与している。第2アジャストスプリング254は、第2アジャストボルト253が第2プレッシャプレート49に対してトランスミッション側(第2円板部43側)に移動するように、第2アジャストボルト253に回転力を付与している。
具体的には、第2アジャストスプリング254は、第2スプリング本体254aと、第1端254bと、第2端254cと、を有している。第2スプリング本体254aは、回転力を発生する部分であり、第2アジャストボルト253の内周側に配置されている。第2端254bは、第2スプリング本体254aのエンジン側の端部から突出しており、第2アジャストボルト253に引っ掛けられている。
例えば、第2端254bは第2アジャストボルト253の第2引っ掛け孔253dに挿入されている。第2端254cは、第2スプリング本体254aの第2スライドブッシュ252側の端部から突出しており、第2スライドブッシュ252に引っ掛けられている。例えば、第2端254cは第2スライドブッシュ252の第2スリット252cに挿入されている。第2スライドブッシュ252は第2支持孔263bに締まり嵌めされているので、第2スライドブッシュ252が第2プレッシャプレート49に対して軸方向に移動したり、あるいは回転したりすると、第2スライドブッシュ252と第2プレッシャプレート49との間には比較的大きな摺動抵抗が発生する。第2アジャストスプリング254が第2アジャストボルト253に付与する回転力は第2スライドブッシュ252を回転させるほど大きくはないので、第2スライドブッシュ252は第2プレッシャプレート49に対する第2アジャストスプリング254の回転を規制することができる。
第2ストッパ251は、第2スライドブッシュ252に固定されており、第2フライホイール4に対する第2プレッシャプレート49の軸方向の移動を規制する。具体的には、第2ストッパ251は、第1規制リング251aと、第2規制リング251bと、を有している。第1規制リング251aおよび第2規制リング251bは、いわゆるスナップリングであり、第2スライドブッシュ252に装着されている。第1規制リング251aは第2円板部43のエンジン側(第2プレッシャプレート49側)に配置されており、第2規制リング251bは第2円板部43のトランスミッション側に配置されている。動力伝達時において、第2規制リング251bと第2円板部43との間には隙間G2が形成されている。この隙間G2はレリーズ時の第2プレッシャプレート49のリフト量に相当している。したがって、第2摩擦部67が摩耗すると、第1規制リング251aが第2円板部43に当接し、第2スライドブッシュ252を第2プレッシャプレート49に対して軸方向に移動させる。この結果、隙間G2が常に一定に保たれるので、第2円板部43および第2ストッパ251により第2プレッシャプレート49のリフト量が一定に保たれる。
第2スライドブッシュ252、第2アジャストボルト253および連結ロッド79は同心円状に配置されている。具体的には図4に示すように、第2スライドブッシュ252、第2アジャストボルト253および連結ロッド79の中心軸はラインB2となっている。
<クラッチ装置1の基本動作>
クラッチ装置1の基本動作について説明する。図1〜図3に示す状態は、駆動機構7により第1クラッチC1および第2クラッチC2に押付力が付与されていない状態であり、第1クラッチC1および第2クラッチC2で動力伝達が行われていない状態である。この状態では、第1プレッシャプレート39は第1ストラッププレート(図示せず)により図1〜図3に示す軸方向位置に保持されており、第2プレッシャプレート49は第2ストラッププレート(図示せず)により図1〜図3に示す軸方向位置に保持されている。エンジンから動力が入力回転体10に伝達されると、入力回転体10、第1プレッシャプレート39、第2プレッシャプレート49および駆動機構7は一体回転する。第1入力軸91が支持部材35を介して第1ベアリング34を支持しており、第1ベアリング34が第1フライホイール3を回転可能に支持している。また、第2入力軸92が第2ベアリング44を支持しており、第2ベアリング44が第2フライホイール4を回転可能に支持している。このような構成により、入力回転体10の回転が安定する。
