JP5381825B2 - 電力変換システムの放電制御装置 - Google Patents

電力変換システムの放電制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記電力変換回路を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電制御装置に関する。
この種の放電制御装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、インバータの高電位側のスイッチング素子と低電位側のスイッチング素子とを同時にオン状態とすることで、インバータの入力端子に接続されるコンデンサの両電極を短絡し、コンデンサを放電させるものも提案されている。この制御装置では、コンデンサの両電極を短絡させる際に流れる電流が過度に大きくなることを回避すべく、放電制御時には通常時と比較して、スイッチング素子であるIGBTのゲートの電圧を低減させている。
特開2009−232620号公報
ところで、上記のように放電制御時に通常時とは相違する態様にてスイッチング素子を操作する場合、放電制御を行なう機能は、通常時には利用されない。このため、通常時においてインバータを駆動することができることは、放電制御を正常に行なうことができることを意味しない。このため、放電制御を行なう要求が生じた場合に、放電制御を実際には行なうことができないおそれがある。
なお、高電位側のスイッチング素子と低電位側のスイッチング素子とを同時にオン状態とするものに限らず、一般に放電制御を行なうものにあっては、放電制御を行なう要求が生じた場合に放電制御を実際に行なうことができるか否かが必ずしも保証されないこうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電力変換回路を操作することでキャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段による放電制御の異常の有無を適切に診断することのできる電力変換システムの放電制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
第1の発明は、直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記電力変換回路を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電制御装置において、前記キャパシタの充電電圧が、前記電力変換回路が本来の目的で操作される際の充電電圧である通常時電圧よりも低い診断用電圧であることを条件に、前記放電制御を実行して前記キャパシタが実際に放電されるか否かを確かめることで前記放電制御手段による放電制御の異常の有無を診断する異常診断手段を備えることを特徴とする。
上記発明では、診断用電圧であることを条件に放電制御の異常の有無を診断すべく放電制御を行なうため、診断に際して発生する熱エネルギ量を低減することができる。また、放電制御に要する時間を短縮することができるため、診断に要する時間を短くすることもできる。さらに、放電制御に異常がある場合、キャパシタの電圧を診断用電圧に制限することで、キャパシタの充電電圧が高い状態が維持されることを回避することもできる。
第2の発明は、第1の発明において、前記電力変換システムの搭載される部材に異常が生じたか否かを判断する判断手段を更に備え、前記電力変換回路は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体であって且つ前記キャパシタに並列接続される直列接続体を備え、前記放電制御手段は、前記判断手段によって異常が生じたと判断される場合に前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う異常時放電制御手段であり、前記開閉手段が開状態とされて且つ前記異常が生じた旨の判断がなされていない場合に前記短絡させる処理を行なうことなく前記キャパシタを放電する通常時放電手段を更に備えることを特徴とする。
上記異常時放電制御手段は、通常時においては使用されないため、判断手段によって異常が生じたと判断された場合に異常時放電制御手段が実際に動作するかを異常の発生前にいかに保証するかが問題となる。この点、上記発明では、異常診断手段の診断対象を異常時放電制御手段とすることで、正常である旨の診断がされた場合には異常時放電制御手段の動作を保証することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子は、電圧制御形のスイッチング素子であり、前記異常時放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方の非飽和領域の電流が前記電力変換回路が本来の目的で使用される場合よりも小さくなるように該少なくとも一方のスイッチング素子の導通制御端子に印加する電圧を設定することを特徴とする。
上記発明では、導通制御端子に印加する電圧が異常時放電制御手段による放電制御時と電力変換回路が本来の目的で使用されるときとで相違するため、少なくともスイッチング素子の駆動手段が、放電制御時と本来の目的での使用時とで相違する。このため、放電制御時特有の手段の診断を行なうことの意義が特に大きい。
第4の発明は、第2または3の発明において、前記電力変換回路が本来の目的で使用される場合、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子のいずれか一方がオン状態であるとき、いずれか他方は必ずオフ状態とされることを特徴とする。
上記発明では、本来の目的での使用時において高電位側のスイッチング素子と低電位側のスイッチング素子との双方がオン状態とされることがないため、少なくともスイッチング素子の操作手段が、放電制御時と本来の目的での使用時とで相違する。このため、放電制御時特有の手段の診断を行なうことの意義が特に大きい。
第5の発明は、第2〜4のいずれかの発明において、前記電力変換回路は、前記直流電源の電力を交流に変換して回転機に出力する直流交流変換回路を備え、前記電力変換回路の本来の目的とは、前記回転機を稼動させるために前記回転機と前記直流電源との間の電力の授受を仲介することであることを特徴とする。
第6の発明は、第1〜5のいずれかの発明において、前記診断用電圧は、60V以下に設定されていることを特徴とする。
第7の発明は、第1〜6のいずれかの発明において、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記キャパシタを充電する充電手段を更に備えることを特徴とする。
上記発明では、充電手段を備えることで、キャパシタの充電電圧を診断用電圧に制御することが可能となる。
第8の発明は、第7の発明において、前記充電手段を操作することで、前記キャパシタの電圧を診断用電圧に制御する診断前処理手段を更に備えることを特徴とする。
第9の発明は、第8の発明において、前記電力変換回路は、車載低電圧システムから絶縁された車載高電圧システムを構成するものであり、前記充電手段は、キャパシタに2次側コイルが接続されたトランスを更に備え、前記診断前処理手段は、前記トランスの1次側の通電制御によって前記キャパシタを前記診断用電圧に充電することを特徴とする。
第10の発明は、第7の発明において、前記電力変換回路は、車載低電圧システムから絶縁された車載高電圧システムを構成するものであって且つ、前記キャパシタの負極側の電位を前記低電圧システム側の基準電位以下に設定する電位設定手段を備え、前記充電手段は、前記車載低電圧システム内の給電手段の電力を整流手段および抵抗体を介して前記キャパシタの正極側に出力するものであることを特徴とする。
