JP5365405B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの吸気装置、特に内燃エンジンの吸気ポートの上流側にエアクリーナを配したエンジンの吸気装置に関する。
車両等に搭載されるエンジンにおいては、その吸気通路の上流側にエアクリーナが配置されており、エアクリーナにより浄化された空気が吸気されるようになっている。また、そのエアクリーナの近傍に配されたエアフローメータにより吸入空気の流量(以下、吸気量という)が検知され、吸気量に応じた運転制御が実行されるようになっている。
この種のエアクリーナを備えたエンジンの吸気装置としては、例えばスロットルチャンバより上流側の吸気通路を上流端側のストレート部および下流端側の蛇腹部を有する弾性ダクトによって形成し、そのダクトの中間部にエアフローメータを配置することで、エンジンの揺れや振動を蛇腹部で吸収するとともに、エアクリーナからダクト内に流入する吸入空気の乱れをストレート部で整流し、エアフローメータの検出精度を確保するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、エアクリーナのエレメントの近傍で吸気通路を折り曲げたりストレート部をエアクリーナケース内に入り込ませたりすることで、エアフローメータより上流側の吸気系における実装スペースの省スペース化を図ったものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平09−209857号公報 特開平05−256216号公報
しかしながら、上述の上流端側のストレート部および下流端側の蛇腹部を有する弾性ダクトを設ける従来のエンジンの吸気装置にあっては、エアクリーナからスロットルチャンバまでのダクトが長くなってしまうため、吸気装置の実装スペースを省スペース化し難いという問題があった。
また、エアクリーナのエレメントの近傍で吸気通路を折り曲げたりストレート部をエアクリーナケース内に入り込ませたりすることで実装スペースの省スペース化を図ったものにあっては、特にエアクリーナエレメント通過後の吸入空気の流れに乱れが生じ易くなり、エアフローメータでの吸気量検知の精度が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、吸気される空気の流れを整流する通路を十分に確保しながらも実装スペースを抑えることができるコンパクトなエンジンの吸気装置を提供するものである。
本発明に係るエンジンの吸気装置は、上記課題を解決するため、エアクリーナケースの内部にエアクリーナエレメントが収納されたエアクリーナと、前記エアクリーナケースにそれぞれ接続され、前記エアクリーナケースと共に前記エアクリーナエレメントより上流側の吸気通路および前記エアクリーナエレメントより下流側の吸気通路をそれぞれ形成する上流側吸気管および下流側吸気管と、を備えたエンジンの吸気装置において、前記上流側の吸気通路が、前記エアクリーナエレメントの外周部の近傍に位置する上流側の側方通路部と、前記上流側の側方通路部から前記エアクリーナエレメントの一面側に向かう上流側の折返し通路部と、を有し、前記下流側の吸気通路が、前記エアクリーナエレメントの前記外周部の近傍に位置する下流側の側方通路部と、前記エアクリーナエレメントの他面側から前記下流側の側方通路部に向かう下流側の折返し通路部と、を有するものである。
この構成により、上流側および下流側の折返し通路部の分だけ吸気方向における吸気装置の全長を短縮できることになり、実装スペースを抑えたコンパクトな吸気装置となる。しかも、エアクリーナエレメントの近傍に位置する下流側の側方通路部等で吸入空気の流れを整流できることから、吸気量検知等に適した整流用の通路長さを十分に確保しながらもコンパクトな吸気装置にできることになる。
また、上流側吸気管の通路断面積を十分に確保することができ、下流側吸気管の設置姿勢の自由度を高めることができ、しかも、吸気装置の外表部の起伏を抑えることができる。
前記挿入管部は、前記エアクリーナケースの内部で前記上流側の吸気通路の中を通っているのがより好ましい。この構成により、エアクリーナエレメントに対して上流側吸気管と下流側吸気管とを同一の側方側に配置しながら、上流側の吸気通路を下流側吸気管の周りに形成することで、上流側の吸気通路の断面積をエアクリーナケースの内部で十分に確保できることになる。