例えば、車両が第1速で発進する際、トランスミッションの第1入力軸91側が第1速に切り替えられ、第1駆動機構7Aの第1駆動ベアリング76が第1アクチュエータ(図示せず)によりエンジン側に押される。この結果、第1突起75aを支点として第1ダイヤフラムスプリング71が弾性変形し、第2支持プレート73がエンジン側に押される。第2支持プレート73が第1ダイヤフラムスプリング71を介して押されると、中間部材78および第1プレッシャプレート39がエンジン側に移動する。この結果、第1クラッチディスク組立体5の第1摩擦部57が第1プレッシャプレート39と第1フライホイール3(より詳細には、第1円板部33)との間に挟み込まれ、第1クラッチディスク組立体5を介して第1入力軸91に動力が伝達される。これらの動作により、車両は第1速で発進を開始する。
第1速から第2速への変速時には、トランスミッションの第2入力軸92側が第2速に切り替えられる。トランスミッションが第2速の状態で、第1クラッチC1の解除とほぼ同時に第2クラッチC2が連結状態に切り替えられる。
具体的には、第1駆動機構7Aに付与されている押し付け荷重が解放され、第1駆動ベアリング76がトランスミッション側に戻る。この結果、第1ダイヤフラムスプリング71の状態が図1〜図3に示す状態に戻り、第1クラッチC1を介した動力伝達が解除される。
一方で、第2駆動機構7Bの第2駆動ベアリング77が第2アクチュエータ(図示せず)によりエンジン側に押される。この結果、支持突出部43aを支点として第2ダイヤフラムスプリング72が弾性変形し、第3支持プレート74がトランスミッション側に引っ張られる。第3支持プレート74が第2ダイヤフラムスプリング72により押されると、連結ロッド79および第2プレッシャプレート49がトランスミッション側に移動する。この結果、第2クラッチディスク組立体6の第2摩擦部67が第2プレッシャプレート49と第2フライホイール4(より詳細には、第2円板部43)との間に挟み込まれ、第2クラッチディスク組立体6を介して第2入力軸92に動力が伝達される。これらの動作により、変速段が第1速から第2速に切り替えられる。
<第1摩耗追従機構100の動作>
第1クラッチC1の連結時において、第1駆動機構7Aにより第1プレッシャプレート39がエンジン側に押されると、図8に示すように、第1スライドブッシュ152が第1フライホイール3の第1円板部33と接触する。第1摩擦部57が摩耗すると、第1スライドブッシュ152が第1円板部33に当接してから、さらに第1プレッシャプレート39が第1駆動機構7Aによりエンジン側に押し込まれる。このとき、第1スライドブッシュ152と第1プレッシャプレート39との間に生じる摺動抵抗は第1駆動機構7Aから第1プレッシャプレート39に付与される押し付け荷重よりも大幅に小さいので、第1スライドブッシュ152が第1プレッシャプレート39と摺動し、図8に示すように、第1プレッシャプレート39が第1スライドブッシュ152に対してエンジン側に移動する。第1摩擦部57が第1プレッシャプレート39と第1円板部33との間に完全に挟み込まれると、第1プレッシャプレート39の移動が停止する。こうして、第1クラッチディスク組立体5を介して動力伝達が行われる。この状態で第1規制部152bと第1当接部153bとの間には、第1摩擦部57の摩耗量G11に相当する隙間が生じる。
第1クラッチC1の連結を解除するために第1駆動機構7Aによる押し付け荷重の付与が解除されると、第1ストラッププレートの弾性力により第1プレッシャプレート39は第1フライホイール3に対してトランスミッション側に移動するが、第1スライドブッシュ152の第1引っ掛け部152dが第1ストッパ151のストッパ部151bに当接すると、第1フライホイール3のトランスミッション側への移動は停止する。その後、さらに解除動作を続けると、第1ダイヤフラムスプリング71が第2支持プレート73と分離するため、第1アジャストボルト153に付与される押し付け荷重はほぼゼロとなる。第1アジャストボルト153には第1アジャストスプリング154の回転力が常に作用しているので、第1スライドブッシュ152の第1当接部152bと第1アジャストボルト153の第1ストッパ部153dとの隙間G1がなくなるまで第1アジャストボルト153が回転する。このようにして、第1摩擦部57の摩耗に伴う摩耗追従動作が完了する。
第1アジャストボルト153が第1プレッシャプレート39に対して移動すると、第1アジャストボルト153の第1当接部153bが第1規制部152bと接触する。このとき、第1アジャストスプリング154の回転力により発生する第1アジャストボルト153の軸力よりも第1スライドブッシュ152と第1プレッシャプレート39の第1支持孔163bとの間に生じる軸方向の摺動抵抗の方がはるかに大きい。そのため、第1アジャストボルト153の第1当接部153bが第1スライドブッシュ152の第1規制部152bに当接すると、第1スライドブッシュ152が第1プレッシャプレート39に対して移動せず、第1スライドブッシュ152により第1アジャストボルト153の軸方向の移動が規制され、第1アジャストボルト153の回転が停止する。
