JP5397188B2 - 制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置 - Google Patents

制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置 Download PDF

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本発明は、通信線及び制御線にバス接続した複数の制御装置が、第2バスに制御信号を出力するマスタと、第2バスから制御信号を入力するスレーブとに分類される制御システムにおける制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置に関するものである。
近年、車両に搭載されている各種電装機器に対する制御は、電子制御ユニット(ECU;Electronic Control Unit)で行われており、ECUにより電装機器への電源分配を制御している。車両の高機能化及び高性能化に伴い、これらECUは急増する傾向にある。
ECUの駆動はバッテリからの電力供給で行われるが、バッテリはエンジンの駆動にも用いられる。その為、ECU及び電装機器のバッテリ消費を低減してバッテリの過放電(所謂バッテリ上がり)を極力防止する必要がある。また、走行中の消費電流を低減することは燃費向上へも繋がる。
この為、車載のECUは、高電力消費モードであるウェイクアップ状態(通常動作状態)と、低電力消費モードであるスリープ状態(省電力状態)との少なくとも2つの動作状態に切替る機能を備えている。車両が駐車されている場合等エンジン停止時には、ウェイクアップ状態にする必要がないECUはスリープ状態に切替り、当該ECUが消費する電力の低減を図っている。また、逆に、車両の走行時に、ウェイクアップ状態にする必要がないECU(パワースライドドアECU、スマートエントリECU等)は、スリープ状態に切替ることで消費電流を低減し、燃費向上を図っている。
スリープ状態とウェイクアップ状態との切替えは、各ECUで一斉に行なわれ、例えば、イグニッションスイッチがオフにされるとスリープ状態に切替えられる。イグニッションスイッチがオンにされると、又はドアスイッチが遠隔操作スイッチ等で車両の外部からオンにされると、ウェイクアップ状態に切替えられる。
特許文献1には、スリープ/ウェイクアップの伝達を通信線以外の専用線で行なう多重伝送装置が開示されている。各ECUは、その専用線に対する出力回路及び入力回路を有しており、その専用線を制御することで他のECUへスリープ/ウェイクアップを伝達する。
特許文献2には、通信線とは別にウェイクアップ専用線を設け、バスマネージャ(マスタECU)が、そのウェイクアップ専用線に周波数パルスを出力し、各機器(スレーブECU)は、その周波数パルスを検出することで起動する車両通信ネットワークに接続された機器の作動方法が開示されている。各機器は周波数フィルタ(バンドパスフィルタ)を有しており、バスマネージャは規定の周波数パルスを出力することで、機器を指定して起動させることが可能である。
特開平5−58233号公報 特表2004−503135号公報
特許文献1に開示された多重伝送装置では、各ECUは個別にスリープすることができないという問題がある。
特許文献2に開示された車両通信ネットワークに接続された機器の作動方法では、周波数パルスはノイズに弱い為、ノイズが多発する車両内では誤動作する虞があり、また、スレーブECUを追加する際には、マスタECUを、追加したECU向けの周波数パルスを出力するよう改造する必要があるという問題がある。
更に、特許文献1に開示された多重伝送装置、及び特許文献2に開示された車両通信ネットワークに接続された機器の作動方法では、スレーブECUから起動することができないという問題がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、第1〜3発明では、制御システムにおいて各制御装置が個別に休止することができ、ノイズに強く、スレーブ制御装置からも起動することが可能な制御装置の起動/休止方法を提供することを目的とする。
第4〜6発明では、各制御装置が個別に休止することができ、ノイズに強く、スレーブ制御装置からも起動することが可能な制御システムを提供することを目的とする。
第7〜9発明では、制御システムにおいて個別に休止することができ、ノイズに強く、自ら起動することが可能な制御装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る制御装置の起動/休止方法は、それぞれ電源回路を有し、第1バス及び第2バスにそれぞれ接続された複数の制御装置が、それぞれ内部で作成した制御信号により制御対象とする機器を制御し、前記制御装置には、前記第2バスに制御信号を出力する第1制御装置と、前記第2バスから制御信号を入力する第2制御装置とが存在する制御システムの各制御装置を起動/休止させる制御装置の起動/休止方法において、第2制御装置を起動させるときは、各第2制御装置を前記第2バスからの制御信号に基づき起動させた後、前記第1バスからの通信信号に基づき休止すべきか否かをそれぞれ判定させ、休止すべきと判定した第2制御装置は、前記第2バスからの制御信号、及び該第2制御装置内で作成した他の制御信号に基づき休止させ、第2制御装置を休止させるときは、前記第2バスからの制御信号、及び該第2制御装置内で作成した他の制御信号に基づき休止させることを特徴とする。
第2発明に係る制御装置の起動/休止方法は、1又は複数の第2制御装置は、前記第2バスへ制御信号を出力することを特徴とする。
第3発明に係る制御装置の起動/休止方法は、第2制御装置を起動/休止させる際に、第2制御装置内の電源回路をオン/オフさせることを特徴とする。
第4発明に係る制御システムは、それぞれ電源回路を有し、それぞれ内部で作成した制御信号により制御対象とする機器を制御する複数の制御装置と、該制御装置を接続する第1バス及び第2バスとを備え、前記制御装置には、前記第2バスに制御信号を出力する手段を有する第1制御装置と、前記第2バスから制御信号を入力する手段を有する第2制御装置とが存在する制御システムにおいて、第2制御装置は、前記第2バスからの制御信号、及び該第2制御装置内で作成した他の制御信号に基づき休止する休止手段と、前記第2バスからの制御信号に基づき起動する起動手段と、該起動手段により起動した後は、前記第1バスからの通信信号に基づき休止すべきか否かを判定する手段とを有し、該手段が休止すべきと判定したときは、前記休止手段により前記第2バスからの制御信号及び他の制御信号に基づき休止するように構成してあることを特徴とする。
