JP5383800B2 - 補聴器、中継器、補聴システム、補聴方法、プログラム、及び集積回路 - Google Patents

補聴器、中継器、補聴システム、補聴方法、プログラム、及び集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、音響・映像機器等との連携機能を備えた補聴器、中継器、及び補聴システムに関するものである。
近年、補聴器を中心とする補聴システムの発展には目覚しいものがあり、付加価値を高めた製品が各種商品化されつつある。
補聴器を使用してテレビに代表されるAV機器等の音声を聞く場合、補聴器において周囲音も同時に増幅されるなどの各種の要因によって、AV機器等の音声が聞き取り辛くなるという問題が生じることは広く知られているところである。
これに対し、視聴したいAV機器等の音声を聞き取りやすくするために、AV機器等から出力される音声を無線により補聴器に伝送するシステムが従来各種提案されている。例えば、特許文献1ならびに特許文献2においては、AV機器等の具体例として公共の場の案内放送を例に取り、アナログFM電波と磁気誘導とを用いて補聴器に音声を無線中継伝送する技術と、その実装方法とが開示されている。また、特許文献3には、類似の技術として、BlueTooth規格の短距離デジタル無線通信と磁気誘導通信とを組み合わせた無線中継伝送技術が開示されている。この技術を用いれば、AV機器にBlueTooth規格の無線アダプタ等を接続することによって、AV機器の音声信号を補聴器へ容易に無線伝送できる。
特許第3431511号公報 特許第3431512号公報 国際公開第2006/023857号
しかしながら、従来提案されている技術においては、伝送元となる音響・映像機器は単独で存在することを前提としており、伝送元となる音響・映像機器が複数存在した場合に発生する問題に対する効果的な解決法は提供されていなかった。
例えば、特許文献1ならびに特許文献2において提案されている技術では、FM送信装置が複数存在した場合には、複数のFM送信装置それぞれから発せられる複数のFM電波から中継伝送すべきFM電波を特定する必要がある。さらに、特定されたFM電波を何らかの方法で選択する操作が必須となる。同様に特許文献3で開示されている技術においても、複数のBlueTooth無線アダプタが存在する場合は、複数回の相互認証操作や選択接続操作などの操作が必須となっていた。
上記従来技術におけるこれらの選択操作は煩雑であり、特に補聴器使用者の大半をしめる高齢者にとっては、操作が困難となることが課題となっていた。
また、音響・映像機器から補聴器へ無線伝送される経路において、特に特許文献3のようにBlueToothなどデジタル無線技術を用いた場合には、時間遅延が発生するという問題も生じる。一般に音響・映像機器等から無線で伝送される音声は、同時にスピーカ等によって音響的に拡声されることが多い。この場合、空気中を伝播して直接耳に入る音声と、無線伝送され補聴器から出力される音声との間に、時間遅延による時間差が発生する。このような直接耳に入る音声に遅れて補聴器から音声が出力されると、特に直接耳に入る音をある程度聞き分けられる軽度の難聴者にとっては、逆に音声が聞き取り辛くなるという課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するもので、接続する音響・映像機器等を自動的に選択することにより、機器間の接続切替え操作を簡易化し、利便性の高い補聴システムを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る補聴器は、各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する。具体的には、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、複数の前記外部機器それぞれから送信される前記伝送音声信号を受信する受信部と、前記収音部で収音された前記伝播音と、前記受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、前記比較部で選択された前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力部とを備える。
このような構成とすることにより、複数の外部機器と補聴器との接続切替えを、特段の操作を行うことなく自動的に行うことができる。
また、前記比較部は、前記伝播音の波形と、前記複数の伝送音声信号それぞれから得られる音の波形との相関値を算出し、算出した相関値が予め定めた閾値を上回る前記伝送音声信号を選択してもよい。
このような構成とすることにより、補聴器の使用者の近傍にある外部機器と補聴器とを、特段の操作を行うことなく自動的に接続するよう接続切替えを行うことができる。
さらに、該補聴器は、前記収音部で収音された前記伝播音の収音タイミングと、前記比較部で選択された前記伝送音声信号の前記受信部での受信タイミングとを比較することによって、前記伝送音声信号の前記伝播音に対する遅延時間を算出する遅延量算出部と、前記比較部で選択された前記伝送音声信号を出力する前記外部機器に対して、前記遅延量算出部で算出された遅延時間だけ前記伝播音を遅延させて出力させるための制御信号を、前記第1の伝送経路を介して送信する送信部とを備えてもよい。
このような構成とすることにより、空気中を伝播して補聴器(使用者)に到達する音と、無線等の伝送経路を介して補聴器に到達する音との時間差を低減し、音声をより聞き取りやすくすることができる。
また、複数の前記外部機器それぞれは、前記伝播音及び前記伝送音声信号に当該外部機器を特定するための機器特定情報を重畳させて出力してもよい。そして、前記比較部は、前記複数の前記伝送音声信号のうち、前記伝播音に重畳されている前記特定情報と同一の前記機器特定情報が重畳されている前記伝送音声信号を選択してもよい。
このような構成とすることにより、より正確に補聴器の使用者の近傍にある外部機器と補聴器とを、特段の操作を行うことなく自動的に接続するよう接続切替えを行うことができる。
また、前記収音部は、前記伝播音と、使用者の周囲で発せられた音とを含む複合伝播音を収音してもよい。そして、前記音声出力部は、前記収音部で収音された前記複合伝播音と、前記比較部で選択された前記伝送音声信号から得られる音とを、所定の混合比率で混合する混合部と、前記混合部で混合された音を、増幅して使用者に出力する増幅部とを備えてもよい。
これにより、伝送音声信号に加えて、使用者の周囲で発せられた音声をも増幅して、使用者に聞かせることができる。
さらに、該補聴器は、前記複合伝播音及び前記伝送音声信号から得られる音を前記混合部で混合したことを使用者に報知する報知部を備えてもよい。
これにより、補聴器の使用者は、伝送音声信号が増幅されて出力されているか否かを把握することができる。
本発明の一形態に係る中継器は、各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号を、補聴器に中継する。具体的には、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝送音声信号を受信する受信部と、前記収音部で収音された前記伝播音と、前記受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、前記比較部で選択された前記伝送音声信号を、前記第1の伝送経路と異なる第2の伝送経路を介して前記補聴器に送信する送信部とを備える。
また、前記比較部は、前記伝播音の波形と、前記複数の伝送音声信号それぞれから得られる音の波形との相関値を算出し、算出した相関値が予め定めた閾値を上回る前記伝送音声信号を選択してもよい。
さらに、該中継器は、前記収音部で収音された前記伝播音の収音タイミングと、前記送信部で送信された前記伝送音声信号が前記補聴器で受信されるタイミングとを比較することによって、前記伝送音声信号の前記伝播音に対する遅延時間を推定する遅延量推定部と、前記比較部で選択された前記伝送音声信号を出力する前記外部機器に対して、前記遅延量推定部で推定された遅延時間だけ前記伝播音を遅延させて出力させるための制御信号を、前記第1の伝送経路を介して送信する送信部とを備えてもよい。
本発明の一形態に係る補聴システムは、音の出力元となる外部機器と、前記音を使用者に出力する補聴器とを備える。前記外部機器は、空気中を伝播する伝播音を出力する出力部と、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する送信部とを備える。前記補聴器は、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝送音声信号を受信する受信部と、前記収音部で収音された前記伝播音と、前記受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、前記比較部で選択された前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力部とを備える。
本発明の他の形態に係る補聴システムは、音の出力元となる外部機器と、前記音を使用者に出力する補聴器と、前記外部機器から取得した音を前記補聴器に中継する中継器とを備える。前記外部機器は、空気中を伝播する伝播音を出力する出力部と、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する第1の送信部とを備える。前記中継器は、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝送音声信号を受信する第1の受信部と、前記収音部で収音された前記伝播音と、前記第1の受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、前記比較部で選択された前記伝送音声信号を、前記第1の伝送経路と異なる第2の伝送経路を介して前記補聴器に送信する第2の送信部とを備える。前記補聴器は、前記中継器から前記第2の伝送経路を介して送信される前記伝送音声信号を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部で受信された前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力部とを備える。
