JP5430107B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズを備えた移動体を磁気駆動機構によってレンズ光軸方向に駆動するレンズ駆動装置に関するものである。
カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラ等に搭載されたカメラはレンズ駆動装置を有しており、かかるレンズ駆動装置は、支持体と、レンズを保持する移動体と、この移動体をレンズ光軸方向に駆動する磁気駆動機構とを有している。また、移動体の撮像素子側端部と支持体との間には第1バネ部材が配置され、移動体の被写体側端部と支持体との間には第2バネ部材が配置されている。ここで、第1バネ部材および第2バネ部材はいずれも、複数本のアーム部を備えた板バネ状のジンバルバネである。このため、第1バネ部材および第2バネ部材は、レンズ光軸方向、レンズ光軸に直交するラジアル方向、およびレンズ光軸周りの回転方向のバネ力を発揮する。従って、磁気駆動機構による推力と第1バネ部材および第2バネ部材のレンズ光軸方向のバネ力を利用して移動体のレンズ光軸方向の位置制御を行うことができるとともに、移動体のラジアル方向の変位や移動体の回転変位を抑制することができる(特許文献1参照)。
かかるレンズ駆動装置では、移動体の小型化に伴って、移動体を軽量化した場合や磁気駆動機構が発生する推力が低下した場合、第1バネ部材および第2バネ部材のバネ力を小さくする必要があるが、バネ力を小さくすることを目的に、アーム部の薄手化や細幅化を行なうと、第1バネ部材および第2バネ部材の強度や特性、耐応力性能が低下する。そこで、本願発明者は、バネ部材の枚数を減らすことにより、移動体に対するバネ力を小さくし、アーム部の薄手化や細幅化を回避することを提案する。
一方、1つの移動体にバネ部材を1枚のみ用いたレンズ駆動装置としては、マグネット支持体に設けた突部と、移動体に設けた突部とを当接させて、移動体のレンズ光軸方向(スラスト方向)における一定距離以上の変位を阻止することにより、移動体の抜けを防止するスラスト変位阻止機構を備えたものが提案されている(特許文献2、3参照)。
また、特許文献2、3に開示のレンズ駆動装置では、マグネット支持体の外周面に設けたリブが移動体の内周面と摺動する構成や、移動体の内周面に形成したリブがマグネット支持体の外周面と摺動する構成を採用することによって、移動体がレンズ光軸に対する傾くことを阻止する傾き変位阻止機構が採用されている。
特開2007−226011号公報 特開2003−207708号公報 特開2003−295033号公報
しかしながら、特許文献2、3に記載の構成では、マグネット支持体の外周面と移動体の内周面との間でレンズ光軸方向の移動の規制や移動体の傾き阻止を行なうため、マグネット支持体の外周面と移動体の内周面との間には、変位阻止機構を設けるだけのスペースが必要である。それ故、特許文献2、3に記載の構成では、小型のレンズ駆動装置、特にラジアル方向の寸法が小さなレンズ駆動装置には適用できないという問題点がある。
また、特許文献2、3に記載の構成では、移動体がレンズ光軸周りに回転することを阻止する機構が設けられていない。このため、外部から加わった衝撃により、移動体がレンズ光軸周りに回転しようとした際、移動体からの回転力が全て1枚のバネ部材に加わるので、バネ部材に塑性変形などの致命的な不具合が発生しやすいという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、小型化に適し、かつ、小型化する際にバネ部材の枚数を1枚に減らしても、移動体のレンズ光軸方向への一定距離以上の変位、移動体のラジアル方向の変位、移動体のレンズ光軸周りの回転変位、および移動体のレンズ光軸に対する傾きを阻止することのできるレンズ駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、支持体と、レンズを保持する移動体と、該移動体をレンズ光軸に沿って駆動する磁気駆動機構と、一方端が前記移動体側に接続され、他方端が前記支持体側に接続されたアーム部を備えたバネ部材と、を有するレンズ駆動装置において、前記バネ部材は、前記移動体のレンズ光軸方向における一方側方向の端部と、前記支持体との間のみに1枚配置され、前記移動体のレンズ光軸方向の他方側方向の端部には、前記移動体と前記支持体とにおいてレンズ光軸方向で対向する双方の端面のうち、一方側部材の端面からレンズ光軸方向に延びた凸部と、他方側部材の端面でレンズ光軸方向に開口して前記凸部が嵌っており、前記移動体がレンズ光軸方向の前記他方側方向に移動した際に前記凸部の先端部が当接する底部を備えた凹部とによって、前記移動体のレンズ光軸方向の前記他方側方向への一定距離以上の変位、前記移動体のレンズ光軸方向に直交するラジアル方向の変位、前記移動体のレンズ光軸周りの回転変位、および前記移動体のレンズ光軸に対する傾きを阻止する変位阻止機構が構成され、前記凹部の内側面および前記凸部の外側面の少なくとも一方には、レンズ光軸方向に延在する空気抜き用の溝が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るレンズ駆動装置では、アーム部を備えたジンバルバネ状のバネ部材を移動体のレンズ光軸方向における一方側の端部のみに1枚だけ用いるため、従来の2枚バネに比べて、1枚当りのバネ力が大きい。