JP5385661B2 - 衝撃変形抵抗が改善された鋼 - Google Patents

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Description

本発明は歪み速度102/秒以上で鋼を変形する時の抵抗(以下、衝撃変形時の抵抗(衝撃変形抵抗)という)を改善する技術に関するものであり、より詳細には歪み速度100/秒以下で鋼を変形するときの抵抗(以下、静的変形時の抵抗(静的変形抵抗)という)と比べた時の衝撃変形抵抗を改善する技術に関するものである。
鋼材は機械部品、電装部品などの幅広い分野で使用されており、用途に応じて様々な強度の鋼材が使用されている。鋼材が要求強度を満足するか否かは、通常、静的変形時の変形抵抗(引張および圧縮強度)に基づいて判断される。ところで静的変形抵抗が一定でも、鋼の衝撃変形抵抗はまちまちである。衝突など想定外の応力が鋼材に作用したとき、鋼材の破壊の有無を静的変形抵抗に基づいて予測するのは難しい。そのため所定の安全率を考慮して、必要強度よりも充分に高強度化した鋼材が使用されている。
しかし、鋼材を高強度化するためには、例えば、高価な元素を添加したり、特殊な製法を採用する。また鋼材自体の使用量を増大して、破壊を防止することもある。そのため鋼材価格の上昇、部品の大型化、重量増加等の不具合を招いている。
ところで衝撃変形抵抗と静的変形抵抗とは無関係であるが、鋼材の冷間加工性を高める技術が知られている(特許文献1〜4など)。特許文献1では、冷間加工時に固溶C及び固溶Nによる歪み時効が生じて変形抵抗が上昇していることに対して、BやAlなどを添加して固溶C及び固溶Nを固定化すれば変形抵抗を小さくすることができ、鋼材の冷間加工性を高めることが開示されている。これら各特許文献では、Nを固定化する元素としてBを必須元素とするものではなく、またBを必須元素としつつ圧延前の鋼材の加熱温度を高くすることについても開示していない。B添加鋼の加熱温度の最高値は、例えば、910℃(特許文献1)、882℃(特許文献2)、960℃(特許文献3)、930℃(特許文献4。但し、圧延開始温度として)程度である。
特開2000−8139号公報 特開2000−204433号公報 特開2001−303189号公報 特開2001−342544号公報
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、鋼材の静的変形抵抗を高くし過ぎないでも(安全率を高くし過ぎないでも)、衝撃変形時の鋼材の破壊を抑制することにある。
本発明者らは前記課題を解決する為に鋭意検討した結果、鋼中の組織を所定のフェライト−パーライト組織としつつ、鋼中の固溶NをBで固定化し、かつBNを充分に粗大化すれば、静的変形抵抗に対する衝撃変形抵抗の比率(すなわち衝撃変形抵抗/静的変形抵抗。以下、静動比と称する場合がある)を高くできること、すなわち静的変形抵抗に対する衝撃変形時の強度低下を防止することができること、そのため鋼材の静的変形抵抗を高くし過ぎないでも(安全率を高くし過ぎないでも)、衝撃変形時の鋼材の破壊を抑制できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明に係る衝撃変形抵抗が改善された鋼は、
成分組成については、
C:0.05〜0.5%(質量%の意味、化学成分について以下同じ)、Si:0.005〜0.50%、Mn:0.2〜0.80%、P:0.050%以下(0%を含まない)、S:0.005〜0.05%、Cr:0.05〜0.30%、Al:0.005〜0.06%、B:0.0005〜0.0055%、N:0.0005〜0.008%、固溶N:0.0010%以下、残部:鉄および不可避不純物であり、
組織については、フェライト分率が55〜97面積%のフェライト−パーライト組織であり、
