JP5393240B2 - 遠隔操縦システム - Google Patents

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本発明は、直観的なグラフィカル・インタフェースにより、無人車両等の移動体を遠隔操縦するのに用いられる遠隔操縦システムに関するものである。
この種の従来技術としては、「ユーザにロボットを遠隔操縦させることができる方法」とした名称で特許文献1に開示されているものがある。
この特許文献1に記載された方法は、ロボット(移動体)の周辺の領域を表す画像情報を供給する段階と、前記画像情報を用いて、前記ロボットの周辺の領域を表すユーザ知覚画像を供給する段階と、ユーザに画像においてロボットが移動すべき方へ一つ以上の目標を指定させることができる段階と、ロボットを前記目標に向けて移動させることができる段階とを具備したことを内容としたものである。
特表2003−532218号公報
ところが、上記したような移動体の遠隔操縦においては、通信の電波状況や中継点の数などによりデータ伝送の遅れ時間が変化し、これに伴って受信側におけるデータの受信遅れ時間が変化し、これにより画像を見ながら行う遠隔操縦が困難になることがある。
すなわち、データの受信遅れ時間が増加した場合には、画像において、移動体の速度が急に低下したように見え、また、データの受信遅れ時間が減少した場合には、画像において、移動体の速度が急に上昇したように見えて、操縦者に誤認識を与えることがある。そして、とくに移動体の操舵を行うときに、上記の誤認識を招くような状況が発生すると、操縦のテンポが崩れて正しいタイミングでの遠隔操縦が困難になるという問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
また、上記のようなデータ伝送の遅れ時間の変化を起因とする遠隔操縦性の低下は、移動体の移動速度が高くなるほど顕著に現われる傾向がある。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、受信側においてデータの受信遅れ時間に変化が生じた場合であっても、画像が急激に変化するような事態を防ぐことができ、これにより操縦者に誤認識を与えないようにして移動体の遠隔操縦性を高めることができる遠隔操縦システムを提供することを目的としている。
本発明の遠隔操縦システムは、移動領域の画像を取得する撮像部を搭載した移動体と、その撮像部によって取得した画像を表示する表示部、及びその表示部に表示された画像に基づいて移動体を遠隔操縦するための操作部を備えた遠隔操縦装置を有する遠隔操縦システムである。
そして、遠隔操縦システムは、遠隔操縦装置が、移動体からのデータを受信して処理する受信処理手段と、撮像部による画像を表示部に表示するために受信処理手段からのデータを処理するデータ処理手段と、受信処理手段からのデータを蓄積し且つデータ処理手段へ出力するデータを所定時間遅延させるFIFO(First In First Out)バッファメモリを備えると共に、FIFOバッファメモリの目標遅れ時間と受信遅れ時間との差に基づいてバッファ遅延時間を算出し且つ受信遅れ時間の変動に応じて目標遅れ時間を増減させる機能を有する構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
本発明の遠隔操縦システムによれば、受信処理手段とデータ処理手段の間に、データを蓄積し且つ同データを所定時間遅延させるバッファメモリを介在させたことで、受信側においてデータの受信遅れ時間が変化した場合でも、画像が急激に変化するような事態を防ぐことができ、これにより操縦者に誤認識を与えないようにして移動体の遠隔操縦性を高めることができる。また、目標遅れ時間と受信遅れ時間との差に基づいてバッファ遅延時間を算出し、且つ受信遅れ時間の変動に応じて目標遅れ時間を増減させることから、操縦者の違和感を抑えながら通信状態の大きな変動に対応することができる。さらに、移動体の移動速度が高い場合でも、画像を安定させて良好な遠隔操縦性を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る遠隔操縦システムの全体構成を示す説明図である。 移動体に設けた制御回路のブロック図である。 遠隔操縦装置に設けた制御回路のブロック図である。 表示部に表示した画像の一例を示す説明図である。 表示部に表示した画像の他の例を示す夫々説明図(A)(B)である。 遠隔操縦装置の制御フローチャート(A)(B)である。 受信遅れ時間及びバッファ遅延時間の変化を示すグラフ(A)(B)である。
以下、図面に基づいて、本発明の遠隔操縦システムの一実施形態を説明する。
