JP5382524B2 - ベルト搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

ベルト搬送装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、ベルト搬送装置および画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置において、転写媒体である中間転写体、あるいは転写媒体である記録用紙の搬送手段として無端ベルトを用いた画像形成装置が知られている。ベルトは複数のローラに張架され循環駆動されるが、このときベルトの搬送方向と直行する方向(主走査方向)にベルト位置が移動するベルト寄りやベルトのある張架領域が主走査方向に傾斜するベルト斜行が発生することがある。ベルト寄りが発生すると、ベルトがローラから外れたり、ベルトの端部がローラの軸部を支持する側板と接触したりするおそれがある。また、中間転写体としての中間転写ベルトの一次転写領域にベルト斜行が発生したり、搬送手段としての紙搬送ベルトの転写領域にベルト斜行が発生したりすると、中間転写ベルトや記録用紙など転写媒体上の画像形成位置にずれが生じるため、これが画像の歪みとなる。また、ブラック(以下、Kとする。)、イエロー(以下、Yとする。)、マゼンタ(以下、Mとする。)、シアン(以下、Cとする。)の単色画像を各々形成し、それらを転写媒体上で重ね合わせてカラー画像を得る、カラー画像形成装置においては、画像形成位置のずれが、各色トナー画像間の色ずれとなって現れる。これらはいずれも画像品質劣化につながるため高画質の画像を得るためには、ベルト寄りベルト斜行に関して、何らかの対策を講じる必要がある。
特許文献1には、中間転写ベルトを張架するローラのうち、二つを傾動自在なステアリングローラとし、これらステアリングローラの傾きを調整することで、ベルト寄りとベルト斜行とを抑制するベルト搬送装置が記載されている。具体的には、ベルト幅方向でのベルトの位置を検出する位置検出手段の検知結果に基づき、2つのステアリングローラのうち一方を傾かせてベルトの寄りを補正する。また、中間転写ベルトの一次転写領域に副走査方向所定の間隔を開けて配置された2個の位置検出手段の検知結果に基づき、中間転写ベルトの一次転写領域のベルト斜行を検知し、その検知結果に基づいて他方のステアリングローラを傾かせて中間転写ベルトの一次転写領域のベルト斜行を補正する。
このような、ステアリングローラを傾かせて、ベルト寄り・ベルト斜行を補正するベルト搬送装置においては、ステアリングローラを傾斜させると、ベルトの幅方向一端の張力と他端の張力とが異なってしまうという問題があった。
特許文献2には、ベルトに張力を付与するテンションローラにステアリングローラの傾きに伴って発生するベルト両端の張力差を補正する張力補正手段を設けたベルト搬送装置が記載されている。具体的には、ベルトの寄り補正時のステアリングローラの傾斜角度αから、テンションローラの傾斜角度βを求め、テンションローラをこの傾斜角度βとなるように、傾斜させることで、ステアリングローラの傾きに伴って発生するベルト両端の張力差を補正する。
また、特許文献3には、ステアリングローラにテンションローラの機能も持たせたベルト搬送装置が記載されている。
しかしながら、一方のステアリングローラを傾かせてベルトの斜行を補正し、他方のステアリングローラを傾かせてベルトの寄りを補正するベルト搬送装置では、2個のステアリングローラを傾斜させるため、ベルト両端の張力差を補正できるテンションローラの傾斜角度の算出が複雑になるという不具合がある。
このため、本出願人は、テンションローラに荷重検知手段たる荷重センサを設け、この荷重センサの検知結果に基づいて、ステアリングローラを傾斜させた際のベルト幅方向のテンション差を補正するベルト搬送装置を開発した。これにより、複雑な計算を行わずに、ベルト両端の張力差を補正できる。しかしながら、この開発中のベルト搬送装置においては、ステアリングローラを傾斜させた際のベルト幅方向のテンション差を精度よく補正できない場合があった。
以下、具体的に説明する。
図1は、ベルト搬送装置の概略構成図である。このベルト搬送装置は、駆動ローラ102とテンションローラ103とステアリングローラ104とでベルト101を張架している。図1において、ベルト101の駆動ローラ102とテンションローラ103との張架面におけるベルト移動方向(図中左右方向)をX軸、ベルト101の駆動ローラ102とテンションローラ103との張架面に対して垂直方向(図中上下方向)をY軸、ベルト幅方向をZ軸としている。
テンションローラ103の両端には、不図示の荷重検知手段たる荷重センサが設けられている。また、テンションローラ103の両端には、それぞれテンションローラ103をX軸方向(以下、テンション方向という)に押圧して、ベルト101に張力を付与する不図示のテンション手段たるアクチュエータが設けられている。これら不図示のアクチュエータは、テンションローラ103の両端に設けた荷重センサに基づいて、不図示のテンション制御手段たる制御部により制御される。具体的には、各荷重センサの出力値を常時監視し、一方の荷重センサの出力値と他方の荷重センサの出力値との差が所定範囲から外れると、所定範囲に収まるようにアクチュエータの駆動を制御する。
また、テンションローラ103には、テンションローラ103の一端を図中Y軸方向に移動させて、テンションローラ103をX軸回りに回動させることで、テンションローラ103をY軸方向に傾かせる不図示の第一ステアリング機構が設けられている。すなわち、テンションローラ103は、ステアリングローラとしての機能も有している。
ステアリングローラ104には、ステアリングローラ104の一端をY軸方向に移動させ、ステアリングローラ104をX軸回りに回動させることで、ステアリングローラ104をY軸方向に傾かせる不図示の第二ステアリング機構が設けられている。また、ステアリングローラ104の他端をX軸方向に移動させ、ステアリングローラ104をY軸回りに回動させることで、ステアリングローラ104をX軸方向に傾かせる不図示の第三ステアリング機構が設けられている。以下の説明では、第一ステアリング機構を駆動させて、テンションローラ103をY軸方向に傾かせる動作をステアリング動作1といい、第二ステアリング機構を駆動させて、ステアリングローラ104をY軸方向に傾かせる動作をステアリング動作2といい、第三ステアリング機構を駆動させて、ステアリングローラ104をX軸方向に傾かせる動作をステアリング動作3という。
図2は、上記ステアリング動作1のときにおけるテンションローラ103のY軸の方向の傾斜角度とステアリングローラ104の両端の張力差との関係を調べたグラフである。図3は、上記ステアリング動作2のときにおけるステアリングローラ104のY軸の方向の傾斜角度とステアリングローラ104の両端の張力差との関係を調べたグラフである。図4は、上記ステアリング動作3のときにおけるステアリングローラ104のX軸の方向の傾斜角度とステアリングローラ104の両端の張力差との関係を調べたグラフである。ベルト101は、図1中時計回り回転させた。
図2に示すように、テンションローラ103をステアリング動作させた場合は、ベルト101の幅方向のテンション差を精度よく補正できたが、図3、図4に示すように、ステアリング動作2やステアリング動作3では、ベルトの幅方向テンション差を精度よく補正できなかった。
そこで、本発明者は、ステアリング動作2やステアリング動作3において、ベルトの幅方向テンション差を精度よく補正できない理由について検討した。
図5は、上記ステアリング動作1のときにおけるテンションローラ103のY軸の方向の傾斜角度とテンションローラ103のテンション方向(X軸方向)の傾斜角度との関係を調べたグラフである。図6は、上記ステアリング動作2のときにおけるステアリングローラ104のY軸の方向の傾斜角度とテンションローラ103のテンション方向(X軸方向)の傾斜角度との関係を調べたグラフである。図7は、上記ステアリング動作3のときにおけるステアリングローラ104のX軸の方向の傾斜角度とテンションローラ103のテンション方向(X軸方向)の傾斜角度との関係を調べたグラフである。図5〜図7のベルト回転方向+とは、ベルト101を図1中時計回り回転させたときのことであり、ベルト回転方向−とは、ベルト101を図1中反時計回り回転させたときのことである。
図5に示すように、ベルト回転方向+において、ステアリング動作1の場合、テンションローラ103のテンション方向の傾斜は少なかったが、図6、図7に示すように、ステアリング動作2、3の場合、テンションローラ103はテンション方向に大きく傾斜が生じている。
