JP5397462B2 - カーテンエアバッグ装置の配設構造 - Google Patents

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Description

本発明は、カーテンエアバッグ装置の配設構造に関する。
従来、側面衝突時に乗員の頭部を保護するデバイスとして、カーテンエアバッグ装置が搭載されている。カーテンエアバッグ装置は、長尺状に折り畳まれたカーテンエアバッグと、側面衝突時にカーテンエアバッグにガスを供給するインフレータと、を含んで構成されている。
上記構成のカーテンエアバッグ装置を車両に組付ける場合、インフレータをルーフサイドレールに沿った位置(例えば、センタピラーの後方側)に固定すると共に、カーテンエアバッグを所定の間隔でルーフサイドレールに固定していく。
しかしながら、上記従来の方法による場合、比較的重量物であるインフレータを天井作業(作業者が天井側を向いて手を上げながら行う作業のこと)でボディーに固定しなければならない。このため、作業者の作業姿勢が悪く、作業者の作業性も低下するという問題がある。また、カーテンエアバッグは長尺物であり、ボディーへの締結点数が多いことも、前記問題を生じさせる要因となる。
特開2004−359044号公報 特開平11−139238号公報
上記の課題に対し、上記二つの特許文献に開示された構造を適用することも考えられる。
一つは、特許文献1(特開2004−359044号公報)に開示された先行技術である。この先行技術では、ルーフヘッドライニングの車両幅方向外側にルーフサイドトリムが配設されている。そして、このルーフサイドトリムの裏面側にインフレータ及びエアバッグを予め取付けておき、その後にルーフサイドトリム及び補助サイドトリムをルーフヘッドライニングの車両幅方向外側に組付けるというものである。このようにすれば、カーテンエアバッグ装置を天井作業でボディーに取り付けることによる弊害は除去される。
しかしながら、この先行技術による場合、ルーフヘッドライニングとは別体のルーフサイドトリムが必要になることに加え、インフレータを覆う補助サイドトリムも必要になる。このため、部品点数が多く、組付作業が煩雑になる。従って、作業者の作業負担及び作業性は充分には改善されていない。
一方、特許文献2(特開平11−139238号公報)には、ルーフヘッドライニングの両側部の裏面側に、カーテンエアバッグ装置を予め組付けておく技術が開示されている。簡単に説明すると、頭部保護エアバッグ装置は、前後一対のカーテンエアバッグと、車両前後方向に沿って配置され前後一対のカーテンエアバッグを連通するガス案内管と、ガス案内管にガスを供給するインフレータと、を備えている。一方、ルーフヘッドライニングの両側部の裏面には、前後一対の窪みがそれぞれ形成されている。この窪みにカーテンエアバッグが配置されると共に、アシストグリップを固定するボルトを用いてカーテンエアバッグをボディーに共締めしている。
しかしながら、この先行技術による場合、インフレータをルーフヘッドライニングの後端部にクリップで固定しているが、この構成を採ると、インフレータが作動したときの反力をボディーでしっかりと受け止めることができない。
本発明は上記事実を考慮し、車両組立時の作業者の作業負担を軽減すると共に作業者の作業性を向上させることができ、しかもカーテンエアバッグ装置の作動時に作用する反力をボディーで確実に支持することができるカーテンエアバッグ装置の配設構造を得ることが目的である。
第1の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、長尺状に折り畳まれたカーテンエアバッグと側面衝突時又はロールオーバー時に当該カーテンエアバッグにガスを供給するインフレータとを含んで構成されると共に、ルーフヘッドライニングの側方端末部の上面に予め組付けられることにより当該ルーフヘッドライニングの側方端末部側に当該インフレータが一体的に設けられたエアバッグモジュールを有し、前記インフレータを車体に固定するためのインフレータ取付ブラケットの下端部が前記ルーフヘッドライニングの側方端末部よりも車両下方側へ延長されており、更に当該延長されたブラケット下端部にて当該インフレータ取付ブラケットが中間ピラーに固定されている。
第2の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第1の態様において、前記インフレータ取付ブラケットは、前記インフレータを支持するブラケット本体部と、当該ブラケット本体部の下端部から前記中間ピラーの下方側へ延びる前記ブラケット下端部としての取付脚部とを含んで構成されている、ことを特徴としている。の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第1又は第2の態様において、前記インフレータは、前記中間ピラーの直上に配置されている、ことを特徴としている。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第1〜第3のいずれか一つの態様において、前記エアバッグモジュールは、当該エアバッグモジュールに沿って長尺状に形成された樹脂製のカバーによって前記ルーフヘッドライニングに固定されている、ことを特徴としている。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第の態様において、前記カバー又は前記インフレータ取付ブラケットには、前記カーテンエアバッグの展開方向に沿って延出されると共にカーテンエアバッグが展開する際のガイド面を備えた展開方向規制部が設けられている、ことを特徴としている。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第1〜第のいずれか一つの態様において、前記インフレータは、前記カーテンエアバッグの下方に配置されている、ことを特徴としている。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第の態様において、前記カーテンエアバッグはロール状に折り畳まれると共に、当該カーテンエアバッグの上縁中央部には前記インフレータのガス噴出部が挿入されるインフレータ挿入部が形成されており、さらに、折り畳み状態のカーテンエアバッグにおける当該インフレータ挿入部との接続部は、車両下方へ向けて配置されている、ことを特徴としている。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第1〜第のいずれか一つの態様において、前記インフレータは、前記カーテンエアバッグの上方に配置されている、ことを特徴としている。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第1〜第のいずれか一つの態様において、前記インフレータ取付ブラケットにおけるインフレータ装着位置と前記中間ピラーへの固定位置との間には、余長部が設けられている、ことを特徴としている。
10の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第の態様において、前記余長部は車室内側へ突出する突出部として構成されており、かつ前記カバーには、当該突出部に係合可能な係合部が設けられている、ことを特徴としている。
11の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第〜第10のいずれか一つの態様において、前記カバーには、前記ルーフヘッドライニングの側方端末部との間に前記カーテンエアバッグ及びインフレータを収容する収容部が形成されており、さらに、当該収容部の外側には、当該収容部が前記ルーフヘッドライニングの側方端末部の押上げ方向へ変位したときに車体と干渉して当該側方端末部の変位を規制する変位規制部が設けられている、ことを特徴としている。
12の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第〜第11のいずれか一つの態様において、前記カバーには、前記ルーフヘッドライニングの側方端末部の上面側において配索される配索物を保持する保持部が設けられている、ことを特徴としている。
13の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第〜第12のいずれか一つの態様において、前記ルーフサイドレールには、アシストグリップ固定用の台座が設けられており、前記ルーフヘッドライニングの側方端末部は、アシストグリップによって前記カバーと共に当該台座に固定されている、ことを特徴としている。
