JP5389497B2 - 超音波診断装置およびその制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、超音波診断装置に関し、特に生体組織の硬さ又は軟らかさを表す弾性画像を表示する超音波診断装置及びその制御プログラムに関する。
通常のBモード画像と、生体組織の硬さ又は軟らかさを表す弾性画像とを合成して表示させる超音波診断装置が、例えば特許文献1などに開示されている。この種の超音波診断装置において、弾性画像は次のようにして作成される。先ず、生体組織に対し、圧迫とその弛緩を繰り返しながら超音波の送受信を行い、エコー信号を取得する。そして、得られたエコー信号に基づいて、生体組織の弾性に関する物理量を算出し、この物理量を色相情報に変換してカラーの弾性画像を作成する。ちなみに、生体組織の弾性に関する物理量としては、例えば生体組織の変形による変位(以下、単に「変位」と云う)などを算出している。
ここで、例えば圧迫及びその弛緩が適切な速さでなされなかった場合、生体組織の弾性を適切に反映した変位が算出されない。従って、圧迫及びその弛緩が適切に行われたフレームと、適切に行われなかったフレームとで、同一部分であっても異なる色相が表示されて弾性画像がちらつき、診断しにくいおそれがある。そこで、前記特許文献1においては、作成された弾性画像を表示させるか否かを判定し、表示させるべきではないと判定した場合には弾性画像を表示しないようにすることで、弾性画像における色のちらつきを抑制している。
特開2005−118152号公報
ここで、前記特許文献1では、例えば生体組織の各部における変位データからなる変位フレームデータにおける統計的処理として変位の平均値を求め、求められた平均値が所定の基準値よりも小さい場合に、そのフレームデータに基づく弾性画像を表示させるべきでないと判定するようになっている(段落[0087]参照)。しかし、前記変位フレームデータの中に、超音波の反射がなく、振幅がないエコー信号に基づいて変位が算出されたエラーデータが含まれている場合がある。このエラーデータについては、変位がないことになるため、エラーデータを含む変位フレームデータについては、圧迫が適切になされていても、変位の平均値が所定の基準値よりも低くなることがある。この場合には、圧迫が適切になされ表示価値があったとしても、弾性画像を表示させるべきでないと判定されることになる。従って、エラーデータを含む変位フレームデータについては、エラーデータの影響によって適切な判定が行なわれないことになり、この結果そのフレームの弾性画像が表示されないことになって弾性画像のフレームレートが過度に低下するおそれがある。
このように、従来においてはエラーデータの影響をうけることにより、弾性画像を表示させるべきか否かの判定が適切に行なわれず不都合を生じる場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、弾性画像を表示させるか否かの判定を適切に行なうことができる超音波診断装置及びその制御プログラムを提供することである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、第1の観点の発明は、生体組織の弾性に関する物理量に基づいてフレーム毎の弾性画像を作成し表示する超音波診断装置であって、生体組織に超音波を送信して得られたエコー信号に基づいて、生体組織における各部の弾性に関する物理量データからなる物理量フレームデータを作成する物理量フレームデータ作成部と、前記物理量データの中からエラーデータを特定するエラーデータ特定部と、前記物理量フレームデータに基づいて作成される弾性画像を表示させるか否かを、前記物理量フレームデータにおいて前記エラーデータを除いたエラー除外データ群を対象にして判定する判定部と、を備えることを特徴とする超音波診断装置である。
第2の観点の発明は、第1の観点の発明において、前記エラーデータ特定部は、振幅が所定以下のエコー信号に基づいて算出された物理量データをエラーデータとすることを特徴とする超音波診断装置である。
第3の観点の発明は、第1の観点の発明において、前記エラーデータ特定部は、前記物理量フレームデータにおける物理量データの分布に基づいてエラーデータを特定することを特徴とする超音波診断装置である。
