JP5375685B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、減速時に制動力を作用させる車両に関する。
自動車等の車両には、走行中に減速、停止するために、ブレーキ等の制動装置が設けられている。制動装置は、回転するタイヤや、車軸、駆動機構に回転を抑制する方向に負荷を加えることで、車両を減速させ、停止させる。
ここで、制動装置の制動力を制御する装置としては、例えば、特許文献1に、車輌のロール剛性を変更するロール剛性可変手段と、車輪に制駆動力を付与する制駆動力付与手段とを有する車輌用操舵制御装置に於いて、車輌のロール方向によって車輌のロール剛性が異なる固着異常が前記ロール剛性可変手段に発生しているときには、車輌のロール方向に対する車輌のロール剛性のずれ量に基づいて車輌に作用する余分なヨーモーメントに対抗するに必要なヨーモーメントを演算し、前記必要なヨーモーメントを車輌に付与するよう左右輪の制駆動力差を制御する制御手段を有することを特徴とする車輌の走行制御装置が記載されている。特許文献1に記載の装置は、必要に応じて、左右輪の制動力を調整することで、直進走行性を向上させることができる。また、制動力を調整する装置としては、ABS(Anti-lock Brake System)制御や、VCS(Vehicle Control System)制御もある。
特開2007−168694号公報
ここで、車両は、制動時に偏向することがある。つまり、ブレーキをかけると、一方向に曲がりながら止まる挙動を示す場合がある。このような場合も、特許文献1に記載の装置や、ABS制御や、VCS制御により制動力を制御することで、車両の偏向を抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置は、検出値に基づいて制御を行うため、制御開始前は、左右の車輪に同じ制動力がかかる。ここで、左右車輪と重心位置との距離が、左右で異なる距離となる。そのため、左右の車輪に同じ制動力がかかると回転モーメントが発生し、車体の偏向が発生する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、制動時の車体の偏向を効果的に抑制することができる車両を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、車体に回転自在に配置された第1タイヤと第2タイヤに制動力を付与する駆動装置であって、液圧を供給する第1液圧室と第2液圧室とを備えたマスタシリンダと、前記第1液圧室と前記第2液圧室とに外力を付与するピストンと、前記第1液圧室から供給された液圧に基づいて第1タイヤに制動力を作用させる第1油圧制動部と、前記第2液圧室から供給された液圧に基づいて第2タイヤに制動力を作用させる第2油圧制動部と、を有し、前記マスタシリンダは、前記ピストンから外力が付与されると、前記第2液圧室の圧力と前記第1液圧室との圧力が異なる圧力となることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、車体と、前記車体に制動力を作用させる制動装置と、を有し、前記制動装置は、運転手が乗車した状態で、前記車体の進行方向に直交する方向において、重心に近い側の制動力が、重心に遠い側の制動力よりも大きくなる設定であることを特徴とする。
ここで、前記制動装置は、重心に近い側の制動力と重心に遠い側の制動力とを比例関係で設定していることが好ましい。
また、前記車体の重心に遠い側に回転自在に配置された第1タイヤと、前記車体の重心に近い側に回転自在に配置された第2タイヤとをさらに有し、前記制動装置は、液圧を供給する第1液圧室と第2液圧室とを備えたマスタシリンダと、前記第1液圧室から供給された液圧に基づいて第1タイヤに制動力を作用させる第1油圧制動部と、前記第2液圧室から供給された液圧に基づいて第2タイヤに制動力を作用させる第2油圧制動部と、を有し、前記第2液圧室の圧力が前記第1液圧室の圧力よりも高くなるように構成されていることが好ましい。