介在物については、Bを含有する最大の窒化物系介在物の直径が100nm以上であり、直径が100nm以上であるBを含有する窒化物系介在物の個数が1μm2あたり0.010〜0.05個である点に要旨を有する。
本発明の鋼は、さらに、(a)Ti:0.005%以下(0%を含まない)、Nb:0.005%以下(0%を含まない)、及びV:0.005%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる少なくとも1種、(b)Mo:0.2%以下(0%を含まない)、(c)Cu:0.05%以下(0%を含まない)及び/又はNi:0.05%以下(0%を含まない)を含有していても良く、含有させる成分の種類に応じて鋼の特性がさらに改善される。
本発明の衝撃変形抵抗が改善された鋼は、上記成分組成の鋼材を、加熱温度1150〜1250℃、加工終了温度850〜1000℃で熱間加工した後、速度0.1〜5℃/秒で400℃以下まで冷却することによって製造できる。
本発明によれば、鋼中の組織を所定のフェライト−パーライト組織としつつ、鋼中の固溶NをBで固定化し、かつBNを充分に粗大化しているため、鋼材の変形抵抗の静動比が高まり、鋼材の静的変形抵抗を高くし過ぎないでも(安全率を高くし過ぎないでも)、衝撃変形時の鋼材の破壊を抑制できる。
本発明の鋼では、固溶Nを0.0010%以下(好ましくは0.0008%以下、より好ましくは0.0006%以下)にしている。固溶Nを低減し、且つBを含有する窒化物系介在物を粗大化することで、鋼材の変形抵抗の静動比を高めることができる。
より詳細に説明すると、静的変形抵抗(引張および圧縮強度)と衝撃変形抵抗とでは、鋼中の固溶Nが与える影響が異なる。鋼が静的変形する時には、固溶Nが拡散して移動中の転位を固着することによる動的歪み時効が発生することに起因する、加工硬化現象が生じる。これに対して鋼が衝撃変形する時、すなわち固溶Nの拡散よりも転位の移動速度が速くなる場合、動的歪み時効が発生しなくなる。さらに言えば、鋼が衝撃変形する時の変形抵抗には、歪み速度依存性と温度依存性が見られる。歪み速度依存性とは、転位の熱活性化過程によって変形抵抗が増加する現象をいう。温度依存性とは、加工発熱によって生じた熱が周囲に拡散する時間がなく、疑似断熱的に変形することで生じる現象であり、歪み速度の増加に伴って変形抵抗が低下する現象をいう。以上の様に、固溶Nは、衝撃変形抵抗向上には寄与せず、静的変形抵抗だけを向上させる為、鋼材の変形抵抗の静動比を下げる作用を有している。本発明では、この固溶Nを低減することで、鋼材の変形抵抗の静動比を高めることができる。
さらに本発明の鋼では、固溶Nを固定するのにBを使用し、これによって形成されるB含有窒化物系介在物(窒化物、炭窒化物など。例えばBN。以下、単にBNという)を粗大化している。微細なBNが析出した場合には、鋼材の変形抵抗の静動比が小さくなるのに対して、粗大なBNが析出した場合には、鋼材の変形抵抗の静動比を大きくできる。
粗大なBNが静動比を大きくできる理由は、以下の通りであると推察される。すなわち静的変形時と衝撃変形時とで転位の組織化状態が異なっている。静的変形時には、転位が整理されて組織化する。微細なBNは、転位が組織化する時の抵抗を高める作用を示す。これに対して、衝撃変形時には、あらゆるところから転位が一斉に発生し、ランダム化する。微細なBNがあると、ランダムに発生する転位の移動を止めることで変形初期の抵抗が大きくなるが、その後は、転位が生じなかった部位が変形する為、変形の局在化が生じる。すなわち上下の降伏点が生じる不均一変形のため、高歪みの領域における衝撃変形抵抗が高くならない。これに対して、粗大なBNは、転位を固着する作用がない。従って鋼を一様に変形させることができ、上下の降伏点が現れない。そのため微細なBNを低減し、粗大化しておくことで、鋼材の変形抵抗の静動比を高めることができる。