上記発明では、キャパシタの負極側に対する正極側の電位差を給電手段の端子電圧相当以上まで充電することができる。
第11の発明は、第1〜10のいずれかの発明において、前記電力変換システムは、車両に搭載されるものであり、車両が近い将来発進することを予測する発進予測手段を更に備え、前記診断手段は、前記発進予測手段によって発進することが予測される場合に前記診断を行なうことを特徴とする。
上記発明では、発進に先立って診断を行なうことができるため、車両の走行中に異常が生じて異常時放電制御手段による放電制御がなされる必要が生じた場合に、これを確実に行なうことが可能となる。
第12の発明は、第1〜11のいずれかの発明において、前記診断手段は、前記キャパシタの充電電圧を検出する手段を備え、該検出される充電電圧の低下の有無に基づき前記異常の有無を診断することを特徴とする。
第13の発明は、第1〜11のいずれかの発明において、前記診断手段は、前記放電制御手段による放電制御時における前記キャパシタの放電経路を流れる電流の有無に基づき前記異常の有無を診断することを特徴とする。
キャパシタの放電経路を流れる電流は、電力変換回路の本来の目的での使用時と放電制御時とで大差ないものと考えられる。このため、上記発明では、電力変換回路の本来の目的での使用時において放電経路の電流を検出する手段を流用したとしても、電流の有無を高精度に判断することができる。
第14の発明は、第13の発明において、前記電力変換回路は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体であって且つ前記キャパシタに並列接続される直列接続体を備え、前記放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う手段を備え、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方は、その入力端子および出力端子間を流れる電流と相関を有する微少電流を出力するセンス端子を備えるものであり、前記診断手段は、前記放電経路の電流を前記センス端子の微少電流の検出値によって間接的に把握することを特徴とする。
第15の発明は、第13の発明において、前記電力変換回路は、前記直流電源の電圧を昇圧する昇圧コンバータと、該昇圧コンバータに接続される直流交流変換回路とを備え、前記昇圧コンバータは、前記キャパシタとしての第1キャパシタと、前記第1キャパシタに並列接続される高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子と、該一対のスイッチング素子同士の接続点と前記直流電源とを接続するリアクトルと、前記直流電源に並列接続される第2キャパシタとを備え、前記直流交流変換回路は、前記第1キャパシタに並列接続される高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子を備え、前記放電制御手段は、前記直流交流変換回路の前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記第1キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う手段を備え、前記昇圧コンバータの前記高電位側のスイッチング素子には、これに逆並列接続されるフリーホイールダイオードが同一半導体基板上に併設され、前記同一半導体基板上に併設されるスイッチング素子およびフリーホイールダイオードを備える半導体デバイスは、前記フリーホイールダイオードを流れる順方向電流と相関を有する微少電流を出力するセンス端子を備え、前記診断手段は、前記放電経路の電流を前記センス端子の微少電流の検出値によって間接的に把握することを特徴とする。
第16の発明は、第1〜11のいずれかの発明において、前記電力変換回路は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体であって且つ前記キャパシタに並列接続される直列接続体を備え、前記放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う手段を備え、前記診断手段は、前記放電制御手段による放電制御時における前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方の発熱の有無に基づき前記異常の有無を診断することを特徴とする。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるドライブユニットDUの構成を示す回路図。 同実施形態にかかる異常時の放電制御を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる異常時におけるゲート電圧の印加手法を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる通常時の放電制御の処理手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる異常時の放電制御の処理手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる異常時の放電制御機能の診断を行なう回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる異常時の放電制御機能の診断処理の手順を示す流れ図。 第2の実施形態にかかる異常時の放電制御機能の診断を行なう回路構成を示す回路図。 第3の実施形態にかかるシステム構成図。 第4の実施形態にかかる異常時の放電制御機能の診断を行なう回路構成を示す回路図。 第5の実施形態にかかる異常時の放電制御機能の診断を行なう回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる半導体デバイスを示す図。 上記各実施形態の変形例にかかる充電手段の構成を示す回路図。 上記各実施形態の変形例にかかる充電手段の構成を示す回路図。 上記各実施形態の変形例にかかるシステム構成図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる電力変換システムの放電制御装置をハイブリッド車に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態のシステム構成を示す。図示されるモータジェネレータ10は、車載主機であり、駆動輪に機械的に連結されている。モータジェネレータ10は、インバータIVと、リレーSMR2および抵抗体14並びにリレーSMR1の並列接続体とを介して高電圧バッテリ12に接続されている。ここで、高電圧バッテリ12は、その端子電圧が例えば百V以上の高電圧となるものである。また、インバータIV1の入力端子のうち、リレーSMR1,SMR2よりもインバータIV側には、コンデンサ16および放電抵抗18が並列接続されている。
インバータIVは、パワー素子としての高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの直列接続体が3つ並列接続されて構成されている。そして、これら高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの接続点が、モータジェネレータ10の各相にそれぞれ接続されている。
