JP5429069B2 - 連結ファスナー - Google Patents

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Description

本発明は、空気圧、燃料ガス等を駆動源とするファスナーの打ち込み工具に使用されるとともに、打ち込み工具の射出口にファスナーを送る際に、ファスナーを送り方向に確実に送り、あるいはファスナーが送り方向と逆方向に移動するのを確実に阻止する連結ファスナーに関するものである。
一般に、連結ファスナーには金属ワイヤで連結するものと合成樹脂材で連結するものとがあるが、合成樹脂材で連結する連結ファスナーには、主に曲げシート連結方式と平シート連結方式の2つの方式のものが知られている。曲げシート連結方式の連結ファスナーは、帯状シート部の上下の両側縁からそれぞれ同じ向きに釘保持部を連続的に折り曲げ形成し、上下に対応する保持片にそれぞれファスナーを嵌合保持させて連結したものである。平シート連結方式の連結ファスナーは、細長の平シート状の連結帯にファスナーを保持する保持部と隣り合う保持部間を連結する幅狭の連結部とを交互に設けたもので、連結帯が複数枚の場合もあり、またファスナーの軸部に頭部とほぼ同径のガイドチューブを嵌合保持させて連結したものもある。ガイドチューブは打ち込み時に射出口内でファスナーが傾かないようにガイドするもので、通常はガイドチューブの上下に連結帯が配置されている。平シートタイプの連結ファスナーは、ほとんどが真直状に形成されている。
ところで、近年、平シート連結方式の連結ファスナーに、各ファスナー保持部を連結する連結部をオフセット、つまり連結部を連結帯の長手方向の右又は左のいずれか一側に偏るように設けたものが開発されている(特許文献1〜3参照)。これによれば、合成樹脂製連結帯を使用した連結ファスナーもコイル状に巻き回すことができるとともに、コイル状に巻き回したときにその外径を小さくしやすいので、多数のファスナーを打ち込み工具のマガジン内に装填することができるというメリットがある。
ところで、上記特許文献1〜3に開示されている構成の連結ファスナーを打ち込む打ち込み工具には、連結ファスナーを収納したマガジンから打ち込み用ノーズ部の射出口にファスナーを順次供給するファスナーの送り機構が設けられている。この送り機構は、送り爪と逆止爪とから構成され、送り爪はファスナー送り方向に往復動し、往動時に連結ファスナーに係合して射出口側に送り、復動して後位のファスナーに係合する。これに対し、逆止爪は、送り爪が復動する時に連結ファスナーに係合して連結ファスナーが送り爪とともに送りと逆方向に移動するのを阻止する。
ところで、通常の平シート連結方式の連結ファスナーを使用する打ち込み工具では、上下に配された連結帯の間に送り爪又は逆止爪を移動させ、その先端をガイドチューブ又はファスナーの軸に係合させるように構成されている。
特開2009−115212公報 特開2009−115213公報 特開2009−264585公報
しかしながら、送り爪又は逆止爪をガイドチューブ又はファスナーの軸に係合させる構造では、上記爪は連結帯の外側から内側に深く入って係合することになるので、大きく揺動させる必要がある。したがって、必然的にファスナーの送り機構が大きくならざるを得ない。また、特に逆止爪の場合は、連結ファスナーが後退しないように保持するだけであるから、わざわざファスナーの軸に係合させる必要はない。
そのため、連結帯に逆止爪を係合させることが考えられる。例えば上記特許文献1の図2に示される連結釘を送り機構で送る場合に、連結帯の連結部側の外縁部において釘保持部と連結部との境界部が、円弧部分と直線部分との境界に一定の角度を有する凹みが形成されているので、ここに逆止爪を係合させることが考えられる。しかし、この凹みはもともと係合部として形成されたものではないから、角度が浅く、緩やか過ぎて逆止爪が滑ってしまうおそれがあり、係合部としてはほとんど機能しない。そして、上記特許文献1の図11〜図13に示される連結帯は、形状は異なるが、逆止爪が係合する部分が2箇所あることから、逆止爪がそのいずれか又は両方に係合する可能性があり、係合が安定しないという問題がある。
また、特許文献2の連結帯の場合は、釘保持部に凸部が形成されている。この凸部は線対称に形成された2つの連結帯を中心線で切断したときにできた残余部であるが、これを利用して逆止爪を係合させようとしても、逆止爪は必ずしも凸部にのみ係合するわけではなく、特許文献1と同様に、頻度は少ないが、釘保持部と連結部との境界部の凹みに係合する場合もあり、逆止爪が2箇所で係合する可能性があり、係合が安定しない。
さらに、特許文献3の連結帯は平シートタイプではないが、この場合も、特許文献2の場合と同様に、逆止爪は互いに形状が異なる2箇所の部位に係合する可能性があり、係合が安定しない。
送り爪を連結帯の同じ部位に係合させる場合も、同様の問題が発生する。
