JP5430445B2 - 油圧テンショナ - Google Patents

油圧テンショナ Download PDF

Info

Publication number
JP5430445B2
JP5430445B2 JP2010045870A JP2010045870A JP5430445B2 JP 5430445 B2 JP5430445 B2 JP 5430445B2 JP 2010045870 A JP2010045870 A JP 2010045870A JP 2010045870 A JP2010045870 A JP 2010045870A JP 5430445 B2 JP5430445 B2 JP 5430445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure oil
tensioner
plunger
relief valve
oil chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010045870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011179621A (ja
Inventor
正義 鈴田
克彦 伊藤
宣子 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010045870A priority Critical patent/JP5430445B2/ja
Publication of JP2011179621A publication Critical patent/JP2011179621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5430445B2 publication Critical patent/JP5430445B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Check Valves (AREA)
  • Safety Valves (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

本発明は、車両用エンジンのタイミングチェーン又はタイミングベルトに適正な張力を付与するために用いられる油圧テンショナに関する。
エンジンのクランクシャフト側スプロケットとカムシャフト側スプロケットとの間で回転を伝達するタイミングチェーン又はタイミングベルトの走行時に生じる振動を抑止し、かつ、適正な張力を維持するために、油圧テンショナが広く採用されている。この油圧テンショナは、ハウジング本体から突出するプランジャがエンジン本体側に揺動自在に軸支されているテンショナレバーの揺動端近傍の背面を押圧することにより、テンショナレバーのシュー面がチェーンの弛み側に摺動接触して張力を付加する構成となっている。
特許文献1には、プランジャの外周部にプランジャを外部へ突出させるスプリングが配置される油圧テンショナが開示されている。この油圧テンショナは、プランジャの後端側に配置された油室の油圧による力とスプリングの付勢力との合成力によりプランジャを押圧するものである。
特開平8−82353号公報
しかしながら、特許文献1に記載の油圧テンショナにおいては、油室がプランジャの後端側に配置されているため、オイルのリザーバ室を油室の後方に配置しようとすると、油圧テンショナが大型化してしまうという問題があった。また、油室のシール性を高めるためには、プランジャと支持部材の間をシールすることが望ましいが、シールの位置決め構造を形成するのが困難であるという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、シール性が高く、且つ、小型化可能な油圧テンショナを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の油圧テンショナは、
プランジャスプリングにより外部へ突出する方向に付勢されるプランジャと、
前記プランジャを摺動自在に支持するテンショナハウジングと、該テンショナハウジングの付勢方向反対側に配置され前記テンショナハウジングと一体又は別体に構成されるテンショナボディと、を備えるテンショナ本体と、
前記テンショナハウジングと前記プランジャとの間に形成される高圧油室と、
前記テンショナボディに形成され、オイルポンプによって供給されるオイルを貯留する低圧油室と、
前記テンショナハウジングに形成され、前記低圧油室から流入したオイルを前記高圧油室側に流入させるワンウェイバルブを有し前記高圧油室側にオイルを供給する低圧油路と、を備え、カムチェーン又はタイミングベルトに張力を付与する油圧テンショナであって、
前記プランジャは有底円筒形状を有し、内周部に前記テンショナハウジングを挿通させて前記テンショナハウジングの先端部との間に前記高圧油室を形成し、
前記高圧油室には、前記プランジャと前記テンショナハウジングとの間をシールするシール部材が設けられ、
前記テンショナハウジングの先端部には、前記シール部材の位置決めを行なうフランジ部が形成され、
前記フランジ部には、前記プランジャの中心軸線と直交する方向に貫通するオイル通路が設けられ
前記ワンウェイバルブは、ボールと、該ボールを前記高圧油室側から前記低圧油路側へ付勢するチェックバルブスプリングとによって構成されるチェックバルブであって、前記テンショナハウジングの先端部に前記チェックバルブスプリングの受け座を設け、
前記テンショナハウジングには、前記テンショナハウジングの内周部に摺動自在に支持され内部に前記低圧油路の一部をなす貫通孔が形成されたリリーフバルブボディと、前記リリーフバルブボディを前記高圧油室側へ付勢するリリーフバルブスプリングとが設けられ、前記リリーフバルブボディと前記リリーフバルブスプリングは、前記高圧油室の圧力が所定値以上になったときに、前記高圧油室側から前記低圧油路側へのオイルの流入を許容するリリーフバルブを構成し、