14の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、第13の態様において、前記アシストグリップの先端部には前記台座の取付孔に弾性的に係合される留め具が設定されており、当該留め具は前記ルーフヘッドライニングの側方端末部に前記エアバッグモジュール及び前記カバーを仮固定する仮固定部材を兼ねている、ことを特徴としている。
第1の態様によれば、エアバッグモジュールは、ルーフヘッドライニングの側方端末部の上面に予め組付けられている。これにより、インフレータは、ルーフヘッドライニングの側方端末部側に一体的に設けられている。従って、この状態のルーフヘッドライニングを車体に組付けると、エアバッグモジュールはルーフサイドレールに沿った位置に配置される。
ここで、本態様では、上記のようにルーフヘッドライニングが車体に組付けられると、インフレータ取付ブラケットの下端部がルーフヘッドライニングの側方端末部よりも車両下方側へ延長されている。つまり、本態様では、ルーフヘッドライニングを車体に組付けると、インフレータを車体に固定するためのインフレータ取付ブラケットの下端部がルーフヘッドライニングの側方端末部よりも車両下方側へ垂下された状態になっている。従って、作業者は、目の前にあるインフレータ取付ブラケットの下端部を中間ピラーに固定すれば、インフレータを中間ピラーに固定する作業が完了する。よって、インフレータの固定作業が天井作業になることはない。しかも、重量物であるインフレータは車体構成部材である中間ピラーに固定されるので、カーテンエアバッグ装置が作動したときに作用する反力を確実に中間ピラーで受け止めることができる。
第2の態様によれば、インフレータ取付ブラケットがブラケット本体部とブラケット下端部としての取付脚部とを含んで構成されているため、ブラケット本体部がインフレータを支持すると共に、取付脚部が中間ピラーに固定される。第3の態様によれば、インフレータが中間ピラーの直上に配置されているため、インフレータが中間ピラーの車両後方や車両前方に配置されている場合に比し、インフレータとインフレータ取付ブラケットの中間ピラーへの固定点との距離が短くなる。従って、その分、インフレータ取付ブラケットの下端部の延長長さが短くなる。
の態様によれば、エアバッグモジュールは当該エアバッグモジュールに沿って長尺状に形成された樹脂製のカバーによって、ルーフヘッドライニングの側方端末部の上面に固定される。このようにエアバッグモジュールに沿った長尺状のカバーを用いてエアバッグモジュールをルーフヘッドライニングに固定することにより、エアバッグモジュールを安定した状態でルーフヘッドライニングの側方端末部の上面に組付けることができる。
さらに、カバーを用いることで、エアバッグモジュール組付後のルーフヘッドライニングを車体に組付ける際やカーテンエアバッグ装置が作動した際に、カーテンエアバッグがボディーパネルのエッジやスポット溶接箇所のバリ等に当たって、カーテンエアバッグが損傷を受けることを未然に防止することができる。
の態様によれば、インフレータがカーテンエアバッグの下方に配置されているため、インフレータがカーテンエアバッグの上方に配置されている場合に比し、インフレータとインフレータ取付ブラケットの中間ピラーへの固定点との距離が短くなる。従って、その分、インフレータ取付ブラケットの下端部の延長長さが短くなる。
の態様によれば、カーテンエアバッグが展開する際、カーテンエアバッグはカバー又はインフレータ取付ブラケットに設けられた展開方向規制部のガイド面に案内されて展開する。このガイド面はカーテンエアバッグの展開方向に沿って延出されているため、カーテンエアバッグは予め決められた展開方向へ円滑に展開される。換言すれば、本態様では、カーテンエアバッグの展開方向が展開方向規制部のガイド面によって規制される。従って、カーテンエアバッグが中間ピラーガーニッシュと中間ピラーとの間等の予定していない空間で展開することが防止される。
の態様によれば、カーテンエアバッグはロール状に折り畳まれているため、インフレータのガス噴出部から噴出されたガスは、カーテンエアバッグの上縁中央部に設けられたインフレータ挿入部内へ噴出される。さらに、ガスはインフレータ挿入部からロール状に折り畳まれたカーテンエアバッグ内へ供給される。その結果、ロール状に折り畳まれたカーテンエアバッグは、ロールの折りが解ける方向へ展開していく。
ここで、本態様では、折り畳み状態のカーテンエアバッグにおける当該インフレータ挿入部との接続部が車両下方へ向けて配置されているので、ガスは必ず車両下方側へ向けて噴出される。このため、インフレータがカーテンエアバッグよりも下方に配置される場合でも、カーテンエアバッグは車両下方側へ確実に展開される。
の態様によれば、インフレータがカーテンエアバッグの上方に配置されるため、インフレータをカーテンエアバッグの下方に配置することができないボディー構造の場合にも、本態様を適用することができる。
の態様によれば、インフレータ取付ブラケットにおけるインフレータ装着位置と中間ピラーへの固定位置との間に余長部が設けられているため、ルーフヘッドライニングの側方端末部にこれを突き上げる方向の荷重が作用すると、余長部が伸長(変形)される。これにより、インフレータは側方端末部に対する突き上げ方向へ変位することが可能になる。また、余長部が伸長する際に、エネルギーも吸収される。
10の態様によれば、余長部は車室内側へ突出する突出部として構成されており、その突出部にカバーに設けられた係合部が係合される。これにより、インフレータ取付ブラケットに対するカバーの位置決めが容易になる。従って、エアバッグモジュールをルーフヘッドライニングの側方端末部の上面に組付ける際の位置決め作業が容易になる。
11の態様によれば、ルーフヘッドライニングの側方端末部にこれを押上げる方向への荷重が作用すると、側方端末部の上面に配置されているカバーも同一方向へ変位しようとする。しかし、本態様では、カバーの収容部に変位規制部が設けられているため、変位規制部が車体と干渉する。このため、カバーひいては側方端末部は、当該側方端末部の押上げ方向へは殆ど変位しない。
12の態様によれば、カバーには保持部が設けられており、この保持部に配索物を保持させることができる。このため、ルーフヘッドライニングを車体に組付けるまでに、ワイヤハーネスやアンテナ等の配索物が、予め決められた配索位置からずれることを防止することができる。
13の態様によれば、ルーフヘッドライニングの側方端末部はアシストグリップによってルーフサイドレールに設けられた台座に固定される。このとき、ルーフヘッドライニングの側方端末部の上面に配置されたカバーも一緒に固定される。
14の態様によれば、アシストグリップの先端部には台座の取付孔に弾性的に係合される留め具が設定されており、当該留め具はルーフヘッドライニングの側方端末部にエアバッグモジュール及びカバーを仮固定する仮固定部材を兼ねているため、ルーフヘッドライニングを車体に組付ける前に、ルーフヘッドライニングの側方端末部の上面にエアバッグモジュールとカバーを仮固定することができる。
以上説明したように、第1の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、車両組立時の作業者の作業負担を軽減すると共に作業者の作業性を向上させることができ、しかもカーテンエアバッグ装置の作動時に作用する反力をボディーで確実に支持することができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造、第3の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、いずれも、インフレータ取付ブラケットの小型化を図ることができると共に、インフレータとインフレータ取付ブラケットの中間ピラーへの固定点との距離を短くしてカーテンエアバッグの展開時に作用する反力を効率良く中間ピラーに伝達することができるという優れた効果を有する。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、エアバッグモジュールを簡単にかつ安定した状態でルーフヘッドライニングに組付けてサブアッセンブリ化することができると共に、カーテンエアバッグを損傷から保護することができるという優れた効果を有する。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、側面衝突時にカーテンエアバッグをルーフサイドレールの下方へ円滑に展開させることができるという優れた効果を有する。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、インフレータ取付ブラケットの小型化を図ることができると共に、インフレータとインフレータ取付ブラケットの中間ピラーへの固定点との距離を短くしてカーテンエアバッグの展開時に作用する反力を効率良く中間ピラーに伝達することができるという優れた効果を有する。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、インフレータがカーテンエアバッグよりも下方に配置されている場合においても、カーテンエアバッグを迅速に車両下方側へ展開させることができるという優れた効果を有する。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、車種に対する適用の自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、乗員の頭部がルーフヘッドライニングの側方端末部に強く当接しても、インフレータから乗員の頭部に大きな反力が入力されることはないという優れた効果を有する。
