JP5426274B2 - トランジスタおよびそれを用いた表示素子、ならびに液晶表示素子 - Google Patents

トランジスタおよびそれを用いた表示素子、ならびに液晶表示素子 Download PDF

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Description

本発明はトランジスタおよび液晶表示素子に関し、特に有機高分子層を含むトランジスタおよびそれを用いた表示素子、ならびに、有機高分子層を含む液晶表示素子に関する。
近年、CRTに変わる表示素子として、液晶ディスプレイ(LCD)、有機EL、またはプラズマディスプレイパネル等が着目されているが、これらの表示素子はCRTと比較して、価格が高いという問題がある。従って、更なる普及のために、一層の低価格化が求められている。
第一の低価格化の手法として、有機薄膜半導体を用いた薄膜トランジスタ(有機TFT)のうち、例えば電界効果型トランジスタ(有機FET)をアクティブ素子に適用することが挙げられる(例えば特許文献1〜3)。有機TFTは、比較的簡便な方法で作製できるという利点を有する。
現行のアモルファスシリコンやポリシリコンTFTの絶縁層や半導体層を作成するプラズマ化学気相成長(CVD)装置や、電極形成に使用するスパッタ装置は高額である。また、CVD法は230度〜350度の高温条件を必要とし、また、クリーニング等の保守を頻繁に行う必要があり、スループットが低い。これに対して、有機TFTを作製する塗布装置、インクジェット装置等はCVD装置やスパッタ装置と比較して安価であり、成膜温度が低く、メンテナンスが簡単である。従って、液晶表示素子や有機EL等の表示素子に有機FETを適用すれば、低コスト化を実現できる。
表示素子のうち液晶表示素子では、第二の低価格化の手法として、液晶表示素子の表示部の設計を簡便にする手法が挙げられる。
一般に液晶表示素子は、TFTが形成された基板、およびカラーフィルタが形成された基板の上に、スパッタリング等の方法で電極を形成し、その上に配向膜を塗布し、焼成、ラビング、基板の貼り合わせ、液晶材料の注入、および封止を行うことによって作製されるので、製造工程数が非常に多く、製造コストが高い。また、ラビング処理等を施すと、静電気やラビング布の影響により、歩留まりの低下を招く。従って、予め基板上にリブを形成させることによりラビングを行わない工程を用いたり、光配向技術の検討が行われている(例えば特許文献4および5)。
特開平5−107523号公報 特開2003−192499号公報 特開平10−125924号公報 特開2001−281669号公報 特開平10−123521号公報
しかしながら第一の低価格化の手法では、一般的な有機TFTは、ガラス等の透明基板上に、ゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極、及び有機半導体膜が形成されなければならず、製造工程数が多いため、半導体層に塗布プロセスを用いることが可能になっても、有機TFTおよびそれを備えた表示素子の製造コストを十分に低くすることができない。
また、液晶表示素子に対する第二の低価格化の手法では、ラビングを行わない代わりに、リブ形成のプロセス導入や、光配向プロセスを行わなければならず、液晶表示素子の製造コストを十分に低くすることができない。
本発明は上記の諸点に鑑みてなされたものであり、低コストで製造可能な、トランジスタおよびそれを用いた表示素子、ならびに液晶表示素子を提供することを目的とする。
本発明のトランジスタは、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられた有機層と、前記有機層に電界を印加するための第3電極とを備え、前記有機層は、導電性部位と絶縁性部位とを有する複合機能型有機高分子を含み、これにより上記の課題が解決される。
前記複合機能型有機高分子は直鎖型高分子であってもよい。
前記複合機能型有機高分子はデンドリック高分子であってもよい。
前記有機層は、前記複合機能型有機高分子の前記絶縁性部位を介した非共有結合的相互作用による自己組織化構造を有することが好ましい。
前記有機層は、ドーパントを含んでもよい。
本発明のトランジスタは、前記第3電極によって印加された電界に対する前記有機層の電界効果を利用する電界効果型トランジスタであってもよい。
本発明のトランジスタは、ナノメータスケールの大きさを有してもよい。
本発明の表示素子は、上記のトランジスタと、前記トランジスタに接続された画素とを備え、これにより上記の課題が解決される。
