JP2007097576A5 - - Google Patents

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スピニングリールの往復移動機構
本発明は、往復移動機構、特に、スピニングリールのリール本体に前後移動自在に装着されたスプールをマスターギアの回転に連動して往復移動させるスピニングリールの往復移動機構に関する。
スピニングリールには、スプールに釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構が装着されている。オシレーティング機構には、マスターギアに噛み合うカムギアを有する減速ギア方式のものと、ピニオンギアに連動して回転する螺軸を有するトラバースカム方式のものとが知られている。
トラバースカム方式のオシレーティング機構は、スプールが固定されたスプール軸と平行に配置された螺軸と、螺軸を回転するための連動機構と、螺軸に係合する摺動部材とを有している(たとえば、特許文献1参照)。
このようなオシレーティング機構では、摺動部材は、本体部材と、本体部材内に収納された係合部材とを有している。螺軸の外周には、螺旋状の溝が形成されており、係合部材の先端部が、この螺旋状の溝に係合している。本体部材には、螺軸と交差する方向に貫通する円形の貫通孔が形成されており、この貫通孔に係合部材の基端部が摺動自在に挿入されている。係合部材の基端部は、切削加工により先端部より小径になるように形成された円柱状の軸部である。また、スプール軸の後端には、雌ねじ部が形成されており、摺動部材はこの雌ねじ部にボルトを螺合させることによりスプール軸に締結されている。したがって摺動部材が螺軸に沿って前後に往復移動することで、スプール軸も同様に往復移動する。
この種のオシレーティング機構では、係合部材の軸部を円柱状に切削加工する際に、軸部のすみ部にバリや切削痕が生じることがある。そこで、係合部材を切削加工した後に、係合部材と研磨材とを研磨槽に混入し、回転させたり振動させたりすることによって、研磨材を係合部材に衝突させて係合部材のバリや切削痕を除去するバレル加工が施されている。
特開平11−18639号公報
前記従来の往復移動機構では、係合部材を切削加工した後にバレル加工が施されているので、係合部材を切削加工する際に生じたバリや切削痕を除去することができる。このようなバレル加工では、研磨時間を短縮するために、粒子の大きい研磨材を用いることがある。しかし、粒子の大きい研磨材を用いると、係合部材の軸部は係合部材の先端部より小径になるように形成されているので、軸部の先端部との段差部分に研磨材が接触しにくくなることがある。すると、軸部は、基端部側から先端部側に向かって全体的に縮径する先細り形状となってしまうことがある。このように軸部が先端部側に向かって全体的に縮径する先細り形状に形成されると、本体部材の貫通孔に挿入したときに、軸部と貫通孔との間の全体にわたって僅かな隙間が生成される。軸部と貫通孔との間の全体にわたっ僅かな隙間が生成されると、係合部材の軸部が貫通孔を摺動するときに、軸部と貫通孔との間でがたつきが発生し、摺動部材の滑らかな前後往復移動を阻害するおそれが生じる。
本発明の課題は、スピニングリールの往復移動機構において、摺動部材のがたつきを抑えることにある。
発明1に係るスピニングリールの往復移動機構は、スピニングリールのリール本体に前後移動自在に装着されたスプール軸に固定されたスプールをマスターギアの回転に連動して往復移動させるスピニングリールの往復移動機構であって、リール本体に前後方向に沿って配置され、外周面に交差する螺旋状溝を有しマスターギアの回転に連動して回転する螺軸と、スプール軸が少なくとも前後移動不能に連結されスプール軸方向と交差する方向に沿って形成された凹部を有する本体部材と基端部が凹部に装着され先端部が螺旋状溝に係合する係合部材とを有し螺軸の回転により前後方向に往復移動する摺動部材と、リール本体に設けられ摺動部材を前後方向に案内するガイド部と、マスターギアの回転を螺軸に伝達する回転伝達部とを備えている。係合部材は、係合部の基端部と離反する側の先端部が係合部の基端部と近接する側の基端部より小径となるように形成された軸部とを有し、軸部の基端部及び先端部によって凹部に支持されている。
この往復移動機構では、係合部材は、係合部と、先端部が基端部より小径となるように形成された軸部とを有し、軸部の基端部及び先端部によって凹部に支持されている。ここでは、たとえば軸部が、係合部より小径となる第1軸部と、第1軸部より小径となる第2軸部とを有するように形成することができる。この場合には、係合部と第1軸部との間と、第1軸部と第2軸部との間にそれぞれ段差が形成されているので、係合部材を切削加工した後に粒子の大きい研磨材を用いてバレル加工を施したとき、これらの段差部分に研磨材が接触しにくくなるために、第1軸部及び第2軸部毎に先端部側に向かってそれぞれ縮径する先細り形状に形成されることがある。ここでは、第1軸部及び第2軸部毎に先端部側に向かってそれぞれ縮径する先細り形状に形成されるので、従来のように軸部が先端部側に向かって全体的に縮径する先細り形状に形成される場合に比して、第1軸部及び第2軸部の全体に占める先細り形状となる部分が減少する。したがって、第1軸部及び第2軸部を凹部に挿入したときに、第1軸部及び第2軸部と凹部との間の隙間が減少するので、第1軸部及び第2軸部と凹部との間でがたつきが発生するのを抑えることができる。ここでは、摺動部材のがたつきを抑えることができるので、摺動部材の前後往復移動をスムーズに行うことができる。