前記チェックバルブの前記ボールは、前記チェックバルブスプリングによって前記貫通孔を閉じるように前記リリーフバルブボディに付勢されることを特徴とする。
また、請求項に記載の油圧テンショナは、請求項に記載の構成に加えて、
前記テンショナハウジングには、内部に前記低圧油路の一部をなす貫通孔が形成されたカラー部材が挿通され、
前記リリーフバルブスプリングは、前記カラー部材を受け座として前記リリーフバルブボディを前記高圧油室側へ付勢することを特徴とする。
また、請求項に記載の油圧テンショナは、請求項1又は2に記載の構成に加えて、
前記テンショナハウジングと前記テンショナボディは別体で構成されることを特徴とする。
請求項1に記載の油圧テンショナによれば、高圧油室がテンショナハウジングの先端側に配置されているため、油圧テンショナを大型化させることなく低圧油室を高圧油室の後方に配置することができる。また、シール部材の位置決めを容易にでき高圧油室のシール性を高められるだけでなく、オイル通路を設けることで高圧油室のエア抜きを行うことができる。
また、リリーフバルブスプリングをテンショナハウジングの先端部に設けた受け座によって受けることにより、高圧油室から低圧油路へのオイルの流入を確実に規制することができる。
さらに、チェックバルブとリリーフバルブを共通の部品で構成できるため部品点数を削減することができる。
また、請求項に記載の油圧テンショナによれば、貫通孔を低圧油路の一部として機能させるとともに、カラー部材をリリーフバルブスプリングの受け座として機能させることができる。
また、請求項に記載の油圧テンショナによれば、テンショナハウジングにワンウェイバルブ、リリーフバルブ、及びカラー部材を組み込んだ後に、これらをテンショナボディに取り付けることができるため組立作業性が向上する。
本発明に係る一実施形態の油圧テンショナをエンジンに取り付けた状態の断面図である。 (a)は後方から見た油圧テンショナの図であり、(b)は(a)からベースカバーを取り外した油圧テンショナの図であり、(c)は前方から見た油圧テンショナの図であり、(d)は(a)及び(b)のIID−IID線矢視図である。 (a)は後方から見た油圧テンショナの図であり、(b)は(a)からベースカバーを取り外した油圧テンショナの図であり、(c)は前方から見た油圧テンショナの図であり、(d)は(a)及び(b)のIIID−IIID線矢視図である。 (a)はテンショナハウジングの拡大図であり、(b)は(a)のB−B線矢視図であり、(c)は (a)のC−C線矢視図である。 (a)は図4に示すテンショナハウジングの先端部の部分拡大図であり、(b)はテンショナハウジングのフランジ部を前方から見た図である。 油圧テンショナのプランジャが突出する状態を説明する図である。 油圧テンショナのプランジャが反力を受けた状態を説明する図である。 油圧テンショナのプランジャが過大な反力を受けて収縮する状態を説明する図である。 正常姿勢の油圧テンショナがオイルで満たされた状態を示す図である。 (a)は油圧テンショナが後方に傾斜した状態を示す図であり、(b)は油圧テンショナが前方に傾斜した状態を示す図である。 (a)は油圧テンショナが左方に傾斜した状態を示す図であり、(b)は油圧テンショナが右方に傾斜した状態を示す図であり、(c)は(a)及び(b)の状態から正常姿勢に戻した状態の図である。 油圧テンショナへのオイルの初期充填を説明する図である。 油圧テンショナのロック状態を説明する図である。
以下、本発明の油圧テンショナの一実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の油圧テンショナ1は、図1に示すように、車両、例えば自動二輪車のエンジン10のクランクシャフト側スプロケットとカムシャフト側スプロケットとの間で回転を伝達するカムチェーンCCの走行時に生じる振動を抑止し、かつ、適正な張力を維持するために用いたものであって、カムチェーンCCに向けて突出するように付勢されるプランジャ2が、エンジン本体側に揺動自在に軸支されているテンショナレバーTLの揺動端近傍の背面を押圧することにより、テンショナレバーTLのシュー面がカムチェーンCCの弛み側に摺動接触して張力を付加するようになっている。
油圧テンショナ1は、プランジャ2がテンショナ本体13からプランジャスプリング11によってカムチェーンCCに向けて突出するように付勢される。テンショナ本体13は、プランジャ2の内周部に配置されプランジャ2を摺動自在に支持するテンショナハウジング4と、テンショナハウジング4とは別体に構成されるテンショナボディ5と、から構成される。テンショナボディ5には、不図示のオイルポンプから供給されるオイルを内部に導入するオイル導入管15が接続されるとともにオイル導入管15から供給されたオイルを貯留する低圧油室9が形成される。また、テンショナハウジング4には、低圧油室9に連通する低圧油路6と、低圧油路6からテンショナハウジング4の先端部45とプランジャ2との間に形成される高圧油室8にオイルを流入させるバルブ機構7とが設けられる。
なお、以下の説明において、前後方向とはプランジャの中心軸線Pに沿う方向(付勢方向とも呼ぶ。)を意味し、前方とはプランジャ2の突出方向、後方とはプランジャ2の収縮方向をいう。また、上下方向とは、オイル導入管15の延出方向を意味し、上方とはオイル導入管15の入口側、下方とはオイル導入管15の出口(導入口15a)側をいい(図3(d)参照)、左右方向とは、油圧テンショナ1を後方から見て上下方向と直交する方向を意味する。
