JP5410365B2 - エバポ供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関(以下「エンジン」という)の燃料タンクに発生する蒸発燃料であるエバポを吸気系へ供給するエバポ供給装置に関する。
内燃機関の燃料タンクには、エバポが発生する。このようなエバポは、吸気系へ供給されて、例えばエンジンの始動性を向上させる。従来、燃料タンクを正圧に保持し、燃料タンクのエバポを負圧となった吸気系へ供給するように構成した装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−90281号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、吸気管から比較的遠い位置に配置された燃料タンクからエバポを供給するため、エバポ供給に遅れが生じる虞がある。また、始動時には、吸気管に十分な負圧が発生せず十分な量のエバポが供給されない虞がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、エバポ供給を迅速に行うとともに十分な量のエバポを供給可能なエバポ供給装置を提供することにある。
上述した目的を達成するためになされた請求項1又は3に記載のエバポ供給装置では、燃料タンクで発生した蒸発燃料であるエバポが、貯留用配管に導かれ、貯留タンクに貯留される。貯留タンクに貯留されたエバポは、供給用配管にて、吸気通路へ供給される。
このようにエバポを貯留する貯留タンクを設けたため、例えば貯留タンクを吸気通路に近い位置に配置すれば、燃料タンクやキャニスタからエバポを供給する構成と比べ、エバポ供給を迅速に行うことができる。
また、制御部は、管路遮断処理、圧力上昇処理、及び、供給処理を実行する。
管路遮断処理は、貯留弁にて貯留用配管の管路を遮断すると共に供給弁にて供給用配管の管路を遮断するものである。これにより、エバポが貯留タンクに閉じ込められた状態となる。
圧力上昇処理は、管路遮断処理の後、加圧用配管から気体を導入することによって、貯留タンクの内部圧力を上昇させるものである。
例えば、貯留タンクの内部は、単一の部屋となっていることが考えられる。この場合、エバポと気体とが混合した状態で圧力が上昇する。
また例えば、貯留タンクの内部は、請求項に示すように、エバポを貯留するエバポ室及び加圧用配管からの気体が導入される気体室が仕切壁で仕切られた構成としてもよい。この場合、気体室の圧力上昇によって仕切壁がエバポ室側へ膨らみ、エバポ室の圧力が上昇する。
供給処理は、圧力上昇処理の後、供給弁にて供給用配管の管路を開放することによって、内部圧力を利用してエバポを吸気通路へ供給するものである。
このようにすれば、貯留タンクの圧力上昇によって、十分な量のエバポを供給することができる。
ところで、加圧用配管は、例えば請求項に示すように、排気通路と貯留タンクとを接続する排ガス用配管であることが考えられる。この場合、排気を貯留タンクに導入して貯留タンクの内部圧力を上昇させる。このようにすれば、簡単な構成で、貯留タンクの圧力を上昇させることができる。
さらに、請求項に示すように、排ガス用配管の下流側に、排気通路を閉塞する排気シャッタを備える構成としてもよい。この場合、制御部は、排ガス用配管から排気を導入する際、排気シャッタにて排気通路を閉塞する。このようにすれば、排ガス用配管の下流側で排気通路が閉塞されるため、排気の大部分が排ガス用配管へ流れ込むことになり、貯留タンクの圧力を迅速に上昇させることができる。
また、加圧用配管は、例えば請求項に示すように、過給機よりも下流側でスロットルバルブよりも上流側の吸気通路と前記貯留タンクとを接続する吸気用配管であることが考えられる。この場合、吸気を貯留タンクに導入して貯留タンクの内部圧力を上昇させる。このようにすれば、簡単な構成で、貯留タンクの圧力を上昇させることができる。
この場合、請求項に示すように、制御部は、吸気用配管から吸気を導入する際、スロットルバルブにて吸気通路を閉塞するようにしてもよい。このようにすれば、吸気用配管の下流側で吸気通路が閉塞されるため、吸気の大部分が吸気用配管へ流れ込むことになり、貯留タンクの圧力を迅速に上昇させることができる。
ところで、このようなエバポの供給は、エンジン始動時に行うことが有効である。そこで、請求項に示すように、制御部は、エンジンの始動要求があったことを判断すると、供給処理を実行することが考えられる。このようにすれば、エンジン始動時において、迅速にしかも十分な量のエバポを供給することができる。
このようなタイミングでのエバポ供給を前提とすれば、請求項に示すように、制御部は、インジェクタからの燃料噴射がカットされたことを判断すると、管路遮断処理及び圧力上昇処理を実行することとしてもよい。このようにすれば、迅速なエバポ供給に寄与する。
第1実施形態のエバポ供給装置を示す説明図である。 キャニスタパージ処理を示すフローチャートである。 第1実施形態のエバポ供給処理を示すフローチャートである。 第2実施形態のエバポ供給装置を示す説明図である。 第2実施形態のエバポ供給処理を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
図1は、ガソリンエンジンを模式的に示す説明図である。図1に示すように、ガソリンエンジンは、エンジン本体10及び、吸気系20、排気系30、エバポ供給装置などを備えている。
エンジン本体10は、点火プラグ11及び、シリンダ12、ピストン13を有している。ピストン13は、シリンダ12に往復移動可能に支持されており、その上部に燃焼室14を形成している。なお、エンジン本体10は、複数のシリンダ12を有しているが、便宜上、図1では1つだけ示した。また、エンジン本体10は、吸気バルブ15及び排気バルブ16を有している。さらにまた、エンジン本体10は、燃焼室14へ燃料を噴射するためのインジェクタ17を有している。
吸気系20は、吸気管21を有している。吸気管21は、一方の端が吸気口22となっており、外気に開放されている。また、他方の端がエンジン本体10に接続されている。吸気管21は、吸気口22とエンジン本体10の燃焼室14とを接続する吸気通路23を形成している。吸気通路23には、上流側から順に、エアクリーナ24及び、スロットルバルブ25などが設けられている。そして、吸気通路23の最下流側は、上述した吸気バルブ15によって開閉される。
排気系30は、排気管31を有している。排気管31は、一方の端がエンジン本体10に接続している。また、他方の端が排気口(不図示)となっており、外気に開放されている。排気管31は、エンジン本体10の燃焼室14と排気口とを接続する排気通路32を形成している。この排気通路32には、排気通路32を閉塞するための排気シャッタ33が設けられている。
エバポ供給装置は、燃料タンク40で発生する蒸発燃料であるエバポを、吸気通路23へ供給するためのものである。エバポの供給系には、エバポを吸着するキャニスタ50が設けられており、キャニスタ50の下流側に、貯留タンク60が設けられている。エバポ供給装置は、この貯留タンク60及びECU70を中心に構成されている。
貯留タンク60は、仕切壁61を有しており、仕切壁61によって、エバポが貯留されるエバポ室62と排気が貯留される気体室63とに区切られている。仕切壁61は、エバポ室62と気体室63との圧力差によって膨らむようになっている。図1では、仕切壁61がエバポ室62側へ膨らんだ様子を示している。また、エバポ室62には、蒸発燃料圧力を検知する圧力センサ64が配置されている。
貯留タンク60には、貯留用配管81、供給用配管82、及び、排ガス用配管83が接続されている。
貯留用配管81は、キャニスタ50からエバポ室62までを接続する配管あり、エバポをエバポ室62へ導く。貯留用配管81の途中には、貯留弁84が設けられている。
供給用配管82は、エバポ室62から吸気通路23までを接続する配管であり、エバポ室62のエバポを吸気通路23へ導く。供給用配管82の途中には、供給弁85が設けられている。
排ガス用配管83は、排気通路32から気体室63までを接続する配管であり、排気通路32の排気を気体室63へ導く。特に、排ガス用配管83は、上述した排気シャッタ33の上流側に設けられている。これにより、排気シャッタ33を閉じることで、排ガス用配管83によって排気が気体室63へ導かれる。排ガス用配管83の途中には、圧力弁86が設けられている。
ECU70はコンピュータシステムとして構成されており、上述した圧力センサ64からの信号をはじめ、ECU70には、各種信号が入力される。ECU70は、キャニスタパージ処理、及び、エバポ供給処理を実行し、排気シャッタ33、貯留弁84、供給弁85、及び、圧力弁86を開閉する。
ここで、キャニスタパージ処理を、図2のフローチャートに基づき、説明する。
最初のS100において、キャニスタパージのガード条件が成立したか否かを判断する。このガード条件は、例えばエバポ濃度及びエバポ流量に基づいて判断される。ここでガード条件が成立していないと判断された場合(S100:NO)、S110にて貯留弁84及び供給弁85を開け、その後、キャニスタパージ処理を終了する。S110にて貯留弁84及び供給弁85が開放されると、キャニスタ50からのエバポがエバポ室62を経由して吸気通路23へ供給される。一方、ガード条件が成立したと判断された場合(S100:YES)、S120にて貯留弁84及び供給弁85を閉じて、キャニスタパージ処理を終了する。
このようなキャニスタパージ処理は、運転中に繰り返し実行される。また、通常はガード条件が成立していないため、常に、キャニスタ50からのエバポのパージが行われることになる。
次に、エバポ供給処理を、図3のフローチャートに基づき、説明する。このエバポ供給処理は繰り返し実行される。
最初のS200において、噴射カット中であるか否かを判断する。例えばアクセル開度が所定開度以下になった場合など、ECU70は、インジェクタ17からの燃料噴射を停止する。ここで噴射カット中であると判断された場合(S200:YES)、S210へ移行する。一方、噴射カット中でないと判断された場合(S200:NO)、以降の処理を実行せず、エバポ供給処理を終了する。このようにしてエバポ供給処理が終了した場合、次にエバポ供給処理が実行されることで、S200から処理が実行される。
S210では、貯留弁84及び供給弁85を閉じる。続くS220では、排気シャッタ33を閉じる。さらに次のS230では、圧力弁86を開ける。これにより、排気が排ガス用配管83を経由して、排気通路32から気体室63へ導かれる。その結果、気体室63の圧力が上昇し、仕切壁61がエバポ室62側へ膨らむため、エバポ室62の圧力が上昇する。
次のS240では、蒸発燃料圧が所定値αよりも大きいか否かを判断する。ここでいう蒸発燃料圧は、エバポ室62の圧力である。この蒸発燃料圧は、圧力センサ64にて検知される。ここで蒸発燃料圧>αであると判断された場合(S240:YES)、S250へ移行する。一方、蒸発燃料圧≦αであると判断された場合(S240:NO)、以降の処理を実行せず、エバポ供給処理を終了する。
S250では、排気シャッタ33を開ける。続くS260では、圧力弁86を閉じる。これにより、気体室63の圧力が保持されることになる。結果として、エバポ室62の圧力も保持される。
S270では、エンジンの始動要求があったか否かを判断する。噴射カットが行われる場合(S200:YES)、アイドルストップを行う車両では、その後に、エンジン停止へ到ることがある。このようなエンジン停止を前提として、エンジンの始動要求があったか否かを判断する。ここで始動要求があったと判断された場合(S270:YES)、S280にて供給弁85を開けて、S290へ移行する。一方、始動要求がない場合(S270:NO)、以降の処理を実行せず、エバポ供給処理を終了する。この場合、一旦終了した後、S200からの処理が繰り返されることになる。
S280に続くS290では、エンジンが始動したか否かを判断する。ここでエンジンが始動したと判断された場合(S290:YES)、S300にて供給弁85を閉め、エバポ供給処理を終了する。一方、始動していないうちは(S290:NO)、S290の判断処理を繰り返す。
次に、本実施形態のエバポ供給装置が発揮する効果を説明する。
本実施形態では、燃料タンク40で発生したエバポが、貯留用配管81に導かれ、貯留タンク60に貯留される。貯留タンク60に貯留されたエバポは、供給用配管82にて、吸気通路23へ供給される。
このようにエバポを貯留する貯留タンク60を吸気通路23に近い位置に設けたため、燃料タンク40やキャニスタ50からエバポを供給する構成と比べ、エバポ供給を迅速に行うことができる。
また、本実施形態では、噴射カット中である場合(図3中のS200:YES)、貯留弁84及び供給弁85を閉じ(S210)、排気シャッタ33を閉じて(S220)、圧力弁86を開ける(S230)。これにより、排気通路32の排気が排ガス用配管83を経由して、貯留タンク60の気体室63へ導かれる。
気体室63の圧力が上昇すると、仕切壁61がエバポ室62側へ膨らみ、エバポ室62の圧力が上昇する。蒸発燃料圧が所定値αを上回ると(図3中のS240:YES)、排気シャッタ33を開け(S250)、圧力弁86を閉じる(S260)。そして、エンジンの始動要求があると(S270:YES)、供給弁85を開ける(S280)。これにより、貯留タンク60のエバポ室62から吸気通路23へエバポが供給される。
つまり、本実施形態では、排気を貯留タンク60に導入して、貯留タンク60の内部圧力を上昇させている。これにより、貯留タンク60の圧力上昇によって、十分な量のエバポを供給することができる。
また、本実施形態では、排気を貯留タンク60に導入するという比較的簡単な構成で、貯留タンク60の圧力を上昇させる。さらに、排ガス用配管83から排気を導入する際、排気シャッタ33にて排気通路32を閉塞する。これにより、排ガス用配管83の下流側で排気通路32が閉塞されるため、排気の大部分が排ガス用配管83へ流れ込むことになり、貯留タンク60の圧力を迅速に上昇させることができる。
さらにまた、本実施形態では、エンジンの始動要求があると(図3中のS270)供給弁85を開けて(S280)、エンジンの始動時に、エバポを供給する。これにより、エンジン始動時において、迅速にしかも十分な量のエバポを供給することができる。
しかも、インジェクタ17による燃料の噴射がカットされていることを判断すると(図3中のS200:YES)、圧力弁86を開けて(S230)、蒸発燃料圧を所定値α以上に保持する(S240:YES,S260)。これにより、その後にエンジン始動要求があった際の迅速なエバポ供給に寄与する。
なお、本実施形態における貯留用配管81が[特許請求の範囲]に記載の「貯留用配管」に相当し、貯留弁84が「貯留弁」に相当し、貯留タンク60が「貯留タンク」に相当し、仕切壁61が「仕切壁」に相当し、エバポ室62が「エバポ室」に相当し、気体室63が「気体室」に相当し、供給用配管82が「供給用配管」に相当し、供給弁85が「供給弁」に相当し、排ガス用配管83が「加圧用配管」及び「排ガス用配管」に相当し、排気シャッタ33が「排気シャッタ」に相当し、圧力弁86が「圧力弁」に相当し、ECU70が「制御部」に相当する。
また、図3中のS210の処理が「管路遮断処理」に相当し、S230,S240,S260の処理が「圧力上昇処理」に相当し、S280の処理が「供給処理」に相当する。
(第2実施形態)
図4は、ガソリンエンジンを模式的に示す説明図である。図4に示すように、ガソリンエンジンは、エンジン本体10及び、吸気系20、排気系30、エバポ供給装置などを備えている。なお、上記実施形態と同様の構成については、煩雑になることを避けるため、同一の符号を用い、適宜説明を割愛する。
エンジン本体10は、上記実施形態と同様、点火プラグ11及び、シリンダ12、ピストン13を有している。また、エンジン本体10は、吸気バルブ15及び排気バルブ16を有している。さらにまた、エンジン本体10は、燃焼室14へ燃料を噴射するためのインジェクタ17を有している。
吸気系20及び排気系30も、基本的に、上記実施形態と同様となっている。ただし、本実施形態のガソリンエンジンは、過給機90を有している点で上記実施形態と異なる。
吸気系20は、吸気管21を有している。吸気管21は、一方の端が吸気口22となっており、外気に開放されている。また、他方の端がエンジン本体10に接続されている。吸気管21は、吸気口22とエンジン本体10の燃焼室14とを接続する吸気通路23を形成している。吸気通路23には、上流側から順に、エアクリーナ24及び、スロットルバルブ25などが設けられている。そして、吸気通路23の最下流側は、上述した吸気バルブ15によって開閉される。
排気系30は、排気管31を有している。排気管31は、一方の端がエンジン本体10に接続している。また、他方の端が排気口(不図示)となっており、外気に開放されている。排気管31は、エンジン本体10の燃焼室14と排気口とを接続する排気通路32を形成している。なお、本実施形態では、排気通路32を閉塞するための排気シャッタは設けられていない。
そして、上述したように、本実施形態では、過給機90を備えている。過給機90は、吸気通路に配置されるコンプレッサ91と、コンプレッサ91と一体に回転し、排気通路32に配置されるタービン92とを有している。ここでコンプレッサ91の下流側の吸気通路23には、インタークーラ26が配置されている。
上記実施形態と同様、エバポ供給装置は、貯留タンク60及びECU70を中心に構成されている。
貯留タンク60は、仕切壁61を有しており、仕切壁61によって、エバポが貯留されるエバポ室62と排気が貯留される気体室63とに区切られている。仕切壁61は、エバポ室62と気体室63との圧力差によって膨らむようになっている。図4では、仕切壁61がエバポ室62側へ膨らんだ様子を示している。また、エバポ室62には、蒸発燃料圧力を検知する圧力センサ64が配置されている。
貯留タンク60には、貯留用配管81、供給用配管82、及び、吸気用配管87が接続されている。
貯留用配管81は、キャニスタ50からエバポ室62までを接続する配管あり、エバポをエバポ室62へ導く。貯留用配管81の途中には、貯留弁84が設けられている。
供給用配管82は、エバポ室62から吸気通路23までを接続する配管であり、エバポ室62のエバポを吸気通路23へ導く。供給用配管82の途中には、供給弁85が設けられている。
吸気用配管87は、上記実施形態の排ガス用配管83(図1参照)に代わるものである。吸気用配管87は、吸気通路23から気体室63までを接続する配管であり、吸気通路23の吸気を気体室63へ導く。特に、吸気用配管87は、スロットルバルブ25の上流側に設けられている。これにより、スロットルバルブを閉じることで、吸気用配管87によって吸気が気体室63へ導かれる。吸気用配管87の途中には、圧力弁88が設けられている。
ECU70はコンピュータシステムとして構成されており、上述した圧力センサ64からの信号をはじめ、ECU70には、各種信号が入力される。ECU70は、キャニスタパージ処理、及び、エバポ供給処理を実行し、貯留弁84、供給弁85、及び、圧力弁88を開閉する。
キャニスタパージ処理は、上記実施形態と同様のものであるため、説明を割愛する。
次に、エバポ供給処理を、図5のフローチャートに基づき、説明する。このエバポ供給処理は、上記実施形態のエバポ供給処理と同様の処理であり、繰り返し実行される。
最初のS400では、噴射カット中であるか否かを判断する。ここで噴射カット中であると判断された場合(S400:YES)、S410へ移行する。一方、噴射カット中でないと判断された場合(S400:NO)、以降の処理を実行せず、エバポ供給処理を終了する。
S410では、貯留弁84及び供給弁85を閉じる。続くS420では、スロットルバルブ25を閉じる。さらに次のS430では、圧力弁86を開ける。これにより、吸気が吸気用配管87を経由して、吸気通路23から気体室63へ導かれる。その結果、気体室63の圧力が上昇し、仕切壁61がエバポ室62側へ膨らむため、エバポ室62の圧力が上昇する。
次のS440では、蒸発燃料圧が所定値αよりも大きいか否かを判断する。ここでいう蒸発燃料圧は、エバポ室62の圧力である。この蒸発燃料圧は、圧力センサ64にて検知される。ここで蒸発燃料圧>αであると判断された場合(S440:YES)、S450へ移行する。一方、蒸発燃料圧≦αであると判断された場合(S440:NO)、以降の処理を実行せず、エバポ供給処理を終了する。
S450では、スロットルバルブ25を開ける。続くS460では、圧力弁88を閉じる。これにより、気体室63の圧力が保持されることになる。結果として、エバポ室62の圧力も保持される。
S470では、エンジンの始動要求があったか否かを判断する。ここで始動要求があったと判断された場合(S470:YES)、S480にて供給弁85を開けて、S490へ移行する。一方、始動要求がない場合(S470:NO)、以降の処理を実行せず、エバポ供給処理を終了する。
S480に続くS490では、エンジンが始動したか否かを判断する。ここでエンジンが始動したと判断された場合(S490:YES)、S500にて供給弁85を閉め、エバポ供給処理を終了する。一方、始動していないうちは(S490:NO)、S490の判断処理を繰り返す。
次に、本実施形態のエバポ供給装置が発揮する効果を説明する。
本実施形態でも、上記実施形態と同様の効果が奏される。例えば、燃料タンク40で発生したエバポが、貯留用配管81に導かれ、貯留タンク60に貯留される。貯留タンク60に貯留されたエバポは、供給用配管82にて、吸気通路23へ供給される。このようにエバポを貯留する貯留タンク60を吸気通路23に近い位置に設けたため、燃料タンク40やキャニスタ50からエバポを供給する構成と比べ、エバポ供給を迅速に行うことができる。
また、本実施形態では、噴射カット中である場合(図5中のS400:YES)、貯留弁84及び供給弁85を閉じ(S410)、スロットルバルブ25を閉じて(S420)、圧力弁88を開ける(S430)。これにより、吸気通路23の吸気が吸気用配管87を経由して、貯留タンク60の気体室63へ導かれる。
気体室63の圧力が上昇すると、仕切壁61がエバポ室62側へ膨らみ、エバポ室62の圧力が上昇する。蒸発燃料圧が所定値αを上回ると(図5中のS440:YES)、スロットルバルブ25を開け(S450)、圧力弁88を閉じる(S460)。そして、エンジンの始動要求があると(S470:YES)、供給弁85を開ける(S480)。これにより、貯留タンク60のエバポ室62から吸気通路23へエバポが供給される。
つまり、本実施形態では、過給機90を利用することにより吸気を貯留タンク60に導入して、貯留タンク60の内部圧力を上昇させている。これにより、貯留タンク60の圧力上昇によって、十分な量のエバポを供給することができる。
また、本実施形態では、吸気を貯留タンク60に導入するという比較的簡単な構成で、貯留タンク60の圧力を上昇させる。さらに、吸気用配管87から吸気を導入する際、スロットルバルブ25にて吸気通路23を閉塞する。これにより、吸気用配管87の下流側で吸気通路23が閉塞されるため、吸気の大部分が吸気用配管87へ流れ込むことになり、貯留タンク60の圧力を迅速に上昇させることができる。
さらにまた、本実施形態では、エンジンの始動要求があると(図5中のS470)供給弁85を開けて(S480)、エンジンの始動時に、エバポを供給する。これにより、エンジン始動時において、迅速にしかも十分な量のエバポを供給することができる。
しかも、インジェクタ17による燃料の噴射がカットされていることを判断すると(図5中のS400:YES)、圧力弁86を開けて(S430)、蒸発燃料圧を所定値α以上に保持する(S440:YES,S460)。これにより、その後にエンジン始動要求があった際の迅速なエバポ供給に寄与する。
なお、本実施形態における貯留用配管81が[特許請求の範囲]に記載の「貯留用配管」に相当し、貯留弁84が「貯留弁」に相当し、貯留タンク60が「貯留タンク」に相当し、仕切壁61が「仕切壁」に相当し、エバポ室62が「エバポ室」に相当し、気体室63が「気体室」に相当し、供給用配管82が「供給用配管」に相当し、供給弁85が「供給弁」に相当し、吸気用配管87が「加圧用配管」及び「吸気用配管」に相当し、スロットルバルブ25が「スロットルバルブ」に相当し、圧力弁88が「圧力弁」に相当し、ECU70が「制御部」に相当する。
また、図3中のS410の処理が「管路遮断処理」に相当し、S430,S440,S460の処理が「圧力上昇処理」に相当し、S480の処理が「供給処理」に相当する。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
上記実施形態では貯留タンク60に仕切壁61が設けられていたが、この仕切壁61がない貯留タンクを採用してもよい。その場合、排ガス用配管83から導入される排気、あるいは、吸気用配管87から導入される吸気がエバポに混じることになる。
10・・・エンジン本体
11・・・点火プラグ
12・・・シリンダ
13・・・ピストン
14・・・燃焼室
15・・・吸気バルブ
16・・・排気バルブ
17・・・インジェクタ
20・・・吸気系
21・・・吸気管
22・・・吸気口
23・・・吸気通路
24・・・エアクリーナ
25・・・スロットルバルブ
26・・・インタークーラ
30・・・排気系
31・・・排気管
32・・・排気通路
33・・・排気シャッタ
40・・・燃料タンク
50・・・キャニスタ
60・・・貯留タンク
61・・・仕切壁
62・・・エバポ室
63・・・気体室
64・・・圧力センサ
70・・・ECU
81・・・貯留用配管
