JP5386760B2 - 光受信モジュール及び入力断信号出力方法 - Google Patents

光受信モジュール及び入力断信号出力方法 Download PDF

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Description

光通信、光モジュール全般に用いられる光受信モジュール及び入力断信号出力方法に関する。
光受信モジュールのLoss Of Signal(LOS)機能には、動作の安定性だけでなく、短時間での応答も要求される。例えば光通信の標準規格であるSDH/SONETでは100μs以内と規定されている。しかし、近年、光受信モジュールには、標準規格以上の性能、例えば155.52Mbps〜2488.32Mbps範囲内でのマルチレート動作、高受信感度なども求められており、LOSを高速に且つ確実に発生できることが難しくなってきている。マルチレートに対応した光受信モジュールは、例えば下記の特許文献1に記載されている。
特許文献1には、直流判定回路と振幅判定回路とを備える光受信器20が開示されている。具体的には、直流判定回路は、受光素子からの光入力パワーに応じた電流を受けてその電流値に対応する電流値を出力するカレントミラー回路と、カレントミラー回路の出力電流値を電圧値に変換する第1の電流電圧変換回路と、その第1の電流電圧変換回路の出力電圧を所定の第1の基準電圧と比較する第1の比較回路とを備えている。また、振幅判定回路は、受光素子からの光入力パワーに応じた電流値を受けて正相と逆相の2相に電圧信号を発生する第2の電流電圧変換回路と、第2の電流電圧変換回路からの正逆相の電圧信号を受けて差電圧を検出する差電圧検出回路と、検出された差電圧信号を受けてそのピークの包絡線信号を発生する包絡線信号発生回路と、包絡線信号発生回路の出力信号を所定の第2の基準電圧と比較する第2の比較回路とを備えている。光受信器20は、第1と第2の比較回路の比較結果の論理和により光入力断を示すLOSを発出する。
特開2003−152460号公報
しかし、特許文献1の光受信器においては、直流判定回路によりLOSを発出する光入力信号の強度及び振幅判定回路によりLOSを発出する光入力信号の強度が、光送信器の消光比に対応されていない。光受信器において検出される光入力強度と光振幅の関係は、光を送信する光送信器の消光比によって異なる。従って、対向する光送信器の消光比によっては、所望の光入力強度と異なる強度でLOSを発出してしまう場合がある。
そこで、本発明は、かかる課題を鑑みて為されたものであり、光入力信号の消光比に依存して、所望の光入力信号の強度でLOSを発出することができる。
本発明に係る光受信モジュールは、受信した光信号を電流信号に変換して出力する受光素子と、電流信号を電圧信号に変換する第1の電流電圧変換回路と、第1の電流電圧変換回路によって変換された電圧信号の平均電圧を検出する平均電圧検出回路と、電流信号を正相の電圧信号及び逆相の電圧信号に変換する第2の電流電圧変換回路と、第2の電流電圧変換回路によって変換された正相の電圧信号及び逆相の電圧信号の電圧振幅を検出する電圧振幅検出回路と、平均電圧及び所定の第1の参照電圧に基づいて光信号の入力の切断を表す第1の信号を出力する第1の比較回路と、電圧振幅及び所定の第2の参照電圧に基づいて光信号の入力の切断を表す第2の信号を出力する第2の比較回路と、を備え、光信号の消光比に応じて第1の参照電圧及び第2の参照電圧を補正する。
本発明に係る光受信モジュールでは、光信号の消光比に応じて第1の参照電圧及び第2の参照電圧を補正する。これにより、入力された光信号の消光比に対応して、所望の光信号の強度で光信号の入力の切断を表す信号を発出することができる。
第2の電流電圧変換回路は、光入力強度に依存して変化する変換係数を有し、平均電圧検出回路の出力により光入力強度を検知して変換係数を算出する。変換係数と電圧振幅検出回路の出力により、合理的な基準に基づいて容易且つ迅速に光入力強度を検出することができる。それ故、光入力強度が既知となり、光送信器の消光比を知ることができる。