微細なBNが低減され、BNが適度に粗大化しているか否かは、最大BNの直径と、直径が100nm以上のBNの個数によって判断される。本発明では、最大BNの直径を100nm以上(好ましくは120nm以上、より好ましくは150nm以上)とする。また直径100nm以上のBNの個数を、0.05個以下(好ましくは0.045個以下、より好ましくは0.040個以下)とする。最大BNの直径と、直径100nm以上のBNの個数を制御することで、衝撃変形時の可動転位の固着を防止でき、静動比を高めることができる。またBNが粗大化している場合、直径100nm以上のBNの個数は、通常、0.010個以上、好ましくは0.015個以上、より好ましくは0.020個以上である。なお前記BNの個数は、鋼材1μm2当たりの個数である。
本発明の鋼の組織は、フェライト中にパーライトが島状に存在するフェライト−パーライト組織である。但しパーライトの一部が、セメンタイト、ベイナイト、マルテンサイトなどで置き換わっていてもよい。フェライト単相組織では、上下の降伏点が現れやすく、高歪み領域における衝撃変形抵抗が高くならない。これに対してフェライト母相にパーライトを島状に存在させると、衝撃変形抵抗および静動比を高めることができる。そこでフェライト分率は、通常、97面積%以下(好ましくは95面積%以下、より好ましくは93面積%以下、さらに好ましくは90面積%以下)である。しかしパーライトが増えすぎても、パーライトの島同士が結合し始め、フェライトとパーライトとの界面において変形が一様にならず、衝撃変形抵抗が高くならない。そのためフェライト分率を、55面積%以上(好ましくは58面積%以上、より好ましくは60面積%以上)とすることで、衝撃変形抵抗および静動比を高めることができる。
以上のように本発明の鋼では、固溶N量、BNの大きさ、及び鋼組織が制御されており、静動比を高くできる。なおこの鋼の成分組成は、通常、以下の通りである。
C:0.05〜0.5%
Cは、鋼に強度を付与するために必須の元素である。またCは、ある程度のパーライトを形成して、衝撃変形時に上下の降伏点が発生するのを防ぐ作用を有する。このような作用を確保するために、C量は、0.05%以上(好ましくは0.08%以上、より好ましくは0.10%以上)である。しかしC量が過剰になるとパーライト分率が高くなり、かえって変形抵抗の静動比が低下する。そこでC量は、0.5%以下(好ましくは0.45%以下、より好ましくは0.40%以下)である。
Si:0.005〜0.50%
Siは、脱酸剤として有用な元素であり、この量が少なすぎると脱酸が不充分となって、ガス欠陥が生じて割れが発生しやすい。そこでSi量は、0.005%以上(好ましくは0.010%以上、より好ましくは0.015%以上)である。しかしSi量が過剰になると、固溶強化により変形抵抗が増大するだけでなく、変形能の低下や割れの発生を招く。そこでSi量は、0.50%以下(好ましくは0.4%以下、より好ましくは0.35%以下である。
Mn:0.2〜0.80%
Mnは、脱酸及び脱硫に有用であり、この量が少なすぎると、脱酸および脱硫が不充分となり、ガス欠陥の発生やFeSの粒界偏析によって、割れが発生しやすくなる。またMnは、冷間加工後の熱処理時における焼入れ焼戻し軟化抵抗を向上させるのに有用な元素である。このような作用を有効に発揮させるために、Mn量は、0.2%以上(好ましくは0.23%以上、より好ましくは0.25%以上)である。しかしMn量が過剰になると、熱間加工後のフェライト・パーライト成長速度が低下し、冷間加工性や割れに有害なベイナイトが発生し易くなる。そこでMn量は、0.80%以下(好ましくは0.7%以下、より好ましくは0.65%以下)である。
P:0.050%以下(0%を含まない)
Pはフェライト粒界に偏析し、冷間加工性を劣化させる。またPは、フェライトを固溶強化させることによって、変形抵抗の増大や割れ発生を招く。従ってPは、冷間加工性等の観点から極力低減することが望ましいが、極端な低減は製鋼コストの増加を招く。そこでP量を0.050%以下(好ましくは0.04%以下、より好ましくは0.03%以下)とした。なおPは鋼に不可避的に含まれる元素であり、工業生産上その量を0とすることは困難である。