10の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、エアバッグモジュールをルーフヘッドライニングの側方端末部の上面に組付ける際の作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
11の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、乗員が手でルーフヘッドライニングの側方端末部を押す等したときに、ルーフヘッドライニングの側方端末部が不用意に撓む(ぶかつく)ことを抑制することができるという優れた効果を有する。
12の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、ワイヤハーネスやアンテナ等の配索物が動いて作業の邪魔になることを未然に防止することができ、ひいてはルーフヘッドライニングの車体への組付作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
13の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、長尺状のカバーをルーフサイドレールに沿ってしっかりと固定することができるという優れた効果を有する。
14の態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造は、エアバッグモジュール及びルーフヘッドライニングの車体への組付作業性を向上させることができると共に作業者の作業負担を軽減することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るカーテンエアバッグ装置の作動状態を車室内側から見て示す側面図である。 図1に示されるカーテンエアバッグの単品の平面展開状態を示す平面図である。 図1に示されるカーテンエアバッグ装置が組付けられた天井モジュールを示す概略斜視図である。 図3に示されるカーテンエアバッグ装置の全体斜視図である。 図4に示されるカバーを単体で示す斜視図である。 図4に示されるインフレータ及びインフレータ取付ブラケットを中心に示す要部拡大斜視図である。 図6に示されるインフレータ及びインフレータ取付ブラケットを裏面側から見て示す要部拡大斜視図である。 Cピラー部でのジャンプ台を中心に示す要部拡大斜視図である。 図1のF9−F9線に沿って切断した状態を拡大して示す要部拡大断面図である。 図1のF10−F10線に沿って切断した状態を拡大して示す要部拡大断面図である。 図1のF11−F11線に沿って切断した状態を拡大して示す要部拡大断面図である。 図1のF12−F12線に沿って切断した状態を拡大して示す要部拡大断面図である。 図1のF13−F13線に沿って切断した状態を拡大して示す要部拡大断面図である。 図1のF14−F14線に沿って切断した状態を拡大して示す要部拡大断面図である。 第1実施形態に係るカーテンエアバッグの展開方法を概略的に示す縦断面図である。 第1実施形態に係るカーテンエアバッグの展開方法の変形例を概略的に示す縦断面図である。 対比例に係るカーテンエアバッグの展開方法を概略的に示す縦断面図である。 第2実施形態に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造を示しており、図1のF16−F16線に沿って切断した状態を拡大して示す要部拡大断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図15を用いて、本発明に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
≪全体構成≫
図1には、カーテンエアバッグ装置が作動した状態を車室内側から見た側面図が示されている。また、図2には、図1に示されるカーテンエアバッグの平面展開状態を示す単品の平面図が示されている。さらに、図3には天井モジュールの概略斜視図が示されており、図4にはカーテンエアバッグ装置の全体斜視図が示されている。
図3に示されるように、天井モジュール10は、成形天井であるルーフヘッドライニング12と、このルーフヘッドライニング12の左右一対の側方端末部12Bにそれぞれ取り付けられた左右一対のカーテンエアバッグ装置14と、によって構成されている。ルーフヘッドライニング12は平面視で略矩形状に形成されており、全体的にやや湾曲した曲面形状に形成されている。また、ルーフヘッドライニング12の左右一対の側方端末部12Bは、ルーフヘッドライニング12の本体部12Aから一段下がる凹形状に形成されている。この凹形状の側方端末部12Bの上面にカーテンエアバッグ装置14が組付けられている。
図1に示されるように、上記構成の天井モジュール10がルーフパネルの下方に組付けられた状態では、カーテンエアバッグ装置14がルーフサイドレール16の車室内側にルーフサイドレール16の長手方向に沿って配設されるようになっている。なお、カーテンエアバッグ装置14は、フロントピラー18からルーフサイドレール16を経由してリヤピラー20に亘る範囲に配設されている。
ここで、ルーフサイドレール16周りのボディー構造について簡単に触れておく。図10等に示されるように、ルーフサイドレール16は、車室内側に配置されたルーフサイドレールインナパネル22と、車室外側に配置されてルーフサイドレールインナパネル22との間に閉断面を形成するルーフサイドレールリインフォースメント24と、ルーフサイドレールリインフォースメント24の車室外側に配置されて意匠面を構成するサイドアウタパネル26と、によって構成されている。ルーフサイドレールインナパネル22、ルーフサイドレールリインフォースメント24及びサイドアウタパネル26の各上端フランジ部は三枚重ねにされて車両幅方向内側に水平に延出されている(以下、この三枚重ねの部分を「上端フランジ部28」と称す。)。また、ルーフサイドレールインナパネル22、ルーフサイドレールリインフォースメント24及びサイドアウタパネル26の各下端フランジ部は三枚重ねにされて車両斜め下方外側に略垂直に延出されている(以下、この三枚重ねの部分を「下端フランジ部30」と称す。)。そして、上端フランジ部28及び下端フランジ部30は、それぞれスポット溶接されて接合されている。また、上端フランジ部28の上面には、ルーフパネル32の幅方向の端部32Aが接合されている。さらに、下端フランジ部30には、ドアオープニングトリム34が弾性的に嵌着されている。また、ルーフサイドレールインナパネル22は、車両上下方向に対して上部が下部よりも車両幅方向内側に所定角度傾斜した状態で配置されている。
上記構成のルーフサイドレール16のルーフサイドレールインナパネル22とルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bとの間には、所定の収納空間36が形成されている。この収納空間36にカーテンエアバッグ装置14が配設されている。
図1及び図4に示されるように、本実施形態に係るカーテンエアバッグ装置14は、エアバッグモジュール38と、このエアバッグモジュール38を覆うカバー40と、を含んで構成されている。カバー40の構造については後に詳述するので、ここではエアバッグモジュール38の構造について概説する。