また、本発明に係る入力断信号出力方法は、光信号を受信する受光素子からの電流信号を電圧信号に変換して電圧信号の平均電圧及び電圧振幅を検出し、平均電圧及び所定の第1の参照電圧に基づいて光信号の入力の切断を表す第1の信号を出力し、電圧振幅及び所定の第2の参照電圧に基づいて光信号の入力の切断を表す第2の信号を出力する入力断信号出力方法において、初期の光信号の第1の消光比に基づいて第1の参照電圧の初期値及び第2の参照電圧の初期値を設定する初期値設定ステップと、現在の光信号における平均電圧及び電圧振幅を検出する検出ステップと、現在の光信号における平均電圧及び電圧振幅から現在の光信号の第2の消光比を算出する消光比算出ステップと、第1の消光比及び第2の消光比に応じて第1の参照電圧の初期値及び第2の参照電圧の初期値を補正する補正ステップと、を備える。
本発明に係る入力断信号出力方法では、消光比算出ステップにおいて現在の光信号における平均電圧及び電圧振幅から現在の光信号の第2の消光比を算出して、補正ステップにおいて第1の消光比及び第2の消光比に応じて第1の参照電圧の初期値及び第2の参照電圧の初期値を補正する。これにより、入力された光信号の消光比に対応して、所望の光信号の強度で光信号の入力の切断を表す信号を発出することができる。
本発明によれば、光入力信号の消光比に対応して、所望の光入力信号の強度でLOSを発出することが可能な光受信モジュール及び入力断信号出力方法が提供される。
本実施形態に係る光受信モジュールの構成を概略的に示す図である。 図1に示されている光受信モジュールのCPUにおける処理を説明するための流れ図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る光受信モジュール1の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の好適な一実施形態に係る光受信モジュール1を示す概略図である。図1に示されているように、光受信モジュール1は、フォトダイオード3、カレントミラー5、電流電圧変換部(電流電圧変換回路)7、平均電圧検知部11、TIA(トランスインピーダンスアンプ)21、ポストアンプ23、電圧振幅検知部31、CPU41、及びオアゲート43を備える。なお、フォトダイオード3は、所定の光/電流変換効率a[A/W]で光送信モジュールの光源からの光信号の強度P[W]に応じた電流(=a×P)を生成し、その生成された電流をカレントミラー5へ出力する。
カレントミラー5は、ベースが互いに接続されている2つのPNP型のトランジスタ5a,5bを有する。トランジスタ5a及び5bのそれぞれのエミッタには、電圧V1が抵抗R1,R2を介して印加されている。トランジスタ5aのコレクタはフォトダイオード3のアノードに接続されており、トランジスタ5bのコレクタは、電流電圧変換部7に接続されている。カレントミラー5は、フォトダイオード3から生成された電流をトランジスタ5aのコレクタに入力してモニタし、そのモニタされた電流をトランジスタ5bのコレクタを介して電流電圧変換部7へ出力する。
電流電圧変換部7は、ベースが互いに接続されている2つのNPN型のトランジスタ7a,7bを有するカレントミラーを有しており、カレントミラー5によりモニタされて出力された電流の電流電圧変換が行われる。トランジスタ7a及び7bのエミッタはそれぞれ、抵抗R3,R4を介して接地されている。抵抗R3は、電流電圧変換用の抵抗として機能するものであり、その抵抗値はRmonである。トランジスタ7aのコレクタはトランジスタ5bのコレクタに接続されており、トランジスタ7bのコレクタには、電流計を介して電圧V2が印加されている。
平均電圧検知部11は、平均電圧検出回路13、閾値設定回路15及び比較回路17を有する。平均電圧検出回路13は、トランジスタ7aのエミッタ及び抵抗R3の接続点、CPU41及び比較回路17の負(−)入力側に接続されている。平均電圧検出回路13は、電流電圧変換部7から出力された電圧(=a×P×Rmon)を入力して、入力された電圧から、平均電圧Vaveを検出する。検出された平均電圧Vaveは、以下のように表わされる。
ave=(P+P)×a×Rmon/2・・・(1)
ここで、Pはフォトダイオード3に入射される光信号の強度のうちのHighレベルの光強度を示し、Pはその光信号のレベルのうちのLowレベルの光強度を示す。
その後、平均電圧検出回路13は、検出された平均電圧Vaveを比較回路17の負入力側及びCPU41に出力する。