プランジャ2は、図2〜図5に示すように、有底円筒形状を有し、中心軸線Pに沿って延びるスリーブ部21の先端にスリーブ部21より大径でテンショナレバーTLの揺動端近傍の背面を押圧する当接部22が形成される。スリーブ部21の後端部には、内周部に1本の棒状部材24が掛け渡されており、プランジャ2を摺動自在に支持するテンショナハウジング4の外周面に形成された平面部41に案内される。符号25は、スリーブ部21の外周面に取り付けられたオイルシールであり、符号26は、プランジャ2の後端部外周面に上下方向に凹設された係合凹部である(図4(a)及び(c)参照)。
テンショナハウジング4の外周面には、図4(b)及び(c)に示すように、90°間隔で4箇所にプランジャスプリング11とオーバーラップするようにプランジャスプリング11の付勢方向に延出する平面部41が形成され、プランジャ2が摺動するとき、棒状部材24が1つの平面部41に案内されてプランジャ2の相対回転が規制されるとともに、平面部41を画成する先端側の壁部42(図4(a)参照) によりプランジャ2の抜け止めがなされる。なお、棒状部材24が壁部42に当接したときに、プランジャ2が最も突出するとともに高圧油室8に貯留するオイル量が最大となる。
また、テンショナハウジング4の後方には、平面部41に隣接して六角形状のフランジ部43が設けられるとともに、さらに後方にはテンショナボディ5に形成された雌ネジ部55に螺合する雄ネジ部44が設けられ、テンショナボディ5にテンショナハウジング4がネジ固定される。なお、テンショナボディ5とテンショナハウジング4との固定方法はネジ固定に関わらず圧入により固定してもよい。フランジ部43の表面は、プランジャスプリング11の受け座として機能し、プランジャ2の外周部を覆うように配置されたプランジャスプリング11が、プランジャ2の当接部22をカムチェーンCCに向けて付勢している。
テンショナボディ5は、図2及び図3に示すように、テンショナハウジング4とは反対側の後方側端面51aから3つの小室9a〜9cが上下方向に重なるように凹設されたベース部材51と、該後方側端面51aを覆うように取り付けられるベースカバー52とから構成され、ベース部材51とベースカバー52は4本のボルト16a、16bで固定され、そのうち対極に位置する2本のボルト16aによりエンジン10に共締めされる。このベース部材51とベースカバー52で画成された3つの小室9a〜9cが低圧油室9を構成する。ベース部材51の前方側には延出部51bが形成され、延出部51bの内周部にはテンショナハウジング4を包むように中心軸線Pと同心状に大径凹部53が形成される。また、ベース部材51には、大径凹部53からさらに窪んで内周面に雌ネジ部55を有する小径凹部54が形成され、小径凹部54にテンショナハウジング4が液密に螺着している。
3つの小室9a〜9cを下から順に第1の小室9a、第2の小室9b、第3の小室9cとすると、最下部に位置する第1の小室9aはプランジャ2の中心軸線Pと重なる位置に配置されて小径凹部54側に開口し、テンショナハウジング4の内部と連通する。また、第1の小室9aは、中心軸線Pと同心状にベースカバー52に形成されたエア抜き穴52aで外部と連通可能に構成される。なお、エア抜き穴52aは常時ボルト16cで封止されている。
3つの小室9a〜9cは、図3(d)に示すように、前後方向に延設され下方から上方に行くに従って、即ち、第1の小室9a、第2の小室9b、第3の小室9cの順で後方側端面51aからの距離が長く延出して形成される。また、第1の小室9aと第2の小室9bは、図2(b)及び図3(b)に示すように、左右方向に延出するように形成され、さらに第1の小室9aの天面は僅かに右上方に向かって傾斜して構成され、第1の小室9aの最高位置である右側端部において第2の小室9bと隔壁56に形成された連通穴56aで連通する。最上部に位置する第3の小室9cは、オイル導入管15が接続され、オイル導入管15の導入口15aの直下で第2の小室9bと隔壁57に形成された連通穴57aで連通する。
さらに第3の小室9cは、図2(b)及び図3(b)、(d)に示すように、左右方向において隔壁58を挟んで反対側に設けられた第3の小室9cと略同一形状をなす排出通路3と後方上端部に形成された出口孔58aで連通している。この第3の小室9cと排出通路3は図2(a)及び図3(a)で示すように、上部に位置する2本のボルト16a、16b間に設けられている。排出通路3は、ベース部材51の延出部51bであって排出通路3の前方下端部に形成された排出口30で外部に連通する。排出口30の直上には、常時ボルト16dで封止されているピン挿入穴59が穿設されている。また、排出通路3及び排出通路3の入口と出口である出口孔58aと排出口30は、オイル導入管15の導入口15aより大きな断面積(流路面積)を有し、低圧油室9が最大限貯留された状態で導入口15aから導入されるオイルが確実に排出されるように設定されている。また、排出口30と、排出口30の下方に位置するテンショナハウジング4とは離間されて配置され、テンショナハウジング4でオイルの排出が妨げられないようになっている。
このように構成された低圧油室9は、オイルポンプによりオイル導入管15からオイルが導入されて先ず第3の小室9cに貯留され、第3の小室9cから連通穴57aを介して第2の小室9bに供給され、第2の小室9bから連通穴56aを介して第1の小室9aに供給され、第1の小室9aからテンショナハウジング4の内部に供給される。また、低圧油室9が最大限貯留された状態で導入口15aから導入される過剰なオイルは、第3の小室9cから出口孔58aを介して排出通路3に流れ、排出口30から外部に排出される。
テンショナハウジング4には、図4(a)に示すように、中心軸線Pと同心状にその後端面で開口するカラー部材挿入穴40aと中央部に位置するバルブ組込み穴40bとが形成され、先端部45にはさらにバルブ組込み穴40bを高圧油室8に連通させるオイル通路80が形成される。