第1発明に係る制御装置の起動/休止方法、及び第4発明に係る制御システムでは、複数の制御装置が、それぞれ電源回路を有し、それぞれ内部で作成した制御信号により制御対象とする機器を制御し、第1バス及び第2バスが、複数の制御装置を接続する。制御装置には、第2バスに制御信号を出力する手段を有する第1制御装置と、第2バスから制御信号を入力する手段を有する第2制御装置とが存在する。第2制御装置は、休止手段が、第2バスからの制御信号、及び第2制御装置内で作成した他の制御信号に基づき休止し、起動手段が、第2バスからの制御信号に基づき起動する。起動手段により起動した後は、判定する手段が、第1バスからの通信信号に基づき休止すべきか否かを判定し、判定する手段が休止すべきと判定したときは、休止手段により第2バスからの制御信号及び他の制御信号に基づき休止する。
第5発明に係る制御システムは、前記第2バスへ制御信号を出力する手段を更に有する第2制御装置を、1又は複数備えることを特徴とする。
第2発明に係る制御装置の起動/休止方法、及び第5発明に係る制御システムでは、1又は複数の第2制御装置は、第2バスへ制御信号を出力するので、自ら起動することが可能である。
第6発明に係る制御システムは、前記起動手段及び休止手段は、起動/休止する際に第2制御装置内の電源回路をオン/オフするように構成してあることを特徴とする。
第3発明に係る制御装置の起動/休止方法、及び第6発明に係る制御システムでは、起動手段及び休止手段は、起動/休止する際に第2制御装置内の電源回路をオン/オフする。
第7発明に係る制御装置は、第1バス及び第2バスに接続し、接続した第2バスから制御信号を入力する手段を備えて、内部で作成した制御信号により制御対象とする機器を制御するように構成してある制御装置において、前記第2バスからの制御信号、及び自身で作成した他の制御信号に基づき休止する休止手段と、前記第2バスからの制御信号に基づき起動する起動手段と、該起動手段により起動した後は、前記第1バスからの通信信号に基づき休止すべきか否かを判定する手段とを有し、該手段が休止すべきと判定したときは、前記休止手段により前記制御信号及び他の制御信号に基づき休止するように構成してあることを特徴とする。
この制御装置では、第1バス及び第2バスに接続し、接続した第2バスから制御信号を入力し、内部で作成した制御信号により制御対象とする機器を制御する。休止手段により、第2バスからの制御信号、及び自身で作成した他の制御信号に基づき休止し、起動手段により、第2バスからの制御信号に基づき起動する。起動手段により起動した後は、判定する手段が、第1バスからの通信信号に基づき休止すべきか否かを判定し、判定する手段が休止すべきと判定したときは、休止手段により制御信号及び他の制御信号に基づき休止する。
第8発明に係る制御装置は、前記第2バスへ制御信号を出力する手段を更に備えることを特徴とする。
この制御装置では、第2バスへ制御信号を出力する手段を更に備えるので、自ら起動することが可能である。
第9発明に係る制御装置は、前記起動手段及び休止手段は、起動/休止する際にその電源回路をオン/オフするように構成してあることを特徴とする。
この制御装置では、起動手段及び休止手段は、起動/休止する際にその電源回路をオン/オフする。
第1〜3発明に係る制御装置の起動/休止方法によれば、制御システムにおいて各制御装置が個別に休止することができ、周波数パルス及び周波数フィルタを使用しないのでノイズに強く、スレーブ制御装置からも起動することが可能な制御装置の起動/休止方法を実現することができる。
第4〜6発明に係る制御システムによれば、各制御装置が個別に休止することができ、周波数パルス及び周波数フィルタを使用しないのでノイズに強く、スレーブ制御装置からも起動することが可能な制御システムを実現することができる。
第7〜9発明に係る制御装置によれば、制御システムにおいて個別に休止することができ、周波数パルス及び周波数フィルタを使用しないのでノイズに強く、自ら起動することが可能な制御装置を実現することができる。
本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態の要部構成を示すブロック図である。 スレーブECUの内部構成例を示すブロック図である。 本発明に係る制御システムの動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態のスレーブECUの要部構成を示すブロック図である。 本発明に係る制御システムの動作を示すタイミングチャートである。 スレーブECUの動作例を示す真理値表である。 本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態のスレーブECUの要部構成を示すブロック図である。 本発明に係る制御システムの動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態の要部構成を示すブロック図である。 本発明に係る制御システムの動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態の要部構成を示すブロック図である。 本発明に係る制御システムの動作を示すタイミングチャートである。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態1の要部構成を示すブロック図である。
この制御システムは、バッテリからの電源線7に接続されたマスタECU(制御装置)1、スレーブECUa(制御装置)2、スレーブECUb(制御装置)3及びスレーブECUc(制御装置)4が、それぞれCAN(Controller Area Network)用の通信線(第1バス)6及びウェイクアップ専用線(第2バス)5にバス接続されている。
図2は、スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4と同じ内部構成であるスレーブECU8の内部構成例を示すブロック図である。
このスレーブECU8は、電源線7が電源IC83に接続されている。電源IC83は、バッテリ電圧を5Vに変換して、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと記載)81の電源端子Vcc、及びCANIC82の電源端子に与える。CANIC82には、CAN用の通信線6(CAN−H,CAN−L)がバス接続され、CANIC82は、マイコン81に2線で接続されている。
マイコン81の割込端子INTには、ANDゲート84の出力端子が接続されている。ANDゲート84の一方の入力端子には、ウェイクアップ専用線5(第2バス)がバス接続されている。ANDゲート84の他方の入力端子には、マイコン81の制御信号出力端子SLからの制御信号(他の制御信号)が反転して入力される。