第4の観点の発明は、第1の観点の発明において、前記エラーデータ特定部は、前記弾性画像が表示される領域のうち、所定幅を有する上端部の領域に存在する物理量データをエラーデータとすることを特徴とする超音波診断装置である。
第5の観点の発明は、第1の観点の発明において、前記物理量フレームデータ作成部は、時間的に異なる二つのエコー信号の相関処理を行って前記物理量データを算出して前記物理量フレームデータを作成するものであり、前記エラーデータ特定部は、前記相関処理における相関係数が所定値以下である物理量データをエラーデータとすることを特徴とする超音波診断装置である。
第6の観点の発明は、第1〜5のいずれか一の観点の発明において、前記判定部は、前記エラー除外データ群を母集団とした統計的処理を行い、その統計的特徴に基づいて前記判定を行なうことを特徴とする超音波診断装置である。
第7の観点の発明は、第1〜6のいずれか一の観点の発明において、前記判定部は、前記統計的処理として所定の平均演算を行なって前記判定を行なうことを特徴とする超音波診断装置である。
第8の観点の発明は、第7の観点の発明において、前記判定部による所定の平均演算は、前記エラー除外データ群を構成する物理量データの平均値の演算であることを特徴とする超音波診断装置である。
第9の観点の発明は、第7の観点の発明において、前記物理量フレームデータ作成部は、時間的に異なる二つのエコー信号の相関処理を行って前記物理量データを算出して前記物理量フレームデータを作成するものであり、前記判定部による所定の平均演算は、前記エラー除外データ群を構成する物理量データを算出した際の相関処理における相関係数の平均値の演算であることを特徴とする超音波診断装置である。
第10の観点の発明は、生体組織の弾性に関する物理量に基づいてフレーム毎の弾性画像を作成し表示する超音波診断装置の制御プログラムであって、生体組織に超音波を送信して得られたエコー信号に基づいて、生体組織における各部の弾性に関する物理量データからなる物理量フレームデータを作成する物理量フレームデータ作成機能と、前記物理量データの中からエラーデータを特定するエラーデータ特定機能と、前記物理量フレームデータに基づいて作成される弾性画像を表示させるか否かを、前記物理量フレームデータにおいて前記エラーデータを除いたエラー除外データ群を対象にして判定する判定機能と、をコンピュータに実行させることを特徴とする超音波診断装置の制御プログラムである。
本発明によれば、前記物理量フレームデータの中からエラーデータを特定し、前記物理量フレームデータにおいて前記エラーデータを除いたエラー除外データ群を対象にして弾性画像を表示させるか否かを判定するので、この判定の際にエラーデータの影響を排除することができる。これにより、適切な判定を行なうことができる。
また、平均演算などの統計的処理を行ってその統計的特徴に基づいて弾性画像を表示させるか否かの判定を行なう場合、統計的処理を行う母集団にエラーデータが含まれていると、このエラーデータの影響を受けた統計的特徴に基づいて前記判定が行われることになり、適切な判定が行なわれないおそれがある。従って、前記エラー除外データ群を母集団にした統計的処理を行ない、この統計的処理により得られた統計的特徴に基づいて、弾性画像を表示させるか否かの判定を行なうことにより、エラーデータの影響を受けずに前記統計的処理が行われるので、前記判定を適切に行なうことができる。
本発明に係る超音波診断装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す超音波診断装置の弾性画像処理部の構成を示すブロック図である。 同一音線上における時間的に異なる二つのエコー信号の模式的な一例を示す図である。 変位フレームデータの概念図である。 変位フレームデータに基づいて、弾性画像フレームデータを作成することを説明するための概念図である。 Bモード画像と弾性画像とを合成した超音波画像の一例を示す図である。 図1に示す超音波診断装置における作用の実施の形態の一例を示すフローチャートである。 第三実施形態において、関心領域における帯状の領域を示す図である。 第五実施形態の超音波診断装置における作用を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について図1〜図7に基づいて説明する。図1に示す超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送受信部3、Bモード画像処理部4、弾性画像処理部5、合成部6、表示部7を備え、さらに制御部8及び操作部9を備える。
