JP5381807B2 - 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5381807B2
JP5381807B2 JP2010040925A JP2010040925A JP5381807B2 JP 5381807 B2 JP5381807 B2 JP 5381807B2 JP 2010040925 A JP2010040925 A JP 2010040925A JP 2010040925 A JP2010040925 A JP 2010040925A JP 5381807 B2 JP5381807 B2 JP 5381807B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
liquid crystal
pixel
video signal
boundary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010040925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011175199A (ja
Inventor
英仁 飯坂
宏行 保坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2010040925A priority Critical patent/JP5381807B2/ja
Priority to US13/022,210 priority patent/US8466866B2/en
Priority to CN201110046092.3A priority patent/CN102169677B/zh
Publication of JP2011175199A publication Critical patent/JP2011175199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5381807B2 publication Critical patent/JP5381807B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/34Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source
    • G09G3/36Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters by control of light from an independent source using liquid crystals
    • G09G3/3611Control of matrices with row and column drivers
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2310/00Command of the display device
    • G09G2310/02Addressing, scanning or driving the display screen or processing steps related thereto
    • G09G2310/0235Field-sequential colour display
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2320/00Control of display operating conditions
    • G09G2320/02Improving the quality of display appearance
    • G09G2320/0209Crosstalk reduction, i.e. to reduce direct or indirect influences of signals directed to a certain pixel of the displayed image on other pixels of said image, inclusive of influences affecting pixels in different frames or fields or sub-images which constitute a same image, e.g. left and right images of a stereoscopic display
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2320/00Control of display operating conditions
    • G09G2320/02Improving the quality of display appearance
    • G09G2320/0271Adjustment of the gradation levels within the range of the gradation scale, e.g. by redistribution or clipping
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2340/00Aspects of display data processing
    • G09G2340/16Determination of a pixel data signal depending on the signal applied in the previous frame

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Description

本発明は、液晶パネルにおける表示上の不具合を低減する技術に関する。
液晶パネルは、一定の間隙に保たれた一対の基板によって液晶を挟持した構成である。詳細には、液晶パネルは、一方の基板において画素毎に画素電極がマトリクス状に配列し、他方の基板にコモン電極が各画素にわたって共通となるように設けられ、画素電極とコモン電極とで液晶を挟持した構成となっている。画素電極とコモン電極との間において、階調レベルに応じた電圧を印加・保持させると、液晶の配向状態が画素毎に規定され、これにより、透過率または反射率が制御される。したがって、上記構成では、液晶分子に作用する電界のうち、画素電極からコモン電極に向かう方向(またはその反対方向)、すなわち、基板面に対して垂直方向(縦方向)の成分だけが表示制御に寄与する、ということができる。
ところで、近年のように小型化、高精細化のために画素ピッチが狭くなると、互いに隣接する画素電極同士で生じる電界、すなわち基板面に対して平行方向(横方向)の電界が生じて、その影響が無視できなくなりつつある。例えばVA(Vertical Alignment)方式や、TN(Twisted Nematic)方式などのように縦方向の電界により駆動されるべき液晶に対して、横電界が加わると、液晶の配向不良(つまり、リバースチルトドメイン)が発生し、表示上の不具合が発生してしまう、という問題が生じた。
このリバースチルトドメインの影響を低減するために、画素電極に合わせて遮光層(開口部)の形状を規定するなどして液晶パネルの構造を工夫する技術(例えば特許文献1参照)や、映像信号から算出した平均輝度値が閾値以下の場合にリバースチルトドメインが発生すると判断して、設定値以上の映像信号をクリップする技術(例えば特許文献2参照)などが提案されている。
特開平6−34965号公報(図1) 特開2009−69608号公報(図2)
しかしながら、液晶パネルの構造によってリバースチルトドメインを低減する技術では、開口率が低下しやすく、また、構造を工夫しないで既に製作された液晶パネルに適用することができない、という欠点がある。一方、設定値以上の映像信号をクリップする技術では、表示される画像の明るさが設定値に制限されてしまう、という欠点もある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、これらの欠点を解消しつつ、リバースチルトドメインを低減する技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る映像処理回路にあっては、複数の画素の各々に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられた第2基板とで液晶を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素子が構成された液晶パネルに対し、各画素に対する印加電圧を、前記画素毎印加電圧を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理回路であって、現フレームの映像信号を解析することによって、当該映像信号で指定される印加電圧が第1電圧を下回る第1画素と、前記印加電圧が前記第1電圧よりも大きい第2電圧以上である第2画素との境界を検出する第1境界検出部と、現フレームよりも1つ前のフレームの映像信号を解析することによって、前記第1画素と前記第2画素との境界を検出する第2境界検出部と、前記第1境界検出部によって検出された境界のうち、前記第2境界検出部によって検出された境界から変化した部分から、当該部分を離れる方向に連続するm個(mは1以上の整数)の前記第2画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記現フレームの映像信号で指定される印加電圧から、前記第2電圧を下回るように補正する補正部とを備え、前記液晶パネルの表示を更新する時間間隔をSとし、前記補正部による補正後の電圧に切り替わったときの当該液晶素子の応答時間をTとした場合に、S<Tであるとき、前記mは、前記応答時間Tを前記時間間隔Sで割った値の整数部の値により定められることを特徴とする。本発明によれば、液晶パネルの構造を変更する必要がないので、開口率の低下を招くこともないし、また、構造を工夫しないで既に製作された液晶パネルに適用することも可能である。さらに、境界に接する画素のうち、第2画素に対応する液晶素子への印加電圧を、映像信号で指定される階調レベルに対応する値から補正するので、表示される画像の明るさが設定値に制限されてしまうこともない。
発明において、前記補正部は、前記変化した部分から、当該部分を離れる方向に連続するn個(nは1以上の整数)の前記第1画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記現フレームの映像信号で指定される印加電圧から、前記第1電圧以上に補正してもよい。本発明によれば、隣接する画素どうしの印加電圧の差を更に小さくし、リバースチルトドメインの発生をより一層抑えることが可能となる。