従って、移動体の小型化に伴って、移動体を軽量化した場合や磁気駆動機構が発生する推力が低下した場合でも、アーム部を薄手化あるいは細幅化する余裕がある。それ故、バネ部材の強度やバネ特性、耐応力性能などが低下することはない。この場合、移動体の他方側端部では、ラジアル方向の変位、移動体の回転変位、および移動体の傾きが発生しやすいが、本発明では、移動体の他方側端部には、移動体および支持体のうち、一方側部材の端面からレンズ光軸方向に延びた凸部と、他方側部材の端面でレンズ光軸方向に開口して凸部が嵌った凹部とによって、移動体のレンズ光軸方向の一定距離以上の変位、移動体のラジアル方向の変位、移動体の回転変位、および移動体の傾きを阻止する変位阻止機構が構成されているため、バネ部材が1枚だけであっても、移動体の無駄な変位を抑えることができる。さらに、かかる構成の変位阻止機構であれば、移動体と支持体とにおいてレンズ光軸方向で対向する双方の端面を利用するため、ラジアル方向において、支持体と移動体との間に変位阻止機構を設けるスペースを確保する必要がない。それ故、本発明は、小型のレンズ駆動装置、特にラジアル方向の寸法が小さなレンズ駆動装置に適している。さらにまた、本発明で採用した変位阻止機構は、1つの機構で、移動体のレンズ光軸方向の一定距離以上の変位、移動体のラジアル方向の変位、および移動体の傾きを阻止するとともに、移動体の回転変位も阻止する。それ故、外部から加わった衝撃により、移動体がレンズ光軸周りに回転しようとした際、移動体からの回転力がバネ部材に加わることがないので、バネ部材を1枚としても、バネ部材に塑性変形などの致命的な不具合が発生することがない。
本発明において、前記磁気駆動機構に用いたコイルおよびマグネットは、レンズ光軸方向において前記バネ部材と前記変位阻止機構との間に挟まれていることが好ましい。すなわち、本発明では、バネ部材を移動体のレンズ光軸方向における一方側の端部のみに1枚だけ用い、移動体の他方側端部では、移動体と支持体とにおいてレンズ光軸方向で対向する双方の端面を利用して変位阻止機構を構成したため、レンズ光軸方向においてバネ部材と変位阻止機構との間に磁気駆動機構を配置することができる。このため、磁気駆動機構をレンズ光軸方向で偏った位置に配置した場合に比して、磁気駆動機構が移動体を駆動した際、移動体が傾くことがない。また、レンズ光軸方向においてバネ部材と変位阻止機構との間に挟まれた領域を磁気駆動機構の配置スペースとして有効利用するため、レンズ駆動装置の小型化に適している。
本発明において、前記凸部は、前記一方側部材に一体に形成されていることが好ましい。このように構成すると、凸部を構成するために新たな部材を追加する必要がない。それ故、部品点数を削減できるので、レンズ駆動装置の低コスト化を図ることができる。
本発明において、前記支持体および前記移動体は、略直方体形状の外形形状を備え、前記変位阻止機構は、レンズ光軸方向からみたときに前記支持体および前記移動体の角部分に相当する位置に配置されていることが好ましい。このような角部分は、円形のレンズが位置しない空きスペースであるため、かかる位置に変位阻止機構を配置すれば、レンズ駆動装置を小型化した場合でも、変位阻止機構を無理なく配置することができる。
この場合、前記磁気駆動機構に用いたマグネットは、前記支持体をレンズ光軸方向からみたときに当該支持体の辺部分に相当する位置に配置された平板状マグネットであることが好ましい。このような平板板マグネットであれば、製造しやすいので、安価である。
本発明において、前記変位阻止機構は、前記レンズ光軸を中心とする回転対称の複数位置の各々に配置されていることが好ましい。このように構成すると、変位阻止機構によって移動体の変位を阻止した際、移動体が傾くことを確実に防止することができる。
本発明において、さらに、前記磁気駆動機構がレンズ光軸方向の推力を発生させていない状態で前記移動体が位置する原点位置に向けて前記移動体を押圧する押圧部材を備えていることが好ましい。このように構成すると、外力が加わっても、移動体を原点位置に確実に保持することができる。
本発明において、前記押圧部材は、前記レンズ光軸を中心とする回転対称の押圧力を前記移動体に加えることが好ましい。このように構成すると、磁気駆動機構が移動体を駆動した際、移動体が傾くことがない。