前記超音波プローブ2は、生体組織に対して超音波の送受信を行なう。この超音波プローブ2を生体組織の表面に当接させた状態で圧迫と弛緩を繰り返しながら超音波の送受信を行なうことにより、弾性画像を得ることができる。
前記送受信部3は、前記超音波プローブ2を所定のスキャンパラメータで駆動させてスキャン面を走査させる。また、前記超音波プローブ2で得られたエコー信号について、整相加算処理等の信号処理を行なう。
前記Bモード処理部4は、前記送受信部3から出力されたエコー信号に対し、対数圧縮処理、包絡線検波処理等のBモード処理を行い、Bモード画像フレームデータBFDを作成する。
前記弾性画像処理部5は、前記送受信部3から出力されたエコー信号に基づいて、弾性画像フレームデータEFDを作成する。前記弾性画像処理部5は、スキャン面全体についての弾性画像フレームデータEFDを作成してもよく、また関心領域(ROI:Region Of Interest)についてのみ弾性画像フレームデータEFDを作成してもよい。
前記弾性画像処理部5についてもう少し詳しく説明すると、この弾性画像処理部5は、図2に示すように、変位フレームデータ作成部51、エラーデータ特定部52、判定部53、弾性画像フレームデータ作成部54を有する。
前記弾性画像処理部5の前記各部について説明する。先ず、前記変位フレームデータ作成部51は、生体組織における各部の弾性に関する物理量として、前記超音波プローブ2による圧迫とその弛緩によって生じた生体組織における各部の変形による変位(以下、単に「変位」と云う)を表す変位データHDを算出する。前記変位フレームデータ作成部51は、図3に示すように、前記送受信部3から出力された同一音線上における時間的に異なる二つのエコー信号Sa,Sbに基づいて、前記変位データHDの算出を行う。詳細は後述する。そして、前記変位フレームデータ作成部51は、図4に示すように、前記変位データHDからなる変位フレームデータHFDを作成する(変位フレームデータ作成機能)。前記変位フレームデータ作成部51は、本発明における物理量フレームデータ作成部の実施の形態の一例であり、また前記変位フレームデータ作成機能は、本発明における物理量フレームデータ作成機能の実施の形態の一例である。
ちなみに、図4に示す前記変位フレームデータHFDにおいて、縦方向に並んだ一列分の変位フレームデータHDが、一音線分のエコー信号に基づいて算出されたデータに相当するものとする。
前記エラーデータ特定部52は、前記変位データHDの中からエラーデータEDを特定する(エラーデータ特定機能)。本例では、前記エラーデータ特定部52は、前記エコー信号Sa,Sbの少なくとも一方において、振幅が全くない部分(後述の相関ウィンドウW)に基づいて算出された変位データHDをエラーデータEDとする。ちなみに、図4において斜線で示した変位データHDがエラーデータEDである。前記エラーデータ特定部52は、本発明におけるエラーデータ特定部の実施の形態の一例であり、また前記エラーデータ特定機能は、本発明におけるエラーデータ特定機能の実施の形態の一例である。
ただし、前記エラーデータ特定部52は、前記エコー信号Sa,Sbの少なくとも一方において、振幅が全くないわけではないが、振幅が所定以下である部分に基づいて算出された変位データHDをエラーデータEDとしてもよい。
前記判定部53は、前記変位フレームデータHFDに基づいて後述するようにして作成される弾性画像を表示させるか否かを、前記変位フレームデータHFDにおいて前記エラーデータEDを除いたエラー除外データ群RD(図4において斜線がない部分)を対象にして判定する(判定機能)。前記判定部53は、前記エラー除外データ群RDを母集団とした統計的処理を行い、その統計的特徴に基づいて前記の判定を行なう。詳細は後述する。前記判定部53は、本発明における判定部の実施の形態の一例であり、また前記判定機能は、本発明における判定機能の実施の形態の一例である。
前記弾性画像フレームデータ作成部54は、図5に示すように、表示すべきと判定(図5において「○」)された変位フレームデータHFDに基づいて弾性画像フレームデータEFDを作成する。具体的には、前記変位データHDを色相情報に変換して弾性画像フレームデータEFDを作成する。