尚、マイコン81は、スレーブECU8の制御対象機器等と接続する図示しないI/Oポートを備えている。
このような内部構成のスレーブECUa2,スレーブECUb3及びスレーブECUc4は、図6に示すECUAの真理値表が示すように作動する。
即ち、マスタECU1が出力するウェイクアップ信号WK(制御信号)がLレベルであり、スレーブECU8(スレーブECUa2〜スレーブECUc4)の制御信号出力端子SLからの制御信号がHレベルであるとき、割込端子INTへの入力信号はLレベルであり、スレーブECU8は通常モード(ウェイクアップ状態)である。(パターン1)
ウェイクアップ信号WKがLレベルであり、スレーブECU8の制御信号出力端子SLからの制御信号がLレベルであるとき、割込端子INTへの入力信号はLレベルとなり、スレーブECU8は通常モード(ウェイクアップ状態)である。(パターン2)
ウェイクアップ信号WKがHレベルであり、スレーブECU8の制御信号出力端子SLからの制御信号がHレベルであるとき、割込端子INTへの入力信号はLレベルとなり、スレーブECU8は通常モード(ウェイクアップ状態)である。(パターン3)
ウェイクアップ信号WKがHレベルであり、スレーブECU8の制御信号出力端子SLからの制御信号がLレベルであるとき、割込端子INTへの入力信号はHレベルとなり、スレーブECU8は省電力モード(スリープ状態)である。(パターン4)
ここで、スレーブECU8の制御信号出力端子SLからの制御信号がLレベルのときに、スレーブECU8をスリープ状態にするのは、マイコンによっては、スリープ時にI/Oポートが入力ポートに変わり、Hレベル信号を出力できない場合があるからである。
マスタECU1の内部構成は、図9に示すマスタECU1の内部構成と同様であり、電源線7が電源IC13に接続されている。電源IC13は、バッテリ電圧を5Vに変換して、マイコン11の電源端子Vcc、及びCANIC12の電源端子に与える。CANIC12には、CAN用の通信線6(CAN−H,CAN−L)がバス接続され、CANIC12は、マイコン11に2線で接続されている。
マイコン11は、ウェイクアップ信号WKを出力する為のウェイクアップ端子WKmが、インバータ14及び抵抗15を通じてNPN型トランジスタ16のベースに接続されている。トランジスタ16のエミッタは接地され、コレクタは1kΩの抵抗を通じてウェイクアップ専用線5に接続されている。ウェイクアップ専用線5は、100kΩのプルアップ抵抗18を通じてバッテリ電源に接続されている。尚、本実施の形態1の場合は、ウェイクアップ端子WKmに接続されたこれらのワイヤードAND回路は無くても良い。
また、マイコン11には、図示しないI/Oポートを通じて、アンテナ及び各種スイッチ等が接続されている。
以下に、このような構成の制御システムの動作を、それを示す図3のタイミングチャートを参照しながら説明する。
ここで、マスタECU1は、スレーブECUを起動させるとき、ウェイクアップ信号WKをLレベルにし、それ以外のときは、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする。
スレーブECUは、ウェイクアップ中は、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルにし、スリープ条件が成立したときに、その制御信号をLレベルにする。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4の全てが作動状態である場合(図3(a)、S4)、マスタECU1においては、スレーブECUの何れかをウェイクアップ状態にする要因は無く(b)、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする(c)。スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4においては、各マイコン81はウェイクアップ状態であり(d)(f)(h)、制御信号出力端子SLからの制御信号はHレベルである(e)(g)(i)。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4の全てが停止状態である場合(図3(a)、S5)、マスタECU1においては、スレーブECUの何れかをウェイクアップ状態にする要因は無く(b)、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする(c)。スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4においては、各マイコン81はスリープ状態であり(d)(f)(h)、制御信号出力端子SLからの制御信号はLレベルである(e)(g)(i)。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4の何れかのみ(例えば、スレーブECUa2)が作動状態になる場合(図3(a))、マスタECU1においては、マイコン11が、スレーブECUa2のみをウェイクアップ状態にする要因を検出し(b)、ウェイクアップ信号WKをLレベルにする((c)、S6)。次いで、マイコン11は、スレーブECUa2をウェイクアップ状態にする要因を通信線6により送信する。
ウェイクアップ信号WKがLレベルになる((c)、S6)ことにより、スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4においては、各マイコン81がウェイクアップ状態になる((d)(f)(h)、S7)。次いで、各マイコン81(判定する手段)は、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルにして、通信線6によりスレーブECUをウェイクアップ状態にする要因を取得し、その要因が自身に関するものか否かを判定する((e)(g)(i)、S8)。
ウェイクアップ状態にする要因が自身に関するものであったスレーブECU(ここでは、スレーブECUa2)のマイコン81は、制御信号出力端子SLからの制御信号を引続きHレベルにして(e)、ウェイクアップ状態を継続する((d)、S9)。次いで、その要因を確認した旨を通信線6によりマスタECU1へ送信する(S10)。
ウェイクアップ状態にする要因が自身に関するものでなかったスレーブECU(ここでは、スレーブECUb3、スレーブECUc4)のマイコン81は、制御信号出力端子SLからの制御信号をLレベルにする((g)(i)、S9)。次いで、その要因を確認した旨を通信線6によりマスタECU1へ送信する(S10)。