本発明の一形態に係る補聴方法は、各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する。具体的には、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音ステップと、複数の前記外部機器それぞれから送信される前記伝送音声信号を受信する受信ステップと、前記収音ステップで収音された前記伝播音と、前記受信ステップで受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較ステップと、前記比較ステップで選択された前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力ステップとを含む。
本発明の一形態に係るプログラムは、各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する処理を補聴器に実行させる。具体的には、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音ステップと、複数の前記外部機器それぞれから送信される前記伝送音声信号を受信する受信ステップと、前記収音ステップで収音された前記伝播音と、前記受信ステップで受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較ステップと、前記比較ステップで選択された前記伝送音声信号を、音として使用者に出力する音声出力ステップとを、補聴器に実行させる。
本発明の一形態に係る集積回路は、各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する。具体的には、複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、複数の前記外部機器それぞれから送信される前記伝送音声信号を受信する受信部と、前記収音部で収音された前記伝播音と、前記受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、前記比較部で選択された前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力部とを備える。
本発明によれば、特段の操作を行うことなく自動的に複数の音響・映像機器と補聴器との接続の切替えを行うことができる。
図1は、実施の形態1における補聴システムの構成図である。 図2は、実施の形態1における中継器の機能ブロック図である。 図3は、実施の形態2における相関検出部の機能ブロック図である。 図4は、実施の形態1における接続判定処理のフローチャートである。 図5は、実施の形態1における補聴器の機能ブロック図である。 図6は、実施の形態1の変形例における中継器の機能ブロック図である。 図7は、実施の形態1の変形例における中継器の外観図の一例である。 図8は、実施の形態1の変形例における中継器の外観図の他の例である。 図9は、実施の形態2における補聴システムの構成図である。 図10は、実施の形態2における補聴器の機能ブロック図である。 図11は、実施の形態2の変形例における補聴器の機能ブロック図である。 図12は、実施の形態3における補聴システムの構成図である。 図13は、実施の形態3における中継器の機能ブロック図である。 図14は、実施の形態3における接続判定処理のフローチャートである。 図15は、実施の形態3におけるその他の補聴システムの構成図である。 図16は、実施の形態3におけるその他の補聴器の機能ブロック図である。 図17は、実施の形態4における補聴システムの構成図である。 図18は、実施の形態4における補聴器の機能ブロック図である。 図19は、実施の形態4における中継器の機能ブロック図である。 図20は、遅延調整処理の概要を示す模式図である。 図21は、実施の形態4におけるその他の補聴システムの構成図である。 図22は、実施の形態4におけるその他の補聴器の機能ブロック図である。 図23は、実施の形態5における補聴システムの構成図である。 図24は、実施の形態5における中継器の機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。
(実施の形態1)
本発明の他の形態に係る補聴システムは、音の出力元となる外部機器と、音を使用者に出力する補聴器と、外部機器から取得した音を補聴器に中継する中継器とを備える。外部機器は、空気中を伝播する伝播音を出力する出力部と、伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する第1の送信部とを備える。中継器は、上記の外部機器を含む複数の外部機器それぞれから出力される伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、上記の外部機器を含む複数の外部機器それぞれから出力される伝送音声信号を受信する第1の受信部と、収音部で収音された伝播音と、第1の受信部で受信された複数の伝送音声信号それぞれとを比較し、伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、比較部で選択された伝送音声信号を、第1の伝送経路と異なる第2の伝送経路を介して補聴器に送信する第2の送信部とを備える。補聴器は、中継器から第2の伝送経路を介して送信される伝送音声信号を受信する第2の受信部と、第2の受信部で受信された伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力部とを備える。
図1を用いて、本発明の実施の形態1における補聴システムの構成について説明する。本補聴システムは、第1の外部機器であるAV機器(音響・映像機器)10と、第2の外部機器であるAV機器(音響・映像機器)11と、中継器40と、補聴器50とで構成される。
AV機器10、11は、それぞれ拡声出力部(出力部)であるスピーカ20、21と、無線伝送部(送信部)である無線送信器30、31とを備える。スピーカ20、21は、それぞれAV機器10、11が出力しようとする音声信号を、空気中を伝播する伝播音として中継器40及び補聴器50に出力する。無線送信器30、31は、AV機器10、11が出力しようとする音声信号を、無線伝送音声信号として第1の伝送経路を介して中継器40に送信する。
なお、第1の伝送経路の具体例は特に限定されないが、例えば、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)、又はBluetooth等の無線通信路であることが望ましい。以降の説明では第1の伝送経路を、単に「無線」と表記することがある。また、AV機器10の無線送信器30から出力される無線伝送音声信号と、AV機器11の無線送信器31から出力される無線伝送音声信号とは、例えば、送信周波数が互いに異なっている。
次に、中継器40の機能ブロック図である図2を用いて、中継器40の構成について説明する。中継器40は、収音部であるマイク400と、無線により伝送される無線伝送音声信号を受信する受信部である無線受信部410と、比較部420と、磁気により伝送される磁気信号を第2の伝送経路を介して補聴器50に送信する送信部である磁気送信部450とを有する。
マイク400は、空気中を伝播する伝播音を収音する。なお、マイク400は、スピーカ20、21から出力される伝播音に加えて、使用者の周囲で発せされる音をも収音する。すなわち、マイク400は、実際には、スピーカ20、21の少なくとも一方から出力される伝播音と、使用者の周囲で発せられる音とを含む複合伝播音を収音している。
また、スピーカ20、21から出力される伝播音はマイク400に届くまでに減衰するので、スピーカ20、21から出力される伝播音と、マイク400で収音される伝播音とは、厳密に同一でない可能性がある。
無線受信部410は、無線アンテナ411と、無線復調部412と、無線選局制御部430とを有する。無線アンテナ411は、AV機器10、11から送信された無線伝送音声信号を受信する。無線復調部412は、無線アンテナ411で受信した無線伝送音声信号を復調し、復調して得られる音声信号を比較部420及び磁気送信部450に出力する。無線選局制御部430は、受信すべき周波数帯域を指定することによって、無線アンテナ411及び無線復調部412に特定の周波数帯域の無線伝送音声信号を受信させる。つまり、無線選局制御部430によって受信すべき周波数帯域が切り替えられることによって、AV機器10、11から出力される無線伝送音声信号を、順番に受信することができるようになる。
図1に示される比較部420は、マイク400が収音した伝播音の波形と、無線アンテナ411が受信した複数の無線伝送音声信号それぞれから得られる音声信号(音)の波形との相関値を算出し、複数の無線伝送音声信号のうち、算出された相関値が予め定められた閾値を超える無線伝送音声信号を選択する相関検出部423を含む。または、相関検出部423は、複数の無線伝送音声信号のうち、伝播音との相関値が最も高い無線伝送音声信号を選択してもよい。
図3を参照して、相関検出部423の構成をさらに詳しく説明する。図3に示される相関検出部423は、波形メモリ700、701と、畳み込み演算部710と、ピーク検出部720とを備える。
波形メモリ700は、マイク400で収音された所定時間分の伝播音の波形を一時的に記憶する。波形メモリ701は、無線復調部412から出力される所定時間分の音声信号の波形を一時的に記憶する。なお、波形メモリ700、701は、伝播音と無線伝送音声信号との遅延時間(後述する)の2倍以上の信号波形を記憶できる記憶容量を有しているのが望ましい。
また、波形メモリ700、701の具体例は特に限定されないが、例えば、DRAM(Dynamic random access memory)、SRAM(Static random access memory)、フラッシュメモリ、又はHDD(Hard Disc Drive)等のデータを記憶可能なあらゆる記憶媒体を採用することができる。