ちなみに、図5において「○」は、表示すべきであるという判定を意味し、一方で「×」は表示すべきでないという判定を意味する。また、図5に示した変位フレームデータHFDは、左から右へ経時的に並んでいるものとし、一番右の変位フレームデータHFDが最も新しいデータとする。
前記Bモード画像処理部4で作成されたBモード画像フレームデータBFDと、前記弾性画像処理部5で作成された弾性画像フレームデータEFDは、前記合成部6で合成される。具体的には、この合成部6は、前記Bモード画像フレームデータBFDと前記弾性画像フレームデータEFDとを加算処理し、前記表示部7に表示する超音波画像データを作成する。そして、前記合成部6で得られた超音波画像データは、図6に示すように、白黒のBモード画像BGとカラーの弾性画像EGとが合成された超音波画像Gとして前記表示部7に表示される。ちなみに、本例では、弾性画像EGは、関心領域Rについて作成され表示されている。
前記制御部8は、CPU(Central Processing Unit)で構成され、図示しない記憶部に記憶された制御プログラムを読み出し、前記変位フレームデータ作成機能、前記エラーデータ特定機能、前記判定機能を実行させ、その他前記超音波診断装置1の各部における機能を実行させる。また、前記操作部9は、操作者が指示や情報を入力するためのキーボード及びポインティングデバイス(図示省略)などを含んで構成されている。
さて、本例の超音波診断装置1の作用について図7に基づいて説明する。この図7において、先ずステップS1では、前記送受信部3が、前記超音波プローブ2から生体組織へ超音波を送信させ、そのエコー信号を取得する。このとき、前記超音波プローブ2により、生体組織の表面への圧迫とその弛緩を繰り返しながら超音波の送受信を行なう。
次に、ステップS2では、ステップS1で取得されたエコー信号に基づいて、前記変位フレームデータ作成部51が変位フレームデータHFDを作成する。具体的には、前記変位フレームデータ作成部51は、前記関心領域Rについて、図3に示すように同一音線上における時間的に異なる二つのエコー信号Sa,Sbの相関処理を行ない、変位データDの算出を行なう。そして、前記変位フレームデータ作成部51は、前記関心領域Rにおける各音線上のエコー信号(図示省略)の相関処理を行ない、図4に示すように、前記関心領域Rにおける各部の変位データHDからなる変位フレームデータHFDを作成する。
ここで、前記相関処理の際には、前記各エコー信号Sa,Sbに相関ウィンドウWを設定する。そして、前記エコー信号Saに設定された相関ウィンドウWと前記エコー信号Sbに設定された相関ウィンドウWとの間で相関処理を行い、前記変位データHDの算出を行なう。前記相関ウィンドウWは、各エコー信号Sa,Sbにおける前記関心領域Rに相当する部分に複数設定され(図3では一部のみ図示)、各相関ウィンドウW毎に相関処理を行って算出される変位データHDが、生体組織における各部の変位データである。図3において、前記各エコー信号Sa,Sb上のPは、前記相関ウィンドウWの設定開始点であり、前記関心領域Rの上端部に相当する部分である。前記相関ウィンドウWはこの設定開始点Pを始点として順次設定される。ちなみに、前記相関ウィンドウWは、弾性画像における各画素に対応する。また、図3に示す相関ウィンドウは、隣同士が重複する部分を有していてもよい。
なお、図3は模式図であり、実際のエコー信号の周波数は、図3に示すエコー信号Sa,Sbよりも高いことが多い。
次に、ステップS3では、前記エラーデータ特定部52が、前記変位データHDの中からエラーデータEDを特定する。本例では、前記エラーデータ特定部52は、前記エコー信号Sa,Sbの少なくとも一方において振幅が全くない相関ウィンドウWOがある場合、この相関ウィンドウに基づいて算出された変位データHDをエラーデータEDとする。
次に、ステップS4では、前記判定部53が、前記変位フレームデータHFDにおいて前記エラーデータEDを除いたエラー除外データ群RDを母集団とした統計的処理として、前記エラー除外データ群RDを構成する変位データHDの平均値HAVの演算を行なう。この変位データHDの平均値HAVの演算は、本発明における所定の平均演算の実施の形態の一例である。
