JP5416976B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各気筒に接続された複数の分岐路のそれぞれに設けられた複数の分岐吸気制御弁と、分岐吸気制御弁をバイパスするように設けられた1つのバイパス吸気制御弁とを有する内燃機関の吸気装置に関するものである。
従来、多気筒内燃機関において、共通の吸気路から分岐された複数の分岐路を各気筒に接続し、各分岐路に分岐吸気制御弁をそれぞれ設けた多連スロットル式内燃機関があり、さらに吸気路から分岐路の絞弁の下流に至るバイパス路を設け、バイパス路に低負荷時の空気量を調整するバイパス吸気制御弁を設けたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開昭63−201336号公報
上記したような多連スロットル式内燃機関の複数の分岐吸気制御弁をアクチュエータで駆動するようにしたものがある(ドライブ・バイ・ワイヤ)。しかしながら、複数の分岐吸気制御弁を同時に駆動することや、上記特許文献1にも図示されているようにバイパス吸気制御弁に対して分岐吸気制御弁が大きいこと等により、分岐吸気制御弁の応答性が低いという問題がある。
分岐吸気制御弁の応答性を高めるためには駆動ゲインを上げることが考えられる。一方、全閉開度状態をデフォルト開度とし、全閉開度状態では弁の可動部分をストッパで止めるようにすると、分岐吸気制御弁の全閉側駆動による弁側部材のストッパへの衝当が両部材の負担となる。衝当時の衝撃力は駆動ゲインにより左右されることから、ストッパ等への負担軽減のためには駆動ゲインを高めることができず、応答性を高めることができないという問題があった。
このような課題を解決して、多気筒内燃機関の各気筒に接続された分岐路に分岐吸気制御弁を設ける共に分岐制御弁をバイパスするバイパス路にバイパス吸気制御弁を設けた吸気装置において分岐吸気制御弁の応答性を高めるために、本発明に於いては、共通の吸気路(3)から分岐されて多気筒内燃機関(ENG)の各気筒(CL1〜CL5)にそれぞれ接続された複数の分岐路(2a)と、前記分岐路(2a)を通過する吸入空気量を制御するべく前記複数の分岐路(2a)にそれぞれ設けられた複数の分岐吸気制御弁(7)と、前記吸気路(3)から分岐された1つの第1吸気通路(1)を有しかつ当該第1吸気通路(1)から分岐して前記複数の分岐路(2a)における前記分岐吸気制御弁(7)の下流にそれぞれ至るバイパス路(1a)と、前記バイパス路(1a)を通過して前記複数の分岐路(2a)に流入する吸入空気量を制御するべく前記第1吸気通路(1)に設けられた1つのバイパス吸気制御弁(6)とを備える内燃機関の吸気装置において、前記内燃機関の高応答性が要求されているか否かを判別する高応答要求判定手段(19)と、前記分岐吸気制御弁(7)と前記バイパス吸気制御弁(6)との各開度を検出すると共に各開閉制御を行う吸気弁制御手段(18)とを有し、前記吸気弁制御手段(18)が、開弁制御時に、前記高応答性が要求されていないと前記高応答要求判定手段(19)により判定されされた場合には、前記バイパス吸気制御弁(6)を開く制御を行いかつ前記バイパス吸気制御弁(6)が全開相当開度まで開いていることが検出された場合には前記複数の分岐吸気制御弁(7)を開く制御を行い、前記高応答性が要求されていると前記高応答要求判定手段(19)により判定された場合には前記複数の分岐吸気制御弁(7)と前記バイパス吸気制御弁(6)とを同時に開く制御を行い、または、前記吸気弁制御手段(18)が、閉弁制御時に、前記高応答性が要求されていないと前記高応答要求判定手段(19)により判定されされた場合には前記複数の分岐吸気制御弁(7)を閉じる制御を行い、かつ前記複数の分岐吸気制御弁(7)が最小開度まで閉じていることが検出された場合には前記バイパス吸気制御弁(6)を閉じる制御を行い、前記高応答性が要求されていると前記高応答要求判定手段(19)により判定された場合には前記複数の分岐吸気制御弁(7)と前記バイパス吸気制御弁(6)とを同時に閉じる制御を行うものとした。
特に、前記内燃機関(ENG)の運転状態とアクセル操作量との少なくとも一方に基づいて要求吸気量を算出する要求吸気量算出手段(20)と、前記分岐吸気制御弁(7)と前記バイパス吸気制御弁(6)との各開度に応じて予測吸気量を算出する予測空気量算出手段(16)とを備え、上記開弁制御時に、前記吸気弁制御手段(18)は、前記バイパス吸気制御弁(6)が全開相当開度でありかつ前記分岐吸気制御弁(7)が最小開度である場合の予測吸気量を前記要求吸気量が越える場合に前記分岐吸気制御弁(7)を開く制御を行い、また、上記閉弁制御時に、前記吸気弁制御手段(18)は、前記バイパス吸気制御弁(6)が全開相当開度でありかつ前記分岐吸気制御弁(7)が最小開度である場合の予測吸気量を前記要求吸気量が下回る場合には前記バイパス吸気制御弁(6)を閉じる制御を行うと良い。