このように、いずれの場合も、従来の連結帯の形状をそのままにして送り又は逆止に利用しようとしても、そもそも上記部位は逆止爪や送り爪を係合させる目的で形成されたものではないので、上記部位に爪を係合させようとしても、送り又は逆止が安定しないのはむしろ当然である。
本発明は上記問題点を解消し、合成樹脂製の連結帯を確実に送り方向に送り又は逆方向への移動を阻止することができる連結ファスナーを提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、連結帯に、ファスナーを保持する軸孔を有するファスナー保持部と、隣り合うファスナー保持部を連結する連結部とを交互に形成した連結ファスナーにおいて、上記連結帯は細長帯状の平シートが上下に2枚配置されており、上記連結部を、その両端部を含め、上記連結帯中央より左右のいずれか一方の片寄り側に設けるとともに、上記連結帯の長手方向における連結部側の外縁部を略真直に形成し、上記外縁部に沿って所定の間隔をおいて係合部を形成し、上記連結部を幅狭に形成することで上記係合部の逆側に上記ファスナー保持部間に凹部を形成し、上記係合部を上記2枚の連結帯で対応するように上下方向に通しで設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記係合部が、上記外縁部に対して凹む係合凹部であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1において、上記係合部は、上記外縁部に対して突出する係合凸部であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、連結帯に、ファスナーを保持する軸孔を有するファスナー保持部と、隣り合うファスナー保持部を連結する連結部とを交互に形成した連結ファスナーにおいて、上記連結帯は細長帯状の平シートが上下に2枚配置されており、上記連結部を上記連結帯中央より左右のいずれか一方の片寄り側に設け、上記連結帯の長手方向における連結部側の外縁部を略真直に形成し、上記外縁部に沿って所定の間隔をおいて係合部を形成し、上記連結部を幅狭に形成することで上記係合部の逆側に上記ファスナー保持部間に凹部を形成し、上記係合部を上記2枚の連結帯で対応するように上下方向に通しで設けるとともに、上記軸孔の軸中心線と係合凹部の底部との間の連結帯の幅方向における最短距離を0.5mm以上に設定したことを特徴とする。
請求項に係る発明は、連結帯の長辺部の両側に、ファスナーを保持する軸孔を有するファスナー保持部を間隔をおいて形成した連結ファスナーにおいて、上記連結帯を細長の曲げシートで形成し、上記連結帯とファスナー保持部とを側面視において略コの字形、U字形、又はV字形に形成するとともに、上記連結帯の外面に係合凹部を上下方向に通しで設けたことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項において、上記連結帯に、係合凹部を上下方向に通しで設けることに代えて、係合凸部を上下両側設けたことを特徴とする。
請求項1、2又は3に係る発明によれば、ファスナー保持部の、連結帯の長手方向の連結部側に略真直に形成した外縁部に沿って所定の間隔をおいて同じ形状の係合部(係合凹部、係合凸部)を形成したので、ファスナー打ち込み工具側のファスナー送り機構の係合手段(逆止爪又は送り爪)に対する係合部位が1箇所となり、確実に所定の係合部に係合することができるので、送りや逆止が安定する。
請求項4に係る発明によれば、ファスナー保持部に形成されてファスナーを保持する軸孔の軸中心線と上記係合凹部の底部との間の連結帯の幅方向における最短距離を0.5mm以上に設定したことにより、上記ファスナー保持部の軸孔と係合凹部間に連結帯が破断しない十分な幅を残すことができ、強度上の問題がなく安定した連結帯を得ることができる。
また、上記連結部の外縁部に沿って所定の間隔をおいて係合部を上下方向に通しで設けたので、ファスナー打ち込み工具側の送り機構の係合手段が係合部以外の外縁部に係合することはなく、確実に係合部にのみ係合することができ、ファスナーの送りや逆止が安定する。
また、係合部は上下方向に通しで設けられているので、係合部の領域が大きくなり、このため、多少連結釘の連結帯の上下位置がずれても、上記係合手段が確実に係合部に係合して逆止又は送りが確保されるから、連結帯の位置精度をラフにでき、送り不良がなくなり、信頼性・安全性が向上する。
請求項に係る発明によれば、係合凹部は連結帯に上下方向に通しで設けられているので、多少連結釘の連結帯の上下位置がずれても、ファスナー打ち込み工具側の係合手段が確実に係合凹部に係合して逆止又は送りが確保されるから、連結帯の位置精度をラフにでき、送り不良がなくなり、信頼性・安全性が向上する。このように、係合凹部は上下間の領域を全て係合面として利用できるため、係合時の安定性が向上する。
請求項に係る発明によれば、係合凸部は連結帯の上下両側設けられ、上下方向に通しで設ける必要がないので、帯状の平シートを切り起し加工することなどにより、簡単に形成することができる。また、切起こしによって係合凸部を形成する場合、切起し以外の部分によって強度が保持される。