畳み込み演算部710は、波形メモリ700に記憶されている伝播音の波形と、波形メモリ701に記憶されている音声信号の波形とを、互いに時間をずらしながら畳み込み演算する。ピーク検出部720は、畳み込み演算部710による畳み込み演算の結果からピークの有無を検出する。なお、ピークの検出には、従来から知られている微分検出等を用いればよい。
磁気送信部450は、磁気アンテナ451と、磁気変調部452と、磁気送信制御部440とを有する。磁気アンテナ451は、磁気伝送音声信号を第2の伝送経路を介して補聴器50に送信する。磁気変調部452は、無線復調部412で復調された音声信号を、磁気伝送音声信号に変調して磁気アンテナ451に送信させる。磁気送信制御部440は、相関検出部423での検出結果に基づいて、磁気変調部452を制御する。
以上のように構成された中継器40の動作について図4を用いて説明する。
まず、マイク400は、空気中を伝播してきた音波である伝播音を収音する。また、無線受信部410は、無線伝送された無線伝送音声信号を受信する。そして、無線伝送音声信号を受信すると、図4に示す接続先のAV機器10、11を判定する処理が開始される。
無線アンテナ411により無線伝送音声信号が受信されると(ステップS101でYES)、無線選局制御部430は、受信された無線伝送音声信号を順に出力するよう無線復調部412に制御信号を送る。無線復調部412は、この制御信号に応じて無線伝送音声信号を復調し、復調して得られた音声信号を相関検出部423に出力する(ステップS102)。
なお、無線選局制御部430が無線受信部410に指示する信号の順序は、無線伝送音声信号の周波数帯域の低い方から高い方へなど周波数の順序等である。他にも信号の送信方式により各信号を区別可能な識別情報がある場合には、それに基づいて順番に指示してもよい。
相関検出部423は、マイク400により収音された伝播音と、無線受信部410により受信され、復調された音声信号との相関を検出する(ステップS103)。この相関は、例えば両者の時間信号波形又はパワー包絡波形の相互相関関数を算出し、そのピーク値が所定閾値以上である場合に、有意な相関があると判定する(ステップS104)。この閾値は実験的に定められた一定のものであってもよいし、収音された伝播音、受信された無線伝送音声信号によって可変であってもよい。
このようにして相関検出及び判定を行った相関検出部423は、有意な相関があると判定した場合(ステップS104でYES)、磁気送信制御部440に判定結果の情報を出力する。そして、磁気送信制御部440は、磁気送信を行うよう磁気変調部452に制御信号を送る。その制御信号に基づいて磁気変調部452は、無線復調部412で復調された音声信号を磁気伝送音声信号に変調して磁気アンテナ451に出力する。そして、磁気アンテナ451は、磁気変調部452で変調された磁気伝送音声信号を、第2の伝送経路を介して補聴器50に送信する(ステップS105)。
一方、相関検出部423は、有意な相関があると判定しなかった場合(ステップS104でNO)、無線選局制御部430に判定結果の情報を出力する。判定結果を取得した無線選局制御部430は、次に受信可能な周波数帯域が存在するか否かを判定する(ステップS106)。そして、無線選局制御部430は、受信可能な周波数帯域が存在する場合(ステップS106でYES)、次の無線伝送音声信号を受信するように、無線アンテナ411及び無線復調部412に制御信号を送る。
無線受信部410は、次に判定するべき無線伝送音声信号を無線アンテナ411で受信し、受信した次の無線伝送音声信号を無線復調部412で復調し、復調した音声信号を相関検出部423に出力する(ステップS107)。
以降、同様の処理をくり返す。また、無線選局制御部430で次に受信可能な周波数帯域が存在しないと判定された場合には(ステップS106でNO)、接続先を判定するという中継のための処理を終了する。このようにして、中継器40は補聴器50の使用者の直近にあるAV機器10、11のいずれかを接続先と判定することができる。
なお、図4に示す接続先を判定する処理は、一定時間(例えば500msec)を単位としてくり返し行う。
次に、補聴器50の機能ブロック図である図5を用いて、補聴器50の構成について説明する。補聴器50は、収音部500と、受信部である磁気受信部540と、音声出力部520とを有する。
収音部500は、マイク501と、補聴音響処理部502とを有する。マイク501は、空気中を伝播する伝播音(又は複合伝播音)を収音する。補聴音響処理部502は、マイク501で収音された伝播音に音響処理を施す。
磁気受信部540は、磁気アンテナ541と、磁気復調部543とを有する。磁気アンテナ541は、中継器40から第2の伝送経路を介して磁気伝送音声信号を受信する。磁気復調部543は、磁気アンテナ541で受信された磁気伝送音声信号を復調して、音声信号を取得する。
音声出力部520は、混合部521と、増幅部525と、レシーバ530とを備える。混合部521は、補聴音響処理部502により音響処理を施された音声信号と、磁気受信部540により受信された音声信号を適宜混合する。増幅部525は、混合部521で混合された音声信号を増幅する。レシーバ530は、増幅部525で増幅された音声信号を、音波として出力する。
以上のように構成された補聴器50の動作について説明する。マイク501は、空気中を伝播してきた音波である伝播音を収音する。補聴音響処理部502は、マイク501で収音された伝播音に対して、使用者の聞こえを向上させるための補聴処理、例えば雑音除去処理やゲイン調整処理などを行う。
磁気受信部540の磁気アンテナ541は、中継器40から磁気により伝送された磁気伝送音声信号を受信する。磁気復調部543は、磁気アンテナ541で受信した磁気伝送音声信号を復調し、復調した音声信号を混合部521に出力する。
混合部521は、磁気受信部540から復調された音声信号が出力されていない場合には、補聴音響処理部502により音響処理された音声信号をそのまま増幅部525に出力する。一方、混合部521は、磁気受信部540が磁気伝送音声信号を受信し、復調した音声信号を出力している場合には、補聴音響処理部502から出力される音声信号と、磁気受信部540から出力される音声信号とを混合して増幅部525に出力する。
この混合処理は、混合部521が保持している所定の混合比を用いて重み付け加算を行うことで実現できる。例えば、磁気受信部540から出力される音声信号と補聴音響処理部502から出力される音声信号との出力比が8対2などとなるように混合すれば、磁気受信部540から出力された音声信号が優勢となる。このようにすることで、空気中を伝播して雑音等が混じった音声信号の影響を小さくし、無線及び磁気伝送により伝わった音声信号の影響を大きくして、聞きたい音響・映像機器の音声信号を聞き取りやすくすることができる。
また、この所定の混合比は、実験的に定められた一定のものであっても、磁気受信部540からの出力信号に基づいて変更するものであってもよい。例えば、磁気受信部540が復調した音声信号の出力元の音響・映像機器が変化する頻度が多い場合には、補聴器50の使用者が動きまわっていることにより、使用者に最も近い音響・映像機器が頻繁に変化している可能性が高い。このような場合、使用者はあまりその音響・映像機器から出力される音を聴きたいと思っていない可能性が高いので、補聴音響処理部502からの出力を優勢とするような混合比に変更してもよい。
また例えば、磁気受信部540からの出力が示す音響・映像機器が変化していない時間が第1の時間以上(例えば10分以上)続く場合には、使用者がその音響・映像機器の近くで動いていない可能性が高い。このような場合、使用者はその音響・映像機器から出力される音を集中して聞きたい可能性が高いので、より磁気受信部540からの出力を優勢とするような混合比に変更してもよい。このような混合比とすることで、より使用者に快適な音声を出力することができる。
増幅部525は、混合部521により混合された音声信号を、使用者がスイッチ等で設定している増幅度合いに応じて、または使用者の聴覚情報等に応じて増幅する。レシーバ530は、増幅された音声信号を使用者の外耳道に向けて音波として出力する。
以上のような構成を有する補聴システム全体の動作について説明する。一般的に図1に示すように2台のAV機器10、11は、空間的に離れた位置に設置されている。AV機器10の音声信号は、スピーカ20によって空気中に伝播音として拡声出力されると同時に、無線送信器30によって無線伝送音声信号として送信されている。同様にAV機器11の音声信号は、スピーカ21によって空気中に伝播音として拡声出力されると同時に、無線送信器31によって無線伝送音声信号として送信されている。
ここでは、例えば、AV機器10、11が互いに壁で仕切られた異なる部屋にあるとする。周知のように空気中を伝播する音波、特に周波数の高い音波は簡易な隔壁等で容易に遮断される。このため図1に示すように、補聴器50を装着し、中継器40を持った使用者がAV機器10のある部屋にいる場合には、中継器40はスピーカ20からの伝播音と、無線送信器30からの無線伝送音声信号と、無線送信器31からの無線伝送音声信号とを受信する。
この場合、使用者の近傍にあるAV機器10のスピーカ20からの伝播音と、無線送信器30からの無線伝送音声信号とが高い相関性をもつので、中継器40は、無線送信器30からの無線伝送音声信号を、磁気伝送音声信号として補聴器50に出力する。
補聴器50は、無線送信器30からのAV機器10の音声信号を、中継器40を介して受信するので、補聴器50を装着している使用者は、近傍にあるAV機器10の音声信号を、補聴器50を通して聴くことになる。
次に、この使用者が部屋を移動してAV機器11に近づくと、中継器40のマイク400に到達する音波は、AV機器11に接続されたスピーカ21から出力される伝播音が優位となる。ここでスピーカ21からの伝播音が優位となるという意味は、マイク400が収音する音波(復号伝播音)に、スピーカ21から出力される伝播音がスピーカ20から出力される伝播音よりも多く含まれるようになるという意味である。