S:0.005〜0.05%
Sは、Feと結合すると、FeSとして粒界上に膜状に析出して、冷間加工性を劣化させるので、全量をMnと結合させ、MnSとして析出させる必要がある。しかしMnSの析出量が増大しすぎると、冷間加工性の劣化や割れの発生を招く。そこでS量を、0.05%以下(好ましくは0.04%以下、より好ましくは0.03%以下)とする。しかしSの極端な低減は被削性を劣化させる。そこでS量は、0.005%以上(好ましくは0.007%以上、より好ましくは0.010%以上)である。
Cr:0.05〜0.30%
Crは、固溶Cを固定化することによって、静的変形時の動的歪み時効を抑制するのに有用な元素である。このような作用を有効に発揮させるためにCr量は、0.05%以上(好ましくは0.08%以上、より好ましくは0.010%以上)である。しかしCr量が過剰になっても、その作用が飽和すると共に、加工性の劣化や割れの発生を招く。そこでCr量は、0.30%以下(好ましくは0.2%以下、より好ましくは0.15%以下)である。
Al:0.005〜0.06%
Alは、溶製中の脱酸元素として有用な元素であり、この量が少なすぎると脱酸が不充分となって、ガス欠陥が生じて割れが発生しやすい。そこで脱酸作用を有効に発揮させるために、Al量は、0.005%以上(好ましくは0.007%以上、より好ましくは0.010%以上)である。しかしAl量が過剰になると、熱間加工中に固溶Nと結合するため、直径100nm以上の粗大なBNが減少する。すなわちBと結合できるN量が減少し、BNが微細化する結果、上下の降伏点が発生しやすくなり、静動比が低下する。そこでAl量は、0.06%以下(好ましくは0.055%以下、より好ましくは0.050%以下)である。
B:0.0005〜0.0055%
Bは、固溶Nを固定化して静的変形時の動的歪み時効を抑制すると共に、粗大なBNを形成して衝撃変形時の不均一変形を防ぐことによって、変形抵抗の静動比を高めるために重要な元素である。またBは、Pのフェライト粒界偏析による粒界強度の低下を抑制する効果も有する。これら作用を充分に発揮させるために、B量は、0.0005%以上(好ましくは0.0008%以上、より好ましくは0.0010%以上)である。しかしB量が過剰になってもその作用は飽和すると共に、割れが発生しやすくなる。またB量が過剰になると、直径100nm以上のBNの個数が増大し、静動比が低下する。そこでB量は、0.0055%以下(好ましくは0.0052%以下、より好ましくは0.0050%以下)である。
N(鋼中の全N量):0.0005〜0.008%
鋼中に固溶したNは、静的変形時には動的歪み時効を発生させるが、衝撃変形時には動的歪み時効を発生させないため、変形抵抗の静動比低下の原因となる。この固溶Nを極力低減するために、N量は、0.008%以下(好ましくは0.0075%以下、より好ましくは0.0070%以下)である。しかしN量の低減にはコストがかかるため、通常、N量は、0.0005%以上(好ましくは0.0010%以上、より好ましくは0.0015%以上)である。
本発明の鋼の基本成分組成は上記の通りであり、残部は、通常、実質的に鉄である。但し原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる不可避不純物が鋼中に含まれることは、当然に許容される。さらに本発明の鋼は、必要に応じて、以下の選択成分を含有していても良い。
Ti:0.005%以下(0%を含まない)、Nb:0.005%以下(0%を含まない)、及びV:0.005%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる少なくとも1種