(a)(b)は連結ファスナーの一実施形態(連結釘)の正面図及び斜視図 平シート連結帯の平面図 平シート連結帯の他の形態の平面図 (a)(b)は、それぞれ連結帯の係合凹部の形状と引っ張り強度の関係を示すグラフ図及び表図 (a)〜(e)は上記連結釘の他の形態の一部の横断面図 上記連結釘のさらに他の形態の横断面図 係合部が上下方向に通しで形成されている形態の斜視図 (a)〜(e)は上記連結釘のさらに別の形態の一部の横断面図 (a)〜(c)は係合凹部を釘軸に対して斜め通しに形成した形態の斜視図 (a)〜(c)は、それぞれ曲げシートタイプの連結釘の正面図、側面図及び横断面図 上記連結釘の斜視図 (a)〜(d)はそれぞれ上記連結釘の他の形態の斜視図 (a)〜(c)はそれぞれ上記連結釘のさらに他の形態の斜視図 (a)(b)は平シート連結帯を有する連結釘の別の形態の一部の斜視図 (a)〜(d)はそれぞれ係合部が釘軸に対して斜め方向に通しで形成されている形態の正面図 (a)〜(c)は連結帯の中央に連結部を設けた連結釘の一部の平面図 釘打機の縦断面図 (a)〜(d)は連結釘の送り機構の作動態様図 (a)は逆止機構のドア部分を含む斜視図、(b)はドア部分を外した状態の斜視図 逆止爪と連結釘との関係を示す斜視図 逆止爪と連結釘との関係を示す平面図 (a)(b)はそれぞれ共通の逆止爪と異なる連結釘との逆止関係を示した斜視図 (a)(b)はそれぞれ共通の逆止爪と異なる連結釘との逆止関係を示した正面図 (a)〜(c)は釘送り用として形成された係合部を有する連結釘の送り機構の作動態様図
以下に、本発明の実施形態の一部を図1〜3に基づいて説明する。
図1(a)(b)は、それぞれ連結ファスナーの実施形態としての連結釘の一部の正面図及び斜視図であり、図2は連結帯の一部の平面図である。連結釘Aは、複数の釘1の軸部1aに筒状のガイドチューブ(ガイド部材)2を嵌挿するとともに、これらの釘1を合成樹脂製の上下2枚の連結帯3を介して連結したものである。連結帯3はガイドチューブ2を上下から挟むように配置されている。
ガイドチューブ2はポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂製又はアルミニウム等の金属製の短筒状部材で、その外径は釘1の頭部1bの径とほぼ同じかそれよりもやや小さい程度に形成され、後述の図17に示される釘打機の先端に設けられた射出用ノーズ部4の射出口5の内径よりも僅かに小さい程度に設定されている。これにより、釘1は、釘打機等の射出用ノーズ部4に到達してドライバ6により打ち込まれる際、釘1の姿勢はガイドチューブ2によって打ち込み方向に正しくガイドされる。
連結帯3は、合成樹脂製の細長帯状の平シートによって構成され、ガイドチューブ2の中心孔と同じ程度の大きさの軸孔7が形成された釘保持部8(ファスナー保持部)と、隣り合う釘保持部8を連結する幅狭の連結部9とを交互に連続して形成したものである。連結部9は連結帯3の中央よりも左右(図2では上方)の一方の片寄り側、つまり連結釘Aを後述の釘打機に装填したときに図18(a)に示す逆止爪30が配置されている側に形成されている。このため、連結帯の連結部9側の外縁部3aは略真直に、他側は釘保持部8間によって凹部10が形成された形状となっている。そして、外縁部3aの各釘保持部8には、後述の図18に示す逆止爪30が係合する逆止用の係合部として係合凹部11aが切欠き形成されている。係合凹部11aはほぼ三角形状で、その一端11pは連結帯3の長手方向に対して略直角に、他端側11qは斜めに形成されている。しかし、係合凹部11はこの形状に限定されない。凹字状、V字状、台形状等であってもよい。連結釘Aを釘1の頭部側から見たとき、ガイドチューブ2が上下の係合凹部11aの領域に大きくはみ出さない形状になっている。
上記連結釘Aによれば、連結帯3の外縁部3aが略真直に形成されているので、後述のように、釘打機の送り機構の送り爪が係合凹部以外の外縁部3aに係合することはなく、確実に係合凹部11aにのみ係合することができるので、送りや逆止が安定する。また、連結部9はその両端部9a、9bも含めて連結帯3の中央より一方の片寄り側に設けられているので、釘打機に装填したとき、連結釘Aの片寄り側の外縁部3aは送り通路の一側に当接するので、送り時に連結釘が左右に振れにくく、安定的に送ることができるとともに、後述に示す逆止爪又は送り爪を確実に係合させることができる。