また、本発明に係る映像処理回路にあっては、複数の画素の各々に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられた第2基板とで液晶を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素子が構成された液晶パネルに対し、各画素に対する印加電圧を、前記画素毎印加電圧を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理回路であって、現フレームの映像信号を解析することによって、当該映像信号で指定される印加電圧が第1電圧を下回る第1画素と、前記印加電圧が前記第1電圧よりも大きい第2電圧以上である第2画素との境界を検出する第1境界検出部と、現フレームよりも1つ前のフレームの映像信号を解析することによって、前記第1画素と前記第2画素との境界を検出する第2境界検出部と、前記第1境界検出部によって検出された境界のうち、前記第2境界検出部によって検出された境界から変化した部分から、当該部分を離れる方向に連続するn個(nは1以上の整数)の前記第1画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記現フレームの映像信号で指定される印加電圧から、前記第1電圧以上に補正する補正部とを備え、前記液晶パネルの表示を更新する時間間隔をSとし、前記補正部による補正後の電圧に切り替わったときの当該液晶素子の応答時間をTとした場合に、S<Tであるとき、前記nは、前記応答時間Tを前記時間間隔Sで割った値の整数部の値により定められることを特徴とする。本発明によれば、上記開口率の低下を招くこともないし、また、構造を工夫しないで既に製作された液晶パネルに適用することも可能である。さらに、境界に隣接する付近画素のうち、第2画素に対応する液晶素子への印加電圧を、映像信号で指定される階調レベルに対応する値から補正するので、表示される画像の明るさが設定値に制限されてしまうこともない。また、液晶素子の応答時間が、表示画面が更新される時間間隔より長い場合でも、リバースチルトドメインの発生を抑えることが可能となる。
また、本発明において、前記nは2以上であり、前記補正部は、前記n個の前記第1画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記変化した部分から離れるにつれて低い電圧とするように補正することが好ましい。本発明によれば、リバースチルトドメインの発生を抑えために補正した電圧を印加することを原因として目立つことのある第1画素と、補正しなかった第1画素との境界を、視認されにくくすることができる。
また、本発明において、前記mは2以上であり、前記補正部は、前記m個の前記第2画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記変化した部分から離れるにつれて高い電圧とするように補正することが好ましい。本発明によれば、リバースチルトドメインの発生を抑えために補正した電圧を印加することを原因として目立つことのある第2画素と、補正しなかった第2画素との境界を、視認されにくくすることができる。
なお、本発明は、映像処理回路のほか、映像処理方法、液晶表示装置および当該液晶表示装置を含む電子機器としても概念することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る映像処理回路を適用した液晶表示装置を示す図。 同液晶表示装置における液晶素子の等価回路を示す図。 同映像処理回路の構成を示す図。 同液晶表示装置における表示特性を示す図。 同液晶表示装置における表示動作を示す図。 同映像処理回路における補正処理の内容を示す図。 同映像処理回路における補正処理の内容を示す図。 同補正処理による横電界の低減を示す図。 本発明の第2実施形態に係る映像処理回路における補正処理の内容を示す図。 同補正処理による横電界の低減を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る映像処理回路における補正処理の内容を示す図。 同補正処理による横電界の低減を示す図。 本発明の第4実施形態に係る映像処理回路の構成を示す図。 同映像処理回路における補正処理の内容を示す図。 同補正処理による横電界の低減を示す図。 第5実施形態に係る映像処理回路における境界補正の内容を示す図。 第5実施形態に係る別の境界補正の内容を示す図。 第5実施形態に係る別の境界補正の内容を示す図。 実施形態に係る液晶表示装置を適用したプロジェクターを示す図。 横電界の影響による表示上の不具合の一例を示す図。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る映像処理回路を適用した液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、液晶表示装置1は、制御回路10と、液晶パネル100と、走査線駆動回路130と、データ線駆動回路140とを備える。制御回路10には、映像信号Vid-inが上位装置から同期信号Syncに同期して供給される。映像信号Vid-inは、液晶パネル100における各画素の階調レベルをそれぞれ指定するデジタルデータであり、同期信号Syncに含まれる垂直走査信号、水平走査信号およびドットクロック信号(いずれも図示省略)に従った走査の順番で供給される。
なお、映像信号Vid-inは階調レベルを指定するが、階調レベルに応じて液晶素子の印加電圧が定まるので、映像信号Vid-inは液晶素子の印加電圧を指定するものといって差し支えない。
制御回路10は、走査制御回路20と映像処理回路30とを備える。走査制御回路20は、各種の制御信号を生成して、同期信号Syncに同期して各部を制御する。映像処理回路30は、詳細については後述するが、デジタルの映像信号Vid-inを処理して、アナログのデータ信号Vxを出力する。
液晶パネル100は、素子基板(第1基板)100aと対向基板(第2基板)100bとが一定の間隙を保って貼り合わせられるとともに、この間隙に、縦方向の電界で駆動される液晶105が挟持された構成である。素子基板100aのうち、対向基板100bとの対向面には、複数m行の走査線112が図においてX(横)方向に沿って設けられる一方、複数n列のデータ線114が、Y(縦)方向に沿って、且つ各走査線112と互いに電気的に絶縁を保つように設けられている。
なお、この実施形態では、走査線112を区別するために、図において上から順に1、2、3、…、(m−1)、m行目という呼び方をする場合がある。同様に、データ線114を区別するために、図において左から順に1、2、3、…、(n−1)、n列目という呼び方をする場合がある。
素子基板100aでは、さらに、走査線112とデータ線114との交差のそれぞれに対応して、nチャネル型のTFT116と矩形形状で透明性を有する画素電極118との組が設けられている。TFT116のゲート電極は走査線112に接続され、ソース電極はデータ線114に接続され、ドレイン電極が画素電極118に接続されている。一方、対向基板100bのうち、素子基板100aとの対向面には、透明性を有するコモン電極108が全面にわたって設けられる。コモン電極108には、図示省略した回路によって電圧LCcomが印加される。
なお、図1において、素子基板100aの対向面は紙面裏側であるので、当該対向面に設けられる走査線112、データ線114、TFT116および画素電極118については、破線で示すべきであるが、見難くなるのでそれぞれ実線で示す。
図2は、液晶パネル100における等価回路を示す図である。
図2に示すように、液晶パネル100は、走査線112とデータ線114との交差に対応して、画素電極118とコモン電極108とで液晶105を挟持した液晶素子120が配列した構成である。図1では省略したが、液晶パネル100における等価回路では、実際には図2に示されるように、液晶素子120に対して並列に補助容量(蓄積容量)125が設けられる。補助容量125は、一端が画素電極118に接続され、他端が容量線115に共通接続されている。容量線115は時間的に一定の電圧に保たれている。
ここで、走査線112がHレベルになると、その走査線にゲート電極が接続されたTFT116がオンとなり、画素電極118がデータ線114に接続される。このため、走査線112がHレベルであるときに、データ線114に階調に応じた電圧のデータ信号を供給すると、そのデータ信号は、オンしたTFT116を介して画素電極118に印加される。走査線112がLレベルになると、TFT116はオフするが、画素電極に印加された電圧は、液晶素子120の容量性および補助容量125によって保持される。
液晶素子120では、画素電極118およびコモン電極108によって生じる電界に応じて液晶105の分子配向状態が変化する。このため、液晶素子120は、透過型であれば、印加・保持電圧に応じた透過率となる。液晶パネル100では、液晶素子120毎に透過率が変化するので、液晶素子120が画素に相当する。そして、この画素の配列領域が表示領域101となる。
なお、本実施形態においては、液晶105をVA方式として、液晶素子120が電圧無印加時において黒状態となるノーマリーブラックモードとする。
走査線駆動回路130は、走査制御回路20による制御信号Yctrにしたがって、1、2、3、…、m行目の走査線112に、走査信号Y1、Y2、Y3、…、Ymを供給する。詳細には、走査線駆動回路130は、図5(a)に示すように、走査線112をフレームにわたって1、2、3、…、(m−1)、m行目という順番で選択するとともに、選択した走査線への走査信号を選択電圧V(Hレベル)とし、それ以外の走査線への走査信号を非選択電圧V(Lレベル)とする。
なお、フレームとは、液晶パネル100を駆動することによって、画像の1コマ分を表示させるのに要する期間をいい、同期信号Syncに含まれる垂直走査信号の周波数が60Hzであれば、その逆数である16.7ミリ秒である。
データ線駆動回路140は、映像処理回路30から供給されるデータ信号Vxを、走査制御回路20による制御信号Xctrにしたがって1〜n列目のデータ線114にデータ信号X1〜Xnとしてサンプリングする。
なお、本説明において電圧については、液晶素子120の印加電圧を除き、特に明記しない限り図示省略した接地電位を電圧ゼロの基準とする。液晶素子120の印加電圧は、コモン電極108の電圧LCcomと画素電極118との電位差であり、他の電圧と区別するためである。
さて、液晶素子120の印加電圧と透過率との関係は、ノーマリーブラックモードであれば、例えば図4(a)に示されるようなV−T特性で表される。このため、液晶素子120を、映像信号Vid-inで指定された階調レベルに応じた透過率とさせるには、その階調レベルに応じた電圧を液晶素子120に印加すればよいはずである。しかしながら、液晶素子120の印加電圧を、映像信号Vid-inで指定される階調レベルに応じて単に規定するだけでは、リバースチルトドメインに起因する表示上の不具合が発生する場合がある。
この不具合は、液晶素子120において挟持された液晶分子が不安定な状態にあるときに、横電界の影響によって乱れる結果、以後、印加電圧に応じた配向状態になりにくくなることが原因のひとつとして考えられている。液晶素子120への印加電圧が、ノーマリーブラックモードにおける黒レベルの電圧Vbk以上であって閾値Vth1(第1電圧)を下回る電圧範囲Aにあると、縦電界による規制力が配向膜による規制力よりもわずかに上回る程度であるため、液晶分子の配向状態が乱れやすい。これが、液晶分子が不安定な状態にあるときである。便宜的に、液晶素子の印加電圧が電圧範囲Aにある液晶素子の透過率範囲(階調範囲)を「a」とする。また、以下の説明においては、階調範囲aにおける階調レベルを特に区別する必要のないときは、その階調レベルを「a」と表すとともに、その階調レベルを得るための液晶素子への印加電圧を「Va」と表すことがある。