また、この往復移動機構では、係合部材は、係合部と、先端部が基端部より小径となるように形成された軸部とを有し、軸部の基端部及び先端部によって凹部に支持されている。ここでは、たとえば摺動部材が、外周部が凹部に装着され内周部が係合部材を支持する筒状の軸受を有し、軸受が、係合部の基端部と近接する側の基端部内周部に設けられた第1孔部と、第1孔部の係合部の基端部と離反する側の先端部内周部に第1孔部より小径となるように連通する第2孔部とを有するように形成することができる。ここでは、係合部材を切削加工した後に粒子の大きい研磨材を用いてバレル加工を施したとき、軸部が先端部側に向かって全体的に縮径する先細り形状に形成されており、すなわち、軸部の先端部が基端部より小径となるように形成されている。しかし、この場合には、軸受の先端部内周部に設けられた第2孔部が、基端部内周部に設けられた第1孔部より小径となるように形成されているので、軸部の小径の先端部は小径の第2孔部に支持され、軸部の大径の基端部は大径の第1孔部に支持される。このため、軸受に同径の孔部のみが形成された場合に比して、特に、軸部の小径の先端部と孔部との間の隙間が減少する。したがって、軸部を第1孔部及び第2孔部に挿入したときに、軸部と第1孔部及び第2孔部との間の隙間が減少するので、軸部と第1孔部及び第2孔部との間でがたつきが発生するのを抑えることができる。ここでは、摺動部材のがたつきを抑えることができるので、摺動部材の前後往復移動をスムーズに行うことができる。
発明2に係る往復移動機構は、発明1の往復移動機構において、軸部は、係合部の基端部に係合部の基端部より小径となるように形成された第1軸部と、第1軸部の基端部に第1軸部より小径となるように形成された第2軸部とを有している。
この往復移動機構では、軸部は、係合部の基端部より小径となるように形成された第1軸部と、第1軸部より小径となるように形成された第2軸部とを有している。この場合には、係合部と第1軸部との間と、第1軸部と第2軸部との間にそれぞれ段差が形成されているので、係合部材を切削加工した後に粒子の大きい研磨材を用いてバレル加工を施したとき、これらの段差部分に研磨材が接触しにくくなるために、第1軸部及び第2軸部毎に先端部側に向かってそれぞれ縮径する先細り形状に形成されることがある。ここでは、第1軸部及び第2軸部毎に先端部側に向かってそれぞれ縮径する先細り形状に形成されるので、従来のように軸部が先端部側に向かって全体的に縮径する先細り形状に形成される場合に比して、第1軸部及び第2軸部の全体に占める先細り形状となる部分が減少する。したがって、第1軸部及び第2軸部を凹部に挿入したときに、第1軸部及び第2軸部と凹部との間の隙間が減少するので、第1軸部及び第2軸部と凹部との間でがたつきが発生するのを抑えることができる。ここでは、摺動部材のがたつきを抑えることができるので、摺動部材の前後往復移動をスムーズに行うことができる。
発明3に係る往復移動機構は、発明2の往復移動機構において、摺動部材は、外周部が凹部に装着され内周部が第2軸部を支持する第2軸受をさらに有している。この場合、第1軸受より小径の第2軸部に第2軸受を設けることにより、第2軸部と凹部との間でがたつきが発生するのを確実に抑えることができる。
発明4に係る往復移動機構は、発明3の往復移動機構において、摺動部材は、外周部が凹部に装着され内周部が第1軸部を支持する第1軸受をさらに有している。この場合、たとえば外径が同一の転がり軸受や滑り軸受等からなる第1軸受及び第2軸受を設けることにより、第1軸部及び第2軸部と凹部との間でがたつきが発生するのをさらに確実に抑えることができる。
発明5に係る往復移動機構は、発明3又は4の往復移動機構において、摺動部材は、第2軸部と第2軸受との間に装着される筒状部材をさらに有している。この場合、たとえば内外径が同一の転がり軸受からなる第1軸受及び第2軸受を設けたとき、第2軸部と第2軸受との間の隙間にたとえば滑り軸受からなる筒状部材を設けることにより、第1軸部及び第2軸部と凹部との間でがたつきが発生するのを抑えることができる。
発明6に係る往復移動機構は、発明5の往復移動機構において、筒状部材は、第2軸部と第2軸受との間に装着される筒部と、筒部より大径となるように一体成形され第2軸受の基端面に接触可能に装着される鍔部とを有している。この場合、鍔部を第2軸受の基端面に接触させることにより、筒状部材の抜け止めを容易に行える。
発明7に係る往復移動機構は、発明6の往復移動機構において、鍔部は、第1軸受の先端面に接触可能に装着される。この場合、鍔部を第2軸受の基端面に加えてさらに第1軸受の先端面に接触させることにより、第2軸受の基端面と第1軸受の先端面との接触を確実に防止できる。
発明8に係る往復移動機構は、発明1から7のいずれかの往復移動機構において、摺動部材は、凹部の基端側開口を閉塞するように本体部材に固定される板状部材をさらに有している。この場合、板状部材によって、係合部材を抜け止めすることができる。
発明9に係る往復移動機構は、発明8の往復移動機構において、板状部材は、本体部材にねじ部材によって固定されている。本体部材の少なくとも一部がマスターギアとスプール軸方向に重複する前端側位置に移動したとき、ねじ部材の頭部はマスターギアに接触しない位置に配置されている。ここでは、マスターギアや、本体部材及び板状部材や、板状部材を固定するためのねじ部材をコンパクトに配置できる。
発明10に係る往復移動機構は、発明1から9のいずれかの往復移動機構において、ガイド部は、リール本体の前後方向に沿って配置され、摺動部材を前後方向に案内する第1ガイド軸及び第2ガイド軸を有している。この場合、第1ガイド軸及び第2ガイド軸によって、摺動部材の案内が確実になる。