マスタECU1においては、マイコン11は、スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4から、その要因を確認した旨の信号を通信線6により受取った後、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする((c)、S11)。
スレーブECUa2のマイコン81は、ウェイクアップ信号WKがHレベルになると((c)、S11)、制御信号出力端子SLからの制御信号を引続きHレベルにして(e)、ウェイクアップ状態を継続する((d)、S12)。
スレーブECUb3、スレーブECUc4のマイコン81は、ウェイクアップ信号WKがHレベルになると((c)、S11)、再度スリープ状態になる((f)(h)、S12)。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4の全てが停止状態である場合(図3(a))、マスタECU1においては、スレーブECUの何れかをウェイクアップ状態にする要因は無く(b)、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする(c)。スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4においては、各マイコン81はスリープ状態であり(d)(f)(h)、制御信号出力端子SLからの制御信号はLレベルである(e)(g)(i)。
(実施の形態2)
図4は、本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態2のスレーブECUの要部構成を示すブロック図である。
この制御システムの構成例は、図1の実施の形態1の要部構成を示すブロック図と同様であり、図1に示すスレーブECUa2,スレーブECUb3及びスレーブECUc4の内部構成例が、図4に示すECUB9と同様となっている。
このECUB9は、電源線7が電源IC93に接続されている。電源IC93は、バッテリ電圧を5Vに変換して、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと記載)91の電源端子Vcc、及びCANIC92の電源端子に与える。CANIC92には、CAN用の通信線6(CAN−H,CAN−L)がバス接続され、CANIC92は、マイコン91に2線で接続されている。
電源IC93の制御端子INHには、ANDゲート94の出力端子が接続されている。ANDゲート94の一方の入力端子には、ウェイクアップ専用線5がバス接続されている。ANDゲート94の他方の入力端子には、マイコン91の制御信号出力端子SLからの制御信号が反転して入力される。ANDゲート94は、電源IC93以外の図示しない電源に接続されている。
尚、マイコン91は、ECUB9の制御対象機器等と接続する図示しないI/Oポートを備えている。
このような内部構成のスレーブECUa2,スレーブECUb3及びスレーブECUc4は、図6に示すECUBの真理値表が示すように作動する。
即ち、マスタECU1が出力するウェイクアップ信号WKがLレベルであり、ECUB9(スレーブECUa2〜スレーブECUc4)の制御信号出力端子SLからの制御信号がHレベルであるとき、制御端子INHへの入力信号はLレベルであり、ECUB9には電源IC93から5V電源が供給される。(パターン1)
ウェイクアップ信号WKがLレベルであり、ECUB9の制御信号出力端子SLからの制御信号がLレベルであるとき、制御端子INHへの入力信号はLレベルであり、ECUB9には電源IC93から5V電源が供給される。(パターン2)
ウェイクアップ信号WKがHレベルであり、ECUB9の制御信号出力端子SLからの制御信号がHレベルであるとき、制御端子INHへの入力信号はLレベルとなり、ECUB9には電源IC93から5V電源が供給される。(パターン3)
ウェイクアップ信号WKがHレベルであり、ECUB9の制御信号出力端子SLからの制御信号がLレベルであるとき、制御端子INHへの入力信号はHレベルとなり、ECUB9への電源IC93からの5V電源は遮断される。(パターン4)
本実施の形態2の制御システム及び制御装置の他の構成は、上述した実施の形態1の制御システム及び制御装置の構成と同様であるので、説明を省略する。
以下に、このような構成の制御システムの動作を、それを示す図5のタイミングチャートを参照しながら説明する。
ここで、マスタECU1は、スレーブECUを起動させるとき、ウェイクアップ信号WKをLレベルにし、それ以外のときは、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする。
スレーブECUは、オンであるとき、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルにし、オフになる条件が成立したときに、その制御信号をLレベルにする。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4の全てがオンである場合(図5(a))、マスタECU1のマイコン11は、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする(b)。スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4においては、各マイコン81は、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルにしており(c)(e)(g)、それぞれ電源IC93からの5V電源はオンになっている(d)(f)(h)。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4の全てがオフである場合(a)、マスタECU1のマイコン11は、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする(b)。スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4においては、各マイコン81は、制御信号出力端子SLからの制御信号をLレベルにしており(c)(e)(g)、それぞれ電源IC93からの5V電源はオフになっている(d)(f)(h)。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4の何れか(例えば、スレーブECUa2、スレーブECUb3)がオンになる場合(a)、マスタECU1においては、マイコン11が、スレーブECUa2及びスレーブECUb3をオンにする要因を検出し、ウェイクアップ信号WKをLレベルにする(b)。次いで、マイコン11は、スレーブECUa2及びスレーブECUb3をオンにする要因を通信線6により送信する。