一方、横電界の影響を受ける場合とは、互いに隣り合う画素電極同士の電位差が大きくなる場合をいい、これは、表示しようとする画像において黒レベルまたは黒レベルに近い暗画素と、白レベルまたは白レベルに近い明画素とが隣接する場合をいう。このうち、暗画素は、図4(a)に示すようなノーマリーブラックモードでは、印加電圧が電圧範囲Aにある液晶素子120であり、この暗画素に対して横電界を与えるのが明画素である。この明画素を特定するため、明画素を、印加電圧が閾値Vth2(第2電圧)以上であってノーマリーブラックモードにおける白レベル電圧Vwt以下の電圧範囲Bにある液晶素子120とする。便宜的に、液晶素子120の印加電圧が電圧範囲Bにある液晶素子の透過率範囲(階調範囲)を「b」とする。また、以下の説明においては、階調範囲bにおける各階調レベルを特に区別する必要のないときは、その階調レベルを「b」として表すとともに、その階調レベルを得るための液晶素子120への印加電圧を「Vb」と表すことがある。
なお、ノーマリーブラックモードにおいて、閾値Vth1は、液晶素子の相対透過率を10%とさせる光学的閾値電圧であり、閾値Vth2は、液晶素子の相対透過率を90%とさせる光学的飽和電圧と考えてよい。
印加電圧が電圧範囲Aにある液晶素子は、電圧範囲Bにある液晶素子に隣接したときに、横電界を受けてリバースチルトドメインが発生しやすい状況にある。逆に、電圧範囲Bにある液晶素子は、電圧範囲Aにある液晶素子に隣接しても、縦電界の影響が支配的であるために安定状態にあるので、電圧範囲Aの液晶素子のようにリバースチルトドメインが発生することはない。
この表示上の不具合の例について説明すると、映像信号Vid-inで示される画像が例えば図20に示されるようなものである場合、詳細には、階調範囲aの暗画素が階調範囲bの明画素を背景としてフレーム毎に1画素ずつ左方向に移動する場合、暗画素から明画素に変化すべき画素がリバースチルトドメインの発生によって階調範囲bの階調にはならない、という一種の尾引き現象として顕在化する。この現象の原因のひとつとしては、暗画素と明画素とが隣接したときに、これらの画素同士の横電界が強くなって、その暗画素において液晶分子の配向が乱れるとともに、配向の乱れた領域が、暗画素の移動に伴って拡大したためであると考えられる。
したがって、液晶分子の配向乱れに起因する表示上の不具合の発生を抑えるためには、映像信号Vid-inで示される画像において暗画素と明画素とが隣接するときでも、液晶パネル100では、暗画素と明画素とを隣接させないことが重要となる。
そこで、液晶パネル100の前段に設けられた映像処理回路30は、映像信号Vid-inで示される画像を解析して、階調範囲aの暗画素と階調範囲bの明画素とが隣接する状態があるか否かを検出する。そして、映像処理回路30は、暗画素と明画素との境界に隣接する明画素を含み、且つその境界の反対方向に向かって連続する2以上の明画素(つまり、印加電圧を高くすべき方の画素)について、各画素の階調レベルを、階調範囲bでもなく、階調範囲aでもない別の階調範囲cに属する階調レベルc1に補正(置換)する。階調範囲cは、階調範囲aを上回り、且つ階調範囲bを下回る階調レベルの範囲である。これにより、液晶パネル100では、明画素に対応する液晶素子120に対し、階調レベルc1に相当する電圧Vc1が印加されるので、横電界の影響を受けやすい画素(ノーマリーブラックモードでは暗画素)に対して強い横電界が発生しないことになる。
ところで、動きを伴う画像である場合、映像信号Vid-inで示される現フレームにおいて境界に隣接する画素であっても、その現フレームよりも1つ前のフレーム(つまり、前フレーム)を含めた動きを考えると、階調レベルを補正する必要があるときと、補正する必要がないときとがある。本発明は、現フレームの補正に際し、前のフレームの状態を考慮してリバースチルトドメインの発生を抑制するものである。
次に、映像処理回路30の詳細について図3を参照して説明する。図3に示されるように、映像処理回路30は、補正部300、境界検出部302、適用境界決定部304、境界検出部306、保存部308、遅延回路312およびD/A変換器316を備える。
遅延回路312は、FIFO(Fast In Fast Out:先入れ先出し)メモリーや多段のラッチ回路などにより構成され、上位装置から供給される映像信号Vid-inを蓄積して、所定時間経過後に読み出して映像信号Vid-dとして出力するものである。なお、遅延回路312における蓄積および読出は、走査制御回路20によって制御される。
境界検出部302は、第1に、映像信号Vid-inで示される画像を解析して、階調範囲aにある画素(第1画素)と階調範囲bにある画素(第2画素)とが隣接する部分があるか否かを判別する。境界検出部302は、第2に、隣接する部分があると判別したとき、その隣接部分である境界を検出する。境界検出部302は第1境界検出部に相当する。
なお、ここでいう境界とは、あくまでも階調範囲aにある画素と階調範囲bにある画素とが隣接する部分をいう。このため、例えば階調範囲aにある画素と階調範囲cにある画素とが隣接する部分や、階調範囲bにある画素と階調範囲cにある画素とが隣接する部分については、境界として扱わない。
境界検出部306は、前フレームの映像信号Vid-inで示される画像を解析して、階調範囲aにある画素と階調範囲bにある画素とが隣接する部分を境界として検出する。ここでいう境界も、境界検出部302の場合と同じ定義である。
保存部308は、境界検出部306によって検出された境界の情報を保存して1フレーム期間だけ遅延させて出力するものである。
したがって、境界検出部302で検出される境界は現フレームに係るものであるのに対し、境界検出部306で検出されて保存部308に保存される境界は、現フレームの1つ前のフレームに係るものとなる。このため、境界検出部306が第2境界検出部に相当する。
適用境界決定部304は、境界検出部306によって検出された現フレーム画像の境界のうち、保存部308に保存された前フレーム画像の境界と同じ部分を除外したもの(変化した境界の部分)を、適用境界として決定するものである。
補正部300は、判別部310とセレクター314とを備える。判別部310は、遅延回路312によって遅延された映像信号Vid-dで示される画素の階調レベルが階調範囲bに属するか否か、および、その画素が境界検出部302で検出された境界に隣接しているか否かをそれぞれ判別する。判別部310は、その判別結果がいずれも「Yes」である場合に出力信号のフラグQを例えば「1」として出力し、その判別結果がいずれか1つでも「No」であれば「0」として出力する。
なお、境界検出部302は、少なくとも複数ラインの映像信号を蓄積してからでないと、表示すべき画像における境界を検出することができないので、映像信号Vid-inの供給タイミングを調整する意味で、遅延回路312が設けられている。このため、映像信号Vid-inのタイミングと、遅延回路312から供給される映像信号Vid-dのタイミングとは異なるので、厳密にいえば、両者の水平走査期間等については一致しないことになるが、以降については特に区別しないで説明する。
判別部310は、遅延した映像信号Vid-dで示される画素の階調レベルが階調範囲aに属するか否か、および、その画素が適用境界決定部304で決定された適用境界に隣接しているか否かをそれぞれ判別する。そして、判別部310は、その判別結果がいずれも「Yes」である場合には出力信号のフラグQを例えば「1」として出力し、その判別結果がいずれか1つでも「No」であれば「0」として出力する。
この構成において、フラグQが「1」であれば、それは、遅延した映像信号Vid-dの画素は、階調範囲aに属し、かつ、現フレームでは境界に隣接しているが、1フレーム前では、境界に隣接していなかった、ということを意味している。フラグQが「1」であれば、セレクター314が入力端bを選択するので、現フレームの映像信号Vid-dは、階調レベルc1を指定する映像信号に補正されて、映像信号Vid-outとして出力される。
一方、フラグQが「0」であれば、それは、遅延した映像信号Vid-dの画素が、
(a)階調範囲aに属していない、
(b)階調範囲aに属し、かつ、現フレームでは境界に隣接しており、かつ、1フレーム前でも境界に隣接していた、
のいずれかである。フラグQが「0」であれば、入力端aに供給された映像信号Vid-dが映像信号Vid-outとして出力される。
セレクター314は、制御端子Selに供給されたフラグQに応じて入力端a、bのいずれかを選択し、選択した入力端に供給された信号を出力端Outから映像信号Vid-outを出力する。詳細には、セレクター314では、入力端aに遅延回路312による映像信号Vid-dが供給され、入力端bに補正用として階調レベルc1の映像信号が供給される。セレクター314は、制御端子Selに供給されたフラグQが「1」であれば、入力端bを選択し、該フラグQが「0」であれば、入力端aに供給された映像信号Vid-dを選択して、いずれか一方を映像信号Vid-outとして出力する。
なお、図3に括弧下記で示した「c2」については、この実施形態では関係のないものである。
D/A変換器316は、デジタルデータである映像信号Vid-outを、アナログのデータ信号Vxに変換する。液晶105に直流成分が印加されるのを防止するため、データ信号Vxの電圧は、ビデオ振幅中心である電圧Vcに対して高位側の正極性電圧と低位側の負極性電圧とに例えばフレーム毎に交互に切り替えられる。
なお、コモン電極108に印加される電圧LCcomは、電圧Vcとほぼ同電圧と考えてよいが、nチャネル型のTFT116のオフリーク等を考慮して、電圧Vcよりも低位となるように調整されることがある。
以上の構成において、フラグQが「1」である場合、それは、映像信号Vid-inで示される画素の階調レベルが階調範囲bに含まれ、且つその明画素が暗画素との境界に隣接していることを意味する。すなわち、フラグQが「1」である場合、境界を挟んで隣接する暗画素に横電界の影響を与えリバースチルトドメインが発生しやすい状況にあることを意味する。フラグQが「1」であれば、セレクター314は入力端bを選択するので、階調範囲bの階調レベルを指定する映像信号Vcid-dは、階調レベルc1を指定する映像信号に補正され、映像信号Vid-outとして出力される。一方、フラグQが「0」であれば、セレクター314では、入力端aが選択されるので、遅延させた映像信号Vid-dが映像信号Vid-outとして出力される。
液晶表示装置1の表示動作について説明すると、上位装置からは映像信号Vid-inが、フレームにわたって1行1列〜1行n列、2行1列〜2行n列、3行1列〜3行n列、…、m行1列〜m行n列の画素の順番で、供給される。映像処理回路30は、映像信号Vid-inを遅延・補正等の処理をして映像信号Vid-outとして出力する。
ここで、1行1列〜1行n列の映像信号Vid-outが出力される水平有効走査期間(Ha)でみたときに、処理された映像信号Vid-outは、D/A変換器316によって、図5の(b)で示されるように正極性または負極性のデータ信号Vxに、ここでは例えば正極性に変換される。このデータ信号Vxは、データ線駆動回路140によって1〜n列目のデータ線114にデータ信号X1〜Xnとしてサンプリングされる。