発明11に係るスピニングリールの往復移動機構は、スピニングリールのリール本体に前後移動自在に装着されたスプール軸に固定されたスプールをマスターギアの回転に連動して往復移動させるスピニングリールの往復移動機構であって、リール本体に前後方向に沿って配置され、外周面に交差する螺旋状溝を有しマスターギアの回転に連動して回転する螺軸と、スプール軸が少なくとも前後移動不能に連結されスプール軸方向と交差する方向に沿って形成された凹部を有する本体部材と基端部が凹部に装着され先端部が螺旋状溝に係合する係合部材とを有し螺軸の回転により前後方向に往復移動する摺動部材と、リール本体に設けられ摺動部材を前後方向に案内するガイド部と、マスターギアの回転を螺軸に伝達する回転伝達部とを備えている。摺動部材は、外周部が凹部に装着され、内周部が係合部材を支持する筒状の軸受を有している。軸受は、係合部の基端部と近接する側の基端部内周部に形成された第1孔部と、第1孔部の係合部の基端部と離反する側の先端部内周部に第1孔部より小径となるように連通して形成された第2孔部とを有している。
この往復移動機構では、摺動部材は、外周部が凹部に装着され内周部が係合部材を支持する筒状の軸受を有し、軸受は、基端部内周部に形成された第1孔部と、先端部内周部に第1孔部より小径となるように連通して形成された第2孔部とを有している。ここでは、係合部材を切削加工した後に粒子の大きい研磨材を用いてバレル加工を施したとき、軸部が先端部側に向かって全体的に縮径する先細り形状に形成されており、すなわち、軸部の先端部が基端部より小径となるように形成されている。しかし、この場合には、軸受の先端部内周部に設けられた第2孔部が、基端部内周部に設けられた第1孔部より小径となるように形成されているので、軸部の小径の先端部は小径の第2孔部に支持され、軸部の大径の基端部は大径の第1孔部に支持される。このため、軸受に同径の孔部のみが形成された場合に比して、特に、軸部の小径の先端部と孔部との間の隙間が減少する。したがって、軸部を第1孔部及び第2孔部に挿入したときに、軸部と第1孔部及び第2孔部との間の隙間が減少するので、軸部と第1孔部及び第2孔部との間でがたつきが発生するのを抑えることができる。ここでは、摺動部材のがたつきを抑えることができるので、摺動部材の前後往復移動をスムーズに行うことができる。
発明12に係る往復移動機構は、発明11の往復移動機構において、軸受は、内周部に第1孔部が形成された第1軸受部と、第1軸受部と別体で設けられ内周部に第2孔部が形成された第2軸受部とを有している。この場合、第1軸受部と第2軸受部とを別体で構成することにより、径の第1孔部と径の第2孔部との形成が容易になる。また、この場合には、第2軸受部の第2孔部の先端部側の一部をさらに大径に形成することができるので、内径の一部を逃がすことによって摩擦抵抗を低減できる。
発明13に係る往復移動機構は、発明11の往復移動機構において、凹部は、係合部の基端部側内周部に形成された第1凹部と、第1凹部の基端部側内周部に第1凹部より大径となるように連通して形成された第2凹部とを有している。軸受は、第1凹部の内周部に装着される第3軸受部と、外周部が第3軸受部の外径より大径になるように形成され第2凹部の内周部に装着される第4軸受部とを有している。この場合、大径の第4軸受部が大径の第2凹部に係止されるので、係合部材の軸方向のがたつきを抑えることができる。
本発明によれば、スピニングリールの往復移動機構において、係合部材は、係合部と、先端部が基端部より小径となるように形成された軸部とを有し、軸部の基端部及び先端部によって凹部に支持されているので、軸部と凹部との間でがたつきが発生するのを抑えることができる。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態を採用したスピニングリールは、図1及び図2に示すように、釣竿に装着されハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4と、スプール軸15と、回転伝達機構5と、オシレーティング機構6と、ドラグ機構7とを備えている。ロータ3は、ベールアーム44を有し、リール本体2の前部に前後軸回りに回転自在に装着されている。スプール4は、ロータ3に案内された釣り糸が外周面に巻き付けられるものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。スプール軸15は、リール本体2に前後軸方向に移動自在に装着され先端にスプール4がドラグ機構7を介して装着されたものである。回転伝達機構5は、ハンドル1の回転をロータ3に伝達するものである。オシレーティング機構6は、回転伝達機構5の回転に応じてスプール軸15を前後往復移動させて、釣り糸をスプール4に均一に巻き取るための機構である。なお、ハンドル1は、図1及び図3に示すリール本体2の左側と、図2に示すリール本体2の右側とのいずれにも装着可能である。
リール本体2は、図1から図4に示すように、ロータ3やスプール4を支持するリールボディ2aと、リールボディ2aに着脱自在にねじ止め固定された蓋部材2bと、リールボディ2a及び蓋部材2bの後端部を覆うカバー部材2cとを主に有している。リールボディ2a及び蓋部材2bの前部には、それぞれ一体形成された第1フランジ部分24a及び第2フランジ部分24bを有する円形のフランジ部2dが形成されている。