閾値設定回路15は、CPU41及び比較回路17の正(+)入力側に接続されており、CPU41から出力された参照電圧Vref1に相当する電圧値を比較回路17の正入力側に入力させる。
比較回路17は、閾値設定回路15から入力された参照電圧Vref1に相当する電圧値と平均電圧検出回路13から入力された平均電圧Vaveとを比較して、平均電圧Vaveが参照電圧Vref1未満である場合には、検出信号A1として光信号の切断を示すHighレベルの信号をオアゲート43へ出力する。一方、比較回路17は、閾値設定回路15から入力された参照電圧Vref1に相当する電圧値と平均電圧検出回路13から入力された平均電圧Vaveとを比較して、平均電圧Vaveが参照電圧Vref1以上である場合には、検出信号A1として光信号が切断されていないことを示すLowレベルの信号をオアゲート43へ出力する。
TIA21は、フォトダイオード3のカソードに接続されて、フォトダイオード3に流れる電流を電圧信号である受信信号に変換するための電流電圧変換回路である。具体的には、所定の電流電圧変換係数Z[V/A]でフォトダイオード3からの電流を電圧に変換し、正相及び逆相の2相の電圧信号を発生する。TIA21は、生成された正相及び逆相の電圧信号を、直流電圧成分を除去するためのコンデンサ25,27を介してポストアンプ23の各入力端子に入力させる。
ポストアンプ23は、TIA21から受けた振幅を持つ電圧信号を一定振幅の電圧信号に整形する。ポストアンプ23は、その波形整形された電圧信号を例えばデータパス系回路(図示せず)に出力する。
電圧振幅検知部31は、電圧振幅検出回路33、閾値設定回路35及び比較回路37を備える。電圧振幅検出回路33は、コンデンサ25とポストアンプ23との接点、及びコンデンサ27とポストアンプ23との接点に接続されている。電圧振幅検出回路33は、TIA21から出力された2相の電圧信号から、電圧振幅Vppを検出する。検出された電圧振幅Vppは、以下のように表わされる。
pp=a×{P×Z(a×P)−P×Z(a×P)}・・・(2)
ここで、Z(a×P)及びZ(a×P)はそれぞれ、フォトダイオード3において生成された電流がa×Pのとき及びa×PのときにおけるTIA21の電流電圧変換係数を示す。
式(2)の電圧振幅Vppは以下のように近似することができる。
pp〜a×{Zt|a×Pave×(P−P)}・・・(3)
ここで、Zt|a×Paveは、電流値がa×PaveであるときのTIA21のインピーダンスであり、フォトダイオード3の電流値が平均電圧Vaveに対応する時のTIA21の電流電圧変換係数を示す。
その後、電圧振幅検出回路33は、検出された式(3)の電圧振幅Vppを比較回路37の負入力側及びCPU41に出力する。
閾値設定回路35は、CPU41及び比較回路37の正入力側に接続されており、CPU41から出力された参照電圧Vref2に相当する電圧値を比較回路37の正入力側に入力させる。
比較回路37は、閾値設定回路35から入力された参照電圧Vref2に相当する電圧値と電圧振幅検出回路33から入力された電圧振幅Vppとを比較して電圧振幅Vppが参照電圧Vref2未満である場合には、検出信号A2として光信号の切断を示すHighレベルの信号をオアゲート43へ出力する。一方、比較回路37は、閾値設定回路35から入力された参照電圧Vref2に相当する電圧値と電圧振幅検出回路33から入力された電圧振幅Vppとを比較して平均電圧Vaveが参照電圧Vref2以上である場合には、検出信号A2として光信号が切断されていないことを示すLowレベルの信号をオアゲート43へ出力する。
CPU41は、平均電圧検出回路13が検出し出力する式(1)の平均電圧Vave、電圧振幅検出回路33が検出し出力する式(3)の電圧振幅Vppに基づいて、平均電圧検知部11において光信号の入力断を表すLOSを生成するための参照信号Vref1、あるいは電圧振幅検知部31において光信号の入力断を表すLOSを生成するための参照電圧Vref2を設定し、それぞれの設定値を閾値設定回路15または35に出力する。
オアゲート43は、検出信号A1と検出信号A2との論理和により、光入力断のLOSを発生する。
次に、図2を参照して、光受信モジュール1のCUP41における処理を説明する。図2は、光受信モジュール1のCUP41における処理を説明するための流れ図である。まず、CPU41は、参照電圧Vref1,Vref2及び消光比Rの初期値を設定する(ステップS01)。具体的に説明すると、光受信モジュール1の製造時に使用した対向する光送信モジュールの光源の消光比Rの値“X”を消光比Rの初期値として設定する。