このことから、ステアリング動作2やステアリング動作3において、ベルトの幅方向テンション差を精度よく補正できない理由として、テンションローラ103のテンション方向の傾斜が必要以上に大きいことが考えられる。
次に、ステアリング動作2やステアリング動作3において、テンションローラ103が、なぜ、テンション方向に必要以上傾斜してしまうのか検討した。その結果、次のことが原因であると考えられる。すなわち、ステアリングローラ104が傾斜することで発生したベルト101の幅方向のテンション差を抑制するために、テンションローラ103の一端側がテンション方向に移動してテンションローラ103が傾斜する。すると、ベルト101のステアリングローラ104とテンションローラ103との間でねじれが発生する。このようなねじれにより、テンションローラ103にかかるベルト101からの荷重が変動する。そして、ステアリング動作2、3においては、テンションが高い側のテンションが、テンションローラ103の傾斜により発生したねじれにより増加したため、テンション差を抑制すべくテンションローラ103を傾斜させても、荷重センサの値は減少せず、その結果、テンションローラ103が必要以上に傾斜してしまったと考えられる。
図2に示すように、テンションローラ103をステアリングローラ104と兼用すれば、ベルトの幅方向テンション差を精度よく補正できるが、テンションローラ103にステアリングローラ104の機能を持たせたとしても、ベルト斜行およびベルト寄りのいずれか一方しか補正できない。このため、ベルト斜行とベルト寄りの両方を補正するためには、どうしてもテンションローラ以外のローラをステアリングローラとして用いる必要があり、テンションローラに荷重センサを設けると、精度よくベルトのテンション差を補正できないという不具合が発生する懸念がある。
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、ベルトの幅方向のテンション差を良好に補正することのできるベルト搬送装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数のローラによって張架搬送される無端ベルトと、無端ベルトを駆動回転するベルト駆動手段と、上記複数のローラのうちのいずれかのローラを、上記無端ベルトに向けて押圧して上記無端ベルトに張力を付与するテンションローラとして機能させるテンション手段と、上記無端ベルトの寄りを検知する寄り検知手段と、上記無端ベルトの所定の張架領域の斜行を検知する斜行検知手段と、上記寄り検知手段の検知結果に基づいて、上記複数のローラのうちのひとつのローラの一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動させて上記無端ベルトの寄りを補正する寄り補正手段と、上記斜行検知手段の検知結果に基づいて、上記複数のローラのうちのひとつのローラの一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動させて上記無端ベルトの斜行を補正する斜行補正手段とを備えるベルト搬送装置において、上記複数のローラのうち、テンションローラ以外のローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重とを検知する荷重検知手段と、荷重検知手段の検知結果に基づいて、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御するテンション制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のベルト搬送装置において、上記テンション制御手段は、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重との差が、所定範囲に入るように、上記テンション手段を制御することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2のベルト搬送装置において、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、少なくとも、寄り補正手段により一端が移動せしめられるローラおよび斜行補正手段により一端が移動せしめられるローラのいずれか一方に隣接させたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかのベルト搬送装置において、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラとは、別のローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重とを検知する第二荷重検知手段を備え、上記テンション制御手段は、上記第二荷重検知手段の検知結果と、上記荷重検知手段の検知結果とに基づいて、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4のベルト搬送装置において、上記テンション制御手段は、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重との差と、上記第二荷重検知手段が荷重を検知するローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重との差の両方が所定範囲に入るように、上記テンション手段を制御することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項4または5のベルト搬送装置において、上記第二荷重検知手段が荷重を検知するローラは、テンションローラであることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項4乃至6いずれかのベルト搬送装置において、上記第二荷重検知手段が荷重を検知するローラを、テンションローラに隣接させたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項4乃至7いずれかのベルト搬送装置において、上記第二荷重検知手段が荷重を検知するローラを、少なくとも、寄り補正手段により一端が移動せしめられるローラおよび斜行補正手段により一端が移動せしめられるローラのいずれか一方に隣接させたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかのベルト搬送装置において、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラは、駆動ローラ以外のローラであることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれかのベルト搬送装置において、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラは、一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動するローラ以外のローラであることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、複数のローラによって張架搬送される無端ベルトと、無端ベルトを駆動回転するベルト駆動手段と、上記複数のローラのうちのいずれかのローラを、上記無端ベルトに向けて押圧して上記無端ベルトに張力を付与するテンションローラとして機能させるテンション手段と、上記無端ベルトの寄りを検知する寄り検知手段と、上記無端ベルトの所定の張架領域の斜行を検知する斜行検知手段と、上記寄り検知手段の検知結果に基づいて、上記複数のローラのうちのひとつローラの一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動させて上記無端ベルトの寄りを補正する寄り補正手段と、上記斜行検知手段の検知結果に基づいて、上記複数のローラのうちのひとつローラの一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動させて上記無端ベルトの斜行を補正する斜行補正手段とを備えるベルト搬送装置において、上記テンションローラの張力を付与する方向の傾斜を検出する傾斜検出手段と、該傾斜検出手段の検知結果に基づいて、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御するテンション制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11のベルト搬送装置において、テンション制御手段は、上記傾斜検出手