ウェイクアップ信号WKがLレベルになる(b)ことにより、スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4においては、電源IC93からの5V電源がオンになる(d)(f)(h)。次いで、各マイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルにして(c)(e)(g)、通信線6によりスレーブECUをオンにする要因を取得し、その要因が自身に関するものか否かを判定する。
スレーブECUをオンにする要因が自身に関するものであったスレーブECU(ここでは、スレーブECUa2、スレーブECUb3)のマイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号を引続きHレベルにして(c)(e)、電源IC93からの5V電源のオン状態を継続する(d)(f)。次いで、その要因を確認した旨を通信線6によりマスタECU1へ送信する。
スレーブECUをオンにする要因が自身に関するものでなかったスレーブECU(ここでは、スレーブECUc4)のマイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号をLレベルにする(g)。次いで、その要因を確認した旨を通信線6によりマスタECU1へ送信する。
マスタECU1においては、マイコン11は、スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4から、その要因を確認した旨の信号を通信線6により受取った後、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする(b)。
スレーブECUa2及びスレーブECUb3のマイコン91は、ウェイクアップ信号WKがHレベルになると(b)、制御信号出力端子SLからの制御信号を引続きHレベルにして(c)(e)、電源IC93からの5V電源のオン状態を継続する(d)(f)。
スレーブECUc4では、ウェイクアップ信号WKがHレベルになると(b)、電源IC93からの5V電源が再度オフになる(h)。
スレーブECUa2及びスレーブECUb3がオンの状態から、スレーブECUb3及びスレーブECUc4がオフの状態になる場合(a)、スレーブECUb3のマイコン91が、制御信号出力端子SLからの制御信号をLレベルにする(e)。これにより、スレーブECUb3の電源IC93からの5V電源がオフになる(f)。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4の全てがオフである場合(a)、マスタECU1においては、ウェイクアップ信号WKはHレベルである(b)。スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4においては、各マイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号はLレベルである(c)(e)(g)。従って、スレーブECUa2、スレーブECUb3及びスレーブECUc4の各電源IC93からの5V電源はオフになっている(d)(f)(h)。
(実施の形態3)
図7は、本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態3のスレーブECUの要部構成を示すブロック図である。
この制御システムの構成例は、図1の実施の形態1の要部構成を示すブロック図と同様であり、図1に示すスレーブECUa2の内部構成例が、図7に示すECU10と同様となっており、図1に示すスレーブECUb3の内部構成例が、図4に示すECUB9と同様となっている。
このECU10は、電源線7が電源IC938に接続されている。電源IC93は、バッテリ電圧を5Vに変換して、マイコン101の電源端子Vcc、及びCANIC92の電源端子に与える。CANIC92には、CAN用の通信線6(CAN−H,CAN−L)がバス接続され、CANIC92は、マイコン101に2線で接続されている。
電源IC93の制御端子INHには、ANDゲート94の出力端子が接続されている。ANDゲート94の一方の入力端子には、ウェイクアップ専用線5がバス接続されている。ANDゲート94の他方の入力端子には、マイコン101の制御信号出力端子slからの制御信号が反転して入力される。ANDゲート94は、電源IC93以外の図示しない電源に接続されている。
マイコン101は、ウェイクアップ信号WKを出力する為のウェイクアップ端子wkが、抵抗96を通じてNPNトランジスタ97のベースに接続されている。トランジスタ97のエミッタは接地され、コレクタは1kΩの抵抗98を通じてウェイクアップ専用線5に接続されている。これらのワイヤードAND回路は、上述したマスタECU1のワイヤードAND回路に連携するものである。
また、マイコン101は、ECU10の制御対象機器等と接続する図示しないI/Oポートを備えている。
本実施の形態3の制御システム及び制御装置の他の構成は、上述した実施の形態1の制御システム及び制御装置の構成と同様であるので、説明を省略する。
以下に、このような構成の制御システムの動作を、それを示す図8のタイミングチャートを参照しながら説明する。
ここで、マスタECU1は、スレーブECUを起動させるとき、ウェイクアップ信号WKをLレベルにし、それ以外のときは、ウェイクアップ信号WKをHレベルにする。
スレーブECUは、オンであるとき、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルにし、オフになる条件が成立したときに、その制御信号をLレベルにする。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びその他のスレーブECUの全てがオンである場合(図8(a))、マスタECU1のマイコン11は、ウェイクアップ端子WKmからの信号をHレベルにする(b)。
スレーブECUa2においては、マイコン101は、ウェイクアップ端子wkからの信号をLレベルにし(c)、制御信号出力端子slからの制御信号をHレベルにしており(d)、電源IC93からの5V電源はオンになっている(e)。ウェイクアップ端子WKm,wkからの信号によりウェイクアップ信号WKはHレベルである(h)。
スレーブECUb3においては、マイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルにしており(f)、電源IC93からの5V電源はオンになっている(g)。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びその他のスレーブECUの全てがオフである場合(a)、マスタECU1のマイコン11は、ウェイクアップ端子WKmからの信号をHレベルにする(b)。