上記高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnのそれぞれの入出力端子間(コレクタおよびエミッタ間)には、高電位側のフリーホイールダイオードFDpおよび低電位側のフリーホイールダイオードFDnのカソードおよびアノードが接続されている。なお、上記スイッチング素子Swp,Swnは、いずれも絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)にて構成されている。また、スイッチング素子Swp,Swnは、その入力端子および出力端子間に流れる電流と相関を有する微少電流を出力するセンス端子Stを備えている。
センス端子Stの出力する微少電流は、シャント抵抗19を流れ、これによる電圧降下量が、スイッチング素子Sw#(#=p,n)を駆動するためのドライブユニットDUに取り込まれる。ドライブユニットDUは、シャント抵抗19における電圧降下量に基づき、スイッチング素子Sw#の入力端子および出力端子間に流れる電流が閾値電流Ith以上となると判断される場合に、スイッチング素子Sw#を強制的にオフ状態とする機能を有する。
一方、制御装置30は、低電圧バッテリ20を電源とする電子制御装置であり、具体的には、低電圧バッテリ20の電圧を所定に変換する電源回路32や、電源回路32を直接の電源とする中央処理装置(CPU34)等を備えて構成されている。制御装置30は、制御対象としてのモータジェネレータ10の制御量を制御すべく、上記インバータIVを操作する。詳しくは、制御装置30は、図示しない各種センサの検出値等に基づき、インバータIVのU相、V相、およびW相のそれぞれについてのスイッチング素子Swpを操作する操作信号gup,gvp,gwpと、スイッチング素子Swnを操作する操作信号gun,gvn,gwnとを生成し出力する。これにより、スイッチング素子Swp,Swnは、それらの導通制御端子(ゲート)に接続されるドライブユニットDUを介して制御装置30により操作される。また、制御装置30は、自身に作用する力に基づき加速度を検出する加速度検出手段(Gセンサ22)の検出値に基づき、車両の衝突を検知し、衝突が検知された場合、コンデンサ16を強制的に放電させる処理を行なうべく、U相のスイッチング素子Swp,Swnに異常時放電指令disを出力する。
ちなみに、インバータIVを備える高電圧システムと、制御装置30を備える低電圧システムとは、図示しないフォトカプラ等の絶縁手段によって絶縁されており、上記操作信号g*#(*=u,v,w、#=p,n)や、異常時放電指令disは、絶縁手段を介して高電圧システムに出力される。
図2に、スイッチング素子Sw#のドライブユニットDUのうち、特にスイッチング素子Sw#をオン・オフする駆動回路部の構成を示す。
図示されるように、ドライブユニットDUは、端子電圧VHの電源40を備え、電源40の電圧が充電用スイッチング素子42およびゲート抵抗44を介してスイッチング素子Sw#の導通制御端子(ゲート)に印加される。また、スイッチング素子Sw#のゲートは、ゲート抵抗44および放電用スイッチング素子46を介してスイッチング素子の出力端子(エミッタ)に接続され、これがゲートの放電経路となる。充電用スイッチング素子42や放電用スイッチング素子46は、操作信号g*#に応じて通常時用駆動制御部48によってオン・オフ操作される。これにより、スイッチング素子Sw#は、通常時用駆動制御部48によってオン・オフ操作されることとなる。ちなみに、操作信号g*p(*=u,v,w)と操作信号g*nとは、交互にオン状態となる相補信号である。
ここで、U相の上側アームのドライブユニットDUは、図中、破線にて囲った回路を更に備えている。これにより、端子電圧VHよりも低い端子電圧VLを有する電源50の電圧が、充電用スイッチング素子52およびゲート抵抗44を介してスイッチング素子Swpのゲートに印加される。また、ゲートは、ゲート抵抗44および放電用スイッチング素子54を介してスイッチング素子Swpのエミッタに接続されている。そして、充電用スイッチング素子52および放電用スイッチング素子54は、異常時放電指令disに応じて異常時用駆動制御部56によってオン・オフ操作される。これにより、スイッチング素子Swpは、異常時放電指令disに応じてオン・オフ操作される。
なお、U相の下側アームのドライブユニットDUも、異常時放電指令disに応じてスイッチング素子Swnをオン・オフする機能を有する。ただし、この際ゲートに印加する電圧は、電源40の端子電圧VHに等しく設定されている。これは、例えば、電源50に代えて端子電圧VHの電源を搭載することで実現することができる。また例えば、通常時用駆動制御部48に操作信号gunと異常時放電指令disとの論理和信号を入力可能なようにOR回路を設けることで実現することもできる。さらに、U相の下側アームの異常時放電指令disの伝播経路と、操作信号gunの伝播経路とを同一とする構成としてもよい。
図3に、異常時放電指令disに基づく放電制御の態様を示す。詳しくは、図3(a)に、U相の高電位側のスイッチング素子Swpの状態の推移を示し、図3(b)に、U相の低電位側のスイッチング素子Swnの状態の推移を示し、図3(c)に、コンデンサ16の充電電圧の推移を示す。図示されるように、本実施形態では、U相の低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態に維持した状態で、高電位側のスイッチング素子Swnを、オン状態およびオフ状態に周期的に切り替える。これにより、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方が同時期にオン状態となる期間が存在し、この期間においてコンデンサ16の両電極間がスイッチング素子Swp,Swnを介して短絡状態とされることで、コンデンサ16が放電される。ちなみに、異常時放電指令disは、高電位側のスイッチング素子Swp用のものと低電位側のスイッチング素子Swn用のものとで相違するが、ここでは便宜上同一のアルファベットにて記載している。
この際、先の図2に示したドライブユニットDUの構成の故に、図4に示すように高電位側のスイッチング素子Swpのゲート印加電圧の方が低電位側のスイッチング素子Swnのゲート印加電圧よりも低くなる。ここで、図4(a)は、U相の高電位側のスイッチング素子Swpに対する異常時放電指令disの推移を示し、図4(b)は、高電位側のスイッチング素子Swpのゲート・エミッタ間電圧Vgeの推移を示す。また、図4(c)は、U相の低電位側のスイッチング素子Swnに対する異常時放電指令disの推移を示し、図4(d)は、低電位側のスイッチング素子Swnのゲート・エミッタ間電圧Vgeの推移を示す。
こうした構成によれば、高電位側のスイッチング素子Swpは、非飽和領域において駆動されて且つ、低電位側のスイッチング素子Swnは、飽和領域において駆動されることとなる。これは、高電位側のスイッチング素子Swpよりも低電位側のスイッチング素子Swnのゲート印加電圧を低くしたために、高電位側のスイッチング素子Swpの方が低電位側のスイッチング素子Swnよりも非飽和領域の電流が小さくなるためである。これにより、放電制御によって高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnを流れる電流は高電位側のスイッチング素子Swpの非飽和電流に制限されることとなる。また、高電位側のスイッチング素子Swpを複数回オン・オフすることで高電位側のスイッチング素子Swpの1回のオン時間が制限されることによっても、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnを流れる電流は制限され得る。なお、高電位側のスイッチング素子Swpの非飽和領域の電流は、上記ドライブユニットDUが規定する閾値電流Ith未満となるように設定することが望ましい。ちなみに、上記端子電圧VHは、閾値電流Ithを飽和領域のものとするものである。すなわち、モータジェネレータ10の制御量の制御時においては、スイッチング素子Swp,Swnは、飽和領域で駆動される。
