JP5429080B2 - スロットル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関(以下、エンジンと称す)に吸い込まれる吸気量の調整を行なうスロットル装置に関する。特に、バタフライバルブを用いたスロットル装置において全開時における吸入空気量の増加を図る技術に関する。
エンジンに吸い込まれる吸気量の調整を行なうスロットル装置としてバタフライバルブを用いたスロットル装置が一般に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されるスロットル装置(従来技術の一例)を、図5を参照して説明する。なお、後述する[発明を実施するための形態]および[実施例]と同一機能物には同一符号を付すものである。
スロットル装置は、
・内部に吸気通路1を形成するスロットルボディ2と、
・このスロットルボディ2に対してベアリング(軸受)3を介して回動自在に支持されるシャフト4と、
・吸気通路1の内部においてシャフト4に支持される板状のバルブ5とを具備する。
そして、シャフト4を介してバルブ5を回動操作することで、エンジンに吸い込まれる吸気量の調整を行なう。
ここで、エンジンの高速域での馬力損失を抑えるためには、バルブ全開時における吸気抵抗を、極力小さくする必要がある。
通路内を流れる流体の流速は、流路の流路中心(流れ方向に沿う流路の中心)において最も速くなる特性を有する。
このことは、スロットル装置の吸気通路1にも当て嵌まることであり、吸気通路1を流れる吸気は、吸気通路1の流路中心において最も速くなる。
しかるに、従来のスロットル装置では、図5(a)に示すように、直線棒状のシャフト4が、転がりベアリング3のインナーレース(内輪)の中心に圧入される構造を採用していた。
このため、バルブ全開時であっても、図5(b)に示すように、バルブ5とシャフト4が吸気通路1の流路中心に存在することになる。即ち、バルブ全開時には、流速が最も速くなる吸気通路1の流路中心に、バルブ5とシャフト4が存在することになる。
その結果、最も吸気流の速くなる流路中心において、バルブ5とシャフト4が吸気流に抵抗を与えてしまい、吸気の圧力損失を大きくして、高速域でのエンジンの馬力損失を招く不具合があった。
特開2001−132480号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、バルブ全開時における吸気の圧力損失を抑え、高速域におけるエンジンの馬力損失を抑えることのできるスロットル装置の提供にある。
〔請求項1の手段〕
請求項1のスロットル装置は、シャフトの回動中心軸を、吸気通路の流路中心から離れた位置にオフセット配置している。
このため、バルブ全開時に、吸気通路内におけるバルブおよびシャフトの位置を、吸気通路の流路中心から外れた位置に配置できる。即ち、バルブ全開時には、最も流速の速くなる吸気通路の流路中心からバルブおよびシャフトを外すことができる。
その結果、「最も吸気流の速くなる流路中心」において「バルブとシャフトが吸気流に抵抗を与えてしまう従来の不具合」を回避することができ、吸気の圧力損失を小さくして、高速域でのエンジンの馬力損失を抑えることができる。
また、請求項1のスロットル装置のシャフトは、
・吸気通路の内部においてバルブが固定されるバルブ固定シャフト部と、
・吸気通路の外部において回動方向の操作力を受けるシャフト基部とからなる。
そして、「シャフト基部の中心軸」に対して「バルブ固定シャフト部の中心軸」がオフセット配置されて、「シャフトがクランク形状」に設けられ、そのクランク部(クランク形状を呈する部位)が吸気通路の外部に設けられる。
このように設けられることにより、シャフト基部が回動操作されると、バルブ固定シャフト部が円弧状の回動軌跡を描いて回動する。このため、バルブ全閉時からバルブを開く際に、バルブの先端部が吸気通路の「内壁に沿う方向」に押し開かれる{図1(a)の矢印A参照}。
その結果、吸気通路の内壁に生じたデポジットや氷結によってバルブに固着が生じやすい状態であっても、バルブの先端部が吸気通路の「内壁に沿う方向」に押し開かれることで、バルブがデポジットや氷結を引き剥がすことができ、バルブ固着の発生を未然に防ぐことができる。
請求項2の手段〕
請求項2のスロットル装置は、ベアリングにおける吸気通路側の面が、吸気通路の内壁に接近配置される。
このように、ベアリングにおける吸気通路側の面が吸気通路の内壁に接近して配置されることで、バルブ全閉時におけるバルブとベアリングの隙間を抑えることができ、バルブ全閉時における吸気の漏れを抑えることができる。