一方、1行1列〜1行n列の映像信号Vid-outが出力される水平走査期間では、走査制御回路20が走査線駆動回路130に対し走査信号Y1だけをHレベルとなるように制御する。走査信号Y1がHレベルであれば、1行目のTFT116がオン状態になるので、データ線114にサンプリングされたデータ信号は、オン状態にあるTFT116を介して画素電極118に印加される。これにより、1行1列〜1行n列の液晶素子には、それぞれ映像信号Vid-outで指定された階調レベルに応じた正極性電圧が書き込まれる。
続いて、2行1列〜2行n列の映像信号Vid-inは、同様に映像処理回路30によって処理されて、映像信号Vid-outとして出力されるとともに、D/A変換器316によって正極性のデータ信号に変換された上で、データ線駆動回路140によって1〜n列目のデータ線114にサンプリングされる。
2行1列〜2行n列の映像信号Vid- outが出力される水平走査期間では、走査線駆動回路130によって走査信号Y2だけがHレベルとなるので、データ線114にサンプリングされたデータ信号は、オン状態にある2行目のTFT116を介して画素電極118に印加される。これにより、2行1列〜2行n列の液晶素子には、それぞれ映像信号Vid-outで指定された階調レベルに応じた正極性電圧が書き込まれる。
以下同様な書込動作が3、4、…、m行目に対して実行され、これにより、各液晶素子に、映像信号Vid-outで指定された階調レベルに応じた電圧が書き込まれて、映像信号Vid-inで規定される透過像が作成されることなる。
次のフレームでは、データ信号の極性反転によって映像信号Vid-outが負極性のデータ信号に変換される以外、同様な書込動作が実行される。
図5(b)は、映像処理回路30から、水平走査期間(H)にわたって1行1列〜1行n列の映像信号Vid-outが出力されたときのデータ信号Vxの一例を示す電圧波形図である。本実施形態では、ノーマリーブラックモードとしているので、データ信号Vxは、正極性であれば、基準電圧Vcntに対し、映像処理回路30によって処理された階調レベルに応じた分だけ高位側の電圧(図において↑で示す)になり、負極性であれば、基準電圧Vcntに対し、階調レベルに応じた分だけ低位側の電圧(図において↓で示す)になる。
詳細には、データ信号Vxの電圧は、正極性であれば、白に相当する電圧Vw(+)から黒に相当する電圧Vb(+)までの範囲で、一方、負極性であれば、白に相当する電圧Vw(-)から黒に相当する電圧Vb(-)までの範囲で、それぞれ基準電圧Vcntから階調に応じた分だけ偏位させた電圧となる。
電圧Vw(+)および電圧Vw(-)は、電圧Vcntを中心に互いに対称の関係にある。電圧Vb(+)およびVb(-)についても電圧Vcntを中心に互いに対称の関係にある。
なお、図5(b)は、データ信号Vxの電圧波形を示すものであって、液晶素子120に印加される電圧(画素電極118とコモン電極108との電位差)とは異なる。また、図5(b)におけるデータ信号の電圧の縦スケールは、図5(a)における走査信号等の電圧波形と比較して拡大してある。
映像処理回路30による補正処理の具体例について説明する。
現フレームに対し1フレーム前の映像信号Vid-inで示される画像が例えば図6(1)に示されるとおりであって、現フレームの映像信号Vid-inで示される画像が例えば図6(2)に示されるとおりである場合、すなわち、階調範囲aの暗画素からなるパターンが、階調範囲bにある明画素を背景に左方向に移動する場合、境界検出部306により検出されて保存部308に保存された前フレーム画像の境界と、境界検出部302により検出された現フレーム画像の境界とは、それぞれ図6(3)に示されるとおりである。
したがって、適用境界決定部304によって決定される適用境界は、図7(4)で示されるとおりである。
映像処理回路30では、現フレームにおける階調レベルが階調範囲aに属する暗画素と階調レベルが階調範囲bに属する明画素との境界のうち、前フレームにおける境界から変化している部分(つまり、適用境界)に隣接している明画素が階調レベルc1に補正されて、映像信号Vid-outとして出力される。このため、図6(2)で示される画像は、映像処理回路30によって図7(5)に示されるような階調レベルの画像に補正される。階調レベルc1は、閾値Vth1以上閾値Vth2を下回るいずれかの印加電圧(第3電圧)により得られるものでよいが、この補正を施さない場合の明度から10%以内の変化で収まることが好ましい。
仮に、映像信号Vid-inを映像処理回路30で処理しないで液晶パネル100に供給する構成としたとき、正極性書込である場合、画素電極の電位は、例えば図8(a)で示されるとおりである。すなわち、明画素の画素電極の電位は、正極性書込であれば暗画素の画素電極の電位よりも低くなるが、その電位差が大きいので、横電界の影響を受けやすくなる。一方、負極性である場合、電圧Vc(ほぼ電圧LCcomに等しい)を基準にして対称となり、電位の高低関係が逆転するが、電位差が大きいことに変わりはないので、やはり横電界の影響を受けやすくなる。
これに対し、映像処理回路30の構成によれば、図8(a)の表示が映像信号Vid-inで指定される場合、図8(b)で示されるように画素電極の電位が引き上げられる。これにより、画素電極同士の電位差が段階的に変化するので、横電界の影響を抑えることが可能となる。これによって、階調範囲aの暗画素が階調範囲bの明画素を背景としてフレーム毎に1画素ずつ左方向に移動する場合であっても、リバースチルトドメインの発生は抑制されているので、図20に示されるような尾引き現象の発生は目立たなくなる。
また、この実施形態では、液晶105をVA方式としたノーマリーブラックモードとして説明したが、液晶105を例えばTN方式として、電圧無印加時において液晶素子120が白状態となるノーマリーホワイトモードとしてもよい。ノーマリーホワイトモードとしたとき、液晶素子120の印加電圧と透過率との関係は、例えば図4(b)に示されるようなV−T特性で表され、印加電圧が高くなるにつれて透過率が減少する。横電界の影響を受ける画素は、印加電圧が低い方の画素であることに変わりはないが、ノーマリーホワイトモードにおいて印加電圧が低い方の画素は明画素となる。このため、ノーマリーホワイトモードにおいて、映像処理回路30は、印加電圧が閾値Vth1であるときの透過率よりも大きい明画素(第1画素)と印加電圧が閾値Vth2であるときの透過率以下の暗画素(第2画素)とが隣接するような状況である場合に、映像信号Vid-inで指定される暗画素の階調レベルを階調レベルc1に補正する処理をすればよい。
このように、本実施形態によれば、上述したリバースチルトドメインに起因する表示上の不具合の発生を事前に回避することが可能となる。さらに、映像信号Vid-inで規定される画像のうち、境界に隣接する画素の階調レベルが局所的に補正されるので、その補正による表示画像の変更がユーザーに知覚される可能性も小さい。また、この実施形態では、現フレームの映像信号においてすべての境界に隣接する明画素の階調レベルを補正する場合に比べて、階調レベルの補正回数が少なくなるので、映像信号Vid-inが有する情報の損失を小さくさせることが可能となる。また、本実施形態では、液晶パネル100の構造を変更する必要がないので、開口率の低下を招くこともないし、また、構造を工夫しないで既に製作された液晶パネルに適用することも可能である。
なお、図7(5)において、※1で記した画素については、適用境界に隣接していると考えて、階調レベルc1に補正するとしたが、この例では明画素のパターンが水平方向に移動することや、明画素と対角の位置にあることを考えると、横電界の影響は小さいと考えられる。このため、※1で記した画素については、階調レベルc1に補正しない構成としてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
以下の説明において、第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付して表し、その詳細な説明については適宜省略する。上述した実施形態では、適用境界に隣接する1つ明画素のみについて階調レベルc1に補正していたが、この実施形態では、この明画素を含む2以上の連続する明画素について階調レベルc1に補正する。
この実施形態の映像処理回路30が、第1実施形態の構成と相違する部分は、判別部310の判別内容が変更された点にある。
判別部310は、遅延回路312によって遅延された映像信号Vid-dで示される画素の階調レベルが階調範囲bに属するか否か、および、その画素が適用境界決定部304で決定された適用境界に隣接しているか否かをそれぞれ判別する。判別部310は、その判別結果がいずれも「Yes」である場合に、出力信号のフラグQを例えば「1」として出力し、その判別結果がいずれか1つでも「No」であれば「0」として出力する。判別部310は、或る明画素についてフラグQを「0」から「1」へ切り替えて出力したときには、適用境界に隣接する明画素に連続する、2以上の明画素についてもフラグQを「1」として出力する。ここでは、判別部310は、3つの連続する明画素についてフラグQを「1」として出力する。
次に、映像処理回路30による処理の具体例について説明する。
現フレームに対し1フレーム前の映像信号Vid-inで示される画像が例えば図6(1)に示されるとおりであって、現フレームの映像信号Vid-inで示される画像が例えば図6(2)に示されるとおりである場合、適用境界は図9(1)に示されるとおりである。
映像処理回路30では、適用境界に隣接し、階調レベルが階調範囲bに属する明画素を含む、連続する2以上の明画素を含む明画素群(以下、「補正対象明画素群」という。)について、その各画素が階調レベルc1の映像信号に補正される。この補正対象明画素群は、ここでは3つの連続する明画素により構成される。
以上の処理により、図6(1)で示される画像は、映像処理回路30によって図9(2)に示されるような階調レベルに補正される。
仮に、映像信号Vid-inを映像処理回路30で処理しないで液晶パネル100に供給する構成としたとき、階調範囲aに属する暗画素と階調範囲bに属する明画素とにおいて、画素電極の電位は、正極性書込であれば、図10(a)で示されるとおりとなる。これに対し、本例では、図10(b)に示されるように、補正対象明画素群に対応する液晶素子120への印加電圧が低くなるように補正されるので、近接する画素同士の電位差を更に小さくすることができる。このため、画素電極同士の電位差が段階的に変化するので、横電界の影響を小さく抑えることが可能となる。
このように、本実施形態の構成でも第1実施形態と同等の効果を奏する。
ところで、液晶パネル100の表示画面が更新される時間間隔をS(ミリ秒)とし、補正部300により補正対象明画素群の各画素の印加電圧が補正されて、電圧Vc1に切り替わったときの液晶素子120の配向状態になるまでの応答時間をT(ミリ秒)とする。液晶パネル100が等倍速で駆動される場合、時間間隔Sは、フレームに等しい16.7ミリ秒である。このため、S(=16.7)≧Tであれば、階調レベルc1とする明画素は境界に隣接する1画素のみで足りる。一方、近年では、2倍速、4倍速、…というように、液晶パネル100の駆動がより高速化する傾向がある。このような高速駆動であっても、上位装置からは供給される映像信号Vid-inは、等速駆動と同様にフレーム毎に1コマ分である。このため、nフレームと(n+1)フレームとの間では、動画表示視認特性を向上させる等のために、補間技術等によって両フレームの中間的な画像が生成されて、液晶パネル100に表示させる場合がある。例えば2倍速駆動の場合、表示画面が更新される時間間隔は、半分の8.35(ミリ秒)となる。このため、各フレームは第1フィールドと第2フィールドとの2つに分割されるとともに、第1フィールドでは、例えば自フレームの画像を表示させる更新がなされ、第2フィールドでは、当該自フレームの画像と後のフレームの画像とに相当する補間画像を表示させる更新がなされる。したがって、高速駆動であっても、フレームを分割したフィールドにおいて、画像パターンが1画素分ずつ移動する場合があり得る。