上記放電制御は、車両の衝突時等に行われるものであるが、本実施形態では、車両が通常時において停止し、リレーSMR1が開状態に切り替えられた際にもインバータIVを操作することで放電制御を行なう。ただし、この際の放電制御は、モータジェネレータ10に無効電流を流すことで実行される。これにより、放電抵抗18によるコンデンサ16の放電よりも迅速にコンデンサ16を放電させることができる。ちなみに、放電抵抗18は、例えば車両の牽引等によってモータジェネレータ10が発電状態となりコンデンサ16が充電される等の不測の事態に備えたものである。
図5に、本実施形態における通常時の放電制御の処理手順を示す。この処理は、制御装置30によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、車両の起動スイッチがオフ操作されることでリレーSMR1が閉状態から開状態に切り替えられたか否かを判断する。ここで、車両の起動スイッチとは、ユーザが車両の起動を許可するための手段である。なお、起動スイッチは、必ずしも機械的な操作を要するものに限らず、例えば、ユーザが携帯する無線機器であって車両に近接することで起動許可信号が車両側によって受信可能なものであってもよい。ステップS10において肯定判断される場合、ステップS12において、無効電流を流すように操作信号g*#を設定して各スイッチング素子Sw#に出力する。ここでは、例えばモータジェネレータ10がIPMSMやSPMである場合、q軸電流をゼロとして且つd軸電流の絶対値をゼロよりも大きくするように操作信号g*#を設定すればよい。
なお、ステップS12の処理が完了する場合や、ステップS10において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
図6に、本実施形態における異常時放電制御の処理手順を示す。この処理は、制御装置30によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS20において、Gセンサ22の検出値を入力する。続くステップS22では、入力される検出値に基づき車両が衝突したか否かを判断する。ここでは、検出される加速度が所定値以上である場合、衝突した旨判断すればよい。そして、車両が衝突したと判断される場合、ステップS24においてリレーSMR1、SMR2を開状態とする。さらに、ステップS26において、異常時放電指令disを出力する。なお、ステップS26の処理が完了する場合や、ステップS22において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
ところで、上記異常時放電制御は、車両の衝突という異常事態が生じない限り利用されないものである。そして、異常時において確実に異常時放電制御がなされるか否かは、モータジェネレータ10を通常に制御しうるか否かによっては判断できない。これは、異常時放電指令disが操作信号gup,gunとは別の信号であることや、異常時放電制御に際して利用される駆動回路がモータジェネレータ10の制御量の制御時におけるものとは相違することなどのためである。
そこで本実施形態では、先の図1に示すように、診断用充電部60を備えてコンデンサ16を充電した後、異常時放電制御を行なうことで診断部70によってコンデンサ16の放電の有無を判断する。これにより、異常時放電制御が確実に実行可能であるか否かを診断することができる。
図7に、上記診断用充電部60や診断部70の具体的な構成を示す。
図示されるように、診断用充電部60は、フライバックコンバータを備えて低電圧バッテリ20の電力をコンデンサ16に充電するものである。詳しくは、トランス62の1次側コイルと低電圧バッテリ20とはエネルギ蓄積用スイッチ64を介して接続されている。そして、エネルギ蓄積用スイッチ64がオンとなることで1次側コイルに蓄えられたエネルギは、エネルギ蓄積用スイッチ64がオフとなることで2次側コイル、ダイオード66を介してコンデンサ16に充電される。
一方、診断部70は、シャント抵抗19の電圧降下量に基づきスイッチング素子Swnを流れる電流を検出することでコンデンサ16の放電がなされているか否かを判断するものである。具体的には、シャント抵抗19の両端の電位差が電源73の電圧以上となるか否かを判断するコンパレータ72と、CPU34からの放電期間信号DTとの論理積信号を生成するAND回路74とを備え、この論理積信号に基づきCPU34によってコンデンサ16の放電の有無が判断される。上記放電期間信号DTは、異常時放電指令disの出力期間を示す信号である。ここで、放電期間信号DTは、バッファ79および絶縁部76を介してAND回路74に入力され、AND回路74の出力は、絶縁部78を介してCPU34に入力される。ここで、絶縁部76,78は、フォトカプラ等、高電圧システムと低電圧システムとの絶縁を保ちつつ信号を伝達させる手段である。
図8に、本実施形態にかかる異常診断処理の手順を示す。この処理は、制御装置30によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS30において、起動スイッチがオンとなったか否かを判断する。この処理は、近い将来車両が発進するか否かを予測するためのものである。すなわち、起動スイッチがオン操作される場合、車両が近い将来発進すると予測される。なお、起動スイッチについては、先の図5のステップS10において説明した。ステップS30において肯定判断される場合、ステップS32において、エネルギ蓄積用スイッチ64のオン操作およびオフ操作の繰り返しによってコンデンサ16の電圧を、高電圧バッテリ12の端子電圧よりも低い診断用電圧Vdgまで充電する。ここで、診断用電圧Vdgは、「60V」以下に設定される。これは、コンデンサ16の充電電圧を人体に危険が生じないと想定される電圧に制限するための設定である。
続くステップS34では、異常時放電指令disを出力する。そして、ステップS36では、コンデンサ16の放電の有無に基づき異常時放電制御が正常であるか否かを判断する。そして、ステップS36において肯定判断される場合、ステップS38において、リレーSMR1、SMR2を閉状態とすることでコンデンサ16を充電し、モータジェネレータ10の制御量の制御の準備を整える。詳しくは、まずリレーSMR1を開状態とした状態でリレーSMR2を閉状態とすることで抵抗体14を備える高抵抗電気経路にてコンデンサ16を充電した後、リレーSMR2を開状態且つリレーSMR1を閉状態とすることで高電圧バッテリ12およびコンデンサ16間を低抵抗電気経路にて接続する。これに対し、ステップS36において否定判断される場合、ステップS40において外部に対して異常である旨通知することでユーザにその旨を知らせる処理を行なう。なお、ステップS38、S40の処理が完了する場合や、ステップS30において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)診断用電圧Vdgを「60V」以下に設定した。これにより、診断に際して発生する熱エネルギ量を低減することができる。また、放電制御に要する時間を短縮することができるため、診断に要する時間を短くすることもできる。
(2)異常が生じていない場合に異常時放電制御を行って、その異常の有無を診断した。これにより、正常である旨の診断がされた場合には実際に異常が生じた際の異常時放電制御の動作を保証することができる。