本発明に係るレンズ駆動装置では、アーム部を備えたジンバルバネ状のバネ部材を移動体のレンズ光軸方向における一方側の端部のみに1枚だけ用いるため、従来の2枚バネに比べて、1枚当りのバネ力が大きい。従って、移動体の小型化に伴って、移動体を軽量化した場合や磁気駆動機構が発生する推力が低下した場合でも、アーム部を薄手化あるいは細幅化する余裕がある。それ故、バネ部材の強度やバネ特性、耐応力性能などが低下することはない。また、移動体の他方側端部には、移動体および支持体のうち、一方側部材の端面からレンズ光軸方向に延びた凸部と、他方側部材の端面でレンズ光軸方向に開口して凸部が嵌った凹部とによって、移動体のレンズ光軸方向の一定距離以上の変位、移動体のラジアル方向の変位、移動体の回転変位、および移動体の傾きを阻止する変位阻止機構が構成されているため、バネ部材が1枚だけであっても、移動体の無駄な変位を抑えることができる。さらに、かかる構成の変位阻止機構であれば、移動体と支持体とにおいてレンズ光軸方向で対向する双方の端面を利用するため、ラジアル方向において、支持体と移動体との間に変位阻止機構を設けるスペースを確保する必要がない。それ故、本発明は、小型のレンズ駆動装置、特にラジアル方向の寸法が小さなレンズ駆動装置に適している。さらにまた、本発明で採用した変位阻止機構は、1つの機構で、移動体のレンズ光軸方向の一定距離以上の変位、移動体のラジアル方向の変位、および移動体の傾きを阻止するとともに、移動体の回転変位も阻止する。それ故、外部から加わった衝撃により、移動体がレンズ光軸周りに回転しようとした際、移動体からの回転力がバネ部材に加わることがないので、バネ部材を1枚としても、バネ部材に塑性変形などの致命的な不具合が発生することがない。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明するレンズ駆動装置は、カメラ付き携帯電話機の他にも、様々な電子機器に取り付けることが可能である。例えば、薄型のデジタルカメラ、PHS、PDA、バーコードリーダ、監視カメラ、車の背後確認用カメラ、光学的認証機能を有するドア等に用いることができる。
(レンズ駆動装置の全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明を適用したレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。図2は、本発明を適用したレンズ駆動装置に用いた主たる部材の説明図であり、図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は各々、本発明を適用したレンズ駆動装置に用いたスペーサを撮像素子側からみた斜視図、押圧部材を被写体側からみた斜視図、コイルホルダを被写体側からみた斜視図、コイルを被写体側からみた斜視図、およびコイルホルダを撮像素子側からみた斜視図である。
図1(a)、(b)において、本形態のレンズ駆動装置1は、カメラ付き携帯電話機等に用いられる薄型カメラにおいて、1枚乃至複数枚のレンズ121をレンズ光軸Lに沿って被写体(物体側)に近づくA方向(前側)、および被写体とは反対側(撮像素子側/像側)に近づくB方向(後側)の双方向に移動させるためのものであり、略直方体形状を有している。レンズ駆動装置1は、概ね、レンズ121および固定絞りを内側に保持した移動体3と、この移動体3をレンズ光軸L方向に沿って移動させる磁気駆動機構5と、磁気駆動機構5および移動体3などが搭載された支持体2とを有している。移動体3は、レンズ121および固定絞りを保持する円筒状のレンズホルダ12と、後述する第1コイル30xおよび第2コイル30yを外周側面で保持するコイルホルダ13とを備えており、コイルホルダ13の中央穴130にレンズホルダ12が保持されている。かかる移動体3において、コイルホルダ13の被写体側に位置する上面部134には、後述する押圧部材17(図2(b)参照)が固着されている。
支持体2は、撮像素子側において撮像素子(図示せず)を保持するための矩形板状の撮像素子ホルダ19と、撮像素子ホルダ19に対して被写体側で被さる箱状のヨーク18と、ヨーク18の内側に配置される矩形板状のスペーサ11とを備えている。
ヨーク18において、移動体3を被写体側で覆う上板部185の中央には、被写体からの光をレンズ121に取り込むための円形の入射窓180が形成されている。
スペーサ11は、ヨーク18の上板部185に対して撮像素子側で重なる上板部115と、上板部115の4つ辺部から撮像素子側に突き出た4枚の側板部116とを備えており、上板部115の中央には、被写体からの光をレンズ121に取り込むための円形の入射窓110が形成されている。また、スペーサ11において、上板部185の撮像素子側の面115a(端面)には、入射窓110を挟む対角位置に、撮像素子側に向けて突出する2本の軸状の凸部117(図2(a)参照)が形成されている。かかる凸部117は、詳しくは後述するように、移動体3の側に形成された凹部137に嵌って変位阻止機構1aを構成する。
撮像素子ホルダ19の底板部分195の中央には、入射光を撮像素子(図示せず)に導く穴190が形成されている。また、撮像素子ホルダ19において、底板部分195の被写体の面では、その外周縁に沿って被写体側に突き出た枠部196が形成されており、かかる枠部196の内周縁の所定位置には、小さな突起197が形成されている。ここで、枠部196は、後述するバネ部材14を固定するのに用いられる。突起197は、枠部196よりわずかに高く被写体側に突出しており、移動体3(コイルホルダ13)の底部135に当接することにより、移動体3が最も撮像素子側に位置する際の原点位置を規定する。