また、前記内燃機関(ENG)が自動変速機(SFT)を備え、前記高応答要求判定手段(19)が、上記開弁制御時に前記自動変速機(SFT)がパーキングまたはニュートラルに選択されかつアクセル操作されている場合に前記高応答性が要求されていると判定し、あるいは、上記閉弁制御時に前記自動変速機(SFT)がシフトダウン操作された場合に前記高応答性が要求されていると判定すると良い。
また、上記開弁制御時と閉弁制御時とにおいて、通常の応答性による運転を行う通常走行モードと当該通常走行よりも高応答性による運転を行う高応答性モードとの少なくとも2つのモードを手動により選択可能なモード選択手段(SW)が設けられ、前記高応答要求判定手段(19)が、前記モード選択手段(SW)により前記高応答性モードが選択された場合には前記高応答性が要求されていると判定し、また、前記内燃機関(ENG)が、稼働気筒数を増減する可変気筒手段(VC)を有し、前記高応答要求判定手段(19)が、前記可変気筒手段(VC)により前記稼働気筒数を増減する場合には前記高応答性が要求されていると判定し、また、前記分岐吸気制御弁(7)と前記バイパス吸気制御弁(6)とはバタフライ弁からなり、前記バイパス吸気制御弁(6)の開口面積が前記分岐吸気制御弁(7)の開口面積よりも小さく、また、前記分岐吸気制御弁(7)のデフォルト開度は全閉開度に設定され、前記バイパス吸気制御弁(6)のデフォルト開度は、全閉開度と全開開度との間の所定開度に設定されていると良い。
このように本発明によれば、開弁制御時に、内燃機関の高応答性が要求されている場合には分岐吸気制御弁とバイパス吸気制御弁とを同時に開くことにより、複数の分岐吸気制御弁の応答性が1つのバイパス吸気制御弁より悪くても、応答性の高いバイパス制御弁が開き、応答性の高い開弁制御を行うことができる。また、閉弁制御時にも同様であり、応答性の高いバイパス制御弁が閉じることにより、応答性の高い閉弁制御を行うことができる。
特に、開弁制御時に、運転状態とアクセル操作量との少なくとも一方に基づいて算出された要求吸気量が、分岐吸気制御弁が最小開度である場合の予測空気量を越えていた場合にはバイパス吸気制御弁の状態にかかわらず分岐吸気制御弁を開くことにより、速やかな開弁制御を行うことができる。同様に、閉弁制御時に、分岐吸気制御弁が最小開度である場合の予測吸気量を要求吸気量が下回る場合にはバイパス吸気制御弁を閉じることにより、速やかな閉弁制御を行うことができる。
また、自動変速機がパーキングまたはニュートラルに選択されかつアクセル操作されている場合に高応答性とすることにより速やかに機関回転を上昇させることができ、また、自動変速機がシフトダウン操作された場合に高応答性とすることにより速やかなエンジンブレーキに対応できる。
また、開弁制御時と閉弁制御時とにおいて、高応答性モードを選択可能として、高応答性モードが選択された場合には高応答性の制御を行うとすることにより、運転者の意志に応じて随時高応答性の制御を行うことができる。また、可変気筒エンジンにおいて気筒数を変える場合に高応答性とすることにより、気筒数変更時の切替制御を速やかに行うことができる。また、吸気制御弁をバタフライ弁とすることにより開口面積を径の大きさで容易に設定でき、バイパス吸気制御弁の開口面積を分岐吸気制御弁よりも小さくすることにより、複数配設されていることにより応答性を高めることが困難な分岐吸気制御弁に対して1つだけでありかつ小さなバイパス吸気制御弁の応答性は高いことから、バイパス吸気制御弁に対する開閉制御により高応答性を容易に達成し得る。また、分岐吸気制御弁のデフォルト開度を全閉開度とし、バイパス吸気制御弁のデフォルト開度を全閉開度ではなく所定開度とすることにより、分岐吸気制御弁の全閉開度を設定するストッパとの損傷軽減のために駆動ゲインを上げることができずに分岐吸気制御弁の応答性を高めることができない場合であっても、バイパス吸気制御弁の開閉制御により高応答性を実現することができる。
本発明が適用された内燃機関における吸気装置の要部を示す模式図である。 吸気装置の要部ブロック図である。 (a)は第1吸気制御弁の開度−吸入空気量線図であり、(b)は第2吸気制御弁の開度−吸入空気量線図である。 第1吸気制御弁および第2吸気制御弁の制御要領を示すフロー図である。 スロットル目標開度設定処理の制御要領を示すフロー図である。 高応答性要求時の制御要領を示すフロー図である。 高応答性要求時の制御要領を示す波形図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明が適用された内燃機関における吸気装置の要部を示す模式図である。図示例の内燃機関は例えば直列5気筒エンジンである。
図示例の内燃機関ENGの吸気装置には、共通の吸気路としての吸気ダクト3から分岐されたバイパス路としての第1吸気通路1と分岐路としての第2吸気通路2とがそれぞれ設けられている。吸気ダクト3の上流にはエアフィルタ4が設けられ、吸気ダクト3には吸気流量を計測するためのエアフローメータ5が設けられており、各吸気通路1・2はエアフローメータ5の下流側で分岐されている。なお、第1吸気通路1は、第2吸気通路2の上流端と下流端との間を連通するバイパス路として設けられている。