カラー部材挿入穴40aには、中心軸線Pと同心状に貫通孔61が形成されたカラー部材60が圧入されることで挿通される。
バルブ組込み穴40bには、中心軸線Pと同心状に貫通孔71が形成されたリリーフバルブボディ72と、ボール74とが設けられ、リリーフバルブボディ72がカラー部材60を受け座とするリリーフバルブスプリング73によりテンショナハウジング4の先端部45側に付勢される。また、図5に示すように、ボール74はボール保持部45aに保持され、先端部45の後方端面45bを受け座とするチェックバルブスプリング75によりリリーフバルブボディ72に形成された貫通孔71を封止するようにリリーフバルブボディ72側に付勢される。
図4に戻って、リリーフバルブボディ72は、カラー部材60側に位置する小径筒部72aと、小径筒部72aより前方でテンショナハウジング4の内周面に摺動自在に支持される大径筒部72bと、から構成され、小径筒部72aの外周部に配置されるリリーフバルブスプリング73が大径筒部72bの背面72cを付勢し、大径筒部72b先端の外周縁部がリリーフバルブシートをなすテンショナハウジング4のテーパ面45cに当接する。また、大径筒部72bの外周面には周方向に所定の間隔で複数のV字溝72dが形成され、リリーフバルブボディ72がテーパ面45cから離間したときに高圧油室8側から低圧油路6側へのオイルの流入を許容する。また、小径筒部72aにも後方端部に周方向に所定の間隔で複数の切欠き72eが形成され、リリーフバルブボディ72がテーパ面45cから離間して後方端部がカラー部材60と当接してもオイルの流出を許容するように構成される。
本実施形態では、カラー部材60に形成された貫通孔61とリリーフバルブボディ72に形成された貫通孔71により低圧油路6が構成される。また、低圧油路6の先端部に設けられたボール74と、チェックバルブスプリング75とによりワンウェイバルブとしてのチェックバルブ76が構成され、高圧油室8への油の流入を許容し逆に高圧油室8からの油の逆流を阻止する。さらに本実施形態では、リリーフバルブボディ72とリリーフバルブスプリング73とによりリリーフバルブ77が構成され、高圧油室8の油圧が設定圧を超えると開放して、高圧油室8内のオイルを低圧油室9に戻す。これらチェックバルブ76とリリーフバルブ77によりバルブ機構7が構成されている。
また、図5も参照して、テンショナハウジング4の先端部45には、プランジャ2の当接部22と対向する先端フランジ部47と、先端フランジ部47の後方に隣接して全周に亘って凹設された環状凹部48とが形成され、シール部材82が環状凹部48に収容され先端フランジ部47で位置決めされている。シール部材82は、フリクションを小さくして摺動しやすいように断面視で前方に向かって開口するV字状の切欠きが設けられている。なお、これに限らずOリングやXリングを用いてもよい。そして、テンショナハウジング4の先端部45に形成された先端フランジ部47とプランジャ2との空間がシール部材82で封止され高圧油室8が形成される。
低圧油路6を高圧油室8に連通させるオイル通路80は、ボール74を保持するボール保持部45a及びチェックバルブスプリング75を保持するスプリング保持部45dと径方向でオーバーラップするように中心軸線Pと平行に高圧油室8まで延びる軸方向オイル通路81が中心軸線Pを挟んで上下に2本延設される。また、先端フランジ部47には、環状凹部48との境界部に中心軸線Pを中心として径方向に十字状に伸びる2本の径方向オイル通路83が延設されており、2本のうちの一本の径方向オイル通路83は、上下方向に延設されて2本の軸方向オイル通路81と交わっている。なお、この径方向オイル通路83は、後述するオイルの初期充填時にエアが排出される通路として利用される。
このように構成された本実施形態の油圧テンショナ1は、カムチェーンCCの張力が弱まってボール74に作用する低圧油路6側の力が、ボール74に作用する高圧油室8側の力、即ちチェックバルブスプリング75による付勢力と軸方向オイル通路81を介して作用する高圧油室8の油圧による力より大きくなると、図6に示すように、ボール74がチェックバルブスプリング75による付勢力に抗してリリーフバルブボディ72から離間して貫通孔71が開く。これにより、低圧油路6から軸方向オイル通路81を介して高圧油室8にオイルが流入して、プランジャ2が中心軸線Pに沿って突出し、カムチェーンCCに追従する。
また、逆にカムチェーンCCの張力が強まってボール74に作用する低圧油路6側の力よりもボール74に作用する高圧油室8側の力の方が大きくなると、図7に示すように、ボール74がリリーフバルブボディ72に付勢されて貫通孔71が閉じた状態が維持される。これにより、高圧油室8に貯留されるオイルの流出が防止されてカムチェーンCCに所定範囲の張力が付与される。
また、カムチェーンCCからの衝撃等により高圧油室8内の油圧が過大となってリリーフバルブボディ72に作用する高圧油室8側の力、即ち、チェックバルブスプリング75による付勢力と軸方向オイル通路81を介して作用する油圧による力が、リリーフバルブボディ72に作用する低圧油路6側の力、即ち、リリーフバルブスプリング73の付勢力と大径筒部72bの背面72cに作用する低圧油路6の油圧による力より大きくなると、図8に示すように、リリーフバルブボディ72がリリーフバルブスプリング73の付勢力に抗してテンショナハウジング4のテーパ面45cから離間する。そして、高圧油室8のオイルが軸方向オイル通路81を介して、リリーフバルブボディ72の大径筒部72bの外周面に形成されたV字溝72dから切欠き72eを経由して低圧油路6に戻される。