図1に示す遠隔操縦システムAは、移動体の一例である無人車両Bと、遠隔操縦装置Cとを有している。
無人車両Bは、一般の乗用車両のハンドル、アクセル及びブレーキを、CPU(Central Processing Unit)やインターフェース回路(いずれも図示しない)等からなる車両制御用コンピュータ10によって操作できるように、各種のアクチュエータを付加した構成を有している。
車両制御用コンピュータ10には、図2に示すように、イーサネット(登録商標)11を介して無線LAN12、アンテナ13、及び撮像部の一例であるオンボードカメラ14が接続してあり、また、GPS(Global Positioning System)15や、バーチカルジャイロ16がそれぞれ接続してある。
車両制御用コンピュータ10の出力側には、モータドライバ17を介して、ステアリング用アクチュエータ18、ブレーキ/アクセル用アクチュエータ19が接続してあり、また、車速パルス20が接続してある。
オンボードカメラ14は、無人車両Bの走行方向に向けて配置してあり、移動領域の画像を取得する。GPS15は、無人車両Bの位置情報を取得するためのものである。バーチカルジャイロ16は、無人車両B及びオンボードカメラ14の光軸姿勢(向き)情報を取得するもので、例えば姿勢角(ロール、ピッチ角度と角速度)、ヨー角速度、及びX,Y,Zの3軸の加速度を出力する。車速パルス20は、無人車両Bの移動速度をパルス情報として出力するもので、例えばホール素子等である。
車両制御用コンピュータ10は、イーサネット(登録商標)11、無線LAN12及びアンテナ13を通じて、上記したオンボードカメラ14、GPS15、バーチカルジャイロ16で取得した各種の情報を、後述する遠隔操縦装置Cに向けて送信する機能の他、その遠隔操縦装置Cから送信される走行経路や車速指令情報などの各種の情報に基づいて、ステアリング用アクチュエータ18、ブレーキ/アクセル用アクチュエータ19をモータドライバ17を介して駆動制御する機能を有している。
次に、遠隔操縦装置Cについて説明する。
遠隔操縦装置Cは、装置本体30と、これと別体の無線通信用アンテナ40とを有している。装置本体30は、図3に示す遠隔操縦用コンピュータ31に、無線LAN32、表示部(ディスプレイ)33、アクセル/ブレーキレバー34やジョイスティック35を備えた操作部36を接続した構成になっている。
操作部36からは、アクセル/ブレーキレバー34やジョイスティック35の操縦操作に従った操縦情報が出力されるようになっており、その詳細は次のとおりである。
アクセル/ブレーキレバー34は、無人車両Bの走行速度を増減するためのものであり、前方に傾動操作すると無人車両Bの走行速度が増加し、また、後方に傾動操作すると当該無人車両Bの走行速度が減少するように設定してある。
ジョイスティック35は、無人車両Bを左右に旋回操作するためのものであり、左方に傾動操作すると無人車両Bが左方向に旋回し、また、右方に傾動操作すると右方向に旋回するように設定してある。
遠隔操縦用コンピュータ31は、CPU(Central Processing Unit)やインターフェース回路等からなるものであり、所要のプログラムの実行により次の各機能を有している。
無線LAN32から表示部33に至る受信側には、無人車両(移動体)Bからのデータを受信して処理する受信処理手段31aと、FIFO(First In First Out:先入れ先出し)バッファメモリ31bと、オンボードカメラ14(撮像部)による画像を表示部33に表示するために受信処理手段31aからのデータを処理するデータ処理手段31cを備えている。
また、この実施形態では、データ処理手段31cが、オンボードカメラ14(撮像部)による画像に加えて、無人車両Bの動作情報をも表示部33に表示するために受信処理手段31aからのデータを処理するものとなっている。これにより、表示部33に表示する情報がより具体的で且つ詳細なものになって、操縦性のさらなる向上に貢献し得る。
さらに、操作部36から無線LAN32に至る送信側には、アクセル/ブレーキレバー34やジョイスティック35の操縦操作に従った操縦情報(モード)を管理するモード管理手段31dと、モード管理手段31dからのデータを送信するために処理する送信処理手段31eを備えている。
FIFOバッファメモリ31bは、受信処理手段31aからのデータを蓄積すると共に、データ処理手段31cへ出力するデータを所定時間遅延させるものであって、とくに、無人車両Bからのデータの受信遅れ時間と当該バッファメモリ31bによるバッファ遅延時間との和が一定になるように、バッファ遅延時間を制御する遅延時間制御手段31fを含むものとなっている。