また、前記マスタシリンダは、前記第1液圧室を構成する第1ピストン及び第1シリンダと、前記第1ピストンを支持する第1スプリングと、前記第2液圧室を構成する第2ピストン及び第2シリンダと、前記第2ピストンを支持する第2スプリングとを有し、前記第1スプリング及び前記第2スプリングのばね荷重、各部の摺動抵抗、第1シリンダ及び第2シリンダの面積の少なくとも1つに基づいて、前記第2液圧室の圧力を、前記第1液圧室の圧力よりも高くすることが好ましい。
また、前記第1タイヤ及び前記第2タイヤは、前記車体の進行方向において、前方にあることが好ましい。
また、前記車体の重心に遠い側に回転自在に配置された第1タイヤと、前記車体の重心に近い側に回転自在に配置された第2タイヤとをさらに有し、前記制動装置は、前記第1タイヤに制動力を付与する第1ブレーキロータと、前記第2タイヤに制動力を付与する第2ブレーキロータとを有し、前記第2ブレーキロータは、前記第1ブレーキロータよりもロータ径が大きいことが好ましい。
また、前記制動装置は、制動時に入力される入力値に対して算出する制動力を、重心に近い側の制動力が、重心に遠い側の制動力よりも大きく算出し、算出した制動力を前記車体に作用させることが好ましい。
また、前記制動装置は、複数の重心位置の条件で算出した制動力の差に基づいて、発生する回転モーメントが設定された範囲内となる制動力の差に、前記重心に近い側の制動力と、前記重心に遠い側の制動力とを設定とすることが好ましい。
本発明にかかる車両は、制動時の車体の偏向を効果的に抑制することができるという効果を奏する。
図1は、制動装置を有する車両の概略構成を示す模式図である。 図2は、制動装置のマスタシリンダの概略構成を示す模式図である。 図3は、制動時に車体に作用する力を説明するための説明図である。 図4は、第1室液圧と第2室液圧との関係の一例を示すグラフである。 図5は、第1室液圧と第2室液圧との関係の他の例を示すグラフである。 図6は、回転モーメントとフロント制動力差との関係の他の例を示すグラフである。 図7は、ロータ径と制動力左右差との関係の他の例を示すグラフである。 図8は、ピストン径と制動力左右差との関係の他の例を示すグラフである。 図9は、出力と入力との関係を示すグラフである。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。以下に、本発明にかかる車両の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
図1は、制動装置を有する車両の概略構成を示す模式図である。図1に示すように車両10は、車体11と、左フロントタイヤ12と、右フロントタイヤ14と、左リヤタイヤ16と、右リヤタイヤ18と、制動装置20と、を有する。なお、図示は省略したが、車両10は、上記構成以外にも、駆動源、動力伝達部、操作部、座席等、車両として必要な各種構成を備えている。
車体11は、車両10の筐体、いわゆるボディーである。車体11の内部には、駆動源、動力伝達部、操作部、座席等が設けられている。
左フロントタイヤ12と、右フロントタイヤ14と、左リヤタイヤ16と、右リヤタイヤ18は、車体11の四方に配置され、路面に接地している。左フロントタイヤ12と、右フロントタイヤ14と、左リヤタイヤ16と、右リヤタイヤ18は、駆動源及び動力伝達部により回転されることで、駆動力を路面に伝え、車体11を路面に対して移動させる。
制動装置20は、運転者が操作するブレーキペダル21と、ブレーキペダル21に入力されたペダル踏力を倍化させる制動倍力手段(ブレーキブースタ)22と、この制動倍力手段22により倍化されたペダル踏力をブレーキ液の液圧(油圧)へと変換するマスタシリンダ23と、マスタシリンダ23から供給される油圧を流通させる第1油圧配管24及び第2油圧配管26と、各タイヤに対応して配置されており、第1油圧配管24及び第2油圧配管26から供給される油圧により制動力を発生させる油圧制動部28lf、28rf、28lr、28rrと、を有する。なお、第1油圧配管24は、油圧制動部28lf及び油圧制動部28rrと接続されている。また第2油圧配管26は、油圧制動部28rf及び油圧制動部28lrと接続されている。
