JP5377650B2 - 前部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車室の床から前へ延びている左右のフロントサイドフレームを湾曲に形成した前部車体構造に関する。
前部車体構造には、車室の前に配置したエンジンの左右に湾曲したフロントサイドフレームを設けているものがある。このフロントサイドフレームは、長手方向の全長にわたり直線状の第1稜線を備える軸荷重受け部材と、第1稜線の前後方向の略中央部分から分岐し車両の後方に向かうに従って車幅方向内側に向けて湾曲する第2稜線を備えるモーメント受け部材と、からなり、衝突時の変形を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に開示されているフロントサイドフレームの軸荷重受け部材およびモーメント受け部材は、ともに、先が細く根本が太いテーパ形状をしており、これらを塑性加工する際、金型の生産コストが高くなるという問題がある。しかも、先の細い部分は変形しやすく、加えて、それぞれの大きさが異なるので、取り扱い難いという問題がある。また、軸荷重受け部材とモーメント受け部材を組み合わせるときに、位置決めし難く、作業性が悪い。
特開2006−290311号公報
本発明の課題は、正面衝突時のフロントサイドフレームの強度を確保し、塑性加工が容易で、取扱いが容易で、組立が容易な前部車体構造を提供することにある。
本発明の一局面によれば、車室の床から前方に向けて延び、フロントボデーの一部を構成する左右のフロントサイドフレームを有する前部車体構造において、前記左右のフロントサイドフレームの各々を構成するフレーム本体は、車幅方向内側に位置する内側壁と外側に位置する外側壁とを含んで矩形状の閉断面形状をしており、前端から中央部まで直線状に形成されたフレーム前半部からなる直線部と、前記直線部に連続して車幅方向内側へ向け湾曲して延びているフレーム後半部からなるモーメント受け部と、前記直線部の角のうち車幅方向内側に位置する角をなしている第1の稜線部と、前記モーメント受け部の内部で前記第1の稜線部に直線状に連結している第2の稜線部を有し、且つ前記フロントサイドフレームの後端に接続しているスチフナと、を備えている前部車体構造が提供される。
好ましくは、前記第1の稜線部および前記第2の稜線部は、前記スチフナの前部と前記フロントサイドフレーム内に設けられたバルクヘッドとを接合することで、連結されている。
好ましくは、前記第1および第2の稜線部は、前記フレーム本体の車幅方向内側の下部に設けられており、前記スチフナの後部は、アンダボデーの左右に位置するサイドシルに連結されているアウトリガーのうち、車幅方向外側に位置する外側壁部に連続している。
好ましくは、前記フレーム本体は、前記フレーム前半部と前記フレーム後半部との境界部分に接合されたバルクヘッドを備えており、前記内側壁は、前端から前記バルクヘッドの中央まで直線状に形成された軸荷重受け前半部と、前記軸荷重受け前半部に連なり湾曲状に形成された内側壁後半部と、からなり、前記外側壁は、前記フロントサイドフレームを三つ折りに屈曲させるものであり、外側壁前部と、外側壁中央部と、外側壁後部とを有しており、第1谷折れ部は、前記外側壁前部と前記外側壁中央部との境界部に形成されており、山折れ部は、前記外側壁中央部と前記外側壁後部との境界部に形成されており、第2谷折れ部は、前記外側壁後部の後端に形成されており、前記外側壁前部は、前記バルクヘッドの一端部が接続されるバルクヘッド接続前部へ向けて前記フレーム本体の断面積が漸減するよう傾斜して形成されており、前記外側壁中央部は、前記第1谷折れ部から前記軸荷重受け前半部に略平行に前記バルクヘッドの他端部が接続されているバルクヘッド接続後部までに形成されており、前記外側壁後部は、前記内側壁後半部に略平行に形成されている。
好ましくは、前記バルクヘッドの前記一端部は、前記外側壁の前記バルクヘッド接続前部に重ねて接合されており、前記バルクヘッドの前記他端部は、前記外側壁の前記バルクヘッド接続後部に重ねて接合されており、前記バルクヘッドの中央部は、前記軸荷重受け前半部に重ねて接合されている。
好ましくは、前記第1および第2の谷折れ部は、前記外側壁を凹ませることによって形成されている。
好ましくは、前記フレーム本体のフレーム後端には、ボックス部材を介して前記床の一部を構成するフロアフレームが接合されており、前記スチフナは前記フレーム本体の前記フレーム後半部の内部に配置され、前記スチフナの前端は前記フレーム前半部に接合され、前記スチフナの後端は前記外側壁の外側壁後端に接合されており、前記ボックス部材の外側部は、前記スチフナの前記後端に接合され、前記フレーム後端は、前記ボックス部材のうち少なくとも前記外側部に対向している内側部に接合されている。
好ましくは、前記フレーム本体の前記フレーム前半部と前記フレーム後半部間の内部にバルクヘッドが接続されており、前記スチフナの前記前端は、前記バルクヘッドによって前記フレーム本体の内側壁に接合されている。
好ましくは、前記スチフナは、上フランジおよび下フランジを有しており、前記上フランジおよび下フランジは、前記フレーム本体の前記内側壁及び前記外側壁に連続している上壁及び下壁にそれぞれ接合されている。
好ましくは、前記内側壁は、前記フレーム前半部を直線状に形成した軸荷重受け前半部とし、前記フレーム後半部を前記軸荷重受け前半部に連ね湾曲状に形成した内側壁後半部とし、前記軸荷重受け前半部に前記スチフナの一端を連続させ、直線状に延ばして前記外側壁の後端に前記スチフナの他端を接続することによって、前記スチフナは前記軸荷重受け前半部に直線状に連続する軸荷重受け後半部をなし、前記外側壁は、前記フロントサイドフレームを三つ折りに屈曲させるもので、前記フレーム本体の前記フレーム前半部と前記フレーム後半部間の内部に接続されたバルクヘッドへ向けて前記フレーム本体の断面積が漸減するよう外側壁前部が斜めに形成され、該外側壁前部の境界をなす第1谷折れ部が形成され、該第1谷折れ部に連ね前記軸荷重受け前半部にほぼ平行に前記バルクヘッドに沿って外側壁中央部が形成され、該外側壁中央部の境界をなす山折れ部が形成され、該山折れ部に連ね前記内側壁後半部にほぼ平行に外側壁後部が形成され、該外側壁後部の前記後端に第2谷折れ部が形成されている。
好ましくは、前記バルクヘッドは、前記軸荷重受け前半部と前記軸荷重受け後半部を連結し、この連結した部位に対向している前記外側壁(73)の前記外側壁中央部に接合されている。
好ましくは、前記第1および第2谷折れ部は、前記外側壁を凹ませることによって形成されている。
フロントサイドフレームは、湾曲するフロントサイドフレームであっても、車両が正面衝突した時の荷重を第1の稜線部から第2の稜線部へ直線状に伝える荷重伝達経路を形成することができる。従って、フロントサイドフレームの強度を確保することができる。