エアバッグモジュール38は、フロントピラー18からリヤピラー20に亘る長さを有し前後席に亘って展開されるカーテンエアバッグ42と、側面衝突時にこのカーテンエアバッグ42にガスを供給するインフレータ44と、を含んで構成されている。
図2に示されるように、カーテンエアバッグ42は、前席に着座する乗員の頭部保護用とされる前側膨張部46と、後席に着座する乗員の頭部保護用とされる後ろ側膨張部48と、前側膨張部46と後ろ側膨張部48とを上縁側で連通する連通路50と、バッグ外周部及び前側膨張部46と後ろ側膨張部48との間の中間ピラーとしてのセンタピラー52(図1参照)に対応する部分の後方に設定された非膨張部54と、上縁側の中央部に設定されて接続部56を介して連通部50と連通されたインフレータ挿入部58と、を備えている。前側膨張部46及び後ろ側膨張部48の内部にも、非膨張部60が形成されている。さらに、インフレータ挿入部58にはインフレータ44が挿入可能とされている。また、カーテンエアバッグ42の前端部及び後端部には、ストラップ状のテンションベルト62がそれぞれ取り付けられている。さらに、カーテンエアバッグ42の上縁部には所定の間隔で取付用の複数のタブ64が設けられている。
図1、図4及び図6に示されるように、インフレータ44は、略円柱状に形成されている。インフレータ44の一方の端部付近にはガス噴出部66が設けられており、ガス噴出部66の外周部には所定の間隔で複数個のガス噴出孔68が形成されている。インフレータ44は、ガス噴出孔68から噴出されたガスがカーテンエアバッグ42内へ供給されるように、カーテンエアバッグ42のインフレータ挿入部58内へ挿入された状態で、前後二箇所で後述するインフレータ取付ブラケット92にクランプ94でかしめ固定されている。
≪要部構成≫
<カバー(樹脂ケース)の構造>
図4〜図8(特には図5)に示されるように、上述したエアバッグモジュール38は、カバー(樹脂ケース)40に装着されている。カバー40はエアバッグモジュール38と同等の長さを有しており、樹脂製とされている。カバー40の幅方向中央部には、エアバッグモジュール38を収容するための凹状の収容部70がカバー40の全長に亘って形成されている。カバー40の長手方向の両端部は壁72によって閉止されている。また、カバー40の前後二箇所には、逆U字形状の取っ手74が一体に形成されている。さらに、カバー40の裏面側は、所定の間隔で平行に配置された複数の横リブ76(図7参照)がカバー40の全長に亘って形成されている。また、カバー40の長手方向の適宜位置には、横リブ76を直角に繋ぐ複数の縦リブ78が所定の間隔で平行に形成されている。なお、前述したカバー40の長手方向の両端部に配置された壁72は、縦リブ78でもある。これらの横リブ76及び縦リブ78は、いずれもカバー40の補強目的で設定されている。
ここで、図9には、カーテンエアバッグ装置14を備えた天井モジュール10が車体に組付けられた状態のセンタピラー(以下、適宜「Bピラー」と称す。)部での拡大縦断面図(図1のF9−F9線拡大断面図)が示されている。この図に示されるように、カバー40の収容部70は、略U字状に形成されたバッグ収容部80と、このバッグ収容部80に隣接して一体に形成されたインフレータ取付部82と、を備えている。バッグ収容部80は、ルーフヘッドライニング12に対して垂直に配置された内側脚部80Aと、内側脚部80Aに対して平行に配置された外側脚部80Bと、内側脚部80Aと外側脚部80Bとを円弧状に繋ぐ底部80Cと、を備えている。このバッグ収容部80には、ロール状に折り畳まれたカーテンエアバッグ42が収容されるようになっている。見方を変えると、カーテンエアバッグ42は、カバー40のバッグ収容部80とルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bとの間に形成された空間に格納されている。また、カーテンエアバッグ42は、カバー40のバッグ収容部80によって車両幅方向外側から覆われることで、ボディーパネルのエッジやスポット溶接のバリとの接触による損傷から保護されている。
一方、インフレータ取付部82は、バッグ収容部80の外側脚部80Bから円弧状に形成された湾曲部82Aを介してピラー下方側へ延出されており(以下、この部分を「延出部82B」と称す。)、その断面形状は略逆J字状とされている。延出部82Bには、後述するインフレータ取付ブラケット92に立設されたスタッドボルト96が挿通される一対のボルト挿通孔84(図5参照)が形成されている。これらのボルト挿通孔84内へインフレータ取付ブラケット92に立設されたスタッドボルト96が挿通されてナット97が螺合されることにより、インフレータ取付ブラケット92がカバー40に固定されている。
また、上記バッグ収容部80の内側脚部80Aの室内側端部はルーフヘッドライニング12の上面に沿って屈曲されており、この屈曲部80Dがルーフヘッドライニング12の上面にホットメルトで溶着されている(以下、「溶着部86」と称す。)。この点について補足すると、カーテンエアバッグ装置14をルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの上面に組付ける際に、ホットメルトによる溶着がなされると共に、後述するアシストグリップ112を用いたカーテンエアバッグ装置14のルーフヘッドライニング12への組付け(仮置き)がなされる。そして、最終的に天井モジュール10が車体に組付けられる際に、アシストグリップ112を用いたボディーパネルへの締結固定と、後述するインフレータ取付ブラケット92を用いたセンタピラー52への締結固定がなされることで、カーテンエアバッグ装置14が予め組付けられた天井モジュール10が車体に取り付けられている。
<Bピラー部ジャンプ台の構造>
また、バッグ収容部80の外側脚部80Bは、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bに向って延出されており、展開方向規制部としてのジャンプ台88(図5及び図6も参照)を構成している。すなわち、ジャンプ台88は、車両斜め下方室内側へ延出された外側脚部80Bそれ自体によって構成されている。このジャンプ台88の上面が、カーテンエアバッグ42の展開方向を規制するガイド面88Aとされている。
すなわち、ここまでの説明で解るように、本実施形態のカバー40には、エアバッグモジュール38をルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの上面に固定する役割と、カーテンエアバッグ42が展開したとき等にカーテンエアバッグ42がボディーパネルに直接当接して損傷を受けることを防ぐプロテクタとしての役割と、カーテンエアバッグ42が展開したときに反力を受けてカーテンエアバッグ42の展開方向を規制するする役割を担っている部材である。
なお、ジャンプ台88の先端部は、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの上面から所定距離だけ離間した位置に配置されている。これにより、カーテンエアバッグ42の接続部56以降の部分がインフレータ取付部82側からバッグ収容部80側へ挿通可能とされている。なお、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの先端部は車両幅方向外側へL字状に屈曲されており、センタピラーアッパガーニッシュ90の上端部90Aの外側面に係止されている。
<インフレータ取付ブラケットの構造>
また、インフレータ取付部82には、インフレータ44が装着(固定)されたインフレータ取付ブラケット92が配設されている。図6及び図7にも示されるように、インフレータ取付ブラケット92には、各々バンド状に形成された前後一対のクランプ94によってインフレータ44がかしめ固定されている。また、インフレータ取付ブラケット92は、インフレータ44を支持するブラケット本体部92Aと、このブラケット本体部92Aの下端部からピラー下方側へ平行に延びる前後一対の取付脚部92Bと、を含んで構成されている。なお、インフレータ取付ブラケット92は、金属製とされている。また、ブラケット本体部92Aの裏面側には一対のスタッドボルト96が立設されている。
