JP5374502B2 - ドリルおよび切削インサート並びに被削加工物の製造方法 - Google Patents

ドリルおよび切削インサート並びに被削加工物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5374502B2
JP5374502B2 JP2010513080A JP2010513080A JP5374502B2 JP 5374502 B2 JP5374502 B2 JP 5374502B2 JP 2010513080 A JP2010513080 A JP 2010513080A JP 2010513080 A JP2010513080 A JP 2010513080A JP 5374502 B2 JP5374502 B2 JP 5374502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
insert
drill
drill holder
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010513080A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009142323A1 (ja
Inventor
寛久 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2010513080A priority Critical patent/JP5374502B2/ja
Publication of JPWO2009142323A1 publication Critical patent/JPWO2009142323A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5374502B2 publication Critical patent/JP5374502B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • B23B51/02Twist drills
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B27/00Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
    • B23B27/14Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material
    • B23B27/141Specially shaped plate-like cutting inserts, i.e. length greater or equal to width, width greater than or equal to thickness
    • B23B27/145Specially shaped plate-like cutting inserts, i.e. length greater or equal to width, width greater than or equal to thickness characterised by having a special shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2200/00Details of cutting inserts
    • B23B2200/08Rake or top surfaces
    • B23B2200/085Rake or top surfaces discontinuous
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2200/00Details of cutting inserts
    • B23B2200/20Top or side views of the cutting edge
    • B23B2200/202Top or side views of the cutting edge with curved cutting edge
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10S408/713Tool having detachable cutting edge
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/03Processes
    • Y10T408/04Bit detachable
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/89Tool or Tool with support
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/89Tool or Tool with support
    • Y10T408/905Having stepped cutting edges
    • Y10T408/906Axially spaced
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/89Tool or Tool with support
    • Y10T408/909Having peripherally spaced cutting edges
    • Y10T408/9098Having peripherally spaced cutting edges with means to retain Tool to support

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)

Description

本発明は、ドリルおよびドリルに使用される切削インサートに関する。
従来から金属等の被削材に穴加工を行う工具として、スローアウェイ式ドリルが用いられる。このドリルは、略円柱状をなすドリルホルダの先端部に、穴底面内周側を切削する切刃(内刃)を備えた内刃インサートと、穴底面外周側を切削する切刃(外刃)を備えた外刃インサートとが、着脱自在に装着されている。内刃インサートはドリルホルダの回転中心軸線側に、外刃インサートはドリルホルダの外周側に配置される。例えば、特許文献1には、内刃および外刃が直線状のドリル用インサートが開示されている。
しかし、このようなドリル用インサートは、延性に富む被削材などの切削加工において、生成された切りくずがカールされずにブレーカ溝を乗り越えてしまい、ドリルホルダに絡み付く傾向にあるといった問題があった。
特開2003−62712号公報
本発明の目的は、優れた切りくず排出性を有するドリルおよびドリルに用いる切削インサートを提供することである。
本発明の一実施形態に係るドリルは、先端部において、第一インサートポケットと、該第一インサートポケットより外周側に形成される第二インサートポケットと、を有する略柱状のドリルホルダと、前記第一インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第一切刃を有する第一インサートと、前記第二インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第二切刃を有する第二インサートと、を備えるドリルであって、前記第一インサートポケットは、前記ドリルホルダの回転中心軸線を通過するように配置されており、前記第二切刃は、前記ドリルホルダの先端側からみて凹状をなし、且つ少なくとも一部が曲線状となるように形成されている。
本発明の一実施形態に係る切削インサートは、ドリルホルダに装着されて使用される切削インサートであって、上面と側面との交差部に切刃を有し、前記切刃は、前記ドリルホルダ装着時に前記ドリルホルダの外周側に位置するとともに、側面視で凹状をなし且つ少なくとも一部が曲線状である第二切刃を含む。