(3)高電位側のスイッチング素子Swpの非飽和領域の電流がモータジェネレータ10の制御量の制御時におけるものよりも異常時放電制御時の方が小さくなるように高電位側のスイッチング素子Swpのゲートに印加する電圧(端子電圧VL)を設定した。これにより、制御量の制御時と異常時放電制御時とでスイッチング素子Swpの駆動手段が相違することとなるため、異常時放電制御時特有の手段の診断を行なうことの意義が特に大きい。
(4)異常時放電制御時において、低電位側のスイッチング素子Swnのゲートに高電圧(端子電圧VH)を印加してオン状態に維持した状態で、高電位側のスイッチング素子Swpのゲートに低電圧(端子電圧VL)を断続的に印加してオン・オフ操作を繰り返すことで異常時放電制御を行った。これにより、オン・オフ操作を繰り返す側のゲート・エミッタ間の電位を安定させることができる等、異常時放電制御を好適に行なうことができる。
(5)診断用充電部60によって、コンデンサ16の電圧を診断用電圧Vdgに充電した。これにより、診断を適切に行なうことができる。
(6)車両が近い将来発進することが予測される場合に診断を行った。これにより、発進に先立って診断を行なうことができるため、車両の走行中に異常が生じて異常時放電制御がなされる必要が生じた場合に、これを確実に行なうことが可能となる。
(7)コンデンサ16の放電経路に電流が流れるか否かに基づき異常時放電制御の診断を行った。放電経路の電流は、通常時と放電制御時とで大差ないため、通常時において放電経路の電流を検出する手段によって異常時放電制御時に電流が流れるか否かを高精度に判断することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図9に、本実施形態にかかる診断用充電部60や診断部70の具体的な構成を示す。なお、図9において、先の図7に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、コンデンサ16の電圧を検出する電圧センサ80の検出値に基づき、コンデンサ16の放電の有無を確認する。ここで、電圧センサ80は、分圧抵抗と差動増幅回路とを備えて構成されるものであり、分圧抵抗として高抵抗な抵抗体を用いることで高電圧システムに対する絶縁を図っている。このため、先の図7に示した絶縁部76,78についてはこれを備えない構成としている。なお、電圧センサ80の出力電圧領域はコンデンサ16の電圧範囲をカバーする領域とされるため、出力電圧の全領域の間隔は、診断用電圧Vdgの数倍以上になる。このため、コンパレータ72によってコンデンサ16の放電を高精度に把握するためには、例えば「30〜60V」等、診断用電圧Vdgをある程度大きくすることが望ましい。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図10に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図10において、先の図1に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、インバータIVと高電圧バッテリ12との間に、昇圧コンバータCVを備える。昇圧コンバータCVは、コンデンサ17と、これに並列接続される高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの直列接続体と、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの接続点とコンデンサ16とを接続するリアクトルLとを備えている。
この場合、コンデンサ16,17が放電対象となる。ここで、インバータIVのU相の高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnを用いてコンデンサ17を放電することで、コンデンサ16の電圧も放電される。これは、コンデンサ17の電圧がコンデンサ16の電圧よりも低くなることで、リアクトルLおよび昇圧コンバータCVのフリーホイールダイオードFDpを介してコンデンサ16からコンデンサ17に電流が流れるためである。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図11に、本実施形態にかかる診断用充電部60や診断部70の具体的な構成を示す。なお、図11において、先の図7等に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、リアクトルLを流れる電流を検出する電流センサ82を用いてコンデンサ16,17の放電の有無を確認する。ここで、電流センサ82はホール素子を備えるものであり、リアクトルLを備える電流経路から絶縁された状態でその電流を検出可能な手段である。このため、先の図7に示した絶縁部76,78についてはこれを備えない構成としている。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態について先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図12に、本実施形態にかかる診断用充電部60や診断部70の具体的な構成を示す。なお、図12において、先の図7等に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、昇圧コンバータCVのフリーホイールダイオードFDpを流れる電流と相関を有する微少電流を出力するセンス端子Stからの微少電流に基づき、コンデンサ16,17の放電の有無を確認する。すなわち、フリーホイールダイオードFDpに順方向電流が流れることに起因してセンス端子Stの出力する微少電流によるシャント抵抗84における電圧降下量が閾値以上となることで、コンデンサ16,17が放電したと判断する。このようにセンス端子Stを用いてフリーホイールダイオードFDpを流れる順方向電流を検出可能なのは、本実施形態にかかるスイッチング素子Sw#およびフリーホイールダイオードFD#が、図13(a)に示すように、同一半導体基板に併設されたものだからである。
すなわち、図示されるように、半導体基板100には、IGBT領域とダイオード領域とが併設されて形成されている。半導体基板100の主面側から裏面側へと伸びる領域は、導電型がN型であるN型領域102となっている。また、半導体基板100の主面側の表層部には、導電型がP型のP型領域104が形成されており、P型領域104内に、上記N型領域102よりも濃い濃度のN型の導電型を有するN型領域106が形成されている。そして、これらP型領域104及びN型領域106には、IGBTのエミッタ端子E及びダイオードのアノード端子が接続されている。また、上記P型領域104及びN型領域106上には、ゲート酸化膜108を介してゲート電極110が形成されている。
一方、半導体基板100の裏面側の表層部には、上記N型領域102よりも濃度の濃いN型領域106とP型領域104とが併設されている。ここで、P型領域104は、IGBTのコレクタ領域を構成し、N型領域106は、ダイオードのカソード領域を構成する。なお、これらP型領域104及びN型領域106と上記N型領域102との間には、N型領域102よりも濃度の薄いN型領域102が形成されている。
図13(b)は、上記半導体基板100の主面側を模式的に示した平面図である。図示されるように、主面側の大部分は、エミッタ領域であり、これよりも小さい領域として、ゲート領域やセンス電極118が形成されている。ここで、実際のセンス電極118の面積は、エミッタ領域の面積の数千分の1程度とされており、これにより、IGBTやフリーホイールダイオードに流れる電流と相関を有しつつも極微小な電流を出力することが可能となっている。図13(c)に、スイッチング素子Sw#又はフリーホイールダイオードFD#に流れる電流と、シャント抵抗84での電圧降下量との関係を示す。