第1吸気通路1の下流側は、徐々に分岐数が増大し(図示例では2段階)、最終的に各シリンダ(気筒)CL1〜5と同数の各バイパス分岐路1aに分岐されて各シリンダ(気筒)CL1〜5の各吸気ポートにそれぞれ接続されている。第2吸気路2の下流側も各シリンダ(気筒)CL1〜5と同数の各分岐路2aに分岐されて各シリンダ(気筒)CL1〜5の各吸気ポートにそれぞれ接続されている。
第1吸気通路1には、分岐前の1本の通路の段階で例えばバタフライ弁からなるバイパス吸気制御弁としての第1吸気制御弁6が設けられている。第1吸気制御弁6は5気筒に対して1つのみ設けられており、第1吸気通路1を通る吸気空気は第1吸気制御弁6の開度により制御される。第2吸気通路2も吸気ダクト3から分岐された後には1本の通路となるエアチャンバから分岐された各分岐路2aに例えばバタフライ弁からなる分岐吸気制御弁としての第2吸気制御弁7がそれぞれ設けられている。
なお、図示例の吸気装置では、各吸気制御弁6・7はドライブ・バイ・ワイヤで制御され、第1吸気制御弁6は対応するアクチュエータ8により、各第2吸気制御弁7は互いに連動するように連結された上で1つのアクチュエータ9により、それぞれ開閉制御されるようになっている。第1吸気制御弁6とアクチュエータ8との間には第1吸気制御弁6の開度を検出する第1弁開度検出手段としての第1開度センサ10が設けられ、各第2吸気制御弁7とアクチュエータ9との間には第2吸気制御弁7の開度を検出する第2弁開度検出手段としての第2開度センサ11が設けられている。
また、各アクチュエータ8・9を制御する制御装置ECUが設けられており、その制御装置ECUには上記各開度センサ10・11からの開度検出信号と、エアフローメータ5からの上流側空気流量検出信号とがそれぞれ入力している。制御装置ECUには、アクセルペダル(図示せず)からのアクセル信号ACLと、モード選択手段としてのモード切替スイッチ(図示せず)からの切り替え信号SWと、可変気筒手段(図示せず)からの稼働気筒数を増減する気筒数増減信号VCが入力していると共に、エンジン回転センサ(図示せず)からの回転速度Neと、吸気圧センサ(図示せず)からの吸気圧Pbと、大気圧センサ(図示せず)からの大気圧Paとの各信号がそれぞれ入力している。さらに、自動変速機を備えた自動車の場合にはそのシフト位置信号SFTが入力している。
制御装置ECU内には、上記各信号に応じて各吸気制御弁6・7を制御する吸気弁制御手段としての吸気弁制御部18と、高応答要求判定手段としての高応答性要求判断部19と、要求吸気量算出手段としての要求吸気量算出部20とが設けられている。なお、吸気弁制御部18と高応答性要求判断部19と要求吸気量算出部20とはIC回路により構成されたり、CPUのプログラムにより構成されたりして良い。
次に、図2の要部ブロック図を参照して本吸気装置における吸気量の算出要領について説明する。なお、図2では1つのシリンダCL1について代表して示すが、他のシリンダについても同様であり、同様に適用される。
まず図2に示されるように、制御装置ECU内には、第1開度センサ10からの信号が入力しかつ第1吸入空気量Gxを求める第1推定手段としての第1推定部12と、第1推定部12からの第1吸入空気量Gxの値が入力しかつ比率Rを求める比率算出手段としての比率算出部13と、第2開度センサ11からの信号が入力しかつ第2吸入空気量G2sを求める第2推定手段としての第2推定部14と、第2開度センサ11からの信号に基づいて第3吸入空気量G2uを求める第3推定手段としての第3推定部15と、比率算出部13と第2推定部14と第3推定部15とからの各値が入力しかつ吸入空気量(予測吸気量)Gaを算出する予測空気量算出手段としての予測空気量算出部16と、予測空気量算出部16から入力される吸入空気量Gaに基づいて吸気装置の制御における異常判定および制御の補正を行う判定・補正部17とが設けられている。なお、これらはIC回路により構成されたり、CPUのプログラムにより構成されたりして良い。
第1推定部12における第1吸入空気量Gxは図3(a)に示されるマップMAP1から求められる。図3(a)では横軸が第1吸気制御弁6の開度であり、縦軸が吸入空気量であり、例えば開度θxの時に第1吸入空気量Gxとなる。第1吸気制御弁6は先に開く弁であり、主としてアイドリング時や低速回転時における吸入空気量の制御を行うために用いられる。
また、第1吸気制御弁6は全閉から全開まで開閉可能にされているが、制御に用いられる開度領域を、図に示されるようにアイドリング用の最小開度から所定の有効開度θuまでとすると良い。最小開度は全閉開度と全開開度との間の所定開度である。有効開度θuは第1吸気制御弁6の開度がそれ以上増大しても吸入空気量の増大変化が所定の割合以下となる僅かな変化にしかならない開度であり、例えば実験に基づきエンジンの回転速度Neに応じて予め設定される。なお、そのような特性はエンジン特性にもよるため、全開相当開度として有効開度θuに限られず全開開度そのものを用いても良い。