ここで、油圧制動部28lfは、左フロントタイヤ12に制動力を付与し、油圧制動部28rfは、右フロントタイヤ14に制動力を付与し、油圧制動部28lrは、左リヤタイヤ16に制動力を付与し、油圧制動部28rrは、右リヤタイヤ18に制動力を付与する。油圧制動部28lfは、第1油圧配管24を介してマスタシリンダ23から油圧が供給されるホイールシリンダ30lfと、車輪(左フロントタイヤ12)とともに回転するブレーキロータ32lfと、回転しないように車体11に支持され、ホイールシリンダ30lfにより位置が変化され制動時にブレーキロータ32lfと接触するブレーキパッド34lfと、を有する。油圧制動部28lfは、以上のような構成であり、マスタシリンダ23からより高い油圧(制動時の油圧)が供給されると、ホイールシリンダ30lfがブレーキパッド34lfをブレーキロータ32lfに押し付ける方向に移動させる。これにより、ブレーキパッド34lfとブレーキロータ32lfが接触し、ブレーキロータ32lfに対して回転が停止する方向の力を付与する。油圧制動部28lfは、このようにして、マスタシリンダ23から供給される油圧により、制動力を対向して配置されたタイヤに付与する。
次に、油圧制動部28rf、28lr、28rrは、配置位置(対応して配置されるタイヤ)が異なるのみで、基本的に油圧制動部28lfと同様の構成である。油圧制動部28rfは、第2油圧配管26から供給される油圧によりホイールシリンダ30rfの位置が変動され、制動時は、第2油圧配管26から、ホイールシリンダ30rfに高い油圧が供給され、ブレーキパッド34rfとブレーキロータ32rfとを接触させることで、右フロントタイヤ14に制動力を付与する。油圧制動部28lrは、第2油圧配管26から供給される油圧によりホイールシリンダ30lrの位置が変動され、制動時は、第2油圧配管26から、ホイールシリンダ30lrに高い油圧が供給され、ブレーキパッド34lrとブレーキロータ32lrとを接触させることで、左リヤタイヤ16に制動力を付与する。油圧制動部28rrは、第1油圧配管24から供給される油圧によりホイールシリンダ30rrの位置が変動され、制動時は、第1油圧配管24から、ホイールシリンダ30rrに高い油圧が供給され、ブレーキパッド34rrとブレーキロータ32rrとを接触させることで、右リヤタイヤ18に制動力を付与する。
次に、図2を用いてマスタシリンダ23について説明する。ここで、図2は、制動装置のマスタシリンダの概略構成を示す模式図である。図2に示すようにマスタシリンダ23は、シリンダ112、入力ピストン113と、加圧ピストン115と、第1スプリング138と、第2スプリング139と、リザーバタンク146とを有する。
シリンダ112は、基端部が開口して先端部が閉塞した円筒形状をなし、内部に入力ピストン113と加圧ピストン115が同軸上に配置されて軸方向に沿って移動自在に支持されている。
入力ピストン113は、外周面がシリンダ112の円筒形状をなす内周面に移動自在に支持されている。入力ピストン113は、基端部(シリンダ112の基端部側)に制動倍力装置22が連結されている。また、入力ピストン113は、先端側に、外周面がシリンダ112と接する円筒部と、円筒部の内部に配置された第1ピストン120が配置されている。第1ピストン120は、先端に他の部分よりも径が大きい円板が設けられている。つまり、第1ピストン120は、棒状の部材の一方の端部が入力ピストン113の基端部に連結され、他方の端部に円板が設けられた形状である。
加圧ピストン115は、シリンダ112内にて、入力ピストン113の先端部側に配置されており、外周面がシリンダ112の内周面に移動自在に支持されている。この加圧ピストン115は、入力ピストン113側に、第1シリンダ122が設けられている。第1シリンダ122は、円筒状の部材であり、第1ピストン120の先端部、つまり円板が挿入されている。また、第1シリンダ122は、円筒の内径が第1ピストン120の円板と略同一径であり、また、入力ピストン113側の端部が、他の部分よりも径が小さくなっている。つまり、第1シリンダ122は、第1ピストン120の先端部が、抜けない形状となっている。このように、第1シリンダ122の基端側の領域と第1ピストン120と形成された空間が第1室Rとなる。なお、第1室Rの軸に直交する方向の面積、つまり、第1シリンダ122の開口面積は、開口面積Aとなる。また、第1室Rは、図示しない配管を介して第1油圧配管24と接続している。
次に、加圧ピストン115の先端側の形状は、入力ピストン113の先端部側と略同一形状であり、外周面がシリンダ112と接する円筒部と、円筒部の内部に配置された第2ピストン124が配置されている。第2ピストン124も、先端に他の部分よりも径が大きい円板が設けられている。
次に、シリンダ112の円筒形状の内部の基端部、つまり、加圧ピストン115に向かい合う部分には、第2シリンダ126が設けられている。第2シリンダ126は、円筒状の部材であり、第2ピストン124の先端部、つまり円板が挿入されている。なお、第2シリンダ126は、シリンダ112に固定されている。また、第2シリンダ126も、円筒の内径が第2ピストン124の円板と略同一径であり、また、加圧ピストン115側の端部が、他の部分よりも径が小さくなっている。つまり、第2シリンダ126は、第2ピストン124の先端部が、抜けない形状となっている。このように、第2シリンダ126の基端側の領域と第2ピストン124と形成された空間が第2室Rとなる。なお、第2室Rの軸に直交する方向の面積、つまり、第2シリンダ126の開口の面積は、Aとなる。なお、本実施形態では、開口面積Aは、開口面積Aと同一面積となる。また、第2室Rは、図示しない配管を介して第2油圧配管26と接続している。
第1スプリング138は、入力ピストン113と加圧ピストン115との間に配置されている。具体的には、入力ピストン113の円筒部の内周と、加圧ピストン115の第1シリンダ122の外周に配置されている。第1スプリング138は、軸方向において、入力ピストン113と加圧ピストン115が離れる方向に付勢力を付与する。第2スプリング139は、加圧ピストン115とシリンダ112の基端部との間に配置されている。具体的には、加圧ピストン115の円筒部の内周と、シリンダ112の第2シリンダ126の外周に配置されている。第2スプリング139は、軸方向において、加圧ピストン115とシリンダ112の基端部とが離れる方向に付勢力を付与する。
リザーバタンク146は、作動油を貯留するタンクである。また、シリンダ112には、リリーフ配管155と、リリーフ配管159とが形成されている。リリーフ配管155は、入力ピストン113と加圧ピストン115との間の空間(第1スプリング138が配置されている空間)と、リザーバタンク146とを連結させている。また、リリーフ配管159は、加圧ピストン115とシリンダ112との間の空間(第2スプリング139が配置されている空間)と、リザーバタンク146とを連結させている。これにより、シリンダ112の内部の2つの空間には作動油が供給される。
また、入力ピストン113とシリンダ112との接触部には、軸方向において、リリーフ配管155が作動油を上述した空間に供給する部分を挟むように、2つのシール部材163が配置されている。シール部材163は、入力ピストン113とシリンダ112との間から作動油が漏れることを抑制する。加圧ピストン115とシリンダ112との接触部には、軸方向において、リリーフ配管159が作動油を上述した空間に供給する部分を挟むように、2つのシール部材162が配置されている。シール部材162は、加圧ピストン115とシリンダ112との間から作動油が漏れることを抑制する。
マスタシリンダ23は、以上のような構成であり、乗員がブレーキペダル21を踏むと、その操作力(踏力)が制動倍力装置22に伝達され、操作力が倍力されてマスタシリンダ23に伝達される。マスタシリンダ23では、入力ピストン113が第1スプリング138の付勢力に抗して前進すると、第1室Rが加圧される。すると、第1室Rの油圧が第1油圧配管24に吐出される。
また、入力ピストン113が前進すると、入力ピストン113は、第1スプリング138及び第1室Rを介して加圧ピストン115を押圧し、加圧ピストン115が第2スプリング139の付勢力に抗して前進する。すると、第2室Rが加圧され、第2室Rの油圧が第2油圧配管26に吐出される。
車両10は、以上のような構成であり、乗員がブレーキペダル21を踏むとマスタシリンダ23から第1油圧配管24及び第2油圧配管26に油圧が吐出される。これにより、マスタシリンダ23の第1室Rから吐出された油圧は、第1油圧配管24を介して、油圧制動部28lfと油圧制動部28rrに供給される。マスタシリンダ23の第2室Rから吐出された油圧は、第2油圧配管26を介して、油圧制動部28rfと油圧制動部28lrに供給される。このようにマスタシリンダ23から各油圧制動部に油圧が吐出されることで、各油圧制動部のブレーキロータにブレーキパッドが接触し、タイヤに制動力を付与する。これにより、車両10は、減速され、停止される。
このように、車両10は、制動装置20により各タイヤに制動力が付与される。ここで、図3は、制動時に車体に作用する力を説明するための説明図である。つまり、図3に示すように、左フロントタイヤ12には油圧制動部28lfにより制動力Fxlfが付与され、右フロントタイヤ14には油圧制動部28rfにより制動力Fxrfが付与され、左リヤタイヤ16には油圧制動部28lrにより制動力Fxlrが付与され、右リヤタイヤ18には油圧制動部28rrにより制動力Fxrrが付与される。なお、制動時は、前輪により大きい制動力が付与される。つまり、制動力Fxlfと制動力Fxrfの方が、制動力Fxlrと制動力Fxrrよりも大きい力となる。ここで、制動力Fは、ブレーキパッドの受圧面積、ロータ径(ブレーキロータの径)、摩擦係数(ブレーキパッドとブレーキロータの摩擦係数、μ)、油圧の大きさ、タイヤ径に基づいて算出することができる。具体的には、F=((ブレーキパッドの受圧面積)×(ロータ径)×(摩擦係数)×(油圧)×2)/(タイヤ径)で算出することができる。
ここで、車両10は、図3に示すように、運転手(ドライバ)が乗車した状態で、走行方向に直交する方向において、重心gは、中心(中央)よりも、右側(右タイヤ側)にずれた位置となる。このため、走行方向に直交する方向における、左側のタイヤ(左フロントタイヤ12と左リヤタイヤ16)と重心gとの距離はLwlとなり、右側のタイヤ(右フロントタイヤ14と右リヤタイヤ18)と重心gとの距離はLwrとなる。ここで、距離Lwlと距離Lwrとの関係は、Lwr<Lwlとなる。
次に、図4は、第1室液圧と第2室液圧との関係の一例を示すグラフである。なお、図4に示すグラフは、横軸を第2室の液圧(油圧)[MPa]とし、縦軸を第1室の液圧(油圧)[MPa]とした。図4に示すグラフは、マスタシリンダ23に圧力が入力された場合に、第1室Rと第2室Rとで発生する液圧、つまり第1油圧配管24と第2油圧配管26に吐出される油圧の関係を示すグラフである。また、太線は、実際にブレーキペダル21を踏みこみその後、開放した場合の圧力変化の一例を示している。図4に示すグラフは、第1室Rで発生する液圧と、第2室Rで発生する液圧とが、略同一の圧力となる設定である。
ここで、図3に示すように、重心gが中心にない車両10、つまり、一方向にずれている車両10が、図4に示す液圧を発生するマスタシリンダ23でブレーキをかけると、回転モーメントMzが発生する。ここで、回転モーメントMzは、Mz=(Fxlf+Fxlr)×Lwl−(Fxrf+Fxrr)×Lwrとなる。ここで、(Fxlf+Fxlr)=(Fxrf+Fxrr)となるため、距離が長い(Fxlf+Fxlr)×Lwlの成分がより大きくなり、モーメントが発生する。なお、重心gのずれの距離が大きくなるほど発生するモーメントは大きくなる。このようにモーメントが発生すると、車両10は、制動時に偏向してしまう。つまり曲がってしまう。
これに対して、本実施形態の車両10は、図5に示す液圧を供給する。ここで、図5は、第1室液圧と第2室液圧との関係の他の例を示すグラフである。なお、図5に示すグラフは、横軸を第2室の液圧(油圧)[MPa]とし、縦軸を第1室の液圧(油圧)[MPa]とした。図5に示すように、車両10は、第1室Rよりも第2室Rの方がより高い液圧を供給する設定となっている。車両10は、図5に示すように、マスタシリンダ23で油圧を発生させることで、制動力Fxrfと制動力Fxlrとを、制動力Fxlfと制動力Fxrrよりも相対的に大きくすることができる。これにより、(Fxrf+Fxrr)×Lwrの成分をより大きくし、(Fxlf+Fxlr)×Lwlの成分をより小さくすることができるため、発生する回転モーメントMzを小さくすることができる。また、(Fxrf+Fxrr)×Lwr=(Fxlf+Fxlr)×Lwlとなる液圧差にすることで、回転モーメントMzをより小さく、理想的には0にすることができる。
このように、車両10及び制動装置20は、第1室Rと第2室Rで発生させる液圧に差をつけることで、制動時に発生する回転モーメントを小さくすることができ、制動時に車両10が偏向することを抑制することができる。また、車両10及び制動装置20は、機械的な構造(つまり、基準の設定、初期設定として)で発生させる制動力に差を発生させている。このため、センサ等を用いて制動力を調整する場合では、制御することができない時間帯、つまり、制動初期(制動開始時に演算開始してから制動力の制御を開始するまでの間)も、回転モーメントを小さくすることができる。
なお、上記実施形態では、車両を構成する4つの車輪の制動力から回転モーメントを算出し、ドライバが乗車している場合に発生する回転モーメントを抑制する液圧差を算出したが、制動力がより大きくなる前輪のみで回転モーメントを抑制する液圧差を算出してもよい。つまり、式、Mz=Fxlf×Lwl−Fxrf×Lwrを用いて、Fxlf×Lwl=Fxrf×Lwrとなる、制動力の関係を算出し、その関係に基づいて液圧差を設定してもよい。
なお、第1室と第2室の液圧差は、第1スプリング138のスプリング荷重をG、第2スプリング139のスプリング荷重をG、加圧ピストン115とシリンダ112との摺動抵抗をN、第1シリンダ122と第2シリンダ124の面積をAとしたら、液圧差((第1室の液圧)−(第2室の液圧))=(G−G+N)/Aで算出することができる。つまり、液圧差は、第1スプリング138、第2スプリング139のスプリング荷重と、加圧ピストン115とシリンダ112との摺動抵抗とにより調整することができる。
また、上記実施形態では、第1シリンダ122の開口面積Aと、第2シリンダ126の開口面積Aとを同一面積としたが、2つの開口面積によっても、液圧差を調整することができる。なお、マスタシリンダ23の第1室Rで発生させる液圧と、第2室Rで発生させる液圧を異なる液圧とする方法は、これにも種々の方法を用いることができる。
ここで、上記実施形態では、運転手(ドライバ)のみが車両に乗車している状態、つまり、1名のみが車両に乗車している状態を想定して、第1室と第2室とで発生させる液圧差、つまり、車両の右側のタイヤで発生させる制動力と、車両の左側のタイヤで発生させる制動力と差(以下、「制動力差」という。)を決定したが、制動力差は、種々の重心位置を想定して算出することが好ましい。このように、種々の重心位置、つまり種々の使用状態を想定して、制動力差を設定することで、いずれの使用状態でも、発生する回転モーメントを小さくすることができる。ここで、種々の重心位置を想定して制動力差を算出する場合は、発生する回転モーメントが設定された範囲内となるように制動力差を設定することが好ましい。これにより、いずれの場合でも制動時に発生する回転モーメントを一定範囲内(略同じ)とすることができる。これにより使用状態によらず、同様の条件で走行を行うことができる。
以下、図6を用いて具体的に説明する。図6は、回転モーメントとフロント制動力差との関係の他の例を示すグラフである。なお、図6に示すグラフは、横軸をフロント制動力差[%]とし、縦軸を回転モーメント[Nm]とした。なお、図6に示す例は、乗車する2名の体重が略同じ体重の場合である。また、図6では、車両10に1名乗車した場合(運転手が乗車した状態)と2名乗車した場合(運転手と同乗者が乗車した状態)とについて、フロントの制動力差と各制動力差で発生する回転モーメントとの関係を算出した。つまり、図6に示すグラフの場合は、1名乗車の場合は、フロントの制動力差を約C%にすることで、回転モーメントの発生を0に近づけることができ、フロントの制動力差を0%とすると、回転モーメントがDNm以上発生する。また、2名乗車の場合は、フロントの制動力差を0%にすることで、回転モーメントの発生を0に近づけることができ、フロントの制動力差をC%とすると、回転モーメントがDNm近く発生する。なお、本実施形態では、上述したように、2名の体重を略同じ体重としたため、2名乗車の場合は、制動力差を0にすることで、回転モーメントが0になるが、両者に体重差がある場合は、制動力差を0にしても回転モーメントが発生する場合がある。
このような場合、車両10は、制動力差をC%とすることが好ましい。制動力差をC%に設定することで、1名(ドライバのみ)乗車した状態でも、2名(ドライバ+1名)乗車した状態でも、制動時に発生する回転モーメントを同じ大きさにすることができる。これにより、いずれの車両の使用状態(乗車状態)でも、車両の偏向の発生を少なくすることができる。つまり、一定の使用状態によって大きな回転モーメントが発生することを抑制することができる。なお、C%、C%、C%は、乗員の体重や、車両(重量、形状)によって変化する値である。なお、車両10は、乗員を標準体重として設定した場合に算出される制動力差のC%に設定することが好ましい。このように標準状態を基準とすることで、回転モーメントの発生量の変化を一定程度に抑えることができる。
また、車両10は、1名乗車の場合と2名乗車との場合で、回転モーメントが略同じ(または同一)となる制動力差に設定することが好ましい。このように、1名乗車と2名乗車との場合を加味することで、車両の右側と左側とで、乗車人数が同じ場合と、一名違う場合とを想定することができる。これにより、3名乗車、4名乗車の場合も重心バランスは略同じとなり、回転モーメントが大きく発生する使用状態の発生を抑制することができる。
また、上記実施形態では、制御がしやすく、車両バランスへの影響を少なくできるため、マスタシリンダから供給する液圧差、油圧の差で制動力差を設けたが、これに限定されない。制動力差は、制動力に影響がある各種条件を左右(走行方向に直交する方向において、重心から近い方と、遠い方)で異なる設定することで、発生させることができる。具体的には、ブレーキパッドの受圧面積、ロータ径、摩擦係数、タイヤ径を左右で異なる値とすることで、制動力差を発生させることができる。なお、タイヤ径は、異なるタイヤ径とすると、走行性が低下するため、タイヤ径以外の対象を調整することが好ましい。
以下、具体例を用いて説明する。ここで、図7は、ロータ径と制動力左右差との関係の他の例を示すグラフである。なお、図7に示すグラフは、横軸を制動力左右差[%]とし、縦軸をロータ径[mm]とした。なお、ロータ径は有効半径であり、Eインチのブレーキロータの有効半径は、Fmmとなる。ここで、図7は、一方のブレーキロータにEインチのブレーキロータを用いた場合の、ロータ径と発生する制動力左右差との関係を示すグラフである。なお、図7には、他方のブレーキロータをEインチ(ロータ径Fmm)、Eインチ(ロータ径Fmm)、Eインチ(ロータ径Fmm)のロータ径をそれぞれ太線で示している。図7に示すように、ロータ径を異なる径とすることで、制動力差を発生させ、また種々の制動力差にすることができる。
例えば、図7に示すように、制動力左右差をJ%発生させる設定とする場合は、左右のうち一方のタイヤ(の油圧制動部)のブレーキロータをEインチのブレーキロータとし、左右のうち他方のタイヤ(の油圧制動部)のブレーキロータをEインチのブレーキロータとすればよい。このように、ブレーキロータを左右で異なる径とすることでも、左右の制動力差を発生させることができる。
次に、図8は、ピストン径と制動力左右差との関係の他の例を示すグラフである。なお、図8に示すグラフは、横軸を制動力左右差[%]とし、縦軸をピストン径[mm]とした。なお、ピストン径とは、ブレーキパッド(ブレーキシューでもよい)の受圧面積の径である。ここで、図8は、一方のブレーキパッドにピストン径Hmmのブレーキパッドを用いた場合の、ピストン径と発生する制動力左右差との関係を示すグラフである。図8に示すように、ピストン径を異なる径とすることで、制動力差を発生させ、また種々の制動力差にすることができる。
例えば、図8に示すように、制動力左右差をI%発生させる設定とする場合は、左右のうち一方のタイヤ(の油圧制動部)のブレーキパッドのピストン径をHmmとし、左右のうち他方のタイヤ(の油圧制動部)のブレーキパッドのピストン径をHmmとすればよい。このように、ブレーキパッドを左右で異なる径とすることでも、左右の制動力差を発生させることができる。