本発明の表示素子は、基板と、前記基板上に形成されたトランジスタとを有する表示素子であって、前記トランジスタは、導電性部位および絶縁性部位を有する複合機能型有機高分子を含む有機層と、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極とを有し、前記有機層と、前記ゲート電極、前記ソース電極および前記ドレイン電極とのいずれの間にも絶縁層が設けられておらず、これにより、上記の課題が解決される。
前記有機層は、前記ゲート電極、前記ソース電極および前記ドレイン電極のそれぞれと直接接触していてもよい。
本発明の液晶表示素子は、互いに対向する第1基板および第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された液晶層と、前記液晶層と前記第1基板との間、および、前記液晶層と前記第2基板との間のうちの少なくとも一方に設けられた有機層とを有し、前記有機層は、導電性部位と絶縁性部位とを有する複合機能型有機高分子を含み、これにより上記の課題が解決される。
前記有機層はドーパントを含んでもよい。
前記複合機能型有機高分子は直鎖型高分子であってもよい。
前記複合機能型有機高分子はデンドリック高分子であってもよい。
前記有機層は、前記複合機能型有機高分子の前記絶縁性部位を介した非共有結合的相互作用による自己組織化構造を有することが好ましい。
前記有機層は、前記液晶層と直接接触していてもよい。
前記有機層は、前記液晶層に含まれる液晶分子を、自己組織化構造と関連付けられる所定の方向に配向させていてもよい。
本発明の液晶表示素子は、互いに対向する第1基板および第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された液晶層と、画素に接続されたトランジスタと有する液晶表示素子であって、さらに、前記液晶層と前記第1基板との間、および前記液晶層と前記第2基板との間のうちの少なくとも一方に第1有機層を有し、前記トランジスタは、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられた第2有機層と、前記第2有機層に電界を印加するための第3電極とを備え、前記第1および第2有機層は、導電性部位と絶縁性部位とを有する複合機能型有機高分子を含み、これにより上記の課題が解決される。
前記第1有機層はドーパントを含んでもよい。
前記複合機能型有機高分子は直鎖型高分子であってもよい。
前記複合機能型有機高分子はデンドリック高分子であってもよい。
前記第1および第2有機層は、前記複合機能型有機高分子の前記絶縁性部位を介した非共有結合的相互作用による自己組織化構造を有することが好ましい。
本発明により、低コストで製造可能な、トランジスタおよびそれを用いた表示素子、ならびに液晶表示素子が提供される。
本発明の実施形態のトランジスタを説明するための断面図である。 本発明の実施形態の液晶表示素子を説明するための断面図である。 (a)は、有機層に含まれる直鎖型高分子を説明するための模式図であり、(b)は自己組織化構造を説明するための模式図である。 (a)は、有機層に含まれるデンドリック高分子を説明するための模式図であり、(b)は自己組織化構造を説明するための模式図である。 実施例2および実施例4の液晶表示素子を説明するための断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態のトランジスタ10は図1に示すように、絶縁性基板1上に形成されたゲート電極2(第3電極)と、ゲート電極2を覆うように形成された有機層3と、有機層3上に形成されたソース電極4(第1電極)及びドレイン電極5(第2電極)とを有している。有機層3は、導電性部位と絶縁性部位とを有する複合機能型有機高分子を含む。
なお、図1および以下の説明では、ボトムゲート型の電界効果型トランジスタ(FET)10を例示するが、本発明はボトムゲート型のFETに限られず、種々のタイプのFET、その他のトランジスタに広く適用される。
トランジスタ10では、有機層3が、従来のトランジスタが有するゲート絶縁膜と半導体層との機能を兼ね備えることができる。従って、従来のトランジスタが有するゲート絶縁膜と半導体層とに代えて、有機層3を用いてトランジスタを構成することが可能である。
すなわち、有機層3とゲート電極2との間、有機層3とソース電極4との間、および、有機層3とドレイン電極5との間のいずれにも、絶縁層を設ける必要がない。また、有機
層3は、ゲート電極2、ソース電極4およびドレイン電極5のそれぞれと直接接触するように作製される。
有機層3は、例えばインクジェット法等を用い、半導体層を作製する工程よりも低温条件下で形成されるため、製造工程が容易である。また、インクジェット装置はCVD装置やスパッタリング装置に比べて安価で、メンテナンスが簡単である。従って、トランジスタ10は、従来のトランジスタに比べて少ない製造工程で作製され、製造コストが安い。