第1吸気制御弁6では、最小開度で最小吸入空気量Gsとなり、有効開度θuで第2最小吸入空気量Guとなり、その間での開度θxに対応して第1吸入空気量Gxが求められる。また、回転速度Neの違いでその値は変わるため、任意の回転速度別に複数のマップMAP1が用意されており、回転速度Neに応じて1つのマップが用いられる。マップの数は任意であり、マップ間の回転速度に対してはマップ間を補間して求めると良い。
比率算出部13では、第1推定部12からの第1吸入空気量Gxと第2最小吸入空気量Guと最小吸入空気量Gsとにより比率Rを次式により算出する。
R=(Gx−Gs)/(Gu−Gs) …(1)
比率Rは、式(1)から分かるように、開度領域の範囲(最小〜θu)内における吸入空気量の変化量に対する現在の吸入空気量(Gx)の比率となる。
第2推定部14における第2吸入空気量G2s、および第3推定部15における第3吸入空気量G2uは図3(b)に示されるマップMAP2から求められる。マップMAP2も数は回転速度別に任意であり、マップ間の回転速度に対してはマップ間を補間して求めると良い。図3(b)の横軸は第2吸気制御弁7の開度であり、縦軸が吸入空気量である。図では、第1吸気制御弁6が有効開度θuの場合の第2吸気制御弁7の開度変化における吸入空気量の変化が実線により示されており、第1吸気制御弁6が最小開度の場合の第2吸気制御弁7の開度変化における吸入空気量の変化が二点鎖線により示されている。第2推定部14では、現在の第2吸気制御弁7が例えば開度θ2xの場合には二点鎖線から第2吸入空気量G2sを求める。第3推定部15では、現在の第2吸気制御弁7の開度θ2xと実線とにより第3吸入空気量G2uを求める。
そして、予測空気量算出部16では、推定される吸入空気量Gaを次式により算出する。
Ga=(G2u−G2s)×R+G2s …(2)
第2吸気制御弁7が開く場合には、第1吸気制御弁6は最小開度と全開との間にあり、また上記したように有効開度θu以上では僅かな変化しかないことから、第1吸気制御弁6の開度による影響としては最小開度と有効開度θuとの間とみなして良く、その範囲での第2吸気制御弁7による吸入空気量の変化は図3(b)の実線と二点鎖線との間になる。その間を上記比率Rで比例配分し、最小値となる第2吸入空気量G2sに加算することにより高精度な吸入空気量Gaを算出することができる。
なお、第1吸気制御弁6が最小開度状態であれば図3(b)の二点鎖線となり、有効開度θs状態であれば実線となる。このように、第1吸気制御弁6がどのような状態にあっても第2吸気制御弁7の開度θ2xから吸入空気量Gaを算出することができる。
次に、上記吸気装置による制御の例を図4および図5のフロー図を参照して以下に示す。まず、ステップST1でスロットル目標開度設定処理を行う。そのスロットル目標開度設定処理について図5のフロー図を参照して示す。
図5のステップST1aでは、要求吸気量算出部20によりアクセル信号ACLの大きさ(踏み込み量)に基づいて要求吸入空気量(要求吸気量)Gdを算出する。なお、アクセル信号ACLの大きさの変化に対する要求吸入空気量Gdの変化はリニアであって良い。次のステップST1bで要求吸入空気量Gdとアイドルに必要な吸入空気量Giとを加算した目標吸入空気量Gpを算出し、次のステップST1cでは目標吸入空気量Gpが第2最小吸入空気量Guより大きいか否かを判別し、大きいと判定された場合にはステップST1dに進み、小さいと判定された場合にはステップST1eに進む。
ステップST1dでは第1吸気制御弁6の目標開度θxをマップMAP1の有効開度θuに設定し、次のステップST1fで、実回転速度から選択されたマップMAP2に基づいて第2吸気制御弁7の目標開度θ2xを設定する。なお、目標開度θ2xの設定にはマップMAP2のうち図3(b)の実線が参照される。また、ステップST1eではマップMAP1に基づき目標吸入空気量Gpに対応する第1吸気制御弁6の開度θxを設定し、次のステップST1gで、第2吸気制御弁7の目標開度θ2xを0度に設定する。
各ステップST1f・1gの次のステップST1hでは目標吸入空気量Gpの今回値Gp(n)が前回値Gp(n−1)よりも大きいか否かを判別し、大きいと判定された場合にはステップST1iに進み、変わらないか小さいと判定された場合にはステップST1jに進む。ステップST1iではスロットル増加フラグF2を1とし、ステップST1jではスロットル増加フラグF2を0として図5のフローを終了する。
図4のステップST2では高応答フラグF1が0であるか否かを判別する。高応答フラグF1は、図示例では図1のモード切り替え信号SWが入力されているか否かに対応する。モードとしては、応答性を良くした走行に対応するためのスポーツモードが考えられるが、ノーマルモードとエコノミーモードとの切り替え(例えば気筒数を増減する気筒数可変制御)なども考えられ、より応答性を良くするモードが選択された場合に高応答フラグF1を1にする。また、稼働気筒数を増減する気筒数増減信号VCが入力された場合も高応答フラグF1を1にする。
ステップST2で高応答フラグF1が1であると判定された場合にはステップST3に進む。ステップST3では、後述する高い応答性を実現するための開閉制御を行う。
