JP5363771B2 - 含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子 - Google Patents

含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子 Download PDF

Info

Publication number
JP5363771B2
JP5363771B2 JP2008220031A JP2008220031A JP5363771B2 JP 5363771 B2 JP5363771 B2 JP 5363771B2 JP 2008220031 A JP2008220031 A JP 2008220031A JP 2008220031 A JP2008220031 A JP 2008220031A JP 5363771 B2 JP5363771 B2 JP 5363771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
organic thin
thin film
nitrogen
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008220031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009215278A (ja
Inventor
裕隆 家
真司 二谷
芳雄 安蘇
将人 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2008220031A priority Critical patent/JP5363771B2/ja
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to KR1020107014409A priority patent/KR20100099225A/ko
Priority to US12/745,481 priority patent/US8378338B2/en
Priority to EP12176179A priority patent/EP2520572A1/en
Priority to PCT/JP2008/071520 priority patent/WO2009069687A1/ja
Priority to CN200880118465XA priority patent/CN101878207A/zh
Priority to EP08853653A priority patent/EP2223918A4/en
Priority to TW097146130A priority patent/TWI421246B/zh
Publication of JP2009215278A publication Critical patent/JP2009215278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5363771B2 publication Critical patent/JP5363771B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Description

本発明は、含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子に関する。
電子輸送性又はホール輸送性を有する有機材料を含む薄膜は、有機薄膜トランジスタ、有機太陽電池、光センサ等の有機薄膜素子への応用が期待されているが、有機p型半導体(ホール輸送性を示す)に比べ、有機n型半導体(電子輸送性を示す)が得難いことから、有機n型半導体の開発が種々検討されている。
近年、有機n型半導体等の電子輸送性材料として、π共役化合物の電子受容性を増加させた、チオフェン環にフルオロアルキル基を導入した化合物の研究が盛んに行われている(特許文献1)。
一方、分子構造の平面性を向上させるため、架橋した構造を有するポリチオフェンが種々検討されている(特許文献2)。
米国特許出願公開第2004/186266号明細書 特開2004−339516号公報
しかし、上述したような公知の材料であっても、有機n型半導体としての性能が十分であるとは言い難く、さらに電子輸送性が向上した有機n型半導体が求められている。
そこで、本発明の目的は、電子輸送性に優れた有機n型半導体として利用可能な新規化合物及び新規重合体を提供することにある。本発明の目的はまた、この新規化合物及び/又は新規重合体を含有する有機薄膜、並びにこの有機薄膜を備える有機薄膜素子を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、下記一般式(I)で表される含窒素縮合環化合物を提供する。


式(I)中、R及びR2は各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は置換基で置換されていてもよい1価の基を示し、Z1及びZ2は各々独立に、下記式(i)〜(ix)で表される基のいずれかを示す。


式中、R、R、R及びRは各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は1価の基を示し、RとRとは互いに結合して環を形成していてもよい。なお、式(viii)で表される基は左右反転していてもよい。
本発明はまた、下記一般式(II)で表される繰り返し単位を有する含窒素縮合環重合体を提供する。


式(II)中、Z及びZ2は各々独立に、下記式(i)〜(ix)で表される基のいずれかを示す。


式中、R、R、R及びRは各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は1価の基を示し、RとRとは互いに結合して環を形成していてもよい。なお、式(viii)で表される基は左右反転していてもよい。
このような骨格を備えた含窒素縮合環化合物及び含窒素縮合環重合体は、環同士のπ共役平面性が良好であるとともに、含窒素縮合環の導入により十分に低いLUMOを示すことができ、電子輸送性に優れた有機n型半導体として利用可能である。また、これらの含窒素縮合環化合物及び含窒素縮合環重合体は、化学的に安定で、有機溶剤への溶解性が優れているため、これらを用いて薄膜を形成することで、性能の優れた有機薄膜素子が製造可能となる。
また、本発明の含窒素縮合環化合物及び含窒素縮合環重合体は、環境安定性に優れているため、これらを用いて薄膜を形成することで、通常の大気中においても性能が安定している有機薄膜素子が製造可能となる。
本発明は更に、上記含窒素縮合環化合物及び/又は含窒素縮合環重合体を含む有機薄膜、並びに、当該有機薄膜を備える有機薄膜素子を提供する。
かかる有機薄膜及び有機薄膜素子は、本発明の含窒素縮合環化合物や含窒素縮合環重合体を含有するため、十分に低いLUMOを有し、優れた電子輸送性を示す。
本発明によれば、電子輸送性の優れた有機n型半導体として利用可能な新規の含窒素縮合環化合物及び新規の含窒素縮合環重合体を提供することができる。また、この含窒素縮合環化合物や含窒素縮合環重合体を含む有機薄膜、並びに、この有機薄膜を備える有機薄膜素子を提供することができる。
以下、場合により図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本発明の含窒素縮合環化合物は、上記一般式(I)で表される構造を有している。
上記一般式(I)において、R及びRは各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は置換基で置換されていてもよい1価の基を示し、Z及びZは各々独立に、上記式(i)〜(ix)で表される基のいずれかを示す。また、R、R、R及びRは各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は1価の基を示し、RとRとは互いに結合して環を形成していてもよい。更に、上記式(viii)で表される基は左右反転していてもよい。製造の容易さの観点から、Z及びZは同じ構造であることが好ましい。
また、本発明の含窒素縮合環重合体は、上記一般式(II)で表される繰り返し単位を有している。すなわち、本発明の含窒素縮合環重合体は、上記一般式(II)で表される繰り返し単位を1以上、好ましくは2以上有しており、他の繰り返し単位を有するものであってもよい。
上記一般式(II)において、Z及びZは各々独立に、上記式(i)〜(ix)で表される基のいずれかを示す。R、R、R及びRは各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は1価の基を示し、RとRとは互いに結合して環を形成していてもよい。なお、上記式(viii)で表される基は左右反転していてもよい。このような繰り返し単位を有することで、電子輸送性に特に優れた有機n型半導体として利用可能となる。
本発明の含窒素縮合環重合体は、上記一般式(II)で表される繰り返し単位の少なくとも1つと、上記一般式(II)で表される繰り返し単位とは異なる下記一般式(III)で表される繰り返し単位の少なくとも1つとを有することが好ましい。上記一般式(II)で表される繰り返し単位の少なくとも1つと、下記一般式(IV)で表される繰り返し単位の少なくとも一つとを有することが更に好ましい。このような構成にすることにより、溶解性、機械的、熱的又は電子的特性を変化させ得る範囲が広くなる。なお、下記一般式(III)中、Arは、2価の芳香族炭化水素基又は2価の複素環基(これらの基は置換基で置換されていてもよい)を示す。一般式(II)で表される繰り返し単位と、一般式(III)で表される繰り返し単位(好ましくは下記一般式(IV)で表される繰り返し単位)との比率は、好ましくは、前者100モルに対して後者10〜1000モルであり、より好ましくは、前者100モルに対して後者25〜400モルであり、さらに好ましくは、前者100モルに対して後者50〜200モルである。

この場合において、Arは、下記一般式(IV)で表される繰り返し単位であると好適である。式中、Zは、Z又はZと同一又は異なり、上記式(i)〜(ix)で表される基のいずれかである。また、R及びRは各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は1価の基を示し、RとRとは互いに結合して環を形成していてもよい。但し、R、R、R及びRは、上記と同義である。