また、第1スライドブッシュ152と第1プレッシャプレート39の第1支持孔163bとの間に生じる回転方向の摺動抵抗も第1アジャストスプリング154の回転力よりもはるかに大きいので、第1スライドブッシュ152が予期せぬ回転をして第1アジャストスプリング154の回転力を弛緩させてしまうことも起こらない。さらに、このような作用のためクラッチをレリーズした場合に生じがちな第1プレッシャプレート39の軸方向振動で、第1ダイヤフラムスプリング71が第2支持プレート73と断続的に分離した場合でも、第1アジャストボルト153が予期せぬ回転を起こすこともない。
こうして、図9に示すように、第1摩擦部57に摩耗量G11に相当する分だけ、第1スライドブッシュ152および第1アジャストボルト153が第1プレッシャプレート39に対してトランスミッション側へ移動し、それに伴い、第2支持プレート73が第1プレッシャプレート39に対してトランスミッション側に移動する。言い換えると、第1摩擦部57に摩耗量G11に相当する分だけ、第1プレッシャプレート39が第1スライドブッシュ152および第1アジャストボルト153に対してエンジン側へ移動する。第1摩擦部57が摩耗すれば、上記の動作は第1クラッチC1の連結解除時に繰り返される。
このように、第1摩耗追従機構100であれば、第1摩擦部57が摩耗しても、第1ダイヤフラムスプリング71と第2支持プレート73とが接している支点位置が概ね一定に保たれる。一度調整が完了すると、送りねじ機構を利用しているので、第1ダイヤフラムスプリング71の押付荷重で、第1アジャストボルト153が逆戻りするようなことも起こらない。また、振動などにより第1アジャストボルト153が過剰に回り、いわゆるオーバーアジャストが発生するおそれもない。したがって、第1摩擦部57の摩耗に起因するクラッチ装置1の性能の変動を効果的に抑制することができる。
また、摩耗量を検出する第1スライドブッシュ152が第1アジャストボルト153の移動を規制しているので、支点位置を調整する機構と摩耗量を検出する機構とを1つの機構にまとめることができる。すなわち、このクラッチ装置1では、第1摩耗追従機構100の小型化が可能となり、さらに、組み立て方法の簡素化や製造コストの低減を実現することができる。
さらに、第1アジャストボルト153が第1ネジ孔163a内に配置されており、第1アジャストボルト153の内周側に第1アジャストスプリング154が配置されている。このため、第1摩耗追従機構100の一部を第1プレッシャプレート39の内部に配置することができ、第1摩耗追従機構100の設置スペースを小さく抑えることができる。
<第2摩耗追従機構200の動作>
第2クラッチC2の連結時において、第2駆動機構7Bより第2プレッシャプレート49がトランスミッション側に押されると、図10に示すように、第2スライドブッシュ252に装着された第1規制リング251aが第2フライホイール4の第2円板部43と接触する。第2摩擦部67が摩耗すると、第1規制リング251aが第2円板部43に当接してから、さらに第2プレッシャプレート49が第2駆動機構7Bによりトランスミッション側に押し込まれる。このとき、第2スライドブッシュ252と第2プレッシャプレート49との間に生じる摺動抵抗は第2駆動機構7Bから第2プレッシャプレート49に付与される押し付け荷重よりも大幅に小さいので、第2スライドブッシュ252が第2プレッシャプレート49と摺動し、図10に示すように、第2プレッシャプレート49が第2スライドブッシュ252に対してトランスミッション側に移動する。第2摩擦部67が第2プレッシャプレート49と第2円板部43との間に完全に挟み込まれると、第2プレッシャプレート49の移動が停止する。こうして、第2クラッチディスク組立体6を介した動力伝達が行われる。この状態で第2規制部252bと第2当接部253bとの間には第2摩擦部67の摩耗量G12に相当する隙間が生じる。