また、トランジスタ10では、従来必要とされていたゲート絶縁膜を必要とせず、ナノメータスケールの大きさを有し得るので、従来のトランジスタに比べて非常に優れた特性を有する。例えば、トランジスタ10の有機層3は、好ましくは、0.5nm以上10nm以下の厚さを有し、長さ(チャネル長に相当)は1nm以上20nm以下である。
なお、トランジスタ10のゲート電極2、ソース電極4およびドレイン電極5は、従来のトランジスタと同様に、金属材料、ITO、または導電性高分子材料を用いて形成しても良いが、上記有機層3に含まれる複合機能型有機高分子材料を用いて形成することも可能である。複合機能型有機高分子材料を用いて上記電極を形成する場合、必要に応じてドーパントを添加することが好ましい。
本発明の実施形態の液晶表示素子100は図2に示すように、互いに対向する2枚の基板11と、これらの基板11の間に配置された液晶層13と、2枚の基板11のそれぞれと液晶層13との間に設けられた有機層12とを有する。有機層12は、上述した有機層3と同様に、導電性部位と絶縁性部位とを有する複合機能型有機高分子を含む。なお、図2に示す液晶表示素子100では、ホモジニアス型の液晶配向(平行配向)を例示するが、液晶の配向はこれに限定されない。
液晶表示素子100では、有機層12が、従来の液晶表示素子が有する画素電極(または対向電極)と液晶配向膜との機能を兼ね備えることができる。
有機層12が、従来の液晶表示素子が有する画素電極(または対向電極)と液晶配向膜との機能を兼ね備える場合、従来の液晶表示素子が有する画素電極(または対向電極)と液晶配向膜とに代えて、有機層12を用いて液晶表示素子を構成することも可能である。すなわち、有機層12は、液晶層13と直接接触するように配置される。
有機層12が液晶配向膜の機能を有している場合、ラビング処理工程を省略できるので、製造工程をより簡略化し、また、静電気の発生等によって液晶表示素子の歩留まりが低下するのを抑制できる。なお、有機層12が十分な液晶配向機能を備えていない場合、必要に応じて、有機層12自体にラビング処理を施すか、または、有機層12上にポリイミド膜などの液晶配向膜を設け、ラビング処理を施しても良い。もちろん、有機層12が液晶配向機能を備えている場合であっても、所望の液晶配向機能を得るために、必要に応じて、上記と同様のラビング処理を行っても良い。
なお、液晶層13と、2枚の基板11のそれぞれとの間に有機層12を設けることにより、画素電極、対向電極および液晶配向膜を省略できる構成が最も好ましいが、本実施形態の液晶表示素子100はこれに限られない。例えば、液晶層13と、2枚の基板11の一方の基板の間にのみ有機層12を設け、液晶層13と、他方の基板との間には画素電極または対向電極と液晶配向膜とを設けてもよい。
以下、トランジスタ10(図1)を詳細に説明する。まず有機層3を説明する。有機層3は、例えば直鎖型高分子、またはデンドリック高分子を含む。この直鎖型高分子および
デンドリック高分子等の有機高分子は、絶縁性と半導体性とを兼ね備える複合機能型有機高分子である。有機層3は、複合機能型有機高分子の絶縁性部位を介した非共有結合的相互作用による自己組織化構造を有していることが好ましい。
直鎖型高分子は、図3(a)に示すように、高分子主鎖にキャリア伝導性の線状のπ共役系分子を含み、側鎖に絶縁性残基を含んでいることが好ましい。π共役系主鎖としては、ポリ(p−フェニレン)、ポリ‐p(フェニレンビニレン)、ポリチオフェン、ポリフルオレン、ポリナフテン、ポリ(アリーレンビニレン)、ポリ(チエニレンビニレン)、ポリピロール、ポリアセチレン等が好適に用いられるが、これらに限らない。絶縁性側鎖としては、アルキル基(ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基等)、メソゲン、エチレングリコール、環状不飽和化合物、水素結合性残基、糖質化合物、脂質(コレステロール、胆汁酸等)等が好ましいが、これらに限らない。絶縁性側鎖の分子サイズを調節することにより、ゲート電極のオン、オフを適切に調節することが可能である。また絶縁性残基について、水素結合性残基やメソゲン等、自己組織化機能を有する分子が好適に用いられる。
デンドリック高分子は、図4(a)に示すように、コアにキャリア伝導性のπ共役系分子を含み、デンドロンが絶縁性残基を含むことが好ましい。なお図4(a)では、デンドリック高分子が円盤状(ディスク状)を有している場合を例示するが、デンドリック高分子の形状はこれに限定されない。デンドリック高分子は例えば球状であってもよい。