本形態において、ヨーク18は、鋼板等の強磁性板からなり、マグネット16とともに、コイルホルダ13に保持された第1コイル30xおよび第2コイル30yに鎖交磁界を発生させる鎖交磁界発生体を構成している。かかる鎖交磁界発生体は、コイルホルダ13の外周面に巻回された第1コイル30xおよび第2コイル30yとともに磁気駆動機構5を構成している。
(磁気駆動機構5の詳細構成)
本形態のレンズ駆動装置1において、レンズ光軸L方向からみたとき、レンズ121は円形であるが、支持体2に用いたヨーク18は矩形箱状である。従って、ヨーク18は、角筒状胴部184を備えており、角筒状胴部184の上面側には、入射窓180が形成された上板部185を備えている。本形態において、角筒状胴部184は四角筒状であり、レンズ光軸L方向からみたときに四角形の辺に相当する各位置に4つの側板部181を備えている。
本形態において、4つの側板部181の各々の内面にはマグネット16が固着されており、かかるマグネット16は各々、矩形の平板状永久磁石からなる。4つのマグネット16はいずれもレンズ光軸L方向において2分割されており、いずれにおいても内面と外面とが異なる極に着磁されている。例えば、4つのマグネット16では、例えば、上半分では内面がN極に着磁され、外面がS極に着磁され、下半分では、内面がS極に着磁され、外面がN極に着磁されている。このため、4つのマグネット16では、隣接する永久磁石同士において、磁極の配置が同一である。なお、4つのマグネット16では、隣接するマグネット16において、磁極の配置を同一とした構成、および磁極の配置を相違させた構成のいずれをも採用することができる。
移動体3は、レンズ121等を保持する円筒状のレンズホルダ12と、コイル(第1コイル30xおよび第2コイル30y)が外周側面に巻回されたコイルホルダ13(図2(c)参照)とを備えており、レンズホルダ12およびコイルホルダ13によって移動体3の側壁部分が構成されている。
本形態では、コイルホルダ13をレンズ光軸L方向からみたとき、内周形状は円形であるが、四角形の4つの辺に相当する各位置に4つの外周側面131を備えている。かかるコイルホルダ13の外周側面131において、レンズ光軸L方向における両端部および中央位置には、コイルホルダ13の全周にわたってリブ状突起131a、131b、131cが形成されており、撮像素子側端部に形成されたリブ状突起131aと中央位置に形成されたリブ状突起131bとに挟まれた凹部は第1コイル巻回部132xになっており、被写体側端部に形成されたリブ状突起131cと中央位置に形成されたリブ状突起131bとに挟まれた凹部は第2コイル巻回部132yになっている。なお、コイルホルダ13において、第1コイル巻回部132x、および第2コイル巻回部132yの各々に対して、四角形の角部分を避けるように除去してなる矩形の貫通穴(図示せず)を形成することにより、コイルホルダ13の軽量化を図ることもある。
このように構成したコイルホルダ13において、第1コイル巻回部132xには第1コイル30xが巻回されており、第2コイル巻回部132yには第2コイル30yが巻回されている(図2(d)参照)。ここで、第1コイル巻回部132xおよび第2コイル巻回部132yは、レンズ光軸L方向からみたとき四角形であるため、第1コイル30xおよび第2コイル30yはいずれも四角筒状に巻回されている。なお、4つのマグネット16はいずれもレンズ光軸L方向で分割された2つの面が異なる極に着磁されているため、2つの第1コイル30xおよび第2コイル30yにおける巻回方向は反対である。
このように構成したコイルホルダ13は、ヨーク18の内側に配置される。その結果、第1コイル30xおよび第2コイル30yの4つの辺部は各々、ヨーク18の角筒状胴部184の内面に固着されたマグネット16に対向することになる。
(バネ部材およびその周辺の構成)
本形態のレンズ駆動装置1において、移動体3と支持体2との間には1枚のバネ部材14が配置されている。バネ部材14は、支持体2側に保持される外周側連結部14aと、移動体3の側に保持される円環状の内周側連結部14bと、外周側連結部14aと内周側連結部14bとを接続する複数本の板バネ状のアーム部14cとを備えている。かかるバネ部材14は、ベリリウム銅や非磁性のSUS系鋼材等といった非磁性の金属製であり、所定厚の薄板に対するプレス加工、あるいはフォトリソグラフィ技術を用いたエッチング加工により形成したものである。また、バネ部材14は、バネ片14e、14fに2分割されており、第1コイル30xおよび第2コイル30yの各端末は各々、バネ片14e、14fに接続される。また、バネ片14e、14fには各々、端子14dが形成されており、バネ部材14(バネ片14e、14f)は第1コイル30xおよび第2コイル30yに対する給電部材としても機能する。なお、本形態では、アーム部14cが周方向に円弧状に延在している構成を採用したが、アーム部14cについては周方向で折り返した構成や、ラジアル方向で折り返した蛇行部をもって周方向に延在している構成などを採用することもできる。