また、前記上流側の折返し通路部は、前記エアクリーナケースと前記エアクリーナエレメントとによって前記エアクリーナケースの内部に形成されているのがよい。この構成により、上流側の折返し通路部をエアクリーナケースとエアクリーナエレメントとの間に容易に形成することができるとともに、上流側の吸気通路の通路断面積を十分に確保でき、吸気装置の構成も簡素化できることになる。なお、上流側の吸気通路のうち側方通路部は、この側方通路部とエアクリーナエレメントの他面側をエアクリーナケースによって仕切る場合には、エアクリーナケースおよびエアクリーナエレメントのうち少なくともエアクリーナケースにより形成することができ、上流側の吸気通路とエアクリーナエレメントの他面側を下流側吸気管によって仕切る場合には、エアクリーナケースおよびエアクリーナエレメントのうち少なくともエアクリーナケースとその挿入管部とにより形成することができる。
前記挿入管部を有するエンジンの吸気装置においては、前記エアクリーナケースに前記下流側吸気管を挿通する挿通穴が形成されるとともに、前記挿入管部が伸縮可能に構成され、前記エアクリーナケースと前記下流側吸気管との間に、前記下流側吸気管の周囲で前記挿通穴を閉塞するシール部材が介装されているのが好ましい。
この構成により、エンジンの揺れや振動が生じるときのエンジンとエアクリーナとの相対位置の変化を吸収できることになる。
また、前記挿入管部が蛇腹部を有し、該蛇腹部が前記下流側の側方通路部を形成しているのがよい。これにより、エンジンの揺れや振動が生じるときのエンジンとエアクリーナとの相対的な姿勢の変化を確実に吸収できることになる。
また、前記シール部材は、前記エアクリーナケースに支持された一端部および前記下流側吸気管に支持された他端部を有する可撓性の筒状体からなるのが好ましい。これによっても、エンジンの揺れや振動が生じるときのエンジンとエアクリーナとの相対的な姿勢の変化を確実に吸収できることになる。なお、シール部材は、例えばかさ状の部材であってもよいし、蛇腹付であってもよい。
上記のいずれのエンジンの吸気装置においても、前記上流側吸気管と前記下流側吸気管とが、前記エアクリーナエレメントに対し同一の側面側に配置されているのが好ましい。この構成によって、コンパクトで簡素な吸気装置となる。
この場合、前記上流側の側方通路部と前記下流側の側方通路部とが、それぞれ前記エアクリーナエレメントに対する吸入空気の通過方向と略平行に延在しているのがより好ましい。これにより、整流可能な区間で両側方通路部を略一定の断面積および断面形状にし、圧力損失を抑えた吸入空気の流れを形成することができる。
本発明によれば、吸気される空気の流れを整流する通路を十分に確保しながらも実装スペースを抑えることができるコンパクトなエンジンの吸気装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの吸気装置の模式平面断面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 図1のIV−IV矢視断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンの吸気装置におけるエアクリーナエレメントおよび下流側吸気管をユニット化した態様を示すその模式断面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンの吸気装置におけるシール部材の近傍の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジンの吸気装置におけるシール部材の近傍の外観斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジンの吸気装置におけるシール部材の近傍の拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6は、本発明の第1実施形態に係るエンジンの吸気装置の概略構成を示している。なお、本実施形態は、本発明を車両用のガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)の吸気装置に適用した場合を例示しており、本実施形態のエンジンの吸気装置は、図示しない車両のエンジンコンパートメント内にエンジンと共に収納されている。
まず、その構成について説明する。