本発明の一実施形態に係る被削加工物の製造方法は、前記被削材および前記ドリルのうち少なくともいずれか一方を回転させて前記被削材に前記インサートの切刃を各々近接させる工程と、前記切刃を前記被削材の表面に接触させて前記被削材を切削する工程と、前記切刃を前記被削材から離間させる工程と、を包含する。
上記ドリルおよび切削インサートによれば、第二切刃で生成される切りくずの断面形状を凹状にしやすくしつつ生成方向(長さ方向)にカールさせ、切りくずが被削材の加工壁面に接触した際に、安定して切りくずを折り曲げやすくすることができる。その結果、切りくずの長さ方向において切りくずが分断されやすく、切りくずがホルダに絡み付くことを抑制して、切りくずの排出性を向上させることができる。
上記製造方法によれば、切りくずがホルダへ絡み付くことを抑制して優れた切りくず排出性を発揮するドリルを用いるため、仕上げ面精度の高い加工物を得ることができる。
本発明に係る第一の実施形態によるドリルの側面図である。 図1の要部拡大図である。 図1のドリルをX方向からみた図面である。 本発明の第一の実施形態に係る切削インサート1の(a)上面図、(b)一の側面図(:短辺側側面図)、(c)他の側面図(:長辺側側面図)である。 図4の(a)A−A断面図、(b)B−B断面図、(c)C−C断面図、(d)D−D断面図である。 (a)インサート1の上面図、(b)(a)のE1−E1断面図、(c)(a)のE2−E2断面図、(d)(a)のE3−E3断面図である。 インサート1の第二切刃52によって生成された切りくずの形状を示す図面代用写真である。 本発明の第二の実施形態に係る切削インサート1’の(a)上面図、(b)一の側面図(:短辺側側面図)、(c)他の側面図(:長辺側側面図)である。 本発明の第三の実施形態に係る切削インサート1”の(a)上面図、(b)一の側面図(:短辺側側面図)、(c)他の側面図(:長辺側側面図)である。 図9の(a)A−A断面図、(b)B−B断面図、(c)C−C断面図である。 (a)インサート1”の上面図、(b)(a)のF1−F1断面図、(c)(a)のF2−F2断面図、(d)(a)のF3−F3断面図である。
(第一の実施形態)
図1乃至図3を用いて、本発明の第一の実施形態に係るドリル10について、詳細に説明する。
ドリル10は、ドリルホルダ11と、ドリルホルダ11の先端部に装着された2つの切削インサート1とを備える。
<ドリルホルダ>
ドリルホルダ11は、略柱状、例えば、略円柱状をなしている。ドリルホルダ11の後端部は、工作機械または接続部材に固定される。他方、ドリルホルダ11の先端部には、先端側からみて回転中心軸線を通るように配置される第一インサートポケット12Aと、第一インサートポケット12Aより外周側に配置される第二インサートポケット12Bとを有する。第一インサートポケット12Aが内刃インサートポケットに相当し、第二インサートポケット12Bが外刃インサートポケットに相当する。インサートポケットの数は2以上であればよく、特に制限されない。例えば、第二インサートポケット12Bの外周側にさらに、複数のインサートポケットが配置されていてもよい。インサートポケットは、ドリルが回転した場合に、ドリル先端面の中心軸から外周面に至るまでの線分を、各ポケットに装着されたインサートのいずれかの切刃が通過するように形成される。本実施形態においては、図1〜3に示すように、先端側からみて2つのインサートポケットが形成されており、それぞれのインサートポケットに装着される切削インサートの切刃の回転軌跡が交差するように形成されている。
第一インサートポケット12Aは、ドリルホルダ11の先端側が開放されている。第二インサートポケット12Bは、ドリルホルダ11の先端側および外周側が開放されている。そして、第一インサートポケット12Aと第二インサートポケット12Bは、図3に示すようにドリルホルダ11の先端視において、装着される各切削インサートの切刃が、軸線Lに対してほぼ180°の回転した位置に配置されている。
ドリルホルダ11には、フルート13が、第一インサートポケット12Aおよび第二インサートポケット12Bに各々連通して設けられている(13A、13B)。このフルート13は、各切刃から生成される切りくずを、ドリル10から外方に排出するための通路となる。本実施形態において、フルート13A、13Bは、凹状の溝としてドリルホルダ11の外周面に螺旋状に形成されている。
<切削インサート>
切削インサート1Aおよび1Bは、ねじ部材によって、対応するインサートポケット12Aおよび12Bにそれぞれ装着される。
第一インサート1Aは、被削材に穴加工を行う際に、穴底面内周側の切削を行う第一切刃(内刃)を有する。第二インサート1Bは、穴底面外周側の切削を行う第二切刃(外刃)を有する。
第一インサート1Aは、第一切刃の少なくとも一部がドリルホルダ11の先端部から突出するよう第一インサートポケット12Aに装着される。第二インサート1Bは、第二切刃の少なくとも一部がドリルホルダ11の先端部から突出するよう第二インサートポケット12Bに装着される。本実施形態においては、先端側における第一切刃の回転軌跡と第二切刃の回転軌跡は、互いに交差する。そして、第一切刃の回転軌跡と第二切刃の回転軌跡とがドリルホルダ11の中心軸から外周面に至るまでをカバーするように、第一インサート1Aおよび第二インサート1Bは各々配置される。第一切刃の回転軌跡と第二切刃の回転軌跡とが交差しない場合、それぞれの回転軌跡に交差するような回転軌跡を有する切刃を有する切削インサートを配置してもよい。
第一インサート1A、第二インサート1Bはまた、それぞれの上面を同一回転方向に向けて装着されている。図3においては第一インサート1Aの上面と第二インサート1Bの上面とは、軸線Lに対して180度反対方向を向いた状態で装着されている。そして、ドリルホルダ11を、該ドリルホルダ11の軸線Lを中心に回転させて、第一インサート1Aおよび第二インサート1Bを用いて被削材に穴加工を行う。
本実施形態においては、例えば、第一インサート1Aおよび第二インサート1Bは、いずれも正のアキシャルレーキをもつようドリルホルダ11に装着されているが、インサートの配置角度については特に制限されない。
本実施形態においては、第一インサートポケット12Aおよび第二インサートポケット12Bの各々に、同一の形状を有するインサートが、異なった配置で(取り付け方向を変えて)装着されている。すなわち、第一インサート1Aおよび第二インサート1Bとして、第一切刃と第二切刃とを有する同一形状のインサートを用いている。このインサートは、第一インサート1Aとして使用される場合は、図1および図2に示すように、側面視において第一切刃(内刃)をドリルホルダ11の先端から突出するよう配置される。一方、第二インサート1Bとして使用される場合は、側面視において第二切刃(外刃)をドリルホルダ11の先端から突出するよう配置される。このように本実施形態のインサートは、1種のインサートが第一インサート1Aとしても第二インサート1Bとしても使用することができるため、インサートの保管や管理、あるいは、コストの点で優れている。
以下、本実施形態のドリルに装着された本発明に係る一実施形態のインサート1について、図4乃至図7を用いてさらに詳細に説明する。
本実施形態に係るインサート1は、板状、具体的には、多角形板状をなす。インサート1は、例えば超硬合金、サーメット、セラミックス等の焼結体、または該焼結体に膜を被覆したものからなる。
インサート1は、上面2と、下面3と、側面4と、上面2と側面4との交差部の少なくとも一部に形成された切刃5と、を有している。
上面2の少なくとも一部は、すくい面として機能し、側面4の少なくとも一部は、逃げ面として機能する。そして、下面3は、ドリルホルダ11に形成されたインサートポケット12に当接する着座面として機能する。
切刃5は、第一切刃51と、第二切刃52と、を有している。第一切刃51は、インサート1を内刃インサート1Aとして使用する場合に、インサート1がドリルホルダ11の回転中心軸を通るように配置される切刃である。第二切刃52は、インサート1を外刃インサート1Bとして使用する場合に、ドリルホルダ11の外周側に位置する切刃である。