Arで表される2価の芳香族炭化水素基とは、ベンゼン環又は縮合環から水素原子2個を除いた残りの原子団をいい、通常、炭素数6〜60、好ましくは6〜20である。縮合環としては、例えば、ナフタレン環、アントラセン環、テトラセン環、ペンタセン環、ピレン環、ペリレン環、フルオレン環が挙げられる。2価の芳香族炭化水素基としては、ベンゼン環、ペンタセン環、ピレン環又はフルオレン環から水素原子2個を除いた残りの原子団が好ましい。なお、2価の芳香族炭化水素基上に置換基を有していてもよい。ここで、2価の芳香族炭化水素基の炭素数には、置換基の炭素数は含まれない。なお、置換基としては、ハロゲン原子、飽和若しくは不飽和炭化水素基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、1価の複素環基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基が挙げられる。
また、Arで表される2価の複素環基とは、複素環式化合物から水素原子2個を除いた残りの原子団をいい、炭素数は、通常3〜60、好ましくは3〜20である。2価の複素環基としては、例えば、チオフェン、チエノチオフェン、ジチエノチオフェン、チアゾール、ピロール、ピリジン、ピリミジンから水素原子2個を除いた残りの原子団が挙げられ、好ましくは、チオフェン、チエノチオフェン、チアゾールから水素原子2個を除いた残りの原子団である。なお、2価の複素環基上に置換基を有していてもよく、2価の複素環基の炭素数には、置換基の炭素数は含まれない。なお、置換基としては、ハロゲン原子、飽和若しくは不飽和炭化水素基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、1価の複素環基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基が挙げられる。
ここで、複素環式化合物とは、環式構造をもつ有機化合物のうち、環を構成する元素が炭素原子だけでなく、酸素、硫黄、窒素、リン、ホウ素、ケイ素等のヘテロ原子を環内に含むものをいう。
一般式(I)中のZ及びZとしては、例えば、上記式(i)、(ii)、(iii)、(vii)、(viii)、(ix)のいずれかで表される基が好ましく、式(ii)、(vii)のいずれかで表される基がより好ましく、式(ii)で表される基が特に好ましい。一般式(IV)中のZとしては、例えば、上記式(i)、(ii)、(iii)、(vii)、(viii)、(ix)のいずれかで表される基が好ましく、式(ii)、(iii)、(vii)、(ix)のいずれかで表される基がより好ましく、式(ii)で表される基が特に好ましい。チアゾール環、オキサゾール環及びイミダゾール環、特にチアゾール環は、特徴的な電気的性質を示し、種々の電気的特性が発揮される。
式(vii)、(viii)及び(ix)、並びに、一般式(I)、(II)及び(IV)中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子又は1価の基を表し、RとRとの間、及び、RとRとの間に環を形成していてもよい。
〜Rで表される1価の基としては、直鎖状若しくは分岐状の低分子鎖、1価の環状基(この環状基は、単環でも縮合環でも、炭化水素環でも複素環でも、飽和でも不飽和でもよく、置換基を有していてもいなくてもよい)が好ましい。1価の基は電子供与基であっても電子吸引基であってもよい。
また、R〜Rで表される1価の基としては、直鎖状若しくは分岐状の低分子鎖(炭素数が1〜20のものをいう)、環構成原子数が3〜60である1価の環状基(この環状基は、単環でも縮合環でも、炭化水素環でも複素環でも、飽和でも不飽和でもよく、置換基を有していてもいなくてもよい)、飽和若しくは不飽和炭化水素基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルカノイルオキシ基、アミノ基、オキシアミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルカノイルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、スルホ基、1個以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基、アルコキシスルホニル基(ただし、そのアルコキシ基における水素原子の一部又は全部は1個以上のハロゲン原子で置換されてもよい。)、アルキルスルホニル基(ただし、そのアルキル基における水素原子の一部又は全部は1個以上のハロゲン原子で置換されてもよい。)、スルファモイル基、アルキルスルファモイル基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、アルカノイル基(そのアルカノイル基における水素原子の一部又は全部は1個以上のハロゲン原子で置換されてもよい。)、又はアルコキシカルボニル基であることがより好ましい。環構成原子数が3〜60である1価の環状基としては、例えば、下記式で示される基が挙げられる。

なお、本明細書においてハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
また、アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基及びtert−ブチル基等が挙げられ、アルキル基をその構造中に含む基(例えば、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基等)についても同様である。アルキル基としては、炭素数1〜12のアルキル基がより好ましく、炭素数1〜10のアルキル基がさらに好ましい。
不飽和炭化水素基としては、例えば、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、プロパルギル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基及び2−ブテニル基等が挙げられる。好ましい不飽和炭化水素基としては、ビニル基が挙げられる。
アルカノイル基としては、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、バレリル基及びイソバレリル基等が挙げられ、アルカノイル基をその構造中に含む基(アルカノイルオキシ基、アルカノイルアミノ基等)についても同様である。また、炭素数1のアルカノイル基とはホルミル基を指すものとし、アルカノイル基をその構造中に含む基についても同様とする。好ましいアルカノイル基としては、ホルミル基、アセチル基が挙げられる。
一般式(I)、(II)、(IV)で引用する式(vii)中の、R及びRとしては、水素原子、フッ素原子、アルキル基又はアルコキシ基が好ましく、各々独立に水素原子またはフッ素原子がより好ましい。
上記一般式(I)中のR及びRとしては、少なくとも一つは置換基を含めた基の一つ以上の水素原子がフッ素原子で置換されていることが好ましく、少なくとも一つはカルボニル構造を有していることが好ましい。さらに好ましくは、R及びRとして、カルボニル構造を有し、かつ一つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された基を有していることである。このような基を有することで、LUMOレベルの低下及び有機溶剤に対する溶解度が向上する。電子輸送性を高めるという観点からは、R及びRのうち少なくとも一つは、フルオロアルキル基、フルオロアルコキシ基、フルオロアリール基、α−フルオロケトン構造を有した基、フルオロアルキル基で置換されたアリール基、フルオロアルコキシ基で置換されたアリール基、α−フルオロケトン構造を有した基で置換されたアリール基、フルオロアルキル基で置換された1価の複素環基、フルオロアルコキシ基で置換された1価の複素環基またはα−フルオロケトン構造を有した基で置換された1価の複素環基がより好ましく、R及びRの両方がフルオロアルキル基、フルオロアルコキシ基、フルオロアリール基、α−フルオロケトン構造を有した基、フルオロアルキル基で置換されたアリール基、フルオロアルコキシ基で置換されたアリール基、フルオロアルキル基で置換された1価の複素環基、フルオロアルコキシ基で置換された1価の複素環基またはα−フルオロケトン構造を有した基で置換された1価の複素環基であることが特に好ましい。
本発明の含窒素縮合環重合体は、上記一般式(II)で表される繰り返し単位を含んでいればよく、一般式(II)で表される繰り返し単位を2種類以上含んでいてもよい。また、一般式(II)で表される繰り返し単位に加えて、上記一般式(III)で表される単位を含んでいてもよく、一般式(III)で表される単位を2種類以上含んでいてもよい。
本発明の含窒素縮合環重合体は、上記一般式(II)で表される繰り返し単位と、上記一般式(III)で表される繰り返し単位(好ましくは上記一般式(IV)で表される繰り返し単位)とが隣り合う構造を有することが好ましい。一般式(II)で表される繰り返し単位と、上記一般式(III)で表される繰り返し単位(好ましくは上記一般式(IV)で表される繰り返し単位)とが隣り合う場合、隣接する芳香環又は複素環同士の二面角を小さくすることができ、分子内の平面性が向上しやすく、分子内でのπ共役が広くなり、また、LUMOレベルも低くなることから、電子輸送性が向上する。ここで、二面角とは、一般式(II)で表される繰り返し単位に含まれている複素環を含む平面と、その隣に結合した芳香環又は複素環を含む平面とのなす角度のうち、0度以上90度以下の角度で定義される。上記一般式(II)で表される繰り返し単位と、上記一般式(III)で表される繰り返し単位(好ましくは上記一般式(IV)で表される繰り返し単位)とが隣り合う場合、二面角は通常0〜45度、典型的には0〜40度、より典型的には0〜30度である。
図12は、一般式(II)で表される繰り返し単位の環と一般式(IV)で表される繰り返し単位の環とがなす二面角を表す図である。二面角は図12において、N−C−Cで形成される面と、C−C−Cで形成される面とがなす角を意味する。
また、本発明の含窒素縮合環重合体は、電子輸送性を高めるという観点から、下記一般式(V)又は(VI)で表されるものが好ましい。



ここで、Z、Z及びArは、上記と同義である。なお、複数存在する場合には、Z、Z及びArは、それぞれ同一でも異なっていてもよい。kは1〜10の整数を表し、1〜6の整数が好ましく、1〜3の整数がより好ましい。mは2〜500の整数を表し、2〜100の整数が好ましく、3〜20の整数がより好ましい。nは1〜500の整数を表し、1〜100の整数が好ましく、2〜20の整数がより好ましい。これらの中で、Z及びZがすべて式(ii)であるものが特に好ましい。
また、含窒素縮合環重合体の末端基として重合活性基を有している場合、それらは含窒素縮合環重合体の前駆体として用いることもできる。その場合、含窒素縮合環重合体は分子内に2つの重合活性基を有していることが好ましい。重合活性基としては、ハロゲン原子、アルキルスルホネート基、アリールスルホネート基、アリールアルキルスルホネート基、アルキルスタニル基、アリールスタニル基、アリールアルキルスタニル基、ホウ酸エステル残基、スルホニウムメチル基、ホスホニウムメチル基、ホスホネートメチル基、モノハロゲン化メチル基、ホウ酸残基(−B(OH))、ホルミル基、又はビニル基が例示され、ハロゲン原子、アルキルスタニル基、ホウ酸エステル残基が好ましい。ホウ酸エステル残基としては、例えば、下記式で示される基が挙げられる。