フロントサイドフレームを2分割し、直線状のフレームと湾曲するフレームとに分けられ、それぞれのフレームは、溝深さの異なるくさび状にプレス機械で塑性加工する場合に比べ、本発明のフロントサイドフレームは、塑性加工が容易で、取扱いが容易で、組立が容易である。さらに、塑性加工に用いるプレス用金型の製造が容易である。その上、例えば、分割した直線状のフレームと湾曲を形成するフレームとを結合したフロントサイドフレームに比べ、組立精度を高めることができるという利点がある。
第1の稜線部に第2の稜線部を、スチフナの前部とフロントサイドフレームの内部に設けたバルクヘッドとを接合することで、連結しているので、第1の稜線部から第2の稜線部へ荷重を確実に伝達することができるとともに、バルクヘッドを介して第1の稜線部に対向して車幅方向外側に位置している角や部位にも分散させることができる。
第1および第2の稜線部は、車両の内側へ向けたうちの下に設定され、スチフナの後部を、車室の床の左右端をなすサイドシルに連結したアウトリガーのうち、車両の外側へ向いている外側壁部に連続させているので、荷重が最短距離でサイドシルに伝達されるという利点がある。すなわち、フロントサイドフレームは、荷重を下方の直線部(第1の稜線部から第2の稜線部)に伝達し、下方の直線部からアウトリガーの外側壁部に伝達して、サイドシルに伝達するので、残りの部位に比べ、アウトリガーの最もサイドシルに近い経路を伝達する。
外側壁には、バルクヘッド接続前部へ向けて外側壁前部が斜めに形成され、第1谷折れ部、外側壁中央部、山折れ部、外側壁後部、第2谷折れ部が形成されているので、フロントサイドフレームの重量の増加量を内部のバルクヘッドおよびスチフナの重量程度に抑えることができる他、フロントサイドフレームは、小さい衝撃(荷重)から大きな衝撃(荷重)まで比較的広範囲に衝撃を吸収することができる。
車両の正面衝突の衝撃が小さいときは、フロントサイドフレームのフレーム前半部のみが座屈することによって、衝撃は吸収される。フレーム前半部に連続するフレーム中央部は、バルクヘッドおよびスチフナが設けられているため、フレーム前半部に比べて座屈しにくい。衝撃が大きいとき、例えばオフセット衝突したときは、衝突荷重で第1谷折れ部、山折れ部および第2谷折れ部が折れ曲がることによって、フロントサイドフレームは三つ折りに折れ曲がり衝撃力は吸収される。さらに、フロントサイドフレームは、バルクヘッドから山折れ部に衝撃荷重を外向きに伝えるので、車幅方向外側に向けて押し出されるように折れ曲がる。
バルクヘッドは、外側壁のバルクヘッド接続前部に一端を重ねて接合し、バルクヘッド接続後部に他端を重ねて接合し、軸荷重受け前半部に中央を重ねて接合しているので、バルクヘッド接続前部の板厚およびバルクヘッド接続後部の板厚は、バルクヘッドの厚さを加算した厚さとなる。その結果、バルクヘッド接続前部の合計板厚およびバルクヘッド接続後部の合計板厚に比べ、境界をなす山折れ部の板厚は薄く、フロントサイドフレームの山折れ部は、所望の荷重に対して車幅方向外側に向けて押し出すように折れ曲がり易くなる。
さらに、車両の正面に荷重(衝撃)が入力されると、フロントサイドフレームの内側壁に設定した直線状の軸荷重受け前半部からバルクヘッドを介して外側壁のバルクヘッド接続前部およびバルクヘッド接続後部に荷重(衝撃)が伝わる。その結果、荷重は、内側壁から外側壁へ向けて外向きに加わるので、フロントサイドフレームは、山折れ部において、所望の荷重に応じて車幅方向外側へ押し出されるように折れ曲がり易くなる。
第1および第2谷折れ部は、外側壁を凹ませることによって形成されているので、第1および第2谷折れ部に集中する荷重(応力)は、より大きくなる。従って、所望の荷重に対してフロントサイドフレームの折り曲がりは、より容易になる。
フロントサイドフレームは、フレーム本体が断面矩形で中空を形成し、前側が直線状をなし、後側が互いに接近していくように湾曲状をなし、車両内側へ向いた内側壁と、対向する外側壁と、を備え、フレーム本体のフレーム後端にフロアフレームをボックス部材で接合し、フレーム本体の後側の内部にスチフナを配置するとともに、スチフナの前端を内側壁のうち前側との境に接合し、スチフナの後端を外側壁の外側壁後端に接合し、スチフナの後端に、ボックス部材の外側部を接合するとともに、ボックス部材のうち少なくとも、外側部に対向している内側部にフレーム後端を接合しているので、車両正面に衝撃(荷重)が入力されると、力はボックス部材の位置する直前の部位(折り部)に集中し、折り部から折ることができる。つまり、折り部を設定した位置で確実に折れて、衝撃力を緩和することができる。
また、ボックス部材の位置する直前の部位(折り部)に連続する後のボックス部材を嵌合した部位は、ボックス部材によって断面矩形を維持し、つぶれない。その結果、折れる位置のばらつきが小さくなり、折り部を設定した位置で確実に衝撃力を緩和することができる。
さらに、内部にスチフナを配置し、フロントサイドフレームのフレーム後端にボックス部材を接合するだけでよく、車体前部構造の製造は容易である。
フロントサイドフレーム(フレーム本体)の塑性加工に用いる金型の構造が簡単になり、金型の製造が容易になる。
フロントサイドフレームは、直線状に衝撃(荷重)を伝えるスチフナを内部に配置するので、精度が高く、且つ、組立てが容易になる。
また、本発明では、フレーム本体の前側と後側の境の内部にバルクヘッドを接続し、スチフナの前端は、バルクヘッドによってフレーム本体の内側壁に接合しているので、車両正面に入力された圧縮方向の衝撃力を内側壁から直線状に延びるスチフナを介してフレーム本体の外側壁にも積極的に分散させることができる。
さらに、スチフナの上フランジ及び下フランジは、フレーム本体の内側壁及び外側壁に連続している上壁及び下壁にそれぞれ接合されているので、断面矩形のフレーム本体の内部をスチフナによって左右に分けて、左右の閉断面形状を形成する。その結果、車両上下方向のフロントサイドフレームの折れを防止することができる。
さらにまた、内側壁は、前側を直線状に形成した軸荷重受け前半部とし、後側を、軸荷重受け前半部に連ね湾曲状に形成した内側壁後半部とし、軸荷重受け前半部にスチフナの一端を連続させ、直線状に延ばして外側壁の後端にスチフナの他端を接続することによって、スチフナが軸荷重受け前半部に直線状に連続する軸荷重受け後半部をなし、外側壁は、フレーム本体の断面積が漸減するよう外側壁前部が斜めに形成され、前端から順に第1谷折れ部、外側壁中央部、山折れ部、外側壁後部、第2谷折れ部が形成されているので、車両正面に衝撃(荷重)が入力されると、第1谷折れ部、山折れ部、第2谷折れ部(ボックス部材の位置する直前の部位)が折れることによって三つ折りに座屈しつつ、車両の外側へ押し出されるように折れ曲がる。つまり、折り部を設定した位置で確実に折れて衝撃力を緩和することができる。