リールボディ2aは、たとえばガラス繊維で強化されたポリアミド系合成樹脂製であり、射出成形法により製造された部材である。リールボディ2aは、図2から図4に示すように、側部に形成された開口25と、内部に形成された機構収納空間26と、ロータ3のリール本体2側に形成された円形の凹陥部3a内に配置されるように形成されロータ3の回転軸である後述するピニオンギア12を回転自在に支持する前支持壁部27と、ハンドル1の回転軸であるハンドル軸10の一端を支持するためのボス部からなる第1ハンドル支持部28aとを有している。リールボディ2aは、上部(釣竿装着側)ではリール本体2の略半分の厚みより薄い厚みであるが、底部、それより蓋部材2b側に突出しており、リール本体2の略半分の厚みとなっている。
機構収納空間26には、図2に示すように、回転伝達機構5と、オシレーティング機構6とが設けられている。前支持壁部27は、機構収納空間26の前部に一体形成された略半円形の第1フランジ部分24aから前方に突出して略円柱状に一体形成されており、中心に後述するピニオンギア12が貫通する貫通孔27aが形成されている。この前支持壁部27の前面には、後述する逆転防止機構50のワンウェイクラッチ51がねじ止め固定されている。
蓋部材2bは、たとえばガラス繊維で強化されたポリアミド系合成樹脂製であり、射出成形法により製造された部材である。蓋部材2bは、図3及び図4に示すように、リールボディ2aの開口25を覆いかつ内部に空間が形成され得るようにロータ装着側に壁部としての第2フランジ部分24bが一体形成された薄肉のカバー部35と、カバー部35から上方に延びる取付脚部36とを有している。カバー部35は、上部ではリール本体2の厚みの略半分の厚みより厚く形成されており、底部35aではリールボディ2aの突出に伴ってリール本体2の厚みの略半分の厚みになっている。カバー部35の前部を除く上部及び後部には開口25に対向して縁取り部35bが形成されている。この縁取り部35bには開口25に密着するように段差が形成されている。カバー部35の前部には、フランジ部2dの略半円形の第2フランジ部分24bが形成されている。第2フランジ部分24bの内方に突出する内側部分がカバー部35を補強する壁部として機能している。また、カバー部35の側部には、ハンドル軸10の他端を支持するためのボス部からなる第2ハンドル支持部28bが形成されている。
取付脚部36は中実の厚肉部材であり、その先端は前後両側に延びており釣竿取付部36aとなっている。取付脚部36からカバー部35にかけて境界部分は、略半分の厚みより薄く切り欠かれており、その切欠き部分36bに外側面が滑らかに連続するようにリールボディ2aの上部が嵌め込まれている。
フランジ部2dは、円板状に形成されており、ロータ3の後部に形成された円形の凹陥部3a(図参照)を塞ぐように凹陥部3aの端面と略同一面に配置されている。フランジ部2dは、前述したようにリールボディ2aに一体形成された略半円形の第1フランジ部分24aと、蓋部材2bのカバー部35に一体形成され第1フランジ部分24aとで円形となるような半円形の第2フランジ部分24bとを有している。このような第1フランジ部分24a及び第2フランジ部分24bをリールボディ2aやカバー部35と一体形成することにより、リールボディ2aやカバー部35の比強度を高く維持できるとともに、成形時の変形を防いで精度を高く維持することができる。
カバー部材2cは、たとえばABS樹脂などの合成樹脂にめっき処理したりステンレス合金を用いたりして傷つきにくくしたものであり、リール本体2の最も傷つきやすい部分を保護するものである。カバー部材2cは下端部がねじ37により固定され上端部は、リールボディ2aに弾性的に係止されている。具体的には、図2に示すように、リールボディ2aの背面内側に形成された係止凹部2gに引っ掛けられている。カバー部材2cの内側面には、前述した前方に突出する筒状の突起部2fが形成されている。
回転伝達機構5は、図2及び図3に示すように、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するフェースギアからなるマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。マスターギア11は、ハンドル軸10が回転不能に装着されたマスターギア軸11aと一体形成されている。マスターギア軸11aは、図3に示すように、リールボディ2a及び蓋部材2bに設けられた筒状の第1ハンドル支持部28a及び第2ハンドル支持部28bの内部に装着された軸受45a、45bにより、リールボディ2a及び蓋部材2bに前後軸と食い違う左右の軸回りに回転自在に支持されている。また、マスターギア軸11aの中腹部11bは、図3に示すように、後述するオシレーティング機構6の摺動部材22の上部が接触しないように他の部分より小径になるように形成されている。
ロータ3の回転軸であるピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、前支持壁部27に装着された軸受14aと、リールボディ2aに装着された軸受14bとを介してそれぞれリール本体2に回転自在に支持されている。ピニオンギア12の内周側には、スプール軸15が貫通している。
オシレーティング機構6は、図2及び図3に示すように、スプール4の中心部にドラグ機構7を介して連結されたスプール軸15を回転伝達機構5の回転に連動して前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動する摺動部材22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有するトラバースカム方式の機構である。また、オシレーティング機構6は、摺動部材22を前後軸方向に案内する第1ガイド軸29a及び第2ガイド軸29bを有している。第1ガイド軸29aは、螺軸21の上方に配置されており、第2ガイド軸29bは、スプール軸15の下方に配置されている。