スレーブECUa2においては、マイコン101は、ウェイクアップ端子wkからの信号はLレベルであり(c)、制御信号出力端子slからの制御信号もLレベルであり(d)、電源IC93からの5V電源はオフになっている(e)。ウェイクアップ端子WKm,wkからの信号によりウェイクアップ信号WKはHレベルである(h)。
スレーブECUb3においては、マイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号をLレベルにしており(f)、電源IC93からの5V電源はオフになっている(g)。
スレーブECUa2のみをオンにする場合(a)、マスタECU1においては、マイコン11が、スレーブECUa2をオンにする要因を検出し、ウェイクアップ端子WKmからの信号をLレベルにする(b)。これにより、ウェイクアップ信号WKもLレベルになる(h)。次いで、マイコン11は、スレーブECUa2をオンにする要因を通信線6により送信する。
ウェイクアップ信号WKがLレベルになる(h)ことにより、スレーブECUa2においては、電源IC93からの5V電源がオンになる(e)。次いで、マイコン101は、制御信号出力端子slからの制御信号をHレベルにする(d)。次いで、通信線6によりスレーブECUをオンにする要因を取得し、その要因が自身に関するものか否かを判定する。
ウェイクアップ信号WKがLレベルになる(h)ことにより、スレーブECUb3においては、電源IC93からの5V電源がオンになる(g)。次いで、マイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルにして(f)、通信線6によりスレーブECUをオンにする要因を取得し、その要因が自身に関するものか否かを判定する。
スレーブECUをオンにする要因が自身に関するものであったスレーブECUa2のマイコン101は、制御信号出力端子slからの制御信号を引続きHレベルにする(d)。これにより、電源IC93からの5V電源のオン状態を継続し(e)、次いで、その要因を確認した旨を通信線6によりマスタECU1へ送信する。
スレーブECUをオンにする要因が自身に関するものでなかったスレーブECUc4のマイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号をLレベルにする(f)。次いで、その要因を確認した旨を通信線6によりマスタECU1へ送信する。
マスタECU1においては、マイコン11は、スレーブECUa2、スレーブECUb3及びその他のスレーブECUから、その要因を確認した旨の信号を通信線6により受取った後、ウェイクアップ端子WKmからの信号をHレベルにする(b)。これにより、ウェイクアップ信号WKもHレベルになる(h)。
スレーブECUa2のマイコン101は、ウェイクアップ信号WKがHレベルになると(b)、制御信号出力端子slからの制御信号を引続きHレベルにし(d)、電源IC93からの5V電源のオン状態を継続する(e)。
スレーブECUb3のマイコン91は、ウェイクアップ信号WKがHレベルになると(h)、電源IC93からの5V電源を再度オフにする(g)。
スレーブECUa2がオンの状態から、スレーブECUa2がスレーブECUb3を起動させる場合(a)、スレーブECUa2のマイコン101が、ECUb3をオンにする要因を検出し、ウェイクアップ端子wkからの信号をHレベルにする(c)。これにより、ウェイクアップ信号WKがLレベルになる(h)。次いで、マイコン101は、スレーブECUb3をオンにする要因を通信線6により送信する。
ウェイクアップ信号WKがLレベルになる(h)ことにより、スレーブECUb3においては、電源IC93からの5V電源がオンになる(g)。次いで、マイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルにして(f)、通信線6によりスレーブECUをオンにする要因を取得し、その要因が自身に関するものか否かを判定する。
スレーブECUをオンにする要因が自身に関するものであったスレーブECUb3のマイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号を引続きHレベルにする(f)。これにより、電源IC93からの5V電源のオン状態を継続し(g)、次いで、その要因を確認した旨を通信線6によりスレーブECUa2へ送信する。
スレーブECUをオンにする要因が自身に関するものでなかったその他のスレーブECUのマイコン91は、制御信号出力端子SLからの制御信号をLレベルにし、次いで、その要因を確認した旨を通信線6によりスレーブECUa2へ送信する。
スレーブECUa2においては、マイコン101は、スレーブECUb3及びその他のスレーブECUから、その要因を確認した旨の信号を通信線6により受取った後、ウェイクアップ端子wkからの信号をLレベルにする(c)。これにより、ウェイクアップ信号WKがHレベルになる(h)。
スレーブECUb3のマイコン91は、ウェイクアップ信号WKがHレベルになると(h)、制御信号出力端子SLからの制御信号を引続きHレベルにし(f)、電源IC93からの5V電源のオン状態を継続する(g)。
その他のスレーブECUのマイコン91は、ウェイクアップ信号WKがHレベルになると、電源IC93からの5V電源を再度オフにする。
スレーブECUa2、スレーブECUb3及びその他のスレーブECUの全てがオフである場合(a)、マスタECU1においては、ウェイクアップ端子WKmからの信号はHレベルである(b)。スレーブECUa2、スレーブECUb3及びその他のスレーブECUにおいては、各マイコンは、制御信号出力端子からの制御信号をLレベルにする(d)(f)。従って、スレーブECUa2、スレーブECUb3及びその他のスレーブECUの各電源IC93からの5V電源はオフになっている(e)(g)。
ウェイクアップ端子WKmからの信号がHレベルであり(b)、スレーブECUa2のマイコン101のウェイクアップ端子wkからの信号がLレベルであるから(c)、ウェイクアップ信号WKはHレベルである(h)。
(実施の形態4)
図9は、本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態4の要部構成を示すブロック図である。
この制御システムは、車両に搭載されており、バッテリからの電源線7に接続されたマスタECU(制御装置)1、ボディーECUA(制御装置)8a及びシートECUB(制御装置)9aが、それぞれCAN用の通信線6及びウェイクアップ専用線5にバス接続されている。マスタECU1は、ドアキーを遠隔操作する為のスマートエントリECUである。