本実施形態においては、ドリルホルダ11に装着する際にねじ部材が挿通される貫通穴6が上面2から下面3に貫通して設けられている。そして、インサート1は、該貫通穴6の中心軸に対して、180度回転対称な形状をなす。したがって、本実施形態のインサート1は、第一切刃51と第二切刃52が各々2つずつ形成されている。
本実施形態の第一切刃51は、略直線状をなす。そして、第一切刃51は、下面2に対して略平行となるよう配置されている。すなわち、第一切刃51は、全長に渡って下面3からの距離が一定である直線状の切刃である。このような構成により、切刃強度が向上する。
本実施形態における第二切刃52は、図4(b)に示す通り、側面視で凹状をなしかつ少なくとも一部が曲線状となるよう形成される。これにより、第二切刃52によって生成された切りくずの断面形状を安定して略凹状とすることができる。
なお、切りくずの断面形状とは、生成された切りくずの長手方向に対して垂直な断面における切りくずの形状である。
このように断面形状が略凹状である切りくずは、上面2(すくい面)でカールすることによって反転して、断面形状が略凸状の状態で被削材の加工壁面と接触する。その際に、切りくずは、安定して折り曲げられる。切りくずの折り曲げについては後述する。
また、上述した通り、第一インサート1Aの第一切刃51は、回転軌跡が、第二インサート1Bの第二切刃52の回転軌跡と互いに交差する交差部を有する。
図2に、第一インサート1Aをドリルホルダ11の軸線Lに対して180度回転させた際の第一インサート1Aの位置を点線で示している。この点線は、第一インサート1Aの切刃の回転軌跡の一部である。この点線と第二インサート1Bの第二切刃52とが交差する部分が第二切刃52の交差部52cとなる。
この交差部52cを図4(b)にも示す。本実施形態においては、交差部52cは、第二切刃52のドリルホルダの軸線側端部52bよりも外周側に位置している。
交差部52cは、さらに第二切刃においてドリルホルダ11の外周側に位置する外周側端部52aよりも下面3側に位置している。具体的には、図4(b)に示すように、下面3から外周側端部52aまでの下面3に対して略垂直な方向における長さをHaとし、下面3から交差部52cまでの下面3に対して略垂直な方向における長さをHcとした場合に、Ha>Hcを満たす。
このような構成により、第二切刃52で生成された切りくずの幅方向における両端部のうち外周側端部が、先に安定して被削材の加工壁面に接触する。そのため、切りくずの内周側端部に安定して引張応力を発生させることができる。これにより、図7に示すように、切りくずの折り曲げ部Tにおいて、内周側端部が破れやすくなる。その結果、切りくず排出性の向上が更に図れる。
また、Ha>Hcを満たすことで、第二切刃52は、外周側から被削材に接触するため、切削加工開始時の食い付きが良くなり、加工面精度の向上も図れる。
さらに、第二切刃52は、側面視で少なくとも2つの円弧状部分を有した形状をなす。第二切刃52は、ドリルホルダ11の軸線側に位置する円弧状部分8と、ドリルホルダ11の外周側に位置する円弧状部分9と、を有している。ドリルホルダ11の軸線側に位置する円弧状部分8は、曲率半径R1を有し、外周側に位置する円弧状部分9は、曲率半径R2を有している。すなわち、第二切刃52は、側面視で、互いに曲率半径の異なる(R1≠R2)2つの円弧状部分8,9を有しており、R1およびR2は、R1<R2を満たす。
このような構成により、第二切刃52で生成された切りくずの断面形状において、凹状部分のうちドリルホルダ11の軸線側に相当する内周側がより大きな傾きを有した形状となる。そのため、前記切りくずの折り曲げ部Tにおいて、より一層、内周側端部に大きな引張応力が発生して切れ目が生じやすくなる。その結果、切りくずがドリルホルダ11へ絡み付くことを抑制する効果が高まる。
なお、円弧状部分8および9の曲率半径の測定は、図4(b)に示すように、側面視において、CCDカメラや画像測定器を用いて測定することができる。
また、第二切刃52は、下面3に対する高さが最も低い谷部52lと、下面3に対する高さが最も高い頂部52hと、を有している。そして、本実施形態においては、谷部52lが、第二切刃52の中央部よりもドリルホルダ11の軸線側に位置している。
谷部52lは、下面3に略垂直な方向における下面3と第二切刃52との距離が最小となる切刃部分である。また、頂部52hは、下面に略垂直な方向における下面3と第二切刃52との距離が最大となる切刃部分である。谷部52lおよび頂部52hは、いずれも、点であっても幅を有する直線部分であってもよい。
また、第二切刃52の中央部とは、インサートを装着した状態での先端視において、第二切刃の両端部52aと52bとの距離の中点をいう。図4(b)では、52mが、第二切刃52の中央部となる。
谷部52lが、第二切刃52の中央部52mよりもドリルホルダ11の軸線側に位置することにより、頂部52hと谷部52lとの差であるδ52を一定にした場合、R1がより小さくなり得る。これにより、切りくずの内周側端部が破れやすくなる。そのため、切りくずの長さ方向における分断が生じやすくなる。その結果、更なる切りくず排出性の向上が図れる。谷部52lは、例えば、第二切刃52の幅を30:70〜45:55の比で分割する位置に配置されることが好ましい。
さらに、上面2は、第二切刃52に沿って第二ブレーカ溝7を有している。第二ブレーカ溝7は、凹状をなす。そして、第二ブレーカ溝7の幅は、第二切刃52の谷部52lに対応する位置において最も広くなっている。すなわち、図4(a)に示すように、谷部52lに対応する第二ブレーカ溝7の幅W52lが最も大きい。例えば、W52lは、第二切刃52の両端側に位置する外周側端部52a、交差部52cに対応する第二ブレーカ溝7の幅W52a、W52cよりも大きい。つまり、W52l>W52a、W52cを満たす。なお、ここでいう第二ブレーカ溝7の幅Wとは、切りくずのカール作用に寄与する溝部分の幅のことである。例えば、図5(a)乃至(c)に示すように、ランドを有する場合は、第二切刃52に対して垂直なインサート断面において、ランドのインサート内方側端部から、第二一ブレーカ溝7よりも内方に位置する上面(平坦面)までの距離が第二ブレーカ溝の幅となる。具体的には、前記距離のうち、下面に平行な寸法として測定できる。また、ランドを有さず第二切刃52に連続して第二ブレーカ溝7が形成される場合は、前記インサート断面において、切刃から、第二ブレーカ溝7よりも内方に位置する上面までの距離が第二ブレーカ溝7の幅となる。この場合も、上述と同様にして、第二ブレーカ溝7の幅を測定することができる。
第二ブレーカ溝7の幅が、第二切刃52の谷部52lに対応する位置において最も広くすることにより、切りくずの幅方向における両端側部分が、略中央部分よりも先に第二ブレーカ溝7に接触することができる。これにより、第二切刃52で生成された断面形状が略凹状をなす切りくずを、安定して第二ブレーカ溝7の両端側部分で2点支持しながらカールさせることができる。そのため、略中央部分で局所的に切削抵抗が増大することを抑制することができる。その結果、切りくずの排出方向を安定させることができるとともに、切りくずの幅方向の略中央部分が第二ブレーカ溝7に溶着することを抑制することができる。
第二ブレーカ溝7の幅W52lとしては、1〜5mm程度、好ましくは1〜3.5mmである。また、第二ブレーカ溝7の幅W52aとしては、0.5〜2mm程度、好ましくは0.5〜1.5mmである。また、W52cとしては、1〜3mm程度、好ましくは1〜2mmである。W52lとW52aとW52cがこのような値を有するとともに、上述した関係式を満たすことが好適である。