このような状態では、マイク400が収音する伝播音と無線受信部410が受信する無線伝送音声信号との相関が見出せなくなる。相関が見出せなくなった場合には磁気送信部450は、磁気送信を中止する。そして、図5に示す接続先判定処理を一定時間ごとにくり返すうちに、マイク400が収音する伝播音においてスピーカ21から出力される伝播音が主体となった場合には、無線送信器31から出力された無線伝送音声信号の磁気送信が開始される。
このような構成により、移動した使用者は、補聴器50のレシーバ530からの出力が切替り、移動後に近傍にあるようになったAV機器11の音声信号を聴くことができる。また、この切替えの際には、マイク501が収音した伝播音に音響処理を行った信号をレシーバ530から出力させる。このため、補聴音響処理部502において適切な音響処理を行うことで、急にレシーバ530から何も出力されなくなるなどの大きな違和感を使用者に与えないよう、この切替えをコントロールすることができる。
なお、AV機器10、11が異なる部屋に設置されているような状態について説明してきたが、もちろんこのような状態に限られるものではない。例えば、空気中を伝播する音波をさえぎるようなものがないところに複数のAV機器10、11が設置されているような場合でも、本補聴システムによりAV機器10、11の音声信号を聞き取りやすくすることができる。つまり、補聴器50を装着している使用者の最も近傍にあるAV機器10、11の音声信号が、マイク400に収音される音波に最も影響しているはずである。このため、収音された伝播音と周囲音等の影響が少ない無線伝送音声信号との相関から、最も近傍にあるAV機器10、11の伝播音を区別できる。さらにこのように区別した結果に基づいて、適切な音響処理を行い、混合及び調整をすることで、レシーバ530から聞きたい音声を出力することができる。
以上のようにして本実施の形態1の補聴システムでは、補聴器50を装着し、中継器40を持った使用者が接続対象となるAV機器10、11に近寄るだけで、特段の操作をすることなく、AV機器10、11の音声信号を聞き取りやすくすることができる。また、上述したようにAV機器10の近傍からAV機器11の近傍へ移動しても、特段の操作をすることなく補聴器50から出力される音声がAV機器11の音声信号に切替るので、使用者にとって利便性が向上する。
なお、本実施の形態で1は音響・映像機器が2台の場合を説明したが、音響・映像機器の台数はこれに限定されるものでなく、1台以上の任意の台数に適用できることはいうまでもない。1台の場合には音響・映像機器は切替らないが、煩雑な接続操作が不要であることは変わらず、補聴器使用者が音響・映像機器に近いところにいる場合にはその機器からの音響を聞き取りやすくすることができる。
また、AV機器10、11の例としては、テレビ、ビデオ機器、ラジオ、ステレオ機器、シアター機器、パーソナルコンピュータ、構内放送機器などがある。AV機器10、11と無線送信器30、31とを接続する信号線の形態は、アナログライン信号、光デジタル信号、同軸デジタル信号、HDMI準拠デジタル信号などが使用できる。また、スピーカ20、21および無線送信器30、31は、AV機器10、11の筐体内に組み込まれたものであってもよい。このような場合はシステムの設置をより容易に行うことができる。
また、本実施の形態1では無線伝送と磁気伝送とを組み合わせる例を説明したが、機器間の伝送方式はこれに限定されるものでなく、無線、磁気、赤外線、可視光、超音波などを任意に組み合わせて使用することができる。さらに、中継器40と補聴器50とは、有線で接続されていてもよい。
さらに上記では、接続先を判定する処理の例として無線伝送音声信号を逐次切替えながら相関を求めることとしたが、いったん全ての無線伝送音声信号との相関を検出してから相関値が最大になる無線伝送音声信号を選択してもよい。また、相関値がほぼ同一の2つ以上の無線伝送音声信号が見つかったときは、無線伝送音声信号自体の信号強度に応じて、最も信号強度の強い無線伝送音声信号を選択するなどの処理を追加することも可能である。このようにすれば、より確実に接続先を判定することができる。
(実施の形態1の変形例)
次に、図6〜図8を参照して、実施の形態1の変形例に係る中継器40を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図6に示される中継器40は、図2に示される中継器40の構成に加えて、さらに、報知部460を備える。報知部460は、中継器40が伝送音声信号を補聴器50に中継していることを、使用者に知らせるためのものである。つまり、補聴器50の使用者は、報知部460によって、現在補聴器50から聞こえている音声が、マイク501で収音された伝播音のみなのか、中継器40で中継された伝送音声信号を含むのかを把握することができる。
なお、報知部460の具体的な構成は特に限定されないが、図7に示されるような表示画面470に「音声中継中」等と表示するものであってもよいし、図8に示されるようなLEDランプ471を点灯(又は点滅)させる等して、中継処理を実行していることを報知するものであってもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る補聴システムは、音の出力元となる外部機器と、音を使用者に出力する補聴器とを備える。外部機器は、空気中を伝播する伝播音を出力する出力部と、伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する送信部とを備える。補聴器は、上記の外部機器を含む複数の外部機器それぞれから出力される伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、上記の外部機器を含む複数の外部機器それぞれから出力される伝送音声信号を受信する受信部と、収音部で収音された伝播音と、受信部で受信された複数の伝送音声信号それぞれとを比較し、伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、比較部で選択された伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力部とを備える。
図9を用いて、本発明の実施の形態2における補聴システムの構成について説明する。本実施の形態2の補聴システムは、AV機器10、11と、補聴器51とから構成される。本補聴システムは中継器による中継を行わず、補聴器51とAV機器10、11とが直接通信する点で実施の形態1と異なる。以下、実施の形態1と同様の構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
補聴器51の機能ブロック図である図10を用いて、補聴器51の構成について説明する。補聴器51は、収音部500と、受信部である無線受信部560と、比較部550と、音声出力部520とを備える。収音部500は、補聴器50と同様に、マイク501と、補聴音響処理部502とを備える。
無線受信部560は、無線アンテナ561と、無線復調部562と、無線選局制御部590とを有する。無線アンテナ561は、AV機器10、11から送信された無線伝送音声信号を受信する。無線復調部562は、無線アンテナ561で受信した無線伝送音声信号を復調し、復調して得られた音声信号を比較部550及び断続部555に出力する。無線選局制御部590は、受信すべき周波数帯域を指定することによって、無線アンテナ561及び無線復調部562に特定の周波数帯域の無線伝送音声信号を受信させる。つまり、無線選局制御部590によって受信すべき周波数帯域が切り替えられることによって、AV機器10、11から出力される無線伝送音声信号を、順番に受信することができるようになる。
図10に示される比較部550は、実施の形態1の中継器40における比較部420と同様にして、マイク501が収音した伝播音の波形と無線受信部560が受信した無線伝送音声信号から得られる音声信号の波形との相関を検出し、複数の無線伝送音声信号のうち、算出された相関値が予め定められた閾値を超える無線伝送音声信号を選択する相関検出部553を備える。または、相関検出部553は、複数の無線伝送音声信号のうち、伝播音との相関値が最も高い無線伝送音声信号を選択してもよい。なお、相関検出部553の具体的な構成は、図3に示される相関検出部423と共通するので、説明は省略する。
音声出力部520は、混合部521と、増幅部525と、レシーバ530とに加えて、断続部555をさらに有する。断続部555は、無線受信部560から取得した音声信号を混合部521に出力するか否かを制御する。断続部555の典型例は、スイッチである。
次に、補聴器51の動作について詳細に説明する。以下では、図9に示すように2台のAV機器10、11が空間的に離れた位置(例えば、壁で仕切られた異なる部屋)に設置され、それぞれスピーカ20、21と無線送信器30、31とを備えているとして説明する。このような場合、補聴器51を装着した使用者がAV機器10の近傍にいれば、補聴器51はスピーカ20からの伝播音をマイク501で収音し、無線送信器30からの無線伝送音声信号と、無線送信器31からの無線伝送音声信号とを無線アンテナ561で受信する。
補聴器51の無線受信部560が無線送信器30、31からの無線伝送音声信号を受信すると、接続先である音響・映像機器を判定する処理に入る。まず、無線選局制御部590は、受信された無線伝送音声信号を、実施の形態1で説明したような順番で出力するよう無線復調部562に制御信号を送る。これに応じて、無線復調部562は、無線伝送音声信号を復調し、復調して得られた音声信号を相関検出部553に出力する。相関検出部553は、マイク501によって収音された伝播音と、無線復調部562により復調された音声信号との相関を検出する。この相関の検出や相関の有無の判定については、実施の形態1と同様にして行えばよい。
相関検出部553は、有意な相関があると判定した場合、断続部555に判定結果の情報を出力し、断続部555は接続状態に移行する。この接続状態とは、混合部521に無線復調部562により復調された音声信号が出力されている状態を指す。