段の検知結果に基づいて、上記テンションローラが所定値以上傾斜しないよう、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項11または12のベルト搬送装置において、上記複数のローラのうちのいずれかひとつに、ローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重とを検知する荷重検知手段を設け、上記テンション制御手段は、上記荷重検知手段と上記傾斜検出手段との検知結果に基づいて、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御することを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項13のベルト搬送装置において、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラは、テンションローラであることを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項14のベルト搬送装置において、ベルト寄りまたはベルト斜行補正時において、ベルト幅方向のテンション差が最も大きい位置にテンションローラを配置したことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項13のベルト搬送装置において、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、駆動ローラ以外のローラにしたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項13、16のベルト搬送装置において、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、テンションローラに隣接させたことを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項13乃至17いずれかのベルト搬送装置において、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、少なくとも、寄り補正手段により一端が移動せしめられるローラおよび斜行補正手段により一端が移動せしめられるローラのいずれか一方に隣接させたことを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、請求項1乃至18いずれかのベルト搬送装置を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項20の発明は、無端ベルトを複数のローラによって張架しながら無端移動せしめるベルト搬送装置と、上記ベルトのおもて面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、上記ベルトのおもて面に形成されたトナー像を記録部材に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、上記ベルト搬送装置として、請求項1乃至10、13乃至18いずれかのベルト搬送装置を用い、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、記録部材に上記ベルトを介して対向する対向ローラ以外にしたことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、荷重検知手段を、テンションローラ以外のローラに設けることで、ベルトの幅方向のテンション差を良好に補正することができる。すなわち、テンションローラ以外のローラは、テンションローラのように、ベルト幅方向のテンション差を補正するために、ローラが傾斜することがない。このため、ローラの傾斜によるねじれの影響を荷重検知手段が受けるのを抑制することができる。その結果、テンションローラに設けた場合に比べて、精度よくベルト幅方向のテンション差を荷重検知手段で検知することができる。これにより、テンションローラに荷重検知手段を設けた場合に比べて、ベルトの幅方向のテンション差を良好に補正することができる。
また、請求項11の発明によれば、傾斜検出手段の検知結果に基づいて、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御するテンション制御手段を設けたので、次のように制御すれば、テンションローラの傾きを抑制することができる。すなわち、テンションローラが、所定値以上傾いたと傾斜検知手段が検知した場合、テンションローラのテンション付与方向と逆方向へ傾いた側に付与する押圧力を、他方側の押圧力より大きくなるよう上記テンション手段を制御するのである。このように制御すれば、テンションローラのテンション付与方向と逆方向へ傾いた側が、テンション付与方向へ移動し、テンションローラの傾斜を所定の範囲に納めることができる。これにより、荷重検知手段をテンションローラに設けたとしても、テンションローラが必要以上に傾斜するのが抑制され、ベルト寄り補正時やベルト斜行補正時のベルトの幅方向のテンション差を良好に補正することができる。
本発明によれば、テンションローラの傾斜を抑制することができ、ベルト寄り補正・ベルト斜行補正を精度よく行うことができる。
解析試験で用いたベルト搬送装置の概略構成図。 ステアリング動作1のときにおけるテンションローラのY軸の方向の傾斜角度とステアリングローラの両端の張力差との関係を調べたグラフ。 ステアリング動作2のときにおけるステアリングローラのY軸の方向の傾斜角度とステアリングローラの両端の張力差との関係を調べたグラフ。 ステアリング動作3のときにおけるステアリングローラのX軸の方向の傾斜角度とステアリングローラの両端の張力差との関係を調べたグラフ。 ステアリング動作1のときにおけるテンションローラのY軸の方向の傾斜角度とテンションローラのテンション方向の傾斜角度との関係を調べたグラフ。 ステアリング動作2のときにおけるステアリングローラのY軸の方向の傾斜角度とテンションローラのテンション方向の傾斜角度との関係を調べたグラフ。 ステアリング動作3のときにおけるステアリングローラのX軸の方向の傾斜角度とテンションローラのテンション方向の傾斜角度との関係を調べたグラフ。 実施形態1に係る画像形成装置の構成例を示す概略構成図。 検出ラインと検出器とを示す概略斜視図。 実施形態1に係る転写ユニットの概略斜視図。 実施形態2に係る転写ユニットの概略斜視図。
[実施形態1]
以下、本発明が適用される画像形成装置の実施形態1について図面を参照しつつ詳細に説明する。図8は本実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略構成図である。図8においては、駆動ローラ211、ステアリングローラ215、テンションローラ214、二次転写対向ローラ213及び従動ローラ212により、所定の張力をもって支持された中間転写ベルト200を有するベルト搬送装置たる転写ユニット20を備えている。また、中間転写ベルト200上には、そのベルト走行方向に従って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応したトナー像形成手段たる画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kが順に配設されている。各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ図示せぬ装置本体フレームに回転可能に支持された感光体ドラム10Y,10M,10C,10Kと、各々の感光体ドラム10Y,10M,10C,10Kの表面をレーザビーム等で露光走査する画像書込み部12Y,12M,12C,12Kを有している。また、各々の感光体ドラム10Y,10M,10C,10Kの周囲には、そのドラム回転方向(図の反時計廻り方向)に従って、帯電器11Y,11M,11C,11K、現像器13Y,13M,13C,13K、一次転写ローラ14Y,14M,14C,14Kが順に配設されている。