また、データ処理手段31cは、受信処理手段31a及びFIFOバッファメモリ31bを経た各種データのうちの画像データすなわち圧縮画像を復元する受信画像復元手段31gを備えると共に、上記各種データのうちの無人車両Bの動作情報を演算処理する動作情報演算手段31hと、動作情報を表示部33に重畳表示するためのデータ作成を行う表示データ作成手段31iを備えている。
図4は、表示部33に表示される画像の一例を示すものである。
表示部33は、オンボードカメラ14で取得した画像33aを表示すると共に、移動領域内における移動可能エリア33b、検出した障害物Sを示すマーク33c、及び無人車両Bの車両状態情報33dや、図示しない移動経路などを重畳表示する。
上記の動作情報演算手段31hは、例えば以下の機能(1)〜(5)を備えたものとすることにより、図5(A)(B)に示すような画像を生成するための手段にもなる。
(1)無人車両(移動体)Bと遠隔操作装置Cとの間における通信遅延時間を推定する機能(遅延時間推定手段)。
無人車両Bと遠隔操縦装置Cの間において、pingの要領でデータの往復時間を推定する。また、無人車両Bと遠隔操縦装置C双方にGPSを搭載しておき、そのGPSを用いて双方のコンピュータによって精度の高い時刻同期を行い、受信したデータのタイムスタンプに基づいて遅延時間を推定するようにしてもよい。
(2)移動領域の画像を取得した時刻から所要時間経過後までの無人車両(移動体)Bの走行予定経路等に基づいて、無人車両Bが遠隔操縦装置Cによって操縦制御される時刻における車両位置を推定する機能(車両位置推定手段)。
走行予定経路は、操舵角指令値、速度指令値、車速、ヨーレートに基づいて、時刻の関数若しくは離散的な時刻に対しての位置情報として表現したものであり、オンボードカメラ14で取得した画像が撮像された時刻から所要時間内のもの、具体的には数秒後までのものである。
(3)操作部36から送出される操縦情報に基づいて、走行経路指示曲線α1〜7、α1´〜7´を生成する機能(走行経路指示曲線生成手段)。
走行経路指示曲線は、図5に示すように、表示部33の画像38上において旋回方向とその度合いを指示するために用いられるマークであり、それは、ジョイスティック35の左右の倒れ角に応じ、図5(A)に示す中立の直線α1から左右の曲線α2〜7や、同図(B)に示す中立の直線α1´から左右の曲線α2´〜7´を生成して選択するようにしている。また、無人車両Bの幅に対応する幅ゲージβ1〜β3やβ1´〜β3´を、推定した車両位置に対応する大きさにして画像に重畳表示している。これにより、高速度における無人車両Bの操縦をより容易に行うことができる。
(4)推定した車両位置に対応する旋回操作基準点γ,γ´及び操作部36から送信される操縦情報に基づく走行経路指示曲線α1〜7、α1´〜7´等を、表示部33に表示されている画像38に重畳表示する機能(重畳表示手段)。
この機能は、表示データ作成手段31iにもたせても良い。旋回操作基準点γ,γ´は、通信遅延時間を考慮するためのマークである。その旋回操作基準点γ,γ´は、遅延時間の発生下において、遠隔操縦装置Cからの指令が無人車両Bに到達する時刻を推定し、その時刻における実際の車両位置を示している。上記の走行経路指示曲線は、いずれも旋回操作基準点γ,γ´から遠方側にあたる部分について指示するようにしている。
(5)操作部36の操作に従って、無人車両Bの移動速度を増減するための車速指令情報を生成する機能(車速指令情報生成手段)。
具体的には、アクセル/ブレーキレバー34の倒れ角度に従った車速とする内容の車速指令情報を生成する。上記車速指令情報によって、無人車両Bのブレーキ/アクセル用アクチュエータ19が駆動制御される。
無人車両Bは、走行経路指示曲線α1〜7等に沿って、換言すると、車両中心がこの曲線の指し示す経路に沿った走行を行うように制御される。なお、ジョイスティック35の左右の倒れ角に応じ、中立の直線から左右の曲線を選択するものに限らず、中立直線を左右に屈曲表示するようにしてもよい。
車両速度が停止若しくは徐行の場合には、図5(A)に示すように、通信遅延時間の影響は無視できるため、旋回操作基準点γは画像38の路面38aの近傍側に自動的に移動する。「路面38aの近傍側に」とは、図5(A)においては、表示部33の下縁部33aの近くの位置にという意味と同義である。
他方、高速走行の場合には、図5(B)に示すように、通信遅延時間の影響を考慮すると、画像38を受信した後に制御指令を行う時刻においては、実際の車両位置は遠隔操縦装置Cに表示される画像38´上の遠方に移動している。「画像上の遠方に」とは、表示部33の下縁部33aから上方に離れた位置にという意味と同義である。