本形態において、バネ部材14は、移動体3のレンズ光軸L方向の撮像素子側の端部(移動体3のレンズ光軸L方向の一方側の端部)と、支持体2との間に配置される。かかる構成を実現するにあたって、本形態では、コイルホルダ13の底部135には、レンズホルダ12が配置される中央穴130の周りに撮像素子側に突出した円筒部136が形成されている(図2(e)参照)。また、撮像素子ホルダ19において、底板部分195の外周縁には枠部196が形成されている。従って、バネ部材14の内周側連結部14bをコイルホルダ13の円筒部136に固着し、バネ部材14の外周側連結部14aを撮像素子ホルダ19の枠部196に固着すれば、バネ部材14のアーム部14cは、両端が移動体3のレンズ光軸L方向の撮像素子側の端部と、支持体2との間に配置された状態となる。
かかる状態で、バネ部材14は、レンズ光軸L方向、レンズ光軸Lに直交するラジアル方向、およびレンズ光軸L周りの回転方向のバネ力を発揮する。従って、磁気駆動機構5による推力とバネ部材14のレンズ光軸L方向のバネ力を利用して移動体3のレンズ光軸L方向の位置制御を行うことができるとともに、移動体3の撮像素子側端部がラジアル方向および回転方向に変位しようとするのを防止することができる。
(変位阻止機構1aの構成)
図3は、本発明を適用したレンズ駆動装置1において、変位阻止機構1aでエアーダンパ現象が発生するのを防止するための構成の説明図である。
本形態のレンズ駆動装置1においては、移動体3のレンズ光軸L方向の撮像素子側の端部(移動体3のレンズ光軸L方向の一方側の端部)と支持体2との間にバネ部材14が配置されている一方、移動体3のレンズ光軸L方向の被写体側の端部(移動体3のレンズ光軸L方向の他方側の端部)と支持体2との間には、以下に説明する変位阻止機構1aが構成されている。
まず、支持体2においては、スペーサ11の上板部185の撮像素子側の面115a(端面)に、入射窓110を挟む対角位置に、撮像素子側(レンズ光軸L方向の一方側)に向けて突出する2本の軸状の凸部117が形成されている一方、移動体3においては、コイルホルダ13の上面部134に、被写体側(レンズ光軸L方向の他方側)に向けて開口して2本の凸部117が各々嵌る凹部137が2つ形成されている。なお、コイルホルダ13の上面部134には、凹部137の開口縁に沿って円環状の段部138が形成されている。
このように構成した変位阻止機構1aでは、移動体3がレンズ光軸Lに沿って被写体側に変位した際、凸部117の端部117cが凹部137の底部137cに当接するため、移動体3がそれ以上、被写体側に変位することが阻止される。また、移動体3がレンズ光軸L方向に直交するラジアル方向の変位しようとしても、かかるラジアル方向の変位は、凸部117の外周面と凹部137の内周面との干渉により阻止される。さらに、移動体3がレンズ光軸L周りに回転しようとする回転変位も、凸部117の外周面と凹部137の内周面との干渉により阻止される。しかも、移動体3がレンズ光軸Lに沿って移動する全範囲において、凸部117は凹部137に嵌ったまま、凹部137の内周面に摺動する。従って、移動体3がレンズ光軸Lに対して傾こうとする変位も阻止される。
また、本形態では、コイルホルダ13の上面部134には、凹部137の開口縁に沿って円環状の段部138が形成されており、かかる段部138に対して、スペーサ11の上板部115が当接することによっても、移動体3がそれ以上、被写体側に変位することが阻止される。かかる構成によれば、凸部117の端部117cと凹部137の底部137cとの当接のみを利用した場合に比較して、移動体3と支持体2との当接面積が広いので、移動体3と支持体2との当接箇所が損傷することを防止することができる。
ここで、変位阻止機構1aは、スペーサ11の上板部185とコイルホルダ13の上面部134とによって構成されており、磁気駆動機構5に用いたコイル(第1コイル30xおよび第2コイル30y)およびマグネット16は、レンズ光軸L方向において変位阻止機構1aおよびバネ部材14によって挟まれた領域に位置する。また、変位阻止機構1aは、レンズ光軸Lを中心とする回転対称の2箇所に配置されている。このため、変位阻止機構1aによって移動体3の変位を阻止した際、移動体3が傾くことを確実に防止することができる。
本形態では、変位阻止機構1aを構成するにあたって、スペーサ11の凸部117と、コイルホルダ13の凹部137とを利用し、凸部117が凹部137内で摺動する構成になっている。このため、本形態では、スペーサ11およびコイルホルダ13をいずれも合成樹脂製として摺動性を高めてある。また、スペーサ11を合成樹脂製としたため、凸部117を上板部115などと一体に形成することができ、別部品で凸部117を形成する必要がない。それ故、部品点数の削減を図ることができる、なお、スペーサ11は、樹脂成形品の他、金属製や無機絶縁材料の成形品であってもよく、コイルホルダ13についても、樹脂成形品の他、非磁性の金属製や無機絶縁材料の成形品であってもよい。