一方、相関検出部553は、有意な相関があると判定しなかった場合、断続部555と無線選局制御部590とに判定結果の情報を出力し、断続部555は切断状態に移行する。この切断状態とは、混合部521に無線復調部562により復調された音声信号が出力されない状態を指す。
無線選局制御部590は、実施の形態1に係る中継器40と同様に、無線アンテナ561が次の無線伝送音声信号を受信している場合には、次の無線伝送音声信号を復調し、復調した音声信号を出力するよう無線復調部562に制御信号を送る。無線復調部562も中継器40の場合とほぼ同様に、この制御信号に基づいて次の無線伝送音声信号を復調し、復調した音声信号を断続部555と相関検出部553とに出力する。
無線選局制御部590は、無線アンテナ561が次の無線伝送音声信号を受信していない場合には、接続先判定を終了する。この場合には、断続部555には相関検出部553から有意な相関があるという判定の情報が送られないため、切断状態となる。なお、無線アンテナ561で受信可能な無線伝送音声信号の有無の検出および接続先判定は、実施の形態1と同様に一定時間を単位として行う。
上記のようにして断続部555は、復調した音声信号を混合部521に出力するか否かを制御する。そして、混合部521は、マイク501が収音した伝播音と無線受信部560から取得した音声信号とを混合及び調整する。この混合及び調整は、実施の形態1において説明したようにして行えばよい。
上記で例示したような状態では、補聴器51を装着している使用者の近傍にあるAV機器10の音声が無線伝送によって使用者に聴かれることになる。
次に、補聴器51を装着した使用者がAV機器11の近傍に移動すると、補聴器51のマイク501に到達する音波は、AV機器11に接続されたスピーカ21からの出力が優位となる。このような状態では、マイク501が収音する音波と無線送信器30から送信された無線伝送音声信号との相関が見出せなくなる。相関が見出せなくなった場合には、いったん断続部555が切断状態となる。そして、上述した接続先判定処理により、マイク501が収音する音波においてスピーカ21からの音声が主体となった場合には、無線送信器31からの無線伝送音声信号に含まれる音がレシーバ530から出力される。
このような構成により、移動した使用者には、補聴器51のレシーバ530からの出力が切替り、移動後に近傍にあるようになったAV機器11の音声信号を聴くことができる。また、この切替えの際には、断続部555が切断状態となり、マイク501が受信した伝播音に音響処理を行った音声信号をレシーバ530から出力させる。補聴音響処理部502において適切な音響処理を行うことで、急にレシーバ530から何も出力されなくなるなどの大きな違和感を使用者に与えないよう、この切替えをコントロールすることができる。
なお、本実施の形態2の補聴システムも、実施の形態1と同様に、AV機器10、11が空気中を伝播する音波をさえぎるものがないように設置されていても同様の効果を奏する。
以上のように本実施の形態2の補聴システムでは、補聴器51の回路規模および消費電力が補聴器50よりも大きくなるが、補聴器51を装着してAV機器10、11に近寄るだけで、特段の操作をすることなくAV機器10、11の音声を聞き取りやすくすることができる。本補聴システムでは、中継器を必要としないため、使用者の利便性がさらに向上する。
なお、本実施の形態2でも音響・映像機器が2台の場合を説明したが、音響・映像機器の台数はこれに限定されるものでなく、1台以上の任意の台数に適用できることはいうまでもない。実施の形態1と同様に、音響・映像機器が1台であっても接続操作が不要であり、補聴器の使用者の利便性が向上するという効果を有する。
また、AV機器10、11の例として、実施の形態1と同様、テレビ、ビデオ機器、ラジオ、ステレオ機器、シアター機器、パーソナルコンピュータ、構内放送機器などがある。AV機器10、11と無線送信器30、31とを接続する信号線の形態も、実施の形態1と同様、アナログライン信号、光デジタル信号、同軸デジタル信号、HDMI準拠デジタル信号などが使用できる。また、スピーカ20、21および無線送信器30、31は、AV機器10、11の筐体内に組み込まれたものであってもよく、この場合システムの設置をより容易に行うことができる。
また、本実施の形態2では、無線伝送を例として説明したが、機器間伝送方式はこれに限定されるものでなく、無線、磁気、赤外線、可視光、超音波などを任意のものが使用できる。
さらに上記では、接続先を判定する処理の例として無線伝送音声信号を逐次切替えながら相関を求めることとしたが、いったん全ての無線伝送音声信号との相関を検出してから、相関値が最大になる無線伝送音声信号を選択してもよい。また相関値がほぼ同一の2つ以上の無線伝送音声信号が見つかったときは無線伝送音声信号自体の信号強度に応じて、信号強度の強い無線伝送音声信号を選択するなどの処理を追加することも可能である。このようにすれば、より確実に接続先を判定することができる。
(実施の形態2の変形例)
次に、図11を参照して、実施の形態2の変形例に係る補聴器51を説明する。なお、実施の形態2と同様の構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。実施の形態2の変形例に係る補聴器において、収音部は、伝播音と、使用者の周囲で発せられた音とを含む複合伝播音を収音する。そして、音声出力部は、収音部で収音された複合伝播音と、比較部で選択された伝送音声信号から得られる音とを、所定の混合比率で混合する混合部と、混合部で混合された音を、増幅して使用者に出力する増幅部とを備える。さらに、補聴器は、複合伝播音及び伝送音声信号から得られる音を混合部で混合したことを使用者に報知する報知部を備える。
図11に示される補聴器51は、図10に示される補聴器51の構成に加えて、さらに、報知部である告知音生成部556を備える。告知音生成部556は、補聴音響処理部502から出力される音声信号と、無線復調部562から出力される音声信号とを混合部521で混合したことを使用者に報知するためのものである。言い換えれば、断続部555が接続状態であることを使用者に報知する。
具体的には、告知音生成部556は、断続部555が接続状態に切り替わったタイミングで、「無線伝送信号の出力を開始します」等の告知音を混合部521に出力する。そして、混合部521は、補聴音響処理部502から出力される音声信号と、無線復調部562から出力される音声信号と、告知音生成部556から出力される告知音とを混合して、増幅部525に出力する。また、断続部555が切断状態に切り替わったタイミングで、「無線伝送信号の出力を終了します」等の告知音を混合部521に出力してもよい。
(実施の形態3)
図12を用いて、本発明の実施の形態3における補聴システムの構成について説明する。本実施の形態3の補聴システムは、AV機器10、11と、中継器41と、補聴器50とから構成される。本補聴システムは、AV機器10、11にID重畳部60、61が接続される点で実施の形態1と異なる。以下、実施の形態1と同様の構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
ID重畳部60、61は、それぞれAV機器10、11に接続され、AV機器10、11の音声信号に固有の識別信号であるID信号を重畳する。このID信号は、可聴音によるトーン信号、非可聴音によるパイロット信号、ウォータマーク信号などであり、ID重畳部60、61が接続されているAV機器10、11と関連付けられた信号、より具体的には、AV機器10、11を識別するための信号である。
ID重畳部60、61は、それぞれAV機器10、11と関連付けられたID信号を、それぞれAV機器10、11から出力される音声信号に重畳する。こうしてスピーカ20、21によって空気中にID信号が重畳された伝播音が拡声出力され、同時にID信号が重畳された音声信号が無線送信器30、31によって無線伝送音声信号に変調されて送信される。
次に、中継器41の機能ブロック図である図13を用いて、中継器41の構成を説明する。図13に示される中継器41は、図2に示される中継器41と比較して、比較部420の構成が異なる。具体的には、図13に示される比較部420は、マイク400が収音した伝播音に重畳されたID信号を検出するID検出部421と、伝播音に重畳されたID信号と無線伝送音声信号に重畳されたID信号とを比較する比較部であるID比較部422とを有する。つまり、中継器41の比較部420は、ID検出部421とID比較部422とを有し、相関検出部423を有しない点で実施の形態1に係る中継器40の比較部420と異なる。
ID検出部421は、マイク400に接続され、マイク400で収音された伝播音からID信号を抽出する。ID比較部422は、ID検出部421によって抽出されたID信号と、無線復調部412によって復調された音声信号から抽出されたID信号とを比較し、両者の一致又は不一致を判定する。
図12に示すように、補聴器50を装着し、中継器41を持った使用者がAV機器10の近傍にいる場合、中継器41は、スピーカ20からの伝播音と、無線送信器30からの無線伝送音声信号と、無線送信器31からの無線伝送音声信号とを受信している。中継器41が無線送信器30、31からの無線伝送音声信号を受信すると、中継のための接続先を判定する処理に入る。
この中継器41が実行する接続先判定処理は、実施の形態1に係る中継器40が実行する接続先判定処理(図4)と一部異なるため、図14を用いて説明する。
まず、無線アンテナ411により無線伝送音声信号が受信されると(ステップS201でYES)、無線選局制御部430は、受信された無線伝送音声信号を順に出力するよう無線復調部412に制御信号を送る。無線復調部412は、この制御信号に応じて無線伝送音声信号を復調し、復調して得られた音声信号からID信号を抽出する。そして、無線復調部412は、音声信号を磁気変調部452に、ID信号をID比較部422にそれぞれ出力する(ステップS202)。