低圧油路6に戻されたり、オイル導入管15から導入される過剰なオイルは、低圧油室9を構成する3つの小室9a〜9cのうち最上部に位置する第3の小室9cに貯留したオイルの液面が上端部に形成された出口孔58aを越えるとき、図3(b)及び(d)に示す出口孔58aから排出通路3に排出され、図2(d)に示す排出通路3の排出口30から外部に油圧テンショナ1の外部に排出される。
ここで、本実施形態の油圧テンショナ1の低圧油室9の作用について図9〜図11を参照してより具体的に説明する。図9は、油圧テンショナ1がオイルで満たされた状態を示している。符号GLは地面と平行に引かれた線であり、符号Qは、低圧油路6の入口であるカラー部材60の貫通穴61の上端から線GLと平行に引いた仮想線である。
図9に示すように、本実施形態の油圧テンショナ1は中心軸線Pがやや前傾するように取り付けられる(以下、この姿勢を正常姿勢と呼ぶ。)。ここで、低圧油室9を構成する3つの小室9a〜9cのうち、最下部に位置する第1の小室9aは、正常姿勢で仮想線Qよりも上方の容積V1が、高圧油室8に貯留可能なオイル量を最大必要オイル量Vmaxとすると最大必要オイル量Vmaxの略1.5倍に設定されており、第1の小室9aの上方に位置し第1の小室9aに連通する第2の小室9bの容積V2は、最大必要オイル量Vmaxの略2.5倍に設定される。
この油圧テンショナ1を搭載した自動二輪車が例えば上り坂を登って地面に対して後方に傾斜したとき(前上がり)、図10(a)に示すように、第1の小室9aはオイルで満たされるとともに第2の小室9bの油面L1は、連通穴57aを通って地面GLと平行に引いた線に一致する。このとき、第2の小室9bに残っているオイル量は最大必要オイル量Vmaxより多いため、この状態で高圧油室8にオイルを最大限供給したとしても第1の小室9aにエアが混入することがない。
また、自動二輪車が例えば下り坂を下って地面に対して前方に傾斜したとき(後ろ上がり)、図10(b)に示すように、第1の小室9aはオイルで満たされるとともに第2の小室9bの油面L2は、連通穴56a、57aを通って地面GLと平行に引いた線に一致する。このとき、第1の小室9aに残っているオイル量は最大必要オイル量Vmaxより多いため、この状態で高圧油室8にオイルを最大限供給したとしても高圧油室8にエアが混入することがない。また、この後ろ上がりの状態から図9に示す正常姿勢に戻ったとしても、第2の小室9bに残っているオイル量は最大必要オイル量Vmaxより多いため、第1の小室9aにエアが混入することがない。
次に図11(a)は、自動二輪車が例えば左方に転倒して地面に対して左方に傾斜したとき(左傾斜)、第1の小室9aの油面L3は連通穴56aを通って地面GLと平行に引いた線に一致し、第2の小室9bの油面L4は連通穴57aを通って地面GLと平行に引いた線に一致する。なお、この状態ではエンジンは停止している。この状態で第2の小室9bに残っているオイル量は最大必要オイル量Vmaxより多い。また、図11(b)は、自動二輪車が例えば右方に転倒して地面に対して右方に傾斜したとき(右傾斜)、第1の小室9aはオイルで満たされるとともに第2の小室9bの油面L5は連通穴57aを通って地面GLと平行に引いた線に一致する。なお、この状態ではエンジンは停止している。この状態で第2の小室9bに残っているオイル量は最大必要オイル量Vmaxより多い。従って、これらの状態から自動二輪車を起こして元の正常姿勢に戻した場合でも、図11(c)に示すように、第1の小室9aに完全にオイルが貯留するため第1の小室9aにエアが混入することがない。
このように本実施形態によれば、自動二輪車がとりうるあらゆる姿勢において、チェックバルブ76より高圧油室8側、即ちオイル通路80と高圧油室8にエアが混入することがない。
続いて、油圧テンショナ1へのオイルの初期充填について説明する。図12は、油圧テンショナへのオイルの初期充填を説明する図である。油圧テンショナ1が組み上がった状態においては、プランジャスプリング11の付勢力によりプランジャ2が突出した状態となっている。そこで先ず、プランジャ2を下方に向くように油圧テンショナ1を保持し、ベースカバー52に形成されたエア抜き穴52aを封止するボルト16cを外し、プランジャ2の中心軸線P上に位置する第1の小室9aを外部に連通させる。続いて、少なくとも第1の小室9aにオイルを充填する。このとき、ボール74がチェックバルブスプリング75の付勢力によりリリーフバルブボディ72に形成された貫通孔71を封止している。
そこで、エア抜き穴52aからエア抜きピンAPを挿入し、エア抜きピンAPの先端でボール74をチェックバルブスプリング75の付勢力に抗してリリーフバルブボディ72から強制的に離間させて高圧油室8をオイル通路80と低圧油路6を介して低圧油室9の第1の小室9aに連通させる。そして、プランジャ2を収縮させながらエア抜きピンAPをポンピングすることで、高圧油室8に貯留していたエアが上方に向かってオイル通路80を構成する軸方向オイル通路81から第1の小室9aに排出されるとともにオイルが高圧油室8に注入される。ここで、図5も参照して、本実施形態の油圧テンショナ1は、先端フランジ部47の後方に隣接して凹設された環状凹部48にシール部材82が収容されて高圧油室8が密封されているため、先端フランジ部47の側方、即ち、先端フランジ部47とスリーブ部21との径方向隙間にもエアが溜まるおそれがある。しかしながら、本実施形態によれば、先端フランジ部47には、環状凹部48との境界部に中心軸線Pを中心として径方向に十字状に伸びる2本の径方向オイル通路83が延設されているので、この径方向隙間に溜まったエアも径方向オイル通路83を介して第1の小室9aに排出することができる。これによって、高圧油室8からエアを排出するとともにオイルを充填させることができる。