ところで、釘保持部8には係合凹部11aによる裂け目が形成されるので、係合凹部11aの深さには限界がある。図3に示されるように、ポリプロピレンまたはポリエチレン製の連結帯3の肉厚が1mm、釘保持部8の直径が8mmで、軸孔7の直径が3.7mmの場合、釘保持部8の連結部9側と軸孔7側に、それぞれ最低でも同じ1mmの幅寸法(w1、w2)を残さないと、十分な連結強度が得られず、釘送りの途中、打ち込み時、あるいは輸送時などに発生する衝撃によって破断してしまう可能性が高い。また、連結帯3の引っ張り強度として3kgf以上が必要である。この強度を確保するためには、上記軸孔7の軸中心線(連結帯の長手方向に沿って軸中心Oを通る直線)Lと係合凹部11aの底部11cとの間にボリュームSが必要である。このボリュームSを確保するためには、軸孔7の軸中心線Lと係合凹部11aの底部11cとの間の距離aがどれくらい必要かを実験したところ、図4(a)(b)に示されるように、上記距離aは0.5mm以上に設定する必要があることが判明した。もちろん、肉厚が異なれば、上記の寸法w1(w2)、aの数値も変わってくるが、上記の条件に照らし、例えば断面積が同じになるように変更すればよい。
連結帯3に釘1を連結するときは、連結帯3の軸孔7をガイドチューブ2の中心孔と整合させて並べ、これらの孔に釘1の軸部1を圧入すればよい。これにより、各釘1は連結帯3によって連結される。連結釘Aは渦巻状に巻くことができるように構成されている。
なお、連結帯の材料はポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂のほか、紙でもよい。紙には植物繊維その他の繊維を膠着させて製造したものに限らず、合成紙、複合紙、ラミネート紙等が含まれる。
また、連結帯3の外縁部3aは略真直に、すなわち、真直か、あるいは波形などのように、後述の逆止爪30が当たっても係合しない程度に全長にわたって滑らかに形成されていればよい。後述の他の連結帯についても同様である。
(釘打機)
次に、上記構成の連結釘Aはコイル状に巻き回され、図17に示されるような釘打機Bのマガジン12に装填されて使用される。すなわち、釘打機本体13にはシリンダ14と打撃ピストン15とが設けられ、ピストン15にはドライバ6が一体に結合されている。釘打機本体13の下部にはノーズ部4が設けられ、ノーズ部4には釘の射出口5が形成されている。また、ノーズ部4の後方にはマガジン12が設けられ、射出口5とマガジン12との間には釘通路16が形成されている。マガジン12内に装填された連結釘Aは図18に示されるように、釘通路16を通って射出口5内に供給される。釘打ち込みにあたり、トリガ17を引き操作すると、起動バルブ18が作動するとともに、メインバルブ19が圧縮空気が貯留されたエアチャンバ20をシリンダ14に開くので、シリンダ14に急激に送り込まれた圧縮空気により。ピストン15とともにドライバ6が駆動され、射出口5内の釘を打撃して打ち出すように構成されている。
ところで、釘通路16は図18(a)に示されるように、固定壁21と開閉ドア22との間に形成されているが、この釘通路16には連結釘Aを射出口5内に送り出す釘送り機構27が設けられている。すなわち、固定壁21の外側には釘送りシリンダ23が配置され、釘送りシリンダ23には送りピストン24が前後に往復動自在に配置されている。送りピストン24には前方に突出する送りロッド25が一体に設けられ、送りロッド25の先端には送り爪26が回動可能に取り付けられている。送り爪26は回動により、固定壁21に形成された開口部(図示せず)から釘通路16内に出没するように構成されている。送りピストン24はバネ28によって前方に付勢され、所定のタイミングでエア管路29から釘送りシリンダ23内に圧縮空気が送られることにより送りピストン24が後退し、上記圧縮空気が排出されることにより、送りピストン24はバネ28によって前進するようになっている。
これに対し、ドア22は釘通路16を開閉するもので、その内側には逆止爪30が設けられている。ドア22は、図19(a)(b)及び図20に示されるように、ノーズ部4に沿って設けられた回動軸31に回動自在に設けられている。ドア22は箱形のドア本体32の開口部を表面板33でカバーしたもので、ドア本体32の上板34と下板35との間には支軸36が設けられ、支軸36には逆止爪部材37が回動自在に取り付けられている。逆止爪部材37は板状の部材で、その中間部から前端部には逆止爪30が形成され、図20に示されるように、後部は二股に分岐されている。逆止爪部材37の前部はZ字形に形成され、逆止爪30の先端30aはさらに少し釘通路16側に屈曲形成されている。逆止爪30も上下に分かれているが、上下一体に形成してもよい。また、逆止爪部材37の後部の上部40と下部41には上下に対向する支持片42が折り曲げ形成され、支持片42は上記支軸36に回動自在に嵌合している。なお、支軸36にはねじりコイルバネ43が巻きつけられ、その一端43aはドア22の表面板33(図22参照)の背面に係合し、他端43bは逆止爪部材37の中間部に係合している。これにより、逆止爪部材37は常時釘通路16の中心側に付勢され、連結釘Aを中心側に押圧している。