図1〜図4に示すように、本実施形態の吸気装置は、エアクリーナケース11の内部にエアクリーナエレメント12が収納されたエアクリーナ10と、エアクリーナケース11に接続され、エアクリーナケース11と共にエアクリーナエレメント12より上流側の吸気通路13を形成する上流側吸気管15と、エアクリーナケース11に接続され、エアクリーナケース11と共にエアクリーナエレメント12より下流側の吸気通路14を形成する下流側吸気管16と、を備えている。
エアクリーナケース11は、図1中の上側を例えば車両前方側に向け、図1中の左右方向を例えば車両左右方向に向けた状態で、図示しない車体側支持部材に支持されている。このエアクリーナケース11は、図4に示すように、例えばプラスチック製の上下の凹状のケース部材11a、11bによって構成されており、エアクリーナエレメント12を交換するときには両ケース部材11a、11bの結合を解除して、エアクリーナケース11の内部を開放できるようになっている。
エアクリーナエレメント12は、エンジンに吸入される空気、すなわち吸入空気中のゴミを捕捉し除去する公知のもので、例えば綿状や不織布状の濾材あるいは蛇腹状に屈曲させた濾紙等からなるフィルタ素材12aを、エアクリーナケース11の内部に着脱可能な外周枠12bによって保持したものである。
上流側の吸気通路13は、エアクリーナケース11の内部に空気を導入する一方、エアクリーナケース11の内部でエアクリーナエレメント12の外周枠12b(外周部)の近傍に位置する上流側の側方通路部13aと、上流側の側方通路部13aを通過する吸入空気の流れ方向に対してエアクリーナエレメント12の一面12c側からエアクリーナエレメント12内に流入する吸入空気の流れ方向が略逆向きになるように、上流側の側方通路部13aからエアクリーナエレメント12の一面12c側に向かって流れが折り返される上流側の折返し通路部13bと、を有している。
下流側の吸気通路14は、エアクリーナエレメント12の外周枠12bの近傍に位置する下流側の側方通路部14aと、エアクリーナエレメント12の他面12d側から流出する吸入空気の流れ方向に対して、下流側の側方通路部14aを通過する吸入空気の流れ方向が略逆向きになるように、エアクリーナエレメント12の他面12d側から下流側の側方通路部14aに向かって流れが折り返される下流側の折返し通路部14bと、を有している。そして、その下流側の吸気通路14は、エンジンの各吸気ポートに連通している。
上流側吸気管15は、エアクリーナケース11と一体に形成されており、クールエアの取込みが容易な方向、例えば車両前方側に向かって上流側の吸気通路13の最上流部となる空気取り込み口13iを開口させるとともに、エアクリーナケース11と一体となってエアクリーナケース11の内部に通じる上流側の吸気通路13を形成している。
また、下流側吸気管16は、エアクリーナケース11の内部に挿入された挿入管部18と、この挿入管部18に連結されるとともにエンジンのスロットルボディ側に連結された連結吸気管19とを有しており、その挿入管部18によって下流側の折返し通路部14bが形成されている。
具体的には、上流側の吸気通路13の上流側の折返し通路部13bは、エアクリーナケース11とエアクリーナエレメント12とによってエアクリーナケース11の内部に形成されており、エアクリーナケース11の内部に挿入された挿入管部18は、エアクリーナケース11の内部で上流側の吸気通路13の中を通っている。
また、図1および図4に示すように、上流側の折返し通路部13bは、エアクリーナケース11の内部の幅Wの全域に及ぶ、すなわち、図4中上下方向でエアクリーナエレメント12の全幅に及ぶ幅広い通路となっており、上流側の吸気通路13の最上流の空気取り込み口13iの開口幅も広く設定できるようになっている。
図2および図3に示すように、エアクリーナケース11は、エアクリーナエレメント12の他面12d側に下流側の折返し通路部14bの一部として形成される空間17と上流側の吸気通路13とを仕切る仕切り壁部11pを有しており、この仕切り壁部11pとエアクリーナエレメント12の他面12dとエアクリーナケース11の外壁部11vとによって空間17が画成されている。また、仕切り壁部11pには空間17と挿入管部18の内部である下流側の折返し通路部14bとを連通させる連通穴11qが形成されており、挿入管部18はその一端部で仕切り壁部11pに支持されている。