螺軸21は、図2及び図3に示すように、スプール軸15の奥側斜め下方に配置されており、表面が交差する螺旋状溝21aが形成されている。螺旋状溝21aには、後述する摺動部材22の係合部材22bの先端部が係合している。
摺動部材22は、図5に拡大して示すように、スプール軸15の後端部が前後移動不能に連結されスプール軸15方向と交差する方向に沿って貫通する凹部22dを有する本体部材22aと、基端部が凹部22dに装着され先端部が螺旋状溝21aに係合する係合部材22bと、凹部22dの基端側(図5左側)の開口を閉塞するように本体部材22aに固定される板状部材22cとを有している。
本体部材22aは、図5に示すように、金属製の部材であって、略中央部においてスプール軸15方向(図5紙面直交方向)と交差する方向(図5左右方向)に沿って貫通する凹部22dを有する部材である。本体部材22aの上部には、リールボディ2aと対向する側(図5右側)から装着されたねじ部材90によってスプール軸15の後端部が固定され、本体部材22aの下部には、蓋部材2bと対向する側(図5左側)から装着されたねじ部材91によって板状部材22cが固定されている。ここでは、本体部材22a、板状部材22c及びねじ部材91がマスターギア11に干渉しないように配置されており、特に、本体部材22aの少なくとも一部がマスターギア11とスプール軸15方向に重複する前端側位置に移動したとき、ねじ部材91の頭部はマスターギアに接触しないマスターギア11の歯部より径方向外方(図5下側)に位置するように配置されている。
係合部材22bは、図5に示すように、先端部が螺旋状溝21aに係合する係合部70と、係合部70の基端部に係合部70の基端部より小径となるように形成された第1軸部71と、第1軸部71の基端部に第1軸部71より小径となるように形成された第2軸部72とを有している。係合部70の基端部の外径は、凹部22dの内径と略同一となるように形成されている。係合部70は、螺旋状溝21aに係合するように先端部が円弧状に凹んだ形状になっている。係合部70、第1軸部71及び第2軸部72は、たとえば切削加工により一体成形されている。第1軸部71の外径Bは、係合部70の基端部の外径より小径となるように形成され、第2軸部72の外径Aは、第1軸部71の外径Bより小径となるように形成されている。
具体的には、第2軸部72の外径Aが1.5mm、第1軸部71の外径Bが2.0mmとなるように形成されている。ここでは、第2軸部72の外径Aが、0.8mm以上1.8mm以下の範囲になるように、比較的大径となるように形成されているので、バレル研磨による第2軸部72の変形や破損を防止できる。
摺動部材22は、図5に示すように、外輪が凹部22dに装着され内輪が第1軸部71を支持する第1軸受81と、外輪が凹部22dに装着され内輪が第2軸部72を支持する第2軸受82と、第2軸部72と第2軸受82との間に装着される筒状部材80とをさらに有している。
第1軸受81及び第2軸受82は、図5に示すように、外径及び内径が同一の転がり軸受であって、第1軸部71及び第2軸部72に装着された筒状部材80の外周に並べて配置されている。第1軸受81及び第2軸受82の外径は、凹部22dの内径と略同一となるように形成されている。筒状部材80は、外径が第1軸部71の外径と略同一となるように形成された合成樹脂製の滑り軸受(ブッシュ)であって、第2軸部72の外周に凹部22dの基端側(図5左側)から圧入されている。
このような摺動部材22を組み立てるには、本体部材22aの凹部22dに凹部22dの基端側(図5左側)から係合部材22bを装着する。次に、第2軸部72の外周に筒状部材80を装着し、第1軸受81及び第2軸受82を第1軸部71及び第2軸部72に装着された筒状部材80の外周に装着する。最後に、凹部22dの基端側(図5左側)を閉塞するように板状部材22cを取り付け、ねじ部材91によって本体部材22aに固定する。
中間ギア23は、回転伝達機構5に連動して回転する。具体的には、図3に示すように、中間ギア23と回転伝達機構5のピニオンギア12との間には、減速ギア部39が設けられている。減速ギア部39は、ピニオンギア12に噛み合う大径ギア39aと大径ギア39aと同芯に配置された小径ギア39bとを有している。この小径ギア39bが中間ギア23に噛み合い、ピニオンギア12の回転が螺軸21に伝達される。このため、オシレーティング機構6の前後移動速度が遅くなり、釣り糸をスプール4に緻密に巻き付ける密巻を実現できる。
ロータ3は、図2に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは一体成形されている。
円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されている。このボス33aの貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前方側にはナット13が配置されており、このナット13がピニオンギア12の先端のネジ部に螺合している。円筒部30の前壁33より後方が凹陥部3aとなっており、この凹陥部3aの後端面と面一にフランジ部2dがリールボディ2a及び蓋部材2bにそれぞれ一体形成されている。