ボディーECUA8aは、スリープ状態から自力で起動することが可能であり、電源線7が電源IC83に接続されている。電源IC83は、バッテリ電圧を5Vに変換して、マイコン81aの電源端子Vcc、及びCANIC82の電源端子に与える。CANIC82には、CAN用の通信線6(CAN−H,CAN−L)がバス接続され、CANIC82は、マイコン81aに2線で接続されている。
マイコン81aの割込端子INTには、ANDゲート84の出力端子が接続されている。ANDゲート84の一方の入力端子には、ウェイクアップ専用線5がバス接続されている。ANDゲート84の他方の入力端子には、マイコン81aの制御信号出力端子SLからの制御信号が反転して入力される。
マイコン81aは、ウェイクアップ信号WKを出力するウェイクアップ端子WKsを備えており、ウェイクアップ端子WKsは、抵抗86を通じてNPNトランジスタ87のベースに接続されている。トランジスタ87のエミッタは接地され、コレクタは1kΩの抵抗88を通じてウェイクアップ専用線5に接続されている。
尚、マイコン81aは、ボディーECUA8aの制御対象機器であるドライバ席ドアカーテシ及び各種スイッチ等と接続する図示しないI/Oポートを備えている。
マスタECU1の内部構成例は、実施の形態1において説明してあるので、ここでは説明を省略する。また、シートECUB9aの内部構成例は、実施の形態2において説明したECUB9(図4)の内部構成と同様であるので、説明を省略する。
以下に、このような構成の制御システムの動作を、それを示す図10のタイミングチャートを参照しながら説明する。
車両がエンジンオフ状態で駐車しており、運転手が車両から離れている場合(S20)、スマートエントリECU(マスタECU)1は作動しており、マイコン11のウェイクアップ端子WKmが出力する信号はHレベルである(図10(a))。
ボディーECUA8aのマイコン81aは、スリープ状態であり(b)、制御信号出力端子SLからの制御信号はLレベルであり(c)、ウェイクアップ端子WKsが出力する信号はLレベルである(d)。
シートECUB9aのマイコン91は、スリープ(電源IC93オフ)状態であり(e)、制御信号出力端子SLからの制御信号はLレベルである(f)。
ウェイクアップ端子WKm,WKsが出力する信号により、ウェイクアップ信号WKはHレベルである(g)。
運転手が接近して来たことをスマートエントリECU1のマイコン11が検出すると(S21)、スマートエントリECU1は、ウェイクアップ端子WKmが出力する信号をLレベルにする(a)。
これにより、ウェイクアップ信号WKもLレベルになり(g)、ボディーECUA8aのマイコン81aは、ウェイクアップ状態となり(b)、制御信号出力端子SLからの制御信号はHレベルとなる(c)。ウェイクアップ端子WKsが出力する信号は引続きLレベルである(d)。
シートECUB9aのマイコン91は、ウェイクアップ(電源IC93オン)状態となり(e)、制御信号出力端子SLからの制御信号はHレベルとなる(f)。
スマートエントリECU1のマイコン11は、次に、運転手が接近して来たことを、ボディーECUA8aのマイコン81a及びシートECUB9aのマイコン91へ、通信線6により通知する(S23)。
これにより、ボディーECUA8aのマイコン81aは、人が乗車する準備の為に引続きウェイクアップ状態となり(b)、制御信号出力端子SLからの制御信号も引続きHレベルとし(c)、ウェイクアップ端子WKsが出力するウェイクアップ信号WKも引続きLレベルとする((d)、S24)。次いで、運転手が接近して来たことを確認した旨を通信線6によりスマートエントリECU1へ返信する。
シートECUB9aのマイコン91は、人が乗車することには関係ないので、ウェイクアップ(電源IC93オン)状態ではあるが(e)、制御信号出力端子SLからの制御信号をLレベルとする((f)、S24)。次いで、運転手が接近して来たことを確認した旨を通信線6によりスマートエントリECU1へ返信する。
スマートエントリECU1のマイコン11は、ボディーECUA8aのマイコン81a及びシートECUB9aのマイコン91から、運転手が接近して来たことを確認した旨の返信を受取ると、ウェイクアップ端子WKmが出力する信号をHレベルにする((a)、S25)。これにより、ウェイクアップ信号WKもHレベルになり(g)、シートECUB9aのマイコン91は、スリープ(電源IC93オフ)状態になる(e)。
運転手がドライバ席ドアを開いたことをボディーECUA8aのマイコン81aが検出すると(S26)、マイコン81aは、ウェイクアップ端子WKsが出力する信号をHレベルにする((d)、S27)。
これにより、ウェイクアップ信号はLレベルになり(g)、シートECUB9aのマイコン91は、ウェイクアップ(電源IC93オン)状態となり(e)、制御信号出力端子SLからの制御信号はHレベルとなる(f)。
ボディーECUA8aのマイコン81aは、次に、運転手がドライバ席ドアを開いたことを、シートECUB9aのマイコン91へ、通信線6により通知する(S28)。
これにより、シートECUB9aのマイコン91は、メモリシートが作動する準備の為、ウェイクアップ(電源IC93オン)状態になり((e)、S29)、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルとする(f)。次いで、運転手がドライバ席ドアを開いたことを確認した旨を通信線6によりボディーECUA8aのマイコン81aへ返信する。
ボディーECUA8aのマイコン81aは、シートECUB9aのマイコン91から、運転手がドライバ席ドアを開いたことを確認した旨の返信を受取ると、ウェイクアップ端子WKsが出力する信号をLレベルにする((d)、S30)。これにより、ウェイクアップ信号WKがHレベルになり(g)、シートECUB9aのマイコン91は、ウェイクアップ(電源IC93オン)状態になる(e)。
(実施の形態5)
図11は、本発明に係る制御装置の起動/休止方法、制御システム及び制御装置の実施の形態5の要部構成を示すブロック図である。
この制御システムは、車両に搭載されており、バッテリからの電源線7に接続されたマスタECU(制御装置)1、シートECUB(制御装置)9a及びパワースライドドアECUB(制御装置)9bが、それぞれCAN用の通信線6及びウェイクアップ専用線5にバス接続されている。マスタECU1はボディーECU1である。
マスタECU1の内部構成例は、実施の形態1において説明してあるので、ここでは説明を省略する。また、シートECUB9a及びパワースライドドアECUB9bの内部構成例は、実施の形態2において説明したECUB9(図4)の内部構成と同様であるので、説明を省略する。