請求項3の手段〕
請求項3のスロットル装置のベアリングは、インナーレース、アウターレース、転がり部材(ボール等)、シール部材を備える。
そして、インナーレースは、円板部材よりなる1部品(1つの部品)で構成され、バルブ固定シャフト部を組み入れるための圧入穴を偏心位置に備え、他に貫通穴を有しないものである。
請求項4の手段〕
請求項4のスロットル装置におけるスロットルボディは、吸気通路内においてベアリングのうち「インナーレースの一部のみ」が「吸気通路の内部に露出する」ように設けられる。
これにより、バルブ全閉時においてバルブとベアリングの隙間が生じる範囲を小さくでき、バルブ全閉時における吸気の漏れを、より小さく抑えることができる。
スロットル装置の作動説明図である。 バルブ全閉時におけるスロットル装置の断面図である。 バルブ全開時におけるスロットル装置の断面図である。 シャフトの圧入穴が偏心位置に設けられたベアリングの断面図および平面図である。 スロットル装置の断面図および作動説明図である(従来技術)。
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
スロットル装置は、
・内部に吸気通路1を形成するスロットルボディ2と、
・このスロットルボディ2に対してベアリング3を介して回動自在に支持されるシャフト4と、
・吸気通路1の内部においてシャフト4に支持される板状のバルブ5とを具備する。
そして、シャフト4を介してバルブ5を回動操作することで、エンジンに吸い込まれる吸気量の調整を行なう。
シャフト4の回動中心軸Xは、吸気通路1の流路中心Yから離れた位置にオフセット配置される。
具体的に、シャフト4は、
・吸気通路1の外部において回動方向の操作力を受けるシャフト基部4aと、
・吸気通路1の内部においてバルブ5が取り付けられるバルブ固定シャフト部4bとを備える。
この「シャフト基部4aの中心軸α」に対して「バルブ固定シャフト部4bの中心軸β」がオフセット配置された形で、シャフト4がクランク形状に設けられ、そのクランク部が吸気通路の外部に設けられる。
以下において本発明が適用された具体的な一例(実施例)を図面を参照して説明する。実施例は、具体的な一例を開示するものであって、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。なお、実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一機能物には同一符号を付して説明するものである。
この実施例は、車両(エンジンを動力源とする自動車)に搭載される電子スロットルに本発明を適用したものであり、この電子スロットルを図1〜図4を参照して説明する。
〔実施例の構成〕
電子スロットルは、エンジンへ吸気を導く吸気管の途中部位に介在するように取り付けられて、エンジンに吸い込まれる吸気量を制御するものであり、
・内部に吸気通路1が形成されるスロットルボディ2と、
・このスロットルボディ2に回動自在に支持されるシャフト4に設けられて吸気通路1の開度を調整するバルブ(弁体)5と、
・シャフト4を介してバルブ5を駆動する電動アクチュエータ6と、
・シャフト4の回転角度(バルブ5の回転角度と同じ)を検出する回転角センサ7とを備えるものである。
電動アクチュエータ6は、シャフト4を介してバルブ5を回動操作する手段であり、
・通電により回転力を発生する電動モータ8と、
・この電動モータ8の回転トルクを増幅する減速装置9と、
・バルブ5を所定の開度へ戻すバネ力発生手段10とを備える。
そして、電動モータ8がECU(エンジン・コントロール・ユニットの略)によって通電制御されることで、バルブ5の開度、即ちエンジンに吸い込まれる吸気量の調整が行なわれる。
以下において、上記の各構成部品を個別に説明する。
スロットルボディ2は、金属材料または樹脂材料によって製造されるものであり、スロットルボディ2に形成される通路部材(ボア)の内部に略円筒状の吸気通路1が形成される。
また、スロットルボディ2の外壁面には、ネジ等の締結手段によって着脱可能なギヤカバー11が設けられている。そして、スロットルボディ2に形成されたモータ収容用の空間に電動モータ8が収容され、スロットルボディ2とギヤカバー11との間の空間に減速装置9、バネ力発生手段10等が収容される。
シャフト4は、金属材料によって形成され、シャフト4の回動中心軸Xが吸気通路1の流路中心Y(ボア軸:吸気の流れ方向に沿う吸気通路1の中心軸)に直交する方向に配置されるものであり、ベアリング3を介してスロットルボディ2に対して回動自在に支持される。