第1ロータアーム31の先端の外周側には第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためにラインローラ41が装着されている。また、第2ロータアーム32の先端の外周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端のラインローラ41と第2ベール支持部材42との間にはベール43が設けられている。これらの第1ベール支持部材40、第2ベール支持部材42、ラインローラ41及びベール43によりベールアーム44が構成される。
ロータ3の円筒部30の内部には、図2に示すように、ロータ3の逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、ローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態及び非作動状態に切り換える操作機構52とを有している。ワンウェイクラッチ51は、外輪が前支持壁部27に固定され、内輪がピニオンギア12に回転不能に係止されている。操作機構52は、リール本体2の前部下端でリールボディ2aと蓋部材2bとの間に配置された操作レバー53を有しており、操作レバー53を揺動させることでワンウェイクラッチ51を作動状態及び非作動状態とに切り換えられる。このワンウェイクラッチ51が作動状態のときにロータ3が逆転不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能になる。
スプール4は、図2に示すように、たとえばアルミニウム合金製のものであり、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構7を介して装着されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後端部に一体成形された大径筒状のスカート部4bと、糸巻胴部4aの前端部に配置された前フランジ部4cとを有している。
次に、リールの操作及び動作について詳細に説明する。
キャスティング時にはベールアーム44を糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42は揺動する。この状態で釣竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っ掛けながら釣竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛けの重さにより勢いよく放出される。この状態でハンドル1を糸巻取方向に回転させると、回転伝達機構5によりロータ3が糸巻取方向に回転するとともに、オシレーティング機構6により、スプール4が前後に往復移動し、ベールアーム44が図示しないベール反転機構により糸巻取位置に復帰し釣り糸がスプール4に巻き付けられる。
このような構成のオシレーティング機構6では、摺動部材22の係合部材22bは、係合部70と、係合部70の基端部に係合部70の基端部より小径となるように形成された第1軸部71と、第1軸部71の基端部に第1軸部71より小径となるように形成された第2軸部72とを有している。ここでは、第2軸部72の外径Aが第1軸部71の外径Bより小径となるように基端部が段差を有する構成になっているので、特に、粒子の大きい研磨材を用いてバレル加工を施しても、従来のように段差のない軸部に粒子の大きい研磨材を用いてバレル加工を施したときに比して、第1軸部71及び第2軸部72の全体に占める先細り形状となる部分が減少する。したがって、第1軸部71及び第2軸部72と凹部22dとの間の隙間が減少するので、第1軸部71及び第2軸部72と凹部22dとの間でがたつきが発生するのを抑えることができる。ここでは、摺動部材22のがたつきを抑えることができるので、摺動部材22の前後往復移動をスムーズに行うことができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態を採用したスピニングリールの構成は、オシレーティング機構6の摺動部材22を除く構成が前記参考実施形態と同様であるので省略する。
摺動部材22は、図11に拡大して示すように、スプール軸15の後端部が前後移動不能に連結されスプール軸15方向と交差する方向に沿って貫通する凹部22dを有する本体部材22aと、基端部が凹部22dに装着され先端部が螺旋状溝21aに係合する係合部材22bと、凹部22dの基端側(図11左側)の開口を閉塞するように本体部材22aに固定される板状部材22cと、外周部が凹部22dに装着され内周部が係合部材22bを支持する筒状の軸受85とを有している。
本体部材22aは、図11に示すように、金属製の部材であって、略中央部においてスプール軸15方向(図11紙面直交方向)と交差する方向(図11左右方向)に沿って貫通する凹部22dを有する部材である。本体部材22aの上部には、リールボディ2aと対向する側(図11右側)から装着されたねじ部材90によってスプール軸15の後端部が固定され、本体部材22aの下部には、蓋部材2bと対向する側(図11左側)から装着されたねじ部材91によって板状部材22cが固定されている。ここでは、本体部材22a、板状部材22c及びねじ部材91がマスターギア11に干渉しないように配置されており、特に、本体部材22aの少なくとも一部がマスターギア11とスプール軸15方向に重複する前端側位置に移動したとき、ねじ部材91の頭部はマスターギアに接触しないマスターギア11の歯部より径方向外方(図11下側)に位置するように配置されている。