次に、上記構成の連結釘Aがマガジン12に装填された後、釘送り機構27が作動すると、送りピストン24はいったん図18(b)に示すように後退した後、同図(c)(d)のように前進する。前進したとき、送り爪26が連結釘Aの上下の連結帯3の送り側の凹部10に係合し、連結釘Aを前方に送り出し、同図(d)のように先頭の釘1を射出口5内に供給する。その後、上記釘1が同図(a)のように打ち出された後、送りピストン24は同図(b)のように再び後退するが、これに伴い、連結釘Aを逆方向に移動しようとすると、図21に示されるように、逆止爪30が連結帯3の係合凹部11aの一端11pに係合するので、連結釘Aは逆方向に移動することができずに同じ位置にとどまる。このため、送り爪26は回動して連結帯3から外れて確実に図18(c)の位置に後退する。なお、送りピストン24が前進するときは、逆止爪30は係合凹部11aに係合することはできないので、係合が外れるように回動し、連結釘Aは前方に送られる。また、図21に示されるように、逆止爪30の先端30aに続く面状部30bは連結帯3の外縁部3aに当接する。このように、逆止爪30と連結帯3とが長く接触し、接触面積も大きいので、逆止爪30が係合凹部11aに係合したときに、連結帯3は先端30aとの係合部と係合凹部11aの先端11pとの係合部を中心に回動しにくいので、係合が外れるのが良好に抑えられ、連結帯3の姿勢を正しく制御して逆方向に移動するのを確実に防止することができる。
なお、係合凹部11aは、図1(a)(b)に示されるように、上下の連結帯3に上下方向に通しで設けられている。そして、上記釘送り機構の逆止爪30が上述のように連結帯3の係合凹部11aに係合する場合、図22(a)及び図23(a)に示されるように、連結帯3の位置が逆止爪30の幅w内にあるときは、逆止爪30は確実に係合凹部11aに係合することができる。換言すれば、上記幅寸法の範囲内で連結帯3がずれても逆止爪30は係合凹部11aに係合する。しかも、2枚の連結帯3のうち一方の係合凹部11aに係合できなくても他方の係合凹部11aに係合することができる。
このように、逆止爪30は従来のように上下の連結釘の連結帯3間に挿入する必要がない。逆止爪30は板状であり、多少連結釘の連結帯3の上下位置がずれても、連結帯3の外縁部3aを押圧していれば、確実に係合凹部11aに係合して逆止が機能するから、釘1の位置がほぼ正確に出るので、連結帯3の上下方向の位置ずれによる送り不良がなくなり、信頼性・安全性が向上する。
同様に、逆止爪30の位置精度も要求されないから、ドア22は、逆止爪部材37を板金加工により、ドア本体32を合成樹脂によって構成することができ、部品コストを低く、しかもドア22全体を軽量化することができる。
(連結帯の他の実施形態)
ところで、上述の逆止用の係合部は、逆止爪8との関係で決定すればよく、上記係合凹部11aのように、連結帯3の内側に凹む形状に限定されない。係合凹部11aの位置も特に限定されない。係合部11が外側に向かって突出する構成であってもよい。また、2枚の平シート状連結帯を上下に間隔をおいて配置するのではなく、2枚の連結帯を重ねて配置し、係合凹部が上下方向(釘軸と略平行な方向)に連続するように形成してもよい。次に、このような連結釘のいくつかの形態について述べる。
例えば、連結部9を、その両端部を含め、連結帯3の中央より左右のいずれか一方の片寄り側に設けたものについては、図5(a)に示される連結釘Aの係合凹部11aのように、釘保持部8の中央よりも後方位置に形成してもよく、同図(b)に示される連結釘Aの係合凹部11aのように釘保持部8の中央と同じ位置に形成してもよい。さらには、同図(c)の連結釘Aの係合凹部11aのように連結部9に形成してもよい。同図(d)(e)のように、連結釘Aの係合凹部11aのように、凹み形状を大きく形成してもよい。なお、同図(e)は同図(d)に釘保持部8よりも大きめのガイドチューブ2を配置した構成である。
上述のように、いずれも連結帯3の長手方向の連結部側に略真直に形成した外縁部3aに沿った位置に係合凹部11aが設けられ、係合手段の逆止爪30に対する係合部位が1箇所となるので、逆止が安定する。
さらに、連結帯3は連結部両端部9a、9bも含めて連結帯中央より一方の片寄り側に設けた構成に限定されない。係合凹部11aが逆止爪が係合しない程度に滑らかであれば、図6のように、連結部9の一端は連結帯3の略中心に、他端はその一方の片寄り側に設ける構成としてもよい。
また、連結帯3は1枚のみであってもよく、また肉薄のものに限定されない。例えば、図7及び図9(b)(c)の連結釘Aのように1枚の肉厚の連結帯3を用いてもよい。この場合も、係合凹部11aは上下方向に連続するように形成されている。
上記構成の連結釘Aによれば、連結帯3の係合凹部11a(又は係合凸部)は、釘1の軸孔7とともに同一平面となる連結帯3に加工すればよいので、寸法精度を出しやすい。
また、係合部は、図8(a)〜(e)の連結釘Aのように、連結帯3の連結部9側の外縁部3aに沿って所定の間隔をおいて外側に向かって突出する係合凸部11bとして形成してもよい。係合部11が凸状に形成されている場合は、釘打機の逆止爪は単なるZ字形の形状でよい。これらの係合凸部1bは、いずれも連結帯3の長手方向に沿って、釘保持部8の中央(同図(b)(e)の連結釘)、あるいは中央よりも釘の送り方向の前方側(同図(d)の連結釘)又は後方側(同図(a)(c)の連結釘)に形成されている。前述したように、連結帯に対する係合手段である逆止爪はそのア−ム部分(図21の面状部30b)が連結帯の外縁部3aに当接することによって、ア−ム部分が連結帯に当接する領域面積を大きくすることが可能であり、連結帯の回転を有効に防止することができるから、連結帯の姿勢制御が向上する。