また、図1に示されるように、前後一対の取付脚部92Bは、車室内側から見てルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの下端から車両下方側へ垂下されている。従って、センタピラーアッパガーニッシュ90を装着する前の状態では、前後一対の取付脚部92Bが車室内側に露見した状態にある。これらの取付脚部92Bにも取付孔98がそれぞれ形成されており、これに対応してセンタピラー52のピラーインナパネル100にも取付孔98と同軸上に取付孔102が形成されている。そして、双方の取付孔98、102へ車室内側からボルト104が挿入され、更にボルト104がセンタピラーインナパネル100の裏面に溶接されたウエルドナット105に締結固定されることにより、インフレータ取付ブラケット92がセンタピラー52のピラーインナパネル100に固定されている。
さらに、インフレータ取付ブラケット92の前後一対の取付脚部92Bには、余長部106が一体に形成されている。余長部106は、取付脚部92Bの根元側(即ち、インフレータ44の下端部とインフレータ取付ブラケット92のセンタピラー52への固定点との間)に一体に形成されている。また、余長部106は、車室内側へ突出するV字状に形成されている。
補足すると、図9の二点鎖線で示されるように、センタピラー52のピラーインナパネル100がインフレータ取付ブラケット92から車両幅方向外側へ離間しており、両者の間に(エネルギー吸収ストロークを稼ぐことが可能なスペースとして)退避スペース108が存在する場合には、余長部106を形成しなくても、乗員の頭部がルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bに当接した際に、インフレータ44は退避スペース108側へ退避できるので余長部106は設けなくてもよい。しかし、ピラーインナパネル100が図9の実線図示位置にあるような場合は、インフレータ44の退避スペース108がないので、余長部106を設定してインフレータ44を車両上方側へ逃がすようにするとよい。その意味で、図9には余長部106を設けた例を図示しており、図6及び図7には余長部106が設けられていない例を図示している。
また、図9に示されるように、カバー40のインフレータ取付部82の下端部には、上記余長部106の断面内方へ係合される係合部110が一体に形成されている。係合部110は、車両後方側から見て縦断面形状が略三角形状となるように形成されている。係合部110が余長部106に係合されることにより、カバー40とインフレータ取付ブラケット92との相対的な位置決めが成されるようになっている。
<アシストグリップを用いた天井仮置き構造及び天井取付構造>
図10には、アシストグリップ112の配設位置での縦断面構造が示されている。この図に示されるように、アシストグリップ112は、基部114と、この基部114に回動可能に支持されたグリップ部116と、を含んで構成されている。基部114は樹脂製とされており、留め具117を備えている。留め具117は樹脂爪118と金属クリップ126によって構成されている。仮固定部材としての樹脂爪118(図10の二点鎖線参照)は、図10の紙面奥側及び手前側に弾性変形可能な爪として構成されている。この樹脂爪118は、天井モジュール10を組立てる際に、ルーフヘッドライニング12に形成された取付孔120及びカバー40に形成された取付孔122に挿入されて、取付孔122の周縁部に弾性的に係合されるようになっている。これにより、カーテンエアバッグ装置14は、アシストグリップ112を用いて、ルーフヘッドライニング12に仮置き(仮固定)される構成である。
さらに、カバー40における車室内側の端部には、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bから離間する方向(車両上方)へ延出された縦壁40Aが形成されている。この縦壁40Aには車両上下方向に延びる逃げ孔123が形成されている。さらに、縦壁40Aの上端部には、断面形状がL字状とされた返し部40Bが形成されている。この返し部40Bの車両下方側には、後述するブラケット124の車室内側の端部に設けられた屈曲端部124Bが上下に対向して配置されている。屈曲端部124Bは、車両幅方向外側へ向けて下り勾配となるように僅かに傾斜して配置されている。なお、屈曲端部124Bは、逃げ孔123に入り込んでいてもよいし、逃げ孔123に臨んで配置されていてもよく、返し部40Bと車両上下方向に対向する位置に配置されていればよい。これにより、天井モジュール10をルーフサイドレール16に固定する際に、図10に二点鎖線で示されるように返し部40Bを屈曲端部124B上に載せて、天井モジュール10をブラケット124に仮置きする構成である。
一方、ルーフサイドレールインナパネル22には、アシストグリップ112と車両幅方向に対向する位置にブラケット(台座)124が取り付けられている。ブラケット124は、ルーフサイドレールインナパネル22から車両幅方向内側へ張出されており、その頂壁部124Aは車両上下方向に対し車室内側へ所定角度傾斜した方向へ延在されている。そして、このブラケット124の頂壁部124Aにカバー40、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bがこの順に二枚重ねに重ねられ、金属クリップ126の先端の爪126Aをブラケット124の頂壁部124Aに形成された係止孔128へ弾性的に係止させることにより、カバー40がルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bとブラケット124の頂壁部124Aとの間に挟持された状態で、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bがボディー(ルーフサイドレールインナパネル22のブラケット124)に固定されている。
<アンテナ・ワイヤハーネスの保持構造>
また、図11及び図12には、アンテナ130の保持構造が示されている。具体的には、カバー40の内側脚部80Aの適宜位置には、ホットメルトによる溶着部86を介して逆U字形状の保持部132が一体に形成されている。保持部132は溶着部86を固定端として先端部を自由端として弾性変形可能に構成されている。この保持部132とルーフヘッドライニング12の上面との間に、配索物としてのアンテナ130が保持されている。なお、アンテナ130以外にもワイヤハーネス等の配索物を保持させるようにしてもよい。
<ルーフヘッドライニングの側方端末部の不用意な撓み抑制構造>
図12には、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの不用意な撓み(ぶかつき)を抑制するための構造が示されている。この図に示されるように、カバー40のバッグ収容部80の一部を構成する外側脚部80Bには、車両幅方向外側かつ斜め上方へ延出する突起状の変位規制部134が一体に形成されている。この変位規制部134はカバー40の長手方向の数箇所に設定されている。また、変位規制部134の先端部は、ルーフサイドレールインナパネル22の下端フランジ部30付近に位置されている。ルーフサイドレールインナパネル22の下部には車室内側へ膨らむ膨出部136が一体に形成されている。そして、この膨出部136と下端フランジ部30とが交差するラウンドした角部138に、変位規制部134の先端部が当接又は近接されている。これにより、仮に乗員がルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bを不用意に手で押した場合(このときの押圧力を図12に矢印Fで表す。)には、変位規制部134の先端部が角部138に当たってカバー40の車両上方側への変位を規制することで、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの不用意な撓みを規制するようになっている。
<Cピラー部ジャンプ台構造>
図13及び図14には、リヤピラー20(図1参照。以下、適宜「Cピラー」と称す。)部におけるジャンプ台の構造が示されている。この図に示されるように、カーテンエアバッグ42は、カバー40のバッグ収容部80によってルーフヘッドライニング12の上面との間に収容されている。