π共役系コアとしては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピレン、ペリレン、アルミキノリン錯体等錯体及びポルフィリン類、オリゴフルオレン、オリゴチオフェン、オリゴフェニレンビニレン、スピロ−NPB、スピロ−TAD、スピロ−DPVBiのように平面性の高い分子が好ましいが、これらに限らない。絶縁性デンドロンとしては、ベンジルエーテル、ポリスチレンスルホン酸等が好ましいが、これらに限らない。絶縁性デンドロンの分子サイズ(世代数)を調節することにより、ゲート電極のオン、オフを適切に調節することが可能である。また絶縁性残基について、水素結合性残基やメソゲン等、自己組織化機能を有する分子が好適に用いられる。
上記の有機高分子において、絶縁性分子の分子サイズを調整すれば、従来のトランジスタの絶縁膜の厚さを調節するのと同様の効果が得られる。また、絶縁性残基が自己組織化機能を有する場合、分子配向性を高めることにより、移動度を高くすることができる。
自己組織化は、化学共有結合以外のいずれかの相互作用(分子間に働く非共有結合相互作用)によって、分子間で凝集が起こることにより達成される。非共有結合相互作用には、水素結合、ファンデアワールス力、永久双極子間相互作用、永久双極子−誘起双極子相互作用、一時双極子−誘起双極子間相互作用、電荷移動力(電子供与体−電子受容体間相互作用)、配位結合、静電相互作用、および親和性(疎水性相互作用)等が含まれる。
図4(a)に示したディスク状のデンドリック高分子は、図4(b)に示すように、ディスク面が互いに平行に配置され、コア部同士が互いに重なるように配置されるような自己組織化構造を形成する。図3(a)に示した直鎖型高分子は、側鎖分子同士の会合性が高い場合、例えば図3(b)に示すように、主鎖と側鎖が交互に積層するような自己組織化構造を形成する。
上記直鎖型高分子およびデンドリック高分子等の複合機能型有機高分子材料を含む有機層3を形成する方法には、公知の成膜方法を広く適用することができる。上述した複合機能型有機高分子材料は溶媒に対する溶解性に優れるので、種々の溶媒を用いて溶液を調整することができる。この溶液をスピンコーティング法、ディップコーティング法、キャス
ティング法、印刷法及びインクジェット法等の方法により基板上に塗布または印刷し、乾燥後、必要に応じて加熱処理することにより、複合機能型有機高分子材料の膜を形成することができる。また、複合機能型有機高分子材料層を支持体上に形成し、支持体から基板に転写してもよい。
次に、この複合機能型有機高分子材料を用いて、図1に示したトランジスタ10を製造する方法を例示する。
まず、絶縁性基板1上にゲート電極2を形成する。ゲート電極2の材料としては、Cr、Al、Ta、Mo、Nb、Cu、Ag、Au、Pt、Pd、In、Ni、Ndやこれらの合金、ポリシリコン、非晶質シリコン、錫酸化物、酸化インジウム、インジウム錫酸化物(ITO;Indium Tin Oxide)等の無機材料や、ドープされた導電性高分子(例えば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)とポリスチレンスルホン酸ナトリウムとの混合物等)等の有機材料が挙げられる。また二層以上の膜を積層しても良い。蒸着法やスパッタリング法、塗布法、印刷法またはインクジェット法等材料に応じた公知の成膜方法を用いて導電性の膜を堆積した後、フォトリソグラフィー工程及びエッチング工程によって、この導電性膜をゲート電極2の所定の形状に加工する。
次に、ゲート電極2を覆うように複合機能型有機高分子材料を含む有機層3を形成する。有機層3は、上述したように、有機高分子材料の溶液を調整し、この溶液を用いて種々の塗布方法及び印刷法で形成することができる。乾燥後、必要に応じて加熱処理することにより、有機層3を形成することができる。
有機層3上にソース電極4及びドレイン電極5を形成する。ソース電極4及びドレイン電極5の材料としては、ゲート電極2と同様の材料を用いて、同様の方法で形成され得る。もちろん、ゲート電極2の材料とソース電極4及びドレイン電極5の材料とは異なっても良いし同じでも良い。二層以上の膜を積層しても良い。
以上の工程により、トランジスタ10が作製される。
なお、トランジスタ10の構造は上記の例に限られず、トップゲート型、コブラナー型、或いはソース電極/ゲート電極/ドレイン電極を積層し、ソース−ドレイン間に半導体層を形成する縦型構造であってもよく、さらにはドレイン電極/ゲート電極/ソース電極が同じ層に並んで配置された構造でも構わない。
トランジスタ10は、有機層3が分子配向性を有する場合、高いキャリア移動度を有する。また有機層3を形成する過程で、下地層に配向処理を行い、有機層3を配向させれば、キャリア移動度を更に向上させることができる。