一方、ステップST2で高応答フラグF1が0であると判定された場合にはステップST4に進み、そこでスロットル増加フラグF2が1であるか否かを判別する。スロットル増加フラグF2は、ステップST1で設定された目標開度が前回よりも開き側の場合を1とする。スロットル増加フラグF2が1であると判定された場合にはステップST5に進む。
ステップST5では、第2吸気制御弁7の目標開度が0度(全閉)より大きいか否かを判別する。ステップST1でアイドリング状態や低速走行の場合に相当するようなアクセルペダルの踏み込み量だった場合には第1吸気制御弁6の有効開度θuの範囲内で運転可能であり、そのような目標開度の場合には第2吸気制御弁7の開度は0度と設定される。ステップST5で第2吸気制御弁7の目標開度が0度より大きいと判定された場合にはステップST6に進む。
ステップST6では第1吸気制御弁6の実開度(検出開度)θ1が有効開度θuに該当する(θ1≧θu)か否かを判別する。第1吸気制御弁6の実開度θ1が有効開度θuに該当すると判定された場合にはステップST7に進む。第1吸気制御弁6の実開度θ1が有効開度θuに達しており、開き側に駆動制御する場合には第2吸気制御弁7を開く制御を行う場合であり、ステップST7で第2吸気制御弁7を目標開度θ2xまで駆動し、本ルーチンを終了する。
上記ステップST5で第2吸気制御弁7の目標開度が0度であると判定された場合にはステップST8に進む。この場合には第2吸気制御弁7を開くほどの目標開度が設定されなかった場合であり、ステップST8で、第1吸気制御弁6を目標開度θxに駆動し、本ルーチンを終了する。
また上記ステップST6で第1吸気制御弁6の実開度θ1が有効開度θuに達していないと判定された場合にはステップST9に進む。この場合にはステップST5で第2吸気制御弁7を開くと判定されていることから、ステップST9で第1吸気制御弁6を有効開度θuに駆動し、本ルーチンを終了する。
上記ステップST4でスロットル増加フラグF2が0であると判定された場合にはステップST10に進む。この場合には閉じ側に駆動する場合であり、ステップST10では第2吸気制御弁7の実開度(検出開度)θ2が0度(全閉)より大きいか否かを判別する。ステップST10で第2吸気制御弁7の実開度θ2が0度であると判定された場合には、第2吸気制御弁7が全閉であり、その場合の制御対象は第1吸気制御弁6となることから、ステップST11では第1吸気制御弁6を目標開度θxに駆動し、本ルーチンを終了する。
ステップST10で第2吸気制御弁7の実開度θ2が0度より大きいと判定された場合にはステップST12に進む。この場合には、第2吸気制御弁7が開いている状態であることから先に第2吸気制御弁7を全閉側に駆動するために、ステップST12で第2吸気制御弁7を目標開度θ2xに駆動し、本ルーチンを終了する。
なお、ステップST10で実開度θ2を0度より大きいか否かを判定しているが、第2開度センサ11の精度のばらつきを考慮して、0度よりも大きい所定の全閉相当開度以下となっているか否かを判定するようにしても良い。この場合、全閉相当開度以下であると判定された場合にはステップST11を実行し、全閉相当開度を越えていると判定された場合にはステップST12を実行する。
それぞれ、次の制御サイクルではステップST1から再開することになる。例えばステップST9に進んだ場合には第1吸気制御弁6を有効開度θuに駆動するが、その場合には第2吸気制御弁7を目標開度θ2xに駆動する場合であり、次のサイクルでステップST7に進み、第2吸気制御弁7を開く駆動制御を行うことになる。同様にステップST12に進んだ場合に第2吸気制御弁7を全閉にする目標開度が設定されていたら、まず第2吸気制御弁7を全閉にし、次のサイクルでステップST11に進んで第1吸気制御弁6を閉じる駆動制御を行うことになる。
次に、上記ステップST3での高応答性要求時の制御要領について図6を参照して説明する。まずステップST21でスロットル増加フラグF2が1であるか否かを判別し、1(開側)であると判定された場合にはステップST22に進み、ステップST22ではシフトダウンか否かを判別し、シフトダウンでは無い場合にはステップST23に進む。ステップST23ではシフト位置がパーキング(P)またはニュートラル(N)であるか否かを判別し、パーキング(P)またはニュートラル(N)以外の場合にはステップST24に進む。
ステップST24では、要求吸入空気量Gdが第1吸気制御弁6の有効開度θuにおける第2最小吸入空気量Guよりも大きいか否かを判別し、大きい場合にはステップST25に進み、小さい場合にはステップST26に進む。ステップST25では第1吸気制御弁6を有効開度θuにする駆動制御を行ってステップST27に進む。
ステップST27では第1吸気制御弁6の実開度(検出開度)θ1が有効開度θuに達したか否かを判別し、達していない場合にはステップST28に進む。また、ステップST26では第1吸気制御弁6を目標開度θxにする駆動制御を行って、ステップST28に進む。