また、これにも限定されず、ブレーキパッドに用いる材質を左右で異なる材質とし、上記式の摩擦係数を異なる値とすることで、制動力差を発生させることができる。また、供給する油圧を変化させる場合は、マスタシリンダに限定されず、第1油圧配管24、第2油圧配管26、例えば、マスタシリンダの出口や、ホイールシリンダの入口などにバルブを設け、各油圧制動部に供給される油圧に差を発生させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、機械的構造で、初期設定として制動力差を発生させるようにしたが、これに限定されない。例えば、入力された信号(ブレーキペダルの押下等の量)に基づいて電気的にブレーキを制御する場合は、入力された信号に基づいて、算出される左右の制動力を異なる値とすればよい。以下、図9を用いて説明する。ここで、図9は、出力と入力との関係を示すグラフである。なお、図9に示すグラフは、横軸を入力とし、縦軸を出力とした。なお、入力としては、ブレーキペダルを踏む力(踏力)、ブレーキペダルの移動量(ペダルストローク)、操作により発生する油圧(油圧)等がある。また、出力としては、制動力として付与するトルク(制御トルク)や、制動力として付与す力(制御力)がある。
図9のグラフに示す関係では、同じ入力があった場合でも、フロント左タイヤの制動力(制御トルク)と、フロント右タイヤの制動力(制御トルク)とが異なる値となる。また、フロント左タイヤの制動力が、フロント右タイヤの制動力に対して一定割合小さくなる。これにより、左右の制動力差を発生させることができる。このように、必要な制動力差に基づいて、算出する左右の出力に差を設けることで、上述と同様に、制動時に車両が偏向することを抑制することができる。また、このように、算出値で制動力を制御する場合も、センサ等の検出値ではなく、予め算出された関係に基づいて算出している、つまり、常に、制動力に差がある状態で算出している。このため、急制動等の場合も、制動力に差を発生させることができる。
以上のように、本発明にかかる制動装置及び車両は、走行中の車両を減速させるのに有用である。
10 車両
11 車体
20 制動装置
23 マスタシリンダ
24 第1油圧配管
26 第2油圧配管
28lf、28rf、28lr、28rr 油圧制動部

Claims (5)

  1. 車体と、
    前記車体に制動力を作用させる制動装置と、
    前記車体の重心に遠い側に回転自在に配置された第1タイヤと、
    前記車体の重心に近い側に回転自在に配置された第2タイヤと、を有し、
    前記制動装置は、液圧を供給する第1液圧室と第2液圧室とを備えたマスタシリンダと、
    前記第1液圧室から供給された液圧に基づいて第1タイヤに制動力を作用させる第1油圧制動部と、
    前記第2液圧室から供給された液圧に基づいて第2タイヤに制動力を作用させる第2油圧制動部と、を有し、
    前記第2液圧室の圧力が前記第1液圧室の圧力よりも高くなるように構成され、
    前記制動装置は、運転手が乗車した状態で、前記車体の進行方向に直交する方向において、重心に近い側の制動力が、重心に遠い側の制動力よりも大きくなる設定であることを特徴とする車両。
  2. 前記制動装置は、重心に近い側の制動力と重心に遠い側の制動力とを比例関係で設定していることを特徴とする請求項に記載の車両。
  3. 前記マスタシリンダは、前記第1液圧室を構成する第1ピストン及び第1シリンダと、前記第1ピストンを支持する第1スプリングと、前記第2液圧室を構成する第2ピストン及び第2シリンダと、前記第2ピストンを支持する第2スプリングとを有し、
    前記第1スプリング及び前記第2スプリングのばね荷重、各部の摺動抵抗、第1シリンダ及び第2シリンダの面積の少なくとも1つに基づいて、前記第2液圧室の圧力を、前記第1液圧室の圧力よりも高くすることを特徴とする請求項1または2に記載の車両。
  4. 前記第1タイヤ及び前記第2タイヤは、前記車体の進行方向において、前方にあることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両。
  5. 前記制動装置は、複数の重心位置の条件で算出した制動力の差に基づいて、発生する回転モーメントが設定された範囲内となる制動力の差に、前記重心に近い側の制動力と、前記重心に遠い側の制動力とを設定とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両。


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