上記カバー40のバッグ収容部80と反対側の空間には、前述したように横リブ76が所定の間隔で平行に配置されている。この部位に配置された横リブ76は、カバー40のバッグ収容部80の外側脚部80Bに対して平行に配置されている。そして、この外側脚部80Bがリヤピラー20でのジャンプ台140として兼用されている。従って、ジャンプ台140の上面が、カーテンエアバッグ42の展開方向を規制するガイド面140Aとされている。換言すれば、Cピラー部では、カーテンエアバッグ42の展開時にカバー40が受ける反力R(図13参照)の作用方向に横リブ76が配置されており、これにより従来はCピラー部に配設されていたジャンプ台の金属ブラケットが廃止されている。さらに、これらの横リブ76の車両幅方向外側には、ルーフサイドレールインナパネル22が近接して配置されている。これにより、前記反力は、横リブ76を介してルーフサイドレールインナパネル22に伝達されるようになっている。同時に、前述したルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bが乗員の手で押された場合に当該側方端末部12Bが不用意に撓むことが規制(ぶかつき防止)されている。なお、図13の断面図示位置では図示を省略したが、リヤ側のアシストグリップが車室内側からルーフサイドレールインナパネル22へ向かって設けられるようになっており、このアシストグリップはボルト及びウエルドナットでルーフサイドレールインナパネル22に締結固定されている。
<カーテンエアバッグの展開方法>
次に、図15A〜図15Cを用いて、カーテンエアバッグ42の展開方法について説明する。図15A〜図15Cは、インフレータ44に対するカーテンエアバッグ42のインフレータ挿入部58と連通部50とを連通する接続部56の周方向位置(クロッキング)が示されている。図15Aは、接続部56の位置が真下(時計の6時の方向)に向けられている。また、ロール折りされたカーテンエアバッグ42は、インフレータ44の上方に配置されている。さらに、カーテンエアバッグ42のロール折りのロール方向(巻き方向)は、図15A上で反時計方向とされている。そして、図15Aに示される構成が本態様においても採用されている(図9参照)。
但し、図15A〜図15Cは模式的に描いた図なので、必ずしも図15Aのように接続部56がインフレータ44の真下を向くように配置する必要はなく、図15Bに示されるように、接続部56が車両幅方向内側(時計の9時の方向)を向くように配置していてもよく、カーテンエアバッグ42の展開方向に向けられることが望ましい。そして、その許容範囲は、図15Aと図15Bとの間(時計の6時から9時の範囲)である。従って、図15Cは、対比例であり、この対比例では接続部56がインフレータ44の真上を向くように配置されている。図15A及び図15Bに示されるカーテンエアバッグ42の展開方向が適当であり、図15Cに示されるカーテンエアバッグの展開方向が不適当である理由については、実施形態の効果のところで説明する。
(本実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
まず、組付手順について説明する。最初にエアバッグモジュール38がカバー40に取り付けられてカーテンエアバッグ装置14が構成される。次に、カーテンエアバッグ装置14がルーフヘッドライニング12に仮置きされる。具体的には、カバー40に形成された一対の取っ手74を把持して、カーテンエアバッグ装置14をルーフヘッドライニング12の左右一対の側方端末部12Bの上面に載置させる。次いで、カバー40の屈曲部80Dがルーフヘッドライニング12の上面にホットメルトで数箇所溶着されると共に、アシストグリップ112の樹脂爪118が、ルーフヘッドライニング12に形成された取付孔120及びカバー40に形成された取付孔122に挿入されて、取付孔122の周縁部に弾性的に係合される。これにより、カーテンエアバッグ装置14がルーフヘッドライニング12に仮置きされ、天井モジュール10が形成される。
次に、この天井モジュール10が左右一対のルーフサイドレール16間に架け渡されて固定される。すなわち、天井モジュール10を左右一対のルーフサイドレール16間に配置し、ルーフサイドレール16のブラケット124の屈曲端部124Bに、カバー40の縦壁部40Aに形成された屈曲端部40Bを載置させる。これにより、図10に二点鎖線で示されるように、天井モジュール10はブラケット124に吊り下げされた状態で仮置きされる。また、天井モジュール10がブラケット124に仮置きされた状態では、インフレータ取付ブラケット92の左右一対の取付脚部92Bがセンタピラー52上に垂下されているのが見える。そこで、作業者は上向き作業(天井作業)になることなく、左右一対の取付脚部92Bをセンタピラーインナパネル100にボルト104及びウエルドナット105で固定する。さらに、アシストグリップ112の金属クリップ126の爪126Aをルーフサイドレールインナパネル22に設定されたブラケット124の頂壁部124A形成された係止孔128へ弾性的に係止させる。これにより、天井モジュール10の車体への組付作業が終了する。
次に、カーテンエアバッグ装置14の作動について概説する。側面衝突時以外のときには、図示しない側面衝突センサによって側面衝突したことが検出されることはない。従って、インフレータ44は作動しない。この状態から側面衝突時になると、図示しない側面衝突センサによって側面衝突したことが検出され、その検出信号がエアバッグECUに出力される。このため、エアバッグECUによってインフレータ44の点火装置に点火電流が通電される。これにより、インフレータ44が作動してガスが発生する。このガスは折り畳み状態で格納されたカーテンエアバッグ42内へ供給される。このため、カーテンエアバッグ42はロールの折りが解けるように膨張し、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bを車室内側へ撓ませながら、ルーフサイドレール16の下方にカーテン状に展開される。なお、側面衝突時だけでなく、図示しないロールオーバーセンサによって車両がロールオーバーすることが検出されたときに、カーテンエアバッグ装置14を作動させるようにしてもよい。このとき、カーテンエアバッグ42はBピラー部でのジャンプ台88及びCピラー部のジャンプ台140に沿って滑っていくことで、展開方向がジャンプ台88、140の傾斜方向に規制される。これにより、カーテンエアバッグ42がセンタピラーアッパガーニッシュ90とセンタピラーインナパネル100との間の隙間に入り込んだりすることが防止される。
上記の如くして、カーテンエアバッグ42がルーフサイドレール16の下方へ展開された状態では、前席に着座した乗員の頭部とフロントサイドドアのドアガラスとの間に前側膨張部46が介在される。これにより、前席に着座した乗員の頭部が保護される。また、後席に着座した乗員の頭部とリヤサイドドアのドアガラスとの間に後ろ側膨張部48が介在される。これにより、後ろ側に着座した乗員の頭部が保護される。
ここで、本実施形態では、上記のように天井モジュール10が車体に組付けられると、インフレータ44がセンタピラー52の直上に配置されかつインフレータ44を車体に固定するためのインフレータ取付ブラケット92の前後一対の取付脚部92Bがルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bよりも車両下方側へ垂下された状態になっている。このため、作業者は、目の前にあるインフレータ取付ブラケット92の取付脚部92Bをセンタピラー52のピラーインナパネル100に車室内側から固定すれば、インフレータ44をセンタピラー52のピラーインナパネル100に固定する作業が完了する。従って、インフレータ44の固定作業が天井作業になることはない。しかも、重量物であるインフレータ44は車体構成部材であるセンタピラー52のピラーインナパネル100に固定されるので、カーテンエアバッグ装置14が作動したときに作用する反力を確実にセンタピラー52で受け止めることができる。その結果、本実施形態によれば、車両組立時の作業者の作業負担を軽減すると共に作業者の作業性を向上させることができ、しかもカーテンエアバッグ装置14の作動時に作用する反力をボディーで確実に支持することができる。
また、エアバッグモジュール38は当該エアバッグモジュール38に沿って長尺状に形成された樹脂製のカバー40によって、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの上面に固定される。このようにエアバッグモジュール38に沿った長尺状のカバー40を用いてエアバッグモジュール38をルーフヘッドライニング12に固定することにより、エアバッグモジュール38を安定した状態でルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの上面に組付けることができる。
さらに、カバー40を用いることで、天井モジュール10を車体に組付ける際やカーテンエアバッグ42が展開する際に、カーテンエアバッグ42がボディーパネルのエッジやスポット溶接箇所のバリ等に当たって、カーテンエアバッグ42が損傷を受けることを未然に防止することができる。