ステップST27を経てステップST28に進んだ場合は、要求吸入空気量Gdが第2最小吸入空気量Guよりも大きいため、第1吸気制御弁6の開度設定を最大開度相当の有効開度θuにしたが、未だ有効開度θuになっていない場合である。また、ステップST26を経てステップST28に進んだ場合は、要求吸入空気量Gdが第2最小吸入空気量Guよりも小さいため、第1吸気制御弁6の開度設定を目標開度θxにした場合である。そのようにして進んだステップST28では、制御対象が第1吸気制御弁6であることから第2吸気制御弁7に対しては初期値(=0)を設定して、本ルーチンを終了する。
このように、第1吸気制御弁6が有効開度θuに至るまでは、先ず第1吸気制御弁6のみの制御を行う。
ステップST27で第1吸気制御弁6の実開度(検出開度)θ1が有効開度θuに達したと判定された場合にはステップST29に進む。その場合には第1吸気制御弁6が設計値の最大開度に達した場合であることから、第2吸気制御弁7による制御を行うべく、その第2要求吸気空気量Gd2を、上記要求吸気空気量Gdから第1吸気制御弁6の最大値となる第2最小吸入空気量Guを減算して求めて、ステップST30に進む。ステップST30では、マップから第2要求吸気空気量Gd2に応じた目標開度θ2xを求め、第2吸気制御弁7を目標開度θ2xにする駆動制御を行って、本ルーチンを終了する。
このように、ステップST24からの制御では、先ず第1吸気制御弁6を制御し、第1吸気制御弁6が有効開度θuに達したら第2吸気制御弁7の制御を行うという、順次制御を行う。
一方、ステップST22でシフトダウンであると判定されたり、ステップST23でパーキング(P)またはニュートラル(N)にシフトされていると判定された場合にはステップST31に進む。これらの場合には高応答性が要求されていると判断する。
なお、シフトダウン時には、自動変速機の変速応答性を高めるために機関回転数を迅速に目標回転数にする高応答性が要求されるが、その他、シフト位置がドライブの場合でもアクセル踏み込み量が所定以上に大きく操作された場合にも高応答性が要求されたとしても良い。また、本実施の形態では、高応答モードが選択され、さらにシフトダウンや、シフト位置がパーキングやニュートラルを選択されている状態でのアクセル操作が行われた場合などを高応答性の条件としたが、それぞれ独立して設定しても良い。その場合には、ステップST2でそれらのいずれかである判定されたらステップST31に進む。
先ずステップST31では、ステップST24と同様に要求吸入空気量Gdが第1吸気制御弁6の有効開度θuにおける第2最小吸入空気量Guよりも大きいか否かを判別し、小さい場合にはステップST32に進み、大きい場合にはステップST33に進む。
ステップST32に進んだ場合には、要求吸入空気量Gdが第2最小吸入空気量Guよりも小さいため第1吸気制御弁6のみの開弁量で対応できることから、ステップST26と同様に第1吸気制御弁6を目標開度θxにする駆動制御を行って、本ルーチンを終了する。この場合には、応答性の高い第1吸気制御弁6の制御で対応可能であり、高応答性の要求に何等問題なく対応し得る。
ステップST33に進んだ場合には、要求吸入空気量Gdが第2最小吸入空気量Guよりも大きいため第1吸気制御弁6のみの開弁量では対応できないため、第1吸気制御弁6を最大開度相当の有効開度θuにする駆動制御を行ってステップST34に進む。同時に第2吸気制御弁7による制御を行うべく、ステップST34では、上記要求吸気空気量Gdから第1吸気制御弁6の最大値となる第2最小吸入空気量Guを減算して第2要求吸気空気量Gd2を求めて、ステップST35に進む。ステップST35では、マップから第2要求吸気空気量Gd2に応じた目標開度θ2xを求め、第2吸気制御弁7を目標開度θ2xにする駆動制御を行って、本ルーチンを終了する。
このステップST33〜ST35の流れは制御サイクルの1サイクル中で行われるため、第1吸気制御弁6を最大開度相当の有効開度θuにすると共に第2吸気制御弁7を要求空気量に応じた目標開度θ2xにする設定を瞬時に行うことになる。これにより、応答性の高い第1吸気制御弁6を開くと同時に第2吸気制御弁7を開き始めることから、第2吸気制御弁7の応答性が低くても開弁制御初期には第1吸気制御弁6の開弁により応答性の高い吸気を行うことができ、第1吸気制御弁6が全開相当に達した頃には第2吸気制御弁7も開き始めていることから、全体として応答性の高い開弁制御を行うことができる。
なお、図7にステップST33〜ST35による開弁要領および空気量の変化を示す。図において、1段目には第1吸気制御弁6の指令値となる目標開度を実線で示すと共に実開度変化を破線で示し、2段目には第2吸気制御弁7の指令値となる目標開度を実線で示すと共に実開度変化を破線で示し、3段目には実空気量の変化を実線で示している。また、2段目には順次制御時の第2吸気制御弁7の実開度変化を二点鎖線で示し、3段目には順次制御時の実空気量の変化を二点鎖線で示している。