さらにシャフト4は、クランク形状を呈して設けられるものであり、シャフト4の回動中心軸X(シャフト基部4aの中心軸αと一致する)は、吸気通路1の流路中心Yから離れた位置にオフセット配置されるものである。
このシャフト4を具体的に説明する。
シャフト4は、
・吸気通路1の外部において回動方向の操作力を受ける円柱棒状を呈するシャフト基部4aと、
・吸気通路1の内部においてバルブ5が固定される円柱棒状を呈するバルブ固定シャフト部4bとを備える。
そして、
(i)「シャフト基部4aの中心軸α」と「バルブ固定シャフト部4bの中心軸β」が平行で、
(ii)「シャフト基部4aの中心軸α」に対して「バルブ固定シャフト部4bの中心軸β」がオフセットして配置されて、
シャフト4がクランク形状に設けられ、そのクランク部が吸気通路の外部に設けられる。
このようにシャフト4をクランク形状に設けることで、シャフト基部4aを回動操作することにより、バルブ固定シャフト部4bが円弧状の回動軌跡を描いて回動して、結果的にバルブ固定シャフト部4bに結合されたバルブ5が吸気通路1内において偏心回動する。
なお、この実施例の図面(図2参照)では、シャフト基部4aとバルブ固定シャフト部4bを1つの部品で設ける例を示すが、コスト低減のためにシャフト基部4aとバルブ固定シャフト部4bをそれぞれ別部品で設けた後に結合させて一体化させても良い。
ベアリング3は、円弧状の回動軌跡を描くバルブ固定シャフト部4bの両側をそれぞれ支持するものであり、転がりベアリングを採用している。
そして、ベアリング3において吸気通路1に近い側の面は、図2(a)に示すように、吸気通路1の内壁に沿うように、吸気通路1に近づけて配置されている。
次に、ベアリング3の具体的な構成を図4を参照して説明する。
ベアリング3は、
・円板部材よりなるインナーレース12と、
・スロットルボディ2に圧入されるリング形状を呈するアウターレース13と、
・インナーレース12とアウターレース13の間において輪状を成して複数配置されるボール14(転がり部材の一例)と、
・インナーレース12とアウターレース13の間で、且つ複数のボール14の両側(吸気通路1側と、吸気通路1の外側)に配置されて、インナーレース12とアウターレース13の間の隙間をシールするリング状のシール部材15とを備える。
そして、円板部材よりなるインナーレース12は、円板中心から離れた偏心位置にバルブ固定シャフト部4bによって閉塞される圧入穴(組付穴)12aを備えるものであり、その他には貫通穴を有しないものである。
また、スロットルボディ2は、吸気通路1内においてベアリング3のうちインナーレース12の一部のみが吸気通路1に露出するように設けられている。即ち、吸気はインナーレース12の一部にのみ直接触れるものであり、アウターレース13やシール部材15は吸気と極力に触れないように設けられている。
バルブ5は、金属材料または樹脂材料により略円板形状(具体的には、円弧状の回動軌跡を描くバルブ固定シャフト部4bとともに回動可能となるように、図2に示すように略繭形の板形状)に形成されたバタフライ形の回動弁であり、バルブ5の中心部においてバルブ固定シャフト部4bと結合するように設けられている。
なお、バルブ5は、シャフト4をスロットルボディ2に組み付けた後に、吸気通路1の内部に組み入れられて、ネジやカシメ等の結合手段16によってバルブ固定シャフト部4bの側面に固定される。これにより、バルブ5は、バルブ固定シャフト部4bと一体に回動する。
電動モータ8は、通電方向が切り替わることで回転方向が切り替わるとともに、通電量に応じた回転トルクを発生する周知の直流モータであり、スロットルボディ2に形成されたモータ収容用の空間内に挿入された後、ネジ等の締結手段によってスロットルボディ2に固定されている。
減速装置9は、複数のギヤの組み合わせにより電動モータ8の発生する回転トルクを減速してバルブ5に伝達する歯車式減速機であり、電動モータ8と一体に回転するモータギヤ(ピニオンギヤ)21と、このモータギヤ21によって回転駆動される中間ギヤ22と、この中間ギヤ22によって回転駆動される最終ギヤ(ギヤロータ)23とからなり、最終ギヤ23はシャフト4と一体に回転する。
モータギヤ21は、電動モータ8の出力軸に固定された小径の外歯歯車である。
中間ギヤ22は、大径ギヤ22aと小径ギヤ22bが同芯で設けられた2重歯車であり、スロットルボディ2とギヤカバー11とにより支持される支持軸24によって回転自在に支持される。そして、大径ギヤ22aがモータギヤ21と常に噛合し、小径ギヤ22bが最終ギヤ23と常に噛合する。