Ti、Nb及びVは、Nと結合することで固溶Nを低減し、静的変形時の動的歪み時効を抑制するために有効な元素であり、必要に応じて鋼に含有させてもよい。この作用を充分に発揮させるためにTi、Nb及びV量は、それぞれ、好ましくは0.0015%以上、より好ましくは0.0020%以上である。しかしこれらの窒化物はBNに優先して形成される一方でBNに比べて粗大になりにくいため、過剰になると、衝撃変形時に不均一変形が生じやすく、静動比が低下する。そのためTi、Nb及びV量を、それぞれ、0.005%以下(好ましくは0.0045%以下、より好ましくは0.0040%以下)と定めた。
Mo:0.2%以下(0%を含まない)
Moは、結晶粒を整粒化させ、衝撃変形時の不均一変形を抑制する作用を有する元素であり、必要に応じて鋼に含有させてもよい。この作用を充分に発揮させるためにMo量は、好ましくは0.02%以上、より好ましくは0.03%以上である。しかしMo量を過剰に添加してもその作用は飽和するので、Mo量を、0.2%以下(好ましくは0.18%以下、より好ましくは0.15%以下)と定めた。
Cu:0.05%以下(0%を含まない)及び/又はNi:0.05%以下(0%を含まない)
Cu及びNiはいずれも、鋼に固溶して加工硬化の向上に寄与する元素であり、必要に応じて鋼に含有させてもよい。この作用を充分に発揮させるためCu及びNi量は、それぞれ、好ましくは0.008%以上、より好ましくは0.01%以上である。しかしCu及びNiの量が過剰になると、衝撃変形時の不均一変形を助長することがある。そのためCu及びNi量を、それぞれ0.05%以下(好ましくは0.04%以下、より好ましくは0.03%以下)と定めた。
本発明の鋼は、以上のように所定の成分を含有するだけでなく、介在物制御及び組織制御されている。この鋼は、鋳造後の鋼片を充分に加熱してBNを全固溶させた後、比較的低温で熱間加工し、所定の冷却速度で冷却することによって製造できる。加熱時にBNを全固溶させることにより、微細なBNを消失させることができる。また熱間加工温度を低くすることで、固溶したBNを確実に析出させることができ、固溶Nの発生を防止できる。また冷却速度を調節することで、BNの成長や組織状態を制御でき、目的の大きさの介在物と目的の組織を達成できる。
より詳細には鋳造後の鋼片を、必要に応じて分塊圧延した後、熱間加工(熱間圧延など)する前に加熱しており、本発明ではこの鋼片(ビレットなど)の加熱温度を1150℃以上(好ましくは1180℃以上)にする。加熱温度が低いとBNの固溶及び粗大化の進行が不適切となり、最大BNの直径又は直径100nm以上のBNの個数が所定の範囲から外れる。しかし加熱温度が高すぎても、BN固溶に対する効果は飽和すると共に、鋼片(ビレットなど)の端部が変形して、熱間加工が困難になる。そこで加熱温度は、通常、1250℃以下(好ましくは1230℃以下、より好ましくは1210℃以下)である。
熱間加工(熱間圧延、熱間鍛造など)では終了温度を管理する。熱間加工終了温度は、1000℃以下(好ましくは980℃以下)である。熱間加工の終了温度が高すぎると、固溶Nが残存してしまう。一方、加工終了温度が低すぎると、効率的に熱間加工を行うことができない。そのため加工終了温度は、通常、850℃以上(好ましくは900℃以上)である。
熱間加工終了後の冷却速度は、BNの成長や組織状態を制御する目的で制御される。前記冷却速度は、0.1℃/秒以上(好ましくは0.15℃/秒以上、より好ましくは0.20℃/秒以上)である。冷却速度が遅すぎると、冷却中にBNがAl窒化物に変化するため、最大BNの直径又は直径100nm以上のBNの個数が所定の範囲から外れる。一方、冷却速度が速すぎると、フェライト相以外の変態(ベイナイト変態、マルテンサイト変態)が発生して、所望のフェライト分率が得られない。また窒化物の析出が不十分となり、固溶Nが残る。そのため冷却速度は、5℃/秒以下(好ましくは4.5℃/秒以下、より好ましくは4.0℃/秒以下)である。なお前記冷却速度は、冷却開始から温度400℃まで冷却する間の速度を意味する。400℃まで適切に冷却すれば、その温度以下では、BNは、そのサイズや組成を変化させることはない。そのため400℃以下では、冷却速度に特に限定は無く、放冷、風冷、油冷、水冷など、製造工程に適した冷却方法を適宜選択すればよい。