なお、図8(a)の連結釘Aの係合部11の一部は凹んでいるが、このような係合部は、外側に向かって突出する形状といってもよく、内側に凹む形状といってもよく、いずれか一方に限定する必要はない。
また、係合部を係合凸部として形成する場合も、連結帯の外縁部3aは略真直に形成されているのがよい。すなわち、真直か、あるいは波形などのように、逆止爪30が当たっても係合しない程度に全長にわたって滑らかに形成されていればよい。
ところで、図1(a)(b)及び図7に示されるように、係合部11(係合凹部11a)は上下方向に通しで設けるのが好ましい。この構成によれば、上述のように、係合凹部11aは上下間の領域がそのまま係合手段の逆止爪に対する係合面積となるため、係合時の安定性が向上する。すなわち、係合凹部11aは釘の軸方向と平行に視たときに内側に凹むように形成されているので、係合可能な領域が大きくなるため、逆止爪を図23(a)の逆止爪30のように上下に長く形成することにより、係合凹部11aの上下間の領域に少しでも係合すれば逆止機能が発揮できるので、確実に係合凹部11aに係合して逆止を安定的に行なうことができる。
係合部11を上下方向に通しで設けるとは、係合部11が上下方向(垂直でも斜めでもよい)に障害なく通るように形成されていればよいということである。また、上下方向とは垂直という意味ではなく、図9(a)〜(c)に示されるように、釘保持部8又は連結部9に形成された係合凹部11aを釘軸1aに対して斜め通しに形成したものも含むものとする。この場合、上下の係合凹部11aが、釘軸1aに対して斜め方向に沿って視たときに外側に向かって突出し又は内側に凹むように形成されているので、係合手段の逆止爪はこれに対応し、上記係合凹部11aの向きに対応するように形成すればよい。この構成によれば、釘軸を斜めに配置できるので、釘の送り方向の自由度が上がる。
以上のことは、係合部が外側に向かって突出する係合凸部11bの場合であっても同様である。
なお、ガイドチューブ2は必ずしも必要ではない。図9(a)の連結釘Aのように釘長が短いものは射出口5内で傾く角度が大きいからガイドチューブ2は有効であるが、図23(b)の連結釘Aのように長寸の釘1は射出口5内での傾き角度は小さいので、なくてもよい。
(複数の連結釘と釘打機との組み合わせ)
なお、上記各連結釘について、係合凹部11aの高さや釘軸の長さは異なるが、係合凹部11aの形状が同じで、釘軸方向に沿って連続的に形成されるいくつかの種類の連結釘と共通の釘打機と組み合わせることもできる。この場合、図22(a)(b)に示されるように、釘打機は組み合わせに供された各連結釘A、A´を個別に装填可能で、図23(a)(b)に示されるように、その係合手段の逆止爪30は上記連結釘A、A´のうち上下の係合凹部11a間の間隔H1、H2のうち大きい方の係合凹部11a(図23(b)に示す)に係合可能に形成されるようにすればよい。これにより、連結釘を送る際に共通の逆止爪30によって種類の異なる連結釘A、A´が逆方向に移動するのを確実に防止することができる。係合部が係合凸部であっても、あるいは係合部が釘軸に対して斜めに設けられていても同様である。
なお、上下の係合部間の間隔は、図1の連結釘Aの係合部(係合凹部11a)のように連続的に形成された場合は、そのまま上下端部間の寸法であり、図23(a)の連結釘Aや同図(b)の連結釘A´の係合部(係合凹部11a)のように、上下の連結帯3に形成された係合部11が釘軸方向に沿って形成されている場合の係合部間間隔H1、H2は、上段の連結帯3の係合部(係合凹部11a)から下段の連結帯3の係合部(係合凹部11a)までの寸法である。
上述のような複数の種類の連結釘A、A´と共通の逆止爪30を有する釘打機との組み合わせによれば、逆止爪を共通化することができ、連結釘毎に逆止爪30を変えたり、釘打機を変えたりする必要がないので、全体のコストを格段に抑えることができる。しかも、組み合わせの規模が大きくなるので、上記効果もさらに増大する。
(曲げシート連結方式の連結釘の実施形態)
次に、図10〜図13は曲げシート連結方式の連結釘を示すもので、連結釘Aは、細長の合成樹脂製連結帯3の長辺部3bの両側から一定の間隔をおいて釘1を保持する釘保持部8を形成することにより、側面視においてコ字形形状をなすように構成されている。連結帯3は、上述のものと同じ材質で、その外面は滑らかに形成されている。
なお、連結帯3と釘保持部8とは、側面視においてコの字形の形状に限定されない。連結帯を平面でなく、断面が円弧状の曲面とし、2つの平行な釘保持部8とともに、側面視がU字形をなすように形成してもよい。また、連結帯を平面状とし、2つの釘保持部を非平行とし、全体が側面視V字形をなすように形成してもよい。