また、バルクヘッドは、軸荷重受け前半部と軸荷重受け後半部を連結し、この連結した部位に対向している外側壁の外側壁中央部に接合しているので、バルクヘッドを接合した外側壁の一部の板厚は、バルクヘッドの厚さを加算した厚さとなる。その結果、車両正面に衝撃力が入力されると、バルクヘッドを接合している外側壁の接合部近傍に衝撃力が集中するので、山折れし易くなる。
さらに、車両正面に衝撃力が入力されると、フロントサイドフレームの内側壁(軸荷重受け前半部)からバルクヘッドを介して外側壁に衝撃力が伝わる。その結果、荷重は内側壁から外側壁へ向けて外向きに加わるので、フロントサイドフレームの山折れ部は、所望の荷重に対し、山折れし易くなる。
第1および第2谷折れ部は、外側壁を凹ませることによって形成されているので、第1および第2谷折れ部に集中する力(応力)は、より大きくなる。従って、所望の衝撃力に対し、フロントサイドフレームの折れ曲がりは、より容易になる。
本発明の実施例による前部車体構造を採用した車体の斜視図である。 図1に示した左のフロントサイドフレームの側面図である。 図2に示したフロントサイドフレームの外側壁を外した側面図である。 図2に示したフロントサイドフレームの平面図である。 図4に示したフロントサイドフレームの分解図である。 図2の線6−6に沿った拡大断面図である。 図2の線7−7に沿った拡大断面図である。 図2の線8−8に沿った拡大断面図である。 図2の線9−9に沿った拡大断面図である。 図3に示したバルクヘッドの斜視図である。 図3に示したスチフナの斜視図である。 フロントサイドフレームに荷重が伝達する状態を示した図である。 フロントサイドフレームに荷重が伝達する状態を示した斜視図である。 車両が衝突したときにフロントサイドフレームのフレーム前半部が座屈する状態を示した図である。 車両が衝突したときにフロントサイドフレームが折れ曲がる状態を示した図である。 右のフロントサイドフレームの斜視図である。 図16に示したフロントサイドフレームから外側壁を外した斜視図である。 図16に示した右のフロントサイドフレームの平面図である。 図19(a)は、図18に示したフロントサイドフレームの分解図斜視図であり、図19(b)は、図19(a)のb部のボックス部材を示した斜視図である。 図18に示したフロントサイドフレームの分解図である。 図16の線21−21に沿った拡大断面図である。 図16の線22−22に沿った拡大断面図である。 図16の線23−23に沿った拡大断面図である。 図16の線24−24に沿った拡大断面図である。 車両の低速衝突時において右のフロントサイドフレームで衝撃を吸収する状態を示した図である。 車両のオフセット衝突時において右のフロントサイドフレームが折れ曲がる状態を示した図である。 右のフロントサイドフレーム内にバルクヘッドおよびスチフナを接合した状態を示した平面図である。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付した図面に基づいて説明する。
図1を参照すると、車両12は、例えば、FF(フロントエンジン、フロントドライブ)車であり、車体13を含んでいる。エンジン22および変速機23は、フロントボデー15に位置するエンジンルーム21に配置され、車体13に支持されている。
車体13は、フロントボデー15、フロアパネルからなるアンダボデー25および左右のサイドボデー26、27を備えている。フロントボデー15は、エンジンルーム21と、エンジンルーム21の下方に設けられた左右のフロントサイドフレーム16,17とを備える。エンジン22は、サブフレーム31に載置され、矢印a1で示すように、フロントボデー15の下方から左右のフロントサイドフレーム16、17に取付けられる。左右のフロントサイドフレーム16、17は、それぞれ左右のサイドボデー26、27に接続されている。
左のサイドボデー26は、左のフロントサイドフレーム16に連続している左のサイドシル32と、このサイドシル32の前端に立設している左のフロントピラー34と、を備える。左のサイドシル32はアンダボデー25を構成する。
右のサイドボデー27は、右のフロントサイドフレーム17に連続している右のサイドシル33と、このサイドシル33の前端に立設している右のフロントピラー34と、を備える。右のサイドシル33はアンダボデー25を構成する。
アンダボデー25は、左右のフロントサイドフレーム16、17にそれぞれ連続している左右のフロアフレーム35、36と、エンジンルーム21と車室24を隔離しているダッシュボード37と、中央に設けたトンネル部41と、を備える。
左右のフロントサイドフレーム16、17は、車幅方向中心線Cを基準にほぼ対称であるため、左のフロントサイドフレーム16のみについて説明する。
図2〜図4に示す通り、左のフロントサイドフレーム16は、中央部43から車両12の後方へ延びるフレーム後半部(モーメント受け部)45は、車幅方向内側(矢印a2の方向)へ向けて湾曲している。
フロントサイドフレーム16は、フレーム前半部44とフレーム後半部45からなるフレーム本体47と、フレーム本体47に連続しているリヤエンドフレーム51と、リヤエンドフレーム51の後端に設けられたサブフレーム後部マウント部52と、リヤエンドフレーム51の後端から車幅方向外側(矢印a3の方向)へ向けて延びるアウトリガー53と、リヤエンドフレーム51の後端から車体の前後方向の後方(矢印a4の方向)へ向けて延びるフロアフレーム前部54(図4)と、リヤエンドフレーム51の後端から車幅方向内側(矢印a2の方向)へ向けて延びるトンネルフレーム55と、を備える。
また、フロントサイドフレーム16は、フレーム本体18の先端を閉じるように設けられたフロントエンドパネル57と、フレーム本体18のフレーム前端部58から垂下したサブフレーム前部マウント部61と、フレーム本体18のフレーム前端部58から車幅方向外側(矢印a3の方向)へ延出しているサブフレームサポート62と、フレーム本体18のフレーム前端部58の内部に設けた前サブフレームブラケット63と、フレーム本体18のフレーム中央部43の内部に設けられたバルクヘッド(中央バルクヘッド)64と、スチフナ65と、を備える。
さらに、フロントサイドフレーム16は、フレーム本体18のフレーム後端部66に接合し、且つリヤエンドフレーム51に接合している連結部材67と、リヤエンドフレーム51のリヤエンド前部68の内部に設けた後部バルクヘッド71と、リヤエンドフレーム51の後部の内部に設けられサブフレーム後部マウント部52に接合している後サブフレームブラケット72と、を備える。
連結部材67には、ダッシュボード37の下端に位置してトンネル部41に連なるダッシュボードロア(図に示していない)が連結される。このダッシュボードロアはトンネル部41に連なる。連結部材67は、図9に示す通り、断面U字形状をしており、連結部材67の開口は、車幅方向外側に向いており、外側壁(蓋部材)73で閉じられている。