映像信号Vid-inが1コマ分供給されるフレームの時間をF(ミリ秒)としたとき、これのU倍速(Uは整数)で液晶パネルを駆動するとき、1フィールドの時間は、FをUで割った値となり、これが表示画面の更新される時間間隔Sとなる。
このため、例えば1フレームが16.7ミリで供給される映像信号Vid-inに対して液晶パネル100を2倍速で駆動するとき、表示画面が更新される時間間隔Sは、半分の8.35ミリ秒となる。ここで、上記応答時間Tが仮に24ミリ秒であったとすると、補正対象として好ましい画素数は、「24」を「8.35」で割った値が「2.874…」であるから、この値のうちの整数部「2」に「1」を加えた「3」ということになる。
このように、本実施形態によれば、液晶パネル100が2倍速以上される場合等、液晶素子の応答時間が、表示画面が更新される時間間隔より長くなる場合でも、補正対象明画素群の数を適切に設定することで、上述したリバースチルトドメインに起因する表示上の不具合の発生を事前に回避することが可能となる。また、映像信号Vid-inで規定される画像のうち、境界付近の画素の階調レベルが局所的に補正されるので、その補正による表示画像の変更がユーザーに知覚される可能性も小さい。また、液晶パネル100の構造を変更する必要がないので、開口率の低下を招くこともないし、また、構造を工夫しないで既に製作された液晶パネルに適用することも可能である。
また、この実施形態においても、液晶105をVA方式としたノーマリーブラックモードとして説明したが、液晶105を例えばTN方式として、電圧無印加時において液晶素子120が白状態となるノーマリーホワイトモードとしてもよい。ノーマリーホワイトモードにおいても、明画素に隣接する3つの連続する暗画素を階調レベルc1に補正する構成に限らず、液晶素子120の応答時間と液晶パネル100の駆動速度等にかんがみてその数をさらに多くてしてもよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
以下の説明において、第1、2実施形態と同じ構成については同一の符号を付して表し、その詳細な説明については適宜省略する。上述した第1実施形態では、適用境界に隣接する明画素を階調レベルc1に補正していたが、この実施形態では、明画素に対して適用境界を挟んで隣接する暗画素と、それに連続する暗画素がある場合は、その2以上(複数)の暗画素について階調レベルc2となるようにする。階調レベルc2は、階調レベルaよりも明るい階調レベルである。なお、この実施形態では、明画素の階調レベルの補正は行われないものとする。
この実施形態の映像処理回路30が、第1実施形態の構成と相違する部分は、セレクター314に入力される映像信号、および判別部310の判別内容の一部が変更された点にある。
セレクター314の入力端bには、階調レベルc2の映像信号が入力される。フラグQが「1」であれば、セレクター314が入力端bを選択するので、現フレームの映像信号Vid-dは、階調レベルc2を指定する映像信号に補正されて、映像信号Vid-outとして出力される。
判別部310は、遅延回路312によって遅延された映像信号Vid-dで示される画素の階調レベルが階調範囲aに属するか否か、および、その画素が適用境界決定部304で決定された適用境界に隣接しているか否かをそれぞれ判別する。判別部310は、その判別結果がいずれも「Yes」である場合に、出力信号のフラグQを例えば「1」として出力し、その判別結果がいずれか1つでも「No」であれば「0」として出力する。判別部310は、或る暗画素についてフラグQを「0」から「1」へ切り替えて出力したときには、適用境界に隣接する暗画素を含む、2以上の暗画素についてもフラグQを「1」として出力する。ここでは、判別部310は、3つの連続する暗画素についてフラグQを「1」として出力する。
次に、映像処理回路30による処理の具体例について説明する。
現フレームに対し1フレーム前の映像信号Vid-inで示される画像が例えば図6(1)に示されるとおりであって、現フレームの映像信号Vid-inで示される画像が例えば図6(2)に示されるとおりである場合、適用境界は図11(1)に示されるとおりである。
この実施形態の映像処理回路30の構成は、第2実施形態と同等であるが、セレクター314で供給される映像信号のみが異なる。セレクター314では、入力端aに遅延回路312による映像信号Vid-dが供給され、入力端bに補正用として階調レベルc2の映像信号が供給される。セレクター314は、制御端子Selに供給されたフラグQが「1」であれば、入力端bを選択し、該フラグQが「0」であれば、入力端aに供給された映像信号Vid-dを選択して、いずれか一方を映像信号Vid-outとして出力する。
以上の構成の映像処理回路30では、明画素を挟んで適用境界に隣接する暗画素が2以上連続してなる暗画素群(以下、「補正対象暗画素群」という。)について、階調レベルc2の映像信号に補正される。この補正対象暗画素群は、ここでは3つの連続する暗画素により構成される。階調レベルc2は、閾値Vth1以上Vc1を下回るいずれかの印加電圧により表現されるものである。すなわち、図4に示したとおり、階調レベルc2は、階調範囲cに属する階調レベルであるとともに、階調レベルc1を下回る階調レベルである。
仮に、映像信号Vid-inを映像処理回路30で処理しないで液晶パネル100に供給する構成としたとき、階調範囲aに属する暗画素と階調範囲bに属する明画素とにおいて、画素電極の電位は、正極性書込であれば図12(a)で示されるとおりであり、暗画素と明画素との間における横電界が大きくなる。これに対して本例では、図12(b)に示されるように、補正対象暗画素群の液晶素子への印加電圧が高くなるように補正されるので、近接する画素同士の電位差を小さくすることができ、横電界の影響をより小さく抑制することが可能となる。
なお、この実施形態においても、液晶105を例えばTN方式として、電圧無印加時において液晶素子120が白状態となるノーマリーホワイトモードとしてもよい。ノーマリーホワイトモードとしたとき、映像処理回路30は、印加電圧が閾値Vth1であるときの透過率よりも大きい明画素と印加電圧が閾値Vth2であるときの透過率以下の暗画素とが隣接するような状況である場合に、補正対象暗画素群の階調レベルを階調レベルc1に補正するとともに、補正対象明画素群の階調レベルを階調レベルc2に補正する処理をすればよい。
また、明画素に隣接する3つの連続する暗画素を階調レベルc2に補正する構成に限らず、液晶素子120の応答時間と液晶パネル100の駆動速度等にかんがみてその数をさらに多くてしてもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
以下の説明において、第1〜3実施形態と同じ構成については同一の符号を付して表し、その詳細な説明については適宜省略する。上述した第2実施形態では、適用境界に隣接する補正対象明画素群について階調レベルc1に補正し、上述した第3実施形態では、適用境界に隣接する補正対象暗画素群について階調レベルc2に補正していたが、この実施形態ではこれら両方の補正を行う。
図13は、第4実施形態に係る映像処理回路30の構成を示すブロック図である。図13に示される構成が図3に示した構成と相違する部分は、算出部318が追加された点と、判別部310の判別内容が変更された点とにある。
詳細には、ノーマリーブラックモードを例にとると、算出部318は、遅延した映像信号Vid-dの画素が明画素であれば階調レベルc1を算出して出力し、その画素が暗画素であれば、階調レベルc2を算出して出力する。セレクター314の入力端bには、階調レベルc2の映像信号が入力される。フラグQが「1」であれば、セレクター314が入力端bを選択するので、現フレームの映像信号Vid-dは、階調レベルc2を指定する映像信号に補正されて、映像信号Vid-outとして出力される。
このような構成において、判別部310から出力されるフラグQが「1」であれば、それは、映像信号Vid-dは、算出部318から出力される階調レベルに補正されて、映像信号Vid-outとして出力される。
判別部310は、第2実施形態で説明した判別と、第3実施形態で説明した判別との両方を行う。その内容については既に説明したから省略する。
映像処理回路30による補正処理の具体例について説明する。
現フレームに対し1フレーム前の映像信号で示される画像が例えば図6(1)に示されるとおりであって、現フレームの映像信号Vid-inで示される画像が例えば図6(2)に示されるとおりである場合、適用境界決定部304によって決定される適用境界は、図14(1)で示されるとおりとなる。
映像処理回路30では、上述の第2実施形態のように、補正対象明画素群を階調レベルc1に補正する一方で、上述の第3実施形態のように、適用境界に対して補正対象明画素群の反対側で隣接する補正対象暗画素群については、階調レベルc2の映像信号に補正し、映像信号Vid-outとして出力される。このため、図6(2)で示される画像は、映像処理回路30によって図14(2)に示されるような階調レベルの画像に補正される。
仮に、映像信号Vid-inを映像処理回路30で処理しないで液晶パネル100に供給する構成としたとき、階調範囲aに属する暗画素と階調範囲bに属する明画素とにおいて、画素電極の電位は、正極性書込であれば図15(a)で示されるとおりであり、暗画素と明画素との間における横電界が大きくなる。これに対して本例では、図15(b)に示されるように、暗画素群の液晶素子への印加電圧が高くなるように補正されるので、近接する画素同士の電位差を更に小さくすることができ、第2、第3実施形態の構成よりも横電界の影響をより一層抑制することが可能となる。また、この実施形態でも、暗画素及び明画素併せた2以上の画素について階調レベルが補正される。よって、液晶パネル100が2倍速以上される場合等、液晶素子の応答時間が表示画面が更新される時間間隔より長くなる場合でも、上述したリバースチルトドメインに起因する表示上の不具合の発生を事前に回避することが可能となる。
この実施形態によれば、これ以外にも上述の第2、及び第3実施形態と同等の効果を奏するが、境界を挟んで隣接する画素のうち階調レベルを補正する画素を更に増やしてもよい。特に、リバースチルトドメインは一旦発生すると、縦電界が弱い部分にわたって拡がる傾向がある。また、明画素となる領域がゆっくり移動する場合に、多くの画素の階調レベルを補正すれば、補正される期間が長くなるので、リバースチルトドメインを抑える意味で効果的である。なお、この実施形態でも、液晶105を例えばTN方式として、電圧無印加時において液晶素子120が白状態となるノーマリーホワイトモードとしてもよい。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