係合部材22bは、図11に示すように、先端部が螺旋状溝21aに係合する係合部70と、係合部70の基端部に係合部70の基端部より小径となるように形成された先細り形状の第1軸部71と、第1軸部71の基端部に第1軸部71より小径となるように形成された第2軸部72とを有している。係合部70の基端部の外径は、凹部22dの内径と略同一となるように形成されている。係合部70は、螺旋状溝21aに係合するように先端部が円弧状に凹んだ形状になっている。係合部70、第1軸部71及び第2軸部72は、たとえば切削加工により一体成形されている。第1軸部71は、係合部70の基端部の外径より小径となるように形成され、第2軸部72の外径は、第1軸部71の外径より小径となるように形成されている。また、第2軸部72の軸方向長さは、第1軸部71の軸方向長さに比して短くなるように形成されている。第1軸部71の基端部(図11右側)及び先端部(図11左側)は、軸受85の後述する第1軸受部86と第2軸受部87に形成された第1孔部86a及び第2孔部87aにそれぞれ支持されている。
軸受85は、図11に示すように、筒状の滑り軸受(ブッシュ)であって、係合部70の基端部と近接する側(図11右側)の基端部内周部に形成された第1孔部86aを内周部に有する第1軸受部86と、第1孔部の係合部70の基端部と離反する側(図11左側)の先端部内周部に第1孔部86aより小径となるように連通して形成された第2孔部87aを内周部に有する第2軸受部87とを備えている。第1軸受部86及び第2軸受部87は、たとえば合成樹脂の成型加工によって、一体成形されている。軸受85の外径は、凹部22dの内径と略同一となるように形成されており、凹部22dの基端側(図11左側)から装着されている。第1孔部86aの内径は、第1軸部71の基端部(図11右側)の外径と略同一になるように形成され、第2孔部87aの内径は、第1軸部71の先端部(図11左側)の外径と略同一になるように形成されており、これにより、第1軸部71の基端部(図11右側)及び先端部(図11左側)は、第1孔部86a及び第2孔部87aにそれぞれ支持されている。なお、第2軸部72の外径は、第1軸部71の先端部(図11左側)の外径より小径となるように形成されているので、第2孔部87aの内周部に接触しないようになっている。
このような構成のオシレーティング機構6では、摺動部材22は、外周部が凹部22dに装着され内周部が係合部材22bを支持する筒状の軸受85を有し、軸受85は、第1軸受部86内周部に形成された第1孔部86aと、第2軸受部87内周部に第1孔部86aより小径となるように連通して形成された第2孔部87aとを有している。ここでは、係合部材22bを切削加工した後に粒子の大きい研磨材を用いてバレル加工を施したとき、第1軸部71が先端部側に向かって全体的に縮径する先細り形状に形成されており、すなわち、第1軸部71の先端部(図11左側)が基端部(図11右側)より小径となるように形成されている。しかし、ここでは、第2軸受部87内周部に設けられた第2孔部87aが、第1軸受部86内周部に設けられた第1孔部86aより小径となるように形成されているので、第1軸部71の小径の先端部(図11左側)は小径の第2孔部87aに支持され、第1軸部71の大径の基端部(図11右側)は大径の第1孔部86aに支持され特に、第1軸部71の小径の先端部(図11左側)と小径の第2孔部87aとの間の隙間が減少する。したがって、第1軸部71を第1孔部86a及び第2孔部87aに挿入したときに、第1軸部71と第1孔部86a及び第2孔部87aとの間の隙間が減少するので、第1軸部71と第1孔部86a及び第2孔部87aとの間でがたつきが発生するのを抑えることができる。ここでは、摺動部材22のがたつきを抑えることができるので、摺動部材22の前後往復移動をスムーズに行うことができる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、リールボディ2a及び蓋部材2bを合成樹脂製としたが、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の金属製であってもよい。また、蓋部材2bは、取付脚部36と一体成形されていたが、リールボディ2aと取付脚部36とを一体成形する構成にしてもよい。
(b) 前記実施形態では、オシレーティング機構6は、ピニオンギア12と中間ギア23との間に減速ギア部39を設けていたが、減速ギア部39を設けずにピニオンギア12に中間ギア23を直接噛合させる構成にしてもよい。また、オシレーティング機構6は、螺軸21に摺動部材22が係合するトラバースカム方式の機構であれば、これらの構成に限定されるものではない。
(c) 前記第1実施形態では、第2軸部72の外径Aは、1.5mm、第1軸部71の外径Bは2.0mmとなるように形成されていたが、第2軸部72の外径Aが第1軸部71の外径Bより小径となるように形成されていれば、第1軸部71及び第2軸部72の外径はこれに限定されるものではない。
(d) 前記第1実施形態では、第2軸部72と第2軸受82との間に筒状部材80を装着していたが、図6に示すように、筒状部材80を設けない構成にしてもよい。なお、この場合には、第2軸受82の外径は、第1軸受81の外径と同一であるが、第2軸受82の内径は、第1軸受81の内径より小径となっている。
(e) 前記第1実施形態では、第1軸受81及び第2軸受82は、外径及び内径が同一の転がり軸受であったが、図7に示すように、外径が同一の滑り軸受からなる第1筒状部材83及び第2筒状部材84を設ける構成にしてもよい。なお、この場合には、第2筒状部材84の内径は、第1筒状部材83の内径より小径となっている。また、図8に示すように、滑り軸受からなる第2筒状部材84のみを設ける構成にしてもよいし、図9に示すように、転がり軸受からなる第2軸受82のみを設ける構成にしてもよい。