感光ドラム10Y、10M、10C、10Kを矢印方向(図中反時計方向)に回転駆動し、その表面を帯電器11Y、11M、11C、11Kで均一に帯電した後、画像書込み部12Y,12M,12C,12Kによって、入力される画像情報に応じた露光走査を行い静電潜像を形成する。そして、イエロー現像器13Yにより感光体ドラム10Y上の静電潜像にトナーを付着させてイエローのトナー像として現像、マゼンタ現像器13Mにより感光体ドラム10M上の静電潜像にトナーを付着させてマゼンタのトナー像として現像、シアン現像器13Cにより感光体ドラム10C上の静電潜像にトナーを付着させてシアンのトナー像として現像、ブラック現像器13Kにより感光体ドラム10K上の静電潜像にトナーを付着させてブラックのトナー像として現像する。このイエローのトナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像、ブラックのトナー像は、感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kに当接して矢印方向に回転する中間転写ベルト200上に一次転写される。
感光体10Y,10M,10C,10Kと、中間転写ベルト200とが当接するY,M,C,K用の一次転写ニップでは、ベルトループ内側に配設された一次転写ローラ14Y,14M,14C,14Kによって中間転写ベルト200を感光体10Y,10M,10C,10Kに向けて押圧している。これら一次転写ローラ14Y,14M,14C,14Kには、それぞれ図示しない電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、Y,M,C,K用の一次転写ニップには、感光体10Y,10M,10C,10K上のY,M,C,Kトナー像を中間転写ベルト200に向けて静電移動させる一次転写電界が形成されている。図中時計回り方向の無端移動に伴ってY,M,C,K用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト200のおもて面には、Y,M,C,K用の一次転写ニップでY,M,C,Kトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト200のおもて面には4色重ね合わせトナー像が形成される。
転写ユニット20の図中下方には、駆動ローラ30aと二次転写ローラ30bとの間に、無端状の紙搬送ベルト30cを掛け渡して無端移動させるベルト搬送装置たる紙搬送ユニット30が設けられている。そして、自らの二次転写ローラ30bと、転写ユニット20の二次転写対向ローラ213との間に、中間転写ベルト200及び紙搬送ベルト30cを挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト200のおもて面と、紙搬送ベルト30cのおもて面とが当接する二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ30bには図示しない電源によって二次転写バイアスが印加されている。一方、転写ユニット20の二次転写対向ローラ213は接地されている。これにより、二次転写ニップに二次転写電界が形成されている。なお、二次転写対向ローラ213に二次転写バイアスを印加し、二次転写ローラ30bを接地してもよい。
この二次転写ニップの図中右側方には、レジストローラ対33が配設されている。また、レジストローラ対33のレジストニップの入口付近には、図示しないレジストローラセンサが配設されている。図示しない紙供給装置からレジストローラ対33に向けて搬送されてくる記録紙Pは、レジストローラ対33のレジストニップに先端を突き当てる。この結果、記録紙Pの姿勢が修正され、画像形成との同期をとる準備が整う。その後、レジストローラ対33は、記録紙を中間転写ベルト200上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで二次転写ニップに送り出す。二次転写ニップ内では、中間転写ベルト200上の4色重ね合わせトナー像が二次転写電界やニップ圧の影響によって記録紙に一括二次転写され、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
二次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト200から離間して、紙搬送ベルト30cのおもて面に保持されながら、その無端移動に伴って定着装置34へと搬送される。
二次転写ニップを通過した中間転写ベルト200の表面には、二次転写ニップで記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト200に当接する不図示のベルトクリーニング装置によって掻き取り除去される。
定着装置34内に搬送された記録紙Pは、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ34aと、これに向けて加圧される加圧ローラ34bとの当接による定着ニップに挟み込まれる。そして、定着ニップ内での加圧や加熱によって表面にフルカラー画像が定着させしめられた後、定着装置34から排出される。その後、排紙ローラ対35により機外へと排出される。
中間転写ベルト200の一端部付近には、図9に示すように、搬送方向全周にわたって検出ライン201が形成されている。また、図8に示すように、中間転写ベルト200の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kが順に配設されている張架領域(以下、一次転写領域という)には、ベルト移動方向所定の間隔を開けて2個の検出器205a,205bが検出ライン201と対向するように配置されている。不図示の制御部は、検出器205a,205bの一方で、この検出ライン201の主走査方向位置を順次検出することによりベルト寄りを検出する。すなわち、検出器205a,205bのいずれかひとつと、不図示の制御部とで寄り検知手段を構成している。また、不図示の制御部は、検出器205aで検出される検出ライン201の主走査方向位置と、検出器205aで検出される検出ライン201の主走査方向位置との差を順次算出することにより、一次転写領域のベルト斜行を検出する。すなわち、検出器205a,205bと、不図示の制御部とで斜行検知手段を構成している。
本実施形態では中間転写ベルト200にあらかじめ高精度に形成した検出ライン201のベルト主走査方向の移動を検出することでベルト寄り・斜行を検出するため、特開2000−233843号公報のようにベルトエッジの位置を検出することでベルト寄り・斜行を検出する構成と比較し、予め測定したエッジデータを参照したり、エッジ位置の周期的な変動を平均化したデータを記憶手段に記憶させたりする必要はなく、より低コストな構成で、無駄時間のない高速なベルト寄り検出、ベルト斜行検出が可能となる。
図10は、ベルト搬送装置たる転写ユニット20の概略斜視図である。
図に示すように、中間転写ベルト200は、駆動ローラ211、従動ローラ212、ステアリングローラ215、テンションローラ214、二次転写対向ローラ213に張り渡されており、駆動ローラ211がベルト駆動手段たるモータ211aによって回転駆動されることで、図中の矢印A方向に走行される。
ステアリングローラ215は中間転写ベルト200に生じた寄り・斜行を補正するもので、ステアリングローラ215の回転軸の両端は不図示のピボット軸受等でローラ回転軸直交方向に揺動可能に支持されている。また、ステアリングローラ215の一端側には、ベルト寄り補正手段である寄り補正アクチュエータ216によりベルト面に対して直交する方向(図中矢印方向)に往復移動可能に支持されている。また、ステアリングローラ215の他端側はベルト斜行補正手段である斜行補正アクチュエータ217によりベルト面およびステアリングローラ215の一端側の移動方向に対して直交する方向(図中矢印方向)に往復移動可能に支持されている。
不図示の制御部は、検出器205a(205b)により検出したベルト寄り検出情報に基づき、寄り補正アクチュエータ216を駆動し、発生したベルト寄り方向と逆の方向にベルトが移動するようステアリングローラ215を傾かせることにより、ベルトの寄りが補正され、画像歪み、色ずれを防止できる。具体的には、検出器205aまたは205bにより検出された検出ライン201の主走査方向の位置が、所定の範囲から外れているか否かを不図示の制御部でチェックする。所定の範囲から外れた場合、検出器205aまたは検出器205bにより検出したベルト寄り検出情報に基づき、寄り補正アクチュエータ216を駆動し、発生したベルト寄り方向と逆の方向にベルトが移動するようステアリングローラ215を傾斜させる。そして、検出ライン201が基準位置に達したら、寄り補正アクチュエータ216を駆動して、ステアリングローラ215を水平に戻す。また、ステアリングローラ215を水平に戻さずに、ベルトが再び一方向に寄らないように傾斜させてもよい。具体的には、検出ライン201が、基準位置から所定の範囲から外れるまでのベルトの周回を記憶しておき、検出ライン201が所定範囲から外れたら、上記ベルトの周回に基づいて、ベルトを一方向へ寄らせるベルト寄り力を算出する。そして、この寄り力を打ち消すような寄り力が発生するステアリングローラ215の傾斜角度を求め、検出ライン201が基準位置に戻ったら、ステアリングローラ215を水平に戻さずに、ステアリングローラ215が求めた傾斜角度で傾斜するように、寄り補正アクチュエータ216の駆動を制御するのである。