また、平均電圧検出回路13から検出されて出力された式(1)の平均電圧Vaveから平均電圧検知部11においてLOSを発出するための参照電圧Vref1を例えば以下のように仮定して設定する。
ref1=Vave (XLOS)={P (XLOS)+P (XLOS)}×a×Rmon/2
ここで、P (XLOS)及びP (XLOS)はそれぞれ、消光比Rが“X”である場合においてLOSが発出されるときのHighレベル及びLowレベルの光信号の強度Pを表す。
(P (XLOS)+P (XLOS))/2=Pave (XLOS)・・・(4)
とすると、上記Vref1に関する式は以下のように表すことができる。
ref1=Pave (XLOS)×a×Rmon・・・(5)
また、電圧振幅検出回路33から検出された式(3)の電圧振幅Vppに基づいて電圧振幅検知部31においてLOSを発出するための参照電圧Vref2を例えば以下のように仮定して設定する。
ref2=ΔV(XLOS)〜a×{Zt|a×Pave(XLOS)×(P (XLOS)−P (XLOS))}
ref2〜a×Zt|a×Pave(XLOS)×ΔP(XLOS)・・・(6)
ここで、Zt|a×Pave(XLOS)は、消光比Rが“X”である場合における電流値がa×PaveであるときのTIA21のトランスインピーダンスであり、フォトダイオード3の電流値が平均電圧Vaveに対応する時のTIA21の電流電圧変換係数を示す。
CPU41は、設定された参照電圧Vref1及びVref2をそれぞれ比較回路17及び35へ出力すると共に、消光比Rの初期値として値“X”を記憶する。また、CPU41は、以下のステップS02からステップS04までの処理を一定時間間隔で繰り返し実行する。具体的には、ステップS01の処理後、入射される光信号の強度P及びPを用いてその光信号を出力する光源の消光比Rを算出する(ステップS02)。
式(1)、式(2)及び電流電圧変換係数Z(a×P)及びZ(a×P)が平均電圧Vaveでの電流電圧変換効率の傾きZt|Vave(P、Pの中点での値)であるとして
=(Vave+Vpp/2)/(a×Zt|Vave)・・・(7)
=(Vave−Vpp/2)/(a×Zt|Vave)・・・(8)
が得られる。
消光比Rは、式(7)及び式(8)からの強度P及び強度Pを以下の式に代入することで算出される。
R=10×log(P/P)・・・(9)
次に、その消光比R=初期値“X”であるか否かを判断する(ステップS03)。ステップS03において、消光比R=Xであると判断された場合にはステップS02に戻り、定期的に消光比Rを確認する。一方、ステップS03において消光比R=Y(≠X)と判断された場合には、式(5)及び式(6)の参照電圧Vref1及びVref2を再設定する(ステップS04)。一例としてLOSの発出レベルを光信号の振幅で規定する場合を具体的に説明すると、まず、CPU41では、再設定される参照電圧Vref1と初期状態の参照電圧ref1とを関係付けるため、
ΔP(XLOS)=P (XLOS)‐P (XLOS)=ΔP(YLOS)=P (YLOS)‐P (YLOS)・・・(10)
に設定する。ここで、P (YLOS)及びP (YLOS)は、消光比R=Yの場合におけるLOSが発出されるときのHighレベル及びLowレベルの光信号の強度Pを表す。
その後、式(9)及び式(4)に基づく以下の式(11)〜式(14)を導く。
X=10×log(P (XLOS)/P (XLOS))・・・(11)
ave (XLOS)=(P (XLOS)+P (XLOS))/2・・・(12)
Y=10×log(P (YLOS)/P (YLOS))・・・(13)
ave (YLOS)=(P (YLOS)+P (YLOS))/2・・・(14)
その後に、式(11)及び式(12)からP (XLOS)及びP (XLOS)を下記の式(15)及び式(16)のようにPave (XLOS)及び消光比Rの初期値“X”の関数として得られると共に、式(13)及び式(14)からP (YLOS)及びP (YLOS)を下記の式(17)及び式(18)のようにPave (YLOS)及び消光比Rの新たな値“Y”の関数として得られる。