上述の様にして鋼の介在物及び組織を適切に制御することによって、衝撃変形抵抗が改善された、即ち変形抵抗の静動比が高い本発明の鋼を製造できる。本発明の鋼において、ひずみ速度が102/秒のときの衝撃変形抵抗(MPa)とひずみ速度が100/秒のときの静的変形抵抗(MPa)との比率(衝撃変形抵抗/静的変形抵抗、すなわち静動比)は、好ましくは0.75以上、より好ましくは0.80以上、さらに好ましくは0.85以上である。
さらに本発明の鋼では、スキンパスを施してもよい。本発明の鋼に少ないひずみを付与することで、鋼に可動転位を導入して、衝撃変形時における上下の降伏点の発生をさらに抑制できる。しかしひずみ量が大きすぎると、転位がセル壁を形成し、逆に上下の降伏点が発生しやすくなる。そこでスキンパスによって、好ましくは0.2以下(より好ましくは0.1以下)の真ひずみを鋼に付与することが推奨される。スキンパスとして、例えばドロー(引抜き)加工を行うことができる。
上記の様にして熱間加工して得られる鋼は、通常、線材または棒鋼であり、これを冷間加工(例えば冷間鍛造、冷間圧造、冷間転造など)することによって、良好な静動比を維持したまま、鋼部品を製造することができる。冷間加工で得られる鋼部品としては、例えばボルト、ねじ、ナット、ソケット、ボールジョイント、インナーチューブ、トーションバー、クラッチケース、ケージ、ハウジング、ハブ、カバー、ケース、受座金、タペット、サドル、バルグ、インナーケース、クラッチ、スリーブ、アウターレース、スプロケット、コアー、ステータ、アンビル、スパイダー、ロッカーアーム、ボディー、フランジ、ドラム、継手、コネクター、プーリー、金具、ヨーク、口金、バルブリフター、スパークプラグ、ピニオンギヤ、ステアリングシャフト、コモンレール等のほか、機械部品、電装部品などが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
(1)鋼の製造
供試鋼を、熱間加工として熱間圧延(製造方法1)または熱間鍛造(製造方法2)を行う2通りの方法で製造した。
(a)製造方法1
下記表1及び2に示す成分組成の鋼150kgを真空誘導炉で溶解し、上面:φ245mm×下面:φ210mm×長さ480mmのインゴットに鋳造した。このインゴットを1200℃に加熱し、155mm角のビレットに熱間鍛造した。このビレットの端部を切断し、155mm角×長さ9〜10mのダミービレットに溶接した。このダミービレットを下記表3〜5に示す加熱温度および加工終了温度で、φ80mmの丸棒に熱間圧延した。この丸棒を、下記表3〜5に示す冷却速度で400℃まで冷却し、その後、室温まで冷却した。冷却後、一部の鋼については、ドロー加工で0.1の真ひずみ(減面ひずみ)を付与した。
(b)製造方法2
下記表1に示す成分組成の鋼150kgを真空誘導炉で溶解し、上面:φ245mm×下面:φ210mm×長さ480mmのインゴットに鋳造した。このインゴットを1200℃に加熱し、155mm角のビレットに熱間鍛造した。このビレットを下記表6に示す加熱温度(1150〜1200℃)および加工終了温度(950℃)で、φ80mmの丸棒に熱間鍛造した。この丸棒を、表6に示す冷却速度(1.0℃/秒)で400℃まで冷却し、その後、室温まで冷却した。冷却後、一部の鋼については、ドロー加工で0.1の真ひずみ(減面ひずみ量)を付与した。
(2)固溶N量の測定・算出
上記のようにして製造した供試鋼の固溶N量を、JIS G 1228に準拠し、以下のようにして求めた。
(a)全N量の測定
鋼中の全N量は、不活性ガス融解法−熱伝導度法を用いて測定した。詳しくは、供試鋼から切り出したサンプルをるつぼに入れ、不活性ガス気流中で融解してNを抽出し、熱伝導度セルに搬送して熱伝導度の変化を測定して、全N量を求めた。