もっとも、下流側吸気管16は、図5に示すように、挿入管部18とエアクリーナエレメント12の他面12d側を全体的に覆ってエアクリーナエレメント12の他面12dとの間に空間17を画成するカバー部18cとを一体に構成したものであってもよい。この場合、上流側の吸気通路13とエアクリーナエレメント12の他面12d側の空間17とを仕切るのは挿入管部18およびカバー部18cであるから、仕切り壁部11pは必要でなくなり、上流側の吸気通路13の側方通路部13aの一部が挿入管部18のカバー部18cによって形成されることになる。また、挿入管部18は、カバー部18cを例えばエアクリーナエレメント12の外周枠12bに嵌合させることで、エアクリーナエレメント12と一体的に取り扱い可能なユニットとなり得る。
すなわち、上流側の吸気通路13のうち側方通路部13aは、この側方通路部13aとエアクリーナエレメント12の他面12d側の空間17をエアクリーナケース11の一部で仕切る場合には、エアクリーナケース11およびエアクリーナエレメント12のうち少なくともエアクリーナケース11によって形成することができ、上流側の吸気通路13とエアクリーナエレメント12の他面12d側の空間17を下流側吸気管16によって仕切る場合には、エアクリーナケース11およびエアクリーナエレメント12のうち少なくともエアクリーナケース11とその下流側吸気管16とによって形成することができる。
一方、図1、図2および図6に示すように、エアクリーナケース11には、下流側吸気管16を挿通する挿通穴11hが形成されており、下流側吸気管16の挿入管部18は、下流側の側方通路部14aを形成するとともに伸縮が可能な蛇腹部18bを有している。そして、エアクリーナケース11と下流側吸気管16の挿入管部18との間には、下流側吸気管16の周囲で挿通穴11hを閉塞するシール部材21が介装されている。
このシール部材21は、図6に示すように、エアクリーナケース11に支持された一端部21aおよび下流側吸気管16に支持された他端部21bと、これら一端部21aおよび他端部21bの間で径方向に突出するよう湾曲した中間部21cとを有する可撓性の筒状体であり、例えば薄い樹脂弾性膜もしくはゴム弾性膜からなる。なお、シール部材21は、このようにスカート状に広がるとともに緩やかに湾曲した形状に限らず、例えば中間部21cを蛇腹状にしたものであってもよいし、図6中の下半部で中間部21cを柔軟にして略S字形の断面をなすようにしてもよい。
図1および図4に示すように、上流側吸気管15と下流側吸気管16とは、エアクリーナエレメント12に対し同一の側面側に配置されており、上流側の吸気通路13の一部を構成する上流側の側方通路部13aと下流側の吸気通路14の一部を構成する下流側の側方通路部14aとは、それぞれエアクリーナエレメント12に対する吸入空気の通過方向(図1中の上下方向)と略平行に延在している。ここにいう同一の側面側とは、エアクリーナエレメント12の長手方向の一端側もしくは短手方向の一方側のいずれであってもよい。
なお、下流側吸気管16の挿入管部18は、図1〜図3中ではエアクリーナケース11の内部における下流側の側方通路部14aの略全域にわたる蛇腹部18bを有するものとしたが、挿入管部18は、蛇腹部18bを短くしたり複数に分割したりして円筒状のストレート部を有するようにしたものであってもよく、そのストレート部の下流側にエアフローメータ等の吸気量検知手段を設けることができる。また、各図中では蛇腹部18bの凹凸を誇張して示しているが、その凹凸の吸気方向における幅や径方向の高さは任意であるし、その幅や高さが部分的に大きくなるように変化してもよい。
次に、その作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のエンジンの吸気装置においては、上流側の折返し通路部13bおよび下流側の折返し通路部14bによって吸気の流れがエアクリーナエレメント12を通過する前後で2度折り返されることになり、エアクリーナケース11の内部への吸入空気の流出入方向における吸気通路長さが上流側の折返し通路部13bおよび下流側の折返し通路部14bの分だけ短縮されることになり、吸気方向における吸気装置の全長を短縮できることになる。したがって、実装スペースを抑えたコンパクトな吸気装置となる。
また、エアクリーナエレメント12の近傍に位置する下流側の側方通路部14aや上流側の側方通路部13aが略真直であって、ある程度の長さを有する吸気通路となっていることから、これら側方通路部13a、14aの内部で吸入空気の流れを整流できる。すなわち、これら側方通路部13a、14a、例えば下流側の側方通路部14aによって、吸気量検知に適した整流用の通路長さを十分に確保することができる。