次に、油圧テンショナ1のロック機構について説明する。図13は、油圧テンショナのロック状態を示すものである。なお、図13は説明のため、排出通路3の排出口30と、該排出口30の直下で上下方向にプランジャ2の外周部に凹設された係合凹部26とを通る断面を示している。
オイルの初期充填がなされた油圧テンショナ1は、図1に示すようにエンジン10にボルト16aで取り付けられるが、プランジャ2が突出した状態ではテンショナレバーTLと干渉し取り付けることができない。そのため、プランジャ2を収縮させた状態で取り付ける必要がある。そのため本実施形態では、排出通路3の排出口30の直上に常時ボルト16dで封止されているピン挿入穴59が穿設されるとともに、プランジャ2が収縮した状態で、排出口30の直下となる位置にプランジャ2の後端部外周面に上下方向に係合凹部26が設けられている(図4(c)参照)。
そして、排出口30の直上に位置するピン挿入穴59を封止しているボルト16dを外して、ストッパピンSPをピン挿入穴59から差し込むことで、ストッパピンSPが排出口30に係合するとともに、プランジャ2の係合凹部26に係合する。このように本実施形態では、テンショナボディ5に設けられるピン挿入穴59と排出口30及びプランジャ2に設けられる係合凹部26とがロック機構を構成し、これにより、外部からストッパピンSPをロック機構に係合させることでプランジャスプリング11に抗して油圧テンショナ1を収縮した状態に保持することができ、油圧テンショナ1を容易にエンジン10に取り付けることができる。なお、ピン挿入穴59は排出口30を穿設する際に同時に加工されるものであり、特別な加工工程を要するものではない。
このように本実施形態によれば、高圧油室8がテンショナハウジング4とプランジャ2との間であってテンショナハウジング4の先端側に配置されているため、油圧テンショナ1を大型化させることなく低圧油室9を高圧油室8の後方に配置することができる。また、高圧油室8には、プランジャ2とテンショナハウジング4との間をシールするシール部材82が設けられ、テンショナハウジング4の先端部45には、シール部材82の位置決めを行なう先端フランジ部47が形成されるとともにプランジャ2の中心軸線Pと直交する方向に貫通する径方向オイル通路83が設けられているので、高圧油室8のシール性を高められるだけでなく、径方向オイル通路83を設けることで高圧油室8のエア抜きを行うことができる。
また、本実施形態によれば、ボール74と、ボール74を高圧油室8側から低圧油路6側へ付勢するチェックバルブスプリング75とによってワンウェイバルブとしてのチェックバルブ76が構成され、テンショナハウジング4の先端部45の後方端面45bをチェックバルブスプリング76の受け座としたので、高圧油室8から低圧油路6へのオイルの流入を確実に規制することができる。
また、本実施形態によれば、テンショナハウジング4には、テンショナハウジング4の内周部に摺動自在に支持され内部に低圧油路6の一部をなす貫通孔71が形成されたリリーフバルブボディ72と、リリーフバルブボディ72を高圧油室8側へ付勢するリリーフバルブスプリング73とが設けられ、リリーフバルブボディ72とリリーフバルブスプリング73は、高圧油室8の圧力が所定値以上になったときに、高圧油室8側から低圧油路9側へのオイルの流入を許容するリリーフバルブ77を構成し、チェックバルブ76のボール74は、チェックバルブスプリング75によって貫通孔71を閉じるようにリリーフバルブボディ72に付勢されるので、チェックバルブ76とリリーフバルブ77を共通の部品で構成できるため部品点数を削減することができる。
また、本実施形態によれば、テンショナハウジング4には、貫通孔61が形成されたカラー部材60が挿通されており、貫通孔61を低圧油路6の一部として機能させるとともに、カラー部材60をリリーフバルブスプリング73の受け座として機能させることができる。
また、本実施形態によれば、テンショナハウジング4とテンショナボディ5は別体で構成されるので、テンショナハウジング4にチェックバルブ76、リリーフバルブ77、及びカラー部材60を組み込んだ後に、これらをテンショナボディ5に取り付けることができるため組立作業性が向上する。
また、本実施形態によれば、低圧油室9は、互いの隔壁56、57に設けられた連通穴56a、57aによって連通する3つの小室9a〜9cにて形成され、3つの小室9a〜9cの少なくとも一つの第1の小室9aがプランジャ2の中心軸線Pと重なる位置に配置されるので、自動二輪車が前方に傾斜してプランジャ2の中心軸線Pがプランジャ2の突出方向に前傾した姿勢となっても、第1の小室9aにオイルが溜まっているので、高圧油室8にエアが混入しにくい構造となる。これにより、カムチェーンCCに安定した張力を付与することができる。
また、本実施形態によれば、低圧油室9は、プランジャ2の中心軸線Pと重なる位置に配置される第1の小室9aを最下部として、上下方向に重なるように第2及び第3の小室9b、9cが形成されるので、あらゆる姿勢変化時にも低圧油室9に貯留されるオイルを確保しやすくできる。
また、本実施形態によれば、テンショナボディ5には、プランジャ2の中心軸線Pに沿ってテンショナハウジング4とは反対側の後方側端面51aから低圧油室9が凹設されたベース部材51と、ベース部材51の後方側端面51aを覆う平板状のベースカバー52と、から構成されるので、低圧油室9を構成する3つの小室9a〜9cを容易に形成できる。また、ベース部材51とベースカバー52はボルト16aでエンジンに共締めされるので、ベース部材51とベースカバー52の締結を簡単に行うことができる。
また、本実施形態によれば、テンショナハウジング4とテンショナボディ5は別体で構成されるので、テンショナボディ5の機能が低圧油室9の形成に集約されるので、テンショナボディ5の加工が容易となる。