(XLOS)=2×Pave (XLOS)/(1+10(X/10))・・・(15)
(XLOS)=2×Pave (XLOS)×10(X/10)/(1+10(X/10))・・・(16)
(YLOS)=2×Pave (YLOS)/(1+10(Y/10))・・・(17)
(YLOS)=2×Pave (YLOS)×10(Y/10)/(1+10(Y/10))・・・(18)
その後、式(19)〜式(22)から得られたP (XLOS)、P (XLOS)、P (YLOS)及びP (YLOS)を上記の式(14)に代入すると、
ΔP(XLOS)=ΔP(YLOS)=2×Pave (XLOS)×{10(X/10)−1}/{10(X/10)+1}
=2×Pave (YLOS)×{10(Y/10)−1}/{10(Y/10)+1}・・・(19)
となる。その後、式(23)によりPave (YLOS)を下記の式(24)のように導く。
ave (YLOS)=Pave (XLOS)×{(10(X/10)−1)×(10(Y/10)+1)}/{(10(X/10)+1)×(10(Y/10)−1)}・・・(20)
式(5)のPave (XLOS)の代わりに式(20)のPave (YLOS)を代入して求められる値をVref1に設定すれば、消光比がXからYに変化しても、比較回路17及び37から出力される検出信号A1及びA2に基づき、同じ光入力強度でLOSを発出することになる。また、Zt|a×Pave(YLOS)は、消光比Rが“Y”である場合における電流値がa×PaveであるときのTIA21のインピーダンスであり、消光比Rが“Y”である場合におけるフォトダイオード3の電流値が平均電圧Vaveに対応する時のTIA21の電流電圧変換係数を示すとすると、
ref2 (Y)〜a×Zt|a×Pave(YLOS)×ΔP(YLOS)・・・(21)
の関係が成立し、LOSの発出レベルを平均化入力強度で規定する場合も、Vref2を再設定することによって、消光比がXからYに変化しても、比較回路17及び37から出力される検出信号A1及びA2に基づき、同じ光入力強度でLOSを発出することになる。
なお、上記の例は比較回路17及び37からの検出信号A1及びA2に基づき、同じ光入力強度でLOSを発出する場合を想定しているが、比較回路17及び37からの検出信号A1及びA2に基づき、それぞれ異なる光入力強度でLOSを発出させたい場合も同様の手法を用いてVref1あるいはVref2を再設定することによって、光源の消光比に依存しない所望の光入力強度でLOSを発出することが可能となる。
以上のように、本発明の光受信モジュール1によれば、光源の消光比Rに対応させて、参照電圧Vref1及び参照電圧Vref2を変動させることができる。その結果、所望の光入力信号の強度でLOSを発出することができる。また、対向する光送信モジュールの光源の消光比Rが分からなくても、光入力信号の消光比Rを算出し、消光比Rに応じて適切に参照電圧Vref1及びVref2を補正することができる。
以下、本発明に係る光受信モジュール1の効果を詳細に説明する。通信システムにおいてLOS発出によって通信エラーを確認する場合も多く、その様な場合はLOS発出レベル<最小受信感度(例えば、最小の平均入力レベルPave)を満たすことが求められる。しかし、強度振幅(P−P)が同じであっても、最小の平均入力レベルPaveが消光比Rによって変わるので、光受信モジュール1の製造時に使用した光源の消光比Rと実際にシステム内に使用される光源の消光比Rが異なる場合にはLOS発出レベル>最小の平均入力レベルPaveとなってしまう場合も生じ、光受信モジュール1の製造時に使用した光源と実際にシステム内に使用される光源との消光比Rの差によっては予想とは異なる光信号の強度でLOSを出力してしまう場合が生じる。例えば、Highレベルの強度PとLowレベルの強度Pのマーク率が50%で最小の平均入力レベルPaveを、Pave=(P+P)/2=−20dBm(0.01mW)とする。その時、消光比Rが8.5dB(PがPの7倍)である場合には、R=10×log(P/P)=8.5dBとなり、P=0.01×2/{1+10(8.5/10)}=0.002475mW=−26.06dBm、及びP=P×10/10(8.5/10)=0.017525mW=−17.56dBmとなる。つまり平均入力レベルPave=0.01mW(=−20dBm)、消光比R=8.5dBの場合には、強度振幅(P−P)=0.01505mWとなる。