有機層3は、単に有機高分子を含む溶液を塗布または印刷するだけで形成することが可能であり、また、有機層3の形成に高い温度が必要とされないので、プラスティック基板上にも容易に形成できる。
また、上記の複合機能型有機高分子材料にドーパンドを添加することによって、電極として十分利用可能なレベルまで導電性を高くすることができる。従って、ゲート電極2、ソース電極4及びドレイン電極5のすべてを、複合機能型有機高分子材料を用いて形成することが可能である。
なお、ゲート電極2、ソース電極4及びドレイン電極5は、公知の導電性有機材料を用いても形成可能である。上記導電性有機材料としては、例えば、ポリスチレン、ポリシロ
キサン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリアミドやポリイミド等の主鎖に、フタロシアニン系誘導体、アゾ化合物系誘導体、ぺリレン系誘導体、キナクリドン系誘導体、多環キノン系誘導体、シアニン系誘導体、フラーレン誘導体、インドール、カルバゾール等の含窒素環式化合物誘導体、ヒドラゾン誘導体、トリフェニルアミン誘導体、多環芳香族化合物誘導体等の側鎖が導入されたものが挙げられる。更に、π共役系高分子である、ポリ(p−フェニレン)等の芳香族共役系高分子、ポリアセチレン等の脂肪族共役系高分子、ポリピロールやポリチオフェン等の複素環式共役系高分子、ポリ(p−フェニレンビニレン)やポリ(アリーレンビニレン)や、ポリ(チエニレンビニレン)等の上記共役系高分子の構成単位が交互に結合した構造を有する複合型共役系高分子等の炭素型共役系高分子や、ポリシラン類や、ジシラニレンポリマー類、ジシラニレン−炭素系共役性ポリマー構造等が挙げられる。
トランジスタ10は、液晶表示素子や有機EL表示素子などの表示素子に好適に用いられる。
表示素子は、例えばトランジスタ10のドレイン電極5に接続された画素電極を有する。画素電極は、透過型液晶表示素子の場合、錫酸化物、酸化インジウム、ITO等の透明導電膜を用いて形成される。反射型液晶表示素子の場合、AlやAg等の金属膜を用いて形成される。また、有機EL表示素子の場合、Mg、Ca、Al、Au等の金属膜を用いて形成される。画素電極にドレイン電極やソース電極と同じ材料を用いると、画素電極をドレイン電極やソース電極と同じ工程で形成することができるという利点がある。異なる材料を用いる場合、画素電極は、ドレイン電極やソース電極を形成する前、或いは後に形成される。
次に、液晶表示素子100を詳細に説明する。
まず有機層12を説明する。有機層12は有機層3と同様に、例えば直鎖型高分子、またはデンドリック高分子を含む。この直鎖型高分子およびデンドリック高分子等の有機高分子は、導電性(電極の機能)と、液晶配向性(液晶配向膜の機能)とを兼ね備える複合機能型高分子である。有機層12は、複合機能型有機高分子の絶縁性部位を介した非共有結合的相互作用による自己組織化構造を有していることが好ましい。
直鎖型高分子は、図3(a)に示すように、高分子主鎖に導電性の線状π共役系分子を含み、側鎖に液晶配向性を有する絶縁性残基を含む構造が好ましい。π共役系主鎖としては、ポリ(p−フェニレン)、ポリ‐p(フェニレンビニレン)、ポリチオフェン、ポリフルオレン、ポリナフテン、ポリ(アリーレンビニレン)、ポリ(チエニレンビニレン)、ポリピロール、ポリアセチレン等が好適に用いられるが、これらに限らない。液晶配向性を有する絶縁性側鎖としては、アルキル基(ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基等)、メソゲン、エチレングリコール、環状不飽和化合物、水素結合性残基、糖質化合物、脂質(コレステロール、胆汁酸等)等が好ましいが、これらに限らない。絶縁性側鎖の分子構造や分子サイズを調節することにより、プレチルト角を調節することが可能である。また絶縁性残基について、水素結合性残基やメソゲン等、自己組織化機能を有する分子が好適に用いられる。
デンドリック高分子としては、図4に示すように、コアに導電性のπ共役系分子を含み、デンドロンに液晶配向性を有する絶縁性残基を含む構造が好ましい。π共役系コアとしては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピレン、ペリレン、アルミキノリン錯体等錯体及びポルフィリン類、オリゴフルオレン、オリゴチオフェン、オリゴフェニレンビニレン、スピロ−NPB、スピロ−TAD、スピロ−DPVBiのように平面性の高い分子が好ましいが、これらに限らない。液晶配向性を有する絶縁性デンドロ