以上のようにして、旋回操作基準点γ,γ´を画像38,38´上においてそれに対応する位置に自動的に移動するのである。また、走行経路指示曲線α1〜7は、その基準点γ,γ´より遠方のみの経路を指示できる。さらに、下縁部33aの中央付近から旋回操作基準点γ,γ´までの曲線は、既に走行が終わっているであろう経路を示す。
ここで、この種の遠隔操縦システムでは、通信の電波状況や中継点の数等によってデータ伝送の遅れ時間が変化し、これに伴って受信側におけるデータの受信遅れ時間が増減して、画像における無人車両Bの速度が急激に変化したように見え、円滑な遠隔操縦が困難になる場合がある。
これに対して、本実施形態の遠隔操縦システムは、とくに、遠隔操縦用コンピュータ31において受信処理手段31aとデータ処理手段31cとの間にFIFOバッファメモリ31bを介在させた構成により、データの受信遅れ時間の変化により生じる不具合を未然に防止する。
まず、基本的な動作を説明する。当該遠隔操縦システムでは、無人車両Bから、画像及び動作情報を含む各種データを例えば毎秒10〜15回のレートで送信し、遠隔操縦装置Cにおいて、受信データをFIFOバッファメモリ31bに蓄積する。そして、FIFOバッファメモリ31bで各種データを所定時間遅延させてから蓄積順に出力し、画像データについては圧縮画像を復元して表示部33に表示し、無人車両Bの動作情報については夫々演算処理して、姿勢、速度及び予測位置などを表示部33に重畳表示する(図4及び図5参照)。
これにより、データの受信遅れ時間にFIFOバッファメモリ31bのバッファ遅延時間が加わった画像及び動作情報を表示部33に表示し、その画像における見た目上において、無人車両Bの速度が急激に変化しないようにする。操縦者は、表示部33の画像を見ながら、操作部36により無人車両Bの走行方向や速度を選択する。その選択操作により入力された情報を送信データとして、無人車両Bに対して例えば毎秒10〜15回のレートで送信する。
次に、図6の制御フローチャートに基づいて、より詳細に説明する。図6(A)は、遠隔操縦用コンピュータ31の制御フローを示し、図6(B)は、FIFOバッファメモリ31bの遅延時間制御手段31fの制御フローを示している。
図6(A)に示す遠隔操縦用コンピュータ31の制御フローでは、ステップS1において、無人車両Bからのデータを受信して接続管理し、ステップS2において、通信が切断されたか、又は所定時間が経過したか(タイムアウトか)を判断し、ここで通信が切断又はタイムアウトである場合(Yes)には、ステップS3に移行して通信を終了する。
次に、ステップS2において、通信が切断又はタイムアウトではない場合(No)には、ステップS4において、無心車両Bからのデータの受信遅れ時間を推定し、ステップS5において、FIFOバッファメモリ31bの目標遅れ時間を調節し、ステップS6において、FIFOバッファメモリ31bによるバッファ遅延時間(目標遅れ時間−受信遅れ時間)を算出する。
その後、ステップS7において、FIFOバッファメモリ31bによる遅延の実施を行い、ステップS8において、画像データの復元(圧縮データ復元)及び無人車両Bの動作情報の作成(表示データ作成)を行い、ステップS9において、表示部33に画像及び動作情報を表示する。
このように、当該遠隔操縦システムは、あえて追加のバッファ遅延時間を発生させ、そのバッファ遅延時間を制御することで、図7(A)に示すように、データの受信遅れ時間の変化に対して、操縦者から見た時間遅れが一定となり、時間の進み方の変化に幻惑されずに操縦することを可能にするシステムである。
上記の制御フローにおけるステップS5では、FIFOバッファメモリ31bの遅延時間制御手段31fの制御フローが実行され、データの受信遅れ時間とバッファ遅延時間との和が一定になるように、同バッファ遅延時間を制御しながらデータを出力する。つまり、データの受信遅れ時間が減少したらバッファ遅延時間を増加させ、受信遅れ時間が増加したらバッファ遅延時間を減少させる。
また、データの受信遅れ時間がさらに大きく変動する場合には、目標遅れ時間をなだらかに増減させることで、操縦者の違和感を抑えながら、通信状態の大きな変動に対応することができる。
より具体的には、この実施形態のFIFOバッファメモリ31bでは、初期の目標合計遅延時間(受信遅れ時間+バッファ遅延時間)を0.3秒とし、この目標合計遅延時間を維持するように、バッファ遅延時間を増減させてデータを出力する。
そして、FIFOバッファメモリ31bの遅延時間制御手段31fでは、図6(B)に示すように、ステップS51において、目標遅れ時間の調整を開始すると、ステップS52において、受信遅れ時間が、目標遅れ時間と0.15秒との差よりも大きいか否かを判断し、ステップS52で大であると判断した場合(Yes)、つまり、バッファ遅延時間が0.15秒を下回った場合には、ステップS53に移行して、目標遅れ時間をなだらかに微増させる。