なお、凸部117の外周面と凹部137の内周面にクリアランスを設け、常時は凸部117の外周面と凹部137の内周面とが非接触状態で、外力が生じた場合に凸部117の外周面と凹部137の内周面とが当接して位置規制するようにしてもよい。このように構成すると、凸部117の外周面と凹部137の内周面との間で摺動ロスが発生することを防止することができる。
また、本形態では、変位阻止機構1aを構成するにあたって、スペーサ11の凸部117と、コイルホルダ13の凹部137とを利用し、このため、凹部137内で凸部117が移動する際に凹部137の奥(底部137cの側)で空気が圧縮されるエアーダンパ現象が発生すると、移動体3に余計な負荷が加わってしまう。かかるエアーダンパ現象の発生を防止するにあたって、本形態では、凹部137と凸部117とのクリアランスを利用している。但し、エアーダンパ現象の発生をより確実に防止するには、例えば、図3(a)に示すように、凹部137の内側面に沿って、レンズ光軸Lに延びた空気抜き用の溝137aを形成すれよく、かかる構成によれば、溝137aを介して空気の流出を行なわせることができる。また、図3(b)に示すように、凸部117の外側面に沿って、レンズ光軸Lに延びた溝117aを形成すれば、溝117aを介して空気の流出を行なわせることができる。
このような空気抜き用の溝117a、137a(バイパス)を設けたことにより、凸部117と凹部137のクリアランスは、ラジアル方向の変位、回転方向の変位、光軸に対する傾きの規制量で決定できるので、精度の高い変位阻止を行える。
(押圧部材17の構成)
本形態のレンズ駆動装置1において、磁気駆動機構5に用いた第1コイル30xおよび第2コイル30yへの通電を停止している期間中、移動体3は撮像素子側に位置し、移動体3の底部(コイルホルダ13の底部135)には、撮像素子ホルダ19の突起197が当接する。かかる状態における移動体3の位置が原点位置である。
本形態では、第1コイル30xおよび第2コイル30yへの通電を停止している期間中、移動体3を原点位置に保持することを目的に、移動体3において、コイルホルダ13の被写体側に位置する上面部134には押圧部材17が固着されている。押圧部材17は、金属製の板バネであり、矩形の固定用枠部171と、固定用枠部171の対角位置において固定用枠部171の内周縁から切り起こされた2つの板バネ部172とを備えており、板バネ部172は、固定用枠部171から被写体側に向けて斜めに延びた細幅の基部172aと、基部172aの先端で折れ曲がって固定用枠部171と平行に延びた先端部172bとを備えている(図2(b)参照)。
ここで、コイルホルダ13の上面部134には、外周縁に沿って被写体側に低く突出する枠部139が形成されており、押圧部材17の固定用枠部171は、枠部139の内側に位置するようにコイルホルダ13の上面部134に固定されている。このため、レンズ駆動装置1を組み立てた際、移動体3の被写体側にスペーサ11が配置されると、押圧部材17の板バネ部172は、先端部172bがスペーサ11の上板部115の撮像素子側の面115aによって撮像素子側に押圧される。その結果、押圧部材17は移動体3を撮像素子側に押圧するので、移動体3を、コイルホルダ13の底部135に撮像素子ホルダ19の突起197が当接する原点位置に弾性をもって保持することになる。従って、外力が加わっても、移動体3を原点位置に確実に保持することができる。また、押圧部材17は、レンズ光軸Lを中心とする回転対称の2箇所で移動体3を押圧するため、レンズ光軸Lを中心とする回転対称の押圧力を移動体3に加える。このため、磁気駆動機構5が移動体3を駆動した際、移動体3が傾くことがない。
(基本的な動作)
図4は、本発明を適用したレンズ駆動装置1の動作を模式的に示す説明図である。本形態のレンズ駆動装置1において、移動体3は、通常は撮像素子側(原点位置)に位置し、かかる状態は、押圧部材17の押圧力によって保持される。この状態で、バネ部材14は、変形せず、バネ力を発生していない。なお、移動体3が原点位置に位置する状態で、バネ部材14が移動体3を撮像素子側あるいは被写体側に付勢するように構成してもよい。
このような状態において、第1コイル30xおよび第2コイル30yに所定方向の電流を流すと、第1コイル30xおよび第2コイル30yは、それぞれ上向き(前側)の電磁力を受けることになる。これにより、第1コイル30xおよび第2コイル30yを保持する移動体3は、被写体側(前側)に移動し始めることになる。このとき、バネ部材14には、移動体3の移動を規制する弾性力が発生する。また、押圧部材17も、移動体3の移動を規制する弾性力が発生する。このため、磁気駆動機構5による移動体3を前側に移動させようとする電磁力と、バネ部材14および押圧部材17による移動体3の移動を規制する弾性力とが釣り合ったとき、移動体3は停止する。