第2クラッチC2の連結を解除するために第2駆動機構7Bによる押し付け荷重の付与が解除されると、第2ストラッププレートの弾性力により第2プレッシャプレート49は第2フライホイール4に対してトランスミッション側に移動するが、第2スライドブッシュ252に固定された第2ストッパ251の第2規制リング251bが第2フライホイール4の第2貫通孔41dに当接すると、第2フライホイール4のトランスミッション側への移動が停止する。その後、さらに解除動作を続けると、第2ダイヤフラムスプリング72が第3支持プレート74と分離するため、第2アジャストボルト253に付与される押し付け荷重はほぼゼロになる。第2アジャストボルト253には第2アジャストスプリング254の回転力が常に作用しているので、第2スライドブッシュ252の第2規制部252bと第2アジャストボルト253の第2当接部253bとの間の隙間G12がなくなるまで第2アジャストボルト253が回転する。このようにして第2摩擦部67の摩耗に伴う摩耗追従動作が完了する。
第2アジャストボルト253が第2プレッシャプレート49に対して移動すると、第2アジャストボルト253の第2当接部253bが第2規制部252bと接触する。このとき、第2アジャストスプリング254の回転力により発生する第2アジャストボルト253の軸力よりも第2スライドブッシュ252と第2プレッシャプレート49の第2支持孔263bとの間に生じる軸方向の摺動抵抗の方がはるかに大きい。そのため、第2アジャストボルト253の第2当接部253bが第2スライドブッシュ252の第2規制部252bに当接すると、第2スライドブッシュ252が第2プレッシャプレート49に対して移動せず、第2スライドブッシュ252により第2アジャストボルト253の軸方向の移動が規制され、第2アジャストボルト253の回転が停止する。
また、第2スライドブッシュ252と第2プレッシャプレート49の第2支持孔263bとの間に生じる回転方向の摺動抵抗も第2アジャストスプリング254の回転力よりもはるかに大きいので、第2スライドブッシュ252が予期せぬ回転をして第2アジャストスプリング254の回転力を弛緩させてしまうことも起こらない。さらに、このような作用のためクラッチをレリーズした場合に生じがちな第2プレッシャプレート49の軸方向振動で、第2ダイヤフラムスプリング72が第2支持プレート73と断続的に分離した場合でも、第2アジャストボルト253が予期せぬ回転を起こすこともない。
こうして、図11に示すように、第2摩擦部67に摩耗量G12に相当する分だけ、連結ロッド79、第2スライドブッシュ252および第2アジャストボルト253が第2プレッシャプレート49に対してトランスミッション側へ移動し、それに伴い、第3支持プレート74が第2プレッシャプレート49に対してトランスミッション側に移動する。言い換えると、第2摩擦部67に摩耗量G12に相当する分だけ、第2プレッシャプレート49が第2スライドブッシュ252および第2アジャストボルト253に対してエンジン側に移動する。第2摩擦部67が摩耗していれば、上記の動作は第2クラッチC2の連結解除時に繰り返される。
このように、第2摩耗追従機構200であれば、第2摩擦部67が摩耗しても、第2ダイヤフラムスプリング72と第3支持プレート74とが接している支点位置が概ね一定に保たれる。一度調整が完了すると、送りねじ機構を利用しているので、第2ダイヤフラムスプリング72の押付荷重で、第2アジャストボルト253が逆戻りするようなことも起こらない。また、振動などにより第2アジャストボルト253が過剰に回り、いわゆるオーバーアジャストが発生するおそれもない。したがって、第2摩擦部67の摩耗に起因するクラッチ装置1の性能の変動を効果的に抑制することができる。
また、摩耗量を検出する第2スライドブッシュ252が第2アジャストボルト253の移動を規制しているので、支点位置を調整する機構と摩耗量を検出する機構とを1つの機構にまとめることができる。すなわち、このクラッチ装置1では、第2摩耗追従機構200の小型化が可能となり、さらに、組み立て方法の簡素化や製造コストの低減を実現することができる。
さらに、第2アジャストボルト253が第2ネジ孔263a内に配置されており、第2アジャストボルト253の内周側に第2アジャストスプリング254が配置されている。このため、第2摩耗追従機構200の一部を第2プレッシャプレート49の内部に配置することができ、第2摩耗追従機構200の設置スペースを小さく抑えることができる。
<他の実施形態>
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱することなく種々の変形または修正が可能である。なお、前述の実施形態の構成と実質的に同じ機能を有する構成については、前述の実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(1)前述の第1摩耗追従機構100および第2摩耗追従機構200がクラッチ装置1に搭載されているが、このような摩耗追従機構が搭載される装置は、前述の実施形態に係るクラッチ装置1に限定されない。摩耗追従機構は、エンジンからトランスミッションの第1入力軸および第2入力軸に動力を伝達するためのクラッチ装置であれば、他のクラッチ装置にも適用可能である。