次に、ステップS5では、前記判定部53は、前記エラー除外データ群RDを母集団とした統計的特徴の一つである前記平均値HAVに基づいて、弾性画像EGを表示させるか否かの判定を行なう。具体的には、前記判定部53は、前記平均値HAVが所定値HTh以上であれば弾性画像EGを表示させるべきと判定し、一方で前記平均値HAVが所定値HTh未満であれば弾性画像EGを表示させるべきでないと判定する。
前記判定部53により、弾性画像EGを表示させるべきと判定された場合(ステップS5においてYES)、ステップS6の処理へ進む。このステップS6では、前記弾性画像フレームデータ作成部54は、前記変位フレームデータHFDに基づいて弾性画像フレームデータEFD(図5参照)を作成する。そして、この弾性画像フレームデータEFDと、前記Bモード画像処理部4において作成されたBモード画像フレームデータBFDとが、前記合成部6において合成され、図6に示す超音波画像Gが前記表示部7に表示される。
一方、前記判定部53により、弾性画像EGを表示させるべきでないと判定された場合(ステップS5においてNO)、ステップS7の処理へ進む。このステップS7では、前記変位フレームデータHFDに基づく弾性画像EGの作成を行なわず、前記表示部7にはBモード画像BGのみが表示される。
以上のステップS1〜ステップS7の処理をフレーム毎に行うことにより、Bモード画像BGと弾性画像EGとが合成された超音波画像G又はBモード画像BGのみが、フレーム毎に表示される。
ただし、ステップS5において、弾性画像EGを表示させるべきでないと判定された場合であっても、ステップS7において、現フレームよりも前のフレームにおいて弾性画像EGを表示させるべきと判定された変位フレームデータHFDに基づいて作成された弾性画像フレームデータEFDを、前記Bモード画像フレームデータBFDと合成して、弾性画像EGとBモード画像BGとが合成された超音波画像Gを表示させるようにしてもよい。
以上説明した本例の超音波診断装置1によれば、前記エラー除外データ群RDを対象にして変位の平均値HAVの演算を行い、この平均値HAVが前記所定値HTh未満である変位フレームデータHFDについては、弾性画像の作成及び表示を行なわないので、弾性画像EGにおける色のちらつきを抑制することができる。
また、前記平均値の演算は、前記エラー除外データ群RDを対象にして行なうので、この平均値の演算においてエラーデータEDの影響を排除することができる。従って、前記判定部53における判定を適切に行なうことができる。そして、例えばエラーデータEDを有するものの、圧迫が適切になされ表示価値がある変位フレームデータHFDについて、エラーデータEDの影響を受けることによって前記平均値が前記所定値Th未満になってしまうといった事態を防止することができる。従って、このようにエラーデータEDを有するものの表示価値がある変位フレームデータHFDの弾性画像については、前記判定部53は表示すべきと判定することになる。これにより、過度のフレームレートの低下を抑制した弾性画像を得ることができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について説明する。なお、上記第一実施形態と異なる部分についてのみ説明するものとする。
本例において、前記エラーデータ特定部52は、図7に示すステップS3において、前記変位フレームデータHFDにおける変位データHDの分布に基づいてエラーデータEDを特定する。例えば、前記エラーデータ特定部52は、前記変位フレームデータHDにおける変位データHDの平均値と比べて所定量の差がある変位データHDをエラーデータEDとする。これにより、第一実施形態と同様に、変位の値が著しく異なる変位データHDが、前記エラー除外データ群RDから除かれることになるので、このエラー除外データ群RDを対象とする平均値の演算を、エラーデータEDの影響を受けずに行なうことができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について説明する。なお、上記第一、第二実施形態と異なる部分についてのみ説明するものとする。