具体的には、目標合計遅延時間が0.3秒増大するまで(初期が0.3秒なので0.6秒になるまで)、毎秒につき0.15秒の割合でバッファ遅延時間を増加させる。換言すれば、バッファ遅延時間を1秒間に0.15秒増加させる処理を2秒間継続する。
また、ステップS52で大ではないと判断した場合(No)には、ステップS54において、受信遅れ時間が、目標遅れ時間と0.5秒との差よりも大きい状態になって2秒以上経過したか否かを判断し、ステップS54で経過したと判断した場合(Yes)、つまり、バッファ遅延時間が0.5秒を上回った状態が2秒以上経過した場合には、ステップS55に移行して、目標遅れ時間をなだらかに微減させる。
具体的には、目標合計遅延時間が0.3秒減少するまで、毎秒につき0.15秒の割合バッファ遅延時間をで減少させる。換言すれば、バッファ遅延時間を1秒間に0.15秒の割合で減少させる処理を2秒間継続する。さらに、ステップS54で経過していないと判断した場合(No)には、ステップS56において、目標合計遅延時間を維持する。
このように、当該遠隔操縦システムは、バッファ遅延時間を発生させ、目標遅れ時間に基づいた遅延時間を発生させる仕組みにおいて、さらに通信状態に応じて目標遅れ時間をなだらかに変化させることで、図7(B)に示すように、データの受信遅れ時間の大きく且つ急激な変化に対しても、操縦者からの時間遅れが緩やかに変化するように緩和することができる。
したがって、当該遠隔操縦システムによれば、無人車両Bから遠隔操縦装置Cの間においてデータ伝送の遅れ時間が変化し、これに伴って受信側においてデータの受信遅れ時間が増減しても、画像上において無人車両Bの動作が急激に変化することがなく、誤認識が解消され、無人車両Bの遠隔操縦性を非常に高めることができる。また、無人車両Bの移動速度が高い場合でも、安定した画像により良好な遠隔操縦性が得られる。
なお、本発明の遠隔操縦システムは、その構成が上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のような実施形態も可能である。
・車両に既にドライブ/ブレーキバイワイヤ機構があり、かつ、ECUからの制御が可能な場合、それらを用いた構成にしてもよい。
・本実施形態においては、移動体として無人車両Bを例示したが、無人偵察機等の他の移動体に準用することができる。
・本実施形態では、据え置き型の遠隔操縦装置Cを例示したが、操縦者に装着可能なポータブル型の遠隔操縦装置を採用することも可能である。
B 移動体(無人車両)
C 遠隔操縦装置
14 撮像部(オンボードカメラ)
31a 受信処理手段
31b FIFOバッファメモリ
31c データ処理手段
31f 遅延時間制御手段
33 表示部
36 操作部

Claims (4)

  1. 移動領域の画像を取得する撮像部を搭載した移動体と、その撮像部によって取得した画像を表示する表示部、及びその表示部に表示された画像に基づいて移動体を遠隔操縦するための操作部を備えた遠隔操縦装置を有する遠隔操縦システムにおいて、
    遠隔操縦装置が、移動体からのデータを受信して処理する受信処理手段と、撮像部による画像を表示部に表示するために受信処理手段からのデータを処理するデータ処理手段と、受信処理手段からのデータを蓄積し且つデータ処理手段へ出力するデータを所定時間遅延させるFIFOバッファメモリを備えると共に、FIFOバッファメモリの目標遅れ時間と受信遅れ時間との差に基づいてバッファ遅延時間を算出し且つ受信遅れ時間の変動に応じて目標遅れ時間を増減させる機能を有することを特徴とする遠隔操縦システム。
  2. 遠隔操縦装置のデータ処理手段が、撮像部による画像及び移動体の動作情報を表示部に表示するために受信処理手段からのデータを処理する手段であることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操縦システム。
  3. FIFOバッファメモリが、移動体からのデータの受信遅れ時間と当該バッファメモリのバッファ遅延時間との和が一定になるようにバッファ遅延時間を制御する遅延時間制御手段を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔操縦システム。
  4. 遅延時間制御手段は、受信遅れ時間が、差よりも大きいか否かを判定し、受信遅れ時間が目標遅れ時間と所定値との差よりも大である場合には、目標遅れ時間を微増させ、受信遅れ時間が目標遅れ時間と所定値との差よりも大ではない場合には、目標遅れ時間を微減させる機能を有することを特徴とする請求項3に記載の遠隔操縦システム。
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