(b)窒素化合物中のN量の測定(アンモニア蒸留分離インドフェノール青吸光光度法)
供試鋼から切り出したサンプル約0.5gを、10%AA系電解液に溶解し、定電流電解を行った。生成する不溶解残渣(N化合物)を穴サイズが0.1μmのポリカーボネート製のフィルタでろ過した。得られた不溶解残渣を、硫酸、硫酸カリウムおよび純銅製チップ中で加熱して分解し、分解物を濾液に合わせた。この溶液を、水酸化ナトリウムでアルカリ性にした後、水蒸気蒸留を行い、留出したアンモニアを希硫酸に吸収させた。更に、フェノール、次亜塩素酸ナトリウムおよびペンタシアノニトロシル鉄(III)酸ナトリウムを加えて青色錯体を生成させ、光度計を用いて、その吸光度を測定し、化合物中のN量を求めた。なお10%AA系電解液は、10%アセトン、10%塩化テトラメチルアンモニウム、残部メタノールからなる非水溶媒系の電解液であり、鋼表面に不働態皮膜を生成させない溶液である。
(c)固溶N量の算出
上記の方法によって求めた鋼中の全N量から化合物中のN量を差し引くことで、鋼中の固溶N量を算出した。結果を下記表3〜6に示す。
(3)フェライト分率の測定
上記のようにして製造した供試鋼のフェライト分率を、以下のようにして測定した。まず熱間圧延又は熱間鍛造によって得られたサンプルを熱間圧延材または熱間鍛造材の長手方向中心で切断して、その切断面からサンプルを採取した。このサンプルを樹脂に埋込み、エメリー紙およびダイヤモンドバフを用いてサンプル表面を鏡面研磨し、次いでナイタール腐食した。光学顕微鏡(観察倍率:100倍、観察面積:5850μm2)を用いて、供試鋼の深さD/4位置(D:供試鋼の直径)の5箇所で写真撮影した。Image Pro Plusを用いて写真画像を2値化し、フェライト相を白色、その他の相を黒色とし、それぞれの分率を求め、5箇所の平均値をフェライト分率(面積%)として算出した。結果を下記表3〜6に示す。
(4)最大BNの直径および直径100nm以上のBNの個数の測定
上記のようにして製造した供試鋼の最大BNの直径および直径100nm以上のBNの個数を、以下のようにして測定した。まず供試鋼の深さD/4位置(D:供試鋼の直径)から抽出レプリカ試料を作製し、透過電子顕微鏡(TEM)(観察倍率:7,500〜60,000倍、観察面積:21μm2)を用いて、任意に5視野のTEM写真を撮影した。Image Pro Plusを用い、写真画像を2値化し、母相を白色、BNを黒色として、最大BNの直径および直径100nm以上のBNの個数を算出した。ここでBNの直径とは、Image Pro Plusから求められるBNの円相当直径(即ちBNの外接円の直径と内接円の直径との平均値)を意味する。これらの値の5視野での平均値を、下記表3〜6に示す。
なおN化合物中のBの存在の有無は、TEMに付属のエネルギー分散型X線分光法(EDS)による組成分析によって判定した。
(5)静動比および割れの評価
上記のようにして製造した供試鋼の静動比および割れの有無を以下のようにして評価した。
まず供試鋼の深さD/4位置(D:供試鋼の直径)からφ10mm×長さ15mmのサンプルを切り出した。加工フォーマスタを使用して、下記表3〜6に示す冷間加工温度、圧縮率80%、及びひずみ速度100/秒またはひずみ速度102/秒の条件でサンプルを冷間鍛造することで、ひずみ速度100/秒での静的変形抵抗(MPa)、及びひずみ速度102/秒での衝撃変形抵抗(MPa)を測定した。これらの値から静動比を算出した。結果を下記表3〜6に示す。
さらにひずみ速度102/秒で冷間鍛造した前記サンプルの表面を実体顕微鏡(観察倍率20倍)で観察して、割れの有無を確認した。結果を下記表3〜6に示す。