さらに、第二ブレーカ溝7の深さは、第二切刃52の谷部52lに対応する位置において、最も深くなっている。すなわち、図5(a)乃至(c)に示すように、谷部52lに対応する第二ブレーカ溝7の深さD52lが、他の切刃部分に対応する第二ブレーカ溝7の深さよりも大きい。例えば、D52lは、第二切刃52の両端側に位置する外周側端部52a、交差部52cに対応する第二ブレーカ溝7の深さD52a、D52cよりも大きい。つまり、D52l>D52a、D52cを満たす。第二ブレーカ溝7の深さDとは、上述の幅Wと同様に、切りくずのカール作用に寄与する溝部分の深さのことであり、例えば、図5(a)乃至(c)に示すように、第二ブレーカ溝7の深さは、下面3に対して略垂直な方向における第二切刃52からの第二ブレーカ溝7の深さDとして測定できる。すなわち、第二切刃52に垂直な断面において、下面3に対して垂直な方向における第二切刃52と第二ブレーカ溝7の底面との距離を、第二ブレーカ溝7の深さとする。
このような構成により、第二切刃521で生成された断面形状が凹状の切りくずの略中央部分が第二ブレーカ溝7の表面に強く衝突して第二ブレーカ溝7に溶着することを抑制することができる。
第二ブレーカ溝7の深さD52lとしては、0.2〜0.5mm程度、好ましくは0.3〜0.4mmである。また、第二ブレーカ溝7の深さD52aとしては、0.05〜0.3mm程度、好ましくは0.1〜0.2mmである。また、D52cとしては、0.05〜0.3mm程度、好ましくは0.1〜0.2mmである。D52lとD52aとD52cがこのような値を有するとともに、上述した関係式を満たすことが好適である。
なお、本実施形態に係る第二ブレーカ溝7は、幅Wおよび深さDのいずれも上記関係を満たす形態を例示したが、これに限らない。第二ブレーカ溝7の幅Wまたは深さDのいずれか一方のみが上記関係を満たすものであってもよい。
例えば、本実施形態においては、第二切刃52の谷部52lは、側面視で、第二切刃52の曲線状部分のある1点であるが、第二切刃の谷部はこれに限らない。第二切刃の谷部は、一定の幅を有した領域であっても良い。つまり、第二切刃の谷部が、側面視で、第二切刃のうち直線状で且つ下面3に略平行な部分に位置する形態であっても良い。
このような形態の場合、第二ブレーカ溝の幅や深さが最も大きい部分は、この一定の幅を有する第二切刃の谷部の少なくとも一部に対応していれば良く、第二切刃の谷部の全長に沿う部分すべてにおいて、溝の幅または深さが最も大きくなるよう形成される必要はない。
なお、谷部52lが一定の幅を有する直線状部分である場合は、δ52をより小さくすることができる。すなわち、第二切刃52のすくい角を一定とした場合、インサート1の上面を大きく掘り下げる必要がない。そのため、谷部52lが直線状部分ではない場合に比べて第二ブレーカ溝7の幅がより狭い状態でも、優れた切りくず排出性を発揮させることができる。
一方、谷部52lが曲線状部分のある一点である場合は、凹状である切りくずの断面が、よりU字形に近くなる。そのため、切りくずが第二ブレーカ溝7に沿ってより安定して排出される。谷部521が曲線状部分の場合としては、R1、R2よりも大きい曲率半径を有する円弧形状に谷部521がある場合が好ましい。
また、本実施形態においては、上面2は、第二ブレーカ溝7の内方に凸部14を有している。凸部14は、第二切刃52よりも高位にある。すなわち、図5(b)に示すように、凸部14の下面3から凸部14の頂部までの下面3に対して略垂直な方向における長さをH14とすると、H14>Haを満たす。このような構成により、切りくずを安定してカールさせることができる。
なお、凸部14の頂部とは、凸部14のうち、下面3に対して略垂直な方向における最も高い点または面をいう。
さらに、凸部14は、第一切刃51に接続する上面2よりも高位にある。すなわち、凸部14は、上面2のうち第一切刃51に対応する部分に対して、上方に突出するよう形成されている。
なお、本実施形態においては、図5(d)に示すように、上面2のうち第一切刃51に対応する部分は、第一切刃51に沿って内方に向かうにつれて低位に位置する傾斜面15と、該傾斜面15の内方に位置する平坦面16と、を有している。該平坦面16は、第二切刃52に対応する第二ブレーカ溝7と凸部14と隣接している。凸部14は、この隣接する平坦面16よりも高位にある。
なお、本実施形態においては、図6に示すように、第一切刃51に接続する上面のうち第二切刃52の頂部52hに隣接する領域に、他の領域より高位に位置する補強部17が形成されている。該補強部17は、インサート1が内刃インサート1Aとしてホルダ11に装着された時に、ドリルホルダ11の回転中心軸線L側に位置する。すなわち、補強部17は、内刃の回転中心軸線L側に位置する。内刃のドリルホルダ11の回転中心軸線側は、ドリルの加工形態上、切削速度はほぼゼロであり、被削材に押し付けられる部分である。したがって、内刃の回転中心軸線L側は、切削加工時に非常に大きな負荷がかかり欠損しやすい部分である。一方、内刃の回転中心軸線L側は、加工精度に大きな影響を及ぼす内刃の芯高さを規定する上で、重要な部分である。本実施形態においては、補強部17を有しているため、内刃の回転中心軸線L側の欠損を抑制できるため、高い加工精度を発揮することができる。
<切削方法>
次に、本実施形態のインサート1を用いて切削加工を行った際の切りくず排出機構について、詳細に説明する。
最初に、第二切刃52が被削材の表面に接触して、切削加工が開始され、第二切刃52によって、断面形状が略凹状をなす切りくずが生成される。該切りくずは、第二切刃52に連続して設けられた上面(すくい面)を擦過する。切りくずは、すくい面と接触しながら、カールされる。本実施形態においては、第二切刃52に沿って形成された第二ブレーカ溝7によって、切りくずは、安定してカールされやすい。
次に、第二ブレーカ溝7に沿ってカールされた切りくずは、カールされた状態で排出方向に進行する。そして、ある切りくず長さまで到達すると、反転され、すくい面を正面視して断面形状が略凸状となる。この反転した切りくずは、進行方向前方に位置する被削材の加工壁面に接触して、折り曲げられる。このとき、切りくずの被削材の加工壁面と最初に接触する部分は、ドリルの加工形態上、回転速度が速く、被削材の加工壁面に最も近い位置である切りくずの外周側である。したがって、切りくずの折り曲げの起点は、切りくずの外周側となり、外周側から折り曲げが生じる。そのため、断面形状が一直線である切りくずが折り曲げられる場合と異なり、切りくずの折り曲げ部には、起点から遠ざかるにつれてより大きな引張応力が発生することとなり、内周側により大きな引張応力が作用する。その結果、切りくずの内周側端部が伸びやすく、場合によっては、切りくずの折り曲げ部Tにおける内周側端部に切れ目が生じ、破れ得る。
その後、図7(b)に示すように、折り曲げられた切りくず部分Iは、切りくずの折り曲げ部Tを境にして排出方向前方に位置する切りくず部分Iと、排出方向の後方に位置する切りくず部分IIとが、互いに背中合わせに接触する。すなわち、断面形状が略凹状の切りくず部分IとIIとが、凹となる面が互いに反対の方向を向いた状態で接触する。このとき、本実施形態においては、切りくず部分IおよびIIは、いずれも曲線状部分を有するため、切りくず部分IとIIとが接触する確立が高く、切りくず部分IおよびIIの接触が安定して生じるようになる。そして、新たに生成された切りくずも、上述した通り、外周側が先に被削材の加工壁面に接触するため、切削加工が進むにつれて、切りくず部分I、IIの外周側が互いに近づく方向に力が作用する。これによって、切りくずの折り曲げ部Tの内周側端部に、更なる引張応力が発生する。つまり、切りくず部分I、IIの押し合いによって、切りくずの内周側端部に更なる引張応力が発生する。その結果、切りくずの内周側端部がより伸びやすく、切れ目が生じやすい、または破れやすくなる。
その後、切削加工が続くにつれて、このような切りくずの折り曲がりが繰り返される。すなわち、(1)切りくずがある長さを有するまでカールされ、カールされた切りくずが被削材の加工壁面に接触して折れ曲げられる、(2)折り曲げられた切りくずが、折り曲げ部Tの前後に位置する切りくず部分I、IIの押し合いで更に生じた引張応力によって、より一層引っ張られる、といった(1)(2)の工程が(1)→(2)→(1)→(2)・・・と繰り返される。このような工程で得られた切りくずは、図7(b)に示すように、切りくずの長さ方向において、略等間隔で折り曲げられた切りくずとなる。具体的には、切りくずのミクロな形状が、蛇腹状となる。
また、本実施形態においては、図7(a)に示すように、折り曲げ部Tの内周側端部に切れ目が生じて破れるため、切りくずのマクロな形状は、ほぼ真っ直ぐに伸びた形状をなす。
このようにマクロな形状がほぼ真っ直ぐに伸びた形状である切りくずは、切りくず排出方向が安定し、インサートポケットに連通して設けられたフルート内をスムーズに通過することができる。すなわち、このような切りくずは、本実施形態のようにねじれた形状をなすフルートに沿ってスムーズに移動することができる。その結果、切りくずがドリルホルダ11に絡み付くことを抑制できる。また、ねじれ形状をなすフルートの内壁面との接触や、被削材の表面から出た際の遠心力等をきっかけにして、このようなマクロな形状がほぼ真っ直ぐに伸びた切りくずは、切りくずの長さ方向において分断されやすくなる。その結果、切りくず排出性の向上が更に図れる。このような切りくず排出性の向上は、特に延性に富む被削材、例えば、ステンレス鋼等の被削材の切削加工においても、好適に得られる。
なお、被削材の種類によっては、前記起点から内周側に向かうにつれて発生する引張応力が大きく、折り曲げ部Tの内周側端部は、伸びて折り曲げられるだけでなく、破れる。このように内周側端部が破れた切りくずは、その形状をフルートに沿ったものにしやすい。その結果、切りくずとフルートの内壁面との抵抗がより小さくなり、切りくず排出性が更に高まる。なお、切りくずの内周側端部とは、切りくずが生成された際にドリルホルダ11の回転中心軸線L側に位置する端部のことである。
また、このような内周側端部が破れた切りくずは、フルートの内壁面との接触またはドリル1の外方へ放り出された際の遠心力等により、切りくずの長さ方向において、容易に分断される。そのため、切りくずがフルート内で詰まったり、ドリルホルダ11に絡み付いたりすることを抑制することができる。その結果、切りくず排出性がより一層高まる。
(第二の実施形態)
以下、本発明に係る第二の実施形態によるインサート1’について、図8(a)乃至(c)を用いて、詳細に説明する。なお、第一の実施形態のインサート1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態のインサート1’は、インサート1と同様、第一インサートおよび第二インサートのいずれとしても使用できるように、内刃となる第一切刃51と、外刃となる第二切刃52との両方を有している。
本実施形態の第一切刃51は、側面視で凹状をなし且つ少なくとも一部が曲線状である。このような構成により、第一切刃51で生成された断面形状が凹状である切りくずの径を、小さくすることができる。すなわち、第一切刃51は、外刃として機能する第二切刃52と異なり、切削加工時に穴底面に押し付けられるように切削を行う内刃として機能する。そのため、第一切刃51によって生成される切りくずの形状は、蛇腹状をなす第二切刃52で生成される切りくず形状と異なり、螺旋状をなす。このような特徴的な切りくず形状であっても、スムーズにカールさせ、切りくず排出方向が安定する。その結果、切りくず排出性が更に向上し、仕上げ面精度および加工面精度が高まる。
また、第一切刃51は、第二切刃52と同様、下面3に対する高さが最も低い谷部51lと、下面3に対する高さが最も高い頂部51hと、を有している。ここでいう谷部51lおよび頂部51hは、第二切刃52の谷部52lおよび頂部52hと、同様に規定できる。
本実施形態においては、第一切刃51の谷部51lと頂部51hとの厚み方向における差δ52が、第二切刃52の谷部52lと頂部51hとの厚み方向における差δ52よりも小さい。
このような構成により、第一切刃51および第二切刃52で生成された切りくずをそれぞれ安定してカールさせ折り曲げることができる。そのため、第一切刃51で生成された切りくず形状は安定して螺旋状となり、第二切刃52で生成された切りくず形状は安定して蛇腹状となる。すなわち、第一切刃51および第二切刃52が、各々、切りくずの生成過程が異なる内刃、外刃に好適な形状をなすため、優れた切りくず排出性を発揮させることができる。
このように第一切刃51および第二切刃52ともに、側面視で凹状をなし且つ少なくとも一部が曲線状をなすインサート1’は、延性に富む被削材の切削加工においても、優れた切りくず排出性を発揮することができる。
なお、本実施形態においては、第一切刃51および第二切刃52のいずれもが、上述の通り、曲線状部分を有する形態を例示したが、これに限らず、第一切刃51のみが、側面視において、曲線状部分を有する形態であっても構わない。
また、第一および第二の実施形態においては、第一切刃51および第二切刃52がいずれも曲線状部分のみからなる場合を例示したが、これに限られない。各切刃は、中央部分に直線状部分を有したものであっても構わない。また、各切刃は、両端側の少なくとも一方に直線状部分を有したものであっても構わない。すなわち、本発明に係るインサートの実施形態においては、第一切刃は、生成される切りくずの断面形状が略凹状となるよう、略凹状をなすとともに少なくとも一部に曲線状部分を有していればよい。
(第三の実施形態)
以下、本発明に係る第三の実施形態によるインサート1”について、図9乃至図11を用いて、詳細に説明する。なお、第一の実施形態のインサート1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態のインサート1”は、インサート1と同様、内刃となる第一切刃51と、外刃となる第二切刃52との両方を有している。
本実施形態のインサート1”において、上面2は、第一、第二の実施形態のインサート1と異なり、凸部14を有していない。すなわち、図10(a)乃至(c)および図11(b)に示すように、第二ブレーカ溝7の内方に位置する上面2部分は、第一切刃51に接続する上面2部分と段差を介さずに接続されている。つまり、第二切刃52に対応する上面2部分と第一切刃51に対応する上面2部分との境界がなく、上面2の内方部分が1つの面で構成されている。このような形態においては、インサート1”を内刃インサートとして使用した場合に、第一切刃51によって生成された切りくずが、同一面で構成された上面2部分をスムーズに流れることができる。そのため、切りくず排出性の向上が図れる。
また、このように上記同一面を有することで、サイズの小さいインサートであっても、第二ブレーカ溝7の内方に上面部分を確保しつつ、第二ブレーカ溝7の幅を広く確保することができる。したがって、第二切刃52で生成された切りくずが、長さ方向において、長距離に渡って第二ブレーカ溝7と接触することができる。そのため、切りくず排出性の向上が更に図れる。
また、第二ブレーカ溝7の内方に上面部分を設けることで、貫通穴6の開口部周縁部付近の強度を大きくすることができる。すなわち、第二ブレーカ溝7の上り傾斜面が貫通穴6の外周縁部に接続することで、貫通穴6の開口部周縁と第二ブレーカ溝7との交差部分の断面が鋭角となり、貫通穴6の開口部周縁の強度が低下してしまうことを抑制できる。その結果、貫通穴6の開口部周縁が欠損してしまうことを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、前記同一面は、図10(a)乃至(c)に示すように、下面3と略平行である。
また、本実施形態において、図9(b)に示すように、第二切刃52の頂部52hは、第二ブレーカ溝7の内方に位置する上面2部分よりも高位にある。
また、図11(d)に示すように、ホルダ11の回転中心軸線Lに略垂直な断面において、第二ブレーカ溝7は、凹状である。そして、この図11(d)に示す断面図において、第二ブレーカ溝7の頂部52h側に位置する領域は、中央部71と、該中央部71に対して頂部51h側に位置する端部72を有している。端部72の傾斜角度θ72は、中央部71の傾斜角度θ71より大きい(θ72>θ71)。
ここで、中央部71の傾斜角度および端部72の傾斜角度は、下面3に対する上記断面図における各部の傾斜角度θ71、θ72である。各部が曲面で構成されている場合は、頂部52h側の端部における接線の傾斜角度とする。
なお、ここでいう上記断面図は、インサート1がホルダ11に装着された際に、第二ブレーカ溝7を通り且つ下面3に対して垂直な断面図である。本実施形態においては、図11(a)のF3−F3断面図となる。
本実施形態においては、第二ブレーカ溝7がこのような端部72を有することにより、第二切刃52で生成された切りくずの外周側が該端部72によって、カール作用を大きく受ける。したがって、第二切刃52で生成された切りくずの断面形状をより一層安定して凹状にすることができる。
また、この傾斜角度がより大きい端部72は、インサート1が外刃インサート1Bとしてホルダ11に装着された時に、ホルダ11の外周側に位置する。そのため、第二切刃52で生成された切りくずは、切りくずの内周側を軸とする螺旋状に形成されやすくなる。すなわち、切りくずの外周側が、より内周側に向かって排出されるため、切りくずの形状が安定した螺旋状をなす。これにより、第二切刃52で生成された切りくずがねじれ形状をなすフルートに詰まることを抑制する効果が高まる。
また、本実施形態においては、上面視で端部72の幅がほぼ一定である。このような構成により、高位に位置する補強部17と隣接する端部72の傾斜角度を、第二切刃52から内方に向かうにつれて大きく変化することを抑制できる。したがって、端部72において局所的に大きな負荷がかかることを抑制することができる。その結果、切りくずが詰まることを抑制することができ、切りくず排出性の向上が更に高まる。
<被削加工物の製造方法>
最後に、本発明に係る被削加工物の製造方法の一実施例について説明する。
本実施形態に係る被削材の切削方法は、以下の(i)〜(iii)の工程を有している。
(i)被削材および上述した本実施形態のドリル1のうち、少なくともいずれか一方を回転させて被削材に内刃インサート1Aおよび外刃インサート1Bの切刃5を各々近接させる工程
(ii)切刃5を被削材の表面に接触させて被削材を切削する工程
(iii)切刃5を被削材から離間させる工程
本実施形態の(i)の具体的な工程は、被削材を静置した状態で、ドリル1を回転させて被削材に内刃インサート1Aおよび外刃インサート1Bの切刃5を近接させる工程である。具体的には、内刃インサート1Aにおいては、第一切刃51を被削材に近接させる。外刃インサート1Bにおいては、第二切刃52を被削材に近接させる。
このような本実施形態の切削方法は、上述した優れた切りくず排出性を有したドリル10を用いて加工されるため、切削加工中に、切りくずがドリルホルダ11に絡み付くことを抑制できる。そのため、絡みついた切りくずが、切りくずの排出通路となるフルートを塞いでしまい、切りくずの排出を妨げることを抑制できる。これにより、切りくずが詰まってしまい被削材の加工壁面を傷つけることを抑制することができる。その結果、仕上げ面精度の高い切削加工を実現することができる。
以上、本発明にかかるいくつかの実施形態について示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更や改良したものにも適用できることは言うまでもない。

Claims (11)

  1. 先端部において、第一インサートポケットと、該第一インサートポケットより外周側に形成される第二インサートポケットと、を有する略柱状のドリルホルダと、
    前記第一インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第一切刃を有する第一インサートと、
    前記第二インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第二切刃を有する第二インサートと、
    を備えるドリルであって、
    前記第一インサートポケットは、前記ドリルホルダの回転中心軸線を通過するように配置されており、
    前記第二切刃は、前記ドリルホルダの先端側からみて全体が凹状をなし、且つ少なくとも一部が曲線状となるように形成されており、前記ドリルホルダの先端視で、少なくとも2つの円弧状部分を有しているとともに、前記ドリルホルダの回転中心軸線側に位置する円弧状部分の曲率半径R1が、前記ドリルホルダの外周側に位置する円弧状部分の曲率半径R2よりも小さい、ドリル。
  2. 前記第二切刃は、前記2つの円弧状部分の間に直線状部分を有する、請求項に記載のドリル。
  3. 先端部において、第一インサートポケットと、該第一インサートポケットより外周側に形成される第二インサートポケットと、を有する略柱状のドリルホルダと、
    前記第一インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第一切刃を有する第一インサートと、
    前記第二インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第二切刃を有する第二インサートと、
    を備えるドリルであって、
    前記第一インサートポケットは、前記ドリルホルダの回転中心軸線を通過するように配置されており、
    前記第二切刃は、前記ドリルホルダの先端側からみて全体が凹状をなし、且つ少なくとも一部が曲線状となるように形成されており、
    前記第二切刃の最も下面側に位置する谷部が、前記第二切刃の中央部よりも前記ドリルホルダの回転中心軸線側に位置しており、
    前記第二インサートの上面は、前記第二切刃に沿って形成された第二ブレーカ溝を有し、該第二ブレーカ溝の幅は、前記第二切刃の谷部に対応する位置において最も広くなっている、ドリル。
  4. 先端部において、第一インサートポケットと、該第一インサートポケットより外周側に形成される第二インサートポケットと、を有する略柱状のドリルホルダと、
    前記第一インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第一切刃を有する第一インサートと、
    前記第二インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第二切刃を有する第二インサートと、
    を備えるドリルであって、
    前記第一インサートポケットは、前記ドリルホルダの回転中心軸線を通過するように配置されており、
    前記第二切刃は、前記ドリルホルダの先端側からみて全体が凹状をなし、且つ少なくとも一部が曲線状となるように形成されており、
    前記第二切刃の最も下面側に位置する谷部が、前記第二切刃の中央部よりも前記ドリルホルダの回転中心軸線側に位置しており、
    前記第二インサートの上面は、前記第二切刃に沿って形成された第二ブレーカ溝を有し、該第二ブレーカ溝の深さは、前記第二切刃の谷部に対応する位置において最も深くなっている、ドリル。
  5. 先端部において、第一インサートポケットと、該第一インサートポケットより外周側に形成される第二インサートポケットと、を有する略柱状のドリルホルダと、
    前記第一インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第一切刃を有する第一インサートと、
    前記第二インサートポケットに装着されるとともに、上面と側面との交差部に第二切刃を有する第二インサートと、
    を備えるドリルであって、
    前記第一インサートポケットは、前記ドリルホルダの回転中心軸線を通過するように配置されており、
    前記第一切刃は、前記ドリルホルダの先端側からみて凹状をなし且つ少なくとも一部が曲線状であって、
    前記第二切刃は、前記ドリルホルダの先端側からみて全体が凹状をなし、且つ少なくとも一部が曲線状となるように形成されており、
    前記第一切刃および前記第二切刃は、それぞれ、前記下面から最も離間した頂部と最も前記下面側に位置する谷部とを有し、
    前記第一切刃の前記頂部と前記谷部との厚み方向における差は、前記第二切刃の前記頂部と前記谷部との厚み方向における差よりも小さい、ドリル。
  6. 前記第二切刃は、前記第一切刃の回転軌跡と交差する交差部を有し、
    前記交差部は、前記第二切刃の外周側端部よりも下面側に位置している請求項1乃至5のいずれかに記載のドリル。
  7. ドリルホルダに装着されて使用される切削インサートであって、
    上面と側面との交差部に切刃を有し、
    前記切刃は、前記ドリルホルダ装着時に前記ドリルホルダの外周側に位置するとともに、側面視で全体が凹状をなし且つ少なくとも一部が曲線状である第二切刃を含み、
    前記第二切刃は、側面視で、少なくとも2つの円弧状部分を有しているとともに、前記ドリルホルダの回転中心軸線側に位置する円弧状部分の曲率半径R1が、前記ドリルホルダの外周側に位置する円弧状部分の曲率半径R2よりも小さい、切削インサート。
  8. ドリルホルダに装着されて使用される切削インサートであって、
    上面と側面との交差部に切刃を有し、
    前記切刃は、前記ドリルホルダ装着時に前記ドリルホルダの外周側に位置するとともに、側面視で全体が凹状をなし且つ少なくとも一部が曲線状である第二切刃を含み、
    前記上面は、前記第二切刃に沿って形成された第二ブレーカ溝を有し、該第二ブレーカ溝の幅は、前記第二切刃の谷部に対応する位置において最も広くなっている、切削インサート。
  9. ドリルホルダに装着されて使用される切削インサートであって、
    上面と側面との交差部に切刃を有し、
    前記切刃は、前記ドリルホルダ装着時に前記ドリルホルダの外周側に位置するとともに、側面視で全体が凹状をなし且つ少なくとも一部が曲線状である第二切刃を含み、
    前記上面は、前記第二切刃に沿って形成された第二ブレーカ溝を有し、該第二ブレーカ溝の深さは、前記第二切刃の谷部に対応する位置において最も深くなっている、切削インサート。
  10. 前記上面は、前記第二ブレーカ溝の内方に前記第二切刃よりも高位に位置する凸部を有している請求項8または9に記載の切削インサート。
  11. 被削材および請求項1乃至のいずれかに記載のドリルのうち少なくともいずれか一方を回転させて前記被削材に前記インサートの切刃を各々近接させる工程と、
    前記切刃を前記被削材の表面に接触させて前記被削材を切削する工程と、
    前記切刃を前記被削材から離間させる工程と、
    を包含する、被削加工物の製造方法。
JP2010513080A 2008-05-23 2009-05-25 ドリルおよび切削インサート並びに被削加工物の製造方法 Active JP5374502B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010513080A JP5374502B2 (ja) 2008-05-23 2009-05-25 ドリルおよび切削インサート並びに被削加工物の製造方法

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008135667 2008-05-23
JP2008135667 2008-05-23
JP2008194981 2008-07-29
JP2008194981 2008-07-29
JP2010513080A JP5374502B2 (ja) 2008-05-23 2009-05-25 ドリルおよび切削インサート並びに被削加工物の製造方法
PCT/JP2009/059544 WO2009142323A1 (ja) 2008-05-23 2009-05-25 ドリルおよび切削インサート並びに被削加工物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009142323A1 JPWO2009142323A1 (ja) 2011-09-29
JP5374502B2 true JP5374502B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=41340247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010513080A Active JP5374502B2 (ja) 2008-05-23 2009-05-25 ドリルおよび切削インサート並びに被削加工物の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8840346B2 (ja)
EP (1) EP2298477B1 (ja)
JP (1) JP5374502B2 (ja)
CN (1) CN102026755B (ja)
WO (1) WO2009142323A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5060614B2 (ja) * 2008-02-27 2012-10-31 京セラ株式会社 ドリル用切削インサートおよびドリル、並びにそれを用いた切削方法
CN102649182A (zh) * 2011-12-01 2012-08-29 贵州西南工具(集团)有限公司 增强球头立铣刀排屑能力的方法及不等槽深球头立铣刀
WO2014046260A1 (ja) * 2012-09-20 2014-03-27 株式会社タンガロイ 切削インサートおよび刃先交換式回転切削工具
JP6287197B2 (ja) * 2013-12-26 2018-03-07 三菱マテリアル株式会社 ドリル用インサートおよび刃先交換式ドリル
CN105980089B (zh) * 2014-02-26 2018-06-12 京瓷株式会社 切削镶刀、切削工具以及切削加工物的制造方法
US10259050B2 (en) * 2014-07-29 2019-04-16 Kyocera Corporation Drill and method of manufacturing machined product using the same
JP6652496B2 (ja) * 2014-10-24 2020-02-26 京セラ株式会社 ドリルおよびそれを用いた切削加工物の製造方法
CN107206515A (zh) * 2015-01-29 2017-09-26 京瓷株式会社 切削工具以及切削加工物的制造方法
CN107249796B (zh) * 2015-02-26 2019-10-01 京瓷株式会社 镶刀、钻头以及使用该钻头的切削加工物的制造方法
WO2016152376A1 (ja) * 2015-03-23 2016-09-29 京セラ株式会社 インサート、ドリル及びそれを用いた切削加工物の製造方法
US10632540B2 (en) 2015-11-09 2020-04-28 Kyocera Corporation Cutting insert, cutting tool, and method of manufacturing machined product
CN110198800B (zh) * 2017-01-30 2020-11-27 京瓷株式会社 切削刀片、钻头及使用该钻头的切削加工物的制造方法
KR102386942B1 (ko) * 2017-08-23 2022-04-14 대구텍 유한책임회사 드릴용 절삭 인서트
JP6551757B2 (ja) * 2017-12-13 2019-07-31 株式会社タンガロイ 後挽き加工用の切削インサート

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5859513U (ja) * 1981-10-15 1983-04-22 住友電気工業株式会社 孔明け工具
JPS60114407A (ja) * 1983-11-24 1985-06-20 Sumitomo Electric Ind Ltd ドリル