例えば、入力回転体10の内部に第1プレッシャプレート39、第2プレッシャプレート49、第1クラッチディスク組立体5および第2クラッチディスク組立体6が配置されているが、第1摩擦部57および第2摩擦部67が押し付けられる部材が第1クラッチディスク組立体5および第2クラッチディスク組立体6の間に配置される、いわゆるセンタープレートタイプのクラッチ装置であっても、本発明は適用可能である。
また、前述の実施形態では、第1クラッチディスク組立体5および第2クラッチディスク組立体6にダンパー機構が設けられているが、エンジンと入力回転体10との間にダンパー機構が配置されていてもよい。
さらに、第1摩耗追従機構100および第2摩耗追従機構200のうち少なくとも一方がクラッチ装置に設けられていれば、前述と同様の効果が得られる。
(2)前述の実施形態では、第1スライドブッシュ152および第1アジャストスプリング154が第1アジャストボルト153の内周側に配置されているが、第1スライドブッシュ152および第1アジャストスプリング154の配置は前述の配置に限定されない。例えば、第1スライドブッシュ152および第1アジャストスプリング154が第1アジャストボルト153の外側に配置されていてもよい。
また、前述の実施形態では、第2スライドブッシュ252および第2アジャストスプリング254が第2アジャストボルト253の内周側に配置されているが、第2スライドブッシュ252および第2アジャストスプリング254の配置は前述の配置に限定されない。例えば、第2スライドブッシュ252および第2アジャストスプリング254が第2アジャストボルト253の外側に配置されていてもよい。
(3)前述の実施形態では、第1検出部材(第1スライドブッシュ152)に第1弾性部材の第2端部(第1アジャストスプリング154の第2端154c)が引っ掛けられているが、例えば第1スライドブッシュ152に固定された部材に第1アジャストスプリング154の第2端154cが引っ掛けられていてもよい。つまり、第1検出部材には、第1スライドブッシュ152だけでなく、第1スライドブッシュ152に固定された部材も含まれる。
また、前述の実施形態では、第2検出部材(第2スライドブッシュ252)に第2弾性部材の第2端部(第2アジャストスプリング254の第2端254c)が引っ掛けられているが、例えば第2スライドブッシュ252に固定された部材に第2アジャストスプリング254の第2端254cが引っ掛けられていてもよい。つまり、第2検出部材には、第2スライドブッシュ252だけでなく、第2スライドブッシュ252に固定された部材も含まれる。
1 クラッチ装置
3 第1フライホイール
4 第2フライホイール
5 第1クラッチディスク組立体
6 第2クラッチディスク組立体
7 駆動機構
7A 第1駆動機構
7B 第2駆動機構
10 入力回転体
11 回転支持機構
39 第1プレッシャプレート
49 第2プレッシャプレート
71 第1ダイヤフラムスプリング(第1駆動部材または第2駆動部材の一例)
72 第2ダイヤフラムスプリング(第1駆動部材または第2駆動部材の一例)
100 第1摩耗追従機構
151 第1ストッパ(第1ストッパ部または第2ストッパ部の一例)
152 第1スライドブッシュ(第1検出部材または第2検出部材の一例)
153 第1アジャストボルト(第1調整部材または第2調整部材の一例)
154 第1アジャストスプリング(第1弾性部材または第2弾性部材の一例)
200 第2摩耗追従機構
251 第2ストッパ(第1ストッパ部または第2ストッパ部の一例)
252 第2スライドブッシュ(第1検出部材または第2検出部材の一例)
253 第2アジャストボルト(第1調整部材または第2調整部材の一例)
254 第2アジャストスプリング(第1弾性部材または第2弾性部材の一例)
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ

Claims (29)

  1. エンジンからトランスミッションの第1入力軸および第2入力軸に動力を伝達するためのクラッチ装置であって、
    前記エンジンから動力が伝達される入力回転体と、
    前記入力回転体と一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられた第1プレッシャプレートと、