以下に、このような構成の制御システムの動作を、それを示す図12のタイミングチャートを参照しながら説明する。
この制御システムでは、ボディーECU1は、車両が走行状態であると判断した場合、ウェイクアップ端子WKmが出力する信号をLレベルにする(a)。これにより、ウェイクアップ信号WKもLレベルになり(d)(g)、シートECUB9a及びパワースライドドアECUB9bの各マイコン91は、ウェイクアップ状態になり(b)(e)、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルとする(c)(f)。
この状態で、ボディーECU1は、車両が走行状態であると判断したことを通信線6にてパワースライドドアECUB9b及びシートECUB9aへ通知する。
パワースライドドアECUB9bおよびシートECUB9aは、通知を受けて、自身が非作動であることを確認し、ボディーECU1へ休止可能であることを返信して、制御信号出力端子SLからの制御信号をLレベルとする(c)(f)。
ボディーECU1は、返信を受取ると、ウェイクアップ端子WKmが出力する信号をHレベルにし(a)、ウェイクアップ信号WKもHレベルになる(d)(g)。これにより、シートECUB9a及びパワースライドドアECUB9bの各マイコン91は、スリープ状態になり(b)(e)、車両が走行中に、非作動であるシートECUB9a及びパワースライドドアECUB9bの各消費電流をカットし、燃費向上につなぐことができる。
ボディーECU1は、車両が停止状態であると判断した場合、ウェイクアップ端子WKmが出力する信号をLレベルにする(a)。これにより、ウェイクアップ信号WKもLレベルになり(d)(g)、シートECUB9a及びパワースライドドアECUB9bの各マイコン91は、ウェイクアップ状態になり(b)(e)、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルとする(c)(f)。
この状態で、ボディーECU1は、車両が停止状態であると判断したことを通信線6にてパワースライドドアECUB9b及びシートECUB9aへ通知する。
パワースライドドアECUB9bおよびシートECUB9aは、通知を受けて、ボディーECU1へ停止状態通知を受けたことを返信すると共に、制御信号出力端子SLからの制御信号をHレベルに維持する(c)(f)。
ボディーECU1は、返信を受取ると、ウェイクアップ端子WKmが出力する信号をHレベルにし(a)、ウェイクアップ信号WKもLレベルになる(d)(g)。これにより、シートECUB9a及びパワースライドドアECUB9bの各マイコン91は、ウェイクアップ状態を継続する(b)(e)。
1 マスタECU(制御装置、スマートエントリECU、ボディーECU)
2 スレーブECUa(制御装置)
3 スレーブECUb(制御装置)
4 スレーブECUc(制御装置)
5 ウェイクアップ専用線(第2バス)
6 通信線(第1バス)
7 電源線
8 スレーブECU
8a ボディーECUA(制御装置)
9 ECUB
9a シートECUB(制御装置)
9b パワースライドドアECUB(制御装置)
10 ECU
11,81,81a,91,101 マイクロコンピュータ(マイコン)
12,82,92,CANIC
13,83,93 電源IC
84,94 ANDゲート

Claims (9)

  1. それぞれ電源回路を有し、第1バス及び第2バスにそれぞれ接続された複数の制御装置が、それぞれ内部で作成した制御信号により制御対象とする機器を制御し、前記制御装置には、前記第2バスに制御信号を出力する第1制御装置と、前記第2バスから制御信号を入力する第2制御装置とが存在する制御システムの各制御装置を起動/休止させる制御装置の起動/休止方法において、
    第2制御装置を起動させるときは、各第2制御装置を前記第2バスからの制御信号に基づき起動させた後、前記第1バスからの通信信号に基づき休止すべきか否かをそれぞれ判定させ、休止すべきと判定した第2制御装置は、前記第2バスからの制御信号、及び該第2制御装置内で作成した他の制御信号に基づき休止させ、第2制御装置を休止させるときは、前記第2バスからの制御信号、及び該第2制御装置内で作成した他の制御信号に基づき休止させることを特徴とする制御装置の起動/休止方法。
  2. 1又は複数の第2制御装置は、前記第2バスへ制御信号を出力する請求項1記載の制御装置の起動/休止方法。
  3. 第2制御装置を起動/休止させる際に、第2制御装置内の電源回路をオン/オフさせる請求項1記載の制御装置の起動/休止方法。
  4. それぞれ電源回路を有し、それぞれ内部で作成した制御信号により制御対象とする機器を制御する複数の制御装置と、該制御装置を接続する第1バス及び第2バスとを備え、前記制御装置には、前記第2バスに制御信号を出力する手段を有する第1制御装置と、前記第2バスから制御信号を入力する手段を有する第2制御装置とが存在する制御システムにおいて、
    第2制御装置は、前記第2バスからの制御信号、及び該第2制御装置内で作成した他の制御信号に基づき休止する休止手段と、前記第2バスからの制御信号に基づき起動する起動手段と、該起動手段により起動した後は、前記第1バスからの通信信号に基づき休止すべきか否かを判定する手段とを有し、該手段が休止すべきと判定したときは、前記休止手段により前記第2バスからの制御信号及び他の制御信号に基づき休止するように構成してあることを特徴とする制御システム。
  5. 前記第2バスへ制御信号を出力する手段を更に有する第2制御装置を、1又は複数備える請求項4記載の制御システム。
  6. 前記起動手段及び休止手段は、起動/休止する際に第2制御装置内の電源回路をオン/オフするように構成してある請求項4記載の制御システム。
  7. 第1バス及び第2バスに接続し、接続した第2バスから制御信号を入力する手段を備えて、内部で作成した制御信号により制御対象とする機器を制御するように構成してある制御装置において、
    前記第2バスからの制御信号、及び自身で作成した他の制御信号に基づき休止する休止手段と、前記第2バスからの制御信号に基づき起動する起動手段と、該起動手段により起動した後は、前記第1バスからの通信信号に基づき休止すべきか否かを判定する手段とを有し、該手段が休止すべきと判定したときは、前記休止手段により前記制御信号及び他の制御信号に基づき休止するように構成してあることを特徴とする制御装置。
  8. 前記第2バスへ制御信号を出力する手段を更に備える請求項7記載の制御装置。
  9. 前記起動手段及び休止手段は、起動/休止する際にその電源回路をオン/オフするように構成してある請求項7記載の制御装置。
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