また、不図示の制御部は、検出器205a、205bの検出値より算出したベルト斜行検出情報に基づき、斜行補正アクチュエータ217を駆動し、発生した一次転写領域のベルトの傾斜と逆の方向にベルトが傾斜するようステアリングローラ215を傾かせることにより、ベルト斜行は一定範囲に制御され、画像歪み、色ずれを防止できる。具体的には、検出器205a、205bから算出された検出ライン201の傾きが、所定の範囲から外れているか否かを不図示の制御部でチェックする。所定の範囲から外れた場合、検出器205a、205bにより検出したベルト斜行検出情報に基づき、斜行補正アクチュエータ217を駆動し、発生した一次転写領域のベルトの傾斜が補正されるようステアリングローラ215を予め決められた角度傾斜させる。このように、ステアリングローラ215の角度を予め決められた角度傾斜させることで、一次転写領域の傾斜が、傾斜していない状態に戻り、そのままの姿勢で回転する。
また、テンションローラ214の両端は、テンション手段たる張力付与アクチュエータ219a,219bによりベルト面に対して直交する方向(図中矢印方向)に往復移動可能に支持されている。また、張力付与アクチュエータ219a,219bは、軸受に当接しており、テンションローラは、軸受を介して張力付与アクチュエータ219a,219bによりベルト側へ押圧されている。これにより、中間転写ベルト200は、テンションローラ214により所定の張力が付与される。また、従動ローラ212の回転軸を回転自在に支持する軸受には荷重検知手段たる荷重センサ218a,218bが当接している。
本実施形態においては、ベルト寄り補正時やベルト斜行補正時に、ステアリングローラ215が傾斜する。ステアリングローラ215が傾斜すると、ステアリングローラ215の傾斜により、ベルトの一端側が、張ったり、弛んだりして、ベルト幅方向にテンション差が生じる。ベルトは、ベルトの幅方向の張力差によっても寄り力が発生する。その結果、ベルト張力差によるベルト寄り力の影響により、ステアリングローラ215を所定角度傾斜させても、寄りが補正されなかったり、斜行が補正されなかったりするおそれがある。よって、ベルト寄り補正時やベルト斜行補正時に、ベルト幅方向の張力差を抑制する必要がある。
このため、本実施形態においては、次のようにして、テンションローラ214のベルトに付与する張力を制御して、ベルト幅方向の張力差を抑制している。すなわち、テンション制御手段たる不図示の制御部は、一端側の荷重センサ218aの検知結果と、他端側の荷重センサ218bの検知結果とに基づいて、従動ローラ212のベルト幅方向テンション差を算出する。次に、不図示の制御部は、算出したテンション差が、所定範囲から外れていた場合は、算出したテンション差に基づいて、従動ローラ212のベルト幅方向テンション差が所定範囲に入るように、張力付与アクチュエータ219a,219bを制御する。そして、荷重センサ218a,218bの検出値に基づいて算出したテンション差が、所定範囲に入ったら、張力付与アクチュエータ219a,219bの駆動を停止する。これにより、ステアリングローラ215の傾斜によるベルト幅方向テンション変化の問題を抑制することが可能となる。
本実施形態においては、従動ローラ212に荷重センサ218a,218bを設けて、従動ローラ212にかかるベルトのテンションを荷重センサ218a,218bで検知して、テンションローラ214のベルトに付与する張力を制御している。従動ローラ212は、テンションローラ214のように、張力の調整時に傾斜することがないので、ローラの傾斜によるベルトのねじれの影響によって、ローラにかかるベルトの荷重が変動することがない。よって、テンションローラ214に設ける場合に比べて、荷重センサで、ベルトの張力差を良好に検知することができる。その結果、テンションローラ214を精度よく制御することができ、テンションローラ214が必要以上に大きく傾いてしまうのを抑制することができる。これにより、ベルト寄り・ベルト斜行補正時におけるテンション差を抑制することができる。
なお、荷重センサ218a,218bは、駆動ローラ211や二次転写対向ローラ213、ステアリングローラ215に設けてもよいが、下記に示す理由により、従動ローラ212に設けるのが最も好ましい。これは、駆動ローラ211にかかるベルトテンションを荷重センサで検知する場合、荷重センサによりベルトから作用するテンションを正確に検出するためには駆動ローラ211と駆動モータ211aを含む駆動機構全体を一つのユニットとして一体に構成し、このユニットを荷重センサ218により支持しなければならない。これは、荷重センサ218以外に駆動系を含めたユニットの一部を装置に支持した場合、駆動ローラ211に対しベルトから作用するテンションの一部をこの支持箇所が受けてしまい荷重センサ218で正確なベルトテンションを検出できないためである。よって、駆動ローラ211にかかるベルトテンションを荷重センサで検知する場合、構成が複雑化、大型化するとともにコスト上昇の要因となる問題がある。
また、二次転写対向ローラ213にかかるベルトテンションを荷重センサで検知する場合、画像形成時に二次転写ニップに記録紙Pが進入、排出を繰り返すため、この動作の影響が荷重センサ218の検出の変動要因として作用するため正確な検出が困難であるという問題がある。
また、ステアリングローラ215は、ベルト寄り補正やベルト斜行補正時に傾斜させるため、この動作の影響により荷重センサの検知結果が変動するおそれがある。
よって、荷重センサ218を配置するローラとしては、二次転写対向ローラ213、駆動ローラ211、ステアリングローラ215、テンションローラ以外のローラであることが望ましい。
また、ステアリングローラ215と隣接した従動ローラ212のベルト幅方向テンション差を検出することにより、ステアリングローラ215の傾斜によるベルト幅方向テンション変化をより正確に検出することが可能となる。これは、ステアリングローラ215の傾斜によるベルト幅方向のテンション変化の影響が、他のローラの影響等を受けず直接従動ローラ212に作用するからである。
また、あるローラの位置で、ベルト幅方向でテンションを一定にしても、他のローラ位置で、ベルト幅方向でテンションが一定とは限らない。よって、従動ローラ212以外のローラに第二荷重検知手段たる第二荷重センサを設けて、従動ローラの位置でのベルト幅方向のテンション差と、従動ローラ212以外のローラの位置でのベルト幅方向のテンション差とに基づいて、張力制御を行ってもよい。
第二荷重センサを設けるローラとしては、テンションローラ214が好ましい。これは、従動ローラ212の位置のテンションがベルト幅方向一定となるようにテンションローラ214でベルトのテンションを制御している。このため、テンションローラ214の位置でのベルト幅方向のテンション差が、従動ローラ212の位置のテンション差と異なっていると、テンションローラ214の位置で、従動ローラ212の位置のテンションがベルト幅方向一定となるようにベルトテンションを制御したことによる影響により、テンションローラ214の位置におけるテンション差が大きくなるおそれがある。よって、テンションローラ214に第二荷重センサを設けて、従動ローラの位置でのベルト幅方向のテンション差と、テンションローラ214の位置でのベルト幅方向のテンション差とに基づいて、張力制御を行うことで、従動ローラ212の位置のテンションがベルト幅方向一定となるようにテンションローラ214でベルトのテンションを制御したことによって生じるテンションローラ214の位置でのベルト幅方向の張力差も抑制することができる。
テンションローラ214にかかる荷重を検知する第二荷重センサ221a,221bを、図10に示すように、張力付与アクチュエータ219a,219bと、軸受との間に設け、テンションローラ214の両端は、第二荷重検知センサ221a、221bを介して、張力付与アクチュエータ219a,219bに支持される。
不図示の制御部は、従動ローラ212の荷重センサ218a,218bの検出値に基づいて算出したテンション差と、テンションローラ214の第二荷重センサ221a,221bの検出値に基づいて算出されたテンション差とが、いずれも所定範囲に入っているか否かを監視する。そして、いずれか一方でも、所定範囲からはずれた場合は、両方が所定範囲に入るように、張力付与アクチュエータ219a,219bを制御する。これにより、従動ローラ212のテンション差が大きくなるのを抑制することができ、かつ、テンションローラ214の位置でのテンション差が大きくなるのも抑制することができる。