図10及び図11に示す連結釘Aの連結帯3の外面には、釘保持部8の基部から連結帯3にかけて内側に凹むように切り欠くことによって係合部として係合凹部11aが形成されている。この係合凹部11aは上下方向に通しで形成されている。
上記形態においても、連結帯の外縁部3a、つまり連結帯3の外側面部は略真直に、逆止爪が係合できない程度に滑らかに形成するのが好ましい。
上記構成によれば、係合凹部11aは上下方向に通しで設けられているので、上下間の領域がそのまま係合手段の逆止爪に対して係合可能となるため、確実に逆止爪に係合し、係合時の安定性が向上する。すなわち、図23(a)の場合と同様、逆止爪30が連結釘Aの係合凹部11aの上から下までの全領域に係合することができるから、連結帯3がずれたり、曲がったりしても逆止爪は確実に係合凹部11aに係合する。
また、上記構成によれば、上下の釘保持部8を連結している連結帯3の一部に係合凹部11aが形成される構造であるから、係合凹部11aが形成されていない部分によって強度が保持されるので、必要な強度を確保することができる。
上記形態の連結ファスナーにおいても、係合部11を上下方向に通しで設けるとは、係合部11が上下方向(垂直でも斜めでもよい)に障害なく通るように形成されていればよく、多少湾曲してもかまわないということである。
ところで、上記係合部は、図12(a)〜(d)のように、連結帯3から突出した係合凸部11bによって構成してもよく、また上下に連続する形態に限定されない。係合凸部11bは、図12(a)(c)(d)のように連結帯3の上下両側に形成してもよく、又は同図(b)のように釘保持部8の中央部に設ける構成としてもよい。これらの係合凸部11bは細長帯状の平シートを切起すことによって形成すればよい。切起こしによって係合凸部11bを形成する場合、切起し以外の部分によって強度が保持される。
なお、上記曲げシート連結方式の連結釘Aにおいて、図10、図11のように、連結帯3のうち、隣り合う釘保持部8間の連結部9の上下部には、切欠き部46が形成されている。この切欠き部46によって連結部9は連結帯3の面に対して直交する方向に曲げやすくなるため、連結釘Aをコイル状に巻き回すことができる。切欠き部46はなくてもよい。
なお、この形態の場合においても、係合凸部11bは連結帯3の釘保持部分に設ける形態に限定されない。例えば、図13(a)〜(c)に示されるように、連結部9に形成してもよい。
これによれば、釘保持部8の強度が全く損なわれないので、係合領域を大きくすることができる。
そのほか、連結帯の全てに係合部が形成されている必要はない。連結帯3の上又は下に係合部が配置されていればよく、図14(a)の連結釘Aのように、連結帯3が上下に配置された構造であって、いずれかの連結帯3に係合凸部11bが形成されているような形態でもよい。また、同図(b)のように、係合部材44に係合凸部11bを形成する構成であってもよい。係合部材44はガイドチューブを兼用するようにしてもよい。
ところで、上述の実施形態は、いずれも係合凹部11bが釘保持部8に上下方向に通しで形成されている。このように、上述の図1(a)(b)や図8の場合と同様に、逆止爪を上下に長く形成することにより、逆止爪が係合凹部11bの上下間の領域に少しでも位置していれば係合することができるから、確実に係合部に係合して逆止を安定して行なうことができる。また、係合凸部11も上下方向に通しで形成されていることにより同様の効果を得ることができる。
なお、図15(a)(b)の係合凹部11a及び同図(c)(d)の係合凸部11bに示されるように、係合部11は釘軸1aに対して斜めに形成してもよい。この場合は、係合領域が拡大するほかに、さらに釘軸を斜めに配置することにより、釘の送り方向の自由度を上げることができる。
また、連結部9は連結帯3の一側に配置される形態に限定されない。図16(a)(b)(c)の連結釘Aの連結部9のように、連結帯3の長手方向の中央に沿って、つまり連結帯3の中心線上に形成する構成であってもよい。この場合は、連結釘Aを渦巻状に巻き回して使用することも、また真直状態のまま使用することもできる。ファスナー保持部と連結部との境界部にも係合手段の送り爪や逆止爪が係合しそうであるが、係合部と境界部の連結帯中心線からの高さが異なるため、この場合、逆止爪の揺動角を小さく設定することによって逆止爪が係合凹部11a、係合凸部11bのみに確実に係合する。また、係合手段に対する係合部位が1箇所となるので連結ファスナーの送りと逆止を良好に行なうことができる。
(係合部を釘送り用とした実施形態)
次に、上述の実施形態に係る連結ファスナーの係合部は全て釘打機等の打ち込み工具の逆止爪に係合する構成であるが、係合部は逆止用ではなく、釘送り用として構成してもよい。この場合、図24(a)に示されるように、連結釘Aの釘通路16の送り爪側に係合凹部11aが形成されている。