一方、ID検出部421は、マイク400によって収音された伝播音に重畳されたID信号を抽出する(ステップS203)。無線復調部412において復調されたID信号とID検出部421によって抽出されたID信号とは、ID比較部422に入力され、両者の一致又は不一致が判定される(ステップS204)。
それぞれのID信号が一致していると判定した場合(ステップS204でYES)、ID比較部422は、磁気送信制御部440に判定結果の情報を出力し、磁気送信制御部440は磁気送信を行うよう磁気変調部542に制御信号を送る。磁気変調部452は、その制御信号に基づいて、無線復調部412から出力された音声信号を変調し、変調して得られた磁気伝送音声信号を磁気アンテナ451に出力する(ステップS205)。
一方、ID比較部422は、各ID信号が不一致と判定した場合(ステップS204でNO)、無線選局制御部430に判定結果の情報を出力する。判定結果を取得した無線選局制御部430は、次の無線伝送音声信号に対応する音声信号を出力するように、無線アンテナ411及び無線復調部412に制御信号を送る。無線受信部410の無線復調部412は、次に出力するべき無線伝送音声信号が無線アンテナ411により受信されている場合には(ステップS206でYES)、次の無線伝送音声信号から音声信号とID信号とを復調し、音声信号を磁気変調部452に、ID信号をID比較部422にそれぞれ出力する(ステップS207)。
以降、同様の操作をくり返す。また、次に出力するべき無線伝送音声信号が無線アンテナ411により受信されていない場合には(ステップS206でNO)、接続先判定処理を終了する。
このような構成により、実施の形態1の中継器40と同様に、中継器41も近傍にあるAV機器10の音声信号を補聴器50に中継することができる。よって、本補聴システムも、実施の形態1の補聴システムと同様に、補聴器50を装着している使用者の近傍にあるAV機器10の音声信号を聞き取りやすくすることができる。
また、実施の形態1と同様に、補聴器50を装着し、中継器41を持った使用者が移動し、使用者とAV機器10、11との位置関係が変化しても、下記のようにしてレシーバ530からの出力を切替えることができる。
つまり、使用者とAV機器10、11との位置関係が変化すると、ID比較部422は、伝播音に重畳されたID信号と無線伝送音声信号に重畳されたID信号との不一致を検出する。この場合、磁気送信が一旦中止され、図14に示す接続先判定処理により、ID信号が一致する無線伝送音声信号が新たに選択される。このようにして、使用者がAV機器10の近傍からAV機器11の近傍に移動した場合には、特段の操作をしなくともAV機器11の音声を聴くことができる。この切替えでは、実施の形態1と同様に、大きな違和感を使用者に与えないよう補聴器50において補聴処理を行えばよい。
本補聴システムは、実施の形態1の補聴システムと比較して、ID信号により伝播音と無線伝送音声信号との関連付けがより確実に検出でき、より誤動作を起こしにくい。
なお本補聴システムも、実施の形態1〜2と同様に、音響・映像機器が1台以上の任意の台数ある場合に適用できる。また、AV機器10、11としては、テレビ、ビデオ機器、ラジオ、ステレオ機器、シアター機器、パーソナルコンピュータ、構内放送機器などがある。AV機器10、11と無線送信器30、31およびID重畳部60、61とを接続する信号線の形態は、アナログライン信号、光デジタル信号、同軸デジタル信号、HDMI準拠デジタル信号などが使用できる。また、スピーカ20、21および無線送信器30、31、さらにID重畳部60、61は、AV機器10、11の筐体内に組み込まれたものであってもよい。このような場合はシステムの設置をより容易に行うことができる。
また、本実施の形態3では、無線伝送と磁気伝送とを組み合わせる例を説明したが、機器間の伝送方式はこれに限定されるものでなく、無線、磁気、赤外線、可視光、超音波、有線などを任意に組み合わせて使用することができる。
また、これら無線伝送されるID信号は変調された無線伝送音声信号自体に重畳されるものであっても、無線伝送音声信号とは別の補助情報として符号化されて多重されるものであってもよい。
また、上記の本補聴システムは、中継器41による中継を行うものとして説明してきたが、図15に示すように、中継器による中継を行わず、補聴器52とAV機器10、11とが直接通信を行う構成にしてもよい。この場合、補聴器52は、図16に示すように、収音部500と、音声出力部520と、受信部である無線受信部560と、ID検出部551及びID比較部552を含む比較部550とを有する。
図16に示すような構成の補聴器52では、ID検出部551がマイク501で収音された伝播音からID信号を抽出する。同様に、無線復調部562が無線伝送音声信号を復調し、復調した音声信号からID信号を抽出する。そして、ID比較部552は、ID検出部551で抽出されたID信号と、無線復調部562で抽出されたID信号とを比較して、両者の一致又は不一致を判定する。各構成要素の動作は実施の形態2、3で説明したのと同様である。
このような構成によれば、補聴器52の回路規模および消費電力が、補聴器50よりも大きくなるものの、中継器を要しないため使用者の利便性がさらに向上する。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る補聴器は、さらに、収音部で収音された伝播音の収音タイミングと、比較部で選択された伝送音声信号の受信部での受信タイミングとを比較することによって、伝送音声信号の伝播音に対する遅延時間を算出する遅延量算出部と、比較部で選択された伝送音声信号を出力する外部機器に対して、遅延量算出部で算出された遅延時間だけ伝播音を遅延させて出力させるための制御信号を、第1の伝送経路を介して送信する送信部とを備える。
図17を用いて、本発明の実施の形態4における補聴システムの構成について説明する。本実施の形態4の補聴システムは、AV機器10と、中継器42と、補聴器53とで構成される。AV機器10には、図1に示される構成に加えて、遅延器70と、無線受信器80とが接続される。遅延器70には、スピーカ20と、遅延器70の遅延量を決める制御信号を受信する無線受信器80とが接続される。以下、実施の形態1〜3において説明したのと同様の構成要素には同じ符号を用い、説明を省略する。
補聴器53の機能ブロック図である図18を用いて、補聴器53の構成について説明する。補聴器53は、補聴器50、51、52と同様に、マイク501及び補聴音響処理部502を含む収音部500と、混合部521、増幅部525、及びレシーバ530を含む音声出力部520とを有する。
補聴器53は、さらに、磁気送受信部545と、遅延量判定部580と、制御信号生成部585とを有する。磁気送受信部545は、磁気アンテナ541と、制御信号生成部585で生成された制御信号を磁気伝送制御信号に変調して、磁気アンテナ541に送信させる磁気変調部542と、磁気アンテナ541で受信した磁気伝送音声信号を音声信号に復調して、混合部521及び遅延量判定部580にする磁気復調部543とを有する。
遅延量判定部580は、マイク501が収音した伝播音に対して磁気復調部543が変調した音声信号の時間遅延量を判定する。制御信号生成部585は、遅延量判定部580が判定した遅延量に応じた制御信号を生成し、磁気変調部542に出力する。
次に、中継器42の機能ブロック図である図19を用いて、中継器42の構成について説明する。中継器42は、無線送受信部415と、磁気送受信部455とを有する。
無線送受信部415は、無線伝送信号を送受信する無線アンテナ411と、無線アンテナ411が受信した無線伝送音声信号を音声信号に復調して、磁気変調部452に出力する無線復調部412と、制御信号を無線伝送制御信号に変調して無線アンテナ411に送信させる無線変調部413を有する。
磁気送受信部455は、磁気伝送信号を送受信する磁気アンテナ451と、無線復調部412で復調された音声信号を磁気伝送音声信号に変調して磁気アンテナ451に送信させる磁気変調部452と、磁気アンテナ451が受信した磁気伝送制御信号を制御信号に復調して、無線変調部413に出力する磁気復調部453とを有する。
以下、本補聴システムの動作を図17〜図20を参照しながら説明する。AV機器10の音声信号は、遅延器70を介してスピーカ20から空気中に伝播音として拡声出力される。遅延器70における遅延量の初期値は任意のものでよいが、例えば遅延ゼロ、すなわち遅延無しとしてもよい。スピーカ20から出力される音波としての伝播音は、補聴器53のマイク501によって収音され、補聴音響処理部502によって音響処理が施されたのち、混合部521に入力されると同時に、遅延量判定部580にも入力される。
一方、無線送信器30から無線送信されるAV機器10の無線伝送音声信号は、中継器42の無線アンテナ411により受信され、無線復調部412で復調され、磁気変調部452で磁気伝送音声信号に変調され、磁気アンテナ451により磁気送信される。なお、中継器42は、中継器40と同様にマイク400と、相関検出部423を含む比較部420と、無線選局制御部430と、磁気送信制御部440とを有し、磁気伝送する音声信号の選択を行う構成であってもよい。また、中継器41のように、相関検出部423ではなくID検出部421及びID比較部422を含む比較部420を有し、磁気伝送する音声信号を選択することとしてもよい。
中継器42から磁気送信された磁気伝送音声信号は、補聴器53の磁気アンテナ541によって受信され、磁気復調部543によって復調され、復調された音声信号は混合部521に出力されると同時に遅延量判定部580にも入力される。混合部521、増幅部525、及びレシーバ530は、実施の形態1〜3において説明したのと同様の動作を行う。
次に、遅延量判定部580および制御信号生成部585の動作について具体的に説明する。デジタル方式を用いた無線伝送及び磁気伝送においては、伝送に時間遅延が発生することが知られている。つまり、図20に示すように、使用者の耳及びマイク501に到達する音声信号901と、中継器42を介して受信した伝送音声信号を復調して得られる音声信号902との間には時間差が発生する。