また、本発明の含窒素縮合環重合体を有機薄膜として用いる場合、末端基に重合活性基がそのまま残っていると、素子にしたときの特性や耐久性が低下する可能性があるため、安定な基で保護するようにしてもよい。
末端基としては、水素原子、フッ素原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アミノケト基、アリール基、複素環基(これらの基に結合している水素原子の一部又は全部はフッ素原子と置換されていてもよい)、α−フルオロケトン構造を有した基及び電子供与基又は電子吸引基が挙げられ、電子輸送性を高めるという観点からフルオロアルキル基、フルオロアルコキシ基、フルオロアリール基、α−フルオロケトン構造を有した基又は電子吸引基が好ましく、水素原子がすべてフッ素原子で置換された基、例えばパーフルオロアルキル基、パーフルオロアルコキシ基、パーフルオロフェニル基がより好ましい。また、主鎖の共役構造と連続した共役結合を有しているものも好ましく、例えば、炭素−炭素結合を介してアリール基又は複素環基と結合している構造が挙げられる。
本発明の含窒素縮合環重合体の中で、特に好ましいのは、例えば、下記一般式(1)〜(5)で表されるものである。









ここで、R及びR10は末端基を表し、同一でも異なっていてもよく、上述した末端基が例示され、フルオロアルキル基、α−フルオロケトン構造を有した基が好ましく、パーフルオロアルキル基、α−フルオロケトン構造を有した基がより好ましい。R11、R12、R13及びR14はそれぞれ独立に、水素原子又は任意の置換基を示し、アルキル基、アルコキシ基又はアリール基が好ましく、アルキル基がさらに好ましい。含窒素縮合環重合体中にR11、R12、R13及びR14が複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。なお、製造の容易さからは、複数存在するR11、R12、R13及びR14はそれぞれ同一であることが好ましい。qは、含窒素縮合環重合体を用いた有機薄膜の形成方法に応じて適宜選ぶことができる。含窒素縮合環重合体が昇華性を有していれば真空蒸着法等の気相成長法を用いて有機薄膜にすることができ、この場合、qは1〜10の整数が好ましく、2〜10の整数がより好ましく、2〜5の整数がさらに好ましい。一方、含窒素縮合環重合体を有機溶剤に溶解した溶液を塗布する方法を用いて有機薄膜にする場合、qは3〜500の整数が好ましく、6〜300の整数がより好ましく、20〜200の整数がさらに好ましい。塗布で成膜したときの膜の均一性の観点から含窒素縮合環重合体のポリスチレン換算の数平均分子量は、1×10〜1×10が好ましく、1×10〜1×10がより好ましい。
本発明の含窒素縮合環化合物及び含窒素縮合環重合体の具体例としては、以下のものが挙げられる。










































(式中、nは重合度を表す。)
本発明の含窒素縮合環化合物又は含窒素縮合環重合体は、どのような方法により製造してもよいが、以下に説明する製造方法により製造することが好ましい。
まず、本発明の含窒素縮合環化合物の製造方法について説明する。上記一般式(I)で表される含窒素縮合環化合物(d)は、一例として下記スキームにより下記一般式(a)又は(a’)で表される出発原料を用い、前駆体(b)を製造し、この前駆体(b)をカルボニル架橋剤と反応させる工程により製造することが可能である。さらに、化合物(f)を経由する工程を含む製造方法により、種々の置換基が導入できる。そして、最後に化合物(j)の保護基を外してカルボニル化合物とすればよい。



ここで、Z、Zは上記と同義であり、Rは上記Rと同義であり、複数あるRは同一でも異なっていてもよい。V、V’およびV”は反応活性基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよく、ハロゲン原子、アルキルスルホネート基、アリールスルホネート基、アリールアルキルスルホネート基、アルキルスタニル基、アリールスタニル基、アリールアルキルスタニル基、ホウ酸エステル残基、スルホニウムメチル基、ホスホニウムメチル基、ホスホネートメチル基、モノハロゲン化メチル基、ホウ酸残基、ホルミル基、又はビニル基を示す。
合成上の反応のしやすさの観点から、V、V’およびV”はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキルスルホネート基、アリールスルホネート基、アリールアルキルスルホネート基、アルキルスタニル基、ホウ酸エステル残基又はホウ酸残基であることが好ましい。
X、X’はハロゲン原子を表し、Y、Y’、Y”は、それぞれ独立に脱離基を表し、アミノ基、アルコキシ基などが例示される。
上記反応工程において、必要に応じて反応性の高い官能基を保護するため、その後の反応に於いて不活性な官能基(保護基)に変換しておく工程及び、目的の反応終了後に保護基を外す工程を含んでいてもよい。保護基は保護する官能基、用いる反応に応じて適宜選択することができ、例えば、活性水素の保護にはトリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、tert−ブチルジメチルシリル(TBS又はTBDMS)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、tert−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)などを用いることが好ましい。
上記反応工程において、必要に応じて溶媒を適宜用いてもよい。用いられる溶媒としては、なるべく目的の反応を阻害しないものであることが好ましく、例えば、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、アセトニトリル等のニトリル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化溶媒等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし2種類以上併用してもよい。好適な溶媒としては、例えばジクロロメタンが挙げられる。
本発明の含窒素縮合環化合物を有機薄膜素子用の材料として用いる場合、その純度が素子特性に影響を与えるため、製造した化合物を蒸留、昇華精製、再結晶等の方法で純化処理することが好ましい。
上記製造方法における反応条件、反応試薬等は、上記の例示以外にも適宜選択可能である。また、上記一般式(I)で表される本発明の含窒素縮合環化合物は、上述の通り、上記製造方法により製造することが好ましいが、これに限定されず、どのような方法により製造してもよい。
次に、本発明の含窒素縮合環重合体の製造方法について説明する。本発明の含窒素縮合環重合体は、例えば、下記一般式(VII)〜(IX)で表される化合物を原料として、これらを反応させることにより製造することができる。