これらのことから、本実施形態によれば、エアバッグモジュール38を簡単にかつ安定した状態でルーフヘッドライニング12に組付けてサブアッセンブリ化することができると共に、カーテンエアバッグ42を損傷から保護することができる。
さらに、カーテンエアバッグ42が展開する際、カーテンエアバッグ42はカバー40に設けられたジャンプ台88、140のガイド面88A、140Aに案内されて展開する。このガイド面88A、140Aはカーテンエアバッグ42の展開方向に沿って延出されているため、カーテンエアバッグ42は予め決められた展開方向へ円滑に展開される。換言すれば、カーテンエアバッグ42の展開方向がジャンプ台88、140のガイド面88A、140Aによって規制される。従って、カーテンエアバッグ42がセンタピラーアッパガーニッシュ90とセンタピラーインナパネル100との間等の予定していない空間で展開することが防止される。その結果、本実施形態によれば、側面衝突時にカーテンエアバッグ42をルーフサイドレール16の下方へ円滑に展開させることができる。
また、インフレータ44がカーテンエアバッグ42の下方に配置されているため、インフレータ44とインフレータ取付ブラケット92のセンタピラーインナパネル100への固定点との距離が短くなる。従って、その分、インフレータ取付ブラケット92の前後一対の取付脚部92Bの車両下方側への延出長さが短くて済む。その結果、本実施形態によれば、カーテンエアバッグ42の展開時に作用する反力を効率よくセンタピラー52に伝達することができる。また、重量及びコストの削減にも繋がる。
さらに、本実施形態では、カーテンエアバッグ42がロール状に折り畳まれており、かつ折り畳み状態のカーテンエアバッグ42における当該インフレータ挿入部58との接続部56が略車両下方へ向けて配置されているので、ガスは必ず略車両下方側へ向けて噴出される。このため、インフレータ44がカーテンエアバッグ42よりも下方に配置される場合でも、カーテンエアバッグ42は車両下方側へ確実に展開される。その結果、本実施形態によれば、インフレータ44がカーテンエアバッグ42よりも下方に配置されている場合においても、カーテンエアバッグ42を迅速に車両下方側へ展開させることができる。
また、インフレータ取付ブラケット92におけるインフレータ装着位置とセンタピラー52への固定位置との間に余長部106が設けられているため、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bにこれを突き上げる方向の荷重が作用すると、余長部106が伸長(変形)される。これにより、インフレータ44は側方端末部12Bに対する突き上げ方向へ変位することが可能になる。また、余長部106が伸長(塑性変形)する際に、エネルギーも吸収される。その結果、本実施形態によれば、乗員の頭部がルーフヘッドライニング12の側方端末部に比較的強く当接しても、インフレータ44から乗員の頭部に大きな反力が入力されることがないという優れた効果を有する。
さらに、余長部106は車室内側へ突出する突出部として構成されており、その突出部にカバー40に設けられた係合部110が係合される。これにより、インフレータ取付ブラケット92に対するカバー40の位置決めが容易になる。従って、エアバッグモジュール38をルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの上面に組付ける際の位置決め作業が容易になる。その結果、エアバッグモジュール38をルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの上面に組付ける際の作業性を向上させることができる。
また、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bにこれを押上げる方向への荷重が作用すると、側方端末部12Bの上面に配置されているカバー40も同一方向へ変位しようとする。しかし、本実施形態では、カバー40の収容部70に変位規制部134が設けられているため、変位規制部134が車体の角部138と干渉する。このため、カバー40ひいては側方端末部12Bは、当該側方端末部12Bの押上げ方向へは殆ど変位しない。その結果、本実施形態によれば、乗員が手でルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bを押す等したときに、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bが不用意に撓む(ぶかつく)ことを抑制することができる。
さらに、カバー40には保持部132が設けられているので、この保持部132にアンテナ130等の配索物を保持させることができる。このため、天井モジュール10を車体に組付けるまでに、アンテナ130やワイヤハーネス等の配索物が、予め決められた配索位置からずれることを防止することができる。その結果、アンテナ130やワイヤハーネス等の配索物が動いて作業の邪魔になることを未然に防止することができ、ひいてはルーフヘッドライニング12の車体への組付作業性を向上させることができる。
また、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bはアシストグリップ112によってルーフサイドレールインナパネル22に設けられたブラケット124又はルーフサイドレール22に直接固定される。このとき、ルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの上面に配置されたカバー40も一緒に固定される。よって、長尺状のカバー40をルーフサイドレール16に沿ってしっかりと固定することができる。
さらに、アシストグリップ112の先端部には、ブラケット124の係止孔128に弾性的に係合される金属クリップ126と、カバー40の取付孔122に弾性的に係合される樹脂爪118とを兼ね備えた留め具117が設定されており、ルーフヘッドライニング12を車体に組付ける前に、カーテンエアバッグ装置14をルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bの上面に仮固定(仮置き)する(一つのアッセンブリにする)ことができる。従って、このような仮置きができない構成に比し、エアバッグモジュール38及びルーフヘッドライニング12の車体への組付作業性を向上させることができると共に作業者の作業負担を軽減することができる。
〔第2実施形態〕
以下、図1及び図16を用いて、本態様に係るカーテンエアバッグ装置の配設構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一の構成部分には同一番号を付してその説明を省略する。
図1及び図16に示されるように、この第2実施形態は、インフレータ44とカーテンエアバッグ42との配置関係を第1実施形態のときと逆にした点に特徴がある。
具体的に説明すると、第1実施形態ではインフレータ44がカーテンエアバッグ42の下方に配置されていたが、本実施形態ではインフレータ44がカーテンエアバッグ42の上方に配置されている。なお、図1では、本実施形態の場合のインフレータ44の配置を二点鎖線で図示している。このため、図16に示されるように、インフレータ44からピラーインナパネル100への締結点(ボルト150の締結位置)までの距離が第1実施形態の場合と比べて長くなる。この点を考慮し、図16に示されるように、本実施形態では、インフレータ取付ブラケット152が備える後述する前後一対の取付脚部164の長さを第1実施形態のそれよりも車両下方側へ延長している。
詳細には、第2実施形態が採用される場合、インフレータ44とカーテンエアバッグ42との上下位置関係が逆になるため、第1実施形態で説明したカバー40の収容部70のバッグ収容部80(図9参照)がインフレータ取付部154とされ、インフレータ取付部82(図9参照)がバッグ収容部156とされている。なお、図16を用いた以下の説明においては、説明の便宜上、収容部70の上段側を「インフレータ取付部154」と称し、収容部70の下段側を「バッグ収容部156」と称すことにする。
上記構成の収容部構造では、インフレータ取付部154とバッグ収容部156との間にジャンプ台88(図9参照)は形成されていない。また、バッグ収容部156の下端部156Aはピラー下方側へ延出されており、その先端部には車両幅方向外側へ突出する爪部158が一体に形成されている。