そこで、遅延量判定部580は、この時間差すなわち伝送時間遅延の量を算出し、制御信号生成部585に出力する。この遅延量(「遅延時間」ともいう)は、例えば伝播音である音声信号901と伝送音声信号を復調した音声信号902との時間波形の相互相関関数を算出し、相関値のピークを与える時間ずれ量を求めるなどのようにして算出する。つまり、遅延量判定部580は、例えば、図3に示される相関検出部423と同様の構成要素を有し、ピークが検出されたときの伝播音と伝送音声信号とのずれ量を遅延量として出力すればよい。
制御信号生成部585は、遅延量判定部580から出力された遅延量に関する情報に応じて制御信号を生成し、この制御信号を磁気送受信部545に出力する。
磁気送受信部545の磁気変調部542は、伝送時間の遅延量に応じた制御信号を磁気伝送制御信号に変調する。磁気アンテナ541は、変調された磁気伝送制御信号を中継器43に磁気送信する。
磁気送信された磁気伝送制御信号は、中継器42の磁気送受信部455で受信される。磁気送受信部455の磁気アンテナ451が受信した磁気伝送制御信号は、磁気復調部453で制御信号に復調され、無線変調部413で無線伝送制御信号に変調され、無線アンテナ411からAV機器10に無線送信される。このような中継器42を介して、制御信号は、AV機器10の無線受信器80で受信される。
無線受信器80で受信され、復調された制御信号は、遅延器70に入力される。そして、遅延器70は、この制御信号に基づいて、無線伝送及び磁気伝送により生じた伝送時間の遅延量と同一の遅延量を設定する。遅延器70は、設定した遅延量に基づいて、スピーカ20から空気中に音波として拡声出力される伝播音を遅延させる。このようにしてスピーカ20の出力を図20の音声信号903のような時間位置に移動させることで、音声信号902と音声信号903とが一致し、使用者の耳に直接伝わる音声とレシーバ530から出力される音声との時間差を解消できる。
以上のようにして本実施の形態4の補聴システムでは、空気中を伝播して使用者の耳と補聴器53に到達する伝播音と、無線及び磁気伝送によって補聴器53に到達する伝送音声信号との時間差を低減し、音声をより聞き取りやすくすることができる。
なお、本補聴システムは、音響・映像機器が一つとして説明してきたが、これに限ったものではなく一つ以上の音響・映像機器を備える構成であってよい。1台の音響・映像機器であっても、煩雑な接続操作が不要であり、補聴器使用者の利便性が向上するという効果を有する。AV機器10は、実施の形態1〜3と同様に、テレビ等の機器である。また、AV機器10と無線送信器30、又は遅延器70とを接続する信号線の形態は、アナログライン信号、光デジタル信号、同軸デジタル信号、HDMI準拠デジタル信号などが使用できる。
また、スピーカ20、無線送信器30、及び遅延器70は、AV機器10の筐体内に組み込まれたものであってもよく、このような場合はシステムの設置をより容易に行うことができる。
また、本実施の形態4では、無線伝送と磁気伝送とを組み合わせる例を説明したが、機器間の伝送方式はこれに限定されるものでなく、無線、磁気、赤外線、可視光、超音波、有線などを任意に組み合わせて使用することができる。
また、上記では本補聴システムは中継器42による中継を行うものとして説明してきたが、図21に示すように、中継器による中継を行わず、補聴器54とAV機器10とが直接通信を行う構成としてもよい。
より具体的には、図22に示す補聴器54は、補聴器53と同様に、マイク501及び補聴音響処理部502を含む収音部500と、混合部521、増幅部525、及びレシーバ530を含む音声出力部520と、遅延量判定部580と、制御信号生成部585とを有する。また、補聴器54は、補聴器53の磁気送受信部545の代わりに、無線送受信部565を有する。
無線送受信部565は、無線アンテナ561と、無線アンテナ561が受信した無線伝送音声信号を音声信号に復調して、混合部521及び遅延量判定部580に出力する無線復調部562と、制御信号を無線伝送制御信号に変調して無線アンテナ561に送信させる無線変調部563とを有する。
図22に示すような構成の補聴器54では、無線アンテナ561が無線送信器30から無線伝送された無線伝送音声信号を受信し、無線復調部562が受信した無線伝送音声信号を音声信号に復調する。さらに、復調した音声信号は混合部521に出力されると同時に遅延量判定部580にも出力される。
混合部521、増幅部525、及びレシーバ530の動作は、実施の形態1〜3で説明したのと同様である。補聴器54の遅延量判定部580及び制御信号生成部585も、補聴器53のものとほぼ同様に動作する。しかし、補聴器53は中継器42を介してAV機器10と通信を行うのに対して、補聴器54はAV機器10と直接通信を行う。なお、補聴器54は、補聴器51のように、相関検出部553を含む比較部550、断続部555、及び無線選局制御部590を有してもよいし、補聴器52のように、ID検出部551及びID比較部552を含む比較部550と、無線選局制御部590を有してもよい。
このような構成によれば、補聴器54の回路規模および消費電力が、補聴器53よりも大きくなるものの、中継器を要しないため使用者の利便性が向上する。
(実施の形態5)
実施の形態5に係る中継器は、さらに、収音部で収音された伝播音の収音タイミングと、送信部で送信された伝送音声信号が補聴器で受信されるタイミングとを比較することによって、伝送音声信号の伝播音に対する遅延時間を推定する遅延量推定部と、比較部で選択された伝送音声信号を出力する外部機器に対して、遅延量推定部で推定された遅延時間だけ伝播音を遅延させて出力させるための制御信号を、第1の伝送経路を介して送信する送信部とを備える。
図23を用いて、本発明の実施の形態5における補聴システムの構成について説明する。本実施の形態5の補聴システムは、AV機器10と、中継器43と、補聴器50とから構成される。実施の形態4と同様に、AV機器10には、スピーカ20と、無線送信器30と、遅延器70と、無線受信器80とが接続されている。
本補聴システムは、遅延量の判定を中継器43にて行うことで、遅延量の判定を行う補聴器53ではなく、そのような機能のない補聴器50でも構成できる点が実施の形態4の補聴システムと異なる。なお、中継器43は、相関検出部423を含む比較部420またはID検出部421及びID比較部422を含む比較部420を有してもよいし、さらに無線選局制御部430を有してもよい。また、中継器43がこのような構成要素を備えない場合には、補聴器50に、相関検出部553、ID検出部551、ID比較部552、断続部555、又は無線選局制御部590等を有してもよい。以下、実施の形態1〜4において説明したのと同様の構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
遅延量推定部490は、マイク400で収音された伝播音と、無線復調部412で復調された音声信号とを入力とし、無線及び磁気伝送される音声信号の遅延量を推定する。制御信号生成部495は、遅延量推定部490の出力から遅延制御信号を生成する。
中継器43には、予め求められた中継器43と補聴器50との間の磁気伝送による時間遅延量が設定されている。遅延量推定部490は、マイク400からの伝播音と無線復調部412からの音声信号との時間差に、設定された磁気伝送の遅延量を加算することによって、使用者の耳に直接到達する音と、中継器43を介して補聴器50から出力される音声との時間差(伝送時間の遅延量)を推定する。制御信号生成部495は、この伝送時間遅延量に応じた制御信号を生成する。そして、無線送受信部415は、この制御信号を無線受信器80に無線伝送する。
このようにして、スピーカ20から空気中に音波として拡声出力される伝播音を遅延させれば、使用者の耳に到達する音波と補聴器50から出力される音声との時間差を解消できる。
本補聴システムは、遅延時間調整の精度が実施の形態4の補聴システムと比較して落ちるものの、回路規模、消費電力の低い補聴器50を使用できるため、全体のシステムコストを低下させることができる。
なお、本補聴システムは、音響・映像機器が一つとして説明してきたが、これに限ったものではなく一つ以上の音響・映像機器を備える構成であってよい。1台の音響・映像機器であっても、煩雑な接続操作が不要であり、補聴器使用者の利便性が向上する。AV機器10は、実施の形態1〜4で例示したのと同様に、テレビ等の機器である。また、AV機器10と無線送信器30又は遅延器70とを接続する信号線の形態は、実施の形態4と同様に、アナログライン信号等が使用できる。
また、スピーカ20、無線送信器30、遅延器70、及び無線受信器80は、AV機器10の筐体内に組み込まれたものであってもよく、このような場合はシステムの設置をより容易に行うことができる。
また、本実施の形態では無線伝送と磁気伝送とを組み合わせる例を説明したが、機器間の伝送方式はこれに限定されるものでなく、無線、磁気、赤外線、可視光、超音波、有線などを任意に組み合わせて使用することができる。
(その他の変形例)
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したものとしてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどである。また、本発明は、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態および上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明の補聴システムは、特段の操作を行うことなく自動的に複数の音響・映像機器等と補聴器との接続切替えを行うことができる。さらに空中を伝播して使用者の耳と補聴器のマイクに到達する音波と、無線や磁気によって補聴器に到達する音声信号との時間差を低減することで音声をより聞き取りやすくすることができる。このように本発明は、高機能な補聴システムの実現に極めて有用である。
10,11 AV機器
20,21 スピーカ
30,31 無線送信器
40,41,42,43 中継器
50,51,52,53,54 補聴器