したがって、本実施形態のエンジンの吸気装置では、吸気量検知等に適した整流用の通路長さを十分に確保しながらも、コンパクトなエンジンの吸気装置を提供できることになる。
しかも、本実施形態では、エアクリーナエレメント12を通る空気が大きな空気取込み口13iおよび断面積の広い上流側の吸気通路13を通してエアクリーナエレメント12に達することから、圧力損失を抑えた吸入空気の流れを形成することができる。加えて、上流側の側方通路部13aと下流側の側方通路部14aとが、それぞれエアクリーナエレメント12に対する吸入空気の通過方向と略平行に延在しているので、両側方通路部13a、14aがこれらのストレート部分で略一定の断面積および断面形状となり、一定の整流区間の確保と相俟って、圧力損失を抑えた吸気装置とすることができる。
さらに、本実施形態では、下流側吸気管16が、エアクリーナケース11の内部に挿入された挿入管部18を有し、挿入管部18が、下流側の折返し通路部14bを形成しているので、エアクリーナケース11内に2つのダクトが挿入される場合に比べて、上流側の吸気通路13の断面積をエアクリーナケース11の内部で十分に確保することができる。また、上流側吸気管15と下流側吸気管16との近接部分がエアクリーナケース11に覆われ、吸気装置の外表部に大きな起伏ができずに済む。しかも、上流側吸気管15および下流側吸気管16の設置姿勢の自由度も高いものとなる。
また、本実施形態では、挿入管部18が、エアクリーナケース11の内部で上流側の吸気通路13の中を通っているので、エアクリーナエレメント12に対して上流側吸気管15と下流側吸気管16とを同一の側方側に配置してコンパクトで簡素な吸気装置とすることができる。また、挿入管部18の周囲でエアクリーナケース11の内壁付近にまで上流側の吸気通路13の断面を拡張できるので、上流側の吸気通路13の断面積を十分に確保できる。
加えて、上流側の折返し通路部13bが、エアクリーナケース11とエアクリーナエレメント12とによってエアクリーナケース11の内部に形成されているので、上流側の折返し通路部13bをエアクリーナケース11とエアクリーナエレメント12との間に容易に形成することができるとともに、上流側の吸気通路13の通路断面積を十分に確保することができ、装置構成も簡素化できることになる。
また、エアクリーナケース11に下流側吸気管16を挿通する挿通穴11hが形成されるとともに、挿入管部18が蛇腹部18bにより伸縮可能であり、エアクリーナケース11と下流側吸気管16との間に、下流側吸気管16の周囲で挿通穴11hを閉塞するシール部材21が介装されているので、エンジンの揺れや振動が生じるときのエンジンとエアクリーナ10との相対位置の変化や相対的な姿勢の変化を、下流側吸気管16により確実に吸収できるようにしながら、上流側の吸気通路13をエアクリーナケース11の外部から確実にシールできる。したがって、エアクリーナケース11の外部から上流側の吸気通路13内にエンジンコンパートメント内の熱風が吸入されてしまうようなことが確実に防止される。
さらに、シール部材21が、エアクリーナケース11に支持された一端部21aおよび下流側吸気管16に支持された他端部21bを有する可撓性の筒状体からなるので、エンジンの揺れや振動が生じるときのエンジンとエアクリーナ10との相対的な姿勢の変化をより確実に吸収できることになる。しかも、シール部材21が、挿通穴11hを閉塞するシール機能のみならず、下流側吸気管16の伸縮方向および揺動方向に追従する機能と初期形状への復帰の機能とを併有しているので、下流側吸気管16の挿入管部18の揺動状態や伸縮状態から初期形状への復帰を助長する機能をも発揮することになる。
このように、本実施形態においては、吸気される空気の流れを整流する通路を十分に確保しながらも実装スペースを抑えることができるコンパクトな、しかも、圧力損失を抑えたエンジンの吸気装置を提供することができる。
(第2実施形態)
図7および図8は、本発明の第2実施形態に係るエンジンの吸気装置の要部を示している。なお、本実施形態は、下流側吸気管およびシール部材の構成以外は、上述の第1実施形態と同様の構成を有するものであるので、上述の第1実施形態と同一の構成についてはその符号を用いて、第1実施形態との相違点についてのみ以下に詳述する。