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表1〜6から以下のようなことが分かる。本発明の成分組成、固溶N量、鋼組織およびBNの要件を満たす実験No.1〜4、6〜14、16〜32、35〜40、42及び60〜69は、優れた静動比を示し、且つ割れも無く、衝撃特性が改善されている。一方、本発明の要件を満たさないものは、後述するように、静動比が小さいか、又は割れが確認された。
直径100nm以上のBNの個数(以下、単に「個数」と略称する)が少ない実験No.5、固溶N量が多く、且つ最大BNの直径(以下、単に「最大直径」と略称する)が小さいNo.15、最大直径が小さい実験No.33、個数が多い実験No.34、及び固溶N量が多い実験No.41は、静動比が低く、衝撃特性が改善されていない。
C量が多く、フェライト分率が少ない実験No.43(鋼No.34)は、割れが確認された。逆にC量が少なく、フェライト分率が多い実験No.44(鋼No.35)は、静動比が低く、割れも発生している。
本発明の鋼組織およびBNの要件を満たすが、成分組成の要件を満たさない実験No.45〜52(鋼No.36〜43)は、静動比は良好であるが、割れが確認された。
Al量が少なく、固溶N量が多い実験No.53(鋼No.44)は、静動比が低下した。逆にAl量が多い実験No.54(鋼No.45)は、個数が少なく、静動比が低い。
Bを含有しない実験No.55(鋼No.46)は、粗大なBNが形成されず固溶N量が多いため、B量が少ない鋼No.56(鋼No.47)は、最大直径が小さく、且つ固溶N量が多いため、いずれも静動比が低い。逆にB量が多い実験No.57(鋼No.48)は、個数が多いため、静動比が低い。
全N量が多くて、固溶N量が多い実験No.58(鋼No.49)は、静動比が低い。またTi量が多くて、BNが形成されていない実験No.59(鋼No.50)は、静動比が低い。

Claims (5)

  1. 成分組成については、
    C:0.05〜0.5%(質量%の意味、化学成分について以下同じ)、
    Si:0.005〜0.50%、
    Mn:0.2〜0.80%、
    P:0.050%以下(0%を含まない)、
    S:0.005〜0.05%、
    Cr:0.05〜0.30%、
    Al:0.005〜0.06%、
    B:0.0005〜0.0055%、
    N:0.0005〜0.008%、
    固溶N:0.0010%以下、
    残部:鉄および不可避不純物であり、
    組織については、フェライト分率が55〜97面積%のフェライト−パーライト組織であり、
    介在物については、Bを含有する最大の窒化物系介在物の直径が100nm以上であり、直径が100nm以上であるBを含有する窒化物系介在物の個数が1μm2あたり0.010〜0.05個であることを特徴とする衝撃変形抵抗が改善された鋼。
  2. さらにTi:0.005%以下(0%を含まない)、Nb:0.005%以下(0%を含まない)、及びV:0.005%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載の鋼。
  3. さらにMo:0.2%以下(0%を含まない)を含有する請求項1又は2に記載の鋼。
  4. さらにCu:0.05%以下(0%を含まない)及び/又はNi:0.05%以下(0%を含まない)を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の鋼。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の鋼を製造する方法であって、
    請求項1〜4のいずれかに記載の成分組成の鋼材を、加熱温度1150〜1250℃、加工終了温度850〜1000℃で熱間加工した後、速度0.1〜5℃/秒で400℃以下まで冷却することを特徴とする、衝撃変形抵抗が改善された鋼の製造方法。
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