また、本実施形態によれば、3つの小室9a〜9cのうち、第1の小室9aと第2の小室9bは左右方向に延出するように形成されるとともに、第1の小室9aと第2の小室9bを連通する連通穴56aは左右方向一端部であって第1の小室9aの最高位置に形成されるので、前後左右の傾斜に対して低圧油室9に貯留されるオイル量を確保しやすい。
また、本実施形態によれば、テンショナボディ5には、低圧油室9から外部へオイルを排出する排出通路3が設けられ、排出通路3の出口である排出口30とプランジャ2に設けられる係合凹部26に外部からストッパピンSPを係合させることによりプランジャ2の突出を規制するので、オイルの排出通路3の排出口30を、ストッパピンSPを係合させる係合部として機能させることで油圧テンショナ1の構造を簡素化することができる。また、排出口30とは別にストッパピンSP用の係合部をテンショナボディ5に形成する必要がないため、製造方法を煩雑化することを防止できる。
また、本実施形態によれば、排出通路3の断面積が低圧油室9に設けられるオイル導入管15の導入口15aの断面積よりも大きいので、排出通路3を、低圧油室9のオイルが最大限貯留したときのリリーフ通路とし確実に機能させることができる。
また、本実施形態によれば、排出通路3はプランジャ2の上方に配置され、排出通路3の排出口30はプランジャ2と離間して配置されるので、プランジャ2により排出通路3からのオイルの排出が妨げられることがないため、確実にオイルをリリーフさせることができる。
また、本実施形態によれば、テンショナハウジング4とテンショナボディ5は別体で構成されるので、容易にテンショナボディ5に排出通路3を形成することができる。
また、本実施形態によれば、低圧油室9は、互いの隔壁56、57に設けられた連通穴56a、57aによって連通する3つの小室9a〜9cにて形成され、プランジャ2の中心軸線と重なる位置に配置される第1の小室9aを最下部として、上下方向に重なるように3つの小室9a〜9cを積み上げるように形成され、排出通路3は、第1の小室9aよりも上方に位置するとともに排出通路3よりも下方にある第2の小室9bよりもプランジャ2の付勢方向に延出され、排出通路3の排出口30は、第2の小室9bよりも延出側に設けたので、あらゆる姿勢変化時にも低圧油室9に貯留されるオイル量を確保しやすくできるとともに、排出通路3の形成を容易にできる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
1 油圧テンショナ
10 エンジン
11 プランジャスプリング
13 テンショナ本体
2 プランジャ
4 テンショナハウジング
45 先端部
45b 後方端面(受け座)
47 先端フランジ部(フランジ部)
5 テンショナボディ
56、57 隔壁
56a、57a 連通穴
6 低圧油路
60 カラー部材
61 貫通孔
71 貫通孔
72 リリーフバルブボディ
73 リリーフバルブスプリング
74 ボール
75 チェックバルブスプリング
76 チェックバルブ(ワンウェイバルブ)
77 リリーフバルブ
8 高圧油室
80 オイル通路
81 軸方向オイル通路
82 シール部材
83 径方向オイル通路(オイル通路)
9 低圧油室
9a 第1の小室
9b 第2の小室
9c 第3の小室
CC カムチェーン
P 中心軸線

Claims (3)

  1. プランジャスプリングにより外部へ突出する方向に付勢されるプランジャと、
    前記プランジャを摺動自在に支持するテンショナハウジングと、該テンショナハウジングの付勢方向反対側に配置され前記テンショナハウジングと一体又は別体に構成されるテンショナボディと、を備えるテンショナ本体と、
    前記テンショナハウジングと前記プランジャとの間に形成される高圧油室と、
    前記テンショナボディに形成され、オイルポンプによって供給されるオイルを貯留する低圧油室と、
    前記テンショナハウジングに形成され、前記低圧油室から流入したオイルを前記高圧油室側に流入させるワンウェイバルブを有し前記高圧油室側にオイルを供給する低圧油路と、を備え、カムチェーン又はタイミングベルトに張力を付与する油圧テンショナであって、
    前記プランジャは有底円筒形状を有し、内周部に前記テンショナハウジングを挿通させて前記テンショナハウジングの先端部との間に前記高圧油室を形成し、
    前記高圧油室には、前記プランジャと前記テンショナハウジングとの間をシールするシール部材が設けられ、
    前記テンショナハウジングの先端部には、前記シール部材の位置決めを行なうフランジ部が形成され、
    前記フランジ部には、前記プランジャの中心軸線と直交する方向に貫通するオイル通路が設けられ
    前記ワンウェイバルブは、ボールと、該ボールを前記高圧油室側から前記低圧油路側へ付勢するチェックバルブスプリングとによって構成されるチェックバルブであって、前記テンショナハウジングの先端部に前記チェックバルブスプリングの受け座を設け、
    前記テンショナハウジングには、前記テンショナハウジングの内周部に摺動自在に支持され内部に前記低圧油路の一部をなす貫通孔が形成されたリリーフバルブボディと、前記リリーフバルブボディを前記高圧油室側へ付勢するリリーフバルブスプリングとが設けられ、前記リリーフバルブボディと前記リリーフバルブスプリングは、前記高圧油室の圧力が所定値以上になったときに、前記高圧油室側から前記低圧油路側へのオイルの流入を許容するリリーフバルブを構成し、
    前記チェックバルブの前記ボールは、前記チェックバルブスプリングによって前記貫通孔を閉じるように前記リリーフバルブボディに付勢されることを特徴とする油圧テンショナ。
  2. 前記テンショナハウジングには、内部に前記低圧油路の一部をなす貫通孔が形成されたカラー部材が挿通され、
    前記リリーフバルブスプリングは、前記カラー部材を受け座として前記リリーフバルブボディを前記高圧油室側へ付勢することを特徴とする請求項に記載の油圧テンショナ。