上記一般式(VII)〜(IX)中、Z、Z、Z、R及びRは、上記と同義である。W及びWはそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキルスルホネート基、アリールスルホネート基、アリールアルキルスルホネート基、アルキルスタニル基、アリールスタニル基、アリールアルキルスタニル基、ホウ酸エステル残基、スルホニウムメチル基、ホスホニウムメチル基、ホスホネートメチル基、モノハロゲン化メチル基、ホウ酸残基、ホルミル基、又はビニル基を示す。
一般式(VII)〜(IX)で表される化合物の合成上の反応のしやすさの観点から、W及びWはそれぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキルスルホネート基、アリールスルホネート基、アリールアルキルスルホネート基、アルキルスタニル基、ホウ酸エステル残基又はホウ酸残基であることが好ましい。
また、本発明の含窒素縮合環重合体の製造に用いる反応方法としては、例えば、Wittig反応を用いる方法、Heck反応を用いる方法、Horner−Wadsworth−Emmons反応を用いる方法、Knoevenagel反応を用いる方法、Suzukiカップリング反応を用いる方法、Grignard反応を用いる方法、Stille反応を用いる方法、Ni(0)触媒を用いる方法、FeCl等の酸化剤を用いる方法、電気化学的な酸化反応を用いる方法、あるいは適当な脱離基を有する中間体化合物の分解による方法等が例示される。
これらのうち、Wittig反応を用いる方法、Heck反応を用いる方法、Horner−Wadsworth−Emmons反応を用いる方法、Knoevenagel反応を用いる方法、Suzukiカップリング反応を用いる方法、Grignard反応を用いる方法、Stille反応を用いる方法、及びNi(0)触媒を用いる方法が、構造制御のしやすさから好ましい。さらに、Suzukiカップリング反応を用いる方法、Grignard反応を用いる方法、Stille反応を用いる方法、Ni(0)触媒を用いる方法が、原料の入手しやすさと反応操作の簡便さから好ましい。
モノマー(上記一般式(VII)〜(IX)で表される化合物)は、必要に応じ、有機溶媒に溶解し、例えばアルカリや適当な触媒を用い、有機溶媒の融点以上沸点以下で、反応させることができる。
有機溶媒としては、用いる化合物や反応によっても異なるが、一般に副反応を抑制するために、用いる溶媒は十分に脱酸素処理を施し、不活性雰囲気下で反応を進行させることが好ましい。また、同様に、脱水処理を行うことが好ましい(但し、Suzukiカップリング反応のような水との2相系での反応の場合にはその限りではない)。
反応させるために、適宜アルカリや適当な触媒を添加する。これらは用いる反応に応じて選択すればよい。このアルカリ又は触媒は、反応に用いる溶媒に十分に溶解するものが好ましい。
本発明の含窒素縮合環重合体を有機薄膜素子用の材料として用いる場合、その純度が素子特性に影響を与えるため、反応前のモノマーを蒸留、昇華精製、再結晶等の方法で精製したのちに重合することが好ましい。また含窒素縮合環重合体を合成後、再沈精製、クロマトグラフィーによる分別等の純化処理をすることが好ましい。
反応に用いられる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等の不飽和炭化水素、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロブタン、ブロモブタン、クロロペンタン、ブロモペンタン、クロロヘキサン、ブロモヘキサン、クロロシクロヘキサン、ブロモシクロヘキサン等のハロゲン化飽和炭化水素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等のハロゲン化不飽和炭化水素、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、t−ブチルアルコール等のアルコール類、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン等のエーテル類、塩酸、臭素酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸等の無機酸等が挙げられる。上記溶媒は1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
反応後は、例えば水でクエンチした後に有機溶媒で抽出し、溶媒を留去する等の通常の後処理で得ることができる。生成物の単離後及び精製は、クロマトグラフィーによる分取や再結晶等の方法により行うことができる。
次に本発明の有機薄膜について説明する。本発明の有機薄膜は、本発明の含窒素縮合環化合物及び/又は含窒素縮合環重合体(以下これらをあわせて「本発明の含窒素化合物」という)を含むものである。
有機薄膜の膜厚としては、通常1nm〜100μm程度であり、好ましくは2nm〜1000nmであり、さらに好ましくは5nm〜500nmであり、特に好ましくは20nm〜200nmである。
有機薄膜は、本発明の含窒素化合物の1種類を単独で含むものであってもよく、また本発明の含窒素化合物の2種類以上を含むものであってもよい。また、有機薄膜の電子輸送性又はホール輸送性を高めるため、本発明の含窒素化合物以外に電子輸送性又はホール輸送性を有した低分子化合物又は高分子化合物を混合して用いることもできる。
ホール輸送性材料としては、公知のものが使用でき、例えばピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリアリールジアミン誘導体、オリゴチオフェン及びその誘導体、ポリビニルカルバゾール及びその誘導体、ポリシラン及びその誘導体、側鎖若しくは主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体、ポリピロール及びその誘導体、ポリアリーレンビニレン及びその誘導体、ポリチエニレンビニレン及びその誘導体等が挙げられ、電子輸送性材料としては公知のものが使用でき、例えばオキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン及びその誘導体、ベンゾキノン及びその誘導体、ナフトキノン及びその誘導体、アントラキノン及びその誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタン及びその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン及びその誘導体、ジフェノキノン誘導体、又は8−ヒドロキシキノリン及びその誘導体の金属錯体、ポリキノリン及びその誘導体、ポリキノキサリン及びその誘導体、ポリフルオレン及びその誘導体、C60等のフラーレン類及びその誘導体等が挙げられる。
また、本発明の有機薄膜は、有機薄膜中で吸収した光により電荷を発生させるために、電荷発生材料を含んでいてもよい。電荷発生材料としては公知のものが使用でき、アゾ化合物及びその誘導体、ジアゾ化合物及びその誘導体、無金属フタロシアニン化合物及びその誘導体、金属フタロシアニン化合物及びその誘導体、ペリレン化合物及びその誘導体、多環キノン系化合物及びその誘導体、スクアリリウム化合物及びその誘導体、アズレニウム化合物及びその誘導体、チアピリリウム化合物及びその誘導体、C60等のフラーレン類及びその誘導体が例示される。
さらに、本発明の有機薄膜は、種々の機能を発現させるために必要な材料を含んでいてもよい。例えば、吸収した光により電荷を発生させる機能を増感するためのため増感剤、安定性を増すための安定化剤、UV光を吸収するためのUV吸収剤等が挙げられる。
また、本発明の有機薄膜は、機械的特性を高めるため、本発明の含窒素化合物以外の高分子化合物材料を高分子バインダーとして含んでいてもよい。高分子バインダーとしては、電子輸送性又はホール輸送性を極度に阻害しないものが好ましく、また可視光に対する吸収が強くないものが好ましく用いられる。
このような高分子バインダーとして、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)及びその誘導体、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)及びその誘導体、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリシロキサン等が例示される。
本発明の有機薄膜の製造方法としては、例えば、本発明の含窒素化合物、必要に応じて混合する電子輸送性材料又はホール輸送性材料、高分子バインダーを含む溶液からの成膜による方法が挙げられる。また、本発明の含窒素化合物が昇華性を有する場合は真空蒸着法により薄膜に形成することもできる。
溶液からの成膜に用いる溶媒としては、本発明の含窒素化合物及び混合する電子輸送性材料又はホール輸送性材料、高分子バインダーを溶解させるものであればよい。
本発明の有機薄膜を溶液から成膜する場合に用いる溶媒としては、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、デカリン、ビシクロヘキシル、n−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン等の不飽和炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロブタン、ブロモブタン、クロロペンタン、ブロモペンタン、クロロヘキサン、ブロモヘキサン、クロロシクロヘキサン、ブロモシクロヘキサン等のハロゲン化飽和炭化水素系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等のハロゲン化不飽和炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等のエーテル類系溶媒等が例示される。本発明の含窒素化合物の構造や分子量にもよるが、通常はこれらの溶媒に0.1質量%以上溶解させることができる。
溶液からの成膜方法としては、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、インクジェット印刷法、ディスペンサー印刷法、ノズルコート法及びキャピラリーコート法等の塗布法を用いることができ、スピンコート法、フレキソ印刷法、インクジェット印刷法、ディスペンサー印刷法、ノズルコート法及びキャピラリーコート法が好ましい。
本発明の有機薄膜を製造する工程には、本発明の含窒素化合物を配向させる工程が含まれていてもよい。この工程により含窒素化合物を配向させた有機薄膜は、主鎖分子又は側鎖分子が一方向に並ぶので、電子移動度又はホール移動度が向上する。
含窒素化合物を配向させる方法としては、液晶の配向手法として知られている方法を用いることができる。中でもラビング法、光配向法、シェアリング法(ずり応力印加法)や引き上げ塗布法が配向手法として簡便かつ有用で利用しやすく、ラビング法、シェアリング法が好ましい。
また、本発明の有機薄膜を製造する工程には、成膜後にアニール処理をする工程が含まれていてもよい。この工程により、含窒素化合物間の相互作用が促進される等、有機薄膜の膜質が改善され、電子移動度又はホール移動度が向上する。アニール処理の処理温度としては、50℃から含窒素化合物のガラス転移温度(Tg)付近の間の温度が好ましく、(Tg−30℃)からTgの間の温度がより好ましい。アニール処理する時間としては、1分から10時間が好ましく、10分から1時間がより好ましい。アニール処理する雰囲気としては、真空中又は不活性ガス雰囲気中が好ましい。
本発明の有機薄膜は、電子輸送性又はホール輸送性を有することから、電極から注入された電子又はホール、あるいは光吸収により発生した電荷を輸送制御することにより、有機薄膜トランジスタ、有機太陽電池、光センサ等、種々の有機薄膜素子に用いることができる。本発明の有機薄膜をこれらの有機薄膜素子に用いる場合は、配向処理により配向させて用いることが電子輸送性又はホール輸送性がより向上するため好ましい。
[有機薄膜素子]
上述した実施形態の有機薄膜は、上記実施形態の含窒素化合物を含むことから、優れた電荷(電子又はホール)輸送性を有するものとなる。したがって、この有機薄膜は、電極等から注入された電子又はホール、或いは、光吸収により発生した電荷等を効率よく輸送できるものであり、有機薄膜を用いた各種の電気素子(有機薄膜素子)に応用することができる。また、上記実施形態の含窒素化合物は、環境安定性に優れているため、これらを用いて薄膜を形成することで、通常の大気中においても性能が安定している有機薄膜素子が製造可能となる。以下、有機薄膜素子の例についてそれぞれ説明する。
(有機薄膜トランジスタ)
まず、好適な実施形態に係る有機薄膜トランジスタについて説明する。有機薄膜トランジスタは、ソース電極及びドレイン電極、これらの間の電流経路となり本発明の含窒素化合物を含む有機薄膜層(活性層)、電流経路を通る電流量を制御するゲート電極を備えた構造であればよく、電界効果型、静電誘導型などが例示される。