最終ギヤ23は、シャフト4の端部のカシメ部によって固定された大径の外歯歯車であり、噛合歯はバルブ5の回動に伴う範囲のみに設けられている。具体的に最終ギヤ23は、例えば樹脂材料によって設けられるものであり、最終ギヤ23の内部には、シャフト4に対してカシメにより結合される結合金具25の他に、回転角センサ7における磁気回路部31がインサート成形されている。
バネ力発生手段10は、電動モータ8への電流供給が遮断された際に、バルブ5の開度を全閉位置と全開位置との中間位置に保持して、車両の退避走行を可能とするもので、バルブ5を閉じる方向へ付勢力(閉弁力)を与えるリターンスプリング26と、バルブ5を開く方向へ付勢力(開弁力)を与えるデフォルトスプリング27とを組み合わせたものである。
回転角センサ7は、シャフト4の回転角度を検出することでバルブ5の開度を検出するスロットルポジションセンサであり、シャフト4の開度(バルブ5の開度)に応じた開度信号をECUに出力する。
具体的に、回転角センサ7は、2つの部材の相対回転を非接触で検出する磁気型センサであり、シャフト4と一体に回転する略筒状を呈する磁気回路部31と、ギヤカバー11(固定部材)に取り付けられて磁気回路部31に対して非接触に配置される磁気検出部32とで構成され、磁気検出部32の発生する電圧信号(ホールICの出力信号)がECUに与えられる。
なお、ECUは、マイクロコンピュータを搭載した周知の電子制御装置であり、回転角センサ7によって検出される実際のバルブ開度が、アクセルペダル開度によって設定された目標開度となるように電動モータ8をフィードバック制御するように設けられている。
バルブ全閉状態からバルブ全開状態に至るバルブ5の開度変化を図1(a)〜(e)を参照して説明する。
図1(a)は、バルブ全閉時を示すものであり、バルブ5の周縁が全周に亘って吸気通路1の内壁に当接し、バルブ5が吸気通路1を閉じるものである。なお、バルブ5の吸気上流側と吸気下流側は、バルブ5の全閉時であっても、少量の吸気を流す常開通路(アイドリング用通路など)を介して連通するように設けられている。
図1(b)は、バルブ5の開度が全閉時{図1(a)}から少し開かれた状態を示すものであり、
図1(c)は、バルブ5の開度が図1(b)の状態からさらに開かれた状態を示すものであり、
図1(d)は、バルブ5の開度が図1(c)の状態からさらに開かれた状態を示すものである。
図1(e)は、バルブ全開時を示すものであり、バルブ5の板面が吸気の流れ方向に沿って平行に配置されるとともに、バルブ5とバルブ固定シャフト部4bが吸気通路1の中心部から図中下方へズレた位置に配置される。
〔実施例の効果1〕
この実施例の電子スロットルは、上述したように、シャフト4の回動中心軸Xを、吸気通路1の流路中心Yから離れた位置にオフセット配置している。
このため、バルブ全開時には、図1(e)に示すように、吸気通路1内におけるバルブ5およびシャフト4(具体的にはバルブ固定シャフト部4b)の位置を、吸気通路1の流路中心Yから外れた位置に配置できる。即ち、バルブ全開時には、最も流速の速くなる吸気通路1の流路中心Yからバルブ5およびシャフト4(具体的にはバルブ固定シャフト部4b)を外すことができる。
その結果、「最も吸気流の速くなる流路中心Y」において「バルブ5とシャフト4が吸気流に抵抗を与えてしまう従来の不具合」を回避することができ、吸気の圧力損失を小さくして、高速域でのエンジンの馬力損失を抑えることができる。
〔実施例の効果2〕
この実施例の電子スロットルは、上述したように、シャフト4をクランク形状に設けて、「シャフト基部4aの中心軸α」に対して「バルブ固定シャフト部4bの中心軸β」をオフセット配置している。
これにより、シャフト基部4aが回動操作されると、バルブ固定シャフト部4bが円弧状の回動軌跡を描いて回動する。このため、バルブ全閉時からバルブ5を開く際{図1(a)の状態から図1(b)の状態へ変化する際}に、バルブ5の先端部が図1(a)の矢印Aに示すように吸気通路1の「内壁に沿う方向」に押し開かれる。
その結果、吸気通路1の内壁に生じたデポジットや氷結によってバルブ5に固着が生じやすい状態であっても、バルブ5の先端部が吸気通路1の「内壁に沿う方向(矢印A方向)」に押し開かれることで、バルブ5がデポジットや氷結を引き剥がすことができ、バルブ固着の発生を未然に防ぐことができる。
〔実施例の効果3〕