ンとしては、ベンジルエーテル、ポリスチレンスルホン酸等が好ましいが、これらに限らない。絶縁性デンドロンの分子サイズ(世代数)を調節することにより、プレチルト角を適切に調節することが可能である。また絶縁性残基について、水素結合性残基やメソゲン等、自己組織化機能を有する分子が好適に用いられる。
複合機能型高分子を電極材料として用いるために、微量のドーパンドを添加することが好ましい。ドーパンド剤として、アルカリ金属(例えば、Li、Na、K、Cs等)、アルカリアンモニウムイオン(例えば、テトラエチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩)、ハロゲン類(例えば、Br2、I2、Cl2)、ルイス酸(例えば、BF2、PF5、AsF5、BF4、PF6、AsF6等)、プロトン酸(例えば、HNO3、H2SO4、HF、HCl等)、遷移金属ハライド(例えば、FeCl3、MoCl5、WCl5、Sn
CL4、MoF5、RuF5)、ポルフィリン類、アミノ酸類、アルキルスルホン酸塩、ポ
リスチレンスルホン酸塩等高分子タイプ等が挙げられるが、これらに限定されない。
有機層12において、絶縁性残基を介した非共有結合的相互作用による自己組織化構造が形成されている場合、液晶層に含まれる液晶分子を自己組織化構造と関連付けられる所定の方向に配向させることができるので、ラビング処理工程が必要とされない。
自己組織化は、化学共有結合以外のいずれかの相互作用(分子間に働く非共有結合相互作用)によって、分子間で凝集が起こることにより達成される。非共有結合相互作用には、水素結合、ファンデアワールス力、永久双極子間相互作用、永久双極子−誘起双極子相互作用、一時双極子−誘起双極子間相互作用、電荷移動力(電子供与体−電子受容体間相互作用)、配位結合、静電相互作用、および親和性(疎水性相互作用)等が含まれる。
図3(a)に示した直鎖型高分子は、側鎖同士の会合性が高い場合、例えば図3(b)に示すように、主鎖と側鎖が交互に積層するような自己組織化構造を形成する。この直鎖型高分子は、側鎖の非π共役系部分が液晶と相互作用することにより、プレチルト角が決まる。具体的なプレチルト角は、側鎖の非π共役系分子および液晶分子の種類によって異なるが、側鎖間に何等かの秩序が存在すれば、液晶分子のプレチルト角は安定に制御できると考えられる。十分な配向性を有しない場合には、ラビング処理を施せばよい。
図4(a)に示したディスク状のデンドリック高分子は、図4(b)に示すように、ディスク面が互いに平行に配置され、コア部同士が互いに重なるように配置されるような自己組織化構造を形成する。このデンドリック高分子は液晶分子と相互作用することにより、プレチルト角が決まる。デンドリック高分子を用いると、上記自己組織化構造が形成されているので、ラビング処理を施さなくても十分な配向性が得られると考えられる。
上述した複合機能型有機高分子材料を用いて有機層12を形成するには、公知の成膜方法を広く適用することができる。本複合機能型有機高分子材料は、溶媒に対する溶解性に優れるので、種々の溶媒を用いて溶液を調整することができる。この溶液をスピンコーティング法、ディップコーティング法、キャスティング法、印刷法及びインクジェット法等の方法により基板上に塗布または印刷し、乾燥後、必要に応じて加熱処理することにより、複合機能型有機高分子材料の膜を形成することができる。また、複合機能型有機高分子材料層を支持体上に形成し、支持体から基板に転写してもよい。
次に、この複合機能型有機高分子材料を用いて、図2に示した液晶表示素子100を製造する方法を例示する。
まず、2枚の絶縁性基板11のそれぞれの主面に、有機層12を形成する。有機層12の形成には、塗布法、印刷法またはインクジェット法等、材料に応じた公知の成膜方法を
用いる。また、必要に応じてラビング処理を施しても良い。
次に、有機層12が形成された2枚の絶縁性基板を貼り合わせる。貼り合わせは公知の方法を用いて行われ、例えば、片側基板にシール剤を塗り、他方の基板に所定のサイズのビーズを散布して、貼り合わせる。貼り合わせ完了後、所定の液晶材料を注入する。尚、アクティブマトリクス型液晶表示素子の場合、基板の片方にスイッチング素子を搭載する。
以上の工程により、液晶表示素子100が作製される。本実施形態による表示素子の液晶モードは、ホモジニアス配向に限られず、捩れ配向、スプレイ‐ベンド配向、ホメオトロピック配向、或いは強誘電・反強誘電性液晶等、あらゆる液晶モードに適用できる。
有機層12は、自己組織化による分子配向性を備えている場合、高い液晶配向性を有する。また有機層を形成する過程で、下地層に配向処理を行い、有機層を配向させると、液晶配向をより安定にし、高いコントラスト比が得られる。
また、この有機層12は、単に有機高分子を含む溶液を塗布または印刷するだけで形成することができるとともに、有機層の作製に高い温度を必要としないので、プラスティック基板上にも容易に形成できる。