本例において、前記エラーデータ特定部52は、図7のステップS3において、図8に示すように、前記関心領域Rのうち、所定幅を有する上部の帯状の領域RBに存在する変位データHDをエラーデータEDとする。ここで、前記関心領域Rのうち、上部の部分については、変位データHDの演算結果が正しくない場合がある。詳しく説明すると、前記変位データHDを算出するための相関処理において、前記相関ウィンドウWは、関心領域Rの上端部から下端部へ向かって順次設定される。このとき、前記上端部が前記相関ウィンドウWの設定開始点Pとなっているが、この設定開始点Pは、いずれのエコー信号においても体表面から所定の深さにあたる位置(信号の始まりt=0から所定の時間t1の位置)になっている。ここで、前記二つのエコー信号Sa,Sbは、圧迫とその弛緩とを繰り返しながら取得された信号であるため、体表面から所定の深さにあたる位置が、それぞれのエコー信号Sa,Sbで異なる位置になる。従って、前記設定開始点Pに設定された前記相関ウィンドウW,W間の相関演算における相関係数は低くなり、生体組織の弾性を正確に反映した演算結果が得られないおそれがある。
そこで、本例では、前記帯状の領域RBに存在する変位データHDをエラーデータEDとすることで、エラー除外データRDを対象とする平均値の演算を、エラーデータEDの影響を受けずに行なうことができる。
(第四実施形態)
次に、第四実施形態について説明する。なお、上記第一〜第三実施形態と異なる部分についてのみ説明するものとする。
本例において、前記エラーデータ特定部52は、図7のステップS3において、変位データHDを算出する際の相関処理における相関係数C(0≦C≦1)が所定値以下である変位データHDをエラーデータEDとする。これにより、相関係数Cが小さく、演算結果がエラーの可能性がある変位データHDが前記エラー除外データ群RDから除かれることになるので、このエラー除外データ群RDを対象とする平均値の演算を、エラーデータEDの影響を受けずに行なうことができる。
(第五実施形態)
次に、第五実施形態について図9を参照して説明する。なお、上記第一〜第四実施形態と異なる部分についてのみ説明するものとする。
図9に示すフローにおいて、ステップS11〜ステップS13までは、図7に示すステップS1〜ステップS3までと同様であり、説明を省略する。ステップS14では、前記判定部53が、前記エラー除外データ群RDを母集団とした統計的処理として、前記エラー除外データ群RDを構成する変位データHDを算出した際の相関演算における相関係数Cの平均値CAVの演算を行なう。この相関係数Cの平均値CAVの演算は、本発明における所定の平均演算の実施の形態の一例である。
次に、ステップS15では、前記判定部53は、前記エラー除外データ群RDを母集団とした統計的特徴の一つである前記平均値CAVに基づいて、弾性画像EGを表示させるか否かの判定を行なう。具体的には、前記判定部53は、前記平均値CAVが所定値CTh以上であれば弾性画像EGを表示させるべきと判定し、一方で前記平均値CAVが所定値CTh未満であれば弾性画像EGを表示させるべきでないと判定する。ただし、0<CTh<1とする。
前記判定部53により、弾性画像EGを表示させるべきと判定された場合(ステップS15においてYES)、ステップS16の処理へ進み、図7のステップS6と同様にして弾性画像フレームデータEFDが作成され、Bモード画像BGと弾性画像EGとが合成された超音波画像Gが前記表示部7に表示される(図6参照)。
一方、前記判定部53により、弾性画像EGを表示させるべきでないと判定された場合(ステップS15においてNO)、ステップS17の処理へ進み、図7のステップS17と同様に、弾性画像EGが作成されずにBモード画像BGのみが表示される。ただし、ステップS15において、弾性画像EGを表示させるべきでないと判定された場合であっても、このステップS17において、第一実施形態のステップS7で説明したように、現フレームよりも前のフレームにおいて弾性画像EGを表示させるべきと判定された変位フレームデータHFDに基づいて作成された弾性画像フレームデータEFDを、前記Bモード画像フレームデータBFDと合成して、弾性画像EGとBモード画像BGとが合成された超音波画像Gを表示させるようにしてもよい。
本例によれば、前記エラー除外データ群RDを対象にして相関係数Cの平均値CAVの演算を行い、この平均値CAVが前記所定値CTh未満である変位フレームデータHFDについては、弾性画像の作成及び表示を行なわないので、弾性画像EGにおける色のちらつきを抑制することができる。また、その他前記第一〜第四実施形態と同様に、エラーデータEDの影響を受けずに前記判定部53による判定を行なうことができる。