電界効果型有機薄膜トランジスタは、ソース電極及びドレイン電極、これらの間の電流経路となり本発明の含窒素化合物を含む有機薄膜層(活性層)、電流経路を通る電流量を制御するゲート電極、並びに、活性層とゲート電極との間に配置される絶縁層を備えることが好ましい。特に、ソース電極及びドレイン電極が、本発明の含窒素化合物を含む有機薄膜層(活性層)に接して設けられており、さらに有機薄膜層に接した絶縁層を挟んでゲート電極が設けられていることが好ましい。
静電誘導型有機薄膜トランジスタは、ソース電極及びドレイン電極、これらの間の電流経路となり本発明の含窒素化合物を含有する有機薄膜層、並びに電流経路を通る電流量を制御するゲート電極を有し、該ゲート電極が有機薄膜層中に設けられていることが好ましい。特に、ソース電極、ドレイン電極及び有機薄膜層中に設けられたゲート電極が、本発明の含窒素化合物を含有する有機薄膜層に接して設けられていることが好ましい。ゲート電極の構造としては、ソース電極からドレイン電極へ流れる電流経路が形成され、かつゲート電極に印加した電圧で電流経路を流れる電流量が制御できる構造であればよく、例えば、くし形電極が挙げられる。
図1は第1実施形態に係る有機薄膜トランジスタ(電界効果型有機薄膜トランジスタ)の模式断面図である。図1に示す有機薄膜トランジスタ100は、基板1と、基板1上に所定の間隔を持って形成されたソース電極5及びドレイン電極6と、ソース電極5及びドレイン電極6を覆うようにして基板1上に形成された活性層2と、活性層2上に形成された絶縁層3と、ソース電極5とドレイン電極6との間の絶縁層3の領域を覆うように絶縁層3上に形成されたゲート電極4と、を備えるものである。
図2は第2実施形態に係る有機薄膜トランジスタ(電界効果型有機薄膜トランジスタ)の模式断面図である。図2に示す有機薄膜トランジスタ110は、基板1と、基板1上に形成されたソース電極5と、ソース電極5を覆うようにして基板1上に形成された活性層2と、ソース電極5と所定の間隔を持って活性層2上に形成されたドレイン電極6と、活性層2及びドレイン電極6上に形成された絶縁層3と、ソース電極5とドレイン電極6との間の絶縁層3の領域を覆うように絶縁層3上に形成されたゲート電極4と、を備えるものである。
図3は、第3の実施形態に係る有機薄膜トランジスタ(電界効果型有機薄膜トランジスタ)の模式断面図である。図3に示す有機薄膜トランジスタ120は、基板1と、基板1上に形成された活性層2と、活性層2上に所定の間隔を持って形成されたソース電極5及びドレイン電極6と、ソース電極5及びドレイン電極6を一部覆うようにして活性層2上に形成された絶縁層3と、ソース電極5が下部に形成されている絶縁層3の領域とドレイン電極6が下部に形成されている絶縁層3の領域とをそれぞれ一部覆うように、絶縁層3上に形成されたゲート電極4と、を備えるものである。
図4は第4実施形態に係る有機薄膜トランジスタ(電界効果型有機薄膜トランジスタ)の模式断面図である。図4に示す有機薄膜トランジスタ130は、基板1と、基板1上に形成されたゲート電極4と、ゲート電極4を覆うようにして基板1上に形成された絶縁層3と、ゲート電極4が下部に形成されている絶縁層3の領域を一部覆うように、絶縁層3上に所定の間隔を持って形成されたソース電極5及びドレイン電極6と、ソース電極5及びドレイン電極6を一部覆うように絶縁層3上に形成された活性層2と、を備えるものである。
図5は第5実施形態に係る有機薄膜トランジスタ(電界効果型有機薄膜トランジスタ)の模式断面図である。図5に示す有機薄膜トランジスタ140は、基板1と、基板1上に形成されたゲート電極4と、ゲート電極4を覆うようにして基板1上に形成された絶縁層3と、ゲート電極4が下部に形成されている絶縁層3の領域を一部覆うように絶縁層3上に形成されたソース電極5と、ソース電極5を一部覆うようにして絶縁層3上に形成された活性層2と、ゲート電極4が下部に形成されている活性層2の領域を一部覆うように、ソース電極5と所定の間隔を持って絶縁層3上に形成されたドレイン電極6と、を備えるものである。
図6は第6実施形態に係る有機薄膜トランジスタ(電界効果型有機薄膜トランジスタ)の模式断面図である。図6に示す有機薄膜トランジスタ150は、基板1と、基板1上に形成されたゲート電極4と、ゲート電極4を覆うようにして基板1上に形成された絶縁層3と、ゲート電極4が下部に形成されている絶縁層3の領域を覆うように形成された活性層2と、ゲート電極4が下部に形成されている活性層2の領域を一部覆うように絶縁層3上に形成されたソース電極5と、ゲート電極4が下部に形成されている活性層2の領域を一部覆うように、ソース電極5と所定の間隔を持って絶縁層3上に形成されたドレイン電極6と、を備えるものである。
図7は第7実施形態に係る有機薄膜トランジスタ(静電誘導型有機薄膜トランジスタ)の模式断面図である。図7に示す有機薄膜トランジスタ160は、基板1と、基板1上に形成されたソース電極5と、ソース電極5上に形成された活性層2と、活性層2上に所定の間隔を持って複数形成されたゲート電極4と、ゲート電極4の全てを覆うようにして活性層2上に形成された活性層2a(活性層2aを構成する材料は、活性層2と同一でも異なっていてもよい)と、活性層2a上に形成されたドレイン電極6と、を備えるものである。
第1〜第7実施形態に係る有機薄膜トランジスタにおいては、活性層2及び/又は活性層2aは、本発明の含窒素化合物を含有しており、ソース電極5とドレイン電極6の間の電流通路(チャネル)となる。また、ゲート電極4は、電圧を印加することにより活性層2及び/又は活性層2aにおける電流通路(チャネル)を通る電流量を制御する。
このような電界効果型有機薄膜トランジスタは、公知の方法、例えば特開平5−110069号公報記載の方法により製造することができる。また、静電誘導型有機薄膜トランジスタは、公知の方法、例えば特開2004−006476号公報記載の方法により製造することができる。
基板1としては有機薄膜トランジスタとしての特性を阻害しなければ特に制限されないが、ガラス基板やフレキシブルなフィルム基板やプラスチック基板を用いることができる。
活性層2を形成する際に、有機溶媒可溶性の化合物を用いることが製造上非常に有利であり好ましいことから、上記で説明した本発明の有機薄膜の製造方法を用いて、活性層2となる有機薄膜を形成することができる。
活性層2に接した絶縁層3としては、電気の絶縁性が高い材料であれば特に制限はなく、公知のものを用いることができる。例えば、SiOx,SiNx、Ta25、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、有機ガラス及びフォトレジストが挙げられる。低電圧化の観点から、誘電率の高い材料の方が好ましい。
絶縁層3の上に活性層2を形成する場合は、絶縁層3と活性層2の界面特性を改善するため、シランカップリング剤等の表面処理剤で絶縁層3の表面を処理して表面改質した後に活性層2を形成することも可能である。表面処理剤としては、例えば、長鎖アルキルクロロシラン類、長鎖アルキルアルコキシシラン類、フッ素化アルキルクロロシラン類、フッ素化アルキルアルコキシシラン類、ヘキサメチルジシラザン等のシリルアミン化合物が挙げられる。表面処理剤で処理する前に、絶縁層表面をオゾンUV、Oプラズマで処理をしておくことも可能である。
また、有機薄膜トランジスタを作製後、素子を保護するために有機薄膜トランジスタ上に保護膜を形成することが好ましい。これにより、有機薄膜トランジスタが、大気から遮断され、有機薄膜トランジスタの特性の低下を抑えることができる。また、保護膜により有機薄膜トランジスタの上に駆動する表示デバイスを形成する工程からの影響を低減することができる。
保護膜を形成する方法としては、例えば、UV硬化樹脂、熱硬化樹脂又は無機のSiONx膜でカバーする方法が挙げられる。大気との遮断を効果的に行うため、有機薄膜トランジスタを作製後、保護膜を形成するまでの工程を大気に曝すことなく(例えば、乾燥した窒素雰囲気中、真空中)行うことが好ましい。
次に、本発明の有機薄膜の太陽電池への応用を説明する。図8は、実施形態に係る太陽電池の模式断面図である。図8に示す太陽電池200は、基板1と、基板1上に形成された第1の電極7aと、第1の電極7a上に形成された本発明の含窒素化合物を含有する有機薄膜からなる活性層2と、活性層2上に形成された第2の電極7bと、を備えるものである。
本実施形態に係る太陽電池においては、第1の電極7a及び第2の電極7bの一方に透明又は半透明の電極を用いる。電極材料としては、アルミニウム、金、銀、銅、アルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属又はそれらの半透明膜、透明導電膜を用いることができる。高い開放電圧を得るためには、それぞれの電極として、仕事関数の差が大きくなるように選ばれることが好ましい。活性層2(有機薄膜)中には光感度を高めるために電荷発生剤、増感剤等を添加して用いることができる。基材1としては、シリコン基板、ガラス基板、プラスチック基板等を用いることができる。
次に、本発明の有機薄膜の光センサへの応用を説明する。図9は、第1実施形態に係る光センサの模式断面図である。図9に示す光センサ300は、基板1と、基板1上に形成された第1の電極7aと、第1の電極7a上に形成された本発明の含窒素化合物を含有する有機薄膜からなる活性層2と、活性層2上に形成された電荷発生層8と、電荷発生層8上に形成された第2の電極7bと、を備えるものである。
図10は、第2実施形態に係る光センサの模式断面図である。図10に示す光センサ310は、基板1と、基板1上に形成された第1の電極7aと、第1の電極7a上に形成された電荷発生層8と、電荷発生層8上に形成された本発明の含窒素化合物を含有する有機薄膜からなる活性層2と、活性層2上に形成された第2の電極7bと、を備えるものである。
図11は、第3実施形態に係る光センサの模式断面図である。図11に示す光センサ320は、基板1と、基板1上に形成された第1の電極7aと、第1の電極7a上に形成された本発明の含窒素化合物を含有する有機薄膜からなる活性層2と、活性層2上に形成された第2の電極7bと、を備えるものである。
第1〜第3実施形態に係る光センサにおいては、第1の電極7a及び第2の電極7bの一方に透明又は半透明の電極を用いる。電荷発生層8は光を吸収して電荷を発生する層である。電極材料としては、アルミニウム、金、銀、銅、アルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属又はそれらの半透明膜、透明導電膜を用いることができる。活性層2(有機薄膜)中には光感度を高めるためにキャリア発生剤、増感剤等を添加して用いることができる。また基材1としては、シリコン基板、ガラス基板、プラスチック基板等を用いることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(測定条件等)
核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、JEOL(日本電子株式会社)製の商品名JMN−270(H測定時270MHz)、又は同社製の商品名JMNLA−600(19F測定時600MHz)を用いて測定した。ケミカルシフトは百万分率(ppm)で表している。内部標準0ppmには、テトラメチルシラン(TMS)を用いた。結合定数(J)は、ヘルツで示しており、略号s、d、t、q、m及びbrは、それぞれ、一重線(singlet)、二重線(doublet)、三重線(triplet)、四重線(quartet)、多重線(multiplet)及び広幅線(broad)を表す。また、質量分析(MS)は、株式会社島津製作所製のGCMS−QP5050A(商品名)を用い、電子イオン化(EI)法、直接試料導入(DI)法により測定した。カラムクロマトグラフィー分離におけるシリカゲルは、関東化学株式会社製の商品名Silicagel 60N(40〜50μm)を用いた。全ての化学物質は、試薬級であり、和光純薬工業株式会社、東京化成工業株式会社、関東化学株式会社、ナカライテスク株式会社、シグマアルドリッチジャパン株式会社、又はダイキン化成品株式会社より購入した。
(実施例1)
<化合物Aの合成>
加熱乾燥したナスフラスコにチアゾール(8.50g,100mmol)、及びテトラヒドロフラン(150mL)を入れた。これを、窒素置換し、−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(2.66M,41.0mL,110mmol)を加え反応させた。1時間後、−78℃で塩化トリイソプロピルシリル(23.5mL,110mmol)を加え室温まで昇温させた。1時間後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ減圧濃縮した。減圧蒸留で精製を行い、目的物である下記式(A)で表される化合物Aを淡黄色液体として得た(17.6g,収率73%)。
TLC R=0.5(ヘキサン):H−NMR(400MHz,CDCl):δ 8.17(d,1H,J=3.0Hz),7.55(d,1H,J=3.0Hz),1.45(m,3H),1.14(d,21H,J=3.0Hz):GC−MS(EI):m/z=241(M).