一方、強度振幅(P−P)=0.01505mWであっても、消光比Rが18dB(PがPの63倍)である場合、すなわちR=10×log(P/P)=18dBの場合には、P=0.01505/{10(18/10)‐1}=0.002423mW=−36.1553dBm、及びP=P×10/10(18/10)=0.015292mW=−18.1553dBmから平均入力レベルPave=(P+P)/2=0.07767mW=−21.0973dBmとなる。
このように、強度振幅(P−P)が0.01505mWで同じであっても、消光比R(8.5dB又は18dB)によって最小の平均入力レベルPave(−20dBm又は−21.0973dBm)が変わってしまい、予想していない光信号の強度でLOSが出力される場合もある。しかし、本実施形態に係る光受信モジュール1によれば、消光比Rに対応して参照電圧Vref1及び参照電圧Vref2が補正されるので、消光比Rの変化後においても、所望の光入力強度でLOSを発出することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、本実施形態において、電流電圧変換部7は、2つのNPN型のトランジスタ7a,7bを有するカレントミラーを有しており、トランジスタ7aに接続されている抵抗R3が電流電圧変換用の抵抗として機能する。しかし、電流電圧変換部7は、接地された抵抗R3からなるものであってもよい。
13…平均電圧検出回路、33…電圧振幅検出回路、17,37…比較回路、1…光受信モジュール。

Claims (4)

  1. 受信した光信号を電流信号に変換して出力する受光素子と、
    前記電流信号を電圧信号に変換する第1の電流電圧変換回路と、
    前記第1の電流電圧変換回路によって変換された前記電圧信号の平均電圧を検出する平均電圧検出回路と、
    前記電流信号を正相の電圧信号及び逆相の電圧信号に変換する第2の電流電圧変換回路と、
    前記第2の電流電圧変換回路によって変換された前記正相の電圧信号及び前記逆相の電圧信号の電圧振幅を検出する電圧振幅検出回路と、
    前記平均電圧及び所定の第1の参照電圧に基づいて前記光信号の入力の切断を表す第1の信号を出力する第1の比較回路と、
    前記電圧振幅及び所定の第2の参照電圧に基づいて前記光信号の入力の切断を表す第2の信号を出力する第2の比較回路と、
    前記光信号の消光比に応じて前記第1の参照電圧及び前記第2の参照電圧を補正する制御部と、
    を備える光受信モジュール。
  2. 前記第2の電流電圧変換回路は、前記光信号の強度に従って変化する変換係数を有し、前記平均電圧検出回路が検出する前記平均電圧により算出された前記光信号の強度に基づき当該変換係数を決定し、前記電圧振幅を出力する請求項1に記載の光モジュール。
  3. 光信号を受信する受光素子からの電流信号を電圧信号に変換して前記電圧信号の平均電圧及び電圧振幅を検出し、前記平均電圧及び所定の第1の参照電圧に基づいて前記光信号の入力の切断を表す第1の信号を出力し、前記電圧振幅及び所定の第2の参照電圧に基づいて前記光信号の入力の切断を表す第2の信号を出力する入力断信号出力方法において、
    初期の前記光信号の第1の消光比に基づいて前記第1の参照電圧の初期値及び前記第2の参照電圧の初期値を設定する初期値設定ステップと、
    現在の前記光信号における前記平均電圧及び前記電圧振幅を検出する検出ステップと、
    前記現在の光信号における前記平均電圧及び前記電圧振幅から前記現在の光信号の第2の消光比を算出する消光比算出ステップと、
    前記第1の消光比及び前記第2消光比に応じて前記第1の参照電圧の初期値及び前記第2の参照電圧の初期値を補正する補正ステップと、
    を備える入力断信号出力方法。
  4. 前記検出ステップにおいて、前記光信号の強度に依存して変化する変換係数を有する電流電圧変換回路を用い、前記平均電圧に基づき前記現在の光信号の強度を算出し当該変換係数を決定し、前記電圧振幅を検出する請求項3に記載の入力断信号出力方法。
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