以下の説明において、第4実施形態と同じ構成については同一の符号を付して表し、その詳細な説明については適宜省略する。
この実施形態の映像処理回路30による補正処理の具体例について、図16〜図18を参照しつつ説明する。これら各図の(a)〜(c)のそれぞれにおいて、各矩形が1画素に対応しており、矩形の内側に示すアルファベット、またはアルファベット及び数値の組み合わせは、各階調レベルに対応している。また、P1〜P12は各画素を区別するための符号であり、図中左から右に向かって末尾の数字が大きくなる。また、各矩形の下部のグラフにおいて、横軸は各画素の位置を表し、縦軸は各画素位置の画素に対応する液晶素子の印加電圧を表す。
ここで、上述の第2実施形態の構成により階調レベルが補正された画像が、図16(a)に示されるものである場合を考える。このとき、階調レベルc1である補正対象明画素群Pix1と、階調レベルc2である補正対象暗画素群Pix2とが境界B1を介してその画素列の方向に隣接している。また、補正対象暗画素群Pix2の他方側の境界B2には、補正対象暗画素群Pix2でない暗画素が連続している。この暗画素群のことを、補正対象暗画素群Pix2と区別するために、以下では、「隣接暗画素群Pix3」と称する。隣接暗画素群Pix3は、各画素(第3画素)の階調レベルが階調範囲aに含まれるものである。
ところで、ユーザーにより知覚されるべき境界の位置は、本来境界B1のみであるが、リバースチルドドメインを抑制するための階調補正を行うことにより、補正対象暗画素群Pix2の階調レベルが隣接暗画素群Pix3よりも高くなるから、境界B2もユーザーに知覚されることがある。
そこで、この実施形態の映像処理回路30では本来知覚されるべきでない境界が目立たないようにするために、以下に説明する境界補正を行う。
<A.補正対象暗画素群に対する境界補正>
まず、補正対象暗画素群Pix2に対する境界補正について説明する。
図16(b)に示すように、映像処理回路30では、隣接暗画素群Pix3の階調レベルが、補正対象暗画素群Pix2の階調レベルを上回らないように、各画素の階調レベルを高くする。この階調レベルについては、算出部318が階調レベルを補正して出力することで実現可能である。ここでは、隣接暗画素群Pix3のうち画素P9〜P12のそれぞれの階調レベルがaからc3(ただし、a<c3<c2)に補正されている。階調レベルc3を得るための液晶素子120への印加電圧はVc3であり、Vc3は、電圧Vaを上回るとともに電圧Vc2を下回る印加電圧である。この印加電圧の補正により、隣接暗画素群Pix3の階調レベルが、補正対象暗画素群Pix2の階調レベル「c1」と階調レベル「a」との間となるので、境界補正を行わない場合に比べて、画素P8、P9間の境界B2が知覚されにくくなる。
また、図16(c)に示すように、映像処理回路30では、隣接暗画素群Pix3の各画素を互いに同じ階調レベルにするのではなく、境界B2に近づくにつれて次第に各画素の階調レベルが高くなるようにしてもよい。ここでは、画素P9の階調レベルをc31とし、画素P10の階調レベルをc32とし、画素P11の階調レベルをc33としている。これら各階調レベルを得るための印加電圧は、それぞれVc31、Vc32、Vc33である。これにより境界B2を更に目立たなくすることができる。
また、階調レベルc1である補正対象明画素群Pix1に対して境界B1の反対側には、補正対象明画素群Pix1でない明画素が連続している。この明画素群のことを、補正対象明画素群Pix1と区別するために、以下では「隣接明画素群Pix4」と称する。隣接明画素群Pix4は、各画素(第4画素)の階調レベルが階調範囲bに含まれるものである。ここで、補正対象明画素群Pix1の階調レベルは隣接明画素群Pix4よりも低いから、図17(a)に示す境界B3がユーザーに知覚されることがある。
そこで、映像処理回路30では境界B3が知覚されないようにするために、以下に説明する境界補正を行うようにしてもよい。
<B.補正対象明画素群に対する境界補正>
図17(b)に示すように、映像処理回路30では、隣接明画素群Pix4の階調レベルが、補正対象明画素群Pix1の階調レベルを上回らないように、隣接明画素群Pix4の各画素の階調レベルを低くする。ここでは、隣接明画素群Pix4のうち画素P2〜P4のそれぞれの階調レベルがbからc4(ただし、c1<c4<b)に補正されている。階調レベルc4を得るための液晶素子120への印加電圧はVc4である。電圧Vc4は、電圧Vbを下回るとともにVc1を上回る印加電圧である。この印加電圧の補正により、隣接明画素群Pix4の階調レベルが、補正対象明画素群Pix1の階調レベル「c1」と階調レベル「b」との間となるので、境界補正を行わない場合に比べて、画素P4、P5間の境界B3が知覚されにくくなる。
また、図17(c)に示すように、映像処理回路30では、隣接明画素群Pix4の各画素を互いに同じ階調レベルにするのではなく、境界B3に近づくにつれて次第に各画素の階調レベルが低くなるようにしてもよい。ここでは、画素P2の階調レベルをc41とし、画素P3の階調レベルをc42とし、画素P4の階調レベルをc43としている。これら各階調レベルを得るための印加電圧は、それぞれVc41、Vc42、Vc43である。これにより境界B3を更に目立たなくすることができる。
なお、この補正対象明画素群に対する境界補正は、第2実施形態の映像処理回路30に算出部318を備えることで実現されてもよい。
<C.補正対象暗画素群、及び補正対象明画素群に対する補正>
映像処理回路30では、図16を用いて説明した上記<A.補正対象暗画素群に対する境界補正>、及び図17を用いて説明した<B.補正対象明画素群に対する境界補正>に対応する補正の両方を行ってもよい。これにより、境界B2,B3の双方を目立たなくすることができる。
なお、この境界補正において階調レベルを補正暗画素および明画素の画素を、ここでは連続する3画素としていたが、これ以外の数であってもよい。一例として、1〜6画素とすれば十分な境界補正の効果を奏する。
また、この実施形態の境界補正を以下のようにして行ってもよい。
図18(a)に示す例では、映像処理回路30は、補正対象暗画素群pix1の階調レベルを変化させ、隣接暗画素群Pix3の階調レベルを変化させていない。具体的には、映像処理回路30は、画素P8の階調レベルを、隣接画素群Pix3よりも高く、且つ階調レベルc2よりも低い階調レベルc3としている。この場合も、画素P8、P9という互いに隣り合う画素どうしの階調レベルの差(印加電圧の差)が小さくなるので、境界B2をユーザーに知覚されにくくすることができる。また、図18(b)に示すように、映像処理回路30は、補正対象暗画素群pix2の階調レベルを変化させ、隣接明画素群Pix4の階調レベルを変化させないようにしてもよい。具体的には、映像処理回路30は、画素P5の階調レベルを、隣接画素群Pix4よりも低く、且つ階調レベルc1よりも高い階調レベルc4としている。この場合も、画素P4、P5という互いに隣り合う画素どうしの階調レベルの差が小さくなるので、境界B3をユーザーに知覚されにくくすることができる。
このように、映像処理回路30が、リバースチルトドメインの抑制を目的として階調レベルが補正された画素群と、その画素群に対して境界とは反対側に隣接する画素群との階調レベルの差(つまり、電位差)を小さくする補正を行うことで、本来なかった境界が知覚されることを抑制することができる。
上述した各実施形態において、映像信号Vid-inは、画素の階調レベルを指定するものとしたが、液晶素子の印加電圧を直接的に指定するものとしてもよい。映像信号Vid-inが液晶素子の印加電圧を指定する場合、指定される印加電圧によって境界を判別して、電圧を補正する構成とすればよい。
上述した第2〜第5実施形態において、補正対象明画素群や補正対象暗画素群の各画素の階調レベルはそれぞれ同じでなくてもよい。
また、各実施形態において、液晶素子120は、透過型に限られず、反射型であってもよい。さらに、液晶素子120は、ノーマリーブラックモードに限られず、ノーマリーホワイトモードでもよいのは上述したとおりである。
また、この実施形態においても、液晶105を例えばTN方式として、電圧無印加時において液晶素子120が白状態となるノーマリーホワイトモードとしてもよい。この場合も、映像処理回路30では、隣接する補正対象暗画素群の暗画素に対応する液晶素子への印加電圧との差が小さくなるように、隣接暗画素群に対応する印加電圧を高くしたり、隣接する補正対象明画素群の明画素に対応する液晶素子への印加電圧との差が小さくなるように、隣接明画素群に対応する印加電圧を低くしたりすればよい。
<電子機器>
次に、上述した実施形態に係る液晶表示装置を用いた電子機器の一例として、液晶パネル100をライトバルブとして用いた投射型表示装置(プロジェクター)について説明する。図19は、このプロジェクターの構成を示す平面図である。
この図に示されるように、プロジェクター2100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)色、G(緑)色、B(青)色の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
このプロジェクター2100では、液晶パネル100を含む液晶表示装置が、R色、G色、B色のそれぞれに対応して3組設けられる。ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した液晶パネル100と同様である。R色、G色、B色のそれぞれの原色成分の階調レベルを指定するに映像信号がそれぞれ外部上位回路から供給されて、ライトバルブ100R、100Gおよび100がそれぞれ駆動される構成となっている。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各原色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー2108によって、R色、G色、B色のそれぞれに対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックプリズム2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右を反転させた像を表示する構成となっている。
電子機器としては、図19を参照して説明したプロジェクターの他にも、テレビジョンや、ビューファインダー型・モニタ直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、上記液晶表示装置が適用可能なのは言うまでもない。
1…液晶表示装置、30…映像処理回路、100…液晶パネル、100a…素子基板、100b…対向基板、105…液晶、108…コモン電極、118…画素電極、120…液晶素子、302…境界検出部、310…判別部、306…境界検出部、308…保存部、310…判別部、314…セレクター、316…D/A変換器、318…算出部、2100…プロジェクター。

Claims (9)

  1. 複数の画素の各々に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられた第2基板とで液晶を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素子が構成された液晶パネルに対し、