<化合物Bの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物A(9.57g,39.6mmol)、及びテトラヒドロフラン(135mL)を入れた。これを、窒素置換し、−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(2.66M,15mL,39.9mmol)を加え反応させた。1時間後、−78℃で塩化トリブチルスズ(13.0g,39.9mmol)を加え室温まで昇温させた。1時間後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ減圧濃縮した。アルミナカラム(ヘキサン)で精製を行い、目的物である下記式(B)で表される化合物Bを黄色液体として得た(20.9g,収率99%)。
TLC R=0.3(ヘキサン):H−NMR(400MHz,CDCl):δ 8.11(s,1H),1.57(m),1.47(m),1.33(m),1.14(m),0.88(m):GC−MS(DI):m/z=530(M).

<化合物Cの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物A(8.00g,33.1mmol)、及びテトラヒドロフラン(60mL)を入れた。これを、窒素置換し、−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(2.66M,19mL,49.4mmol)を加え反応させた。1時間後、−78℃で臭素(2.6mL,49.4mmol)を加え室温まで昇温させた。1時間後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ減圧濃縮した。シリカゲルカラム(ヘキサン)で精製を行い、目的物である下記式(C)で表される化合物Cを橙色液体として得た(9.11g,収率86%)。
TLC R=0.1(ヘキサン):H−NMR(400MHz,CDCl):δ 7.97(s,1H),1.42(m,3H),1.13(d,21H,J=7.5Hz):GC−MS(EI):m/z=320(M).

<化合物Dの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物B(5.39g,10.2mmol)、化合物C(3.10mg,9.68mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(500mg,0.433mmol)、及びトルエン(30mL)を入れた後、窒素置換し、4日間還流させた。セライト濾過後、減圧濃縮した。アルミナカラム(ヘキサン/酢酸エチル=20:1)で精製を行い、目的物である下記式(D)で表される化合物Dを白色固体として得た(3.77g,収率81%)。
TLC R=0.5(ヘキサン/酢酸エチル=20:1):H−NMR(400MHz,CDCl):δ 8.19(s,2H),1.46(m,6H),1.16(d,42H,J=7.5Hz):GC−MS(DI):m/z=480(M).

<化合物Eの合成>
加熱乾燥したナスフラスコを窒素置換し−40℃に冷却した後、テトラヒドロフラン(1mL)、ジイソプロピルアミン(0.8mL)、n−ブチルリチウム(1.6M,3.2mL,5.3mmol)を入れた。その後、化合物D(385mg,0.801mmol)を加え反応させた。1時間後、−40℃でエチル−1−ピペリジンカルボキシラート(200mg,1.27mmol)を加え反応させた。1時間後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ減圧濃縮した。シリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=20:1)で精製を行い、目的物である下記式(E)で表される化合物Eを赤色固体として得た(401mg,収率99%)。
TLC R=0.6(ヘキサン/酢酸エチル=20:1):H−NMR(400MHz,CDCl):δ 1.45(m,6H),1.14(d,42H,J=7.5Hz):GC−MS(DI):m/z=506(M).

<化合物Fの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物E(100mg,0.197mmol)、及びテトラヒドロフラン(2mL)を入れた。これを、窒素置換した後、0℃に冷却し、フッ化テトラブチルアンモニウム(1.0M,0.45mL,0.45mmol)を加え反応させた。4時間後、室温まで昇温し、水を加え酢酸エチル、クロロホルムで抽出した。有機相を水で洗い硫酸マグネシウム上で乾燥させ減圧濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製を行い、目的物である下記式(F)で表される化合物Fを紫色固体として得た(30mg,収率78%)。
TLC R=0.1(酢酸エチル):GC−MS(DI):m/z=194(M).