図7および図8に示すように、本実施形態のエンジンの吸気装置においては、エアクリーナケース11の挿通穴11hに挿通された下流側吸気管36を備えており、この下流側吸気管36は、エアクリーナケース11の内部に挿入された一端側部分の形状が第1実施形態の挿入管部18と略同様である挿入管部38と、挿入管部38の他端側部分に一体に装着されたシール部材41とからなる。
すなわち、挿入管部38がエアクリーナケース11の内部で仕切り壁部11pに連結されることで、空間17をその一部とする下流側の吸気通路14が形成されており、この挿入管部38は、下流側の側方通路部14aを形成するとともに伸縮が可能な蛇腹部38bを有し、あるいは、蛇腹部38bの上流側に円筒状のストレート部38aを有している。
シール部材41は、エアクリーナケース11に向かって広がるスカート状をなすとともに挿入管部38の他端側部分に一体に固定された状態で、エアクリーナケース11と下流側吸気管36の挿入管部38との間に介装されることによって、下流側吸気管36の周囲で挿通穴11hを閉塞している。
ここで、シール部材41は、エアクリーナケース11に支持された一端部41aおよび下流側吸気管36に支持された他端部41bと、これら一端部41aおよび他端部41bの間で径方向に凹凸をなす蛇腹状の中間部41cとを有する可撓性の筒状体であり、例えば薄い樹脂弾性膜もしくはゴム弾性膜からなる。
また、下流側吸気管36には、連結吸気管19が嵌入されており、下流側の吸気通路14がエンジンの各吸気ポートに連通している。
本実施形態においても、上流側の折返し通路部13bおよび下流側の折返し通路部14bによって吸気の流れがエアクリーナエレメント12を通過しながらエアクリーナケース11の内部で大きく旋回するよう2度折り返されることになり、エアクリーナケース11の内部への吸入空気の流出入方向における吸気通路長さが上流側の折返し通路部13bおよび下流側の折返し通路部14bの分だけ短縮されることになり、吸気方向における吸気装置の全長を短縮でき、しかも、圧力損失を抑えた吸入空気の流れを形成することができる。また、エアクリーナエレメント12の近傍に位置する下流側の側方通路部14aや上流側の側方通路部13aが略真直であって、ある程度の長さを有する吸気通路となっていることから、両側方通路部13a、14a、例えば下流側の側方通路部14aによって、吸気量検知に適した整流用の通路長さを十分に確保することができる。したがって、本実施形態のエンジンの吸気装置においても、吸気量検知等に適した整流用の通路長さを十分に確保しながらもコンパクトな、しかも圧力損失を抑えたエンジンの吸気装置を提供することができる。
さらに、本実施形態においては、下流側吸気管36が挿入管部38とシール部材41とを一体化した可撓管となっているので、エンジンの揺れや振動が生じるときのエンジンとエアクリーナとの相対位置や相対的な姿勢の変化を確実に吸収できるばかりでなく、下流側吸気管36の組付け作業性やシール部材41の耐久性を向上させることもできる。
なお、上述の各実施形態においては、エアクリーナエレメント12は、図4に示すように略長方形の空気通路形状を有するものとしたが、上流側の折返し通路部13bの必要な通路断面積が確保できる場合には、例えば図4中における上流側の吸気通路13の空気取り込み口13iの開口領域外でエアクリーナエレメント12の一部(例えば図4中の幅w1の範囲内)が挿入管部18に近接していてもよいし、同領域内で挿入管部18を取り囲むようにエアクリーナエレメント12の一部がエアクリーナケース11の内壁面に達するまで同図中の左方側に突出していてもよい。
また、上述の各実施形態においては、挿入管部18、38は蛇腹部18b、38bを有するものとしたが、部分的に関節のように屈曲可能な部分(例えば短い蛇腹部)と伸縮可能に相互に摺動する二重管部分とを有するようなものであってもよい。
さらに、上述の各実施形態においては、上流側の吸気通路13の側方通路部13aと下流側の吸気通路14の側方通路部14aとを、エアクリーナエレメント12の同一の側方側に配置し、それぞれエアクリーナエレメント12に対する吸入空気の通過方向と略平行に向けていたが、上流側の吸気通路13の最上流の空気取り込み口13iの開口位置やその開口の向きは任意であり、上流側の側方通路部13aと下流側の側方通路部14aとが平行でなくともよい。また、必ずしも、上流側の吸気通路13の中に挿入管部18、38が挿入される必要はない。一方、上流側の側方通路部13aと下流側の側方通路部14aの中心軸線が一致するような通路配置も可能である。