次に、前部車体構造を図1〜図9で説明する。図3は外側壁73を取り外した状態を示している。
前部車体構造は、車室24の床(アンダボデー25)から前に延びフロントボデー15に含まれるフロントサイドフレーム16、17を有する。フロントサイドフレーム16は、閉断面形状で、車両12の平面視(図4の視点)で、フレーム前端部58からフレーム中央部43まで直線状に形成された直軸部(フレーム前半部44)と、直軸部44に連続して車両12の内側へ向け湾曲して延びているモーメント受け部(フレーム後半部45)と、直軸部45の角77、78、81、82のうち車両12の内側(矢印a2の方向)へ向いている角78をなしている第1の稜線部と、モーメント受け部44の内部で第1の稜線部78に直線状に連結している第2の稜線部84を有し、且つフロントサイドフレーム16の後端66に接続しているスチフナ65と、を備えている。
第2の稜線部84は、スチフナ65の前部86とフロントサイドフレーム16の内部に設けたバルクヘッド(中央バルクヘッド)64とを接合することで、第1の稜線部78に連結されている。詳しくは、図7に示す通り、スチフナ65の前部86は、バルクヘッド(中央バルクヘッド)64とフレーム本体18の内側壁87とで挟まれ、内側壁87及びバルクヘッド(中央バルクヘッド)64に接合されている。
第1・第2の稜線部78、84は、車両12の内側へ向けたうちの下に設定されている。スチフナ65の後部91は、車室24の床の左右端をなす左右のサイドシル32,33にそれぞれ連結したアウトリガー53のうち、図4に示すように、車幅方向外側(矢印a3の方向)へ向いている外側壁部93に連続している。
次に、フレーム本体18を図3、図4、図6〜図8で詳しく説明する。
フレーム本体18は、内側壁87、上横辺部88および下横辺部99でもって矩形の断面U字形状に形成されている。断面U字状のフレーム本体18の開口が車幅方向外側(矢印a3の方向)へ向くようにフレーム本体18は配置されている。エンジンルーム21(図1)の中央へ内側壁87を向け、内側壁87に連ねて上壁88、下壁89が形成され、上壁88に連ねて溶接フランジ部98が形成され、下壁89に連ねて溶接フランジ部99が形成されている。
そして、内側壁87と上壁88とで形成された上部の角77が上の第1の稜線部であり、且つ上の第1の稜線部77に連続してモーメント受け部(後半部44)に上の第3の稜線部77bが設定されている。一方、内側壁87と下壁89とで形成された下部の角78が第1の下部稜線部であり、且つ下の第1の稜線部78に連続してモーメント受け部(フレーム後半部45)に下の第3の稜線部78bが設定されている。
また、フレーム本体18は、車幅方向(X軸方向)に対し、幅が平均Wで形成され、長手方向(Y軸方向)において、先端から中央部43まで上下(車両の上下方向(Z軸方向))にそれぞれ上の第1の稜線部77、下の第1の稜線部78が形成されている。また、第1の稜線部78に連続し、中央部43から後端66まで、車両12の内側(矢印a2の方向)へ湾曲または傾斜した第3の稜線部78bを有する。そして、内部にバルクヘッド(中央バルクヘッド)64およびスチフナ65を内蔵している。
このように、フレーム本体18は、中空(図6参照)であり、フレーム前半部44は直線状をなし、フレーム後半部45は車幅方向内側に向けて湾曲状に形成され、ドッグレッグ状となっている。フロントサイドフレーム16は、車幅方向内側に位置する内側壁87と、内側壁87に対向する外側壁73と、を備える。
内側壁87は、前端からバルクヘッド64の中央まで直線状に形成された軸荷重受け前半部94(図4)と、軸荷重受け前半部94に連なり軸荷重受け前半部94の延長線に対し湾曲状に形成された内側壁後半部95と、からなる。
軸荷重受け前半部94およびバルクヘッド64の中央にスチフナ65の一端である前部86接続し、軸荷重受け前半部94の延長線とほぼ一致するよう直線状に延ばして、外側壁73の後端にスチフナ65の他端である後部91を接続することによって、スチフナ65が軸荷重受け前半部94に直線状に連続する軸荷重受け後半部をなしている。
外側壁73は、外側壁73とともにフロントサイドフレーム16を三つ折り屈曲させる。外側壁73は、バルクヘッド64の一端側の突片105aを接続しているバルクヘッド接続前部96へ向けてフレーム本体18もの断面積が漸減するよう外側壁前部97(図4)が斜めに形成され、外側壁前部97の後部に第1谷折れ部108が形成されている。
外側壁前部97は、フロントサイドフレーム16の幅Wが第1谷折れ部108の部位で最小となるように形成されたフレーム前半部44に沿って斜めに形成されている。
外側壁73の中央部102は、第1谷折れ部108からバルクヘッド64の他端である突片105bが外側壁73に接続されているバルクヘッド接続部109までの間に形成されている。外側壁中央部102の後部には山折れ部110が形成されている。山折れ部110ら続いて内側壁後半部95に平行となるよう外側壁後部111が形成され、外側壁後部111の後端に第2谷折れ部112が形成されている。つまり、第1谷折れ部108は、外側壁前部97と外側壁中央部102との境界部に形成されている。山折れ部110は、外側壁中央部102と外側壁後部111との境界部に形成されている。
次に、バルクヘッド64を図5、図7、図10で、スチフナ65を図5、図7〜図9、図11で詳しく説明する。
バルクヘッド64は、板状のバルク本体103が、平面視(図4、図5の視点)で、アーチ状に形成され、バルク本体103の中央に中央アーチ部104が形成され、バルク本体103の両端に突片105a,105bがフレーム本体18の開口に設けた溶接フランジ部98、99と外側壁73とで挟まれ結合される楕円形に形成され、バルク本体103の中央の上縁に上接合片部106が上壁88に接合するように形成され、バルク本体103の下に連ねてスチフナ65の溶接代部107に重なり接合する溶接代部115が形成されている。
中央アーチ部104とフレーム本体18の内側壁87でスチフナ65の前部86を挟んで、溶接で固定している。
スチフナ65は、既に説明したように、バルクヘッド64に前部86を接合してフロントサイドフレーム16の下の第1の稜線部78に第2の稜線部84を沿わせている。そして、第1の稜線部78を第2の稜線部84で延長するように第2の稜線部84を配置している。
スチフナ65は、フレーム本体18のフレーム中央部43からフレーム本体18のフレーム後端部66まで板状に延ばしたスチフナ本体113が直線状に形成され、スチフナ本体113の前部86から中央までの下に溶接代部107が形成され、さらに、スチフナ本体113と溶接代部107とで第2の稜線部84が形成されている。つまり、第2の稜線部84は角部でもある。
スチフナ本体113には、フロントサイドフレーム16の長手方向に沿って溝部114が形成されている。溝部114を形成することで、フロントサイドフレーム16のフレーム中央部43からスチフナ65に伝達される圧縮の荷重に対して、スチフナ65の強度を高めることができる。