ステップST33〜ST35による制御の場合には図7に示されるように、第1および第2吸気制御弁6・7に対する指令(目標開度信号)が同時に出されるため、第2吸気制御弁7は第1吸気制御弁6の開弁を待たずに開き始めるため、第2吸気制御弁7の応答性が多少低くても開弁初期は応答性の高い第1吸気制御弁6の開弁により実空気量を確保でき、高応答性を実現し得る。それに対して図の二点鎖線に示されるように、第1吸気制御弁6が所定量開いてから第2吸気制御弁7が開き始める場合には実空気量の増大曲線が遅れて増えるようになり高応答性を実現できない。
上記では開弁制御における高応答性について説明したが、本発明は閉弁制御にも適用し得るものである。図6のステップST21でスロットル増加フラグF2が0であると判定された場合には閉弁駆動制御となり、その場合にはステップST36に進む。ステップST36ではステップST31と同様に要求吸入空気量Gdが第1吸気制御弁6の有効開度θuにおける第2最小吸入空気量Guよりも大きいか否かを判別し、小さい場合にはステップST37に進む。要求吸入空気量Gdが第2最小吸入空気量Guよりも大きい場合には、第1吸気制御弁6の開弁だけでは要求吸入空気量Gdに不足するため、第2吸気制御弁7を要求吸入空気量Gdに応じた開度まで閉弁するべくステップST10に進む。
それに対して要求吸入空気量Gdが第2最小吸入空気量Guよりも小さい場合には、第2吸気制御弁7を全閉にするだけでは要求吸入空気量Gdまで小さくすることができず、第1吸気制御弁6も閉弁駆動する必要がある。ステップST37に進んだ場合には、上記したように高応答性が要求されていることから、第2吸気制御弁7を閉じてから第1吸気制御弁6を閉じる順次制御では応答遅れが生じるため、両制御弁6・7を同時に閉弁駆動し、本ルーチンを終了する。なお、第2吸気制御弁7は全閉(=0)にするが、第1吸気制御弁6は目標開度θxにする駆動制御を行うものであって良い。
このようにステップST3に進んだ場合には、要求吸入空気量Gdに応じて第1吸気制御弁6と第2吸気制御弁7とを同時に開いたり、同時に閉じたりすることができ、いずれにしても同時に開閉することから、高い応答性による開閉制御を行うことができる。また、順次開閉する場合にはステップST4以降で制御するようにしており、ステップST2・3により同時駆動と順次駆動との切り替え制御を行うことができる。これらの切替制御は、制御装置ECU内の回路またはプログラムにより構成されていて良い。
この高応答性の制御は、上記したように高応答性の判断として稼働気筒数を増減する気筒数増減信号VCの入力の場合にも適用し得る。その場合に高応答性の制御を行うことにより、稼働気筒数の変化時に速やかに変化した気筒数での運転に入ることができる効果を奏し得る。
また、各制御弁6・7をバタフライ弁とすることにより開口面積の違いを径の大きさの違いで容易に設計でき、第1吸気制御弁6の弁体の径を第2吸気制御弁7の弁体の径よりも小さくすることにより、複数配設されかつ1つのアクチュエータ9で駆動されていることにより応答性を高めることが困難な第2吸気制御弁7に対して、1つだけでありかつ小径の第1吸気制御弁6の応答性は高いことから、同時開閉において第1吸気制御弁6の応答性が高く、弁開閉の高応答性を容易に達成し得る。
なお、本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンにも適用可能である。
1 第1吸気通路(バイパス路)
2a 分岐路
3 吸気ダクト(共通の吸気路)
6 第1吸気制御弁(バイパス吸気制御弁)
7 第2空気制御弁(分岐吸気制御弁)
16 予測空気量算出部(予測空気量算出手段)
18 吸気弁制御部(吸気弁制御手段)
19 高応答性判定部(高応答要求判定手段)
20 要求吸気量算出部(要求吸気量算出手段)
CL1〜CL5 気筒
ENG 内燃機関
SFT シフト位置信号(自動変速機)
SW 切り替え信号(モード選択手段)
VC 気筒数増減信号(可変気筒手段)

Claims (10)

  1. 共通の吸気路から分岐されて多気筒内燃機関の各気筒にそれぞれ接続された複数の分岐路と、前記分岐路を通過する吸入空気量を制御するべく前記複数の分岐路にそれぞれ設けられた複数の分岐吸気制御弁と、前記吸気路から分岐された1つの第1吸気通路を有しかつ当該第1吸気通路から分岐して前記複数の分岐路における前記複数の分岐吸気制御弁の下流にそれぞれ至るバイパス路と、前記バイパス路を通過して前記複数の分岐路に流入する吸入空気量を制御するべく前記第1吸気通路に設けられた1つのバイパス吸気制御弁とを備える内燃機関の吸気装置において、
    前記内燃機関の高応答性が要求されているか否かを判別する高応答要求判定手段と、前記分岐吸気制御弁と前記バイパス吸気制御弁との各開度を検出すると共に各開閉制御を行う吸気弁制御手段とを有し、