釘通路16の釘送り機構27には、図18(a)の形態と同様に、釘送りシリンダ23と送りピストン24と送りロッド25が一体に設けられ、送りロッド25の先端には送り爪部材26が回動可能に取り付けられている。送り爪部材26は常時釘通路16の内側に進入するように付勢され、その内側には2つの送り爪26aが形成されている。また、逆止爪部材30はドア22に回動可能に取り付けられ、先端は常時釘通路16の内側に進入するように付勢されている。
連結釘Aがマガジン12に装填された後、釘送り機構27が作動すると、送りピストン24はいったん図24(b)に示すように後退した後、同図(c)のように前進する。前進したとき、送り爪26が連結釘Aの上下の連結帯3の係合凹部11aに係合し、先頭の釘1を射出口5内に供給する。その後、上記釘1が同図(a)のように打ち出された後、送りピストン24は同図(b)のように再び後退するが、このとき連結釘Aも逆方向に移動するように作用する。ところが、逆止爪30が連結帯3の凹部10に係合するので、連結釘Aは移動できず同じ位置にとどまる。このため、送り爪部材26が退避方向に回動し、次位の係合凹部11aに確実に係合する。なお、送りピストン24が前進するときは、逆止爪30は退避作動する。
なお、上述の平シート連結方式だけでなく、図10〜図13、図15等に示した曲げシート連結方式の連結ファスナーや、図14(a)(b)に示した連結方式の連結ファスナーであっても係合部(係合凹部、係合凸部)を送り爪に係合可能とすることによって釘送り用として機能させることができる。
上述のように、係合部は凹状であれ、凸状であれ、釘軸に沿うか、あるいは釘軸に対して斜め方向に沿って形成されているので、上述のように、釘打機の逆止爪又は送り爪の形状を単純化しても確実に係合して有効に逆止又は釘送りの効果が得られる。したがって、係合部を凹状にしたときはその深さ、凸状にしたときはその高さを低く抑えることができる。さらに、係合部の深さや高さの寸法を小さく抑えることができれば、逆止爪又は送り爪の係脱のための移動量も小さく抑えることができ、釘打機をコンパクトにすることができる。このように、いろいろな面に相乗的な効果を期待することができる。
(連結ファスナーの種類)
なお、連結ファスナーは連結釘に限定されない。連結ネジ、連結打込みネジ等であってもよい。打ち込み工具も釘打機に限定されない。ネジ打ち機など、ファスナーの種類に応じた打ち込み工具であればよい。
A 連結釘
B 釘打機
1 釘
1a 軸部
1b 頭部
3 連結帯
3a 外縁部
7 軸孔
8 釘保持部
9 連結部
11 係合部
11a 係合凹部
11b 係合凸部
26 送り爪
30 逆止爪

Claims (6)

  1. 連結帯に、ファスナーを保持する軸孔を有するファスナー保持部と、隣り合うファスナー保持部を連結する連結部とを交互に形成した連結ファスナーにおいて、上記連結帯は細長帯状の平シートが上下に2枚配置されており、上記連結部を、その両端部を含め、上記連結帯中央より左右のいずれか一方の片寄り側に設けるとともに、上記連結帯の長手方向における連結部側の外縁部を略真直に形成し、上記外縁部に沿って所定の間隔をおいて係合部を形成し、上記連結部を幅狭に形成することで上記係合部の逆側に上記ファスナー保持部間に凹部を形成し、上記係合部を上記2枚の連結帯で対応するように上下方向に通しで設けたことを特徴とする連結ファスナー。
  2. 上記係合部は、上記外縁部に対して凹む係合凹部であることを特徴とする、請求項1に記載の連結ファスナー。
  3. 上記係合部は、上記外縁部に対して突出する係合凸部であることを特徴とする、請求項1に記載の連結ファスナー。
  4. 連結帯に、ファスナーを保持する軸孔を有するファスナー保持部と、隣り合うファスナー保持部を連結する連結部とを交互に形成した連結ファスナーにおいて、上記連結帯は細長帯状の平シートが上下に2枚配置されており、上記連結部を上記連結帯中央より左右のいずれか一方の片寄り側に設け、上記連結帯の長手方向における連結部側の外縁部を略真直に形成し、上記外縁部に沿って所定の間隔をおいて係合部を形成し、上記連結部を幅狭に形成することで上記係合部の逆側に上記ファスナー保持部間に凹部を形成し、上記係合部を上記2枚の連結帯で対応するように上下方向に通しで設けるとともに、上記軸孔の軸中心線と係合凹部の底部との間の連結帯の幅方向における最短距離を0.5mm以上に設定したことを特徴とする連結ファスナー。
  5. 連結帯の長辺部の両側に、ファスナーを保持する軸孔を有するファスナー保持部を間隔をおいて形成した連結ファスナーにおいて、上記連結帯を細長の曲げシートで形成し、上記連結帯とファスナー保持部とを側面視において略コの字形、U字形、又はV字形に形成するとともに、上記連結帯の外面に係合凹部を上下方向に通しで設けたことを特徴とする連結ファスナー。
  6. 上記連結帯に、係合凹部を上下方向に通しで設けることに代えて、係合凸部を上下両側設けたことを特徴とする、請求項に記載の連結ファスナー。
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