60,61 ID重畳部
70 遅延器
80 無線受信器
400,501 マイク
410,560 無線受信部
411,561 無線アンテナ
412,562 無線復調部
413,563 無線変調部
415,565 無線送受信部
420,550 比較部
421,551 ID検出部
422,552 ID比較部
423,553 相関検出部
430,590 無線選局制御部
440 磁気送信制御部
450 磁気送信部
451,541 磁気アンテナ
452,542 磁気変調部
453,543 磁気復調部
455,545 磁気送受信部
460 報知部
470 表示画面
471 LEDランプ
490 遅延量推定部
495,585 制御信号生成部
500 収音部
502 補聴音響処理部
520 音声出力部
521 混合部
525 増幅部
530 レシーバ
540 磁気受信部
555 断続部
556 告知音生成部
580 遅延量判定部
700,701 波形メモリ
710 畳み込み演算部
720 ピーク検出部
901,902,903 音声信号

Claims (14)

  1. 各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号から得られる音を使用者に出力する補聴器であって、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、
    複数の前記外部機器それぞれから送信される前記伝送音声信号を受信する受信部と、
    前記収音部で収音された前記伝播音と、前記受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、
    前記比較部で選択された前記伝送音声信号から得られる音を使用者に出力する音声出力部とを備える
    補聴器。
  2. 前記比較部は、前記伝播音の波形と、前記複数の伝送音声信号それぞれから得られる音の波形との相関値を算出し、算出した相関値が予め定めた閾値を上回る前記伝送音声信号を選択する
    請求項1に記載の補聴器。
  3. 該補聴器は、さらに、
    前記収音部で収音された前記伝播音の収音タイミングと、前記比較部で選択された前記伝送音声信号の前記受信部での受信タイミングとを比較することによって、前記伝送音声信号の前記伝播音に対する遅延時間を算出する遅延量算出部と、
    前記比較部で選択された前記伝送音声信号を出力する前記外部機器に対して、前記遅延量算出部で算出された遅延時間だけ前記伝播音を遅延させて出力させるための制御信号を、前記第1の伝送経路を介して送信する送信部とを備える
    請求項1又は2に記載の補聴器。
  4. 複数の前記外部機器それぞれは、前記伝播音及び前記伝送音声信号に当該外部機器を特定するための機器特定情報を重畳させて出力し、
    前記比較部は、前記複数の前記伝送音声信号のうち、前記伝播音に重畳されている前記特定情報と同一の前記機器特定情報が重畳されている前記伝送音声信号を選択する
    請求項1に記載の補聴器。
  5. 前記収音部は、前記伝播音と、使用者の周囲で発せられた音とを含む複合伝播音を収音し、
    前記音声出力部は、
    前記収音部で収音された前記複合伝播音と、前記比較部で選択された前記伝送音声信号から得られる音とを、所定の混合比率で混合する混合部と、
    前記混合部で混合された音を、増幅して使用者に出力する増幅部とを備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の補聴器。
  6. 該補聴器は、さらに、前記複合伝播音及び前記伝送音声信号から得られる音を前記混合部で混合したことを使用者に報知する報知部を備える
    請求項5に記載の補聴器。
  7. 各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号を、補聴器に中継する中継器であって、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝送音声信号を受信する受信部と、
    前記収音部で収音された前記伝播音と、前記受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、
    前記比較部で選択された前記伝送音声信号を、前記第1の伝送経路と異なる第2の伝送経路を介して前記補聴器に送信する送信部とを備える
    中継器。
  8. 前記比較部は、前記伝播音の波形と、前記複数の伝送音声信号それぞれから得られる音の波形との相関値を算出し、算出した相関値が予め定めた閾値を上回る前記伝送音声信号を選択する
    請求項7に記載の中継器。
  9. 該中継器は、さらに、
    前記収音部で収音された前記伝播音の収音タイミングと、前記送信部で送信された前記伝送音声信号が前記補聴器で受信されるタイミングとを比較することによって、前記伝送音声信号の前記伝播音に対する遅延時間を推定する遅延量推定部と、
    前記比較部で選択された前記伝送音声信号を出力する前記外部機器に対して、前記遅延量推定部で推定された遅延時間だけ前記伝播音を遅延させて出力させるための制御信号を、前記第1の伝送経路を介して送信する送信部とを備える
    請求項7又は8に記載の中継器。
  10. 音の出力元となる外部機器と、前記音を使用者に出力する補聴器とを備える補聴システムであって、
    前記外部機器は、
    空気中を伝播する伝播音を出力する出力部と、
    前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する送信部とを備え、
    前記補聴器は、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝送音声信号を受信する受信部と、
    前記収音部で収音された前記伝播音と、前記受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、
    前記比較部で選択された前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力部とを備える
    補聴システム。
  11. 音の出力元となる外部機器と、前記音を使用者に出力する補聴器と、前記外部機器から取得した音を前記補聴器に中継する中継器とを備える補聴システムであって、
    前記外部機器は、
    空気中を伝播する伝播音を出力する出力部と、
    前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する第1の送信部とを備え、
    前記中継器は、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝送音声信号を受信する第1の受信部と、
    前記収音部で収音された前記伝播音と、前記第1の受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、
    前記比較部で選択された前記伝送音声信号を、前記第1の伝送経路と異なる第2の伝送経路を介して前記補聴器に送信する第2の送信部とを備え、
    前記補聴器は、
    前記中継器から前記第2の伝送経路を介して送信される前記伝送音声信号を受信する第2の受信部と、
    前記第2の受信部で受信された前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力部とを備える
    補聴システム。
  12. 各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する補聴方法であって、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音ステップと、
    複数の前記外部機器それぞれから送信される前記伝送音声信号を受信する受信ステップと、
    前記収音ステップで収音された前記伝播音と、前記受信ステップで受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較ステップと、
    前記比較ステップで選択された前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力ステップとを含む
    補聴方法。
  13. 各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する処理を補聴器に実行させるプログラムであって、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音ステップと、
    複数の前記外部機器それぞれから送信される前記伝送音声信号を受信する受信ステップと、
    前記収音ステップで収音された前記伝播音と、前記受信ステップで受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較ステップと、
    前記比較ステップで選択された前記伝送音声信号を、音として使用者に出力する音声出力ステップとを、補聴器に実行させる
    プログラム。
  14. 各々が、空気中を伝播する伝播音を出力すると共に、前記伝播音に対応する伝送音声信号を第1の伝送経路に送信する外部機器から取得した前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する集積回路であって、
    複数の前記外部機器それぞれから出力される前記伝播音のうちのいずれかを収音する収音部と、
    複数の前記外部機器それぞれから送信される前記伝送音声信号を受信する受信部と、
    前記収音部で収音された前記伝播音と、前記受信部で受信された複数の前記伝送音声信号それぞれとを比較し、前記伝播音に対応する伝送音声信号を選択する比較部と、
    前記比較部で選択された前記伝送音声信号から得られる音を、使用者に出力する音声出力部とを備える
    集積回路。
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