スチフナ65は、また、スチフナ本体113の中央からスチフナ本体113の後部91までの間は第2の稜線部84が無く、車室24の床へ向かって、斜め下方へ傾斜している。そして、スチフナ本体113の後部91がリヤエンドフレーム51に接合し、リヤエンドフレーム51を介してアウトリガー53の外側壁部93(図4参照)に連続している。
リヤエンドフレーム51は、図3、図5、図9、図13に示す通り、断面U字形に形成され、車両12の外側へ向けたリヤエンド外辺部117に連ねリヤエンド底部118が形成され、リヤエンド底部118に連ね、リヤエンド外辺部117に対向しているリヤエンド内辺部121が形成されている。
リヤエンド底部118には、サブフレーム後部マウント部52が設けられ、サブフレーム後部マウント部52の内面に締結用の後サブフレームブラケット72(図4)が設けられている。リヤエンドフレーム51のリヤエンド前部68には、後サブフレームブラケット72の上方に位置する後部バルクヘッド71(図4も参照)が取付けられている。
また、図3、図4、図9に示す通り、リヤエンドフレーム51のリヤエンド前部68をフレーム本体18のフレーム後端部66に接合し、リヤエンド前部68の外面に連結部材67を重ねて接合している。さらに、リヤエンドフレーム51は、図3、図4に示すように、リヤエンド後部125をアウトリガー53に接合している。
アウトリガー53は、ドッグレッグ状に形成され、リヤエンドフレーム51に接合し一体的に延びる内端部127が形成され、内端部127に連ねて外端部128が車幅方向外側へ向け延びて、サイドシル32に接合している。また、アウトリガー53は、図4、図13に示すように、溝形で、車幅方向外側に位置する外側壁部93が形成され、外側壁部93に連ねてアウトリガー底部131が形成され、アウトリガー底部131に連ね車幅方向内側に位置する内側壁部132が形成されている。
次に、フロントサイドフレーム16の組立要領を簡単に説明する。
まず、図5に示すフロントサイドフレーム16の内部に固定するバルクヘッド(中央バルクヘッド)64とスチフナ65を結合する。バルクヘッド64の中央アーチ部104にスチフナ65の前部86を重ねて接合する(図6参照)。
その次に、スチフナ65の後部91を、リヤエンドフレーム51のリヤエンド前部68のうちのリヤエンド外辺部117に重ね接合する。その際、リヤエンドフレーム51に後部バルクヘッド71の溶接縁部を重ねて接合する(図9参照)。
これらのバルクヘッド64、スチフナ65、リヤエンドフレーム51、後部バルクヘッド71をフレーム本体18の開口からフレーム本体18の内部に矢印a6のように入れて、内側壁87の内面に重ねて接合する(図7参照)とともに、下壁89の内面に重ね接合する(図7、図8参照)。134は溶接部である。
最後に、外側壁73をフレーム本体18の溶接フランジ部98、99に重ねて接合する(図6〜図8参照)。詳しくは、溶接フランジ部98、99に既に重なっているバルクヘッド(中央バルクヘッド)64との突片105a,105bに外側壁73を図6のように重ねて接合し、且つ、図9のように連結部材67の溶接フランジ75に重ねて接合する。
次に、実施例による車体前部構造の作用を図1、図12、図13で説明する。
車体前部構造では、車両12のバンパービーム137(フロントエンドパネル57)に荷重が矢印b1のように入力されると、フロントサイドフレーム16は荷重を主に下の第1の稜線部78から矢印b2のようにスチフナ65の第2の稜線部84に伝えるので、フロントサイドフレーム16を湾曲状に形成しても、所望の強度を確保することができ、且つ、サイドシル32に荷重を伝える効率を向上させることができる。
具体的には、正面衝突(オフセット衝突)でフロントサイドフレーム16の先端に圧縮の荷重が加わると、フロントサイドフレーム16の前半部45は荷重をフロントサイドフレーム16の中央部43からフロントサイドフレーム16の後半部44に伝わる荷重とスチフナ65に伝わる荷重に分散するので、スチフナ65は後部91からリヤエンドフレーム51に荷重を伝える。このとき、荷重はフロントサイドフレーム16の前半部45に設けた下の第1の稜線部78から連続するスチフナ65の第2の稜線部84に伝わる。つまり、荷重は、図12に示す通り、直線の軸を伝わるようにリヤエンドフレーム51のリヤエンド前部68まで矢印b3のように伝わる。従って、荷重の伝達効率が良くなる。
さらに、リヤエンドフレーム51のリヤエンド前部68に伝わる荷重は、リヤエンド前部68のうち主にリヤエンド外辺部117とリヤエンド底部118とで形成されている角(稜線部)138に伝わり、この角(稜線部)138からアウトリガー53の外側壁部93とアウトリガー底部131で形成されている角(稜線部)141に伝わり、サイドシル32に伝達されるので、サイドシル32に達するまでの距離が、残りの部位に荷重の多くを伝達した場合に比べ、短くなり、荷重の伝達効率が良くなる。
一方、フロントサイドフレーム16の下の第1の稜線部78から後半部44に伝わった荷重は、主に下の第3の稜線部78bによって分散される。
フロントサイドフレーム16のフレーム本体18は、フレーム中央部43から湾曲した一体ものであり、1回のプレス作業で得ることができ、塑性加工は容易である。また、フロントサイドフレーム16のフレーム本体18は、フレーム中央部43から湾曲した一体ものであり、工程間の搬送、保管、管理、運搬などの取扱いは容易である。
さらに、フロントサイドフレーム16のフレーム本体18は、フレーム中央部43から湾曲した一体ものであり、組立は容易である。
ここで、フロントサイドフレーム16のフレーム本体18の成形について、簡単に説明する(図面に示していない)。
まず、プレス成形用の金型および鋼板から切り出した成形素材を準備する。
金型は、一方の固定金型と、この固定金型に対向している他方の可動金型を有する。固定金型には、溝状の凹型がフレーム本体18の幅Wに対応するほぼ一定深さで彫り込まれている。可動金型には、凹型に対応する凸型が形成されている。
その次に、可動金型、固定金型をプレス機に取付けた後、固定金型に成形素材をセットし、引き続き、可動金型を可動(下降)させて、成形素材を塑性加工することで、フレーム本体18の一次完成品を得る。一次完成品を下流工程で加工して、フレーム本体18が完成する。
このように、フロントサイドフレーム16では、金型は、ほぼ一定の深さ(幅Wに対応)に彫り込んだ溝状の凹型を切削・研削加工したものでよい。その結果、例えば、溝状の凹型の深さを一方を浅く、他方を深くしたもの、言い換えると、溝の底を傾斜させた金型に比べ、金型の凹・凸型の製造が容易になるという利点がある。
次に、本実施例による前部車体構造に衝撃荷重が作用した状態について、図14および図15に基づいて説明する。