82・・・供給用配管
83・・・排ガス用配管
84・・・貯留弁
85・・・供給弁
86・・・圧力弁
87・・・吸気用配管
88・・・圧力弁
90・・・過給機
91・・・コンプレッサ
92・・・タービン

Claims (7)

  1. 燃料タンクで発生した蒸発燃料であるエバポを導く貯留用配管と、
    前記貯留用配管の管路を遮断可能な貯留弁と、
    前記貯留用配管にて導かれた前記エバポを貯留する貯留タンクと、
    前記貯留タンクから吸気通路へ前記エバポを供給する供給用配管と、
    前記供給用配管の管路を遮断可能な供給弁と、
    前記貯留タンクに接続される加圧用配管と、
    前記加圧用配管の管路を遮断可能な圧力弁と、
    前記貯留弁にて前記貯留用配管の管路を遮断すると共に前記供給弁にて前記供給用配管の管路を遮断する管路遮断処理、
    前記管路遮断処理の後、前記加圧用配管から気体を導入することによって、前記貯留タンクの内部圧力を上昇させる圧力上昇処理、
    及び、前記圧力上昇処理の後、前記供給弁にて前記供給用配管の管路を開放することによって、前記内部圧力を利用して前記エバポを前記吸気通路へ供給する供給処理、
    を実行する制御部と、
    を備えており、
    前記加圧用配管は、排気通路と前記貯留タンクとを接続する排ガス用配管であること
    を特徴とするエバポ供給装置。
  2. 請求項に記載のエバポ供給装置において、
    前記排ガス用配管の下流側に、排気通路を閉塞する排気シャッタを備えており、
    前記制御部は、前記排ガス用配管から排気を導入する際、前記排気シャッタにて前記排気通路を閉塞すること
    を特徴とするエバポ供給装置。
  3. 燃料タンクで発生した蒸発燃料であるエバポを導く貯留用配管と、
    前記貯留用配管の管路を遮断可能な貯留弁と、
    前記貯留用配管にて導かれた前記エバポを貯留する貯留タンクと、
    前記貯留タンクから吸気通路へ前記エバポを供給する供給用配管と、
    前記供給用配管の管路を遮断可能な供給弁と、
    前記貯留タンクに接続される加圧用配管と、
    前記加圧用配管の管路を遮断可能な圧力弁と、
    前記貯留弁にて前記貯留用配管の管路を遮断すると共に前記供給弁にて前記供給用配管の管路を遮断する管路遮断処理、
    前記管路遮断処理の後、前記加圧用配管から気体を導入することによって、前記貯留タンクの内部圧力を上昇させる圧力上昇処理、
    及び、前記圧力上昇処理の後、前記供給弁にて前記供給用配管の管路を開放することによって、前記内部圧力を利用して前記エバポを前記吸気通路へ供給する供給処理、
    を実行する制御部と、
    を備えており、
    前記加圧用配管は、過給機よりも下流側でスロットルバルブよりも上流側の吸気通路と前記貯留タンクとを接続する吸気用配管であること
    を特徴とするエバポ供給装置。
  4. 請求項に記載のエバポ供給装置において、
    前記制御部は、前記吸気用配管から吸気を導入する際、前記スロットルバルブにて前記吸気通路を閉塞すること
    を特徴とするエバポ供給装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のエバポ供給装置において、
    前記貯留タンクは、前記エバポを貯留するエバポ室及び前記加圧用配管からの気体が導入される気体室が仕切壁で仕切られており、
    前記気体室の圧力上昇によって前記仕切壁が前記エバポ室側へ膨らみ、前記エバポ室の圧力が上昇すること
    を特徴とするエバポ供給装置。
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載のエバポ供給装置において、
    前記制御部は、インジェクタからの燃料噴射がカットされたことを判断すると、前記管路遮断処理及び前記圧力上昇処理を実行すること
    を特徴とするエバポ供給装置。
  7. 請求項1〜の何れか一項に記載のエバポ供給装置において、
    前記制御部は、エンジンの始動要求があったことを判断すると、前記供給処理を実行すること
    を特徴とするエバポ供給装置。
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