その際、バネ部材14および押圧部材17によって移動体3に働く弾性力に応じて、第1コイル30xおよび第2コイル30yに流す電流量を調整するので、移動体3(移動体3)を所望の位置に停止させることができる。また、レンズ光軸L方向の方向に大きな釣り合いの力を利用するため、レンズ光軸L方向に遠心力や衝撃力等の他の力が働いたとしても、移動体3を安定した状態に停止させることができる。さらに、レンズ駆動装置1では、移動体3を停止させるのに、衝突材(緩衝材)等に衝突させて停止させるのではなく、電磁力と弾性力との釣り合いを利用して停止させることとしているので、衝突音の発生を防ぐことも可能である。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のレンズ駆動装置1では、アーム部14cを備えたジンバルバネ状のバネ部材14を移動体3のレンズ光軸L方向における撮像素子側の端部(一方側の端部)のみに1枚だけ用いるため、従来の2枚バネに比べて、1枚当りのバネ力が大きい。従って、移動体3の小型化に伴って、移動体3を軽量化した場合や磁気駆動機構5が発生する推力が低下した場合でも、アーム部14cを薄手化あるいは細幅化する余裕がある。それ故、バネ部材14の強度やバネ特性、耐応力性能などが低下することはない。よって、レンズ駆動装置1の製造工程では、バネ部材14の取り扱いが容易であるなどの利点がある。また、バネ部材14を1枚とすれば、その分、部品点数が減るので、低コスト化を図ることができる。また、バネ部材14を1枚とすれば、2枚のバネ部材を用いた場合に比較して、移動体3の光軸調整が容易である。
この場合、移動体3の被写体側の端部(他方側の端部)では、ラジアル方向の変位、移動体の回転変位、および移動体の傾きが発生しやすいが、本形態では、移動体3の被写体側端部には、レンズ光軸L方向に突出した凸部117と、凸部117が嵌った凹部137とによって、移動体3のレンズ光軸方向Lの一定距離以上の変位、移動体3のラジアル方向の変位、移動体3の回転変位、および移動体3の傾きを阻止する変位阻止機構1aが構成されているため、バネ部材14が1枚だけであっても、移動体3の無駄な変位を抑えることができる。
さらに、かかる構成の変位阻止機構1aであれば、移動体3と支持体2とにおいてレンズ光軸L方向で対向する双方の端面(スペーサ11の上板部185の撮像素子側の面115a、およびコイルホルダ13の上面部134)を利用するため、ラジアル方向において、支持体2と移動体3との間に変位阻止機構1aを設けるスペースを確保する必要がない。それ故、本形態の変位阻止機構1aは、小型のレンズ駆動装置1、特にラジアル方向の寸法が小さなレンズ駆動装置1に適している。
さらにまた、変位阻止機構1aは、1つの機構で、移動体3のレンズ光軸L方向の一定距離以上の変位、移動体3のラジアル方向の変位、および移動体3の傾きを阻止するとともに、移動体3の回転変位も阻止する。それ故、外部から加わった衝撃により、移動体3がレンズ光軸L周りに回転しようとした際、移動体3からの回転力がバネ部材14に加わることがないので、バネ部材14を1枚としても、バネ部材14に塑性変形などの致命的な不具合が発生することがない。
また、磁気駆動機構5に用いたコイル(第1コイル30xおよび第2コイル30y)およびマグネット16は、レンズ光軸L方向において変位阻止機構1aおよびバネ部材14によって挟まれた領域に位置する。このため、磁気駆動機構5をレンズ光軸方向Lで偏った位置に配置した場合に比して、磁気駆動機構5が移動体3を駆動した際、移動体3が傾くことがない。また、レンズ光軸L方向においてバネ部材14と変位阻止機構1aとの間に挟まれた領域を磁気駆動機構5の配置スペースとして有効利用するため、レンズ駆動装置1の小型化に適している。
さらに、本形態では、レンズ121は円形であるが、かかるレンズ形状に関係なく、第1コイル30xおよび第2コイル30yは四角形であり、マグネット16は、支持体2において内周面が四角形に形成されたヨーク18の角筒状胴部184の辺に相当する複数の内面の各々に固着された平板状永久磁石である。このため、移動体3と支持体2との間において、移動体3の外周側に十分なスペースがない場合でも、第1コイル30xおよび第2コイル30yとマグネット16との対向面積が広いので、十分な推力を発揮することができる。
また、支持体2および移動体3は、略直方体形状の外形形状を備え、変位阻止機構1aは、レンズ光軸L方向からみたときに支持体2および移動体3の角部分に配置されている。この相当する位置に配置されていることが好ましい。このような角部分は、円形のレンズ121やマグネット16が位置しない空きスペースであり、かかる位置に変位阻止機構1aを配置したため、レンズ駆動装置1を小型化した場合でも、変位阻止機構1aを無理なく配置することができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、移動体3のレンズ光軸L方向における撮像素子側の端部に、アーム部14cを備えたジンバルバネ状のバネ部材14を配置し、移動体3の被写体側の端部に変位阻止機構1aを配置したが、移動体3のレンズ光軸L方向における被写体側の端部に、アーム部14cを備えたジンバルバネ状のバネ部材14を配置し、移動体3の撮像素子側の端部に変位阻止機構1aを配置してもよい。また、移動体3に対しては、バネ部材14が配置されている側にも、ラジアル方向の変位や回転変位を阻止する当接部を設けてもよく、かかる構成によれば、バネ部材14の塑性変形などを確実に防止することができる。