(実施例2)
<化合物Gの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物E(3.00g,5.91mmol)、2−塩化エタノール(1.90g,23.6mmol)、DMF(160mL)、及びテトラヒドロフラン(80mL)を入れた。これを、窒素置換した後、−78℃に冷却し、t−ブトキシカリウム(1.33g,11.9mmol)を加え反応させた。7時間後、10wt%塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ減圧濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10:1)で精製を行い、淡橙色固体を得た。加熱乾燥したナスフラスコに得られた淡橙色固体、テトラヒドロフラン(50mL)を入れた。これを、窒素置換した後、0℃に冷却し、フッ化テトラブチルアンモニウム(1.0M,12.5mL,12.5mmol)を加え反応させた。1時間後、室温まで昇温し、水を加え酢酸エチルで抽出し有機相を水で洗い硫酸マグネシウム上で乾燥させ減圧濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1:1)で精製を行い、目的物である下記式(G)で表される化合物Gを淡褐色固体として得た(677mg,収率48%)。
TLC R=0.6(ヘキサン/酢酸エチル=2:1):H−NMR(400MHz,CDCl):δ 8.65(s,2H),4.52(s,4H):GC−MS(DI):m/z=238(M).

<化合物Hの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物G(49mg,0.21mmol)、及びテトラヒドロフラン(2mL)を入れた。これを、窒素置換し、−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.6M,0.30mL,0.48mmol)を加え反応させた。30分後、−78℃で塩化トリブチルスズ(160mg,0.49mmol)を加え室温まで昇温させた。1時間後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ減圧濃縮した。アルミナカラム(ヘキサン)で精製を行い、目的物である下記式(H)で表される化合物Hを黄色液体として得た(126mg,収率75%)。
TLC R=0.9(ヘキサン/酢酸エチル=20:1):H−NMR(400MHz,CDCl):δ 4.55(s,4H),1.58(m),1.35(m),1.21(m),0.90(m):GC−MS(DI):m/z=816(M).

<化合物Iの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物H(240mg,0.294mmol)、4’−ブロモ−2,2,2−トリフルオロアセトフェノン(223mg,0.881mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(34mg,0.029mmol)、及びトルエン(6mL)を入れた後、窒素置換し、13時間還流させた。セライト濾過後減圧濃縮し、得られた赤色固体をメタノール、ジエチルエーテルで洗浄した。ナスフラスコに得られた赤色固体、酢酸(50mL)、濃塩酸(3mL)を入れた後、100℃に加熱した。2時間後、室温まで降温し、水を加え生じた固体を水、メタノール、ジエチルエーテルで洗浄した。減圧下で昇華精製を行い、目的物である下記式(I)で表される化合物Iを緑色固体として得た(33mg,収率21%)。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ 8.08(d,4H,J=8.8Hz),8.05(d,4H,J=8.8Hz):GC−MS(DI):m/z=538(M).

化合物IについてX線構造解析を行い、結合した隣り合う分子環同士の二面角を測定したところ11〜12度と平面性が高いことが確認できた(図13)。また、分子結晶は隣り合う分子間のπ平面が向き合った、π−πスタック構造を示し、面間隔0.34nmであることが確認できた(図14)。
(実施例3)
<化合物Jの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物H、2−ブロモ−5,5−ジフルオロ−4H−シクロペンタ[b]チオフェン−4,6(5H)−ジオン、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、及びトルエンを入れた後、窒素置換し還流させた。生成物を、酢酸及び濃塩酸と100℃で反応させて、目的物である下記式(J)で表される化合物Jを得た。

(実施例4)
<化合物Kの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物H、下記式(L)で表される化合物L、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、及びトルエンを入れた後、窒素置換し還流させた。生成物を、酢酸及び濃塩酸と100℃で反応させることで、目的物である下記式(K)で表される化合物Kを得た。



(実施例5)
<有機薄膜素子1の作製及びトランジスタ特性の評価>
ゲート電極となる高濃度にドープされたp型シリコン基板の表面に、絶縁層となるシリコン酸化膜を熱酸化により、300nm形成したものを準備した。この基板の上に、リフトオフ法によりチャネル幅38mm、チャネル長5μmの櫛形ソース電極及びドレイン電極を形成した。電極付き基板をアセトンで10分間、次いでイソプロピルアルコールで10分間超音波洗浄した後、オゾンUVを30分間照射し表面を洗浄した。洗浄した基板上に、実施例2で合成した化合物Iを用い、真空蒸着法により基板温度110℃、堆積速度0.2nm/minで、化合物Iの有機薄膜を10mmの膜厚で堆積させ、有機薄膜素子1を作製した。有機薄膜素子1に、真空中でゲート電圧Vgを0〜120V、ソース−ドレイン間電圧Vsdを0〜100Vの範囲で変化させ、有機トランジスタ特性を測定したところ、良好なn型半導体のId−Vg特性が得られた。このときの移動度は5.6×10−2cm/Vs、しきい値電圧20V、オン/オフ比10と良好であった。このことから、化合物Iを用いた有機薄膜素子1は、n型有機トランジスタとして有効に機能することが確認され、また化合物Iは電子輸送性に優れた有機n型半導体として利用可能であることが確認された。
また、有機トランジスタ素子1を大気中(約20℃)で駆動させても、良好なトランジスタ特性を示し、このときの移動度は1.6×10−3cm/Vsであった。
(実施例6)
<有機薄膜素子2の作製及びトランジスタ特性の評価>
ゲート電極となる高濃度にドープされたp型シリコン基板の表面に、絶縁層となるシリコン酸化膜を熱酸化により、300nm形成したものを準備した。この基板をアセトンで10分間、次いでイソプロピルアルコールで10分間超音波洗浄した後、オゾンUVを30分間照射し表面を洗浄した。洗浄した基板上に、真空蒸着法により、基板温度110℃、堆積速度0.2Å/secの条件で、化合物Iの有機薄膜を10nmの膜厚で堆積させた。この有機薄膜の上に、シャドウマスクを通してAuを20nmの厚さで蒸着し、チャネル幅5.0mm、チャネル長50μmのソース電極及びドレイン電極を形成して有機薄膜素子2を作製した。得られた有機薄膜素子2について真空中でゲート電圧Vg、ソースードレイン間電圧Vsdを変化させてトランジスタ特性を測定したところ、良好なId−Vg特性が得られた。このときの移動度は1.6×10−2cm/Vs、しきい値電圧41V、オン/オフ比10であった。このことから、化合物Iを用いた有機薄膜素子2は、n型有機トランジスタとして有効に機能することが確認され、また実施例5と同様に化合物Iは電子輸送性に優れた有機n型半導体として利用可能であることが確認された。
また、有機トランジスタ素子2を真空中、130℃で30分間アニールしたところ、トランジスタ特性が向上し、このときの移動度は2.6×10−2cm/Vsであった。
また、有機トランジスタ素子2を大気中(約28℃)で駆動させても、良好なトランジスタ特性を示し、このときの移動度は2.1×10−2cm/Vsであった。さらに有機トランジスタ素子2を24時間、大気中(約28℃)で放置した後も、移動度は1.3×10−2cm/Vsであり、大気中で安定であることが確認された。
(比較例1)
<化合物Mの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に5,5’−ジブロモ−ビチオフェン(242mg,0.75mmol)、4−アセチルフェニルボロン酸(366mg,2.23mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(40mg,0.05mmol)、NaHCO(438mg,521mmol)及びDME/水混合溶媒(7mL)を入れた後、窒素置換し、100℃で反応させた。14時間後、減圧濃縮し固体を得た。得られた固体をメタノール、エーテルで洗浄した後、真空中で昇華精製を行い、目的物である下記式(M)で表される化合物Mを淡黄色固体として得た(205mg,収率83%)。化合物Mの還元電位は、化合物が不溶のため測定不可であった。
TLC R=0.0(クロロホルム):H−NMR(400MHz,CDCl):δ 7.96(m,2H),7.68(m,2H),7.36(m,2H),7.23(m,2H),2.60(s,3H):GC−MS(DI):m/z=402(M).