    前記入力回転体と一体回転可能かつ軸方向に移動可能に設けられた第2プレッシャプレートと、
    前記入力回転体と前記第1プレッシャプレートとの間に配置され前記第1入力軸に連結可能に設けられた第1クラッチディスク組立体と、
    前記入力回転体と前記第2プレッシャプレートとの間に配置され前記第2入力軸に連結可能に設けられた第2クラッチディスク組立体と、
    前記第1プレッシャプレートを軸方向に押圧可能に設けられた第1駆動部材と、
    前記第2プレッシャプレートを軸方向に押圧可能に設けられた第2駆動部材と、
    前記第1駆動部材の押圧力を前記第1プレッシャプレートに伝達するように配置され前記第1プレッシャプレートに対して回転すると前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動する第1調整部材と、
    前記第1調整部材に回転力を付与する第1弾性部材と、
    前記第1クラッチディスク組立体の摩耗に応じて前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記第1プレッシャプレートにより支持され、前記第1プレッシャプレートに対する前記第1調整部材の移動を規制可能に配置された第1検出部材と、を備え、
    前記第1調整部材は、外周部に形成された第1ネジ部を有しており、
    前記第1プレッシャプレートは、前記第1調整部材の前記第1ネジ部が螺合する第1ネジ孔を有している、
    クラッチ装置。
  2. 前記第1検出部材は、前記第1調整部材と軸方向に当接している、
    請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記第1検出部材は、前記第1プレッシャプレートの前記第2クラッチディスク組立体側への移動を規制可能である、
    請求項1または2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記第1プレッシャプレートは、前記第1検出部材が締まり嵌めされた第1支持孔を有しており、
    前記第1支持孔は、前記第1ネジ孔とつながっている、
    請求項1から3のいずれかに記載のクラッチ装置。
  5. 前記第1弾性部材は、回転力を発生する第1本体部と、第1端と、第2端と、を有しており、
    前記第1弾性部材の前記第1端は、前記第1調整部材に引っ掛けられており、
    前記第1弾性部材の前記第2端は、前記第1検出部材および前記第1プレッシャプレートのうち少なくとも一方に引っ掛けられている、
    請求項1から4のいずれかに記載のクラッチ装置。
  6. 前記第1調整部材は、概ね筒状の第1調整部材本体と、前記第1調整部材本体から半径方向に突出した第1当接部と、を有しており、
    前記第1検出部材は、概ね筒状の第1検出部材本体と、前記第1検出部材本体から半径方向に突出し前記第1当接部と軸方向に当接可能に配置された第1規制部と、を有している、
    請求項1から5のいずれかに記載のクラッチ装置。
  7. 前記第1当接部は、前記第1調整部材本体から半径方向内側に突出しており、
    前記第1規制部は、前記第1検出部材本体から半径方向外側に突出している、
    請求項6に記載のクラッチ装置。
  8. 前記第1検出部材の一部は、前記第1調整部材内に挿入されている、
    請求項1から7のいずれかに記載のクラッチ装置。
  9. 前記第1当接部は、概ね環状の部材であり、
    前記第1検出部材本体の一部は、前記第1当接部に挿入されており、
    前記第1規制部は、前記第1調整部材本体の内側に配置されており前記第1当接部の前記第1クラッチディスク組立体と反対側に配置されている、
    請求項8に記載のクラッチ装置。
  10. 前記入力回転体に固定され前記入力回転体に対する前記第1プレッシャプレートの軸方向の移動を規制する第1ストッパ部をさらに備え、
    前記第1ストッパ部は、前記第1検出部材と概ね同心円状に配置されている、
    請求項1から9のいずれかに記載のクラッチ装置。
  11. 前記第1ストッパ部は、前記第1検出部材に挿入されている、
    請求項10に記載のクラッチ装置。
  12. 前記第1ストッパ部は、前記第1検出部材と軸方向に当接可能に配置されている、
    請求項10または11に記載のクラッチ装置。
  13. 前記第1検出部材は、クラッチ接続時に前記入力回転体に接触するように設けられており、前記第1クラッチディスク組立体の摩耗時に前記第1プレッシャプレートに対して軸方向に移動するように配置されている、