以上説明したように、本発明に係るエンジンの吸気装置は、吸気される空気の流れを整流する通路を十分に確保しながらも実装スペースを抑えることができるコンパクトなエンジンの吸気装置を提供することができるという効果を奏するものであり、エンジンの吸気装置、特に内燃エンジンの吸気ポートの上流側にエアクリーナを配したエンジンの吸気装置全般に有用である。
10 エアクリーナ
11 エアクリーナケース
11a、11b ケース部材
11h 挿通穴
11p 仕切り壁部
11q 連通穴
11v 外壁部
12 エアクリーナエレメント
12a フィルタ素材
12b 外周枠(外周部)
12c 一面(エアクリーナエレメントの一面)
12d 他面(エアクリーナエレメントの他面)
13 上流側の吸気通路
13a 上流側の側方通路部
13b 上流側の折返し通路部
13i 空気取り込み口
14 下流側の吸気通路
14a 下流側の側方通路部
14b 下流側の折返し通路部
15 上流側吸気管
16 下流側吸気管
17 空間
18、38 挿入管部
18b、38b 蛇腹部
18c カバー部
19 連結吸気管
21、41 シール部材
21a、41a 一端部
21b、41b 他端部
21c、41c 中間部
36 下流側吸気管
38a ストレート部

Claims (8)

  1. エアクリーナケースの内部にエアクリーナエレメントが収納されたエアクリーナと、
    前記エアクリーナケースにそれぞれ接続され、前記エアクリーナケースと共に前記エアクリーナエレメントより上流側の吸気通路および前記エアクリーナエレメントより下流側の吸気通路をそれぞれ形成する上流側吸気管および下流側吸気管と、を備えたエンジンの吸気装置において、
    前記上流側の吸気通路が、前記エアクリーナエレメントの外周部の近傍に位置する上流側の側方通路部と、前記上流側の側方通路部から前記エアクリーナエレメントの一面側に向かう上流側の折返し通路部と、を有し、
    前記下流側の吸気通路が、前記エアクリーナエレメントの前記外周部の近傍に位置する下流側の側方通路部と、前記エアクリーナエレメントの他面側から前記下流側の側方通路部に向かう下流側の折返し通路部と、を有するとともに
    前記下流側吸気管が、前記エアクリーナケースの内部に挿入された挿入管部を有し、
    前記挿入管部が、前記下流側の折返し通路部を形成していることを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 前記挿入管部が、前記エアクリーナケースの内部で前記上流側の吸気通路の中を通っていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
  3. 前記上流側の折返し通路部が、前記エアクリーナケースと前記エアクリーナエレメントとによって前記エアクリーナケースの内部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの吸気装置。
  4. 前記エアクリーナケースに前記下流側吸気管を挿通する挿通穴が形成されるとともに、
    前記挿入管部が伸縮可能に構成され、
    前記エアクリーナケースと前記下流側吸気管との間に、前記下流側吸気管の周囲で前記挿通穴を閉塞するシール部材が介装されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1の請求項に記載のエンジンの吸気装置。
  5. 前記挿入管部が蛇腹部を有し、該蛇腹部が前記下流側の側方通路部を形成していることを特徴とする請求項4に記載のエンジンの吸気装置。
  6. 前記シール部材が、前記エアクリーナケースに支持された一端部および前記下流側吸気管に支持された他端部を有する可撓性の筒状体からなることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のエンジンの吸気装置。
  7. 前記上流側吸気管と前記下流側吸気管とが、前記エアクリーナエレメントに対し同一の側面側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちいずれか1の請求項に記載のエンジンの吸気装置。
  8. 前記上流側の側方通路部と前記下流側の側方通路部とが、それぞれ前記エアクリーナエレメントに対する吸入空気の通過方向と略平行に延在していることを特徴とする請求項7に記載のエンジンの吸気装置。
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