なお、本実施形態の液晶表示素子において、有機層12は、少なくとも電極の機能を有していれば、液晶配向膜の機能を有していなくても良い。従来は、真空プロセスであるスパッタ法によってITO電極を成膜したり、蒸着法によってAl電極を成膜する等して電極を作製していたのに対し、有機層12が少なくとも電極の機能を有していれば、例えば印刷法のような簡易な方法によって作製できるという効果が得られる。
次に、本実施形態におけるトランジスタおよび液晶表示素子の実施例を説明する。
(実施例1)
実施例1では、下記の(化1)で示される複合機能型高分子材料(直鎖型高分子)を有機層3に用いた電界効果型トランジスタ10を作製した。複合機能型高分子材料は、高分子主鎖にキャリア輸送能があるポリ(p‐フェニレンビニレン)構造を有し、側鎖に絶縁性のエチレングリコール構造を有する。ゲート電極2にはTaを用い、ソース電極4及びドレイン電極5にはAuを用いた。
Figure 0005426274
実施例1のトランジスタ10は、以下の手順で作製した。
(1)マスクを用いた蒸着法でTaを基板1上に堆積し、ゲート電極2を形成する。
(2)ゲート電極2上に、(化1)で示される複合機能型高分子材料を含む溶液をインクジェット法により所定の位置に付与し、乾燥することによって、有機層3を形成する。有機層3は単分子層以上であればよく、100nm以上1000nm以下の範囲にあることが好ましい。
(3)マスクを用いた蒸着法で、Auを堆積し、ソース電極4及びドレイン電極5を形成する。このとき、チャネル長が8μmとなるように、ソース電極4とドレイン電極5との間隔を設定した。
上記の製造方法によって得られたトランジスタ10を用いると、電流−電圧特性として、およそ105のオン/オフ電流比を得ることができ、またキャリア移動度として、0.
5 cm2/Vsを得ることができた。オン/オフ電流比、キャリア移動度の両結果は共
に現行のa−Siの性能に匹敵するものである。
(実施例2)
図5は、実施例2の液晶表示素子1000の模式的な断面図を示す。液晶表示素子1000は、トランジスタ10(図1)と、液晶表示素子100(図2)との組み合わせで構成される。
すなわち、液晶表示素子1000は、従来の画素電極に代えて有機層112を有するとともに、表示領域の各画素に設けられたトランジスタが、ゲート絶縁膜および半導体層に代えて有機層103を有する。
有機層112および有機層103は、上記(化1)で示される複合機能型高分子材料を含む。有機層112は、ドーパントとして、例えばポリスチレンスルホン酸塩(PSS)を含む。なお、ドーパントとして、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ルイス酸、ルイス塩基、高分子電解質等を用いても良い。
液晶表示素子1000は、典型的なTNモードのTFT型液晶表示素子である。
液晶表示素子1000は、上記二点以外は公知の構成を有し、公知の方法で作製される。以下、図5を参照しながら液晶表示素子1000をより詳細に説明する。
液晶表示素子1000では、ガラス基板101上に、ゲート電極102、有機層103、ドレイン電極104及びソース電極105が形成されている。有機層103は、半導体性および絶縁体性を兼ね備える。
ドレイン電極104には、有機層112が接続されている。また、対向基板のガラス基板101にも、有機層112が設けられている。本実施例で用いた有機層112は、電極の機能を備えているが、液晶配向膜の機能を十分に備えていない。
一対の基板101間の液晶層113の液晶分子は、対向する有機層112の間でTN配向している。液晶材料として正の誘電率異方性を持つネマティック液晶を用いた。また、有機層112の表面に、プレチルト角が2°のポリイミド配向膜を形成した。
液晶表示素子1000は、5Vで駆動可能であった。また、コントラスト比は300であった。トランジスタ10は、移動度及びオン/オフ特性がa−SiTFT並みであることから、本液晶表示素子1000は、液晶TV、ゲーム機器、カーナビゲーションシステム等のような大型動画用表示素子として用いることができる。
また、トランジスタ10は、a−SiTFTよりも小型化可能なため、従来65%程度であった開口率を85%まで向上させることができた。その結果、冷陰管バックライトを用いたときの輝度を、従来の300Cd/m2から500Cd/m2に向上させることができた。
以上説明したように、トランジスタ10と液晶表示素子100とを組み合わせることにより、従来と同等以上の特性を有する液晶表示素子を短い工程で製造することができる。
(実施例3)