    請求項1から12のいずれかに記載のクラッチ装置。
  14. 前記第1検出部材は、前記第1調整部材と概ね同心円状に配置されている、
    請求項1から13のいずれかに記載のクラッチ装置。
  15. 前記第2駆動部材の押圧力を前記第2プレッシャプレートに伝達するように配置され前記第2プレッシャプレートに対して回転すると前記第2プレッシャプレートに対して軸方向に移動する第2調整部材と、
    前記第2調整部材に回転力を付与する第2弾性部材と、
    前記第2クラッチディスク組立体の摩耗に応じて前記第2プレッシャプレートに対して軸方向に移動可能に前記第2プレッシャプレートにより支持され、前記第2プレッシャプレートに対する前記第2調整部材の移動を規制可能に配置された第2検出部材と、
    をさらに備えた、
    請求項1から14のいずれかに記載のクラッチ装置。
  16. 前記第2検出部材は、前記第2調整部材と軸方向に当接している、
    請求項15に記載のクラッチ装置。
  17. 前記第2検出部材は、前記第2プレッシャプレートの前記第1クラッチディスク組立体側への移動を規制可能である、
    請求項15または16に記載のクラッチ装置。
  18. 前記第2調整部材は、外周部に形成された第2ネジ部を有しており、
    前記第2プレッシャプレートは、前記第2調整部材の前記第2ネジ部が螺合する第2ネジ孔を有している、
    請求項15から17のいずれかに記載のクラッチ装置。
  19. 前記第2プレッシャプレートは、前記第2検出部材が締まり嵌めされた第2支持孔を有しており、
    前記第2支持孔は、前記第2ネジ孔とつながっている、
    請求項18に記載のクラッチ装置。
  20. 前記第2弾性部材は、回転力を発生する第2本体部と、第1端と、第2端と、を有しており、
    前記第2弾性部材の前記第1端は、前記第2調整部材に引っ掛けられており、
    前記第2弾性部材の前記第2端は、前記第2検出部材および前記第2プレッシャプレートのうち少なくとも一方に引っ掛けられている、
    請求項15から19のいずれかに記載のクラッチ装置。
  21. 前記第2調整部材は、概ね筒状の第2調整部材本体と、前記第2調整部材本体から半径方向に突出した第2当接部と、を有しており、
    前記第2検出部材は、概ね筒状の第2検出部材本体と、前記第2検出部材本体から半径方向に突出し前記第2当接部と軸方向に当接可能に配置された第2規制部と、を有している、
    請求項15から20のいずれかに記載のクラッチ装置。
  22. 前記第2当接部は、前記第2調整部材本体から半径方向内側に突出しており、
    前記第2規制部は、前記第2検出部材本体から半径方向外側に突出している、
    請求項21に記載のクラッチ装置。
  23. 前記第2検出部材の一部は、前記第2調整部材内に挿入されている、
    請求項15から22のいずれかに記載のクラッチ装置。
  24. 前記第2当接部は、概ね環状の部材であり、
    前記第2検出部材本体の一部は、前記第2当接部に挿入されており、
    前記第2規制部は、前記第2調整部材本体の内側に配置されており前記第2当接部の前記第2クラッチディスク組立体と反対側に配置されている、
    請求項23に記載のクラッチ装置。
  25. 前記第2検出部材に固定され前記入力回転体に対する前記第2プレッシャプレートの軸方向の移動を規制する第2ストッパ部をさらに備え、
    前記第2ストッパ部は、前記第2検出部材と概ね同心円状に配置されている、
    請求項15から24のいずれかに記載のクラッチ装置。
  26. 前記第2ストッパ部は、前記第2検出部材に固定されている、
    請求項25に記載のクラッチ装置。
  27. 前記第2ストッパ部は、前記第2プレッシャプレートと軸方向に当接可能に配置されている、
    請求項25または26に記載のクラッチ装置。
  28. 前記第2検出部材は、クラッチ接続時に前記入力回転体に接触するように設けられており、前記第2クラッチディスク組立体の摩耗時に前記第2プレッシャプレートに対して軸方向に移動するように配置されている、
    請求項15から27のいずれかに記載のクラッチ装置。
  29. 前記第2検出部材は、前記第2調整部材と概ね同心円状に配置されている、
    請求項15から28のいずれかに記載のクラッチ装置。
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