    各画素に対する印加電圧を、前記画素毎印加電圧を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理回路であって、
    現フレームの映像信号を解析することによって、当該映像信号で指定される印加電圧が第1電圧を下回る第1画素と、前記印加電圧が前記第1電圧よりも大きい第2電圧以上である第2画素との境界を検出する第1境界検出部と、
    現フレームよりも1つ前のフレームの映像信号を解析することによって、前記第1画素と前記第2画素との境界を検出する第2境界検出部と、
    前記第1境界検出部によって検出された境界のうち、前記第2境界検出部によって検出された境界から変化した部分から、当該部分を離れる方向に連続するm個(mは1以上の整数)の前記第2画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記現フレームの映像信号で指定される印加電圧から、前記第2電圧を下回るように補正する補正部と
    を備え
    前記液晶パネルの表示を更新する時間間隔をSとし、
    前記補正部による補正後の電圧に切り替わったときの当該液晶素子の応答時間をTとした場合に、
    S<Tであるとき、
    前記mは、前記応答時間Tを前記時間間隔Sで割った値の整数部の値により定められ
    ことを特徴とする映像処理回路。
  2. 記補正部は、
    前記変化した部分から、当該部分を離れる方向に連続するn個(nは1以上の整数)の前記第1画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記現フレームの映像信号で指定される印加電圧から、前記第1電圧以上に補正する
    ことを特徴とする請求項に記載の映像処理回路。
  3. 数の画素の各々に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられた第2基板とで液晶を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素子が構成された液晶パネルに対し、
    各画素に対する印加電圧を、前記画素毎印加電圧を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理回路であって、
    現フレームの映像信号を解析することによって、当該映像信号で指定される印加電圧が第1電圧を下回る第1画素と、前記印加電圧が前記第1電圧よりも大きい第2電圧以上である第2画素との境界を検出する第1境界検出部と、
    現フレームよりも1つ前のフレームの映像信号を解析することによって、前記第1画素と前記第2画素との境界を検出する第2境界検出部と、
    前記第1境界検出部によって検出された境界のうち、前記第2境界検出部によって検出された境界から変化した部分から、当該部分を離れる方向に連続するn個(nは1以上の整数)の前記第1画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記現フレームの映像信号で指定される印加電圧から、前記第1電圧以上に補正する補正部と
    を備え
    前記液晶パネルの表示を更新する時間間隔をSとし、
    前記補正部による補正後の電圧に切り替わったときの当該液晶素子の応答時間をTとした場合に、
    S<Tであるとき、
    前記nは、前記応答時間Tを前記時間間隔Sで割った値の整数部の値により定められ
    ことを特徴とする映像処理回路。
  4. 前記nは2以上であり、
    前記補正部は、
    前記n個の前記第1画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記変化した部分から離れるにつれて低い電圧とするように補正する
    ことを特徴とする請求項又はに記載の映像処理回路。
  5. 前記mは2以上であり、
    前記補正部は、
    前記m個の前記第2画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記変化した部分から離れるにつれて高い電圧とするように補正する
    ことを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の映像処理回路。
  6. 複数の画素の各々に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられた第2基板とで液晶を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素子が構成された液晶パネルに対し、各画素に対する印加電圧を、前記画素毎印加電圧を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理方法であって、
    現フレームの映像信号を解析することによって、当該映像信号で指定される印加電圧が第1電圧を下回る第1画素と、前記印加電圧が前記第1電圧よりも大きい第2電圧以上である第2画素との境界を検出し、
    現フレームよりも1つ前のフレームの映像信号を解析することによって、前記第1画素と前記第2画素との境界を検出し、
    現フレームで検出された境界のうち、前記1つ前のフレームで検出された境界から変化した部分から、当該部分を離れる方向に連続するm個(mは1以上の整数)の前記第2画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記現フレームの映像信号で指定される印加電圧から、前記第2電圧を下回るように補正し、
    前記液晶パネルの表示を更新する時間間隔をSとし、
    前記補正部による補正後の電圧に切り替わったときの当該液晶素子の応答時間をTとした場合に、
    S<Tであるとき、
    前記mは、前記応答時間Tを前記時間間隔Sで割った値の整数部の値により定められ
    ことを特徴とする映像処理方法。
  7. 複数の画素の各々に対応して画素電極が設けられた第1基板と、コモン電極が設けられた第2基板とで液晶を挟持し、前記画素電極、前記液晶および前記コモン電極とで液晶素子が構成された液晶パネルに対し、各画素に対する印加電圧を、前記画素毎印加電圧を指定した映像信号に基づいて規定する映像処理方法であって、
    現フレームの映像信号を解析することによって、当該映像信号で指定される印加電圧が第1電圧を下回る第1画素と、前記印加電圧が前記第1電圧よりも大きい第2電圧以上である第2画素との境界を検出し、
    現フレームよりも1つ前のフレームの映像信号を解析することによって、前記第1画素と前記第2画素との境界を検出し、
    現フレームで検出された境界のうち、前記1つ前のフレームで検出された境界から変化した部分から、当該部分を離れる方向に連続するn個(nは1以上の整数)の前記第1画素に対応する液晶素子への印加電圧を、前記現フレームの映像信号で指定される印加電圧から、前記第1電圧以上に補正し、
    前記液晶パネルの表示を更新する時間間隔をSとし、
    前記補正部による補正後の電圧に切り替わったときの当該液晶素子の応答時間をTとした場合に、
    S<Tであるとき、
    前記nは、前記応答時間Tを前記時間間隔Sで割った値の整数部の値により定められ
    ことを特徴とする映像処理方法。
  8. 前記液晶パネルと、
    請求項1ないしのいずれかに記載の映像処理回路と
    を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 請求項に記載された液晶表示装置を有することを特徴とする電子機器。
JP2010040925A 2010-02-25 2010-02-25 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器 Active JP5381807B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010040925A JP5381807B2 (ja) 2010-02-25 2010-02-25 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
US13/022,210 US8466866B2 (en) 2010-02-25 2011-02-07 Video processing circuit, video processing method, liquid crystal display device, and electronic apparatus
CN201110046092.3A CN102169677B (zh) 2010-02-25 2011-02-25 影像处理电路、其处理方法、液晶显示装置及电子设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010040925A JP5381807B2 (ja) 2010-02-25 2010-02-25 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011175199A JP2011175199A (ja) 2011-09-08
JP5381807B2 true JP5381807B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=44476115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010040925A Active JP5381807B2 (ja) 2010-02-25 2010-02-25 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8466866B2 (ja)
JP (1) JP5381807B2 (ja)
CN (1) CN102169677B (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5556234B2 (ja) * 2010-02-25 2014-07-23 セイコーエプソン株式会社 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5720221B2 (ja) * 2010-12-13 2015-05-20 セイコーエプソン株式会社 映像処理方法、映像処理回路、液晶表示装置および電子機器
JP5707973B2 (ja) 2011-01-27 2015-04-30 セイコーエプソン株式会社 映像処理方法、映像処理回路、液晶表示装置および電子機器
WO2013011744A1 (ja) * 2011-07-15 2013-01-24 シャープ株式会社 液晶表示装置およびその駆動方法
JP5803483B2 (ja) * 2011-09-21 2015-11-04 ソニー株式会社 液晶表示装置およびその駆動方法、ならびに電子機器
JP6083111B2 (ja) 2012-01-30 2017-02-22 セイコーエプソン株式会社 映像処理回路、映像処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP2013195450A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Seiko Epson Corp 画像処理回路、電子機器および画像処理方法