なお、先の図12に示すように、シャント抵抗84における電圧降下量が閾値以上となるか否かは、シャント抵抗84の電圧降下量をレベルシフト回路77によって変換したものと電源73の電圧とがコンパレータ72によって比較されることで行われる。ここで、レベルシフト回路77は、フリーホイールダイオードFDpに順方向電流が流れる場合とスイッチング素子Swpに電流が流れる場合とでシャント抵抗84の電圧降下の極性が逆であるにもかかわらず、コンパレータ72の非反転入力端子に印加される電圧の極性を固定するための一手法である。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
<発進予測手段について>
発進予測手段としては、起動スイッチがオン操作されることで発進する旨予測するものに限らない。例えば車載電子機器の電源をオンすべくユーザによって操作されるアクセサリスイッチがオン操作されることで発進する旨予測するものであってもよい。また例えば、ブレーキ操作がなされることで発進する旨予測するものであってもよい。
<異常診断手段について>
異常診断手段としては、発進予測手段によって発進する旨予測された場合に診断を行なうものに限らない。例えば、起動スイッチがオフ操作され、リレーSMR1,SMR2が開状態とされた後に異常の有無を診断するものであってもよい。具体的には、例えばリレーSMR1,SMR2が開状態とされることで放電抵抗18を介してコンデンサ16,17の電圧が規定電圧まで低下することで、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態とする放電制御を行って異常の有無を診断すればよい。また、これに代えて、例えばリレーSMR1,SMR2が開状態とされた後モータジェネレータ10への無効電流の通電によってコンデンサ16,17の電圧を規定電圧まで低下させた後、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態とする放電制御を行って異常の有無を診断してもよい。
<診断用電圧について>
診断用電圧としては、60V以下の規定電圧に限らない。例えば「42V」以下の規定電圧であってもよい。
<判断手段について>
電力変換システムの搭載される部材に異常が生じたか否かを判断する判断手段としては、低電圧システム内に搭載されて操作信号gup,gun,gvp,gvn,gwp,gwnを生成する制御装置30に限らない。例えば、高電圧システム内に搭載されて且つ異常時放電指令disを生成する専用の手段としてもよい。ただし、この場合であっても制御装置30も異常時放電指令disを診断用に出力可能とすることが望ましい。これは、例えば、ドライブユニットDUの入力信号を、専用の手段の信号と制御装置30からの信号との論理和とすることで実現することができる。もっとも、制御装置30が異常時放電指令disを生成する機能を備えなくても、上記専用の手段を操作することで同手段に異常時放電指令disを出力させるなら、診断を実行することができる。
また、判断手段としては、Gセンサ22の検出値に基づき異常が生じたと判断するものに限らない。例えばモータジェネレータやインバータIV、昇圧コンバータCV等を備える電力変換システムの異常の有無の診断手段の診断結果に基づくものであってもよい。
<ドライブユニットDUについて>
U相の上側アームのドライブユニットDUとしては、通常時における充電用スイッチング素子42および放電用スイッチング素子46と、異常時における充電用スイッチング素子52および放電用スイッチング素子54とを各別に備えるものに限らない。例えば、これらを共有する代わりに、充電用スイッチング素子の入力端子に電圧を印加する手段を、通常時と異常時とで異ならせてもよい。
<通常時放電手段について>
通常時放電手段としては、モータジェネレータ10に無効電流を流す処理を行なうものに限らない。例えば放電抵抗18によってコンデンサ16,17を放電させる手段であってもよい。また例えば、インバータIVの正極側入力端子と負極側入力端子との間にリレーおよび抵抗体を備える放電回路を設け、リレーを操作する手段であってもよい。
さらに、上記各実施形態における異常時放電制御を行なう手段を、通常時放電手段としてもよい。
<異常時放電制御手段について>
異常時放電制御手段としては、低電位側のスイッチング素子Swnをオン状態に保った状態で高電位側のスイッチング素子Swpのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16,17の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものに限らない。例えば、高電位側のスイッチング素子Swpをオン状態に保った状態で低電位側のスイッチング素子Swnのオン状態およびオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16,17の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものであってもよい。ただし、この場合であっても、オン状態およびオフ状態を複数回繰り返す側のゲート印加電圧の方を低く設定し、非飽和領域で動作させることが望ましい。また、例えば高電位側のスイッチング素子Swpと低電位側のスイッチング素子Swnとの同時のオン状態および同時のオフ状態を複数回繰り返すことでコンデンサ16,17の両電極の短絡状態を複数回生成する処理を行なうものであってもよい。ここで、これら高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの少なくとも一方を非飽和領域で動作させるべくゲート印加電圧を調節してもよいが、双方を非飽和領域で動作するようにしてもよい。また、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの双方を、放電制御期間において一度だけオン状態とするものであってもよい。
また、モータジェネレータ10の1の相に電圧を印加する高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの組のみを用いて放電制御を行なうものに限らない。例えば全相の高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnを同時にオン状態とするものであってもよい。また例えば、各相の高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnを順次オン状態とするように切り替えるものであってもよい。
さらに、インバータIVの高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの組のみを用いて放電制御を行なうものに限らない。例えば昇圧コンバータCVの高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnの組を用いて放電制御を行なうものであってもよい。
加えて、高電位側のスイッチング素子Swpおよび低電位側のスイッチング素子Swnを同時にオン状態とすることでコンデンサ16,17の両電極を短絡させるものに限らない。例えばモータジェネレータ10に無効電流を流す手段であってもよい。この場合、たとえば通常時放電手段を、放電抵抗18によって放電させる手段とすればよい。
<充電手段について>