    前記吸気弁制御手段が、開弁制御時に、前記高応答性が要求されていないと前記高応答要求判定手段により判定された場合には、前記バイパス吸気制御弁を開く制御を行いかつ前記バイパス吸気制御弁が全開相当開度まで開いていることが検出された場合には前記複数の分岐吸気制御弁を開く制御を行い、前記高応答性が要求されていると前記高応答要求判定手段により判定された場合には前記複数の分岐吸気制御弁と前記バイパス吸気制御弁とを同時に開く制御を行うことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 前記内燃機関の運転状態とアクセル操作量との少なくとも一方に基づいて要求吸気量を算出する要求吸気量算出手段と、前記分岐吸気制御弁と前記バイパス吸気制御弁との各開度に応じて予測吸気量を算出する予測空気量算出手段とを備え、
    前記吸気弁制御手段は、前記バイパス吸気制御弁が全開相当開度でありかつ前記分岐吸気制御弁が最小開度である場合の予測吸気量を前記要求吸気量が越える場合には前記分岐吸気制御弁を開く制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記内燃機関が自動変速機を備え、
    前記高応答要求判定手段が、前記自動変速機がパーキングまたはニュートラルに選択されかつアクセル操作されている場合に前記高応答性が要求されていると判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記内燃機関が自動変速機を備え、
    前記高応答要求判定手段が、前記自動変速機がシフトダウン操作された場合に前記高応答性が要求されていると判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 共通の吸気路から分岐されて多気筒内燃機関の各気筒にそれぞれ接続された複数の分岐路と、前記分岐路を通過する吸入空気量を制御するべく前記複数の分岐路にそれぞれ設けられた複数の分岐吸気制御弁と、前記吸気路から分岐された1つの第1吸気通路を有しかつ当該第1吸気通路から分岐して前記複数の分岐路における前記複数の分岐吸気制御弁の下流にそれぞれ至るバイパス路と、前記バイパス路を通過して前記複数の分岐路に流入する吸入空気量を制御するべく前記第1吸気通路に設けられた1つのバイパス吸気制御弁とを備える内燃機関の吸気装置において、
    前記内燃機関の高応答性が要求されているか否かを判別する高応答要求判定手段と、前記分岐吸気制御弁と前記バイパス吸気制御弁との各開度を検出すると共に各開閉制御を行う吸気弁制御手段とを有し、
    前記吸気弁制御手段が、閉弁制御時に、前記高応答性が要求されていないと前記高応答要求判定手段により判定された場合には前記複数の分岐吸気制御弁を閉じる制御を行い、かつ前記複数の分岐吸気制御弁が最小開度まで閉じていることが検出された場合には前記バイパス吸気制御弁を閉じる制御を行い、前記高応答性が要求されていると前記高応答要求判定手段により判定された場合には前記複数の分岐吸気制御弁と前記バイパス吸気制御弁とを同時に閉じる制御を行うことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  6. 前記内燃機関の運転状態とアクセル操作量との少なくとも一方に基づいて要求吸気量を算出する要求吸気量算出手段と、前記分岐吸気制御弁と前記バイパス吸気制御弁との各開度に応じて予測吸気量を算出する予測空気量算出手段とを備え、
    前記吸気弁制御手段は、前記バイパス吸気制御弁が全開相当開度でありかつ前記分岐吸気制御弁が最小開度である場合の予測吸気量を前記要求吸気量が下回る場合には前記バイパス吸気制御弁を閉じる制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の吸気装置。
  7. 通常の応答性による運転を行う通常走行モードと当該通常走行よりも高応答性による運転を行う高応答性モードとの少なくとも2つのモードを手動により選択可能なモード選択手段が設けられ、
    前記高応答要求判定手段が、前記モード選択手段により前記高応答性モードが選択された場合には前記高応答性が要求されていると判定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の内燃機関の吸気装置。
  8. 前記内燃機関が、稼働気筒数を増減する可変気筒手段を有し、
    前記高応答要求判定手段が、前記可変気筒手段により前記稼働気筒数を増減する場合には前記高応答性が要求されていると判定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の内燃機関の吸気装置。
  9. 前記分岐吸気制御弁と前記バイパス吸気制御弁とはバタフライ弁からなり、
    前記バイパス吸気制御弁の開口面積が前記分岐吸気制御弁の開口面積よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の内燃機関の吸気装置。
  10. 前記分岐吸気制御弁のデフォルト開度は全閉開度に設定され、
    前記バイパス吸気制御弁のデフォルト開度は、全閉開度と全開開度との間の所定開度に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の内燃機関の吸気装置。
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