車両の正面であるバンパービーム137(図1)に荷重が入力されると、図14に示すように、フロントサイドフレーム16に矢印b1に示すように伝わる。伝わる荷重が小さいと、フロントサイドフレーム16は、外側壁前部97を含むフレーム前半部44が圧縮変形することによって、衝撃(荷重)は吸収される。衝撃荷重が小さいときは、第1谷折れ部108、山折れ部110および第2谷折れ部112は変形しない。例えば、車速が遅いとき、対象物が衝撃荷重を吸収したときである。
荷重が大きいときには、特にオフセット衝突の条件下において、該荷重は、フロントサイドフレーム16に矢印b2で示すように伝わると、第1谷折れ部108、山折れ部110および第2谷折れ部112が折れ曲がり始めるので、フロントサイドフレーム16は、図15に示すように、Z字状に折れ曲がり、衝撃荷重は吸収される。
具体的には、第1谷折れ部108は、内側壁87に接近するように折曲するため、荷重の集中が生じて矢印b3のように谷折れする。
山折れ部110は、外に向けて山折れする。その際、荷重は、フレーム前半部44からバルクヘッド64に伝わり、バルクヘッド64で分散して外側壁73の山折れ部110に矢印b4のように伝わる。その結果、山折れ部110に荷重が集中し、確実に山折りすることができ、フロントサイドフレーム16の中央は、車幅方向外側に向けて折れ曲がりやすくなる。
第2谷折れ部112は、湾曲した内側壁後半部95において、V字状に形成されているので、矢印b5で示すように谷折れする。
このように、フロントサイドフレーム16は、矢印b6で示すように車幅方向外側に向けて折れ曲がり易くなる。
バルクヘッド64は、フロントサイドフレーム16の外側壁73に重ね合わせられて接合されることによって、バルクヘッドの両端部に対応する外側壁73の部分は折れ易くなり、フロントサイドフレーム16は屈曲し易くなる。すなわち、外側壁73のうち、バルクヘッド接続前部96の部分の板厚、およびバルクヘッド接続後部109の部分の板厚が厚くなり、第1谷折れ部108および山折れ部110は、所望の荷重に対して折れ易くなる。
次に、右のフロントサイドフレーム17について、図16〜図24に基づいて説明する。
図16に示すように、左右のフロアフレーム35,36は、フレーム本体18のフレーム後端66にボックス部材20を用いて接合されている。スチフナ65は、フレーム本体18のフレーム後半部45内に配置されている。スチフナ65の前端65aは、内側壁87のうちフレーム後半部45の前部に位置するスティフナー接合部90に接合されている。スチフナ65の後端65bは、外側壁73の外側壁後端74に接合されている。
図17及び図19に示すように、ボックス部材20の外側部(外連結側部)28は、スチフナ65の後端65bに接合され、ボックス部材20のうち少なくとも外連結側部28に対向している内側部(内連結側部)29は、フレーム後端66に接合されている。
スチフナ65の上フランジ129及び下フランジ130は、フレーム本体18の内側壁87及び外側壁73に連続している上壁88及び下壁89(図16)にそれぞれ接合されている。
図17及び図18に示すように、右のフロントサイドフレーム17は、フレーム前半部44と、フレーム後半部45と、からなる。フロントサイドフレーム17は、フレーム前端58から垂下したサブフレーム前部マウント部61を備える。
フロントサイドフレーム17は、エンジン支持用の第1ブラケット150、第2ブラケット151と、スチフナ65と、サブフレーム中央取付け部152と、を備える。
フロアフレーム36にサブフレーム後部マウント部52を設けた。また、フロアフレーム36から矢印a3で示すように車幅方向外側へ向けてアウトリガー53を延ばしている。
さらに、ボックス部材20から車両後方(矢印a4)へ向けフロアフレーム前部54(図16、図19)を延ばしている。
次に、フロントサイドフレーム17のフレーム本体18について説明する。図21に示すように、フレーム本体18は、断面U字状に形成されており、U字状の開口部に外側壁73を接合することで矩形状の閉断面を形成している。
フレーム本体18は、内側壁87、上壁88、および下壁89で形成されている。フレーム本体18は、その開口が矢印3で示されるように車幅方向外側に向くよう配置されている。上壁88に連ねて溶接フランジ部98が形成され、下壁89に連ねて溶接フランジ部98が形成されている。
外側壁73は、図18に示すように、前部から後方に向けて順に第1谷折れ部108、山折れ部110、および第2谷折れ部112が形成されている。第1谷折れ部108はフロントサイドフレーム17の前後方向の中央部から少し前の位置に形成されている。外側壁73の外側壁前部97は、前端から第1谷折れ部108まで斜めに形成されている。つまり、外側壁前部97は、その前端から内側壁87へ向けて傾斜させることで、フロントサイドフレーム17の断面積が前端から第1谷折れ部108まで漸減するよう傾斜している。
次に、エンジン支持用の第1ブラケット150、第2ブラケット151について、図17および図18に基づいて説明する。
第1ブラケット150は、フロントサイドフレーム17のフレーム前半部44内に設けられている。第1ブラケット150は、内側壁87に接合される第1の内接合部153を有し、この第1の内接合部153に連ねて形成された第1仕切り部154を有している。
上記第1仕切り部154には、第1上接合片155が上壁88(溶接フランジ部98)と外側壁73に挟まり接合されるように形成されている。さらに、第1仕切り部88には、第1下接合片156が下壁89(溶接フランジ部99)と外側壁73に挟まり接合されるように形成されている。
第2ブラケット151は、内側壁87に接合されるように形成されている第2の内接合部157と、この第2の内接合部157に形成された第2仕切り部158とを有している。この第2仕切り部158は、上壁88の溶接フランジ部98と外側壁73とに挟まり接合されるように形成されている第2上接合片159と、下壁89の溶接フランジ部99と外側壁73とに挟まり接合されるように形成されている第2下接合片160とを有している。
スチフナ65は、フロントサイドフレーム17のフレーム前半部44の内側壁43の延長線にほぼ一致するように車両後方へ向けて延びている。スチフナ本体113の前端65aは、フレーム本体18の内側壁87のスチフナ接合部90に接合されている。スチフナ本体113の上フランジ129は、フレーム本体18の上壁88に接合されている。スチフナ本体113の下フランジ130は、フレーム本体18の下壁89に接合されている。スチフナ本体101の後端65bは、ボックス部材20と外側壁73とに挟まるように接合されている。
次に、ボックス部材20について、図19、図20、図23および図24に基づいて説明する。ボックス部材20は、フロントサイドフレーム17のフレーム後端66に嵌合している。
ボックス部材20に形成された仕切り側部161は、フロントサイドフレーム17の内部を仕切る。この仕切り側部161には、内側連結側部29が形成されている。この内側連結側部29の外面は、フロントサイドフレーム17の内側壁87の内面に重なるように接合されている。内側連結側部29の内面は、フロアフレーム36の内壁部162の外面に重なるように接合されている。
ボックス部材20は、仕切り側部161に対向する外側連結側部28を有している。この外側連結側部28の外面は、図23に示すように、スチフナ65の後端65aに重なるように接合されており、このスチフナ65の後端65aを介して外側壁73に接合されている。外側連結側部28の内面は、フロアフレーム36の外壁部112の外面に重なり接合している。
ボックス部材20は、内側連結側部29に一体的に形成された連結天部164を有している。この連結天部164は、フロントサイドフレーム17の上壁88の内面に重なり接合されている。連結天部164には、一体的に上方に延びる補強リブ部115および溶接フランジ116が形成されている。
仕切り側部161の下部には、連続した連結底部167が形成されている。この連結底部167の外面は、フロントサイドフレーム17の下壁89の内面に重なるよう接合されている。連結底部167の内面は、フロアフレーム36の底部168の外面に重なるよう接合されている。
次に、車両の衝突時における右のフロントサイドフレーム17のフレーム前半部44が座屈する状態について、図25に基づいて説明する。
車両が正面衝突すると、その衝撃荷重は、フロントサイドフレーム17のフレーム前半部44から車両後方に向けてスチフナ65に矢印a10のように伝わり、スチフナ65からボックス部材20に伝わる。
図25(a)に示すように、低速で他の車両に正面衝突し、比較的小さい衝撃力がフロントサイドフレーム17に矢印a11のように入力されると、衝撃力はスチフナ65を介して直線的にボックス部材20まで伝わるので、フロントサイドフレーム17は、車両の低速時における衝撃力では変形しない。
図25(b)に示すように、低速で他の車両に衝突し、大きい衝撃力が矢印a12で示すようにフロントサイドフレーム17に入力すると、衝撃力は、スチフナ65を介して直線的にボックス部材20まで伝わる。ボックス部材20は衝撃力を分散するので、第2谷折れ部112は変形しないが、フロントサイドフレーム17のフレーム前半部44は圧縮変形し、低速衝突時の大きな衝撃力は吸収される。
次に、車両がオフセット衝突したとき、図26に示すように、衝撃力は矢印a13のようにフロントサイドフレーム17に入力され、衝撃力によってボックス部材20の直前でフロントサイドフレーム17は折れ、衝撃力は吸収される。
その際、フロントサイドフレーム17の折れた部位(第2谷折れ部112)や、その後方のボックス部材20を嵌合した部位は、ボックス部材20によって支持されているので、外側壁73が内部に押し込まれるように潰れない。つまり、衝撃力が入力されると、折りたい部位から折ることができる。
衝撃力が入力されると、衝撃力は、スチフナ65(図17)からボックス部材20の外側連結側部28および外側壁73のフレーム後端66に矢印a14のように伝達されるので、外側壁73のフレーム後端66のうち、ボックス部材20との境界をなす境界部123、特に境界部123の第2谷折れ部112に衝撃力が集中し、ボックス部材20との境界部123である第2谷折れ部112を起点に折れ始める。
このように、ボックス部材20によって、折りたい折れ点(境界部123、第2谷折れ部112)の後方部分の外側壁44(フレーム後端部66)が潰れないことによって、折りたい折れ点に応力を集中させることができる。その結果、折れ点の設定位置で確実に衝撃力を吸収することができる。
ボックス部材20は、フロントサイドフレーム17をその内部から支持しているので、折れ点(境界部123、第2谷折れ部112)の後方部分の外側壁73の潰れを防止することができる。
図26に示すように、フロントサイドフレーム17の第1谷折れ部108、山折れ部110にも衝撃力が集中するので、第1谷折れ部108で谷折れし、山折れ部110で山折れし、衝撃力は吸収される。
図22に示すように、スチフナ65の上フランジ129及び下フランジ130は、フレーム本体18の内側壁87の上壁88及び下壁89にそれぞれ接合されているので、断面矩形のフレーム本体18の内部は、スチフナ65によって左右に分けられ、左右の閉断面形状を形成する。その結果、車両上下方向のフロントサイドフレーム17の折れを防止することができる。
図27に示すように、右のフロントサイドフレーム17は、左のフロントサイドフレームと同様に、バルクヘッド64と、スティフナー65Bとを備えていてもよく、さらに第1谷折れ部108と、山折れ部110と、第2谷折れ部112とを備えていてもよい。
バルクヘッド64は、フレーム本体18のフレーム前半部44とフレーム後半部45との境(中央部43)の内部に接続されている。スチフナ65の前端86は、バルクヘッド64によってフレーム本体18の内側壁87に接合されている。
スチフナ65の上フランジ129及び下フランジ130は、フレーム本体18の内側壁87および外側壁73に連続している上壁88及び下壁89にそれぞれ接合されている。
フレーム前半部44を、直線状に形成した軸荷重受け前半部94とし、フレーム後半部45を、軸荷重受け前半部94に連ね湾曲状に形成した内側壁後半部95としている。スチフナ65一端(前端86)は、軸荷重受け前半部94に連続し、直線状に延ばして外側壁73の後端66にスチフナ65の他端(後端91)を接続することによって、スチフナ65は、軸荷重受け前半部94に直線状に連続する軸荷重受け後半部をなす。
外側壁73は、右のフロントサイドフレーム17を三つ折りに屈曲させる。そして、バルクヘッド64へ向けてフレーム本体18の断面積が漸減するよう外側壁前部97が斜めに形成されている。
外側壁前部97の境界をなす第1谷折れ部108が形成され、第1谷折れ部108に連ね軸荷重受け前半部94にほぼ平行にバルクヘッド64に沿って外側壁中央部102が形成されている。
外側壁中央部102の境界をなす山折れ部110が形成され、山折れ部110に連ね内側壁後半部95にほぼ平行に外側壁後部111が形成されている。外側壁後部111の後端(フレーム後端66)に第2谷折れ部112が形成されている。
バルクヘッド64は、軸荷重受け前半部94と軸荷重受け後半部(スチフナ65)を連結し、この連結した部位に対向している外側壁73の外側壁中央部102にバルクヘッド64の一端105aおよび他端105bを接合している。第1・第2谷折れ部108、112は、外側壁73を凹ませることによって形成されている。
右のフロントサイドフレーム17内に接合されているバルクヘッド64は、図10に示したバルクヘッドと対称形のものである。
本発明の前部車体構造は、車体に好適である。