(比較例2)
<有機薄膜素子3の作製及びトランジスタ特性の評価>
実施例2で合成した化合物Iに代えて、比較例1で合成した化合物Mの有機薄膜を成膜した以外は、実施例5と同様にして、有機薄膜素子3を作製した。有機薄膜素子3に、真空中でゲート電圧Vgを0〜100V、ソース−ドレイン間電圧Vsdを0〜100Vの範囲で変化させ、有機トランジスタ特性を測定したところ、n型半導体のId−Vg特性が得られた。このときの移動度は1.8×10−5cm/Vs、オン/オフ比10と低かった。
第1実施形態に係る有機薄膜トランジスタの模式断面図である。 第2実施形態に係る有機薄膜トランジスタの模式断面図である。 第3実施形態に係る有機薄膜トランジスタの模式断面図である。 第4実施形態に係る有機薄膜トランジスタの模式断面図である。 第5実施形態に係る有機薄膜トランジスタの模式断面図である。 第6実施形態に係る有機薄膜トランジスタの模式断面図である。 第7実施形態に係る有機薄膜トランジスタの模式断面図である。 実施形態に係る太陽電池の模式断面図である。 第1実施形態に係る光センサの模式断面図である。 第2実施形態に係る光センサの模式断面図である。 第3実施形態に係る光センサの模式断面図である。 一般式(II)で表される繰り返し単位の環と一般式(IV)で表される繰り返し単位の環とがなす二面角を表す図である。 化合物Iの結合した隣り合う分子環同士の二面角を表す図である。 化合物Iの結晶構造を表す図である。
符号の説明
1…基板、2…活性層、2a…活性層、3…絶縁層、4…ゲート電極、5…ソース電極、6…ドレイン電極、7a…第1の電極、7b…第2の電極、8…電荷発生層、100…第1実施形態に係る有機薄膜トランジスタ、110…第2実施形態に係る有機薄膜トランジスタ、120…第3実施形態に係る有機薄膜トランジスタ、130…第4実施形態に係る有機薄膜トランジスタ、140…第5実施形態に係る有機薄膜トランジスタ、150…第6実施形態に係る有機薄膜トランジスタ、160…第7実施形態に係る有機薄膜トランジスタ、200…実施形態に係る太陽電池、300…第1実施形態に係る光センサ、310…第2実施形態に係る光センサ、320…第3実施形態に係る光センサ。

Claims (10)

  1. 下記一般式(I)で表される含窒素縮合環化合物。


    [式(I)中、R及びRは各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は置換基で置換されていてもよい1価の基を示し、Z及びZは下記式(ii)で表される基を示す。

  2. 下記一般式(II)で表される繰り返し単位を有する含窒素縮合環重合体。


    [式(II)中、Z及びZは下記式(ii)で表される基を示す。

  3. 前記一般式(II)で表される繰り返し単位の少なくとも1つと、下記一般式(III)で表される繰り返し単位の少なくとも1つを有する、請求項記載の含窒素縮合環重合体。


    [式(III)中、Arは、2価の芳香族炭化水素基又は2価の複素環基(但し、これらの基は置換基で置換されていてもよい。)を示す。]
  4. 前記Arが、下記一般式(IV)で表される基である、請求項記載の含窒素縮合環重合体。


    [式(IV)中、R及びRは各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は1価の基を示し、Zは、下記式(i)〜(ix)で表される基のいずれかを示す。但し、RとRとは互いに結合して環を形成していてもよい。


    式中、R、R、R及びRは各々独立に、水素原子、ハロゲン原子又は1価の基を示し、RとRとは互いに結合して環を形成していてもよい。なお、式(viii)で表される基は左右反転していてもよい。]
  5. 前記Zが、前記式(ii)で表される基である、請求項記載の含窒素縮合環重合体。
  6. 請求項1に記載の含窒素縮合環化合物、及び/又は、請求項2〜5のいずれか一項に記載の含窒素縮合環重合体を含む、有機薄膜。
  7. 請求項に記載の有機薄膜を備える有機薄膜素子。
  8. 請求項に記載の有機薄膜を備える有機薄膜トランジスタ。
  9. 請求項に記載の有機薄膜を備える有機太陽電池。
  10. 請求項に記載の有機薄膜を備える光センサ。
JP2008220031A 2007-11-30 2008-08-28 含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子 Expired - Fee Related JP5363771B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008220031A JP5363771B2 (ja) 2008-02-13 2008-08-28 含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子
US12/745,481 US8378338B2 (en) 2007-11-30 2008-11-27 Conjugated compound, nitrogenated condensed-ring compound, nitrogenated condensed-ring polymer, organic thin film, and organic thin film element
EP12176179A EP2520572A1 (en) 2007-11-30 2008-11-27 Nitrogen-containing fused-ring compound, polymer comprising a nitrogen-containing fused-ring repeating unit, organic thin film, and organic thin film element
PCT/JP2008/071520 WO2009069687A1 (ja) 2007-11-30 2008-11-27 共役系化合物、含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子
KR1020107014409A KR20100099225A (ko) 2007-11-30 2008-11-27 공액계 화합물, 질소 함유 축합환 화합물, 질소 함유 축합환 중합체, 유기 박막 및 유기 박막 소자
CN200880118465XA CN101878207A (zh) 2007-11-30 2008-11-27 共轭系化合物、含氮缩合环化合物、含氮缩合环聚合物、有机薄膜以及有机薄膜元件
EP08853653A EP2223918A4 (en) 2007-11-30 2008-11-27 CONJUGATED CONNECTION, CONNECTION WITH NITROGENATED CONDENSED RING, POLYMER WITH NITROGENATED CONDENSED RING, ORGANIC THIN FILM AND ITEM WITH ORGANIC THIN FILM
TW097146130A TWI421246B (zh) 2007-11-30 2008-11-28 共軛系化合物、含氮稠環化合物、含氮稠環聚合物、有機薄膜及有機薄膜元件

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008031972 2008-02-13
JP2008031972 2008-02-13
JP2008220031A JP5363771B2 (ja) 2008-02-13 2008-08-28 含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009215278A JP2009215278A (ja) 2009-09-24
JP5363771B2 true JP5363771B2 (ja) 2013-12-11

Family

ID=41187519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008220031A Expired - Fee Related JP5363771B2 (ja) 2007-11-30 2008-08-28 含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5363771B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5792482B2 (ja) * 2010-03-04 2015-10-14 住友化学株式会社 含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子
JP2012193338A (ja) * 2011-03-03 2012-10-11 Sumitomo Chemical Co Ltd 重合体、この重合体を用いた有機薄膜及び有機薄膜素子
CN111755753B (zh) * 2020-07-09 2021-09-28 香河昆仑化学制品有限公司 一种锂离子电池电解液添加剂环碳酸硫酸乙烯酯及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009215278A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8378338B2 (en) Conjugated compound, nitrogenated condensed-ring compound, nitrogenated condensed-ring polymer, organic thin film, and organic thin film element
US8158275B2 (en) Fluorine-containing compound and method for producing same, fluorine-containing polymer, organic thin film, and organic thin film device
WO2009102031A1 (ja) 多環縮環化合物、多環縮環重合体及びこれらを含む有機薄膜
JP2008255097A (ja) 含フッ素多環芳香族化合物、含フッ素重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子
JP4931118B2 (ja) フッ素化シクロペンタン環と芳香環との縮合したユニットを含む重合体、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子
JP2008248228A (ja) ジフルオロシクロペンタンジオン環と芳香環との縮合したユニットを含む重合体、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子
JP2009190999A (ja) 縮合環化合物及びその製造方法、重合体、これらを含む有機薄膜、並びに、これを備える有機薄膜素子及び有機薄膜トランジスタ。
US8841410B2 (en) Nitrogen-containing condensed ring compound, nitrogen-containing condensed ring polymer, organic thin film, and organic thin film element
WO2012070582A1 (ja) 共役系化合物、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子
WO2012105517A1 (ja) 多環縮環化合物、多環縮環重合体及びこれらを含む有機薄膜
WO2010104042A1 (ja) 含フッ素重合体及びこれを用いた有機薄膜
JP5426199B2 (ja) 分岐型化合物、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子
JP5363771B2 (ja) 含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子
WO2010104037A1 (ja) 重合体、この重合体を用いた有機薄膜及びこれを備える有機薄膜素子
JP5792482B2 (ja) 含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子
WO2012014943A1 (ja) 縮合環化合物、有機薄膜及び有機薄膜素子
JP5105581B2 (ja) 含フッ素化合物及びその製造方法、含フッ素重合体、有機薄膜、並びに、有機薄膜素子
WO2011102390A1 (ja) 芳香族化合物、及びこれを用いた有機薄膜、並びにこの有機薄膜を備える有機薄膜素子
JP2011184324A (ja) 含窒素縮合環化合物、有機薄膜及び有機薄膜素子
WO2009101914A1 (ja) 重合体、これを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110617

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees