JP5411505B2 - 油脂の分別改質剤 - Google Patents

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Description

本発明は、パーム油等の油脂をその液状部分と固体部分に分別する工程において、分別に要する時間を短縮し、分別油脂の品質や収量を向上するために、当該油脂に添加される油脂の分別改質剤に関するものである。
パーム油等の油脂は、常温で液状な成分(液状部分)と常温で固体の成分(固体部分)との混合物である。このような油脂は、そのまま使用される場合もあるが、液状部分と固体部分に分け、目的とする用途に応じて、それぞれの部分(以下、分別により得られたそれぞれの部分を「分別油脂」と言うことがある。)が使用される場合もある。
油脂を、その液状部分と固体部分に分ける操作は、分別(又はフラクショネーション)と言われている。この分別の方法としては、自然分別法(ドライ法)、界面活性剤分別法、及び溶剤分別法が知られている。ここで、界面活性剤分別法は、ドデシル硫酸ナトリウム等の界面活性剤を使用するため、食品衛生上の問題があり、又溶剤分別法は、生産効率の低下等の問題を生じやすい。そこで、パーム油等の油脂の分別は、通常、自然分別法により行われている。
自然分別法は、油脂を加熱して溶融した後、徐々に冷却して結晶を析出させた後、フィルタープレス機等でろ過を行い、生成した結晶部分を液体油部分から濾別して液状部分と固体部分に分別する方法であり、設備費、ランニングコストが低い低コストの方法である。
この分別法において、分別精度を高め品質の高い分別油脂を得るためには、溶融した油脂を長時間かけてゆっくりと冷却し、結晶を徐々に析出させる必要がある。冷却速度を上げ冷却時間を短くすると、液状部分への固体部分の混入及び固体部分への液状部分の混入が増加し、分別油脂の品質が低下する。さらに、結晶相(固体部分)への液状部分の混入量が多くなることにより、液状部分の収量が低下する。
一方、分別の生産効率の向上のためには、冷却時間の短縮が望まれる。そこで、短い冷却時間での高品質の分別油脂を高収量で得ることができる分別方法の開発が望まれている。特許文献1及び特許文献2には、この方法として、主構成脂肪酸がステアリン酸(特許文献1)又はパルミチン酸(特許文献2)からなるショ糖脂肪酸エステルを主剤とする油脂の分別(用乳化)剤を油脂に添加、混合することを特徴とする油脂の分別方法が開示されており、この方法により、短い冷却時間で高品質の分別油脂を高収量で得ることができると述べられている。
特開平5−125389号公報 特開平6−181686号公報
本発明は、油脂をその液状部分と固体部分に分別する工程において、高品質の分別油脂を短い冷却時間により得るために当該油脂に添加、混合される油脂の分別改質剤であって、新規な分別改質剤を提供することを課題とする。
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、特定の飽和脂肪酸のポリグリセリンエステルからなる分別改質剤を、パーム油等の油脂に添加することにより、油脂を分別する工程において、短い冷却時間であっても、高品質の分別油脂(すなわち、液状部分の混入の少ない固体部分、固体部分の混入の少ない液状部分)を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、前記の課題を解決するための手段として、炭素数8〜22の脂肪酸を主構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルからなることを特徴とする油脂の分別改質剤(請求項1)を提供するものである。
本発明の油脂の分別改質剤を構成するポリグリセリン脂肪酸エステルは、炭素数8〜22の脂肪酸を主構成脂肪酸とすることを特徴とする。ここで、「主構成脂肪酸とする」とは、ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の全部又は大部分は前記脂肪酸よりなることを意味する。ただし、本発明の目的、効果が達成される範囲(例えば、含量10重量%未満の範囲)で、他の脂肪酸が使用されてもよい。
主構成脂肪酸は、炭素数8〜22の脂肪酸から選択される一種又は二種以上の脂肪酸からなる。脂肪酸の炭素数が8未満の場合は、固体部分、例えばパームステアリンの結晶化の促進効果が低下する。脂肪酸の炭素数が22を越える場合は、固体部分、例えばパームステアリンの結晶化は促進するものの、促進作用が大きすぎるため、逆に高品質の分別油を得ることが出来ない。
炭素数8〜22の脂肪酸としては、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びベヘン酸等の飽和脂肪酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸及びエルカ酸等の不飽和脂肪酸を挙げることができる。
なお、特開平3−31397号公報には、ポリグリセリン脂肪酸エステルを必須成分とする油脂の分別促進剤が記載されている。しかし、この分別促進剤は、ウィンタリング工程の油脂のろ過促進とろ過速度の安定化に寄与するために用いられるものであり(同公報第1頁左下欄下から4〜2行)、このウィンタリング工程とは、油脂中のワックス成分や少量の高融点成分のみを除去する方法であり、液状部分と固体部分を分別し両者を得ることを目的とする本発明における分別とは異なるものである。
又、この分別促進剤を構成するポリグリセリン脂肪酸エステルとは、エステル化率が80%以上であり、その構成脂肪酸が炭素数18の脂肪酸が45%以下で、炭素数20〜24の脂肪酸が55%以上からなるもので、炭素数16以下の飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸は、効果の点で好ましくなく、極力除去した方が望ましいと記載されている(同公報第2頁左上欄第7〜13行)。
本発明者は、検討の結果、本発明における分別においては、前記のようなウインタリングの場合と異なり、炭素数が少ない脂肪酸を含む場合であっても、又エステル化率が低い場合であっても、短い冷却時間で高品質の分別油脂を与える優れた分別改質剤となることを見出したのである。
ポリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化率は、通常、15〜100%の範囲が採用される。すなわち、エステル化率が80%未満の場合でも、本発明の効果(油脂の分別において、短い冷却時間で分別油脂を高品質にするとの効果)を得ることができる。ここでエステル化率とは、水酸基価から算出されるポリグリセリンの平均重合度(n)、ポリグリセリンに付加する脂肪酸のモル数(M)としたとき、(M/(n+2))×100=エステル化率(%)で算出される値である。
請求項2に記載の発明は、炭素数8〜18の脂肪酸を主構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルからなることを特徴とする油脂の分別改質剤である。分別における冷却時間を短くする場合、例えば10時間程度より短くする場合は、分別改質剤として、炭素数8〜18の脂肪酸を主構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることにより、より高品質の分別油脂が得られるので好ましい。中でもエステル化率が高い場合、例えば、70%を超える場合は、炭素数8〜18の脂肪酸を主構成脂肪酸とすることにより、炭素数19〜22の脂肪酸を主構成脂肪酸とする場合よりも優れた効果が得られる。特に、エステル化率が90%を超える場合は、炭素数8〜18の脂肪酸を主構成脂肪酸とする場合の効果は、炭素数19〜22の脂肪酸を主構成脂肪酸とする場合の効果より顕著に優れている。炭素数8〜18の脂肪酸の中でも、より好ましくは、炭素数14〜18の脂肪酸である。
請求項2における主構成脂肪酸とは、前記と同じ意味であるが、中でも、炭素数8〜18の脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上を90重量%以上含むものが好ましい。より好ましくは、炭素数14〜18の脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上を90重量%以上含む場合である。
請求項3に記載の発明は、炭素数19〜22の脂肪酸を主構成脂肪酸とし、エステル化率が15〜85%の範囲であるポリグリセリン脂肪酸エステルからなることを特徴とする油脂の分別改質剤である。炭素数19〜22の脂肪酸を主構成脂肪酸とする場合であっても、ポリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化率を15〜85%の範囲とすることにより高品質の分別油脂が得られる。特に50〜70%の範囲とすることにより、さらに高品質の分別油脂を得ることができる。
炭素数19〜22の脂肪酸としては、この範囲の炭素数を有する脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上の混合物が使用されるが、中でも炭素数22のベヘン酸が好ましく用いられる。
又、炭素数19〜22の脂肪酸と炭素数8〜18の脂肪酸の混合脂肪酸を用いる場合であっても、この混合比や脂肪酸の種類等を特定のものとすることにより、より好ましい分別改質剤が得られ、これを用いることにさらに高品質の分別油脂が得られるので好ましい。本発明は、この好ましい態様として、以下に示す請求項4及び5に記載の油脂の分別改質剤を提供する。
すなわち、請求項4に記載の発明は、
炭素数19〜22の飽和脂肪酸を15〜70重量%、及び
炭素数8〜18の飽和脂肪酸を30〜85重量%、を含み、かつ
前記炭素数8〜18の飽和脂肪酸の平均炭素数が12〜17である
混合脂肪酸を構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルからなることを特徴とする油脂の分別改質剤である。
又、請求項5に記載の発明は、
炭素数19〜22の飽和脂肪酸を15〜70重量%、
炭素数12〜18の飽和脂肪酸を0〜60重量%、及び
炭素数18〜22の不飽和脂肪酸を15〜70重量%、
を含む混合脂肪酸を構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルからなることを特徴とする油脂の分別改質剤である。
請求項4及び5において、炭素数19〜22の飽和脂肪酸としては、この範囲の炭素数を有する脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上の混合物が使用されるが、中でも炭素数22のベヘン酸が好ましく用いられる。
前記混合脂肪酸が、飽和脂肪酸のみからなる場合、(すなわち請求項4の場合)、炭素数19〜22の飽和脂肪酸と混合される、炭素数8〜18の飽和脂肪酸は、その平均炭素数が12〜17である。平均炭素数が17を超える場合は分別改質剤としての効果が低下する。ここで、平均炭素数とは、炭素数8〜18の飽和脂肪酸を構成する各脂肪酸の炭素数に組成比を掛けて平均化したものである。
前記混合脂肪酸が、炭素数19〜22の飽和脂肪酸の15〜70重量%とともに、炭素数18〜22の不飽和脂肪酸を15〜70重量%含む場合、炭素数12〜18の飽和脂肪酸を60重量%以下の範囲で混合してもよい(すなわち請求項5の場合)。炭素数12〜18の飽和脂肪酸としては、炭素数18の飽和脂肪酸すなわちステアリン酸のみからなる場合であってもよい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリンとしては、特に限定されないが、平均重合度(n)が2〜15のものが好ましい(請求項6)。より好ましくは、平均重合度(n)が2〜10のものである。ここで平均重合度(n)とは、末端分析法によって得られる水酸基価から算出される値であり、詳しくは、次式(式1)及び(式2)から平均重合度(n)が算出される。
(式1)分子量=74n+18
(式2)水酸基価=56110(n+2)/分子量
前記(式2)中の水酸基価とは、エステル化物中に含まれる水酸基数の大小の指標となる数値であり、1g中のエステル化物に含まれる遊離ヒドロキシル基をアセチル化するために必要な酢酸を、中和するために要する水酸化カリウムのミリグラム数をいう。水酸化カリウムのミリグラム数は、社団法人日本油化学会編纂、「日本油化学会制定、基準油脂分析試験法(I)、2003年度版」に準じて算出される。
本発明の油脂の分別改質剤を構成するポリグリセリン脂肪酸エステルは、例えば、前記の脂肪酸と前記のポリグリセリンと水酸化ナトリウムとの混合液を、加熱してエステル化させることにより合成することができる。又、公知の方法によりエステル合成しても得ることができる。
本発明の油脂の分別改質剤が適用される油脂は、液状部分と固体部分との混合物であり、その多くは、常温で半ば固状、半ば液状のいわゆるセミソリッドの油脂である。このような油脂としては、パーム油がその代表的なものとして挙げられる(請求項7)が、他に、パーム核油、サル脂、綿実油、菜種油、大豆油、コーン油、ヤシ油、カカオ脂等の植物油脂類等、牛脂、豚脂、魚油、乳脂等の動物油脂類、これらの混合物、及びこれら油脂を水添処理したもの等も例示することができる。
本発明の油脂の分別改質剤の使用量は、通常、油脂に対して0.01〜5重量%である。0.01重量%未満の場合は、本発明の目的とする効果が十分に発揮されない場合がある。一方、5重量%を越えた場合は、使用量の増大に対応する効果の向上は見られず、又分別油脂中への分別改質剤の混入量が増して、品質上の問題が生じる場合がある。かかる問題を防ぎ、より十分な効果を発揮するためには、0.05〜0.5重量%の範囲が好ましい。
本発明の分別改質剤は、分別の対象となる油脂に所望の量を添加される。分別の対象となる油脂は、液状部分と固体部分との混合物からなる油脂であり、その多く、例えばパーム油は、常温で半ば固状、半ば液状のいわゆるセミソリッドの油脂である。分別工程では、先ずこの油脂を加熱し完全に溶融して均一に混合した後、通常の自然分別法と同様に徐々に冷却する。
冷却により、固体部分(パーム油の場合は、パームステアリン)の結晶が生成する。そこで、この結晶部分を分離することにより液状部分(パーム油の場合は、パームオレイン)と固体部分を得ることができる。この分離は、ろ過等の常套の手段を用いて行うことができる。
適当な冷却時間(冷却速度)は、分別油脂の求められる品質(IV等)により変動し、特に限定されない。冷却時間が短い程、生産性は向上するが、分別油脂の品質は低下(液状部分のIVが低下し、固体部分のIVが上昇)する傾向にあるので、分別油脂の求められる品質に応じて、適当な冷却速度を決定する。この決定は、簡易な予備実験等により容易に行うことができる。
結晶化温度すなわち、冷却の最終温度の好ましい範囲は、油脂の種類により変動する。
前記のように冷却速度が大きい程(冷却時間が短い程)、分別油脂の品質は低下する傾向にあるが、本発明の分別改質剤を添加した場合は、添加しない場合と比べて、同程度の品質の分別油脂をはるかに大きな冷却速度で得ることができる。従って、分別工程の時間を短縮でき、生産性を向上することができる。一方、同じ冷却時間を採用した場合は、はるかに高い品質の分別油脂を高収量で得ることができる。
又、本発明の分別改質剤を用いた場合は、短時間で微細な結晶が生成するので、ろ過による固体部分と液状部分の分離が容易であり、この点からも生産性が向上する。
このようにして得られた分別油脂は種々の用途に使用することができる。例えば、固体脂部分は、ショートニング、チョコレート等の原料油脂として用いられる。又、液状部分は揚げ油、マヨネーズ等の原料油脂として用いられる。
パーム油等の油脂をその液状部分と固体部分に分別する工程において、本発明の分別改質剤を当該油脂に添加、混合すると、短い冷却時間であっても高品質の分別油脂を得ることができる。分別工程における冷却時間が短いので、分別工程の時間を短縮することができ、生産性が向上する。
ここで、高品質の分別油脂とは、液状部分の混入が少ない固体部分、固体部分の混入が少ない液状部分を意味する。液状部分は不飽和脂肪酸のトリアシルグリセロールを主成分とするものであり、固体部分は飽和脂肪酸のトリアシルグリセロールを主成分とするものであるので、高品質の分別油脂とは、ヨウ素化(IV)の高い液状部分及びIVの低い固体部分を意味する。
油脂がパーム油の場合、分別によりパームオレイン(液状部分)とパームステアリン(固体部分)が得られるが、本発明の分別改質剤を添加することにより、パームステアリンの結晶化が促進されるため、分別に要する時間を短縮できるとともに、高IVのパームオレイン、低IVのパームステアリンを高い収量で得ることができる。
さらに、ポリグリセリン脂肪酸エステルをパーム油等の油脂に添加した場合、冷却により生成する結晶は非常に細かく、硬いものであるため、ろ過時においては、結晶が破壊されること無く、フィルターの目詰まりを軽減させ、ろ過時間も短縮することが可能となり、この点からも生産性の向上をはかることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態等を実施例に基づき説明するが、本発明の範囲はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で、変更等が加えられた形態も本発明に属する。
<ポリグリセリン脂肪酸エステルの合成>
実施例で使用されたポリグリセリン脂肪酸エステルは、以下に示す方法により合成された。
<合成例1>
先ず、等モルのパルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸を混合して、混合脂肪酸を得た。次に、この混合脂肪酸とデカグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の12:1(モル比)の混合物を調製した。この混合物に水酸化ナトリウムを0.1%(混合物に対する重量%)添加し、その後、240〜250℃に昇温してエステル化反応を行い、実施例で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステル1を調製した。なお、エステル化反応は、窒素気流下において撹拌しながら、酸価が1以下となるまで行った。又、前記モル比が12:1であるので、エステル化率は、約100%({12/(10+2)}×100%
)となる。
<合成例2>
等モルのパルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸からなる混合脂肪酸の代わりに、パルミチン酸を単独で用い、デカグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の12:1(モル比)の混合物を調製した以外は、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステル2を調製した。(エステル化率:約100%)
<合成例3>
等モルのパルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸からなる混合脂肪酸の代わりに、等モルのパルミチン酸及びステアリン酸からなる混合脂肪酸を用い、デカグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の10:1(モル比)の混合物を調製した以外は、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステル3を調製した。(エステル化率:約83%)
<合成例4>
等モルのパルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸からなる混合脂肪酸の代わりに、ステアリン酸を単独で用い、デカグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の11:1(モル比)の混合物を調製した以外は、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステル4を調製した。(エステル化率:約92%)
<合成例5>
等モルのパルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸からなる混合脂肪酸の代わりに、ベヘン酸を単独で用い、デカグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の12:1(モル比)の混合物を調製した以外は、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステル5を調製した。(エステル化率:約100%)
<合成例6>
ベヘン酸とデカグリセリンのモル比を7:1とした以外は、合成例5と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステル6を調製した。(エステル化率:約58%)
<合成例7>
等モルのパルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸からなる混合脂肪酸の代わりに、等モルのステアリン酸、オレイン酸及びベヘン酸からなる混合脂肪酸を用い、デカグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の12:1(モル比)の混合物を調製した以外は、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステル7を調製した。(エステル化率:約100%)
<実施例1〜7、比較例1>
パーム油(IV56)100gに対して、合成例1〜7で得られたポリグリセリン脂肪酸エステルを0.5g加えた後、80℃に加熱して、パーム油を完全に溶解した。25rpmで撹拌させながら、パーム油が表1に示す結晶化温度となるまで、表1に示す冷却時間(結晶化時間)をかけて徐々に冷却した。その後、ヌッチェ式の吸引ろ過を行い、液状部分と固体部分を得た。又、液状部分のIVの測定を行った。この実験を実施例とし、その結果を表1に示す。又、合成例1〜7で得られたポリグリセリン脂肪酸エステルを加えず、他の条件は実施例と同じ実験を行った。これを比較例1とし、その結果も表1に示す。
なお、IVの測定は、2003年度版、日本油化学会制定、基準油脂分析試験法2.3.4.1ヨウ素価(ウィイス−シクロヘキサン法)に記載の方法に準じて行った。
Figure 0005411505
表1の結果より、本発明の油脂の分別改質剤を添加して油脂を分別した実施例1〜7の場合は、同じ結晶化温度及び冷却時間では、分別改質剤を添加せずに分別した比較例の場合よりも、液状部分のIVが高く、高品質の分別油脂が得られることが示されている。
実施例1〜4では、脂肪酸としてベヘン酸(炭素数22)を用いた実施例5の場合と比べて、液状部分のIVが高く、高品質の分別油脂が得られている。ここで、実施例1〜4で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステルは、炭素数8〜18の脂肪酸(特に、炭素数14〜18の脂肪酸)を主構成脂肪酸とするものである。すなわち、表1の結果は、炭素数8〜18の脂肪酸を主構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステル(特に炭素数14〜18の脂肪酸を主構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステル)からなる油脂の分別改質剤(請求項2に記載の発明に該当)は、本発明の油脂の分別改質剤の中でも、特に優れていることを示している。
又、実施例5と実施例6を比較すると、同じ冷却時間(6時間)で、エステル化率が100%の実施例5の場合よりも、エステル化率が58%の実施例6の場合の方が液状部分のIVが高く、高品質の分別油脂が得られている。実施例5と実施例6は、いずれも、脂肪酸としてベヘン酸(炭素数22)を用いた例であるが、実施例6では、前記の実施例1〜4の場合と同等以上の高いIV(液状部分)、高品質の分別油脂が得られている。
すなわちこの結果より、ベヘン酸のような炭素数が大きい脂肪酸(炭素数19〜22の脂肪酸)を主構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた場合でも、エステル化率が58%程度と小さい場合は、(前記の実施例1〜4の場合と同様に)本発明の油脂の分別改質剤の中でも、特に優れた分別改質剤が得られることが示されている。この結果及び後述の表7に示されている結果より、エステル化率50〜70%の範囲で、特に優れた分別改質剤が得られることが明らかである。(請求項3の発明)
実施例7は、ベヘン酸及びステアリン酸とともに、不飽和脂肪酸であるオレイン酸からなる混合脂肪酸を用いた例であり、前記の実施例1〜4や実施例6の場合と同等以上の高いIV(液状部分)、高品質の分別油脂が得られている。すなわちこの結果より、ベヘン酸のような炭素数が大きい脂肪酸(炭素数19〜22の脂肪酸)を用いる場合であっても、ステアリン酸のような飽和脂肪酸、オレイン酸のような不飽和脂肪酸との混合脂肪酸とし、これを主構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることにより、本発明の油脂の分別改質剤の中でも、特に優れた分別改質剤が得られることが示されている。
<実施例8〜22>
先ず、表2に示す炭素数の脂肪酸を、表2に示す混合比で混合して、混合脂肪酸を得た。次に、この混合脂肪酸とデカグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の12:1(モル比)の混合物を調製した。その後、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステルを調製した。エステル化率は、約100%となる。
このようにして得られたポリグリセリン脂肪酸エステル0.5gをパーム油(IV56)100gに加えた後、60℃に加熱して、パーム油を溶解した。撹拌させながら、パーム油が11℃(結晶化温度)となるまで、6時間をかけて徐々に冷却した。その後、ヌッチェ式の吸引ろ過を行い、液状部分と固体部分を得た。その後、液状部分のIVの測定を、実施例1と同様にして行った。又、液状部分を5℃で放置して結晶が析出するまでの時間(結晶析出時間)を求めた。これらの結果を表2に示す。
Figure 0005411505
実施例8〜22で使用された分別改質剤は、請求項4に記載の分別改質剤、すなわち、炭素数19〜22の飽和脂肪酸を15〜70重量%、及び
炭素数8〜18の飽和脂肪酸を30〜85重量%、を含み、かつ
前記炭素数8〜18の飽和脂肪酸の平均炭素数が12〜17である
混合脂肪酸を構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルからなることを特徴とする油脂の分別改質剤に含まれるものである。表2の結果より明らかなように、この分別改質剤を添加することにより、同じ結晶化温度及び冷却時間で、分別改質剤を添加せずに分別した比較例1bの場合よりも、はるかに高品質(液状部分のIVが高い)の分別油脂が得られることが示されている。さらに、実施例8〜22での液状部分のIV値(表2)は、同じ結晶化温度及び結晶化時間(それぞれ11℃、6時間)であり、ポリグリセリン脂肪酸エステルの合成に使用したポリグリセリンも同じデカグリセリンである実施例1bでの液状部分のIV値(表1)よりはるかに高い。この結果より、請求項4に記載の分別改質剤は、請求項2に記載の分別改質剤の中でも、より優れた効果を示すものであることがわかる。
<実施例23〜25>
先ず、表3に示す炭素数の脂肪酸を、表3に示す混合比で混合して、混合脂肪酸を得た。次に、この混合脂肪酸とテトラグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の6:1(モル比)の混合物を調製した。その後、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステルを調製した。エステル化率は、約100%となる。
このようにして得られたポリグリセリン脂肪酸エステル0.5gをパーム油(IV56)100gに加えた後、60℃に加熱して、パーム油を溶解した。撹拌させながら、パーム油が11℃(結晶化温度)となるまで、6時間をかけて徐々に冷却した。その後、ヌッチェ式の吸引ろ過を行い、液状部分と固体部分を得た。その後、液状部分のIVの測定を、実施例1と同様にして行った。又、液状部分を5℃で放置して結晶が析出するまでの時間(結晶析出時間)を求めた。これらの結果を表3に示す。
Figure 0005411505
実施例23〜25で使用された分別改質剤も、請求項4に記載の分別改質剤に含まれるものである。表3の結果より明らかなように、この分別改質剤を添加することにより、同じ結晶化温度及び冷却時間で、分別改質剤を添加せずに分別した比較例1bの場合よりも、はるかに高品質(液状部分のIVが高い)の分別油脂が得られており、さらに、同じ結晶化温度及び結晶化時間(それぞれ11℃、6時間)である実施例1b(表1)と比較しても優れた効果(液状部分の高いIV値)が得られている。
又、実施例23〜25では、ポリグリセリン脂肪酸エステルの合成にテトラグリセリンを使用したが、デカグリセリンを使用した実施例8〜22と同様な効果(表2)が得られている。
<実施例26〜33>
先ず、表4に示す炭素数の脂肪酸を、表4に示す混合比で混合して、混合脂肪酸を得た。次に、この混合脂肪酸とデカグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の12:1(モル比)の混合物を調製した。その後、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステルを調製した。エステル化率は、約100%となる。
このようにして得られたポリグリセリン脂肪酸エステル0.5gをパーム油(IV56)100gに加えた後、60℃に加熱して、パーム油を溶解した。撹拌させながら、パーム油が11℃(結晶化温度)となるまで、6時間をかけて徐々に冷却した。その後、ヌッチェ式の吸引ろ過を行い、液状部分と固体部分を得た。その後、液状部分のIVの測定を、実施例1と同様にして行った。又、液状部分を5℃で放置して結晶が析出するまでの時間(結晶析出時間)を求めた。これらの結果を表4に示す。
Figure 0005411505
実施例26〜33で使用された分別改質剤は、請求項5に記載の分別改質剤、すなわち、炭素数19〜22の飽和脂肪酸を15〜70重量%、
炭素数12〜18の飽和脂肪酸を0〜60重量%、及び
炭素数18〜22の不飽和脂肪酸を15〜70重量%、
を含む混合脂肪酸を構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルからなることを特徴とする油脂の分別改質剤に含まれるものである。表4の結果より明らかなように、この分別改質剤を添加することにより、同じ結晶化温度及び冷却時間で、分別改質剤を添加せずに分別した比較例1bの場合よりも、はるかに高品質(液状部分のIVが高い)の分別油脂が得られることが示されている。さらに、実施例26〜33での液状部分のIV値(表4)は、同じ結晶化温度及び結晶化時間(それぞれ11℃、6時間)であり、ポリグリセリン脂肪酸エステルの合成に使用したポリグリセリンも同じデカグリセリンである実施例1bでの液状部分のIV値(表1)よりはるかに高い。この結果より、請求項5に記載の分別改質剤は、請求項2に記載の分別改質剤の中でも、より優れた効果を示すものであることがわかる。
<実施例34〜38>
先ず、表5に示す炭素数の脂肪酸を、表5に示す混合比で混合して、混合脂肪酸を得た。次に、この混合脂肪酸とテトラグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の6:1(モル比)の混合物を調製した。その後、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステルを調製した。エステル化率は、約100%となる。
このようにして得られたポリグリセリン脂肪酸エステル0.5gをパーム油(IV56)100gに加えた後、60℃に加熱して、パーム油を溶解した。撹拌させながら、パーム油が11℃(結晶化温度)となるまで、6時間をかけて徐々に冷却した。その後、ヌッチェ式の吸引ろ過を行い、液状部分と固体部分を得た。その後、液状部分のIVの測定を、実施例1と同様にして行った。又、液状部分を5℃で放置して結晶が析出するまでの時間(結晶析出時間)を求めた。これらの結果を表5に示す。
Figure 0005411505
実施例34〜38で使用された分別改質剤も、請求項5に記載の分別改質剤に含まれるものである。表5の結果より明らかなように、この分別改質剤を添加することにより、同じ結晶化温度及び冷却時間で、分別改質剤を添加せずに分別した比較例1bの場合よりも、はるかに高品質(液状部分のIVが高い)の分別油脂が得られており、さらに、同じ結晶化温度及び結晶化時間(それぞれ11℃、6時間)である実施例1b(表1)と比較しても優れた効果(液状部分の高いIV値)が得られている。
又、実施例34〜38では、ポリグリセリン脂肪酸エステルの合成にテトラグリセリンを使用したが、デカグリセリンを使用した実施例26〜33と同様な効果(表4)が得られている。
<実施例39〜43、比較例2>
表6に示す炭素数の脂肪酸を、表6に示す混合比で混合して、混合脂肪酸を得た。次に、この混合脂肪酸とデカグリセリン(阪本薬品工業株式会社製)の12:1(モル比)の混合物を調製した。その後、合成例1と同様にして、ポリグリセリン脂肪酸エステルを調製した。エステル化率は、約100%となる。
このようにして得られたポリグリセリン脂肪酸エステル0.5gをパーム油(IV52)100gに加えた後、60℃に加熱して、パーム油を溶解した。撹拌させながら、パーム油が25℃(結晶化温度)となるまで、2時間をかけて徐々に冷却した。その後、ヌッチェ式の吸引ろ過を行い、液状部分と固体部分を得た。その後、液状部分のIVの測定を、実施例1と同様にして行った。又、液状部分を20℃で放置して結晶が析出するまでの時間(結晶析出時間)を求めた。これらの結果を表6に示す。又、ポリグリセリン脂肪酸エステルを加えず、他の条件は実施例39と同じ実験を行った。これを比較例2とし、その結果も表6に示す。
Figure 0005411505
実施例39〜43及び比較例2は、本発明の請求項4の範囲に含まれる分別改質剤(実施例39、40)及び請求項5の範囲に含まれる分別改質剤(実施例41〜43)を所謂シングルフラクショネーションに適用した場合である。表6の結果より、実施例39〜43の場合は、同じ結晶化温度及び冷却時間では、分別改質剤を添加せずに分別した比較例2の場合よりも、液状部分のIVが高く、高品質の分別油脂が得られることが示されている。
<実施例44〜47>
ベヘン酸とデカグリセリンのモル比を変えた以外は、合成例5と同様にして、エステル化率が、45%、53%、68%及び80%のポリグリセリン脂肪酸エステルを調製した。
合成例6で得られたポリグリセリン脂肪酸エステルの代わりに、これらのポリグリセリン脂肪酸エステルの中の1つを用いた以外は、実施例6と同様にして、同じ条件(結晶化温度:9℃、結晶化時間:6時間)でパーム油(IV56)の分別を行い、液状部分と固体部分を得、液状部分のIVの測定を行った。その結果を表7に示す。
Figure 0005411505
表7に示される結果及び前記表1中の実施例6の結果より、ベヘン酸のような炭素数が大きい脂肪酸を主構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた場合であっても、エステル化率を50〜70%の範囲とすれば、特に優れた分別改質剤が得られることが示されており、例えば、所謂ダブルフラクショネーションで10℃以下の結晶化温度の場合、10時間程度より短い冷却時間で、IV(ヨウ素価)が62〜3以上のパーム油の分別油脂が得られることが判る。

Claims (3)

  1. 炭素数16の飽和脂肪酸、炭素数18の飽和脂肪酸及び炭素数18の不飽和脂肪酸を主構成脂肪酸とし、エステル化率が90%を超える範囲であるポリグリセリン脂肪酸エステルからなることを特徴とする油脂の分別改質剤。
  2. 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリンの重合度が、2〜15であることを特徴とする請求項1に記載の油脂の分別改質剤。
  3. 油脂がパーム油であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油脂の分別改質剤。
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