実施例3では、下記の(化2)で示される複合機能型高分子材料を有機層3に用いた電界効果型トランジスタ10を作製した。複合機能型高分子材料は、コアにキャリア輸送能があるフルオレン構造を有し、デンドロンに絶縁性のベンジルエーテル構造を有する。ゲート電極2にはTaを用い、ソース電極4及びドレイン電極5にはAuを用いた。
Figure 0005426274
実施例3のトランジスタ10は、実施例1のトランジスタ10と同様の手順で作製される。
実施例3で得られたトランジスタ10を用いると、電流−電圧特性として、およそ105のオン/オフ電流比を得ることができ、またキャリア移動度として、0.5cm2/Vsを得ることができた。オン/オフ電流比、キャリア移動度の両結果は共に現行のa−Siの性能に匹敵するものである。
(実施例4)
実施例4の液晶表示素子1000は、図5に示すように、実施例2の液晶表示素子1000と同様の構成を有する。実施例4の液晶表示素子1000は、トランジスタ10(図1)と、液晶表示素子100(図2)との組み合わせで構成される。
すなわち、液晶表示素子1000は、従来の液晶配向膜および画素電極に代えて有機層112を有するとともに、表示領域の各画素に設けられたトランジスタが、ゲート絶縁膜
および半導体層に代えて有機層103を有する。
有機層112および有機層103は、上記(化2)で示される複合機能型高分子材料(デンドリック高分子)を含む。有機層112は、ドーパントとして、例えばポリスチレンスルホン酸塩(PSS)を含む。なお、ドーパントとして、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ルイス酸、ルイス塩基、高分子電解質等を用いても良い。液晶表示素子1000は、典型的なTNモードのTFT型液晶表示素子である。
液晶表示素子1000は、上記二点以外は公知の構成を有し、公知の方法で作製される。なお、実施例2の液晶表示素子1000と異なり、本実施例4の液晶表示素子1000では、有機層112が十分な液晶配向性を備えるため、有機層112にラビング処理を施さなくても充分な配向性が得られた。
液晶表示素子1000は、5Vで駆動可能であった。また、コントラスト比は400であった。トランジスタ10は、移動度及びオン/オフ特性がa−SiTFT並みであることから、本液晶表示素子1000は、液晶TV、ゲーム機器、カーナビゲーションシステム等のような大型動画用表示素子として用いることができる。
また、トランジスタ10は、a−SiTFTよりも小型化可能なため、従来65%程度であった開口率を85%まで向上させることができた。その結果、冷陰管バックライトを用いたときの輝度を、従来の300Cd/m2から500Cd/m2に向上させることができた。
以上説明したように、トランジスタ10と液晶表示素子100とを組み合わせることにより、従来と同等以上の特性を有する液晶表示素子を短い工程で製造することができる。
有機層112を、上記(化1)で示される複合機能型高分子材料(直鎖型高分子)を用いて形成した場合であっても、有機層112にラビング処理を施せば、有機層112に十分な液晶配向性を付与することができるので、実施例4の液晶表示素子と同様に配向膜を省略できる。
1 基板
2 ゲート電極
3 有機層
4 ソース電極
5 ドレイン電極
10 トランジスタ
11 基板
12 有機層
13 液晶層
100 液晶表示素子
101 基板
102 ゲート電極
103 有機層
104 ドレイン電極
105 ソース電極
112 有機層
113 液晶層

Claims (4)

  1. 互いに対向する第1基板および第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置された液晶層と、
    前記液晶層と前記第1基板との間、および、前記液晶層と前記第2基板との間のうちの少なくとも一方に設けられ、前記液晶層と直接接する有機層とを有し、
    前記有機層は、導電性部位と絶縁性部位とを有する複合機能型有機高分子を含み、前記液晶層に電圧を印加する一対の電極の少なくとも一方として機能し、かつ、自己組織化構造を有し、前記液晶層に含まれる液晶分子を前記自己組織化構造と関連付けられる所定の方向に配向させ、
    前記有機層には配向処理がされていない、液晶表示素子。
  2. 前記複合機能型有機高分子は直鎖型高分子である、請求項に記載の液晶表示素子。
  3. 前記複合機能型有機高分子はデンドリック高分子である、請求項に記載の液晶表示素子。
  4. 前記有機層は、前記複合機能型有機高分子の前記絶縁性部位を介した非共有結合的相互作用による自己組織化構造を有する、請求項1からのいずれかに記載の液晶表示素子。
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