この実施例の電子スロットルは、上述したように、ベアリング3における吸気通路1に近い側の面が、吸気通路1の内壁に接近するように配置されている。
これにより、バルブ全閉時におけるバルブ5とベアリング3の隙間を抑えることができ、バルブ全閉時における吸気の漏れを抑えることができる。
〔実施例の効果4〕
この実施例の電子スロットルは、上述したように、吸気通路1内においてベアリング3のうちインナーレース12の一部のみが吸気通路1に露出するものである。
これにより、吸気とベアリング3の接触面積(接触部分)を最小に抑えることができる。さらに、バルブ全閉時においてバルブとベアリングの隙間が生じる範囲を小さくすることができ、バルブ全閉時における吸気の漏れを抑えることができる。
上記の実施例では、本発明を電子スロットルに適用する例を示したが、シャフト4に操作力を与える手段は限定されるものではなく、例えばマニュアルタイプのスロットル装置(乗員の操作力がワイヤーやロッド等を介して機械的にシャフト4に伝達されるタイプのスロットル装置)に本発明を適用しても良い。
1 吸気通路
2 スロットルボディ
3 ベアリング
4 シャフト
4a シャフト基部
4b バルブ固定シャフト部
5 バルブ
12 インナーレース
12a 圧入穴
13 アウターレース
14 ボール(転がり部材)
15 シール部材
X シャフトの回動中心軸
Y 吸気通路の流路中心
α シャフト基部の中心軸
β バルブ固定シャフト部の中心軸

Claims (4)

  1. 内部に吸気通路(1)を形成するスロットルボディ(2)と、
    このスロットルボディ(2)に対してベアリング(3)を介して回動自在に支持されるシャフト(4)と、
    前記吸気通路(1)の内部において前記シャフト(4)に支持される板状のバルブ(5)とを具備し、
    前記シャフト(4)を回動操作することで、内燃機関に吸い込まれる吸気量の調整を行なうスロットル装置において、
    前記シャフト(4)の回動中心軸(X)は、前記吸気通路(1)の流路中心(Y)から離れた位置にオフセット配置され
    前記シャフト(4)は、
    前記吸気通路(1)の外部において回動方向の操作力を受けるシャフト基部(4a)と、
    前記吸気通路(1)の内部において前記バルブ(5)が取り付けられるバルブ固定シャフト部(4b)とを備え、
    このシャフト基部(4a)の中心軸(α)に対して前記バルブ固定シャフト部(4b)の中心軸(β)がオフセット配置されて、前記シャフト(4)がクランク形状に設けられ、
    前記シャフト基部(4a)が回動操作されることで、前記バルブ固定シャフト部(4b)が円弧状の回動軌跡を描いて回動するものであり、
    前記シャフトにおいて前記クランク形状を呈するクランク部は、前記吸気通路(1)の外部に設けられることを特徴とするスロットル装置。
  2. 請求項1に記載のスロットル装置において、
    前記ベアリング(3)における前記吸気通路(1)に近い側の面は、吸気通路(1)の内壁に接近配置されることを特徴とするスロットル装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスロットル装置において、
    前記ベアリング(3)は、前記吸気通路(1)の内部において円弧状の回動軌跡を描く前記バルブ固定シャフト部(4b)を支持するものであって、
    円板部材よりなるインナーレース(12)と、
    前記スロットルボディ(2)に固定されるリング形状を呈するアウターレース(13)と、
    前記インナーレース(12)と前記アウターレース(13)の間に配置される転がり部材(14)と、
    前記インナーレース(12)と前記アウターレース(13)の間に配置され、少なくとも前記転がり部材(14)より前記吸気通路(1)側に配置されて前記インナーレース(12)と前記アウターレース(13)の間をシールするシール部材(15)とを備え、
    前記インナーレース(12)は、円板中心から離れた偏心位置に前記バルブ固定シャフト部(4b)を組み入れる圧入穴(12a)を備え、他に貫通穴を有しないことを特徴とするスロットル装置。
  4. 請求項3に記載のスロットル装置において、
    前記スロットルボディ(2)は、前記吸気通路(1)内において前記ベアリング(3)のうち前記インナーレース(12)の一部のみが前記吸気通路(1)に露出するように設けられることを特徴とするスロットル装置。
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