充電手段としては、フライバックコンバータを備えるものに限らず、例えばフォワードコンバータを備えるものであってもよい。また、充電手段としては、トランスを備えるものに限らない。例えば図14(a)および図14(b)に示すように、低電圧バッテリ20の電圧を、整流手段(ダイオード86)および抵抗体88を介して充電する手段であってもよい。ここで、抵抗体88は、低電圧システムと高電圧システムとを絶縁するための高抵抗(例えば数MΩ以上)のものである。なお、こうした手段による充電を可能とするためには、低電圧システムの基準電位(低電圧バッテリ20の負極電位)を、高電圧システムの基準電位(高電圧バッテリ12の負極電位)以上に設定する電位設定手段を備えることが必要である。ここでは、コンデンサ16の正極および負極間の電位を2分すべくコンデンサ90,92の直列接続体を備え、これらコンデンサ90,92の接続点の電位を低電圧システムの基準電位とする例が示されている。これにより、リレーSMR1,SMR2が開状態とされる場合、コンデンサ16の正極電位が低電圧バッテリ20の正極電位以下となり、コンデンサ16に低電圧バッテリ20の電力を充電することができる。ちなみに、リレーSMR1やリレーSMR2が閉状態とされる場合には、コンデンサ16の正極電位の方が低電圧バッテリ20の正極電位よりも高いため、低電圧バッテリ20の電力がコンデンサ16に充電されることはない。また、整流手段としては、ダイオード86に限らず、サイリスタやトランジスタ等であってもよい。
また、図15(a)および図15(b)に示すように、コンバータCVを備える構成において、充電手段の充電対象をコンデンサ17にしてもよい。
<直流交流変換回路について>
放電制御に際して高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の双方がオン状態とされる直流交流変換回路(インバータIV)としては、車載主機としての回転機と高電圧バッテリ12との間の電力の授受を仲介するものに限らない。例えば、空調装置の備える回転機等、主機以外の回転機と高電圧バッテリ12との間の電力の授受を仲介するものであってもよい。
<キャパシタが実際に放電しているか否かを確かめる手法について>
上記第4の実施形態において、ホール素子を用いた電流センサ82に代えて、カレントトランスを備えて電流を検出する手段としてもよい。また、シャント抵抗を備えて電流を検出する手段としてもよい。なお、シャント抵抗を備えて電流を検出する手段の場合、シャント抵抗が高電圧システムにあることから、その両端の電圧を閾値と比較するコンパレータ72等は高電圧システム内のものとなるため、コンパレータ72とバッファ79やCPU34との間に絶縁部76,78を備える。
また、キャパシタが実際に放電しているか否かを確かめる手法としては、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の双方がオン状態とされる放電制御に際して、これら少なくとも一方のスイッチング素子の発熱の有無を判断するものであってもよい。図16に、低電位側のスイッチング素子Swnの発熱の有無としての温度検出手段(感温ダイオードSD)による同スイッチング素子Swnの温度上昇の有無を、診断部70によって判断する例を示した。なお、図16において、先の図1に示した部材に対応する部材については便宜上同一の符号を付している。
<そのほか>
・放電制御に用いる高電位側のスイッチング素子Swpや低電位側のスイッチング素子Swnとしては、IGBTに限らず、例えばパワーMOS型電界効果トランジスタ等の電界効果トランジスタであってもよい。
・車両としては、ハイブリッド車に限らず、例えば車載主機として回転機のみを備える電気自動車等であってもよい。
・放電制御装置としては、車両に搭載されるものに限らず、例えば住宅に設けられる直流電源の電力を交流に変換する電力変換システムに適用されるものであってもよい。この場合、異常時とは、例えば地震等が検地された場合とすればよい。
10…モータジェネレータ、12…高電圧バッテリ(直流電源の一実施形態)、16,17…コンデンサ、30…制御装置、60…診断用充電部、70…診断部、Swp…高電位側のスイッチング素子、Swn…低電位側のスイッチング素子Swn。

Claims (17)

  1. 直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記電力変換回路を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電制御装置において、
    前記キャパシタの充電電圧が、前記電力変換回路が本来の目的で操作される際の充電電圧である通常時電圧よりも低い診断用電圧であることを条件に、前記放電制御を実行して前記キャパシタが実際に放電されるか否かを確かめることで前記放電制御手段による放電制御の異常の有無を診断する異常診断手段を備え
    前記電力変換システムの搭載される部材に異常が生じたか否かを判断する判断手段を更に備え、
    前記電力変換回路は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体であって且つ前記キャパシタに並列接続される直列接続体を備え、
    前記放電制御手段は、前記判断手段によって異常が生じたと判断される場合に前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う異常時放電制御手段であり、
    前記開閉手段が開状態とされて且つ前記異常が生じた旨の判断がなされていない場合に前記短絡させる処理を行なうことなく前記キャパシタを放電する通常時放電手段を更に備えることを特徴とする電力変換システムの放電制御装置。
  2. 前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子は、電圧制御形のスイッチング素子であり、
    前記異常時放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方の非飽和領域の電流が前記電力変換回路が本来の目的で使用される場合よりも小さくなるように該少なくとも一方のスイッチング素子の導通制御端子に印加する電圧を設定することを特徴とする請求項記載の電力変換システムの放電制御装置。
  3. 前記電力変換回路が本来の目的で使用される場合、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子のいずれか一方がオン状態であるとき、いずれか他方は必ずオフ状態とされることを特徴とする請求項または記載の電力変換システムの放電制御装置。
  4. 前記電力変換回路は、前記直流電源の電力を交流に変換して回転機に出力する直流交流変換回路を備え、
    前記電力変換回路の本来の目的とは、前記回転機を稼動させるために前記回転機と前記直流電源との間の電力の授受を仲介することであることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
  5. 前記診断用電圧は、60V以下に設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
  6. 前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記キャパシタを充電する充電手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
  7. 前記充電手段を操作することで、前記キャパシタの電圧を診断用電圧に制御する診断前処理手段を更に備えることを特徴とする請求項記載の電力変換システムの放電制御装置。
  8. 前記電力変換回路は、車載低電圧システムから絶縁された車載高電圧システムを構成するものであり、
    前記充電手段は、キャパシタに2次側コイルが接続されたトランスを更に備え、