JPH1029108A (ja) * 1996-07-11 1998-02-03 Toshiba Tungaloy Co Ltd スローアウェイ式ドリルおよびドリル用チップ
JP2000202703A (ja) * 1999-01-12 2000-07-25 Mitsubishi Materials Corp スロ―アウェイチップおよび該スロ―アウェイチップを装着したスロ―アウェイ式穴あけ工具
JP2004114269A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Kyocera Corp スローアウェイエンドミル及びそれに用いるスローアウェイチップ
EP1902799A2 (en) * 2006-09-25 2008-03-26 Sandvik Intellectual Property AB A tool for chip removing machining and a cutting insert therefor

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE349758B (ja) 1971-10-27 1972-10-09 Sandvik Ab
JPS5367186U (ja) 1976-11-09 1978-06-06
JPS5859513A (ja) 1981-10-01 1983-04-08 昭和電線電纜株式会社 電力ケ−ブルの冷却方法
AU574709B2 (en) 1983-08-29 1988-07-14 Gte Valeron Corp. Chip control cutting insert
US5967710A (en) * 1994-12-10 1999-10-19 Kennametal Hertel Ag Werkzeuge + Hartstoffe Drilling tool for drilling in solid metal
DE19736282A1 (de) * 1996-08-23 1998-02-26 Widia Gmbh Schneideinsatz zum Bohren und Bohrwerkzeug
DE19727170A1 (de) * 1997-06-26 1999-01-07 Walter Ag Bohrwerkzeug mit Rechteckplatten
JP4701562B2 (ja) 2001-08-23 2011-06-15 株式会社タンガロイ スローアウェイドリル用の切刃チップ
SE529979C2 (sv) * 2006-01-30 2008-01-22 Sandvik Intellectual Property Borr och borrskär där mynningsytan i skärets hål har en tvärsnittsvis konvexform
DE102006023740B4 (de) * 2006-05-18 2017-05-11 Kennametal Widia Produktions Gmbh & Co. Kg Schneideinsatz und Werkzeug, bestehend aus Werkzeughalter und Schneideinsatz
SE530823C2 (sv) * 2007-01-29 2008-09-16 Sandvik Intellectual Property Vändskärsborr och centrumskär härför
EP2514544B1 (en) * 2007-06-14 2020-09-09 TaeguTec Ltd. Drill body for a drill

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5859513U (ja) * 1981-10-15 1983-04-22 住友電気工業株式会社 孔明け工具
JPS60114407A (ja) * 1983-11-24 1985-06-20 Sumitomo Electric Ind Ltd ドリル
JPH1029108A (ja) * 1996-07-11 1998-02-03 Toshiba Tungaloy Co Ltd スローアウェイ式ドリルおよびドリル用チップ
JP2000202703A (ja) * 1999-01-12 2000-07-25 Mitsubishi Materials Corp スロ―アウェイチップおよび該スロ―アウェイチップを装着したスロ―アウェイ式穴あけ工具
JP2004114269A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Kyocera Corp スローアウェイエンドミル及びそれに用いるスローアウェイチップ
EP1902799A2 (en) * 2006-09-25 2008-03-26 Sandvik Intellectual Property AB A tool for chip removing machining and a cutting insert therefor

Also Published As

Publication number Publication date
US20110044776A1 (en) 2011-02-24
CN102026755A (zh) 2011-04-20
EP2298477B1 (en) 2016-02-10
EP2298477A4 (en) 2011-11-09
CN102026755B (zh) 2014-05-14
EP2298477A1 (en) 2011-03-23
JPWO2009142323A1 (ja) 2011-09-29
US8840346B2 (en) 2014-09-23
WO2009142323A1 (ja) 2009-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5374502B2 (ja) ドリルおよび切削インサート並びに被削加工物の製造方法
JP4897836B2 (ja) ドリル用インサートおよびドリル、並びに被削材の切削方法
JP5406721B2 (ja) ドリル工具用ビット
JP4996698B2 (ja) ドリル用インサート
JP4965667B2 (ja) ドリル
JP5479554B2 (ja) 切削工具およびそれを用いた被削加工物の製造方法
JP5383149B2 (ja) ドリルおよび切削方法
KR20130038238A (ko) 드릴 비트
JP2008137125A (ja) ドリル
US20170326652A1 (en) Drill and method of manufacturing machined product using the same
JPS62188616A (ja) フライス
JP4558884B2 (ja) ドリル用スローアウェイチップおよびドリル
JP4088271B2 (ja) 切削工具
JP4155157B2 (ja) エンドミル
JP6941047B2 (ja) 回転工具及び切削加工物の製造方法
JP2003275913A (ja) ドリル
JP6994166B1 (ja) 切削工具
JP2009202288A (ja) 穴あけ工具
JP2005177891A (ja) ドリル
JP2003285211A (ja) ツイストドリル
JP4608933B2 (ja) ドリル、スローアウェイ式ドリル及びスローアウェイチップ
JP2003117710A (ja) クーラント穴付き穴明け工具
JPH06218611A (ja) ボールエンドミル
JP4954044B2 (ja) ドリル
JP2003094220A (ja) 穴明け工具

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5374502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150