上記実施の形態では、凹部137を移動体3の側に形成し、凸部117を支持体2の側に形成したが、凸部を移動体3の側に形成し、凹部を支持体2の側に形成してもよい。
上記実施の形態では、撮像素子側を移動体3の原点位置としたため、押圧部材17によって、移動体3を撮像素子側に押圧したが、被写体側を移動体3の原点位置とした場合には、押圧部材17によって、移動体3を被写体側に押圧すればよい。
上記実施の形態では、押圧部材17に板バネを用いたが、磁性片を押圧部材として移動体3に搭載し、磁性片とマグネット16との間に作用する磁気的吸引力によって、移動体3の原点位置に向けて押圧する構成を採用してもよい。
また、移動体3が原点位置に位置する状態でバネ部材14が移動体3を原点位置に向けて付勢する構成を採用してもよく、この場合、押圧部材17を省略してもよい。
(a)、(b)は各々、本発明を適用したレンズ駆動装置を斜め上方からみた外観図、および分解斜視図である。 本発明を適用したレンズ駆動装置に用いた主たる部材の説明図である。 本発明を適用したレンズ駆動装置において、変位阻止機構でエアーダンパ現象が発生するのを防止するための構成の説明図である。 本発明を適用したレンズ駆動装置の動作を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
1a 変位阻止機構
2 支持体
3 移動体
11 スペーサ
12 レンズホルダ
13 コイルホルダ
14 バネ部材
16 マグネット
17 押圧部材
18 ヨーク
19 撮像素子ホルダ
30x 第1コイル
30y 第2コイル
117 凸部
137 凹部
172 押圧部材の板バネ部

Claims (8)

  1. 支持体と、レンズを保持する移動体と、該移動体をレンズ光軸に沿って駆動する磁気駆動機構と、一方端が前記移動体側に接続され、他方端が前記支持体側に接続されたアーム部を備えたバネ部材と、を有するレンズ駆動装置において、
    前記バネ部材は、前記移動体のレンズ光軸方向における一方側方向の端部と、前記支持体との間のみに1枚配置され、
    前記移動体のレンズ光軸方向の他方側方向の端部には、前記移動体と前記支持体とにおいてレンズ光軸方向で対向する双方の端面のうち、一方側部材の端面からレンズ光軸方向に延びた凸部と、他方側部材の端面でレンズ光軸方向に開口して前記凸部が嵌っており、前記移動体がレンズ光軸方向の前記他方側方向に移動した際に前記凸部の先端部が当接する底部を備えた凹部とによって、前記移動体のレンズ光軸方向の前記他方側方向への一定距離以上の変位、前記移動体のレンズ光軸方向に直交するラジアル方向の変位、前記移動体のレンズ光軸周りの回転変位、および前記移動体のレンズ光軸に対する傾きを阻止する変位阻止機構が構成され
    前記凹部の内側面および前記凸部の外側面の少なくとも一方には、レンズ光軸方向に延在する空気抜き用の溝が形成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記磁気駆動機構に用いたコイルおよびマグネットは、レンズ光軸方向において前記バネ部材と前記変位阻止機構との間に挟まれている請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記凸部は、前記一方側部材に一体に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記支持体および前記移動体は、略直方体形状の外形形状を備え、
    前記変位阻止機構は、レンズ光軸方向からみたときに前記支持体および前記移動体の角部分に相当する位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記磁気駆動機構に用いたマグネットは、前記支持体をレンズ光軸方向からみたときに当該支持体の辺部分に相当する位置に配置された平板状永久磁石であることを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記変位阻止機構は、前記レンズ光軸を中心とする回転対称の複数位置の各々に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のレンズ駆動装置。
  7. さらに、前記磁気駆動機構がレンズ光軸方向の推力を発生させていない状態で前記移動体が位置する原点位置に向けて前記移動体を押圧する押圧部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記押圧部材は、前記レンズ光軸を中心とする回転対称の押圧力を前記移動体に加えることを特徴とする請求項7に記載のレンズ駆動装置。
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