11…車体前部、12…車両、15…フロントボデー、16…左のフロントサイドフレーム、17…右のフロントサイドフレーム、24…車室、25…床(アンダボデー)、32…左のサイドシル、33…右のサイドシル、43…フロントサイドフレームの中央部、44…モーメント受け部(フレーム後半部)、45…直線部(フレーム前半部)、53…アウトリガー、58…フロントサイドフレームの前端、64…バルクヘッド(中央バルクヘッド)、65…スチフナ、66…フロントサイドフレームの後端、77…直線部の角、78…直線部の角をなしている第1の稜線部、81…直線部の角、82…直線部の角、84…第2の稜線部、86…スチフナの前端、91…スチフナの後端、93…アウトリガーの外側壁部。

Claims (11)

  1. 車室の床から前方に向けて延び、フロントボデーの一部を構成する左右のフロントサイドフレームを有する前部車体構造において、
    前記左右のフロントサイドフレームの各々を構成するフレーム本体は、車幅方向内側に位置する内側壁と外側に位置する外側壁とを含んで矩形状の閉断面形状をしており、
    前端から中央部まで直線状に形成されたフレーム前半部からなる直線部と、
    前記直線部に連続して車幅方向内側へ向け湾曲して延びているフレーム後半部からなるモーメント受け部と、
    前記直線部の角のうち車幅方向内側に位置する角をなしている第1の稜線部と、
    前記モーメント受け部の内部で前記第1の稜線部に直線状に連結している第2の稜線部を有し、且つ前記フロントサイドフレームの後端に接続しているスチフナと、
    を備えており、
    前記第1の稜線部および前記第2の稜線部は、前記スチフナの前部と前記フロントサイドフレーム内に設けられたバルクヘッドとを接合することで、連結されていることを特徴とする前部車体構造。
  2. 前記第1および第2の稜線部は、前記フレーム本体の車幅方向内側の下部に設けられており、
    前記スチフナの後部は、アンダボデーの左右に位置するサイドシルに連結されているアウトリガーのうち、車幅方向外側に位置する外側壁部に連続している請求項1に記載の前部車体構造。
  3. 前記フレーム本体は、前記フレーム前半部と前記フレーム後半部との境界部分に接合されたバルクヘッドを備えており、
    前記内側壁は、前端から前記バルクヘッドの中央まで直線状に形成された軸荷重受け前半部と、前記軸荷重受け前半部に連なり湾曲状に形成された内側壁後半部と、からなり、
    前記外側壁は、前記フロントサイドフレームを三つ折りに屈曲させるものであり、外側壁前部と、外側壁中央部と、外側壁後部とを有しており、
    第1谷折れ部は、前記外側壁前部と前記外側壁中央部との境界部に形成されており、
    山折れ部は、前記外側壁中央部と前記外側壁後部との境界部に形成されており、
    第2谷折れ部は、前記外側壁後部の後端に形成されており、
    前記外側壁前部は、前記バルクヘッドの一端部が接続されるバルクヘッド接続前部へ向けて前記フレーム本体の断面積が漸減するよう傾斜して形成されており、
    前記外側壁中央部は、前記第1谷折れ部から前記軸荷重受け前半部に略平行に前記バルクヘッドの他端部が接続されているバルクヘッド接続後部までに形成されており、
    前記外側壁後部は、前記内側壁後半部に略平行に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の前部車体構造。
  4. 前記バルクヘッドの前記一端部は、前記外側壁の前記バルクヘッド接続前部に重ねて接合されており、
    前記バルクヘッドの前記他端部は、前記外側壁の前記バルクヘッド接続後部に重ねて接合されており、
    前記バルクヘッドの中央部は、前記軸荷重受け前半部に重ねて接合されていることを特徴とする請求項4に記載の前部車体構造。
  5. 前記第1および第2の谷折れ部は、前記外側壁を凹ませることによって形成されていることを特徴とする請求項4に記載の前部
  6. 前記フレーム本体のフレーム後端には、ボックス部材を介して前記床の一部を構成するフロアフレームが接合されており、
    前記スチフナは前記フレーム本体の前記フレーム後半部の内部に配置され、前記スチフナの前端は前記フレーム前半部に接合され、前記スチフナの後端は前記外側壁の外側壁後端に接合されており、
    前記ボックス部材の外側部は、前記スチフナの前記後端に接合され、前記フレーム後端は、前記ボックス部材のうち少なくとも前記外側部に対向している内側部に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の前部車体構造。
  7. 前記フレーム本体の前記フレーム前半部と前記フレーム後半部間の内部にバルクヘッドが接続されており、
    前記スチフナの前記前端は、前記バルクヘッドによって前記フレーム本体の内側壁に接合されていることを特徴とする請求項7に記載の前部車体構造。
  8. 前記スチフナは、上フランジおよび下フランジを有しており、前記上フランジおよび下フランジは、前記フレーム本体の前記内側壁及び前記外側壁に連続している上壁及び下壁にそれぞれ接合されていることを特徴とする請求項7に記載の前部車体構造。
  9. 前記内側壁は、前記フレーム前半部を直線状に形成した軸荷重受け前半部とし、前記フレーム後半部を前記軸荷重受け前半部に連ね湾曲状に形成した内側壁後半部とし、
    前記軸荷重受け前半部に前記スチフナの一端を連続させ、直線状に延ばして前記外側壁の後端に前記スチフナの他端を接続することによって、前記スチフナは前記軸荷重受け前半部に直線状に連続する軸荷重受け後半部をなし、
    前記外側壁は、前記フロントサイドフレームを三つ折りに屈曲させるもので、前記フレーム本体の前記フレーム前半部と前記フレーム後半部間の内部に接続されたバルクヘッドへ向けて前記フレーム本体の断面積が漸減するよう外側壁前部が斜めに形成され、該外側壁前部の境界をなす第1谷折れ部が形成され、該第1谷折れ部に連ね前記軸荷重受け前半部にほぼ平行に前記バルクヘッドに沿って外側壁中央部が形成され、該外側壁中央部の境界をなす山折れ部が形成され、該山折れ部に連ね前記内側壁後半部にほぼ平行に外側壁後部が形成され、該外側壁後部の前記後端に第2谷折れ部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の前部車体構造。
  10. 前記バルクヘッドは、前記軸荷重受け前半部と前記軸荷重受け後半部を連結し、この連結した部位に対向している前記外側壁の前記外側壁中央部に接合されていることを特徴とする請求項10に記載の前部車体構造。
  11. 前記第1および第2谷折れ部は、前記外側壁を凹ませることによって形成されていることを特徴とする請求項10に記載の前部車体構造。
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