カバー40の収容部70の車室内側には、インフレータ取付ブラケット152が配設されている。インフレータ取付ブラケット152は、インフレータ44がクランプ94でかしめ固定されるインフレータ取付部160と、このインフレータ取付部160からピラー下方側へ延出されると共に略逆U字状の断面形状に形成されたバッグ保持部162と、このバッグ保持部162の下端部からセンタピラーインナパネル100へ向けてセンタピラーアッパガーニッシュ90とセンタピラーインナパネル100との間の収納空間36を横断するように延出された前後一対の取付脚部164と、を備えている。
バッグ保持部162の底部の外側面からはスタッドボルト96が立設されている。このスタッド96がカバー40のバッグ収容部156を貫通し、ナット97が螺合されることにより、インフレータ取付ブラケット152がカバー40に固定されている。また、取付脚部164はセンタピラーインナパネル100にボルト150及びウエルドナット151で締結固定されるようになっている。さらに、取付脚部164におけるバッグ保持部162側には、係止孔168が形成されている。この係止孔168に前述したカバー40の爪部158が係止されている。これにより、インフレータ取付ブラケット152をカバー40の収容部70が覆った状態が維持されている。
また、この第2実施形態では、インフレータ取付ブラケット152のバッグ保持部162の下壁の傾斜方向がカーテンエアバッグ42の展開方向に一致されており、ジャンプ台166として用いられている。つまり、ジャンプ台166の上面が、カーテンエアバッグ42の展開方向を規制するガイド面166Aとされている。なお、ジャンプ台166と前後一対の取付脚部164との間には車両幅方向外側が開放されたV字状の断面形状を成しているが、このV字状断面部分170をカバー40の下端部156Aが横断し、爪部158が係止孔168に係止されることにより、三角形状の閉断面部172が形成されている。この閉断面部172は、カーテンエアバッグ42が展開する際にV字状断面部分170の開きを抑制し、ジャンプ台166を支える高剛性部を形成している。
(作用・効果)
上記構成によれば、側面衝突時になると、インフレータ44が作動してカーテンエアバッグ42がジャンプ台166のガイド面166A上を摺動してルーフヘッドライニング12の側方端末部12Bを車室内側へ押し開き、ルーフサイドレール16の下方へ展開される。
ここで、本実施形態では、インフレータ44がカーテンエアバッグ42の上方に配置されるため、インフレータ44をカーテンエアバッグ42の下方に配置することができないボディー構造の場合にも、適用することができる。従って、車種に対する適用の自由度を高めることができるという利点がある。
なお、上述した第1実施形態及び第2実施形態では、図1においてインフレータ44がセンタピラー52の直上に配置されていたが、これに限らず、インフレータをセンタピラーに対して車両後方又は車両前方にずれた位置に配置してもよい。この場合、ずれた分だけインフレータ取付ブラケットの取付脚部を車両後方又は車両前方に延長させればよい。

Claims (14)

  1. 長尺状に折り畳まれたカーテンエアバッグと側面衝突時又はロールオーバー時に当該カーテンエアバッグにガスを供給するインフレータとを含んで構成されると共に、ルーフヘッドライニングの側方端末部の上面に予め組付けられることにより当該ルーフヘッドライニングの側方端末部側に当該インフレータが一体的に設けられたエアバッグモジュールを有し、
    前記インフレータを車体に固定するためのインフレータ取付ブラケットの下端部が前記ルーフヘッドライニングの側方端末部よりも車両下方側へ延長されており、更に当該延長されたブラケット下端部にて当該インフレータ取付ブラケットが中間ピラーに固定されている、
    カーテンエアバッグ装置の配設構造。
  2. 前記インフレータ取付ブラケットは、前記インフレータを支持するブラケット本体部と、当該ブラケット本体部の下端部から前記中間ピラーの下方側へ延びる前記ブラケット下端部としての取付脚部とを含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  3. 前記インフレータは、前記中間ピラーの直上に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  4. 前記エアバッグモジュールは、当該エアバッグモジュールに沿って長尺状に形成された樹脂製のカバーによって前記ルーフヘッドライニングに固定されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  5. 前記カバー又は前記インフレータ取付ブラケットには、前記カーテンエアバッグの展開方向に沿って延出されると共にカーテンエアバッグが展開する際のガイド面を備えた展開方向規制部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項4記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  6. 前記インフレータは、前記カーテンエアバッグの下方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  7. 前記カーテンエアバッグはロール状に折り畳まれると共に、当該カーテンエアバッグの上縁中央部には前記インフレータのガス噴出部が挿入されるインフレータ挿入部が形成されており、
    さらに、折り畳み状態のカーテンエアバッグにおける当該インフレータ挿入部との接続部は、車両下方へ向けて配置されている、
    ことを特徴とする請求項6記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  8. 前記インフレータは、前記カーテンエアバッグの上方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  9. 前記インフレータ取付ブラケットにおけるインフレータ装着位置と前記中間ピラーへの固定位置との間には、余長部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  10. 前記余長部は車室内側へ突出する突出部として構成されており、
    かつ前記カバーには、当該突出部に係合可能な係合部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項9記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  11. 前記カバーには、前記ルーフヘッドライニングの側方端末部との間に前記カーテンエアバッグ及びインフレータを収容する収容部が形成されており、
    さらに、当該収容部の外側には、当該収容部が前記ルーフヘッドライニングの側方端末部の押上げ方向へ変位したときに車体と干渉して当該側方端末部の変位を規制する変位規制部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項4〜請求項10のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  12. 前記カバーには、前記ルーフヘッドライニングの側方端末部の上面側において配索される配索物を保持する保持部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項4〜請求項11のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  13. 前記ルーフサイドレールには、アシストグリップ固定用の台座が設けられており、
    前記ルーフヘッドライニングの側方端末部は、アシストグリップによって前記カバーと共に当該台座に固定されている、
    ことを特徴とする請求項4〜請求項12のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
  14. 前記アシストグリップの先端部には前記台座の取付孔に弾性的に係合される留め具が設定されており、
    当該留め具は前記ルーフヘッドライニングの側方端末部に前記エアバッグモジュール及び前記カバーを仮固定する仮固定部材を兼ねている、
    ことを特徴とする請求項13記載のカーテンエアバッグ装置の配設構造。
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