なお、上述のように、テンションローラ214の両端に第二荷重センサ221a,221bを設けた場合、テンションローラ214の傾斜動作の影響により第二荷重センサ221a,221bの値が変動する場合がある。よって、ステアリングローラ215とテンションローラ214との間に、従動ローラ212と同様な構成の荷重検知用従動ローラを設けてもよい。また、ステアリングローラ215とテンションローラ214との間に荷重検知用従動ローラを設けることにより、ステアリングローラ215が傾くことによるテンション変化の影響と、従動ローラ212の位置のテンションがベルト幅方向一定となるようにテンションローラ214を傾けたことによるテンション変化の影響とを直接受けることができ、好ましい。
[実施形態2]
次に、上記実施形態1の場合と同様に、本発明のベルト搬送装置を画像形成装置の転写ユニットに適用した他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態2」という。)について説明する。なお、本実施形態2の画像形成装置は、基本的には実施形態1と同様の構成を備えている。そのため、基本的な構成は実施形態1と同じなので説明を省略する。
図11は、実施形態2のベルト搬送装置たる転写ユニット20aの概略斜視図である。
図に示すように、実施形態2においては、テンションローラ214の両端に、テンションローラの端部の位置を検知する位置センサ220をそれぞれ設けている(図中左端の位置センサは、不図示)。不図示の制御部は、これら位置センサ220の検知結果に基づいて、テンションローラ214の傾きを求める。すなわち、2つの位置センサ220と不図示の制御部とで、傾斜検出手段を構成している。
不図示の制御部は、実施形態1と同様に、従動ローラ212の両端に設けた荷重センサ218a,218bの検出値の差が、所定範囲から外れた場合、荷重センサ218a,218bの検出値の差が、基準範囲となるように、張力制御する。このとき、2つの位置センサ220で、テンションローラ214の傾きを検知し、テンションローラ214の傾きが、閾値に達したら、張力制御を停止する。これにより、テンションローラ214が、必要以上に傾くのを抑制することができ、ベルト寄り・ベルト斜行補正時のベルトテンション差を抑制することができる。
上記閾値は、ステアリングローラ215の傾斜角度により適宜決めるものである。本実施形態においては、ベルト斜行補正により、ステアリングローラ215の傾斜角度が変更されるので、ステアリングローラ215の傾斜角度が変更されるたびに、最適な閾値が算出される。
また、実施形態1同様、従動ローラ212、テンションローラ214の荷重をそれぞれ検知して、従動ローラ212の荷重センサ218a,218bの検出値の差とテンションローラ214の荷重センサ221a,221bの検出値の差との両方が、所定範囲から外れないように張力制御してもよい。これにより、従動ローラの位置でのテンション差と、テンションローラの位置でのテンション差の両方を補正することができる。
また、テンションローラ214のみに荷重センサを設けてもよい。実施形態2では、位置センサ220を設けて、所定値以上テンションローラ214が傾かないようになっているので、テンションローラの傾動によるベルトのねじれの影響を、荷重センサが受けても、閾値以上傾くことがない。また、テンション差を制御するテンションローラ214に荷重センサ218a,218bを設けることで、テンションローラ214のテンション差の制御結果を、直接荷重センサで検知することができる。
また、テンションローラ214の両端を、バネを介して、張力付与アクチュエータ219a,219bで支持し、バネの伸縮によってステアリングローラ215が傾いたときの張力差を補正するような構成でもよい。この場合、テンションローラ214が所定値傾いたことを位置センサ220が検知したら、テンションローラ214がそれ以上傾かないように、張力付与アクチュエータ219a,219bを駆動する。
また、テンションローラ214に設けた荷重センサや、バネの伸縮によって張力差を補正する場合、テンションローラ214を傾斜させたときのベルトねじれの影響が、テンションローラ214の位置のテンション差が減少する方向に出た場合、テンションローラ214が、必要量傾かず、ステアリングローラ215の傾斜によるベルト幅方向のテンション差を良好に補正することができないおそれもある。このため、テンションローラ214の傾きの上限値だけでなく下限値も設定し、位置センサ220で、テンションローラ214の傾斜角度が所定範囲内か否かを監視し、テンションローラ214の傾斜角度が所定範囲外のときは、張力付与アクチュエータ219a,219bを駆動して、テンションローラ214の傾斜角度を所定範囲内に入るように制御してもよい。
また、テンションローラ214に荷重センサを設けて、張力差を補正したり、バネの伸縮によって張力差を補正したりする場合、ステアリングローラ215を傾斜させたときに、テンション差があまり出ない位置にテンションローラ214を設けると、テンションローラ214の傾斜が生じにくい。このように、ステアリングローラ215傾斜時に、テンションローラ214の傾斜が生じにくいと、テンションローラ214の傾斜が所定範囲に入ったかどうかを位置センサ220で高精度に検知し難くなる。このため、ステアリングローラ215を傾斜させたとき、テンション差が最大となる位置にテンションローラ214を設けるのがよい。このように、テンション差が最大となる位置にテンションローラ214を設けることによって、ステアリングローラ215が傾いた際に、テンションローラ214が大きく傾く。その結果、上記所定範囲を広げることができ、感度よく位置センサ220で、テンションローラ214が所定範囲内か否かを検知することができる。具体的には、図11に示すように、ステアリングローラ215に対してベルト移動方向上流側にテンションローラ214を隣接させるのが好ましい。ステアリングローラ215に対してベルト移動方向上流側は、ステアリングローラ215を傾けたとき、テンション差が生じやすいので、ステアリングローラ215に対してベルト移動方向上流側にテンションローラ214を隣接させることで、感度よく位置センサ220で、テンションローラ214が所定範囲内か否かを検知することができる。
なお、上述では、中間転写ベルト200を複数のローラで張架する転写ユニットに本発明を適用した例について、説明したが、おもて面に記録紙Pを担持する紙搬送ベルト30cを複数のローラで張架する紙搬送ユニットにも本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、ひとつのステアリングローラ215で、ベルト斜行補正と、ベルト寄り補正とをしているが、ベルト斜行補正用のステアリングローラ215と、ベルト寄り補正用のステアリングローラ215とをそれぞれ設けてもよい。
以上、実施形態1のベルト搬送装置たる転写ユニット20によれば、テンション制御手段たる不図示の制御部は、上記複数のローラのうち、テンションローラ以外のローラである従動ローラ212の一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重とを検知する荷重検知手段たる荷重センサ218a、218bの検知結果に基づいて、張力付与アクチュエータ219a,219bのテンションローラ214の一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御する。具体的には、従動ローラ212の一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重との差が、所定範囲に入るように張力付与アクチュエータ219a,219bを制御するのである。
このように、テンションローラ以外のローラに加わるベルトからの荷重を検知することによって、テンションローラに荷重センサを設けた場合に比べて、荷重センサが、テンションローラの傾動によるベルトのねじれの影響を受けるのを抑制することができる。その結果、テンションローラ214に荷重センサ218を設けた場合に比べて、良好にベルト幅方向のテンション差を抑制することができる。
また、実施形態1の転写ユニット20によれば、従動ローラ212を、ステアリングローラに隣接させることによって、ステアリングローラの傾斜によるテンション差の影響が、他のローラの影響を受けずに直接従動ローラに作用する。これにより、ステアリングローラの傾斜によるテンション差を良好に補正することができる。