以上、本発明を前記各実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、生体組織の弾性に関する物理量として、生体組織の変形による変位の代わりに生体組織の歪みや弾性率を算出してもよい。
1 超音波診断装置
51 変位フレームデータ作成部
52 エラーデータ特定部
53 判定部
HD 変位データ
HFD 変位フレームデータ
ED エラーデータ
RD エラー除外データ

Claims (10)

  1. 生体組織の弾性に関する物理量に基づいてフレーム毎の弾性画像を作成し表示する超音波診断装置であって、
    生体組織に超音波を送信して得られたエコー信号に基づいて、生体組織における各部の弾性に関する物理量データからなる物理量フレームデータを作成する物理量フレームデータ作成部と、
    前記物理量データの中からエラーデータを特定するエラーデータ特定部と、
    前記物理量フレームデータに基づいて作成される弾性画像を表示させるか否かを、前記物理量フレームデータにおいて前記エラーデータを除いたエラー除外データ群を対象にして判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記エラーデータ特定部は、振幅が所定以下のエコー信号に基づいて算出された物理量データをエラーデータとすることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記エラーデータ特定部は、前記物理量フレームデータにおける物理量データの分布に基づいてエラーデータを特定することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  4. 前記エラーデータ特定部は、前記弾性画像が表示される領域のうち、所定幅を有する上端部の領域に存在する物理量データをエラーデータとすることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  5. 前記物理量フレームデータ作成部は、時間的に異なる二つのエコー信号の相関処理を行って前記物理量データを算出して前記物理量フレームデータを作成するものであり、
    前記エラーデータ特定部は、前記相関処理における相関係数が所定値以下である物理量データをエラーデータとすることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  6. 前記判定部は、前記エラー除外データ群を母集団とした統計的処理を行い、その統計的特徴に基づいて前記判定を行なうことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  7. 前記判定部は、前記統計的処理として所定の平均演算を行なって前記判定を行なうことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  8. 前記判定部による所定の平均演算は、前記エラー除外データ群を構成する物理量データの平均値の演算であることを特徴とする請求項7に記載の超音波診断装置。
  9. 前記物理量フレームデータ作成部は、時間的に異なる二つのエコー信号の相関処理を行なって前記物理量データを算出して前記物理量フレームデータを作成するものであり、
    前記判定部による所定の平均演算は、前記エラー除外データ群を構成する物理量データを算出した際の相関処理における相関係数の平均値の演算である
    ことを特徴とする請求項7に記載の超音波診断装置。
  10. 生体組織の弾性に関する物理量に基づいてフレーム毎の弾性画像を作成し表示する超音波診断装置の制御プログラムであって、
    生体組織に超音波を送信して得られたエコー信号に基づいて、生体組織における各部の弾性に関する物理量データからなる物理量フレームデータを作成する物理量フレームデータ作成機能と、
    前記物理量データの中からエラーデータを特定するエラーデータ特定機能と、
    前記物理量フレームデータに基づいて作成される弾性画像を表示させるか否かを、前記物理量フレームデータにおいて前記エラーデータを除いたエラー除外データ群を対象にして判定する判定機能と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする超音波診断装置の制御プログラム。
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