JP5903954B2 (ja) * 2012-03-15 2016-04-13 セイコーエプソン株式会社 映像処理回路、映像処理方法および電子機器
JP6078959B2 (ja) * 2012-03-16 2017-02-15 セイコーエプソン株式会社 映像処理回路、映像処理方法および電子機器
JP6078965B2 (ja) * 2012-03-27 2017-02-15 セイコーエプソン株式会社 映像処理回路、映像処理方法及び電子機器
JP5929538B2 (ja) * 2012-06-18 2016-06-08 セイコーエプソン株式会社 表示制御回路、表示制御方法、電気光学装置及び電子機器
JP6080459B2 (ja) * 2012-09-28 2017-02-15 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2014149426A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Seiko Epson Corp 映像処理回路、映像処理方法及び電子機器
JP2015007924A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 株式会社ジャパンディスプレイ タッチパネル付液晶表示装置
JP6398162B2 (ja) * 2013-09-25 2018-10-03 セイコーエプソン株式会社 画像処理回路、電気光学装置及び電子機器
JP2015072549A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 株式会社ジャパンディスプレイ タッチパネル付液晶表示装置
JP6417854B2 (ja) * 2014-10-31 2018-11-07 セイコーエプソン株式会社 映像処理回路、映像処理方法、電気光学装置及び電子機器
JP6463118B2 (ja) * 2014-12-19 2019-01-30 キヤノン株式会社 映像信号生成装置、液晶表示装置、映像信号生成方法および映像信号生成プログラム
CN109584774B (zh) * 2018-12-29 2022-10-11 厦门天马微电子有限公司 一种显示面板的边缘处理方法及显示面板
CN110223642B (zh) * 2019-05-31 2020-07-03 昆山国显光电有限公司 一种画面补偿方法和显示装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3135689B2 (ja) 1992-07-20 2001-02-19 株式会社東芝 アクティブマトリクス型液晶表示装置
US6727872B2 (en) * 2001-01-22 2004-04-27 Brillian Corporation Image quality improvement for liquid crystal display
US7283105B2 (en) * 2003-04-24 2007-10-16 Displaytech, Inc. Microdisplay and interface on single chip
KR100951902B1 (ko) * 2003-07-04 2010-04-09 삼성전자주식회사 액정 표시 장치와 이의 구동 방법 및 그 장치
JP4817000B2 (ja) * 2003-07-04 2011-11-16 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、並びにプログラム
TWI282544B (en) * 2005-01-21 2007-06-11 Himax Tech Inc Operation apparatus, operation method, operation apparatus for overdrive and operation method for overdrive
JP4290140B2 (ja) * 2005-04-04 2009-07-01 キヤノン株式会社 表示装置及びその表示制御方法
JP2006330605A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Sharp Corp 液晶表示装置
KR100739735B1 (ko) * 2005-09-16 2007-07-13 삼성전자주식회사 액정 디스플레이 구동 방법 및 이를 적용한 장치
TWI337725B (en) * 2006-04-10 2011-02-21 Chimei Innolux Corp Data display method capable of releasing double image and improving mprt
DE102006060049B4 (de) * 2006-06-27 2010-06-10 Lg Display Co., Ltd. Flüssigkristallanzeige und Ansteuerungsverfahren
US20080018630A1 (en) * 2006-07-18 2008-01-24 Yusuke Fujino Liquid crystal display device, liquid crystal display and method of driving liquid crystal display device
US8184076B2 (en) * 2007-09-07 2012-05-22 Sharp Kabushiki Kaisha Method for driving liquid crystal display device and liquid crystal display device
JP2009069608A (ja) 2007-09-14 2009-04-02 Sanyo Electric Co Ltd 液晶プロジェクタ
JP2009104053A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Seiko Epson Corp 駆動装置及び駆動方法、並びに電気光学装置及び電子機器
US20090153743A1 (en) * 2007-12-18 2009-06-18 Sony Corporation Image processing device, image display system, image processing method and program therefor
JP4720843B2 (ja) * 2008-03-27 2011-07-13 ソニー株式会社 映像信号処理回路、液晶表示装置及び投射型表示装置
JP4661965B2 (ja) * 2009-02-18 2011-03-30 ソニー株式会社 液晶表示装置
JP5370169B2 (ja) 2010-01-15 2013-12-18 セイコーエプソン株式会社 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
CN102169677A (zh) 2011-08-31
US20110205208A1 (en) 2011-08-25
US8466866B2 (en) 2013-06-18
CN102169677B (zh) 2014-03-12
JP2011175199A (ja) 2011-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5381807B2 (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5598014B2 (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5229162B2 (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5233920B2 (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5370169B2 (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5556234B2 (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5707973B2 (ja) 映像処理方法、映像処理回路、液晶表示装置および電子機器
JP5370214B2 (ja) 映像処理回路、映像処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5304684B2 (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP6078959B2 (ja) 映像処理回路、映像処理方法および電子機器
JP5454092B2 (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5304669B2 (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
US8081284B2 (en) Video processing circuit, liquid crystal display device, electronic apparatus, and video processing method
JP6078965B2 (ja) 映像処理回路、映像処理方法及び電子機器
JP5217734B2 (ja) 電気光学装置、駆動方法および電子機器
JP5903954B2 (ja) 映像処理回路、映像処理方法および電子機器
JP2012242797A (ja) 映像処理方法、映像処理回路、液晶表示装置及び電子機器
JP2012242798A (ja) 補正電圧設定方法、映像処理方法、補正電圧設定装置、映像処理回路、液晶表示装置及び電子機器
JP5601173B2 (ja) 映像処理方法、映像処理回路、液晶表示装置および電子機器
JP6083111B2 (ja) 映像処理回路、映像処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP5574000B2 (ja) 信号処理装置、液晶表示装置、電子機器および信号処理方法
JP5510580B2 (ja) 信号処理装置、信号処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP2013156368A (ja) 映像処理回路、映像処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP2014219686A (ja) 映像処理回路、その処理方法、液晶表示装置および電子機器
JP2014149426A (ja) 映像処理回路、映像処理方法及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5381807

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350