また、実施形態1の転写ユニット20によれば、上記制御部は、従動ローラ212とは、別のローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重とを検知する第二荷重検知手段たる第二荷重センサの検知結果と、上記荷重センサの検知結果とに基づいて、張力付与アクチュエータ219a,219bを制御する。具体的には、従動ローラ212の一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重との差と、第二荷重検知手段が検知するローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重との差の両方が、所定範囲に入るように、張力付与アクチュエータ219a,219bを制御する。
これにより、従動ローラの位置におけるベルト幅方向のテンション差と、他の位置でのベルト幅方向のテンション差とを所定範囲に収めることができる。その結果、ベルト寄り補正時やベルト斜行補正時のベルト幅方向のテンション差による寄り力の影響をさらに抑えることができ、より一層、ベルト寄り補正・ベルト斜行補正を精度よく行うことができる。さらに、ベルト寄り補正時やベルト斜行補正時にベルトのねじれが発生するのも抑制することができる。
また、実施形態1の転写ユニット20によれば、第二荷重センサ221a,221bを設けるローラを、テンションローラ214とすることによって、テンションローラ位置でのベルト幅方向のテンション差と、従動ローラ212の位置でのベルト幅方向のテンション差とを抑制することができる。
また、第二荷重センサで荷重を検知するローラを、テンションローラに隣接させて設けてもよい。このようにしても、テンションローラの影響を直接受けることができ、テンションローラ位置でのベルト幅方向のテンション差と、従動ローラ212の位置でのベルト幅方向のテンション差とを抑制することができる。
さらに、第二荷重センサ221a,221bを設けるローラを、ステアリングローラに隣接させてもよい。これにより、ステアリングローラの傾斜によるテンション差の影響が、他のローラの影響を受けずに直接第二荷重センサ221a,221bを設けたローラに作用する。これにより、ステアリングローラの傾斜によるテンション差を良好に補正することができる。
また、実施形態1の転写ユニット20によれば、荷重センサ218a,218bが荷重を検知するローラは、駆動ローラ以外のローラであることが好ましい。これは、駆動ローラ211に加わるベルトからの荷重を荷重センサで正確に検知するためには、駆動ローラ211と駆動モータ211aを含む駆動機構全体を一つのユニットとして一体に構成し、このユニットを荷重センサ218a,218bにより支持しなければならないので、構成が複雑化、大型化するとともにコスト上昇の要因となる問題がある。よって、駆動ローラ以外のローラに荷重センサを設けることによって、構成の複雑化、大型化、コスト上昇を避けることができる。
また、実施形態1の転写ユニット20によれば、荷重センサ218a,218bが荷重を検知するローラは、一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動するローラ(ステアリングローラなど)以外のローラにすることで、傾斜による荷重センサの検知結果の変動を抑制することができる。
また、実施形態2のベルト搬送装置たる転写ユニット20aによれば、テンションローラ214の張力を付与する方向の傾斜を検出する傾斜検出手段(2つの位置センサ220と不図示の制御部とで構成)の検知結果に基づいて、張力付与アクチュエータ219a,219bの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御するテンション制御手段たる不図示の制御部を備えている。具体的には、上記不図示の制御部は、上記傾斜検出手段の検知結果に基づいて、上記テンションローラ214が所定値以上傾斜しないよう、張力付与アクチュエータ219a,219bのテンションローラ214の一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御する。これにより、テンションローラ214が所定値以上傾くことがない。これにより、ステアリングローラ215を傾けて、ベルトの寄りやベルト斜行補正時にテンションローラが、必要以上に傾くことが抑制される。その結果、良好にベルト幅方向のテンション差を抑制することができる。
また、実施形態2の転写ユニット20aによれば、複数のローラのうちのいずれかひとつに、ローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重とを検知する荷重検知手段たる荷重センサを設け、上記制御部は、上記荷重センサと上記位置センサとの検知結果に基づいて、張力付与アクチュエータ219a,219bのテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御する。これにより、テンション差を補正できるとともに、テンションローラが必要以上に傾くのを抑制することができる。
また、実施形態2の転写ユニット20aによれば、上記荷重センサが荷重を検知するローラをテンションローラとすることによって、テンションローラの補正の結果を荷重センサで直接検知することができ、テンション制御を簡素化することができる。
また、実施形態2の転写ユニット20aによれば、荷重センサが荷重を検知するローラを、テンションローラに隣接させてもよい。この場合でも、テンションローラの補正の結果を荷重センサで直接検知することができ、テンション制御を簡素化することができる。
また、実施形態2の転写ユニット20aによれば、荷重センサが荷重を検知するローラを、ステアリングローラに隣接させてもよい。これにより、ステアリングローラの傾斜によるテンション差の影響が、他のローラの影響を受けずに直接荷重センサが荷重を検知するローラに作用する。これにより、ステアリングローラの傾斜によるテンション差を良好に補正することができる。
また、実施形態2の転写ユニット20aによれば、テンションローラに荷重センサを設けた構成の場合は、ステアリングローラが傾斜したときに、最もテンション差が大きい位置にテンションローラを配置するのが好ましい。これにより、ステアリングローラが傾いたときテンションローラの位置のテンション差を抑制するために、テンションローラが大きく傾く必要がある。その結果、テンションローラの傾きが小さい場合に比べて、テンションローラが必要以上傾いてしまったか否かを位置センサで感度よく検知することができる。
また、実施形態2の転写ユニット20aによれば、荷重センサが荷重を検知するローラを、駆動ローラ以外のローラにすることによって、駆動ローラに荷重センサを設けた場合に比べて、構成の複雑化、大型化、コスト上昇を避けることができる。
また、実施形態1、2の転写ユニットによれば、上記荷重センサが荷重を検知するローラを、記録部材に上記ベルトを介して対向する対向ローラである二次転写対向ローラ以外にすることによって、荷重センサに、記録紙が二次転写ニップに進入したときの影響が検知されることがないので、ステアリングローラ傾斜時のテンション差を良好に検知することができる。
20,20a:転写ユニット
30:紙搬送ユニット
200:中間転写ベルト
201:検出ライン
205a,205b:検出器
211:駆動ローラ
212:従動ローラ
213:二次転写対向ローラ
214:テンションローラ
215:ステアリングローラ
216:寄り補正アクチュエータ
217:斜行補正アクチュエータ
218a,218b:荷重センサ
219a,219b:張力付与アクチュエータ
220:位置センサ
221a,221b:第二荷重センサ
特許3976924号公報 特開2001−147601号公報 特開2009−25475号公報

Claims (20)

  1. 複数のローラによって張架搬送される無端ベルトと、
    無端ベルトを駆動回転するベルト駆動手段と、
    上記複数のローラのうちのいずれかのローラを、上記無端ベルトに向けて押圧して上記無端ベルトに張力を付与するテンションローラとして機能させるテンション手段と、
    上記無端ベルトの寄りを検知する寄り検知手段と、
    上記無端ベルトの所定の張架領域の斜行を検知する斜行検知手段と、
    上記寄り検知手段の検知結果に基づいて、上記複数のローラのうちのひとつのローラの一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動させて上記無端ベルトの寄りを補正する寄り補正手段と、