  3. 前記テンショナハウジングと前記テンショナボディは別体で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧テンショナ。
JP2010045870A 2010-03-02 2010-03-02 油圧テンショナ Expired - Fee Related JP5430445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010045870A JP5430445B2 (ja) 2010-03-02 2010-03-02 油圧テンショナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010045870A JP5430445B2 (ja) 2010-03-02 2010-03-02 油圧テンショナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011179621A JP2011179621A (ja) 2011-09-15
JP5430445B2 true JP5430445B2 (ja) 2014-02-26

Family

ID=44691332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010045870A Expired - Fee Related JP5430445B2 (ja) 2010-03-02 2010-03-02 油圧テンショナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5430445B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101432424B1 (ko) * 2013-01-18 2014-09-25 휴엠케이 주식회사 압력빼기 릴리프 밸브
JP6523844B2 (ja) * 2015-07-18 2019-06-05 ボーグワーナー インコーポレーテッド 一体型チェック・リリーフバルブ
JP6378661B2 (ja) * 2015-11-16 2018-08-22 株式会社椿本チエイン チェーンテンショナ
JP6959515B2 (ja) * 2017-10-20 2021-11-02 株式会社椿本チエイン テンショナ及びリリーフバルブユニット

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001082558A (ja) * 1999-09-09 2001-03-27 Ntn Corp チェーンテンショナ
JP4017427B2 (ja) * 2002-03-28 2007-12-05 本田技研工業株式会社 油圧式テンショナリフタ
JP2006300121A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Ntn Corp 油圧式オートテンショナ
JP4991490B2 (ja) * 2007-11-09 2012-08-01 Ntn株式会社 チェーンテンショナ
JP2009270642A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Ntn Corp 油圧式オートテンショナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011179621A (ja) 2011-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6383103B1 (en) Hydraulic tensioner
US8951154B2 (en) Hydraulic tensioner
JP4509716B2 (ja) 油圧式テンショナリフタ
JP5430445B2 (ja) 油圧テンショナ
JP5430446B2 (ja) 油圧テンショナ
KR100538973B1 (ko) 릴리프 밸브 부착 유압식 텐셔너
CN108626331A (zh) 张紧装置
JP3980023B2 (ja) リリーフバルブ付き油圧式テンショナ
JP6959515B2 (ja) テンショナ及びリリーフバルブユニット
US20190316658A1 (en) Check valve assembly structure for hydraulic tensioner
CN109630630A (zh) 张紧装置
US20190195123A1 (en) Tensioner
JP2001182789A (ja) リリーフバルブ付油圧式テンショナ
KR101895671B1 (ko) 텐셔너
JP5377364B2 (ja) 油圧テンショナ
US20070032321A1 (en) Plastic hydraulic tensioner
US11268598B2 (en) Tensioner
JP2011179620A (ja) 油圧テンショナ
US20190063633A1 (en) Oil pressure control device
JP7177345B2 (ja) テンショナ
JP2009275756A (ja) チェーンテンショナ
CN109424705A (zh) 张紧装置
JP6661661B2 (ja) リリーフ弁構造体
CN111133227B (zh) 液压张紧器
JP2006168430A (ja) マスタシリンダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5430445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees