JP5401411B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
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一方、ロータとメインシャフト(スプール軸)との間の防水構造として特許文献2が知られている。
このように引用文献1、2の構造を組み合わせる場合、糸落ち防止リングと蓋部材との両者をロータの前面に配置する必要があり、魚釣用スピニングリールに対する糸落ち防止リングの組込性が悪くなる(生産性が悪くなる)。また、糸落ち防止リングをロータの前面に固定するために2つのネジを配置する位置は中心軸に対して対向する位置であり、かつ、蓋部材をロータに配置するために1つのネジを配置する位置は他の任意の位置であるので、ロータの重量バランスに影響を与え、強度バランスにも問題が生じるおそれがある。
前記ロータの円板部は、前記カバー部材の固定部に嵌合される嵌合部を有することが好ましい。
前記カバー部材の比重は前記ロータの比重よりも小さいことが好ましい。
前記スプールのスカート部には、前記カバー部材の突出部を視認可能な窓部が形成されていることが好ましい。
前記カバー部材と前記ロータの円板部との間は、シール材でシールされていることが好ましい。
カバー部材とロータの円板部とを嵌合させることによって、固定部材を用いなくともロータに対してカバー部材が回転するのを防止できる。このため、カバー部材とロータの円板部とを固定部材に負荷がかからず、より小さく軽量の固定部材を使用できる。
カバー部材の比重をロータの比重よりも小さいものを用いることにより、軽量化を図ることができる。
スカート部に窓部を設けることにより、ロータとスプールとの間に釣糸が入ったときであっても、突出部に釣糸が当たった状態等を容易に視認することができる。
カバー部材とロータの円板部との間をシール材でシールすることにより、ロータとカバー部材との間を防水できる。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール10は、例えば金属材で剛性構造に形成されたリール本体12と、リール本体12の前方に回転可能に配設されたロータ14と、ロータ14の前方にロータ14の回転運動と同期して前後動可能に配設されたスプール16とを有している。このリール本体12は、脚部12aの端部に形成された竿取付部12bを介して図示しない釣竿に取り付けられる。
オシレーティング機構は、いわゆるギヤ方式のものであり、ハンドル軸22の外周に固定された歯車52と、この歯車52に噛み合ってこれと連動回転する連動歯車54と、連動歯車54に突設され且つ連動歯車54の回転中心軸から偏心して位置する係合突起(係合部)56と、スプール軸42の後端部にビス58を介して取り付けられ且つ係合突起56と係合するカム溝60aを有する摺動子(摺動体)60と、摺動子60と係合して摺動子60の往復動を案内するガイドレール62とを備えている。
なお、ロータ14のうち、円板部72、円筒部74及び1対のアーム76a,76bは、例えばカーボン繊維強化プラスチック(例えば比重1.5)等により一体に形成されている。そして、一方のアーム76aには、スプール16の後述する窓部98を通してスプール16の内部を視認するための開口77が形成されている。
なお、この実施形態ではロータ14の円板部72の前面に3つの凸部(ボス部)106a,106b,106cを有するものとして説明するが、ロータ14の円板部72の前面に3つの凹部を形成し、後述するカバー部材132の円形孔154に凹部に嵌合する凸部を形成して両者を嵌合させることも好ましい。
なお、図4に示すように、六角ナット110は、その後端側の内周面に雌ネジ110aが形成され、先端側の内周面にスプール軸42を軸方向移動及び回転可能に挿通させるように、カラー114及び軸受116が配設されている。
フロントカバー120は、カバー部材132と、ゴムパッキン(シール材)134とを着脱可能又は一体的に有する。カバー部材132はメッキ処理されたABS樹脂材(比重1.05)等、ロータ14よりも比重が小さい材料が用いられる。カバー部材132をメッキ処理するのは後述する突出部(糸落ち防止部)152等に釣糸が引っ掛かったときにその部分をできるだけ明るくして、釣糸の状態を見易くするためである。
第1ボス部142はカバー部材132の中心を含む貫通孔132aを有するので、ピニオンギヤ34の軸筒34aのハブとして形成されている。
また、突出部152は図5(C)に示すようにロータ14の円板部72の前面よりも前側の位置にあるが、同一面上又は後側にあっても良い。
このうち、延出部146は、図6に示すように、ロータ14の円板部72の略径方向に延出され、かつ、リール本体12の前後方向に肉厚を有する1対のリブ146aと、リブ146a間を連結し円板部72の前面から離隔した離隔面146bとを有する。
したがって、延出部146のリブ146aにより、カバー部材132の断面二次モーメントを大きくすることができる。すなわち、延出部146の延出方向の一点を支持して延出部を撓ませようとしたときに、剛性、強度を高めているので、形状を維持することができる。また、延出部146の離隔面146bにより延出部146を略ドーム状に形成しているので、リブ146aによる補強効果を向上させることができる。
そして、図5(B)及び図6に示す延出部146には、ロータ14の円板部72の前面との間に空間を形成する中空部162が形成されている。中空部162は、2つの延出部146のそれぞれ1対のリブ146aと、2つの円形孔154の縁部と、第2ボス部144の底面部148側の縁部144aと、後述する円環状面160の一部とにより囲まれる空間である。そして、この実施形態では3つの中空部162が形成されている。
したがって、延出部146のリブ146aでカバー部材132の剛性、強度を維持しつつ、中空部162を形成することによりカバー部材132を軽量化することができる。
また、ロータ14の円板部72の薄肉化を図り、ロータ14とフロントカバー120とを合わせたロータ全体の可及的な軽量化も可能となる。
ただし、円板部72の凸部106a,106b,106c,…及びカバー部材132の円形孔154が互いに嵌合でき、かつ、重量バランスや回転バランスが良好な状態を維持できれば、スプール軸42の中心に正三角形、正方形、正五角形等の重心が一致したときに正三角形、正方形、正五角形等の略頂点の位置にロータ14の円板部72の凸部106a,106b,106c,…やフロントカバー120のカバー部材132の円形孔154が配置される必要はなく、多少のズレが許容される。