    前記診断前処理手段は、前記トランスの1次側の通電制御によって前記キャパシタを前記診断用電圧に充電することを特徴とする請求項記載の電力変換システムの放電制御装置。
  9. 前記電力変換回路は、車載低電圧システムから絶縁された車載高電圧システムを構成するものであって且つ、前記キャパシタの負極側の電位を前記低電圧システム側の基準電位以下に設定する電位設定手段を備え、
    前記充電手段は、前記車載低電圧システム内の給電手段の電力を整流手段および抵抗体を介して前記キャパシタの正極側に出力するものであることを特徴とする請求項記載の電力変換システムの放電制御装置。
  10. 直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記電力変換回路を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電制御装置において、
    前記キャパシタの充電電圧が、前記電力変換回路が本来の目的で操作される際の充電電圧である通常時電圧よりも低い診断用電圧であることを条件に、前記放電制御を実行して前記キャパシタが実際に放電されるか否かを確かめることで前記放電制御手段による放電制御の異常の有無を診断する異常診断手段を備え、
    前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記キャパシタを充電する充電手段を更に備え、
    前記電力変換回路は、車載低電圧システムから絶縁された車載高電圧システムを構成するものであって且つ、前記キャパシタの負極側の電位を前記低電圧システム側の基準電位以下に設定する電位設定手段を備え、
    前記充電手段は、前記車載低電圧システム内の給電手段の電力を整流手段および抵抗体を介して前記キャパシタの正極側に出力するものであることを特徴とする電力変換システムの放電制御装置。
  11. 前記電力変換システムは、車両に搭載されるものであり、
    車両が近い将来発進することを予測する発進予測手段を更に備え、
    前記診断手段は、前記発進予測手段によって発進することが予測される場合に前記診断を行なうことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
  12. 前記診断手段は、前記キャパシタの充電電圧を検出する手段を備え、該検出される充電電圧の低下の有無に基づき前記異常の有無を診断することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
  13. 前記診断手段は、前記放電制御手段による放電制御時における前記キャパシタの放電経路を流れる電流の有無に基づき前記異常の有無を診断することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
  14. 前記電力変換回路は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体であって且つ前記キャパシタに並列接続される直列接続体を備え、
    前記放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う手段を備え、
    前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方は、その入力端子および出力端子間を流れる電流と相関を有する微少電流を出力するセンス端子を備えるものであり、
    前記診断手段は、前記放電経路の電流を前記センス端子の微少電流の検出値によって間接的に把握することを特徴とする請求項13記載の電力変換システムの放電制御装置。
  15. 前記電力変換回路は、前記直流電源の電圧を昇圧する昇圧コンバータと、該昇圧コンバータに接続される直流交流変換回路とを備え、
    前記昇圧コンバータは、前記キャパシタとしての第1キャパシタと、前記第1キャパシタに並列接続される高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子と、該一対のスイッチング素子同士の接続点と前記直流電源とを接続するリアクトルと、前記直流電源に並列接続される第2キャパシタとを備え、
    前記直流交流変換回路は、前記第1キャパシタに並列接続される高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子を備え、
    前記放電制御手段は、前記直流交流変換回路の前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記第1キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う手段を備え、
    前記昇圧コンバータの前記高電位側のスイッチング素子には、これに逆並列接続されるフリーホイールダイオードが同一半導体基板上に併設され、
    前記同一半導体基板上に併設されるスイッチング素子およびフリーホイールダイオードを備える半導体デバイスは、前記フリーホイールダイオードを流れる順方向電流と相関を有する微少電流を出力するセンス端子を備え、
    前記診断手段は、前記放電経路の電流を前記センス端子の微少電流の検出値によって間接的に把握することを特徴とする請求項13記載の電力変換システムの放電制御装置。
  16. 前記電力変換回路は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体であって且つ前記キャパシタに並列接続される直列接続体を備え、
    前記放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う手段を備え、
    前記診断手段は、前記放電制御手段による放電制御時における前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方の発熱の有無に基づき前記異常の有無を診断することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電力変換システムの放電制御装置。
  17. 直流電源の電力を所定に変換する電力変換回路と、該電力変換回路および前記直流電源間に介在するキャパシタと、前記電力変換回路および前記キャパシタと前記直流電源との間の電気経路を開閉する開閉手段とを備える電力変換システムに適用され、前記開閉手段が開状態とされる状況下、前記電力変換回路を操作することで前記キャパシタの充電電圧を規定電圧以下に放電制御する放電制御手段を備える電力変換システムの放電制御装置において、
    前記キャパシタの充電電圧が、前記電力変換回路が本来の目的で操作される際の充電電圧である通常時電圧よりも低い診断用電圧であることを条件に、前記放電制御を実行して前記キャパシタが実際に放電されるか否かを確かめることで前記放電制御手段による放電制御の異常の有無を診断する異常診断手段を備え、
    前記電力変換回路は、高電位側のスイッチング素子および低電位側のスイッチング素子の直列接続体であって且つ前記キャパシタに並列接続される直列接続体を備え、
    前記放電制御手段は、前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の双方をオン状態とすることで前記キャパシタの両電極を短絡させる処理を行う手段を備え、
    前記診断手段は、前記放電制御手段による放電制御時における前記高電位側のスイッチング素子および前記低電位側のスイッチング素子の少なくとも一方の発熱の有無に基づき前記異常の有無を診断することを特徴とする電力変換システムの放電制御装置。
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