    上記斜行検知手段の検知結果に基づいて、上記複数のローラのうちのひとつのローラの一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動させて上記無端ベルトの斜行を補正する斜行補正手段とを備えるベルト搬送装置において、
    上記複数のローラのうち、テンションローラ以外のローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重とを検知する荷重検知手段と、
    荷重検知手段の検知結果に基づいて、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御するテンション制御手段とを備えたことを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 請求項1のベルト搬送装置において、
    上記テンション制御手段は、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重との差が、所定範囲に入るように、上記テンション手段を制御することを特徴とするベルト搬送装置。
  3. 請求項1または2のベルト搬送装置において、
    上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、少なくとも、寄り補正手段により一端が移動せしめられるローラおよび斜行補正手段により一端が移動せしめられるローラのいずれか一方に隣接させたことを特徴とするベルト搬送装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかのベルト搬送装置において、
    上記荷重検知手段が荷重を検知するローラとは、別のローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重とを検知する第二荷重検知手段を備え、
    上記テンション制御手段は、上記第二荷重検知手段の検知結果と、上記荷重検知手段の検知結果とに基づいて、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御することを特徴とするベルト搬送装置。
  5. 請求項4のベルト搬送装置において、
    上記テンション制御手段は、上記荷重検知手段が荷重を検知するローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重との差と、上記第二荷重検知手段が荷重を検知するローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重との差の両方が所定範囲に入るように、上記テンション手段を制御することを特徴とするベルト搬送装置。
  6. 請求項4または5のベルト搬送装置において、
    上記第二荷重検知手段が荷重を検知するローラは、テンションローラであることを特徴とするベルト搬送装置。
  7. 請求項4乃至5いずれかのベルト搬送装置において、
    上記第二荷重検知手段が荷重を検知するローラを、テンションローラに隣接させたことを特徴とするベルト搬送装置。
  8. 請求項4乃至7いずれかのベルト搬送装置において、
    上記第二荷重検知手段が荷重を検知するローラを、少なくとも、寄り補正手段により一端が移動せしめられるローラおよび斜行補正手段により一端が移動せしめられるローラのいずれか一方に隣接させたことを特徴とするベルト搬送装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかのベルト搬送装置において、
    上記荷重検知手段が荷重を検知するローラは、駆動ローラ以外のローラであることを特徴とするベルト搬送装置。
  10. 請求項1乃至9いずれかのベルト搬送装置において、
    上記荷重検知手段が荷重を検知するローラは、一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動するローラ以外のローラであることを特徴とするベルト搬送装置。
  11. 複数のローラによって張架搬送される無端ベルトと、
    無端ベルトを駆動回転するベルト駆動手段と、
    上記複数のローラのうちのいずれかのローラを、上記無端ベルトに向けて押圧して上記無端ベルトに張力を付与するテンションローラとして機能させるテンション手段と、
    上記無端ベルトの寄りを検知する寄り検知手段と、
    上記無端ベルトの所定の張架領域の斜行を検知する斜行検知手段と、
    上記寄り検知手段の検知結果に基づいて、上記複数のローラのうちのひとつローラの一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動させて上記無端ベルトの寄りを補正する寄り補正手段と、
    上記斜行検知手段の検知結果に基づいて、上記複数のローラのうちのひとつローラの一端を他端に対してベルト幅方向に直交する方向に相対的に移動させて上記無端ベルトの斜行を補正する斜行補正手段とを備えるベルト搬送装置において、
    上記テンションローラの張力を付与する方向の傾斜を検出する傾斜検出手段と、
    該傾斜検出手段の検知結果に基づいて、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御するテンション制御手段とを備えたことを特徴とするベルト搬送装置。
  12. 請求項11のベルト搬送装置において、
    テンション制御手段は、上記傾斜検出手段の検知結果に基づいて、上記テンションローラが所定値以上傾斜しないよう、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御することを特徴とするベルト搬送装置。
  13. 請求項11または12のベルト搬送装置において、
    上記複数のローラのうちのいずれかひとつに、ローラの一端が受けるベルトからの荷重と、他端が受けるベルトからの荷重とを検知する荷重検知手段を設け、
    上記テンション制御手段は、上記荷重検知手段と上記傾斜検出手段との検知結果に基づいて、上記テンション手段のテンションローラの一端側を押圧する押圧力と、他端側を押圧する押圧力との差を制御することを特徴とするベルト搬送装置。
  14. 請求項13のベルト搬送装置において、
    上記荷重検知手段が荷重を検知するローラは、テンションローラであることを特徴とするベルト搬送装置。
  15. 請求項14のベルト搬送装置において、
    ベルト寄りまたはベルト斜行補正時において、ベルト幅方向のテンション差が最も大きい位置にテンションローラを配置したことを特徴とするベルト搬送装置。
  16. 請求項13のベルト搬送装置において、
    上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、駆動ローラ以外のローラにしたことを特徴とするベルト搬送装置。
  17. 請求項13、16のベルト搬送装置において、
    上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、テンションローラに隣接させたことを特徴とするベルト搬送装置。
  18. 請求項13乃至17いずれかのベルト搬送装置において、
    上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、少なくとも、寄り補正手段により一端が移動せしめられるローラおよび斜行補正手段により一端が移動せしめられるローラのいずれか一方に隣接させたことを特徴とするベルト搬送装置。
  19. 請求項1乃至18いずれかのベルト搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  20. 無端ベルトを複数のローラによって張架しながら無端移動せしめるベルト搬送装置と、
    上記ベルトのおもて面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    上記ベルトのおもて面に形成されたトナー像を記録部材に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、
    上記ベルト搬送装置として、請求項1乃至10、13乃至18いずれかのベルト搬送装置を用い、
    上記荷重検知手段が荷重を検知するローラを、記録部材に上記ベルトを介して対向する対向ローラ以外にしたことを特徴とする画像形成装置。
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