また、図2及び図5(A)中、ネジ122a,122b,122cは六角穴付きボルトを用いる例について示しているが、それ以外のネジを用いても良いことはもちろんである。
そして、カバー部材132の円形孔154に対してロータ14の円板部72の凸部106a,106b,106cを嵌合するので、カバー部材132は周方向に移動しない。このため、周方向に移動しないカバー部材132によって六角ナット110を回り止め嵌合(ナット110の回転を規制)して、六角ナット110の緩みを防止することができる。
そして、カバー部材132の円形孔154に対してロータ14の円板部72の凸部106a,106b,106cを嵌合した状態で凸部106a,106b,106cの雌ネジ部108a,108b,108cに雄ネジ122a,122b,122cを固定したとき、ゴムパッキン134はスプール軸42の外周に当接している。また、ナット110の頭部でゴムパッキン134をカバー部材132の第1ボス部142の裏面に押圧している。このため、スプール軸42にゴムパッキン134が当接された位置から後側に水が浸入するのを防止できる。
したがって、ゴムパッキン134及びOリング118によりロータ14の円板部72の前面とゴムパッキン134との間を防水できる。すなわち、ナット110の内周面に配設されたカラー114や軸受116に水が浸入するのを防止できる。
また、ロータ14の円板部72の凸部106a,106b,106cにカバー部材132の円形孔154を嵌合することでナット110の緩みを防止することができ、ネジ122a,122b,122cを凸部106a,106b,106cの雌ネジ部108a,108b,108cに螺合するだけでロータ14にカバー部材132を固定できるので、少ない部品で多種の機能を発揮でき、組立性も良好である。また、ロータ14の円板部72の凸部106a,106b,106cとカバー部材132の円形孔154とはスプール軸42の中心に対して互いに等距離等角度だけ離れた位置(スプール軸42に対して略対称の位置)にあるので、ロータ14の重量バランス、強度バランスだけでなく、回転バランスも良好な状態にすることができる。
また、ロータ14の前側に低比重、高強度のカバー部材132を配置することで、カバー部材132による補強効果によりロータ14全体としての軽量化、或いは高強度化を図ることができる。
したがって、この実施形態によるロータ14の円板部72の前面にフロントカバー120を配置することにより、ナット110の緩み防止、防水、糸落ち防止の各機能を維持しつつ、部品点数の削減による組込性の向上やコストダウンを図った魚釣用リール10を提供できる。
この実施形態に係る図7(A)から図7(C)に示すフロントカバー120のカバー部材132は、第1実施形態のカバー部材132の6つの底面部148を除去し、6つの貫通孔172を形成している。
カバー部材132をこのように形成することにより、第1実施形態で説明したカバー部材132より更に軽量化を図ることができる。
なお、図示しないが、ロータ14の円板部72に貫通孔を形成しても良く、ロータ14全体としては同様の効果が得られる。
この実施形態に係る図10(A)から図10(C)に示すフロントカバー120のカバー部材132は、第1実施形態の底面部148だけでなく、第2実施形態のカバー部材132の円環状部150を除去し、延出部146の遠位端部に円弧状部182を形成している。この円弧状部182には、径方向外方に突出した突出部(糸落ち防止部)184が形成されている。また、この円弧状部182には、ロータ14の円板部72及び円筒部74の縁部73に引っ掛けられる円弧状縁部186を形成している。
Claims (6)
- メインシャフトが挿通した筒状の駆動軸筒に対して締結部材で回転不能に固定される円板部と前記円板部の後側に設けられる円筒部とを有するロータと、
前記ロータの前側に配置され、前記ロータの円板部及び円筒部を覆うスカート部を有し、前記メインシャフトにより前記ロータに対して前後動されるスプールと
を具備する魚釣用スピニングリールであって、
前記ロータには、前記ロータの円板部に対して固定部材で固定され、前記メインシャフトとの間の防水を図るためのシール部材が配設されたカバー部材が配設され、
前記カバー部材は、
前記締結部材が前記駆動軸筒に対して移動するのを規制するとともに前記締結部材と協働して前記シール部材を前記メインシャフトとの間に配置する規制部と、
前記規制部よりも径方向外方に延出され、前記ロータの円板部及び円筒部の縁部を覆う延出部と、
前記ロータの円板部よりも径方向外方に突出し釣糸が前記スプールのスカート部と前記ロータの円筒部との隙間から前記ロータの前方側に移動するのを防止する突出部と、
前記ロータの円板部に対して前記固定部材で固定するための固定部と
を有することを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 前記延出部は、前記ロータの円板部の前面に対向するリブと、前記リブ同士を連結し前記ロータの円板部から離隔した離隔面とを有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
- 前記ロータの円板部は、前記カバー部材の固定部に嵌合される嵌合部を有することを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
- 前記カバー部材の比重は前記ロータの比重よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載の魚釣用スピニングリール。
- 前記スプールのスカート部には、前記カバー部材の突出部を視認可能な窓部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1に記載の魚釣用スピニングリール。
- 前記カバー部材と前記ロータの円板部との間は、シール材でシールされていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1に記載の魚釣用スピニングリール。
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