(f) 前記第1実施形態では、筒状部材80は、筒状の部材であったが、図10に示すように、第2軸部72と第2軸受82との間に装着される筒部80aと、筒部80aより大径となるように一体成形され第2軸受2の先端面(第2軸受2の内輪の先端面、図10では右側面)及び第1軸受1の基端面(第1軸受1の内輪の基端面、図10では左側面)に接触可能に装着される鍔部80bとを有する構成にしてもよい。ここでは、鍔部80bが第1軸受81と第2軸受82とで挟持されるように装着されるので、筒状部材80の抜け止めや第2軸受82の位置決めを容易に行える。
(g) 前記第2実施形態では、第1軸受部86と第2軸受部87とが一体成形されていたが、図12に示すように、第1孔部86aを有する第1軸受部86と第2孔部87aを有する第2軸受部87とを別体で構成してもよい。ここでは、内径の異なる第1軸受部86と第2軸受部87とを別体で設けることにより、第1孔部86a及び第2孔部87aの形成が容易になる。また、第2孔部87aは第1孔部86aより小径となるように形成されているので、第2孔部87aの内周部で軸部73が支持されることで、第2孔部87aと軸部73との間に隙間が生成され、第2孔部87aと軸部73とが接触して生じる摩擦力を低減できる。
(h) 前記第2実施形態では、凹部22dの内周部及び軸受85の外周部は筒状に形成されていたが、図13に示すように、係合部70の基端部側内周部(図13右側内周部)に形成された第1凹部22eと、第1凹部22eの基端部側内周部(図13左側内周部)に第1凹部22eより大径となるように連通して形成された第2凹部22fとを有し、第1凹部22eの内周部に装着される第3軸受部88と、外周部が第3軸受部88の外径より大径になるように形成され第2凹部22fの内周部に装着される第4軸受部89を有する構成にしてもよい。ここでは、第3軸受部88より大径の第4軸受部89を段付きの第2凹部22fに係合させることにより、軸受85の固定が確実になる。さらに、図14に示すように、第3軸受部88の先端面(図13右側先端面)と係合部70の基端面(図13左側基端面)との間にワッシャ74を介装する構成にしてもよい。ここでは、ワッシャ74によって、軸受85の軸方向(着脱方向)のがたつきを抑えることができる。なお、図13及び図14では、第3軸受部88及び第4軸受部89は、第1軸受部86及び第2軸受部87と対応するように第1孔部86a及び第2孔部87aが設けられていたが、第1孔部86a及び第2孔部87aの位置を軸方向に偏倚させて第1軸受部86及び第2軸受部87と対応しないように設ける構成にしてもよい。
(i) 前記第2実施形態では、軸部73は、係合部70の基端部より小径となるように形成された第1軸部71と、第1軸部71の基端部に第1軸部71より小径となるように形成された第2軸部72とで構成されていたが、図15に示すように、係合部70の基端部より小径となるように形成された段差のない単一の軸部であってもよい。
(j) 前記第2実施形態では、第1軸部71の先端部(図11左側)は、第2軸受部87の第2孔部87aに支持されていたが、図16に示すように、第2軸部72の全部又は一部を第2軸受部87の第2孔部87aに支持する構成にしてもよい。なお、ここでは、第1孔部86aを有する第1軸受部86と第2孔部87aを有する第2軸受部87とが別体で構成されており、第2軸部72は、第1軸受部86と別体の第2軸受部87の第2孔部87aに支持されている。このため、係合部材22bを本体部材22aから着脱するときに第2軸受部87を取り外すと第2軸部72が第1軸受部86の外方に露出するので、第2軸部72を掴んで係合部材22bを本体部材22aから着脱できる。
本発明の第1実施形態によるスピニングリールの側面図。 前記スピニングリールの側面断面図。 前記スピニングリールの拡大背面断面図。 前記スピニングリールのリール本体の分解斜視図。 前記スピニングリールのオシレーティング機構装着部分の拡大背面断面図。 他の実施形態の図5に相当する図。 他の実施形態の図5に相当する図。 他の実施形態の図5に相当する図。 他の実施形態の図5に相当する図。 他の実施形態の図5に相当する図。 本発明の第2実施形態の図5に相当する図。 他の実施形態の図11に相当する図。 他の実施形態の図11に相当する図。 他の実施形態の図11に相当する図。 他の実施形態の図11に相当する図。 他の実施形態の図11に相当する図。
1 ハンドル
2 リール本体
3 ロータ
4 スプール
5 回転伝達機構
6 オシレーティング機構
12 ピニオンギア
15 スプール軸
21 螺軸
21a 螺旋状溝
22 摺動部材
22a 本体部材
22b 係合部材
22c 板状部材
22d 凹部
22e 第1凹部
22f 第2凹部
23 中間ギア
29a 第1ガイド軸
29b 第2ガイド軸
70 係合部
71 第1軸部
72 第2軸部
73 軸部
74 ワッシャ
80 筒状部材
80a 筒部
80b 鍔部
81 第1軸受
82 第2軸受
83 第1筒状部材
84 第2筒状部材
85 軸受
86 第1軸受部
86a 第1孔部
87 第2軸受部
87a 第2孔部
88 第3軸受部
89 第4軸受部
90、91 ねじ部材
A 第2軸部の外径
B 第1軸部の外径
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